旧車売買の豆知識

8ナンバー車の車検は何年ごとに受ける?車検の内容や費用を紹介
旧車売買の豆知識 2024.04.26

8ナンバー車の車検は何年ごとに受ける?車検の内容や費用を紹介

8ナンバー車の車検のサイクルは自家用車と異なります。適切な頻度で受けるためにも、8ナンバー車の車検のサイクルを把握しておきましょう。 この記事では、8ナンバー車の車検の期間や内容、費用も紹介します。 8ナンバー車の基準 8ナンバー車とは、ベースの車輌を改造して特殊な設備を備えたクルマのことです。ナンバープレートの地名の横に記載されている2〜3桁の頭の数字が8から始まる場合、8ナンバー車に該当します。 自動車の用途は「特種用途自動車」に区分され、全部で78種類の車体形状があります。たとえば、救急車や消防車などの緊急車輌のほかに、特殊な設備が備えられた以下のクルマも8ナンバー車です。 ・郵便車(13形状)・アスファルト運搬車(15形状)・車いす移動車(2形状)・キャンピングカー(3形状) 自家用車を改造して8ナンバーとして登録することもできます。ただし、8ナンバーとしてクルマを登録するには、条件をクリアしたうえで構造変更手続きをしなければなりません。 8ナンバー車の車検は何年ごとに受けるのか 8ナンバー車は、新車で登録してから2年後に初回車検、以降も2年ごとに車検を受ける必要があります。貨物自動車(1ナンバー車や4ナンバー車)は、新車で登録してから2年後に初回車検、以降は1年ごとに受けなければなりません。(一部を除く) 8ナンバー車は2年に1回で済むため、車検にかかる費用や手間を抑えられます。なお、日常で使用している自家用乗用車(3ナンバー車や5ナンバー車)は、新車で登録してから3年後に初回車検、以降は2年ごとに車検を受けます。 8ナンバー車の車検費用 8ナンバー車にかかる車検費用は、他の用途のクルマと異なります。ここから、8ナンバー車の車検費用について詳しく紹介します。 車検料金 車検料金は、依頼先の業者によって異なります。8ナンバー車は、特殊な設備が備えられているため、自家用乗用車より車検費用が高く設定されているケースが多い傾向にあります。 また、特殊な設備が備えられていることにより、車検を受け付けてもらえないケースも少なくありません。購入店またはベース車輌のディーラーに、8ナンバー車の車検が可能かどうか確認してみてください。 なお、車検料金のほかに整備箇所の部品代や工賃もかかります。 自賠責保険料 自賠責保険料は用途や車種、契約期間によって保険料が異なります。自賠責保険料とは、事故発生時に被害者を補償する保険のことであり、公道を走行する際に必ず加入しなければなりません。 8ナンバー車は2年ごとに車検を受ける必要があるため、基本的に24ヶ月で加入します。8ナンバー車の自賠責保険料は以下のとおりです。 ■24ヶ月・3輪以上の自動車(キャンピングカーなど):1万9,980円・軽自動車(検査対象車):1万1,290円・緊急自動車:7,470円・霊きゅう自動車:7,930円・教習自動車:7,930円 ■25ヶ月・3輪以上の自動車(キャンピングカーなど):2万580円・軽自動車(検査対象車):1万1,530円・緊急自動車:7,560円・霊きゅう自動車:8,040円・教習自動車:8,040円 ※離島以外の地域(沖縄を除く) 出典:損害保険料率算出機構「2.基準料率 (その5 28〜21ヶ月契約)」 自家用乗用車の24ヶ月分の自賠責保険料は1万7,650円です。一部のクルマを除いて、8ナンバー車のほうが保険料が高いことに留意してください。 なお、8ナンバー車であることは任意保険料に影響しません。8ナンバー車でも、自家用車と同様の方法で任意保険料が算出されます。ただし、保険会社によっては8ナンバー車の任意保険を取り扱っていない場合がある点に注意しましょう。 重量税 4ナンバー車の重量税は、車輌総重量によって税額が決まります。税額は以下のとおりです。 ■〜1t:8,200円13年経過:1万1,400円・18年経過:1万2,600円 ■〜2t:1万6,400円13年経過:2万2,800円・18年経過:2万5,200円 ■〜3t:2万4,600円13年経過:3万4,200円・18年経過:3万7,800円 ■〜4t:3万2,800円13年経過:4万5,600円・18年経過:5万400円 ■〜5t:4万1,000円13年経過:5万7,000円・18年経過:6万3,000円 出典:国土交通省「2023年5月1日からの自動車重量税の税額表」 なお、自動車税に関しては自家用乗用車より税額が安くなっています。排気量2L〜2.5Lの場合、8ナンバー車は3万4,800円、自家用乗用車は4万3,500円です。 参考:千葉県ホームページ「令和5年度自動車税種別割税率及び月割税額早見表」 印紙代 8ナンバー車の印紙代は、依頼する業者が「指定工場」か「認証工場」かによって、金額が異なります。 各工場ごとの印紙代は、以下のとおりです。 ・指定工場:1,800円・認証工場:2,300円  指定工場は、自社の工場で車検の検査を行えます。「保安基準適合証」を交付できる工場のため、運輸支局に車輌を持ち込む必要がありません。 一方、認証工場では車検の検査を実施できません。車輌を運輸支局に持ち込む必要があります。印紙代を抑えたい場合は、指定工場の認証を受けている業者に依頼しましょう。 なお、ほとんどのディーラーや車検専門店、自動車販売店は指定工場の認証を受けています。 参考:国土交通省「登録・検査手数料一覧表」 8ナンバーのメリット・デメリット 8ナンバー車のメリットとデメリットは、以下のとおりです。 ■メリット・自動車税が自家用車より安い・貨物車(1ナンバー車や4ナンバー車)より車検のサイクルが長い ■デメリット・自賠責保険料が高い・任意保険を扱っていない保険会社もある 8ナンバー車は自賠責保険料が高く、任意保険を取扱っている保険会社が限られているものの、税金の納付額や車検の回数を抑えられます。そのため、8ナンバーに登録し直せばクルマの維持費を抑えられる場合があります。 たとえば、4ナンバーとして登録しているハイエースをキャンピングカーに改造して、8ナンバーを取得するといった方法です。ただし、8ナンバーを取得するには定められた条件をクリアしたうえで、構造変更手続きを運輸支局で行う必要があります。 構造変更手続きには書類審査と実車審査があり、厳しい審査に合格しなければ8ナンバーを取得できません。過去に節税目的で不正に8ナンバーを取得するユーザーが増えたために、構造変更手続きが厳格化されました。8ナンバーへの登録を検討される場合には、条件と手続きの手間を十分に理解したうえで行いましょう。 まとめ 8ナンバー車は、新車で登録してから2年後に初回車検、以降は2年ごとに車検を受けます。車検費用の内訳は他のクルマと同じではあるものの、自動車税が安いため、8ナンバーに登録し直せばクルマの維持費を抑えることが可能です。ただし、8ナンバーに登録し直すには車輌を改造して、運輸支局で構造変更手続きをしなければなりません。 しかし、構造変更手続きは厳しくなっており、容易に8ナンバーを取得できない可能性もあります。8ナンバーの構造変更を検討している場合は、改造や手続きの手間を考慮しましょう。  

4ナンバー車の車検は何年ごと?5ナンバー車との維持費も比較
旧車売買の豆知識 2024.04.26

4ナンバー車の車検は何年ごと?5ナンバー車との維持費も比較

4ナンバー車は、自家用乗用車とは異なり1年ごとに車検を受ける必要があります。費用も異なるため、4ナンバー車の車検を受ける前に正しい情報を知っておくとよいでしょう。 この記事では、4ナンバー車の車検期間や費用について紹介します。 4ナンバー車の基準 4ナンバー車とは、自動車のナンバープレートの地名の横に記されている分類番号が「4」から始まるクルマのことです。 分類番号はクルマの用途や大きさなどによって分けられており、4ナンバーは「小型貨物自動車」または「軽貨物自動車」に該当します。たとえば、貨物運送を目的としたワゴン車や軽トラックなどがあります。 参考:国土交通省「ナンバープレートについて(登録部門)」 荷物を運ぶためのクルマであることから、以下の基準を満たさないと4ナンバー車として登録できません。 ・車輌の荷物積載スペースの床面積が1㎡以上ある(軽自動車は0.6㎡以上)・後部座席より荷物を乗せるスペースが広い・積載可能重量が乗車定員重量より重い(乗員一人55kgとして計算)・荷物の積降口が横80cm以上、高さ80㎝以上ある(軽自動車は横60cm以上、高さ80cm以上)・荷物を乗せるスペースと人が乗る席の間に壁や保護仕切りがある 出典:国土交通省「自動車の用途等の区分について(依命通達)」 また、4ナンバー車は以下の車輌サイズや排気量の基準を満たす必要があります。 ・全長:4,700mm以下(軽自動車は3,400mm以下)・全幅:1,700mm以下(軽自動車は1,700mm以下)・全高:2,000mm以下(軽自動車は2,000mm以下)・排気量:660cc以上〜2,000cc以下             上記の基準を1つでも満たない場合は、4ナンバー車ではなく1ナンバー車(普通貨物自動車)として登録しなければなりません。 4ナンバー車の車検は何年ごとに受けるのか 4ナンバー車は、事業用や自家用などの用途を問わず、以下のとおりに車検を受けます。 ・車輌総重量8t未満:1年ごと(初回車検は新車登録してから2年後)・車輌総重量8t以上:1年ごと・軽自動車:2年ごと 4ナンバー車であっても、車種によって車検の有効期限が異なることに留意してください。 なお、8ナンバー車は新車で登録してから2年後、以降も2年ごとに車検を受ける必要があります。8ナンバー車とは特種用途自動車のことで、消防車や救急車などの緊急自動車のほかに、ゴミ収集車やキャンピングカーも該当します。 4ナンバー車の車検費用・税金 4ナンバー車は、貨物自動車として登録されているため、日常で使用している自家用乗用車(3ナンバー車や5ナンバー車)とは車検費用や税金が異なります。 続いて、4ナンバー車の車検費用や税金を紹介します。 車検料金 4ナンバー車の車検料金は車種や依頼する業者によって異なり、目安は2万〜5万円程度です。車検料金とはクルマの整備費用のことで、部品代や工賃のほかに保安基準に適しているかどうかの検査費用も含まれています。 費用を抑えたい場合は、車検料金を低く設定している業者に依頼するとよいでしょう。なお、近年では車種を問わず車検料金を一律にしている業者もいます。 自賠責保険料 4ナンバー車の車検にかかる自賠責保険料は、以下のとおりです。 【小型貨物自動車】■12ヶ月・自家用:1万2,850円・営業:1万5,830円■24ヶ月・自家用:2万340円・営業:2万6,240円 【軽貨物自動車(検査対象車)】■24ヶ月:1万7,540円 出典:自動車損害賠償責任保険基準料率表_2023年1月18日届出 4ナンバー車は、長距離走行が多いと想定されており、事故のリスクが高いため保険料が高く設定されています。現に自家用乗用車の24ヶ月分1万7,650円に対して、4ナンバー車は2万340円と、2,690円の差があります。 重量税 3ナンバー車や5ナンバー車の場合、重量税は車輌重量をもとに算出されますが、4ナンバー車は車輌総重量によって税額が決まります。また、車齢が13年または18年を超えた場合は、それぞれ重課されます。 4ナンバー車の1年あたりの重量税は、以下のとおりです。 【自家用4ナンバー車】 ・1t以下:3,300円・1t超2t以下:6,600円・2t超3t以下:9,900円・3t超4t以下:1万3,200円・4t超5t以下:2万500円・5t超6t以下:2万7,500円・6t超7t以: 2万8,700円・7t超8t以下:3万2,800円 【事業用4ナンバー車】 ・1t以下:2,600円・1t超2t以下:5,200円・2t超3t以下:7,800円・3t超4t以下:1万400円・4t超5t以下:1万3,000円・5t超6t以下:1万5,600円・6t超7t以下:1万8,200円・7t超8t以下:2万800円 【軽貨物自動車(検査対象車)】・一律 6,600円 出典:国土交通省「継続検査等時における自動車重量税の税額」 印紙代 4ナンバー車の印紙代は、どこで車検を受けるかによって金額が異なります。クルマの整備工場には「指定工場」と「認証工場」があります。 指定工場は自社の工場で車検の検査を行えるため、検査終了後に発行する保安基準適合書を運輸支局に提出すれば、更新後の車検証が交付されます。一方、認証工場は自社の工場で車検の検査を行えないため、クルマを運輸支局の車検検査場に持ち込まなければ更新後の車検証が交付されません。 指定工場と認証工場で車検を受けた場合、印紙代は以下のとおりです。 ・指定工場:1,800円・認証工場:2,200円 出典:国土交通省「検査手数料」 印紙代を抑えたい場合は、指定工場で車検を依頼するとよいでしょう。なお、多くのディーラーや整備工場は指定工場の認証を受けています。 車検に関する4ナンバー車のメリット・デメリット 4ナンバー車は貨物自動車に分類されるため、自家用乗用車と比べて車検制度や税金などが異なります。車検に関する4ナンバー車のメリットとデメリットは以下のとおりです。 メリット 4ナンバー車のメリットは、自動車税が安い点です。 自動車税は基本的にクルマの排気量に応じて税額が変わるものですが、4ナンバー車は最大積載量で金額が決まります。4ナンバー車と自家用乗用車の自動車税の違いは、以下のとおりです。 ・4ナンバー車:最大積載量1t以下 排気量1.5L以上(4人乗り以上) 1万6,000円・自家用乗用車:総排気量1.5L〜2L以下 3万6,000円 デメリット 4ナンバー車のデメリットは、車検の頻度が高いことです。車輌総重量が8t未満の場合、初回車検以降は1年ごとに車検を受ける必要があるため、その分維持費がかかります。また、自家用乗用車よりも自賠責保険料が高いため、より費用がかさんでしまいます。 ただし、車検の頻度が高いほどクルマを点検する機会が増えるため、安心感を得られるでしょう。 なお、軽貨物自動車の初回車検以降は、自家用乗用車と同様に2年ごとに車検を受けます。4ナンバー車の維持費を抑えたい場合は、軽自動車を選択するとよいでしょう。 5ナンバー車と4ナンバー車の車検の違い 5ナンバー車と4ナンバー車の車検内容の違いは以下のとおりです。 ・自賠責保険料が異なる・重量税が異なる・車検の頻度が異なる 上記により、5ナンバー車と4ナンバー車では車検にかかる費用が異なります。 続いて、5ナンバー車と4ナンバー車の2年間でかかる維持費を比較してみましょう。 【5ナンバー車】2年に1回車検を実施モデル例:トヨタ ノア X スペシャルエディション(2013年式)排気量:1,986cc 車輌重量:1,590kg ■自動車税:7万2,000円(2年分)※3万6,000円×2 ■車検費用:10万2,650円(1回分)(車検費用の内訳)・車検料金:5万円・自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月分)・重量税:3万2,800円・印紙代:2,200円 5ナンバー車の2年間の維持費は17万4,650円程度です。 【4ナンバー車】1年に1回車検を実施モデル例:トヨタ ハイエースバン スーパーGL(2010年式)最大積載量:1,000kg 車輌総重量:2,140kg ■自動車税:1万6,000円(2年分)※8,000円×2 ■車検費用:14万9,900円(2回分)(車検費用の内訳)・車検料金:5万円・自賠責保険:1万2,850円(12ヶ月分)・重量税:9,900円・印紙代:2,200円 4ナンバー車の2年間の維持費は16万5,900円程度です。   ※モデルや用途によって金額は変動します。 まとめ 4ナンバー車は、以下の間隔で車検を受けます。 ・車輌総重量8t未満:初回2年、以降1年ごと・車輌総重量8t以上:1年ごと・軽自動車:2年ごと 4ナンバー車は、自動車税を抑えられるメリットがある一方、車検の頻度が多く自賠責保険料が高いデメリットがあります。 4ナンバー車を登録する際は、メリットとデメリットを理解したうえで、自分のライフスタイルやニーズに合っているかどうかを判断することが重要です。とくに、車検や保険料などは長期的に考えると大きな負担になるため、しっかりと確認しておきましょう。

車検の頻度が3年に1回のクルマは?3年目の車検の特徴や費用も紹介
旧車売買の豆知識 2024.04.26

車検の頻度が3年に1回のクルマは?3年目の車検の特徴や費用も紹介

クルマは2年ごとに車検を受けないと、公道を走行できません。ただし、クルマによっては登録してから3年後に車検を受ける場合もあります。 適切な頻度で受けられるように車検のサイクルについての知識を深めましょう。この記事では、車検の頻度が3年のクルマや、初回車検の費用の目安について紹介します。 車検の有効期限が初回3年のクルマ 車検の有効期限が初回3年のクルマは、自家用乗用車と自家用軽自動車です。 もともと自家用乗用車の初回車検は、新車で登録してから2年後でしたが、昭和58年に3年へ延長されました。 ここでは、車検の有効期限が初回3年のクルマの詳細を紹介します。 自家用乗用車(普通・小型) 自家用乗用車とは、人の移動のために利用される、定員10人以下のクルマのことです。買い物や通勤など日常で使用しているクルマであり、普通車(3ナンバー車)や小型車(5ナンバー車)が該当します。 普通車と小型車の規格は、以下のとおりです。 ▪︎普通車・排気量:2,001cc以上・全長:4,701cm以上・全幅:1,701mm以上・全高:2,001mm以上 ▪︎小型車・排気量:660cc〜2,000cc以下・全長:4,700mm以下・全幅:1,700mm以下・全高:2,000m以下 ただし、自家用乗用車でも、レンタカーは新車で登録してから2年後に初回車検を受けます。個人が所有する自家用乗用車とは初回車検の時期が異なることに留意してください。 自家用軽自動車 自家用軽自動車とは、黄色のナンバープレートが取り付けられている、人の移動のために利用されるクルマのことです。自家用乗用車と同様に普段の日常で使用されているクルマであり、以下の規格が定められています。 ・排気量:660cc以下・全長:3,400mm以下・全幅:1,480mm以下・全高:2,000mm以下 出典:軽自動車検査協会「軽自動車の規格のはじまり」 新古車は3年よりも短くなることに注意 新古車とは、試乗車や展示車として使うため、もしくは販売ノルマ達成のために販売店やディーラーが自社名義で登録しているクルマです。新車の場合は購入時点で名義を登録するため、そこから3年が車検の有効期間になります。しかし、新古車の場合は購入より前に名義が登録されているため、買ってから初回車検までの期間が3年よりも短くなってしまいます。 たとえば、以下の新古車を2024年4月に購入しても、初度登録年月日から3年後の2026年10月25日までに受ける必要があります。 ・初年度登録月日:2023年10月25日・車検満了日:2026年10月25日 新古車の初回車検は、購入してからぴったり3年後ではないことに留意してください。 2回目以降の車検は2年ごとに受ける 自家用乗用車の2回目以降の車検は、2年ごとに受けます。たとえば、2024年4月30日に初度登録をした場合、クルマの車検のサイクルは以下のとおりです。 ・初回車検:2027年4月30日まで・2回目の車検:2029年4月30日まで・3回目の車検:2031年4月30日まで・4回目の車検:2033年4月30日まで・5回目の車検:2035年4月30日まで・以降も2年ごと 自家用乗用車の初回車検は3年、以降は2年ごとと覚えておきましょう。 初回の車検の有効期限が1年・2年のクルマ クルマによっては、新車で登録してから1〜2年後に初回車検を受ける場合もあります。 初回車検の有効期限が1年のクルマの一例は、以下のとおりです。 【自家用】・貨物自動車 ※8t以上・大型特殊貨物自動車 ※8t以上・幼児専用バス ※定員10人以下・マイクロバス ※定員11人以下【運送事業用】・旅客自動車(バス、タクシー、ハイヤー)・貨物自動車 ※8t以上 初回車検の有効期限が2年のクルマの一例は、以下のとおりです。 【自家用】・貨物自動車 ※8t未満 以降1年ごと・軽貨物自動車 以降2年ごと・特種用途自動車 以降2年ごと(貨物用の一部は初回車検が1年)・大型特殊自動車 以降2年ごと(貨物用の一部は初回車検が1年)【運送事業用】・旅客自動車(軽自動車) 以降2年ごと・貨物自動車 ※8t未満 以降1年ごと【レンタカー】・乗用車(普通・小型・軽自動車) 以降1年ごと 事業用や使用頻度が多いクルマは、自家用乗用車より走行距離が延びやすく、部品の消耗が早い傾向にあります。そのため、新車で登録してから1〜2年後に初回車検を受ける必要があり、自家用乗用車と車検のサイクルが異なります。 3年目の車検の特徴 3年目の車検は初回車検にあたり、異常がないケースが多いため、整備しなくても車検に通ることがほとんどです。ただし、クルマの使い方や状態によっては、多くの部品交換を業者に提案される可能性があります。 たとえば、以下のような部品があげられます。 ■エンジンオイル・交換目安:3,000〜5,000km(3ヶ月〜6ヶ月)に1回 ■エンジンオイルフィルター・交換目安:エンジンオイル交換2回のうち1回 ■バッテリー交換目安:2〜3年に1回 ■ブレーキフルード・交換目安:2年に1回 ■ブレーキパッド・交換目安:3万km〜5万kmに1回 ■スパークプラグ・交換目安:1万5,000km〜2万kmに1回 ■クーラント液・交換目安:2年に1回 ■エアコンフィルター・交換目安:1年に1回 ■ワイパーゴム・交換目安:1年に1回 提案された部品を交換しておけば、良好なコンディションで運転できるうえに、クルマの故障を防げます。売却時に高値がつく可能性も高くなるでしょう。 業者に提案されたとはいえ、部品の劣化は車検に響くわけではないため、交換を見送ることも可能です。しかし、以下のような状態では保安基準を満たしていないため、交換もしくは整備しなければ車検に通りません。 ・タイヤの溝の残量が1.6mm以下・ライト類の球切れ・オイル類の漏れ 3年目の車検の費用の目安 3年目の車検の費用の目安は、以下のとおりです。 ・軽自動車:5万5,940円〜9万5,940円程度・5ナンバー車:7万円4,050円〜13万4,050円程度・3ナンバー車:9万8,450円〜15万2,250円程度 車検費用の内訳や各クルマのシミュレーションをみていきましょう。 費用の内訳 車検の費用は「法定費用」と「整備費用」の2つに分けられます。法定費用は以下の3つで構成されており、どこの業者に依頼しても金額は変わりません。 ・自動車重量税(2年分)※車輌重量や年式で異なる・自賠責保険料(24ヶ月または25ヶ月分)・印紙代 一方、整備費用には以下3つがあり、車検を依頼する業者やクルマの状態で金額が変わります。 ・車検基本料・部品代・工賃 なかでも車検基本料は、業者によって数万円程度の差があります。各業者ごとの車検基本料の目安は、以下のとおりです。 ・ディーラー 3万円〜8万円程度・整備工場 2万円〜6万円程度・カー用品店 1万円〜4万円程度・ガソリンスタンド 1万5,000円〜3万円程度・車検専門店 1万円〜3万円程度 費用を抑えたい場合は、車検基本料を低く設定している業者に車検を依頼するとよいでしょう。 ただし、車検基本料が低く設定されている場合、最低限の項目しか整備を実施しないケースがあります。愛車のコンディションを良好に保ちたい場合は、ディーラーや整備工場に依頼しましょう。 シミュレーション 3年目の車検の費用がどれくらいかかるのか、シミュレーションしてみましょう。各車種の目安の金額は、以下のとおりです。 【軽自動車】N-BOXやタントなど ■法定費用自動車重量税:6,600円自賠責保険料:1万7,540円印紙代:1,800〜2,300円 ■整備費用車検基本料:1万円〜5万円程度部品代:1万5,000円程度工賃:5,000円程度 ■合計:5万5,940円〜9万6,440円程度 【5ナンバー車】アクアやノートなど ■法定費用自動車重量税:2万4,600円 ※車種によって変動自賠責保険料:1万7,650円印紙代:1,800〜2,300円 ■整備費用車検基本料:1万円〜7万円程度部品代:1万5,000円程度工賃:5,000円程度 ■合計:7万円4,050円〜13万4,550円程度 【3ナンバー車】VOXYやステップワゴンなど ■法定費用自動車重量税:3万2,800円 ※車種によって変動自賠責保険料:1万7,650円印紙代:1,800〜2,300円 ■整備費用車検基本料:1万円〜8万円程度部品代:1万5,000円程度工賃:5,000円程度 ■合計:8万2,250円〜15万2,750円程度 参考:国土交通省「2023年5月1日からの自動車重量税の税額表 /三井住友海上「自賠責保険 保険料例(本土用)」/国土交通省「登録・検査手数料一覧表」 3年目の車検は、エコカー減税の対象になるケースが多く、重量税が減免または減税されます。愛車がエコカー減税の対象かどうかは、こちらからチェックしてください。 まとめ 初回車検が登録から3年後のクルマは、自家用乗用車と自家用軽自動車です。初回車検以降は、2年ごとに車検を受けます。 ただし、新古車の場合はすでに登録されているため、初回車検は購入してから3年後ではありません。新古車の初回車検は、初度登録日から3年後のため間違えないようにしましょう。 また、クルマの使い方や状態によっては、初回車検時に部品交換を多く提案されるケースがあります。提案された部品をすべて交換しないと車検に通らないわけではないため、交換目安やクルマの状態に応じて判断しましょう。

JKラングラーの維持費はどれぐらい?シミュレーションしてみました
旧車売買の豆知識 2024.04.25

JKラングラーの維持費はどれぐらい?シミュレーションしてみました

JKラングラーは、ジープ伝統のデザインに快適性が加わり、10年以上にわたって製造された人気モデルです。実際に所有する場合の維持費について関心をもっている方もいるのではないでしょうか。 今回は、JKラングラーの維持費の内訳を解説するとともに、実際にいくらかかるのかシミュレーションします。 JKラングラーの特徴 JKラングラーは、2007年から2018年まで製造されたジープの代表的なSUVです。先代モデルには設定のなかった4ドアの「アンリミテッド」モデルが導入されたことで、自動車としての魅力がさらに増しました。 このモデルは、従来の2ドア版に加えて、家族やグループでの使用にも適した広いキャビンを備えています。後席へのアクセスが向上しただけではなく、大きなラゲッジスペースも確保されています。乗車定員が5名に増えたうえ、さらに多くの荷物の搭載が可能になり、SUVとしての汎用性が大幅に強化されました。 内装においては、従来のラフな印象から一新され、洗練されたデザインへと進化しました。質感の高い素材が使われ、快適性が向上した座席、そしてエルゴノミクスに配慮したコックピットレイアウトが、長時間のドライビングでも疲れにくい環境を実現しています。 日本市場では、特にアンリミテッドモデルが実用性とブランドイメージで多くのファンを獲得し、ジープ全体の販売台数増加に大きく貢献しました。。複数の要素が融合したJKラングラーは、アウトドアユーザーだけでなく、ファミリーカーとしても高く評価されています。 JKラングラーの維持費の内訳 JKラングラーの維持費を5項目で解説します。なお、製造期間が長いモデルのため、今回は、アンリミテッドの4AT(2007年式)でシミュレーションします。 <車輌スペック>車輌重量:1,980kg総排気量:3,782cc使用燃料:ハイオク燃費:10モード/10・15モード燃費7.1km/L 燃料代 JKラングラーの燃費は、10モード/10・15モードで7.1km/L、実燃費は6km/L程度といわれています。2007年式の排気量3.8Lクラスであることを考えると、納得できる数字でしょう。 燃料代のシミュレーション結果は、以下のとおりです。 通勤で1ヶ月1,000km走行を仮定すると、消費するガソリンは166L、ハイオクガソリンの料金は2万9,299円(*1)、年間換算で35万1,588円(*2)でした。 *1 燃費は6km/Lで算出*2 2024年4月13日時点のハイオクガソリン全国平均価格176.5円/Lで算出 自動車税 JKラングラーは総排気量3,782ccのため、3.5L〜4L以下クラスに該当し、税額は6万6,500円です。(2019年9月30日以前に新車登録した場合)しかし、今回シミュレーションした2007年式のモデルは新車登録から13年以上経過している可能性が高いため、15%重課されて7万6,400円となります。 任意保険 大手ネット型保険で見積もりをシミュレーションした結果、保険料は10万670円/年でした。詳しい条件は以下のとおりです。 <条件>年齢:30歳等級:6等級使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり 30代のネット型保険の相場は約4万円〜6万円といわれているため、JKラングラーの保険料は相場よりも割高です。 なお、今回の見積もりでは、車両保険が付帯できました。一般的に、車両保険は時価相当額で設定されるため、製造年数が2007年から2018年と長いことが車両保険の付帯に影響していると考えられます。 車検 JKラングラーを自家用自動車で登録した場合の車検代は、11万5,550円です。詳細は以下のとおりです。 自動車重量税:4万5,600円(24ヶ月)※初年度登録から13年以上18年未満で算出自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)印紙代:2,300円車検料:5万円合計:11万5,550円 ※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します 今回シュミレーションした2007年式のモデルは、13年以上の重課対象となる可能性が高いです。ただし、車検のタイミングによっては、18年以上の重課で5万400円に上がるかもしれません。 なお、実際の車検代は、国土交通省の「次回自動車重量税額照会サービス」で把握可能です。 参考:国土交通省「次回自動車重量税照会サービス」 メンテナンス費用 メンテナンス費用は、年間10万円程度です。基本的な項目は以下のとおりです。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライトバルブ交換代・エンジンオイル交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 JKラングラーは、ラダーフレーム構造でボディが強いため、メンテナンスさえすれば大きなトラブルに発展しにくいのが特徴です。しかし、シフトレバーのワイヤーが抜け落ちてしまう故障が発生しやすいといわれており、修理費用は多少余裕をもって見積もっておく必要があります。 JKラングラーの年間維持費はいくら? JKラングラーの年間維持費は、約69万円〜です。内訳は以下のとおりです。 ガソリン代:35万1,588円自動車税:7万6,400円任意保険:10万670円車検:5万7,775円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費用:10万円(パーツの修理有無で増減)合計:68万6,433円 1ヶ月あたり約5万7,000円、ローンで購入した場合は返済額、そして駐車場を借りる場合は駐車場代が上乗せされます。 JKラングラーの維持費が高いと思った時の対処法 JKラングラーは、優れたオフロード性能と実用性で知られるジープの代表的なモデルです。しかし、年間維持費は約69万円と決して安くはなく、経済的な負担が大きいと感じる場合もあるでしょう。 JKラングラーの多機能性と堅牢な作りは、ほかのクルマにはない魅力ですが、維持費が重荷になる場合、クルマの売却を検討することも選択肢の1つです。 JKラングラーには多くのファンが存在し、特にアンリミテッドは市場で高い人気を誇ります。適切な時期に売りに出せば、期待以上の価格で売却できるかもしれません。 まとめ JKラングラーは、オフロード性能と日常使用のバランスに優れたSUVとして人気のモデルです。独特の世界観をもつクルマのため、飽きずに長く所有できる1台といえます。 ただし、維持費は年間約69万円と気軽に乗り続けられる金額とはいえません。維持費が負担になっている場合は、乗り換えも検討しましょう。 特に、この世代から導入された4ドアモデルは実用性が高く、中古車市場でのリセールバリューも優れています。旧車専門店であれば高価買取が期待できるため、売却を検討する際はぜひ旧車王へご相談ください。

外車はなぜ左ハンドルが多いの?! メリットとデメリットを徹底紹
旧車売買の豆知識 2024.04.24

外車はなぜ左ハンドルが多いの?! メリットとデメリットを徹底紹

「外車といえば左ハンドル」というイメージをもっている方も多いのではないでしょうか。かつては高級な外車が多かったこともあり、左ハンドルはステータスの1つでもありました。しかし、左ハンドルの外車は近年徐々に減少しており、一概に「左ハンドル車に乗っているからすごい」ともいえないようです そこで今回は、外車に左ハンドルが多い理由とメリット・デメリットを改めて紐解いていきます。 外車に左ハンドルが多い理由 「左ハンドル」という言葉が外車の代名詞になるほど、海外のクルマの多くには左ハンドルが採用されています。海外で作られたクルマが左ハンドルになっているのには、合理的な理由があります。 まずは、外車の多くが左ハンドルになっている背景と、近年減少しつつある理由をみていきましょう。 生産国の交通ルールを反映 外車に左ハンドルが多い理由は、右側通行の国が多いためです。右側通行の国では、運転視野の確保や乗降時の安全性の観点から、左側に運転席が設けられています。アメリカを含む北米やヨーロッパといった主要な自動車生産国の多くが右側通行であることが、外車に左ハンドルが多い理由です。 ただし、実はクルマが普及し始めた1900年代初頭は、それほどハンドルの左右を気にせずに生産されていました。また、昔はボディ側面のレバーを手で引いてブレーキをかける車種もあり、右利きが多かったことから必然的に右ハンドルになったようです。 左ハンドルが定着したきっかけは、1908年に発売されたT型フォードだといわれています。当時のカタログにも左ハンドルのメリットが記載されていて、爆発的なヒットを記録したためにアメリカを中心に左ハンドルが普及しました。 左ハンドルは減少しつつある 外車の象徴ともいえる左ハンドルですが、実は近年減少しつつあります。左側通行の日本では、右ハンドル車のほうが安全性と利便性が高いためです。 また、機械式だった当時はハンドルの左右を入れ替えることで多くの部品の再開発が必要でしたが、電動制御が増えて設計が容易になったことも右ハンドル車への転換を後押ししています。 さらに、ハンドルを右に変更しても、操作感があまり変わらなくなったことも右ハンドル化する車種が増加している理由の1つです。たとえば、アクセルを左から右に変更した場合、機械式のアクセルワイヤーだとワイヤーの湾曲や長さの違いなどによって操作感が変わってしまいます。しかし、電子制御のアクセルであれば、左右どちらにペダルを設置しても操作感は変わりません。 左ハンドルのメリットとデメリット 日本国内で左ハンドル車に乗る際は、メリットとデメリットを把握しておく必要があります。外車に乗っているという実感をもてる一方で、日常使いにおいて不便を感じている方も少なくありません。 ここからは、左ハンドルのメリットとデメリットを、それぞれ2点ずつ紹介します。 メリット①:乗っていて優越感がある 日本で左ハンドル車に乗る最大のメリットは、特別なクルマに乗っているという優越感を味わえる点でしょう。国産車には右ハンドルしかないため(一部の逆輸入モデルを除く)、クルマに詳しくない方が見ても外車であることがすぐにわかります。 また、日本向けの車輌ではなく、オリジナルモデルに乗る満足感を得られるのもメリットです。右側通行の国で開発されたモデルであれば、ボディデザインからインテリアまで左ハンドルをベースに開発されています。 右ハンドルに改修する際に各メーカーで不便のないように調整されてはいるはずですが、まったくのゼロから開発されるわけではありません。各種操作ボタンやレバーの向きや配置が左ハンドルに最適化されたままになっていることもあり、左ハンドルのほうがストレスなく操作がしやすくなっています。 メリット②:開発時の設計通りで査定も上がりやすい W124、W126、W463といった古めのベンツや先述したポルシェ 911など、旧車としての価値がある車種は、オリジナルの左ハンドルのほうが査定金額が高く高価になる傾向にあります。 また、実際の操作においても、オリジナルだからこそのメリットがあります。右側通行の国で発売されるクルマは、当然左ハンドルを前提に設計されます。日本向けに右ハンドル仕様に改変すると、操作しにくい部分が生まれることも少なくありません。たとえば、ポルシェ 911は、比較的新しい997でもペダル位置が左寄りになっていて乗りにくいことで有名です。 デメリット①:日本の道路事情に合わない 左ハンドル車の最大のデメリットは、左側通行の日本の道路に合わないことです。運転席が左側にあると交差点の右折時に視野が限られてしまい、対向車線を確認しにくくなります。助手席が車道側になってしまうため、交通量や道幅などによっては駐車スペースを見つけないと乗降できません。 さらに、右ハンドルを前提に設計されている社会インフラを利用しにくい点も、左ハンドルのデメリットです。駐車場の発券機やファストフード店のドライブスルーなど、運転席が反対になることで不便に感じる場面は少なくありません。 デメリット②:操作に慣れて覚えるのが難しい 左ハンドル車は、ボタンやレバーなどの操作部分が右ハンドル車とは逆に設置されています。配置を身体で覚えるまでは、操作がしにくいばかりかミスをしてしまうおそれもある点が左ハンドルのデメリットです。 シフトレバーは右手での操作になりますし、エアコンなどの各種機能のボタンも右側に配置されています。加えて、ワイパーとウィンカーのレバーが逆になっている点も外車特有の懸念点です。染み付いた習慣はなかなか抜けないため、交差点進入時についワイパーを動かしてしまうことがあります。 【まとめ】左ハンドルでも右ハンドルでも自分の好みで選ぶことが大切 外車に左ハンドルが多い理由と、メリットとデメリットを紹介しました。 クルマに魅力を感じるポイントや基準は人それぞれです。左ハンドルの外車には、日常的な使い勝手が悪いというデメリットがある一方で、海外のオリジナル仕様のまま走りを楽しめるというメリットがあります。 また、技術の進歩とともに、外車でも右ハンドルを選べるモデルが増えてきました。「外車=左ハンドル」という常識はなくなりつつある今、左ハンドル車がステータスなのは過去のことなのかもしれません。 クルマを購入する際には、乗りやすさなのか満足感なのか、それともまた別の要素なのか、自分にとって何が最も大事なのかを熟考したうえで、左ハンドル車と右ハンドル車のどちらを選ぶか決めるとよいでしょう。

車検証の住所変更のディーラーへの依頼費用は?費用の目安や他の業者も紹介
旧車売買の豆知識 2024.04.24

車検証の住所変更のディーラーへの依頼費用は?費用の目安や他の業者も紹介

引っ越す予定があるけれど陸運局に出向く時間がなく、車検証の住所変更をディーラーに依頼したい方もいるでしょう。車検証の住所変更のディーラーへの依頼費用は、数万円程度です。ただし、ナンバー変更があるときや他の手続きも依頼する場合は、別途費用が発生します。 この記事では、車検証の住所変更のディーラーへの依頼費用や他に依頼できる業者について紹介します。 車検証の住所変更のディーラーへの依頼費用 車検証の住所変更のディーラーへの依頼費用は、1万〜3万円程度です。ただし、ナンバープレートに変更があるときや、車庫証明申請の代行を依頼する場合は別途費用が発生します。 まず、管轄の陸運局に変更がある場合は、住所変更時にナンバープレートも変更しなければなりません。たとえば、調布市から港区に引っ越した場合、以下のようにナンバープレートと管轄の陸運局が変わります。 ・引っ越し前:多摩ナンバー(多摩自動車検査登録事務所)・引っ越し後:品川ナンバー(東京運輸支局本庁舎) ナンバープレートに変更があるかどうかわからない場合は、依頼時にディーラーへ問い合わせましょう。 また、普通車の住所変更をするには車庫証明書が必要です。車庫証明書の申請先は警察署で、平日の日中しか手続きを受け付けていません。そのため、平日の日中に警察署へ出向けない場合は、車庫証明申請の代行も依頼する必要があります。 なお、ナンバープレートに変更があるときや車庫証明申請の代行を依頼した場合は、以下のように費用が変わります。 ・住所変更+ナンバープレートの変更:2万〜4万円程度・住所変更+ナンバープレートの変更+車庫証明申請の代行:3万〜5万円程度 上記はあくまでも目安であり、ディーラーによって料金設定が異なるため、依頼時に正確な費用を確認しましょう。 車検証の住所変更を代行できる業者 ディーラー以外にも、車検証の住所変更の代行を依頼できる業者がいます。依頼費用は業者によって異なり、ディーラーより安い業者もあります。住所変更にかかる費用を抑えたい場合には、ディーラー以外に依頼することも検討しましょう。 また、ディーラーと同様に車庫証明申請の代行をしてくれる業者もいます。住所変更を一任したい場合は、車庫証明申請の代行もしてくれる業者に依頼するとよいでしょう。 次からは、車検証の住所変更を代行できる業者とそれぞれの違いを詳しく紹介します。 車検専門業者 ディーラー以外に、車検専門業者にも車検証の住所変更の代行を依頼できます。ただし、車検専門業者では車検を受けるタイミングでしか依頼できないケースもあります。 また、住所変更は期限までに手続きする必要があるため、タイミングによっては車検専門業者への代行はおすすめできません。引っ越し後に車検を控えている場合は依頼してもよいでしょう。 自動車販売店 ディーラー以外に、自動車販売店にも車検証の住所変更の代行を依頼できます。自動車販売店はクルマに関する手続きに精通しているため、スムーズに住所変更を行えます。 必要書類の案内や書類の内容に問題がないかの確認に加え、店舗によっては車庫証明申請の代行もしてくれるため、警察署に出向く時間がない場合は相談してみましょう。 行政書士 行政書士にも車検証の住所変更の代行を依頼できます。行政書士は、各省庁や役所などの官公庁に提出する書類の作成や、手続きの代行に精通している業者です。 陸運局や警察署で行う手続きにも精通しているため、自動車販売店と同様にスムーズな住所変更が可能です。別途費用はかかるものの、車庫証明申請の代行も行っているため、依頼が必要な場合は相談してみてください。 車検証の住所変更の必要書類 車検証の住所変更に必要な書類は、普通車と軽自動車で異なります。それぞれの必要書類は以下のとおりです。 【普通車】1.車検証2.住所の移り変わりが確認できる書類 ※発行から3ヶ月以内3.車庫証明書4.ナンバープレート前後 ※管轄が変わる場合5.委任状 ※代理人が手続きする場合6.申請書 第1号様式7.手数料納付書8.自動車税申告書 ※5〜8は陸運局で取得可能 参考:国土交通省 東北運輸局「住所変更等(変更登録)」 住所の移り変わりが確認できる書類としては、住民票の写しや戸籍謄本が該当します。クルマが法人名義の場合は、商業登記簿謄本や抄本が必要です。 新旧住所の移り変わりが記載されているかどうかも、取得時に必ずチェックしましょう。 【軽自動車】1.車検2.使用者の住所を証する書面 ※発行から3ヶ月以内3.ナンバープレート前後 ※管轄が変わる場合4.申請依頼書 ※代理人が手続きする場合5.申請書 軽第1号様式6.軽自動車税申告書 参考:軽自動車検査協会「住所変更(引越し)」 使用者の住所を証する書面は、住民票の写しや印鑑証明書などが該当します。クルマが法人名義の場合は、商業登記簿謄本(登記事項証明書)や印鑑証明書などが必要です。 また、軽自動車の住所変更には車庫証明書が不要です。ただし、地域によっては保管場所の届出が必要な場合があります。各自治体の公式Webサイトを確認し、届出が必要な場合はクルマの保管場所を管轄する警察署で申請しましょう。 なお、クルマをローンで購入すると、所有者は基本的に販売店やローン会社名義になっており、自分の一存では住所変更ができません。ローン残債がある状態で住所変更するには、所有者である販売店やローン会社の委任状が必要です。 ローン残債がある状態で住所変更をする場合は、クルマの購入店に委任状を発行してもらう必要があることを把握しておきましょう。 車検証の住所変更の期限 車検証の住所変更は、住所に変更があってから15日以内に手続きする必要があります。違反した場合は、50万円以下の罰金が科される可能性があるため、必ず期限内に手続きしましょう。 住所変更しないと自動車税の納付書や、リコールの案内が旧住所に届く可能性もあります。自動車税の納付書が旧住所に届くと、到着に気が付かずに納税期限が過ぎる可能性があるため、余分な延滞金を支払わなければなりません。 また、リコール内容が原因で事故を起こした場合、クルマの所有者が責任を問われる可能性があります。罰金やトラブルを防ぐためにも、すみやかに住所変更しましょう。 参考:道路運送車両法「第12条 」「第109条2項」 まとめ 車検証の住所変更のディーラーへの依頼費用は、1万円〜3万円程度です。ただし、ナンバープレートに変更があるときや車庫証明申請の代行を依頼する場合は、別途費用がかかることに留意してください。 また、住所変更は以下の業者にも依頼できます。 ・車検専門者・自動車販売店・行政書士 ディーラーの依頼費用が見合わない場合は、いずれかの業者に手続きを依頼してみてください。 また、住所変更を15日以内にしなかった場合、50万円以下の罰金が科せられる可能性があります。陸運局に出向く時間がない場合は、期限内に住所変更をするためにも、ディーラーや他の業者に手続きを依頼しましょう。

車検は何年ごとに受ける?軽自動車や中古車の車検サイクルも紹介
旧車売買の豆知識 2024.04.23

車検は何年ごとに受ける?軽自動車や中古車の車検サイクルも紹介

万が一車検の有効期限が切れると公道を走行できなくなります。車検の時期を忘れないようにするために、受ける頻度やスパンを確認しておきましょう。 ただし、クルマの種類やナンバーによって車検を受けるサイクルが異なる点に注意が必要です。この記事では、車検は何年ごとに受けるのか、事前に確認しておくことについて紹介します。 車検を受けられる期間 車検の有効期限は定められているものの、実施する期間は法律で定められていないため、いつでも受けられます。 ただし、次回の満了日は車検を取得した日から2年間です。あまりにも前倒しで受けてしまうと有効期間が短くなります。 期間に対する車の維持費用(車検費用)の観点から見ると、車検の有効期間が短いことは損失といえるでしょう。車検を受けるタイミングとしては、有効期限の1ヶ月前からがおすすめです。 また、車検は基本的に数日〜1週間程度かかります。愛車を預ける期間を短くしたい場合は、1日車検を実施している業者に依頼するとよいでしょう。  自家用車は何年ごとに車検を受けるのか 買い物や通勤など、日常で使用している自家用車は新車で登録してから3年後、以降は2年ごとに車検を受けます。たとえば、購入した新車が2024年4月30日に初度登録された場合、3年後の2027年4月30日までに初回車検を受けなければなりません。 初回車検以降は2年ごとになるため、2回目の車検は2029年4月30日までに受ける必要があります。また、自家用の軽自動車や250cc超のバイクも同様のサイクルです。 なお、レンタカーも自家用車に該当します。カーリースは所有している場合と同様に、新車で登録してから3年後、以降は2年ごとに車検を受ける必要があります。ただし、レンタカーは新車で登録してから2年後、以降は1年ごとに車検を受けます。同じ自家用車とはいえ、車検のサイクルが異なることに留意してください。  8ナンバー車は何年ごとに車検を受けるのか 8ナンバー車は、自家用車とは異なり新車で登録してから2年後に初回車検を受ける必要があります。8ナンバーとは、特殊な装置を持つクルマにつけられるナンバーのことです。 たとえば、以下の特殊用途自動車が8ナンバーに該当します。 ・パトカー・消防車・救急車・キャンピングカー 初回車検以降は、自家用車と同様に2年ごとに車検を受けます。 貨物車は何年ごとに車検を受けるのか 貨物車は、1ナンバーと4ナンバーで車検のサイクルが異なります。貨物車とは貨物を運送するクルマで、トラックやライトバンなどが該当します。1ナンバーは普通貨物車、4ナンバーは軽貨物車です。 1ナンバーの普通貨物車は、新車で登録してから2年後に初回車検があり、以降は1年ごとに車検を受けなければなりません。 一方、4ナンバーの軽貨物車の場合は、新車で登録してから2年後に初回車検を受ける点は同じものの、以降は2年ごとに受けます。 貨物車でも、ナンバーごとに車検のサイクルが異なることに留意してください。 登録から10年以上経過した中古車も車検頻度は同じ 新車で登録してから10年以上経過した中古車でも、車検の頻度は変わりません。以前までは、登録してから10年以上経過した自家用車は、1年ごとに車検を受ける必要がありました。しかし、1995年に道路運送車両法の変更により、現在では経過年数を問わず初回車検以降は2年ごとに車検を受けます。 また、車検と似ている点検として「法定1年点検」があります。法定1年点検とは、公道を安全に走行するための定期点検のことです。ディーラーや整備工場で受けられる点検で、サイクルは以下のとおりです。※自家用車の場合 1年目:法定点検2年目:法定点検3年目:初回車検4年目:法定点検5年目:車検6年目:法定点検7年目:車検 車検を受ける年ではなくても、クルマのコンディションを把握できるため、故障を未然に防げるでしょう。法定1年点検は、新車・中古車を問わず、道路運送車両法第48条で定められている義務です。 出典:道路運送車両法「第48条」 次回の車検前に確認しておくこと 準備が不十分なまま車検を受けると、再車検を受けなければならないケースがあります。スムーズに車検を受けるためにも、事前に準備をしておきましょう。 ここでは、車検前に確認しておきたいポイントを解説します。 必要書類はそろっているか まずは、車検に必要な書類を揃えましょう。車検に必要な書類は以下の2点です。 ・車検証・自賠責保険証明書 紛失している場合は車検までにそろえる必要があるため、以下を参考に各場所で再発行しましょう。 ■車検証・普通車:運輸支局・軽自動車:軽自動車検査協会 ■自賠責保険証明書・加入している保険会社の窓口もしくは郵送 また、電子的に納税確認を行えるようになったため、納税証明書の提示は不要です。しかし、納税してから反映されるまで2〜3週間程度かかるため、自動車税の納付後にすぐ車検を受ける場合は納税証明書が必要です。  なお、自動車税の納税証明書は自動車税事務所で再発行します。軽自動車の納税証明書は、市町村役場で再発行できます。 明らかに車検に通らない状態ではないか 保安基準を満たしていないと車検に通らないため、事前にクルマの状態を確認しましょう。たとえば、タイヤに溝があるかどうかや、ヘッドライトが点灯するかどうかなどを確認します。マフラーを切断していたり、車体からタイヤやホイールがはみ出していたりする違法改造は車検に通りません。 保安基準を満たしていない状態で車検を受けると、指摘箇所を直してから再車検を受ける必要があります。再車検は時間や費用が余計にかかるため、スムーズに車検を受けるためにも、クルマに明らかな不備がないかを確認しましょう。 なお、明らかに保安基準を満たしていない状態の場合、車検の依頼を受け付けてくれない業者もいるため注意してください。 車検切れのクルマを車検に出す方法 車検切れでは公道を走行できないため、仮ナンバーを取り付けて車検業者までクルマを持ち込む必要があります。仮ナンバーは、取り付けることにより一時的に公道への走行が許可されるナンバープレートです。 仮ナンバーは、役所で申請した当日に入手できます。ただし、仮ナンバーを取得するには自賠責保険が必要です。自賠責保険も切れている場合は、加入してから仮ナンバーを取得しましょう。 また、車検業者に積載車でクルマを引き取りに来てもらう方法もあります。積載車はクルマ全体を荷台に乗せて走行するため、仮ナンバーの取得が不要です。車検業者によっては引取料を設けているケースもあるため、事前に問い合わせて金額を確認しましょう。 なお、車検が切れた状態で走行すると、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられます。※自賠責保険も切れていると1年6ヶ月以下の懲役または80万円以下の罰金 違反点数は6点加算されるため、30日間の免許停止処分が下ります。累計点数や前歴によっては免許取消処分が下るため、車検が切れたら公道を走行しないようにしましょう。 参考:道路運送車両法「第58条」「第108条」 まとめ 車検は満了日の1ヶ月前から受けられます。1ヶ月以上前に受けると、車検の有効期限が短くなるため注意が必要です。  また、車検はクルマによって受けるサイクルが異なります。 ・自家用車:初度登録から3年後、以降は2年ごと・8ナンバー:初度登録から2年後、以降も2年ごと・4ナンバー:初度登録から2年後、以降も2年ごと・1ナンバー:初度登録から2年後、以降は1年ごと 愛車のサイクルを把握して、車検を切らさないようにしましょう。 なお、車検が切れた場合は公道を走行できません。車検切れの状態で公道を走行すると、罰則や行政罰を受けることになるため、正しい方法でクルマを持ち込みましょう。

車検ですすめられる部品交換はしたほうがいい?断ることはできるのか?
旧車売買の豆知識 2024.04.19

車検ですすめられる部品交換はしたほうがいい?断ることはできるのか?

定期的に受ける「車検」では、部品の交換をすすめられることがあります。車検で部品交換を提案された際は、本当に実施したほうがよいかどうかを見極める必要があります。今回は、車検時に部品交換をしたほうがいいのか、交換することが多い部品や断れるのかなどについて解説します。 車検で交換することが多い部品 車検で部品交換をすすめられることは決して珍しくありません。クルマの状態に応じて推奨される部品交換には、交換が必須なもの以外に、今すぐに交換する必要はないもののおすすめされるものや、クルマの状態を良好に保つために交換をすすめられるものもあります。 ここでは、車検のタイミングで交換を推奨される部品について解説するとともに、交換頻度や費用の目安について紹介します。 クーラント液 クーラント液は、エンジンをはじめとする部品の冷却に使われる冷却水です。一般的なクーラント液は2年ごとに交換することが推奨されています。最近では、スーパーLLCといわれるロングライフの冷却水を充填しているクルマが増えてきており、交換サイクルも7年〜10年と長くなっています。 クルマによって充填されているクーラント液が異なるため、詳しくは各車種の取扱説明書などで確認してください。なお、クーラント液の交換費用は1,000〜5,000円程度です。 ブレーキオイル ブレーキオイルは、ブレーキを作動させるために使われるオイルです。ブレーキオイルは、クルマの減速や停止など制動に関わる部分であるため、車検ごとに交換しておくとよいでしょう。交換費用は、2,000円〜5,000円程度です。 エンジンオイル エンジンオイルは、エンジン内部の潤滑・密閉・冷却などに影響する重要なオイルです。そのため、走行距離や時間の経過に応じた適切なタイミングでの交換が必要となります。車検とともにオイル交換を提案されることが多いものの、車検直前にオイル交換をしているのであれば車検時にオイル交換をする必要はないでしょう。 交換費用は、エンジンオイルの種類や使用量によって異なりますが、5,000〜1万円程度が相場です。また、オイルフィルター(エレメント)を交換した場合は、フィルター代や交換工賃などが加算されます。 バッテリー バッテリーは、3年〜4年ごとに交換したほうがよい部品です。バッテリーの電圧が下がったり放電したりすると、エンジンがかからなくなったり、電装品が動かなくなったりします。交換費用はバッテリーのサイズや種類によって異なり、本体代が4,000〜4万円程度、工賃が500〜3,000円程度です。 ブレーキパッド ブレーキパッドは、使用環境や乗り方などによって摩耗状態が異なるため交換時期もクルマによって変わります。ただし、パッドの残量が一定量を下回ったら交換が必要です。交換費用は、パッドの種類や大きさなどによって異なりますが、1万〜2万円程度(4輪分)が相場といえるでしょう。 点火プラグ 点火プラグは、ガソリン車にのみ使用されている部品です。定期的な交換が必要で、プラグの種類や走行距離によって交換するタイミングが異なるため、車検時に交換が必要か確認してもらいましょう。交換費用の相場は1万5,000円程度です。 デフオイル デフオイル(ディファレンシャルギアオイル)は、車検ごとに交換することが推奨されている駆動関係のオイルです。クルマの走行に影響するオイルであるため、推奨されているとおりのスパンで交換しておきましょう。交換費用は、5,000円〜1万円程度です。 クーラント添加剤 クーラント添加剤は、冷却水の防錆・防食性能を復活させ、冷却水の寿命を延ばす添加剤で、年数が経過したクルマへの使用が推奨されています。交換費用は数千円程度です。 エアエレメント エアエレメントは、エアフィルターとも呼ばれる部品です。エンジンに取り込む空気をろ過して不純物が入らないようにする役割があるため、定期的に清掃や交換を実施しなければなりません。車種によって交換費用は異なりますが、5,000千円程度が相場です。 タイヤ タイヤは、残り溝が一定量(1.6mm以下だと車検に通らなくなります)を下回ったり、ひび割れや硬化が進んだりしたときに交換します。サイズや銘柄によって価格が異なるため、見積もりをとってライフスタイルや乗り方に合うタイヤを装着しましょう。 ファンベルト ファンベルトは、エンジンの動力を周りの機器に伝える部品です。ベルトという名称からもわかるように、ゴム製であるため定期的に交換する必要があります。交換費用は取り替えるベルトの数や種類によって異なりますが、1万円程度です。 タイミングベルト タイミングベルトは、10年または10万kmごとに交換が必要な部品です。エンジンの動作に影響する重要な部品であるため、適切な時期に交換しましょう。エンジンの一部を分解して交換するため、交換費用は2万〜5万円程度と高額です。 10万km超で交換が必要なケースが多い部品 走行距離が10万kmを超えると、交換する部品が多くなる傾向があります。走行距離が伸びたときに交換が必要な主な部品は次のとおりです。 ・タイミングベルト・ジョイントブーツ・ショックアブソーバー・オルタネーター・ブレーキキャリパー・ブレーキディスクローター など これらは、部品代と工賃の両方が高額になりやすいため、費用をなるべく抑えたい場合は複数の業者から見積もりを取って比較してから依頼先を決めるとよいでしょう。 車検の部品交換は断ることが可能 車検のタイミングですすめられる部品やサービスは、断ることが可能です。ただし、検査に影響がない部品やサービスに限ります。 たとえば、車検のタイミングですすめられるサービスの1つに、クルマのコーティングがあります。このクルマのコーティングは、コーティング専門店で施工したり、自分で施工したりできるため、車検と同時に行わなければならないわけではありません。 そのため、車検の見積もりに「コーティング(再施工)」などの項目が入っているときは断ることもできます。 車検の部品を持ち込むことで費用を抑えられる 車検の際に部品を持ち込むことで、部品代を安く抑えられる場合があります。ただし、部品の持ち込みが可能かどうかは業者によって異なるため、持ち込みを検討しているときは、事前に問題ないか確認しておきましょう。 まとめ 車検では、さまざまな点検や検査と同時に部品の交換をすすめられます。推奨部品の中には、必須ではないものもあるため、それぞれの部品にどのような役割があるのか、交換が必須なのかなどを確認し、交換するか判断しましょう。

MT車(マニュアル車)のギアチェンジのコツとは?変速方法について解説
旧車売買の豆知識 2024.04.19

MT車(マニュアル車)のギアチェンジのコツとは?変速方法について解説

MT車の運転では、速度に応じて適切なギアを選択することが重要です。適切にギアチェンジしないと、エンストやノッキングを起こしてしまうため、スムーズに走行できません。今回は、MT車におけるギアチェンジのコツについて紹介します。MT車を運転するときの参考にしてみてください。 MT車(マニュアル車)のギアチェンジのコツ MT車のギアを変えるタイミングは、加速するときと減速するときの2つです。ここでは、加速チェンジと減速チェンジのコツをそれぞれ紹介します。 加速するとき 加速チェンジするときは、発進後クラッチを接続した状態(クラッチペダルから足が離れている状態)でアクセルペダルを踏み、しっかりと加速してからギアチェンジしましょう。速度が上がっていない状態でギアを変えるとノッキングやエンストする可能性があります。 また、ギアチェンジするときは、アクセルペダルを素早く戻すと同時にクラッチペダルを一気に素早く踏み込み、ギアを変えてクラッチペダルを徐々に戻していくのもポイントです。 減速するとき 減速チェンジをするときは、ブレーキペダルを踏んで速度を落としてからギアを下げます。速度が落ちていない状態で減速チェンジすると、強いエンジンブレーキがかかるため注意してください。 また、エンジン回転数をギアに合わせる「ブリッピング」も有効な手段です。MT車の運転に慣れてきたらブリッピングの練習をしてみるとよいでしょう。 MT車(マニュアル車)のギアチェンジのタイミング MT車の運転では、いつギアを変えるべきか悩む方も多いです。ギアを変えるタイミングの目安は、到達目標速度によって異なります。 たとえば、一般道路の最高速度60km/hまで加速したい場合は、ロー(1速)ギアで発進して15km/h程度まで加速したら2速へ上げ、30km/h程度まで加速したら3速にシフトアップし、40km/h程度まで加速したら4速にギアチェンジして、50km/h程度まで加速したら5速に上げるとスムーズに走行できるでしょう。 60km/h(5速)で走行しているときに減速チェンジをする場合はブレーキで減速し、40km/h程度になったら4速、30km/h程度になったら3速、20km/h程度になったら2速というように順番にギアを下げます。 これらはあくまでも一例のため、状況に応じた速度がどのくらいなのかを見極め、速度に応じたギアへ変えることが重要です。 ギアチェンジ時の「飛ばしシフト」とは MT車のギアチェンジは、基本的に1速→2速→3速と順にシフトアップし、4速→3速→2速と順番にシフトダウンします。ただし、順番にギアチェンジしていくのはあくまで基本です。 MT車の運転では速度に応じたギア選びが重要なため、1速で十分に加速して3速に飛ばしてシフトアップすることもあります。また、5速で走行していたものの、前車の急ブレーキにより自車も強いブレーキをかけた後、再加速が必要な場面では2速にシフトダウンしてから再加速することもあります。 このように速度に応じたギアを選択して運転することが重要であるため、必ず順番にギアチェンジしなければならないという決まりはありません。 MT車(マニュアル車)のギアチェンジを誤ったときの症状 MT車のギアチェンジに失敗するとクルマにさまざまな症状が起こります。ここでは、ギアチェンジの失敗例とシフトチェンジを誤ったときに起きる症状について紹介します。 ・シフトアップミス:速度とギアが合わない状態となりエンストやノッキングが発生する・シフトダウンミス:速度とギアが合わないため強いエンジンブレーキがかかったりエンジン回転数が急上昇したりする。最悪の場合はエンジンに強い負荷がかかり故障する可能性もある・クラッチの急接:シフトアップやシフトダウンしたときに半クラッチせず、クラッチを急につなげる(急接)とエンスト・ノッキング・強いエンジンブレーキなどが起きる MT車のギアチェンジでミスしてしまったり、クラッチを急につなげたりすると、上記のような症状が発生します。そのため、順番にシフトアップやシフトダウンをして、クラッチを繋げるときは焦らず丁寧に操作することが大切です。 まとめ ギアチェンジのタイミングについては、MT車を運転する際に多くの方が悩まれます。ギアチェンジで重要なポイントは、速度に応じたギアを選択することです。そのため、到達目標速度がどのくらいなのか、状況に応じた速度がどのくらいなのかなど、状況速度を的確に見抜く能力が欠かせません。今回、解説した内容を参考に、MT車のギアチェンジをスムーズに行えるよう練習しましょう。

MT車(マニュアル車)とは?特徴や注意点などを解説
旧車売買の豆知識 2024.04.19

MT車(マニュアル車)とは?特徴や注意点などを解説

クルマには、MT車とAT車があります。現在、ほとんどのクルマはAT車ですが、中にはMT車でなければ運転が怖いという方もいます。今回は、クルマのMT車とは何なのか解説します。また、特徴や注意点なども合わせて紹介していますので、MT車の購入を検討している方は参考にしてみてください。 MT車(マニュアル車)とは MT車とは「マニュアルトランスミッション車」のことで、運転者が状況や速度に応じてギアを変えるクルマです。 MT車のギアを変えるときは、クラッチペダルを踏んで、トランスミッションとエンジンの接続を切り離して、ギアを上げたり下げたりします。ペダル操作は、右足でアクセルとブレーキを操作し、左足でクラッチを操作します。 MT車(マニュアル車)とAT車(オートマチック車)の違い MT車とAT車では、足で操作するペダルに違いがあります。 MT車は、アクセルペダル・ブレーキペダル・クラッチペダルの3つをを操作しますが、AT車はアクセルペダルとブレーキペダルのみを操作します。このような違いがあるためペダルの数を見ると、保有している運転免許で運転できるかどうか判断しやすいでしょう。 MT車(マニュアル車)の特徴 MT車には、AT車にない特徴があります。ここではMT車の主な特徴を4つ紹介します。 エンジンブレーキが利きやすい MT車はAT車と比べるとエンジンブレーキが利きやすいです。そのため、アクセル操作での速度調整がしやすく、ペダルの踏み変え操作を最小限に抑えられます。 AT車よりも故障しにくい傾向にある MT車はAT車より構造が単純であるため、故障した際の修理費や手間を抑えられるケースが多いです。一方、AT車は構造が複雑で、故障した際の修理費用が高くなる傾向にあります。 踏み間違いによる急発進の危険性が少ない MT車は、AT車と比べると発進時のペダル操作が複雑であるため、急発進や暴走事故を起こしにくいといわれています。そのため、アクセルとブレーキの踏み間違えによる事故を起こしにくいです。 AT車よりも安い場合がある 車種によって異なりますが、AT車よりMT車のほうが本体価格が安い傾向にあります。ただし、差額は大きくないため、クルマ選びの際には日常使いや渋滞のときのことも考慮して、どちらにするか慎重に決めましょう。 MT車(マニュアル車)の注意点 MT車にはメリットがある一方で注意点もあります。ここでは、MT車の主な注意点を3つ紹介します。 運転操作が煩雑 MT車は、2本の足で3つのペダルを操作するだけでなく、ギアも自分で変えなければなりません。そのため、運転操作が煩雑です。運転操作に慣れるまで大変ですが、コツを掴めばクルマと一体になれる感覚を楽しめます。 頻繁にクラッチ操作が必要になる MT車では、クラッチの操作が必要です。動力の切り離しや接続をするクラッチペダルは、左足で操作します。 動力を切り離す際はクラッチペダルを踏み込みます。一方、エンジンの動力をトランスミッションに伝える際は、クラッチペダルを徐々に戻しながら接続するという調整が必要です。 MT車がない車種もある 現在、MT車をラインナップしている車種は減少しています。そのため、MT車が用意されていないモデルがあるということも珍しくありません。そのため、欲しいと思ったクルマがあっても、MT車が存在しないということもあります。 MT車(マニュアル車)を運転できる免許証 MT車を運転したい場合には、保有している運転免許を確認しましょう。運転免許の条件に「◯◯はAT車に限る」と記載されている場合には、MT車を運転できません。 MT車に乗るためには、限定なし(条件に「AT車に限る」という記載がない)免許が必要です。AT限定免許の方がMT車に乗るためには、限定解除をしてAT限定免許から限定なし免許にしなければなりません。 MT車(マニュアル車)の練習方法 MT車の免許を保有しているもののAT車の運転ばかりしていると、MT車の運転に不安を感じてしまうでしょう。MT車の運転に慣れていないのであれば、まずはしっかりと練習することをおすすめします。ここからは、MT車の練習方法について解説します。 練習場所 MT車の練習をするときは、交通の流れを妨げない場所で練習を重ね、運転操作に慣れてから交通の流れに合わせた走行をする、という方法でステップアップしていくとよいでしょう。 運転操作そのものに不安があるときは、教習所や出張ペーパードライバーを実施している企業ので講習を受けましょう。受講によって運転操作に慣れてきたら、交通量が少なく、交通の流れを妨げない場所で、加速・減速やギアチェンジなどがスムーズにできるようになるまで練習しましょう。 その後、幹線道路に出て、交通の流れに乗って走行する練習をするのがおすすめです。 練習のコツ MT車の運転は、ペダル操作やギアチェンジなどのコツを掴むことがポイントです。右足・左足・右手・左手がそれぞれ異なる動きをするため、最初は運転に慣れるのが大変ですが、1つずつ丁寧に練習をしていけば運転できるようになります。 MT車を運転する際には、クラッチとアクセルの調和・調整がキーポイントです。そのため、低速でのクラッチ操作やアクセル操作をマスターするのが上達の近道といえます。低速時のクラッチとアクセルの調和が取れるようになると、坂道発進や駐車(バック/後退)などもスムーズにできるようになるでしょう。 MT車のエンジンのかけ方 MT車のエンジンをかけるときは、サイドブレーキ(パーキングブレーキ)がかかっていることを確認してから、クラッチペタルいっぱいに踏み込み、ブレーキペダルを踏んで、ギアをニュートラルしてエンジンをスタートさせます。 クルマによっては、クラッチスタートシステムというクラッチペダルが踏み込まれていないとエンジンがスタートしないシステムになっているモデルもあるため、エンジンをかける際にはクラッチペダルを確実に踏み込むようにしましょう。 おすすめMT車(マニュアル車)【SUV】 ここからは、おすすめのMT車を紹介します。まずはSUVのおすすめモデルを見ていきましょう。 日産 エクストレイル 日産 エクストレイルの初代と2代目には、MT車がラインナップされていました。オフロードも走行できるMT車を探しているのであれば、エクストレイルを候補に入れておくとよいでしょう。 スバル フォレスター スバル フォレスターには、4代目までMT車が用意されていました。そのため、比較的年式が新しいMT車のフォレスターを手に入れることも可能です。なるべく年式が新しいMTのSUVを探しているのであれば、フォレスターをチェックしてみるとよいでしょう。 おすすめMT車(マニュアル車)【セダン】 次に、セダンのおすすめMT車を見ていきましょう。 スバル WRX STI スバル WRX STIは、スポーツセダンとして高い人気を誇るモデルです。水平対向エンジンにMTを組み合わせている唯一無二の存在であることも特徴といえます。低重心のMTスポーツセダンが欲しいのであれば、WRX STIを検討するとよいでしょう。 三菱 ランサーエボリューション ランサーエボリューションは、三菱を代表するスポーツモデルの1つです。「ランエボ」の愛称で親しまれ、生産が終了した現在でも多くのユーザーに支持されています。直列4気筒ターボエンジンのMTスポーツセダンが欲しいのであれば、ランサーエボリューションを探してみるとよいでしょう。 おすすめMT車(マニュアル車)【軽自動車】 最後に、軽自動車のおすすめMT車を見ていきましょう。 スズキ ジムニー スズキ ジムニーは、軽自動車でありながら、悪路走行が可能なモデルです。さまざまな環境でも走行できる軽自動車のMT車を探しているのであれば、ジムニーを検討するとよいでしょう。 スズキ アルトワークス アルトワークスは、スズキの軽自動車「アルト」のスポーツモデルです。軽量なボディにターボエンジンを搭載しており、MTで操る小さなスポーツモデルとして高い人気を博しています。スポーツモデル初心者でも運転を楽しめる点が特徴です。 まとめ MT車は、運転者の操作がダイレクトに動作に影響するクルマです。操作が面倒といったネガティブな意見もありますが、操る楽しさを感じられるといったMT車ならではのメリットもあります。そのため、運転操作そのものを楽しみたい方や意のままに操る感覚を満喫したい方などにはMT車がおすすめです。

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