「車売却ってそもそもどんな流れなのか」「車の相続について相談したい」など車売却をご検討の際に出てくる悩みに無料でお答えいたします!
【相談例】
● 車売却のそもそもの流れが分からない
● どういった売り方が最適か相談したい
● 相続で車を売りたいけど売り方が分からない
● 二重査定や減額について知りたい
など
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会のデータによると、2024年の日本の新車販売台数は、前年比7.5%減の442万1494台。 一方で、中古車登録・届け出台数は、前年比0.3%増の646万7884台とあります。 新車の販売台数より、中古車の方が多く動いているという感じなのですが、それは経済的な面であったり、まあ、中古車を買う理由はさまざまありましょう。 で、そのなかには「新車では手に入らないムカシのクルマが欲しい!」という人たちが少なからずいる、というのは間違いがないと思います。 ◾️最近のクルマってドウなんすか? ソレって「最近のクルマに魅力を感じない」と思っているヒトたちってこと・・・? え?そうなの? いや、ソレまじすか? でもホラ、現行のクルマ、新車で欲しいヤツあるでしょ?あるんじゃないの? といわれりゃあ、まあ、たしかに欲しいなGR86とかコペンもいいよねえ。 余裕があればジムニーもちょとイイ気がするし・・・。 あれれれれ?それ旧くね? ◾️ソレ、昭和世代だから? もちろんGR86&BRZ、ホンダS660みたいに、なんか「グッ」とくるクルマはときどき出てくるけど、いやこれマジ欲しい!っていうようなクルマ少なくなった・・・という気がしませんか? まあ、なんとなくそんな感じがするのは、ワタクシの周りが昭和世代ばかり、というのも大きな理由のひとつ・・・というような気がするのであります。 いやね、ショーワエイジの我々からすると、そもそもクルマの種類そのものが少なくなってないスか? 種類というかバリエーション・・・という印象が強いんですよレイワの現代。 例えばカローラでいえば、80年代とか90年代には「セダン」「ハッチバック」「クーペ」「ワゴン」「バン」「リフトバック」スポーツモデルの「レビン」「トレノ」そういや「カローラII」兄弟車に「スプリンター」なんてのもあったというか、もうバリエーションモデルだらけ。 覚えきれない派生モデルの嵐!しかもDXとかSE、XEとかGTとかグレードまで多種多様!覚えきれんっっっ! まあ、それだけ昭和時代は豊かだったのかもしれません。 とはいえ、今でも車種はたくさんあるし、派生モデルもそれなりに存在する。 相変わらずのバッジエンジニアリングも、以前ほどではないけれど、今でも続けられているし。 選択肢そのものはソレほど変わりがないかもしれません。 ◾️なのにナンでアナタはわざわざキューシャへ行くの? 今でも、そんなたくさん選択肢があるのに、じゃあなんでアナタは「旧車」に行くの? 新しいクルマは性能はおろか安全性でも利便性でも「旧車」に比べたら、はるかに「イイ」じゃないですか! 昔のクルマって古くて扱いにくくて不便で遅くてうるさくて税金高くて狭くてカーナビないしスマートフォン連動しないし、ヘタすりゃドリンクホルダーすらないじゃないすか! それでもアナタは旧車をみて「イイなあ」とおっしゃるのですか! あっ「旧車王」なんてサイトまであるじゃないか! ナンで!? ・・・ということで、5つの理由で解説いたします。 ●理由その1「最近のクルマのデザインがなんかヤ?(趣味や嗜好の変化)」 ・最近のクルマって、なんか「獅子舞」みたいなのばっかり・しかも色がなんか地味・顔つきがオラオラしててメッキテカテカ・でかいの強調して押しが強いくせに色が地味(色2回目) ●理由その2「最近のクルマって個性(キャラクター性)が希薄?(世の中の変化)」 ・パッとみて「何に使う」クルマなのか判りにくい・なんか四角いのばっかり・選べるカラーバリエーションが地味で少ない(色3回目)・シルバーとグレーと黒と白ばっかりなの?(色4回目) ●理由その3「最近のクルマは便利さと共に失ったものがある(ノスタルジー)」 ・運転しててラクチンで便利なんだけど「面白さ」には欠ける・一台で全部済んじゃう多様性・手間が掛からない分、愛着が沸く時間がほとんどなくなった・手探りでラジオのON/OFFや選曲ができない ●理由その4「クルマの性能や機能より大切なものがある(生活様式の変化)」 ・みんなで便利に使えるとイイよね・誰かとお出かけしたりする経験が大事、クルマはそのための移動手段・でかいクルマに限って乗ってる人が少ない・軽自動車はナンだかたくさん乗ってるイメージ ●理由その5「クルマはステータスでもナンでもない」 ・クルマ持ってると「スゲエ」というより、まあ便利だよね的な(特に都市部)・地方都市ではクルマは必需品なので、使いやすく便利で安上がりなやつがイイよね・つか、持っててアタリマエ・道具として優秀であればOK ■旧い時代を知っているから? いろいろと理由を挙げてゆけばキリがないんですけれど、実は、大きな理由のひとつとして、ユーザーとして、そしてオーナーとしての我々が「昭和時代の大狂乱ともいえるバラエティ豊かなクルマ社会を知っている」からというのがあるのかもしれませんね。 すなわち「あの頃よりは・・・」みたいに、ムカシと比べちゃうんですよ。 まったく年寄りの悪いクセだ。そんなんだから年寄り扱いされちゃうんだ・・・。ってワカってながら、ソレでもいっちゃうんですよね「あのころはよかった」って。 あの頃は「好きなクルマ」が確かにあったし、それぞれにユニークなキャラクターがあった。 本気で欲しいと思えるようなクルマがたくさんあったんですヨ。 同じカローラでもサラリーマンの若いパパの乗るカローラと、20代のやんちゃなワカゾーが乗るカローラはまったく違う。 でも同じカローラ。 マイナーな方がいいならスプリンターって選択肢もアリ。 塗装業のおっさんが乗るサニーバンとサーフィン好きのワカゾーが乗るサニーバンはまったく違う。 同じサニーバンなのに。 少し違うのが欲しけりゃパルサーはいかが?(チェリーでもいいゾ) ◾️今でも充分選択肢があるのに とはいえ、今の、すなわち現行カローラだって「カローラ」「カローラスポーツ」「カローラツーリング」「カローラクロス」「GRカローラ」「カローラアクシオ」「カローラフィールダー」の7種類あるんだからスゲえっすよね。いいクルマなんですよカローラって。いいクルマ。 それでも、7種類もある現行の「カローラ」じゃなくて、ショーワのおっさんたちは(たぶん)中古車がずらりと並んだ店先眺めたり、夜な夜なパソコンの画面に映るちょっと前のクルマを探したりしてるんですよね。 なんだソレ正直「理解不能」ではあります。 が、なんとなく「そうだよなあ」って「ワカる」のは、ワタクシもショーワのおっさんだからなのでしょう。 そう、身体では現行モデルが「イイもの」って解っているのに、脳みそが「イヤ、オマエのホシイのは本当にソレなのか?」っていってんの。 そのとき、アタマのなかでは、なんか知らないマスコットとか、エンブレムがついたキーホルダーがぶら下がってるキーを、ドアの穴に差し込んでガシャッとトアを開けるあの感触。 ボタンを押すんじゃなくて、キーを突っ込んでセルを回すあの感覚。 エンジンがかかると微妙な振動とともにブルブル震える車体とサウンド。 その感触を得てはじめて「クルマ運転してるぞオレ」感を得ることができる、みたいな。 ◾️旧車をこよなく愛する「困った人」たち(ほめ言葉) それは確かに、今よりも「安全じゃない」し「便利でもない」し、実際「お金かかる」し「面倒臭い」し、なんなら「古臭い」し「使いにくい」。でもそんなクルマに「魅かれて」しまう。 そんな人たちが一定数いる。 自動車を単なる道具としてだけでなく、クルマを「文化」として捉えて一緒に生きてゆく。 それは多分ヨーロッパでも、アメリカでも、アジアでも、一定数いるはずです。クルマを持つこと、運転することが目的の人たち。 ウンチク垂れたがるオッサンたちがイキイキとして、楽しげに走るために、走るのが目的で走ってゆく。 ときに故障に悩み、仲間が集まると自分のクルマの調子が悪いことをまるで自慢話のように語りたがる、13年以上経ったクルマの税金高いの何とかならんかねえ、とかいってるアノ人たちのことですよ・・・。 まったく困った人たちですよねえ(笑)。もう。 [画像・トヨタ,日産, マツダ、ライター / まつばらあつし]
切り立ったリアハッチの形状が特徴的な、ホンダ 3代目シビック。ワンダーシビックの愛称で親しまれるこのモデルは、シビックファンのみならず世界中のホットハッチ愛好家にインパクトを与えました。 ワンダーシビックがなぜ革新的モデルといわれるのか、その理由をレースでの輝かしい戦績とともに振り返ってみましょう。 3代目シビックがもたらした新たなホットハッチの形 「ワンダーシビック」と呼ばれる3代目ホンダ・シビックは、当時のハッチバックの概念を覆す存在でした。海外の有名自動車デザイナーでさえ解決できなかったデザイン上の問題を、見事な手法で解決します。 ワンダーシビックのデザインの特徴について、詳しくみていきましょう。 未来を予感させるデザイン 3代目シビックは、1983年に登場しました。先代のイメージを大きく刷新するばかりか、世界の常識をも打ち破った革新的なデザインが話題になりました。2代目シビックの販売台数がふるわなかったことから、大きな変化を求められていたという側面もあったのかも知れません。 ワンダーシビック最大の特徴は、リアハッチの切り立ったコーダトロンカです。ルーフラインを後方ギリギリまで水平に伸ばし、リアゲートを垂直に切り落とすという当時としては大胆な形状をしています。先代以前のシビックも含め、国産車では類を見ない未来的なフォルムでした。 その先進性と完成度の高さは専門家からも認められ、1984年度には自動車として初めてグッドデザイン大賞を受賞。さらに、同年の「'83~'84 日本カー・オブ・ザ・イヤー」にも輝きました。 名デザイナーでさえ避けた問題を打破 ワンダーシビックのデザインへの関心の高まりには、世界的な有名デザイナーでさえ避けた点に挑戦したことも影響しています。当時のハッチバック車は、フォルクスワーゲン社のゴルフを模倣したデザインのものがほとんどでした。イタリアの有名デザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロ氏が徹底的に合理性を追求して生み出したフォルムだったため、覆す必要がなかったのです。 しかし、ゴルフのデザインには、唯一といえる欠点がありました。垂直にすると商用車にみえるという理由から、リアハッチに傾斜をつけていた点です。車室後部にリアハッチが倒れ込んでくるため、荷室の容積にどうしても制限が発生してしまいます。 そこで、ホンダ開発陣はリアハッチを垂直に立てつつも、ハッチバックの軽快さを失わないデザインを追求します。後部まで伸びたルーフになだらかな傾斜をつけつつ、リアのサイドウィンドウの下端ラインを後方に向かって微妙に上昇していくデザインとし、シャープな印象を与えるウェッジ効果を発揮しています。さらに、Bピラーを黒く塗りつぶすことで、横からみても愚鈍な商用車にはみえない軽快なデザインを実現しました。 ジウジアーロ氏が懸念したデザイン上の問題点を、新たな発想で見事に解決してみせたのです。ゴルフの呪縛ともいわれるほど定番化していたハッチバックのデザインを、根底から覆す画期的なアプローチでした。 高い走行性能がデザインの正当性を裏打ち いくらデザイン上の問題を解決して軽快に見せても、クルマとしての性能が伴っていなければ高い評価は得られません。ワンダーシビックは、デザイン性と走行性能を両立させるため、細部にまで徹底的にこだわって開発が行われました。 ワンダーシビックの走行性能とレースの活躍を振り返ってみましょう。 軽快な走りを実現したサスペンション ルーフデザインが大きな特徴といわれるワンダーシビックですが、実はボンネットラインを下げたことも外観のスポーティさを高めているポイントです。しかし、ボンネットラインを下げるには、足回りの構造が大きな課題として立ちはだかりました。 エンジン、ミッションともに横置きのFF車では、サスペンションのスペースに大きな成約が生まれます。一方で、ボンネットラインを下げるという命題があるため、コイルバネの高さを必要とするストラット式サスペンションも使用できません。 そこで、ポルシェ911にも採用されていた、トーションスプリング(ねじりバネ)式のサスペンションを採用して、低いボンネットとスペースの制約問題を解決します。さらにこだわったのはリアサスペンションでした。分類上はトーションビーム式サスペンションの一種ですが、極めてユニークな形状をしています。後部座席の制約も受けるなか、トレーリングリンク式ビーム・サスとも呼ぶべき形状のサスペンションは、後席の居住性と運動性を両立すべく考案されました。 シーズン全戦優勝 ワンダーシビックの性能が優れていたことは、レースの世界でも証明されています。発売から2年後の1985年に、ホンダはワンダーシビック(AT型)で全日本ツーリングカー選手権(JTC)に初参戦しました。 参戦2戦目の鈴鹿サーキットで、並み居る強豪を抑え総合優勝という快挙を成し遂げます。時折雨の降る優れない天候のなか、中嶋悟/中子修組はFFの強みを活かして安定した走りを披露しました。 さらに、「MOTUL 無限 CIVIC」にエントリー名が変わった1987年には、他を寄せ付けない圧倒的な速さを見せつけます。中子修/岡田秀樹組が6戦全勝を達成。ドライバーズとマニュファクチャラーズのダブルタイトルを獲得しました。 最終的に、JTCで通算12勝という輝かしい戦績を残し、1988年シーズン途中でその役目を終えました。 シビックの方向性を決定づけたワンダーシビック ワンダーシビックは、名車と呼ばれるEF型、EG型の原型ともいわれるモデルです。ホンダ・シビックは、1987年から1993年までの全日本ツーリングカー選手権(JTC)において、グループA規定の最小排気量クラス(1987年はクラス1、後にクラス3に改称)で、マニュファクチャラーズタイトルを7連覇という偉業を達成しました。ワンダーシビックは1988年のシーズン途中まで出場しており、偉業達成のきっかけとなったモデルです。 EG型になってやや丸みを帯びたものの、リアハッチが切り立った形状はシビックの伝統として踏襲され続けました。デザイン性と走行性能を両立したホットハッチとして、日本のみならず世界で愛され続けているシビック。ワンダーシビックの開発陣が踏み切った、コーダトロンカがなければ実現していなかったかも知れません。
アメリカの「25年ルール」と聞いて、何となくわかるけど詳しいことまでわからないという方は多いのではないでしょうか。アメリカの25年ルールにより、日本の中古車の価格に大きな変化が起きる可能性があります。 本記事では、25年ルールの内容と、アメリカと日本の市場への影響について解説します。 25年ルールとは 25年ルールとは、製造から25年以上経過した右ハンドルのクルマをアメリカ国内にそのまま輸入できる法律の例外にあたる特別ルールのことです。 アメリカでは、原則として右ハンドル車を輸入できません。つまり、日本車やイギリス車などをそのまま輸入することができないのです。 しかし、製造から25年が経過したクルマであれば、クラシックカーとして登録することが可能となるため、右ハンドル車である日本車やイギリス車をそのまま輸入できるようになります。 また、関税や排ガス規制も対象外になることも25年ルールの特徴です。 このようなアメリカのクラシックカー登録制度(法律の例外)が25年ルールとなります。 25年ルールによる市場への影響 アメリカの25年ルールは、アメリカ市場や日本市場に大きく影響します。それぞれの市場ごとにどのような影響を及ぼすのか詳しく解説します。 アメリカの市場への影響 アメリカ市場では日本車の人気が高く、日本車仕様にカスタマイズ(いわゆるJDM=Japan Domestic Market)して乗る方やオリジナルの状態で乗りたいと考えている方が多くいます。 この日本車人気の背景には、ゲーム「GRAN TURISMOⓇ THE REAL DRIVING SIMULATOR」や映画「ワイルド・スピード(英:The Fast and the Furious)」などで、日本車が登場したり活躍したりしていることが影響しているといえるでしょう。 さまざまな場面で登場する日本車に乗りたいという人やオリジナルのモデルを手に入れて運転したいと考えている方にとって、日本で販売されていたモデルをそのままの状態で手に入れられるのは非常に嬉しいことです。 このような背景から、アメリカ国内には25年ルールの解禁を待っている方々が多く存在します。 日本の市場への影響 アメリカの25年ルールの解禁に伴って、日本の中古車市場が大きく動くことがあります。 前述したとおり、日本車をそのまま輸入できる25年ルールの解禁を待ち望んでいるアメリカでは、25年ルール解禁とともに手に入れたいクルマの争奪戦が始まる可能性があります。そのため、日本市場に流通している人気のモデルの中古車価格が上昇するのです。 また、日本では新規登録から13年以上経過すると税金が重課されるため、時間の経過とともにクルマを維持するのが大変になります。一方、アメリカやヨーロッパなどでは、旧車に対する税制が優遇される国や地域があります。そのため、年式が古いクルマ(旧車)の維持がしやすいのです。このようなことも、海外における日本車人気の理由になっているといえるでしょう。 加えて、「日本車は壊れにくい」という高い信頼性も海外人気を支えている理由といえます。こうしたさまざまな要因により、25年が経過した日本の名車が海外に多く流出しているといえるでしょう。 「25年ルール」により相場が高騰しそうな車種 2020年、2021年、2022年、2023年、2024年、2025年に25年ルールが解禁される車種は下記のとおりです。 【2020年】・初代インテグラタイプR・R33 スカイライン GT-R 【2021年】・ウイングロード・ステップワゴン・3代目シーマ・ランサーエボリューションⅣ・8代目ギャラン・チェイサー100系・レグナム・ステージア・ロゴ・5代目プレリュード・S-MX 【2022年】・2代目センチュリー・ハイエースレジアス・ローレル C35型・シビックタイプR EK9・トルネオ・アリスト160系・ルネッサ 【2023年】・R34 スカイライン・ランドクルーザー 100系・ランサーエボリューションⅤ・レガシィBE・ジムニーJB23 【2024年】・ヴィッツ・シルビア S15・ランサーエボリューション Ⅵ・スカイライン R34 GT-R・S2000・レジアスエース H100系・クラウン 17系・MR-S 【2025年】・2代目エスティマ・WiLL Vi・bB・アルティス・2代目RAV4・オーパ・アコード ユーロR CL1型・アトレー7・インプレッサ WRX STI GDB型・YRV・30セルシオ・9代目カローラ・スマートシビック・3代目シビックフェリオ・110系 マークⅡ・オリジン・ストリーム・トリビュート・エクストレイル・クルーガー・グランドエスクード 【2026年】・アレックス・2代目イプサム・アルテッツァジータ・ヴェロッサ・3代目ウィンダム・アリオン 25年ルールにより相場が高騰しそうな車種は、走行性能や走る楽しさを感じられるスポーツモデルや日本車ならではの高い耐久性・信頼性などが特徴のモデルばかりです。 今後もこのようなモデルは増え続け、海外市場で高値で取引される可能性があるでしょう。製造から25年を迎えるクルマの売却を検討している方は、今後の価格の変化や動向に注目して、売却時期を見極めることをおすすめします。
クルマを廃車にしても自動車保険が自動的に失効するわけではないため、適切に手続きをしないと保険料を支払い続けることになります。 一方で、廃車にしたクルマの自動車保険を解約すると、払い込んだ保険料の一部が返金されることがあります。また、将来クルマを再購入したとき、廃車時の等級を引き継いで保険料に高い割引率を適用することも可能です。 この記事では、クルマの廃車時に必要となる保険の手続きの種類や方法などについて詳しく解説します。 廃車時に手続きが必要な自動車保険 自動車保険には「自賠責保険」と「任意保険」の2種類があり、それぞれ補償内容や廃車時の手続きなどが異なります。以下で詳しく解説します。 自賠責保険 自賠責保険は、自動車損害賠償保障法(自賠法)によってすべてのクルマに加入が義務づけられる保険です。 強制加入の目的は交通事故の被害者を救うことであり、対人事故による死亡・後遺障害・傷害での賠償損害が補償されます。 クルマを廃車にする場合、加入先の損害保険会社で自賠責保険の解約手続きが必要です。 自賠責保険の保険期間が1ヶ月以上残っている場合、解約手続きをすると残りの期間に応じた保険料が返金されることがあります。 ▼関連記事クルマを買い替えたら自賠責保険はどうなる?返金についても紹介 任意保険 任意保険は、自賠責保険の補償のみでは不足する部分をカバーするために、自らの意志で加入する保険です。 対人事故で負った賠償責任のうち自賠責保険の支払限度額を超える部分を補償するほか、他人のモノや事故車輌に乗っていた人、車輌本体などの損害もカバーされます。 クルマを廃車にする場合、任意保険については以下のいずれかの手続きをします。 ・解約する ・保険を一時的に中断する ・車両入替をして補償対象となるクルマを変更する 中断の手続きをすると、一定期間内に再び任意保険を契約したときに、中断前のノンフリート等級が引き継がれ、保険料に同じ割引率が適用されます。 クルマを買い替える場合は、車両入替をすることで所定の要件を満たした場合に変更後の契約車両にノンフリート等級を引き継げます。 ▼関連記事クルマを買い替える際に自動車保険の手続きは必要?方法や注意点を解説 自賠責保険の解約方法と還付の仕組み 自賠責保険を解約する方法や還付される金額の計算方法について詳しくみていきましょう。 解約に必要な書類と流れ 自賠責保険の解約ができるのは、クルマの廃車手続きの完了後です。廃車手続きを行う場所は、普通自動車は現住所を管轄する陸運支局、軽自動車の場合は軽自動車検査協会です。 廃車手続きをしたあとは、加入先の保険会社の公式Webサイトから、自賠責保険の契約を管理する業界共通のシステム「One-JIBAI」にアクセスして解約手続きをします。 解約の際に必要な書類は、以下のとおりです。 ・自賠責保険証明書 ・廃車またはナンバープレートの返納を証明する書類のコピー(登録識別情報等通知書や自動車検査証返納証明書など) ・保険契約者本人であることの確認書類(運転免許証や健康保険証など) なお、郵送で自賠責保険の解約手続きをすることも可能です。 返金される金額の目安と受け取り方法 自賠責保険を解約した日から満期日まで1ヶ月以上の保険期間が残っている場合、未経過期間(残りの保険期間)に応じた保険料が戻ってきます。 未経過期間が長ければ長いほど戻ってくる保険料は高くなります。また、返金される金額は全社共通の規定で計算されるため、加入している保険会社による違いはありません。 一方、払い込んだ保険料から、保険金の支払いに充てられる費用や、代理店手数料、契約引受・内容変更等に係る費用などが差し引かれた金額が戻ってきます。そのため、未経過期間分の保険料のすべてが戻ってくるわけではありません。 返金額の計算基準となる解約日は、必要書類を保険会社が受理した日を指します。 書類の提出が遅れると返金額が少なくなる可能性があるため、自賠責保険を解約する際は早めに手続きをすることをおすすめします。 ▼関連記事自賠責保険はどんなときに返金される?返金額の目安も解説 任意保険は「解約」より「中断」が得策 クルマを廃車にしたあと10年以内に再び運転する可能性がある場合、任意保険を解約するのではなく「中断」の手続きをするのも1つの方法です。ここでは、中断制度の内容や中断証明書の取得方法について解説します。 中断制度とは 中断制度とは、任意保険の契約を一時的に休止する制度のことです。中断をすると中断証明書が発行され、ノンフリート等級を最長10年間保存できます。 任意保険は、解約日の翌日から8日以上経った場合、ノンフリート等級を引き継げません。新しくクルマを購入して任意保険に再加入する場合、原則として6等級からスタートするため、保険料の割引率が低下して支払額が割高になる可能性があります。 中断をすると、その日の翌日から10年以内に任意保険を再度契約したとき、中断前のノンフリート等級が適用されて同じ割引率を受けることが可能です。 中断前とは別の保険会社が取り扱う任意保険に加入する場合でも、期間内であればノンフリート等級を引き継げます。 廃車にしたあと当面はクルマに乗る予定はないものの、10年以内に再度運転する可能性があり、かつノンフリート等級が7以上の場合は、任意保険を解約するよりも中断をするほうがよいでしょう。 中断証明書の取得方法と有効期限 中断証明書を申請するときは、加入先の保険会社または取扱代理店に問い合わせましょう。 中断証明書を発行できる期間や条件、有効期限、費用については以下のとおりです。 ・発行できる期間:契約の満期日または解約日の翌日から13ヶ月以内や5年以内など ・発行条件:中断する契約のノンフリート等級が7等級以上 ・発行費用:無料 ・有効期限:中断手続きをした保険契約の満期日または解約日の翌日から10年間 廃車後に中断証明書を発行する場合、保険会社によってはクルマが廃車されていることを証明する以下のような書類が必要です。 ・登録事項等証明書(普通乗用車や小型乗用車の場合) ・検査記録事項等証明書(軽自動車の場合) 必要書類や手続き方法は保険会社によって異なるため、事前に確認しておきましょう。 廃車後すぐに乗り換える場合の対応方法 廃車にしたあとすぐに新しいクルマへ乗り換える場合は、任意保険の「車両入替」をすると、ノンフリート等級を引き継ぐことが可能です。 車両入替は、保険契約の対象となる車両(契約車両)を新しく乗り換えるクルマに変更する手続きです。 車両入替によって保険等級がリセットされるのを防ぎ、従来の割引率を適用できるため、保険料の増加を抑えられる可能性があります。 車両入替の手続き方法と必要なもの 新しいクルマの納車日からノンフリート等級が引き継がれた任意保険の補償が開始されるようにするためには、納車前に車両入替の手続きを済ませる必要があります。 乗り換えるクルマと納車日が決まったら、加入中の保険会社または代理店へ連絡し、車両入替の可否や手続き方法、必要書類を確認しましょう。 車両入替の必要書類は以下のとおりです。 ・任意保険の保険証券 ・新しいクルマの自動車検査証・軽自動車届出済証など ・売買契約書や注文書など新しいクルマの購入金額がわかる書類 上記の他にも、新旧両方のクルマの走行距離(オドメーター値)の申告も求められるため、あらかじめ確認しておきましょう。 車両入替をするときの注意点 任意保険の保険料は、クルマの車種や年式などをもとに算出されます。そのため、車両入替によりノンフリート等級が引き継がれる場合でも、クルマを乗り換えると保険料は変わるケースがほとんどです。 車両入替後の保険料が上昇する場合は、納車前に差額の支払いが必要です。一方、金額が下がる場合は差額が返金されるため、車両入替をする際は新しい保険料や精算手続きについてよく確認しましょう。 また、任意保険の補償内容に過不足がないか確認し、必要に応じて見直しをすることも大切です。 新しいクルマの使い方やライフスタイルの変化を踏まえて「運転者の範囲や年齢条件は適切か」「補償額は十分か」「車両保険を付けるべきか」などをよく検討しましょう。 よくあるQ&A|廃車と保険の不安を解消 廃車にともなう保険の手続きについてよくある疑問点に回答いたします。 中断証明書はあとからでも発行できる? 多くの保険会社は、中断証明書の発行期限を任意保険の満期日または解約日の翌日から5年以内や13ヶ月以内などとしています。そのため、廃車により任意保険を解約したあとでも中断証明書を発行してもらうことは可能です。 申請期間を過ぎると中断証明書が発行できなくなりノンフリート等級がリセットされます。 中断証明書を発行したい場合は、速やかに加入していた保険会社やその取扱代理店に連絡をし、発行期限や手続き方法を確認しましょう。 保険の解約タイミングはいつがベスト? 自賠責保険については、クルマを廃車にしたあと速やかに解約することをおすすめします。手続きが遅れると返金される保険料が少なくなる可能性があるためです。 任意保険の場合、廃車にしたあとクルマにまったく乗らないときやノンフリート等級が5以下のときは、すぐに解約をするとよいでしょう。 一方、廃車時のノンフリート等級が7以上であり、10年以内に新しいクルマに乗る予定があるときは、解約ではなく中断の手続きをしたほうがよいといえます。 まとめ クルマを廃車にした場合、自賠責保険を解約すると残りの保険期間に応じた保険料が返金されることがあります。任意保険については「中断」をすると、10年以内に再度契約したときに中断前のノンフリート等級を引き継いで保険料の負担を軽減できる可能性があります。 廃車後すぐに乗り換える場合は、車両入替をして任意保険の契約車両を変更するとノンフリート等級を引き継ぐことが可能です。 廃車にしたときは、速やかに保険会社や取扱代理店へ連絡し、自動車保険に関する必要手続きを適切に行いましょう。
「クルマを廃車にするときに印鑑証明書は必要なのだろうか」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。 印鑑証明書が必要になるのは、原則として普通自動車を廃車にするときです。軽自動車を廃車にする場合、印鑑証明書は不要です。 この記事では、印鑑証明書の役割や廃車手続きの際に必要なケース、取得方法などについてわかりやすく解説します。 そもそも印鑑証明とは 印鑑登録証明書(以下、印鑑証明書)は、市区町村の役所に登録された印鑑(実印)が本人のものであることを公的に証明する書類です。 実印を登録した人の氏名、住所、生年月日、印影などが記載されています。 クルマの売買や不動産の取引、住宅ローンの契約など重要な手続きをする際、本人の意思にもとづいて実印が押されたことを証明するために印鑑証明書を提出します。 普通車の廃車手続きで印鑑証明が必要 普通自動車の廃車手続きには、クルマの使用を一時的に中止する「一時抹消登録」と、業者に依頼してクルマを解体する「永久抹消登録」があります。 一時抹消登録や永久抹消登録をする際は、所定の申請書類に発行日から3ヶ月以内の印鑑証明書を添付し、現住所を管轄する運輸支局に提出します。 軽自動車を廃車にする際は印鑑証明は不要 軽自動車に関する手続きは、普通自動車に比べて簡略化されているため、廃車手続きや名義変更手続きの際に印鑑証明書は原則として必要ありません。実印も基本的に不要であり、認め印でよいとされています。 廃車手続きをする場所は、現住所を管轄する軽自動車検査協会です。 軽自動車の使用を一時的に中止する場合は自動車検査証返納届、業者に依頼して解体をしてもらったときは解体返納の手続きをします。 ▼関連記事軽自動車の廃車費用は?廃車手続きの種類や還付金を受けられるケースも解説 印鑑証明の取得方法 印鑑証明書を取得するときは、自治体で印鑑登録をしたあとに発行手続きをします。手続きの方法や必要なものなどについて以下で詳しく解説します。 1.印鑑登録をする 最初に、お住まいの市区町村役場の窓口で実印を登録しましょう。印鑑登録には「実印として使用する印鑑」と「本人であることが確認できる書類」が必要です。また、同じ自治体で住民登録をしている必要があります。 実印として登録できるのは、以下のような要件を満たす印鑑です。 ・印影の大きさが8mm四方より大きく、25mm四方の中に収まるもの ・住民票に記載されている氏名(姓、名前のみも可)を刻印しているもの ・ゴム印やスタンプ印(シヤチハタなど)のように変形しやすい材質でないもの ・同一世帯にすでに登録されている印鑑ではないもの など 本人確認書類として認められるのは、運転免許証やマイナンバーカード(個人番号カード)、パスポートなどです。 印鑑登録の手続きが終わると「印鑑登録証」が発行されます。印鑑登録証は、印鑑証明書を発行する際に必要なため、大切に保管しましょう。 2.印鑑証明を取得する 印鑑証明書を取得する方法と必要なものは以下のとおりです。 取得方法 必要なもの 市区町村役場や出張所などの窓口で請求する 印鑑登録証 コンビニのマルチコピー機で取得する ・マイナンバーカード・利用者証明用電子証明書の暗証番号(4桁の数字) インターネットで請求する(一部の自治体のみ) ・マイナンバーカード・マイナンバーカードの読み取りに対応したスマートフォン・発行手数料を決済するためのクレジットカード・署名用電子証明書の暗証番号(6~16桁の英数) 印鑑証明書の発行には手数料がかかります。1通あたりの金額は、自治体や取得方法によって異なりますが、200〜300円程度です。 取得方法や発行に必要なもの、発行手数料は自治体によって異なるため、事前に確認することをおすすめします。 クルマの廃車手続きでは、発行日から3ヶ月以内の印鑑証明書が必要です。3ヶ月よりも前に発行された印鑑証明書がある場合、再度発行手続きをしましょう。 廃車手続きにおける印鑑証明のよくあるトラブル・対処法 印鑑証明書を用意できないときやクルマの所有者が亡くなっているときは、どのように対処すればよいのでしょうか。以下では、廃車手続きの際によくあるトラブルと対処方法について解説します。 印鑑証明を用意できない 「実印を紛失した」「結婚をして名字が変わった」などの理由で登録してある印鑑証明書が使用できないときは、以下のように対処しましょう。 対処方法 実印を紛失した ・印鑑登録をした自治体に「印鑑登録亡失届」を提出する・他の印鑑を登録し直し、印鑑証明書を取得する 結婚で名字が変わった ・婚姻後の名字が刻印された印鑑を登録し直して印鑑証明書を取得する・氏名の変更を証明する戸籍謄本・戸籍抄本・住民票などを用意して廃車手続きをする 別の自治体に引っ越した ・新しい住所の自治体で印鑑登録をして印鑑証明書を取得する・車検証の住所と新しい印鑑証明書の住所とのつながりを証明する住民票や除票を用意して廃車手続きをする 対処方法や必要書類は状況によって異なるため、印鑑証明書が使用できないときは、廃車手続きをする前に管轄の運輸支局に相談するとよいでしょう。 所有者が亡くなっている クルマの所有者が亡くなっている場合、そのままでは廃車手続きができません。故人の印鑑証明書も効力を失うため、廃車手続きの前にクルマを相続する人を決める必要があります。 亡くなった人(被相続人)が遺言を残していた場合、基本的にはその記載内容にしたがってクルマが相続されます。遺言書がない場合は、法定相続人の全員で「遺産分割協議」をし、クルマを含めた遺産の分け方を話し合って決めましょう。 クルマを相続する人が決まったら、運輸支局で廃車手続きをします。手続きの際は、クルマの所有者が死亡した事実と相続人全員が確認できる「戸籍謄本」または「戸籍の全部事項証明書」が必要です。 遺産分割協議により決まった代表相続人が、クルマを一時的に使用できなくする一時抹消登録をする場合「相続人全員の実印が押印された遺産分割協議書」を提出します。 ▼関連記事クルマの相続と同時に一時抹消登録はできる?方法や必要書類を紹介自動車相続の廃車手続きの方法は?必要書類についても解説 廃車手続きの必要書類 廃車手続きの必要書類は、永久抹消登録と一時抹消登録で異なります。以下で詳しく解説します。 ▼関連記事廃車・解体はどうやって手続きする?必要書類についても解説!クルマの抹消手続きとは?必要書類や手続きの流れについても解説 永久抹消登録 永久抹消登録をする場合、事前に専門業者にクルマを解体してもらい、完了後15日以内に管轄の運輸支局で手続きをします。必要な書類は、以下のとおりです。 ・永久抹消登録申請書(第3号様式の3) ・手数料納付書 ・所有者の印鑑証明書(発行から3ヶ月以内のもの) ・自動車検査証(車検証) ・ナンバープレート(前後2枚) ・委任状(代理人による申請の場合) 永久抹消登録申請書や手数料納付書は、運輸支局で入手できます。上記の他にも住民票や戸籍謄本などが必要になる場合もあるため、永久抹消登録をするときは国土交通省の自動車検査登録ポータルサイトや運輸支局のWebサイトなどで必要書類を確認しましょう。 永久抹消登録申請書には、クルマの解体作業が完了した際に業者から報告される「解体報告記録がなされた日」と「解体に係る移動報告番号」の記載が必要です。 また、永久抹消登録申請書は自動車重量税還付申請書も兼ねています。残りの車検期間が1ヶ月以上あるクルマを廃車にした場合、所定の欄に必要事項を記載すると残存期間に応じた自動車重量税が還付されます。 ▼関連記事廃車時には自動車税の還付を受けられる?還付の条件や廃車のタイミングについても解説 一時抹消登録 一時抹消登録についても現住所を管轄する運輸支局で手続きをします。必要な書類は、以下のとおりです。 ・一時抹消登録申請書(第3号様式の2) ・手数料納付書 ・所有者の印鑑証明書(発行から3ヶ月以内のもの) ・自動車検査証(車検証) ・ナンバープレート(前後2枚) ・委任状(代理人による申請の場合) など 一時抹消登録申請書と手数料納付書は、運輸支局で入手が可能です。また一時抹消登録についても、上記の他に追加で書類が必要になる場合もあります。 手続きをする前に、国土交通省の自動車検査登録ポータルサイトや運輸支局のWebサイトなどで事前に必要書類を確認しましょう。 なお、一時抹消登録をしても自動車重量税は還付されません。使用済みのクルマが自動車リサイクル法にもとづいて適正に解体され、その解体を事由に永久抹消登録をすることが還付の条件であるためです。 まとめ 一時抹消登録と永久抹消登録によって普通自動車を廃車にする場合、発行から3ヶ月以内の印鑑証明書と実印が必要です。 一方、軽自動車の廃車手続き(自動車検査証返納届・解体返納)では実印が不要であり、認め印のみで手続きが可能なため、印鑑証明書を準備する必要はありません。 印鑑証明書を取得するには、事前に市区町村役場で印鑑登録をしたあとに窓口やコンビニなどで発行手続きをします。廃車手続きをスムーズに進めるためには、印鑑証明書を含む必要書類を早めに確認し、適切に準備することが大切です。
日本が世界に誇るスーパーカー「日産 GT-R」には、どのようなグレードがあるのでしょうか。今回は、R35 GT-Rのグレードの違いについて解説します。なお、本記事で解説しているグレードは、2024年モデルのR35 GT-Rのグレードです。 R35 GT-Rのグレードの種類 R35 GT-Rには、ベーシックな「ピュアエディション」から高性能スポーツグレードの「NISMO」まで、大きく分けると5グレード、細かく分けると8グレードあります。 2024年モデルは、前後デザインとリヤウイングを⼀新していることが特徴です。これまで蓄積してきた技術、GT-R NISMOの開発における知⾒、最新のシミュレーション技術など、さまざまなテクノロジーを駆使することで、空気抵抗を抑えながらダウンフォースを向上させることに成功しました。 Pure edition Pure editionは、R35 GT-R 2024年モデルの中で最もベーシックなグレードです。インテリアは、ブラックが基調となっており、前席本革・パールスエードコンビシートが装着されています。 Premium edition Premium editionは、Pure editionの装備に、BOSEサウンドシステム(CD一体AM/FMラジオ、11スピーカー)、アクティブノイズコントロール、アクティブサウンドコントロールが追加されることが特徴です。 Premium edition T-specには、専用の本革巻ステアリング、ディンプル付本革巻シフトノブ、ドアグリップ、キッキングプレート(エンブレム付)、専用カーボンセラミックブレーキ、専用レイズ製アルミ鍛造ホイール(ブロンズ)に加え、Premium edition T-spec専用内装(専用内装色コーディネーション、アルカンターラインストパネル、アルカンターラサンバイザー)が装備されています。 Black edition Black editionは、ブラック×レッドステッチのインテリアパーツや専用RECARO製シート(専用カラー、運転席/助手席)などが装備されているグレードです。 Track edition engineered by NISMO Track edition engineered by NISMOは、ブラック×レッドステッチのインテリアパーツ、専用RECARO製シート(専用カラー、運転席/助手席)、専用レイズ製アルミ鍛造ホイール(NISMOレーシングブラック)専用ランフラットタイヤ(DUNLOP SP SPORT MAXX GT 600 DSST)が装備されます。タイヤサイズは、フロント:255/40ZRF20(101Y)、リヤ:285/35ZRF20(104Y)です。 Track edition engineered by NISMO T-specでは、専用カーボンセラミックブレーキ、カーボン製トランクリッド(トリムレス、本革プルストラップレス仕様)が追加されます。 GT-R NISMO GT-R NISMOは、専用チューニングがされたエンジン(600ps/652Nm)を搭載し、専用エクステリアや専用インテリアが装着されています。 GT-R NISMO Special edition GT-R NISMO Special editionは、GT-R NISMOにクリア塗装のNISMO専用カーボン製エンジンフード(NACAダクト付)、専用カラーのアルミ製ネームプレート、レッドトリム加飾がされた専用レイズ製アルミ鍛造ホイールが装備されています。 R35 GT-Rのグレードの選び方 R35 GT-Rのグレードに悩んだときは、日常使いからスポーツ走行まで楽しむことができるモデルを求めるのか、スパルタンでスポーツカーらしい走りを求めるのかという基準で選ぶとよいでしょう。 日常使いからスポーツ走行まで楽しむことができる車を求めているのであれば、Pure edition、Black edition、Premium editionがおすすめです。 スパルタンでスポーツカーらしい走りを求めているのであれば、GT-R NISMOやGT-R NISMO Special editionなど、「NISMO」の名を冠しているモデルがよいでしょう。 R35 GT-Rのグレード以外に見るべきポイント R35 GT-Rを検討しているときは、車両本体のことだけでなく、税金や任意保険料、タイヤ交換やオイル交換などのメンテナンス費用といった、維持費についても確認しておきましょう。R35 GT-Rを購入するときは、購入時のことだけでなく、維持し続けられるかどうかということもチェックしてから買うことが大切です。
免許返納しようと考えているが、やむを得ない理由で手続きが行えない場合もあります。自分で免許返納の手続きが行えないため、代理人に申請を依頼しようとしている人もいるでしょう。しかし、手続きの方法や必要なものがわからないと代理人に依頼できません。ここでは、免許返納を代理人に依頼しようと考えてる人に向けて、代理人申請方法や手続きの場所、必要なものについて詳しく解説します。 免許返納の代理人申請は可能 免許返納の代理人申請は可能です。しかし、代理人申請で手続きが行える範囲は免許種別の全てを取り消す場合に限ります。自動車の免許は返納するけど、原動機付自転車は運転するといった、免許証の一部だけを取り消すことはできません。そのため、代理人申請で自主返納する場合は、免許種別の全てを取り消す必要があります。 免許返納の代理人申請が可能なケース 免許返納は基本的に申請者本人が手続きを行う必要がありますが、代理人申請が可能です。ただし、代理人に委任した場合、申請者本人に返納の意思があるか電話で確認されます。意思確認ができない場合は、免許返納手続きが受理されないので注意してください。 免許返納の代理人申請ができないケース 免許返納の代理人申請ができないケースは下記のとおりです。 免許証を紛失している免許証の有効期限が満了している免許証が汚損していて、内容が判読できない一部取り消し申請(免許の一部だけを取り消す)をする場合免許証記載の住所の管轄外で申請 免許返納の代理人申請方法 免許返納の代理人申請は、代理人になれる人が必要なものを持って、警察署または免許センターに出向く必要があります。代理人になれる人や必要なものは、各都道府県によって多少異なる場合があるので、事前に警察署のHPを確認しておきましょう。それでは、代理人になれる人や手続き場所、必要なものを解説します。 代理人になれる人 原則として代理人になれる人は下記のとおりです。 ・3親等以内の親族(同居・別居は問われない)・入院中の病院の職員・入所中の介護施設の職員 都道府県によって、同居人や成年後見人が代理人になれるケースもあります。来庁する運転免許センターや警察署のHPで代理人になれる人を確認しましょう。 手続きの場所 申請者本人が手続きを行う場合と同様、各警察署または免許センターで手続きが可能です。各警察署は月〜金曜日、免許センターは日〜金曜日と受付日が異なるので注意してください。平日に来庁できない場合は、日曜日も受付ている免許センターで手続きを行うと良いでしょう。受付時間は各都道府県の警察署または免許センターによって異なるので、事前にHPを確認してください。 必要なもの 免許返納の手続きを代理で行う場合は、下記のものが必要です。 ・返納する免許証(申請者本人の免許証) ・委任状・申立書(各県の公安委員会が指定したもの) 委任状・申立書は各都道府県の県警HPからダウンロードが可能 ・代理人の身分証明書施設や病院の職員が代理の場合、施設の身分証明書等 ・申請者と代理人の関係を確認できる書類同居人または同居の親族の場合、申請者との関係が確認できる住民票同居していない親族の場合、申請者との関係が確認できる戸籍謄本 また、申請と同時に住所変更の手続きを行う場合は新住所確認書類も必要です。 新住所が記載されている下記の書類があれば対応してもらえます。 ・住民票・健康保険証・納税通知書・公共料金のお知らせなど 運転経歴証明書の代理人申請方法 運転経歴証明書の代理人申請方法を解説します。手続きの場所や必要なものが変わるケースもあるので、ぜひ参考にしてください。 手続きの場所 運転経歴証明書は警察署や運転免許センターで手続きが可能です。しかし、免許返納と同時申請でない場合は、警察署での手続きができません。そのため、免許返納はしているけど別のタイミングで運転経歴証明書が必要になった場合は、運転免許センターで手続きを行う必要があるので注意してください。 必要なもの 運転経歴証明書の代理人申請の際に必要なものは下記のとおりです。 ・委任状・申立書(各県の公安委員会が指定したもの) 委任状・申立書は各都道府県の県警HPからダウンロードが可能 ・申請者と代理人の関係を確認できる書類 ・申請手数料1,100円(各都道府県によって異なる場合がある) ・申請用の写真1枚縦3cm、横2.4cm、無帽・無背景、正面を向いている、白黒でも可 ・運転経歴証明書郵送封筒(警察署で交付申請し、郵送による交付を希望した場合)簡易書留分の切手を貼り、返送先の住所と氏名が記載されたもの また、免許返納と同時申請でない場合(自主返納してから5年以内)は、下記の書類が別途必要なので注意してください。 ・運転免許の取り消し通知書 免許返納の代理人申請が必要になるケース 免許返納する申請者本人が来庁できない事情がある場合、代理人申請が必要です。来庁できない事情は下記のような状況です。 ・申請者本人が病気で入院中・介護施設に入所中・自宅で療養中 免許証の有効期限が切れる前に、代理人に依頼して免許返納するようにしましょう。
日本を代表するスポーツカーの日産 R35 GT-Rに乗りたいと考えているものの、燃費が気になっている方は多いのではないでしょうか。今回は、R35 GT-Rの燃費や歴代モデルとの比較、燃費を伸ばす方法について紹介します。R35 GT-Rの燃費が気になっている方や燃費を伸ばしたい方は参考にしてみてください。 R35 GT-Rの燃費 日産 R35 GT-Rは、年々厳しくなっていく燃費基準や騒音基準などをクリアしながら2023年時点でも販売されているスーパーカーです。そのため、燃費性能が非常に悪いということはないでしょう。 カタログ燃費は、2024年モデルのGT-RがWLTCモード燃費7.8km/Lです。3.8LのV型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、高い出力を発生させる4WDのスーパーカーであることを踏まえると、燃費性能は十分といえます。 当然ながら、ハイブリッドカーやコンパクトカーなどの低燃費車を比べると燃費は悪いといえますが、高性能スポーツカーの中ではGT-Rの燃費性能は良い方といえるでしょう。 なお、ライバル車として比較されることが多いポルシェ 911の燃費は7〜8km/L、ランボルギーニ ウラカンの燃費は5〜6km/Lです。 R35 GT-Rと歴代モデルの燃費比較 R35 GT-Rと歴代GT-R(スカイラインGT-R)の燃費を比べてみましょう。 ・R32 GT-R(10・15モード燃費)8.2km/L・R33 GT-R(10・15モード燃費)8.1km/L・R34 GT-R(10・15モード燃費)8.1km/L・R35 GT-R(10・15モード燃費)8.2~8.6km/L このように比べてみると、各世代ごとに大差がないようにみえますが、R32〜R34のGT-Rは2.6L直列6気筒ツインターボエンジン(RB26DETT)を搭載しているのに対し、R35 GT-Rは3.8LのV型6気筒ツインターボエンジン(VR38DETT)を搭載しています。 R35 GT-RはこれまでのGT-Rよりエンジン排気量を大きくし、高出力化がされているのにも関わらず、燃費性能は従来モデルと大きく変わらないということになります。つまり、エンジン排気量や出力の観点からみると、効率が良くなり、燃費性能が向上していると考えることができるでしょう。 R35 GT-Rの燃費を抑える方法 R35 GT-Rの燃費性能を伸ばすためには、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。ここからは、R35 GT-Rの燃費を伸ばす方法について解説します。 急加速・急発進を控える 燃費を伸ばすためには、急加速や急発進などの急操作を控えましょう。 急加速や急減速など急操作は車に負荷がかかる運転です。このような運転をすると、燃料を多く消費したり、消耗部品が早く劣化してしまったりします。 滑らかに加速をして、ゆとりを持って減速をするだけでも燃費はよくなるため、燃費性能をよくしたいのであれば、急操作を避けるようにしましょう。 こまめにメンテナンスする こまめにメンテナンスすることも燃費性能の維持に貢献します。 エンジンオイルやオイルフィルター、ブッシュ類など、エンジンの潤滑を適正な状態に維持したり、フリクションを少なくしたりするメンテナンスをしておくと、駆動系がスムーズに動くようになります。 不調だった駆動系のパーツがスムーズに動くようになれば、燃費性能が改善するため、定期的なメンテナンスや部品交換は欠かさずにしておきましょう。 エンジンブレーキを活用する エンジンブレーキを活用すると燃費が伸びることがあります。 先の交通状況に応じて早めにアクセルをオフにしたり、状況に合わせたギア選択をしたりするなど、エンジンブレーキを有効に活用すると無駄な燃料消費を抑えることができ、燃費性能が向上します。 まとめ R35 GT-Rは、高性能なスポーツカーでありながら、年々厳しくなる燃費基準をクリアし続けているモデルです。そのため、スーパーカーまたは高性能スポーツカーとして考えれば十分な燃費性能となっています。高性能モデルは燃費を犠牲にしなければならないといわれることもありますが、R35 GT-Rは性能と燃費をうまく両立しているモデルといえるでしょう。そのため、高性能な車でありながら燃費性能も両立しているモデルを探しているのであれば、R35 GT-Rも候補の1つとなるでしょう。
「スバリスト」と呼ばれるスバル車の愛好家。ライナップが変わり、乗っている車種が変わってもスバリストは熱狂的なスバルファンであり続けます。自らをスバリストと呼び、なぜこれほどまでにメーカーをリスペクトするのか。スバルの歴史を紐解くことで、その理由が見えてきました。 スバル好きだけに与えられた称号スバリスト スバルが好きな人を呼ぶ愛称として、「スバリスト」という言葉をよく聞きます。一方で、トヨタ好きの人をトヨティストやホンダ好きの人をホンディストとは呼びません。 スバル好きだけに愛称がつけられている理由は、スバルが持つ高い技術力に裏打ちされた独特の世界観があるから。その高い技術に裏打ちされた唯我独尊の姿に惹かれ、スバルには熱狂的なファン=スバリストが存在するのです。 航空機メーカーだった異色の経歴 スバルは会社の生い立ちから他のメーカーと異なる背景を持っています。トヨタは一大織機メーカーとして確立していた財力を背景に、事業の多角化の一貫として自動車産業に参入。ホンダや日産は、そもそも自動車メーカーとして出発しました。一方でスバルは、もともと中島飛行機という軍用機製造の航空機、航空エンジンメーカーでした。世界でも有名なゼロ戦をもっとも多く製造したのが中島飛行機です。(設計は三菱) つまり、スバルは自動車産業に参画する以前から、世界で戦えるエンジン製造技術を持っていたメーカーだったのです。中島飛行機は戦後GHQにより解体されてしまいますが、残った技術者たちはわずか2年で国産スクーターを開発。日本での自動車産業黎明期には、他社と異なる水平対向エンジンを主軸に置くなど、独自性のある高い技術力は現在まで脈々と受け継がれています。 水平対向エンジンで地位を確立 スバルの技術力の高さを示しているのが「ボクサーエンジン」と呼ばれる水平対向エンジンです。軽量コンパクトなのにハイパワーを誇るこのエンジンは、1966年発売のスバル1000に初めて搭載されました。 1,500cc並の室内空間をわずか1,000ccのエンジンで実現できたのは、水平対向エンジンの存在があってこそです。水平対向エンジンをベースに、スバルの開発陣は高い技術障壁をクリア。当時はトヨタや日産など、先行メーカーでさえ諦めていたコンパクトFF車両「スバル1000」を完成させました。 航空技術産業の知見をいかして、ほかの国産自動車メーカーと違う独自路線で開発をしたことが、のちにスバリストと呼ばれる熱狂的な愛好家を生み出すきっかけの1つになったのです。 スバリストを生み出した水平対向エンジン スバル車の特徴として、スバルファンのみならず広く認知されているのが、いわゆるボクサーエンジンと呼ばれる水平対向エンジンです。メーカーとしての独自性と高い技術力を示した水平対向エンジンによって、スバル全体の個性が決定づけられました。 ボクサーエンジンはスバルの代名詞 水平対向エンジンは、シリンダーを左右水平方向に配置したエンジンです。ボクサーが左右から打ち合う様子になぞらえて「ボクサーエンジン」とも呼ばれています。 直列エンジンやV型エンジンに比べ、エンジンの全高を低くコンパクトに設計できるのが最大の特徴です。さらに、左右対称に動作するためエンジン燃焼時の振動を打ち消すことができます。そして当然のことながら、振動が少ないエンジンにすることができます。 一方で水平対向エンジンは、エンジンの構造が複雑化してしまうことと、広い搭載スペースが必要な点が大きなデメリットでした。高さは低くおさえられるものの、横幅が広くなってしまうためフロントに配置した場合、ステアリングの切れ角が限られてしまうという技術的なハードルがありました。 しかし、スバルは独自のパッケージングやユニークで合理的な発想よって、水平対向エンジンを成功させます。とくに初の水平対向エンジン搭載車となるスバル1000の存在は、後発メーカーながら日本の自動車市場に大きなインパクトを与えました。 レースシーンでの活躍が多くのスバリストを生み出した 低重心で振動の少ない水平対向エンジンの実力がもっとも発揮されたのがレースシーンです。とくに一定の生産台数のある市販車ベースでおこなわれる世界ラリー選手権(WRC)では、19年間でドライバーズタイトルとメイクスタイトルをそれぞれ3度獲得しました。 なかでも1995年には、ドライバーズタイトルとメイクスタイトルをW受賞。これまで以上にコアなスバルファンを獲得し、スバリストという言葉が広く認知されていくきっかけにもなりました。 スバリストはメーカーの姿勢に対するコアなファン(まとめ) スバリストは特定の車種のファンではなく、スバルというメーカーそのもののファンのことを指します。かつてはゼロ戦を作っていたという会社の成り立ちや、高い技術力とユニークな発想による開発力のすべてをひっくるめて魅力的だったからこそ、「スバリスト」が生まれたと言っても過言ではありません。 トヨタや日産にももちろんコアなファンはいます。しかし、AE86やGT-Rなどキャラクターの強い特定車種に対してのファンといった性格が強いため「スバリスト」のような言葉は生まれませんでした。 また、トヨタや日産、ホンダといった大手にはない希少性がスバル愛好者の結束をより強めたという部分もあります。たとえば、駐車場にスバル車がとめられていると、次に入ってきたスバル車は隣に駐車するという「スバルの法則」は、オーナー同士の連帯感の強さを示す言葉です。
レーシーにまとめられた専用の内外装に、強化されたエンジンと足回り。ホンダスポーツモデルの最高峰グレードであるTYPE-Rは、そのままサーキットを走れるほどのスペックを備えていました。特にインテグラとシビックは、TYPE-Rの代表車種として多くのファンを獲得しています。今回はインテグラとして最終型となるDC5型、ほぼ同世代にリリースされたFD2型シビック、2つのTYPE-Rの魅力に迫っていきましょう。 ホンダスピリッツを体現したTYPE-R TYPE-Rは、取り扱いやすさを求める一般向けで実現できなかったクルマ本来のポテンシャルを極限まで高めたモデルです。もともと高性能なスポーツモデルの車両をさらにチューニングすることで、最高峰のスポーツグレードに仕上げられています。 初代NSXに設定されたTYPE-R 初めてTYPE-Rが登場したのは1992年で、初代NSXの最上位スポーツグレードとして設定されました。もともと国産スーパーカーという位置付けで高性能だったNSXを、各パーツの徹底的な見直しによって120kgも軽量化されています。さらに、サスペンションのセッティングに加え、クランクシャフトやピストンといったエンジン内部にまで手を入れ、徹底的なハイパフォーマンス化が図られました。 TYPE-Rの両雄となったインテグラとシビック 初代TYPE-RとなったNSXの成功によって、TYPE-Rシリーズはインテグラとシビックにも展開されます。NSX TYPE-Rは高価な車両価格と希少な生産台数から、手にする人は限られていました。しかし、インテグラやシビックという大衆モデルで採用されたことで、TYPE-Rの名は一気に広まります。 クーペ、ハッチバックとそれぞれボディ形状は異なりますが、ホンダを代表するスポーツモデルをさらにスポーティに仕上げ、TYPE-Rはホンダファンのみならず多くのスポーツカーファンの人気を獲得しました。 世界最速FFと呼ばれたDC5型インテグラTYPE-R 世界最速FFの称号を得た先代DC2型からモデルチェンジしたDC5型TYPE-Rは、安全性能の見直しなどでやや大型化したものの、インテグラTYPE-R特有の軽快なハンドリング性能は継承されています。 エンジンや足回り性能のみならず、内装も走ることに特化したDC5型インテグラTYPE-Rも、やはり世界最速FFでした。 TYPE-Rのために開発されたDC5型 2代目インテグラとなるDC5型インテグラは、TYPE-Rの設定を前提に開発されています。また、プレリュードが廃止されたことにともない、ボディサイズは3ナンバーサイズに拡幅されました。 ボディタイプは3ドアハッチバックのクーペスタイルを採用。スポーツカーらしいクーペスタイルながら、ハッチバックで高い利便性も確保されています。 装備面の強化によって車重増をカバー 広い車内空間の確保と安全性能の強化により、車両重量は100kgほど重くなってしまいます。しかし、専用チューニングされたKA20型は220psを発生し、ホンダ初となるブレンボ製ブレーキを備えるなどエンジン性能や装備面では先代DC2型を上回っていました。 しかも、これだけのハイスペックエンジンを搭載しながら、12.4km/Lという低燃費も実現しています。 魂をくすぐられるレーシーな内装 「TYPE-R」のロゴがあしらわれたチタン製シフトノブや、チタン色のメーターパネルとペダル類から受ける印象は、まるでレーシングカーのコックピットを思わせるものです。専用に開発されたレカロシートに身を沈めれば、一気に気分が高まります。 スイッチ類やエアコンの吹き出し口もメーター同様の丸型に統一され、余計なスイッチ類は極力排除したシンプルなデザインです。 高級感ある4ドアセダンとなったFD2型シビックTYPE-R DC5型インテグラの販売終了後に登場したのが、FD2型シビックTYPE-Rです。高い性能もさることながら、4ドアセダンとしたことで居住性や使い勝手が向上しています。そして、TYPE-Rの称号にふさわしく、トルク感応式LSDやブレンボ製ブレーキキャリパーといった走行性能に直結するパーツを採用しているのが大きな特徴です。 重厚感のある4ドアモデル 歴代シビックのTYPE-Rは3ドアハッチバックで展開されてきましたが、FD2型シビックでは初めて4ドアセダンタイプを採用。また、全幅も3ナンバーサイズの1,770mmとなり、従来の軽量なイメージから重厚感のあるデザインに変わりました。 さらに、見た目だけではなくボディ剛性もDC5型インテグラTYPE-Rから50%も向上し、さらなる応答性と安定感が加えられました。 さらに高出力化されたKA20型VTECエンジン FD2型シビックTYPE-Rに搭載されたのは、DC5型と同型のKA20型です。最高出力は220psから225psにまで高められ、もともと専用チューニングされていたエンジンをさらにファインチューニングしたことで、回転域によっては10ps以上の出力向上を果たしました。 また、ピークトルクの発生も7,000回転から6,100回転に引き下げられていることに加え、0.9kgf・m向上していて、大柄な4ドアボディをストレスなく引っ張ります。 先進のコックピットが演出する高揚感 FD2型シビックTYPE-Rのコックピットデザインは、DC5型インテグラと大きく異なります。すべてのメーターをアナログメーターでまとめていたインテグラに対して、デジタルメーターとアナログメーターを融合させた先進のデザインでした。 スポーツドライビング時にもっとも気になるタコメーターは、視認性の高いアナログメーターを中央に配し、上部にデジタル表示のスピードメーターが配置されています。さらに、最適なシフトタイミングやVTECの作動状況が視認できる各種インジケーターもデジタルパネル部分にまとめられており、先進性を感じるコックピットになりました。 また、シートはTYPE-R用に専用開発されたオリジナルシートで、内装と統一された赤と黒のカラーリングはドライバーに高揚感を与えます。 高く甲乙つけがたい2台のTYPE-R インテグラとして最終型となったDC5型TYPE-Rと、4ドアモデルのFD2型シビックTYPE-R。発売年式が近いこともあり、この2車種はよく比較されますが、結論としてはどちらも優れたスポーツカーであることは間違いありません。 走行性能を追求して作り込まれたインテグラTYPE-Rは車重も軽く、FF車最速といわれる速さとハンドリングが楽しめます。一方で、4ドアによる高い居住性と安定性、先進のコックピットを誇るシビックTYPE-Rは、ファミリー層のユーザーにも受け入れられました。エンジンはどちらもKA20型を採用しているため、多くのアフターパーツも出ていてチューニングベースとしても最適です。 ホンダスピリッツが詰め込まれた、高い走行性能を誇る2台のTYPE-R。どちらを選んでも決して期待を裏切りません。