「車売却ってそもそもどんな流れなのか」「車の相続について相談したい」など車売却をご検討の際に出てくる悩みに無料でお答えいたします!
【相談例】
● 車売却のそもそもの流れが分からない
● どういった売り方が最適か相談したい
● 相続で車を売りたいけど売り方が分からない
● 二重査定や減額について知りたい
など
三菱の名車として知られるSUVパジェロの維持費は高いのでしょうか。この記事では、パジェロの特徴、維持費の内訳、おおよその維持費の目安などを解説します。パジェロの維持費について気になっている方は参考にしてみてください。また、維持費が高いと思ったときの対処法についても解説するため、パジェロの維持費に悩んでいる方も最後までご覧ください。 パジェロの特徴 パジェロは、オフロードにおける高い走破性と乗用車並みの扱いやすさを両立させている本格SUVです。1982年に初代モデルが発売されてから、4世代にわたり製造され、累計325万台が生産されました。 また、日本国内のみならず世界各国(170ヶ国以上)に輸出され、世界中のファンから支持されたモデルでもあります。さらに、2023年度には、日本自動車殿堂 歴史遺産車に選定されました。 本格的なオフロードから街乗りまで幅広く対応できるSUVパジェロの維持費はどの程度かかるのでしょうか。 ▼パジェロの魅力についてはこちらで詳しく紹介しています。ナンパなSUVに物申す!三菱 パジェロの偉業を振り返る パジェロの維持費の内訳 ここからは、パジェロの維持費について詳しく解説します。なお、ここでは、2006年に発売されたパジェロ(CBA-V83W)のショート VR-Iを例に維持費をシミュレーションします。 燃料代 パジェロ ショートVR-Iは、3.0L V6エンジンが搭載されており、カタログ燃費は10・15モードで8.9km/Lです。使用燃料は、無鉛レギュラーガソリンです。 1ヶ月あたり1,000km走行する場合の燃料代は1万9,101円(ガソリン単価が1Lあたり170円の場合)。1年間に換算すると22万9,231円となります。 本格的なオフロード走行まで対応しているSUVとして考えれば、平均的な数値といえるでしょう。 自動車税(種別割) 自動車税(種別割)は、エンジン排気量が3.0Lのため、標準税率は1年あたり5万円です。(2019年10月1日以降に登録している場合)ただし、2006年式のパジェロの場合は初度登録日から13年以上経過しているため、重課の対象となることから1年あたりで5万8,600円かかります。 標準税率より15%ほど重課されるため、初度登録日から13年以上経過しているパジェロを所有している方や今後所有を検討している方は、自動車税(種別割)の重課にも注意しましょう。 任意保険 パジェロの任意保険をネット型保険で見積もりをしてみました。条件は以下のとおりです。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり(限定) 上記内容でシミュレーションしたところ、総額は約7万7,330円/年でした。 車両保険込みの保険料の年額が10万円以下に抑えられているため、任意保険の負担は小さいといえるでしょう。ただし、このシミュレーションではさまざまな条件を指定しているうえに補償内容が限定的なため、補償内容を手厚くすると保険料も高くなります。詳しい保険料については、ご自身の条件でシミュレーションしてみてください。 車検 車検の費用について見ていきましょう。ここでは、ディーラーや整備工場など、指定工場での車検を受けることを想定してシミュレーションしました。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)自動車重量税:5万400円(24ヶ月)※初年度登録から18年以上経過で算出印紙代:1,800円車検料:8万円合計:14万9,850円 ※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します 2006年登録のパジェロの場合、初度登録日から18年が経過するため重量税の重課対象となります。また、車検整備費用が大型車の扱いになり、小型自動車と比較すると高くなることから、車検費用が約15万円ほどかかるでしょう。 また、このシミュレーション結果は、必要最低限の検査費用のみの金額です。部品交換や調整などの際は別途部品代や工賃が発生するため、参考程度にお考えください。 メンテナンス費用 パジェロのメンテナンスおよびメンテナンスにかかる費用は下記のとおりです。 ・洗車・ワイパーゴム交換・ウォッシャー液交換・冷却水補充・エアコンフィルター交換・ヘッドライト(バルブ)交換・エンジンオイル交換・オイルフィルター交換・ブレーキオイル交換・エアクリーナー交換 など 費用は、5万〜10万円程度かかると考えられます。また、タイヤ交換をした場合は、タイヤ代、バランス・調整料、廃タイヤ廃棄費用などがかかるため、10万〜15万円ほど追加でかかるでしょう。そのため、タイヤ交換をした場合の年間メンテナンス費用は、15万〜35万円ほどになると考えられます。 パジェロの年間維持費はいくら? パジェロの年間維持費は、次のとおりです。 <自家用車登録のパジェロの年間維持費>燃料代:22万9,231円自動車税(種別割):5万8,600円任意保険:7万7,330円車検:7万4,925円(2年ごとにかかる費用の半分)メンテナンス費:10万円合計:54万86円 1ヶ月あたりの費用に換算すると約4万5,000円です。この計算は、毎月1,000km走行することを想定したシミュレーションであるため、走行距離が短かったり、任意保険の条件が異なったりする場合は維持費の金額も変わってきます。 パジェロの維持費が高いと思った時の対処法 初度登録日から時間が経過したパジェロの維持費は、税金の重課や燃料代の高騰の影響などにより、高くなりやすいといえるでしょう。 パジェロの維持費が高いと感じたときは、無理に維持し続けるのではなく、売却して新しいクルマに乗り換えることも検討してみてください。 再び訪れているSUVブームが続いているときであれば高値で売却できる可能性も高いため、この機会に査定してみることをおすすめします。 査定に出す際は、年式が古いクルマを得意としている旧車王にご相談ください。旧車王は、パジェロを査定してきた経験や実績が豊富にあるため、大切なクルマを適正に評価できます。パジェロを売却する際は旧車王にお問い合わせください。
日本を代表する高級車ブランド「レクサス」。2005年に日本市場に導入されて以降、幅広い世代から支持されています。今回はレクサスの維持費がどのくらいかかるのか解説します。 ▼モデル別の維持費はこちらで解説していますレクサスのフラッグシップ「LS」の維持費はどのくらい?内訳や目安を解説 レクサスの特徴 レクサス(LEXUS)は、1989年に北米で誕生したトヨタ自動車の高級車部門(ラグジュアリーブランド)です。日本では、2005年に提供開始されました。レクサスは、従来以上の個性やプレミアム感を重視し、21世紀の新しいグローバルプレミアムブランドを目指しているラグジュアリーブランドです。 日本市場への導入と同時に販売が始まったのは、グランドツーリングセダン「GS」とスポーツクーペ「SC」の2車種です。日本でレクサスブランドの販売が始まった約1ヶ月後には、スポーツセダン「IS」の販売を開始しました。 その後、フラッグシップセダンの「LS」、プレミアムクロスオーバーの「RX」など、順次ラインナップを拡大し、日本国内でもその存在感を強めていきました。 また、スポーツモデル「F」シリーズも展開していることもレクサスの特徴です。レクサスの「F」シリーズは、BMW「M」や「Mスポーツ」、メルセデス・ベンツの「メルセデスAMG」や「AMGライン」、アウディの「RS」や「Sライン」などと同じ立ち位置のモデルとなっています。 「F」シリーズには、各車種に展開されているスポーティモデルの「F SPORT」、高性能スポーツモデルの「IS F」・「GS F」・「RC F」、最高峰スポーツモデルの「LFA」があります。 中でも最高峰スポーツモデルの「LFA」は、「天使の咆哮」ともいわれる甲高いエキゾーストサウンドが特徴で、世界限定500台と限られた台数のみ生産された歴史に残る名車です。生産が終了した今でも高値で取引されています。 レクサスは、日本発のグローバルプレミアムカーとして世界的に認知され国内外問わず人気があるブランドとなっています。 レクサスの維持費の内訳 レクサスを維持するためには、燃料代、税金や保険料、メンテナンス費などが必要です。高額な費用がかかるため、維持が大変と感じる方もいるでしょう。ここからは、レクサスを維持するためにかかる費用の内訳について解説します。 燃料代 レクサスの燃料代を車種別に整理しました。ガソリン車とハイブリッド車に分け、レギュラーガソリン仕様とハイオクガソリン仕様でガソリン料金を区別しています。 1ヶ月に1,000キロ走行を仮定した場合、燃料代は下記の表のとおりです。※()内の発売年は最初に発売された年とは限りません。マイナーチェンジ・モデルチェンジされた年も含みます。 【ガソリン車】 車種名(発売年) カタログ燃費 燃料代(年間概算) GS350(2013年)ハイオク 10.0km/L 1万7,340円(年間20万8,080円) SC430(2009年)ハイオク 8.7km/L 1万9,931円(年間23万9,172円) IS250(2013年)ハイオク 11.6km/L 1万4,948円(年間17万9,376円) RX270(2013年)レギュラー 10.0km/L 1万6,850円(年間20万2,200円) 【ハイブリッド車】 車種名(発売年) カタログ燃費 燃料代(年間概算) GS450h(2012年)ハイオク 18.2km/L 9,527円(年間11万4,324円) IS300h(2013年)レギュラー 23.2km/L 7,262円(年間8万7,144円) RX450h(2013年)ハイオク 16.8km/L 1万321円(年間12万3,852円) HS250h(2013年)レギュラー 20.6km/L 8,179円(年間9万8,148円) CT200h(2012年)レギュラー 30.4km/L 5,542円(年間6万6,504円) ※2024年10月6日時点のレギュラーガソリン全国平均価格、168.5円/Lで算出※2024年10月6日時点のハイオクガソリン全国平均価格、173.4円/Lで算出 自動車税(種別割) レクサスの自動車税(種別割)を車種別に整理しました。なお、ガソリン車は新規登録から13年を超えると、約15%重課され負担が重くなるため維持費をシミュレーションする際には注意してください。重課対象の車種は()に課税後の納税額を表記しています。 【ガソリン車】 車種名(発売年) 排気量 自動車税(種別割) ※()内は重課後 GS350(2013年) 3,456cc 5万8,000円(6万6,700円) SC430(2009年) 4,292cc 7万6,500円(8万7,900円) IS250(2013年) 2,499cc 4万5,000円(5万1,750円) RX270(2013年) 2,671cc 5万1,000円(5万8,600円) 【ハイブリッド車】 車種名(発売年) 排気量 自動車税(種別割) GS450h(2012年) 3,456cc 5万8,000円 IS300h(2013年) 2,493cc 4万5,000円 RX450h(2013年) 3,456cc 5万8,000円 HS250h(2013年) 2,362cc 4万5,000円 CT200h(2012年) 1,797cc 3万9,500円 ※ハイブリッド車は重課の対象外 任意保険料 任意保険の保険料を大手ネット保険で見積もりしてみましょう。条件は次のとおりです。 【条件】年齢:30歳等級:6等級使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 【補償内容】対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円車輌保険:あり(限定タイプ) 上記の条件で見積もりしたところ、自動車保険料は1年間で11万1,850円でした。なお、今回は、GS450h(GWS191型)を例にしてシュミレーションしています。車種・グレード・年式が異なる場合は、保険料も異なるため、参考程度に考えてください。 車検代 車検の費用について見てみましょう。ここでは、ディーラーで車検を受けた場合のシミュレーションとなっています。 【ディーラー車検の場合】自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)※2024年時点、離島以外の地域の場合自動車重量税:4万5,600円(24ヶ月)※車両重量2t未満の場合印紙代:1,800円車検基本料金:約7万円(点検・検査・代行費用)合計:13万5,050円※車検基本料金は内容や整備工場などにより変動します 上記はあくまで目安の金額です。車種やグレードが異なったり、初年度登録から18年以上経過したりする場合は、車検費用も異なるためご注意ください。また、この車検費用は車検にかかる必要最低限の費用です。部品交換や整備・調整をした場合、追加料金がかかります。 メンテナンス費用 レクサスのメンテナンスには、次の項目があります。 ・洗車・ワイパーゴム交換・ウォッシャー液・冷却水の補充・エアコンフィルターの交換・ヘッドライトのバルブ交換・エンジンオイル交換・オイルフィルター交換・ブレーキオイル交換・エアクリーナー交換 など 上記を合わせると、年間10万円程度のメンテナンス費用がかかるでしょう。また、タイヤ交換をしたときは、10万円〜20万円程度の費用が追加で必要です。 レクサスの年間維持費はいくら? レクサスの年間維持費は、車種によりますが約45万〜68万円程度が予想されます。内訳はそれぞれ以下のとおりです。 ・燃料代:6万6,504円〜23万9,172円・自動車税(種別割):3万9,500円〜8万7,975円・任意保険:11万1,850円・メンテナンス費:約10万円〜30万円・車検:6万7,525円(2年分13万5,050円の半額)合計額:38万5,379円〜80万6,522円 ここで紹介した費用は最低限必要なものです。車輌本体のローンや月極駐車場代など、状況によって別途費用がかかります。参考としてお考えください。 レクサスの維持費が高いと思った時の対処法 レクサスの維持費が高く、所有し続けるのが大変と感じたときは、レクサスを手放して新しい車に乗り換えるのも1つの方法です。 レクサスを売却するときは、レクサスの歴史や車種・グレードごとの特徴を理解している業者に依頼すると、相場より高く売ることができるかもしれません。 まとめ レクサスは、日本国内のみならず、海外でも人気があるプレミアムブランドです。プレミアムカーは、時間が経過しても価値が落ちにくいカテゴリーであるため、売却先によって高値で売れるかどうかが変わります。 レクサスを少しでも高値で売りたいのであれば、レクサスに詳しく、プレミアムカーの価値を適正に評価できる旧車王にお任せください。
クルマを親の名義で使用し続けることに問題はないのでしょうか。今回は、親名義でクルマを使用する場合のメリットやデメリット、クルマを売却するときの手続き、親から自分に名義を変更する方法について紹介します。親の名義でクルマを使用することに問題がないか心配になっている方は参考にしてみてください。 クルマを親名義で使用するメリット 親の名義でクルマを使用しても、親が加入している自動車保険の補償が適用される場合があります。 ただし、「本人限定」や「30歳以上」など、運転者や年齢条件が付いている契約の場合は、補償が適用されません。 別居している家族の場合は、「別居の未婚の子」であれば親の自動車保険を適用できます。 クルマを親名義で使用するデメリット ここからは、親の名義でクルマを使用するデメリットを紹介します。 自動車税(種別割)の納付書が親の元へ届く 自動車税(種別割)の納付書は、車検証の名義人宛に送付されます。そのため、親の名義でクルマを使用していると親宛に納付書が届きます。 別居の場合は自動車保険に入れない 別居の場合は、親の自動車保険が適用されない場合があります。先述のとおり、「別居の未婚の子」の場合は、親の自動車保険を適用することが可能です。 ただし、既婚の別居の子は親の自動車保険を適用することができません。また、婚姻歴がある現在独身の別居の子は法律上「未婚」ではないため、親の自動車保険を適用できません。 自動車保険の補償を受けられない可能性がある 自動車保険の運転者範囲設定によっては、補償を受けられない可能性があります。 たとえば、車輌所有者が親、記名被保険者が子どもの場合、運転者本人・配偶者限定特約にすると、急に親が運転することになり事故を起こした場合、補償を受けることができません。実際に運転する可能性のある人全員が対象となるよう、適切な運転者範囲の設定が必要です。不明点は保険会社に相談し、自身の状況に合わせて補償範囲を選びましょう。 親名義のクルマを売る方法 ここからは、親の名義のクルマを売却する方法を紹介します。 親が同席できる場合 親が売却するときの手続きに同席できる場合は、親がクルマの売却手続きを進めます。 売却するときに必要となる書類は、車検証、自賠責保険証、自動車税納税証明書、リサイクル券、名義人の実印、名義人の印鑑登録証明書、譲渡証明書、委任状などです。 親が同席できない場合 親が売却するときの手続きに同席できない場合は、クルマの名義を親から本人(子)に変えてから売却手続きします。 クルマの売却は、基本的に車検証の所有者でなければ手続きすることができません。そのため、クルマの所有者を本人に変えてから売却することになります。 親名義のクルマを自分の名義に変更する方法 親名義のクルマを自分名義に変更するには、管轄の陸運支局で手続きが必要です。具体的には、下記の書類と費用を準備します。今回は新所有者が手続きする場合に用意するものを紹介します。 【書類】・車検証・車庫証明書(申請・証明の日から40日以内)・譲渡証明書・印鑑証明書(新旧所有者どちらも/発行から3ヶ月以内)・実印(新所有者)・申請書・手数料納付書・自動車税税(環境性能割・種別割)申告書・委任状(旧所有者の実印あり) 【費用】・車庫証明:2,500〜2,900円程度(地域による)・申請手数料:500円(変更登録は350円)・ナンバープレート代:1,500円程度 ▼下記の記事では、クルマの名義変更の流れや期限を含めた詳細な内容を解説しています。ぜひ、参考にしてください。クルマの名義変更とは?必要書類や手続きの流れ・期限などを紹介
クラウンアスリートといえばトヨタの代表的な高級車のスポーツモデルです。スポーティな走行性能と高級感を兼ね備えており若者層に支持されました。新車では乗り出し価格が400万円を超えていましたが、現在の中古車市場には100万円を下回る個体も出回っています。 しかし、クラウンアスリートは20年以上前に発売された古いクルマです。「旧車を維持するにはかなりの費用がかかりそう」と心配の方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事ではクラウンアスリートの年間維持費の内訳を詳しく解説いたします。 クラウンアスリートの特徴 クラウンアスリートは、クラウンの7代目12系、8代目13系の特別仕様車として登場し、1999年に11代目17系のグレードとして再度ラインナップされたモデルです。14代目21系まで製造・販売が続きました。 17系で復活した当初から最高出力200psの2,491cc 直列6気筒 DOHCエンジンを搭載し、最高出力280psを誇るターボエンジン・1JZ-GTE型を載せた「アスリートV」もラインナップされました。アスリートVはクラウンアスリートのなかでも最も人気が高いモデルです。スポーティな装備も数多く採用され、ラグジュアリーなだけではない力強いスポーツモデルとして長年にわたってファンを魅了し続けています。 クラウンアスリートの維持費の内訳 クラウンアスリートの維持費について、燃料代、自動車税(種別割)、任意保険料、車検代、メンテナンス費用の5項目に分けて解説します。今回は11代目17系、12代目18系、13代目20系の3世代の維持費を紹介します。 燃料代 まずは燃料代から解説します。走行する距離によって金額が大きく変わるため、年間3,000km、5,000km、8,000km、10,000kmの距離別に算出し表にまとめました。 なお、使用燃料はハイオクガソリンで、単価は1Lあたり180円とし、小数点以下は切り捨てて算出しています。 走行距離3,000km 年間の走行距離が3,000kmの場合の、世代別の燃料代は下記のとおりです。 ■11代目17系(1999年〜2007年) グレード/型式 カタログ燃費(10・15モード) 燃料代 アスリート/JZS171 9.8km/L 5万5,080円 アスリートV/JZS171 9.2km/L 5万8,680円 アスリートFour/JZS173 9.2km/L 5万8,680円 アスリートG/JZS175 11.4km/L 4万7,340円 ■12代目18系(2003年〜2008年) グレード/型式 カタログ燃費(10・15モード) 燃料代 アスリート/GRS180 12km/L 4万5,000円 アスリートi-Four/GRS181 11.4km/L 4万7,340円 アスリートGパッケージ/GRS182 11.8km/L 4万5,720円 ■13代目20系(2008年〜2012年) グレード/型式 カタログ燃費(10・15モード) 燃料代 アスリート/GRS200 12.4km/L 4万3,380円 2.5アスリート/GRS200 12km/L 4万5,000円 アスリートi-Four/GRS201 11.6km/L 4万6,440円 2.5アスリートi-Four/GRS201 11.4km/L 4万7,340円 アスリートGパッケージ/GSR204 10km/L 5万4,000円 3.5アスリート/GSR204 10km/L 5万4,000円 3.5アスリートGパッケージ/GSR204 10km/L 5万4,000円 走行距離5,000km 年間の走行距離が5,000kmの場合の、世代別の燃料代は下記のとおりです。 ■11代目17系(1999年〜2007年) グレード/型式 カタログ燃費(10・15モード) 燃料代 アスリート/JZS171 9.8km/L 9万1,800円 アスリートV/JZS171 9.2km/L 9万7,740円 アスリートFour/JZS173 9.2km/L 9万7,740円 アスリートG/JZS175 11.4km/L 7万8,840円 ■12代目18系(2003年〜2008年) グレード/型式 カタログ燃費(10・15モード) 燃料代 アスリート/GRS180 12km/L 7万4,880円 アスリートi-Four/GRS181 11.4km/L 7万8,840円 アスリートGパッケージ/GRS182 11.8km/L 7万6,140円 ■13代目20系(2008年〜2012年) グレード/型式 カタログ燃費(10・15モード) 燃料代 アスリート/GRS200 12.4km/L 7万2,540円 2.5アスリート/GRS200 12km/L 7万4,880円 アスリートi-Four/GRS201 11.6km/L 7万7,580円 2.5アスリートi-Four/GRS201 11.4km/L 7万8,840円 アスリートGパッケージ/GSR204 10km/L 9万円 3.5アスリート/GSR204 10km/L 9万円 3.5アスリートGパッケージ/GSR204 10km/L 9万円 走行距離8,000km 年間の走行距離が8,000kmの場合の、世代別の燃料代は下記のとおりです。 ■11代目17系(1999年〜2007年) グレード/型式 カタログ燃費(10・15モード) 燃料代 アスリート/JZS171 9.8km/L 14万6,880円 アスリートV/JZS171 9.2km/L 15万6,420円 アスリートFour/JZS173 9.2km/L 15万6,420円 アスリートG/JZS175 11.4km/L 12万6,180円 ■12代目18系(2003年〜2008年) グレード/型式 カタログ燃費(10・15モード) 燃料代 アスリート/GRS180 12km/L 11万9,880円 アスリートi-Four/GRS181 11.4km/L 12万6,180円 アスリートGパッケージ/GRS182 11.8km/L 12万1,860円 ■13代目20系(2008年〜2012年) グレード/型式 カタログ燃費(10・15モード) 燃料代 アスリート/GRS200 12.4km/L 11万6,100円 2.5アスリート/GRS200 12km/L 11万9,880円 アスリートi-Four/GRS201 11.6km/L 12万4,020円 2.5アスリートi-Four/GRS201 11.4km/L 12万6,180円 アスリートGパッケージ/GSR204 10km/L 14万4,000円 3.5アスリート/GSR204 10km/L 14万4,000円 3.5アスリートGパッケージ/GSR204 10km/L 14万4,000円 走行距離10,000km 年間の走行距離が10,000kmの場合の、世代別の燃料代は下記のとおりです。 ■11代目17系(1999年〜2007年) グレード/型式 カタログ燃費(10・15モード) 燃料代 アスリート/JZS171 9.8km/L 18万3,600円 アスリートV/JZS171 9.2km/L 19万5,480円 アスリートFour/JZS173 9.2km/L 19万5,480円 アスリートG/JZS175 11.4km/L 15万7,860円 ■12代目18系(2003年〜2008年) グレード/型式 カタログ燃費(10・15モード) 燃料代 アスリート/GRS180 12km/L 14万9,940円 アスリートi-Four/GRS181 11.4km/L 15万7,860円 アスリートGパッケージ/GRS182 11.8km/L 15万2,460円 ■13代目20系(2008年〜2012年) グレード/型式 カタログ燃費(10・15モード) 燃料代 アスリート/GRS200 12.4km/L 14万5,080円 2.5アスリート/GRS200 12km/L 14万9,940円 アスリートi-Four/GRS201 11.6km/L 15万5,160円 2.5アスリートi-Four/GRS201 11.4km/L 15万7,860円 アスリートGパッケージ/GSR204 10km/L 18万円 3.5アスリート/GSR204 10km/L 18万円 3.5アスリートGパッケージ/GSR204 10km/L 18万円 自動車税(種別割) 自動車税(種別割)は排気量によって税額が異なります。クラウンアスリートは排気量が違うモデルが複数リリースされているため、世代別に自動車税(種別割)をまとめました。 なお、新規登録から13年経過すると15%程度重課されるため、発売より13年以上経っているモデルに関しては重課された税額を記載しています。 ※2024年10月時点 11代目17系(1999年〜2007年) グレード/型式 エンジン型式 排気量 税額 アスリート/JZS171 1JZ-GE型 2,491cc 5万1,700円 アスリートV/JZS171 1JZ-GTE型 2,491cc 5万1,700円 アスリートFour/JZS173 1JZ-GE型 2,491cc 5万1,700円 アスリートG/JZS175 2JZ-FSE型 2,997cc 5万8,600円 12代目18系(2003年〜2008年) グレード/型式 エンジン型式 排気量 税額 アスリート/GRS180 4GR-FSE型 2,499cc 5万1,700円 アスリートi-Four/GRS181 4GR-FSE型 2,499cc 5万1,700円 アスリートGパッケージ/GRS182 3GR-FSE型 2,994cc 5万8,600円 13代目20系(2008年〜2012年) グレード/型式 エンジン型式 排気量 税額 アスリート/GRS200 4GR-FSE型 2,499cc 5万1,700円 2.5アスリート/GRS200 4GR-FSE型 2,499cc 5万1,700円 アスリートi-Four/GRS201 4GR-FSE型 2,499cc 5万1,700円 2.5アスリートi-Four/GRS201 4GR-FSE型 2,499cc 5万1,700円 アスリートGパッケージ/GSR204 2GR-FSE型 3,456cc 6万6,700円 3.5アスリート/GSR204 2GR-FSE型 3,456cc 6万6,700円 3.5アスリートGパッケージ/GSR204 2GR-FSE型 3,456cc 6万6,700円 任意保険料 続いて任意保険料について解説します。大手ネット型保険にて、世代ごとに金額をシミュレーションしました。条件は共通して下記のとおりです。 <条件>年齢:20歳等級:6A使用目的:日常・レジャー主な使用地:東京都運転者:本人限定 11代目17系(1999年〜2007年) 対象モデル:1999年発売 アスリート/JZS171 ※年式は発売と同年としてシミュレーション 任意保険料:25万2,745円/年 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり車両保険(保険金額):20万円車両保険免責金額(1回目-2回目以降):5万円-10万円 12代目18系(2003年〜2008年) 対象モデル:2004年発売 アスリート/GRS180※年式は発売と同年としてシミュレーション 任意保険料:26万7,289円/年 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり車両保険(保険金額):40万円車両保険免責金額(1回目-2回目以降):5万円-10万円 13代目20系(2008年〜2012年) 対象モデル:2010年発売 アスリート/GRS200※年式は発売と同年としてシミュレーション 任意保険料:30万7,232円/年 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり車両保険(保険金額):90万円車両保険免責金額(1回目-2回目以降):5万円-10万円 車検代 次に車検代について解説します。おおまかな目安は下記のとおりです。 自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)※2024年10月時点自動車重量税:4万5,600円(24ヶ月)※新規登録から13年経過で算出印紙代:1,800円 ※指定工場車検基本料:6万円 ※内容、整備工場などにより増減合計:12万5,050円 自動車重量税は車輌の重量によって税額が決まります。クラウンアスリートが該当するのは〜2tの区分です。また、自動車税(種別割)と同じく、新規登録から一定期間が経過すると税額が上がります。上記では13年経過で計算しましたが、18年経過しているモデルの場合はさらに重課されて5万400円かかります。 メンテナンス費用 トラブルなくクラウンアスリートに乗るには、さまざまな箇所のメンテナンスが費用です。総額で12万円/年程度みておくとよいでしょう。主なメンテナンス項目は下記のとおりです。 洗車代 手洗い洗車なのか機械洗車なのかで金額が異なるほか、依頼する業者によっても費用に差があります。おおまかな目安は下記のとおりです。 ディーラー カー用品店 ガソリンスタンド 手洗い洗車 2,500~7,800円 1,000~6,000円 2,000~1万2,000円 機械洗車 500~1,500円 500~1,500円 500~1,500円 洗車の頻度は2週間〜1ヶ月に1回程度といわれています。毎回手洗い洗車を依頼する場合は年間で10万円以上の費用がかかる可能性があります。費用を抑えたいのであれば、車輌の状態に応じて洗車方法を検討するとよいでしょう。 ワイパーゴム交換 ワイパーゴムの交換費用は1回につき2,000円〜4,500円程度です。交換頻度の目安は半年に1回といわれているため、年間で4,000〜9,000円程度かかると考えておくとよいでしょう。 ワイパーゴム交換はディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドなどに依頼できます。部品の価格はどの業者でもおおむね共通ですが、交換の工賃は業者によって異なります。なるべく負担を減らしたい場合には、いくらかかるのかを依頼先に事前に問い合わせておくとよいでしょう。 ウォッシャー液補充 ウォッシャー液とは、クルマのウィンドウの洗浄のために使われる液体です。ウォッシャー液を吹き付けてからワイパーでウィンドウを綺麗にします。 ウォッシャー液を補充する際にかかる費用は、200〜500円程度のウォッシャー液の購入費用のみです。他に修理やメンテナンスを依頼しないのであれば、ほとんどの場合工賃を請求されないでしょう。補充頻度は半年に1回のため、年間で400〜1,000円程度の費用がかかります。 エアコンフィルター交換 エアコンフィルターは車種によって価格が大きく異なります。17系のエアコンフィルターをネットショッピングサイトで探した結果、おおむね2,000円程度で販売されていました。工賃は業者によって異なりますが、2,000円程度が相場です。交換頻度の目安は1年に1回のため、部品代と工賃をあわせて年間で4,000円程度の費用がかかるでしょう。 エンジンオイル交換 エンジンオイルとは、エンジンの各パーツの摩擦を少なくするための潤滑油です。交換費用は依頼する業者によって異なります。交換の目安は半年〜1年に1回で、おおまかな目安は下記のとおりです。 ・ディーラー:4,000〜1万円 ・整備工場:2,000円〜4,000円 ・カー用品店:1,000〜2,500円 ・ガソリンスタンド:4,000〜6,000円 ディーラーであれば純正のオイルを使用してもらえるため相場が高い傾向にあります。一方で整備工場やカー用品店などは汎用オイルを使うため、費用を抑えられます。安心や信頼性を重視したいのであればディーラー、費用の負担を減らしたいならその他の業者に依頼するとよいでしょう。 オイルフィルター交換 オイルフィルターは、エンジンオイルに含まれている不純物を取り除く役割をもっています。交換頻度は1~2年に1回で、1回あたりの費用は2,500~3,000円程度です。一般的には、エンジンオイル2回交換につき1回交換するとよいといわれています。 クラウンアスリートの年間維持費はいくら? ここまでクラウンアスリートの維持費の内訳について確認しました。年間での総額は下記のとおりです。 燃料代:4万3,380〜18万円自動車税(種別割):5万1,700円もしくは6万6,700円任意保険料:25万2,745〜30万7,232円車検代:6万2,525円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費用:12万円合計:53万350〜73万6,457円 最低でも年間53万円、月額に換算すると4万4,000円程度です。ローンで購入した場合には車輌代金が追加され、駐車場を借りる場合にはその費用もかかります。 クラウンアスリートの維持費を抑える方法 クラウンアスリートの年間維持費について解説しました。なかには「月々で4万4,000円〜もかかると負担が大きい」と感じる方もいるかもしれません。しかし、工夫次第では費用負担を軽減できます。ここでは、クラウンアスリートの維持費を抑える3つの方法を紹介します。 自分でメンテナンスをする 前述のメンテナンス費用は、業者に交換や整備を依頼した場合の金額です。外注をすれば部品代に加えて工賃がかかりますが、自分自身でメンテナンスをすれば工賃分の費用を抑えられます。 プロの専門知識や技術が必要不可欠なメンテナンスがある一方で、下記のような項目は自分でも対応可能です。 ・洗車・エンジンオイル交換・ワイパーゴム交換 「クルマのメンテナンスはハードルが高そう」と思う方がいるかもしれませんが、洗車は水の使えるスペースがあれば専門技術がなくても実施できます。そのほかの箇所も比較的難しくないため、費用負担を減らしたい場合には自分でメンテナンスするとよいでしょう。 車検の依頼先を見直す クラウンアスリートの維持費を抑えたいのであれば、車検の依頼先を見直すとよいでしょう。 「車検基本料」は工場によって価格が異なります。一般的にはディーラーよりも民間の整備工場のほうが安い傾向にあります。整備工場のなかでも価格に差があるため、車検を受ける前にいくつか見積もりを取り寄せて比較するといいでしょう。 任意保険を見直す 維持費の負担を軽減したい場合には、任意保険を見直すこともおすすめです。 契約内容を変えるだけでも費用を抑えられる可能性があります。前述した任意保険料は「車両保険あり」に設定しましたが、車両保険を付帯しなくてもよいのであればより安く契約できます。 また、同じクラウンアスリートでも保険会社が違うと保険料が異なる場合があります。そのため、契約内容を見直しても任意保険料が高いと感じた場合には、他の会社への切り替えを検討しましょう。なお、国内損保よりもネット型保険のほうが安い傾向にあります。 まとめ クラウンアスリートの維持費について解説しました。 20年以上前に発売開始した古いクルマのため、税金の負担がどうしても大きくなってしまいます。また、購入時点で車輌の状態があまりよくない場合にはさらにメンテナンス費用がかかるかもしれません。購入を検討する際には、ある程度の予算を確保する必要があることに留意しましょう。少しでも負担を抑えたい場合には、DIYでのメンテナンス、車検の依頼先や任意保険の見直しを検討してみてください。
ガレージに眠っている車検が切れたクルマを廃車できるか疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。この記事では、車検が切れたクルマを廃車にできるのかどうか、廃車にする際の具体的な手続きや方法、また注意すべきポイントについて詳しく解説します。 車検が切れたクルマの廃車方法について調べている方や手続きについて知りたい方は参考にしてみてください。 車検切れでも廃車手続きはできる 結論からお伝えすると、車検が切れたままでも廃車にすることは可能です。 ただし、車検が切れた状態のままだと公道を走行できません。そのため、クルマが動かせる状態であったとしても、車検が切れている場合はレッカーや積載車などで移動したり、仮ナンバーを取得してからクルマを動かしたりする必要があります。 また、車検が切れていると自賠責保険も切れている可能性が高いです。仮ナンバーを取得するには、自賠責保険に加入している必要があるため、「レッカーや積載車で移動する方法」と、「自賠責保険に加入して仮ナンバーを取得する方法」のどちらが自身に適しているか慎重に検討する必要があります。 車検切れのクルマの廃車手続きは自分でも可能? 車検切れのクルマの廃車手続きは、自分でも実施できます。ただし、廃車に必要な書類を複数用意したり、平日の日中に運輸支局で手続きしたりしなければなりません。平日は仕事や家庭のことで忙しい場合は、業者に手続きを代行してもらうとスムーズに廃車にできるでしょう。 車検切れの有無に関係なく廃車にできないケース 車検切れに関係なくクルマを廃車できないケースもあることに注意が必要です。どのような場合に廃車手続きができないのか、詳しくみていきましょう。 ローンの残債がある ローンの残債がある場合や完済後に名義変更していない場合は、廃車手続きができません。 クルマの廃車手続きは、クルマの所有者でなければできない手続きです。そのため、ローンの残債が残っていたり、完済後に名義変更をしていなかったりする場合は廃車手続きを進められません。 ローンの残債がある場合は、完済して名義変更してから廃車手続きをします。ローンを完済しているものの名義変更をしていない場合は、名義変更をしてから廃車手続きすることとなります。 ▼ローン完済後の名義変更手続きについては、こちらの記事で詳しく解説しています。クルマのローンを完済していなくても名義変更はできる?必要書類や手続きの流れも紹介 自動車税(種別割)が2年以上未納 自動車税(種別割)が2年以上未納の場合は廃車手続きができません。クルマは、廃車手続き(抹消登録)をしない限り、自動車税(種別割)の納税義務が発生し続けます。そのため、車検切れになったことを期に、自動車税(種別割)を納税せず2年以上そのままにすると廃車手続きができなくなります。 クルマにしばらく乗らないときや車検切れになったときは、自動車税(種別割)を一時的に止める「一時抹消登録」をしておきましょう。 車検切れのクルマの廃車手続き 車検切れになったクルマの廃車手続きには、一時的に公道を走行できない状態にする「一時抹消登録」と、クルマの解体(スクラップ)をした後に手続きする「永久抹消登録」の2つがあります。ここからは、それぞれの手続きについて解説します。 一時抹消登録 一時抹消登録は、一時的に公道を走行できないようにする手続きです。あくまでも一時的に公道を走行できない状態にする手続きであるため、再登録することで公道走行可能となります。一時抹消登録は、必要書類を用意し、運輸支局で手続きします。 一時抹消登録に必要な書類は次のとおりです。 普通車(登録車)の場合 【事前に準備が必要なもの】・車検証・印鑑証明書(発行から3ヶ月以内のもの)・実印・ナンバープレート 【陸運支局の窓口で入手できるもの】・一時抹消登録申請書(ダウンロードすることも可)・自動車税(種別割)、自動車取得税申告書・手数料納付書(検査登録印紙代350円) 軽自動車の場合 【事前に準備が必要となるもの】・車検証・ナンバープレート 【軽自動車検査協会の窓口で入手できるもの】・自動車検査証返納証明書交付申請書・自動車検査証返納届出書・軽自動車税申告書 ▼一時抹消の手続きについてはこちらで詳しく解説しています。クルマの抹消手続きとは?必要書類や手続きの流れについても解説 永久抹消登録 永久抹消登録は、クルマを解体して二度と乗れない状態にする手続きです。永久抹消登録をする際は、クルマを解体した後に運輸支局で手続きします。必要書類は次のとおりです。 普通車(登録車)の場合 【事前に準備が必要なもの】・車検証・印鑑証明書(発行から3ヶ月以内のもの)・実印・還付金受取口座・個人番号カード(重量税の還付に必要)・解体にかかる移動報告番号及び解体報告日(リサイクル券に記載)・ナンバープレート 【陸運支局の窓口で入手できるもの】・永久登録抹消申請書(ダウンロードも可能)・自動車税(種別割)、自動車取得税申告書・手数料納付書(手数料不要) 軽自動車の場合(解体返納手続き) 【事前に準備が必要なもの】・車検証・個人番号カード(重量税の還付に必要)・還付金受取口座・使用済自動車引取証明書・ナンバープレート 【軽自動車検査協会の窓口で入手できるもの】・解体届出書・軽自動車税申告書 ▼永久抹消の手続きについてもこちらで詳しく解説しています。クルマの抹消手続きとは?必要書類や手続きの流れについても解説 車検切れのクルマの廃車費用 車検切れのクルマの廃車費用は次のとおりです。 一時抹消 一時抹消登録をする際にかかる費用は、普通車(登録車)・軽自動車(自動車検査証返納届)ともに350円です。 永久抹消 永久抹消登録をする際にかかる費用は、普通車(登録車)・軽自動車(解体返納)ともに無料です。 ただし、車検切れのクルマを動かす運送費と解体する際にかかる解体費用が発生します。運送費は〜2万円程度、解体費用は〜3万円程度が相場です。 運送や解体を依頼する業者によって費用が異なるため、永久抹消登録をする際は、事前に見積もりを取って費用を確認したり比較したりすることをおすすめします。 業者に依頼する場合は代行費用がかかる 一時抹消登録・永久抹消登録を業者に代行してもらった場合、代行費用がかかります。費用相場は、クルマの解体を伴わない場合は1万円〜、クルマの解体を伴う場合は〜10万円です。 車検切れのクルマは売却するのも1つの方法 車検切れのクルマを廃車しようと考え始めたときは、手続きを始める前に売却できないか買取業者に問い合わせてみましょう。 クルマは、動かなかったり車検が切れていたりしても売れる可能性があります。年式が古いクルマの買取を専門としている旧車王なら、動かないクルマや車検切れのクルマの買い取りも行っています。 クルマを廃車しようか検討し始めたときは、売却できるかどうかぜひ旧車王にご相談ください。 まとめ 車検切れになったクルマを廃車しようと考え始めたときは、一時抹消登録や永久抹消登録といった廃車手続きを検討するだけでなく、売却できるかどうか買取業者に問い合わせてみることをおすすめします。 クルマは、車検が切れたり動かなくなったりしても売ることが可能です。クルマの廃車を考え始めたときは、手続きを進める前に売却可能か問い合わせてみましょう。
近年、高齢者による交通事故の増加が社会問題となる中、免許返納者の数も増加しています。免許返納には特典が受けられるなどのメリットがありますが、期限が切れた免許証でも返納できるのか気になる方も多いでしょう。 この記事では、期限切れの免許証でも返納が可能なケースと不可能なケースについて詳しく説明し、免許返納のメリットについても解説します。免許返納を検討している方や詳しい手続きについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。 期限切れの免許でも返納できるケース 正確に言えば、どのようなケースでも免許を返納することが可能です。しかし、運転経歴証明書を受け取れるかどうかは条件によって変わってきます。運転経歴証明書を受け取れなければ返納するメリットが大きく減るため、受け取るための条件について確認しておきましょう。 有効期限の切れた運転免許であっても、次の条件を全て満たしている方であれば運転経歴証明書を受け取ることが可能です。 ・失効後5年以内の方・現在有効な運転免許証を有していない・過去に運転経歴証明書の申請をしたことがない 期限切れの免許証であっても、上記条件を満たしていれば運転経歴証明書の交付を受けられ、特典も利用できます。 期限切れの免許の返納ができないケース 期限切れの免許を返納しても、運転経歴証明書の交付を受けられないケースがあります。具体的には次のような方が該当します。 ・運転免許失効後5年以上が経過している方・交通違反等により免許取り消しとなった方・過去に運転経歴証明書の申請をした方 上記のいずれかに当てはまる方は、運転経歴証明書の交付を受けられません。そのため、特典を受けることもできないので注意しましょう。 そもそも免許返納制度とは 運転免許証の自主返納は、運転免許が不要になった方や加齢による身体能力の低下に伴い運転に不安がある方などが、自主的に運転免許証を返納できる制度です。 運転免許証の自主返納の対象は、運転免許証を保有しているすべての方となります。そのため、運転免許を取得したものの、運転する理由がなくなったり、運転できない状況になったりしたときなどは、自主返納を検討してみるとよいかもしれません。 免許返納のメリット 免許返納で得られるメリットについて解説します。 運転経歴証明書を受け取れる 運転免許証の自主返納を考えている方の中には、「本人確認書類がなくなってしまう」と心配される方もいるのではないでしょうか。 このような心配をされている方は、運転免許証を返納するときに「運転経歴証明書」をの申請をし、交付してもらいましょう。運転経歴証明書は、運転免許証に代わる公的な本人確認書類です。そのため、身分証明書として利用することができます。 特典を受け取れる 免許返納することで特典を受けられます。特典にはさまざまな種類があり、自治体によって異なります。公共バスや電車の割引、飲食店の割引、タクシー券など日常生活に関わる特典が多いため、免許返納後に生活が非常に不便になることは少ないでしょう。特典の内容が気になる方は、免許返納前に各自治体のホームページで調べてみてください。 下記のサイトより、各自治体の免許返納の特典に関するページに遷移できます。運転免許証の自主返納をお考えの方へ ~各種特典のご案内~ - 高齢運転者支援サイト 期限切れの免許の注意点 期限切れの免許を所有する際の注意点について解説します。 期限切れと返納は全くの別物 「期限切れ」と「返納」は全くの別物です。免許の有効期間は公道を車で走れる期限であって、「免許返納の期間」ではありません。ただし、運転免許失効後5年が経過すると、免許返納時に運転経歴証明書の交付を受けることができません。 期限切れの免許では運転ができない 期限切れの免許では運転できません。期限切れの免許で運転をしていると、無免許運転扱いとなり、3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。また、違反点数が25点加算されるため、期限切れの免許で一度でも運転すると免許取り消し処分が下されます。 参照:道路交通法「第64条」、交通違反の点数一覧表|警視庁 運転経歴証明書が必要な場合は早めに返納しよう 運転経歴証明書が必要な場合は、免許の期限切れから5年以内に返納しましょう。返納手続きを行うことでさまざまな特典を受けられるため、生活の利便性を維持することが可能です。運転に不安を感じる場合や免許が不要になった場合は、早めに返納を検討することをおすすめします。
MT車(マニュアル車)は、運転に慣れるまでが大変です。ただ、コツさえ掴んでしまえば、スムーズに上達します。そこで今回は、MT車の「発進」「停止」「ギアチェンジ」「坂道発進」の4つについて解説します。 MT車(マニュアル車)の発進手順 MT車を発進させるときは、次の手順で行います。 【1】座席・ミラー調整 まず、運転席に座ったら、座席やミラーを調整します。それぞれの調整のポイントは次のとおりです。 ・座席:クラッチペダルをいっぱいに踏み込んだときに膝が少し曲がるくらいの前後位置、ハンドルを持ったときに肘が少し曲がるくらいの背もたれの角度に調整する ・ミラー:目線を動かしたときの見え方が次のとおりになるよう調整するルームミラー バックガラス全体がミラーに入るように調整ドアミラー 内側の縦4分の1に自分のクルマの車体が写り、ミラーの上下は半分が路面になるように調整 【2】エンジン始動 エンジンを始動させるときは、次の手順で行います。 1.パーキングブレーキ(サイドブレーキ)がかかっていることを確認する2.左足でクラッチペダルをいっぱいに踏み込む3.右足でブレーキペダルを踏み込む4.ギアをニュートラルにする5.両足でペダルを踏んだままエンジンをスタートさせる エンジンがかかったら発進準備をします。 【3】発進 発進の手順は次のとおりです。 1.ギアをローギア(1速)に入れる2.パーキングブレーキ(サイドブレーキ)を下ろす(解除する)3.ブレーキペダルからアクセルペダルに踏み換える4.軽くアクセルを吹かしてクラッチを徐々に戻す5.半クラッチ(クラッチミート)の部分でクラッチを戻す動作を一旦停止する6.クルマの速度が乗ってきたらクラッチを戻す動作を再開してクラッチを繋げる MT車(マニュアル車)の停止手順 MT車では、停止するときにもポイントがあります。クルマを停止させるときは、次の手順で行います。 1.ブレーキペダルを踏んで減速する2.エンストする直前にクラッチペダルを一気に踏み込む(このときブレーキペダルを踏み続けたままクラッチペダルを踏み込む)3.ブレーキペダルの踏力を調整して停止させる MT車を停止させるとき、まずはブレーキで減速しましょう。よくあるNG例は、エンストするのを恐れて先にクラッチペダルを踏んでしまうことです。 先にクラッチペダルを踏んでしまうとエンジンブレーキが利かなくなり、制動距離が長くなってしまいます。クルマを減速させたり停止させたりするときは、エンジンブレーキとブレーキの両方を有効に使って速度を落としたり止めたりしましょう。まとめると、先にブレーキペダルで減速して、エンスト間際にクラッチペダルを踏み、ブレーキペダルの踏力調整で停止させるという順番です。 MT車(マニュアル車)の運転のコツ MT車を運転する際には、発進するときや加速するときのコツを掴んでおくことが大切です。ここでは、MT車の運転のコツを3つ紹介します。 MT車(マニュアル車)のクラッチペダルの操作のコツ クラッチペダルは、動力を繋げたり切ったりする「クラッチ板」を操作するペダルです。動力の伝達を調整するクラッチペダルの操作は、「繋げるとき」と「切るとき」で異なります。 クラッチを繋げる(クルマを動かす)ときは、クラッチペダルをいっぱいに踏み込んだ状態からペダルを戻します。ただし、いっぱいに踏み込んだクラッチペダルを、ペダルの反力を使ってポンッと一気に戻してしまうとエンストします。そのため、クラッチペダルを戻すときは、クラッチミートするポイントを探しながら少しずつ戻すのがポイントです。 クラッチを切る(動力の伝達を切断する)ときは、クラッチペダルを踏み込みます。クラッチを切るときは、一気に奥までスパッと踏み込んで動力を切断します。 MT車(マニュアル車)のギアチェンジのコツ MT車では、ギアチェンジも運転者が行わなければなりません。ギアチェンジのポイントは、次のとおりです。 1.発進してクラッチを繋げた状態(クラッチペダルから足を離している状態)でアクセルを踏み込んで加速する2.エンジン回転数とともに速度が上がってきたらアクセルペダルを素早く戻すと同時にクラッチペダルを一気に踏み込む3.ギアを1段上げ半クラッチの位置までクラッチペダルを戻す4.クラッチが繋がり始めるポイントからアクセルペダルを徐々に踏み込むとともにクラッチペダルを戻す ギアチェンジはクルマの速度を上げてから行いましょう。加速不良の状態でギアチェンジすると、エンストしたりノッキングしたりするため注意してください。 また、3から4の工程をあまりゆっくり行うとクラッチが摩耗してしまう可能性があるため、その点も気をつけましょう。 MT車(マニュアル車)の坂道発進のコツ MT車の運転において難関ともいわれるのが坂道発進です。坂道発進では、平坦な道よりもより強い駆動力が必要なため、難しく感じる方も多いようですが、半クラッチとアクセルの調整ができれば、難しくはありません。 一般的な坂道発進の方法は次のとおりです。 1.上り坂の途中で止まる2.パーキングブレーキ(サイドブレーキ)を強く引き逆行を防ぐ3.半クラッチの状態を作る4.半クラッチで作った前進する駆動力を強くするためにアクセルを軽く踏み込み、クラッチペダルをわずかに戻す(このときにエンストしないように注意する)5.強い駆動力の状態を維持したままパーキングブレーキ(サイドブレーキ)を慎重に下ろす※パーキングブレーキ(サイドブレーキ)を急に下ろすと強い駆動力によって急発進する恐れがあります。 また、MT車の運転に慣れると、パーキングブレーキ(サイドブレーキ)を使わなくても坂道発進ができるようになります。 そもそもMT車(マニュアル車)とは MT車(マニュアル車)は、速度に応じてドライバーがギアを変えて速度調整をしながら運転するクルマです。 右手でハンドル、左手でシフト操作、右足でアクセルペダルまたはブレーキペダル、左足でクラッチペダルを操作するため、両手両足を使ってクルマを動かします。 ▼MT車(マニュアル車)に関する詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。MT車(マニュアル車)とは?特徴や注意点などを解説 MT車(マニュアル車)のメリット・デメリット MT車(マニュアル車)は、メリットとデメリットがあります。主なメリットとデメリットは以下のとおりです。 【メリット】・クルマとの一体感を楽しめる・誤発進のリスクが低い・エンジンブレーキが効きやすい(速度調整がしやすい)など 【デメリット】・発進時の操作が複雑・渋滞時の疲労が大きいなど ▼詳しくはこちらの記事にて解説していますのであわせてご覧ください。MT車(マニュアル車)のメリットとは?デメリットはある?マニュアル車がおすすめな人も解説 まとめ MT車の運転には、クラッチペダルの操作、アクセルペダルとの調和、減速・停止時のブレーキペダルとクラッチペダルの順番など、さまざまなポイントがあります。これらのポイントを重点的に練習すると、スムーズに運転できるようになります。MT車を運転する際は、クラッチが繋がる部分、アクセルペダルやブレーキペダルの操作をしっかりと練習しましょう。
道路を走行するには、必ずナンバープレートを取り付けなければなりません。さまざまな情報が記載されているため、第三者に個人情報が知られてしまわないか気になる方もいるでしょう。この記事では、ナンバープレートで個人を識別できるかどうかや、特定できる情報などを解説します。 ナンバープレートの記載内容 ナンバープレートの記載内容は、以下のとおりです。 地名 ナンバープレートには、クルマを登録している「運輸支局」や「自動車検査登録事務所」の所在地の地名が記載されています。たとえば、東京運輸支局で車を登録すると「品川」神奈川運輸支局の場合は「横浜」と、それぞれの地域によって区別されています。 2006年10月からは「ご当地ナンバー」が導入されたため、運輸支局や自動車検査登録事務所の所在地以外の地名が記載されているケースもあります。世田谷区に住んでいる場合、東京運輸支局で車を登録する必要があるため、本来であれば品川ナンバーが付与されます。ご当地ナンバーを申請すれば「世田谷」と記載されたナンバープレートを発行してもらうことも可能です。 分類番号 地名の隣の3桁の数字は、クルマの種類や用途を区別する分類番号です。たとえば、普通乗用車は「3ナンバー」、小型乗用車や軽自動車は「5ナンバー」と区別されています。 ひらがな ひらがなはクルマの用途を区別するためにあり、自家用車やレンタカー、事業用車両なのかを判別できます。 一連指定番号 一連指定番号とは、1〜9999までの4桁以下の数字のことです。4桁以下の数字は登録時にランダムで与えられます。ただし、「希望ナンバー」を申請すれば、好きな数字を自由に設定できます。 そもそも個人情報とは 個人情報とは、氏名や顔写真など生存している個人に関する情報です。生年月日や住所など、2つ以上の情報を組み合わせて、特定の個人を識別できるものも個人情報に含まれます。たとえば、「中村」や「鈴木」では識別できませんが、名前や住所などを組み合わせると、個人を特定できるため個人情報に該当します。また、運転免許証やパスポートなどの「個人識別番号」が含まれたものも個人情報です。 ナンバープレートからは、所有者を識別できる情報を得られないため、個人情報には含まれません。ただし、車検証や注文書には氏名や住所などが記載されているため、個人情報に該当します。 参考:日本自動車整備振興会連合会公式Webサイト「個人情報保護法Q&A」 ナンバープレートから個人情報は特定できる? クルマのナンバープレートから個人情報を特定することは可能です。ただし、正当な理由がなければ情報の開示ができないため、単に「所有者を知りたいからクルマに関する個人情報を開示してください」と請求しても断られるでしょう。 もし、ナンバープレートを元に個人情報を開示してもらわなければならない理由があるときは、「登録事項等証明書」を運輸支局に請求することで開示されます。 登録事項等証明書は、車の登録内容が記載されている書類です。車検証と同様の情報が記載されており、所有者の名前や住所、使用の本拠地などを特定できます。運輸支局内で入手できる「手数料納付書」と「OCR申請書(第3号様式)」を記入し、以下を窓口へ提示すれば発行してもらうことが可能です。 ・ナンバープレートの記載内容・車体番号下7桁・本人確認書類・請求理由 登録事項等証明書は、所有者に限らず誰でも請求できます。そのため、悪用される可能性がゼロではありません。 たとえば、自分の私有地に停められている放置車輌によって迷惑しているなど、個人情報を開示する正当な理由があると客観的に判断される場合は、第三者であってもクルマに関する個人情報を開示してもらうことができるでしょう。 ただし、実際には迷惑駐車がないのにそのように請求事由を記載することで、不正に取得される可能性があります。 なお、軽自動車の場合は登録事項等証明書ではなく「検査記録事項等証明書」を請求すれば、クルマの情報を確認できます。検査記録事項等証明書は、車検証に記載されている所有者しか請求できないため、紛失しない限り個人情報は特定されることはないでしょう ナンバープレートからわかる個人情報 ナンバープレートからは、クルマを登録している地域しか特定できません。ただし、クルマを登録している地域に加えて、他の情報と組み合わせた場合は個人情報が特定される可能性があります。 たとえば、よく利用している洗車場で洗車後の愛車の写真をSNSにアップしたときや、職場の制服を着た所有者も写り込んでいる場合などです。所有者の行動範囲や住んでいるおおよその地域、職場を特定される可能性があります。 ナンバープレートだけでは個人を識別できないものの、他の情報が加わると個人情報を特定される可能性があるため注意しましょう。 なお、警察署ではナンバープレートの記載内容を照会すると、所有者を特定できるシステムを保有しています。事件性がある場合に限り、ナンバープレートから所有者を特定します。 クルマをSNSにアップするときはナンバープレートを隠した方がよい クルマをSNSにアップするときは、ナンバープレートを隠したほうがよいでしょう。ナンバープレートには地名が記載されているため、他の情報が加われば住んでいるおおよその地域を特定される可能性があります。自分のクルマだけではなく、他人のクルマが写り込んだ場合にも、ナンバープレートを隠しクルマの持ち主に承諾を得たうえでアップするとトラブルに発展しにくいです。 現に、個人情報を保護する観点から「Googleのストリートビュー」に写っている車のナンバーには、ぼかしが入っています。建物や風景なども同時に写してSNSに写真をアップした場合は、ナンバープレートにスタンプやぼかしを入れて隠してから投稿しましょう。 まとめ ナンバープレートでは、個人を特定できる情報は得られないため、個人情報に該当しません。また、所有者の氏名や住所などが記載されている「登録事項等証明書」は、車体番号下7桁の明示や正当な請求理由が求められるため、第三者には容易に取得できません。 ただし、ナンバープレートからはクルマを登録している地域がわかるため、他の情報が加わった場合は個人情報を特定される可能性があります。SNSに車の写真をアップする場合は、ナンバープレートをスタンプで加工したり、ぼかしを入れたりして個人情報の流失を防止しましょう。
住所が変わった場合、15日以内に車検証の住所変更をする必要があります。15日を過ぎると罰金が科せられる可能性もあるため、なるべく早く手続きしましょう。この記事では、15日以内に手続きしなければならない理由や科せられる罰金、期日を過ぎた場合の対応方法などを紹介します。 車検証の住所変更を15日以内に行う必要がある理由 クルマの所有者は以下に変更があった場合、15日以内に変更登録の申請をする必要があると法律で定められています。 ・型式・車体番号・原動機の型式・所有者の氏名・所有者の住所(使用の本拠の位置) 参考:道路運送車両法 第12条 また、車庫飛ばしを防ぐために、車検証の住所変更を行わなければなりません。車庫飛ばしとは、車庫証明書に記載されていない場所で車を保管することです。 本来、自宅から2km以内の駐車場を保管場所として申請しなければなりませんが、駐車場代を節約するために虚偽の申告がされる場合もあります。 たとえば、実際に住んでいる地域ではなく、駐車場代が安い場所に保管するというケースが挙げられます。駐車場代は地域によって異なり、神奈川県の平均価格が1ヶ月あたり約1万6,000円なのに対し、東京都は約3万1,000円です。 また、国が定めた基準を満たしていないディーゼル車は、一定の地域を走行してはいけません。ディーゼル規制を逃れるために、規制がかかっていない地域で車庫証明を取得する行為も禁止されています。 実際に愛知県名古屋市に住んでいるにもかかわらず、規制されていない静岡県浜松市でディーゼル車の車庫証明書を取得し、逮捕された事例もあるため注意しましょう。 参考:「車庫飛ばし」疑いで男逮捕 浜松居住装う 法律に定められている「15日以内」を過ぎたら罰則はある? 法律に定められている「15日以内」を過ぎたら法律違反とみなされ、50万円以下の罰金が科せられる可能性があります。 15日を過ぎたらすぐに罰せられるほど厳しくはないものの、車庫飛ばしと判断される可能性もあるため、なるべく早く住所変更をしましょう。 参考:道路運送車両法「第109条 1」 車検証の住所変更をしないとどうなる? 自動車税(種別割)の納付書やリコールの案内は、車検証に記載されている住所へ発送されます。車検証の住所変更をしないと、自動車税の納付書やリコールの案内が旧住所に届いてしまうかもしれません。車検証の住所変更をしない場合に起こり得るトラブルについて詳しく見ていきましょう。 自動車税(種別割)の納付に遅れるおそれがある 自動車税(種別割)の納付書が旧住所に届いた場合、支払い期日を過ぎる可能性が高く、納付が遅れると延滞金を支払わなければなりません。また、自動車税(種別割)を納税していないと車検を受けられなくなるため、公道を走行できなくなります。 リコールに気づかず事故につながる可能性がある リコール通知が届かず、改修が未実施のままだと、事故を起こすケースもあるため大変危険です。このように、車検証の住所変更をしないと、さまざまなトラブルを抱えてしまうため、手続きを怠らないようにしましょう。 15日が経過した場合は速やかに住所変更しよう 車検証の住所変更を忘れて15日以上経過している場合は、なるべく早く住所変更しましょう。すぐ対応することにより、トラブルや罰金を避けられる可能性があります。 自動車販売店では、車検証の住所変更の代行を受け付けている場合が多いです。車の手続きに関するプロである自動車販売店であれば、スムーズに対応してくれるでしょう。引っ越しの手続きや仕事などで時間を確保できない場合は、自動車販売店に代行を依頼してみてください。 車検証の住所変更の方法 速やかに車検証の住所変更を行うために、手続きの詳細を確認しておくことが大切です。車検証の住所変更の必要書類や手続きの場所、流れなどについて詳しく見ていきましょう。 車検証の住所変更に必要な書類 車検証の住所変更に必要な書類は、普通車と軽自動車で異なります。それぞれの必要書類は以下のとおりです。 【普通車】1.新住所を確認できる書類 ※発行から3ヶ月以内2.車庫証明書 ※発行から1ヶ月以内3.車検証4.ナンバープレート前後 ※管轄に変更がある場合5.申請書(第1号様式)6.手数料納付書7.自動車税申告書8.委任状 ※代行を依頼する場合のみ 新住所を確認できる書類として個人は「住民票」、法人の場合は「登記簿謄本(抄本)」が該当します。5〜7は手続き先の窓口で配布しているため、当日に入手しましょう。 また、車庫証明書は警察署で申請してから発行されるまで3〜4日、土日祝日を挟む場合は1週間程度かかることもあります。15日以内に車検証の住所変更するためにも、車庫証明は余裕をもって申請しましょう。 【軽自動車】1.新住所を確認できる書類 ※発行から3ヶ月以内2.車検証3.ナンバープレート前後 ※管轄に変更がある場合4.申請書(軽第1号様式)5.軽自動車税申告書6.申請依頼書 ※代行を依頼する場合 普通車と同様に新住所を確認できる書類として、個人は「住民票」、法人の場合は「登記簿謄本(抄本)」を提出します。 また、軽自動車は原則として車庫証明書が不要です。ただし、保管場所の届出が必要な地域もあるため、各自治体の公式Webサイトを確認してみてください。 保管場所の届出が必要な場合は、住所変更後に管轄の警察署で車庫証明書を取得しましょう。 車検証の住所変更の申請場所 車検証の住所変更は、新住所を管轄する以下の場所で手続きします。 ・普通車:運輸支局・軽自動車:軽自動車検査協会 たとえば、墨田区から千代田区に引っ越した場合、足立ナンバーから品川ナンバーになるため管轄の運輸支局が変わります。新住所を管轄する運輸支局や軽自動車検査協会がわからない場合は、以下から確認しましょう。 ・普通車・軽自動車 運輸支局や軽自動車検査協会の受付時間は、土日祝日を除いた8:45〜16:00までとなっています。また、11:45〜13:00は、昼休み時間帯となるため受付の時間外です。住所変更する際は、平日の受付時間に間に合うよう時間を確保しましょう。 車検証の住所変更にかかる費用 車検証の住所変更にかかる費用は以下のとおりです。 ・変更手数料 350円 ※軽自動車は不要・車庫証明書 2,500円程度 ※軽自動車は500円程度・ナンバープレート代 1,500円程度 変更手数料は運輸支局でかかる費用です。運輸支局内にある窓口で収入印紙を購入して手数料を支払います。 車庫証明書の取得費用は、大きな差はないものの地域によって数百円程度異なります。警察署の窓口で収入印紙を購入し、車庫証明書の取得費用を支払いましょう。 また、管轄の運輸支局や軽自動車検査協会に変更がない場合は、ナンバープレート代が発生しません。ただし、管轄に変更がなくても希望ナンバーや図柄ナンバーにする場合は、別途費用が発生します。 なお、収入印紙による支払いを廃止している運輸支局や警察署もあります。クレジットカードまたはキャッシュレス決済アプリでしか支払えない場合もあるため、事前に調べて準備しておきましょう。 まとめ 車検証の住所変更は、住所が変わってから15日以内に手続きしなければなりません。手続きを怠ると、自動車税の納付書やリコールの案内が旧住所に届くほか、50万円以下の罰金が科せられる可能性もあります。期限の15日を過ぎないよう、すみやかに手続きしましょう。 また、運輸支局や軽自動車検査協会の受付時間は、土日祝日を除いた8:45〜16:00です。都合がつかない場合は、自動車販売店に手続きの代行を依頼してみてください。
個人売買では販売価格を自分で設定できるため、車を高く売却できる可能性があります。 このようなメリットがある一方で、売却後の名義変更や、手続きに必要な書類を自分たちで揃える必要があることに注意が必要です。 この記事では、個人売買の必要書類を解説するとともに、書類をなくした場合の再発行の仕方や各種手続き方法も紹介します。 クルマの個人売買で必要な書類 クルマの個人売買において必要な書類は「買売側」と「売主側」で変わります。 必要書類を事前に把握し、手続きをスムーズに行えるよう事前に準備しておきましょう。 買主側 買主側が準備しておく必要書類は下記のとおりです。 ・車庫証明 ※軽自動車は地域によって不要・住民票 ※軽自動車のみ・実印・印鑑証明書 ※発行から3ヶ月以内 車庫証明は、取得するまでに3〜4日程度かかるので、余裕を持って申請しましょう。 また軽自動車の場合は、地域によって車庫証明がなくても名義変更できるケースがあるため、管轄の陸運局に問い合わせてください。 売主側 売主側が準備しておく必要書類は下記のとおりです。 ・譲渡証明書 ※実印を押印・委任状 ※実印を押印・印鑑証明書 ※発行から3ヶ月以内・住民票 ※車検証に記載されている住所に変更がなければ不要・自動車税納税証明書 ※場合によっては不要・車検証 書類に不備があると、再度陸運局に行く手間が増えるため、必要書類をしっかり準備しておきましょう。 自動車税納税証明書は、車検時や廃車するときに必要な書類であり、個人間で名義変更するだけなら不要です。 しかし軽自動車の場合は、車検時に自動車税納税証明書がないと継続手続きができないため、注意してください。 近日中に買取店へ売却または廃車にする予定がある場合は、自動車税納税証明書が必要です。 必要書類を明確にするためにも、買主側に今後のプランを確認しておきましょう。 加えて売却時は、リサイクル券と自賠責保険証明書を買主側に渡す必要があるため、車検証入れなどに入っていないか確認してみてください。 クルマの個人売買で必要な書類をなくしたら? 譲渡証明書や委任状は陸運局、印鑑証明書は各自治体で簡単に取得できます。 しかし車検証や自賠責保険証明書を再発行するには、所定の場所で手続きする手間や手数料が発生するため注意してください。 車検証 車検証は車を登録している管轄の陸運局で再発行の手続きをする必要があり、300円程度の手数料が発生します。 必要書類は下記のとおりです。 ・本人確認書類 ※運転免許証など・申請書・手数料納付書 ※陸運局の窓口で入手 車検証の再発行を業者に代行してもらうことは可能ですが、上記以外に押印してある委任状と理由書の他に、代行費用も発生するので注意してください。 自賠責保険証明書 自賠責保険証明書は加入している保険会社または代理店で再発行が可能で、手数料は発生しません。 必要書類は下記のとおりです。 ・本人確認書類 ※運転免許証など・申請書 ※保険会社の窓口で入手可能・印鑑 ※シャチハタ以外 売却後は、保険契約者を買主側に名義変更するために保険会社の窓口で手続きが必要なことも覚えておきましょう。 自動車税納税証明書 自動車税納税証明書は、各都道府県の納税事務所で再発行できます。手数料は基本的に不要ですが地域によっては数百円程度発生します。 軽自動車の場合は、納税事務所ではなく各自治体の役所での再発行手続きとなるため注意しましょう。 必要書類は下記のとおりです。 ・本人確認書類・印鑑・車検証 ※ナンバーや車体番号を記載する必要があるため クルマによって手続きを行う場所が異なるので、注意してください。 リサイクル券 リサイクル券は再発行できません。しかし自動車リサイクルシステムの「預託状況」を印刷して代用することが可能です。 リサイクル料金検索→車輌情報を入力すると、預託状況を確認できるので、紛失した場合はぜひ活用してください。 クルマの個人売買の各種手続き方法 クルマを個人売買した場合、車庫証明の発行や名義変更の手続きを自分たちで行う必要があります。 各種手続き方法を事前に把握しておけば、スムーズに進められるので、ぜひ参考にしてください。 車庫証明 車庫証明を発行する手順は下記のとおりです。 1.管轄の警察署に出向く2.申請書類を記入3.窓口で収入印紙を購入し申請書類と一緒に提出4.指定された日に車庫証明を受け取りに行く(3〜4日程度) 賃貸に住んでいて月極の駐車場に車を停める場合は、不動産会社や大家が発行した「保管場所使用承諾証明書」を提出する必要があります。 不動産会社や大家によっては、発行されるまで数日かかる可能性があるため、余裕を持って準備しておきましょう。 名義変更 名義変更の手続き手順は下記のとおりです。 1.必要書類を持って管轄の陸運局へ2.申請書類を記入して窓口で収入印紙(移転手数料)を購入3.申請書類と必要書類を窓口へ提出4.新車検証を受け取る 旧所有者と新所有者で管轄の陸運局が異なる場合は、旧ナンバープレートを返却する必要があるため注意してください。 個人売買でクルマを売却する際は書類以外に費用も発生 クルマを個人売買で売却する際には、書類の準備だけでなく、各種手続きに伴う費用もかかる点を忘れてはいけません。 個人売買はディーラーや買取業者を介さないため、中間マージンがかからない一方で、自分で手続きを行う必要があり、その際にいくつかの費用が発生します。 具体的な費用について詳しく見ていきましょう。 手続きにかかる費用の目安 クルマの名義変更の手続きは、運輸支局で「移転登録」として行います。 この際に必要な手続き費用は以下の通りです。 内訳 費用 移転登録手数料 500円 車庫証明書取得費用 2,500円~3,000円 ナンバープレート交付手数料 約2,000円 また、車輌の種類や取得価額によっては「環境性能割」という税金が課される場合もあります。 環境性能割は、車の燃費性能などによって異なるため、詳細は各都道府県税事務所に問い合わせることをお勧めします。 書類の再発行にかかる費用の目安 必要な書類が手元にない場合は再発行が可能です。 以下に書類の再発行にかかる手数料の目安をまとめました。 書類 手順 費用 自動車検査証(車検証) 自動車検査証(車検証) 350円 自動車納税証明書 各都道府県税事務所で申請 無料 自賠責保険証 契約保険会社へ問い合わせ 基本無料(保険会社による) 印鑑証明書 印鑑証明書 300円 リサイクル券 再発行不可(要確認) リサイクル券は再発行ができないため、紛失には注意が必要です。 紛失した場合は、自動車リサイクルシステムのホームページで車輌情報を入力し、預託状況を確認したうえで、再度リサイクル料金を支払う必要があることもあります。 クルマの個人売買の流れを紹介 個人売買でクルマを売却する際には、必要な書類を揃えてスムーズに手続きを進めることが重要です。 ディーラーや業者を通さない場合、すべての手続きは自分で行うため、事前に流れを把握しておきましょう。 ここでは、名義変更や車庫証明の手続きの流れについてご紹介します。 名義変更の手続きの流れ クルマの名義変更する手続きは、買主が管轄の運輸支局で行います。以下の手順に従って進めましょう。 必要書類と費用を準備 名義変更には、車検証や印鑑証明書などの必要書類を揃え、手数料の準備もしておきます。 1.申請書の記入・提出運輸支局で申請書に必要事項を記入し、揃えた書類とともに窓口に提出します。 2.新しい車検証を受け取る名義変更が完了すると、新しい車検証が発行されます。 3.税金や手数料の支払い自動車税や環境性能割の申告書を提出し、必要な費用を支払います。 4.ナンバープレートの変更旧ナンバープレートを返却し、新しいナンバープレートを取得します。 車庫証明の手続きの流れ 車庫証明は、居住地域の警察署で申請します。事前に駐車場を確保し、以下の手順で進めます。 申請書の記入 警察署のサイトから申請用紙をダウンロードし、必要事項を記入します。 1.書類の提出記入漏れがないか確認し、警察署に書類を提出します。 2.書類の交付指定された日に車庫証明書を受け取ります。 上記の流れに沿って、スムーズに手続きを進めましょう。 個人売買で車を売却する際の注意点を紹介 クルマの個人売買は、書類の準備や手続きだけでなく、さまざまな注意点があります。 特に、業者を通さない取引では、買主や売主とのトラブルが発生する可能性が高くなるため、慎重な対応が必要です。 ここでは、個人売買で車を売却する際に発生しやすいトラブルと、その対処法を紹介します。 買主側のリスク 買主側の主なリスクとして、代金を支払ったにもかかわらず車が納品されない、もしくは、車輌に傷や故障が発見されるといった問題が挙げられます。特に、第三者機関による客観的な査定がないため、購入後に問題が発覚することが多いです。このようなトラブルを防ぐため、知人や家族間の取引であっても、契約書を必ず作成し、車輌の状態を正確に伝え合うことが重要です。 売主側のリスク 売主側が直面するリスクの1つに「名義変更をしない買主」があげられます。 名義が変更されないままだと、税金の請求が売主に届いたり、買主が事故を起こした際に売主が責任を問われたりする可能性があります。 このため、名義変更が完了したかどうか、しっかり確認することが重要です。 契約書の作成と詳細な情報記載 個人売買では、口約束によるトラブルが多発するため、取引の際には必ず詳細な契約書を作成しましょう。契約書には、売買代金や受け渡し時期、車輌の状態など、細かく記載することがポイントです。フォーマットはインターネットで検索できるほか、専門家に依頼する方法もあります。 相手の身元確認 取引相手が連絡を無視するリスクを減らすため、事前に相手の身元をしっかり確認しましょう。 公的書類(免許証やマイナンバーカード)で住所や氏名を確認し、電話番号やメールアドレスが実際に機能しているかも確かめると安心です。 車輌の状態を正確に伝える 中古車の売買では、車輌の傷や故障、事故歴などの情報を正確に伝えることが大切です。現車確認が難しい遠方の取引でも、できる限り詳細な情報を提供し、トラブルを未然に防ぎましょう。 引き渡しまで車輌の状態を維持する 取引が成立してから車輌を引き渡すまで、確認時の状態を保つことが重要です。 走行距離が増えたり新たな傷ができたりするとトラブルに発展する恐れがありますので、必要な場合は事前に買主に説明しましょう。 個人売買においてトラブルが発生した場合は、弁護士や日本自動車購入協会(JPUC)など、専門家や第三者機関に相談することも考慮しておくと安心です。