旧車売買の豆知識

ダッジ・チャレンジャー SEの維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説
旧車売買の豆知識 2024.01.23

ダッジ・チャレンジャー SEの維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説

ダッジ・チャレンジャーといえば、アメリカのクライスラー社が展開するダッジブランドの車です。なかでも、2009年〜2012年に製造・販売されていたチャレンジャーSEは、アメ車らしいスタイリングを楽しめるポニーカーとして人気を博しています。欲しいと思っても「アメ車は維持費が大変そう……」と心配の方も多いのではないでしょうか。この記事ではダッジ・チャレンジャーSEにかかる維持費について解説します。 ダッジ・チャレンジャーSEの特徴 ダッジ・チャレンジャーSEは、3.5L SOHC V型6気筒エンジンを搭載しています。V型8気筒エンジンを搭載する他のモデルに比べるとパワーは劣りますが、王道のアメ車らしいデザインが何よりの魅力です。1970年代のダッジ・チャレンジャーを蘇らせたスタイリングは、多くのアメ車ファンの心を掴んで離しません。 ダッジ・チャレンジャーSE維持費の内訳 ダッジ・チャレンジャーSEの維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 ダッジ・チャレンジャーSEの燃料はハイオク指定です。アメ車=燃費が悪い、とイメージされる方も多いと思いますが意外にも実燃費は街乗りで7〜8km/Lほどといわれています。 ここからは金額をシミュレーションします。 ダッジ・チャレンジャーSEを通勤で使用し月間1,000km走行した場合、ガソリンは約133L使用(*1)し、燃料代は2万3,820円(*2)かかります。この条件で1年間走行した場合、1年間の燃料代は28万5,843円(*2)です。 *1 燃費は7.5km/Lで算出(実燃費)*2 2023年7月4日のハイオク1L当たりの平均価格179.1円で算出 自動車税 2023年7月現在、3L〜3.5L以下L自動車税は5万8,000円/年です。(2019年9月30以前に新車登録した場合)アメ車の中では排気量が小さいほうとはいえ、国産車の基準で考えるとどうしても高く感じますね。 車検 次にダッジ・チャレンジャーSEの車検代について見ていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)自動車重量税:3万2,800円(24ヶ月)印紙代:2,300円車検料:7万円合計:12万2,750円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します ダッジ・チャレンジャーSEは、重量税が1.5t〜2.0tに区分されます。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。ダッジ・チャレンジャーSRTヘルキャットのメンテナンスについては下記の費用がかかってきます。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。アメ車は故障しやすく頻繁にメンテナンスしなければならないため、費用としては10万円ほどを見込んでおきましょう。 ダッジ・チャレンジャーSEヘルキャット年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、ダッジ・チャレンジャーSEの場合、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録のダッジ・チャレンジャーSE年間維持費>ガソリン代:28万5,843円自動車税:5万8,000円車検:6万1,375円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:10万円合計:50万5,218円 月額では4万2,100円ほどです。また、任意保険の費用が追加でかかります。ダッジ・チャレンジャーSEは格安のネット通販型保険で加入できるところがほぼないため、毎月3万円以上かかる可能性が高いでしょう。 ローンで購入するとさらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約する場合は、別途駐車場代が毎月かかります。ただし、通勤で使用しない場合はガソリン代と任意保険料を下げることが可能です。 ダッジ・チャレンジャーSEの維持費が高いと思った時の対処法 アメ車は国産車に比べると排気量が大きいため、維持に多額の費用がかかります。さらに外車の場合は、整備費用が国産車より高くなるため車検代も高額です。もし、ダッジ・チャレンジャーSEの維持費が高いと思ったら、手放しを検討してみてはいかがでしょうか。 ※2023年7月4日時点のデータです

自動車保険の等級とは?上がる・下がる条件や引き継ぎについて紹介
旧車売買の豆知識 2024.01.23

自動車保険の等級とは?上がる・下がる条件や引き継ぎについて紹介

自動車保険には「等級制度」があり、等級に応じて保険料が変わります。納得して自動車保険を契約するためにも、等級についての知識を深めることが大切です。この記事では、自動車保険の等級について解説するとともに、上がる・下がる条件などについて紹介します。 自動車保険の等級とは 等級とは、保険料の割引率や割増率を定めるための区分のことです。保険会社は、加入者全員が支払っている保険料で事故を起こした方に補償しています。不平等にならないよう、事故歴に応じて保険料の割引や割増を行う「等級制度」があり、1〜20等級まで設けられています。 等級制度は、保険の契約台数が9台以下の「ノンフリート契約」で適用され、新規で加入すると基本的に6等級からのスタートです。ただし、10台以上の車を契約することにより高い割引率が適用される「フリート契約」は、支払われた保険金の額によって翌年の保険料率が変わります。 たとえば、会社で10台以上を契約している中の1台が大事故を起こし、多額の保険金が補償された場合は翌年の保険料が大幅に上がります。契約内容によっては、等級制度がないことも把握しておきましょう。 なお、ほとんどの保険会社は損害保険料率算出機構が算出している「自動車保険参考純率」をもとに、割引率や割増率を決めています。大きな差はないものの、保険会社によって等級ごとの割引率や割増率が異なるケースもあります。 自動車保険の等級の確認方法 自動車保険の等級は、契約時や更新時に発行される「保険証券」に記載されています。 紙ではなくデジタル保険証券を採用している場合は、各社のマイページにアクセスして等級を確認しましょう。なお、保険を中断している場合は「中断証明書」で等級を確認できます。 自動車保険の等級が上がるとどうなる? 自動車保険の等級が上がると割引率が高くなるため、保険料を抑えられます。たとえば、6等級が13%に対し20等級の割引率は63%です。 自動車保険を使わなければ等級が上がるため、安全運転を心がけましょう。 参考:東京海上日動「ノンフリート等級別割引・割増制度とは、どのような制度ですか?」 自動車保険の等級が下がるとどうなる? 自動車保険の等級が下がると割引率が低くなるため、保険料が上がります。また、等級が下がると「事故有係数」も加算されるため、より多くの保険料を支払わなければなりません。 事故有係数とは「事故有」の割引率が適用されることです。たとえば、15等級の無事故が53%である一方、事故有の割引率は23%です。 事故有係数は、3等級ダウン事故なら次年度の契約から3年間、1等級ダウンの場合は1年間適用され、1年ごとに解消されます。なお、4等級まで下がると割増率が適用される保険会社があり、さらに保険料が上がるため事故を起こさないよう注意して運転しましょう。 出典:東京海上日動「ノンフリート等級別割引・割増制度とは、どのような制度ですか?」 自動車保険の等級が上がる・下がる条件 自動車保険を使わなければ、翌年の等級は1つ上がります。3年契約で1度も自動車保険を使わなかった場合は、3年後の更新時に等級が一気に3つ上がる仕組みです。 一方、事故により自動車保険を使うと等級が下がります。下がる等級数は使う保険や特約によって異なり、以下3パターンに分かれています。 ・3等級ダウン事故・1等級ダウン事故・ノーカウント事故 続いて、それぞれで下がる等級数を紹介します。 3等級事故 以下の保険を使用すると3等級ダウン事故に該当し、翌年の等級が3つ下がります。 ・対人賠償保険・対物賠償保険・車輌保険 ※相手がいる場合や自損事故 あくまでも保険を使用した回数がカウントされるため、上記3つの保険を同時に使っても下がる等級数は3つです。たとえば、ケガをさせた被害者と壊した建物の損害費を補償しつつ、自分の車の修理をしても3等級ダウン事故として扱われます。 ただし、1年間で保険を2回使うと6等級、3回の場合は9等級のように使用した分の等級が下がるため混同しないようにしましょう。 1等級ダウン事故 以下が原因で車輌保険を使うと1等級ダウン事故に該当し、翌年の等級が1つ下がります。 ・火災または爆発・盗難・飛来物や落下物との衝突・落書きや車上荒らしなどのいたずら・自然災害(台風、竜巻、洪水、高潮) 3等級ダウン事故と同様に、保険を使用した回数がカウントされます。たとえば、飛び石でフロントガラスを修理した後に車上荒らしにあい、年に2回車輌保険を使うと2事故としてカウントされるため翌年に下がる等級数は2つです。 また、1等級ダウン事故は修理費が安く済むケースもあります。車が大きく破損していない場合は、翌年に上がる保険料と実際の修理費を比べて、保険を使用するか検討しましょう。 保険を使った場合に上がる保険料は、保険会社に問い合わせると確認できます。以下の場合は、保険を使用せず実費で修理した方が結果的に安く済むため、参考にしてみてください。 ・修理費 3万円程度・翌年に上がる保険料 4万5,000円程度 ノーカウント事故 ノーカウント事故は、翌年の等級が下がらないケースのことで、人身傷害保険と特約を使用した場合が該当します。たとえば、契約車輌以外での事故も補償される人身傷害保険に加入している場合、歩行中に車に衝突されて保険を使っても翌年の等級には影響しません。 日常生活で使用できる「個人賠償責任保険」や「弁護士費用特約」など、基本補償に加えてプラスで加入した特約も、ノーカウント事故の対象です。付帯されているロードサービスもノーカウント事故に該当するため、バッテリー上がりや走行不能となった場合に活用しましょう。 自動車保険の等級の引継ぎについて 車を乗り換える場合は「車輌入替」の手続きを行うと、今までの等級を引継ぐことが可能です。車を手放す場合は「中断証明書」を発行してもらうと、今までの等級を保存した状態で自動車保険を解約できます。ただし、中断証明書には有効期限があり、10年以内に自動車保険を再開しなければ等級が引き継がれないため注意しましょう。 また、自動車保険の等級は同居している家族であれば、他人に引継ぐことも可能です。たとえば、同居している18歳の子どもが免許を取得し、車を所有した際に自分の等級を引継げます。 新規で加入すると、割引率が低い6等級からスタートするほか、運転者年齢条件が低いと保険料が高くなります。自動車保険は、以下のように運転者の年齢条件を設定でき、年齢が高いほど保険料を抑えられる仕組みです。 ・全年齢・21歳以上・26歳以上・35歳以上 全年齢と26歳以上の保険料の差は約3倍もあるため、等級を引継いだほうがよいケースがあることを把握しておきましょう。 参考:2022年度 自動車保険の概況 P62 まとめ 自動車保険には、等級制度があり等級が高いほど割引率が上がるため、保険料を抑えられます。ただし、事故により自動車保険を使った場合は、等級が下がるため保険料が上がります。ノーカウント事故として扱われる特約はあるものの、使う保険によっては1等級もしくは3等級下がるため、注意して運転しなければなりません。 また、車を買い替えた際や一旦売却する場合でも、各種手続きを行えば今までの等級を引継げます。同居している家族にも引継げるため、等級が高い場合は保険料を抑えて自動車保険に加入できます。 この記事で紹介した等級に関する知識をもとに、自身に合った自動車保険を契約しましょう。

自動車保険の種類はいくつある?それぞれの意味や特徴を紹介
旧車売買の豆知識 2024.01.22

自動車保険の種類はいくつある?それぞれの意味や特徴を紹介

自動車保険は種類が多いため、自分に合った保険に加入できているのか不安に思う方もいるでしょう。車の保険を最適化するには、それぞれの意味や特徴をよく理解する必要があります。この記事では、自動車保険の種類を解説するとともに、それぞれの意味や特徴を紹介します。 自動車保険の種類 車の保険は、大きく分けると以下3種類で構成されており、それぞれ補償内容が異なります。 ・相手に対する補償・自分の車に対する補償・自分と搭乗者に対する補償 それぞれの意味や特徴をよく理解し、自分にとって必要な保険かどうか判断してみてください。 また、公道を運転する際に加入が必須な「自賠責保険(強制保険)」と、任意で契約できる「自動車保険(任意保険)」があります。それぞれの内容を紹介します。 自賠責保険(強制保険) 自賠責保険とは、交通事故を起こした際に負傷した被害者へ最低限の補償をしてくれる保険のことで、強制保険とも呼ばれています。公道を走行する際は、最低限の対人賠償を確保する必要があり、車はもちろん原付や電動キックボードも必ず加入しなければなりません。 未加入のまま公道を運転すると、1年以下の懲役または50万円以下の罰金に加えて、免許停止処分が下されます。自賠責保険の補償内容は、以下のとおりです。 ・障害による損害 限度額120万円・後遺障害による損害 限度額4,000万円・死亡による損害 限度額3,000万円 被害者の車や建物の修理費は補償外のため、他人の車や建物に衝突し、法律上の損害賠償責任を負っても自賠責保険では補償されません。 自賠責保険にしか加入していない場合は、他人の車や建物の修理費を自己負担する必要があります。限度額は一見高く思えるかもしれませんが、1億円を超える賠償請求も発生していることから、自賠責保険だけでは心許ないといえるでしょう。 なお、自賠責保険料は保険会社や自動車販売店などで加入でき、どこで加入しても保険料や補償内容は変わりません。 自動車保険(任意保険) 自動車保険は自賠責保険とは異なり、自分で加入するかどうか決められる保険のことで、任意保険とも呼ばれています。自賠責保険の不足分をカバーでき、多額の自己負担額を避けられることから7割以上のドライバーが加入しています。 出典:自動車保険 都道府県別加入率 2022年3月末 補償の対象は、他人の車や建物の修理費、自分のケガの治療費などです。ただし、自動車保険は補償内容を組み合わせて契約する必要があります。 自分にとって不要だと思う補償を外せば、保険料を抑えることが可能です。一方、必要なものの契約をしていないと十分な補償が受けられないため、それぞれの内容をよく理解しておく必要があります。 続いて、自動車保険の補償内容を紹介します。 車輌保険 車輌保険とは自分の車に対する保険のことで、契約時に設定された保険金額を限度に修理費が補償されます。たとえば、他人の車や電柱への衝突、当て逃げされた際などに自分の車の修理費を補償してもらえます。 車輌保険の補償の対象は以下のとおりです。 1.他車との衝突や接触2.盗難3.落書きや車上荒らしなどのいたずら4.自然災害(台風、竜巻、洪水、高潮)5.飛来物や落下物との衝突6.火災や爆発7.自損事故8.当て逃げ9.墜落や転落 自損事故とは相手の車がいない事故のことで、電柱やガードレールへの衝突に加えて、車庫入れに失敗した際の修理費も補償されます。 ただし、地震や噴火、津波によって車に損害が出た場合は車輌保険に加入していても補償対象外です。全損時に一時金が支払われる「地震・噴火・津波危険車輌全損時一時金特約」に加入できる保険会社もあるため、不安に思う場合は相談してみましょう。 また、車輌保険には「一般型」と「エコノミー型」の2種類があります。エコノミー型は、上記7〜9が補償対象外になる代わりに、保険料を抑えられます。保険料を少しでも抑えたい場合は、エコノミー型の車輌保険を検討してみましょう。 傷害保険 傷害保険とは事故が起きた際に、自分や搭乗者のケガの治療費や休業損害費などが補償される保険です。傷害保険の種類と、それぞれの補償内容を紹介します。 ・搭乗者傷害保険搭乗者傷害保険とは、契約車輌の事故により自分と搭乗者が死傷した場合に、定額の保険金が補償される保険のことです。損害額の全額が補償されるわけではないものの、ケガの症状の確定後に保険会社から補償されるため、スピーディーに保険金を受け取ることが可能です。 具体的には、通院日数またはケガの程度によって、あらかじめ決められた金額を一時金として受け取れます。たとえば、以下のように保険金が決められています。 ■通院日数を基準にした場合・通院 5,000円/日額・入院 1万円/日額※通院や入院を5日以上すると、症状に応じて10〜100万円 ■ケガの程度を基準にした場合・打撲や挫傷など 10万円・骨折や脱臼など 30万円・上肢や下肢の欠損や切断など 50万円・脳挫傷や脳挫創など 100万円 上記は一例であり、補償の基準は保険会社によって異なるため、契約時に確認しましょう。 また、搭乗者傷害保険は受け取れる金額が定められているため、設定した保険金額を上限に補償される人身傷害保険とセットで契約しておくとよいでしょう。 ただし、搭乗者傷害保険と人身傷害保険の両方を契約すると保険料が上がります。どちらかに絞って保険料を抑えたい場合は、手厚い補償が受けられる人身傷害保険がおすすめです。 ・自損事故保険自損事故保険とは、契約車輌の自損事故で運転手や搭乗者が死傷した際に、最低限の補償が受けられる保険のことです。単独でガードレールに衝突したりハンドル操作を誤って転落したりなど、自損事故を起こした際に補償されます。 自損事故保険の保険金の一例は以下のとおりです。 ■医療保険金 合計上限100万円・通院 4,000円/日額・入院 6,000円/日額 ■後遺障害・介護費用保険金・後遺障害 50〜2,000万円・介護費用 1名 200万円 ■死亡保険金・1名 1,500万円 また、事故では相手側の過失が0で、自分がすべての損害賠償責任を負うケースもあります。たとえば、信号待ちの前方車やセンターラインをはみ出して対向車と衝突した場合などが挙げられます。 相手側の過失が0で自損事故保険に加入していない場合、自分や搭乗者が死傷しても治療費は補償されません。一方、自損事故保険に加入していれば、相手側の過失が0でも自分や搭乗者の保険金を受け取ることが可能です。 なお、自損事故保険は搭乗者傷害保険や人身傷害保険を契約していない場合に、自動付帯されるケースがあります。すでに加入している可能性もあるため、保険証券を確認しましょう。 ・無保険者傷害保険無保険者傷害保険とは、相手側が自動車保険に加入していない場合に、自分や搭乗者が補償される保険のことです。相手側の対人賠償保険金額が不十分で、自賠責保険ではカバーしきれなかった損害額の補償もされます。 補償される保険金は保険会社によって異なり、一例は以下のとおりです。・後遺障害 75〜4,000万円・死亡 4,000万円 補償範囲外や飲酒運転、当て逃げで相手が不明な場合でも無保険者保険が適用されます。たとえば、相手側の自動車保険の補償範囲が「本人限定」にもかかわらず、配偶者が運転し事故を起こした場合です。 無保険者傷害保険は無保険に加えて、十分な保険金が受け取れない際にも、補償されることを把握しておきましょう。 ただし、死亡または後遺障害を負った場合のみに補償されるため、ケガしただけでは保険金を受け取れません。ケガをした場合は、1名120万円を上限に相手側の自賠責保険から補償されます。 なお、無保険者傷害保険は自動付帯されているケースが多いため、加入しているかどうかを保険証券で確認しましょう。 ・人身傷害保険人身傷害保険とは、契約車輌で自分や搭乗者が死傷した場合に、設定した保険金額を上限に損害額を補償してもらえる保険のことです。過失割合を問わず、以下で発生した損害額が保険金として受け取れます。 ・治療費・休業損害費・後遺障害による逸失利益・介護料・慰謝料 搭乗者傷害保険とは異なり、一時金ではなく損害額の全額を受け取れるため、超過医療費を自己負担する必要がありません。保険金額は3,000万円〜無制限で設定でき、以下の場合は全額の1,000万円が補償されます。 ・保険金額 3,000万円・過失割合 自分30%:相手70%・損害額 1,000万円 人身傷害保険に加入していない場合は、相手側の保険会社から700万円が補償されるものの、残りの300万円は自己負担しなければなりません。また、実際に発生した損害額を確定する必要があるため、保険金を受け取れるタイミングが搭乗者傷害保険より遅いことに注意が必要です。 なお「人身傷害保険車外事故特約」に加入すれば、自分と同居の家族に限り、契約車輌以外の車や歩行中の事故でも補償してもらえます。たとえば、友人の車に乗車しているときや、歩行中の事故により死傷した際に保険金を受け取れます。 保険会社によって特約名が異なる可能性があるため、加入したい場合は相談してみてください。家族で2台以上車を保有している場合に人身傷害保険車外事故特約に加入する際は、補償内容が重複し、保険料を多く払うことになるため1台に絞るとよいでしょう。 賠償責任保険賠償責任保険とは、車の事故で法律上の賠償責任を負った際に、相手側を補償する保険のことです。賠償責任保険には2種類あり、相手にケガを負わせた際は「対人賠償保険」、他人の所有物を壊した場合は「対物賠償保険」を使います。 続いて、対人賠償保険と対物賠償保険について紹介します。 ・対人賠償保険対人賠償保険とは、契約車輌で他人にケガや死亡をさせてしまった場合に、相手側を補償する保険のことです。自賠責保険では補償しきれない不足分を、契約時に設定した保険金額を限度に対人賠償保険で補填します。 たとえば、損害賠償額が300万円だった場合、自賠責保険の保険金限度額である120万円を引いた180万円を対人賠償保険で相手側に支払います。 また、対人賠償保険の保険金額は1,000万円〜無制限まで設定が可能です。交通事故では、相手に後遺障害が残ったり死亡したりする可能性は珍しくなく、損害額が億に達するケースもあるため無制限で契約することをおすすめします。 ・対物賠償保険対物賠償保険とは、契約車輌で他人の所有物を壊した際に、相手側を補償する保険のことです。契約時に設定した保険金額を上限に、修理費や逸失利益として相手に保険金が支払われます。たとえば、相手の車や他人が所有している建物、電柱などを壊した場合などが該当します。 対物賠償保険の保険金額は、20万円〜無制限まで設定が可能です。営業中の建物に追突した場合は修理費に加えて休業損害費を支払う必要があり、対人賠償と同様に損害額が億に達するケースもあるため、無制限で加入するとよいでしょう。 日本とアメリカで自動車保険の種類は違う? アメリカでは、強制保険である自賠責保険の概念はないものの、賠償責任保険を各州で決められた金額で購入することが法律で定められています。たとえば、カリフォルニア州では最低でも以下の保険金額が設定された賠償責任保険を購入する必要があります。 ・対人賠償保険 1人 1万5,000ドル・対物賠償保険 1事故 5,000ドル 参考:the balance「Minimum Car Insurance Requirements by State」 アメリカでは賠償責任保険が高額なほか、無事故・無違反の実績がないと、保険金額を無制限にできません。交通事故の際の訴訟も多く、州が定めている最低金額では補償が十分ではないため、特別プランを追加するケースもあります。 また、賠償責任保険に加えて、一定額の人身傷害保険の購入が法律で定められている州もあり、より多く保険料を支払わなければなりません。 まとめ 車の保険には、強制保険である自賠責保険と、任意で加入できる自動車保険があります。自賠責保険は、被害者へ最低限の補償をする保険であり、十分な賠償をするためにも自動車保険に加入しなければなりません。 自動車保険には、賠償責任保険のほかに車輌保険や人身傷害保険があるため、自分の車や搭乗者の補償を受けることも可能です。 アメリカに比べて日本は保険料が安いため、万が一のためにも賠償責任保険や人身傷害保険の保険金額を無制限に設定することをおすすめします。自動車保険の種類や内容をよく理解し、自分に合った保険に加入しましょう。

日産 初代フェアレディZ(S30)の維持費は高い?内訳と目安を解説
旧車売買の豆知識 2024.01.22

日産 初代フェアレディZ(S30)の維持費は高い?内訳と目安を解説

日産を代表するスポーツカーとして長い歴史をもつフェアレディZ。そのなかでも高い人気を誇るのが初代フェアレディZのS30型です。今回は、S30型フェアレディZの維持費がどのくらいかかるのか解説します。 S30型フェアレディZの特徴 日産 S30型フェアレディZは、1969年10月にデビューした2ドアスポーツカーです。ボンネットが長く、乗員のスペースが車輌後方にあり、なおかつ短い「ロングノーズ・ショートデッキ」スタイルが特徴となっています。 ダットサンフェアレディシリーズの後継として登場したS30型は、本格スポーツカーとしてそれまでにないバリュー・フォー・マネーを実現し、北米市場を中心に大ヒットしました。 2.0Lエンジンを搭載する「Z」、2.4Lエンジンを搭載する「240Z」、2.8Lエンジンを搭載する「280Z」などがラインナップされています。 S30型フェアレディZの維持費の内訳 S30型フェアレディZには、燃料代、自動車税、車検費用など、さまざまな維持費がかかります。ここからは、S30型フェアレディZを所有する際にかかる維持費の内訳を解説します。 燃料代 S30型フェアレディZの燃費は、10・15モード8.0km/L〜9.3km/Lです(1978年のリリース情報より)。1ヶ月に1,000km走行する場合、107L〜125Lの燃料が必要となります。 1Lあたりのガソリン単価を175円とした場合、1ヶ月あたりのガソリン代が1万8,725円〜2万1,875円。1年間に換算すると22万4,700円〜26万2,500円です。 自動車税 自動車税は、エンジンの排気量によって税額が変わるだけでなく、初年度登録から13年以上経過していると重課されます。そのため、S30フェアレディZの自動車税は、4万5,400円(排気量1.5L超〜2.0L未満、重課後の税額)〜5万8,600円(2.5L超〜3.0L未満、重課後の税額)です。 任意保険 S30型フェアレディZの自動車保険料を大手のネット型保険でシミュレーションしました。 【条件】年齢:30歳等級:6等級使用目的:日常・レジャー運転者:本人限定 【補償内容】対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円車輌保険:なし 上記の条件でシミュレーションしたところ、自動車保険料は年間約3万4,000円でした。ただし、この保険料には車両保険が含まれていません。そのため、車輌トラブルが発生した場合には保険が適用できないことに注意しなければなりません。 車検 車検費用についてみていきましょう。 【ディーラー車検の場合】自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)※2023年時点の保険料自動車重量税:3万7,800円(24ヶ月)※車両重量1.3tの場合、初年度登録から18年以上経過した場合の税額で算出印紙代:1,800円車検基本料金:6万円(点検・検査・代行費用)合計:11万7,250円 ※車検基本料金は内容や整備工場などにより変動します S30型フェアレディZは、スポーツカーであるものの車輌重量が比較的軽いため重量税が抑えられるはずです。しかし、初年度登録から18年以上経過しているため重課されることから3万7,800円となります。 メンテナンス費用 S30型フェアレディZのメンテナンスには、次のような項目があります。 ・洗車・ワイパーゴム交換・ウォッシャー液・冷却水の補充・エアコンフィルターの交換・ヘッドライトのバルブ交換・エンジンオイル交換・オイルフィルター交換・ブレーキオイル交換・エアクリーナー交換 など これらの費用が必要なため、年間10万円程度かかります。また、タイヤ交換をしたときは、追加で10万円程度かかると考えておくとよいでしょう。 S30型フェアレディZの年間維持費はいくら? S30型フェアレディZを維持するためにかかる費用をまとめると次のようになります。 【S30型フェアレディZ年間維持費】・ガソリン代:22万4,700円〜26万2,500円・自動車税:4万5,400円〜5万8,600円・任意保険:3万4,000円・メンテナンス費:10万円〜20万円・車検:5万8,625円(2年毎のため11万7,250円の半額分)合計:46万2,725円〜61万3,725円 この年間維持費は、車を維持するためにかかる最低限の費用です。車をローンで購入した場合や駐車場を契約する場合は、別途支払いが発生します。 S30型フェアレディZの維持費が高いと思った時の対処法 S30型フェアレディZの維持費は、現行の高性能スポーツカーと同程度の維持費がかかるといえるでしょう。ただし、現行の高性能スポーツカーよりメンテナンスに費用がかかるため、想定外の費用がかかるかもしれません。 S30型フェアレディZは、今でも美しいと感じる魅力的なデザインやスポーツカーらしいロングノーズショートデッキなどにより現在でも高い人気を維持しているスポーツカーです。また、現存する台数が減少傾向にあることから、希少価値が高くなっているモデルでもあります。 もし、S30型フェアレディZの維持費が高いと感じたときは、S30Zの人気が高いうちに手放すことも検討してみるのも1つの方法といえるでしょう。S30型フェアレディZを少しでも高く売りたいのであれば、旧車の査定や買取を専門としている旧車王がおすすめです。S30型フェアレディZを売却しようと考え始めたときは、旧車王にお問い合わせください。  

トヨタ 70型スープラの維持費は高い?内訳や目安を解説
旧車売買の豆知識 2024.01.22

トヨタ 70型スープラの維持費は高い?内訳や目安を解説

1986年に販売を開始したトヨタのスポーツカーA70型スープラ。もし、今A70型スープラを所有する場合、維持費はどのくらいかかるのでしょうか。今回は、今も人気が高いA70型スープラの維持費の内訳や目安を解説します。 A70型スープラの特徴 A70型スープラは、1986年2月6日に販売を開始した高性能2ドアスポーツカーです。 本格的なGTにふさわしい走りを実現するために、高剛性ボディやサブフレーム、四輪ダブルウィッシュボーンサスペンションなどを採用していることが特徴となっています。 エンジンは、全て直列6気筒です。デビュー当初のバリエーションは、3.0Lターボ、2.0Lツインターボ、2.0L ツインカム、2.0L OHCの4種類となっています。 また、1986年6月には前席上部のルーフを脱着できる「エアロトップ」が追加されました。 A70型スープラは、トヨタを代表する高級スペシャリティカーとして人気を博したモデルです。 A70型スープラ維持費の内訳 A70型スープラの維持には、燃料代、自動車税、車検費用など、さまざまな費用がかかります。ここからは、A70型スープラを所有する際にかかる維持費の内訳を解説します。 燃料代 A70型スープラの燃費は、10モード7.6km/L〜10.0km/L(1986年モデル)です。1ヶ月に1,000km走行する場合、100L〜131Lの燃料が必要となります。 1Lあたりのガソリン単価が175円の場合、1ヶ月あたりのガソリン代は1万7,500円〜2万2,925円で、1年間に換算すると21万円〜27万5,100円です。 自動車税 自動車税は、エンジンの排気量によって税額が変わります。そのため、A70型スープラの自動車税は、4万5,400円(排気量1.5L超〜2.0L未満、重課後の税額)〜5万8,600円(2.5L超〜3.0L未満、重課後の税額)です。 任意保険 A70型スープラの自動車保険料の目安は、大手のネット型保険の場合は以下のとおりです。 【条件】年齢:30歳等級:6等級使用目的:日常・レジャー運転者:本人限定 【補償内容】対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円車輌保険:なし 上記の条件でシミュレーションしたところ、自動車保険料は年間約5万6,000円でした。ただし、この保険料には車輌保険が含まれていません。そのため、車輌にトラブルがあったときに保険が適用できない点に注意しなければなりません。また、保険会社によって保険料の算定基準が異なるため、保険料が大きく異なるケースもあることに留意してください。 車検 続いて、車検費用についてみていきましょう。 【ディーラー車検の場合】自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)※2023年時点の保険料自動車重量税:5万400円(24ヶ月)※車両重量1.6t、新車登録より18年超えの場合印紙代:1,800円車検基本料金:6万円(点検・検査・代行費用)合計:12万9,850円 ※車検基本料金は内容や整備工場などにより変動します A70型スープラの重量税は、初年度登録から18年以上経過しているため重課の対象となります。 メンテナンス費用 A70型スープラのメンテナンスには、次のような項目があります。 ・洗車・ワイパーゴム交換・ウォッシャー液・冷却水の補充・エアコンフィルターの交換・ヘッドライトのバルブ交換・エンジンオイル交換・オイルフィルター交換・ブレーキオイル交換・エアクリーナー交換 など 年間10万円程度のメンテナンス費用がかかります。また、タイヤ交換をしたときは、追加で10万円〜20万円程度かかると考えておくとよいでしょう。 A70型スープラの年間維持費はいくら? A70型スープラの年間維持費は次のとおりです。 【A70型スープラ年間維持費】 ・ガソリン代:21万円〜27万5,100円・自動車税:4万5,400円〜5万8,600円・任意保険:5万6,000円・メンテナンス費:10万円・車検:6万4,925円(2年毎のため12万9,850円の半額分)合計:47万6,325円〜55万4,625円 この年間維持費は、車を維持するためにかかる最低限の費用です。もし、A70型スープラをローンで購入したり、駐車場やガレージを借りたりすると、ローンの支払いや駐車場・ガレージ代がかかります。 A70型スープラの維持費が高いと思った時の対処法 A70型スープラの維持費は、高性能スポーツカー並みにかかることがわかりました。もし、A70型スープラを維持するのが大変だと感じたり、高いと思ったりしたときは売却を検討するとよいでしょう。 A70型スープラは、旧車好きや車好きから支持されているため、現在でも高値で取引されることがあります。そのため、高価買取される可能性が高いでしょう。 A70型スープラを少しでも高く売りたいのであれば、旧車の査定や買取を専門としている旧車王がおすすめです。A70型スープラを売却しようかと考え始めたときは、ぜひ旧車王にご相談ください。  

ホンダ 初代NSX(NA1型/NA2型)の維持費はどのくらい?内訳と目安を解説
旧車売買の豆知識 2024.01.22

ホンダ 初代NSX(NA1型/NA2型)の維持費はどのくらい?内訳と目安を解説

ホンダのミッドシップスポーツカーとして現在でも高い人気を誇るNSX。特に初代NSXは生産が終了した現在でも高い人気を誇ります。今回は、初代NSX(NA1型/NA2型)の維持費がどのくらいかかるのか、費用の内訳や目安を解説します。 NSXの特徴 ホンダ NSXは、量産車世界初のオールアルミモノコックボディを採用したミッドシップスポーツカーです。また、エンジン、シャシー、足まわり、シートの構造部材に至るまで、アルミ合金を多用し大幅な軽量化を実現していることも特徴となっています。エンジンは、新開発となる3.0L V型6気筒 DOHC VTECエンジンです。 1997年には、マニュアルトランスミッションを6速化するとともに、エンジンを3.2Lに拡大しました。 2001年に大幅なマイナーチェンジを実施し、リトラクタブルヘッドライトが固定式ヘッドライトへ変更されたほか、バンパーやスカートなどのデザイン変更により空力性能が向上しました。 ラインナップは、クーペモデルの「NSX」、オープンモデルの「type T」、走りの楽しさを際立たせた「type S」、更なる軽量化とレーシングカーのチューニング技術を応用したピュアスポーツモデルの「タイプR/NSX-R」の4つです。 NSX維持費の内訳 NSXの維持には、燃料代、自動車税、車検費用など、さまざまな費用がかかります。ここからは、NSXを所有する際にかかる維持費の内訳を解説します。 燃料代 NSXの燃費は、10・15モードで8.3km/L(5速MT)または7.1km/L(4速AT)です(カタログ燃費は1990年当時の数値)。 当時のカタログ燃費をもとに、1ヶ月あたり1,000km走行するとした場合、燃料が120L〜140L必要となります。1Lあたりのガソリン単価が175円の場合、1ヶ月あたりの燃料代は2万1,000円〜2万4,500円です。1年に換算すると25万2,000円〜29万4,000円かかります。 自動車税 自動車税は、エンジン排気量によって税額が変わります。NSXの場合は、3.0Lと3.2Lの2種類のエンジンがあるだけでなく、初年度登録から13年以上が経過しているため、5万8,600円(3.0Lエンジン搭載車)または6万6,700円(3.2Lエンジン搭載車)です。 任意保険 NSXの自動車保険料についてシミュレーションしました。 【条件】年齢:30歳等級:6等級使用目的:日常・レジャー運転者:本人限定 【補償内容】対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):5,000万円車輌保険:なし 自動車保険料は年間約4万7,000円でした。ただし、この保険料には車輌保険が含まれていません。そのため、車輌にトラブルがあったときに保険が適用できない点に注意しなければなりません。 車検 車検費用について見ていきましょう。 【ディーラー車検の場合】自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)※2023年時点の保険料自動車重量税:3万7,800円(24ヶ月)※車両重量1.4tの場合、初年度登録から18年以上経過した場合の税額で算出印紙代:1,800円車検基本料金:6万円(点検・検査・代行費用)合計:11万7,250円 ※車検基本料金は内容や整備工場などにより変動します NSXは、オールアルミモノコックボディを採用したミッドシップスポーツカーであるため軽量です。そのため、重量税が抑えられるはずですが、初年度登録から18年以上経過していることにより、重課の対象となることから3万7,800円となります。 メンテナンス費用 NSXのメンテナンスには、次のような項目があります。 ・洗車・ワイパーゴム交換・ウォッシャー液・冷却水の補充・エアコンフィルターの交換・ヘッドライトのバルブ交換・エンジンオイル交換・オイルフィルター交換・ブレーキオイル交換・エアクリーナー交換など 年間10万円程度のメンテナンス費用がかかります。また、タイヤ交換をしたときは、追加で10万円〜20万円程度かかると考えておくとよいでしょう。 NSXの年間維持費はいくら? NSXの年間維持費は以下のとおりです。 ・ガソリン代:25万2,000円〜29万4,000円・自動車税:5万8,600円または6万6,700円・任意保険:4万7,000円・メンテナンス費:10万円〜30万円・車検:5万8,625円(2年毎のため11万7,250円の半額分)合計:51万6,225円〜76万6,325円 上記は、車を維持するためにかかる最低限の費用です。車をローンで購入したり、月極駐車場を契約したりすると、維持費の他にローンの支払いや駐車場代がかかります。 NSXの維持費が高いと思った時の対処法 NSXの場合、年式が新しいスポーツカーやスーパーカーより、メンテナンス費用がかかる可能性が高いため、予定外の費用がかかることがあるかもしれません。そのため、維持するのが大変だと感じる方も多いでしょう。 量産車として初めてオールアルミモノコックボディを採用したミッドシップスポーツカーであるNSXは、生産が終了した現在でも高い人気を誇っています。そのため、売却するときに高い買い取り価格が提示される可能性が高いです。 もし、NSXを売却するのであれば、NSXの人気が高いうちに手放す方がよいでしょう。NSXを少しでも高く売りたいのであれば、旧車の査定や買取を専門としている旧車王がおすすめです。NSXを売却しようと考え始めたときは、旧車王にお問い合わせください。

A80型スープラの維持費は高い?費用の内訳や目安を解説
旧車売買の豆知識 2024.01.19

A80型スープラの維持費は高い?費用の内訳や目安を解説

トヨタの高性能スポーツカーとして現在でも高い人気を誇るA80型スープラ。今回は、人気のあるA80型スープラの維持費がどのくらいかかるのか解説します。A80型スープラを所有するかどうか迷っているときや、維持費を踏まえて売却を検討する際の参考にしてみてください。 A80型スープラの特徴 A80型スープラは、1993年に販売を開始した2ドアのスポーツカーです。直線基調のA70型スープラからデザインや走行性能が変更・進化しました。 デザインは、角を落とした丸みのあるスタイリングに変更されました。エンジンは、直列6気筒3.0Lに一本化されています。エンジンのバリエーションは、自然吸気エンジンとツインターボエンジンの2種類です。トランスミッションは、MT(自然吸気エンジンは5速MT、ツインターボエンジンは6速MT)とATをラインナップしています。 A80型スープラは2002年まで販売され、2019年の新型スープラが登場するまで「スープラ」の名が途絶えることとなりました。また、A80型スープラは、2019年に新型が販売されてからも高い人気を維持し続けています。 A80型スープラ維持費の内訳 A80型スープラの維持には、燃料代、自動車税、車検費用など、さまざまな費用がかかります。ここからは、A80型スープラを所有する際にかかる維持費の内訳を解説します。 燃料代 A80型スープラの燃費は、10・15モードで7.6km/L〜8.9km/L(1993年モデル)となっています。 1ヶ月に1,000km走行するとした場合、燃料は112L〜131L必要です。1Lあたりのガソリン単価が175円の場合、1ヶ月あたりの燃料代は1万9,600円〜2万2,925円。1年に換算すると23万5,200円〜27万5,100円となります。 自動車税 自動車税は、エンジン排気量によって税額が変わります。A80型スープラはエンジン排気量が3.0Lで、初年度登録から13年以上が経過している場合、税額が5万8,600円となります。 任意保険 A80型スープラの自動車保険料についてみてみましょう。ここでは次の条件で自動車保険料を算出します。 【条件】年齢:30歳等級:6等級使用目的:日常・レジャー運転者:本人限定 【補償内容】対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):5,000万円車輌保険:なし 上記の条件でシミュレーションしたところ、自動車保険料は年間約6万1,000円でした。ただし、この保険料には車輌保険が含まれていません。そのため、車輌にトラブルがあったときに保険が適用できない点に注意しなければなりません。 車検 車検費用についてみていきましょう。 【ディーラー車検の場合】 自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)※2023年時点の保険料自動車重量税:3万7,800円(24ヶ月)※車輌重量1.5tの場合、初年度登録から18年以上経過した場合の税額で算出印紙代:1,800円車検基本料金:6万円(点検・検査・代行費用)合計:11万7,250円 ※車検基本料金は内容や整備工場などにより変動します A80型スープラは、初年度登録から18年以上経過しているため重課の対象となります。そのため、重量税の税額が高くなっています。 メンテナンス費用 A80型スープラのメンテナンスには、次のような項目があります。 ・洗車・ワイパーゴム交換・ウォッシャー液・冷却水の補充・エアコンフィルターの交換・ヘッドライトのバルブ交換・エンジンオイル交換・オイルフィルター交換・ブレーキオイル交換・エアクリーナー交換など メンテナンスには、年間10万円程度の費用がかかります。また、タイヤ交換をしたときは、追加で10万〜20万円程度かかると考えておくとよいでしょう。 A80型スープラの年間維持費はいくら? A80型スープラの年間維持費は以下のとおりです。 ・ガソリン代:23万5,200円〜27万5,100円・自動車税:5万8,600円・任意保険:6万1,000円・メンテナンス費:10万円〜20万円・車検:5万8,625円(2年毎のため11万7,250円の半額分)合計:51万3,425円〜65万3,325円 上記は、車を維持するために1年でかかる最低限の費用です。車をローンで購入した場合や月極駐車場を契約する場合は、別途ローンの支払いや駐車場代がかかります。 A80型スープラの維持費が高いと思った時の対処法 A80型スープラの維持費は、年間50万円ほどかかることがわかりました。また、A80型スープラは年式が新しいスポーツカーよりメンテナンス費用がかかる可能性が高いため、予定外の費用がかかることがあるかもしれません。 そのため、維持するのが大変だと感じる方もいるのではないでしょうか。A80型スープラの維持が大変だと感じたときは、手放すことも検討するとよいでしょう。 直列6気筒ツインターボエンジンを搭載する国産スポーツカーのA80型スープラは、生産が終了した現在でも高い人気を誇っています。そのため、高額で買い取ってもらえる可能性があります。 もし、A80型スープラを少しでも高く売りたいのであれば、旧車の査定や買取を専門としている旧車王がおすすめです。A80型スープラの売却をお考えの際は、ぜひ旧車王にご相談ください。  

スバル BRZ(ZC6型)の維持費はどのくらい?内訳や目安を解説
旧車売買の豆知識 2024.01.19

スバル BRZ(ZC6型)の維持費はどのくらい?内訳や目安を解説

スバル BRZは、2012年に登場した2ドアFRのクーペです。初代BRZとなるZC6型の維持費はどのくらいかかるのでしょうか。今回は、スバル BRZ ZC6型の維持費の内訳と目安を解説します。 BRZ ZC6型の特徴 スバル BRZ ZC6型は、2012年にデビューした水平対向エンジンを搭載するFRレイアウトのスポーツカーです。BRZのネーミングは、「BOXERエンジン」のB、「Rear Wheel Drive」のR、「究極」のZの3文字を組み合わせとなっており、スバル車の特長である水平対向エンジンを搭載したスポーツカーへの想いが込められています。 水平対向エンジンの特徴でもある「低重心」「軽量」「コンパクト」という特長を最大限に活かしながら、さらに低く、より車体中心に近づけてエンジンを搭載し、世界トップクラスの低重心を実現していることも特徴です。 トヨタとの共同開発されたBRZは、トヨタ 86との兄弟車です。フロントまわりのデザインや足回りのセッティングなどが異なります。そのため、同じ車でもデザインや走行性能、乗り心地などに違いがあります。 2016年にはマイナーチェンジを実施し、デザインの変更や走行性能を向上させました。翌2017年には、BRZの最上級グレードとなる「STI Sport」が登場しています。スバルのモータースポーツ統括会社であるスバルテクニカインターナショナル(STI)との共同開発により誕生したBRZ STI Sportは、BRZが持つ走行性能や走りの質感をさらに高め、専用の内外装デザインにより特別感がある仕様となっています。 BRZ ZC6型維持費の内訳 スバル BRZの維持には、燃料代、自動車税、車検費用など、さまざまな費用がかかります。ここからは、スバル BRZ ZC6型を所有する際にかかる維持費の内訳を解説します。 燃料代 スバル BRZ ZC6型の燃費は、JC08モード11.6km/L〜12.4km/L(2018年モデル)です。1ヶ月に1,000km走行する場合、80L〜86Lの燃料が必要となります。 1Lあたりのガソリン単価が175円の場合、1ヶ月あたりのガソリン代は1万4,000円〜1万5,050円。1年間に換算すると16万8,000円〜18万600円です。 自動車税 自動車税は、エンジンの排気量によって税額が変わります。そのため、排気量が2.0LのBRZ ZC6型の自動車税は、3万9,500円(初年度登録が2019年9月以前の場合)です。 任意保険 スバル BRZ ZC6型の自動車保険料を大手のネット型保険で見積もりしました。 【条件】年齢:30歳等級:6等級使用目的:日常・レジャー運転者:本人限定 【補償内容】対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):5,000万円車輌保険:あり(限定カバー型) 上記の条件でシミュレーションしたところ、自動車保険料は年間約7万円でした。車輌保険を含めても月々5,800円程度となっています。 車検 車検費用についてみていきましょう。 【ディーラー車検の場合】自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)※2023年時点の保険料自動車重量税:2万4,600円(24ヶ月)※車輌重量1.3tの場合印紙代:1,800円車検基本料金:6万円(点検・検査・代行費用)合計:10万4,050円 ※車検基本料金は内容や整備工場などにより変動します スバル BRZ ZC6型は、車両重量が軽いため重量税が抑えられていることがわかります。 メンテナンス費用 スバル BRZ ZC6型のメンテナンスには、次のような項目があります。 ・洗車・ワイパーゴム交換・ウォッシャー液・冷却水の補充・エアコンフィルターの交換・ヘッドライトのバルブ交換・エンジンオイル交換・オイルフィルター交換・ブレーキオイル交換・エアクリーナー交換など 合わせて年間10万円程度のメンテナンス費用がかかります。また、タイヤ交換をしたときは、追加で10万円〜20万円程度かかると考えておくとよいでしょう。 BRZ ZC6型の年間維持費はいくら? BRZ ZC6型を維持するためにかかる費用をまとめると次のとおりです。 【BRZ ZC6型年間維持費】・ガソリン代:16万8,000円〜18万600円・自動車税:3万9,500円・任意保険:7万円・メンテナンス費:10万円・車検:5万2,025円(2年毎のため10万4,050円の半額分)合計:42万9,525円〜44万2,125円 この年間維持費は、車を維持するためにかかる最低限の費用です。車をローンで購入した場合や月極駐車場を契約する場合は、別途ローンの支払いや駐車場代がかかります。 BRZ ZC6型の維持費が高いと思った時の対処法 スバル BRZ ZC6型の維持には、一般的な乗用車と同等の費用がかかることがわかりました。もし、スバル BRZ ZC6型を維持するのが大変だと感じたときは、手放すことも検討しましょう。 BRZは、スポーツカーが好きな人から人気があるモデルです。そのような人がよく利用する店であれば需要が高いため、高額査定に期待できます。 スバル BRZ ZC6型を少しでも高く売りたいのであれば、旧車の査定や買取を専門としている旧車王がおすすめです。BRZ ZC6型を売却しようと考え始めたときは、ぜひ旧車王にお問い合わせください。

フェード現象はなぜ起こる?原因と防止策や起こったときの対処法について紹介!
旧車売買の豆知識 2024.01.18

フェード現象はなぜ起こる?原因と防止策や起こったときの対処法について紹介!

車を運転しているときにスピードを落とす際にフットブレーキを使用します。しかし、長い坂を下るときなどにフットブレーキを連続で使用すると「フェード現象」が起こる場合があります。フェード現象が起きると車のスピードを落とせなくなり大変危険です。 それでは、フェード現象を起こさないためにはどうすればよいのでしょうか。 この記事ではフェード現象の原因や起きないようにするための運転方法、フェード現象が起きてしまったときの対処法について紹介します。車を運転するときの参考にしてみてください。 フェード現象とは? フェード現象とは、走行中にフットブレーキを連続使用することによってブレーキが効かなくなる現象のことです。 フットブレーキが効かなくなると、車のスピードを落とせず、停止することもできなくなってしまうため危険です。 フェード現象の原因 フェード現象は、ブレーキパッドが高熱になり、摩擦材のゴムや樹脂が熱で耐熱温度を超えて分解され、ガスが発生することで起きます。 ブレーキのパーツが高温になって発生したガスがブレーキパッドとディスクローターの間に入り込むと潤滑剤のような働きを起こし、摩擦係数が低下し、ブレーキが効かなくなります。これがフェード現象の原因です。 フェード現象が起きないようにするための運転方法とは? フェード現象が起きないようにするためには、ブレーキペダルを使いすぎないことが重要です。 特に長い下り坂を運転するときは、ブレーキの連続使用に注意しなければなりません。 また、下り坂でスピードを出し過ぎないようにしたり、エンジンブレーキを併用しながら運転したりするのもフェード現象の防止に効果的です。 加えて、ブレーキの定期的な点検も重要です。ブレーキを踏んだときに違和感がないか、ブレーキオイルやブレーキ関連の部品に問題がないか日常的に確認しておきましょう。 フェード現象が起きてしまったときの対処法 フェード現象が起きてしまったときの対処方法は主に次の2つです。 ・エンジンブレーキを使う ・ブレーキを冷やす それぞれ詳しくみていきましょう。 エンジンブレーキを使う フェード現象が起きているときは、ブレーキのペダルを踏んでも車は減速しません。ブレーキペダルを踏んでも減速しないと気づいたらエンジンブレーキを活用しましょう。 走行中にアクセルペダルを離すと速度が落ちる現象をエンジンブレーキといいます。また、低いギアに入れることでも強いエンジンブレーキを効かせることが可能です。 エンジンブレーキを効かせる方法は、次のとおりです。 MT車の場合は、1段ずつ低いギアに落としていきます。AT車の場合は、2または3、Lにギアを入れるとエンジンブレーキを効かせることができます。 ブレーキを冷やす フットブレーキが効かないことに気づいたら、エンジンブレーキを使って少しずつスピードを落としましょう。フットブレーキを使わずに走行すれば走行風でブレーキを冷やすことができ、フットブレーキの効果を回復させられる場合があります。 車を止めてブレーキを冷やす場合は、路肩や駐車場など安全な場所に停車し、ブレーキの熱を下げましょう。30分ほど停車すれば、ブレーキを適温に戻せます。 ただし、ブレーキを冷やしてブレーキの効果を回復させられるのは、フェード現象にいち早く気づいた場合です。フェード現象が進行し、ベーパーロック現象が起きてしまうと、ブレーキを冷やしても本来の性能まで回復できない場合があります。フェード現象やベーパーロック現象が起きたときは、なるべく早くプロに点検してもらい、ブレーキの修理や部品交換などを実施してください。 まとめ 今回はフェード現象が起きる原因、対処法、防止策を紹介しました。 運転中にブレーキが効かなくなると、大きな事故を起こしてしまうかもしれません。そうならないためにも、運転するときはフットブレーキだけでなくエンジンブレーキも併用して運転しましょう。 もし、運転中にブレーキが効かないことに気づいたら、無理に運転を続けようとせず、エンジンブレーキを使って速度を落とし、安全な場所に車を止め、救援を依頼してください。 また、フェード現象が起きないよう日頃からブレーキを踏んだときに違和感がないか確認したり、ブレーキ周辺の定期点検を行ったりしておきましょう。

タイヤ交換の時期や費用を解説!目安を知った上でのメンテナンスが重要
旧車売買の豆知識 2024.01.16

タイヤ交換の時期や費用を解説!目安を知った上でのメンテナンスが重要

車の駆動を支えているタイヤは、路面との接地面積がハガキ1枚程度といわれています。わずかな面積で車の複雑な動きを支えているため、走行距離の増加に伴うタイヤの摩耗は避けられません。安全な運転のためには定期的なタイヤのメンテナンス・交換が必須です。 そこで本記事では、タイヤ交換の時期や費用について解説します。タイヤのメンテナンスにかかる無駄な損や、事故発生を未然に防ぐため、適切な時期・費用を確認しましょう。 タイヤ交換のタイミング タイヤ交換のタイミングは、3年が目安とされています。 また、交換のタイミングのサインとして挙げられる確認ポイントは下記4点です。 ・スリップサインが出ている ・ひび割れがある ・10年以上経過している ・3万km以上走行している それぞれ、詳しく解説します。 スリップサインが出ている スリップサインが出ているタイヤは交換が必要です。スリップサインとは、タイヤの摩耗度合いの判別に活用するマークのことで、タイヤに残る溝の深さが1.6mm以下になると出現します。配置されている位置は、タイヤの各縦溝底(外周上の4箇所〜9箇所)です。 1箇所でもスリップサインが出たタイヤは、道路交通法に則り、装着・使用が禁止されています。スリップサインが出たタイヤを装着した車輌は整備不良とみなされ、交通違反で2点の加点および反則金(6,000円〜1万2,000円)が科せられるため、注意が必要です。 ひび割れがある ひび割れがあるタイヤも、早めの交換がおすすめです。ひび割れが浅い場合はすぐに交換する必要はありませんが、ひび割れが深い場合はなるべく早く交換しましょう。放置すると空気が漏れて空気圧が低下し、状態がさらに悪化します。 また、深くひび割れたあるタイヤで走行すると、パンクやバーストの危険性が高まるため注意が必要です。 高速道路や混雑した一般道の走行中にパンクやバーストが発生すると、大事故につながりかねません。安全な運転のために、タイヤのひび割れを発見したら交換したほうがよいでしょう。 10年以上経過している 10年以上経過したタイヤについても交換を推奨します。タイヤの摩耗速度を考えると10年以上使用できる事例は少ないためです。 タイヤは5,000kmの走行で1mm摩耗するとされており、年間走行距離を1万kmとすると、1年で2mm摩耗します。新品のタイヤの溝は一般的に8mm、上記の通りタイヤの使用限度値は1.6mmであるため、4年目には交換が必要になる計算です。大手カーメンテナンス企業からも、3〜5年の交換が推奨されています。 走行距離が少なく溝の問題ない状態だとしても、10年以上経過したタイヤは確実に摩耗しているため、タイヤ交換がおすすめです。 3万km以上走行している 3万km以上走行している場合も、タイヤを交換することをおすすめします。上記の計算を踏まえると、3年経過時点で走行距離が3万kmとなり、タイヤが摩耗しているでしょう。 タイヤの溝が1.6mmになると装着・走行禁止となるため、余裕を持った交換時期となると3万km以上走行したタイミングが推奨されています。 タイヤ交換にかかる費用 定期的に対応が必要となるタイヤ交換ですが、一定の費用が必要となります。 タイヤ交換にかかる費用の内訳は下記のとおりです。 ・タイヤ本体の料金 ・交換作業の工賃 それぞれ詳しく解説していきます。 タイヤ本体の料金 タイヤの価格はサイズや銘柄などで変動しますが、4本交換する場合は1万円前後またはそれ以上を想定しておきましょう。タイヤは、経年劣化や摩耗などによりグリップ力が低下します。 グリップ力に左右差が出ると走行が難しくなったり、ハンドルを思うように操作できなくなったりする可能性があります。 そのため、劣化や摩耗の状態によっては、4本まとめて交換が必要なケースもあるでしょう。 一方、走行状態やタイヤの摩耗具合によっては2本だけの交換で済むケースもあります。交換本数の判断に迷った場合はプロに相談しましょう。 交換作業の工賃 タイヤ本体の代金とは別に、タイヤ交換の作業に伴う工賃が発生します。一般的なタイヤ交換工賃の内訳は下記のとおりです。 ・タイヤ組替え工賃(1本:税込1,100円~) ・バランス調整料(1本:税込1,100円~) ・ゴムバルブ交換費用(1本:税込275円程度) ・廃タイヤ処分費用(1本:税込250円~) バランス調整料は、タイヤ組替え工賃に含まれる場合もあります。 平均的な工賃は、タイヤ1本あたり1,600円程度、4本交換すると6,400円程度です。タイヤのサイズや種類、交換を依頼する店舗によって工賃が異なるため、具体的な費用は担当者に確認が必要です。 タイヤの劣化を抑える方法 定期的なタイヤ交換は重要ですが、タイヤをより長く使用するため、タイヤの劣化への対策も必須です。正しい知識をつけてタイヤの劣化を防止すると、タイヤ交換の回数を抑えられます。 タイヤの劣化を抑える具体的な方法は下記のとおりです。 ・ローテーションする ・空気圧を適正に保つ ・劣化を促す行為を避ける それぞれの方法について詳しく解説します。 ローテーションする タイヤのローテーション(入れ替え)はタイヤの寿命を左右するメンテナンスの1つです。適正な頻度でタイヤのローテーションを行うと、前後のタイヤの摩耗を均一にできます。走行5,000kmを目安に、タイヤの前後を入れ替えるのがおすすめです。 空気圧を適正に保つ 空気圧を適正に保つことで、タイヤの損傷や事故を防止できます。タイヤの空気圧は徐々に低下するため、月1回を目安にタイヤゲージ(空気圧計)を使用し、タイヤが冷えている状態で適正な空気圧か確認しましょう。 適正空気圧は車種によって異なるため、事前にチェックしたうえで空気圧を確認する必要があります。 劣化を促す行為を避ける タイヤの劣化につながる行動を減らすと、タイヤを安全に長期間使用できます。タイヤの劣化の原因として挙げられるのは、上記で言及している空気圧の低下、過重負荷、タイヤワックスや艶出し剤、紫外線などです。 空気圧の低下を定期的に確認する、荷物を均一に配置する、タイヤワックスや艶出し剤を使う頻度を調整する、日陰に車を置くもしくはUVカット効果があるボディーカバーの使うことで対策可能です。 まとめ タイヤ交換に関して、時期や費用について詳細を解説しました。日々の運転を支えるタイヤは、日々劣化への対策を行ったうえで、定期的な交換が必要です。 タイヤを適切なタイミングで交換しないと、車本来の性能を発揮できないばかりか思わぬ事故につながることがあるかもしれません。本記事の説明を参考にして適宜タイヤ交換を行い、快適かつ安全に運転しましょう。

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