旧車市場動向

スバルWRX STIの価格高騰はもう終わり!?WRX STIの概要と中古車事情を解説
旧車市場動向 2023.02.07

スバルWRX STIの価格高騰はもう終わり!?WRX STIの概要と中古車事情を解説

スバルのスポーツモデルとして人気の「WRX STI」は、スバルの名機「EJ20型」エンジンを搭載した高性能車です。2019年の「EJ20ファイナルエディション」を最後に生産を終了しました。現在、WRX STIの中古車価格が高騰しています。今回は、スバル WRX STIの車両概要と中古車の相場について解説します。売却する時期を検討するときの参考にしてみてください。 WRX STIとは スバル WRX STIの原型は、1992年にデビューした初代インプレッサに設定された高性能スポーツモデルです。世界ラリー選手権(WRC)の参戦車両として、全輪駆動(AWD)や強化サスペンション、スバルの名機としても有名な2.0L水平対向4気筒DOHCターボ「EJ20型」を採用し、高い動力性能を実現しました。 2000年には、2代目へフルモデルチェンジしました。2代目では「丸目」「鷹目」「つり目」とフェイスリフトしていったことが特徴です。2007年には3代目へフルモデルチェンジし、5ドアハッチバックのWRX STIとなります。 2010年には車種名が「インプレッサWRX STI」から「スバルWRX STI」へ変更されました。2014年に登場した「スバルWRX」が初代、インプレッサから数えると4代目にあたる4ドア高性能スポーツセダンがデビューします。 2019年には、外装や内装に特別な装備を採用した555台限定の「EJ20ファイナルエディション」を発売。「EJ20ファイナルエディション」を最後に、名エンジン「EJ20型」を搭載したスポーツモデルの生産が終了しました。 スバル WRX STIは、どのモデルでも名機として知られる2.0L水平対向4気筒ターボ「EJ20型」エンジンを搭載しています。「EJ20型」エンジンを搭載した高性能スポーツモデルである「スバル WRX STI」は、生産が終了した現在でもスバルファン(スバリスト)をはじめ、スポーツカーファンから支持され、日本のみならず海外でも人気の名車です。 【スバル WRX STI「EJ20 Final Edition(ファイナルエディション)」の主なスペック】・全長4,595mm×全幅1,795mm×全高1,475mm・ホイールベース:2,650mm・車両重量:1,500kg・エンジン:2.0L水平対向4気筒DOHCツインスクロールターボ「EJ20型」・駆動方式:AWD(全輪駆動)・トランスミッション:6速MT・最高出力:227kW(308PS)/6,400rpm・最大トルク:422Nm(43.0kgm)/4,400rpm・燃費(JC08モード):9.4km/L WRX STIの価格は下がっていく!? スバル WRX STIは、かつて価格が高騰していました。外装や内装の状態が良く、走行距離が短い車両であれば500万円以上、年式が古く、走行距離が長く、修復歴がある車両でも100万円以上の価格で買取りされていました。 しかし、中古車市場は変革期を迎えようとしています。スポーツカーなのでどこまで影響があるかわかりませんが、今以上に価格が高騰する可能性は低いかもしれません。 WRX STIはもう値上がりしない? 所謂「旧車バブル」WRX STIの価格は高騰していました。しかし、そのバブルが崩壊するのも間もなくと言われています。新型コロナウイルスの蔓延による外出の自粛で、旧車や腕時計、骨董品など、目で見るだけでも楽しめるものにお金をつかう方が増えました。この消費行動の変化が、旧車の価格高騰にも大きな影響を与えたと言われています。しかし、昨今では外出の自粛要請も緩和されて人々の生活は元に戻りつつあり、コロナ禍で価格が高騰したものがどんどん値下がる可能性があります。事実、アメリカの中古車販売大手の「カーバナ(Carvana)」の株価は、新型コロナウイルス流行初期に比べて99%も下落しました。(※2022年12月時点)日本にとっても決して対岸の火事とは言えません。売却をご検討されているのであれば、値下がり前の今がチャンスです。 価格が高くなりやすいWRX STIの特徴 価格が高くなりやすいWRX STIには、どのような特徴があるのでしょうか。ここからは、中古車市場で高い価格になっているWRX STIについて解説します。 こまめにメンテナンスをしている 高い性能が与えられたスポーツモデルである「WRX STI」は、メンテナンスが行き届いていると価格が高くなりやすいです。 より高い価格で売却するためには、外装や内装をきれいな状態に保っておくだけでなく、エンジンやトランスミッションなど走行に関する手入れをしておくことも重要となります。 法定点検や定期的な部品交換などを確実に実施し、いつでも優れたパフォーマンスが発揮できる状態にしておくと、売却するときに高価になるでしょう。 S208 100台限定で販売されたWRX STI S208は、台数が限られていることや専用装備が装着された高性能スポーツモデルであるため、高い価格になりやすいです。 WRX STI S208は、2017年10月25日に発表された限定モデルで、Sシリーズ史上最高の性能と質感を両立した究極のドライビングカーを実現するため、スバルとSTIが共同でエンジンや足まわりを専用開発し、外装・内装にも専用装備を追加しています。 販売台数は、後述する「S208 NBRチャレンジパッケージ」を含めて限定450台。台数の内訳は、「S208」が100台、「S208 NBRチャレンジパッケージ」が350台となっています。 「S208」の装備は、STI専用サスペンション、STI専用BBS19インチホイール、ブレンボ製ブレーキ(前後)、STI製プッシュエンジンスイッチやSTI製本革巻MTシフトノブ&シフトブーツ、STI製RECAROバケットタイプのフロントシートなどです。 S208 NBR チャレンジパッケージ カーボンリアウィング S208 NBR チャンレジパッケージ カーボンリアウィングは、台数が限られたスポーツモデルで、WRX STIが参戦し続けているニュルブルクリンク24時間レースを想起させることから、中古車市場で高い評価を得ています。 2017年10月25日に350台限定で販売された「S208 NBR チャンレジパッケージ カーボンリアウィング」は、Sシリーズ史上最高の性能と質感を実現している「S208」に、S208ロゴ入りのドライカーボンリヤスポイラーを採用したモデルです。 タイプRA-R WRX STIのタイプRA-Rは、329PSを発生するEJ20ボクサーエンジンや軽量化されたボディにより運動性能が高められたスポーツモデルで、500台限定で販売されたことから、中古車市場で高い価格で取引されています。 「軽さ」「速さ」「愉しさ」をテーマに、車の本質である「走る・曲がる・止まる」を突き詰めたSTI創立30周年記念のコンプリートカーとして販売されました。軽量化パーツの採用やパーツの取り外しによって、ベースであるWRX STIより約10kg軽く、「S208」より約30kgの軽量化を実現しています。また、エンジンは「S208」にも搭載された「EJ20バランスドBOXER」を採用していることが特徴です。 EJ20ファイナルエディション WRX STI「EJ20ファイナルエディション」は、555台限定で販売されました。特別装備が充実した「EJ20型」エンジンを搭載する最後のモデルであるため、中古車市場で高い価格で取引されています。 エクステリアは、世界ラリー選手権(WRC)で活躍したマシンを彷彿させるゴールド塗装のBBS19インチ鍛造アルミホイール、STIのコーポレートカラーであるチェリーレッドのアクセントカラーを採用したフロントグリルやリヤバンパーなどを装備。 インテリアは、ウルトラスエード巻きステアリングホイールやシルバーのフロント・リヤ3点式シートベルトなどが装着されています。「EJ20ファイナルエディション」は、「EJ20型」エンジン搭載車の集大成となる特別なモデルです。 約30年間にわたりスバルのスポーツモデルを支えてきた「EJ20型」最後のモデルであることから、販売が終了し、時間が経過した今でも高い人気を誇ります。

ロードスターの価格高騰はもう終わり!?ロードスターの概要と中古車事情を解説
旧車市場動向 2023.01.31

ロードスターの価格高騰はもう終わり!?ロードスターの概要と中古車事情を解説

ライトウェイトスポーツカーの代名詞ともいえるマツダ ロードスターは、日本のみならず世界中でも支持されている2シーターのオープンカーです。そんなロードスターは、1989年のデビュー以降、モデルチェンジをしながら現在も製造・販売が続けられ、中古車市場でも高い人気を誇ります。今回は、ロードスターのモデル概要や価格について解説します。 ロードスターとは マツダ ロードスターは、1989年9月に販売が開始された2シーター(2人乗り)のライトウェイトオープンスポーツカーです。デビュー当初は、「ユーノス ロードスター」として販売されていました。また、北米では「MX-5 ミアータ」の名で販売されています。 マツダは、ロードスターに採用した駆動方式のFR(フロントエンジン・リアドライブ)と軽量なボディが生み出す軽快で素直な運転感覚の楽しさを「人馬一体」と表現しています。以降、人馬一体がロードスターを示すキーワードになりました。 ロードスターは、自分の手足のように操ることができる扱いやすいサイズのボディや高回転までスムーズに吹け上がるエンジン、軽い車両重量などによって、初代から現行まで軽快な走りになっていることが特徴で、現在も運転好きから支持されています。 初代ロードスター(NA型)は、1989年9月に登場しました。フロントボンネットの中に縦置きされた1.6L直列4気筒エンジン、、軽量でコンパクトなボディ、リトラクタブルヘッドライトが特徴のモデルです。 1990年3月にATモデルを追加し、その年の7月にはグリーンのボディカラーにタン色のインテリアを組み合わせ、本革シート、ナルディ社の木製ステアリング・シフトノブを採用した「Vスペシャル」を発売しました。 さらに、1991年7月にイエローのボディカラーを採用した特別仕様車「J-LIMITED」を800台限定で販売し、8月に「Vスペシャル」にブラックのボディカラーを追加。1992年7月にビルシュタイン製ダンパー、BBS製アルミホイール、ナルディ社の本革巻ステアリング・シフトノブ、リアスポイラーを採用した「Sスペシャル」を発表しました。1993年7月には、エンジンを1.6Lから1.8Lへ変更。その後も限定車や特別仕様車などを販売し、1998年1月にフルモデルチェンジしました。 2代目(NB型)は、固定式のヘッドライトと流麗なスタイリングのボディが特徴です。2000年1月に500台限定の「NRリミテッド」、12月に700台限定の「YSリミテッド」、2001年5月に200台限定の「マツダスピードロードスター」、2003年10月に受注生産の「ロードスタークーペ」、2004年2月に350台限定の「ロードスターターボ」など、さまざまな限定モデルを販売。2005年5月には、「2人乗り小型オープンスポーツカー」生産累計世界一としてギネス世界記録に認定されました。 2005年8月に3代目(NC型)へフルモデルチェンジするとともに、モデルチェンジを記念した500台限定の「3rd Generation Limited」を発売。3代目では、ボディサイズが拡大したものの、ロードスターのコンセプトである「人馬一体」を継承しています。また、軽量かつコンパクトな新開発の2.0Lエンジン、ボディの軽量化、重量配分の最適化などにより、ロードスターらしい走りを受け継いでいます。 2006年には電動ハードトップを採用したプレミアム感ある「ロードスター パワーリトラクタブルハードトップ(RHT)」を追加。2006年12月に特別仕様車の「Blaze Edition」、2007年4月に「マツダスピードM'z Tune」、10月に特別仕様車の「Prestige Edition」、2011年10月に特別仕様車「BLACK TUNED」などを販売し、2015年に4代目へフルモデルチェンジしました。 2015年5月に登場した4代目(ND型)は、「SKYACTIV(スカイアクティブ)技術」とデザインテーマ「魂動(こどう)Soul of Motion」を採用していることがトピックです。デザインは、躍動感あるエクステリアと上質なインテリアによって、上品なオープンスポーツカーとなっています。パワートレインは、1.5L直列4気筒ガソリンエンジンをフロントミッドシップに搭載し、6速MT/6速ATを組み合わせたFRです。 2016年11月には、なだらかに傾斜するラインが特徴的なファストバックスタイルの「ロードスターRF」を追加。エンジンは、RFらしい上質な走りを目指して2.0L直列4気筒ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」を搭載しています。4代目も従来のロードスターと同じように、「ロードスター30周年記念車」、「100周年特別記念車」、「990S」などの特別仕様車を発売。現在(2022年5月時点)も4代目が継続して販売されています。 ロードスターは、台数が限られているグレードや流通台数が少ない車両、年式が古く希少性が高まっているモデルなどの価値が高く評価されている傾向があります。モデルによっては、プレミア価格で取引されているほどです。 ロードスターは価格が下がっていく!? これまでロードスターの中古価格は高騰し続けていました。特に、限定車やターボエンジン搭載車など希少価値が高い車両は顕著に値上がりしていました。 しかし、中古車市場の変動によって現在以上の高騰は見込めないといわれています。詳しくは次の項目で解説します。 ロードスターはもう値上がりしないって本当? 所謂「旧車バブル」でロードスターの価格は高騰していました。しかし、そのバブルが崩壊するのも間もなくと言われています。新型コロナウイルスの蔓延による外出の自粛で、旧車や腕時計、骨董品など、目で見るだけでも楽しめるものにお金をつかう方が増えました。この消費行動の変化が、旧車の価格高騰にも大きな影響を与えたと言われています。しかし、昨今では外出の自粛要請も緩和されて人々の生活は元に戻りつつあり、コロナ禍で価格が高騰したものがどんどん値下がる可能性があります。事実、アメリカの中古車販売大手の「カーバナ(Carvana)」の株価は、新型コロナウイルス流行初期に比べて99%も下落しました。(※2022年12月時点)日本にとっても決して対岸の火事とはいえません。ロードスターの売却をご検討されているのであれば、値下がり前の今がチャンスです。 価格が高くなりやすいロードスターの特徴 現在以上の価格高騰は見込めないとお伝えしましたが、そんな中でもどんな個体が評価されるのでしょうか。ここからは、高値がつきやすいロードスターの特徴を解説します。 こまめにメンテナンスされている ボディやルーフ(幌)などの外装、シートやインテリアパネルなどの内装の状態が良好だと、評価されやすいです。特にソフトトップの幌は、日光や雨・風などによって劣化しやすいため、定期的にメンテナンスしておきましょう。 また、エンジン・トランスミッション・サスペンションなどの機械系は、定期的な点検やメンテナンスがされ、いつでも動かせる状態になっていると高値がつきやすい傾向にあります。 高い人気を誇る「ロードスター Vスペシャル」 初代ロードスターに設定されていた「Vスペシャル」は、特別装備が充実し、イギリス車のような上品なロードスターとして人気が高いことから、売却するときの価格も高くなりやすいです。 ロードスター「Vスペシャル」は、1990年7月に追加されたモデルで、ボディカラーにグリーンを採用し、タン色のインテリアを組み合わせています。また、本革シート、木製ステアリングやシフトノブを装備していることも特徴です。 ロードスター「Vスペシャル」中古車の中には、当時の新車販売価格を上回る値段になる車両もあります。「Vスペシャル」の売却を検討している方は、査定に出して今の価値を確認してみることをおすすめします。 特別仕様車「Prestige Edition」 3代目ロードスターに設定された特別仕様車「Prestige Edition」は、プラス評価される装備が充実しているモデルとなっているため、高価格になりやすいでしょう。 プレステージエディションは、ロードスターRHTの上級グレード「RS RHT」および「VS RHT」をベースに、シートヒーター付本革バケットシート、BBS製鍛造17インチアルミホイール、ステンレス製スカッフプレート、フロントフォグランプなどを装備したモデルです。査定では、プレステージエディションの本革シートやアルミホイールなどの特別装備がプラス評価されやすいため、買取時に高い価格になるでしょう。 また、プレステージエディションのベース車両である「RS RHT」や「VS RHT」はロードスターの上級グレードのため、外装や内装、エンジンやトランスミッションなどの機械系の状態がよければ、高く評価されます。ベース車両の「RS RHT」や「VS RHT」の価格が気になったら、査定に出してみるとよいでしょう。

BRZの価格高騰はもう終わり!?BRZの概要と中古車事情を解説
旧車市場動向 2023.01.25

BRZの価格高騰はもう終わり!?BRZの概要と中古車事情を解説

トヨタとの共同開発で2012年にライトウェイトスポーツカーとして登場し、多くの人気を博したBRZ。そんなBRZの中古価格を気にされている方も多いのではないでしょうか。今回は、最新の中古車市場の動向を踏まえてBRZの価格変動について解説します。 BRZとは BRZはトヨタと富士重工が共同開発し、2012年に富士重工より販売が開始されたスポーツカーです。走る楽しさを追求した車で、当時は非常に珍しいFRを採用したことでも話題となりました。価格も新車で250万円ほどとスポーツカーとしては手頃だったため、1年で70万台が売れる大ヒットとなりました。 BRZはもう値上がりしないって本当? 所謂「中古車バブル」でBRZの価格は高騰していました。しかし、そのバブルが崩壊するのも間もなくと言われており、現在以上の値上がりは見込めないでしょう。 新型コロナウイルスの蔓延による外出の自粛で、旧車や腕時計、骨董品など、目で見るだけでも楽しめるものにお金をつかう方が増えました。この消費行動の変化が、旧車の価格高騰にも大きな影響を与えたと言われています。しかし、昨今では外出の自粛要請も緩和されて人々の生活は元に戻りつつあり、コロナ禍で価格が高騰したものがどんどん値下がる可能性があります。 事実、アメリカの中古車販売大手の「カーバナ(Carvana)」の株価は、新型コロナウイルス流行初期に比べて99%も下落しました。(※2022年12月時点)日本にとっても決して対岸の火事とは言えません。売却をご検討されているのであれば、値下がり前の今がチャンスです。 価格が高くなりやすいBRZの特徴 現在以上の価格高騰は見込めないとお伝えしましたが、そんな中でもどういったBRZが高く評価されやすいのでしょうか。ここからは価格が高くなりやすいBRZの特徴について解説します。 こまめにメンテナンスをしている BRZに限った点ではありませんが、こまめにメンテナンスをしている個体は高く評価されやすいです。激しく走行するシーンの多いスポーツカーだからこそ、整備が行き届いているかどうかは重要なポイント。定期的にメンテナンスし、綺麗な状態を保っておきましょう。 修復歴がない BRZは走りを楽しむ方に愛されるスポーツカーで、街乗り用の車に比べると、どうしてもトラブルに見舞われやすいです。そのため、何の修復歴も事故歴もない個体は希少性が高く、比例して価格も上がっていくでしょう。

フェアレディZ Z33のリセールバリューは?リセールバリューが決まる要因や高く売る方法についても解説
旧車市場動向 2023.01.24

フェアレディZ Z33のリセールバリューは?リセールバリューが決まる要因や高く売る方法についても解説

フェアレディZ Z33のリセールバリューが高ければ、一度は乗ってみたいと思う人も多いでしょう。大排気量の自然吸気エンジンを搭載した車は減少しつつあるため、いまのうちにその魅力を味わいたいものです。今回は、フェアレディZ Z33のリセールバリューや、フェアレディZ Z33を高く売る方法について解説します。フェアレディZ Z33の購入や売却を検討中の方は参考にしてください。 フェアレディZ Z33とは フェアレディZ Z33は、2002〜2008年まで販売されていた日産のスポーツカーです。Z32の生産終了から2年後に復活したZ33は、スカイラインとプラットフォームやエンジンを共用することで価格を抑えることに成功しています。前後重量配分は53:47という理想的なバランスを持ち、空力性能は世界でもトップクラスを誇りました。 モータースポーツでも全日本GT選手権(SUPER GT)やスーパー耐久などに参戦し、シーズン優勝やチームタイトルに輝くなど華々しい実績をあげています。スポーツカーとしてはチューニングのベース車両としての評価が高く、ノーマル車は高性能GTカーと呼ぶべき存在です。 グレード別の特徴ベース........ベースグレードVersion T……..本革シートなどを装備した豪華仕様Version S……..ブレンボ製ディスクブレーキやVDCが装備されたスポーツモデルVersion ST……..VersionTとVersionSを合わせた最上級モデルVersion ST Type G……..オーテックジャパンが発売した期間限定車Type F……..オーテックジャパンが発売した赤色本革シートモデルS-tune GT……..NISMOから販売された期間限定車type E……..全日本GT選手権GT500クラス出場のためのホモロゲーションモデル35th Anniversary……..専用チューニングエンジンを搭載するフェアレディ35周年モデルVersion NISMO/NISMO 350Z……..NISMOとオーテックジャパンから販売されたモデルVersion NISMO Type 380RS-Competition……..スーパー耐久ST1クラス出場のためのホモロゲーションモデルVersion NISMO Type 380RS……..Version NISMO Type 380RS-Competitionの公道仕様車ロードスター........Tバールーフがラインナップから外れコンバーチブル仕様として設定※ホモロゲーションモデルとは、市販車ベースの競技に参加するために販売される車のこと フェアレディZ Z33のリセールバリューの相場 フェアレディZ Z33のリセールバリューの相場は、仕様や状態により大きく異なります。歴代のフェアレディZは高騰しているモデルが多い中、Z33はアメリカで左ハンドル仕様車が販売されているため一部のグレードのみが高値を維持しています。 これは他の歴代フェアレディZとは異なり、アメリカでの右ハンドル車の扱いが「新車登録時から25年経過しなければ輸入できない」というルールから外れているためです。リセールバリューを考えて購入する場合は、そういった状況も理解して仕様を選ぶ必要があります。モータースポーツ参戦用の公道仕様車Version NISMO Type 380RSは、状態がよければ新車当時よりもプレミア価格となっている車体もあるため要チェックです。 新車価格ベースグレード........6MT 3,370,500円 5AT 3,465,000円Version T……..3,780,000円Version S……..3,633,000円Version ST……..6MT 3,948,000円 5AT 4,042,500円Version ST Type G……..4,326,000円Type F……..6MT 4,095,000円 5AT 4,189,500円S-tune GT……..6,825,000円type E……..6,820,000円35th Anniversary……..3,885,000円Version NISMO/NISMO 350Z……..6MT 4,399,500円 5AT 4,494,000円Version NISMO Type 380RS-Competition……..26,250,000円Version NISMO Type 380RS……..5,397,000円ロードスター........バージョンST 6MT 4,473,000円 5AT 4,567,000円 ※いずれも最終型モデルの価格 フェアレディZ Z33のリセールバリューが決まる要因 続いて、フェアレディZ Z33のリセールバリューが決まる要因について解説します。 6速マニュアルが人気 フェアレディZ Z33のリセールバリューを考えるなら、6速MT車がおすすめです。フェアレディZ Z33は、チューンナップのベース車両として購入するユーザーが多いため、5速AT車のリセールバリューは高くありません。 走行距離が少ないノーマル車 フェアレディZ Z33は、走行距離が少ないノーマル者が人気です。チューニングが施されていないノーマル車はGTカーとしての性能が高く、購入後にカスタマイズしてスポーツカーに仕上げる需要がリセールセールバリューに直結しています。多走行車やチューンナップカーは状態のよい車が少なく、販売価格や査定額が低くなる傾向があります。 熟成の後期型 後期型モデルは足回りやエンジンなどがより洗練されており、高回転化されたVQ35HR型エンジンが搭載されています。また、前期から中期型のZ33はラジエターファンの不具合が多く、リコール対策が施されていない車体はエンジンの焼付きやオーバーヒートの可能性があるためリセールバリューは低めです。 フェアレディZ Z33を高く売る方法 フェアレディZ Z33を高く売る方法について解説します。 スポーツカーの買取が得意な業者を選ぶ フェアレディZ Z33を高く売るためには、スポーツカーの買取が得意な業者を選ぶことが重要です。フェアレディZ Z33は、ラジエターファンの不具合が対策されていることや、発売年度ごとのモデル特性に詳しい業者でなければ正当な評価をしてもらうことは難しいでしょう。フェアレディZ専門店や日産車を得意とする業者を選ぶことで、高額査定となる可能性が高くなります。 運動性能に関わるところを入念にメンテナンスする フェアレディZ Z33を高く売るためには、運動性能に関わるところを入念にメンテナンスする必要があります。経年による劣化のみならず、オイルや消耗品の交換は車の寿命を左右するほど重要です。また、足回りや電装系などもスポーツ走行で消耗するため、1年ごとの法定点検で必要と判断された部品は早めに交換して整備記録簿に記載してもらうとよいでしょう。 リコール箇所の対策を万全にする フェアレディZ Z33は二つの大きなリコールが出ている車です。いずれも重要箇所のため、対策済みかどうかの確認もしておきましょう。 ラジエターファン........ラジエターファンモーターの通電不良により、エンジンのオーバーヒートや焼付きの可能性あり 後期6速MT車の変速不良........クラッチ作動側シリンダーのオイルシール不良により、シリンダー内部に空気が混入して変速不良が起こる可能性あり 未対策の場合は、査定に影響したり対策処置が有償となる可能性があるため、早めにディーラーに相談しましょう。 フェアレディZ Z33の魅力と歴史 フェアレディZ Z33は、5代目となるフェアレディZです。ラグジュアリー志向だった先代から原点回帰されたモデルであり、景気後退による業績不振からの日産復活のフラッグシップともなりました。 V35型スカイラインとプラットフォームやサスペンション、エンジンを共用することで価格を抑え、開発責任者が放った「Zは毎年進化する」の言葉通りにエンジンの改良はモデル末期まで4度に渡り行われました。モータースポーツでの活躍と国内外のカー・オブ・ザ・イヤーやグッドデザイン賞にも名を連ね、そのブランド力をさらに強固にしたモデルといえるでしょう。 基本スペック販売期間........2002~2008年乗車定員........2名駆動方式........FRエンジン........V6 3.5ℓ VQ35DE型、V6 3.5ℓ VQ35HR型、V6 3.8ℓ VQ35HR型改

プラド150系のリセールバリューは高いのか?買取額が決まるポイントや高く売るためのコツなどを紹介
旧車市場動向 2023.01.23

プラド150系のリセールバリューは高いのか?買取額が決まるポイントや高く売るためのコツなどを紹介

2009年から販売を開始した4代目ランドクルーザープラド(150系)は、登場から時間が経過しているものの、リセールバリューが高い状態を維持しているモデルです。今回は、150系ランドクルーザープラドのリセールバリューの相場や高く売るためのコツなどを紹介します。4代目ランドクルーザープラド(150系)の売却を検討している方は参考にしてみてください。 ランドクルーザープラド 150系のリセールバリューの相場 4代目ランドクルーザープラド(150系)のリセールバリューは、約200万円〜700万円(2023年1月時点)となっています。 年式が古かったり走行距離が長かったりすると安く買取りされやすいようです。一方、年式が新しかったり走行距離が短かったりすると高価買取される傾向が見られます。また、カスタマイズがされている車両やきれいな状態を維持している車両は評価が高くなっているようです。 そのため、150系ランドクルーザープラドを売却するときは、綺麗な状態を維持しておくことが高価買取のポイントといえるでしょう。また、カスタマイズした車両の場合は、パーツなどを取り外さずに査定してもらい、そのままの状態で売却した方がよいのか、パーツだけ別売りした方がよいのか検討することをおすすめします。 ランドクルーザープラド 150系のリセールバリューが決まるポイント ここからは、150系ランドクルーザープラドのリセールバリューが決まるポイントを解説します。売却時の参考にしてみてください。 エンジンの種類 150系ランドクルーザープラドのリセールバリューは、エンジンの種類が影響します。本格的なオフロード走行まで可能なランドクルーザープラドは、トルクが太いディーゼルターボエンジン搭載車の方が人気です。 また、ディーゼルターボエンジンは、力強い走りをするだけでなく、燃費性能にも優れ、燃料代もガソリンより安いため経済性にも優れています。このようなメリットがあるため、ディーゼルターボエンジン搭載車の方がリセールバリューが高いといえるでしょう。 カスタマイズ 150系ランドクルーザープラドは、世界中から需要があるため、ノーマル状態でも高く売れますが、エアロパーツが装着されていたり、ホイールやタイヤのカスタマイズがされていたりすると、さらにリセールバリューが高くなります。 カスタマイズのパーツは、ディーラーオプションであるモデリスタが人気です。また、純正オプションのパーツだけでなく、社外製品でも高価買取されている事例も見られます。そのため、カスタマイズした車両の場合には、パーツを取り外さずに査定するとリセールバリューが高くなるでしょう。 オプション 純正ナビやサンルーフなどのオプションを装着しているとリセールバリューが高くなりやすいです。そのため、新車で購入するときは、ナビやサンルーフなどのオプションを装着しておくことをおすすめします。 ランドクルーザープラド 150系を高く売却する方法 ここからは、150系ランドクルーザープラドを高く売却するための方法を紹介します。 ランドクルーザープラド 150系を正しく評価できる業者を選ぶ 150系ランドクルーザープラドを売却するときは、その価値を正しく評価できる業者を選びましょう。 ランドクルーザープラドは、オンロードだけでなく、オフロードの走行も得意とする本格派SUVです。そのため、SUVやクロスカントリー(クロカン)の査定や買取を得意としている業者を選んで売却した方が高価買取されやすいでしょう。 こまめにメンテナンスする こまめにメンテナンスしておくことも高く売るためのコツとなります。 メンテナンスでは外装や内装だけでなく、エンジンやトランスミッション、下まわりの錆び防止など、細かな部分までしっかりとメンテナンスすることがポイントです。いつでもランドクルーザープラドらしい走破性能を発揮できるようにしておきましょう。 プラド150の魅力と歴史 トヨタ ランドクルーザープラドは、トヨタを代表する本格的なクロスカントリー「ランドクルーザー」のワゴンタイプとして1990年にデビューしたSUVです。 150系ランドクルーザープラドは、2009年から販売を開始した4代目となります。その後、エクステリアやインテリアの意匠変更、ディーゼルエンジンの追加、先進的な運転支援システムの追加などの改良やマイナーチェンジを繰り返し、2023年時点でも販売を継続しています。 150系ランドクルーザープラドのボディサイズは、全長4,825mm×全幅1,885mm×全高1,835〜1,850mm。パワートレインは、2.7Lガソリンエンジン/2.8Lディーゼルターボエンジンで、6速ATにフルタイム4WDが組み合わされています。乗車定員は、5人乗り/7人乗りです。

ステージアの価格高騰はもう終わり!?ステージアの概要と中古車事情を解説
旧車市場動向 2023.01.17

ステージアの価格高騰はもう終わり!?ステージアの概要と中古車事情を解説

人気が高いスカイラインのDNAを受け継いでいるステージア。現在は生産が終了しており需要が高くなっています。そんなステージアの中古価格を気にされている方も多いのではないでしょうか。今回は、最新の中古車市場の動向をふまえて、ステージアの価格について解説します。 ステージアとは ステージアは、1996年に日産が発売したFRステーションワゴンです。同社のスカイラインやローレルと同じシャーシを採用されています。ステージアは当時、日産の最上級ワゴンとして販売され、優れた走行性能や使い勝手の良さが高く評価されました。ステージアには、2.5L直6ターボが搭載された4WDの「RS FOUR」や、2.5L直6搭載の高スペックな「25X」、2.0L直6搭載の基本のグレード「20G」などさまざまなグレードがラインナップされています。 ステージアの価格は下がっていく!? ステージアは、スカイラインのDNAを受け継いでおり、高い人気を誇るクルマです。一時期は約15万円〜約670万円と、時には中古車価格が新車を上回っていました。しかし、今後の中古車市場の動向を鑑みると、このまま高騰していくとは言い難いようです。 ステージアはもう値上がりしない? 所謂「旧車バブル」でステージアの価格は高騰していました。しかし、そのバブルが崩壊するのも間もなくといわれています。新型コロナウイルスの蔓延による外出の自粛で、旧車や腕時計、骨董品など、目で見るだけでも楽しめるものにお金をつかう方が増えました。この消費行動の変化が、旧車の価格高騰にも大きな影響を与えたと言われています。しかし、昨今では外出の自粛要請も緩和されて人々の生活は元に戻りつつあり、コロナ禍で価格が高騰したものがどんどん値下がる可能性があります。事実、アメリカの中古車販売大手の「カーバナ(Carvana)」の株価は、新型コロナウイルス流行初期に比べて99%も下落しました。(※2022年12月時点)日本にとっても決して対岸の火事とはいえません。売却をご検討されているのであれば、値下がり前の今がチャンスです。 価格が高くなりやすいステージアの特徴 続いて、価格が高くなりやすいステージアの特徴を解説します。 こまめにメンテナンスをしている こまめにメンテナンスをしているステージアは、価格が高くなりやすいでしょう。こまめにメンテナンスされている車は、良好な状態を保てるため、本来のパフォーマンスを発揮できます。本来のパフォーマンスが発揮できる車であれば、販売先でメンテナンスや修理する必要がないため、マイナス査定になりません。査定金額を下げないために、ステージアのメンテナンスをこまめに行いましょう。 RB26エンジンを搭載した「260RS」 RB26エンジンを搭載した「260RS」は、価格が高くなりやすいでしょう。260RSは、スカイラインGT-Rの2.6L直列6気筒エンジンやドライブトレイン、足回りが移植されたグレードです。GT-Rと同等の性能を持っているため、走行性能を求める層から厚い支持を得ています。中古車価格が値上がりしているので、260RSの盗難被害も増えています。 スポーツチューンやエアロパーツが施されている スポーツチューンやエアロパーツが施されているステージアは、価格が高くなりやすいでしょう。ステージアは、スポーティーなイメージが強く、スポーツチューンやエアロパーツが施されているカスタムカーが多く出回っています。中古車市場でカスタムされたステージアの価格が上がっており、中には200万円以上で価格が付いたケースもあります。  

スバル「サンバー」の価格高騰はもう終わり!?サンバーの概要と中古車事情を解説
旧車市場動向 2023.01.17

スバル「サンバー」の価格高騰はもう終わり!?サンバーの概要と中古車事情を解説

SUBARU(旧富士重工)サンバーは、生産終了から10年がたった現在も人気があります。通常、生産終了から期間が経過すればするほどに価値は落ちるものですが、サンバーに関しては取引額が値下がりするどころか高騰が続いています。今回は、サンバーの魅力を紹介するとともに、いつまで高騰が続くのか詳しく解説します。 サンバーとは サンバーとは、1961年に旧富士重工が軽自動車初の四輪駆動車として販売を開始した軽トラックです。当時の軽トラックは二輪駆動が主流で、急こう配での登攀力に優れた車両の登場をユーザーは切望していました。そこで、ユーザーの事情を知った旧富士重工は軽自動車初となる四輪駆動車「サンバー」を開発したのです。 サンバーは急こう配の登攀力に優れた能力を発揮し、一躍人気車種となります。各メーカーもサンバーに続く形で軽四輪駆動車を開発しますが、サンバーは確固たる地位を確立しています。これは、モノコックフレームではなくトラックと同じトラックフレームを採用し、堅牢なボディ剛性を持っているためです。さらに、フロントブレーキはベンチレーテッドディスクブレーキを採用し、放熱性に優れる事から安定した制動力を持続させることができます。 また、静粛性が高い4気筒エンジンを搭載し、さらにリアエンジン方式を採用しているため、運転席の快適性にも優れています。 農業で使って良し、商用で使って良しと、あらゆるシーンで使えるために不動の人気を確立しました。サンバーは6代目で生産が終了し、7代目からはOEMという形でアトレーが実質のサンバーとして販売されています。 サンバーの価格は下がっていく!? 軽トラック市場は高値水準が続いていることが影響し、サンバーの価格も高水準にありました。しかし、今後中古車市場に訪れる変化によって、価格の高騰は見込めないのではないかといわれています。市場がどのように変わるのか、次で詳しく説明します。 サンバーはもう値上がりしない? 所謂「旧車バブル」でサンバーの価格は高騰していました。しかし、そのバブルが崩壊するのも間もなくと言われています。新型コロナウイルスの蔓延による外出の自粛で、旧車や腕時計、骨董品など、目で見るだけでも楽しめるものにお金をつかう方が増えました。この消費行動の変化が、旧車の価格高騰にも大きな影響を与えたと言われています。しかし、昨今では外出の自粛要請も緩和されて人々の生活は元に戻りつつあり、コロナ禍で価格が高騰したものがどんどん値下がる可能性があります。事実、アメリカの中古車販売大手の「カーバナ(Carvana)」の株価は、新型コロナウイルス流行初期に比べて99%も下落しました。(※2022年12月時点)日本にとっても決して対岸の火事とは言えません。今後、サンバーの中古車価格は下降へと向かうことが予想されるでしょう。売却をご検討されているのであれば、値下がり前の今がチャンスです。 価格が高くなりやすいサンバーの特徴 続いて、価格が高くなりやすいサンバーの特徴をご紹介致します。 画像 こまめにメンテナンスされている メインフレームの錆の状況は、価格に大きな影響を及ぼします。フロントフレームは特に融雪剤の影響を受けやすいので、丹念な水洗浄と防錆塗装が必須です。ボディは綺麗でもフレームが錆びていることもあります。 また、足回りのステアリングラックエンドブーツ、ドライブシャフトブーツなどゴム製品の劣化も気になるところです。リヤドライブシャフトは見えにくいのでヒビ割れなど劣化に注意が必要です。 エンジンに関係するメンテナンスは、クランクシャフトオイルシールとヘッドカバーパッキンからのオイル漏れが心配です。冷却系統ではウォーターポンプからの水漏れが気になります。 サーモスタットも重要な部品なので冬場温度が上がらない場合は交換が必要です。排気管も複雑な構造をしており、高年式車両の場合には排気漏れを起こす事が多いので注意が必要です。 そして、どの車両にも共通することですが、リコールがきちんと行われているか確認が必要です。 WRブルーリミテッド 特別仕様車専用のブルーメタリックを施した限定1000台のサンバーです。バン・トラック共に専用シートおよびクリアタイプのターンレンズを装備し、トラックタイプトーンフロントバンパー、クロムメッキを施したホイールナットを採用しました。 バンタイプはエアダム一体型フロントバンパー、ルーフスポイラー、マフラーカッターを装備しています。こちらの車両はかなり希少価値が高く、今後も大きく値下がりすることはないでしょう。 スーパーチャージャー搭載モデル サンバーにはスーパーチャージャー搭載モデルがあります。低速での加速力に秀でたモデルです。こちらもかなり希少価値があり、中古車として販売されている最終生産型では、車両本体価格が約165万円する車両があります。

コペンの価格高騰はもう終わり!?コペンの概要と中古車事情を解説
旧車市場動向 2023.01.17

コペンの価格高騰はもう終わり!?コペンの概要と中古車事情を解説

軽自動車スポーツカーの先駆者として2002年に登場し、多くの人気を博したダイハツ コペン。そのコペンの中古車価格がここ数年で値上がりしているように感じている方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、コペンの中古車価格が高騰しているのか、また高騰はいつまで続くのかについて解説します。 コペンとは コペンは2002年にダイハツより販売が開始されました。軽自動車という規格ながらターボを搭載した軽快な乗り心地で多くの人気を集め、初代は生産終了する2012年まで10年間売れ続けるロングセラー車となりました。現在は2014年に登場した2代目が販売されています。 コペンの価格は下がっていく!? 大手中古車サイトでは、初代コペンの中古車価格は2019年1月の77万円、2021年11月時点で80万円とわずかながら値上がりしていました。しかし、今後訪れる中古車市場の変化によって価格が下がっていくのではないかといわれています。どのように市場が変わっていくのか、次で詳しく説明します。 コペンはもう値上がりしない? 所謂「旧車バブル」でコペンの価格は高騰していました。しかし、そのバブルが崩壊するのも間もなくと言われています。新型コロナウイルスの蔓延による外出の自粛で、旧車や腕時計、骨董品など、目で見るだけでも楽しめるものにお金をつかう方が増えました。この消費行動の変化が、旧車の価格高騰にも大きな影響を与えたと言われています。しかし、昨今では外出の自粛要請も緩和されて人々の生活は元に戻りつつあり、コロナ禍で価格が高騰したものがどんどん値下がる可能性があります。事実、アメリカの中古車販売大手の「カーバナ(Carvana)」の株価は、新型コロナウイルス流行初期に比べて99%も下落しました。(※2022年12月時点)日本にとっても決して対岸の火事とは言えません。今後、コペンの中古車価格は下降へと向かうことが予想されるでしょう。売却をご検討されているのであれば、値下がり前の今がチャンスです。 価格が高くなりやすいコペンの特徴 価格が高くなりやすいコペンにはどういった特徴があるのでしょうか。ここからは価格が高くなりやすいコペンの特徴について解説します。 こまめにメンテナンスをしている こまめにメンテナンスをしているコペンは価格が高くなる傾向があります。コペンは今後在庫が減少すると考えられるため、手入れされているコペンの希少価値はさらに高くなっていくでしょう。所有する際は、普段からメンテナンスを欠かさないようにすることをおすすめします。 GRバージョン コペンのGRバージョンは2代目コペンにスポーツチューニングが施されたタイプです。ダイハツの親会社であるトヨタ自動車のGAZOO RACINGとコラボしており、キビキビとした走りが特徴です。コペン自体、走りを楽しみたいという層による購入が多いため、さらに走りに特化したGRバージョンは価格が高くなりやすいと言えるでしょう。 初代コペン 初代コペンは2002年から2012年まで生産され、現在販売されている2代目にはない特徴があります。丸いヘッドライトと全体的に丸みを帯びたスタイリングや4気筒ターボエンジンは初代コペンにしかなく、登場から20年経った現在もその需要は非常に高いです。また、在庫の数は徐々に少なくなってきていることもあり、初代コペンは価格が高くなりやすいと言えます。

ラグジュアリースポーツセダン「アリスト」の価格高騰はもう終わり!?アリストの概要と中古車事情を解説
旧車市場動向 2023.01.13

ラグジュアリースポーツセダン「アリスト」の価格高騰はもう終わり!?アリストの概要と中古車事情を解説

トヨタ アリストは、1991年10月~2004年12月まで2世代にわたり販売されたラグジュアリースポーツセダンです。シンプルでありながら存在感があるエクステリアデザインや質感の高いインテリア、高性能エンジンを搭載するアリストは、販売終了後も高値で取引されていました。今回は、アリストがどのような車だったのか、現在の中古車事情とあわせて解説します。アリストの売却時期を検討している方は参考にしてみてください。 アリストとは トヨタ アリスト(ARISTO)は、1991年10月~2004年12月まで2世代にわたり販売されたラグジュアリースポーツセダンです。 1991年10月~1997年8月まで販売されていた初代アリストは、トヨタ高級セダン「クラウンマジェスタ」と基本シャシーを共有するスポーツセダンとなっています。デザインは、ジウジアーロ主宰のイタルデザインによるもので、横長のヘッドライトやリアコンビランプが特徴です。また、空気抵抗値(Cd値)が0.30を達成していることもトピックといえるでしょう。 搭載エンジンのラインナップは、230PSを発生する3.0L直列6気筒自然吸気(2JZ-GE型)と280PSを発生する3.0L直列6気筒ツインターボ付(2JZ-GTE)の2種類。グレードは、自然吸気エンジンが「3.0Q」、ツインターボエンジンが「3.0V」です。トランスミッションは4速オートマチックのみの設定となっています。 1992年10月には、セルシオにも搭載される4.0LのV型8気筒エンジンに4WDを組み合わせた「4.0Z i-Four」を追加。1993年に北米で展開しているレクサスブランドの「GS」として販売を開始しました。 1997年8月に2代目へフルモデルチェンジします。デザインは、初代アリストの造形を受け継いだシンプルなスタイリングで、ヘッドライトやリアコンビランプが4灯タイプになりました。インテリアは、ソフトパッドやレザーシートなどを採用し、上質感ある空間となっています。 エンジンおよびグレードは、230PSを発生させる3.0L直列6気筒のVVT-iの「S300」、280PSを発生させる3.0L直列6気筒ツインターボの「V300」の2種類です。V300のツインターボエンジン(2JZ-GTE)は、トヨタのスポーツカーであるスープラと同じものを搭載しています。2代目アリストのツインターボエンジン搭載モデルは、4ドアのスープラとも言えるスポーツセダンで、生産が終了した現在でも人気です。トランスミッションは、4速ATのみとなっています。 2000年7月に実施されたマイナーチェンジでは、フロントグリル、16インチアルミホイール、リヤコンビネーションランプなどのデザインを変更し、メータークラスターの色も変わりました。また、S300のトランスミッションは、ステアシフトマチック付5速ATになりました。さらに、本革シート&本木目ステアリングホイール、本木目ドアパネル、オートレベリング機能付ディスチャージヘッドランプなどを装備した「ウォールナットパッケージ」がS300に新設定されています。 スープラと同じエンジンをグレードを用意していたスポーツセダンの2代目アリストは、2004年12月まで販売されました。 アリストの価格は下がっていく!? アリストは、2022年3月時点の中古車平均価格が109万6,000円、初代アリストの中古車価格が約80万円~約250万円、2代目アリストの中古車価格が約20万円~約250万円でした。価格の推移を見てみると、時間が経過しても価格が横ばい、または値上がりが続いていたことがわかります。 スポーツカーであるために、一概に「値下がりする」とはいえませんが、中古車市場に変化が訪れようとしています。少なからず影響を受ける可能性は否めません。中古車市場の実態については、次で詳しく説明します。 アリストはもう値上がりしない? 所謂「旧車バブル」でアリストの価格は高騰していました。しかし、そのバブルが崩壊するのも間もなくと言われています。新型コロナウイルスの蔓延による外出の自粛で、旧車や腕時計、骨董品など、目で見るだけでも楽しめるものにお金をつかう方が増えました。この消費行動の変化が、旧車の価格高騰にも大きな影響を与えたと言われています。しかし、昨今では外出の自粛要請も緩和されて人々の生活は元に戻りつつあり、コロナ禍で価格が高騰したものがどんどん値下がる可能性があります。事実、アメリカの中古車販売大手の「カーバナ(Carvana)」の株価は、新型コロナウイルス流行初期に比べて99%も下落しました。(※2022年12月時点)日本にとっても決して対岸の火事とは言えません。売却をご検討されているのであれば、値下がり前の今がチャンスです。 価格が高くなりやすいアリストの特徴 価格が高くなりやすいアリストは、メンテナンスが行き届いている車両、V8エンジンや直列6気筒ツインターボエンジンを搭載している車です。ここからは、これらの車両が高値になる理由を詳しく解説します。 こまめにメンテナンスをしている メンテナンスが行き届いている車両は、売却時の価格が高くなりやすいです。ボディやホイールなどの外装、シートやインテリアパネルなどの内装をきれいな状態にしておくと、高い評価となるため、売却額も高くなります。 また、エンジンやトランスミッション、サスペンションやタイヤなど機械系のコンディションが良好で、いつでも動かせる状態になっていると、市場に出す前の修理や手入れの必要がないため、買取額が高くなることがあります。 こまめなメンテナンスをしておけば、車を良い状態に保てるだけではなく、売るときにも高く評価されるため、定期的な点検や手入れをしておきましょう。 V8エンジンを搭載した「初代アリスト」 初代アリストの4.0LのV型8気筒エンジンを搭載した「4.0Z i-Four」は、走行性能を求めるユーザーから支持を得ており、高値で推移しています。 初代セルシオ/レクサス LSやクラウンマジェスタなどの高級車にも搭載されていたV型8気筒「1UZ-FE型」エンジンは、静粛性が高く、パワーがあることから、時間が経過した今でも人気があります。 エンジンスペックは、最高出力260PS(191kW)/5,400rpm、最大トルク36.0kgm(353Nm)/4,600rpmで、スムーズな加速や振動の少なさが特徴です。 全域でトルクフルなエンジンを搭載した「2代目アリスト」 2代目アリストには、トヨタのスポーツカー「80スープラ」にも採用されていた3.0L直列6気筒ツインターボエンジンを搭載する「V300」をラインナップしていました。 V300の直列6気筒ツインターボエンジン「2JZ-GTE」は、最高出力280PS(206kW)/5,600rpm、最大トルク46.0kgm(451Nm)/3,600rpm。優れた加速性能を発揮するエンジンにより、2代目アリストは国産車最速セダンの異名を持ちます。国内が問わず人気がある「2JZ-GTE」は、エンジンそのものに価値があることから、高い価格になりやすいのです。

シボレー(C/K・K5ブレイザー)を他社より50万円高く買い取れる!?
旧車市場動向 2023.01.12

シボレー(C/K・K5ブレイザー)を他社より50万円高く買い取れる!?

シボレー C/K、シボレー K5ブレイザーのオーナーの皆さま、こんにちは!旧車王です。現在乗っているC/Kシリーズ、もしくはK5ブレイザーの売却を検討されていませんか?今回はそんな皆さまにとっておきの情報をお伝えいたします! 旧車王ならシボレー(C/K・K5ブレイザー)をどこよりも高く買い取れます! 旧車王では、どこよりも高くC/Kシリーズ・K5ブレイザーを買い取る自信があります!「本当に高く売れるの?」「どうしてそんなに自信があるの?」と疑問をお持ちの方にこそ、この記事を最後までお読みいただきたいです。実際の買取価格から高く買い取れる理由まで紹介します! シボレーC/Kの買取価格 ここでは、C/Kシリーズの代表的な買取価格を3つ紹介します。 1960〜1966年式:~400万円以上 1967〜1972年式:~400万円以上 1973~1979年式:~300万円以上 詳しい方はお気づきかもしれませんが、初代から3代目のモデルです。ただし、3代目は1987年まで販売していたため全てのモデルが上記の価格で買い取れるわけではありません。C/Kシリーズは年式が古いほど高価買取が見込める、ともいえますね。 シボレーK5ブレイザーの買取価格 続いてK5ブレイザーの買取価格をピックアップして紹介します。 1969〜1972年式:~650万円以上 1973〜1979年式:~350万円以上 こちらもC/Kシリーズと同様に世代別で分かれています。K5ブレイザーと聞いて第2世代を思い浮かべる人は多いと思いますが、第1世代の方がはるかに買取価格が高いです。だからといって第2世代の価格が極端に低いわけではなく、C/Kシリーズの3代目を50万円ほど上回っています。 注意したいポイントは、第2世代で高価買取ができるのはあくまで1979年までという点です。1991年まで製造・販売されていましたが、すべての年式が当てはまるわけではありません。 高く買い取れるシボレー(C/K・K5ブレイザー)の特徴 ここまで買取価格について紹介してきましたが、ここからは高く売れるシボレーC/K及びK5ブレイザーの特徴について解説していきます。 大排気量のエンジンを搭載している シボレーC/KやK5ブレイザーは「エンジンがデカイほどエライ!」と言っても過言ではありません。国内で流通している個体の多くはV型8気筒のため、価値を決めるのはやはり排気量。定番は5.0Lと5.7Lですが、3代目には7.4Lも存在します。基本的には排気量が大きい方が買取価格も高くなる傾向にあります。 快適仕様にカスタマイズしている 旧車の場合は、オリジナルコンディションが高く評価されますが、C/KシリーズやK5ブレイザーの場合は、必ずしもオリジナルコンディションである必要はありません。むしろ快適仕様にカスタマイズされていた方が買取価格は高くなります。 たとえば、3速ATのTH350から4速ATのTH700R4への換装は定番のカスタマイズです。他にもエアコン、パワーステアリング、パワーブレーキ装着のFディスクなど、カスタマイズの内容は非常に多彩です。さらに、これらの装備は1960年代のC/Kシリーズであっても取り付けられます。 定期的なメンテナンスや部品交換が行われている C/KシリーズやK5ブレイザーなどの古いアメ車は、ノーメンテナンスのまま長期間乗られているケースが多く見受けられます。特にカスタマイズされたアメ車はその傾向が顕著です。そのため、定期的なメンテナンスや部品交換が行われている個体は高く買い取れます。当たり前のことを言っているように感じるかもしれませんが、メンテナンスされた個体が非常に少ないのが実情です。古いアメ車だからこそ注目したいポイントといえるでしょう。 旧車王がシボレー(C/K・K5ブレイザー)を高く買い取れる理由 高価買取できるC/Kシリーズ及びK5ブレイザーのポイントを紹介しましたが、ここからは「旧車王が自信をもって高く買い取れる理由」を詳しく解説します。 シボレー(C/K・K5ブレイザー)を待っているお客様がたくさんいます! C/Kシリーズ及びK5ブレイザーには、根強いファンが存在します。そのため、中古車市場に出回るのを今か今かと待ちわびるお客様がたくさんいらっしゃいます。 旧車王の運営元であるカレント自動車では、アメ車の販売専門店「ガレージカレントU.S.」を運営しています。C/Kシリーズ及びK5ブレイザーを待つアメ車ファンのお客様に、いち早くおクルマをお届けできる販売店です。お客様と近い距離で接しているから、どんなクルマが求められているのかを把握しており、需要に見合う価値を知っています。だからこそ、高価買取を実現できるのです。 専門知識豊富な鑑定士がうかがいます! 旧車王にはさまざなクルマに詳しい鑑定士(査定士)が数多く在籍しています。もちろん古いアメ車に関してもプロフェッショナルです!豊富な専門知識と丁寧な“鑑定”であなたのC/Kシリーズ及びK5ブレイザーの価格をお出しします。私たちにぜひお任せください! アメ車のスペシャリストが在籍しています 先述のガレージカレントU.S.には「アメ車のスペシャリスト」が在籍しています。一般的にスペシャリストとは、特定分野を専門にする人や特殊技能を持つ人などを指します。しかし、ガレージカレントU.S.に在籍するスペシャリストはレベルやノウハウがまるでレベル違いで、スペシャリストという言葉でも足りないくらいです。特に古いアメ車にはめっぽう強く、日本で一番C/Kシリーズを販売している営業マンという噂が流れるくらいです。 「アメ車のスペシャリスト」は販売のみならず買取にも携わっています。プロフェッショナルの鑑定士とアメ車のスペシャリストがタッグを組むのですから、こんなに心強いことはないでしょう。あなたの愛車の真の価値を見極めます。繰り返しになりますが、ぜひ私たちにお任せください! シボレー(C/K・K5ブレイザー)の買取価格が他社に負けていたら教えてください! C/Kシリーズ及びK5ブレイザーの買取について紹介しました。 上記の2つのモデルを待っているお客様がたくさんいらっしゃるのは先述の通りですが、ガレージカレントU.S.で販売する車両に関しては、運営元が同じカレント自動車という点も見逃せません。つまり、中間マージンがかからず、他社より高く買い取れるということです!もし査定額が他社に負けていたら、ぜひ教えてください!

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