旧型フィットの燃費はどれぐらい?歴代モデルの燃費を徹底解説

目次
1.旧型フィットの燃費一覧 2.新型フィットは旧型と何が変わった? 3.旧型フィットがおすすめな人

フィットはホンダを代表するコンパクトカーです。コンパクトカーの魅力の一つに低燃費が挙げられますが、旧型モデルの燃費が気になる方は多いのではないでしょうか。本記事ではフィットの歴代モデルの概要と燃費について、詳しく紹介します。

旧型フィットの燃費一覧

フィットは2001年に登場し、現在のモデルは4代目になります。各モデルの特徴と燃費データを紹介します。

燃費データはカタログに掲載されているモード燃費がありますが、実際のデータとの乖離が大きいのが実情です。そこで本記事では「e燃費」と「みんカラ」二つのウェブサイトの情報を参考にしたデータでご紹介します。いずれもユーザーの実データが元になっています。ただし車の燃費は、走行環境や走り方によって大きく影響を受けます。エンジンの排気量、前輪駆動か4WDか、ハイブリッドシステムの有無によっても変わりますので、ここで紹介するデータは、車の世代ごとの燃費の差を比較したものとして捉えていただけたら幸いです。

e燃費データは排気量別で2WDモデルのみ、フィットシャトルのデータも除いた中央値を掲載しています。

みんカラは排気量や駆動方式等の区分けなし、本記事ではレギュラーガソリンの平均値を掲載しています。

初代 フィット(2001年~2007年) GD1/2/3/4型

e燃費:データなし

みんカラ平均値:15.6km/l

初代フィットの魅力は、何といってもコンパクトなボディに広い室内空間を実現したことです。独創的な技術が得意なホンダらしく、前席の下に燃料タンクを配置するセンタータンクレイアウトにより、従来のコンパクトカーにはない広い室内が実現しました。エンジンは1300ccと1500ccの2本立てに、CVTが組み合わされています。駆動方式はFFとフルタイム4WDが選べました。

2代目 フィット(2007年~2013年) GE6/7/8/9型

e燃費 中央値:16.3km/l(1300cc)  14.9km/l(1500cc)

みんカラ平均値 :14.9km/l

2代目フィットは2007年に登場しました。初代モデルのイメージを残しつつ、ボディサイズはひと回り大きくなり、初代モデルからさらに室内空間を拡大させています。エンジンは排気量はそのままで、新開発のi-VTECエンジンを搭載。トランスミッションは先代と変わらずCVTが採用されていますが、発進要素が電磁クラッチから現在のCVTの主流となっているトルクコンバーターへと変更されました。

みんカラの燃費データは、初代モデルよりも低い値になっていますが、誤差の範囲と考えて良いでしょう。力強くなったエンジンとトルクコンバーターを採用したCVTによって、日常生活で使いやすい車へと進化しています。

3代目 フィット(2013年~) GK3/4/5/6型

e燃費 中央値:16.7km/l(1300cc)  19.5km/l(1500cc)

みんカラ平均値 :16.5km/l

3代目のフィットは、まず外観イメージが大きく変わりました。これまでのフィットのイメージとは異なり、横長のヘッドライト、その他のデザインも直線と角のエッジが強調されました。

燃費については、過去のモデルから大きく改善しているものの、3代目フィットは発売当初、リコールに悩まされた車です。

リコールが繰り返された原因に、トランスミッションの不具合が挙げられます。過去のモデルで採用していたCVTではなく7速DCTが搭載され、制御プログラムの変更が繰り返されました。

DCTは日本では馴染みの薄いトランスミッションかもしれません。CVTのようなベルト伝達ではなく、歯車の組み合わせで駆動するものであり、マニュアル変速機の技術を応用したトランスミッションです。ベルト式CVTと比べると、特に高速走行時の燃費を稼ぐ点では有利な動力伝達システムです。

発売当時にリコールが繰り返されたのは事実です。しかし現在は実用において支障をきたすことはないと考えて良いでしょう。

参考情報

※情報源
e燃費 中央値 (2WDのみ)・みんカラ レギュラーガソリンの平均値

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新型フィットは旧型と何が変わった?

4代目となる新型フィットの大きな変更点は、ハイブリッド方式になったことでしょう。新型フィットにはホンダの最新技術であるe:HEV(イー エイチ イーブイ)が搭載されています。ホンダはEVに近いハイブリッドと説明しています。

ホンダはトヨタに続いてハイブリッド技術を市場に投入してきました。トヨタがTHSという、最初から最も洗練されたシステムを改良しながら採用し続けているのに対して、ホンダは車のモデルチェンジごとに、ハイブリッドシステムを更新してきました。

e:HEVの魅力は、普段はモーターならではの力強い発進やスムーズな加速が楽しめ、高速道路ではエンジン駆動による低燃費走行ができることでしょう。日産はリーフでEVをいち早く投入し、その後e-POWERというハイブリッド方式を展開しています。e-POWERはシリーズハイブリッド方式という、非常にシンプルなハイブリッドシステムです。

一方で、100%モーター駆動する力強さとスムーズな加速、静粛性にも優れていることから、高い評価を受けています。しかし長距離の高速走行においては、必ずしも高い燃費性能が得られるわけではありません。

e:HEVはe-POWERのようなシリーズハイブリッド方式が得意ではない、高速走行での燃費を改善したシステムです。日産がシリーズハイブリッド方式を「ガソリンで走る電気自動車」と呼んで電動車のイメージを上げることに成功したのに対し、e:HEVはe-POWERの欠点を補えるシステムにも関わらず、日本で多く存在するハイブリッドシステムの1つにしか捉えられていないように感じられます。これは、e:HEVのメリットの理解が進んでいないことが原因ではないでしょうか。

旧型フィットがおすすめな人

旧型フィットは、コンパクトなボディに広い室内空間を安価に手に入れたい方におすすめな車です。フィットは初代からセンタータンクレイアウトによって、広い室内空間を実現してきました。例えば自転車を立てたまま、車輪など外さなくとも積めるフィットの荷室は、大きな魅力と言えるでしょう。販売台数も多いので、故障した際にも部品が容易に入手できます。

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