旧車売買の豆知識

車の維持費はどのくらいかかる?車を保有する際にかかる費用の一覧を解説
旧車売買の豆知識 2024.02.20

車の維持費はどのくらいかかる?車を保有する際にかかる費用の一覧を解説

車を所有する際には、車本体の価格だけでなく、自動車税(種別割)や重量税、燃料代、駐車場代、点検・整備費用、車検代など、さまざまな費用を支払わなければなりません。今回は、車にかかる費用にはどのようなものがあるのか、それぞれどのくらいの費用がかかるのか解説します。 車の維持費の内訳 車を維持するために必要な費用は、以下のとおりです。 ・自動車税(種別割)・自動車重量税・燃料代(電気自動車の場合には電気代)・駐車場代(駐車場を借りる場合)・点検・整備費用(法定点検費用・部品および交換費用)・車検代(検査費用や整備費用)など それぞれ、どの程度の費用がかかるのでしょうか。 <車種別の維持費はこちら>▼ランドクルーザートヨタランドクルーザーの維持費は高い?費用の内訳や目安を解説 ▼スカイライン日産 スカイラインの維持費はどのくらい?費用の内訳や目安を解説 ▼フェアレディZ日産 フェアレディZの維持費は高い?費用の内訳や目安を解説 自動車税種別割・軽自動車税種別割 自動車税種別割・軽自動車税種別割は、4月1日時点の所有者または使用者が1年に1回納税する税金です。 税額は、登録車(普通車)と軽自動車で異なります。登録車(普通車)の場合は、エンジンの排気量に応じて税額が異なります。一方、軽自動車は税額が一律です。それぞれの税額は次のとおりです。 --- エンジン排気量|2019年10月1日以降の登録|2019年9月30日以前の登録〜1,000ccと電気自動車   |25,000円|29,500円 1,000cc超〜1,500cc以下|30,500円|34,500円 1,500cc超〜2,000cc以下|36,000円|39,500円 2,000cc超〜2,500cc以下|43,500円|45,000円 2,500cc超〜3,000cc以下|50,000円|51,000円 3,000cc超〜3,500cc以下|57,000円|58,000円 3,500cc超〜4,000cc以下|65,500円|66,500円 4,000cc超〜4,500cc以下|75,500円|76,500円 4,500cc超〜6,000cc以下|87,000円|88,000円 6,000cc〜       |110,000円|111,000円 軽自動車|10,800円(2015年4月1日以降の登録)|7,200円(2015年3月31日以前の登録) 自動車税が軽減されたり重課されたりする車がある 自動車税は、新規登録から一定の期間が経過すると、税の負担がおおむね15%重く(重課)なります。 ガソリン車の場合は新規登録から13年以上経過した車が重課の対象となり、ディーゼル車の場合は新規登録から11年以上経過すると重課となります。 一方、排出ガス性能や燃費性能が優れる車は、新規登録された翌年度1回のみ、税率がおおむね75%低く(軽課)なります。 重課された場合の税額と軽課された場合の税額は次のとおりです。 --- エンジン排気量|重課された場合の税額|軽課された場合の税額軽自動車        |12,900円|2,700円〜1,000cc       |33,900円|6,500円1,000cc超〜1,500cc以下|39,600円|8,000円1,500cc超〜2,000cc以下|45,400円|9,000円2,000cc超〜2,500cc以下|51,700円|11,000円2,500cc超〜3,000cc以下|58,600円|12,500円3,000cc超〜3,500cc以下|66,700円|14,500円3,500cc超〜4,000cc以下|76,400円|16,500円4,000cc超〜4,500cc以下|87,900円|19,000円4,500cc超〜6,000cc以下|101,200円|22,000円6,000cc〜       |127,600円|27,500円 ※重課される税額は2019年9月30日以前に新車登録された場合の税額をもとに算出※軽課される税額は2021年から2025年に新規登録された自動車が対象 駐車場代 駐車場代は、駐車場を借りる場合にかかる費用です。駐車場の月額費用の相場は立地によって異なります。2023年11月時点における全国平均の月極駐車場1ヶ月あたりの費用は1万343円です。 参考:全国の月極駐車料1か月 価格推移 車検代 車検代には、車検基本料と法定費用に加え、交換部品費用や付け替え工賃などが含まれます。 --- 車検費用の内訳|費用内容 車検基本料  |・点検料        ・検査料        ・代行手数料         ※ディーラーでの相場は6万円~8万円 法定費用   |・自動車重量税:後述        ・自賠責保険料:1万7,650円(24ヶ月)        ・印紙代:1,800円 部品交換費用等|・交換部品代        ・部品交換工賃 車検基本料は、点検料、検査料、代行手数料の合計です。車検基本料の料金は業者ごとに異なります。ディーラーで車検を受けた場合、車検基本料は6万円から8万円が相場です。 法定費用は、自動車重量税、自賠責保険料(24ヶ月分)、印紙代の合計となります。自動車重量税は、自動車の重量によって税額が異なる税金です。詳しい税額については後述します。 自賠責保険料は、法律によって保険料が決められています。そのため、どの保険会社を通じて加入しても保険料は同じです。2023年4月1日時点における自賠責保険料は24ヶ月で1万7,650円となっています。 印紙代は、車検の法定手数料です。印紙代の金額は検査の方法によって異なります。ディーラーで車検を受けた場合、保安基準適合証の提出に分類されるケースが多いため印紙代が1,800円です。 交換部品費用や付け替え工賃は、部品交換が発生した場合にかかる費用です。日頃から手入れをしていて車検時に部品交換する必要がない場合には、交換部品費用および付け替え工賃は発生しません。しかし、部品交換やタイヤ交換などをした場合は、その分の費用がかかります。部品交換の必要性や費用については、車検を依頼する業者に相談したり確認したりしてください。 自動車重量税 自動車重量税は、自動車の重量に応じて課税される税金です。車検を受けるタイミングで有効期限分をまとめて支払います。また、自動車重量税には、排出ガス性能および燃費性能に優れた自動車に対して、免税・軽減する制度「エコカー減税」があります。それぞれの税額は次のとおりです。 --- 自家用乗用車(継続検査)2年|基準の税額|エコカー減税対象車(本則税率) 軽自動車|6,600円  |- 0.5t以下|8,200円  |5,000円 〜1.0t |16,400円|10,000円 〜1.5t |24,600円|15,000円 〜2.0t |32,800円|20,000円 〜2.5t |41,000円|25,000円 〜3.0t |49,200円|30,000円 新規登録から一定期間経過した車の場合、自動車重量税が重課されます。自動車重量税が重課されるのは、新規登録から13年経過したときと18年経過したときです。重課後の自動車重量税額は次のとおりとなります。 --- 自家用乗用車(継続検査)2年|13年経過した場合|18年経過した場合 軽自動車|8,200円|8,800円 0.5t以下|11,400円|12,600円 〜1.0t |22,800円|25,200円 〜1.5t |34,200円|37,800円 〜2.0t |45,600円|50,400円 〜2.5t |57,000円|63,000円 〜3.0t |68,400円|75,600円 燃料代 燃料代は、車種ごとに燃費(電気自動車の場合は電費)が異なるため、毎月かかる費用が違います。ここでは、参考として平均ガソリン価格と、燃費8km/L・12km/L・16km/L・20km/Lの車の1ヶ月あたりの燃料代を掲載します。 【2024年1月15日時点の全国平均ガソリン価格】・1Lあたり175円※レギュラーガソリンとハイオクガソリンを合算した平均ガソリン価格 【燃費別1ヶ月あたりのガソリン代】<条件>・1ヶ月に1,000km走行する場合として算出・ガソリン単価は全国平均価格(175円/L)をもとに算出・小数点以下切り捨て ■燃費8km/Lの車の場合:2万1,875円(内訳:1ヶ月あたりに必要なガソリン量=125L)■燃費12km/Lの車の場合:1万4,525円(内訳:1ヶ月あたりに必要なガソリン量=83L)■燃費16km/Lの車の場合:1万850円(内訳:1ヶ月あたりに必要なガソリン量=62L)■燃費20km/Lの車の場合:8,750円(内訳:1ヶ月あたりに必要なガソリン量=50L) 故障や破損による部品交換 車を使っていると、故障、破損、劣化など、さまざまなトラブルや不具合に見舞われることがあります。 車のトラブルや不具合をそのまま放置しておくと、故障部位が拡大したり、関連部品の故障や破損などを引き起こしたりすることがあるため、早めに対処することが大切です。車に不具合や違和感があるときは早めにディーラーや整備工場に持ち込み、トラブルや不具合の原因を探り、必要に応じて部品交換や整備をしてもらうようにしてください。 なお、部品の交換や付け替えにかかる費用や工賃は、交換する部品や付け替えにかかる時間によって異なるため、ディーラーや整備工場の担当者に確認しましょう。 参考までに車を維持する際に必要となる部品交換の一部を紹介します。 定期的に交換が必要となる部品は、エンジンオイルやオイルフィルター、タイヤなどです。また、長期間にわたり同じ車に乗り続ける場合には、タイミングベルト、ウォーターポンプ、オルタネーターなどの交換も必要になるでしょう。 車種によって費用は異なりますが、駆動方式がFFの普通乗用車で1年間にかかる部品交換代の目安は以下のとおりです。 ・エンジンオイルを交換:1万円/年・タイヤを交換:4年に1回実施で5万円→1万2,500円/年 ・タイミングベルト、ウォーターポンプ交換:10年または10万㎞に1回実施で7万8,000円→7,800円/年・オルタネーター交換(リビルド品):10年または10万㎞に1回実施で4万円→4,000円/年・カーエアコンコンプレッサー交換(リビルド品):10年または10万㎞に1回実施で7万円→7,000円/年 車の1年間の維持費 ここまで、自動車税(種別割)、車検代、駐車場代、燃料代など、車にかかる費用について解説してきました。車を維持するためには、1年間で約34万円かかります。この費用の内訳は次のとおりです。 【1年あたりの維持費(エンジン排気量1.5L、車輌重量1.5t未満の車の場合)】・自動車税:3万500円・車検代:5万2,025円(2年分:車検基本料6万0,000円+法定費用4万4,050円=10万4,050円の半額)・駐車場代:12万4,116円(1ヶ月あたりの全国平均価格1万343円×12ヶ月)・燃料代(燃費16km/Lとした場合):13万200円(1ヶ月あたりにかかる燃料代1万850円×12ヶ月)・部品代:4万1,300円 合計=37万8,141円(部品交換抜きの合計=33万6,841円) 車の毎月の維持費 1年で37万8,141円の維持費がかかる車の1ヶ月あたりの費用負担は約3万1,500円です。この費用には車の故障や劣化などによる部品交換費用が含まれており、もしトラブルが少なければ負担額はさらに下がります。 まとめ 車を維持するためには、税金、燃料代、車検代、駐車場代など、さまざまな費用がかかります。 また、新規登録から一定の期間が経過すると税金が重課されるため、中古車を購入するときや旧車を買うときは税額にも注意する必要があります。車の維持費を理解したうえで、所有するかどうかや車種などを検討しましょう。

車検証の住所変更をせずに15日過ぎたらどうなる?対応方法を紹介
旧車売買の豆知識 2024.02.20

車検証の住所変更をせずに15日過ぎたらどうなる?対応方法を紹介

住所が変わった場合、15日以内に車検証の住所変更をする必要があります。15日を過ぎると罰金が科せられる可能性もあるため、なるべく早く手続きしましょう。この記事では、15日以内に手続きしなければならない理由や科せられる罰金、期日を過ぎた場合の対応方法などを紹介します。 なぜ車検証の住所変更を15日以内にしなければならないのか? 車の所有者は以下に変更があった場合、15日以内に変更登録の申請をする必要があると法律で定められています。 ・型式・車体番号・原動機の型式・所有者の氏名・所有者の住所(使用の本拠の位置) 参考:道路運送車両法 第12条 また、車庫飛ばしを防ぐために、車検証の住所変更を行わなければなりません。車庫飛ばしとは、車庫証明書に記載されていない場所で車を保管することです。 本来、自宅から2km以内の駐車場を保管場所として申請しなければなりませんが、駐車場代を節約するために虚偽の申告がされる場合もあります。 たとえば、実際に住んでいる地域ではなく、駐車場代が安い場所に保管するというケースが挙げられます。駐車場代は地域によって異なり、神奈川県の平均価格が1ヶ月あたり約1万6,000円なのに対し、東京都は約3万1,000円です。 また、国が定めた基準を満たしていないディーゼル車は、一定の地域を走行してはいけません。ディーゼル規制を逃れるために、規制がかかっていない地域で車庫証明を取得する行為も禁止されています。 実際に愛知県名古屋市に住んでいるにもかかわらず、規制されていない静岡県浜松市でディーゼル車の車庫証明書を取得し、逮捕された事例もあるため注意しましょう。 参考:「車庫飛ばし」疑いで男逮捕 浜松居住装う 法律に定められている「15日以内」を過ぎたら罰則はある? 法律に定められている「15日以内」を過ぎたら法律違反とみなされ、50万円以下の罰金が科せられる可能性があります。 15日を過ぎたらすぐに罰せられるほど厳しくはないものの、車庫飛ばしと判断される可能性もあるため、なるべく早く住所変更をしましょう。 参考:道路運送車両法「第109条 1」 車検証の住所変更をしないとどうなる? 車検証の住所変更をしないと、自動車税の納付書やリコールの案内が旧住所に届いてしまうかもしれません。自動車税の納付書やリコールの案内は、車検証に記載されている住所をもとに発送されます。 自動車税の納付書が旧住所に届いた場合、支払い期日を過ぎる可能性が高く、納期を過ぎると延滞金を支払わなければなりません。また、自動車税を納税していないと車検を受けられなくなるため、公道を走行できなくなります。 さらに、リコール通知が届かず、改修が未実施のままだと、事故を起こすケースもあるため大変危険です。このように、車検証の住所変更をしないと、さまざまなトラブルを抱えてしまうため、手続きを怠らないようにしましょう。 車検証の住所変更を忘れて15日以上経過した時の対処法 車検証の住所変更を忘れて15日以上経過している場合は、なるべく早く住所変更しましょう。すぐ対応することにより、トラブルや罰金を避けられる可能性があります。 自動車販売店では、車検証の住所変更の代行を受け付けている場合が多いです。車の手続きに関するプロである自動車販売店であれば、スムーズに対応してくれるでしょう。引っ越しの手続きや仕事などで時間を確保できない場合は、自動車販売店に代行を依頼してみてください。 車検証の住所変更に必要な書類 車検証の住所変更に必要な書類は、普通車と軽自動車で異なります。それぞれの必要書類は以下のとおりです。 【普通車】1.新住所を確認できる書類 ※発行から3ヶ月以内2.車庫証明書 ※発行から1ヶ月以内3.車検証4.ナンバープレート前後 ※管轄に変更がある場合5.申請書(第1号様式)6.手数料納付書7.自動車税申告書8.委任状 ※代行を依頼する場合のみ 新住所を確認できる書類として個人は「住民票」、法人の場合は「登記簿謄本(抄本)」が該当します。5〜7は手続き先の窓口で配布しているため、当日に入手しましょう。 また、車庫証明書は警察署で申請してから発行されるまで3〜4日、土日祝日を挟む場合は1週間程度かかることもあります。15日以内に車検証の住所変更するためにも、車庫証明は余裕をもって申請しましょう。 【軽自動車】1.新住所を確認できる書類 ※発行から3ヶ月以内2.車検証3.ナンバープレート前後 ※管轄に変更がある場合4.申請書(軽第1号様式)5.軽自動車税申告書6.申請依頼書 ※代行を依頼する場合 普通車と同様に新住所を確認できる書類として、個人は「住民票」、法人の場合は「登記簿謄本(抄本)」を提出します。 また、軽自動車は原則として車庫証明書が不要です。ただし、保管場所の届出が必要な地域もあるため、各自治体の公式Webサイトを確認してみてください。 保管場所の届出が必要な場合は、住所変更後に管轄の警察署で車庫証明書を取得しましょう。 どこで車検証の住所変更の手続きをする? 車検証の住所変更は、新住所を管轄する以下の場所で手続きします。 ・普通車:運輸支局・軽自動車:軽自動車検査協会 たとえば、墨田区から千代田区に引っ越した場合、足立ナンバーから品川ナンバーになるため管轄の運輸支局が変わります。新住所を管轄する運輸支局や軽自動車検査協会がわからない場合は、以下から確認しましょう。 ・普通車・軽自動車 運輸支局や軽自動車検査協会の受付時間は、土日祝日を除いた8:45〜16:00までとなっています。また、11:45〜13:00は、昼休み時間帯となるため受付の時間外です。住所変更する際は、平日の受付時間に間に合うよう時間を確保しましょう。 車検証の住所変更にかかる費用 車検証の住所変更にかかる費用は以下のとおりです。 ・変更手数料 350円 ※軽自動車は不要・車庫証明書 2,500円程度 ※軽自動車は500円程度・ナンバープレート代 1,500円程度 変更手数料は運輸支局でかかる費用です。運輸支局内にある窓口で収入印紙を購入して手数料を支払います。 車庫証明書の取得費用は、大きな差はないものの地域によって数百円程度異なります。警察署の窓口で収入印紙を購入し、車庫証明書の取得費用を支払いましょう。 また、管轄の運輸支局や軽自動車検査協会に変更がない場合は、ナンバープレート代が発生しません。ただし、管轄に変更がなくても希望ナンバーや図柄ナンバーにする場合は、別途費用が発生します。 なお、収入印紙による支払いを廃止している運輸支局や警察署もあります。クレジットカードまたはキャッシュレス決済アプリでしか支払えない場合もあるため、事前に調べて準備しておきましょう。 まとめ 車検証の住所変更は、住所が変わってから15日以内に手続きしなければなりません。手続きを怠ると、自動車税の納付書やリコールの案内が旧住所に届くほか、50万円以下の罰金が科せられる可能性もあります。期限の15日を過ぎないよう、すみやかに手続きしましょう。 また、運輸支局や軽自動車検査協会の受付時間は、土日祝日を除いた8:45〜16:00です。都合がつかない場合は、自動車販売店に手続きの代行を依頼してみてください。

記録簿って何?中古車売買で必要な理由と入手方法を解説
旧車売買の豆知識 2024.02.16

記録簿って何?中古車売買で必要な理由と入手方法を解説

「中古車を買うときは記録簿があるものを選んだほうがいい」といわれています。なぜ記録簿があるものを選んだほうがよいのでしょうか。また、自分が売るときにも記録簿はあったほうがよいのか気になる方も多いでしょう。 今回は記録簿の役割や売却への影響や、記録簿がある車を選ぶメリットなどについて詳しく解説します。 車の購入を検討中の方や、今後車を売る予定がある方はぜひ参考にしてください。 記録簿とは 記録簿は、その車が今まで行った整備を記録する専用の用紙で、正式名称を「定期点検整備記録簿」といいます。 車検のときだけではなく、12ヶ月点検や分解整備を行ったときにも記入が必要です。 記録簿の売却への影響 記録簿の有無によって、車を売却するときにどのような影響があるのでしょうか。 記録簿がなくても車の売却は可能ですが、記録簿がないと査定額が下がる可能性があります。記録簿がない場合、実際はきちんと整備されていたとしても整備されていない車だとみなされてしまう可能性があるためです。 反対に記録簿があれば、点検や整備を行った記録が残るため、車を売却するときに高く評価されます。 そのため、今乗っている車をいずれ売却しようと考えている方は、記録簿をなくさないように注意しましょう。 記録簿がある中古車を選ぶメリット 記録簿がある中古車を選ぶメリットは2つあります。 ・メンテナンスの適切な時期がわかる ・次に売る時の査定額が高くなる それぞれ詳しく解説します。 適切なメンテナンス時期がわかる 先述のとおり、記録簿では、過去の点検や整備の記録を確認できます。そのため、どのタイミングで部品やオイルなどの消耗品を交換すればよいのかを把握できます。 次に売るときの査定額が高くなる可能性がある 記録簿があればきちんと整備されている車だと証明できます。そのため、売却時に記録簿があると評価が上がるかもしれません。愛車の価値を正しく査定してもらうためにも、しっかりと管理しておきましょう。 記録簿の入手方法 ディーラーや整備工場で車検を行う場合は記録簿を用意する必要はありません。一方でユーザー車検の場合は用意する必要があります。 もし記録簿がないのであれば、整備振興会で購入可能です。また、Webサイトからダウンロードもできます。 記録簿の読み方 記録簿は記号で記されているため、記号の意味がわからないと読むことができません。そこで、記録簿で使われている記号とその意味を以下にまとめました。 ・レ点:異常なし・△:修理・×:交換・〇:分解・A:調整・C:掃除・T:締付・L:給油・/・点検項目なし まとめ 今回は記録簿とは何か?売却への影響や、記録簿がある車を選ぶメリットなどについて詳しく紹介しました。 記録簿はその車が新車で購入されたときから今までの点検・修理・整備の記録が載っている用紙です。 そのため、中古車を購入する際は記録簿のあるものを選ぶと安心です。また、売却時に高く査定される可能性があるので、車を購入したら必ず記録簿をつけて、なくさないようにしましょう。

車の名義変更とは?必要書類や手続きの流れ・期限などを紹介
旧車売買の豆知識 2024.02.16

車の名義変更とは?必要書類や手続きの流れ・期限などを紹介

親子間で譲渡した場合や個人売買をした場合は、自分たちで車の名義を変更する必要があります。必要書類を揃えてしかるべきタイミングで手続きしなければならないため、方法や期限などを把握しておきましょう。この記事では、必要書類や手続きの流れ、名義変更の期限などを紹介します。 車の名義変更とは 車の名義変更とは、所有者や氏名が変わったときに行われる手続きのことです。名義変更には2パターンあり、所有者が変わった際は「移転登録」、氏名を変更する場合は「変更登録」の手続きをします。 移転登録と変更登録では、必要書類や手続きの流れに違いがあることに留意してください。 車の名義変更が必要なケース 具体的にどのようなケースで車の名義変更が必要なのか、疑問に思う方もいるでしょう。続いて、名義変更が必要なケースを紹介します。 家族・親子間での譲渡 家族や親子間での譲渡をした際は、車の名義変更が必要です。たとえば、免許を返納した祖父や父から車を譲渡してもらった場合です。 中古車を販売店で購入した場合は店舗のスタッフが名義変更を代行しますが、個人間の譲渡では基本的に新所有者が手続きする必要があります。なお、家族や親子間での譲渡は移転登録に該当します。 個人売買 個人売買で車を入手したときも、名義変更が必要です。たとえば、知人から車を買ったときや、フリマアプリで中古車を購入した場合などです。 また、知人やフリマアプリで車を売却した場合も相手名義に変更しなければなりません。名義変更をしないとさまざまなトラブルが起きる可能性があります。 トラブルを避けるためにも、引き渡し後に買い手側がきちんと名義変更したかどうか、しっかり確認するとよいでしょう。なお、個人売買での名義変更も移転登録に該当します。 氏名変更 婚姻や養子縁組などにより、氏名が変わったときも車の名義変更が必要です。法人名義の場合は、会社名が変わったときに手続きを行います。 氏名変更は所有者の名前を変更するだけのため、移転登録ではなく変更登録に該当します。 相続 車を相続した場合も名義変更が必要です。たとえば、祖父が使っていた車を相続したケースがあげられます。 ただし、祖父が使っていたとしても車のローンが残っている場合は、クレジット会社が所有者のケースもあります。所有者がクレジット会社の場合は名義変更前に「所有権解除」の手続きをしなければなりません。 所有権解除とは、残っているローンを完済し、所有者をクレジット会社から購入者に変更する手続きのことです。所有権解除を行わないうちは所有権がクレジット会社にあるため、自由に車の名義を変更できません。 クレジット会社に相続する旨を伝えて、所有権解除の案内をしてもらいましょう。なお、相続した車を名義変更するときは移転登録をします。 車の名義変更の必要書類 名義変更の必要書類は、移転登録と変更登録で異なります。普通車と軽自動車でも異なるため、該当する書類を用意しましょう。 新所有者が移転登録するときに必要な書類は、以下のとおりです。 ■普通車1.新所有者の印鑑証明書2.新所有者の実印3.車庫証明(警察署に申請・証明した日から40日以内のもの)4.前所有者の印鑑証明書5.前所有者の委任状6.譲渡証明書7.車検証8.OCRシート 第1号様式9.手数料納付書10.自動車税申告書 事情により前所有者が手続きするときは、新所有者の実印が押印された委任状を用意する必要があります。 ■軽自動車1.新所有者の住民票2.車検証3.OCRシート 軽第1号様式4.軽自動車税申告書5.申請依頼書 申請依頼書は、普通車の委任状と同等の書類です。前所有者が手続きするときは、新所有者が署名した申請依頼書が必要なため、忘れずに用意しましょう。 なお、OCRシートや手数料納付書、税申告書は手続きする場所で入手できるため当日に記入しましょう。 車の名義変更の手続きの流れ 名義変更は新所有者の住所を管轄する「運輸支局」で手続きします。軽自動車の場合は「軽自動車検査協会」で手続きする必要があるため、混同しないようにしましょう。 続いて、普通車と軽自動車それぞれの手続きの流れを紹介します。 普通車 普通車の手続きの流れは、以下のとおりです。 1.必要書類を準備する2.必要書類と車を運輸支局に持ち込む3.申請書や手数料納付書などを入手して記入する4.整備振興会の窓口で手数料分の収入印紙を購入する5.手数料納付書に収入印紙を貼り付ける6.検査登録事務所の窓口で必要書類を提出する7.名義変更後の車検証を受け取る8.自動車税事務所の窓口で税申告をする9.ナンバーセンターで旧ナンバープレートを返却する10.封印取付所で新ナンバープレートを取り付ける 前所有者と新所有者で管轄の運輸支局が異なる場合は、ナンバープレートを変える必要があります。たとえば、以下の場合にナンバープレートが変わります。 前所有者:東京都八王子市在住  (八王子自動車検査登録事務所)新所有者:東京都立川市在住 (多摩自動車検査登録事務所 ) 管轄の運輸支局が異なるかどうかは、こちらから確認できるため、手続きする前にチェックしておきましょう。なお、氏名変更による変更登録を行う場合、9と10は省略されます。 軽自動車 軽自動車の手続きの流れは以下のとおりです。 1.必要書類を準備する2.必要書類を軽自動車検査協会に持ち込む3.申請書や軽自動車税申告書を入手して記入する4.窓口に必要書類を提出する5.名義変更後の車検証を受け取る6.地方税の窓口で税申告をする7.旧ナンバープレートを返却する8.新ナンバープレートを受け取って取り付ける 普通車と軽自動車の大きな違いは、車を持ち込む必要があるかどうかです。軽自動車はナンバープレートの封印が不要なため、車を持ち込む必要がありません。 流れについて不安がある場合は、「総合窓口」で手続きの案内をしてもらいましょう。管轄の軽自動車検査協会がわからない場合は、こちらから確認できるため手続きの前にチェックしてください。なお、氏名変更を行う場合は7と8が省略されます。 車の名義変更の費用 名義変更したときに発生する費用は以下のとおりです。 ・車庫証明 2,500〜2,900円程度 ※地域によって異なる・申請手数料 500円 ※変更登録は350円・ナンバープレート代 1,500円程度 軽自動車の場合は車庫証明の費用と手数料が不要です。ただし、名義変更後に車の保管場所の届出が必要な地域もあります。 必要な場合は、新所有者の住所を管轄する警察署で車庫証明の申請や、保管場所の届出を行う必要があります。軽自動車の車庫証明の費用は500〜600円です。保管場所の届出が必要かどうかは、各自治体の公式Webサイトで確認しましょう。 また、運輸支局によっては収入印紙による支払いを廃止しているケースもあります。クレジットカードやキャッシュレス決済アプリで、名義変更にかかる手数料を支払いましょう。 氏名変更による変更登録は、ナンバープレート代と車庫証明が不要なため、かかる費用は350円です。 車の名義変更の期限 名義変更の期限は、変更があってから15日以内と道路運送車両法で定められています。氏名に変更があった場合も、15日以内に名義変更しなければなりません。 所有者や氏名に変更がある場合は、なるべく早く名義変更しましょう。 なお、名義変更は自動車販売店や行政書士に代行を依頼できます。各業者は車の手続きに精通しているため、スムーズに名義変更してもらうことが可能です。期限内に名義変更できない場合は、各業者に代行を依頼しましょう。 参考:道路運送車両法「第12条」「第13条」 車の名義変更をしないとどうなる? 名義変更を期限内に手続きしないと、50万円以下の罰金が科せられる可能性があります。 自動車税は4月1日時点の所有者に課せられる税金のため、名義変更しないと前所有者が納税義務者となります。自動車税の納付書も前所有者の住所に届くため、誰が支払うかでトラブルに発展するかもしれません。 なお、名義変更しないと新所有者が違反をした場合、前所有者に違反金が科せられる可能性があります。たとえば、新所有者が速度違反や駐車違反などの違反行為をした場合です。 現行犯でなければ、車の登録情報をもとに特定するため、前所有者が違反者として扱われる可能性があります。罰則やトラブルを避けるためにも、必ず期限内に名義変更しましょう。 参考:道路運送車両法「第109条」 まとめ 車の名義変更は、所有者や氏名に変更があったときに行なう手続きです。必要書類を揃えて、新所有者の住所を管轄する以下の場所で手続きします。 ・普通車……運輸支局・軽自動車……軽自動車検査協会 所有者や氏名に変更があってから15日以内に手続きしないと、50万円以下の罰金が科せられる可能性があります。前所有者と新所有者の間にトラブルが発生する可能性もあるため、すみやかに名義変更をしましょう。

エンジンブレーキの正しい使い方とは?メリットや適したシーンを詳しく解説
旧車売買の豆知識 2024.02.16

エンジンブレーキの正しい使い方とは?メリットや適したシーンを詳しく解説

エンジンブレーキを正しく使えば、スムーズな運転が実現します。しかし、正しい使い方の具体的な方法、間違った使い方について、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。 この記事では、エンジンブレーキの正しい使い方や、適切な使用によって得られるメリットについて詳しく解説します。さらに、エンジンブレーキを使うべきシーンや、間違った使い方がもたらす問題点にも触れるため、運転の安全性と快適性の向上に役立ちます。ぜひ最後までご覧ください。 エンジンブレーキとは エンジンブレーキは、車の速度を落とす技術の1つです。アクセルペダルから足を離すことでエンジンの回転数が落ち、その際に生じる抵抗力で減速する現象をエンジンブレーキといいます。足で踏むフットブレーキとは異なり、ブレーキパッドやディスクへの負担が少ないという特徴もあります。 アクセルから足を離すとガソリンを使わないため、速度が落ちるだけではなく燃費向上の面でも有効な方法です。さらに、フットブレーキよりも緩やかな速度調整によって、同乗者も快適に過ごせるでしょう。 また、アクセルペダルから足を離したあとにシフトダウンすると、エンジン回転数が上がるため、より強い制動力が発生します。 なお、シフトダウンをMT車やAT車ではなく、CVT搭載車で行なう場合は「Sレンジ」にすると、「Dレンジ」よりもエンジンブレーキが強くかかります。山道や高速道路など、長い下り坂での速度制御や、フットブレーキの多用を避ける場合に適した方法です。 「ブレーキ」と一言でいっても以下3つの種類があります。 ・足で踏むブレーキは「フットブレーキ」・エンジンの力を使うのは「エンジンブレーキ」・車を完全に止めるのは「ハンドブレーキ」 エンジンブレーキの正しい使い方 AT車ではDやSにギアを入れたまま、MT車ではN以外にギアを入れたまま、アクセルペダルから足を離します。エンジンブレーキはフットブレーキよりも緩やかです。 また、速度が速い状態で必要以上にシフトダウンしてしまうと、エンジンに大きな負担がかかるため、車に悪い影響を及ぼす可能性もあります。 なお、エンジンブレーキはブレーキランプが点灯しない点で後続車への配慮が必要です。必要に応じて、フットブレーキで速度を落とす意志を示しながらエンジンブレーキを使うと、追突事故のリスクを軽減できます。 エンジンブレーキの正しい使い方をステップでおさらいしておきましょう。 ・アクセルペダルから足を離す・ギアを下げる場合:AT車はセカンドやロー、MT車はギアを1速ずつ落とす、CVT車はSレンジ・必要に応じてフットブレーキも使う エンジンブレーキの間違った使い方 エンジンブレーキは緩やかな速度調整に便利ですが、常に使うのは間違いです。なぜなら、エンジンブレーキを使うとエンジンやミッションへの負担や故障が高まるためです。エンジンの回転数が上がっている状態が続くとそれだけエンジンに負担がかかってしまい、最悪の場合は故障してしまいます。 また、エンジンブレーキは、フットブレーキのようにブレーキランプが点灯しないため、後続車が速度を落としていないことに気付きにくい点にも注意が必要です。十分な車間距離が取られていない場合、追突されるリスクがあります。 エンジンブレーキをメインとするのではなく、あくまで補助的な役割にとどめて、足で踏むフットブレーキとの併用が必要なものと認識して使うようにしましょう。 エンジンブレーキを正しく使うメリット ここからは、エンジンブレーキを正しく使うことで得られる3つのメリットを解説します。 フェード現象のリスクを抑えられる エンジンブレーキによって、ブレーキの効きが弱くなる「フェード現象」の発生防止につながります。足で踏んでかけるフットブレーキは、長時間使うとタイヤとボディの間にあるブレーキパッドが過熱してしまい、ブレーキを踏んでいるのに止まらない状態になってしまいます。この状態が「フェード現象」です。 特に山道は下り坂が長く、角度も急なためフェード現象が起こりやすい環境といえます。なお、ブレーキの熱が下がれば、フェード現象が発生したとしても通常の状態に復活します。エンジンブレーキを適切に使ってブレーキへの負担が減る運転を心がけましょう。 べーパーロック現象のリスクを抑えられる エンジンブレーキを適切に利用することで、ブレーキが効きにくくなる「ベーパーロック現象」のリスクを低減できます。ベーパーロック現象の原因は、ブレーキによる摩擦熱が原因でブレーキオイルが沸騰することです。 ブレーキオイルが沸騰すると、ブレーキペダルからの圧力がタイヤに伝わりにくくなり、ブレーキをかけているのに車が止まらない状態になってしまいます。 フットブレーキの多用によってブレーキオイルを過熱させないためにも、エンジンブレーキの適切な活用が重要です。 燃費が上がる エンジンブレーキを使う間はアクセルから足が離れており、ガソリンを使わず走行できるため自然と燃費が向上します。 エンジンブレーキを使う間はガソリンを使わない燃料カット機構がついている車種が多く、燃費向上に貢献します。特にハイブリッド車や電気自動車であればバッテリーの充電にも役立つため、さらなる燃費向上につながるでしょう。 エンジンブレーキを使うのに適したシーン エンジンブレーキを使ったほうがいい3つのシーンを紹介します。これからの運転で気にかけるとメリットが感じられるでしょう。 高速道路 緩やかな速度調整が必要な高速道路は、エンジンブレーキが有効です。渋滞に直面したときの速度調整や、サービスエリアでの利用がよくあるシーンとして想定されるでしょう。 高速道路でフットブレーキを使うと、急な減速やブレーキランプの視覚的な部分で、周りの車のストレスになる可能性が考えられます。エンジンブレーキはそのようなリスクがないため、高速道路での利用に適している点がメリットです。 信号付近 街中の信号付近の停止場面でも、エンジンブレーキは役立ちます。高速道路ほど速度が出ていないためエンジンへの負荷が少なく、スムーズな停止が可能です。 意外に青信号から赤信号へ切り替わる際の速度調整は、気を遣う場面といえます。特に初めて通る道ではタイミングが難しく、停止線から出てしまった経験がある方もいるのではないでしょうか。 停止線からはみ出さずに停止するためには、エンジンブレーキを併用した緩やかなブレーキが有効です。また、アクセルから足を離すタイミングも早くなるため、燃費向上にも役立ちます。 ブレーキパッドの摩耗も少なくなるため、ブレーキ自体の寿命も伸びます。車検や定期点検などで、出費が抑えられるという効果にも期待できるでしょう。 下り坂 急な下り坂や長い下り坂は、エンジンブレーキが有効な場面です。フットブレーキだけを使ってしまうと、ブレーキが効かなくなるフェード現象やベーパーロック現象のリスクがあります。 エンジンブレーキを使うと緩やかに速度が落ちて、ハンドルのコントロールもしやすくなります。ブレーキへの負担を過度に恐れて、スピードを落としきれずに事故になってしまっては本末転倒です。ブレーキは走行する際の風で冷やせるため、心配する必要はありません。 フットブレーキの適切な使用によって運転の安全性が高まるため、下り坂はエンジンブレーキを積極的に併用するようにしましょう。 まとめ エンジンブレーキは、適切に使えばブレーキの負担を減らしながら、安全運転にも役立つ機能です。また、ブレーキが効かなくなるフェード現象やベーパーロック現象の防止にも効果的です。 使えるシーンは、高速道路から街中の運転までさまざまです。エンジンブレーキの正しい活用によって、安全運転につながるだけではなく、燃費を向上させたり車の部品を長持ちさせたりといった経済面にも貢献します。ぜひ、エンジンブレーキを運転に取り入れてみてください。

メルセデス・ベンツのサブブランド「メルセデスAMG」とは?特徴や歴史などを解説
旧車売買の豆知識 2024.02.13

メルセデス・ベンツのサブブランド「メルセデスAMG」とは?特徴や歴史などを解説

高級車ブランドとして有名なメルセデス・ベンツには、高性能モデルをラインナップするサブブランド「メルセデスAMG」があります。今回は、メルセデスAMGがどのようなブランドなのか、特徴や歴史などについて解説します。また、注目の旧車も合わせて紹介するので、メルセデスAMGを検討中の方は参考にしてみてください。 メルセデス・ベンツのサブブランド「メルセデスAMG」とは メルセデスAMGは、メルセデス・ベンツの中でも高性能モデルを展開するサブブランドです。メルセデスAMGには、どのような特徴があるのでしょうか。メルセデスAMGをより深く知るために確認しておきたいブランドの特徴や歴史などを紹介します。 特徴 メルセデスAMGは、「究極のハイパフォーマンス」を追求するメルセデス・ベンツのサブブランドです。 モータースポーツの現場で培った独自技術を惜しみなく投入した高性能モデルを展開しており、スポーツカーでありながら日常の快適性と高い安全性を両立していることがメルセデスAMGの特徴です。 歴史 1967年に、「メルセデスAMG」の起源の「AMG社」が誕生しました。ブランド名の「AMG」は、創立者であるハンス・ヴェルナー・アウフレヒト(Aufrecht)、パートナーのエバハルト・メルヒャー(Melcher)、アウフレヒトの出生地グローザスパッハ(Grossaspach)の頭文字からとられています。 創業当初はメルセデス・ベンツの市販車をベースに、独自改良を施したレーシングマシンを製造していました。 AMGの名が全世界に知られるようになったのは、1971年のスパ・フランコルシャン24時間耐久レースです。スパ・フランコルシャン24時間耐久レースでは、メルセデス・ベンツ300SEL 6.8 AMGが快走し、クラス優勝を飾り、総合順位2位を獲得。このことをきっかけに、AMG知名度がアップしました。 1988年からはメルセデス・ベンツとパートナーシップを組み、モータースポーツ活動で培ったレーシングカーテクノロジーとメルセデス・ベンツの最先端技術を結集し、メルセデス・ベンツのハイパフォーマンスモデルの開発とエンジンの生産を行っています。 2014年にメルセデス・ベンツのサブブランドとなり、社名を「AMG」から「メルセデスAMG」に変更しました。メルセデス・ベンツのサブブランドになってからもAMGの哲学は受け継がれ、AMGの象徴のひとつでもあるひとりのマイスターが最初から最後まで1基のエンジンを手作業で組み上げる「One man - one engine」もこれまでどおり引き継がれています。 エンブレム メルセデスAMGのエンブレムは、月桂冠とリンゴの木とエンジンのバルブ&カムで構成されています。それぞれの意味は次のとおりです。 月桂冠:トロフィーの代わりに優勝者に贈られるもの。レースに勝つことを意味しているリンゴの木:本社のアファルターバッハのことを指しているエンジンバルブ・バルブスプリング・カムシャフト:エンジンの開発・技術に特化していることを意味している リアの左側にはAMGロゴが、右側にはモデルを示すアルファベットと出力相当の数字が付けられています。 メルセデスAMGと通常モデルの違い メルセデスAMGの大きな特徴は、通常のメルセデス・ベンツとは一線を画した性能を持つ点です。 高出力エンジンをはじめ、エンジンの性能に耐えられるブレーキ・サスペンション・タイヤ、空力性能に優れるパーツが取り付けられています。内装は、スポーティなシートやパーツを使いながらも、メルセデス・ベンツの上質さを兼ね備えているインテリアに仕上がっています。 メルセデスAMGで注目の旧車 メルセデスAMG(旧AMG)で注目すべき旧車を紹介します。 メルセデスAMG A45 4MATIC メルセデスAMG A45 4MATICは、Aクラス初のハイパフォーマンスモデルとして、2013年に日本で発売されました。 A45 AMG 4MATICのエンジンは、360psを発生するAMG 2.0L 直列4気筒直噴ターボエンジンで、可変トルク配分型のAMG 4MATIC(四輪駆動)を組み合わせることで、ダイナミックなドライビングを可能としています。 メルセデスAMGのブランドスローガン「ドライビングパフォーマンス」を体現したコンパクトなモデルとして注目の1台です。 SLS AMG ロードスター SLS AMG ロードスターは、メルセデス・ベンツのハイパフォーマンスモデルを手がけるメルセデスAMG初の専用モデルとして、開発されたスーパースポーツカーです。 メルセデス・ベンツの伝説的スポーツカー「300 SL ロードスター」のアイコンでもあるロングノーズ&ショートデッキを現代流にアレンジした圧倒的な存在感を放つスタイリングも魅力となっています。Zシェープに折りたたまれるファブリックソフトトップは11秒で開閉し、50km/hまでであれば走行中の操作も可能です。 特筆すべきは、571psのパワーを発生させるメルセデスAMG独自開発のハイパフォーマンスエンジン「M156」6.3L V型8気筒エンジンを搭載していることです。優れた性能を発揮するエンジンや軽量高剛性なアルミニウムスペースフレームボディ構造などにより、0-100km/h加速3.8秒、最高時速317km/h(電子リミッター作動)を実現しています。 メルセデスAMG C63 メルセデスAMG C63は、メルセデス・ベンツ CクラスをベースにメルセデスAMGがチューニングを施した高性能モデルです。扱いやすいボディサイズのCクラスにV型8気筒エンジンを搭載したC63は、スポーツカー並みのパフォーマンスを発揮しながらも、日常使いしやすいボディサイズとなっていることが特徴です。 V型8気筒エンジンを搭載するCクラスベースのAMGは、4代目(W205)までです。メルセデスAMGの優れたパフォーマンスを凝縮したV型8気筒エンジンを搭載するC63は、歴史に残る名車の1つといえるでしょう。 メルセデスAMGが向いている人 メルセデスAMGは、高性能でありながらメルセデス・ベンツらしい高級感を併せ持つ車です。 高級車に乗りたいという希望と高性能なスポーツモデルに乗りたいという要望を同時に叶えてくれるブランドであるため、高級スポーツカーを欲しい方におすすめのモデルといえるでしょう。 また、車のリセールを気にする方もメルセデスAMGがおすすめです。メルセデスAMGは、高性能で高級感がある車となっているため、リセールバリューがよい傾向がみられます。手放すときのリセールバリューがよい高性能高級車に乗りたい方もメルセデスAMGを検討するとよいでしょう。 まとめ メルセデスAMGは、高性能車に特化したメルセデス・ベンツのサブブランドです。ハイパフォーマンスでありながらラグジュアリーな世界観を持つメルセデスAMGは、高級車にも高性能モデルにも乗りたいという要望を同時に叶えてくれるブランドとなっています。メルセデスAMGは、1台でさまざまな側面を見せてくれる特異な車といえるでしょう。

スノータイヤとは?スタッドレスタイヤとの違いや保管方法を解説
旧車売買の豆知識 2024.02.09

スノータイヤとは?スタッドレスタイヤとの違いや保管方法を解説

冬が近づいてくると「スノータイヤ/冬用タイヤへ履き替えましょう」といった言葉をよく耳にします。そこで今回は、スノータイヤ/冬用タイヤとは、どのようなタイヤなのか、スタッドレスタイヤとの違いがあるのかなどを解説します。スノータイヤ/冬用タイヤの購入をするときの参考にしてみてください。 スノータイヤとは スノータイヤ/冬用タイヤとは、どのようなタイヤを意味しているのでしょうか。ここからは、ノーマルタイヤ/夏用タイヤとの違いやスタッドレスタイヤとの違いについて紹介します。 ノーマルタイヤとの違い ノーマルタイヤとは、夏用タイヤとも呼ばれるタイヤです。ノーマルタイヤ/夏用タイヤは、スノータイヤの一種であるスタッドレスタイヤより、ゴムが硬く、溝が細くて浅く、タイヤ表面の切り込み(サンプ)が少ないといった特徴があります。 一方、スタッドレスタイヤは、ノーマルタイヤより、ゴムが柔らかく、溝が太くて深く、サンプが多いタイヤです。そのため、雪や氷の上で高いグリップ力を発揮します。 スタッドレスタイヤとの違い スノータイヤ/冬用タイヤは、スタッドレスタイヤを含む雪道や凍結路面に適したタイヤの総称です。スノータイヤ/冬用タイヤには、スタッドレスタイヤ、スパイクタイヤ、オールシーズンタイヤの3種類となります。 スノータイヤの種類 ここからは、スノータイヤ/冬用タイヤの種類について解説します。 スパイクタイヤ スパイクタイヤは、タイヤの表面に金属の鋲が打ち込まれているタイヤです。サッカーのスパイクのような表面を持つタイヤとなります。スパイクタイヤは、かつて冬用タイヤの代名詞でした。しかし、乾燥した路面を走行すると、アスファルトを削って粉塵公害を引き起こすことから、1991年から原則的に使用禁止となっています。 スタッドレスタイヤ スタッドレスタイヤは、鋲を使わないスノータイヤ/冬用タイヤのことです。今やスノータイヤ/冬用タイヤ=スタッドレスタイヤといわれるほど普及しました。スタッドレスタイヤは、雪道や凍結した路面でも滑らず安全に走行できることが特徴です。 オールシーズンタイヤ オールシーズンタイヤは、通年使用できるタイヤのことです。ノーマルタイヤ/夏用タイヤとスノータイヤ/冬用タイヤの両方の機能を持つため、季節ごとにタイヤを履き替える必要がありません。 ただし、オールシーズンタイヤは、スタッドレスタイヤと比較すると雪道・凍結路面での性能が低いことがあるため、オールシーズンタイヤで雪道や凍結路面を走る場合には、スノータイヤ/冬用タイヤよりも慎重な運転を心がける必要があるでしょう。 スノータイヤとノーマルタイヤの見分け方 スノータイヤ/冬用タイヤとノーマルタイヤ/夏用タイヤの見分け方は、タイヤのサイドウォールの「STUDLESS」の表記でわかります。また、オールシーズンタイヤには、「M&S」や「M+S」といった表記がされています。 スノータイヤの買い換えのタイミング スノータイヤ/冬用タイヤの買い換えのタイミングは、おおよそ3年〜4年が目安となります。 ただし、この年数は、タイヤの保管状態が良い場合です。タイヤの保管方法や使用状況によっては寿命、つまり買い換え時期が短くなります。そのため、タイヤの残り溝の深さ、サイドウォールのひび割れ、ゴムの硬化具合などを自分でチェックして、買い換え時期を見極めてください。 自分でタイヤの買い換え時期の判断ができないときは、販売店やカー用品店などスノータイヤ/冬用タイヤを取り扱っている店舗にタイヤを持ち込んで、買い換え時期を見てもらいましょう。 スノータイヤの平均価格 スノータイヤ/冬用タイヤの平均価格は、サイズによって異なりますが、1本あたり1万円〜2万円となっています。車1台分、つまり4本を購入した場合は4万円〜8万円です。ここで表記した価格は、あくまでも平均価格であるため、参考程度にお考えください。 スノータイヤの注意点 ここからは、スノータイヤ/冬用タイヤの注意点を紹介します。 夏場の使用は控える スノータイヤ/冬用タイヤは、雪道や凍結路面に適したゴムや構造となっているため、乾いた路面や夏場の使用には向いていません。スタッドレスタイヤでも乾いた路面を走行することは可能ですが、制動距離が延びたり、走行安定性が低くなったりします。そのため、夏場はノーマルタイヤ/夏用タイヤを使用しましょう。 スノータイヤ/冬用タイヤの保管方法 スノータイヤ/冬用タイヤは、保管方法に注意が必要です。保管するときは、直射日光や雨が当たらない場所に保管しましょう。また、油や熱などの近くに置くのは危険であるため控えてください。ホイールに装着した状態で保管する場合は、横置きに保管すると接地部の変形を抑えられます。 スノータイヤを取り扱う主要メーカー スノータイヤ/冬用タイヤを取り扱う主要メーカーには、ミシュラン、ブリヂストン、ダンロップ、トーヨータイヤ、コンチネンタル、ピレリ、ハンコックなどがあります。 スノータイヤの購入方法 スノータイヤ/冬用タイヤは、カー用品店やタイヤ専門店などの店舗で購入したり、インターネットで買ったりできます。また、数日間だけスノータイヤ/冬用タイヤが必要な場合には、レンタルという方法もあります。毎シーズン・頻繁に運転するのか、数日間だけ必要なのかなどの使用方法によって、購入するかレンタルするか決めるとよいでしょう。

車を買うおすすめの時期とは?新車・中古車それぞれ解説!
旧車売買の豆知識 2024.02.09

車を買うおすすめの時期とは?新車・中古車それぞれ解説!

車を買うタイミングは人それぞれ異なります。一般的には、車が必要となる時期や生活環境が変化したときなどに買うことが多いでしょう。その他にも、モデルチェンジをしたときや税金のタイミングなども車を買う時期として挙げられます。今回は、車を買うタイミングの決め方やタイミングごとの特徴などについて詳しく解説します。 車を買うベストなタイミング 車を買うタイミングとしてよく挙げられる時期やシーンを紹介します。 安く購入したい場合は3月・9月 車をなるべく安く買いたい場合は、決算期の3月や中間決算の時期である9月が狙い目です。また、3月と9月は、販売店や販売員の成績が決まる時期でもあります。 そのため、販売店や販売員が販売台数を1台でも多くしたいと考える3月や9月は、大幅な値引きが期待できるでしょう。ただし、販売実績は登録されることでカウントされます。つまり、3月または9月に契約して翌月の納車となる場合には、大幅な値引きがされないため注意してください。 モデルチェンジしたとき モデルチェンジの直後は、車を買うタイミングに適している時期です。 新車での購入を検討しているときは、モデルチェンジ前の在庫車を狙うとより安く購入できるでしょう。 中古車の場合は、モデルチェンジによって相場が変動する傾向があります。そのため、過去のモデルチェンジで相場がどのように動いたのか調べましょう。その後、モデルチェンジによって中古車価格の変わったタイミングを狙って商談を始めると値引きが期待できます。 結婚前 結婚前は、将来の生活環境の変化を見据えて車を買ったり買い換えたりするタイミングに適しています。 結婚した後でも車は購入できますが、新生活が始まると何かと忙しくてゆっくりと車を選べない可能性があります。そのため、結婚前の忙しくない時期に車を買っておくとよいでしょう。 引っ越しするとき 引っ越しによって生活や環境が変化すると、車を買わなければならない場合や車を買い換えなければならないことがあります。 そのため、引っ越しをするときは、車を買ったり買い換えたりするきっかけになりやすいでしょう。 世帯人数が変化したとき 世帯人数が変化したときも車の購入や買い換えのタイミングとなります。 世帯人数の全員が乗れる車を持っていれば、家族で出かけるときに便利です。そのため、世帯人数が変化したときは車の購入や買い換えを積極的に検討しましょう。 貯金が十分に貯まったとき 車を買うときに一括払いで購入したい場合は、貯金が十分に貯まってから買いましょう。 車は購入した後に税金や燃料代、点検・メンテナンス費用などの維持費がかかります。そのため、一括払いで車を購入する場合は、欲しい車の支払金額の2倍以上の貯金ができてから買うとよいでしょう。 加えて、進学や引っ越しなど大きなイベントがないか確認しておくことも大切です。車を一括購入するときは、一時的な貯金の減少によって生活が圧迫されないよう、ライフプランを確かめてから買うようにしましょう。 修理費が高額なとき 現在所有している車の修理費や点検費用などが高額になったときは、買い換えを検討しましょう。特に、部品が手に入りにくい車の場合は、今後も修理代が高くなる可能性があります。買い換えた方が故障や修理代がかさむ心配が少なくなるでしょう。 初年度登録から13年目 ガソリン車の場合、新車登録から13年(ディーゼル車の場合は11年)が経過すると自動車税が重課されます。そのため、初年度登録から13年となるタイミングで乗り換えると維持費が高くならずに済みます。 今乗っている車の価値が大きく上がったとき 今乗っている車の市場価値は、絶えず変化しています。 車は購入から時間が経過するほど価値が下がっていくのが一般的です。しかし、車種によっては購入時より価値が高くなることもあります。買ったときよりも価値が高くなっている車を所有していて、新しい車に乗り換えようと考えているときは、価値が高まっている間に売却しましょう。 税金の観点から車を買うベストなタイミング 税金の支払いが確定する時期も車を買うタイミングにおいて重要なポイントです。税金のタイミングは、普通車と軽自動車で異なります。ここからは、普通車と軽自動車の税金のタイミングについて紹介します。 普通自動車は月初め 普通車は、毎年4月1日時点の所有者または使用者に1年分の自動車税の納付書が届きます。ただし、購入するときは購入したタイミングに応じて月割りで税金を支払います。 つまり、月末に購入すると、購入月と3月までの残り月数分の自動車税を支払わなければなりません。そのため、普通車の場合は月初に購入した方がよいでしょう。 軽自動車は4月2日以降 軽自動車は、4月1日時点の所有者または使用者に1年分の自動車税が請求されます。この点は普通車と変わりませんが、軽自動車の場合は購入月ごとの月割り支払い制度がありません。 そのため、4月2日以降に購入すれば、いつでも同じ金額の自動車税を支払うことになります。よって、年度末に買うよりも新年度になってから購入した方が次の自動車税支払までの期間が長くなります。 車を買いたい2ヶ月程前から準備しよう 車を購入するときは、一般的に納車を希望する月の2ヶ月ほど前から商談や契約をした方がよいと言われています。 しかし、2020年代になってからは世界的な半導体不足の影響により、自動車の生産ができず納期が1年前後になることも珍しくありません。そのため、新車の購入を検討している方は販売店に納車にどのくらいかかるのか確認し、計画的に商談を進める必要があります。 一方、中古車は納車にかかる時間が短いケースが多いため、納車を希望する2ヶ月ほど前から車探しを始めたり、見積依頼や商談をしたりするとよいでしょう。

車庫証明に有効期限はある?期限が切れたときや紛失したときの再発行について解説
旧車売買の豆知識 2024.02.08

車庫証明に有効期限はある?期限が切れたときや紛失したときの再発行について解説

車庫証明には、有効期限があるのでしょうか。今回は、登録(届出)するときに必要な車庫証明の期限について解説します。また、期限が切れたときや紛失したときの再発行についても紹介します。車庫証明の有効期限や期限切れのときにどうすればよいのか知りたい方は参考にしてみてください。 車庫証明の有効期限 車庫証明の期限は、運輸支局の「自動車登録業務等実施要領」に「証明の日から概ね1ヶ月以内のもの」と規定されています。つまり、車庫証明の交付を受けてから1ヶ月以内に運輸支局で登録手続きをしなければ、時間をかけて取得した車庫証明が使えなくなるのです。そのため、車庫証明の交付を受けたら、早めに登録(届出)手続きをしましょう。 車庫証明の有効期限が切れたらどうなる? 車庫証明の期限が切れてしまった場合、再発行しなければなりません。 再発行には、申請書や権原書面(自認書または保管場所使用承諾証明書)、所在図および配置図などの書類と手数料が必要となります。つまり、ゼロから取得し直すということです。 車庫証明の期限が切れてしまうと二度手間になってしまうため、車庫証明の交付を受けたら早めに運輸支局で登録(届出)しましょう。 ▼車庫証明の取り方はこちらで解説しています車庫証明の取り方とは?取得の流れや必要書類などを解説 車庫証明の住所変更の有効期限 車庫証明の住所が変わったときは、変更となった日から15日以内に変更登録の手続きをしなければなりません。 道路運送車両法第12条1項には、「型式、車台番号、原動機の型式、所有者の氏名・名称・住所または使用の本拠の位置に変更があったときは、その事由があった日から15日以内に変更登録の申請をしなければならない(一部抜粋)」と明記されています。 そのため、住所変更や氏名の変更などがあったときは、早めに手続きしましょう。 ▼引っ越し時の車庫証明の取得についてはこちらで解説しています車庫証明は引っ越し時にも必要?放置した場合の罰金も紹介 車庫証明を紛失したらどうなる? 車庫証明を紛失した場合は、再発行が必要です。 車庫証明の交付予定日から1ヶ月以内であれば、「自動車保管場所証明申請書」と「保管場所標章再交付申請書」と手数料で再発行できます。 また、車庫証明は運輸支局提出前に盗難・遺失・汚損した場合、保管場所標章は滅失・損傷・識別困難などの理由により貼り付けができなくなった場合に簡略化された手続きでの再発行が可能です。   ------------------------------------------- ▼車庫証明に関する記事一覧車庫証明の発行にかかる期間は?有効期限や申請方法なども紹介車を乗り換えたら車庫証明の手続きが必要!取得するタイミングや方法も紹介車庫証明は本人じゃなくても取得できる!代理人による手続き方法を紹介車庫証明の取得費用はいくら?支払い方法や取得する流れも紹介 -------------------------------------------

レガシィツーリングワゴン(BP系)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説
旧車売買の豆知識 2024.02.08

レガシィツーリングワゴン(BP系)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説

レガシィツーリングワゴンといえば、スバルの高性能ステーションワゴンとして1989年にデビューしたモデルです。フルタイム4WDやターボエンジンの搭載など、従来のステーションワゴンのイメージを一新しました。なかでも歴代最高との呼び声が高いのが、2003年〜2009年に販売されていた4代目BP系です。しかし「フルタイム4WDの大排気量車は維持費が大変そう……」と心配の方も多いですよね。この記事ではレガシィツーリングワゴン(BP系)にかかる維持費について解説いたします。 レガシィツーリングワゴン(BP系)の特徴 レガシィツーリングワゴン(BP系)は、スバルで初めてカー・オブ・ザ・イヤーを受賞したモデルです。3ナンバーでありながらもワイドボディを維持し、先代から約100kgもの軽量化を実現した点が高く評価され、2003年12月には国内販売台数が100万台を突破しました。水平対向ディーゼルを搭載しているために走行性も安定しており、内外装のデザインも美しく、どの側面からみても魅力が光っています。歴代最高と呼ばれるに相応しいスバルの代表者の一つといえるでしょう。 レガシィツーリングワゴン(BP系)維持費の内訳 レガシィツーリングワゴン(BP系)の維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 代表的な3種類のガソリンエンジンで燃費をみていきましょう。 ガソリン 3.0L:9.8〜11.6km/Lガソリン 2.5L:13.0km/Lガソリン 2.0L:12.0〜14.0km/L 10.15モードのカタログ燃費で比較しました。実燃費はそれぞれカタログ値より2kmほど低くなるといわれています。 ここからは金額をシミュレーションします。主力モデルである2.0Lを例にみてみましょう。 レガシィツーリングワゴン(BP系)を通勤で使用し月間1,000km走行した場合、ガソリンは100リットル使用(*1)し燃料代は1万8,820円(*2)かかります。この条件で1年間走行した場合の総額は、22万5,840円(*2)です。 *1 燃費は10km/リットルで算出(実燃費)*2 2023年8月10日のハイオクガソリン1Lあたりの平均価格188.2円で算出 自動車税 2023年8月現在、新車登録が2019年9月30日以前の1.5L超~2.0L以下(自家用)の自動車税は3万9,500円/年です。レガシィツーリングワゴン(BP系)は2003年にデビューしているため、多くの個体が車齢13年を超えており、自動車税は重課税されて4万5,400円かかります。 任意保険 レガシィツーリングワゴン(BP系)の任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり車両保険(保険金額):45万円免責金額(1回目-2回目以降):5~10万円 上記内容でシミュレーションしたところ、総額は約9万5,000円/年でした。車両保険では45万円までカバーできます。 車検 次にレガシィツーリングワゴン(BP系)の車検代についてみていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)自動車重量税:3万7,800円(24ヶ月)印紙代:2,300円車検料:5万円合計:10万7,750円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します 今回は1.0t超~1.5t以下に区分されるモデルで重量税を計算しました。同区分の一般的な現行モデルの重量税は2万4,600円ですが、レガシィツーリングワゴン(BP系)の初期モデルだと初年度登録からすでに18年以上経過しています。そのため、二段階に重課税されて3万7,800円かかります。また、古いクルマは故障が多く交換部品や整備が必要なことが予想されるため車検代は高額になるかもしれません。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。レガシィツーリングワゴン(BP系)のメンテナンスについては下記の費用がかかります。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって5万円ほどを見込んでおけばよいでしょう。レガシィツーリングワゴン(BP系)のタイヤ交換が発生する場合はスポーツタイヤを購入すると追加で10万円以上かかるケースもあります。 レガシィツーリングワゴン(BP系)年間維持費はいくら? レガシィツーリングワゴン(BP系)の維持費は合計でいくらぐらいになるのでしょうか。ここまで紹介した税額や保険料をあわせて計算してみましょう。 <自家用車登録のレガシィツーリングワゴン(BP系)年間維持費>燃料代:22万5,840円自動車税:3万9,500円任意保険:9万5,000円車検:5万3,875円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:50,000円合計:46万4,215円 月額では3万8,600円ほどかかります。通勤で使用しない場合は燃料代と任意保険料を下げられるでしょう。また、ローンで購入するとさらに月々の返済が発生するほか、月極駐車場を契約する場合は別途駐車場代が毎月かかります。 レガシィツーリングワゴン(BP系)の維持費が高いと思った時の対処法 レガシィツーリングワゴン(BP系)は発売から20年近く経過するモデルのため、各種税金が高くなってしまいます。また、ハイオク仕様のため燃料代がかさんでしまうほか、古いクルマのためにメンテナンス費も跳ね上がってしまうでしょう。 レガシィツーリングワゴン(BP系)の維持費が高いと思ったら、手放しを検討してみてはいかがでしょうか。10年以上経過している個体であれば、ぜひ旧車王にご相談ください。 ※2023年8月10日時点のデータです

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