「車売却ってそもそもどんな流れなのか」「車の相続について相談したい」など車売却をご検討の際に出てくる悩みに無料でお答えいたします!
【相談例】
● 車売却のそもそもの流れが分からない
● どういった売り方が最適か相談したい
● 相続で車を売りたいけど売り方が分からない
● 二重査定や減額について知りたい
など
道路を走行するには、必ずナンバープレートを取り付けなければなりません。さまざまな情報が記載されているため、第三者に個人情報が知られてしまわないか気になる方もいるでしょう。この記事では、ナンバープレートで個人を識別できるかどうかや、特定できる情報などを解説します。 ナンバープレートの記載内容 ナンバープレートの記載内容は、以下のとおりです。 地名 ナンバープレートには、クルマを登録している「運輸支局」や「自動車検査登録事務所」の所在地の地名が記載されています。たとえば、東京運輸支局で車を登録すると「品川」神奈川運輸支局の場合は「横浜」と、それぞれの地域によって区別されています。 2006年10月からは「ご当地ナンバー」が導入されたため、運輸支局や自動車検査登録事務所の所在地以外の地名が記載されているケースもあります。世田谷区に住んでいる場合、東京運輸支局で車を登録する必要があるため、本来であれば品川ナンバーが付与されます。ご当地ナンバーを申請すれば「世田谷」と記載されたナンバープレートを発行してもらうことも可能です。 分類番号 地名の隣の3桁の数字は、クルマの種類や用途を区別する分類番号です。たとえば、普通乗用車は「3ナンバー」、小型乗用車や軽自動車は「5ナンバー」と区別されています。 ひらがな ひらがなはクルマの用途を区別するためにあり、自家用車やレンタカー、事業用車両なのかを判別できます。 一連指定番号 一連指定番号とは、1〜9999までの4桁以下の数字のことです。4桁以下の数字は登録時にランダムで与えられます。ただし、「希望ナンバー」を申請すれば、好きな数字を自由に設定できます。 そもそも個人情報とは 個人情報とは、氏名や顔写真など生存している個人に関する情報です。生年月日や住所など、2つ以上の情報を組み合わせて、特定の個人を識別できるものも個人情報に含まれます。たとえば、「中村」や「鈴木」では識別できませんが、名前や住所などを組み合わせると、個人を特定できるため個人情報に該当します。また、運転免許証やパスポートなどの「個人識別番号」が含まれたものも個人情報です。 ナンバープレートからは、所有者を識別できる情報を得られないため、個人情報には含まれません。ただし、車検証や注文書には氏名や住所などが記載されているため、個人情報に該当します。 参考:日本自動車整備振興会連合会公式Webサイト「個人情報保護法Q&A」 ナンバープレートから個人情報は特定できる? クルマのナンバープレートから個人情報を特定することは可能です。ただし、正当な理由がなければ情報の開示ができないため、単に「所有者を知りたいからクルマに関する個人情報を開示してください」と請求しても断られるでしょう。 もし、ナンバープレートを元に個人情報を開示してもらわなければならない理由があるときは、「登録事項等証明書」を運輸支局に請求することで開示されます。 登録事項等証明書は、車の登録内容が記載されている書類です。車検証と同様の情報が記載されており、所有者の名前や住所、使用の本拠地などを特定できます。運輸支局内で入手できる「手数料納付書」と「OCR申請書(第3号様式)」を記入し、以下を窓口へ提示すれば発行してもらうことが可能です。 ・ナンバープレートの記載内容・車体番号下7桁・本人確認書類・請求理由 登録事項等証明書は、所有者に限らず誰でも請求できます。そのため、悪用される可能性がゼロではありません。 たとえば、自分の私有地に停められている放置車輌によって迷惑しているなど、個人情報を開示する正当な理由があると客観的に判断される場合は、第三者であってもクルマに関する個人情報を開示してもらうことができるでしょう。 ただし、実際には迷惑駐車がないのにそのように請求事由を記載することで、不正に取得される可能性があります。 なお、軽自動車の場合は登録事項等証明書ではなく「検査記録事項等証明書」を請求すれば、クルマの情報を確認できます。検査記録事項等証明書は、車検証に記載されている所有者しか請求できないため、紛失しない限り個人情報は特定されることはないでしょう ナンバープレートからわかる個人情報 ナンバープレートからは、クルマを登録している地域しか特定できません。ただし、クルマを登録している地域に加えて、他の情報と組み合わせた場合は個人情報が特定される可能性があります。 たとえば、よく利用している洗車場で洗車後の愛車の写真をSNSにアップしたときや、職場の制服を着た所有者も写り込んでいる場合などです。所有者の行動範囲や住んでいるおおよその地域、職場を特定される可能性があります。 ナンバープレートだけでは個人を識別できないものの、他の情報が加わると個人情報を特定される可能性があるため注意しましょう。 なお、警察署ではナンバープレートの記載内容を照会すると、所有者を特定できるシステムを保有しています。事件性がある場合に限り、ナンバープレートから所有者を特定します。 クルマをSNSにアップするときはナンバープレートを隠した方がよい クルマをSNSにアップするときは、ナンバープレートを隠したほうがよいでしょう。ナンバープレートには地名が記載されているため、他の情報が加われば住んでいるおおよその地域を特定される可能性があります。自分のクルマだけではなく、他人のクルマが写り込んだ場合にも、ナンバープレートを隠しクルマの持ち主に承諾を得たうえでアップするとトラブルに発展しにくいです。 現に、個人情報を保護する観点から「Googleのストリートビュー」に写っている車のナンバーには、ぼかしが入っています。建物や風景なども同時に写してSNSに写真をアップした場合は、ナンバープレートにスタンプやぼかしを入れて隠してから投稿しましょう。 まとめ ナンバープレートでは、個人を特定できる情報は得られないため、個人情報に該当しません。また、所有者の氏名や住所などが記載されている「登録事項等証明書」は、車体番号下7桁の明示や正当な請求理由が求められるため、第三者には容易に取得できません。 ただし、ナンバープレートからはクルマを登録している地域がわかるため、他の情報が加わった場合は個人情報を特定される可能性があります。SNSに車の写真をアップする場合は、ナンバープレートをスタンプで加工したり、ぼかしを入れたりして個人情報の流失を防止しましょう。
住所が変わった場合、15日以内に車検証の住所変更をする必要があります。15日を過ぎると罰金が科せられる可能性もあるため、なるべく早く手続きしましょう。この記事では、15日以内に手続きしなければならない理由や科せられる罰金、期日を過ぎた場合の対応方法などを紹介します。 車検証の住所変更を15日以内に行う必要がある理由 クルマの所有者は以下に変更があった場合、15日以内に変更登録の申請をする必要があると法律で定められています。 ・型式・車体番号・原動機の型式・所有者の氏名・所有者の住所(使用の本拠の位置) 参考:道路運送車両法 第12条 また、車庫飛ばしを防ぐために、車検証の住所変更を行わなければなりません。車庫飛ばしとは、車庫証明書に記載されていない場所で車を保管することです。 本来、自宅から2km以内の駐車場を保管場所として申請しなければなりませんが、駐車場代を節約するために虚偽の申告がされる場合もあります。 たとえば、実際に住んでいる地域ではなく、駐車場代が安い場所に保管するというケースが挙げられます。駐車場代は地域によって異なり、神奈川県の平均価格が1ヶ月あたり約1万6,000円なのに対し、東京都は約3万1,000円です。 また、国が定めた基準を満たしていないディーゼル車は、一定の地域を走行してはいけません。ディーゼル規制を逃れるために、規制がかかっていない地域で車庫証明を取得する行為も禁止されています。 実際に愛知県名古屋市に住んでいるにもかかわらず、規制されていない静岡県浜松市でディーゼル車の車庫証明書を取得し、逮捕された事例もあるため注意しましょう。 参考:「車庫飛ばし」疑いで男逮捕 浜松居住装う 法律に定められている「15日以内」を過ぎたら罰則はある? 法律に定められている「15日以内」を過ぎたら法律違反とみなされ、50万円以下の罰金が科せられる可能性があります。 15日を過ぎたらすぐに罰せられるほど厳しくはないものの、車庫飛ばしと判断される可能性もあるため、なるべく早く住所変更をしましょう。 参考:道路運送車両法「第109条 1」 車検証の住所変更をしないとどうなる? 自動車税(種別割)の納付書やリコールの案内は、車検証に記載されている住所へ発送されます。車検証の住所変更をしないと、自動車税の納付書やリコールの案内が旧住所に届いてしまうかもしれません。車検証の住所変更をしない場合に起こり得るトラブルについて詳しく見ていきましょう。 自動車税(種別割)の納付に遅れるおそれがある 自動車税(種別割)の納付書が旧住所に届いた場合、支払い期日を過ぎる可能性が高く、納付が遅れると延滞金を支払わなければなりません。また、自動車税(種別割)を納税していないと車検を受けられなくなるため、公道を走行できなくなります。 リコールに気づかず事故につながる可能性がある リコール通知が届かず、改修が未実施のままだと、事故を起こすケースもあるため大変危険です。このように、車検証の住所変更をしないと、さまざまなトラブルを抱えてしまうため、手続きを怠らないようにしましょう。 15日が経過した場合は速やかに住所変更しよう 車検証の住所変更を忘れて15日以上経過している場合は、なるべく早く住所変更しましょう。すぐ対応することにより、トラブルや罰金を避けられる可能性があります。 自動車販売店では、車検証の住所変更の代行を受け付けている場合が多いです。車の手続きに関するプロである自動車販売店であれば、スムーズに対応してくれるでしょう。引っ越しの手続きや仕事などで時間を確保できない場合は、自動車販売店に代行を依頼してみてください。 車検証の住所変更の方法 速やかに車検証の住所変更を行うために、手続きの詳細を確認しておくことが大切です。車検証の住所変更の必要書類や手続きの場所、流れなどについて詳しく見ていきましょう。 車検証の住所変更に必要な書類 車検証の住所変更に必要な書類は、普通車と軽自動車で異なります。それぞれの必要書類は以下のとおりです。 【普通車】1.新住所を確認できる書類 ※発行から3ヶ月以内2.車庫証明書 ※発行から1ヶ月以内3.車検証4.ナンバープレート前後 ※管轄に変更がある場合5.申請書(第1号様式)6.手数料納付書7.自動車税申告書8.委任状 ※代行を依頼する場合のみ 新住所を確認できる書類として個人は「住民票」、法人の場合は「登記簿謄本(抄本)」が該当します。5〜7は手続き先の窓口で配布しているため、当日に入手しましょう。 また、車庫証明書は警察署で申請してから発行されるまで3〜4日、土日祝日を挟む場合は1週間程度かかることもあります。15日以内に車検証の住所変更するためにも、車庫証明は余裕をもって申請しましょう。 【軽自動車】1.新住所を確認できる書類 ※発行から3ヶ月以内2.車検証3.ナンバープレート前後 ※管轄に変更がある場合4.申請書(軽第1号様式)5.軽自動車税申告書6.申請依頼書 ※代行を依頼する場合 普通車と同様に新住所を確認できる書類として、個人は「住民票」、法人の場合は「登記簿謄本(抄本)」を提出します。 また、軽自動車は原則として車庫証明書が不要です。ただし、保管場所の届出が必要な地域もあるため、各自治体の公式Webサイトを確認してみてください。 保管場所の届出が必要な場合は、住所変更後に管轄の警察署で車庫証明書を取得しましょう。 車検証の住所変更の申請場所 車検証の住所変更は、新住所を管轄する以下の場所で手続きします。 ・普通車:運輸支局・軽自動車:軽自動車検査協会 たとえば、墨田区から千代田区に引っ越した場合、足立ナンバーから品川ナンバーになるため管轄の運輸支局が変わります。新住所を管轄する運輸支局や軽自動車検査協会がわからない場合は、以下から確認しましょう。 ・普通車・軽自動車 運輸支局や軽自動車検査協会の受付時間は、土日祝日を除いた8:45〜16:00までとなっています。また、11:45〜13:00は、昼休み時間帯となるため受付の時間外です。住所変更する際は、平日の受付時間に間に合うよう時間を確保しましょう。 車検証の住所変更にかかる費用 車検証の住所変更にかかる費用は以下のとおりです。 ・変更手数料 350円 ※軽自動車は不要・車庫証明書 2,500円程度 ※軽自動車は500円程度・ナンバープレート代 1,500円程度 変更手数料は運輸支局でかかる費用です。運輸支局内にある窓口で収入印紙を購入して手数料を支払います。 車庫証明書の取得費用は、大きな差はないものの地域によって数百円程度異なります。警察署の窓口で収入印紙を購入し、車庫証明書の取得費用を支払いましょう。 また、管轄の運輸支局や軽自動車検査協会に変更がない場合は、ナンバープレート代が発生しません。ただし、管轄に変更がなくても希望ナンバーや図柄ナンバーにする場合は、別途費用が発生します。 なお、収入印紙による支払いを廃止している運輸支局や警察署もあります。クレジットカードまたはキャッシュレス決済アプリでしか支払えない場合もあるため、事前に調べて準備しておきましょう。 まとめ 車検証の住所変更は、住所が変わってから15日以内に手続きしなければなりません。手続きを怠ると、自動車税の納付書やリコールの案内が旧住所に届くほか、50万円以下の罰金が科せられる可能性もあります。期限の15日を過ぎないよう、すみやかに手続きしましょう。 また、運輸支局や軽自動車検査協会の受付時間は、土日祝日を除いた8:45〜16:00です。都合がつかない場合は、自動車販売店に手続きの代行を依頼してみてください。
個人売買では販売価格を自分で設定できるため、車を高く売却できる可能性があります。 このようなメリットがある一方で、売却後の名義変更や、手続きに必要な書類を自分たちで揃える必要があることに注意が必要です。 この記事では、個人売買の必要書類を解説するとともに、書類をなくした場合の再発行の仕方や各種手続き方法も紹介します。 クルマの個人売買で必要な書類 クルマの個人売買において必要な書類は「買売側」と「売主側」で変わります。 必要書類を事前に把握し、手続きをスムーズに行えるよう事前に準備しておきましょう。 買主側 買主側が準備しておく必要書類は下記のとおりです。 ・車庫証明 ※軽自動車は地域によって不要・住民票 ※軽自動車のみ・実印・印鑑証明書 ※発行から3ヶ月以内 車庫証明は、取得するまでに3〜4日程度かかるので、余裕を持って申請しましょう。 また軽自動車の場合は、地域によって車庫証明がなくても名義変更できるケースがあるため、管轄の陸運局に問い合わせてください。 売主側 売主側が準備しておく必要書類は下記のとおりです。 ・譲渡証明書 ※実印を押印・委任状 ※実印を押印・印鑑証明書 ※発行から3ヶ月以内・住民票 ※車検証に記載されている住所に変更がなければ不要・自動車税納税証明書 ※場合によっては不要・車検証 書類に不備があると、再度陸運局に行く手間が増えるため、必要書類をしっかり準備しておきましょう。 自動車税納税証明書は、車検時や廃車するときに必要な書類であり、個人間で名義変更するだけなら不要です。 しかし軽自動車の場合は、車検時に自動車税納税証明書がないと継続手続きができないため、注意してください。 近日中に買取店へ売却または廃車にする予定がある場合は、自動車税納税証明書が必要です。 必要書類を明確にするためにも、買主側に今後のプランを確認しておきましょう。 加えて売却時は、リサイクル券と自賠責保険証明書を買主側に渡す必要があるため、車検証入れなどに入っていないか確認してみてください。 クルマの個人売買で必要な書類をなくしたら? 譲渡証明書や委任状は陸運局、印鑑証明書は各自治体で簡単に取得できます。 しかし車検証や自賠責保険証明書を再発行するには、所定の場所で手続きする手間や手数料が発生するため注意してください。 車検証 車検証は車を登録している管轄の陸運局で再発行の手続きをする必要があり、300円程度の手数料が発生します。 必要書類は下記のとおりです。 ・本人確認書類 ※運転免許証など・申請書・手数料納付書 ※陸運局の窓口で入手 車検証の再発行を業者に代行してもらうことは可能ですが、上記以外に押印してある委任状と理由書の他に、代行費用も発生するので注意してください。 自賠責保険証明書 自賠責保険証明書は加入している保険会社または代理店で再発行が可能で、手数料は発生しません。 必要書類は下記のとおりです。 ・本人確認書類 ※運転免許証など・申請書 ※保険会社の窓口で入手可能・印鑑 ※シャチハタ以外 売却後は、保険契約者を買主側に名義変更するために保険会社の窓口で手続きが必要なことも覚えておきましょう。 自動車税納税証明書 自動車税納税証明書は、各都道府県の納税事務所で再発行できます。手数料は基本的に不要ですが地域によっては数百円程度発生します。 軽自動車の場合は、納税事務所ではなく各自治体の役所での再発行手続きとなるため注意しましょう。 必要書類は下記のとおりです。 ・本人確認書類・印鑑・車検証 ※ナンバーや車体番号を記載する必要があるため クルマによって手続きを行う場所が異なるので、注意してください。 リサイクル券 リサイクル券は再発行できません。しかし自動車リサイクルシステムの「預託状況」を印刷して代用することが可能です。 リサイクル料金検索→車輌情報を入力すると、預託状況を確認できるので、紛失した場合はぜひ活用してください。 クルマの個人売買の各種手続き方法 クルマを個人売買した場合、車庫証明の発行や名義変更の手続きを自分たちで行う必要があります。 各種手続き方法を事前に把握しておけば、スムーズに進められるので、ぜひ参考にしてください。 車庫証明 車庫証明を発行する手順は下記のとおりです。 1.管轄の警察署に出向く2.申請書類を記入3.窓口で収入印紙を購入し申請書類と一緒に提出4.指定された日に車庫証明を受け取りに行く(3〜4日程度) 賃貸に住んでいて月極の駐車場に車を停める場合は、不動産会社や大家が発行した「保管場所使用承諾証明書」を提出する必要があります。 不動産会社や大家によっては、発行されるまで数日かかる可能性があるため、余裕を持って準備しておきましょう。 名義変更 名義変更の手続き手順は下記のとおりです。 1.必要書類を持って管轄の陸運局へ2.申請書類を記入して窓口で収入印紙(移転手数料)を購入3.申請書類と必要書類を窓口へ提出4.新車検証を受け取る 旧所有者と新所有者で管轄の陸運局が異なる場合は、旧ナンバープレートを返却する必要があるため注意してください。 個人売買でクルマを売却する際は書類以外に費用も発生 クルマを個人売買で売却する際には、書類の準備だけでなく、各種手続きに伴う費用もかかる点を忘れてはいけません。 個人売買はディーラーや買取業者を介さないため、中間マージンがかからない一方で、自分で手続きを行う必要があり、その際にいくつかの費用が発生します。 具体的な費用について詳しく見ていきましょう。 手続きにかかる費用の目安 クルマの名義変更の手続きは、運輸支局で「移転登録」として行います。 この際に必要な手続き費用は以下の通りです。 内訳 費用 移転登録手数料 500円 車庫証明書取得費用 2,500円~3,000円 ナンバープレート交付手数料 約2,000円 また、車輌の種類や取得価額によっては「環境性能割」という税金が課される場合もあります。 環境性能割は、車の燃費性能などによって異なるため、詳細は各都道府県税事務所に問い合わせることをお勧めします。 書類の再発行にかかる費用の目安 必要な書類が手元にない場合は再発行が可能です。 以下に書類の再発行にかかる手数料の目安をまとめました。 書類 手順 費用 自動車検査証(車検証) 自動車検査証(車検証) 350円 自動車納税証明書 各都道府県税事務所で申請 無料 自賠責保険証 契約保険会社へ問い合わせ 基本無料(保険会社による) 印鑑証明書 印鑑証明書 300円 リサイクル券 再発行不可(要確認) リサイクル券は再発行ができないため、紛失には注意が必要です。 紛失した場合は、自動車リサイクルシステムのホームページで車輌情報を入力し、預託状況を確認したうえで、再度リサイクル料金を支払う必要があることもあります。 クルマの個人売買の流れを紹介 個人売買でクルマを売却する際には、必要な書類を揃えてスムーズに手続きを進めることが重要です。 ディーラーや業者を通さない場合、すべての手続きは自分で行うため、事前に流れを把握しておきましょう。 ここでは、名義変更や車庫証明の手続きの流れについてご紹介します。 名義変更の手続きの流れ クルマの名義変更する手続きは、買主が管轄の運輸支局で行います。以下の手順に従って進めましょう。 必要書類と費用を準備 名義変更には、車検証や印鑑証明書などの必要書類を揃え、手数料の準備もしておきます。 1.申請書の記入・提出運輸支局で申請書に必要事項を記入し、揃えた書類とともに窓口に提出します。 2.新しい車検証を受け取る名義変更が完了すると、新しい車検証が発行されます。 3.税金や手数料の支払い自動車税や環境性能割の申告書を提出し、必要な費用を支払います。 4.ナンバープレートの変更旧ナンバープレートを返却し、新しいナンバープレートを取得します。 車庫証明の手続きの流れ 車庫証明は、居住地域の警察署で申請します。事前に駐車場を確保し、以下の手順で進めます。 申請書の記入 警察署のサイトから申請用紙をダウンロードし、必要事項を記入します。 1.書類の提出記入漏れがないか確認し、警察署に書類を提出します。 2.書類の交付指定された日に車庫証明書を受け取ります。 上記の流れに沿って、スムーズに手続きを進めましょう。 個人売買で車を売却する際の注意点を紹介 クルマの個人売買は、書類の準備や手続きだけでなく、さまざまな注意点があります。 特に、業者を通さない取引では、買主や売主とのトラブルが発生する可能性が高くなるため、慎重な対応が必要です。 ここでは、個人売買で車を売却する際に発生しやすいトラブルと、その対処法を紹介します。 買主側のリスク 買主側の主なリスクとして、代金を支払ったにもかかわらず車が納品されない、もしくは、車輌に傷や故障が発見されるといった問題が挙げられます。特に、第三者機関による客観的な査定がないため、購入後に問題が発覚することが多いです。このようなトラブルを防ぐため、知人や家族間の取引であっても、契約書を必ず作成し、車輌の状態を正確に伝え合うことが重要です。 売主側のリスク 売主側が直面するリスクの1つに「名義変更をしない買主」があげられます。 名義が変更されないままだと、税金の請求が売主に届いたり、買主が事故を起こした際に売主が責任を問われたりする可能性があります。 このため、名義変更が完了したかどうか、しっかり確認することが重要です。 契約書の作成と詳細な情報記載 個人売買では、口約束によるトラブルが多発するため、取引の際には必ず詳細な契約書を作成しましょう。契約書には、売買代金や受け渡し時期、車輌の状態など、細かく記載することがポイントです。フォーマットはインターネットで検索できるほか、専門家に依頼する方法もあります。 相手の身元確認 取引相手が連絡を無視するリスクを減らすため、事前に相手の身元をしっかり確認しましょう。 公的書類(免許証やマイナンバーカード)で住所や氏名を確認し、電話番号やメールアドレスが実際に機能しているかも確かめると安心です。 車輌の状態を正確に伝える 中古車の売買では、車輌の傷や故障、事故歴などの情報を正確に伝えることが大切です。現車確認が難しい遠方の取引でも、できる限り詳細な情報を提供し、トラブルを未然に防ぎましょう。 引き渡しまで車輌の状態を維持する 取引が成立してから車輌を引き渡すまで、確認時の状態を保つことが重要です。 走行距離が増えたり新たな傷ができたりするとトラブルに発展する恐れがありますので、必要な場合は事前に買主に説明しましょう。 個人売買においてトラブルが発生した場合は、弁護士や日本自動車購入協会(JPUC)など、専門家や第三者機関に相談することも考慮しておくと安心です。
86は、本格的なスポーツカーでありながらも、比較的求めやすい価格のクルマです。また、専用パーツの種類が豊富であるため、兄弟車であるスバルの「BR-Z」とともに高い人気を誇ります。 86を所有するにあたって、とくに気になるのが「維持費」ではないでしょうか。86に乗り続ける間は、燃料代や税金、保険料などの維持費が継続的にかかります。 そこで今回は、86を維持するためにかかる費用の内訳や金額について詳しく解説します。 86の特徴 86(ハチロク)は、トヨタとスバルが共同で開発した小型FRスポーツカーです。ドライバーが思いのままに取り回せる手の内感と、操る楽しさを体感できる「直感ハンドリングFR」をコンセプトに開発されました。 86に搭載されている2.0L水平対向・D-4Sエンジンは、最高出力200psを発揮します。このパワーユニットが、低重心・高剛性・軽量コンパクトなボディに搭載されることで、従来のスポーツカーとは異なる次元の走りを楽しめます。 また、86は市場に流通しているドレスアップパーツやチューニングパーツが豊富です。名称の由来となっている名車「AE86」と同じように、自分だけの1台を走りながら育てることも楽しめます。 ▼86の開発背景・魅力についてはこちらで詳しく解説しています。トヨタ 86の開発ストーリーに迫る! 可能性を探るべく製作された1台の試作車が実現のきっかけだった 86維持費の内訳 86を所有すると、維持費はどの程度かかるのでしょうか。2012年に発売された最初のモデルである86 ZN6型の維持費について、燃料代、自動車税(種別割)、任意保険料、車検代、メンテナンス費用の5項目にわけて解説します。 燃料代 86 ZN6型の燃費は、JC08モードのカタログ数値13.0km/L(※)で、使用燃料はハイオクのみです。※グレード:G、6MT たとえば、通勤や休日のドライブなどで月間1,000km走行するとしましょう。カタログ燃費通りに計算すると、1ヶ月で約76Lのガソリンを消費する計算です。 2024年9月18日現在、ハイオクガソリンの平均価格は182円であるため、1ヶ月あたりの燃料代は1万3,832円、年間では16万5,984円となります。 自動車税(種別割) 自動車税(種別割)は、クルマを所有する人が1年に1回納める税金です。税額は、クルマの排気量に応じて決まります。 86の排気量は1,998ccであるため、1,500cc〜2,000cc以下の区分であり、税額は3万9,500円/年です。(2019年9月30日以前に新規登録している場合) また、新車登録から13年を超えると「環境負荷の大きい自動車に対する重課」の対象になるため、税額は約15%増えて年間4万5,400円となります。 任意保険 任意保険は、交通事故による損害に備えて、クルマを所有・使用する人が任意で加入する保険です。保険料は、補償内容や保険会社、車種、運転する人の年齢、範囲などさまざまな要素で異なります。 今回は、30歳の人が86を購入する設定で、保険料をシミュレーションしました。試算条件は、以下のとおりです。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり(エコノミー型)車両保険の保険金額:115万円車両保険の免責金額(1回目~2回目以降):5-10万円 上記の内容でシミュレーションをしたところ、年間の保険料は8万8,500円でした。月払いでは月額7,786円です。 車検 車検は、初回が新車登録から3年、2回目以降は2年に1回の頻度で受けなければなりません。車検の際には、検査費用のほかに、自賠責保険の保険料や自動車重量税も支払います。 ディーラーに86の車検を依頼した場合の車検代の目安は下記のとおりです。 <ディーラー車検の場合>・自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)・自動車重量税:2万4,600円(24ヶ月)・印紙代:1,800円・車検基本料:6万円合計:10万4,050円 ※車検基本料は内容、整備工場などにより費用は増減します 自賠責保険は、事故相手のケガや死亡、後遺障害による損害を補償する保険です。すべての自動車は、自賠責保険に加入することが自動車損害賠償保障法で義務付けられています。契約期間24ヶ月の場合、86を含む自家用乗用自動車の保険料は、一律1万7,650円です(2024年9月時点)。 自動車重量税は、クルマの重量によって税額が異なります。86の車両重量は1.5t以下のため、税額は2万4,600円です。 メンテナンス費用 車種にかかわらず、クルマを所有すると下記のメンテナンス作業が発生します。 ・洗車・エンジンオイルの交換・オイルフィルターの交換・ワイパーゴムの交換・ウォッシャー液の補充・冷却水の補充・エアコンフィルターの交換・ブレーキオイル交換・ブレーキパッドの交換 など 洗車やエンジンオイルの交換など安価なメンテナンスのみであれば、年間の費用は2〜3万円程度で済むでしょう。しかし、タイヤやバッテリーなどの交換をともなう場合は、年間で10万〜20万円ほどの費用がかかるケースがあります。 平均して、1年あたりのメンテナンス費用は5万円程度を見込んでおくとよいでしょう。ただし、クルマの状態によって変動するため、高めに見積もっておくことが大切です。 86の年間維持費はいくら? ここまで紹介してきた内容を踏まえると、1年間の合計維持費の目安は下記のとおりです。 <86の年間維持費>・燃料代:16万5,984円・自動車税(種別割):4万5,400円・任意保険:8万8,500円・車検:5万2,025円(車検は2年ごとであるため10万4,050円の半額)・メンテナンス費:5万円合計:40万1,909円 1ヶ月あたりの維持費は、約3万6,500円です。86は車重が軽く、排気量もさほど大きくありません。そのため、86の維持費はスポーツカーとしては安い方といえます。 ただし、ローンを組んで86を購入する場合は、維持費の支払いだけでなく、毎月の返済も必要です。また、駐車場を借りる場合は、駐車場代が別途かかります。 86の維持費が高いと思ったときの対処法 86を所有すると、年間で40万円を超える維持費がかかることがわかりました。スポーツカーとしては安い方であるとはいえ、維持費を支払えるか不安に感じた方も少なからずいるはずです。 そこで、86の維持費を抑える方法を2つ紹介します。 任意保険を見直す 車種や補償内容などが同じでも、保険会社によって任意保険の保険料は異なります。保険料を抑えたい場合は、複数の保険会社から見積もりを取り寄せて比較をしたうえで、加入先を選ぶとよいでしょう。 また、インターネットで加入できるダイレクト型自動車保険を選ぶのも1つの方法です。自動車ディーラーや整備工場などの代理店で加入する自動車保険よりも、割安な保険料で事故に備えられます。 車検の依頼先や整備内容を見直す 車検基本料金は、依頼先によって異なります。また、民間の整備工場であれば、ディーラーよりも、車検料金を安く済ませることも可能です。 民間の整備工場も選択肢に含め、複数の見積もりをとって依頼先を選ぶことで、車検の費用を抑えられる可能性があります。 整備士とよく相談して整備内容を決めるのも有効です。たとえば、必須ではない部品交換を次回以降の車検に回すと、費用を抑えられます。 86の売却は旧車王までご相談ください 86の維持費は、1年間で40万円ほどです。ハイオクガソリンで走るため燃料代はかさみやすいものの、スポーツカーにしてはあまり維持費がかからないといえます。また、任意保険や車検の依頼先、整備内容の見直しにより、維持費をさらに抑えることも可能です。 どうしても86の維持が難しいと感じたときは、売却も視野に入れましょう。旧車王では、86の魅力を十分に引き出した査定を行います。また、業界で問題になることがある二重査定も行っておりません。大切な86をしっかりと評価してほしいという方は、旧車王までお気軽にご相談ください。
13クラウン(130系クラウン)といえば、歴代クラウンのなかでも最高傑作との呼び声も高いモデルです。2024年9月現在でも、状態のよい個体は中古車市場で200万円を超える価格で取引されています。 しかし、発売からすでに30年以上経過している旧車でもあるため、維持費の金額が高くつきやすい点には注意が必要です。 そこで今回は、13クラウンの維持費について内訳や金額の目安などを解説します。 13クラウンの特徴 トヨタ クラウンは、1955年1月の登場以来、現在に至るまで製造が続く高級セダンです。その8代目にあたる13クラウンは、1987年9月に発売されました。 8代目クラウンには、先代よりもさらに上質で高級感あふれる内装と、美しいフォルムのボディが採用されています。また、電子制御エアサスペンションやトラクションコントロール(TRC)など、当時の最新技術も惜しみなく投入されました。 バブル経済による好景気の時代に販売されていたこともあり、8代目クラウンは1990年に歴代・過去最高の販売台数を記録しています。 ▼13クラウンの魅力についてはこちらで詳しく解説しています。V8エンジン搭載!130クラウンロイヤルサルーンGこそバブルの申し子! 13クラウンの維持費の内訳 13クラウンを所有すると、燃料代や税金、保険料などの維持費はどの程度かかるのでしょうか。 1990年8月に発売されたロイヤルサルーンG(型式:E-UZS131)を例に、13クラウンの維持費の目安についてみていきましょう。 燃料代 クラウン ロイヤルサルーンGにはV8の1UZ-FE型エンジンが搭載されています。カタログ燃費は、10モード/10・15モード燃費で7.1km/Lです。使用燃料はハイオクのみであり、レギュラーガソリン車の設定はありません。 たとえば、13クラウンを通勤や買い物、レジャーなどで利用し、1ヶ月で1,000km走行した場合、ガソリンの消費量は1ヶ月あたり約141Lです。 ハイオクガソリン1Lあたりの価格を182円(※)とすると、月間の燃料代は2万5,662円、年間では30万7,944円となります。 ※2024年9月18日時点のハイオクガソリン全国平均価格 自動車税(種別割) 自動車税(種別割)は、クルマの排気量が高くなればなるほど税額が高くなっていきます。 今回例にあげたモデルの排気量は3,968ccです。クルマの排気量が3,5000cc超4,000cc以下である場合、税額は6万6,500円となります。(2019年9月30日以前に新規登録している場合) しかし、1990年に発売された13クラウンは車齢が13年を超えており、重課の対象です。そのため、納税額は約15%増しの7万6,400円となります。 任意保険 任意保険の保険料は、車種や補償内容、運転する人の年齢・範囲、クルマの使用目的など、さまざまな要素で異なります。 今回は、30歳の人が主に通勤で使用するために13クラウンを所有する設定で保険料をシミュレーションしました。詳細条件は、下記のとおりです。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:なし 試算の結果、年間の保険料は5万4,755円でした。12回払いにした場合の保険料は、月額4,832円です。 13クラウンの場合、任意保険に車両保険を付けることはできません。車両保険金額(支払われる保険金の上限)は、クルマの時価をもとに設定されます。旧車は時価額が低く、保険金額の算出にプレミアム価格も考慮されません。13クラウンは、発売から年数が経過しており、時価が0円と評価されるため、車両保険を付けることができないのです 車検 初回の車検が済んでいる中古車を購入した場合、、2年ごとに車検を受ける必要があります。車検の際は、基本料金のほかに、自賠責保険や自動車重量税などの法定費用も支払います。金額の目安は、下記のとおりです。 <民間車検の場合>・自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)・自動車重量税:5万400円(24ヶ月)※車齢18年超で算出・印紙代:1,800円 ※指定工場の場合・車検基本料:6万円合計:12万9,850円 ※車検基本料は内容、整備工場などにより費用は増減します 自賠責保険は、自動車を所有する人のすべてに加入が義務づけられています。契約期間が24ヶ月の場合、自家用乗用自動車の保険料は一律1万7,650円です(2024年9月時点)。 自動車重量税は、自動車の重量に応じて税額が決まります。クラウン ロイヤルサルーンGの重量は1,670kgで、新車の新規登録から18年以上が経っているため、2年間で5万400円かかります。 メンテナンス費用 13クラウンの場合も、一般的なクルマと同様に下記のメンテナンス費用がかかります。 ・洗車代・エンジンオイルの交換代・オイルフィルターの交換代・ワイパーゴムの交換代・ウォッシャー液の交換代・エアコンフィルターの交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 など 13クラウンは発売から35年以上が経過しているため、部品の劣化による不具合や故障が生じやすいといえます。また、部品の生産終了により入手が困難になったことで部品代が高くなっているケースもあるため、メンテナンス費用は高額になりやすいです。 加えて13クラウンの場合、走行中にハンドルがブレる「クラウン病」を発症することがあります。クラウン病を解消するために、部分の交換や車体の調整などに多額の費用がかかるかもしれません。 以上の点から、13クラウンのメンテナンス費用は、1年あたり10万円程度を見込んでおくとよいでしょう。 13クラウンの年間維持費はいくら? ここまで紹介した内容をもとに、年間維持費の総額を計算すると、結果は下記のとおりです。 <13クラウン(E-UZS131)の年間維持費>・燃料代:30万7,944円・自動車税(種別割):7万6,400円・任意保険:5万4,755円・車検:6万4,925円(車検は2年ごとであるため12万9,850円の半額)・メンテナンス費:10万円合計:60万4,024円 1ヶ月あたりの維持費用は、約5万335円です。車両保険に加入できない分、任意保険料は割安ですが、13クラウンは排気量の大きい旧車であるため、燃料代や税金、メンテナンス費用は高い傾向にあります。そのため、維持費の総額も高くなりやすいのです。 13クラウンの維持費が高いと思ったときの対処法 ここまで、13クラウンを所有したときの維持費や高額になりやすい理由を解説しました。最後に、維持費が高いと感じた方に向けて、負担を抑える方法を2つ紹介します。 こまめにメンテナンスをする 13クラウンのような旧車は、車輌の構造や部品が劣化しているケースが多々あります。費用を抑えたいからといってメンテナンスを怠ると、やがて大きな故障が発生し、多額の修理費用が生じるかもしれません。 また、オイル交換やエアフィルター交換、空気圧の調整などが適切に行われていないと、燃費が減少して燃料代が増加することもあります。 維持費を抑えるためには、こまめにメンテナンスをすることが大切です。 丁寧な運転を心がける 急発進や急ブレーキ、急ハンドルなどはクルマに大きな負担がかかるため、故障や不具合のリスクが高まります。また、燃費の悪化にもつながるため、経済的負担が大きくなる行為です。 さらには、交通事故も引き起こしかねません。事故相手の治療費や損害賠償金などを支払うために、任意保険の保険金を請求すると、等級がダウンして翌年度の保険料は高くなります。 急発進・急ブレーキ・急ハンドルを避け、丁寧な運転を心がけることも、維持費を抑えるために重要なポイントです。 13クラウンの売却は旧車王までご相談ください 13クラウン(130系クラウン)は、発売から30年以上が経過していることもあり、維持費が高くなりがちです。今回行ったシミュレーションでは、年間で60万円を超える維持費がかかる結果となりました。13クラウンに乗るのであれば、こまめなメンテナンスや丁寧な運転を心がけ、維持費を抑えるように努めるとよいでしょう。 また、13クラウンの維持が難しいと感じた場合は、旧車王までご相談ください。13クラウンのような旧車は適切な評価が難しいのですが、旧車王は豊富な知識を持つ担当者が車輛の状態や相場などを踏まえ、適切に鑑定しております。まずはお気軽にご相談ください。
トヨタが開発したミドルサイズのクロカンであるFJクルーザー。ランクル40のようなレトロフェイスと派手なカラーバリエーションで話題になりました。 中古市場でも人気が高いクルマですが「本格派クロカンは燃費が悪いのでは?」と心配されている方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事ではFJクルーザーの燃費と維持費について解説いたします。あわせてライバル車の燃費についても紹介するため、購入時の参考にしてみてください。 FJクルーザーのカタログ燃費 FJクルーザーは2010年〜2018年の間、日本で製造・販売されていました。その期間で販売されたすべてのモデルにおいて、カタログに記載されていた燃費数値は8km/L〜8.4km/Lです。 近年のハイブリッド車が20km/L近い燃費であることを考えると、あまりよい数値とはいえません。 FJクルーザーの実燃費 カタログ燃費はあくまで目安であり、実際に走行して消費する燃料の量は異なります。FJクルーザーの実燃費を口コミサイトをもとに調べたところ、約7km/Lでした。カタログ燃費と実燃費の差はおおむね1〜2km/Lといわれているため、イメージ通りの数値だといってよいでしょう。 ライバル車の燃費 FJクルーザーのカタログ燃費と実燃費を紹介しました。一般的にみると決して燃費はよくありませんが、同じ車格のクルマと比べても数値が悪いほうなのでしょうか。ここでは、FJクルーザーと大体同時期に発売開始されたライバル車の燃費を紹介し、その性能を比較します。 トヨタ ランドクルーザー プラド 150系 2009年より発売されているトヨタのランドクルーザープラド150系の燃費は下記のとおりです。 ・カタログ燃費 7.6〜9km/L ※ガソリンモデルのみ・実燃費 約7.5km/L プラド150系には、排気量の異なるエンジンが2種類ラインナップされています。FJクルーザーの排気量に近い3,955ccだと燃費に差はつきにくいですが、2,693ccのモデルであれば維持費を抑えられるかもしれません。 また、プラド150系にはディーゼルモデルもあります。カタログ燃費が11km/L程度とガソリンモデルよりも燃焼効率がよいため、より維持費を抑えたい方は選択肢にいれるとよいでしょう。 ジープ JK ラングラー 2007年から2017年まで販売されていた、ジープのJK ラングラーの燃費は下記のとおりです。 ・カタログ燃費 7.1〜7.9km/L・実燃費 約6km/L アメリカ生まれのラングラーは、やはりかなり燃料を消費するようです。カタログ燃費、実燃費ともにFJクルーザーよりも約1km/Lほど数値が低いことがわかりました。 三菱 4代目 パジェロ 2006年から2021年まで製造・販売されたパジェロの最終世代の燃費は下記のとおりです。 ・カタログ燃費 8km/L〜10km/L・実燃費 約7km/L おおむねFJクルーザーと変わらない数値です。ただし、この世代のパジェロの排気量は3,000cc程度です。同程度の燃費でより排気量の大きいクロカンの走りを楽しみたいならFJクルーザーを選ぶとよいでしょう。 一方、プラド150系と同様にパジェロにも燃費のよいディーゼルモデルがラインナップされています。ガソリンモデルにこだわりがないのであれば選択肢にいれてもよいかもしれません。 FJクルーザーの燃料代は年間いくら? FJクルーザーの燃費の数値はわかったものの、実際に燃料代はいくらかかるのでしょうか。ここでは下記の条件で年間の燃料代を計算します。 ・実燃費7km/L・レギュラーガソリン1Lあたり170円・月間走行距離1,000km 使用燃料は月間約142Lで、1ヶ月あたり2万4,140円の燃料代がかかります。年間に換算すると28万9,680円です。 FJクルーザーを維持するための燃料代以外の費用 FJクルーザーを維持するには、燃料代以外にもさまざまな費用がかかります。ここでは、FJクルーザーを所有するにあたっての燃料代以外の維持費の内訳を紹介します。 自動車税(種別割) 自動車税(種別割)は排気量に応じて税額が決まります。FJクルーザーは3.5L超~4.0L以下(自家用)の区分に該当します。現行モデルであれば6万6,500円/年(2019年9月30日以前に新車登録した場合)ですが、新規登録から13年以上経過する場合は重課対象となり7万6,400円/円かかります。 任意保険 FJクルーザーの任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり車両保険(保険金額):130万円車両保険免責金額(1回目-2回目以降):5-10万円 上記内容でシミュレーションしたところ、総額は約7万5,000円/年でした。車両保険は130万円まで補償されます。 車検代 続いて、自家用登録したFJクルーザーの車検代についてみていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)自動車重量税:3万2,800円(24ヶ月)印紙代:1,800円 ※指定工場の場合車検料:5万円合計:102,250円 ※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。FJクルーザーのメンテナンスについては下記の費用がかかってきます。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。5万円ほどを見込んでおけばよいでしょう。FJクルーザーのタイヤ交換が発生する場合は大きなタイヤになるので+10万以上かかるケースもあります。 FJクルーザー年間維持費はいくら? 維持費の内訳について解説しましたが、ここで合計額を確認しましょう。 <自家用車登録のFJクルーザー年間維持費>燃料代:28万9,680円自動車税:6万6,500円任意保険:7万5,000円車検:5万1,125円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:5万円合計:53万2,305円 月額では4万4,000円ほどかかります。ローンで購入するとさらに月々の返済が発生するほか、月極駐車場を契約する場合は別途駐車場代が毎月かかります。 FJクルーザーの特徴・魅力 最後にFJクルーザーの特徴と魅力を振り返っておきましょう。購入を検討されている方は、維持費に対して自分の使用に見合うクルマかどうかの判断材料としてお役立てください。 優れた悪路走破性 FJクルーザーの特徴といえば、やはり優れた悪路走破性です。もともとはアメリカ向けに開発された車種だけあり、ダブルウィッシュボーン式独立懸架コイルスプリング、トレーリングリンク車軸式コイルスプリング、リヤデフロックなど本格派4WDとしての要素が豊富に詰め込まれています。 また、フルフレーム構造を採用することでボディ剛性も確保しています。道なき道をダイナミックに走行したい方にとってはぴったりの1台です。 レトロななデザイン FJクルーザーの魅力は走行性能だけではありません。ランクル40を彷彿とさせるレトロな見た目にも多くの支持が集まっています。スタイリッシュなSUVが数多くリリースされるなかで異彩を放つ存在でした。また、カラーバリエーションも豊富で自分好みのカラーに仕上げられるという点もFJクルーザーならではの特徴です。 カスタマイズ性の高さ さまざまなカスタマイズを楽しめる点もFJクルーザーの魅力です。多くのカスタムパーツが流通しており、もともとのデザインにさらなるオリジナル性を加えて楽しめます。自分だけの唯一無二の1台として所有するには、うってつけのモデルといえるでしょう。 まとめ FJクルーザーの燃費について解説しました。 約7km/Lと燃費が悪いように思えますが、同車格のライバル車と比べると平均的だといえます。維持費の大半を燃料代が占めるものの、走行性能の高さやデザインの独自性から所有満足度の高いモデルです。自分の使用に対してコストが見合うかどうかを検討したうえで購入を決めるとよいでしょう。
トヨタの最上位モデルに位置するセンチュリーの2代目にあたる50系は、国産車唯一のV12エンジンを搭載していることが特徴のセダンです。希少なV12エンジンを搭載する50系センチュリーの維持費はどの程度なのでしょうか。 この記事では、50系センチュリーの特徴や維持費の内訳とシミュレーション、維持費が高いと感じるときの対処法について解説します。 50系センチュリーの特徴 1997年4月、30年ぶりにフルモデルチェンジしたセンチュリーは、国産車初のV12エンジン(エンジン排気量4,996cc)を搭載する最高級車としてデビューしました。 最高出力は280psを発揮するものの、V12エンジンならではのスムーズな回転フィールや静粛性は、最高峰モデルのセンチュリーならではの特徴として今なお多くの人に支持されています。 外装は上品でありながらも独特な存在感があるスタイルで、内装はショーファーカーにふさわしい上質な仕上がりとなっています。また、専用の工房で仕上げられているため、妥協のない作りになっていることも特筆すべきポイントです。 1台ずつ丁寧に作られる50系センチュリーは、2017年の販売終了まで20年間にわたり生産され続けました。 50系センチュリーの維持費の内訳 50系センチュリーの維持費は、どの程度かかるのでしょうか。ここでは、1997年に発売された50系センチュリー(E-GZG50)の標準仕様車で維持費をシミュレーションします。 燃料代 国産車初となる5.0L V12エンジンを搭載する50系センチュリーの燃料代を計算してみましょう。 50系センチュリーのカタログ燃費は、10・15モードで7.2km/L。使用燃料は無鉛プレミアムガソリン(ハイオクガソリン)です。 1ヶ月あたり1,000km走行することを想定してシミュレーションすると、1ヶ月あたりの燃料代は2万5,138円(ハイオクガソリン単価181円の場合)。1年間に換算すると30万1,656円です。 エンジン排気量が大きいことに加え、無鉛プレミアムガソリンを使用することから、燃料代は高くなる傾向にあるといえるでしょう。 自動車税(種別割) 5.0Lという大排気量エンジンを搭載するセンチュリーの自動車税(種別割)は、標準税額が1年あたり8万7,000円です。(2019年10月1日以降に新規登録している場合)ただし、1997年式のセンチュリーの場合、初度登録日から13年以上経過しており重課の対象となることから、1年あたりの税額が10万1,200円かかります。 センチュリーは、年数が経過しても色褪せない魅力があるモデルですが、自動車税(種別割)が年間10万円を超えるため、維持するハードルは高いといえるでしょう。 任意保険 任意保険を大手ネット型保険でシミュレーションしてみましょう。条件は下記のとおりです。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり(限定) 上記内容でシミュレーションしたところ、約9万2,569円/年でした。なお、条件や補償内容に応じて保険料は変動します。詳しい保険料はご自身の条件でシミュレーションして確かめてください。 車検 車検の費用について見ていきましょう。なお、ここでは、ディーラーや整備工場など、指定工場での車検を受けることを想定してシミュレーションしてみました。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)自動車重量税:5万400円(24ヶ月)※初年度登録から18年以上経過で算出印紙代:1,800円車検料:6万円合計:12万9,850円 ※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します※年式が古いクルマの場合は車検整備費用が異なる場合があります 1997年登録のセンチュリーの場合、初度登録日から18年以上経過する車輌のため、重量税が重課されます。このシミュレーションは、現行車の車検費用を元にした金額となっているため、年式が古いクルマの場合は車検整備費用が異なる可能性があります。加えて、部品交換や調整などをすると、別途部品代や工賃が発生するためシミュレーション金額は参考程度にお考えください。 メンテナンス費用 センチュリーのメンテナンスと、目安となる費用は、下記の項目と金額になります。 ・洗車・ワイパーゴムの交換・ウォッシャー液補充・冷却水の補充・各種フィルター交換・ヘッドライト(バルブ)交換・エンジンオイル交換・ブレーキオイル交換・エアクリーナー交換・電装部品の交換 など これらのメンテナンスには、年間10万円程度かかると考えられます。また、タイヤ交換をした場合は、タイヤ代、バランス・調整料、廃タイヤ廃棄費用などがかかるため、別途20万円ほど追加でかかるでしょう。そのため、タイヤ交換をした場合の年間メンテナンス費用は、30万円程度になると考えられます。 50系センチュリーの年間維持費はいくら? 50系センチュリーの年間維持費は、次のとおりです。 <自家用車登録のセンチュリー年間維持費>燃料代:30万1,656円自動車税(種別割):10万1,200円任意保険:9万2,569円車検:6万4,925円(2年ごとにかかる費用の半分)メンテナンス費:10万円合計:66万350円 1ヶ月あたりの費用に換算すると約5万5,030円です。このシミュレーションでは、毎月1,000km走行することを想定しています。そのため、走行距離が短かかったり任意保険の条件が異なったりする場合は、維持費の金額も変わってきます。 センチュリー 50系の維持費が高いと思った時の対処法 トヨタの最高峰モデルに位置するセンチュリーの2代目(50系)の維持費は、年間60万円以上、月々5万5,000円以上かかる計算となりました。 維持費の内訳を見てみると、税金や燃料代が高くなっていることがわかります。これらの維持費を下げるのは難しいため、維持し続けるのが難しいと感じる方もいるのではないでしょうか。 もし、維持するのが大変だと感じたときは、センチュリーを売却して新しいクルマに乗り換えることを視野に入れることをおすすめします。センチュリーは、日本が誇る最高級車であるため、高値で売却できる可能性が高いモデルです。センチュリーの売却を検討し始めたときは、年式が古いクルマの買取を専門としている旧車王にご相談ください。
78プラドは、トヨタの本格派オフロード車であるランドクルーザーに、初めてプラドというサブネームが与えられたモデルです。この78プラドの中古価格は、現在どのようになっているのでしょうか。今回は、78プラドの特徴や価格状況から、より高く売るためのポイントまで詳しく解説します。 78プラドとは 78プラドは、1990年から1996年までトヨタ自動車が製造したオフロード車です。以前は、ランドクルーザーの名前で世界の多くの国々で販売されていました。ランドクルーザーは補修が必要になる部品をあえて新規設計しないため、世界中どこでも修理しやすいという特徴があります。 プラドが誕生した1990年初頭の日本は、まさにRVブームでした。RVは「Recreational Vehicle」の略で、趣味やレジャーを楽しむために開発されたクルマです。天井にはルーフレール、正面には巨大な通称“カンガルーバンパー”とフォグランプ、背中にスペアタイヤを背負ったスタイルが特徴的でした。当時は三菱のRV車が人気で、ラインナップの頂点に君臨したのがパジェロです。 そんな人気のパジェロに対抗すべく、ランドクルーザーのイメージ一新を担ったのが78プラドでした。ランドクルーザーでも従来の70系バンから、乗用車としても使いやすい4ドア・セミロング車として登場しました。パワートレインは電子制御化した2.4L直列4気筒OHCディーゼルターボに、4速オートマチック・トランスミッションが組み合わされました。 1993年5月にマイナーチェンし、エンジンは3リッター直列4気筒OHCディーゼルターボへと変更されています。エンジンの変更により高出力化と環境性能の向上が図られました。 78プラドの価格は高騰している? 78プラドの価格は、新型コロナウィルスの蔓延により一時期値下がりしたものの、2024年3月頃から上昇傾向にあります(※2024年9月時点)。これは、SUV人気の高まりや中古車市場の需要増加が影響しているものと考えられます。 また、メーカーや車種によっては半導体不足により新車の生産の遅延が続いていることも、買取相場が上昇している理由の1つです。 78プラドの現在の買取相場 78プラドの現在の買取相場は、下記のとおりです。 型式 買取相場 KZJ78G 10万〜300万円 KZJ78W 10万〜300万円 LJ78G 10万〜150万円 LJ78W 10万〜150万円 78プラドは、ランドクルーザープラドの中でも人気があるモデルのため、車輌の状態がよければ高く売却できる可能性があります。なかでも1KZ-TE型エンジンを搭載している後期モデルには高値がつきやすいです。 また、カスタムされた個体が注目されているものの、元の状態を保った車輌も高い評価を受けています。リセールバリューを考慮すると、オリジナルの状態を維持している方が流行に左右されにくく、より高値で売却できる可能性が高いでしょう。 78プラドを高く売るにはどうすればよい? 78プラドの現在の買取相場を紹介しました。ここでは、より高く売るためにおさえておきたいポイントを解説します。 こまめにメンテナンスする 78プラドは、最終モデルであっても発売されたのが1996年で、車齢は25年を超えています。不具合が発生する可能性は低くはありません。 そのため、良好な状態を保つためにはこまめなメンテナンスが必須です。また78プラドのユーザーの声を聞くと「故障しない車」というよりは「故障してもすぐに直せる車」であるようです。モデルチェンジしても部品を新設計にしないなど、トヨタのランドクルーザーに対する設計思想が強く影響しています。少し異変を感じたら、症状が悪化する前に確認しましょう。 無茶な走行を控える いかに走破性の高いプラドとはいえ、何度も繰り返して悪路を走行すると負担がかかります。車重も大きいため、悪路走行時は特に足回り部品を酷使することになります。 とはいえ山道を走るために乗っているユーザーも多いでしょう。悪路走行時にはなるべく優しい運転を心がけることをおすすめします。 長距離運転では定期的に休憩する 78プラドは、エンジンや燃料噴射系の故障が多いといわれています。中にはシリンダーヘッドが割れたという事例もあり、これら部品への負担を抑えるためにも、長距離移動時には十分に休憩を取ることをおすすめします。
4ナンバー車の自動車税額は、3ナンバーや5ナンバーの乗用車とは異なります。自動車税の納付でトラブルにならないように、正確な税額を把握しておきましょう。 この記事では、4ナンバー車の自動車税や自動車重量税、自賠責保険料などについて紹介します。 4ナンバー車とは 4ナンバー車は貨物の運送で使う小型自動車のことです。分類番号は4から始まり、「貨物自動車」や「小型貨物自動車」に該当します。そもそも分類番号は車体の大きさやクルマの用途によって区別するナンバーのことで、ナンバープレートの地名の横に記載されています。 4ナンバー車として登録されるモデルには、トヨタのハイエースバンやスズキのエブリイなどがあります。4ナンバー車の車輌サイズの基準は下記のとおりです。 ・全長 4,700cm以下・全幅 1,700cm以下・全高 2,000cm以下・排気量 660cc超2,000cc以下(ディーゼル車は対象外) 出典:国土交通省「自動車の種類」 上記のサイズを超える場合は、1ナンバー車としての登録が必要です。また、貨物の運送で使うため、下記のような要件もクリアしなければなりません。 ・車輌の荷物積載スペースの床面積が1㎡以上ある(軽自動車は0.6㎡以上)・後部座席よりも荷物を積むスペースが広い・積載可能重量が乗車定員の合計重量を超えている(乗員一人当たり55kgとして計算)・荷物の積み降ろし口が幅80cm以上、高さ80cm以上ある(軽自動車は幅60cm以上、高さ80cm以上)・荷物を積むスペースと乗客席の間に壁や保護仕切りがある この他にも要件はあるため、詳しくは国土交通省のページを参照し、要件を満たしているか確認しましょう。 出典:国土交通省「3 貨物自動車等」 4ナンバー車の自動車税種別割 4ナンバー車の自動車税種別割は、クルマの「最大積載量」によって決まります。具体的な税額は下記のとおりです。 【乗車定員が3人以下】 最大積載量 営業用 自家用 〜1t 6,500円 8,000円 1t〜2t以下 9,000円 11,500円 2t〜3t以下 12,000円 16,000円 3t〜4t以下 15,000円 20,500円 4t〜5t以下 18,500円 25,500円 5t〜6t以下 22,000円 30,000円 6t〜7t以下 25,500円 35,000円 7t〜8t以下 29,500円 40,500円 乗車定員が4人以上の場合は最大積載量のほかに、排気量に応じて税額が異なります。具体的な税額は下記のとおりです。 【乗車定員が4人以上】 最大積載量・排気量 営業用 自家用 1t以下・1L以下 10,200円 13,200円 1t以下・1L〜1.5L以下 11,200円 14,300円 1t以下・1.5L超 12,800円 16,000円 1t〜2t以下・1L以下 12,700円 16,700円 1t〜2t以下・1L〜1.5L以下 13,700円 17,800円 1t〜2t以下・1.5L超 15,300円 19,500円 2t〜3t以下・1L以下 15,700円 21,200円 2t〜3t以下・1L〜1.5L以下 16,700円 22,300円 2t〜3t以下・1.5L超 18,300円 18,300円 参考:東京主税局「税率(年額)」 また、軽貨物自動車は以下の税額が適用されます。 平成27年4月1日以後に新規検査 平成27年3月31日までに新規検査 営業用 3,800円 3,000円 自家用 5,000円 4,000円 4ナンバー車の自動車重量税 4ナンバー車の自動車重量税は、車輌重量ではなく「車輌総重量」で決まります。車輌総重量ごとの税額は、下記のとおりです。 車輌総重量 事業用 自家用 1t以下 2,600円 3,300円 〜2t 5,200円 6,600円 〜2.5t 7,800円 9,900円 〜3t 7,800円 12,300円 〜4t 10,400円 16,400円 〜5t 13,000円 20,500円 〜6t 15,600円 24,600円 〜7t 18,200円 28,700円 〜8t 28,700円 32,800円 軽自動車 5,200円 6,600円 出典:国土交通省「継続検査等時における自動車重量税額」 4ナンバー車の自賠責保険料 4ナンバー車の自賠責保険料は、加入期間によって決まります。具体的な金額は下記のとおりです。 ■小型貨物自動車・24ヶ月営業用:26,240円自家用:20,340円 ・12ヶ月営業用:15,830円自家用:12,850円 ■軽貨物自動車・24ヶ月検査対象車:17,540円検査対象外車:8,920円 出典:損害保険料算出機構「自動車損害賠償責任保険基準料率 2023年1月18日届出」 4ナンバー車は自動車税種別割が安い 4ナンバー車は、3ナンバー車や5ナンバー車より自動車税種別割が安いです。また、税額が決まる基準が異なり、3ナンバーや5ナンバーが排気量によって税額が決まるのに対し、4ナンバー車は最大積載量に応じて税額が設定されています。 たとえば、普通乗用車の自動車税種別割は最低でも年間25,000円(1L以下・自家用/2019年10月1日以降に新規登録した場合)かかります。一方、4ナンバー車は最も税額の低い区分だと年間8,000円(〜1t・自家用)です。 また、4ナンバーの軽自動車が年間5,000円に対して、5ナンバーの軽自動車の場合は年間10,800円です。 自動車税種別割は13年経過で重課となることに注意 自動車税種別割は13年経過すると、税額が重課されることに注意が必要です。初度登録年月から13年経過したクルマは環境負荷が大きいと考えられているため、税額が15%程度重課されます。 また、自動車重量税も初度登録年月から13年経過すると重課され、18年を超えるとさらに税額が高くなります。 一方、環境に優しい電気自動車やプラグインハイブリッド自動車などは「グリーン化特列」(※1)が適用されるため、自動車税種別割を抑えることが可能です。自動車重量税には「エコカー減税」が適用(※2)され、車検時にかかる税金を抑えられます。 4ナンバー車の自動車税種別割を抑えたい場合は、環境に優しいモデルに乗り換えるとよいでしょう。たとえば、小型貨物自動車の場合は下記の電気自動車が該当します。 ・三菱 ミニキャブEV・ホンダ N-VAN e・日産 クリッパーEV なお、ディーゼル車の場合は初度登録から11年経過していると自動車税種別割が重課されます。 ※1 購入した翌年度の自動車税種別割の軽減措置は2026年3月31日までの新規登録車が対象※2 2024年1月1日〜2025年4月30日までの新規登録車が対象上記はいずれも2024年7月時点の情報です。出典:トヨタ「エコカー対象車 | エコカー減税・環境性能割・グリーン化特例について」 まとめ 4ナンバー車は貨物の運送で使う小型自動車であり、自動車税種別割の税額は「最大積載量」に応じて異なります。3ナンバー車や5ナンバー車よりも4ナンバー車の方が自動車税種別割を抑えられますが、初度登録年月から13年経過すると15%程度重課されることに注意が必要です(自動車重量税は13年・18年)。 4ナンバー車の購入を検討する際には、最大積載量にあわせて、中古の場合は年式を確認し、自動車税種別割の正確な税額を把握しましょう。
8ナンバー車の車検のサイクルは自家用車と異なります。適切な頻度で受けるためにも、8ナンバー車の車検のサイクルを把握しておきましょう。 この記事では、8ナンバー車の車検の期間や内容、費用も紹介します。 8ナンバー車の基準 8ナンバー車とは、ベースの車輌を改造して特殊な設備を備えたクルマのことです。ナンバープレートの地名の横に記載されている2〜3桁の頭の数字が8から始まる場合、8ナンバー車に該当します。 自動車の用途は「特種用途自動車」に区分され、全部で78種類の車体形状があります。たとえば、救急車や消防車などの緊急車輌のほかに、特殊な設備が備えられた以下のクルマも8ナンバー車です。 ・郵便車(13形状)・アスファルト運搬車(15形状)・車いす移動車(2形状)・キャンピングカー(3形状) 自家用車を改造して8ナンバーとして登録することもできます。ただし、8ナンバーとしてクルマを登録するには、条件をクリアしたうえで構造変更手続きをしなければなりません。 8ナンバー車の車検は何年ごとに受けるのか 8ナンバー車は、新車で登録してから2年後に初回車検、以降も2年ごとに車検を受ける必要があります。貨物自動車(1ナンバー車や4ナンバー車)は、新車で登録してから2年後に初回車検、以降は1年ごとに受けなければなりません。(一部を除く) 8ナンバー車は2年に1回で済むため、車検にかかる費用や手間を抑えられます。なお、日常で使用している自家用乗用車(3ナンバー車や5ナンバー車)は、新車で登録してから3年後に初回車検、以降は2年ごとに車検を受けます。 8ナンバー車の車検費用 8ナンバー車にかかる車検費用は、他の用途のクルマと異なります。ここから、8ナンバー車の車検費用について詳しく紹介します。 車検料金 車検料金は、依頼先の業者によって異なります。8ナンバー車は、特殊な設備が備えられているため、自家用乗用車より車検費用が高く設定されているケースが多い傾向にあります。 また、特殊な設備が備えられていることにより、車検を受け付けてもらえないケースも少なくありません。購入店またはベース車輌のディーラーに、8ナンバー車の車検が可能かどうか確認してみてください。 なお、車検料金のほかに整備箇所の部品代や工賃もかかります。 自賠責保険料 自賠責保険料は用途や車種、契約期間によって保険料が異なります。自賠責保険料とは、事故発生時に被害者を補償する保険のことであり、公道を走行する際に必ず加入しなければなりません。 8ナンバー車は2年ごとに車検を受ける必要があるため、基本的に24ヶ月で加入します。8ナンバー車の自賠責保険料は以下のとおりです。 24ヶ月 25ヶ月 3輪以上の自動車(キャンピングカーなど) 1万9,980円 2万580円 軽自動車(検査対象車) 1万1,290円 1万1,530円 緊急自動車 7,470円 7,560円 霊きゅう自動車 7,930円 8,040円 教習自動車 7,930円 8,040円 ※離島以外の地域(沖縄を除く) 出典:損害保険料率算出機構「2.基準料率 (その5 28〜21ヶ月契約)」 自家用乗用車の24ヶ月分の自賠責保険料は1万7,650円です。一部のクルマを除いて、8ナンバー車のほうが保険料が高いことに留意してください。 なお、8ナンバー車であることは任意保険料に影響しません。8ナンバー車でも、自家用車と同様の方法で任意保険料が算出されます。ただし、保険会社によっては8ナンバー車の任意保険を取り扱っていない場合がある点に注意しましょう。 重量税 4ナンバー車の重量税は、車輌総重量によって税額が決まります。税額は以下のとおりです。 車輌重量 基準の税額 新規登録から13年経過 新規登録から18年経過 〜1t 8,200円 1万1,400円 1万2,600円 〜2t 1万6,400円 2万2,800円 2万5,200円 〜3t 2万4,600円 3万4,200円 3万7,800円 〜4t 3万2,800円 4万5,600円 5万400円 〜5t 4万1,000円 5万7,000円 6万3,000円 出典:国土交通省「2023年5月1日からの自動車重量税の税額表」 なお、自動車税に関しては自家用乗用車より税額が安くなっています。排気量2L〜2.5Lの場合、8ナンバー車は3万4,800円、自家用乗用車は4万3,500円です。 参考:千葉県ホームページ「令和5年度自動車税種別割税率及び月割税額早見表」 印紙代 8ナンバー車の印紙代は、依頼する業者が「指定工場」か「認証工場」かによって、金額が異なります。 各工場ごとの印紙代は、以下のとおりです。 ・指定工場:1,800円・認証工場:2,300円 指定工場は、自社の工場で車検の検査を行えます。「保安基準適合証」を交付できる工場のため、運輸支局に車輌を持ち込む必要がありません。 一方、認証工場では車検の検査を実施できません。車輌を運輸支局に持ち込む必要があります。印紙代を抑えたい場合は、指定工場の認証を受けている業者に依頼しましょう。 なお、ほとんどのディーラーや車検専門店、自動車販売店は指定工場の認証を受けています。 参考:国土交通省「登録・検査手数料一覧表」 8ナンバーのメリット・デメリット 8ナンバー車のメリットとデメリットは、以下のとおりです。 ■メリット・自動車税が自家用車より安い・貨物車(1ナンバー車や4ナンバー車)より車検のサイクルが長い ■デメリット・自賠責保険料が高い・任意保険を扱っていない保険会社もある 8ナンバー車は自賠責保険料が高く、任意保険を取扱っている保険会社が限られているものの、税金の納付額や車検の回数を抑えられます。そのため、8ナンバーに登録し直せばクルマの維持費を抑えられる場合があります。 たとえば、4ナンバーとして登録しているハイエースをキャンピングカーに改造して、8ナンバーを取得するといった方法です。ただし、8ナンバーを取得するには定められた条件をクリアしたうえで、構造変更手続きを運輸支局で行う必要があります。 構造変更手続きには書類審査と実車審査があり、厳しい審査に合格しなければ8ナンバーを取得できません。過去に節税目的で不正に8ナンバーを取得するユーザーが増えたために、構造変更手続きが厳格化されました。8ナンバーへの登録を検討される場合には、条件と手続きの手間を十分に理解したうえで行いましょう。 まとめ 8ナンバー車は、新車で登録してから2年後に初回車検、以降は2年ごとに車検を受けます。車検費用の内訳は他のクルマと同じではあるものの、自動車税が安いため、8ナンバーに登録し直せばクルマの維持費を抑えることが可能です。ただし、8ナンバーに登録し直すには車輌を改造して、運輸支局で構造変更手続きをしなければなりません。 しかし、構造変更手続きは厳しくなっており、容易に8ナンバーを取得できない可能性もあります。8ナンバーの構造変更を検討している場合は、改造や手続きの手間を考慮しましょう。