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クルマの修理が必要になったとき、多くの方は業者に費用の見積もりを依頼します。しかし、見積もりだけ依頼できるのでしょうか。この記事では、クルマの修理の見積もりだけできるのか、またその費用や注意点などについても詳しく紹介します。 クルマの修理の見積もりだけ取ることは可能 修理業者やディーラーなどに修理を依頼する際は、修理前に見積もりを取得できます。なお、見積もりを取ることは依頼の確約ではないため、料金が高い、ほかによい依頼先が見つかったなどの理由で、依頼をしないことも可能です。 実際の見積もりでは、修理費用の概算や作業内容を把握できます。見積もりを依頼する際は、下記の情報を準備しましょう。 ・車種・年式・走行距離・気になる症状や修理したい箇所・保険利用の有無 保険を使う場合は、保険会社への見積書の提出が必要です。事前に保険を利用する旨を伝えれば、見積もりのやり直しを防げます。 店舗への来店が難しい場合は、各社のホームページから見積もり依頼が可能です。写真を添付すれば、より正確な概算を出してもらえます。見積もり結果は、修理費用の目安として活用しましょう。 事前に見積もりを取得することで、修理内容や費用を踏まえた依頼先選びが可能になります。必要に応じて複数の業者から見積もりを取得し、比較するとよいでしょう。 クルマの修理見積もりに費用がかかるケース・かからないケース クルマの修理だけでなく、車を下取りに出すときや引越し業者を選ぶときなど、さまざまな場面で見積もりを依頼します。 見積もりは無料で依頼できるのが当然と認識している方もいますが、車の修理の場合は見積もりが有料になることも多くあります。 以下では、見積もりに費用がかかるケース、かからないケースについて詳しく解説します。 費用がかかるケース クルマの修理の見積もりは有料であるケースが多いです。 車は、数多くのパーツが複雑に組み合わさって構成されてます。たとえば、エンジンの調子が悪くなるトラブルであっても、エンジン自体に不具合が出ているのか、周りのパーツに不具合が出ているのかを見ただけでは判別できません。 不具合が出ているであろう箇所を1つずつ丁寧に確認をして、修理すべき部分を見つけ出し、見積もり費用を算出します。 このように時間と労力がかかるうえに場合によっては特殊な機械を使用するため、車の修理の見積もりには基本的に費用がかかります。 費用がかからないケース ボディのかすり傷や凹みなどパッと見て修理部分がわかる場合には、見積もりの費用がかからないこともあります。 ただし、かすり傷や凹みだけであっても傷の大きさや深さ、箇所によっては見積もりに時間がかかることもあり、個人で無料かどうかの判断はできません。 後々トラブルにならないよう、無料である可能性があっても事前に費用がかかるかどうか確認しておきましょう。 また、なかには「見積もり無料」をアピールしている業者もあります。こういった場合には見積もり自体には費用がかかりません。 しかし、上記でも解説したとおり、車の修理の見積もりを出すには時間がかかります。そのため、見積もり自体は無料であっても算出にかかった人件費や費用分が修理代に加算されることがあります。 クルマの修理の見積もりだけ取るときの注意点 冒頭でも伝えたように、修理内容によっては買い替えるほうがお得になる場合もあることから、費用次第で検討したいという方も多くいます。 クルマの修理の見積もりだけ依頼する際にはトラブルにならないよう、以下の点に注意しておきましょう。 ・見積もりだけということを事前に伝える ・保険会社からの依頼の場合はその旨を伝える それぞれ詳しく解説します。 見積もりだけということを事前に伝える 事故にあったときは修理と買い換えのいずれかを選択することになるため、見積もりだけ依頼する場合は、その旨を事前に伝えておくことが大切です。事前に伝えていない場合、急に修理が始まってしまいトラブルになる可能性もあります。 さらにどのような条件であれば修理を受けるのかなど細かく伝えておきましょう。たとえば、「費用が何万円以下なら修理を任せたい」のように、明確に金額を伝えることでトラブルを防げます。 また、見積もりにかかる手数料や時間についても確認しましょう。 保険会社からの依頼の場合はその旨を伝える 保険会社から保険金を受け取る場合には、修理の見積もりが必要です。業者には事前に「保険会社からの依頼で見積もりを取りたい」という旨を伝えておきましょう。保険金が支払われるまでに、保険会社が業者やディーラーと直接やり取りをして修理箇所や修理費用を確認します。 保険会社からの依頼であることを伝えていないと、業者に突然連絡が入ることで、やり取りがスムーズに進まないこともあります。 クルマの修理の見積もりにかかる費用の相場 見積もり費用は、修理業者や修理内容によって異なります。見積もり費用の目安は、修理費用の5~10%程度です。 たとえば、修理費用が10万円の場合は5,000~1万円、20万円の場合は1~2万円です。 見積もり費用が発生する理由は、修理箇所の把握に時間がかかることや、安易な見積もり依頼を防ぐためです。バンパーの傷やドアの凹みなど、見た目で修理箇所がわかる場合は、無料で見積もってもらえるケースもあります。一方、エンジンやミッションの不具合のように点検に時間がかかる場合は有料扱いとなるでしょう。 クルマの修理の見積もりの依頼先 修理の見積もり依頼先は主に、ディーラー・修理工場・カー用品店の3つが挙げられます。各依頼先の特徴と向いているケースについて紹介します。 ディーラー メーカー直営の正規販売店として、専門の整備士による高品質な修理が特徴です。純正部品を使用し、修理後の保証も充実しているため、安心感があります。一方で、費用は高めで修理期間も比較的長くかかります。 【メリット】・メーカー専門の整備士が対応・純正部品による高品質な修理・アフターサービスが充実・修理後の保証が充実 【デメリット】・修理費用が高め・社外品は使用不可・修理期間が比較的長い 特に新車や保証期間が残っているクルマの修理におすすめです。高品質な修理を重視する方や、修理後の保証を大切にする方に向いています。 整備工場 社外品やリサイクル部品を使用し、ディーラーより安価な修理が可能です。即日修理や多様な車種への対応など、柔軟なサービスも魅力です。ただし、工場により技術力に差があるため、評判の良い工場選びが重要です。 【メリット】・修理費用が比較的安価・社外品での修理が可能・即日修理にも対応している・多様な車種に対応できる 【デメリット】・工場により技術力の差がある・社外品使用時は保証対象外・部品の取り寄せに時間がかかる場合もある 修理費用をおさえたい方や、柔軟な対応を求める方におすすめです。特に信頼できる工場を知っている場合は、継続的な利用がお得です。 カー用品店 バンパーの傷や軽度な凹みなど、簡単な修理に対応します。料金設定が明確で、気軽に相談できる雰囲気が特徴です。ただし、大規模な修理や特殊な車輌には対応できない場合が多い点には注意が必要です。 【メリット】・料金設定が明確・軽度な修理なら即日対応できる・気軽に相談できる・修理費用が比較的安価 【デメリット】・大規模な修理は非対応・スタッフの技術力にばらつきがある・特殊な車輌は対応できない場合もある 外装の軽度な修理や、明確な料金設定を重視する方におすすめです。また、気軽に相談したい方にも向いています。 クルマの修理の見積もりを取るメリット 車の修理の見積もりはいくつかの業者への依頼をおすすめします。その理由は、主に以下の3点です。 ・費用相場がわかる ・依頼先を判断しやすくなる ・売却と修理を適切に選べるようになる それぞれ詳しく解説します。 費用相場がわかる 複数の業者に見積もりを依頼することで、修理費用の相場を把握できます。修理にかかる費用は一様ではなく、また業者によって修理方法が異なるため、見積もり金額には大きな差が生じます。 そのため、大体の相場を把握したうえで、適正価格の業者を選ぶことが大切です。見積もり金額に大きな差がある場合、高額な場合はその理由を確認しましょう。逆に安すぎる場合も同様に問い合わせてみてください。料金に対する疑問や不安が解消されない場合は、その業者への依頼は避けたほうが無難です。 依頼先を判断しやすくなる 複数の業者に見積もりを依頼し、費用の相場がわかるようになれば依頼先の判断もしやすくなります。上述のとおり、相場を知ると高くても安くても疑問に思うようになります。 なぜ高いのか、なぜ安いのかを質問し、納得できる説明を得ることで、業者の選定がスムーズに行えます。同時に、スタッフの対応やサービスなど他のポイントも確認して比較しましょう。 売却と修理を適切に選べるようになる 場合によっては修理するより買い換える方がお得な場合もあります。複数の業者に見積もりを依頼すると修理費用の相場がわかるため、買い換えも視野に入れる機会となります。 まとめ 見積もりは、車の修理を依頼するうえで大事な判断材料になります。また、業者選びをするためにも複数の業者に依頼することが大切です。 ただし、業者とのトラブルにならないよう、見積もりだけ依頼する場合は事前にその旨は伝えておきましょう。
クラッチは、エンジンの動力をタイヤへ効率的に伝える装置で、クルマの動きをスムーズに調整する役割を担っています。 本記事では、クラッチの基本的な仕組みやクラッチの種類、劣化を防ぐための操作方法についてわかりやすく解説します。クルマとバイクのクラッチの違いや、AT車に採用されるトルクコンバーターの役割についても触れていますのでぜひ参考にしてみてください。 クラッチとは クラッチは、エンジンの動力をタイヤに伝えるために必要な伝達装置で、変速機(トランスミッション)とエンジンの間に取り付けられています。 クラッチを言い換えると「動力伝達装置」です。エンジンの動力をトランスミッションに伝える役割があります。 クラッチの仕組み 基本的にクラッチは、エンジン側のフライホイールとトランスミッション側のクラッチ板の2つの板で構成されています。この2つを繋げたり切ったりするのがマニュアルトランスミッション車(MT車)のクラッチペダルです。 クラッチペダルから足を離すとフライホイールクラッチ板が繋がります。反対に、クラッチペダルを踏み込むとフライホイールとクラッチ板が離れます。 半クラッチとは 半クラッチとは、エンジン側のフライホイールとトランスミッション側のクラッチ板がつながるポイント(クラッチミートするポイント)を調整することです。 MT車の運転では、クラッチが繋がるポイントを探せることが重要となります。 もし、高速で回転するエンジン側のクラッチ板をトランスミッション側のクラッチ板に急につなげてしまうと、次のようなトラブルが起こります。 ・急発進する・エンジンが止まる・クラッチを傷める このようなことが発生する可能性があるため、MT車のクラッチペダルを操作するときは、一気に踏み込み、クラッチが繋がるポイントを探し、クラッチミートするところでクラッチペダルを戻すのを一時的に止め、速度が乗ってきたらクラッチペダルを戻す動作を再開するという基本的な操作をマスターすることが大切です。 クラッチの種類 クラッチには、さまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。ここからは、クラッチの種類や特徴を簡単に解説します。 ドッグクラッチ ドッグクラッチは、クラッチ同士の接続が凹凸になっているクラッチです。クラッチが噛み合う構造となっているため伝達効率が高いことが特徴となっています。 摩擦クラッチ 一般的にクラッチと呼ばれるのが「摩擦クラッチ」です。エンジン側のクラッチ板とトランスミッション側のクラッチ板の摩擦を利用して動力を伝えます。また、摩擦クラッチには以下のタイプがあります。 ・クラッチ板の操作を自動化したタイプ・クラッチ板を複数枚にしたタイプ(多板クラッチ)・オイルで満たしたタイプ(湿式クラッチ)・電磁石でクラッチの圧着するタイプ(電磁摩擦クラッチ) など 遠心クラッチ 遠心クラッチは、エンジンで発生した動力によって生み出される遠心力を利用して繋げるクラッチです。エンジンの回転が速くなると、遠心力でクラッチが繋がり、動力が伝わるしくみになっています。 流体クラッチ 流体クラッチは、流体で満たされた密閉空間でエンジン側の動力をトランスミッションに伝えるクラッチです。動力がスムーズに伝わることが特徴です。 クルマとバイクのクラッチに違いはある? クルマとバイクのクラッチでは、構造や機能、操作方法に違いがあります。具体的な違いについて、下記の表でまとめました。 項目 クルマ バイク 構造 1枚板の単板式(クラッチプレートとフライホイール) 複数板を重ねた多版式(クラッチプレートとフリクションプレート) 機能 ・乾式クラッチ(オイルに浸かっていない)・摩耗が多い・騒音が大きい ・湿式クラッチ(オイルに浸かっている・摩耗が少ない・静音性に優れる 操作方法 左足でペダル操作 左手でレバー操作 ※車種によっては構造が異なる場合があります。 一時期、バイクにも乾式クラッチが採用されていました。しかし、騒音や冷却の問題、摩擦材のカスが飛び散るなどの問題などがあり、現在ではほとんどみられなくなっています。 AT車にはクラッチの代わりにトルクコンバーターを搭載 クラッチ操作を必要としないオートマチックトランスミッション(AT)には、クラッチの代わりに流体クラッチを応用したトルクコンバーターを採用しています。また、近年ではクラッチ操作を自動化した2ペダルのマニュアルトランスミッション車(多板クラッチや自動クラッチなど)も増えてきました。 クラッチの寿命を縮める原因 クラッチの寿命を縮めてしまう原因は、主に下記の3つです。 ・急なクラッチ操作・無理にクラッチを繋げる・わずかに擦っている状態(半クラッチ)を多用する 急なクラッチ操作は、クラッチディスクに過度な負担がかかります。特に発進時や加速時に荒く踏み込む操作をしてしまうと、摩耗を早めます。 また、無理なクラッチ接続も摩耗を進行させる原因です。エンジン回転数が高いままクラッチをつなげると、強い摩擦が発生してしまいます。 なお、半クラッチの多用は最も注意が必要です。クラッチを中途半端な位置で使い続けるほど、劣化が進みます。坂道発進時や渋滞時に多くみられる半クラッチ状態は、できるだけ短時間で完了させましょう。 クラッチの劣化を抑えるためのポイント クラッチの寿命を縮めたり、劣化を抑えたりするためには、クラッチの構造を理解して正しい操作をすることが重要です。ここからは、クラッチの劣化を抑えるポイントを紹介します。 ブリッピングする ブリッピングは、シフトダウンしたときにエンジン回転数を合わせる操作です。MT車でシフトダウンしたときに、急減速したり突っかかるような動きが起きるのは、エンジンの回転数と車の速度とギアが合っていないことが原因です。 このような急減速や突っかかるような挙動をなくすためには、シフトダウンしたときに、エンジン回転数を上げる必要があります。このエンジン回転数を上げてギアを繋げる操作がブリッピングです。 クラッチペダルから足を離す 運転の最中、何気なくクラッチペダルの上に足を置いている方も多いかもしれませんが、クラッチを劣化させる可能性があります。足に力を入れているつもりがなくても、無意識に軽く踏み込んでしまい、半クラッチ状態になっていることも少なくありません。 微々たる影響ですがクラッチを摩耗させてしまい、積み重なると大きなダメージに発展しかねないため、なるべくクラッチペダルから足を離して運転しましょう。 まとめ クラッチは、エンジンの動力をタイヤに伝えるために必要な動力伝達装置の1つです。限定なし(MT)免許を取得する際に苦労することがあるクラッチ操作は、仕組みや構造を理解すると、どのように操作するのが適切なのかわかるのではないでしょうか。クラッチの構造や仕組み、伝達方法を理解し、適切なクラッチ操作をして、運転をさらに楽しんでみてください。
「クルマを手放したいけど、ローン中だと売却できないのでは?」と思っている方もいるのではないでしょうか。結論として、ローン中でもクルマの売却は可能です。しかし、ケース別にポイントや用意しなければならない書類があります。 そこでこの記事では、ローンが残っているクルマを売却する流れや注意点などを紹介します。 ローン中のクルマを売却するならまずは名義をチェック! ローン中のクルマを売るのであれば、まずは誰の名義なのかを確認する必要があります。名義によって売却の流れが変わるためです。名義が誰なのかわからない場合は、車検証の「所有者」欄をチェックしましょう。 自分・家族名義の場合 自分名義のクルマであれば、ローン中であっても問題なく売却できます。家族名義でも同様です。売却前に以下の必要書類を揃えておきましょう。家族名義の場合は所有者の実印と、代理人(自分)の身分証明書と印鑑が必要です。 ・車検証・自賠責保険証・自動車税納税証明書・リサイクル券・譲渡証明書 ・委任状 ・印鑑登録証明書・実印 ただし、自分・家族名義であっても契約でローン中の売却が禁止されている場合もあるため、クルマを売る前に必ず契約書を確認しましょう。 ローン会社・ディーラー名義の場合 ローン中のクルマは、ローン会社やディーラーの名義になっているケースが多いです。その場合は、売却時にローン完済と名義変更の手続きをしなければなりません。 ローン会社・ディーラー名義のクルマを売却する流れ ローン会社・ディーラー名義の場合、ローン完済と名義変更が必要だと説明しました。それでは、実際にどのような手順で手続きを進めればよいのでしょうか。詳細な流れを紹介します。 1.査定の申し込み まずは売却するクルマの査定を買取業者に申し込みます。申込時に「残債があるクルマを売却したい」旨を伝えると、当日話をスムーズに進められるでしょう。 また、どのくらい残債があるのかを事前に確認しておくと、「どのくらいの金額を提示されたら売却するか」をあらかじめ決められるでしょう。ローンの残債は、ローン会社のWebサイトで照会したり電話で問い合わせたりすることで確認できます。 ▼ローンの残債の確認方法については下記の記事で解説しています。クルマのローン残債を確認するには?ローンを早く減らす方法や乗り換え時の注意点を解説! 2.必要書類の準備 クルマを売却するにあたっての必要書類を用意します。自分で用意する書類は下記のとおりです。 ・車検証・自賠責保険証・自動車税納税証明書・リサイクル券・印鑑登録証明書・実印 名義を変えるにあたって、売却が決まったあとにローン会社・ディーラーから送られてくる書類もあります。基本的には買取業者とローン会社・ディーラーがやりとりしますが、手続きを依頼された場合には対応しましょう。 3.査定してもらう 申込日に予約した当日を迎えたら、買取業者の査定士にクルマを査定してもらいます。提示された金額に納得できたら、売却する意思を査定士に伝えましょう。 4.ローンの返済方法を決める 金額に納得し売却することを決めたら、ローンの完済方法を検討します。売却金額が残債よりも高いか低いかで方法が異なります。 売却金額が残債額よりも高い場合 売却金をそのまま返済にあてられ、ローンを完済できます。別途手続きは必要ありません。 売却金額が残債額よりも低い場合 売却金額が残債額よりも低い場合は、当然ながらローンが残ってしまいます。ローンの残りを返済する方法は、下記の2つです。 ・残債を現金で返済するすぐに支払える金額であれば、もちろん一気に返済して問題ありません。 ・次に購入するクルマのローンとまとめるローン会社・ディーラーの名義のクルマは、ローンを一括で完済しないと売却できず、次に買うクルマと残債を並行して支払い続けることも不可です。しかし、2つのローンをまとめられるサービスを提供している信販会社もあるため、そうしたサービスを利用するのも1つの方法といえます。 例:ツインリセットオートローン|ローンのオリコ 5.売却する 売買契約を締結して必要書類を提出したら、クルマを買取業者へ引き渡します。当日ではなく後日クルマを引き取られる場合もあるため、契約後の流れを確認しておくとよいでしょう。 名義変更は業者が代行してくれる! 売却時にはローン会社・ディーラーからの名義変更が必要ですが、多くの買取業者ではその手続きを代行しています。書類に不備があるとスムーズに手続きできない場合もあるため、わからないことは買取業者に確認しつつ漏れがないように用意しましょう。 ローン中にクルマを売却するときの注意点 ローン中のクルマを売却する手順を紹介しましたが、気をつけておきたいポイントがあります。思わぬトラブルを防ぐためにも事前に把握しておきましょう。 あらかじめクルマの買取相場を調べる クルマを売却するからといってローンの返済義務がなくなるわけではなく、ローン会社・ディーラーの名義であれば完済しないと売却できません。完済できるかどうかを把握するために、事前にクルマの買取相場を調べておくとよいでしょう。 正確な金額は車輌の細かな状態までチェックしないと算出できないため、査定に出すまでわかりませんが、目安として相場を把握しておけばローンがいくら残るのかを計算できます。 銀行系ローンは契約内容を要チェック 銀行系ローンだと自分名義になっている場合が多いですが、返済中の売却を禁止していることがあります。そのため、事前に必ず契約内容を確認しておきましょう。 クルマを高く売却するポイント 返済の負担を減らすために少しでも高くクルマを売りたいと思う方がほとんどでしょう。ここからは、買取価格を上げるために準備できるポイントを紹介します。 査定前に洗車しておく 査定前に少しでもクルマを綺麗にしておくと「メンテナンスをこまめに行っていて、車を大事にしている」という印象を査定士に与えられます。汚れやすい足回りまで丁寧に洗車しておけば、よりプラスに働くでしょう。また、外装だけではなく内装も清掃しておくことをおすすめします。 純正パーツを準備しておく カスタムが好きで自分なりにクルマをいじっている方も多いですが、モデルによってはフルノーマルのほうが高く評価される場合があります。そのため、ノーマル状態に戻せるように査定前に純正パーツを用意しておきましょう。 メンテナンスノートを用意しておく メンテナンスノートとは、点検整備記録簿とメーカー保証書のセットです。クルマを売る際に次のオーナーへと引き継がれていきます。クルマの点検・整備の記録が載っているため、査定の際には「きちんとメンテナンスしている」のアピールに活用できます。逆にメンテナンスノートがないと整備されていないと見なされ、査定額が下がってしまうかもしれません。きちんと保管・用意しておきましょう。 ローン中のクルマを売却するタイミングはいつがよい? 少しでも高値でクルマを売却するためには、手放す時期も見極める必要があります。続いて、ローン中のクルマを売るベストタイミングを紹介します。 モデルチェンジ前 クルマは、モデルチェンジ前に売却すると高値がつきやすいといわれています。モデルチェンジ後だと、一世代前のクルマとして取扱われ、価格が下がってしまう場合があるためです。なるべくモデルチェンジ前に手放せば、ローンの負担を減らせるでしょう。 一定の走行距離を超える前 車種によりますが、一般的には走行距離10万kmを超えると過走行車と見なされます。あまり走行距離が長いと車輌の状態がよくないと評価されるため、10万kmを超える前に売却するのがおすすめです。 ローン中のクルマを売却するなら実績豊富な「旧車王」へ! ローン中のクルマの売却について解説しましたが、実際に売るにはどんな業者がよいのでしょうか。ずばり、実績豊富な買取専門業者がおすすめです。なかでも私たち旧車王は、長年培ってきたノウハウを活かしたスムーズな買取が可能です。 20年以上の実績 旧車王は20年以上にわたって、10年以上経過した古いクルマ専門の買取サービスを行っています。国産車・輸入車問わず、数多く査定してきたため、クルマに関する知識・ノウハウは他社に負けません。メーカーや車種、そして状態に関わらず、古いクルマであればどんな車輌も丁寧かつ正確に“鑑定”いたします。 手間のかかる手続きもおまかせ 長年にわたって買取サービスを行っているため、名義変更などの手続きにもスムーズに対応できます。書類に関してはお客様にご用意いただく必要がありますが、わからないことがあれば旧車王の鑑定士(査定士)が丁寧にご案内します!「ローン中の売却で何をどうしてよいかわからない」という方も、ぜひお気軽にお問い合わせください。
不動車の廃車を予定しているものの、手続き方法や必要書類、かかる費用などを把握していない方もいるでしょう。不動車の廃車は、業者に一任できるため、必ずしも自分で行う必要はありません。業者によっては、買取になるケースもあり、売却金を受け取ることが可能です。 この記事では、不動車を廃車にする方法や費用などについて紹介します。 不動車を廃車にする方法 不動車を廃車にするには「業者に依頼する」か「自分で行う」かの、2つの方法があります。それぞれの方法について解説します。 業者に依頼する 廃車業者は下記を請け負ってくれるため、廃車手続きの手間を減らせます。 ・必要書類の準備・不動車の引取・不動車の解体・運輸支局での手続き・税金や保険の還付手続き など 運輸支局は平日の日中しか手続きを受け付けていないため、土日にしか時間を確保できない場合は業者に依頼した方がよいでしょう。 ただし、業者によっては廃車費用や手続きの代行費用などが発生する場合があります。費用を抑えたい場合は、複数の業者から見積もりを取り、最も条件が合う業者に依頼しましょう。 自分で行う 自分で解体業者にスクラップを依頼し、必要書類を準備したうえで、運輸支局で不動車の廃車手続きをします。自分で手続きすれば、業者に依頼するよりも廃車にかかる費用を抑えられます。ただし、不動車を解体業者に持ち込むには、レッカーの手配が必要です。 また、ナンバープレートは運輸支局に返却する必要があるため、スクラップする前に自分で取り外す必要があります。ナンバープレートは「封印」がされており、単にネジをドライバーで回して外すわけではありません。 不動車の廃車は複雑なため、自分で手続きできるかどうか不安な場合は、業者に依頼することをおすすめします。 不動車を廃車にする際にかかる費用 不動車を廃車にする際にかかる費用は、下記のとおりです。 ・廃車費用(運輸支局):350円程度・スクラップ費用:2万〜3万円程度・レッカー費用:1万〜3万円程度 不動車の廃車には、5万〜6万円程度の費用がかかることに留意してください。 なお、無料で不動車を廃車にしてくれる業者もいます。費用を抑えたい場合は、スクラップやレッカー移動、廃車手続きを無料で行ってくれる業者に依頼するとよいでしょう。 不動車を自分で廃車にする際の手続き 不動車を自分で廃車にする際は、必要書類を揃えたり運輸支局で手続きしたりする必要があります。必要書類や手続きの流れを把握して、スムーズに不動車を廃車にしましょう。 また、廃車時は自動車重量税に加えて、自動車税の還付を受けられる可能性があります。自動車税の還付については、下記の記事で紹介しているため、参考にしてみてください。廃車にすると自動車税が戻ってくる?手続き方法や注意点を紹介 ここでは、不動車を自分で廃車にする際の必要書類と手続きの流れを紹介します。 必要書類 不動車を自分で廃車にする際は、下記の書類が必要です。 ■自分で揃える書類・車検証・印鑑証明書 ※発行から3ヶ月以内・実印・解体報告記録日と移動報告番号の控え・ナンバープレート前後・委任状 ※代理人が廃車手続きする場合・事業用自動車等連絡書(事業用ナンバーまたはレンタカーの場合) ■運輸支局で揃える書類・申請書 第3号様式の3・手数料納付書・自動車重量税還付申請書 解体報告記録日と移動報告番号は、不動車をスクラップした後に業者から報告してもらえるため、必ず控えましょう。 また、車検の残存期間が1ヶ月以上ある場合は、自動車重量税の還付を受けられます。還付金は郵便局窓口で受け取れるほか、口座振り込みも可能です。口座振込を希望する場合は、口座の情報も準備しておきましょう。 手続きの流れ 不動車を廃車にするまでの具体的な流れは、下記のとおりです。 1.解体業者にスクラップを依頼する2.解体業者に不動車を持ち込む3.解体報告記録日と移動報告番号を控える4.必要書類を揃える5.運輸支局で永久抹消登録をする6.還付金の申請する 廃車手続きする場所は、管轄の運輸支局です。どこの運輸支局でも廃車手続きができるわけではないことに注意してください。 また、運輸支局での手続きや申請書類の記入方法に不明点がある場合は、窓口に相談しましょう。 不動車は売却できる可能性がある 不動車とはいえ、修理できれば再販できるため、売却できる可能性があります。希少価値が高いクルマやプレミアがつく旧車などは、より高値で買取してもらえるでしょう。 修理できなくても、取り付けられている部品には価値があり、リビルト品として再販できます。車種や状態によっては売却金を受け取れるため、自己判断で廃車にせず、まずは業者に買取が可能かどうか相談しましょう。 なお、旧車王は20年以上にわたり、古いクルマの買取を行っています。ノウハウや知識が豊富なため、他社では断られたり廃車費用が発生するような不動車でも、旧車王では丁寧に鑑定します。 また、自社の整備工場で不動車を修理・修復できるため、「もう修理できない」といわれたクルマでも買取できる場合があります。不動車を廃車にする予定がある方は、ぜひ一度旧車王へご相談ください。 まとめ 不動車の廃車は、業者に依頼せず自分で行えば手続きにかかる費用や手間を抑えられます。 ただし、廃車は知識がないと複雑に感じるうえに、手続きを行う運輸支局は平日の日中しか営業していません。自分では手続きできないと判断した場合は、必要に応じて業者に廃車を依頼しましょう。 なお、不動車とはいえ、車種や状態によっては高く売却できるケースがあります。中には、不動車の引取や手続きを無料で行ってくれる業者もいるため、買取査定を依頼することも検討しましょう。
クルマを購入するとき、印鑑証明書が必要になる場合があります。しかし、印鑑証明書がどういった書類で、どのように発行するのかわからない方もいるでしょう。 そこで今回は、印鑑証明書が必要なケースと不要なケース、発行方法や注意点などを解説します。クルマを買うときの印鑑証明書について知りたい方は参考にしてみてください。 印鑑証明書とは 印鑑証明書は、市区町村の役所に届けられた印鑑が本人のものであることを公的に認める書類です。正式名称は「印鑑登録証明書」で、登録した印鑑は実印として、不動産売買やローンの契約時などの重要な取引で使用できるようになります。実印が自分のものであると証明するために、実印とセットで印鑑証明書の提出を求められる場合が多いです。 クルマ購入で印鑑証明書が必要なケースとは クルマは、不動産や土地などと同じく「資産」として登録されます。売買の際には大きなお金が動くため、登録関係の書類に押印する実印が間違いなく本人のものであると印鑑証明書で証明しなければなりません。 しかし、購入するクルマによっては印鑑証明書が不要な場合があります。ここでは、どのような場合に印鑑証明書が必要なのかを解説します。 印鑑証明書が必要【普通車】 普通車は、前述の通り資産として登録されるため、購入する際に印鑑証明書が必要です。新車でも中古車でも提出する必要があります。 ただし、ディーラーや信販会社の名義でローンを組むのであれば、印鑑証明書が不要な場合もあります。ローンを完済して名義変更するまでは、ディーラーや信販会社がクルマの所有者であるためです。しかし、販売店によっては本人確認という意味合いで印鑑証明書の提出を求めるため、契約前に問い合わせると安心でしょう。 印鑑証明書が不要【軽自動車】 軽自動車は、普通車と違って資産として登録されることはなく、軽自動車検査協会に届け出をするだけで購入できます。そのため印鑑証明書の提出は不要です。 しかし、販売店によっては本人確認の1つとして印鑑証明書が必要な場合もあるため、購入前に問い合わせておくとよいでしょう。 印鑑証明書の発行方法・流れ 印鑑証明書を発行するためには、まず印鑑登録をしなければなりません。ここでは、印鑑証明書の発行手順について紹介します。 1.登録する印鑑を用意する まず、印鑑登録をするための印鑑を用意します。印鑑登録できる印鑑は、1辺が8mm以上で25mm以下の正方形の中に印影が収まる印鑑でなければなりません。 また、シャチハタやゴム印、ニックネームや愛称などは登録できません。印鑑登録できる印鑑には、その他にもさまざまな条件があるため、印鑑の専門店で印鑑登録するための印鑑がほしい旨を伝えて作ってもらいましょう。 2.本人確認書類を用意する 印鑑登録する際は、本人確認書類が必要です。これは、登録しようとしている印鑑が本人のものであることを確認する必要があるためです。印鑑登録をするときは本人確認書類を忘れずに持参しましょう。 なお、本人確認書類は、運転免許証、パスポート、写真付きマイナンバーカードなど、公的な書類でなければなりません。 3.市区町村の役所で印鑑を登録する 印鑑と本人確認書類の準備ができたら、住民登録がある市区町村の役所で印鑑登録を行います。 印鑑登録は、15歳以上で、意思能力を有している方でなければ登録できません。また、印鑑登録の手続きは原則として本人が窓口で行います。ただし、代理人による登録も可能です。 なお、窓口で印鑑登録申請書に必要事項を記入して提出する必要があります。各自治体のWebサイトでPDFファイルを事前にダウンロードできる場合もあるため、役所での手続き時間を短縮したい方は用意しておくとよいでしょう。 <例>神奈川県横浜市 印鑑登録の申請(様式ダウンロード) ※リンク先にダウンロードURLあり東京都町田市 印鑑登録申請書 また、印鑑登録には300円程度の手数料がかかります。現金以外にクレジットカードや交通系ICカードなどで支払いできる自治体もあります。 4.印鑑証明書を発行する 印鑑登録がされると「印鑑登録証(印鑑登録カード)」が発行され、登録手続きが完了となります。登録された印鑑は「実印」と呼ばれます。 自治体指定の本人確認書類を持参している場合は当日中の登録が可能です。運転免許証やマイナンバーカードなどの顔写真つきの本人確認書類を提示すれば、当日登録できるケースが多いです。 一方で、自治体が指定する以外の本人確認書類をもっていなかったり、そのほか条件を満たしていなかったりする場合には郵送で対応されます。郵送の場合は登録まで1ヶ月ほどかかるため、クルマの契約までに時間がない場合には、なるべく当日登録できるよう準備しましょう。 印鑑を登録した後には、役所で印鑑証明書を発行できます。また、マイナンバーカードがあればコンビニで発行することも可能です。 クルマ購入で印鑑証明書を発行するときの注意点 クルマを購入するにあたって印鑑証明書を発行する場合、いくつか注意しなければならない点があります。主な3つの注意点について解説します。 印鑑証明書には有効期限がある 印鑑証明書そのものに期限はないものの、クルマの購入においては発行から3ヶ月以内の書類でなければ手続きできないことが多いです。クルマを購入するときは、印鑑証明書の有効期限についても確認しておきましょう。 現住所の記載が必須 現住所が記載されていない印鑑証明書は、いかなる手続きでも使用できません。そのため、他の市区町村へ引っ越す場合には、転入・転出の手続きにあわせて印鑑を登録し直しましょう。 万が一クルマの購入を決めた時点で手続きが済んでいない場合には、速やかに転入・転出と印鑑登録を行う必要があります。 印鑑証明書が2通もしくは3通必要な場合がある 印鑑証明書の枚数は、購入方法と下取り車の有無、名義の違いによって異なります。一括購入する場合とローンを組む場合、それぞれ必要な枚数を表にまとめました。 ■一括購入 下取り車の有無 印鑑証明書の枚数 下取り車あり 3通 下取り車なし 1通 ■ローン 名義 印鑑証明書の枚数 ディーラー・信販会社 不要 購入者本人 1通※下取り車がある場合は3通 購入時には、販売店に必要な枚数をしっかりと確認しておきましょう。 クルマ購入時に印鑑証明書以外で必要な書類 クルマを購入するには、印鑑証明書以外にも必要な書類があります。ここでは主な6つの書類を紹介します。なお、販売店や購入方法によって一部異なる場合もあることにご注意ください。 ▼クルマを購入する際の必要書類についてはこちらでも解説しています。これでOK!中古車購入の必要書類ガイド|準備の手順も解説 本人確認書類 運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類が必要です。ただし、一括で購入する場合には不要で、ローンを組む場合にのみ提示します。 実印 印鑑証明として登録した実印そのものも持参しましょう。委任状や譲渡証明書への押印に使用します。 車庫証明書 車庫証明書とは、クルマの駐車場所を明示するための書類です。事前に警察に届け出て準備しておく必要があります。 ▼車庫証明についてはこちらで詳しく解説しています。車庫証明の取り方とは?取得の流れや必要書類などを解説 委任状 クルマを購入した際には、陸運局でクルマの登録をしなければなりません。この登録手続きを販売店が代行するため、委任状を用意する必要があります。 車検証 車検証とは、クルマが保安基準を満たした安全な状態であることを示す書類です。クルマを登録する際に発行されるため、基本的には販売店が用意します。 自賠責保険証 自賠責保険とは、「強制保険」とも呼ばれる加入が義務付けられている保険です。こちらもクルマを登録する際に手続きするため、ほとんどの場合は販売店が用意します。 譲渡証明書 中古車を購入する際に必要な書類です。旧所有者から新所有者にクルマが譲渡されたことを証明するもので、基本的には販売店が用意します。 ▼譲渡証明書についてはこちらで詳しく解説しています。自動車譲渡証明書とは?記入の仕方や作成時の注意点についても解説 まとめ クルマ購入における印鑑証明書の必要性と発行方法、注意点を解説しました。 普通車を買う際には、ほとんどの場合で印鑑証明書の提出が必須です。軽自動車であれば基本的には不要ですが、販売店によっては必要であるため事前に確認しておくとよいでしょう。 まだ印鑑登録をしていない場合は、実印と本人確認書類を用意して市区町村の役所で手続きを行います。条件を満たしていれば即日登録できますが、1ヶ月近く時間がかかることもあるため、不安な場合には余裕をもって登録・発行しましょう。
高齢者におすすめの車とは、どのようなモデルなのでしょうか。今回は、高齢者におすすめの車の条件や車選びのポイント、おすすめ車種を紹介します。高齢ドライバーが車を選ぶときや家族に運転をする高齢者がいるときの参考にしてみてください。 ----------------------------------------- 【監修者プロフィール】松村 透 株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。 ----------------------------------------- 高齢者向けのクルマを選ぶ5つのポイント まず、高齢ドライバーにおすすめの車の条件や車選びのコツについて紹介します。 安全装備が充実している 安全装備が充実している車を選びましょう。 近年では、誤発進抑制機能や衝突被害軽減ブレーキなどの運転支援システムが装備されているクルマが多くあります。高齢ドライバーには、このようなサポートシステムが充実している車がおすすめです。 また、警察庁が公開している「サポートカー限定免許について(令和4年5月13日以降)」によると、後付けではない「衝突被害軽減ブレーキ(対車輌・対歩行者)」と「ペダル踏み間違い時加速抑制装置(AT車)」が搭載されているクルマが「サポカー限定免許」の対象となります。サポカー限定免許とは、免許を受けている方の申請により、運転できる自動車の範囲をサポートカー限定にした条件付き免許のことです。 そのため、高齢ドライバーは、万が一のときに手助けをしてくれる運転支援システムや緊急時のサポート機能が充実している車を選んだほうが良いでしょう。 セーフティー・サポートカー 「セーフティ・サポートカー」は、衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)をはじめとする、先進の安全技術を装備したクルマです。2017年に名称が決まった「セーフティ・サポートカー」は、通称「サポカー」と呼ばれ、経済産業省や国土交通省などが中心となって普及を推進しています。この機構は高齢者はもちろんのこと、全ドライバーに推奨する装備であり、採用するクルマが増えつつあります。 サポカーに高齢者向けの装備を追加したクルマが「セーフティ・サポートカーS(サポカーS)」です。「サポカーS」は、自動ブレーキに加えて、ペダル類の踏み間違いを防ぐ「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」を搭載したクルマです。 サポカーSは3つの区分に分けられます。 1.サポカーS ベーシック 自動ブレーキ装置(対車輌・作動速度域が時速30km/h以下)/ペダル踏み間違い時加速抑制装置(MT車を除く) 2.サポカーS ベーシック+ 自動ブレーキ装置(対車輌)/ペダル踏み間違い時加速抑制装置(MT車を除く) 3.サポカーS ワイド 自動ブレーキ装置(対歩行者)/ペダル踏み間違い時加速抑制装置(MT車を除く)/車線はみ出しアラート(車線維持支援装置でも可)/先進ライト(自動切替型前照灯、自動防眩型前照灯または配光可変型前照灯をいう) 今後、クルマを購入する予定がある高齢者の方は、この「サポカーS」および「サポカーS」に準じた装備を持つモデルであるかどうかを判断基準の1つに加えてみるとよいでしょう。 コンパクトで小回りが利く 小回り性能を示す最小回転半径が小さいクルマを選びましょう。 小回り性能が小さいクルマであれば、狭い場所でも運転がしやすく、駐車場での切り返し回数を少なくできます。運転の負担を減らすことができるため、高齢ドライバーだけでなく、運転に不慣れな方にもおすすめです。 乗り降りしやすい 乗り降りが楽なクルマを選びましょう。 乗り降りが楽なクルマとは、地上からステップまでの高さが低く、ルーフが高く、腰を掛けるような位置にシートがあるクルマです。この3つの条件を満たすクルマであれば、乗り降りが楽にできます。ただし、乗り降りのしやすさは姿勢や身体の状態などで変わってくるため、試乗して確認しましょう。 維持費が安い クルマは、所有しているだけでも税金や車検などの維持費がかかります。また、走ることで燃料代もかかります。そのため、クルマの維持費を最小限に抑えたいのであれば、エンジン排気量が小さく、車輌重量が軽く、燃費がよいクルマを選ぶ方がよいでしょう。 高齢者向けのクルマにあると便利な安全装備 クルマの技術の進歩は燃費の向上だけではありません。特に近年は、安全装備に関する技術革新が目覚ましい進歩を遂げています。ここでは高齢者の方が運転するクルマにあると安心な装備を紹介します。 自動(衝突軽減)ブレーキ クルマの前方(主にフロントバンパー)に装備されているカメラやレーダーが進行方向に障害物を検知した場合、自動的にブレーキをかけて減速させる装置です。速度によってはかなりの勢いで急ブレーキが作動することもあるため、その衝撃で驚かされる可能性が高いです。できれば安全運転講習会などで、実際に自動ブレーキシステムの体験をしておくとよいでしょう(防災訓練などで大地震を疑似体験するようなイメージです)。 ペダル踏み間違い時加速抑制装置 進行方向の前または後ろに障害物があるにも関わらず、アクセルを踏み込んでしまった場合にクルマの加速を抑えてくれるほか、警告音を発して危険を知らせてくれる装置です。この装置で気をつけなければならないのは「自動ブレーキではない」ことです。ドライバーがしっかりとブレーキを踏まないとクルマは止まってくれません。この点には注意が必要です。 車線逸脱警報 走行している車線をはみ出しそうになった場合に、警告音やメーターパネルのメッセージなどでドライバーに注意を促す装置です。本来の車線の位置に自動車を戻してくれるクルマもあるため、車載されている取扱説明書で確認するようにしてください。 先進ライト(オートマチックハイビーム) ハイビームの状態で走行している最中に対向車が来た場合に、自動でロービームに切り替えてくれる装置です。夕暮れ時などには正しく作動しない場合があり、ドライバーが手動で切り替える必要があります。作動条件に関してはクルマに搭載されている取扱説明書を読み、機能を正しく理解したうえで使いましょう。 先行車発進アラーム 信号が青に変わって前のクルマが発進したにも関わらず、自車が一定時間を過ぎても停止している場合に、アラームやメーターパネルの表示で注意を促す装置です。作動条件に関してはクルマに搭載されている取扱説明書を読み、きちんと機能を理解するようにしてください。 【高齢者向け】サポカーSワイドを装備する国産車10選 高齢者の方の運転をサポートする安全装備。もっとも多くの安全装備がついている国産乗用車および軽自動車をそれぞれ5車種ずつ紹介します。 いずれも2024年10月時点で新車が購入できるモデルであり、なおかつ人気の高いクルマを中心にピックアップします。 サポカーSワイドを装備する国産乗用車5選 まずはサポカーSワイドを装備する国産乗用車を5つ紹介します。 トヨタ ヤリス 現行モデルは2020年2月デビューしました。トヨタの次世代を担うプラットフォーム「TNGA」をコンパクトカーとして初めて採用したモデルです。 軽量かつ高剛性かつ低重心なボディを得たことで、クラストップレベルの低燃費(36.0km/L・WLTCモード)を実現。販売台数でもカローラと常にトップ争いを繰り広げるほどの人気を誇ります。 トヨタ カローラ 現行モデルがデビューしたのは2019年9月。1966年に初代カローラがデビューして以来12代目にあたります。ヤリスと同様、トヨタの次世代を担うプラットフォーム「TNGA」が採用されたクルマです。 日本国内で販売されているモデルは国内専用設計となっています。クセがなく、誰にでも運転しやすく、そしてトラブル知らずな日本が誇る屈指の名車といえる1台です。 日産 ノート 2020年12月デビューした現行モデルは、ノートの3代目にあたります。先代モデルで初めて搭載された「e-POWER」が進化版にアップデートされ、デザインもそれに準じて洗練されました。 全幅が1,700mmのため3ナンバーサイズではあるものの、全長は4,045mmとコンパクトサイズ。オーテックモデルを選ぶことで、よりスポーティな内外装となります。 ※画像は旧モデルです。 ホンダ フリード 3代目にあたる現行フリードは、2024年6月にデビューしたばかりの最新モデルです。サポカーSワイドのほか、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を全グレードに標準装備しています。コンパクトミニバンでありながら3列シート仕様が用意されているのもこのモデルの魅力です。 ※画像は旧モデルです。 スズキ スイフト 2023年12月にデビューした5代目の現行スイフトは、リーズナブルな価格設定が魅力です。ベーシックモデルであれば車輌本体価格が180万円以下、マイルドハイブリッド仕様車でも200万円台前半です。 トランスミッションは5速MTとCVT、駆動方式はFFと4WDが選べるなど、スズキの良心がギュッと凝縮されたモデルといえます。 ※画像は旧モデルです。 サポカーSワイドを装備する国産軽自動車5選 続いて、サポカーSワイドを装備する国産の軽自動車を紹介します。 ホンダ N-BOX 3代目にあたる現行N-BOXは2023年10月にデビューしました。フリードと同様に先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」を標準装備しており、乗用車および軽自動車を含めた「もっとも売れているクルマ」です。また、車いすのまま乗り降りできるスロープ仕様車も用意されています。 ※画像は旧モデルです。 スズキ スペーシア 2023年11月にデビューした3代目の現行スペーシアは、ホンダ N-BOXと熾烈な販売台数トップ争いを繰り広げる人気モデルです。全車マイルドハイブリッド仕様となっているほか、電動パーキングブレーキとステアリングヒーターをスズキの軽自動車で初めて採用しました。 ダイハツ タント/タントカスタム 4代目にあたる現行モデルは、2019年7月デビューしました。ダイハツの次世代のプラットフォーム「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」を採用した第1弾のモデルです。運転席を最大540mmスライド可能としたことで、乗り降りのしやすさや車内の移動がスムーズにできるようになるなど、従来のモデルと比較して使い勝手が飛躍的に向上しています。 ※画像は旧モデルです。 三菱デリカ ミニ 現行モデルは2023年5月デビュー。三菱を代表するモデルの1つである「デリカ」の名を冠し、SUVのデザインを取り入れてアウトドアユースを想定したクルマであることをアピールしています。愛らしい表情のフロントマスクが評判となり、三菱のモデルのなかでも屈指の人気モデルとなっています。 日産 サクラ/三菱 ek クロス EV 2022年6月に発売された軽トールワゴンです。日産 サクラと三菱 ek クロス EVはきょうだい車であり(母体はサクラ)、100%電気で走る軽の電気自動車でもあります。航続距離は最大180km(WLTCモード)とされ、どちらかというと近距離、街乗りで使うことを想定して開発された電気自動車です。 高齢者の交通事故を防ぐには? 高齢者の交通事故は、「ついうっかり」や「まさか」など、想定外なことをきっかけに発生しやすいです。ここでは高齢者の方の事故を未然に防ぐためのポイントを紹介します。 高齢者講習会の内容を反すうする 70歳以上の高齢者の方は、運転免許を更新する際に高齢者講習を受けることが義務づけられています。さらに75歳以上の方は認知機能検査の受講が追加されます。 ドライバー歴が長ければ長いほど「自分はまだまだ大丈夫」と過信しがちですが、講習時の内容を他人事だとは思わず、自分自身のため、そして周囲のドライバーや道行く人たちのためにもしっかりと身につけておく必要があることを意識しましょう。 高齢者マークをつける 70歳以上の高齢者の方がクルマを運転する際に「よつばマーク」あるいは「もみじマーク」を車体の見えやすいところに(主に後方のクルマに分かるように)貼ることで、ある程度危険を回避できます。 これらのマークをつけることは義務づけられているわけではありませんが、昨今話題になることが多い「あおり運転」を回避する確率を少しでも高くするための御守りだと思い、高齢者の方はできるだけ運転するクルマにつけるようにしましょう。 なお、冒頭のマークをつけたクルマに幅寄せやあおり運転をして違反とみなされた場合、違反点数1点、反則金6,000円が科せられます。 定期的に眼科検診を受ける 中年期で気になるのが老眼だとすれば、高齢者の方は白内障や緑内障など、加齢による視力の低下の心配があります。クルマを運転していて「見え方に違和感がある」と思ったら、速やかに眼科検診を受けるようにしましょう。 最低でも1年に一度、半年に一度程度であれば理想的といわれています。クルマの定期点検が重要であるように、人間の体も定期検診が病気や加齢による衰えに対して対処することができるので安心であり、おすすめです。 サポカーS/サポカーSワイドのクルマを選ぶ サポカーに欠かせない装備である自動ブレーキに加えて、アクセルやブレーキペダルの踏み間違いを防ぐ「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」を搭載したクルマが「サポカーS」です。本人は自覚がなくても「ついうっかり」間違えてしまったとき、クルマが事故を回避してくれる心強い装置です。 運転に自信のない高齢者の方はもちろんのこと、「自他ともに認めるベテランドライバー」の方も、クルマを買い替える機会がある場合は、「サポカーS」が装備されているかどうかを必ず確認するようにしてください。 まとめ スマートフォンであれば、NTTドコモの「らくらくホン」や「らくらくスマートフォン」に代表される、高齢者の方向けの機種が用意されています。 また、ゴルフクラブでも「シニア向け」のモデルが各メーカーから販売されています。加齢による飛距離の低下をゴルフクラブの性能で補うことで、高齢者の方が若い頃のようにプレーを楽しめるように設計されています。 クルマであれば「サポカーS」に関連する安全装備がついたモデルが高齢者の方向けのモデルといえます。 加齢による身体機能の衰えを、高齢者の方向けに開発された技術や製品で補った結果、生活が便利になったり、心身に対する負担が軽減されたりします。 あるクルマの格言に「最新は最良」という表現があります。心身ともに満たされた、充実した日常を送るために、最新モデルや最新の技術は、若い人たちだけでなく高齢者の方たちこそ存分に享受したほうがよいと考えます。 最後に、最新の安全装備がついているからといって過信は禁物です。あくまで「緊急時および非常時に介入する装置」であることを念頭において、安全運転を心掛けましょう。
自宅の前や駐車場に放置車輌があるため、処分したいと考えている方もいるでしょう。日本では自力救済が禁止されているため、たとえ自宅前や駐車場に放置された車輌であっても、所有者の承諾を得ないと処分できません。 勝手に処分した場合は、損害賠償請求される可能性もあるため、適切な対応方法を把握しておきましょう。この記事では、私有地の放置車輌の対応方法や注意点などを紹介します。 私有地の放置車輌は勝手に処分できない 民法上では自力救済が基本的に禁止されているため、私有地の放置車輌を勝手に処分できません。自力救済とは、警察や裁判などの公的な力を使わずに自分の権利を守ることです。 自力救済によってトラブルが解決されると、過度の暴力が用いられたり、権利がないのに実力行使がなされたりといった問題が起こる可能性があります。社会秩序の維持が難しくなるため、自力救済は原則禁止です。私有地に放置車輌があっても、安易に処分しないようにしましょう。 仮に私有地の放置車輌を処分した場合、所有者から原状回復や損害賠償を請求される可能性があります。場合によっては、刑事事件に発展するリスクがあることにも留意してください。 私有地の放置車輌の対応方法 自力救済が禁止されているとはいえ、私有地の放置車輌の対応方法はあります。続いて、私有地の放置車輌の対応方法を紹介します。 1.まずは警察署に連絡する 放置車輌が犯罪に利用された可能性もあるため、まずは警察に連絡します。放置車輌が犯罪と関連していた場合は、警察がクルマを移動させて保管してくれます。 場合によっては、所有者を特定して放置車輌を移動させるよう注意してくれるため、まずは警察署に連絡しましょう。 2.詳細を記録する 放置車輌が犯罪と関連していない場合、警察は介入できないため、公的な力を使って退いてもらうには詳細を記録する必要があります。下記のように、放置車輌の状況を第三者にも客観的に伝わるよう記録しておきましょう。 ・放置車輌の位置や付近の見取り図・放置車輌の状況がわかる写真(車輌全体と周りの景色が写っているもの)・放置車輌の前方または後方から写した写真(ナンバープレートがわかるもの) 放置車輌の写真を撮る際は、スマートフォンのカメラ機能がおすすめです。スマートフォンで写真を撮ると撮影日がデータとして残るため、放置されている期間を証明できます。 3.所有者を特定する 次に、運輸支局で放置車輌の所有者を特定します。 普通車の場合は、所有者の氏名や住所が記載された「登録事項等証明書」を、最寄りの運輸支局に請求します。ただし、請求時は下記の情報を申請書に記入しなければならないため、事前の準備が必要です。 ・ナンバープレート・車体番号 下7桁・請求者の氏名や住所 車体番号は車内のドアやエンジンルーム、車検証に記載されているため、車種によっては外から見ても確認できない場合があります。放置車輌の車体番号がわからない場合は「私有地放置車両関係位置図」で代用しましょう。 放置車輌が軽自動車の場合は、軽自動車検査協会で「検査記録事項等証明書」を請求して所有者を特定します。普通車と異なり、誰でも請求できるわけではないため「弁護士法第23条の2に基づく照会」を利用しなければなりません。放置車輌が軽自動車の場合は、弁護士に相談して所有者を特定しましょう。 また、所有者を特定できない場合は、放置車輌の窓ガラスに「○日までに移動させなければ、放置車輌とみなし処分します」のような処分警告の張り紙をするとよいでしょう。クルマの所有者は、放置した後に様子が気になり見に来る傾向にあるため、張り紙が効果的です。 ただし、クルマを汚染や破損させる方法で貼り付けないよう注意しましょう。テープやのりは跡が残りやすいため、ワイパーにはさむなどの方法が適しています。 4.所有者に通知する 放置車輌の持ち主を特定したら、所有者の住所宛に「内容証明郵便」を送付し、撤去して欲しい旨を通知します。内容証明郵便とは、郵便局が下記を証明するサービスのことです。 ・差出人・宛先・内容・差出日時 強制的に相手を従わせることはできないものの「法的手段で訴える」と、強い意志を示せます。内容証明郵便を送付しても、所有者と連絡が取れなかったり要求に応じなかったりする場合は、裁判を起こして放置車輌の撤去と損害賠償を求めましょう。 公有地の放置車輌の対応方法 公有地で放置車輌を発見した場合は、警察に通報して対処してもらいましょう。放置車輌は地域の美観を損ねるうえに、新たなクルマの放置を誘発し、公有地の利用上または管理上の支障が生じます。自治体によっては、自動車を放置する条例が制定されており、保管や処分といった対処が可能です。 たとえば、淡路市では「放置自動車の処理に関する条例」を実施しており、放置車輌に対して移動や保管、処分といった対処をします。なお、対処するのにかかった費用は、放置車輌の所有者に請求されます。 参考:淡路市「市有地および市有施設内の放置自動車の処理について」 放置車輌の対応における注意点 放置車輌の所有者と連絡が取れても、対応を誤った場合は、問題が複雑化する可能性があります。スムーズに解決できるよう、放置車輌の対応における注意点を事前に把握しておきましょう。 ここでは、放置車輌の対応における注意点を紹介します。 なるべく所有者と直接連絡を取らないようにする 放置車輌の所有者がどのような人物かわからないため、トラブルを避けるためにも、なるべく所有者と直接連絡を取らないようにしましょう。特に、感情的なトラブルや対立に発展する可能性が高い場合には、弁護士を通じてやり取りすることをおすすめします。 また、弁護士は適切な手順と法的な基準に基づいて撤去を要求してくれます。法的な手続きを正しく進められるうえに、問題の解決がスムーズに進む可能性が高いため、弁護士に放置車輌の所有者とのやり取りを依頼しましょう。 クルマを傷つけるなどの対応をしない 損害賠償や法的な責任を問われる可能性があるため、放置車輌を傷つけないようにしましょう。放置車輌とはいえ、他人の所有物である以上、物理的な損害を与える行為は許されません。 感情的な判断で過剰な対応をすると、事態がさらに複雑化し、解決が遠のく可能性があります。 まとめ 日本では自力救済が禁止されており、私有地に放置車輌があっても、勝手に処分してはいけません。無断で処分すると、原状回復や損害賠償を請求されるリスクがあるため、安易に処分せず適切な方法で撤去してもらいましょう。 また、トラブルを避けるためにも、放置車輌の所有者と直接連絡を取らないようにすることをおすすめします。必要に応じて弁護士に依頼し、スムーズに放置車輌を撤去してもらえるようにしましょう。
乗らなくなって放置しているクルマにも税金がかかるのか気になっている方もいるでしょう。たとえクルマを使っていなくても、自動車税(種別割)は毎年発生します。乗らないクルマの税金を止めたい場合は、抹消登録したり売却したりする必要があります。余計な税金がかからないようにするためにも、早めに対処しましょう。 この記事では、乗らないクルマの税金がかからないようにする方法や、注意点などについて紹介します。 クルマに乗らなくても自動車税(種別割)がかかる 自動車税(種別割)は、4月1日時点のクルマの所有者に対して毎年課税されるため、乗らなくても税金が発生します。 納税通知書が送付される時期は毎年5月頃で、納税の期限は5月末です。納税通知書の発送が6月上旬の地域の納付期限は6月末です。 ただし、2024年10月以降に新車を購入した場合、自動車税(種別割)が毎年減税される制度が適用されます。減税の割合は、排気量に応じて10〜15%程度です。 排気量が低くなるほどに減税額が大きくなり、2,000cc以下のコンパクトカーだと最大で年間4,500円も減税されます。 参考:経済産業省「新車の自動車税が毎年減税!」 乗らないクルマの税金がかからないようにする方法 抹消登録したり売却したりすれば、乗らないクルマの税金はかかりません。ここでは、乗らないクルマの税金がかからないようにする方法を詳しく紹介します。 一時抹消登録をする 一時抹消登録をすれば、乗らないクルマの税金はかかりません。一時抹消登録とは、クルマの登録を一時的に止める手続きのことです。再び乗るときは再登録が可能なため、今後クルマに乗る予定がある場合に行います。 ただし、ナンバープレートを運輸支局に返却するため、公道を走行できません。また、クルマ自体は存在しているため、駐車場代やメンテナンス費用などの維持コストがかかります。 下記の記事では、一時抹消登録の必要書類や手続きの流れを解説しています。乗らないクルマの税金を止めたい場合は、参考にしてみてください。クルマの抹消手続きとは?必要書類や手続きの流れについても解説 永久抹消登録をする 永久抹消登録をすれば、乗らないクルマの税金がかかりません。永久抹消登録とは、運輸支局での登録を完全に抹消する手続きのことで、未経過分の自動車重量税や自賠責保険の還付を受けられます。 ただし、クルマを解体した際に行う手続きのため、再登録できないことに留意してください。永久抹消登録は、修復不可能なクルマを処分したい場合に手続きしましょう。 下記の記事では、永久抹消登録に必要な書類や手続きの流れを解説しています。乗らないクルマの税金を止めつつ、クルマを廃車にしたい場合は参考にしてみてください。クルマの抹消手続きとは?必要書類や手続きの流れについても解説 売却する 乗らないクルマの税金を止めたい場合は、売却することも1つの手段です。クルマの売却は、所有権がほかの名義に移るため、税金を支払う必要がなくなります。 クルマの売却方法は下記3つに大きく分けられ、買取業者に手放すケースが多い傾向にあります。 ・買取業者に売却・家族や知人に売却・フリマサイトで売却 査定額は買取業者によって差があるため、売りたいクルマの買取に特化している業者であれば、より高く売却できるでしょう。たとえば、10年以上経過しているクルマは、旧車に特化した買取業者に査定を依頼するのがおすすめです。 旧車は、ほかのクルマと比較して評価方法が煩雑なため、専門性が高い業者でなければ適正価格を算出できません。少しでも高く売りたい場合は、買取業者を慎重に選定しましょう。 また、業者に売却すれば未経過分の自動車税(種別割)が戻ってくる場合があります。たとえば、3万6,000円を5月に支払い、8月にクルマを売却した場合、2万1,000円が戻ってきます(9月から3月までの7ヶ月分)。ただし、未経過分に対する返戻は買取業者によって対応が異なるため、売却前に確認しておきましょう。一般的には、買取金額に含めて返戻されるケースが多いです。 一方、自動車税(種別割)を滞納していると、売却を断られるケースがあります。滞納している場合は、事前に支払っておきましょう。 乗らないクルマの税金に関する注意点 乗らないクルマにかかる税金に関して、いくつかの注意点があります。不要な税金の支払いやトラブルを防ぐためにも、注意点について確認しておきましょう。 納税通知書が届かなくても免除されたわけではない 納税通知書が届かないからとはいえ、支払いが不要になったわけではないことに注意しましょう。車検を更新しておらず、クルマを使っていないと自治体が判断した場合は、納税通知書を送付しないケースがあります。 この場合、税金の支払いが保留になっているだけのため、支払わなくてよいわけではありません。たとえば、長野県では下記の場合に納税通知書を送付しません。 解体や盗難、所在不明などの理由で、クルマの現在の状態が県税事務所に届出されている 新車登録からある程度の期間が経過し、車検が更新されていないため、県がクルマの状況を確認できない 参考:自動車税種別割納税通知書を送付しない自動車があります/長野県 5月下旬になっても納税通知書が届かない場合は、管轄の税事務所に問い合わせましょう。 自動車税(種別割)を滞納すると延滞金が加算される クルマに乗っていないからといって、自動車税(種別割)を滞納すると、延滞金が加算されることに注意しましょう。納付期限の翌日から2ヶ月以内に支払った場合は「7.3%」、2ヶ月以上になると最低でも「14.6%」の延滞金が加算されます。 参考:国税庁「延滞税の割合」 たとえば、税額3万6,000円を、2ヶ月以上滞納すると最低でも5,256円の延滞金が発生します。延滞金は日割りで算出されるため、滞納した場合は1日でも早く支払いしましょう。 また、滞納していると、車検が受けられないうえに売却もできません。いざ「車検を取得して運転しよう」または「必要ないから売却しよう」と思っても、スムーズに手続きできないため、税金の納付を忘れないようにしましょう。 抹消登録をすると自動車税(種別割)が還付される場合がある 抹消登録をすると、自動車税(種別割)が還付される場合があります。自動車税(種別割)は、4月1日から翌年3月31日までの1年分をまとめて支払うため、抹消登録する時期に応じて還付される制度が設けられています。 還付金の計算方法は、下記のとおりです。 税額÷12ヶ月×抹消登録した翌月から3月までの月数 たとえば、6月にクルマを抹消した場合、9ヶ月分(7月から翌年3月まで)の還付金を受け取れます。ただし、3月にクルマを抹消した場合は還付金を受け取れません。抹消登録する予定がある場合は、少しでも早く手続きするとよいでしょう。 また、還付金を受け取るには、住民税や固定資産税などの地方税を漏れなく支払っている必要があります。滞納している場合、還付金は未納分の地方税に充てられることに留意してください。 まとめ 自動車税(種別割)は、4月1日時点の所有者に課されるため、乗っていないクルマでも税金がかかります。乗らないクルマの税金がかからないようにするには、抹消登録をしなければなりません。 納税通知書が自宅に届かなくても支払わなくてよいわけではなく、保留されているだけのため、抹消登録しない限り自動車税(種別割)がかかることに留意してください。 完全にクルマに乗る予定がない場合は、売却することも税金がかからないようにするための1つの手段です。買取金額は差が出るため、売却する際は愛車に特化している業者に査定を依頼するとよいでしょう。 なお、旧車王は20年以上旧車の買取を行っており、乗っていないクルマも適正に鑑定いたします。全国で無料出張査定も実施しているため、旧車の査定額を知りたい場合は、お気軽にお問い合わせください。
クルマを売却するにあたって、買取店を選んでからクルマを手放すまでにさまざまな工程や手続きの準備などがあります。初めてクルマを売却する方や、売却の手続きに不慣れな方は事前に確認しておきましょう。 ここでは、クルマを売却する流れとともに、注意点やより高く売却するためのポイントについて解説します。 クルマの売却の流れ クルマの売却の流れを知ることで、手続きをスムーズに行えます。クルマの売却は、下記のとおり7つのステップを踏んで手続きします。 各ステップについて詳しく解説します。 1.査定を依頼する買取店を選ぶ クルマの売却に不慣れな方は、買取店に相談することをおすすめします。最近ではオークションやフリマアプリの利用者が増えており、個人での売買も可能です。しかし、クルマの売却では大きなお金が動くとともに、さまざまな手続きが伴います。金銭の授受、手続きの漏れなどでの不用意なトラブルが起こりがちです。そのため、不安な方は買取店に依頼しましょう。 買取店を選ぶ際は複数の店に相談しましょう。買取価格はクルマの状態によって差が生じるほか、買取店ごとに得意なモデル、不得意なモデルがあります。ご自身の車にあった販売店を見つけることで、より高く売却できる可能性が高まります。 2.必要書類をそろえる クルマを売却するにあたって、いくつかの書類を用意する必要があります。普通車と軽自動車で書類が異なるため、下記を参考に漏れなく準備しましょう。 <必要書類一覧> 普通車 軽自動車 1.車検証2.自賠責保険証3.自動車税納税証明書4.リサイクル券5.譲渡証明書6.委任状7.印鑑登録証明書8.実印 1.車検証2.自賠責保険証3.自動車税納税証明書4.リサイクル券5.認印 3.査定の予約をする 書類をそろえたら査定の予約を行います。ほとんどの買取店がWebで申し込み可能です。サイトの申込みフォームに必要事項を入力すると、折り返しでメールが届いたり電話がかかってきたりするため、その連絡で査定日の調整を行います。 査定方法は、店舗にクルマを持ち込む方法と、査定員へ出張査定を依頼する方法の主に2つです。買取店によってサービス形態が異なるため、事前に確認しておきましょう。また、出張査定の場合は、査定場所を自宅以外の駐車場などに指定できることもあります。 査定・売買契約にかかる時間は30分〜2時間程度です。余裕をもってその時間を確保できる日時を指定しましょう。 4.査定をしてもらう 予約日当日を迎えたら、査定員に査定をしてもらいます。車輌をチェックするほかに、いくつか状態について質問を受ける可能性があるため、適宜対応しましょう。また、大事にしてきたポイントなどをアピールすると、査定の評価にプラスの影響があるかもしれません。 5.売買契約を締結する 査定後、提示された価格に納得できた場合は売買契約を締結します。自賠責保険証や自動車税納税証書など用意した書類はこの段階で査定員に渡します。後々のトラブルを防ぐためにも、契約内容についてわからない点はしっかりと査定員に確認しましょう。 6.クルマを引き渡す 売買契約時にクルマの引き渡し日を決めます。引き渡しまでに故障や事故が起きると査定額が下がる場合があるため、売却金額の確定後はクルマの使用をなるべく控えましょう。 また、引き渡した後に車内の忘れ物に気づいても取り戻せないため、私物を置いたままにしていないか、ナビの個人情報を登録したままにしていないかを確認しておいてください。 7.入金を確認する 入金方法は、手渡しか銀行振り込みですが、一般的には銀行振り込みが指定されます。振込予定日になったら、契約した金額が振り込まれているか確認しましょう。売買契約から振り込みまでには、最短で2〜3日ほど、通常は1週間程度かかります。 クルマを売却する際の注意点 クルマを売却するにあたって、ローン返済中の場合は名義を確認したり、事故歴・修復歴を申告したり、諸経費を把握しておいたりするなど、いくつかの注意点があります。5つのポイントについて解説するので、売却前に把握しておきましょう。 ローン返済中の場合は名義を確認 ローンでクルマを購入していて残債がある場合は、売却前に名義を確認しましょう。自分の名義なら返済中でも売却可能ですが、他の人やローン会社やディーラーの名義なのであれば、売却前にローンを完済して名義変更しなければなりません。名義が誰なのかわからない場合は、車検証の「所有者」欄を確認しましょう。 ディーラーや中古車販売店で購入したクルマの場合、ローン会社や信販会社の名義であることがほとんどです。そのため、売却したい場合には該当する会社に連絡して、ローン完済と名義変更の手続きをする必要があります。 銀行系ローンだと自分の名義であるケースが多いですが、ローン返済中の売却が禁止されていることがあるため、事前に契約内容を確認しましょう。また、もし家族の名義の場合には名義変更しなければなりません。 ▼ローン返済中の売却については下記の記事で詳しく解説しています。ローン中でもクルマを売却できる!流れや手続きのポイントまで徹底解説 ▼クルマの名義変更については下記の記事で詳しく解説しています。クルマの名義変更とは?必要書類や手続きの流れ・期限などを紹介 事故歴・修復歴は申告する 事故歴と修復歴があると査定額は下がってしまいますが、見た目でわからないからといって隠すのは避けましょう。 あえて申告しなかったことが後から発覚した場合、買取店とのトラブルに発展しかねません。事故歴と修復歴がある場合は査定時にしっかりと伝えておくほうが、スムーズにクルマを売却できます。 売却の諸経費を確認しておく 売却の際は、下記のとおり各種書類の取得や車輌の引き取りなどに費用がかかります。売却前に把握しておくと、売却代金と照らし合わせてどのくらい手元に残るのか確認できます。 書類準備時にかかる費用 売却時にかかる費用 1.印鑑証明書の発行手数料(数百円程度)2.住民票の発行手数料(数百円程度)※1 1.査定料(無料の場合が多いですが、取られる場合にはいくらか確認しましょう)2.名義変更料(移転登録手数料500円程度)3.印紙代(500円)4.名義変更手数料(1万~2万円程度)※25.ナンバープレート交付費用(2,000円程度)※36.引き取り料(距離によっては数万円かかることも)7.ローン残債(ローン残債がなければかかりません。)※48.クルマ売却費用(かからない場合が多いが数万円と高額ケースも)※5 ※1 車検証と印鑑証明書の住所が異なる場合のみ必要※2 2、3を使って名義変更に運輸局まで出向いて手続きをする代行料※3 ナンバーの管轄が異なる場合のみ※4 車検があり自分でお店に引き渡しに行く場合は不要※5 さまざまな手数料名目でかかるケースがありますが、不明瞭な費用を数万円請求がされることもあるため、何の費用なのか確認しましょう クルマの売買はクーリング・オフできない クーリング・オフ制度とは、契約の申し込みをした後でも一定期間内であれば、契約を撤回できる制度です。たとえば、高額な商品やサービスを購入したり契約したりしたが、再考のうえ不要と判断、もしくは詐欺を懸念してクーリング・オフします。 しかし、クルマは制度の対象外のため、売買契約後にキャンセルしたいと思ってもクーリング・オフできません。キャンセルについては買取店ごとの取り決めに準じる必要があります。 買取店のキャンセル規程を確認しておく 前述のとおり、クルマの売買はクーリング・オフ制度の対象外のため、買取店ごとにキャンセル規程が取り決められています。ただし、キャンセルを不可としている買取店が多いのが実情です。どうしてもキャンセルしたいのであれば手数料を請求するという場合もあります。 一方で、車輌の引き渡し当日もしくは翌日までは無料でキャンセルを受け付けている買取店もあるため、規程について契約時に確認するとよいでしょう。 二重査定をしないかどうか確認しておく 二重査定とは、クルマの売買契約後に事故歴・修復歴が発覚したことを理由に査定額を減額する行為です。金額に納得したうえで契約を締結した後のため、本来であればどんな理由でも減額してはいけません。しかし、「お客様が事故歴・修復歴を隠していた」として後から減額交渉する買取店が後を絶えず、トラブル事例が多いのが実情です。 クルマを売却する際には、二重査定を一切行わずクリーンかつ適正に査定を実施する買取店を選びましょう。Webサイトや広告で「二重査定なし」と断言しているかどうかをチェックすることに加え、JPUC加盟店であるかどうかも確認すると安心です。 JPUCとは一般社団法人日本自動車購入協会の略称で、中古車業界の健全化実現のために活動している団体です。厳しい審査を通過した買取店のみが加盟店に選ばれるため、売却先選びの1つの指標とするとよいでしょう。 ▼二重査定についてはこちらの記事で詳しく解説しています。契約後に減額される中古車売買トラブル「二重査定」とは?定義や対策について解説 クルマを高く売却するためのポイント 今まで大切にしてきた愛車を少しでも高く売りたいと考える方は多いのではないでしょうか。売却前にクルマを清掃しておく、メンテナンスノートを用意しておくなどのコツをおさえればクルマを高く売ることができます。ここでは、5つのポイントについて解説します。 クルマを可能な限り清掃しておく クルマの売却査定を受ける際は、車内を清掃しておくことをおすすめします。汚れや臭いなどによる査定額の減額を防げるためです。ただし、清掃をしても査定額の大幅アップは期待できません。査定額に大きく影響するのは破損や傷などです。これらは清掃をしても消すことはできません。 また、売却後の車を引き渡す前にも、可能な限り清掃をすることをおすすめします。綺麗にして渡さなくても査定が終わっているので売却額には影響はありませんが、清掃することで床やシートの間など含めて、忘れ物などのトラブルを防ぐことができます。 メンテナンスノートを用意する メンテナンスノートとは、新車購入時に渡される書類である「メーカーの保証書」と「点検整備記録簿」のことです。点検整備記録簿には、車検時のメンテナンス内容やリコールの修理履歴などが記載されています。メンテナンスノートは、車内に置いておくことが法律で義務づけられていますが、保管していなくても罰則がありません。また、紛失していても売却ができるため、メンテナンスノートがどこにあるのかわからなくなっているケースが少なくないのです。 一方、点検記録簿は、車の履歴書のようなもので、メンテナンスの履歴を確認できる重要な書類です。査定時に点検記録簿がないと、いくら消耗品などを交換したと言っても証拠がありません。そのため、整備をしていないのと同じものとみなされ、査定額が大きく減額される恐れがあります。 ▼点検記録簿についてはこちらで詳しく解説しています。記録簿って何?中古車売買で必要な理由と入手方法を解説 取り外した純正パーツを用意する ノーマルの状態でドライブを楽しむ方がいる一方で、さまざまな社外品のパーツでクルマをカスタムしている方も多いです。売却の際には、取り外した純正パーツを用意しておきましょう。 純正パーツは、質が高いだけではなくメーカーとして適合が確認されているという安心感があります。社外パーツでカスタムしていても、よほど人気のあるパーツでない限りプラス査定されないため、純正パーツをあわせて用意しておくことで査定額のアップに期待できます。 愛車の価値を理解している買取店を選ぶ 自分のクルマの価値を熟知している買取店に査定を依頼すると、より高値を提示してもらえるでしょう。 たとえば、30年以上前の古いクルマは現在のクルマと作りが大きく異なります。近年のクルマだけに精通している買取店の場合、その価値を適正に見極められず、安い査定額を提示されるかもしてません。スーパーカーやキャンピングカーなどの特殊なクルマでも同様です。 自分のクルマと同じ特徴をもつクルマについて豊富なノウハウ・知識をもつ買取店を選ぶことで、高く売却できるでしょう。依頼する前にWebサイトで買取実績をチェックし、どんなクルマを取っているかを確認することをおすすめします。 【まとめ】10年以上経過したクルマを売るなら「旧車王」へ クルマを売却する流れと注意点、高く売るポイントを解説しました。 クルマを売却するおおまかな流れは、下記の7ステップです。 1.査定を依頼する買取店を選ぶ2.必要書類をそろえる3.査定の予約をする4.査定をしてもらう5.売買契約を締結する6.クルマを引き渡す7.入金を確認する また、売却にあたってはローン返済中の場合は名義を確認したり、事故歴・修復歴を申告するなどの注意点をおさえておきましょう。高く売りたい場合には、事前にクルマを清掃したりメンテナンスノートや純正パーツを用意しておいたりするほか、愛車の価値を正しく理解している買取店に依頼することも大切です。 旧車王は、10年以上経過した古いクルマ専門の買取サービスです。ネオクラシックカーから本格派クロカン、国内に数百台しか存在しない希少車まで、さまざまなクルマを取扱っております。 JPUC加盟店であり、二重査定も一切行っておらず、クリーンで公正な取引を徹底しております。また、旧車王では査定を「鑑定」と呼び、お客様の大事なおクルマの状態を、そこにこめられた想いも踏まえて丁寧にチェックいたします。 長年大事に乗られたおクルマを安心して売却したいという方は、ぜひ一度旧車王にお問い合わせください。全国無料で、ご指定の場所まで出張鑑定いたします。
クルマの売却や名義変更の際に戸籍の附票が必要と知り、その理由を調べている方もいるでしょう。戸籍の附票は、住民票とは異なり今までの住所歴を証明できるため、2回以上引越しているにもかかわらず、住所変更していない場合に活用できます。 この記事では、クルマの売却時に戸籍の附票が必要なケースや取得方法などを紹介します。 戸籍の附票とは 戸籍の附票とは、戸籍が作られてから現在に至るまでの住所が記載されている書類のことです。住民票と同様に住所を公的に証明する書類であり、本籍地の市区町村で戸籍の原本と一緒に保管されています。 市町村区をまたいで引っ越しを繰り返しても、戸籍の附票を取得すれば、今までの住所の証明が可能です。 また、戸籍の附票は戸籍がある限り存在し、記載されている者が全員亡くなった場合に消去されます。消された戸籍の附票は「戸籍の附票の除票」と呼ばれており、従来の保存期間は5年間でしたが、法令の改正により令和元年6月20日から150年間に延長されています。 ただし、平成26年3月31日以前の除票は、すでに保存期間を過ぎているため発行してもらえないことに留意してください。 参考:京都市「戸籍の附票について教えてください。」 クルマの売却時に戸籍の附票が必要なケース 戸籍の附票は、2回以上引っ越しをしているにもかかわらず、住所変更していない場合に必要です。クルマを売却するには、車検証と印鑑証明書に記載されている住所と、現住所を合致させる必要があります。 車検証や印鑑証明書に記載されている住所から1回だけ引っ越しをしている場合は、住民票があれば旧住所と現住所のつながりを証明できます。しかし、住民票には1つ前の住所しか記載されていないため、2回以上引っ越しをしている場合は2つ以上前の住所を証明できる戸籍の附票が必要です。 ただし、戸籍の附票には現在の本籍に移った日以降の住所しか記載されていません。全住所を確認するには、転籍前の戸籍の附票の除票を取得する必要があります。 また、結婚により親の戸籍を外れた場合は、婚姻届を出した時点以降の住所しか記載されていません。結婚前をさかのぼって住所を証明したい場合は、親の戸籍の附票を取得しましょう。 なお、戸籍の附票には下記が記載されているため、同じ戸籍に属する人の住所歴の証明も可能です。 ・本籍地・筆頭者の氏名・戸籍に入っている方の氏名・住所・住所を定めた年月 たとえば、亡くなった父親のクルマの売却や廃車、名義変更などの遺産相続手続きにも活用できます。 クルマを相続するものの、住所変更が適切にされていない場合に活用できることにも留意してください。 戸籍の附票の取得方法 戸籍の附票は、取得できる場所や請求できる人が限られており、必要なものもあります。取得方法を事前に把握し、スムーズに売却や名義変更を行いましょう。 続いて、戸籍の附票の取得方法を紹介します。 手続きをする場所 本籍がある市町村区の役所で手続きすれば、戸籍の附票を取得できます。マイナンバーカードを提示すれば、最寄りのコンビニエンスストアのマルチコピー機(キオスク端末)でも取得が可能です。 ただし、コンビニ交付サービスを提供している地域は限られています。利用する前に、対応しているかどうか下記で確認してみてください。 コンビニエンスストア等における証明書等の自動交付【コンビニ交付】 | 利用できる市区町村 マイナンバーカードを所有しておらず、本籍地が遠方で出向けない場合は、郵送でも請求できます。各市町村区のホームページの「戸籍の附票の写し等交付申請書」をダウンロードして必要事項を記入し、指定されている送付先に郵送しましょう。 請求できる人 戸籍の附票に記載されている人であれば、誰でも請求できます。戸籍の附票に記載されていなくても、直系尊属(父母・祖父母)、または直系卑属(子・孫)でも請求が可能です。 たとえば、結婚により戸籍を外れた子供でも父親の戸籍の附票を請求できます。なお、直系の親族以外でも、請求できる人の委任状を添付すれば代理人でも取得可能です。 必要なもの 戸籍の附票を請求するには、記入済みの申請書と本人確認書類が必要です。申請書は役所で入手できるため、必要事項を記入して窓口に提出しましょう。 ただし、本籍地と筆頭者がわからない場合は、戸籍の附票を発行してもらえない可能性があります。「自分の本籍を教えて欲しい」といった問い合わせには対応してもらえないため、わからない場合は、戸籍の情報を事前に確認しておきましょう。 なお、請求時には300〜450円程度の手数料がかかることにも留意してください。 まとめ 戸籍の附票は、戸籍が作られてから現在に至るまでの住所が記載されている公的書類です。 1つ前の住所しか記載されていない住民票とは異なり、2回以上の引っ越しによる過去の住所も証明できます。そのため、車検証の住所から2回以上引っ越しているにもかかわらず、住所変更していない場合の売却や名義変更、相続手続きなどで使用します。 戸籍の附票は、本籍地の役所やコンビニで取得でき、本人でなくても直系の親族であれば請求が可能です。取得時は300~450円程度の手数料が発生することに留意してください。