旧車売買の豆知識

JKラングラーの維持費はどれぐらい?シミュレーションしてみました
旧車売買の豆知識 2024.04.25

JKラングラーの維持費はどれぐらい?シミュレーションしてみました

JKラングラーは、ジープ伝統のデザインに快適性が加わり、10年以上にわたって製造された人気モデルです。実際に所有する場合の維持費について関心をもっている方もいるのではないでしょうか。 今回は、JKラングラーの維持費の内訳を解説するとともに、実際にいくらかかるのかシミュレーションします。 JKラングラーの特徴 JKラングラーは、2007年から2018年まで製造されたジープの代表的なSUVです。先代モデルには設定のなかった4ドアの「アンリミテッド」モデルが導入されたことで、自動車としての魅力がさらに増しました。 このモデルは、従来の2ドア版に加えて、家族やグループでの使用にも適した広いキャビンを備えています。後席へのアクセスが向上しただけではなく、大きなラゲッジスペースも確保されています。乗車定員が5名に増えたうえ、さらに多くの荷物の搭載が可能になり、SUVとしての汎用性が大幅に強化されました。 内装においては、従来のラフな印象から一新され、洗練されたデザインへと進化しました。質感の高い素材が使われ、快適性が向上した座席、そしてエルゴノミクスに配慮したコックピットレイアウトが、長時間のドライビングでも疲れにくい環境を実現しています。 日本市場では、特にアンリミテッドモデルが実用性とブランドイメージで多くのファンを獲得し、ジープ全体の販売台数増加に大きく貢献しました。。複数の要素が融合したJKラングラーは、アウトドアユーザーだけでなく、ファミリーカーとしても高く評価されています。 JKラングラーの維持費の内訳 JKラングラーの維持費を5項目で解説します。なお、製造期間が長いモデルのため、今回は、アンリミテッドの4AT(2007年式)でシミュレーションします。 <車輌スペック>車輌重量:1,980kg総排気量:3,782cc使用燃料:ハイオク燃費:10モード/10・15モード燃費7.1km/L 燃料代 JKラングラーの燃費は、10モード/10・15モードで7.1km/L、実燃費は6km/L程度といわれています。2007年式の排気量3.8Lクラスであることを考えると、納得できる数字でしょう。 燃料代のシミュレーション結果は、以下のとおりです。 通勤で1ヶ月1,000km走行を仮定すると、消費するガソリンは166L、ハイオクガソリンの料金は2万9,299円(*1)、年間換算で35万1,588円(*2)でした。 *1 燃費は6km/Lで算出*2 2024年4月13日時点のハイオクガソリン全国平均価格176.5円/Lで算出 自動車税 JKラングラーは総排気量3,782ccのため、3.5L〜4L以下クラスに該当し、税額は6万6,500円です。(2019年9月30日以前に新車登録した場合)しかし、今回シミュレーションした2007年式のモデルは新車登録から13年以上経過している可能性が高いため、15%重課されて7万6,400円となります。 任意保険 大手ネット型保険で見積もりをシミュレーションした結果、保険料は10万670円/年でした。詳しい条件は以下のとおりです。 <条件>年齢:30歳等級:6等級使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり 30代のネット型保険の相場は約4万円〜6万円といわれているため、JKラングラーの保険料は相場よりも割高です。 なお、今回の見積もりでは、車両保険が付帯できました。一般的に、車両保険は時価相当額で設定されるため、製造年数が2007年から2018年と長いことが車両保険の付帯に影響していると考えられます。 車検 JKラングラーを自家用自動車で登録した場合の車検代は、11万5,550円です。詳細は以下のとおりです。 自動車重量税:4万5,600円(24ヶ月)※初年度登録から13年以上18年未満で算出自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)印紙代:2,300円車検料:5万円合計:11万5,550円 ※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します 今回シュミレーションした2007年式のモデルは、13年以上の重課対象となる可能性が高いです。ただし、車検のタイミングによっては、18年以上の重課で5万400円に上がるかもしれません。 なお、実際の車検代は、国土交通省の「次回自動車重量税額照会サービス」で把握可能です。 参考:国土交通省「次回自動車重量税照会サービス」 メンテナンス費用 メンテナンス費用は、年間10万円程度です。基本的な項目は以下のとおりです。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライトバルブ交換代・エンジンオイル交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 JKラングラーは、ラダーフレーム構造でボディが強いため、メンテナンスさえすれば大きなトラブルに発展しにくいのが特徴です。しかし、シフトレバーのワイヤーが抜け落ちてしまう故障が発生しやすいといわれており、修理費用は多少余裕をもって見積もっておく必要があります。 JKラングラーの年間維持費はいくら? JKラングラーの年間維持費は、約69万円〜です。内訳は以下のとおりです。 ガソリン代:35万1,588円自動車税:7万6,400円任意保険:10万670円車検:5万7,775円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費用:10万円(パーツの修理有無で増減)合計:68万6,433円 1ヶ月あたり約5万7,000円、ローンで購入した場合は返済額、そして駐車場を借りる場合は駐車場代が上乗せされます。 JKラングラーの維持費が高いと思った時の対処法 JKラングラーは、優れたオフロード性能と実用性で知られるジープの代表的なモデルです。しかし、年間維持費は約69万円と決して安くはなく、経済的な負担が大きいと感じる場合もあるでしょう。 JKラングラーの多機能性と堅牢な作りは、ほかのクルマにはない魅力ですが、維持費が重荷になる場合、クルマの売却を検討することも選択肢の1つです。 JKラングラーには多くのファンが存在し、特にアンリミテッドは市場で高い人気を誇ります。適切な時期に売りに出せば、期待以上の価格で売却できるかもしれません。 まとめ JKラングラーは、オフロード性能と日常使用のバランスに優れたSUVとして人気のモデルです。独特の世界観をもつクルマのため、飽きずに長く所有できる1台といえます。 ただし、維持費は年間約69万円と気軽に乗り続けられる金額とはいえません。維持費が負担になっている場合は、乗り換えも検討しましょう。 特に、この世代から導入された4ドアモデルは実用性が高く、中古車市場でのリセールバリューも優れています。旧車専門店であれば高価買取が期待できるため、売却を検討する際はぜひ旧車王へご相談ください。

外車はなぜ左ハンドルが多いの?! メリットとデメリットを徹底紹
旧車売買の豆知識 2024.04.24

外車はなぜ左ハンドルが多いの?! メリットとデメリットを徹底紹

「外車といえば左ハンドル」というイメージをもっている方も多いのではないでしょうか。かつては高級な外車が多かったこともあり、左ハンドルはステータスの1つでもありました。しかし、左ハンドルの外車は近年徐々に減少しており、一概に「左ハンドル車に乗っているからすごい」ともいえないようです そこで今回は、外車に左ハンドルが多い理由とメリット・デメリットを改めて紐解いていきます。 外車に左ハンドルが多い理由 「左ハンドル」という言葉が外車の代名詞になるほど、海外のクルマの多くには左ハンドルが採用されています。海外で作られたクルマが左ハンドルになっているのには、合理的な理由があります。 まずは、外車の多くが左ハンドルになっている背景と、近年減少しつつある理由をみていきましょう。 生産国の交通ルールを反映 外車に左ハンドルが多い理由は、右側通行の国が多いためです。右側通行の国では、運転視野の確保や乗降時の安全性の観点から、左側に運転席が設けられています。アメリカを含む北米やヨーロッパといった主要な自動車生産国の多くが右側通行であることが、外車に左ハンドルが多い理由です。 ただし、実はクルマが普及し始めた1900年代初頭は、それほどハンドルの左右を気にせずに生産されていました。また、昔はボディ側面のレバーを手で引いてブレーキをかける車種もあり、右利きが多かったことから必然的に右ハンドルになったようです。 左ハンドルが定着したきっかけは、1908年に発売されたT型フォードだといわれています。当時のカタログにも左ハンドルのメリットが記載されていて、爆発的なヒットを記録したためにアメリカを中心に左ハンドルが普及しました。 左ハンドルは減少しつつある 外車の象徴ともいえる左ハンドルですが、実は近年減少しつつあります。左側通行の日本では、右ハンドル車のほうが安全性と利便性が高いためです。 また、機械式だった当時はハンドルの左右を入れ替えることで多くの部品の再開発が必要でしたが、電動制御が増えて設計が容易になったことも右ハンドル車への転換を後押ししています。 さらに、ハンドルを右に変更しても、操作感があまり変わらなくなったことも右ハンドル化する車種が増加している理由の1つです。たとえば、アクセルを左から右に変更した場合、機械式のアクセルワイヤーだとワイヤーの湾曲や長さの違いなどによって操作感が変わってしまいます。しかし、電子制御のアクセルであれば、左右どちらにペダルを設置しても操作感は変わりません。 左ハンドルのメリットとデメリット 日本国内で左ハンドル車に乗る際は、メリットとデメリットを把握しておく必要があります。外車に乗っているという実感をもてる一方で、日常使いにおいて不便を感じている方も少なくありません。 ここからは、左ハンドルのメリットとデメリットを、それぞれ2点ずつ紹介します。 メリット①:乗っていて優越感がある 日本で左ハンドル車に乗る最大のメリットは、特別なクルマに乗っているという優越感を味わえる点でしょう。国産車には右ハンドルしかないため(一部の逆輸入モデルを除く)、クルマに詳しくない方が見ても外車であることがすぐにわかります。 また、日本向けの車輌ではなく、オリジナルモデルに乗る満足感を得られるのもメリットです。右側通行の国で開発されたモデルであれば、ボディデザインからインテリアまで左ハンドルをベースに開発されています。 右ハンドルに改修する際に各メーカーで不便のないように調整されてはいるはずですが、まったくのゼロから開発されるわけではありません。各種操作ボタンやレバーの向きや配置が左ハンドルに最適化されたままになっていることもあり、左ハンドルのほうがストレスなく操作がしやすくなっています。 メリット②:開発時の設計通りで査定も上がりやすい W124、W126、W463といった古めのベンツや先述したポルシェ 911など、旧車としての価値がある車種は、オリジナルの左ハンドルのほうが査定金額が高く高価になる傾向にあります。 また、実際の操作においても、オリジナルだからこそのメリットがあります。右側通行の国で発売されるクルマは、当然左ハンドルを前提に設計されます。日本向けに右ハンドル仕様に改変すると、操作しにくい部分が生まれることも少なくありません。たとえば、ポルシェ 911は、比較的新しい997でもペダル位置が左寄りになっていて乗りにくいことで有名です。 デメリット①:日本の道路事情に合わない 左ハンドル車の最大のデメリットは、左側通行の日本の道路に合わないことです。運転席が左側にあると交差点の右折時に視野が限られてしまい、対向車線を確認しにくくなります。助手席が車道側になってしまうため、交通量や道幅などによっては駐車スペースを見つけないと乗降できません。 さらに、右ハンドルを前提に設計されている社会インフラを利用しにくい点も、左ハンドルのデメリットです。駐車場の発券機やファストフード店のドライブスルーなど、運転席が反対になることで不便に感じる場面は少なくありません。 デメリット②:操作に慣れて覚えるのが難しい 左ハンドル車は、ボタンやレバーなどの操作部分が右ハンドル車とは逆に設置されています。配置を身体で覚えるまでは、操作がしにくいばかりかミスをしてしまうおそれもある点が左ハンドルのデメリットです。 シフトレバーは右手での操作になりますし、エアコンなどの各種機能のボタンも右側に配置されています。加えて、ワイパーとウィンカーのレバーが逆になっている点も外車特有の懸念点です。染み付いた習慣はなかなか抜けないため、交差点進入時についワイパーを動かしてしまうことがあります。 【まとめ】左ハンドルでも右ハンドルでも自分の好みで選ぶことが大切 外車に左ハンドルが多い理由と、メリットとデメリットを紹介しました。 クルマに魅力を感じるポイントや基準は人それぞれです。左ハンドルの外車には、日常的な使い勝手が悪いというデメリットがある一方で、海外のオリジナル仕様のまま走りを楽しめるというメリットがあります。 また、技術の進歩とともに、外車でも右ハンドルを選べるモデルが増えてきました。「外車=左ハンドル」という常識はなくなりつつある今、左ハンドル車がステータスなのは過去のことなのかもしれません。 クルマを購入する際には、乗りやすさなのか満足感なのか、それともまた別の要素なのか、自分にとって何が最も大事なのかを熟考したうえで、左ハンドル車と右ハンドル車のどちらを選ぶか決めるとよいでしょう。

車検証の住所変更のディーラーへの依頼費用は?費用の目安や他の業者も紹介
旧車売買の豆知識 2024.04.24

車検証の住所変更のディーラーへの依頼費用は?費用の目安や他の業者も紹介

引っ越す予定があるけれど陸運局に出向く時間がなく、車検証の住所変更をディーラーに依頼したい方もいるでしょう。車検証の住所変更のディーラーへの依頼費用は、数万円程度です。ただし、ナンバー変更があるときや他の手続きも依頼する場合は、別途費用が発生します。 この記事では、車検証の住所変更のディーラーへの依頼費用や他に依頼できる業者について紹介します。 車検証の住所変更のディーラーへの依頼費用 車検証の住所変更のディーラーへの依頼費用は、1万〜3万円程度です。ただし、ナンバープレートに変更があるときや、車庫証明申請の代行を依頼する場合は別途費用が発生します。 まず、管轄の陸運局に変更がある場合は、住所変更時にナンバープレートも変更しなければなりません。たとえば、調布市から港区に引っ越した場合、以下のようにナンバープレートと管轄の陸運局が変わります。 ・引っ越し前:多摩ナンバー(多摩自動車検査登録事務所)・引っ越し後:品川ナンバー(東京運輸支局本庁舎) ナンバープレートに変更があるかどうかわからない場合は、依頼時にディーラーへ問い合わせましょう。 また、普通車の住所変更をするには車庫証明書が必要です。車庫証明書の申請先は警察署で、平日の日中しか手続きを受け付けていません。そのため、平日の日中に警察署へ出向けない場合は、車庫証明申請の代行も依頼する必要があります。 なお、ナンバープレートに変更があるときや車庫証明申請の代行を依頼した場合は、以下のように費用が変わります。 ・住所変更+ナンバープレートの変更:2万〜4万円程度・住所変更+ナンバープレートの変更+車庫証明申請の代行:3万〜5万円程度 上記はあくまでも目安であり、ディーラーによって料金設定が異なるため、依頼時に正確な費用を確認しましょう。 車検証の住所変更を代行できる業者 ディーラー以外にも、車検証の住所変更の代行を依頼できる業者がいます。依頼費用は業者によって異なり、ディーラーより安い業者もあります。住所変更にかかる費用を抑えたい場合には、ディーラー以外に依頼することも検討しましょう。 また、ディーラーと同様に車庫証明申請の代行をしてくれる業者もいます。住所変更を一任したい場合は、車庫証明申請の代行もしてくれる業者に依頼するとよいでしょう。 次からは、車検証の住所変更を代行できる業者とそれぞれの違いを詳しく紹介します。 車検専門業者 ディーラー以外に、車検専門業者にも車検証の住所変更の代行を依頼できます。ただし、車検専門業者では車検を受けるタイミングでしか依頼できないケースもあります。 また、住所変更は期限までに手続きする必要があるため、タイミングによっては車検専門業者への代行はおすすめできません。引っ越し後に車検を控えている場合は依頼してもよいでしょう。 自動車販売店 ディーラー以外に、自動車販売店にも車検証の住所変更の代行を依頼できます。自動車販売店はクルマに関する手続きに精通しているため、スムーズに住所変更を行えます。 必要書類の案内や書類の内容に問題がないかの確認に加え、店舗によっては車庫証明申請の代行もしてくれるため、警察署に出向く時間がない場合は相談してみましょう。 行政書士 行政書士にも車検証の住所変更の代行を依頼できます。行政書士は、各省庁や役所などの官公庁に提出する書類の作成や、手続きの代行に精通している業者です。 陸運局や警察署で行う手続きにも精通しているため、自動車販売店と同様にスムーズな住所変更が可能です。別途費用はかかるものの、車庫証明申請の代行も行っているため、依頼が必要な場合は相談してみてください。 車検証の住所変更の必要書類 車検証の住所変更に必要な書類は、普通車と軽自動車で異なります。それぞれの必要書類は以下のとおりです。 【普通車】1.車検証2.住所の移り変わりが確認できる書類 ※発行から3ヶ月以内3.車庫証明書4.ナンバープレート前後 ※管轄が変わる場合5.委任状 ※代理人が手続きする場合6.申請書 第1号様式7.手数料納付書8.自動車税申告書 ※5〜8は陸運局で取得可能 参考:国土交通省 東北運輸局「住所変更等(変更登録)」 住所の移り変わりが確認できる書類としては、住民票の写しや戸籍謄本が該当します。クルマが法人名義の場合は、商業登記簿謄本や抄本が必要です。 新旧住所の移り変わりが記載されているかどうかも、取得時に必ずチェックしましょう。 【軽自動車】1.車検2.使用者の住所を証する書面 ※発行から3ヶ月以内3.ナンバープレート前後 ※管轄が変わる場合4.申請依頼書 ※代理人が手続きする場合5.申請書 軽第1号様式6.軽自動車税申告書 参考:軽自動車検査協会「住所変更(引越し)」 使用者の住所を証する書面は、住民票の写しや印鑑証明書などが該当します。クルマが法人名義の場合は、商業登記簿謄本(登記事項証明書)や印鑑証明書などが必要です。 また、軽自動車の住所変更には車庫証明書が不要です。ただし、地域によっては保管場所の届出が必要な場合があります。各自治体の公式Webサイトを確認し、届出が必要な場合はクルマの保管場所を管轄する警察署で申請しましょう。 なお、クルマをローンで購入すると、所有者は基本的に販売店やローン会社名義になっており、自分の一存では住所変更ができません。ローン残債がある状態で住所変更するには、所有者である販売店やローン会社の委任状が必要です。 ローン残債がある状態で住所変更をする場合は、クルマの購入店に委任状を発行してもらう必要があることを把握しておきましょう。 車検証の住所変更の期限 車検証の住所変更は、住所に変更があってから15日以内に手続きする必要があります。違反した場合は、50万円以下の罰金が科される可能性があるため、必ず期限内に手続きしましょう。 住所変更しないと自動車税の納付書や、リコールの案内が旧住所に届く可能性もあります。自動車税の納付書が旧住所に届くと、到着に気が付かずに納税期限が過ぎる可能性があるため、余分な延滞金を支払わなければなりません。 また、リコール内容が原因で事故を起こした場合、クルマの所有者が責任を問われる可能性があります。罰金やトラブルを防ぐためにも、すみやかに住所変更しましょう。 参考:道路運送車両法「第12条 」「第109条2項」 まとめ 車検証の住所変更のディーラーへの依頼費用は、1万円〜3万円程度です。ただし、ナンバープレートに変更があるときや車庫証明申請の代行を依頼する場合は、別途費用がかかることに留意してください。 また、住所変更は以下の業者にも依頼できます。 ・車検専門者・自動車販売店・行政書士 ディーラーの依頼費用が見合わない場合は、いずれかの業者に手続きを依頼してみてください。 また、住所変更を15日以内にしなかった場合、50万円以下の罰金が科せられる可能性があります。陸運局に出向く時間がない場合は、期限内に住所変更をするためにも、ディーラーや他の業者に手続きを依頼しましょう。

車検は何年ごとに受ける?軽自動車や中古車の車検サイクルも紹介
旧車売買の豆知識 2024.04.23

車検は何年ごとに受ける?軽自動車や中古車の車検サイクルも紹介

万が一車検の有効期限が切れると公道を走行できなくなります。車検の時期を忘れないようにするために、受ける頻度やスパンを確認しておきましょう。 ただし、クルマの種類やナンバーによって車検を受けるサイクルが異なる点に注意が必要です。この記事では、車検は何年ごとに受けるのか、事前に確認しておくことについて紹介します。 車検を受けられる期間 車検の有効期限は定められているものの、実施する期間は法律で定められていないため、いつでも受けられます。 ただし、次回の満了日は車検を取得した日から2年間です。あまりにも前倒しで受けてしまうと有効期間が短くなります。 期間に対する車の維持費用(車検費用)の観点から見ると、車検の有効期間が短いことは損失といえるでしょう。車検を受けるタイミングとしては、有効期限の1ヶ月前からがおすすめです。 また、車検は基本的に数日〜1週間程度かかります。愛車を預ける期間を短くしたい場合は、1日車検を実施している業者に依頼するとよいでしょう。  自家用車は何年ごとに車検を受けるのか 買い物や通勤など、日常で使用している自家用車は新車で登録してから3年後、以降は2年ごとに車検を受けます。たとえば、購入した新車が2024年4月30日に初度登録された場合、3年後の2027年4月30日までに初回車検を受けなければなりません。 初回車検以降は2年ごとになるため、2回目の車検は2029年4月30日までに受ける必要があります。また、自家用の軽自動車や250cc超のバイクも同様のサイクルです。 なお、レンタカーも自家用車に該当します。カーリースは所有している場合と同様に、新車で登録してから3年後、以降は2年ごとに車検を受ける必要があります。ただし、レンタカーは新車で登録してから2年後、以降は1年ごとに車検を受けます。同じ自家用車とはいえ、車検のサイクルが異なることに留意してください。  8ナンバー車は何年ごとに車検を受けるのか 8ナンバー車は、自家用車とは異なり新車で登録してから2年後に初回車検を受ける必要があります。8ナンバーとは、特殊な装置を持つクルマにつけられるナンバーのことです。 たとえば、以下の特殊用途自動車が8ナンバーに該当します。 ・パトカー・消防車・救急車・キャンピングカー 初回車検以降は、自家用車と同様に2年ごとに車検を受けます。 貨物車は何年ごとに車検を受けるのか 貨物車は、1ナンバーと4ナンバーで車検のサイクルが異なります。貨物車とは貨物を運送するクルマで、トラックやライトバンなどが該当します。1ナンバーは普通貨物車、4ナンバーは軽貨物車です。 1ナンバーの普通貨物車は、新車で登録してから2年後に初回車検があり、以降は1年ごとに車検を受けなければなりません。 一方、4ナンバーの軽貨物車の場合は、新車で登録してから2年後に初回車検を受ける点は同じものの、以降は2年ごとに受けます。 貨物車でも、ナンバーごとに車検のサイクルが異なることに留意してください。 登録から10年以上経過した中古車も車検頻度は同じ 新車で登録してから10年以上経過した中古車でも、車検の頻度は変わりません。以前までは、登録してから10年以上経過した自家用車は、1年ごとに車検を受ける必要がありました。しかし、1995年に道路運送車両法の変更により、現在では経過年数を問わず初回車検以降は2年ごとに車検を受けます。 また、車検と似ている点検として「法定1年点検」があります。法定1年点検とは、公道を安全に走行するための定期点検のことです。ディーラーや整備工場で受けられる点検で、サイクルは以下のとおりです。※自家用車の場合 1年目:法定点検2年目:法定点検3年目:初回車検4年目:法定点検5年目:車検6年目:法定点検7年目:車検 車検を受ける年ではなくても、クルマのコンディションを把握できるため、故障を未然に防げるでしょう。法定1年点検は、新車・中古車を問わず、道路運送車両法第48条で定められている義務です。 出典:道路運送車両法「第48条」 次回の車検前に確認しておくこと 準備が不十分なまま車検を受けると、再車検を受けなければならないケースがあります。スムーズに車検を受けるためにも、事前に準備をしておきましょう。 ここでは、車検前に確認しておきたいポイントを解説します。 必要書類はそろっているか まずは、車検に必要な書類を揃えましょう。車検に必要な書類は以下の2点です。 ・車検証・自賠責保険証明書 紛失している場合は車検までにそろえる必要があるため、以下を参考に各場所で再発行しましょう。 ■車検証・普通車:運輸支局・軽自動車:軽自動車検査協会 ■自賠責保険証明書・加入している保険会社の窓口もしくは郵送 また、電子的に納税確認を行えるようになったため、納税証明書の提示は不要です。しかし、納税してから反映されるまで2〜3週間程度かかるため、自動車税の納付後にすぐ車検を受ける場合は納税証明書が必要です。  なお、自動車税の納税証明書は自動車税事務所で再発行します。軽自動車の納税証明書は、市町村役場で再発行できます。 明らかに車検に通らない状態ではないか 保安基準を満たしていないと車検に通らないため、事前にクルマの状態を確認しましょう。たとえば、タイヤに溝があるかどうかや、ヘッドライトが点灯するかどうかなどを確認します。マフラーを切断していたり、車体からタイヤやホイールがはみ出していたりする違法改造は車検に通りません。 保安基準を満たしていない状態で車検を受けると、指摘箇所を直してから再車検を受ける必要があります。再車検は時間や費用が余計にかかるため、スムーズに車検を受けるためにも、クルマに明らかな不備がないかを確認しましょう。 なお、明らかに保安基準を満たしていない状態の場合、車検の依頼を受け付けてくれない業者もいるため注意してください。 車検切れのクルマを車検に出す方法 車検切れでは公道を走行できないため、仮ナンバーを取り付けて車検業者までクルマを持ち込む必要があります。仮ナンバーは、取り付けることにより一時的に公道への走行が許可されるナンバープレートです。 仮ナンバーは、役所で申請した当日に入手できます。ただし、仮ナンバーを取得するには自賠責保険が必要です。自賠責保険も切れている場合は、加入してから仮ナンバーを取得しましょう。 また、車検業者に積載車でクルマを引き取りに来てもらう方法もあります。積載車はクルマ全体を荷台に乗せて走行するため、仮ナンバーの取得が不要です。車検業者によっては引取料を設けているケースもあるため、事前に問い合わせて金額を確認しましょう。 なお、車検が切れた状態で走行すると、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられます。※自賠責保険も切れていると1年6ヶ月以下の懲役または80万円以下の罰金 違反点数は6点加算されるため、30日間の免許停止処分が下ります。累計点数や前歴によっては免許取消処分が下るため、車検が切れたら公道を走行しないようにしましょう。 参考:道路運送車両法「第58条」「第108条」 まとめ 車検は満了日の1ヶ月前から受けられます。1ヶ月以上前に受けると、車検の有効期限が短くなるため注意が必要です。  また、車検はクルマによって受けるサイクルが異なります。 ・自家用車:初度登録から3年後、以降は2年ごと・8ナンバー:初度登録から2年後、以降も2年ごと・4ナンバー:初度登録から2年後、以降も2年ごと・1ナンバー:初度登録から2年後、以降は1年ごと 愛車のサイクルを把握して、車検を切らさないようにしましょう。 なお、車検が切れた場合は公道を走行できません。車検切れの状態で公道を走行すると、罰則や行政罰を受けることになるため、正しい方法でクルマを持ち込みましょう。

車検ですすめられる部品交換はしたほうがいい?断ることはできるのか?
旧車売買の豆知識 2024.04.19

車検ですすめられる部品交換はしたほうがいい?断ることはできるのか?

定期的に受ける「車検」では、部品の交換をすすめられることがあります。車検で部品交換を提案された際は、本当に実施したほうがよいかどうかを見極める必要があります。今回は、車検時に部品交換をしたほうがいいのか、交換することが多い部品や断れるのかなどについて解説します。 車検で交換することが多い部品 車検で部品交換をすすめられることは決して珍しくありません。クルマの状態に応じて推奨される部品交換には、交換が必須なもの以外に、今すぐに交換する必要はないもののおすすめされるものや、クルマの状態を良好に保つために交換をすすめられるものもあります。 ここでは、車検のタイミングで交換を推奨される部品について解説するとともに、交換頻度や費用の目安について紹介します。 クーラント液 クーラント液は、エンジンをはじめとする部品の冷却に使われる冷却水です。一般的なクーラント液は2年ごとに交換することが推奨されています。最近では、スーパーLLCといわれるロングライフの冷却水を充填しているクルマが増えてきており、交換サイクルも7年〜10年と長くなっています。 クルマによって充填されているクーラント液が異なるため、詳しくは各車種の取扱説明書などで確認してください。なお、クーラント液の交換費用は1,000〜5,000円程度です。 ブレーキオイル ブレーキオイルは、ブレーキを作動させるために使われるオイルです。ブレーキオイルは、クルマの減速や停止など制動に関わる部分であるため、車検ごとに交換しておくとよいでしょう。交換費用は、2,000円〜5,000円程度です。 エンジンオイル エンジンオイルは、エンジン内部の潤滑・密閉・冷却などに影響する重要なオイルです。そのため、走行距離や時間の経過に応じた適切なタイミングでの交換が必要となります。車検とともにオイル交換を提案されることが多いものの、車検直前にオイル交換をしているのであれば車検時にオイル交換をする必要はないでしょう。 交換費用は、エンジンオイルの種類や使用量によって異なりますが、5,000〜1万円程度が相場です。また、オイルフィルター(エレメント)を交換した場合は、フィルター代や交換工賃などが加算されます。 バッテリー バッテリーは、3年〜4年ごとに交換したほうがよい部品です。バッテリーの電圧が下がったり放電したりすると、エンジンがかからなくなったり、電装品が動かなくなったりします。交換費用はバッテリーのサイズや種類によって異なり、本体代が4,000〜4万円程度、工賃が500〜3,000円程度です。 ブレーキパッド ブレーキパッドは、使用環境や乗り方などによって摩耗状態が異なるため交換時期もクルマによって変わります。ただし、パッドの残量が一定量を下回ったら交換が必要です。交換費用は、パッドの種類や大きさなどによって異なりますが、1万〜2万円程度(4輪分)が相場といえるでしょう。 点火プラグ 点火プラグは、ガソリン車にのみ使用されている部品です。定期的な交換が必要で、プラグの種類や走行距離によって交換するタイミングが異なるため、車検時に交換が必要か確認してもらいましょう。交換費用の相場は1万5,000円程度です。 デフオイル デフオイル(ディファレンシャルギアオイル)は、車検ごとに交換することが推奨されている駆動関係のオイルです。クルマの走行に影響するオイルであるため、推奨されているとおりのスパンで交換しておきましょう。交換費用は、5,000円〜1万円程度です。 クーラント添加剤 クーラント添加剤は、冷却水の防錆・防食性能を復活させ、冷却水の寿命を延ばす添加剤で、年数が経過したクルマへの使用が推奨されています。交換費用は数千円程度です。 エアエレメント エアエレメントは、エアフィルターとも呼ばれる部品です。エンジンに取り込む空気をろ過して不純物が入らないようにする役割があるため、定期的に清掃や交換を実施しなければなりません。車種によって交換費用は異なりますが、5,000千円程度が相場です。 タイヤ タイヤは、残り溝が一定量(1.6mm以下だと車検に通らなくなります)を下回ったり、ひび割れや硬化が進んだりしたときに交換します。サイズや銘柄によって価格が異なるため、見積もりをとってライフスタイルや乗り方に合うタイヤを装着しましょう。 ファンベルト ファンベルトは、エンジンの動力を周りの機器に伝える部品です。ベルトという名称からもわかるように、ゴム製であるため定期的に交換する必要があります。交換費用は取り替えるベルトの数や種類によって異なりますが、1万円程度です。 タイミングベルト タイミングベルトは、10年または10万kmごとに交換が必要な部品です。エンジンの動作に影響する重要な部品であるため、適切な時期に交換しましょう。エンジンの一部を分解して交換するため、交換費用は2万〜5万円程度と高額です。 10万km超で交換が必要なケースが多い部品 走行距離が10万kmを超えると、交換する部品が多くなる傾向があります。走行距離が伸びたときに交換が必要な主な部品は次のとおりです。 ・タイミングベルト・ジョイントブーツ・ショックアブソーバー・オルタネーター・ブレーキキャリパー・ブレーキディスクローター など これらは、部品代と工賃の両方が高額になりやすいため、費用をなるべく抑えたい場合は複数の業者から見積もりを取って比較してから依頼先を決めるとよいでしょう。 車検の部品交換は断ることが可能 車検のタイミングですすめられる部品やサービスは、断ることが可能です。ただし、検査に影響がない部品やサービスに限ります。 たとえば、車検のタイミングですすめられるサービスの1つに、クルマのコーティングがあります。このクルマのコーティングは、コーティング専門店で施工したり、自分で施工したりできるため、車検と同時に行わなければならないわけではありません。 そのため、車検の見積もりに「コーティング(再施工)」などの項目が入っているときは断ることもできます。 車検の部品を持ち込むことで費用を抑えられる 車検の際に部品を持ち込むことで、部品代を安く抑えられる場合があります。ただし、部品の持ち込みが可能かどうかは業者によって異なるため、持ち込みを検討しているときは、事前に問題ないか確認しておきましょう。 まとめ 車検では、さまざまな点検や検査と同時に部品の交換をすすめられます。推奨部品の中には、必須ではないものもあるため、それぞれの部品にどのような役割があるのか、交換が必須なのかなどを確認し、交換するか判断しましょう。

MT車(マニュアル車)のギアチェンジのコツとは?変速方法について解説
旧車売買の豆知識 2024.04.19

MT車(マニュアル車)のギアチェンジのコツとは?変速方法について解説

MT車の運転では、速度に応じて適切なギアを選択することが重要です。適切にギアチェンジしないと、エンストやノッキングを起こしてしまうため、スムーズに走行できません。今回は、MT車におけるギアチェンジのコツについて紹介します。MT車を運転するときの参考にしてみてください。 MT車(マニュアル車)のギアチェンジのコツ MT車のギアを変えるタイミングは、加速するときと減速するときの2つです。ここでは、加速チェンジと減速チェンジのコツをそれぞれ紹介します。 加速するとき 加速チェンジするときは、発進後クラッチを接続した状態(クラッチペダルから足が離れている状態)でアクセルペダルを踏み、しっかりと加速してからギアチェンジしましょう。速度が上がっていない状態でギアを変えるとノッキングやエンストする可能性があります。 また、ギアチェンジするときは、アクセルペダルを素早く戻すと同時にクラッチペダルを一気に素早く踏み込み、ギアを変えてクラッチペダルを徐々に戻していくのもポイントです。 減速するとき 減速チェンジをするときは、ブレーキペダルを踏んで速度を落としてからギアを下げます。速度が落ちていない状態で減速チェンジすると、強いエンジンブレーキがかかるため注意してください。 また、エンジン回転数をギアに合わせる「ブリッピング」も有効な手段です。MT車の運転に慣れてきたらブリッピングの練習をしてみるとよいでしょう。 MT車(マニュアル車)のギアチェンジのタイミング MT車の運転では、いつギアを変えるべきか悩む方も多いです。ギアを変えるタイミングの目安は、到達目標速度によって異なります。 たとえば、一般道路の最高速度60km/hまで加速したい場合は、ロー(1速)ギアで発進して15km/h程度まで加速したら2速へ上げ、30km/h程度まで加速したら3速にシフトアップし、40km/h程度まで加速したら4速にギアチェンジして、50km/h程度まで加速したら5速に上げるとスムーズに走行できるでしょう。 60km/h(5速)で走行しているときに減速チェンジをする場合はブレーキで減速し、40km/h程度になったら4速、30km/h程度になったら3速、20km/h程度になったら2速というように順番にギアを下げます。 これらはあくまでも一例のため、状況に応じた速度がどのくらいなのかを見極め、速度に応じたギアへ変えることが重要です。 ギアチェンジ時の「飛ばしシフト」とは MT車のギアチェンジは、基本的に1速→2速→3速と順にシフトアップし、4速→3速→2速と順番にシフトダウンします。ただし、順番にギアチェンジしていくのはあくまで基本です。 MT車の運転では速度に応じたギア選びが重要なため、1速で十分に加速して3速に飛ばしてシフトアップすることもあります。また、5速で走行していたものの、前車の急ブレーキにより自車も強いブレーキをかけた後、再加速が必要な場面では2速にシフトダウンしてから再加速することもあります。 このように速度に応じたギアを選択して運転することが重要であるため、必ず順番にギアチェンジしなければならないという決まりはありません。 MT車(マニュアル車)のギアチェンジを誤ったときの症状 MT車のギアチェンジに失敗するとクルマにさまざまな症状が起こります。ここでは、ギアチェンジの失敗例とシフトチェンジを誤ったときに起きる症状について紹介します。 ・シフトアップミス:速度とギアが合わない状態となりエンストやノッキングが発生する・シフトダウンミス:速度とギアが合わないため強いエンジンブレーキがかかったりエンジン回転数が急上昇したりする。最悪の場合はエンジンに強い負荷がかかり故障する可能性もある・クラッチの急接:シフトアップやシフトダウンしたときに半クラッチせず、クラッチを急につなげる(急接)とエンスト・ノッキング・強いエンジンブレーキなどが起きる MT車のギアチェンジでミスしてしまったり、クラッチを急につなげたりすると、上記のような症状が発生します。そのため、順番にシフトアップやシフトダウンをして、クラッチを繋げるときは焦らず丁寧に操作することが大切です。 まとめ ギアチェンジのタイミングについては、MT車を運転する際に多くの方が悩まれます。ギアチェンジで重要なポイントは、速度に応じたギアを選択することです。そのため、到達目標速度がどのくらいなのか、状況に応じた速度がどのくらいなのかなど、状況速度を的確に見抜く能力が欠かせません。今回、解説した内容を参考に、MT車のギアチェンジをスムーズに行えるよう練習しましょう。

MT車(マニュアル車)とは?特徴や注意点などを解説
旧車売買の豆知識 2024.04.19

MT車(マニュアル車)とは?特徴や注意点などを解説

クルマには、MT車とAT車があります。現在、ほとんどのクルマはAT車ですが、中にはMT車でなければ運転が怖いという方もいます。今回は、クルマのMT車とは何なのか解説します。また、特徴や注意点なども合わせて紹介していますので、MT車の購入を検討している方は参考にしてみてください。 MT車(マニュアル車)とは MT車とは「マニュアルトランスミッション車」のことで、運転者が状況や速度に応じてギアを変えるクルマです。 MT車のギアを変えるときは、クラッチペダルを踏んで、トランスミッションとエンジンの接続を切り離して、ギアを上げたり下げたりします。ペダル操作は、右足でアクセルとブレーキを操作し、左足でクラッチを操作します。 MT車(マニュアル車)とAT車(オートマチック車)の違い MT車とAT車では、足で操作するペダルに違いがあります。 MT車は、アクセルペダル・ブレーキペダル・クラッチペダルの3つをを操作しますが、AT車はアクセルペダルとブレーキペダルのみを操作します。このような違いがあるためペダルの数を見ると、保有している運転免許で運転できるかどうか判断しやすいでしょう。 MT車(マニュアル車)の特徴 MT車には、AT車にない特徴があります。ここではMT車の主な特徴を4つ紹介します。 エンジンブレーキが利きやすい MT車はAT車と比べるとエンジンブレーキが利きやすいです。そのため、アクセル操作での速度調整がしやすく、ペダルの踏み変え操作を最小限に抑えられます。 AT車よりも故障しにくい傾向にある MT車はAT車より構造が単純であるため、故障した際の修理費や手間を抑えられるケースが多いです。一方、AT車は構造が複雑で、故障した際の修理費用が高くなる傾向にあります。 踏み間違いによる急発進の危険性が少ない MT車は、AT車と比べると発進時のペダル操作が複雑であるため、急発進や暴走事故を起こしにくいといわれています。そのため、アクセルとブレーキの踏み間違えによる事故を起こしにくいです。 AT車よりも安い場合がある 車種によって異なりますが、AT車よりMT車のほうが本体価格が安い傾向にあります。ただし、差額は大きくないため、クルマ選びの際には日常使いや渋滞のときのことも考慮して、どちらにするか慎重に決めましょう。 MT車(マニュアル車)の注意点 MT車にはメリットがある一方で注意点もあります。ここでは、MT車の主な注意点を3つ紹介します。 運転操作が煩雑 MT車は、2本の足で3つのペダルを操作するだけでなく、ギアも自分で変えなければなりません。そのため、運転操作が煩雑です。運転操作に慣れるまで大変ですが、コツを掴めばクルマと一体になれる感覚を楽しめます。 頻繁にクラッチ操作が必要になる MT車では、クラッチの操作が必要です。動力の切り離しや接続をするクラッチペダルは、左足で操作します。 動力を切り離す際はクラッチペダルを踏み込みます。一方、エンジンの動力をトランスミッションに伝える際は、クラッチペダルを徐々に戻しながら接続するという調整が必要です。 MT車がない車種もある 現在、MT車をラインナップしている車種は減少しています。そのため、MT車が用意されていないモデルがあるということも珍しくありません。そのため、欲しいと思ったクルマがあっても、MT車が存在しないということもあります。 MT車(マニュアル車)を運転できる免許証 MT車を運転したい場合には、保有している運転免許を確認しましょう。運転免許の条件に「◯◯はAT車に限る」と記載されている場合には、MT車を運転できません。 MT車に乗るためには、限定なし(条件に「AT車に限る」という記載がない)免許が必要です。AT限定免許の方がMT車に乗るためには、限定解除をしてAT限定免許から限定なし免許にしなければなりません。 MT車(マニュアル車)の練習方法 MT車の免許を保有しているもののAT車の運転ばかりしていると、MT車の運転に不安を感じてしまうでしょう。MT車の運転に慣れていないのであれば、まずはしっかりと練習することをおすすめします。ここからは、MT車の練習方法について解説します。 練習場所 MT車の練習をするときは、交通の流れを妨げない場所で練習を重ね、運転操作に慣れてから交通の流れに合わせた走行をする、という方法でステップアップしていくとよいでしょう。 運転操作そのものに不安があるときは、教習所や出張ペーパードライバーを実施している企業ので講習を受けましょう。受講によって運転操作に慣れてきたら、交通量が少なく、交通の流れを妨げない場所で、加速・減速やギアチェンジなどがスムーズにできるようになるまで練習しましょう。 その後、幹線道路に出て、交通の流れに乗って走行する練習をするのがおすすめです。 練習のコツ MT車の運転は、ペダル操作やギアチェンジなどのコツを掴むことがポイントです。右足・左足・右手・左手がそれぞれ異なる動きをするため、最初は運転に慣れるのが大変ですが、1つずつ丁寧に練習をしていけば運転できるようになります。 MT車を運転する際には、クラッチとアクセルの調和・調整がキーポイントです。そのため、低速でのクラッチ操作やアクセル操作をマスターするのが上達の近道といえます。低速時のクラッチとアクセルの調和が取れるようになると、坂道発進や駐車(バック/後退)などもスムーズにできるようになるでしょう。 MT車のエンジンのかけ方 MT車のエンジンをかけるときは、サイドブレーキ(パーキングブレーキ)がかかっていることを確認してから、クラッチペタルいっぱいに踏み込み、ブレーキペダルを踏んで、ギアをニュートラルしてエンジンをスタートさせます。 クルマによっては、クラッチスタートシステムというクラッチペダルが踏み込まれていないとエンジンがスタートしないシステムになっているモデルもあるため、エンジンをかける際にはクラッチペダルを確実に踏み込むようにしましょう。 おすすめMT車(マニュアル車)【SUV】 ここからは、おすすめのMT車を紹介します。まずはSUVのおすすめモデルを見ていきましょう。 日産 エクストレイル 日産 エクストレイルの初代と2代目には、MT車がラインナップされていました。オフロードも走行できるMT車を探しているのであれば、エクストレイルを候補に入れておくとよいでしょう。 スバル フォレスター スバル フォレスターには、4代目までMT車が用意されていました。そのため、比較的年式が新しいMT車のフォレスターを手に入れることも可能です。なるべく年式が新しいMTのSUVを探しているのであれば、フォレスターをチェックしてみるとよいでしょう。 おすすめMT車(マニュアル車)【セダン】 次に、セダンのおすすめMT車を見ていきましょう。 スバル WRX STI スバル WRX STIは、スポーツセダンとして高い人気を誇るモデルです。水平対向エンジンにMTを組み合わせている唯一無二の存在であることも特徴といえます。低重心のMTスポーツセダンが欲しいのであれば、WRX STIを検討するとよいでしょう。 三菱 ランサーエボリューション ランサーエボリューションは、三菱を代表するスポーツモデルの1つです。「ランエボ」の愛称で親しまれ、生産が終了した現在でも多くのユーザーに支持されています。直列4気筒ターボエンジンのMTスポーツセダンが欲しいのであれば、ランサーエボリューションを探してみるとよいでしょう。 おすすめMT車(マニュアル車)【軽自動車】 最後に、軽自動車のおすすめMT車を見ていきましょう。 スズキ ジムニー スズキ ジムニーは、軽自動車でありながら、悪路走行が可能なモデルです。さまざまな環境でも走行できる軽自動車のMT車を探しているのであれば、ジムニーを検討するとよいでしょう。 スズキ アルトワークス アルトワークスは、スズキの軽自動車「アルト」のスポーツモデルです。軽量なボディにターボエンジンを搭載しており、MTで操る小さなスポーツモデルとして高い人気を博しています。スポーツモデル初心者でも運転を楽しめる点が特徴です。 まとめ MT車は、運転者の操作がダイレクトに動作に影響するクルマです。操作が面倒といったネガティブな意見もありますが、操る楽しさを感じられるといったMT車ならではのメリットもあります。そのため、運転操作そのものを楽しみたい方や意のままに操る感覚を満喫したい方などにはMT車がおすすめです。

MT車(マニュアル車)の運転方法とは?発進・停止・ギアチェンジ・坂道発進のコツを解説
旧車売買の豆知識 2024.04.19

MT車(マニュアル車)の運転方法とは?発進・停止・ギアチェンジ・坂道発進のコツを解説

MT車(マニュアル車)は、運転に慣れるまでが大変です。ただ、コツさえ掴んでしまえば、スムーズに上達します。そこで今回は、MT車の「発進」「停止」「ギアチェンジ」「坂道発進」の4つについて解説します。 MT車(マニュアル車)の発進手順 MT車を発進させるときは、次の手順で行います。 【1】座席・ミラー調整まず、運転席に座ったら、座席やミラーを調整します。それぞれの調整のポイントは次のとおりです。 ・座席:クラッチペダルをいっぱいに踏み込んだときに膝が少し曲がるくらいの前後位置、ハンドルを持ったときに肘が少し曲がるくらいの背もたれの角度に調整する ・ミラー:目線を動かしたときの見え方が次のとおりになるよう調整するルームミラー バックガラス全体がミラーに入るように調整ドアミラー 内側の縦4分の1に自分のクルマの車体が写り、ミラーの上下は半分が路面になるように調整 【2】エンジン始動エンジンを始動させるときは、次の手順で行います。 1.パーキングブレーキ(サイドブレーキ)がかかっていることを確認する2.左足でクラッチペダルをいっぱいに踏み込む3.右足でブレーキペダルを踏み込む4.ギアをニュートラルにする5.両足でペダルを踏んだままエンジンをスタートさせる エンジンがかかったら発進準備をします。 【3】発進発進の手順は次のとおりです。 1.ギアをローギア(1速)に入れる2.パーキングブレーキ(サイドブレーキ)を下ろす(解除する)3.ブレーキペダルからアクセルペダルに踏み換える4.軽くアクセルを吹かしてクラッチを徐々に戻す5.半クラッチ(クラッチミート)の部分でクラッチを戻す動作を一旦停止する6.クルマの速度が乗ってきたらクラッチを戻す動作を再開してクラッチを繋げる 【ポイント】MT車の運転では、次の2つのポイントをおさえましょう。 ・半クラッチの把握・アクセルとクラッチの調整でエンストしないようにする 特に重要なのは「半クラッチの把握」です。 半クラッチの位置がどこなのか把握することで、どんなMT車でも運転できるようになります。半クラッチの位置は、エンジン音や駆動力がタイヤに伝わったときに起きる車体のわずかな沈み込みなどで把握できます。また、クラッチが繋がり始める位置はクルマによって異なるため、それぞれのクルマごとに確認しましょう。 MT車(マニュアル車)の停止手順 MT車では、停止するときにもポイントがあります。クルマを停止させるときは、次の手順で行います。 1.ブレーキペダルを踏んで減速する2.エンストする直前にクラッチペダルを一気に踏み込む(このときブレーキペダルを踏み続けたままクラッチペダルを踏み込む)3.ブレーキペダルの踏力を調整して停止させる MT車を停止させるとき、まずはブレーキで減速しましょう。よくあるNG例は、エンストするのを恐れて先にクラッチペダルを踏んでしまうことです。 先にクラッチペダルを踏んでしまうとエンジンブレーキが利かなくなり、制動距離が長くなってしまいます。クルマを減速させたり停止させたりするときは、エンジンブレーキとブレーキの両方を有効に使って速度を落としたり止めたりしましょう。まとめると、先にブレーキペダルで減速して、エンスト間際にクラッチペダルを踏み、ブレーキペダルの踏力調整で停止させるという順番です。 MT車(マニュアル車)のギアチェンジのコツ MT車では、ギアチェンジも運転者が行わなければなりません。ギアチェンジのポイントは、次のとおりです。 1.発進してクラッチを繋げた状態(クラッチペダルから足を離している状態)でアクセルを踏み込んで加速する2.エンジン回転数とともに速度が上がってきたらアクセルペダルを素早く戻すと同時にクラッチペダルを一気に踏み込む3.ギアを1段上げ半クラッチの位置までクラッチペダルを戻す4.クラッチが繋がり始めるポイントからアクセルペダルを徐々に踏み込むとともにクラッチペダルを戻す ギアチェンジはクルマの速度を上げてから行いましょう。加速不良の状態でギアチェンジすると、エンストしたりノッキングしたりするため注意してください。 また、3から4の工程をあまりゆっくり行うとクラッチが摩耗してしまう可能性があるため、その点も気をつけましょう。 MT車(マニュアル車)の坂道発進のコツ MT車の運転において難関ともいわれるのが坂道発進です。坂道発進では、平坦な道よりもより強い駆動力が必要なため、難しく感じる方も多いようですが、半クラッチとアクセルの調整ができれば、難しくはありません。 一般的な坂道発進の方法は次のとおりです。 1.上り坂の途中で止まる2.パーキングブレーキ(サイドブレーキ)を強く引き逆行を防ぐ3.半クラッチの状態を作る4.半クラッチで作った前進する駆動力を強くするためにアクセルを軽く踏み込み、クラッチペダルをわずかに戻す(このときにエンストしないように注意する)5.強い駆動力の状態を維持したままパーキングブレーキ(サイドブレーキ)を慎重に下ろす※パーキングブレーキ(サイドブレーキ)を急に下ろすと強い駆動力によって急発進する恐れがあります。 また、MT車の運転に慣れると、パーキングブレーキ(サイドブレーキ)を使わなくても坂道発進ができるようになります。 MT車(マニュアル車)の運転を上達させるために MT車の運転では、クラッチペダルの操作が重要です。 クラッチが繋がり始める部分は、クラッチペダルだけを操作して探すと見つけやすいでしょう。また、クラッチペダルのみでの発進も可能なため、教習所や私有地など迷惑がかからない場所でクラッチペダルのみで発進する練習をすることをおすすめします。 また、MT車を運転する際には、エンストを恐れる人が多く、停止するときに先にクラッチペダルを踏んでしまう人が少なくありません。エンストの直前には、体でわかるほどにガタガタとクルマが振動します。MT車を運転するときは、エンスト直前にどんな振動が起こるのかを知っておきましょう。 発進してブレーキペダルを少し踏み、少しずつ速度を落としていくと、エンスト直前の振動を体感できます。このシュミレーションを行う場合にも、交通に迷惑がかからない場所で実施しましょう。 クラッチだけでの発進やエンスト直前の振動の体験は、MT車を運転する際に知っておきたいポイントです。しかし、クラッチを傷める可能性が高いため、教習所にある練習用のクルマで練習することをおすすめします。 まとめ MT車の運転には、クラッチペダルの操作、アクセルペダルとの調和、減速・停止時のブレーキペダルとクラッチペダルの順番など、さまざまなポイントがあります。これらのポイントを重点的に練習すると、スムーズに運転できるようになります。MT車を運転する際は、クラッチが繋がる部分、アクセルペダルやブレーキペダルの操作をしっかりと練習しましょう。

MT車(マニュアル車)のメリットとは?デメリットはある?マニュアル車がおすすめな人も解説
旧車売買の豆知識 2024.04.19

MT車(マニュアル車)のメリットとは?デメリットはある?マニュアル車がおすすめな人も解説

MT車(マニュアル車)の魅力は、クルマの運転操作そのものを楽しめることやクルマとの一体感を感じられることです。一方、操作が煩雑だったり、先進的な運転支援システムが装備されなかったりするなどのデメリットもあります。 今回は、MT車のメリットやデメリット、どのような人にMT車がおすすめなのかについて解説します。 MT車(マニュアル車)のメリット MT車には、クルマとの一体感を感じられる、誤発進のリスクが低いなどのメリットがあります。ここでは、MT車の主なメリットを5つ紹介します。 クルマとの一体感を楽しめる MT車は、運転者がギアを操作して、速度やパワーの出し方を調整できるため、クルマとの一体感を感じられるというメリットがあります。このクルマとの一体感を楽しむためにMT車に乗り続ける人も多いです。 誤発進のリスクが低い MT車を動かすためには、ギアやクラッチなどの操作が必要です。そのため、ペダルの踏み間違えによる急発進や誤発進などのリスクが低い傾向にあります。 エンジンブレーキが利きやすい MT車は、速度や交通状況に応じたギアを自分で選択するため、エンジンブレーキを有効に活用した速度調節が可能です。また、AT車と比べるとエンジンブレーキが利きやすいこともメリットです。 AT車よりも故障しにくい傾向にある MT車は、AT車よりも単純でわかりやすい構造となっています。そのため、故障したときの修理や手間を最小限に抑えることが可能です。また、AT車のように複雑な機構ではないため、故障のリスクも低いといえるでしょう。 AT車よりも安い場合がある MT車とAT車の両方が用意されているクルマでは、MT車のほうが価格が安い場合があります。価格が安いと聞くと、AT車よりも手が届きやすいと思われるかもしれませんが、金額差はさほど大きくないため、クルマの使い方やライフスタイルに合ったトランスミッションを選ぶとよいでしょう。 MT車(マニュアル車)のデメリット MT車はメリットだけでなく、デメリットもあります。ここからは、MT車のデメリットを3つ紹介します。 発進時の操作が複雑 MT車は、発進時の操作が複雑です。ギアを入れ、クラッチやアクセルを操作しないと、発進できないため、発進に手間取って時間がかかってしまうことがあります。ただし、MT車の運転に慣れてしまえば、発進の操作が面倒だと感じることはなくなるでしょう。 渋滞時の疲労が大きい MT車の運転では、少し動いて止まるといった渋滞時の操作が面倒に感じやすいです。そのため、渋滞時は予想以上に疲れるでしょう。渋滞によって疲労が蓄積したときは、早めに休憩をとることをおすすめします。 先進安全装備の一部を搭載できない 車種によって異なりますが、MT車では運転支援システムをはじめとする先進安全装備が装備されない、または一部省略される場合があります。そのため、安全装備を重視するのであれば、AT車のほうがよいでしょう。 MT車(マニュアル車)が向いている人 ここまで紹介してきたように、MT車はメリットとデメリットの両面を持ち合わせているクルマです。また近年では、AT限定免許を取得したり、複雑な運転操作をする必要ない気軽さに魅力を感じたりするユーザーが増えているために、AT車のほうが普及しています。 ただし、このような時代の変化があっても、MT車の方が向いているという人がいます。ここからはMT車がおすすめな人について、詳しくみていきましょう。 煩雑な操作が得意 運転操作や手足を使った煩雑な操作が得意な人はMT車がおすすめです。クルマという機械を操りたい人、自分の意志でクルマを動かしたい人などは、MT車のほうがよいでしょう。 スポーツカーが好き  MT車は自分の意志通りに動かすことができるため、スポーツカーが好きな人やスポーティな走りを好む人に向いているでしょう。AT車よりもダイレクト感ある走りを楽しめます。 少しでも燃費を抑えたい人 MT車は、速度に応じたギアを運転者が選択するクルマです。そのため、乗り方次第ではAT車より燃費がよくなる場合があります。ただし、近年ではATの多段化や無段階変速機などにより、AT車の燃費性能が向上しています。多段化したAT車や無段階変速機を搭載したAT車の方がエンジン回転数を抑えられるため、MT車よりAT車のほうが燃費性能がよいというケースも珍しくありません。 まとめ MT車は、運転する楽しさやクルマを操っているという感覚を得られる点がメリットです。しかし、渋滞時に疲れやすかったり操作が面倒に感じたりすることもあります。MT車とAT車が選べる場合には、メリットとデメリットをしっかりと把握したうえでどちらにするか選ぶとよいでしょう。

MT車(マニュアル車)を運転するために必要な免許とは?方法やメリットを解説
旧車売買の豆知識 2024.04.19

MT車(マニュアル車)を運転するために必要な免許とは?方法やメリットを解説

MT車(マニュアル車)を運転するためには、普通第一種運転免許(限定なし)が必要です。今回は、MT車の運転に必要な免許の概要や取得方法について解説します。また、MT車免許のメリットについても紹介するため、MT車を運転できる免許が必要か悩んでいる方も参考にしてみてください。 MT車(マニュアル車)の運転に必要な免許とは 乗用車(普通自動車)のMT車を運転するためには「普通自動車第一種運転免許(限定なし)」が必要です。そのため、運転免許証の条件に「AT車に限る」と記載されている場合は、MT車を運転できません。MT車に乗りたい場合は、MT車の運転が可能な運転免許証かどうか確認しましょう。 運転免許の取得後にAT車限定を解除するには? AT限定の運転免許を保有している人がMT車の運転をするためには、「限定解除」が必要です。ここでは、限定解除をするための条件や方法について紹介します。 限定解除するための条件 AT限定の運転免許をMT(限定なし)の運転免許にするための条件は次のとおりです。 ・現に限定されている、有効な運転免許を保有している方・居住している住所を管轄する公安委員会で審査を受けられる方 ※運転免許証に記載されている氏名・住所・本籍に変更がある場合は、本籍の記載された住民票が必要です 限定解除する方法 限定解除の方法は、2つあります。 ・指定自動車教習所で限定解除の審査を受けて合格する(合格証明書が必要)・運転免許センター(試験場)で審査を受ける 上記の2つの方法のいずれかで限定解除の審査を受け合格しなければ、AT限定の運転免許をMT(限定なし)の運転免許に変更できません。 MT車(マニュアル車)を運転できる普通自動車免許の取得方法 MT車を運転できる免許を取得するためには、MT(限定なし)の運転免許の試験に合格する必要があります。 運転免許の試験には、「適正」「技能」「知識」の3つの試験があり、これら全てに合格しなければ運転免許を取得できません。 運転免許を取得する方法には、運転免許センターで試験を受ける方法(いわゆる一発試験)と指定自動車教習所に通って卒業証明書を免許センターに持参し学科試験を受ける方法があります。 一発試験で免許を取得したい場合の流れは以下のとおりです。 1.場内試験2.学科試験3.仮免許の交付4.仮免許での路上練習5.路上試験6.学科試験7.取得時講習8.免許の交付 一発試験は教習所に通う方法より費用を抑えられるといったメリットがありますが、免許センターに行ったり講習を受講したりするなどの手間がかかります。 そのため、指定自動車教習所に通って卒業証明書を免許センターに持参し、学科試験を受けて合格する方法を選ぶ人のほうが多いです。 技能・学科 指定自動車教習所に通う場合、学科教習と技能教習を並行して進めます。 教習は、2段階に分かれており、全ての教習を履修し試験に合格しなければ次の段階に進めません。 第1段階では、場内教習(技能教習)と学科教習を受けます。教習の過程を修了すると仮免試験を受け、試験に合格すると第2段階の教習へ進みます。 第2段階は、路上教習(技能教習)です。学科教習(応急救護や危険予測ディスカッションなどを含む)もあわせて受講します。教習を修了すると卒業検定を受検し、検定に合格すると卒業証明書を受け取ることができます。 教習所を卒業するときに受け取った卒業証明書を運転免許センターに持参し、学科試験を受検して合格すると運転免許証が交付されます。 取得にかかる期間 運転免許取得にかかる時間は、運転免許取得のプランによって異なります。 運転免許なしの人が、最短時限数で教習を修了し、教習所を卒業した場合には20日程度で取得可能です。 ただし、教習には期限があり、9ヶ月以内に卒業しなければ1からやり直しとなります。また、第2段階のときに携帯する仮免許の期限は6ヶ月です。仮免許の有効期限内に教習を修了し、卒業しなければなりません。 教習には期限があるため、期限ギリギリにならないようにゆとりを持って教習所に通いましょう。 料金 料金は、教習所によって異なります。MT(限定なし)の運転免許の相場は約30万円(保有免許なし/最短時限で卒業の場合)です。少しでも教習料金を安く抑えたいのであれば、各教習所で実施しているキャンペーンや割引を利用したり、一発試験を受けたりしましょう。 MT車(マニュアル車)の免許のメリット MT免許を保有していると、さまざまなメリットがあります。ここではMT免許を保有しているメリットについて紹介します。 職種によってはMT車の免許が必須 職種によって異なりますが、MT(限定なし)の運転免許が必須条件という仕事があります。カーディーラーでの勤務や運送業者など、クルマ関係の仕事の多くではMT免許が必要です。もしクルマ関係の仕事に就きたいのであれば、MT免許を取得しておくとよいでしょう。 MT車(マニュアル車)のみの車種を選べる MT(限定なし)の運転免許を取得すれば、クルマ選びをするときの選択肢が広がります。また、MTのみのラインナップとなっているクルマに乗ることもできます。クルマ選びをするときに、運転免許の条件によって選択を左右されたくない場合は、MT免許を取得しておくとよいでしょう。 MT車(マニュアル車)の免許を取得する難易度 MT車は、AT車と比べると運転の難易度が高いため、取得するまでに苦労することが多いです。教習で聞く言葉の意味を理解するのが大変だったり、運転操作が上手くできなかったりするなど、MT車ならではの関門もあります。 そのため、MT(限定なし)の運転免許を取得したいものの、卒業できるか不安だったり、MT車を運転している様子を見たことがなかったりする場合は、AT限定の運転免許を取得して、運転に慣れてから限定解除したほうが習得が早いかもしれません。 まとめ MT車に乗るためには、普通自動車第一種運転免許(限定なし)が必要です。運転免許証の表面に記載されている条件に「◯◯はAT車に限る」と記載されている場合は、対象の自動車のMT車を運転できません。運転免許証に記載されている免許の条件に該当する自動車のMT車に乗りたいときは、MT免許の取得や限定解除をしましょう。

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