旧車売買の豆知識

走行距離課税とは?現時点でわかっていることやメリット・デメリットを解説
旧車売買の豆知識 2023.09.28

走行距離課税とは?現時点でわかっていることやメリット・デメリットを解説

2022年10月末、「走行距離課税」がニュースやSNSで話題となりました。車が走った分だけ課税される仕組みの走行距離課税とは、具体的にどのような制度なのでしょうか。今回は、自動車に関する税金「走行距離課税」について解説します。 政府が走行距離税の導入を検討している 走行距離課税とは、走行距離に応じて課税される税制です。 もともと検討されていた税制でしたが、2022年10月末の参議院予算委員会にて財務大臣が「走行距離課税はひとつの考え方である」と述べたことで再度話題となりました。また、電気自動車はガソリン車よりも重量が重く、道路にかかる負担が大きいことも走行距離課税を検討する理由となっています。 日本では、2030年代半ばまでに新車販売される乗用車を100%電動車にする「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」が策定されているため、2030年代から走行距離課税の導入が開始される可能性が高いでしょう。 ただし、走行距離課税については、現時点(2022年現在)で検討段階の税制です。そのため、具体的な内容や開始時期については、今後の予算委員会で決まっていくでしょう。 走行距離課税の問題点 走行距離課税の問題点は主に3つです。ここからは、走行距離課税の問題点を解説します。 車種に関係なく走行距離に応じて税金がかかる 走行距離課税は、走行した距離に応じて課税される税金となります。そのため、全ての車が対象となり、走った分だけ税金を支払わなければなりません。 運送業界や交通業界への悪影響 走行距離課税が導入された場合、物流や公共交通機関に大きく影響するでしょう。輸送トラックやバス・タクシーなどは、走行距離が非常に長く、大型トラックの年間走行距離は10万km以上となることも珍しくありません。そのため、走行距離課税が導入されれば、物価の上昇は避けられないでしょう。 個人情報漏えいのリスク 走行距離課税が導入された場合、誰がどこを走ったのか記録しなければなりません。そのため、自宅やよく行く場所などの個人情報が漏洩する可能性があるでしょう。また、東京都主税局の報告書でも留意点として、プライバシー・データセキュリティ保護が挙げられています。 走行距離課税の導入検討に至った背景 走行距離課税は、車の電動化によりガソリン税による税収の減少が見込まれているため導入が検討されています。 燃料を使わないEVや燃費性能が良いプラグインハイブリッド(PHEV)・ハイブリッド(HEV)などが普及し、燃料から税金を徴収するのが難しくなり、税収が減少してきたため、走行距離に応じて税金を課し、安定した財源を確保しようとしているようです。 一部の国・州では走行距離課税が導入されている 走行距離に応じた課税制度は、一部の国や州ですでに導入されています。ただし、課税対象を貨物車のみとしているところが多いのが実情です。 走行距離課税の導入で得をする人 走行距離課税が導入された場合、走行距離が短いユーザーの税負担が少なくなるでしょう。 走行距離課税の導入で損をする人 走行距離課税が導入された場合、物流業界や地方の居住者など、さまざまな人の負担が大きくなります。また、車を所有していないカーシェアユーザーやレンタカーユーザーなど車を所有していない人も税金を支払わなければならなくなるでしょう。

車にダニが発生する原因は?健康への被害や対策についても解説
旧車売買の豆知識 2023.09.28

車にダニが発生する原因は?健康への被害や対策についても解説

車にダニが発生する原因についてご存知の方は少ないのではないでしょうか。ダニといえば寝具に多く生息するというイメージを持つ方が多いでしょう。しかし、寝具よりも車の方がダニが多く発生するケースもあり、健康への被害も気になるところです。今回は車にダニが発生する原因や健康への影響、車のダニ対策について解説します。車のダニの発生に不安を持つ人は参考にしてください。 車にダニが発生する原因 車にダニが発生する原因は、「人のフケや髪の毛」「食べかす」「花粉」などです。これらはダニにとって格好のエサとなり、温度(20〜30℃)や湿度(70%以上)の条件を満たすことで大繁殖する可能性があります。 ダニはどこにでも生息しています。新車であっても衣服やペットに付着して入り込むので、侵入を完全に防ぐことは難しいでしょう。繁殖すると健康被害をもたらす可能性が高いため、普段から対策が必要です。 車のダニによる健康への影響 車のダニによる健康への影響は、ぜんそくやアトピーなどのアレルギーや刺されることによるかゆみです。車の中で特に発生しやすいのは以下の3種類のダニで、それぞれに特徴が異なります。 ・チリダニ………0.2〜0.5㎜の大きさで乳白色。生きている間は人に被害を与えません。死骸やフンがぜんそくやアトピーなどのアレルギー症状の原因となります。 ・ツメダニ………0.3〜1㎜の大きさで薄黄からオレンジ色。チリダニをエサとして侵入し、人の柔らかい皮膚部分を刺して強いかゆみを引き起こします。 ・タカラダニ………1〜2.7㎜の大きさで赤色。コンクリートに生息して花粉をエサにします。人に健康被害は与えませんが、その見た目から不快な気分になる方もいます。 それでは、車に発生するダニによる健康への影響について詳しく解説します。 吸い込むことによるアレルギー反応 「ダニの死骸」「フン」「抜け殻」などを吸い込むことでアレルギー反応が起きる場合があります。これらはダニアレルゲンと呼ばれ、許容量を超えて接触や吸引するとアレルギーやぜんそくを引き起こします。一度発症すると症状が数年も続く場合もあるため、単なるダニアレルギーと思って油断してはいけません。 刺されることによる患部の腫れ 主にツメダニが皮膚を指すことで腫れを引き起こします。また、強いかゆみも現れますが、かきむしると水ぶくれが起きたり周囲に広がったりするため、なるべくかかないようにしましょう。症状は7〜10日程度も続くため、生活に支障をきたす恐れもあります。なるべく早く皮膚科を受診して、適切な治療を受けてください。 車のダニが発生しやすい箇所 車のダニが発生しやすい箇所は、エサがあり湿度が高く暗い場所です。座席シートやフロアマットの下、エアコンが最も繁殖しやすい場所といえます。 ・座席シート………人の体温でシートが蒸れやすく、付着している皮脂や髪の毛などがダニのエサになります。光が当たる表面よりも内部に潜みやすい。 ・フロアマットの下………ダニのエサである人の髪の毛や食べかすが溜まりやすい。 ・エアコン………カーエアコンの内部にエバポレーターという装置があり、結露により湿気が溜まりやすい。 車のダニ対策 続いて、車のダニ対策について解説します。車のダニ対策に不安を持つ人は参考にしてください。 こまめに掃除する こまめに掃除することでダニのエサを除去します。エサがなくなるとダニも減り、死骸やフンの除去もできるのでアレルギー対策としても有効です。吸引力の高いハンディクリーナーで定期的に掃除するだけで高い効果があります。 空気を入れ換える ダニは湿度の高い場所を好むため、湿度を下げる(55%以下ならダニの大半は死滅する)必要があります。窓を開けて空気を入れ換えることが効果的で、梅雨や害虫の侵入が気になる時期は車用の除湿剤を使用するのもおすすめです。 ダニ対策グッズを使う ダニ対策グッズを使うことも効果的です。ダニ用の殺虫剤や予防スプレー、捕獲シートなど専用のグッズが市販されており、カー用品店やネットショッピングで気軽に購入できます。ただし、家庭用の燻煙薬は車で使用すると殺虫成分が残留し、人体への悪影響が懸念されるので控えましょう。

合成燃料とは?合成燃料のメリットやデメリット、今後の課題や見通しについても解説
旧車売買の豆知識 2023.09.28

合成燃料とは?合成燃料のメリットやデメリット、今後の課題や見通しについても解説

合成燃料と聞いてイメージできない人も多いでしょう。合成燃料は、カーボンニュートラルに向けた既存エンジンにも使えるクリーンエネルギーとして注目されています。今回は、合成燃料とは何か、合成燃料のメリットやデメリット、今後の課題や見通しについて解説します。既存のエンジンで環境に優しい燃料を使いたい人は参考にしてください。 合成燃料とは? 合成燃料とは、二酸化炭素(CO2)と水素(H2)を合成した「e-fuel」のことで、「人工的な原油」といわれています。 原料の二酸化炭素は工場などから排出されたものを利用するのが現状で、将来的には大気中の二酸化炭素を直接回収して再利用することが想定されています。 一方、水素は再生可能エネルギーで作られた電力により水電解を行うことで調達されます。 この2つを合成した燃料が「合成燃料」です。合成燃料を化石燃料由来であるガソリンやディーゼルエンジンの燃料に置き換えることで、CO2排出量を大幅に抑えられます。 自動車の電動化を進めて2035年までに100%の新車販売を目指す「グリーン成長戦略」には様々な課題が残っています。国際エネルギー機関(IEA)の見通しでは、2040年時点でも84%のエンジン搭載車が新車販売においての割合を占めると予想されており、エンジン搭載車両に使用する脱炭素燃料の供給が急務です。合成燃料はこの脱炭素燃料に最適な燃料とされ、世界中で実用化に向けた動きが活発化しています。 続いて、合成燃料のメリットとデメリットについて詳しく解説します。 合成燃料のメリット 合成燃料のメリットは、既存の内燃機関で使えることです。 すべての新車を電動自動車化させるには多くの問題を抱えています。そのため、燃料消費の著しいトラックなどの商用車については代替燃料の確立で脱炭素化を目指す動きが始まっています。 将来的にはガソリンや軽油に代替できる合成燃料が普及していくと想定され、既存のガソリン車やディーゼル車を買い替えずにそのまま使用されるでしょう。 また、インフラが整備されることで国内での原料調達及び生産が可能となり、ガソリンや軽油などよりも安価な燃料となる可能性を秘めています。 合成燃料のデメリット 合成燃料のデメリットは、普及するまでのコストが高いことです。 合成燃料は、原料である二酸化炭素や水素を環境負荷がかからないように製造するためのコストが非常にかかります。現在想定されている製造法では「e-fuel」の製造コストはガソリンの6倍以上ともいわれており、さらに製造効率が非常に悪く大量生産が難しいという課題を解決する新技術の開発が必要です。 合成燃料の課題や今後の見通し 合成燃料の課題や今後の見通しについて詳しく解説します。 課題:コストが高い 合成燃料の重要な課題は、コストが非常に高いことです。合成燃料はガソリンなどと同じ液体燃料のため、既存の内燃機関やガソリンスタンド設備が利用できるという面で大きなメリットがあります。しかし、製造コストと製造効率の向上がなければ、一般的に普及する販売単価には至らず需要の拡大は見込めないといえるでしょう。 今後の見通し:内燃機関車をそのまま使える可能性がある 合成燃料は、将来的に現在の内燃機関車をそのまま利用できる可能性があります。 2035年でエンジン車の新車販売禁止を提言していたEUは、二酸化炭素排出量が実質ゼロとされる合成燃料の使用であればエンジン車の販売継続を認める条件を容認しました。これにより、欧州を筆頭に世界中で合成燃料の実用化が加速する可能性が出てきています。

車についた花粉が落ちにくい理由は?車になるべく花粉がつかないようにする方法についても解説
旧車売買の豆知識 2023.09.28

車についた花粉が落ちにくい理由は?車になるべく花粉がつかないようにする方法についても解説

車に黄色い粉状の汚れが付着しているのを見たことがある人も多いでしょう。花粉の飛散は、車が汚れるだけでなく傷やシミの原因になります。今回は、車についた花粉が落ちにくい理由や、車になるべく花粉がつかないようにする方法について解説します。花粉による車の汚れにお悩みの方は参考にしてください。 車についた花粉が落ちにくい理由 車についた花粉が落ちにくい原因は、花粉に含まれるペクチンが強い粘着性で張り付くためです。ペクチンは水分で染み出して塗装に浸透するため、最悪の場合はシミや塗装の変形といった取り返しのつかない事態に発展します。濡れタオルで拭いたくらいでは取ることができないため注意が必要です。 花粉は春先がもっとも飛散する季節だと考えている人も多いでしょう。しかし、車の塗装に一番被害を与えるスギ花粉は、東北以南では2月上旬頃から飛散が始まり4月下旬頃まで続きます。また、秋の気温が高いと狂い咲きで11〜12月頃に飛散することもあるため、年によっては半年近くスギ花粉で被害を受ける可能性があります。 スギ花粉以外にも黄砂やヒノキ花粉による被害は5月まで続きます。スギ花粉は黄色や褐色なのに比べ、黄砂は白色、ヒノキ花粉はやや赤みがかった黄色です。いずれも塗装面を傷つけるため、対策や予防はしっかりと行う必要があります。 車についた花粉を放置するとどうなる? 車についた花粉を放置すると、シミの原因になります。花粉に含まれるペクチンは、飲料やジャムに粘性を与えるために使用する成分です。この成分が水に溶け出すと車の塗装に浸透してシミを作ります。車に付着した花粉に雨がつくとペクチンが流れ出してシミを作るため、定期的に水で花粉を洗い流すことをおすすめします。 特に、屋根がないところに車を保管している場合は雨にさらされやすいため、こまめに洗車した方がよいでしょう。 花粉は車のどこにつく? 花粉は車の表面にまんべんなく付着し、アルミホイールやホイールキャップの塗装面にもシミを作る場合があります。また、外気導入でエアコンを使用するとエアコンフィルターにも花粉が付着するため、特に花粉症の方はエアコンフィルターの清掃や交換も検討するとよいでしょう。 間違った方法で花粉を落とすとボディに傷がつくことも 間違った方法で花粉を落とすと、ボディに傷がつく場合があります。花粉はそれほど硬くはありませんが、粒子の細かいコンパウンドと同じ原理でボディに傷がつく可能性も否定できません。 車についた花粉の正しい落とし方 車についた花粉の正しい落とし方について詳しく解説します。 車を洗う手順を間違えない 花粉を落とすために洗車して車がキズだらけになったという事例も少なくありません。これは手順を考えずに洗車を行い、花粉を塗装面に擦りつけるように洗った結果です。車を傷つけずに洗うためには以下の手順で行うことが重要です。 (1)水で花粉を洗い流す。大量の水でボディに付着した花粉を洗い流します。勢いのあるスチームではなく、ホースやシャワー付きホースでルーフから下にかけて洗い流しましょう。水に勢いのあるスチームでは付着した花粉で塗装面にキズを付ける可能性があります。大量の水で洗い流した後に塗装面に小さな粒が残っている場合は、再度水で洗い流しましょう。 (2)泡で洗車カーシャンプーをバケツで泡立て、表面の泡だけを使って洗車します。バケツの底には埃やゴミが沈殿しているため、泡だけを使うようにしましょう。シャンプーを塗装面に置いて優しく移動させるように洗うと、擦過傷がつきにくく水洗いで流せなかった花粉も流れ落ちます。 (3)水で洗い流す水洗いのときと同じようにルーフから下にかけて水で流し、すすぎ残しがないように念入りに行いましょう。ここで花粉が残ってしまうと、シミの原因や拭き上げ時に擦過傷ができてしまうため慎重に行う必要があります。 (4)拭き上げカーシャンプーを洗い流した後はすぐに拭き上げましょう。濡れたまま放置しておくと、せっかく洗車した車にまた花粉が付着します。自然乾燥や走行による風で水分を飛ばす行為は、再び花粉を付着させることになるため控えましょう。 黄砂による汚れも、同じ手順で洗車するとキズをつけずに洗い流せます。 洗車道具にこだわる 花粉を洗い流すときに塗装面をキズつけないため、洗車道具にはこだわりましょう。洗車するためのスポンジは、目の細かいウレタンスポンジかマイクロファイバークロスが最適です。カーシャンプーもボディカラーに合った泡立ちのよいものを選びましょう。 また、拭き上げ時には吸水性の高いタオルや高吸水性特大マイクロファイバータオルを車の表面に広げて、水分を吸収させる方法がおすすめです。洗車に適さない道具を使うと塗装を傷つけてしまうため、正しく選ぶ必要があります。 シミができてしまったときの対策 定期的な洗車ができずシミができてしまった場合は、クロスを50℃のお湯に浸してシミを拭き取ってみましょう。それでも落ちない場合は、お湯の温度を上げて(80℃以下までで調整)シミ部分にクロスを置き、少し蒸らしてから拭き取ります。この方法で効果がなければ業者に依頼しましょう。 花粉のペクチンは、タンパク質であるため熱で分解します。春に花粉でシミになった車の塗装が、夏場になると目立たなくなるのはそのためです。夏場の車のボディ表面は70℃以上の高温になるため、塗装に浸透したペクチンが分解されます。 しかし、季節が変わるまで放置しておくわけにはいかないため、早めに対処しましょう。また、80℃以上の高温になると、バンパーなどの樹脂パーツが変形するおそれがあるため注意が必要です。 車になるべく花粉をつかないようにする方法 続いて、車になるべく花粉をつかないようにする方法について詳しく解説します。 ワックスやコーティング剤を使う ワックスやコーティング剤を使うことで、塗装の表面に被膜が形成されます。被膜は花粉のペクチンが塗装に浸透するのを防ぐだけでなく、キズの防止や洗い落としやすくする効果があるためおすすめです。ワックスやコーティング剤は製品によって効果の持続期間が異なるため、洗車のたびに塗装面の水の流れを見て必要に応じてかけなおしましょう。 撥水加工する 撥水加工は、塗装面に被膜を形成して撥水効果をもたらします。花粉によるペクチンの浸透を抑え、洗い流しやすくなるためおすすめです。撥水効果のあるカーシャンプーやコーティング剤などでDIYすることも可能で、コストパフォーマンスにも優れています。 こまめに水洗いする こまめに水洗いすることは、花粉による汚れやシミ対策に効果的です。定期的にワックスやコーティングをしている車であれば、水をかけて洗い流すだけでペクチンの浸透を抑止できるでしょう。ただし、水洗い後は水分による花粉の再付着を防ぐため必ず拭き上げを行う必要があります。 車カバーを使う 車になるべく花粉をつかないようにする最適な方法は、屋内ガレージを利用することです。屋内ガレージの使用が難しい場合は、車カバーを使うと花粉の付着を抑えることができます。車カバーはボディとの擦過によってキズがつく可能性があるため、裏起毛のものを使用するとよいでしょう。また、花粉がついた状態で車カバーをするとキズやシミを抑止できないため、必ず洗車や拭き上げを行ってからにしましょう。

中古タイヤって使っても大丈夫?メリット・デメリットを解説
旧車売買の豆知識 2023.09.28

中古タイヤって使っても大丈夫?メリット・デメリットを解説

タイヤは車の消耗品の中でも高価なため、中古品で費用を抑えたいと考える方も多いのではないでしょうか。しかし中古タイヤにはメリットだけではなくデメリットもあります。自身の価値観や考え方に中古タイヤが適しているかどうか確認しましょう。 また、中古タイヤは中古車と同様に、その品質を十分に見定めなければなりません。今回は中古タイヤとは何か、メリットやデメリットから選ぶときのチェックポイントまで詳しく解説します。 中古タイヤとは 中古タイヤとは、一度使用されたタイヤです。廃車になったとしても、タイヤを取り外して中古タイヤとして販売したり、他の業者に売却したりすることがあります。また、冬用タイヤのように、特定の時期やタイミングでのみ使用するタイヤは、購入したもののあまり使わずに売却するケースがあります。 さらに、新車購入時に純正タイヤ以外のタイヤに交換されたことで、ほぼ新品の純正タイヤが市場に出回ることもあります。 ほぼ新品に近いものもあります。このように一言で中古タイヤと言っても、状態や種類はさまざまです。 中古タイヤのメリット まずは中古タイヤのメリットを、2点お伝えします。 新品に比べて安価 中古タイヤのメリットは、新品を購入するよりも、コストを安く抑えられることです。ただし、これは状態が良いタイヤを選ぶことができた場合に限って言えることです。摩耗や劣化が激しい中古タイヤを選んでしまうと短期間で交換することになり、トータルコストが上がります。 慣らし運転が不要 新品タイヤに交換した際に、本来の性能を発揮できるまで100km程度の鳴らし運転が必要です。具体的には、急な操作を避ける、高速道路を避ける、1週間程度で空気圧を再調整することです。中古タイヤであれば、このような慣らし運転をする必要はありません。 中古タイヤのデメリット 中古タイヤのデメリットは、状態によっては結局は短い期間しか使用できず、むしろ割高になってしまう恐れがあることです。そのため、慎重に選ぶ必要があります。 摩耗、劣化、傷などが少なからずある どんなに状態がよく見えても、タイヤは一度でも使用すれば摩耗しますし、時間が経過すれば劣化が進行します。よって新品と全く同じパフォーマンスが発揮できるわけではありません。 保証がない 新品タイヤであれば、万が一タイヤにパンクなどのトラブルが発生した際の保証をつけることが可能です。しかし中古タイヤには保証がないので、買ってすぐにパンクしてしまい、新たな出費につながるリスクもあります。 中古タイヤを選ぶときのチェックポイント ここからは、中古タイヤを選ぶときのチェックポイントを、3つご紹介します。 溝 タイヤは、残っている溝の深さから、使用できる期間を確認できます。タイヤは走行によって必ず摩耗し、溝の深さは浅くなります。溝が極端に浅くなれば、雨の日に道路とタイヤとの間の雨水が十分に排出されず、滑りやすくなり危険です。道路交通法では、タイヤの溝の深さは1.6mm未満のタイヤの使用を禁止しています。一般的な新品タイヤの溝深さは8mmあり、走行による摩耗によって浅くなっていきます。溝が浅い中古タイヤは、購入しても長く使うことはできません。 製造年月 タイヤの寿命は使われ方で変わってきますが、一般的には5年と言われています。タイヤにはメーカー名やサイズなどの情報に加えて製造年月が記されています。タイヤの側面に、アルファベットに続いた4桁の数字を見つけることができます。この4桁の数字のうち下2桁が、製造された西暦の下2桁を表し、上2桁が製造された週番号を示しています。 週番号は日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、1年の始まりから終わりまで、各週に順番に割り振られた番号です。例として4桁の数字が1620であれば、そのタイヤは2020年の第16週(4月末頃)に製造されたことを示しています。 劣化状態 タイヤ表面のゴムは、太陽光の紫外線によって劣化していきます。劣化が進むと、タイヤにとって大切な弾力性が低下したり、ひび割れしてくることもあります。浅いひび割れなら問題ありませんが、深く進行してカーカスと呼ばれるタイヤ内部で強度を保つための部材にまで達すると、バーストと呼ばれる破裂状態に至る可能性もあります。 中古タイヤは使用しても大丈夫だが選び方に注意が必要 中古タイヤは先述の、3つのポイントを確認した上でお選びください。溝深さが十分にあり、ひび割れも無いか非常に浅い、製造から5年以内であって価格が見合うようであれば、購入しても良いでしょう。

廃車にすると自動車税が戻ってくる?手続き方法や注意点を紹介
旧車売買の豆知識 2023.09.28

廃車にすると自動車税が戻ってくる?手続き方法や注意点を紹介

毎年1年分をまとめて支払う自動車税ですが、廃車を行った場合はどういった扱いになるのでしょうか。新しい車を購入したのに重複して支払うのだろうかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。今回は廃車時の自動車税と還付や手続きについて解説します。車の廃車や乗り換えを考えている方は参考にしてください。 廃車にすると自動車税の一部が戻ってくる 自動車税は、12ヶ月分を一括で前払いする仕組みのため、年度途中で廃車登録すると一部が還付されます。ただし、下取りや買取に出した場合は廃車に該当しないため、基本的に自動車税の還付はありません。 例外として車検の有効期限が間近な場合に業者が廃車登録手続きを行うことはありますが、還付金相当額を下取りや買取代金に差額計上するのが通例です。また、廃車登録を3月に行った場合は還付金は発生しません。 廃車時の自動車税の還付を受ける方法 廃車時の自動車税の還付を受けるためにはどういった手続きが必要で、受け取れる時期はいつ頃になるのでしょうか。廃車時の自動車税の還付を受ける方法を解説します。 手続きは不要 自動車税の還付には手続きは不要です。廃車登録を行った時点で自動的に手続きが進められるため、申請等は必要ありません。ただし、一部の地方自治体によっては別途書類が必要になる場合もあるため、事前に業者や自動車税事務所に確認しておきましょう。 受け取る時期は1~3ケ月後 自動車税の一部が還付されるのは、廃車登録の手続きから通常1〜3ケ月後が目安とされています。還付金の受け取りに口座振込みを希望して記載内容に不備があった場合は、さらに時間がかかるので注意が必要です。 廃車時の自動車税の還付金額 廃車時の自動車税の還付金額は、自動車の総排気量による自動車税額を基準に月割計算されます。廃車登録手続きの翌月から3月までの期間が対象となり、廃車のタイミングによっては1ヶ月分の還付金額が前後する可能性もあります。 廃車時の自動車税の還付に関する注意点 自動車税の還付金額は廃車のタイミングによって異なります。円滑な手続きができるように、廃車時の自動車税の還付に関する注意点を解説していきますので参考にしてください。 月をまたがないようにする 自動車税は月割課税です。廃車時の還付額についても廃車登録された翌月が起算月となります。排気量の大きな車ほど月割の金額も大きくなりますので、可能な限り月をまたがないように廃車手続きを行いましょう。業者に依頼するときは、月内に手続きが完了するかを事前に確認しておくことをおすすめします。 3月は混雑するから避けた方が良い 3月は1年の中で自動車販売数が最も多い月です。それに比例して自動車の名義変更や廃車等の手続きが増加するため、業者や陸運支局の登録窓口も混雑することで廃車登録が4月に持ち越す可能性もあります。4月1日は課税基準日となるため、還付金額が減少してしまわないよう早めの対応が必要です。 自賠責保険の還付には手続きが必要 廃車すると自動車税以外にも自賠責保険も還付対象となります。自動車税は廃車登録が完了すれば特別な手続きなしで還付を受けられます。しかし、自賠責保険については廃車時の登録事項等証明書や本人確認証を持参もしくは郵送しての還付手続きが必要です。廃車を依頼した業者が代行してくれる場合もあるため事前に確認しておきましょう。 軽自動車の場合は還付されない 月割課税の自動車税とは異なり、軽自動車税は年税のために年度途中で廃車しても月割の還付はありません。自賠責保険と解体返納(永久抹消登録)による廃車の場合は重量税も還付されます。自動車検査証返納(一時使用中止)の場合に重量税は還付されないため注意が必要です。 廃車したのに自動車税を請求された時の対処法 廃車したのに自動車税納税通知書が届いたときは、廃車登録の登録事項等証明書が手もとにあれば登録の日付を確認しましょう。ない場合は廃車を依頼した業者に確認して廃車の登録日を把握することが重要です。3月31日時点で抹消登録が完了していれば課税対象外となるため、自動車税事務所に相談しましょう。 廃車を依頼するときに廃車登録時の登録事項等証明書を郵送か手渡しでもらえるように話しておくとトラブルを回避できます。また、自動車税の課税は4月1日現在の所有者が対象となるため、それまでに業者に抹消登録するように依頼しましょう。また、廃車解体で永久抹消登録よりも先行して解体が実施された場合は、使用済自動車引取証明書があれば解体した日にさかのぼって永久抹消登録できる可能性もあるため、自動車税事務所に相談しましょう。

海外赴任が決まったときは車をどうすればよい?保管する方法や注意点を解説
旧車売買の豆知識 2023.09.28

海外赴任が決まったときは車をどうすればよい?保管する方法や注意点を解説

仕事の都合で海外赴任することになったとき、所有している車をどうしたらよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。今回は、海外赴任するときに日本で車を保管するメリットやデメリット、手続き方法などについて紹介します。海外赴任するときの参考にしてみてください。 海外赴任の際に車を自宅で保管するメリット まず、海外赴任する際に車を自宅で保管するメリットを紹介します。車を自宅で保管するメリットは主に次の2点です。 戻ってきたときに車にすぐに乗れる 車を保管しておくと、海外赴任から帰国したときにすぐに車に乗ることができます。 ただし、海外赴任の期間や赴任中の車のメンテナンスなどの事情で変わります。すぐに乗りたい場合はコンディションを保つためにメンテナンスを欠かさないようにしましょう。家族や友人などに海外赴任中の車のメンテナンスを依頼してください。 なお、免許証の有効期限や車検証の期限などにも注意が必要です。 単身赴任の場合は自宅に残った家族が乗れる 単身で海外赴任する場合は、日本に残った家族が車に乗ることができます。 家族の中で誰かしら運転する可能性があるのであれば、海外赴任する際に自宅に車を保管しておくとよいでしょう。 海外赴任の際に車を自宅で保管するデメリット 次に、海外赴任する際に車を自宅で保管するデメリットを紹介します。自宅で保管する主なデメリットは次の3点です。 車のリセールバリューが下がる恐れがある 車のリセールバリューが下がる恐れがあります。 海外赴任している間に、モデルチェンジしたり新型車が登場したりすると、海外赴任前に現行モデルであった車も型落ちとなってしまいます。型落ちした車のリセールバリューは、現行モデルと比べると低くなるケースがほとんどです。そのため、帰国後に車を売却しようとしたとき、思っていたほど高く売れない可能性があります。 駐車場代や車検代などがかかり続ける 海外赴任中であっても、ナンバープレートがついていれば、税金や車検などの維持費がかかります。また、駐車場を借りている場合には駐車場代、車の状態を保つためのメンテナンス代などもかかります。このように車は乗っていなくても維持にお金がかかることを覚えておきましょう。 残った家族が引っ越す際に困る可能性がある 単身で海外赴任し、後に家族と海外で同居することになった場合、車の売却に困ることがあります。 車に関する手続きは、基本的に所有者でなければ行うことができません。もし、所有者が海外赴任していて、残った家族が車の手続きをしたいと考えても、所有者の委任状など、さまざまな書類が必要となります。このようなことから、海外赴任するときは家族と話し合い、事前に所有者を変更したり売却したりするとよいでしょう。 海外赴任の際に車を日本で保管するときの手続き ここからは、海外赴任をする際に日本で車を保管しておくときの手続きについて紹介します。 一時抹消登録 一時抹消登録をしておくと、自動車税の課税をストップすることができます。 ただし、一時抹消登録をするとナンバープレートを返却しなければならないため、再度公道を走行するためには再登録が必要です。一時抹消登録をしたら、車を動かさないよう注意してください。 自賠責保険の解約 一時抹消登録をしたら、自賠責保険の解約をしましょう。自賠責保険の解約は、契約した保険会社に連絡することで実施できます。 任意保険の中断 任意保険(自動車保険)の中断手続きをしましょう。 車を所有している方のほとんどが加入している自動車保険は、等級によって保険料が変わる制度となっています。単に自動車保険を解約してしまうと等級がリセットされてしまうため、中断手続きをして等級を引き継げるようにしておくことがポイントです。 車を日本で保管するときの注意点 海外赴任に伴い、日本で車を保管するときは、気を付けなければならないことがいくつかあります。ここでは、特に気を付けたいポイントを3つ紹介します。 乗らない場合でもメンテナンスが必要 車に乗らない場合でも車のメンテナンスは必要です。 車は機械部品の集合体であるため、動かしていなかったりメンテナンスを怠ったりすると、あっという間に劣化してしまいます。 帰国後すぐに乗れるようにするためにも、メンテナンスはしっかりと行っておきましょう。メンテナンスは家族に依頼したり信頼できる人に依頼することをおすすめします。 ガソリンは満タンにして保管する ガソリンは、なるべく満タン状態にしておきましょう。 車の燃料タンクは樹脂製が多くなっているものの、金属部品が使われている部分もあります。金属部品が空気に触れてしまうと、酸化して劣化してしまうため、ガソリンはなるべく満タンにしておくとよいでしょう。 なるべくこまめに動かす 車をこまめに動かして、部品の劣化や硬化を防ぎましょう。 車を長期間にわたり止めておくと、部品が劣化し、オイルによる潤滑や防錆効果が落ち、ゴム部品の硬化などが進行してしまいます。 このような部品の劣化を避けるためにも、こまめに動かして、車の状態を維持しておきましょう。 車を日本に保管する以外の選択肢 車を日本に保管する以外の選択肢には、売却や赴任先に送るなどがあります。ここからは、保管以外の方法を紹介します。 売却する 海外赴任に伴い、車を売却するのも手段の1つです。 長期にわたり海外赴任する可能性がある場合は、車を売却するとよいでしょう。ただし、期間が決まっていたり、家族が日本にいたりする場合には、車を売却するか慎重に検討する必要があります。 赴任先に送る 赴任先に車を送るのも1つの方法です。 海外赴任先に車を送る場合は、さまざまな手続きが必要になり、費用もかかるため、長期にわたる赴任または日本に戻ることがほとんどない場合の手段といえるでしょう。 知人に貸す 海外赴任中に友人や知人に車を貸すという方法を検討するとよいでしょう。 車を手放したくないものの、不動車にしたくない場合は、友人や知人に車を貸して、普段使いしてもらうと車の調子を維持できます。ただし、事故を起こしてしまったとき、キズ・汚れをつけてしまった場合、税金や車検の支払負担などについては、海外赴任する前にしっかりと取り決めておきましょう。 まとめ 海外赴任によって車を保管するかどうか悩んだときは、海外赴任する期間や家庭環境、帰国後も今までの車に乗りたいかなど、あらゆる側面から車の必要性を考え、手放すか保管するかを決めるとよいでしょう。

転勤するときは車を売却した方がいい?ケース別で考える車の売却について
旧車売買の豆知識 2023.09.28

転勤するときは車を売却した方がいい?ケース別で考える車の売却について

仕事の都合により、転勤や単身赴任などをする際に、車を売却するかどうか迷う方は多いのではないでしょうか。今回は、転勤や単身赴任などをするときに車を売却するか悩んだときの判断方法を解説します。これから転勤や単身赴任をする可能性がある方は参考にしてみてください。 転勤時に車を売却したほうがよいケース まず、転勤するときに車を売却した方がよいケースを紹介します。 転勤先で車を使わない 転勤先で車を使わない場合には車を売却したほうがよいでしょう。ただし、単身赴任により、家族が車を使う場合は車を売却するか家族で話し合って決めましょう。 駐車場代が著しく高くなる 駐車場代が著しく高くなる場合も、車の売却を前向きに検討したほうがよいでしょう。 たとえば、地方から都市部へ転勤になった場合、駐車場代が今まで住んでいた場所の2倍以上になることも珍しくありません。そのため、転勤するときは、転勤先の駐車場の相場を調べることをおすすめします。もし、駐車場代が今までより著しく高くなる場合は、車を売却して公共交通機関で通勤する方がよいでしょう。 転勤時に車を売却しないほうがよいケース 次に、転勤時に車を売却しなくてもよいケースを紹介します。 転勤先の通勤で車を使う 転勤先で車を使う場合は、売却しなくてもよいでしょう。転勤先に車を持っていくときは、引っ越しするタイミングに合わせて自走または業者に依頼して車を持っていきましょう。 まだ購入したばかり 車を購入したばかりで、手放したくないときは無理に車を売る必要はありません。 ただし、車の保管場所を決めたり、メンテナンス費用や税金の支払い額を明確にしておくなど、十分な準備が必要です。 転勤前と環境がほとんど変わらない 転勤前と転勤後で環境がほぼ変わらない場合も無理に売却する必要はないでしょう。 たとえば、駐車場代が今までと変わらなかったり、収入と支出のバランスが変わらない場合は、車を維持し続けても問題ないといえます。 単身赴任の場合は車を売却すべき? 単身赴任をする場合は、車を売却すべきなのでしょうか。ここからは、単身赴任する場合に車を売却するかどうか悩んだときに考えるべきことを紹介します。 保管にもコストがかかる 車の保管にはコストがかかります。駐車場代、税金、車検など、車は買った後もお金がかかる乗り物です。このコストの支払い目処は立っているか、誰がどのようにして支払うのかしっかりと考え、車を売却するか保管しておくか決めましょう。 知人に貸すのも1つの方法 単身赴任をするときに、友人や知人に車を貸すのも1つの方法です。 車は機械であるため、動かしていないと部品が劣化したり不具合が起きたりしてしまい、いずれ動かせなくなってしまいます。せっかく手に入れた車のコンディションを良好な状態に保つためにも、車を動かしてくれる人に貸し出すのも手段の1つといえるでしょう。 車のリセールバリューは年々下がることが一般的 車のリセールバリューは、基本的に時間の経過とともに下がっていきます。走行距離が伸びていなくても、時間の経過によって価値が下がっていくことから、しばらく乗る予定がない場合や長期の単身赴任の場合は、思い切って車を売却することも視野に入れるとよいでしょう。 転勤に伴って車を売却するメリット 転勤や単身赴任に伴って車を売却するメリットは、まとまった資金が得られることや車の保管・維持にかかる費用の心配をする必要がないことなどです。 まとまった資金を得られれば、転勤や単身赴任の引っ越しにかかる費用に充てることができます。また、転勤や単身赴任に伴って車を売却すれば、車の状態がどうなっているのか、転勤や単身赴任が終わって車が手元に戻ってきたときに問題なく動かすことができるかなどの心配がないため、気を楽にして転勤や単身赴任に向かうことができます。 このようなメリットがあることも踏まえて、転勤や単身赴任の際に車を売却するか決めるとよいでしょう。 まとめ 仕事の都合により、転勤や単身赴任しなければならないときは、車を売却するかどうか慎重に検討することをおすすめします。車を売却するか悩んだときは、転勤後の生活環境、車の必要性、期間など、あらゆる面から車が必要かどうかを判断し、売却するか保管しておくか決めましょう。

車のローンは何年で組むのがいい?平均的な期間や最長年数、年数別シミュレーションも紹介!
旧車売買の豆知識 2023.09.28

車のローンは何年で組むのがいい?平均的な期間や最長年数、年数別シミュレーションも紹介!

「車のローンを組みたいけど、返済期間を何年にすればいいか迷っている…」という方もいるでしょう。ローンを契約したら毎月返済しなければいけません。月々の金額が安くても、あまりにも長期間返済が続くのは大変です。 この記事では車のローンの平均年数、最長年数、年数を決める際のポイントや注意点、年数別シミュレーションを紹介します。車のローンを組みたいと考えている人はぜひ参考にしてみてください。 車のローンは何年で組む人が多い? ナイル株式会社が、中古車をローンで購入した全国の男女374名を対象にインターネット上でアンケート調査を実施した結果、「ローンを組んで買った中古車は何年ローンですか?」という質問の回答は以下のようになりました。 ・2年:26.2%・3年:24.2%・5年:20.6%・1年:8.0%・1年未満:5.9%・4年:4.8%・その他:9.9% 引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000083.000055900.html 2年という回答が最も多く、次いで3年、5年と続き、60%以上の人が2~5年の期間で設定しているという結果になりました。 3年以上のローンだと車の事故や故障などのリスクも高まるため、長期間のローンを組むことを避けているものと考えられます。 車のローンの最長年数は? 車のローンには、銀行系ローンとディーラーローンがあり、それぞれ設定できる返済年数とメリット・デメリットが異なります。それぞれのローンの最長年数について、詳しく解説します。 銀行系は7~10年 銀行などの金融機関が行っている車のローンの期間は一般的に最長7年から10年で設けられているため、月々の負担を抑えて返済できるメリットがあります。デメリットは、審査が厳しい傾向にあるため、希望した条件では利用できない場合があることです。 ディーラーは6~8年 ディーラーローンは車のディーラーが提携している信販会社が行うローンで、最長6年から8年と銀行系に比べて短めに設けられています。銀行系より審査が甘い傾向があります。デメリットは返済期間が短い分、月々の返済額が高くなることです。 車のローン年数を決める際のポイント 車のローン年数を決める際のポイントは以下のとおりです。 ・毎月の返済可能額・車の乗り換え時期・他のローンを組む予定の時期 それぞれ詳しく解説します。 毎月の返済可能額 ローンの返済額は年数によって大きく変わります。ローンの借入期間は、月々の返済にゆとりを持てるかどうかを踏まえて決めるとよいでしょう。返済期間が短い場合、返済総額は抑えられるものの、月々の返済額は高くなってしまいます。 反対に返済期間が長いと月々の返済額は抑えられても総返済額が高くなります。月々支障なく支払える金額であることと、その場合の返済総額がいくらになるのかを確認したうえで、無理のない年数を設定しましょう。 また、車には維持費も必要になります。駐車場代・車検代・ガソリン代・税金などの維持費がかかることも考慮したうえで、月々の返済額を決めるとよいでしょう。 車の乗り換え時期 車のローンが残っているにも関わらず、次の車に乗り換えてしまうと、それまで使用していた車のローンと新しい車のローンの返済が一定期間発生します。ローンが二重に発生してしまうと、家計が圧迫されてしまいます。 ローンの返済期間は、車を使っている間に払い終わるように設定しましょう。 他のローンを組む予定の時期 住宅ローンや教育ローンなどを組む予定がある人は、それまでにローンが完済するように設定しましょう。 特に住宅ローンは借入期間が長く、月々の返済金額も高くなります。2つのローンを月々返済することになると、毎月の家計への負担が大きくなり、生活が苦しくなり結果として車や家を手放すことになるリスクが高まります。 また、住宅ローンを借りるには審査があり、その審査にあたって返済負担率が金融機関の審査基準を下回っていなければ審査が通りません。返済負担率とは、年収に対する年間の返済額の割合のことで、計算には車のローンはもちろんクレジットカードローンや奨学金など全ての返済額が含まれます。 車のローン年数における注意点 車のローン年数における注意点は以下のとおりです。 ・ローン年数を延ばすことは通常は認められない・売却する場合は一括返済が必要・返済期間が長くなるほどに利息が高くなる・返済方式によって総返済額が異なる それぞれ詳しく解説します。 ローン年数を延ばすことは通常は認められない 車のローンは契約時に決めた返済期間を変更できません。月々の返済額が家計の負担になり、返済期間を伸ばして返済額を減らしたいと思っても、ローン年数の延長は通常認められないため注意しましょう。 やむを得ない事情で月々の返済額を減らしたい場合は現在のローンを解約し、借換え(新しいローンを組み直す)をすることになります。借換えには手数料がかかり、新しいローンを組むための審査を受けなければなりません。 ローン年数を設定する場合は、契約時点でゆとりを持って返済できる年数で設定しましょう。 売却する場合は一括返済が必要 ローンの返済期間中に車を売却する場合は、残りの金額を一括返済しなければなりません。車を売却した金額が、ローンの残った額より多い場合は問題ありませんが、その逆となった場合はその金額を一度に払えるように用意しなければならず、家計に大きな負担が生じてしまうため気をつけましょう。 返済期間が長くなるほどに利息が高くなる 返済期間が長くなれば月々の返済額は抑えられる一方で、支払う利息が高くなります。利息が高くなるほど総返済額が高くなるため、ローン年数を設定する場合は月々の返済額だけでなく、総返済額も確認してから決めましょう。 返済方式によって総返済額が異なる ローンの返済方式には元利均等返済と元金均等返済の2種類があり、種類によって総返済額が異なります。それぞれのメリットデメリットは以下のとおりです。 メリット・元利均等返済:毎月の返済額が一定になるため、返済計画を立てやすい・元金均等返済:元金部分が早く減るため、返済総額が元利均等返済に比べ少なくなる デメリット・元利均等返済:元金部分の減り方が遅くなるため、返済総額が元金均等返済より高くなる・元金均等返済 : 毎月の返済額のうち、元金部分の残高に大自他利息額が上乗せされるため、ローン利用開始時の返済額が高くなる それぞれのメリット・デメリットをふまえたうえで、どちらの返済方式の方が自分が無理することなく返済できるのかを確認して選びましょう。 車のローン年数別シミュレーション 車のローンを借入額300万円・400万円・500万円とした場合、3年・5年・10年でそれぞれいくらになるのかシミュレーションしてみました。返済方式は元利均等返済で固定金利、ボーナス払いはなし、金利3%としてシミュレーションしています。 ※JAバンク「マイカーローン返済シミュレーション」にて算出 借入額300万円 借入額300万円の場合の返済額は以下のとおりです。 ・3年毎月の返済額:8万7,243円総返済額:314万769円利息総額:14万769円 ・5年毎月の返済額:5万3,906円総返済額:323万4,360円利息総額:23万4,360円 ・10年毎月の返済額:2万9,968円総返済額:347万6,180円利息総額:47万6,180円 返済期間を5年に設定すると、3年に比べて毎月の返済額が3万3,337円安くなる分、利息総額が9万3,591円高くなり、10年に設定すると毎月の返済額が5万7,275円安くなる分、利息総額が33万5,411円も高くなります。 借入限400万円 借入額400万円の場合の返済額は以下のとおりです。 ・3年毎月の返済額:11万6,324円総返済額:418万7,694円利息総額:18万7,694円 ・5年毎月の返済額:7万1,874円総返済額:431万2,485円利息総額:31万2,485円 ・10年毎月の返済額:3万8,624円総返済額:463万7,910円利息総額:63万7,910円 返済期間を5年に設定すると、3年に比べて毎月の返済額が4万4,450円安くなる分、利息総額が12万4,791円高くなり、10年に設定すると毎月の返済額が7万7,700円安くなる分、利息総額が45万216円も高くなります。 借入額500万円 借入額500万円の場合の返済額は以下のとおりです。 ・3年毎月の返済額:14万5,406円総返済額:523万4,616円利息総額:23万4,616円 ・5年毎月の返済額:8万9,843円総返済額:539万0,605円利息総額:39万0,605円 ・10年毎月の返済額:4万8,280円総返済額:579万3,640円利息総額:79万3,640円 返済期間を5年に設定すると、3年に比べて毎月の返済額が5万5,563円安くなる分、利息総額が15万5,989円高くなり、10年に設定すると毎月の返済額が9万7,126円安くなる分、利息総額が55万9,024円も高くなります。 3つの借入額を比較すると、金額が高い方が借入期間が増えた場合、毎月の返済額の差額が大きくなりますが、その分利息総額との差額も大きくなるため、それも含めて無理のない借入額と返済期間を設定しましょう。 まとめ 今回は車のローンの平均年数、最長年数、年数を決める際のポイントや注意点、年数別シミュレーションを紹介しました。車のローンの返済期間を設定する際は、駐車場代や車検・ガソリン代などの維持費がかかることも考慮しながら、月々いくらなら問題なく支払えるかと確認したうえで設定することが大切です。また、返済期間が長くなる分、総返済額が上がることも忘れずに自分にとって最適な期間と借入額を決めましょう。

車のローンが残っている状態でも住宅ローンは組める?両方組める人の特徴や、組むためのポイントを解説!
旧車売買の豆知識 2023.09.28

車のローンが残っている状態でも住宅ローンは組める?両方組める人の特徴や、組むためのポイントを解説!

車のローンが残っている状態で住宅ローンを組みたいとき、住宅ローンが通るかどうか心配になりますよね。結論からいえば、車のローンが残っていても住宅ローンを組める可能性があります。この記事では、車のローンが残っている状態で住宅ローンを組みたい人に向けて、組むためのポイントや両方組める人の特徴について解説します。 車のローンが残っている状態でも住宅ローンは組める 車のローンの返済額が残っていても住宅ローンを組める可能性があります。当然ながら、金融機関の審査に通過できなければ、住宅ローンは組めません。金融機関が借入を審査する場合、返済負担率が基準以下かどうかを確認します。 返済負担率とは、年収に対する年間の返済額割合のことで、金融機関は返済負担率を各金融機関ごとに設定しています。公表はされてはいませんが、一般的には30%以下が望ましいとされているため、その範囲内なら住宅ローンに通る可能性があります。 返済負担率の計算方法は以下のとおりです。 年間の返済額合計÷額面年収×100 ただし、実際の審査で使用する返済負担率は借入期間や金利の種類、借入方式によって大きく異なります。 2023年3月時点の35年固定金利の最低金利は1.12%です。この金利で3,000万円を35年借入した場合の年収ごとの返済負担率を算出してみましょう。 ・年収400万円の場合:元利均等返済25.912%           元金均等返済29.828%・年収450万円の場合:元利均等返済23.033%           元金均等返済26.514%・年収500万円の場合:元利均等返済20.729%           元金均等返済23.862%・年収550万円の場合:元利均等返済18.845%           元金均等返済21.693% ※参考:一般財団法人住宅金融普及協会公式HP 返済負担率の計算https://www.sumai-info.com/simulation/hensaifutan.html 上記のように、年収が50万円上がると返済負担率は約2%下がります。そのため、年収が高い方が住宅ローンを組める可能性が高いといえます。 また、元利均等返済と元金均等返済では元利均等返済の方が約3%下がることも参考にしてみてください。 車と住宅のローンを重複できないケース 返済負担率が金融期間の審査基準を下回っている場合、車と住宅のローンの重複が可能です。返済負担率が上回っている場合は、重複できない可能性が高いでしょう。また、車のローン以外のローンも返済負担率の計算には含まれるため、他にローンがないかも確認してください。 車と住宅のローンを両方組むためのポイント 車と住宅のローンを両方組むためのポイントは以下のとおりです。 ・自己資金をなるべく多く用意する・保証人を立てる・他の借入をなるべく返済しておく・収支を考慮して検討する・車と住宅どちらかの借入額を抑える・車と住宅ローンをまとめることを検討する それぞれ詳しく解説します。 自己資金をなるべく多く用意する 年収が低くなればなるほどに返済負担率は上がります。収入が十分にない場合は頭金を多く用意して借入金額を減らしましょう。頭金を他のローンで補填すると審査がさらに厳しくなるため、頭金は預貯金で用意するか、親や親戚からの援助などで用意することが大切です。 保証人を立てる 金融機関の審査が厳しい理由は、貸し倒れリスクを抑えるためです。保証人を立てることで貸し倒れリスクが低くなるため、審査に通過しやすくなります。ただし、保証人に十分な収入があることが条件のため、スムーズに見つかるとは限りません。 他の借入をなるべく多く返済しておく 車のローン以外でも他に借入があると、返済負担率が上がることで審査に影響します。子どもの将来の進学に向けた教育ローンやカードローンはもちろん、奨学金が返済できていない場合も審査に影響するため、なるべく多く返済しておく必要があります。 また、クレジットカードのショッピング枠とキャッシング枠も借入上限額にカウントされるため、使っていないクレジットカードがある場合は解約、使っているクレジットカードも必要以上に限度額が高くなっていたり、使う予定がないキャッシング枠は0円に変更しましょう。 収支を考慮して検討する 返済負担率が金融機関の借入条件以下であっても、返済負担率が高くなりすぎると返済できなくなる恐れがあります。毎月の手取りの金額から返済金額を差し引いて残りの金額で生活していけるのかを確認しましょう。 住宅ローンを滞納すると、一般的な借金とは違い比較的早い段階で家が差し押さえられてしまいます。そうなれば、競売にかけられるか任意売却せざるを得なくなるほか、金融機関のブラックリストに入ることでその後5~10年はクレジットカードやローンを利用できなくなります。そうならないためにも、収支を考慮して借入を検討しましょう。 車と住宅のどちらかの借入額を抑える 車と住宅のどちらかの借入額を抑えることも、ローンを両方組むためのポイントです。返済負担率は全ての借入金額から計算されるため、どちらかの借入金額を抑えておくと総借入額が下がるため、返済負担率が下がりローンが通りやすくなるでしょう。 車と住宅のローンをまとめることを検討する 複数のローンを別々の金融機関で借りている場合、それを1つの金融機関にまとめることを検討しましょう。商品名は金融機関によって呼び方が変わりますが、一般的に「まとめローン」と呼ばれています。返済日を統一できるため、管理の手間を省ける点がメリットです。さらに、ローンをまとめているため金利も下がり、結果的にお得になるでしょう。 車と住宅のローンを両方組める人の特徴 車と住宅のローンを両方組める人の特徴は2つです。 ・借入額に対する収入が高い・過去に金融事故を起こしていない それぞれ詳しく解説します。 借入額に対する収入が高い 借入額に対して収入が高い人は、車と住宅のローンを両方組める可能性が高いでしょう。なお、収入を金融機関に証明するには、源泉徴収票と確定申告が必要です。 現在借入したい金額に対して収入が足りないと感じる人は、転職や副業で年収を上げてから審査することも検討しましょう。また、源泉徴収票も確定申告も前年度の年収の証明になるため、転職して1年以上経ってから審査を受けることが大切です。 過去に金融事故を起こしていない 過去に金融事故を起こしているとローンが通りにくいことがあります。金融事故とは、以下のことを指します。 長期延滞:61日以上または3か月以上返済が遅れること。期間は信用情報機関によって異なる強制解約:利用規約違反や利用料金の延滞によってクレジットカード会社に強制的にカードを解約されること債務整理:裁判所を通さずに債務者と交渉し、借入金の減額や支払期間を調整してもらう手続き代位弁済:保証会社などの第三者が債務者が返済できなくなった場合、代わりに返済すること自己破産:裁判所に支払不能であると認めてもらい、借金の返済義務を免除してもらう手続き まとめ 今回は車のローンが残っている状態でも住宅ローンが組めるのかについて詳しく解説しました。住宅ローンはローンのなかでも借入期間が長く、返済期間が何十年にも渡ります。「今後、金利が上がる可能性があるため、今のうちに購入したい」「不動産屋に今後不動産の価値が上がるため、今購入した方がいいといわれた」など、すぐにローンを組みたい事情もあるかもしれませんが、ローンを組む前に必ずその金額を毎月完済月まで返済し続けられるのかを確認しましょう。

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