ボルボと言えばこの形!生産終了後30年近く経っても色褪せない四角いフォルムVolvo 240

目次
1.ボルボ史上最長の販売期間だったボルボ 240 2.ボルボ 240モデル変遷 3.ボルボ 240を買う時に気をつけるべきこと 4.今後価格上昇の可能性大!ボルボ 240の中古車価格

ボルボと言えば、四角いステーションワゴン。このイメージを定着させたモデルが、ボルボ 240シリーズです。角目のヘッドライト、直線で構成された角張ったデザインに、余計な装飾のない内装と、まさに質実剛健を体現したボルボ240。国産車にはない雰囲気と、後席を倒して完全なフルフラットになる実用性の高さから、1980年代後半から90年代にかけて仕事に使う実用車として人気を集めました。

カメラマン、デザイナー、サーファーといった、いわゆる「ナウい」と憧れられた人たちがこぞって乗った、ボルボ 240の魅力をご紹介します。

ボルボ史上最長の販売期間だったボルボ 240

ボルボは、1車種を比較的長い期間販売するメーカーですが、それでも、ほとんどの車種の販売期間は10年弱。そんなボルボの歴史上、ボルボ 240は1974年から1993年の19年間に渡って販売され、異例な長さの販売期間となりました。

先進的な安全設計によって、ボルボ車は安全性が高いというイメージを定着させたのも240シリーズの功績です。

累計販売台数は280万台に上るステーションワゴンの定番車種

ボルボ 240シリーズは、19年間に渡って累計2,862,053台を売り上げた人気車種です。販売開始当初は、2ドアセダンと4ドアセダン、ワゴンの3車種で構成されていました。

高い実用性と、1980年代終わりから1990年代にかけてのワゴンブームの後押しもあって、ステーションワゴンに人気が集まり、ボルボ  240もエステートと呼ばれる、ステーションワゴンモデルに人気が集中。「近所にあるちょっと大きくて四角いワゴン」という子供の頃の記憶をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

基本設計は1960年代までさかのぼる

ボルボ 240の基本設計は、前モデルである1966年の140のものを踏襲していました。つまり、1960年代の設計が1990年代まで新車として通用していたことになります。

なぜ、これだけ長く通用する基本設計だったのかという理由の1つが安全性です。ボルボ=安全性が高い。この方程式はすでに140で完成していて、240シリーズがヒットしたことによって世間に定着しました。

もっとも画期的だったと言えるのが、安全性を高めるために前後にクラッシャブルゾーンを設けたことです。1980年代初頭までの車の安全設計は、乗員保護のために壊れない、つまり衝突時の衝撃を跳ね返すという考え方で設計されていました。ボルボが1960年代の140シリーズで採用した、衝撃を吸収するという発想で乗員を守る設計は画期的だったのです。

衝撃を吸収するという設計は、その後多くの車で取り入れられ、現代の車では当たり前に採用されていますから、当時の設計がどれだけ画期的で先進性があったのかが分かります。

1985年までほぼ毎年進化し続けた

ボルボ 240は、基本設計を30年近くに渡って変えなかった一方で、1974年の登場後も精力的に進化し続けました。この点も、ボルボ240シリーズが長く愛された理由の1つです。
1985年に発表されたモデルまで、ほぼ毎年マイナーチェンジを繰り返し、その後も細かな変更点を積み重ねて、性能を高めていきました。

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ボルボ 240モデル変遷

20年近くのロングセラーとなったボルボ 240ですが、その歴史は進化の歴史とも言えます。
デザイン面では大きく印象を変えるほどの変更はなかったものの、ターボの搭載、足回りの強化といった走行性能の向上に加え、エアバッグやABSなどの安全装備の強化は販売終了間際まで続けられました。ボルボ 240の進化の歴史を一部抜粋してご紹介します。

1976年モデル

先代の140から受け継がれていたOHV式B20F型エンジンをSOHC式B21F型へと置き換えました。また、マニュアルトランスミッションも、耐久性を高めたオーバードライブ付きのものに換装されました。

1978年モデル

この年に追加されたモデルで注目を集めたのは242GTです。固められたサスペンションとスポーティな内外装を持つモデルでした。

ステーションワゴンのイメージが強い240シリーズですが、実はレースの世界でも、その実力を発揮します。特に1980年代には、四角い車が速く走る様子から「空飛ぶレンガ(Flying brick)」と異名を付けられるほど速かったのです。

1979年モデル

ボンネットの形状が、フラットなデザインから、「棺桶フード」と呼ばれ中央部に起伏があるデザインになりました。ボルボ  240のイメージとしては、こちらのデザインをイメージする方も多いでしょう。

1981年モデル

エンジン出力を約30%向上させたターボエンジンが追加されます。また、ターボモデルは、ベロア調シート、パワーウィンドウ、エアコン、パワーミラーなど豪華な内装でした。

1985年以降

後継車である740が登場したことで、ターボモデルは全て740に移行。しかし、240は根強い人気から生産を続けます。ワゴンモデルの売上が特に伸びたのはこの頃からです。

一方で、1990年にエアバッグ、1991年にABSが装備されるなど、安全性に対する開発は販売終了間際まで続きました。

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ボルボ 240を買う時に気をつけるべきこと

ボルボ 240には、当然最新車種のような衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制装置といった先進の安全装備は付いていません。とは言え、そこは安全な車の代名詞であるボルボ。令和になった現代でも、重厚な安心感を得ながら運転することができます。

一方で、最終型の販売終了から既に30年近くが経過していて、初期型に至っては50年近く経過しているので、車の状態には細心の注意が必要です。

エンジンの状態や性能面での劣化はもちろん、特に問題となるのが錆びの発生状況は購入前に必ず確認しましょう。特に、亜鉛メッキがされる1987年頃以前のモデルは注意が必要です。

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今後価格上昇の可能性大!ボルボ 240の中古車価格

ボルボ 240は、販売台数が多かったことから、現在でも中古車市場で入手可能です。原稿執筆時点(2021年10月)での掲載台数は50台前後、価格面も、60~100万円前後と、現実的な価格で販売されています。

また、四角くクラシカルな見た目で“ネオクラシカル”として最近注目を集め始めているボルボ 240。現役当時を知る40代以上だけでなく、若いユーザーからの人気も出始め、今後販売価格が値上がりする可能性の高い車種です。

[ライター/増田真吾]

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