目次
アクセルやブレーキを踏んだとき、エアコンをつけたときなどにキュルキュル音が発生する場合、部品が劣化している可能性があります。
この記事では、車のキュルキュル音の原因をさらに詳しく解説するとともに、修理料金や修理の依頼先などについてもお伝えします。
車のキュルキュル音の原因
車からキュルキュル音が聞こえる原因は、主に以下の3つです。
- ・ファンベルトの劣化
- ・ブレーキの劣化
- ・マグネットクラッチの劣化
それぞれ詳しく解説します。
ファンベルトの劣化
車のキュルキュル音の原因としてまず考えられるのが、ファンベルトの劣化です。
ファンベルトはほとんどの車に1〜3本ついているゴム製の輪状部品で、車の動力源となるエンジンの力を他のパーツに伝える役割を果たします。ファンベルトの他に、Vベルトやリブベルトとも呼ばれることがあります。
このファンベルトが劣化すると、エンジンのかけ始めやアクセルを踏んだときなどにキュルキュルと音が鳴ります。
また、ファンベルトは他のパーツの動力源となるだけでなく、エンジンの冷却やバッテリーの充電、パワステやエアコンコンプレッサーの作動に大きく関わっているため、劣化すると車自体が故障してしまう可能性もあります。
ファンベルトには寿命があり、3〜5年に1回、または3〜10万kmに1回が交換の目安です。キュルキュル音が聞こえるようになったらファンベルトが劣化していないか確認しましょう。
ブレーキの劣化
ブレーキの劣化も、車のキュルキュル音の原因の1つです。多くの車のフットブレーキには、ブレーキパッドとディスクブレーキが使用されています。
ディスクブレーキは名前のとおり円盤状になっており、ブレーキペダルを踏むとシリンダー内のピストンが油圧によって押し出され、ブレーキパッドがディスクブレーキを挟むことでタイヤの回転が停止します。ブレーキには摩擦が生じるため、ブレーキパッドも定期的な交換が必要です。
運転をしていてフットブレーキを踏んだときにキュルキュルと音がする場合は、ブレーキの劣化が考えられます。ブレーキの不具合をそのままにしていると、車が故障するだけでなくドライバーや同乗者、歩行者などの命に関わる大きな事故を引き起こす可能性があるため、早めに交換か修理をしましょう。
マグネットクラッチの劣化
マグネットクラッチの劣化も車のキュルキュル音の原因として考えられます。マグネットクラッチは、車のエアコンのコンプレッサーを回すための部品です。エンジンを動力源とし、ファンベルトを介して動きます。
車のエアコンを使用しているときにキュルキュルと音がしている場合には、マグネットクラッチが劣化している可能性があります。マグネットクラッチが故障するとエアコンから冷気が出ず車内が冷えません。
また、マグネットクラッチに負荷がかかりすぎて焼き付いてしまった場合にはクラッチの切り替えが効かなくなってしまうこともあるため、早めの交換または修理をおすすめします。
車のキュルキュル音を放置するとどうなる?
車のキュルキュル音が聞こえてきたときは、劣化部品を早めに交換か修理をしましょう。キュルキュル音を放置するのは大変危険です。
たとえば、ファンベルトが劣化しているとエンジンが停止してしまうかもしれません。ブレーキが劣化している場合はブレーキの効きが悪くなるため、事故につながる恐れがあります。マグネットクラッチの劣化も、突然エアコンが効かなくなってしまう可能性があり、どの部品の劣化も命に関わる重大な事故の原因となってしまうことがあります。
「少しくらいなら問題ないだろう」と思い込んで放置せず、キュルキュル音が聞こえるようになった場合には、すぐに点検を依頼し必要に応じて修理や交換を行いましょう。
車のキュルキュル音の修理の依頼先
車からキュルキュル音が聞こえるようになった場合、修理を依頼できるのは主に以下の2つです。
- ・整備工場
- ・ディーラー
それぞれ詳しく解説します。
整備工場
整備工場は地方運輸局長の認定を受けた工場で、資格をもつ整備士による修理が受けられます。
整備工場の特徴として、ディーラーに比べて修理料金が安い傾向があります。ディーラーを介さずに直接工場に依頼するため、中間コストがかかりません。また、中古部品や汎用部品など純正部品でないものも取り扱っていることが多く、その点でも費用を抑えられます。
基本的にどんなメーカーの修理にも対応してもらえますが、輸入車や旧車王、スーパーカー、カスタムカーなど取扱いの難しい車に関しては、受け付けてもらえない場合があります。自分の車の修理に対応しているかどうか事前に問い合わせると安心でしょう。
ディーラー
ディーラーでは、車の購入のみならず修理やメンテナンスの相談も受け付けています。ディーラーで車を購入している場合メーカー保証が付いていることがあります。保証期間内の不具合の場合は、修理や交換が無料、または安く済むこともあるため、事前に確認しましょう。
車の修理や交換には純正部品が使われるため、品質が高い傾向にありますその分他の業者より修理料金が高額になるため、事前に見積もりを取ると安心です。
車のキュルキュル音の修理にかかる費用
車のキュルキュル音の修理料金は、原因によって異なります。
ファンベルトの劣化の修理料金は1本で1万円前後、ブレーキの劣化の修理料金は1台4箇所で5,000〜1万円前後が目安です。マグネットクラッチの劣化の修理料金は3〜6万円前後で、エアコンのコンプレッサーを丸ごと交換しなければならない場合には、10万円以上かかることもあります。
修理料金をなるべく抑えたいのであれば、いくつかの業者に見積もりを依頼することをおすすめします。
車のキュルキュル音の修理に車輌保険は使える?
車輌保険の対象となるものは、事故による契約車輌の損害です。もし、事故やいたずらによって部品が修理が必要なほど壊れているのであれば、車輌保険が使えます。
しかし、車輌保険を使用すると等級が下がって保険料が上がる可能性も考えられます。キュルキュル音の修理は、上述のとおり数千円で済む場合もあるため、本当に保険を使う必要があるのかどうかはしっかり検討しましょう。
車のキュルキュル音の予防方法
車のキュルキュル音を予防するために重要なのは、日々のメンテナンスです。キュルキュル音の原因となる、ファンベルトやブレーキ、マグネットクランチはどれも定期的な交換が必要な部品です。
車検だけでなく日頃からセルフメンテナンスを行い、もし不安に感じることがあれば、整備工場やディーラーなどに相談してみましょう。
まとめ
今回は車のキュルキュル音の原因について解説しました。キュルキュル音を放置しておくとブレーキの効きが悪くなることもあり危険なため早急に修理を行いましょう。
また、修理の依頼先は、何を優先するかによって最適な選択肢が変わります。純正部品を使った高品質な対応を求めるならディーラー、なるべく費用を抑えたい場合には整備工場がおすすめです。まずは見積もりを依頼してみましょう。
もし、想定以上に費用や時間がかかって、そろそろ乗り換えを検討する時期なのであれば売却も視野にいれてよいかもしれません。
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