車は冬に燃費が悪くなる?原因や燃費低下を抑える方法を紹介

目次
1.冬に車の燃費が悪くなる原因 2.冬の車の燃費低下を抑える方法 3.まとめ

冬は車の燃費が悪くなる条件が多く揃っており、1年の中で2月が特に低下する傾向にあります。冬に燃費が悪くなる原因や対処法を知って、少しでもガソリン代を抑えたい方もいるでしょう。この記事では、冬に車の燃費が悪くなる原因や対処法を紹介します。

reasons_to_choose_qshaoh

contact_button

reasons_to_choose_qshaoh

contact_button

冬に車の燃費が悪くなる原因

財団法人省エネルギーセンターによると、春や秋が最も燃費がよく、寒冷地では夏との差が30%弱に達するほど燃費が悪くなるといわれています。

参考:財団法人省エネルギーセンター監修「Recoo会員燃費データの季節変動

まずは、冬に車の燃費が悪くなる原因を紹介します。

ガソリンの気化が不足する

気温の低下によりガソリンが気化しにくくなるため、冬は燃費が悪化します。気化とは、液体が沸騰により蒸発して気体になることです。気化しなくなるとエンジンからのパワーが伝わりにくくなり、車はガソリンの噴射量を増やすため、燃費が悪化します。

エンジンが温まるまでに時間がかかる

エンジンには、適温になるまで回転数が上がる「アイドルアップ」という装置が搭載されています。冬はエンジンが冷えているため、早く温めようとアイドリングの回転数が上がり、ガソリンをより多く消費するため燃費が悪くなります。エンジンの回転数を示すタコメーターは、エンジンが温まった状態や夏の走り出しに比べて上がっています。冬と夏でどの程度違うのか確認してみましょう。

エンジンオイルがどろっとしている

気温が低い冬はエンジンオイルの粘度が高まるため、燃費が悪化します。エンジンオイルがどろっとしているとエンジンがスムーズに回転せず、ガソリンの噴射量が増えるため、燃費が悪化します。

空気密度の関係

冬は空気密度が高まることにより、酸素密度も上がるため燃費が悪化します。車の排気ガスの通り道である触媒には「02センサー」が搭載されており、酸素の濃度の検知が可能です。

02センサーは、排気ガスに含まれている酸素量をもとに、ガソリンの噴射量を調整します。酸素密度が上がったことにより、使いきれなかった酸素を燃やそうとガソリンの噴射量を増やすため、燃費の悪化につながります。

スタッドレスタイヤの装着

スタッドレスタイヤを装着することも、冬に燃費が悪化する原因の1つです。スタッドレスタイヤは、路面の食いつきをよくするためにノーマルタイヤより柔らかいゴムで作られています。タイヤのゴムが柔らかいと、ノーマルタイヤより接地面が多くなり転がり抵抗が増すため、燃費が悪化するという仕組みです。

また、スタッドレスタイヤは路面の食いつきを考慮し、ゴム部分が厚く製造されています。ゴム部分が厚いことによってタイヤが重くなることも、燃費が悪化する理由の1つです。

旧車王バナー旧車王バナー

冬の車の燃費低下を抑える方法

冬の燃費低下はある程度仕方ないため、少しでも抑える方法はないか気になる方もいるでしょう。続いて、冬の車の燃費低下を抑える方法を紹介します。

エアコンの使用を最小限に抑える

A/Cスイッチをオフにし、暖房だけを使えば冬の燃費低下を抑えられます。車の暖房は冷却水の熱を使用しており、ガソリンを消費するわけではないため、燃費への影響はありません。しかし、A/Cをオンにするとエアコンのコンプレッサーが作動するため、ガソリンを消費します。燃費低下を抑えたい場合は、A/Cスイッチをオフにした状態で走行しましょう

ただし、車の暖房には除湿効果がなく、車内の温度が高くなりガラスが曇りやすい傾向にあります。フロントガラスが曇っている状態では、安全に関わるため燃費を気にせずA/Cをオンにして、車内を除湿しましょう。

オイル交換を適切に行う

オイル交換を適切に行うと燃費効率が向上するため、冬の燃費低下を抑えられます。オイルの汚れや劣化は、エンジン内に不純物が溜まる原因であり、本来の性能を発揮できません

また、オイル交換を適切に行うことは、劣化したオイルの循環を防ぎエンジンの調子が向上する効果もあるため、故障するリスクを軽減できます。オイル交換を適切に行い、燃費低下を抑えつつ、エンジンの調子も向上させましょう。

なお、燃費低下を抑えるには「低燃費オイル」も効果的です。低燃費オイルとは、経済性に優れているエンジンオイルの一種であり、5%程度の燃費向上が期待できます。ただし、大排気量のスポーツカーや輸入車などはエンジンが破損する可能性があるため、取扱説明書をしっかり読んでから使用しましょう。

タイヤの空気圧を適切に調整する

タイヤの空気圧を適切に調節すると、冬の燃費低下を抑えられます。タイヤの空気圧が低い場合、路面への接地面が多くなり転がり抵抗が増えるため、ガソリンを多く消費してしまいます。タイヤが本来の性能を発揮できるよう、空気圧を適切に調整しましょう。

ただし、空気圧が高すぎるとタイヤの寿命を縮めてしまうほか、小さな衝撃でも破裂する恐れがあるため注意しましょう。また、タイヤの適正空気圧はタイヤのサイズによって異なります。運転席ドアを開けた際のセンターピラーや給油口に、適正空気圧が記載されたラベルが貼られているため、確認してみてください。

スタッドレスタイヤを装着する期間を短くする

スタッドレスタイヤを装着する期間を短くすると、冬の燃費低下を抑えられます。スタッドレスタイヤは、凍結した道路で効果を発揮するものの、乾いた路面では燃費が低下するだけのため装着する期間を考慮しなければなりません。

また、12月までにスタッドレスタイヤへ履き替えるように推奨するディーラーや販売店もあります。特に、東北地方や北陸地方の場合は、11月頃には履き替えたほうがよいでしょう。一方、雪が頻繁に降らない太平洋側の地域は、12月後半〜1月頃に装着しても問題がないケースもあります。

雪が頻繁に降らない地域に住んでいる場合は天気予報をよく確認し、装着する期間を調整しましょう。装着期間を短くすることによりスタッドレスタイヤの摩耗を防げるため、経済的なメリットもあります。

まとめ

冬は気温が低いため、ガソリンが気化しにくくなったりエンジンが温まるまで時間がかかったりするなど、燃費が低下する条件が揃っています。冬の車の燃費低下を抑えるには、エアコンの使用を最小限に抑えて、オイル交換を適正に行う必要があります。

また、タイヤの空気圧を適正に調整し、スタッドレスタイヤの装着期間を短くすることも効果的な方法です。電気代や食品などのほかに、ガソリンも高騰しているため、少しでも燃費低下を抑えて車の維持費を節約しましょう。

旧車の買取なら「旧車王」におまかせ!

長い時間を共にした愛車だからこそ、売却先にもこだわりたいという方は多いのではないでしょうか。
旧車王は、旧車に特化して20年以上買取を続けております。旧車に関する実績と知識なら、どこに負けない自信があります。また、ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する「二重査定」も一切ございません。誠実にお客さまのクルマと向き合い、適正に査定いたします。
全国どこでも無料で出張査定にうかがいますので、大事な愛車の売却先にお悩みの方はぜひ「旧車王」にご相談ください。

画像1 画像2
画像ギャラリー(全2枚)を見る

この記事をシェアする

旧車王ヒストリアは
旧車買取20年以上の旧車王
が運営しています

旧車王は、「自動車文化遺産を次世代へ」という信念のもと、旧車・クラシックカーに特化して24年、年間11,000台以上の査定申込をいただいております。改造車から希少車まで、適正価格を見極めて買取させていただきます。弊社所属の鑑定士が最短当日で全国無料出張査定いたします。ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する二重査定は一切ありません。特別なそして価値ある希少車の買取こそ、確かなノウハウと実績を持つ旧車王にお任せください!

すぐ査定依頼が可能!

Web査定申込はこちら

まずは車について気軽に相談したい

LINEで売却相談する

関連する記事

70台以上の1990年代車が集結!「第5回東京キューマルミーティング」イベントレポート

70台以上の1990年代車が集結!「第5回東京キューマルミーティング」イベントレポート

イベントレポート 2024-11-30
クワトロ大尉の言葉が突き刺さる「新しい時代を作るのは老人ではない!」という話

クワトロ大尉の言葉が突き刺さる「新しい時代を作るのは老人ではない!」という話

ライフスタイル 2024-11-30
岡山・真庭に伝説のマシンが集結!MHヒルクライム/真庭速祭

岡山・真庭に伝説のマシンが集結!MHヒルクライム/真庭速祭

イベントレポート 2024-11-28
クルマは平均7年以上乗ってから買い替える!乗り換え検討時期・お得な月も紹介

クルマは平均7年以上乗ってから買い替える!乗り換え検討時期・お得な月も紹介

旧車売買の豆知識 2024-11-28
牽引免許がいらない場合とは?故障車を牽引する際のルールや注意点も解説

牽引免許がいらない場合とは?故障車を牽引する際のルールや注意点も解説

旧車売買の豆知識 2024-11-28
中古車を代理人に購入してもらうには委任状が必要?必要書類と手続きを解説

中古車を代理人に購入してもらうには委任状が必要?必要書類と手続きを解説

旧車売買の豆知識 2024-11-28
クルマの売却時に代車は借りられる?安心して利用するためのポイントを解説

クルマの売却時に代車は借りられる?安心して利用するためのポイントを解説

旧車売買の豆知識 2024-11-28
10年落ちの中古車は高額買取してもらえる?高値で買い取ってもらうコツも紹介

10年落ちの中古車は高額買取してもらえる?高値で買い取ってもらうコツも紹介

旧車売買の豆知識 2024-11-27

記事ランキング

1
固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

ライフスタイル 2023-09-14
2
MT車(マニュアル車)の運転方法とは?発進・停止・ギアチェンジ・坂道発進のコツを解説

MT車(マニュアル車)の運転方法とは?発進・停止・ギアチェンジ・坂道発進のコツを解説

旧車売買の豆知識 2024-10-08
3
車検ステッカーの貼り付け位置はどこ?間違えた場合の罰則も紹介

車検ステッカーの貼り付け位置はどこ?間違えた場合の罰則も紹介

旧車売買の豆知識 2024-02-02
4
車のアンダーカバーが壊れた!修理費用はどのくらい?

車のアンダーカバーが壊れた!修理費用はどのくらい?

旧車メンテナンス 2023-10-18
5
ナンバープレートから個人情報は特定できる?特定できる情報を解説

ナンバープレートから個人情報は特定できる?特定できる情報を解説

旧車売買の豆知識 2024-10-08
6
車庫証明は本人じゃなくても取得できる!代理人による手続き方法を紹介

車庫証明は本人じゃなくても取得できる!代理人による手続き方法を紹介

旧車売買の豆知識 2024-08-06
7
MT車(マニュアル車)のギアチェンジのコツとは?変速方法について解説

MT車(マニュアル車)のギアチェンジのコツとは?変速方法について解説

旧車売買の豆知識 2024-04-19
8
ハイブリッド車は冬に弱い?燃費が落ちる理由や抑える方法を紹介

ハイブリッド車は冬に弱い?燃費が落ちる理由や抑える方法を紹介

旧車売買の豆知識 2023-11-28

カテゴリ一覧

# 旧車コラム # 旧車の魅力 # 旧車売買の豆知識 # 旧車市場動向 # 旧車メンテナンス # エディターズノート # ライタープロフィール # イベントレポート # ライフスタイル # 加藤久美子&博人の見識 # ドイツ現地レポ # ライター愛車レポート # タイレルP34を追え! # オーナーインタビュー # 名車&迷車烈伝 # マツド・デラックスの世界 # 海外現地レポ