「車売却ってそもそもどんな流れなのか」「車の相続について相談したい」など車売却をご検討の際に出てくる悩みに無料でお答えいたします!
【相談例】
● 車売却のそもそもの流れが分からない
● どういった売り方が最適か相談したい
● 相続で車を売りたいけど売り方が分からない
● 二重査定や減額について知りたい
など
高齢になったこと以外にも、運転に支障がある持病があるなど、さまざまな理由で運転免許を自主返納したい場合があるのではないでしょうか。しかし、免許返納後に再取得が必要になる気がして、一歩を踏み出せずにいる方も少なくありません。そこで今回は、自主返納後の再取得が可能かどうかについて詳しく紹介します。 免許返納後の再取得は可能 自主返納は交通違反などでの取り消しとは異なり、すぐに再取得することができます。しかし、自主返納後に、返納したことを「手続き的に取り消して取り戻す」、「再発行してもらう」ということはできません。 自主返納したことにより運転免許が取り消しとなると、免許を初めて取得する人と同様に、適性試験や学科試験を受験し、さらに実技の試験に合格してはじめて再取得できます。そのため、ご自身の事情に応じてよく考えた上で自主返納することが大切です。 運転免許の取得方法を整理しよう 運転免許証の取得方法は、返納してから再取得する場合と、初めて取得する場合で異なります。運転免許の取得方法を確認していきましょう。 運転免許の取得の流れ 運転免許を取得する方法は2つあります。1つめは、指定自動車教習所で学んだ後に、運転免許試験場で行われる適性試験、学科試験に合格する方法です。なお、指定自動車学校を卒業している場合には、技能検査が免除されます。 2つ目は、自動車教習所に通わずに運転試験場もしくは運転免許センターへ行って仮免許を取得し、その後に本免許の学科試験と実技試験に合格する方法です。 取得にかかる費用 免許の取得にかかる費用は、初めて取得する人と同じです。指定自動車教習所に通う場合に30万円前後。合宿免許であれば22万程度となります。また、運転試験場や運転免許センターなどで、俗に言う「一発試験」での取得を目指す場合は、仮免所試験、本免許試験にそれぞれ5,500円程度、合格後に指定自動車教習所での取得時講習代の15,500円程度がかかります。 二度と運転しない場合に返納するのが一般的 免許を取得した後は、車に乗らなくても身分証として所持し続ける人もいます。免許返納の際は、「運転経歴証明書」を発行してもらうことが可能で、運転免許証と同様に身分証明書として使用できます。そのため、今後運転する可能性が全くない場合には、免許返納をすることにデメリットは一切ありません。ただし、運転経歴証明書を身分証明書として使えないケースもある点に注意が必要です。
故障車の売却を検討しているけれど、買取ってもらえるのか不安な方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、故障車を買取できる理由やおすすめの買取業者、査定時の注意点などについて解説します。故障車の売却を検討中の方はぜひ参考にしてください。 故障車でも買取ってもらえるってホント? 故障車でも買取は可能です。故障してしまうと廃車にするしかないと思っている方も多いかもしれません。しかし、中古車買取業者では故障車であってもメンテナンス・修理して市場に出す、廃車買取業者であれば解体して部品ごとに販売するなど、それぞれに販路を確保しています。もちろん状態によって価格は変動しますが「故障車だから」といって買取できないというわけではありません。 故障車はどこに売るのがおすすめ? 故障の度合いによって、適した売却先が変わります。ここからは、軽度な故障と重い故障、それぞれどこに売るのがおすすめなのか紹介します。 軽度な故障なら中古車買取業者 修理可能な、比較的軽い故障なのであれば中古車買取業者がおすすめです。具体的な故障事例もチェックしておきましょう。 バッテリー上がり バッテリー上がりは交換だけで再度使用できるようになります。そのため、中古車買取業者への売却も問題ありません。 バッテリーはエンジンに電力を供給するための機器です。バッテリーが上がってしまうとエンジンが停止し、車が動かなくなります。蓄電量以上の使用、長時間車を動かさないことによる放電、バッテリーの寿命によって起こるトラブルです。 エアコンの故障 エアコンの故障も、おおむね交換で解決できます。コンプレッサーの故障やガス漏れが主な原因です。時には、フィルターの目詰まりで故障している場合もあります。簡単な清掃のみで直るため、異変を感じたらまずはまずは自分で確認してみましょう。 ボディの凹み・傷 小さな凹みや傷であれば、そこまで修理に手間がかかりません。塗装剥げ程度であれば、自分で修復できる範囲です。ただし、事故のあとなどであまりにも大きなダメージを負っている場合には大掛かりな修理が必要です。業者によっては買取が難しいといわれる場合もあるため注意しましょう。 重い故障なら一般的には廃車買取業者だが、実は…… 一般的に修理の難しい重い故障の場合は、廃車買取業者に依頼するのが一般的です。しかし、旧車王が運営する買取サービス・リペアマニアならダメージの大きい車輌も買取可能です! ここからは、リペアマニアで対応可能な重い故障事例について紹介します。 エンジンの故障 エンジンは交換・修理の費用が跳ね上がりやすい部分です。故障の度合いによりますが、金額はなんと数十〜100万円ほどとかなり高額な修理費用がかかってしまいます。 フレームの破損 フレームは車の安定性や走行性を保つ重要なパーツです。事故で歪んだり曲がったりした場合、一般的に修理は難しいといわれています。たとえ直せたとしても修理費用が跳ね上がる可能性が高いです。 リペアマニアなら故障の度合いに関係なく買取します! 故障の度合いによって売却先が変わると説明しましたが、旧車王が運営する「リペアマニア」ならどんな状態の車輌でも買取します!リペアマニアがあらゆる故障車を買取できる理由を紹介します。 20年以上の実績 リペアマニア(旧車王)は、20年以上古いクルマ専門で買取サービスを行っています。長年にわたってさまざまな車輌を「鑑定」してきました。エンジンが壊れて全く動かない車や、ミッションが滑ってしまい走行に支障が出ている車など、故障車も数多く買取っています。そのほか、水没車や事故車など一般的に取り扱いが難しいといわれる車輌も取り扱ってきました。積み重ねた実績は私たちの自信。ノウハウとスキル、知識量は他社には決して負けません。 自動車再生メーカー リペアマニアは、自社で整備工場をもっています。ただ直すだけの工場ではなく「お客様からお譲りいただいた車を修理・修復してさらに価値を上げる」をモットーに一台一台手塩にかけています。一般的には修理が難しいといわれる車輌にも対応可能です。 修理・修復して下がってしまった価値を大幅に上げて市場に再流通させる仕組みによって、他社よりも高い金額での買取を実現しています。 二重査定なし 二重査定とは、契約後に発覚した車の瑕疵を理由に買取額を減額する行為です。中古車業界で大きな問題として取り沙汰されています。しかし、リペアマニアでは一切二重査定しません。確かなスキルと知識で、一度の鑑定でお客様のお車を丁寧に拝見いたします。契約後のキャンセルに対しても不当な請求は行いません。 ディーラー下取りはおすすめできない 乗り換えを検討しているタイミングであれば、ディーラー下取りを考える方もいるかもしれません。しかし、故障車の場合、下取りは避けたほうがよいでしょう。 新車の取り扱いには慣れていますが、故障車や中古車の取り扱いには慣れていないディーラーがほとんどです。加えて、下取りした後の販路を確保しているディーラーも少ないため、かなり低い金額が提示されます。故障車を売却するのであれば、買取専門の業者に依頼しましょう。 故障車の査定前にチェックしておきたいポイント 最後に、故障車を査定してもらう前に確認しておきたいポイントを紹介します。 車内を丁寧に清掃しておく 査定前には車内を丁寧に清掃しておきましょう。外観だけではなく内部の状態は査定額に影響します。特にシートの汚れなどは専用の洗剤で落としておくことをおすすめします。 小さな傷や塗装剥げを直しておく 小さな傷や塗装剥げは事前に直しておきましょう。修理業者に鈑金や塗装を依頼する必要はなく、自分でできる範囲で小さな傷をコンパウンドで落としたり、バンパーなどの狭い範囲の塗装剥げをDIYで部分補修したりするだけでも、査定額アップに期待できます。 ただし、広い範囲やボディ面の塗装剥げについては、色ムラとなり査定で大幅な減額となる可能性もあるため補修しないほうがよいでしょう。 故障車を売るなら信頼度抜群のリペアマニアへ! 正常な状態の車よりも、故障車の査定は難易度が高いです。そのため、充分な知見と知識をもつ業者ではないと、ちゃんと価値を見極められません。ノウハウがないがゆえに低い金額を提示する業者も存在します。 しかし、リペアマニアには、20年以上の実績と自社内で修理・修復して価値を上げ市場に再流通させる仕組みがあります。他社よりも高く買取る自信があるため、故障車を売る際にはぜひリペアマニアにご依頼ください! https://www.qsha-oh.com/repair/
運転に必要な道路標識の知識は、教習の段階で身につけます。しかし、運転免許を取得した後に忘れてしまうこともあるでしょう。この記事では、道路にある標識の種類、役割・意味、よく見かける標識を紹介します。種類や意味などを再確認して、安全運転に役立ててください。 道路標識の種類と役割・意味 道路標識には、4種類の本標識(案内・警戒・規制・指示)と補助標識があります。それぞれの標識の種類や役割は次のとおりです。 案内標識 案内標識は、地点の名称、方面、距離などを示す標識です。通行の便宜を図るために設置され、一般道路は青地、高速道路は緑地で示されます。カーナビにも表示されることがあります。ただし、カーナビの表示が古い情報となっている場合があるため、道に迷ったときは道路にある標識に従って走行しましょう。 警戒標識 警戒標識は、道路上の危険や注意すべきことなどを知らせる標識です。標識の色は黄色地で、形はひし形です。警戒標識には、さまざまな種類があります。いずれも警告する意味で設置されているため、黄色の警戒標識を見かけたときには、先の状況に注意しながら走行しましょう。 規制標識 規制標識は、特定の交通方法を禁止したり指定したりする標識です。最近では、運転支援システムの一部として標識を認識する機能が普及しています。この運転支援システムで認識している標識の多くは規制標識です。 指示標識 指示標識は、交通方法や道路交通上で決められた場所などを指示する標識です。指示標識に従わない場合、交通違反となることもあるため、後述する主な標識は覚えておきましょう。 補助標識 補助標識は、本標識の意味を補足するものとして設置されています。本標識の下に取り付けられることが多い補助標識は、規制の理由や適用される時間・曜日・自動車の種類などを示しています。重要な情報が表示されていることもあるため、見落とさないよう注意しましょう。 主要な道路標識一覧 ここからは、よく見かける標識を紹介します。 案内標識 よく見かける案内標識は次のとおりです。 ・都府県・市町村 この標識は、都府県や市町村を表示しています。色は、一般道路が青地、高速道路が緑地です。 ・入口の方向 この標識は、道路の入り口を道路名と矢印で示しています。主に高速道路の入り口に使われています。 ・入口の予告 入り口の予告標識は、道路の入り口までどのくらいの距離があるのか示しています。主に高速道路の入り口に使われています。 ・方面・距離 方面・距離は、この先どのくらいの距離を進めばどこに行けるのか示しています。標識の色は、一般道路が青地、高速道路が緑地です。 ・待避所 待避所の標識は、待避所があることを示しています。非常駐車帯の標識と似ているため、間違えないよう注意しましょう。見分け方は、破線がないのが待避所、破線があるのが非常駐車帯です。 警戒標識 よく見かける標識は次のとおりです。 ・十形道路交差点あり 「十形道路交差点あり」は、十字路があることを示しています。見通しの悪い交差点の手前などに設置されていることが多いです。 ・ロータリーあり 「ロータリーあり」は、この先にロータリーがあることを知らせています。 ・つづら折りあり 「つづら折りあり」は、この先に曲がりくねった道があることを事前に知らせています。この標識を見かけたら、道路外や対向車線にはみ出さないよう速度に注意して走行しましょう。 ・踏切あり 「踏切あり」は、この先に踏切があることを知らせています。踏切を通過する前は一時停止の義務があるため、踏切通過の渋滞の列に追突しないよう注意しましょう。また、踏切を通過するときは、踏切の先に自車が入れるスペースがあるか確認してから進むようにしてください。踏切内に残ってしまうと危険なことになります。 ・動物が飛び出すおそれあり 「動物が飛び出すおそれあり」は、山間部や自然が多い場所などに設置されていることが多いです。飛び出してくる動物に注意しましょう。 規制標識 よく見かける標識は、次のとおりです。 ・通行止め 「通行止め」は、歩行者、車、路面電車が通行できないことを示しています。車両通行止と意味を間違えないよう注意しましょう。 ・車両進入禁止 「車両進入禁止」は、一方通行路の出口に設置されています。標識と対面になる方向(標識の表面の方向)から進入することができません。 ・指定方向外進行禁止 「指定方向外進行禁止」は、矢印が示す方向以外に進むことを禁止しています。交差点の手前にあることが多いため、見落とさないよう注意しましょう。 ・駐停車禁止 「駐停車禁止」は、駐車と停車の両方を禁止しています。標識内の斜線が2本で「×」印になっていることが特徴です。似ている標識には「駐車禁止」があります。駐車禁止は、斜線1本となります。 ・高さ制限 「高さ制限」は、表示されている高さより高い車(積載した荷物の高さも含む)の通行止めを意味しています。 指示標識 よく見かける標識は、次のとおりです。 ・軌道敷内通行可 「軌道敷内通行可」は、自動車が軌道敷内(路面電車の線路内)を通行できることを示しています。 ・優先道路 「優先道路」は、標識が設置されている道路が優先道路であることを示しています。 ・横断歩道・自転車横断帯 「横断歩道・自転車横断帯」は、横断歩道と自転車横断帯であることを示しています。 ・規制予告 「規制予告」は、表示されている交通規制が前方で行われていることを予告しています。先の状況に注意しながら走行しましょう。 ・安全地帯 「安全地帯」は、安全地帯であることを示しています。 補助標識 よく見かける標識は、次のとおりです。 ・距離・区域 距離・区域は、「この先100m」や「ここから10m」など距離や区域を示しています。 ・駐車余地 駐車余地は、駐車するときに空けておかなければならない右側の余地を示しています。 ・追越し禁止 追越し禁止は、追い越しの禁止を示しています。 ・横風注意 横風注意は、横風のおそれがあることを注意しています。主にトンネルの出口や切り通しの先に設置されています。 ・駐車時間制限 駐車時間制限は、駐車できる時間がパーキングメーターまたはパーキングチケットに表示された時刻までであることを示しています。 道路標識を守らないことの危険性 道路標識を守らない場合は交通違反となり、取り締まりの対象となります。また、交通事故に発展することもあります。他の交通の迷惑や事故にならないようにするためにも、標識に従って走行しましょう。 道路標識は、交差点の直前・直後に設置されていることが多く、道路の左側や上側にある場合がほとんどです(道路形状や一方通行路などの場合には、右側に設置されていることもあります)。 また、道路には標識だけでなく、路面のペイントや道路鋲などによって示される標示もあります。標識だけに気を取られていると、標示を見落としてしまう可能性があるため、標識・標示の両方に目配りをして運転することが大切です。 さらに、運転をするときは、道路標識や標示に加え、他の交通(歩行者・自転車・バイク・車両)の動きや信号などにも目配りをする必要があります。このように、さまざまな所へ目配りして、危険を予測しながら運転することが大切です。 取り締まられてしまったり、事故を起こしたりしないためにも、標識や標示などを見落とさないよう注意しましょう。
日産マーチは、街中を歩くと毎日のように見かけるほど多くのユーザーに愛された車です。そのマーチが生産終了するのをご存知の方も多いことでしょう。今回は日産マーチの生産終了と海外での動きやマーチという車について解説します。マーチの購入を検討中の方は参考にしてください。 マーチが生産終了 マーチの国内販売向け生産が終了となりました。今後は在庫限りの販売となり、4代目の現行型で40年の歴史に幕を閉じます。国内での販売が終了する背景には日産の電気自動車やハイブリッド車の開発への経営資源振替えがあるとされており、世界的なEVシフトに向けた新ジャンルへの移行のための動きといえるでしょう。 海外ではマーチの販売が継続 海外に目を向けると、車名を「マイクラ」に変更して販売されている欧州では2017年に5代目が登場しており欧州と南アフリカ共和国で販売を継続、メキシコなどでもマーチの名前で生産及び販売が継続されます。日本とは異なり販売が継続される地域には現地工場があることも多く、輸送コストやニーズの面で事情が異なるのが理由です。 そもそもマーチとは マーチは、1982年から40年間に渡り日産が販売しているコンパクトカーです。初代マーチの発売当時は1ℓエンジンを搭載する車が各メーカーからラインナップされており、リッターカーの名称で大きな市場を築いていました。その中でもマーチはモデルチェンジサイクルが長く、モータースポーツ向けのモデルが販売されるなど多くのユーザーを魅了した車です。 初代マーチは、世界的に有名なイタリアのカーデザイナーであるジョルジェット・ジウジアーロ氏が企画を持ち込んで開発がスタートしました。車名であるマーチも公募により選出され、大きな話題と人気を得た世界戦略車でもあります。デザインのシャープさと運転のしやすいコンパクトさもあり国内では63万台超、欧州やカナダなども含めると100万台超が販売されました。 1992年に登場した2代目マーチは、国内外ともに高い評価を得て欧州カー・オブ・ザ・イヤーを日本車として初めて受賞しています。国内での日本カー・オブ・ザ・イヤー、RJCカー・オブ・ザ・イヤーとのトリプル受賞を果たした日本車は、1999年に販売開始されたヴィッツまで登場していないほどの快挙といえます。 その後は欧州車のイメージが強い3代目、4代目へとモデルチェンジしていき、いずれも堅調な販売台数をあげています。 また、コンパクトな街乗り車というイメージが強いマーチは、モータースポーツでも活躍しています。JAF公認のワンメイクレース「マーチカップ」が1984年から開催されており、特に初代は全日本ラリー選手権AクラスやWRCでの入賞により現在でも旧車として高い人気を誇っています。
冬に旧車を運転していて、寒いと感じたことはないでしょうか。旧車の気密性やエアコン性能によっては、寒さを感じる場合があるかもしれません。あまりにも寒いと車を運転したくなくなり、生活にも支障をきたす可能性があります。そこでこの記事では、旧車でも寒さを気にせずに使うためのコツについて詳しく解説します。 旧車は現代の車よりも寒い? 旧車の古さの程度にもよりますが、旧車は現代の車よりも寒い場合があります。車の設計や製造技術が低い時代であれば、ドアの隙間から車内に冷気が入ってきやすいでしょう。パッキンの劣化で気密性が低下していることもあります。 旧車の冬対策の方法 大きな空間を温めようとすると、大きなエネルギーが必要です。そこで冬対策のコツは、温めるところは必要最小限にすること、寒さを感じる肌の部分を集中的に温めることが効果的です。それでは、旧車の冬対策の方法について詳しく見ていきましょう。 温かい衣類を着用する まず暖かい衣類を着用することが基本です。アウターだけでなく最近はユニクロのヒートテックに代表されるような、薄くても保温性の高いアンダーウェアも多く出回るようになりました。これらの多くは吸湿発熱繊維という、人の汗で発熱する素材が使われています。効果的に取り入れましょう。 ヒーターを設置する ヒーターの利用も効果的です。ヒーターには大きく二つのタイプがあります。一つ目は温風タイプ。ダッシュボード等に取り付け、温風を吹き出すことで温めてくれます。二つ目はシートタイプ。人の肌に近い部分を直接温めるので、効率よく温かさを感じることができるでしょう。温風タイプもシートタイプも、電源はシガーソケットを使います。 保温性のあるシートカバーを使う 電気を使わなくても、保温性のあるシートカバーで温かさを感じることができます。シガーソケットの電源が使えない場合には効果的でしょう。 真冬は乗らない 真冬の寒い時期には旧車には乗らない、他の車を使う、または別の移動手段を選択するのも対策の一つと考えましょう。公共交通機関を使う、近距離であれば暖かい服装で自転車を使うと、運動によって身体を温めることもできます。
レトロな車を街中で見かけると自分も乗ってみたいと思う人も多いでしょう。かわいくおしゃれで、クラシックなデザインが逆に新鮮に映るのがレトロな車の特徴です。今回は、レトロな車の魅力や選び方、おすすめのレトロな車6選について解説します。レトロな車の購入を検討中の方は参考にしてください。 レトロな車の魅力 レトロな車の魅力は、量産車にはない個性や独特なフォルムにあります。内外装のクラシックなデザインや強い存在感は、乗るだけで非日常な気持ちへと誘ってくれます。また、限定生産の車も多く、他の車とは一風変わった特別感を持つことができます。レトロな車のオーナーが強い愛着を持ち、長年に渡って所有する人が多いのはそのためです。 レトロな車の選び方 レトロな車の選び方について詳しく解説します。 ランニングコスト レトロな車のランニングコストは、古い車であるほど高い傾向にあります。故障したときに部品の流通量が少なく修理費用もかさんでしまうこともあり、年式に応じて自動車税も高くなります。しかし、古い車ばかりがレトロな車ではなく中には新車で購入できるものもあるため、車種の選択次第でランニングコストは大きく異なるでしょう。 デザイン レトロな車のデザインは、一般的にはクラシックカーをイメージして作られた丸基調の車です。丸いヘッドライトにメッキパーツが多用されたやわらかい曲線の外観と、ウッド調で丸い計器類の内装が特徴といえるでしょう。しかし、明確な定義は存在していないこともあり、昔のアメリカのビッグセダンスタイルこそがレトロな車と考える人もいます。共通しているのはメッキやウッドを多用している点でしょう。 乗りやすさ レトロな車の乗りやすさは、車種によって大きく異なります。最新のモデルをベースとした新車であれば、乗りやすさにストレスを感じることはないでしょう。しかし、古い年式の車の場合、シートのクッション性が損なわれていたりエンジンが非力でパワーステアリングやパワーウィンドウといった装備がない車もあります。 価格 レトロな車の価格は、車種によって数十万円から数百万円と大きく幅があります。数量限定生産で販売された車の場合、プレミアがついて現在では一千万円を超える車種も存在するため予算を決めて選択するとよいでしょう。完全受注生産でも200〜300万円台で購入できる新車もあるため、同クラスの新車を購入するときの選択肢の1つとしてもよいのではないでしょうか。 おすすめのレトロな車6選 続いて、おすすめのレトロな車を6つ紹介します。 日産 パオ 日産 パオは、1989〜1991年に日産が期間限定で販売したコンパクトハッチバックです。約3ヶ月で5万台以上の受注があり、納車には1年半以上かかることもあるほど人気でした。K10型 マーチをベースにしながらも、ボディ外板には熱加堕性樹脂や熱硬化性樹脂など日本初採用となる技術が採用されたことでも話題です。 丸基調の計器類に細いレバーやステアリングのインテリア、服飾ブランドのバナナ・リパブリックのコンセプトを反映させた個性的な外観デザインは異彩を放ち多くの人を魅了しました。車名のパオは中国語の包が由来で、モンゴルの遊牧民が暮らすゲルを意味しています。 基本スペック新車価格 122~135万円(税別)サイズ 全長3740mm 全幅1570mm 全高1475~1480mm乗車定員 5名エンジン 1.0ℓ 直4 OHC 日産 フィガロ 日産 フィガロは、1991〜1992年に日産が発売したオープンカーです。あまりの人気に当初8000台であった販売台数は2万台に引き上げられ、日本限定販売にも関わらずイギリスでも大人気となりました。手動開閉のオープントップや本革シートに加え、クラシックデザインの内外装は今でも多くの愛好家たちを魅了しています。 基本スペック新車価格 187万円(税別)サイズ 全長3740mm 全幅1630mm 全高1365mm乗車定員 4名エンジン 1.0ℓ 直4 SOHCターボ ダイハツ ミラジーノ L700S ダイハツ ミラジーノ L700Sは、1999〜2004年に販売されたダイハツの軽自動車です。L700Sはミラ・クラシックの後継車として5代目ミラに設定されたグレードで、ミラ・ジーノの中古車専門店ができるほど人気を得ています。ウッドステアリングやウッド調パネル、専用シートが装備されターボ使用には5MTも設定されていることから幅広い層に人気です。 基本スペック新車価格 91~138万円(税込)サイズ 全長3395mm 全幅1475mm 全高1425mm乗車定員 4名エンジン 0.6ℓ 直3 DOHC、0.6ℓ 直3 DOHCターボ※新車価格は最終型の価格 光岡自動車 レイ 光岡自動車は、従来の自動車メーカーとは異なり日本の自動車メーカーの車を改造して新しいコンセプトの新車を販売しています。国からの認可を受けた国内10番目の国産自動車メーカーで、輸入車や中古車の販売を行うBUBUグループも経営している車の専門商社です。 光岡自動車 レイは、1996〜2004年に光岡自動車が数量限定もしくは完全受注生産で販売した軽自動車です。初代はマツダ キャロル、2代目はマツダ キャロル(スズキ アルトOEM)、3代目はダイハツ ミラジーノをベースに作られ、メッキパーツが多用されたクラシカルなデザインに改造されています。※基本スペックは各ベース車両に準じます 光岡自動車 ビュート 光岡自動車 ビュートは、1993年から光岡自動車が販売したパイクカーです。イギリスのジャガー Mk2をモチーフにしたクラッシックスタイルのハンドメイド車両で、現在は3代目が新車販売(ベース車両のマーチ生産終了に伴い、完売次第中古車ベースでの生産に移行)されています。 初代はK11型 マーチをベースにセダン、ハッチバック、オープンの3タイプ、2代目はK12型 マーチをベースにセダン、3代目はK13型 マーチをベースにセダンとハッチバックがラインナップされており、累計販売台数は30年間で13000台です。 基本スペック(3代目セダン)新車価格 289~349万円(税込)サイズ 全長4515mm 全幅1680mm 全高1550mm乗車定員 5名エンジン 1.2ℓ 直3 DOHC BMW MINI R56 BMW MINI R56は、日本で2007〜2014年にBMWから販売された2代目MINIです。BMW MINI R56は、先代モデルに比べるとトラブルが少なく、2007年2月からはBMW製(BMWとフランスのPSAグループ共同開発)エンジンが初めて実装されました。 内外装ともにクラシカルなデザインで、タイヤを車体の四隅に配置したゴーカートのような乗り味が魅力です。また、カスタムパーツも豊富にあり中古車価格もお手頃なため、選びやすいと言えるでしょう。 基本スペック新車価格 220~403万円(税込)サイズ 全長3700mm 全幅1685mm 全高1430mm乗車定員 5名エンジン 1.4ℓ 直4 DOHC、1.6ℓ 直4 DOHC、1.6ℓ 直4 DOHCターボ、1.6ℓ 直4 ディーゼルターボ レトロな車はどこで探せばいい? レトロな車は、車種によって探し方が異なります。現在でも新車で販売されている光岡自動車 ビュートは直営店や販売特約店に問い合わせましょう。それ以外の車については専門店や中古車販売店、インターネットで在庫車両を探せます。車によっては年式が古くなることもあるため、必ず実車の状態を見て検討するようにしましょう。
長く乗り続けている車に飽きてしまったり経年劣化による退色が気になったりした場合は、車の色を変えてみるのも方法の1つです。色を変えることで、退色や傷、汚れのない綺麗なボディへと改善できます。また、車の雰囲気も変わるため、新鮮な気持ちで車に乗れるようになるでしょう。本記事では車の色を変える方法とそのメリット・デメリット、注意点などについて詳しく解説します。 車の色を変える方法 車の色を変える方法には、業者に依頼する方法と、DIYとして自分で塗り替える方法があります。業者に依頼する場合は、依頼先によって費用や仕上がりが異なります。それぞれ詳しく解説します。 ディーラーに依頼する 車の塗装はどこのディーラーでも引き受けてくれます。ただし自社工場ではなく、外注されるケースがほとんどでしょう。外注先は各ディーラーが連携している近隣の板金塗装業者になることが多いです。技術レベルは仕上がりにも影響するので、ディーラーに外注先の技術レベルについて、十分に確認するとよいでしょう。 板金塗装業者に依頼する 実際に塗装する業者と直接話せる点で安心できます。ただし、値段や技術レベルはピンキリのため、依頼先は慎重に選びましょう。知人に良い業者を紹介してもらったり、ネットの口コミを参考にしたりしてみてください。 DIYする 車の塗装はDIYでも行えます。スプレー缶タイプの塗料を使うのが良いでしょう。ただし、費用は低く抑えられますが手間はかかります。また、塗装を綺麗に仕上げるためには、下地処理、マスキング、重ね塗り、耐水ペーパーでの磨き作業、クリア塗料の重ね塗りなど複数の工程が必要です。粘り強く作業できる方以外は、避けた方が無難でしょう。 車の色を変える際にかかる費用の目安 車の色を変えるための費用は、車のボディサイズ、塗装の種類によって異なります。最も安価な単色ソリッド塗装の平均相場は以下が目安です。 ・軽自動車やコンパクトカー:15~20万円程度 ・ワンボックスカーや大型のSUV:25万円程度 メタリック塗装、マイカ塗装、パール塗装といった塗料になれば、値段も高くなります。複数の業者から見積もりを入手して検討しましょう。 車の色を変えるのにかかる期間の目安 車の塗装はまず、塗装しない部分のマスキングや部品の取り外し作業、塗料の密着をよくするための磨き作業、そして複数回の重ね塗りを行います。期間は概ね3週間から1ヶ月程度かかるものだと考えておきましょう。作業中に代車を貸してくれる業者もあります。事前によく確認しましょう。 車の色を変える際の注意点 車の色を変えることによって、退色による劣化やキズなども綺麗になる反面、期待通りの仕上がりにならないかもしれません。さらに査定額に影響するなどのデメリットが生じる場合もあります。 業者の技術次第で仕上がりが異なる 塗装は下地処理が丁寧にできているか?均一な厚みで重ね塗りができているか?など、業者の技術によって仕上がりに差が生じてきます。依頼する業者が十分な技術と実績を備えているのかについて事前に十分に確認しましょう。 塗装の種類によって仕上がりが異なる 自動車車用の塗料には、複数の種類があります。最も安価なソリッド塗装からきらめきがあるメタリック塗装、マイカ塗装、真珠のようなきらめきがあるパール塗装などが知られています。さらに見る角度によって色が変化するマギューラ塗装、透き通った輝きがあるキャンディ塗装、コーティング効果のあるクリア塗装などもあります。 単純に色のイメージだけでなく、光沢やきらめきなどの違いについても、サンプルなどで十分に確認しましょう。 売却時の査定に悪影響が及ぶ場合がある 色を変えた車の場合、売却時の査定額に悪影響が及ぶ場合があります。塗装は一般的に、車の製造時の品質が高く、塗り替えによる品質は製造時のレベルに及ばないことが多いからです。さらに人気のない色にしてしまうと、需要がなくて買い手がつかない場合もあります。 フルラッピングで車の色を一時的に変える方法もある ここまでは車の色を変えるために塗装する方法をお伝えしてきましたが、フルラッピングという方法もあります。車全体を、色付きのフィルムで覆ってしまう方法です。フィルムを剥がせば元の塗装色になるので、売却時の査定への影響もありません。ただし耐久年数が2~3年程度と短く、塗装よりも割高になる場合もあります。洗車機の高回転ブラシでキズついたり破れてしまったり、高圧洗浄で剥がれてしまうかもしれません。ご自身の目的にあった方法を選びましょう。
昭和の名車は、非常に高額で取引されています。旧車ブームもあり、特に1970~1980年代に発売された国産車が人気です。当時は高度経済成長やバブル景気の真っ盛りで、各自動車メーカーが大きな資力を投入して挑戦的な新コンセプトの開発に躍起になっていました。国内外問わずライバル会社に勝つためのブランド戦略や斬新なアイデアで数多くの名車が生み出されたといえるでしょう。 今回は、そんな時代に生まれた昭和の名車について解説していきます。昭和の名車の購入や売却を検討中の方は参考にしてください。 昭和の名車の条件 昭和生まれの国産車は、国内外を問わず人気の高い名車が揃っています。一口に名車といっても様々なジャンルに分かれており、一時代(ブーム)を築いたハイソカーや、高い技術で生み出された独自のスタイル、モータースポーツで世界の車を席巻したスポーツカーなどがあります。 ロータリーエンジンやMR車は世界的に見ても希少な存在です。また、安全基準の改定で採用されなくなったリトラクタブルヘッドライト仕様車などは、今だからこそ斬新で魅力の溢れるスタイリングの車といえるでしょう。今後世に出ることのないコンセプトで開発され、車好きの記憶に残る車こそ名車の条件といえます。 昭和の名車9選 昭和の名車とは、どういった車を指すのでしょうか。代表的な名車を解説します。旧車の購入を検討中の方は参考にしてください。 マツダ サバンナRX-7 FC3S(1985~1992年) マツダ サバンナRX-7 FC3Sは、1985年に2代目RX-7として発売されました。ロータリーエンジン搭載による重心の低さと前後重量バランスがほぼ均一な車体設計で、シャープなハンドリングが特徴のピュアスポーツカーです。仮想ライバルは当時FR車世界最高峰のポルシェ944で、パフォーマンス面では凌駕していました。 マツダ サバンナRX-7 SA22C型 マツダ サバンナRX-7 SA22C型は、1978年に発売され安価で手に入る本格スポーツカーとして47万台以上が生産されました。ロータリーエンジンを搭載した軽快な走りが魅力で、外観デザインと合わせてアメリカでも「プアマンズポルシェ」と呼ばれ大ヒットしています。 トヨタ セリカ GT-FOUR ST165型 トヨタ セリカ GT-FOUR ST165型は、1986年に4代目セリカの4WDモデルとして発売されました。インタークーラーターボ装着の3ST-GTE型エンジンは当時の国産4気筒最強の最高出力を誇り、打倒ランチアとして投入されたWRCでは1990年シリーズで4度の優勝に輝いています。 日産 フェアレディ HGS130型 日産 フェアレディ HGS130型は、1978年に2代目フェアレディの最高級モデル「280Z」として誕生しました。空力特性に優れたスタイリングとハイウェイクルーズに配慮された安価なスポーツカーとして国内よりもアメリカで大ヒットし、1979年にはインポートカーオブサイヤーを受賞しています。西部警察のガルウィングドア仕様「スーパーZ」としても有名です。 日産 スカイライン2000ターボGT-E SHGC211型 日産 スカイライン2000ターボGT-E SHGC211型は、5代目スカイラインのGTモデルです。ターボが装着されたGT-Eは1980年に登場し、GT-Rの名を冠するモデルが不在の中で画期的なハイパワーモデルとして多くのスカイラインファンを魅了しました。 日産 ブルーバード SSSターボ P910型 日産 ブルーバード SSSターボ P910型は、1980年に発売された6代目ブルーバードのターボモデルです。コーナリングでのロールが少なく、後部席の居住性を犠牲にしないファミリーカーとスポーツカーの両面の特徴を備えていました。モータースポーツでも長年に渡って活躍し、1983年の富士スーパーシルエットチャンピオンシリーズではチャンピオンに輝いています。 トヨタ ソアラ2800GT Z10型 トヨタ ソアラ2800GT Z10型は、1981年に発売された初代ソアラのGTモデルです。国内で初めて大排気量のDOHCエンジンを搭載したことで脚光を浴びました。当時では最新鋭のデジタルメーターを採用し、ドライブコンピューターなど未来の車を彷彿させる斬新な装備を搭載。世の中に大きな衝撃を与え「元祖ハイソカー」として今も熱烈なファンの多い車です。 トヨタ MR2 AW10/AW11型 トヨタ MR2 AW10/AW11型は、1984年に発売された国産初のMR車です。AW10は1.5ℓシングルカムキャブ仕様の3A-LU型エンジン、AW11は1.6ℓの4A-GELU型(後期型からスーパーチャージャー装着の4A-GZE型を追加)エンジンを搭載しています。ボディサイズが小さく中央にエンジンが設置されたリア駆動のモデルは世界的にも珍しく、ひときわ異彩を放ったモデルです。 トヨタ スープラ A70型 トヨタ スープラ A70型は、1986年に発売された国内では初代のスープラです。「TOYOTA 3000GT」のキャッチコピーで開発されたA70型は当時の最新鋭技術が結集され、セリカXXの後継車として世に出ます。かつての名車トヨタ 2000GTを凌ぐ車の開発を目指し、すべてにおいて高いスペックを与えられました。モータースポーツでは1987年のJTCや1991年のバサースト12時間耐久レースで優勝に輝いています。 昭和の名車を売却するときのポイント 昭和の名車は、少なくとも35年以上を経過したモデルが中心となります。売却するときのポイントは、通常の中古車以上に査定を依頼する業者を選ばなければならないという点です。一般的な買取店でも査定や買取は可能でしょう。しかし、専門の知識や経験を持っていない業者に依頼すると、車の希少価値に気づけずに適正な買取価格を提示することは難しいといえます。 昭和の名車を売却するときは「旧車の買取実績が豊富な業者」「二重査定をしない買取業者」に査定を依頼しましょう。また、経年劣化による消耗品の交換や定期的なメンテナンスを日常的に行うことで車のコンディションを維持することも重要です。
相続した車を売却するときには、一般的な車の売却の書類に加え、相続人であることを証明する書類が必要です。特に相続するときに、1人で相続するのか、複数人で共同相続するかによって、用意すべき書類が異なります。今回は、相続した車の売却に必要な書類や相続した車を売却するときの注意点について解説します。 相続した車の売却に必要な書類 相続した車を売却するときは、車の売却に必要な書類と相続の書類を用意します。 一般的に車を売却するときに必要な書類は次の8つです。 1.車検証(自動車検査証)2.自賠責保険証(自動車損害賠償責任保険証明書)3.自動車納税証明書4.実印(軽自動車の場合は認印も可)5.リサイクル券6.印鑑証明書(軽自動車は不要)7.譲渡証明書(買取店が用意)8.委任状(買取店が用意) これらの書類に加えて、相続の書類が必要となります。相続の書類は、相続人が1人の場合と共同名義で相続する場合で異なるため注意しなければなりません。 ここからは、相続に必要な書類を解説します。 相続人が1人の場合 相続人が一人の場合には、次の5つの書類が必要です。 1.戸籍謄本2.除籍謄本3.相続人の印鑑証明書4.相続人の実印または委任状5.相続人の車庫証明書 戸籍謄本 戸籍謄本とは、元の所有者(亡くなった方)の相続人であることを証明するための書類です。 除籍謄本 除籍謄本とは、元の所有者である被相続人が亡くなったことを証明するための書類です。 印鑑証明書 相続人の印鑑証明書が必要です。印鑑証明書は、発行から3ヶ月以内のものでなければなりません。 実印または委任状 手続きには相続人の実印が必要です。相続する本人が手続きに行けない場合は、相続人の実印を押印した委任状を用意し、他の人に手続きを代行してもらうことも可能です。 車庫証明書 車庫証明書は、必要な場合と不要な場合があります。車庫証明書が必要な場合は、元の所有者の車庫と相続人の車庫が異なるときです。元の所有者の車庫と相続人の車庫が変わらないときは車庫証明書は不要です。 共同名義で相続する場合 共同名義で相続する場合には、次の6つの書類が必要です。 1.戸籍謄本2.除籍謄本3.遺産分割協議書4.相続人全員の印鑑証明書5.相続人全員の実印が押印された委任状6.車庫証明書 共同名義で相続する場合であっても、1人で相続するときと同じように戸籍謄本、除籍謄本、印鑑証明書などの書類が必要です。 共同名義で相続する場合には、相続人全員が記載された戸籍謄本や遺産分割協議、相続人全員の印鑑証明書や実印を押印した委任状も必要になります。 共同名義で相続する場合に必要な書類の中でも、特に注意したいのが「遺産分割協議書」を用意しなければならないことです。遺産分割協議書とはどのような書類なのでしょうか。 遺産分割協議書 遺産分割協議書は、相続人が複数いる場合に必要な書類です。書類には、遺産分割の方法と相続の割合を記載します。この書類がなければ、相続後にトラブルになる可能性があるため、確実に作成しておきましょう。 遺産分割協議書には、相続人全員の署名、実印の押印が必要です。また、印鑑証明書を添付し、相続人全員が書類を1通ずつ所持します。 ただし、相続する車の価格が100万円以下の場合には、「遺産分割協議成立申立書」を使用することができます。また、遺産分割協議成立申立書の場合には、相続する車の価格が100万円以下であること証明する査定書が必要です。 相続した車を売却するときの注意点 相続した車を売却するときは、名義変更をしてからでなければ手続きができません。また、共同名義で相続した場合には、相続人全員の許可を得てから売却する必要があります。ここからは、相続した車を売却するときの注意点を解説します。 共同相続の際は全員の許可が必要 共同名義で相続した車を売却するときは、相続人全員の許可を得てから売却しましょう。 共同名義で相続している車は、個人の所有物ではありません。車を共同相続した場合は、共有の財産(車)を代表者が保有している状態です。 そのため、代表相続人が勝手に売却すると相続人の間でトラブルになる可能性があります。共同名義で相続した車を売却するときは、相続人全員の合意のもと手続きを進めましょう。 名義変更は必ず行う 相続した車は必ず名義変更しましょう。車の売却は、原則として名義人でなければできません。 また、道路運送車両法第13条には、「所有者の変更があったときは、15日以内に移転登録の申請をしなければならない(一部抜粋)」と定められています。さらに、移転登録の申請をしない場合や虚偽の申請をした場合には、50万円以下の罰金が科されます。 売却手続きをスムーズに進めるためにも名義変更は確実に行いましょう。
車の相続に伴う名義変更は、必要書類が多く複雑なため、手続きに不安を抱いている方もいるでしょう。ディーラーは相続に伴う名義変更を代行しており、手続きを一任できます。この記事では、相続に伴う車の名義変更をディーラーに代行してもらうことについて、必要書類や手続きの流れなどを紹介します。 相続に伴う車の名義変更はディーラーに代行してもらえる 相続を伴う車の名義変更はディーラーに代行してもらえます。必要書類に不備がないかをプロが確認したうえで手続きするため、書類の再提出が必要になる心配がありません。また、運輸支局は「平日8:45〜16:00」しか営業していないため、都合が合わない方もいるでしょう。そのような方も、ディーラーに代行を頼めば確実に名義変更できます。ただし、ディーラーでは運輸支局での手続きしか代行しておらず、必要書類は自分で揃える必要があります。また、1〜3万円程度の費用が発生します。代行費用はディーラーによって多少異なるため、依頼を検討している店舗へ問い合わせてみてください。 なお、名義変更は司法書士も代行できます。司法書士に名義変更の代行を依頼すると、必要書類の取り寄せから運輸支局での手続きを一任できますが、15,000〜5万円程度とディーラーよりも高額な費用が発生します。費用を抑えたい方は、必要書類を自分で揃えてディーラーに依頼しましょう。 ディーラーに名義変更を代行してもらう場合の必要書類 ディーラーに名義変更を代行してもらうには、必要書類を自分で揃える必要があります。どのような書類が必要なのかを確認し、不備がないよう準備しておきましょう。続いて、ディーラーに名義変更してもらう場合の必要書類を紹介します。 単独相続の場合 車を一人で相続する場合は「単独相続」の手続きをします。必要書類は以下のとおりです。 ・車検証・戸籍謄本※所有者が死亡したことや、相続人全員を確認できるもの・遺産分割協議書※相続人全員が実印・未成年の場合は特別代理人が実印を押印・新所有者の印鑑証明※発行から3ヶ月以内・新所有者の実印・車庫証明※被相続人と同居していた場合は不要・委任状 相続する車の価値が100万円以下だった場合は、遺産分割協議書ではなく「遺産分割協議成立申立書」で名義変更できます。遺産分割協議書を作成するには、相続人全員の実印が必要であり、遠方に住んでいたり都合が合わなかったりすると、多くの時間や手間がかかります。一方、遺産分割協議成立書は新所有者の実印のみで作成できるため、スムーズに名義変更できます。 ただし、遺産分割協議成立申請書で手続きするには、車が100万円以下であることを証明する「査定書」を添付する必要があるため注意してください。査定書は、ディーラーや買取業者で入手できます。 なお、軽自動車は相続に関する書類が不要なため、普通車よりも簡易的に手続きができます。必要書類は以下のとおりです。 ・車検証・戸籍謄本※所有者の死亡・新所有者が親族であることが確認できるもの・新所有者の住民票または印鑑証明書・申請依頼書 共同相続の場合 車を複数人で相続する場合は「共同相続」の手続きをします。必要書類は以下のとおりです。 ・車検証・戸籍謄本※所有者の死亡・相続人全員を確認できるもの・相続人全員の印鑑証明書※発行から3ヶ月以内・相続人全員の実印・新所有者以外の相続人の譲渡証明書・車庫証明※被相続人と同居していた場合は不要・委任状 共同相続は、車の利用方法や売却金について所有者間でトラブルが発生するケースがあるため、単独相続することをおすすめします。 相続発生後に車の名義変更をしないとどうなる? 相続した車を名義変更しなくても、罰則はありません。ただし、売却・廃車の制限や、任意保険の補償が受けられないなどのデメリットがあります。続いて、相続発生後に車を名義変更しないとどうなるかを紹介します。 売却・廃車が制限される 車の所有権を持っていないと、勝手に売ったり譲ったりする権限がないため、売却や廃車が制限されます。例えば車を売却し、相続人全員で売却金を分ける場合も、一旦名義変更が必要です。 また、後に手続きする際に、必要書類をさかのぼって揃えることが難しいケースもあります。いつかは売却や廃車を検討している方は、早めに手続きするとよいでしょう。 自動車税の納付書が届かない 相続した車の名義変更をしないと、自動車税の納付書は使用者の自宅に届きません。なぜなら納付書は、4月1日時点の所有者の住所に送付されるからです。納付書が自分の自宅に届かないと、支払いを忘れることもあるため、延滞金が付く可能性もあります。未納なままでは車検も取得できないため、相続したらすぐに名義変更するようにしましょう。 任意保険の補償を受けられない 相続後に任意保険の名義変更をしないと、補償を受けられない可能性があります。補償を受けられても、保険金が下りる前に新所有者へ名義変更する必要があり、加害者になった場合は支払いが遅れるため被害者に迷惑がかかります。 また、任意保険と同様に自賠責保険も名義変更しなければなりません。加入している保険会社に問い合わせて、任意保険や自賠責保険の手続きも行いましょう。 相続発生時の車の名義変更の流れ 続いて、相続発生時の車の名義変更の流れを紹介します。流れを事前に把握し、スムーズに手続きできるようにしておきましょう。 1.所有者の確認 まずは車検証を見て「所有者が誰なのか」を確認しましょう。車をローンで購入していると、ディーラーや信販会社が所有者になっているケースもあります。 ディーラーや信販会社が所有者になっている場合、ローンを完済後「所有権解除」しなければ名義変更はできません。ディーラーや信販会社に問い合わせて、ローンの残債を確認し、所有権解除してから名義変更しましょう。 2.所定の場所へ行く 必要書類を揃えたら、所定の場所で手続きします。普通車は「運輸支局または検査登録事務所」軽自動車の場合は「軽自動車検査協会」と、車種によって手続きする場所が異なります。 また、手続きは新所有者の住所を管轄する運輸支局で行うため、混同しないよう注意してください。例えば、相続前が大宮ナンバー(埼玉運輸支局)であっても、新所有者が品川区に住んでいる場合は品川ナンバーになるため「東京運輸支局」で手続きします。 3.窓口で必要書類に記入する 運輸支局で入手できる以下を記入し、必要書類と一緒に窓口へ提出します。 ・申請書(OCRシート1号)・手数料納付書・自動車税申告 なお、軽自動車の場合は以下を記入して、窓口へ提出しましょう。 ・軽自動車検査証記入申請書(軽第1号様式)・軽自動車税申告書 上記からもダウンロードでき、事前に記入しておくとスムーズに手続きができるため、ぜひ活用してください。 4.車検証の交付を受ける 内容に不備がなければ、その場で名義変更後の車検証が発行されます。任意保険や自賠責保険の名義変更も必要なため、保険会社への問い合わせも忘れないようにしましょう。 車の名義変更をディーラーに任せるときの注意点 道路交通法では、所有者に変更があった場合「15日以内に名義変更しなければならない」とされているため、期日に注意する必要があります。特に車検の有効期限が切れている場合は、新たに車検を通してからでなければ名義変更ができません。同時に希望ナンバーに変更する場合も、抽選に3日程度かかるため、余裕を持って代行を依頼しましょう。 また、代行費用のほかに運輸支局での手続きや、車庫証明を発行するための印紙代が必要です。50万円以上の車を相続すると、取得税(環境性能割)の納税義務も発生します。車を相続するのにいくらかかるのかを事前に計算したうえで、代行を依頼するか検討しましょう。