旧車売買の豆知識

車のローンは債務整理するとどうなる?残債の返済が難しい場合の対処法も紹介
旧車売買の豆知識 2023.10.04

車のローンは債務整理するとどうなる?残債の返済が難しい場合の対処法も紹介

車のローンを解消するため、債務整理を検討している方もいるでしょう。債務整理を行うと車のローンの返済義務はなくなるものの、信用情報機関に履歴が残るというデメリットがあります。そのため、任意整理するかどうかはよく検討したうえで判断しなければなりません。この記事では、債務整理後の車のローンの扱いや、残債の返済が難しい場合の対処法を紹介します。 車のローンの扱いは債務整理の種類によって異なる 債務整理を行うと、所有権留保されている車は引き上げられるため、自動車ローンの返済義務がなくなります。所有権留保とは、残債を完済するまでローン会社や信販会社が所有者となり、車を担保にすることです。車をローンで購入すると所有者はローン会社や信販会社になっているケースが多く、残債を完済するまで自分名義に変更できません。万が一残債を返済できなくなった場合、ローン会社や信販会社は車を引き上げることで、未回収額を補填します。 ただし、債務整理の種類によっては車を残せるケースがあるため、必ず引き上げられるわけではありません。まずは、債務整理の種類ごとの車のローンの扱いを紹介します。 任意整理 自動車ローンの返済ができなくなった場合に任意整理を行うと、車は引き上げられるため、返済の義務がなくなります。任意整理とは、返済の負担を軽くできるよう、支払う必要がある「利息」や「遅延損害金」をカットして借金を減額する方法です。 また、任意整理はすべての債権者に平等に対応する必要がありません。他の借り入れが負担となり、車のローンを返済できない場合は、自動車ローンを除いて任意整理すれば手元に残すことも可能です。任意整理を行なっても、車が引き上げられるケースがあることも把握しておきましょう。 個人再生 個人再生とは、すべての債権者からの借金をまとめて大幅に減額し、原則的に「3年」または「5年」で返済する方法です。任意整理が各債権者との交渉が必要であるのに対し、個人再生は裁判所の判断のもとで可否が決まります。 個人再生を行うと、所有権留保されている車は引き上げられるため、自動車ローンの返済義務がなくなります。任意整理とは異なり、すべての債権者に平等に対応する必要があるため、自動車ローンだけを除くことはできません。 自己破産 自己破産とは、すべての債務者からの借金を裁判所を介した手続きによって全額免除する方法のことです。個人再生でも返済ができないほどに経済的に破綻している場合にのみ利用できます。 自己破産を行うと、基本的に車は引き上げられるため、自動車ローンの支払い義務がなくなります。自己破産した場合、衣類や家電以外の「99万円以上」の財産は換価処分されるため、車も手放す必要があります。ただし、ローンを完済していて車の価値が「20万円以下」の場合は、換価処分されないため自己破産しても手元に残せるでしょう。 債務整理のデメリット 債務整理を行うと数年間はローンを組めないほか、クレジットカードの作成に制限がかかるというデメリットもあります。続いて、債務整理のデメリットを紹介します。 数年間はローンを組めなくなる 債務整理を行うと、数年間はローンを組めなくなります。なぜなら、債務整理した履歴は信用情報機関に登録され、ローン会社や金融機関に返済能力がないと判断されるためです。信用情報機関とは、個人の返済状況や借入状況などを管理している機関のことです。ローン会社や金融機関は、申込者に返済能力があるかどうかを審査するため、信用情報機関に登録されている情報を参照します。 信用情報機関の履歴が消えるには、借金を完済してから5年以上はかかるため、数年間はローンを組めなくなることを把握しておきましょう。 クレジットカードの作成に制限がかかる 債務整理を行うと、クレジットカードの作成に制限がかかります。ローンを組めなくなることと同様に、信用情報機関に債務整理した履歴があると「安定した返済は望めない」と判断されるため、クレジットカードを作成できません。借金を完済し、信用情報機関から履歴が抹消されたら、新たにクレジットカードを作成できる可能性があります。 また、債務整理後は現在持っているクレジットカードは即日で利用できなくなり、すべて解約扱いになることを把握しておきましょう。 車のローンの返済が難しい場合の債務整理以外の対処法 車のローンの返済が難しい場合、債務整理ではなく売却したりローンを借り換えたりする方法もあります。続いて、車のローン返済が難しい場合の債務整理以外の対処法を紹介します。 売却する ローン返済が難しい場合は、車を売却することで残債の負担を減らせる可能性があります。ただし、ローン中で所有権留保されている車は、基本的に残債を完済して自分名義に変更しないと売却できません。つまり、ローン中の車を売却するには残債を完済することになるため、まとまった資金が必要です。 なかには、ローン中で所有権留保されている車を買取してくれる業者もいるため、売却できるか問い合わせてみましょう。 また、車を売却したとはいえ売却額が残債を下回った場合は、差額を返済する必要があります。売却額が残債に達するよう、少しでも高く売却できる業者に車を売却しましょう。 なお、売却したい車に精通している買取業者に査定してもらうと、高く売却できる可能性があります。たとえば、スポーツカーは「スポーツカー専門店」クラシックカーの場合は「旧車専門店」と専門の業者に売却することで、売却額が残債を上回るケースもあるでしょう。 借り換える 車のローン返済が難しい場合は、ローンを借り換える方法もあります。金利が低い金融機関のローンを組めば、返済の負担を軽減できます。 ただし、ローンの借り換えは収入や他社への借り入れ状況などが審査されるため、通過しなければ利用できません。収入に対して借入額が多く、複数社でローンやキャッシングしている場合は、審査に通過しない可能性があります。借入額を減らしたり、他社のローンを少しでも返済したりすれば、審査に通過できる可能性があるため参考にしてください。 まとめ 債務整理を行うと、所有権留保されている車は引き上げられるため、ローンの返済義務がなくなります。ただし、ローンが数年間組めなくなるほか、クレジットカードの作成の制限がかかるデメリットがあります。車のローンを解消したい場合は、債務整理ではなく「売却」や「借り換え」も視野に入れておきましょう。 なお、高く売却できる買取業者に車を手放せば、売却額が残債を上回るケースもあります。ローン中で所有権留保されている車でも業者によっては買い取りしてくれるため、まずは相談してみましょう。

ローンの残債確認の方法はどうしたらよい?調べ方を解説!
旧車売買の豆知識 2023.10.04

ローンの残債確認の方法はどうしたらよい?調べ方を解説!

車のローンは3〜10年と長期で設定されるため、支払い中に別の車に乗り換えたくなることもあるでしょう。そのような場合は、まず残債を確認してください。 残債によっては、ローンの支払い中であっても車の乗り換えが可能です。この記事では、車のローン残高について、また残債確認について解説します。 車のローン残高の調べ方 車の残債確認のためにも、まずはローンの残高を確認しましょう。 車のローンの残高を確認する方法は主に3つあります。 ・ローン会社のWebサイトで照会する・支払金一覧表を確認する・電話で問い合わせる それぞれ、詳しく解説します。 ローン会社のWebサイトで照会する ローン会社のWebサイトに利用者向けのページが用意されている場合、ログインすることでローン残高を確認できます。利用者向けのページにログインするためには事前の登録が必要となり、メールアドレスやパスワードなどの情報を用意しなければなりません。また、カードローンではカード番号も必要な場合があります。 ローン会社のWebサイトでは時間や場所を選ばずいつでも気軽に残債を確認ができます。 支払金一覧表を確認する 支払金一覧表とは、契約内容や支払い方法、金額などが記載された書類のことで、契約時または契約後に渡されます。ローン会社により手続き方法は異なりますが、郵送されるのが一般的です。 ローン残高はもちろん、今後の支払いスケジュールも確認できます。ただし、ボーナス払いにより多めにローンの返済をした場合は、実際のローン残高と一致しない可能性があることに注意しましょう。 電話で問い合わせる 車のローンを組んだ会社に電話で問い合わせて残高を確認するという方法もあります。Webサイトで照会ができなかったり、支払金一覧表を紛失してしまったりした場合には、電話での確認が早いので確実です。氏名や生年月日などの本人確認があるため、契約者本人が問い合わせる必要があります。 また、夜間や土日は対応していないこともあるため注意しましょう。 車のローン残高を調べるケース 主にローンが家計の負担となっている場合に調べる場合が多いでしょう。車を維持するためには、ローンの支払いだけではなく、保険代やガソリン代、車検代などさまざまな費用が必要です。マンションや賃貸住宅の場合、月々の駐車場代がかかることもあります。これらの支払いが大きな負担に感じる場合は、ローンの残高を確認して支払い方法やスケジュールの見直しを検討しましょう。 車のローン残高を早く減らす方法 車のローンのメリットは、月々の返済額を減らせるため家計の負担になりにくいことです。しかし、ローンが家計の負担となってしまった場合や新しい車に乗り換えたい場合には、少しでも早くローンの残高を減らしたいものでしょう。ローンの残高を早く減らす方法について詳しく解説します。 一括返済 車のローンの残高を一括で返済すると残高を減らせるだけではなく、通常どおりに支払うより返済金額が少なくなるというメリットもあります。ローンは組むことで月々の返済額を減らせますがその分利息がかかるため、少しでも早く返せれば利息分の支払いが軽減されます。まとまったお金が用意できるのであれば、一括返済すると早くローン残高を減らせます。 繰り上げ返済 残り数ヶ月程度であれば、繰り上げ返済する方法もあります。住宅ローンであれば退職金などで繰り上げて完済することを計画している方も多いです。車のローンもボーナスなどで繰り上げ返済すれば、ローン残高を早く減らせます。 借り換え ローン会社を見直して、借り換えすることで車のローン残高を早く減らせる場合もあります。ローン会社により利息が異なり、今より金利の低い会社に借り換えられればローン残高を早く減らせるためです。他にもローンを組んでいる場合、複数のローンを一本化するおまとめローンという選択肢もあります。 ローン残高がある車の乗り換えを検討する際の注意点 走行距離が少ない、人気の車種といった場合には、下取り額が高額となることで残債を上回る可能性があります。ローン残高がある車の乗り換えにおいて注意しなければならない点は、車の下取り額より残債が上回った場合の対応です。 たとえば、車のローン残高が50万円に対して下取り額が35万円の場合、残りの15万円が残債となります。この残債は、現金で一括支払いをするか他に借入をするか、新たな車のローンに取り込む必要があります。 新しい車を契約し、乗り換える気になっていたにもかかわらず新たにローンが組めなくなってしまったという事態にならないためにも、ローン残高がある車を乗り換える場合には事前の確認が重要です。 まとめ 車のローン残高が残っている場合の乗り換えには、まずローンの残高をきちんと確認し、少しでも早く返済できる方法を見つけましょう。車の購入からしばらく経っているのであれば、ローン会社を見直せば当時より金利の低い会社が見つかるかもしれません。 また、乗り換えを検討するようになったときには、まず残債確認をすることで、残債が下取り額を上回る場合には差額の対処を考えられます。下取り額は日々変動するため、反対に下取りが残債を上回るのであればなるべく早く下取りに出すことをおすすめします。

車のローン残債がある状態でも乗り換えられる?方法や注意点を紹介
旧車売買の豆知識 2023.10.04

車のローン残債がある状態でも乗り換えられる?方法や注意点を紹介

車のローン残債がある状態で、乗り換えたい方もいるでしょう。結論からいうと、車のローン残債がある状態でも乗り換えは可能です。ただし、車の所有者が誰なのかによって手続き方法が異なります。この記事では、車のローン残債がある状態で乗り換える方法や、注意点などを紹介します。 車のローン残債がある状態で乗り換える方法 車の所有者が「自分」の場合と「自分以外」とで、乗り換えるときの対応が異なります。車検証の所有者欄をチェックして、所有者が誰なのかを確認してみましょう。 まずは、車のローン残債がある状態で乗り換える方法を紹介します。 自分が所有者の場合 車の所有者が自分の場合は、以下の方法で乗り換えが可能です。 1.自分が持っているお金でローンを完済し、新しい車に乗り換える2.車を売却したお金でローン返済や乗り換え費用に充てる 金融機関のローンを組んで車を購入すると、所有者は自分になっているケースがあります。自分が所有者の場合は、自由に車を売却できる権利があり、特別な手続きが不要なためスムーズに乗り換えることが可能です。 ただし、完済前の売却を禁止している金融機関もあります。完済前に売却してもよいのか、ローンを組んでいる金融機関に問い合わせてみましょう。 自分以外が所有者の場合 車の所有者が自分以外の場合は、自分が持っているお金でローンを完済し、新しい車に乗り換えることができます。 ローンで購入した車の所有者は、基本的にディーラーや信販会社です。ディーラーや信販会社でローンを組んでいる場合は「所有権留保」されているため、残債を完済するまで車を売却できません。所有権留保とは、万が一返済が滞った際に未回収額を補填できるよう、車を担保にすることです。 残債を完済した後に、ディーラーや信販会社から自分名義に変更する「所有権解除」を行えば、車を売却できます。残債を完済したら、ローン会社に所有権解除したい旨を伝えて、手続き方法や必要書類を案内してもらいましょう。 また、自分以外が所有者の場合でも車を売却できる買取業者もいるため、自分が持っているお金で残債を完済せずに乗り換えることも可能です。たとえば、90万円の残債がある車に100万円の査定額を提示されたとします。買取額のうち、残債である90万円をローン会社に支払い、所有権解除をした後に買取業者名義に変更します。残りの10万円は、売却金として受け取ることが可能です。車の所有者が自分以外でも、買取してもらえるのかを業者に確認しましょう。 車のローン残債がある状態で乗り換える際の手続きの流れ 手続きの流れを事前に把握しておくと、スムーズに車を乗り換えられます。続いて、車の残債がある状態で乗り換える際の手続きの流れを紹介します。 1.所有権解除 車の所有者が自分以外の場合、まずは使用者が住んでいる地域を管轄する「運輸支局」で所有権解除の手続きをしなければなりません。 手続きする際は以下の書類が必要なため、漏れがないよう揃えておきましょう。 ■完済後にローン会社に送付してもらう書類・ローン会社の印鑑証明書・譲渡証明書・委任状 ■自分で用意する書類・使用者の印鑑証明書・自動車税納税証明書・申請書(第1号様式)・手数料納付書・車検証・実印 また、実印を押印した委任状を用意すれば、ディーラーやローン会社に所有権解除の代行を依頼できます。ただし、1万円程度の代行費用が発生するため、費用を抑えたい場合は自分で手続きしましょう。 2.売却 所有権解除によって所有者が自分名義になれば、残債がある車を売却できます。車買取専門店で査定してもらうと、高い金額で手放せる可能性があります。なぜなら、価値を理解していることにより車を適正に評価できるほか、高く売却できる販売ルートを持っているからです。外車は「輸入車専門店」クラシックカーの場合は「旧車専門店」のように、売却する車の専門店に査定を依頼してみましょう。 3.新しく購入する 乗り換え後もローンを組んで車を購入するには、新たにローン会社と契約しなければなりません。車の売却金を返済に充てても残債を完済できなかった場合、新たに契約するローンに上乗せしなければならないため、家計に負担がかかるケースもあるでしょう。家計に負担がかかる場合は、購入する車のグレードを下げるほか、取り付けるオプション品も見直してみてください。 また、金利が低い金融機関のローンを組むと、家計への負担を軽減できます。ただし、金利が低い分、審査基準が厳しい傾向にあるため、必ずローンを組めるわけではないことを把握しておきましょう。 ローン残債がある車を売る際の注意点 残債がある車を売却する際は、売却額に注意して手放す必要があります。続いて、残債がある車を売る際の注意点を紹介します。 売却ではローンを完済できない場合がある 車の状態によっては、売却してもローンを完済できない場合があります。なぜなら、売却する際に傷やへこみがあったり走行距離が多かったりすると、査定額が低くなるためです。査定額が残債を下回った場合は、不足分を一括返済する必要があります。たとえば、ローン残債が120万円で車の査定金額が100万円だった場合、不足分の20万円を一括返済しなければなりません。 一括返済が難しい場合は、乗り換え時に組むローンに上乗せして返済する方法もあります。ただし、上乗せする金額によっては乗り換え後の返済額が増えるため、家計に負担がかかります。残債を少しでも減らすには、車を高く売却することが大きなポイントです。 時期によって売却額が異なる 中古車の市場価格は常に変化しているため、時期によっては売却額が異なります。たとえば、2020年の新型コロナウィルス蔓延により、車を生産するために必要である「半導体」が不足した時期です。新車の生産が間に合っていなかったため、中古車の需要が上がり、車を高く売却できる時期がありました。また、1〜3月は4月に新生活を始める方が多く、中古車の需要が上がる傾向にあるため、高く売却できるでしょう。 一方で、中古車の需要がない時期に売却すると査定額が低くなるケースもあります。ローン残債を少しでも減らせるよう、売却するタイミングを見極めることも、重要なポイントです。 まとめ 車の残債がある状態でも、乗り換えが可能です。ただし、車の所有者がローン会社や信販会社になっている場合は、残債を完済した後に自分名義へ変更しないと基本的に売却できません。とはいえ、中には残債を完済しなくても車を売却できる買取業者がいるため、自分名義以外でも買取してもらえるのかを確認しましょう。 また、査定額によっては残債を「一括返済」もしくは「乗り換えるローンに上乗せ」する必要があります。少しでも残債を減らせるよう、車の価値を理解した業者に売却してみてください。

車のローンの組み直しはできる?種類・メリット・注意点を解説
旧車売買の豆知識 2023.10.04

車のローンの組み直しはできる?種類・メリット・注意点を解説

車のローンは、組み直しができます。ローンの組み直しはメリットが大きい一方で、注意点がいくつかあります。今回は、車のローンの組み直しの種類、メリット、組み直す際の注意点について解説します。車のローンの組み直しを考えている方は参考にしてみてください。 車のローンの組み直しの種類 車のローンを組み直しするタイミングは、ローンの形態や返済期間、完済の有無などによって異なります。ここでは、車のローンを組み直すときに考えられるローンの種類について解説します。 借り換え 借り換えとは、新たなローン会社でローンを組み直すことです。 たとえば、現在契約中のローンが変動金利の場合、経済状況に応じて金利が変動するため、返済額が一定ではありません。そのため、急な出費と金利が高いタイミングが重なると支払に苦労することがあります。 このようなときは、変動金利のローンから固定金利のローンに借り換えるとよいでしょう。 固定金利のローンに借り換えると返済額の変動がなくなり、無理なく払い続けることができます。ただし、ローンの借り換えをする際は、月々の支払額だけではなく、金利や支払回数、総支払額などまで内容を細かく確認しましょう。 内容を確認せずに借り換えてしまうと、結果的に支払総額が多くなったり、支払回数が増えたりする可能性があります。ローンの借り換えを考えているときは、慎重に検討しましょう。 車のローンを組み直すメリット 車のローンを組み直すメリットを理解したうえで、慎重に検討することが大切です。車のローンの組み直しのメリットを解説します。 経済状況の変化に対応できる ローンを組み直すと、経済状況の変化に対応できます。 たとえば、転職によって収入が変わったり、昇進により収入が増えたりしたときは、ローンを組み直すことで、ローンを早期に完済できたり、支払額の負担が軽くなったりします。 経済状況に合った支払額や返済期間に組み直すことが重要です。 金利上昇による返済負担の増加を防げる 変動金利のローンの場合、経済状況の変化によって金利が変わるため、金利の上昇により支払額の負担が増加する可能性があります。 このような金利の上昇による返済負担を増やさないようにするためには、固定金利のローンに組み直すのがおすすめです。固定金利であれば、経済状況により金利が上昇しても月々の支払額の変動がありません。変動する金利による支払額の変化をなくしたいのであれば固定金利のローンへの組み直しを考えてみましょう。 車に乗り続けられる ローンを組み直すと、今の車に乗り続けることができます。 たとえば、残価設定型ローンで車を購入した場合、支払い最終回に一括返済・車の返却・乗り換え・再ローンの中からどれか1つを選ばなければなりません。再ローン、つまり、ローンを組み直すという選択をすれば、今の車に乗り続けることができます。 今の車が気に入っていて、これからも乗り続けたいのであれば、再ローンをして乗り続けるのもよいでしょう。 車のローンを組み直す際の注意点 ローンを組み直す際には、気をつけなければならないことがあります。ここからは、ローンを組み直す際の注意点について解説します。 所有者が自分以外の場合は完済が必要 車の所有者が自分以外の場合、現在のローンを完済し、自分名義に変更してからでなければ、ローンを組み直すことができません。 車は、所有者でなければ車の売却や廃車など、あらゆる手続きを行うことができないため、まずは現在のローンを完済して自分名義に変更する必要があります。 車のローンの組み直しにおける審査のポイント ローンを組み直す際は、新たにローン契約を締結します。そのため、再びローン審査に通過しなければなりません。ここからは、ローンを組み直すときの審査のポイントを解説します。 銀行系は審査が厳しい 銀行系の審査はディーラーローンや自社ローンと比べると厳しい傾向にあります。また、借り入れ上限額が設定されていることもあるため、上限を超えない借入額になるよう注意しましょう。 ディーラーローンや自社ローンは通過しやすい ディーラーローンや自社ローンは、銀行系のローン審査より通過しやすいといったメリットがあります。しかし、金利が高めに設定されているケースが多いため、総支払額は銀行系より高くなると考えておきましょう。 少しでも総支払額を抑えたいのであれば、銀行系のローンに組み直したり、年率が低いローン会社で契約したりするとよいでしょう。 転職とタイミングが被らないようにする 転職のタイミングとローンの組み直しの時期が被ってしまうと、収入が安定しないと判断されたり、返済が滞ったりする可能性があると判断されてしまい、ローンの審査に通過できない可能性が高まります。そのため、仕事を変えるタイミングとローンの組み直しの時期がかぶらないように注意しましょう。 まとめ ローンの組み直しは、ローン契約そのものを見直すということでもあるため、現在の借入額や金利などの状況によっては、返済総額が減ったり、支払回数が少なくなったりするなどのメリットを受けることができます。その一方で、審査に通過しづらい、かえって経済的負担が増すといったリスクにも注意が必要です。ローンの組み直しを検討し始めたときは、現在のプランが最適か見極め、組み直す方がメリットが多いようであればローンを組み直し、メリットが少ないようであればそのままにしておくとよいでしょう。

残クレの再ローンは可能?注意点の紹介やフルローンとも比較
旧車売買の豆知識 2023.09.29

残クレの再ローンは可能?注意点の紹介やフルローンとも比較

残クレを契約している場合、最終回の支払い時に残価を一括返済すると車を買い取れます。まとまった資金がない場合は、再ローンを組み残価を分割払いで買い取ることも可能です。とはいえ、再ローンを行うべきか迷っている方もいるでしょう。この記事では、残クレの再ローンの特徴や注意点を紹介するとともに、フルローンと比較解説します。 残クレの最終回の支払い時点で再ローンが可能 残クレは、最終回の支払い時点で再ローンが可能です。残クレで契約した車を買い取るには、基本的に一括返済しなければなりません。ただし、まとまった資金がない場合は残価分のローンを組むことで分割で返済できます。 販売店やローン会社から、最終回の選択についての案内が届いたら「再ローンをして乗り続けたい旨」を伝えましょう。なお、メーカーによっては「再クレジット」や「再分割」とも呼ばれています。 残クレの再ローンの注意点 残クレの再ローンは、まとまった資金がなくても車を買い取れるものの、注意しなければならない点がいくつかあります。残クレの再ローンを組む際の注意点を紹介します。 金利が上がる 再ローンは、金利が上がるため月々の返済額が増えます。金利は以下のようにマイカーローンの種類ごとに異なり、残クレはディーラーローンより低金利な傾向があります。 ・金融機関のマイカーローン 2〜4%・ディーラーローン 4〜8%・残クレ 3〜5% ただし、再ローンを組む際は、ディーラーローン程度の金利に引き上げるメーカーがほとんどです。金利が高くなると月々の返済額が増えるため、家計に負担がかかる点に注意しましょう。 再度審査に通過する必要がある 再ローンを組むには再度審査に通過しなければなりません。審査では、収入に対して借入額が高すぎないかや、他社への借入状況を確認されます。返済能力がないと判断された場合は、再ローンを利用できません。 また、審査基準は残クレ時より再ローンの方が厳しい傾向にあるため、通過できない可能性があることに留意が必要です。なかでも、マイカーローン以外に他社でも借入をしている場合や、税金の支払いを滞納していると審査に影響が出る可能性があります。 支払回数が制限される 再ローンは、支払い回数が制限されているケースがあります。トヨタやホンダでは、残クレと再ローンの支払い回数を合わせて「84回(7年)」までと指定されています。つまり、残クレの60回(5年)支払いで契約した場合、再ローンを組む際は残価を「24回(2年)」で返済しなければなりません。 たとえば、年利3.9%で300万円の車を残クレの60回で契約し、残価が150万円の場合は、月々「3万2,000円」程度を支払う必要があります。84回までと制限されている場合の再ローンは、残価の150万円を24回で返済する必要があるため、月々の返済額は「6万6,000円」程度です(年利6.5%の場合)。 支払い回数が制限されていることにより、月々の返済額が増える可能性がある点に注意しましょう。なお、残クレは基本的に車検を取得するタイミングである「36回(3年)」もしくは「60回(5年)」で契約されることがほとんどです。 残クレのメリットが小さくなる 再ローンを組むと、残クレの「月々の返済額を抑えられる」メリットが小さくなります。再ローンは残クレ時より金利が上がるため、月々の返済額が増えるほか、余分に利息を支払わなければなりません。余分な利息により総支払額も増えるため、フルローンで車を購入するより損する可能性があります。総支払額を減らすためにも、再ローンを組む際はなるべく支払い回数を短くして契約するとよいでしょう。 残クレの再ローンとフルローンの比較 350万円の車を「残クレの再ローン」と「フルローン」で購入した場合の利息や総支払額を算出しました。利息を少しでも減らして車を購入したい場合は、参考にしてみてください。 【残クレの再ローンで車を買い取りした場合】 ■残クレ時(残価190万円・36回払い・金利3.9%・ボーナス払いなし)・月々の返済額 5万円5,000円程度・利息 31万1,000円程度 ■残クレ再ローン時(48回払い・金利6.5%・ボーナス払いなし)・月々の返済額 4万5,000円程度・利息 26万2,000円程度 再ローンで車を買い取るまでは、「57万3,000円」程度の利息が発生し、総支払額は「407万3,000円」程度です。 【フルローンで車を購入した場合】・3年ローン・金利 6.5%・頭金なし・ボーナス払いなし 上記の条件で350万円の車をフルローンすると、「36万円」程度の利息が発生し「386万円」程度の総支払額で車を購入できます。月々の返済額は「10万7,000円」程度と毎月の負担はあるものの、フルローンの方が結果的に支払う金額が少ないことがわかります。少しでも利息を減らしたい場合は、フルローンで車を購入するとよいでしょう。 残クレの再ローン以外の選択肢 残クレは再ローンを組む以外に、次の選択肢があります。 ・車を乗り換える・車を返却する・最終回分を支払う 上記の選択肢は、最終回の支払いの6ヶ月前に、販売店やローン会社から案内が届きます。どの方法を選択するか考える猶予があるため、メリットやデメリットを考慮して慎重に選びましょう。 車を乗り換える 車を「ディーラーの下取り」もしくは「買取業者に売却」して、新たに乗り換える方法があります。最新モデルに乗り換えられるため、新しいモデルを好む方に選択されることがほとんどです。また、「家族が増えた」「親の介護が必要になった」など、ライフスタイルに変化があった場合、ニーズに合わせて車を購入できます。 ただし、売却額が残価を下回った場合は差額分を一括返済するか、新たにローンを組まなければなりません。状態によっては、差額分の支払いが生じる可能性があるため、車を高く売却できる業者に買い取ってもらうとよいでしょう。 また、乗り換えた場合は3年間の無料のメーカ保証が付帯されます。一方、再ローンを組んだ車は登録されてから3年以上経過しているため、付帯されているメーカー保証が切れている状態です。 万が一、エンジンやトランスミッションが壊れると100万円程度の修理費が発生するため、保証に加入している新車に乗り換えた方が維持費を抑えられます。輸入車の場合は、さらに修理費が高額になるため、新車に乗り換えた方が維持費を抑えられるでしょう。 とはいえ、メーカーによっては3年後以降も加入できる「延長保証」を購入できます。ただし、延長保証は有料であり、5〜10万円程度の加入費用が発生することを把握しておきましょう。 車を返却する 車を査定してもらい、購入した販売店に返却します。転勤や海外赴任など、車に乗る予定がなくなった場合や、他メーカーに乗り換えたい方におすすめの選択肢です。ただし、売却額が残価を下回る場合は、乗り換えと同様に差額を一括返済もしくは新たにローンを組まなければなりません。修復歴や損傷、設定された走行距離を超えていると売却額は残価に満たないため、返済前に車の状態を確認してみましょう。 また、売却額と残価の差額を一括返済できる場合は、契約途中でも車を返却できます。基本的に違約金が発生しないほか、ブラックリストにも載らないため、自分のタイミングで残クレを中途解約できます。ただし、メーカーによっては違約金を設定している可能性があるため、事前に契約書や販売店に確認しておきましょう。 最終回分を支払う 最終回分を一括返済すると、車を買い取れます。車に愛着があり手放したくない場合は、最終回分を一括返済するとよいでしょう。買い取った車は自分名義になるため、後に売却や譲渡を自由に行うことも可能です。 また、残クレは最終回の支払い時に売却額が残価を達するよう、走行距離やカスタマイズが制限されています。車を買い取ると、走行距離を気にせず運転できる点や、自分好みにカスタマイズできる点はメリットといえるでしょう。 残クレを利用するときは再ローンしないことが前提 残クレは、契約期間満了後に「乗り換え」もしくは「返却」すると金額面で得をします。一方、再ローンは金利が上がることで利息を余分に支払う必要があるため、逆に損する可能性があります。どうしても乗り換えられない理由がない限りは、利用しない方がよいでしょう。万が一再ローンを組む場合は、残クレ時との金利の違いや利息をしっかり確認したうえで利用を検討してください。 まとめ 残クレは最終回の支払い時点で、残価を再ローンできます。ただし、金利が上がり利息を余分に支払う必要があるため、メリットである「月々の返済額を抑える」ことができなくなります。残クレで車を契約する際は、再ローンしないことを前提に利用するとよいでしょう。 なお、再ローンのほかに、乗り換えや販売店に車を返却する方法もあります。売却額が残価を下回った場合は、差額を「一括返済」もしくは「新たにローンを組む」必要があるため、少しでも高く売却できる業者に車を売却しましょう。

走行距離課税とは?現時点でわかっていることやメリット・デメリットを解説
旧車売買の豆知識 2023.09.28

走行距離課税とは?現時点でわかっていることやメリット・デメリットを解説

2022年10月末、「走行距離課税」がニュースやSNSで話題となりました。車が走った分だけ課税される仕組みの走行距離課税とは、具体的にどのような制度なのでしょうか。今回は、自動車に関する税金「走行距離課税」について解説します。 政府が走行距離税の導入を検討している 走行距離課税とは、走行距離に応じて課税される税制です。 もともと検討されていた税制でしたが、2022年10月末の参議院予算委員会にて財務大臣が「走行距離課税はひとつの考え方である」と述べたことで再度話題となりました。また、電気自動車はガソリン車よりも重量が重く、道路にかかる負担が大きいことも走行距離課税を検討する理由となっています。 日本では、2030年代半ばまでに新車販売される乗用車を100%電動車にする「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」が策定されているため、2030年代から走行距離課税の導入が開始される可能性が高いでしょう。 ただし、走行距離課税については、現時点(2022年現在)で検討段階の税制です。そのため、具体的な内容や開始時期については、今後の予算委員会で決まっていくでしょう。 走行距離課税の問題点 走行距離課税の問題点は主に3つです。ここからは、走行距離課税の問題点を解説します。 車種に関係なく走行距離に応じて税金がかかる 走行距離課税は、走行した距離に応じて課税される税金となります。そのため、全ての車が対象となり、走った分だけ税金を支払わなければなりません。 運送業界や交通業界への悪影響 走行距離課税が導入された場合、物流や公共交通機関に大きく影響するでしょう。輸送トラックやバス・タクシーなどは、走行距離が非常に長く、大型トラックの年間走行距離は10万km以上となることも珍しくありません。そのため、走行距離課税が導入されれば、物価の上昇は避けられないでしょう。 個人情報漏えいのリスク 走行距離課税が導入された場合、誰がどこを走ったのか記録しなければなりません。そのため、自宅やよく行く場所などの個人情報が漏洩する可能性があるでしょう。また、東京都主税局の報告書でも留意点として、プライバシー・データセキュリティ保護が挙げられています。 走行距離課税の導入検討に至った背景 走行距離課税は、車の電動化によりガソリン税による税収の減少が見込まれているため導入が検討されています。 燃料を使わないEVや燃費性能が良いプラグインハイブリッド(PHEV)・ハイブリッド(HEV)などが普及し、燃料から税金を徴収するのが難しくなり、税収が減少してきたため、走行距離に応じて税金を課し、安定した財源を確保しようとしているようです。 一部の国・州では走行距離課税が導入されている 走行距離に応じた課税制度は、一部の国や州ですでに導入されています。ただし、課税対象を貨物車のみとしているところが多いのが実情です。 走行距離課税の導入で得をする人 走行距離課税が導入された場合、走行距離が短いユーザーの税負担が少なくなるでしょう。 走行距離課税の導入で損をする人 走行距離課税が導入された場合、物流業界や地方の居住者など、さまざまな人の負担が大きくなります。また、車を所有していないカーシェアユーザーやレンタカーユーザーなど車を所有していない人も税金を支払わなければならなくなるでしょう。

車にダニが発生する原因は?健康への被害や対策についても解説
旧車売買の豆知識 2023.09.28

車にダニが発生する原因は?健康への被害や対策についても解説

車にダニが発生する原因についてご存知の方は少ないのではないでしょうか。ダニといえば寝具に多く生息するというイメージを持つ方が多いでしょう。しかし、寝具よりも車の方がダニが多く発生するケースもあり、健康への被害も気になるところです。今回は車にダニが発生する原因や健康への影響、車のダニ対策について解説します。車のダニの発生に不安を持つ人は参考にしてください。 車にダニが発生する原因 車にダニが発生する原因は、「人のフケや髪の毛」「食べかす」「花粉」などです。これらはダニにとって格好のエサとなり、温度(20〜30℃)や湿度(70%以上)の条件を満たすことで大繁殖する可能性があります。 ダニはどこにでも生息しています。新車であっても衣服やペットに付着して入り込むので、侵入を完全に防ぐことは難しいでしょう。繁殖すると健康被害をもたらす可能性が高いため、普段から対策が必要です。 車のダニによる健康への影響 車のダニによる健康への影響は、ぜんそくやアトピーなどのアレルギーや刺されることによるかゆみです。車の中で特に発生しやすいのは以下の3種類のダニで、それぞれに特徴が異なります。 ・チリダニ………0.2〜0.5㎜の大きさで乳白色。生きている間は人に被害を与えません。死骸やフンがぜんそくやアトピーなどのアレルギー症状の原因となります。 ・ツメダニ………0.3〜1㎜の大きさで薄黄からオレンジ色。チリダニをエサとして侵入し、人の柔らかい皮膚部分を刺して強いかゆみを引き起こします。 ・タカラダニ………1〜2.7㎜の大きさで赤色。コンクリートに生息して花粉をエサにします。人に健康被害は与えませんが、その見た目から不快な気分になる方もいます。 それでは、車に発生するダニによる健康への影響について詳しく解説します。 吸い込むことによるアレルギー反応 「ダニの死骸」「フン」「抜け殻」などを吸い込むことでアレルギー反応が起きる場合があります。これらはダニアレルゲンと呼ばれ、許容量を超えて接触や吸引するとアレルギーやぜんそくを引き起こします。一度発症すると症状が数年も続く場合もあるため、単なるダニアレルギーと思って油断してはいけません。 刺されることによる患部の腫れ 主にツメダニが皮膚を指すことで腫れを引き起こします。また、強いかゆみも現れますが、かきむしると水ぶくれが起きたり周囲に広がったりするため、なるべくかかないようにしましょう。症状は7〜10日程度も続くため、生活に支障をきたす恐れもあります。なるべく早く皮膚科を受診して、適切な治療を受けてください。 車のダニが発生しやすい箇所 車のダニが発生しやすい箇所は、エサがあり湿度が高く暗い場所です。座席シートやフロアマットの下、エアコンが最も繁殖しやすい場所といえます。 ・座席シート………人の体温でシートが蒸れやすく、付着している皮脂や髪の毛などがダニのエサになります。光が当たる表面よりも内部に潜みやすい。 ・フロアマットの下………ダニのエサである人の髪の毛や食べかすが溜まりやすい。 ・エアコン………カーエアコンの内部にエバポレーターという装置があり、結露により湿気が溜まりやすい。 車のダニ対策 続いて、車のダニ対策について解説します。車のダニ対策に不安を持つ人は参考にしてください。 こまめに掃除する こまめに掃除することでダニのエサを除去します。エサがなくなるとダニも減り、死骸やフンの除去もできるのでアレルギー対策としても有効です。吸引力の高いハンディクリーナーで定期的に掃除するだけで高い効果があります。 空気を入れ換える ダニは湿度の高い場所を好むため、湿度を下げる(55%以下ならダニの大半は死滅する)必要があります。窓を開けて空気を入れ換えることが効果的で、梅雨や害虫の侵入が気になる時期は車用の除湿剤を使用するのもおすすめです。 ダニ対策グッズを使う ダニ対策グッズを使うことも効果的です。ダニ用の殺虫剤や予防スプレー、捕獲シートなど専用のグッズが市販されており、カー用品店やネットショッピングで気軽に購入できます。ただし、家庭用の燻煙薬は車で使用すると殺虫成分が残留し、人体への悪影響が懸念されるので控えましょう。

合成燃料とは?合成燃料のメリットやデメリット、今後の課題や見通しについても解説
旧車売買の豆知識 2023.09.28

合成燃料とは?合成燃料のメリットやデメリット、今後の課題や見通しについても解説

合成燃料と聞いてイメージできない人も多いでしょう。合成燃料は、カーボンニュートラルに向けた既存エンジンにも使えるクリーンエネルギーとして注目されています。今回は、合成燃料とは何か、合成燃料のメリットやデメリット、今後の課題や見通しについて解説します。既存のエンジンで環境に優しい燃料を使いたい人は参考にしてください。 合成燃料とは? 合成燃料とは、二酸化炭素(CO2)と水素(H2)を合成した「e-fuel」のことで、「人工的な原油」といわれています。 原料の二酸化炭素は工場などから排出されたものを利用するのが現状で、将来的には大気中の二酸化炭素を直接回収して再利用することが想定されています。 一方、水素は再生可能エネルギーで作られた電力により水電解を行うことで調達されます。 この2つを合成した燃料が「合成燃料」です。合成燃料を化石燃料由来であるガソリンやディーゼルエンジンの燃料に置き換えることで、CO2排出量を大幅に抑えられます。 自動車の電動化を進めて2035年までに100%の新車販売を目指す「グリーン成長戦略」には様々な課題が残っています。国際エネルギー機関(IEA)の見通しでは、2040年時点でも84%のエンジン搭載車が新車販売においての割合を占めると予想されており、エンジン搭載車両に使用する脱炭素燃料の供給が急務です。合成燃料はこの脱炭素燃料に最適な燃料とされ、世界中で実用化に向けた動きが活発化しています。 続いて、合成燃料のメリットとデメリットについて詳しく解説します。 合成燃料のメリット 合成燃料のメリットは、既存の内燃機関で使えることです。 すべての新車を電動自動車化させるには多くの問題を抱えています。そのため、燃料消費の著しいトラックなどの商用車については代替燃料の確立で脱炭素化を目指す動きが始まっています。 将来的にはガソリンや軽油に代替できる合成燃料が普及していくと想定され、既存のガソリン車やディーゼル車を買い替えずにそのまま使用されるでしょう。 また、インフラが整備されることで国内での原料調達及び生産が可能となり、ガソリンや軽油などよりも安価な燃料となる可能性を秘めています。 合成燃料のデメリット 合成燃料のデメリットは、普及するまでのコストが高いことです。 合成燃料は、原料である二酸化炭素や水素を環境負荷がかからないように製造するためのコストが非常にかかります。現在想定されている製造法では「e-fuel」の製造コストはガソリンの6倍以上ともいわれており、さらに製造効率が非常に悪く大量生産が難しいという課題を解決する新技術の開発が必要です。 合成燃料の課題や今後の見通し 合成燃料の課題や今後の見通しについて詳しく解説します。 課題:コストが高い 合成燃料の重要な課題は、コストが非常に高いことです。合成燃料はガソリンなどと同じ液体燃料のため、既存の内燃機関やガソリンスタンド設備が利用できるという面で大きなメリットがあります。しかし、製造コストと製造効率の向上がなければ、一般的に普及する販売単価には至らず需要の拡大は見込めないといえるでしょう。 今後の見通し:内燃機関車をそのまま使える可能性がある 合成燃料は、将来的に現在の内燃機関車をそのまま利用できる可能性があります。 2035年でエンジン車の新車販売禁止を提言していたEUは、二酸化炭素排出量が実質ゼロとされる合成燃料の使用であればエンジン車の販売継続を認める条件を容認しました。これにより、欧州を筆頭に世界中で合成燃料の実用化が加速する可能性が出てきています。

車についた花粉が落ちにくい理由は?車になるべく花粉がつかないようにする方法についても解説
旧車売買の豆知識 2023.09.28

車についた花粉が落ちにくい理由は?車になるべく花粉がつかないようにする方法についても解説

車に黄色い粉状の汚れが付着しているのを見たことがある人も多いでしょう。花粉の飛散は、車が汚れるだけでなく傷やシミの原因になります。今回は、車についた花粉が落ちにくい理由や、車になるべく花粉がつかないようにする方法について解説します。花粉による車の汚れにお悩みの方は参考にしてください。 車についた花粉が落ちにくい理由 車についた花粉が落ちにくい原因は、花粉に含まれるペクチンが強い粘着性で張り付くためです。ペクチンは水分で染み出して塗装に浸透するため、最悪の場合はシミや塗装の変形といった取り返しのつかない事態に発展します。濡れタオルで拭いたくらいでは取ることができないため注意が必要です。 花粉は春先がもっとも飛散する季節だと考えている人も多いでしょう。しかし、車の塗装に一番被害を与えるスギ花粉は、東北以南では2月上旬頃から飛散が始まり4月下旬頃まで続きます。また、秋の気温が高いと狂い咲きで11〜12月頃に飛散することもあるため、年によっては半年近くスギ花粉で被害を受ける可能性があります。 スギ花粉以外にも黄砂やヒノキ花粉による被害は5月まで続きます。スギ花粉は黄色や褐色なのに比べ、黄砂は白色、ヒノキ花粉はやや赤みがかった黄色です。いずれも塗装面を傷つけるため、対策や予防はしっかりと行う必要があります。 車についた花粉を放置するとどうなる? 車についた花粉を放置すると、シミの原因になります。花粉に含まれるペクチンは、飲料やジャムに粘性を与えるために使用する成分です。この成分が水に溶け出すと車の塗装に浸透してシミを作ります。車に付着した花粉に雨がつくとペクチンが流れ出してシミを作るため、定期的に水で花粉を洗い流すことをおすすめします。 特に、屋根がないところに車を保管している場合は雨にさらされやすいため、こまめに洗車した方がよいでしょう。 花粉は車のどこにつく? 花粉は車の表面にまんべんなく付着し、アルミホイールやホイールキャップの塗装面にもシミを作る場合があります。また、外気導入でエアコンを使用するとエアコンフィルターにも花粉が付着するため、特に花粉症の方はエアコンフィルターの清掃や交換も検討するとよいでしょう。 間違った方法で花粉を落とすとボディに傷がつくことも 間違った方法で花粉を落とすと、ボディに傷がつく場合があります。花粉はそれほど硬くはありませんが、粒子の細かいコンパウンドと同じ原理でボディに傷がつく可能性も否定できません。 車についた花粉の正しい落とし方 車についた花粉の正しい落とし方について詳しく解説します。 車を洗う手順を間違えない 花粉を落とすために洗車して車がキズだらけになったという事例も少なくありません。これは手順を考えずに洗車を行い、花粉を塗装面に擦りつけるように洗った結果です。車を傷つけずに洗うためには以下の手順で行うことが重要です。 (1)水で花粉を洗い流す。大量の水でボディに付着した花粉を洗い流します。勢いのあるスチームではなく、ホースやシャワー付きホースでルーフから下にかけて洗い流しましょう。水に勢いのあるスチームでは付着した花粉で塗装面にキズを付ける可能性があります。大量の水で洗い流した後に塗装面に小さな粒が残っている場合は、再度水で洗い流しましょう。 (2)泡で洗車カーシャンプーをバケツで泡立て、表面の泡だけを使って洗車します。バケツの底には埃やゴミが沈殿しているため、泡だけを使うようにしましょう。シャンプーを塗装面に置いて優しく移動させるように洗うと、擦過傷がつきにくく水洗いで流せなかった花粉も流れ落ちます。 (3)水で洗い流す水洗いのときと同じようにルーフから下にかけて水で流し、すすぎ残しがないように念入りに行いましょう。ここで花粉が残ってしまうと、シミの原因や拭き上げ時に擦過傷ができてしまうため慎重に行う必要があります。 (4)拭き上げカーシャンプーを洗い流した後はすぐに拭き上げましょう。濡れたまま放置しておくと、せっかく洗車した車にまた花粉が付着します。自然乾燥や走行による風で水分を飛ばす行為は、再び花粉を付着させることになるため控えましょう。 黄砂による汚れも、同じ手順で洗車するとキズをつけずに洗い流せます。 洗車道具にこだわる 花粉を洗い流すときに塗装面をキズつけないため、洗車道具にはこだわりましょう。洗車するためのスポンジは、目の細かいウレタンスポンジかマイクロファイバークロスが最適です。カーシャンプーもボディカラーに合った泡立ちのよいものを選びましょう。 また、拭き上げ時には吸水性の高いタオルや高吸水性特大マイクロファイバータオルを車の表面に広げて、水分を吸収させる方法がおすすめです。洗車に適さない道具を使うと塗装を傷つけてしまうため、正しく選ぶ必要があります。 シミができてしまったときの対策 定期的な洗車ができずシミができてしまった場合は、クロスを50℃のお湯に浸してシミを拭き取ってみましょう。それでも落ちない場合は、お湯の温度を上げて(80℃以下までで調整)シミ部分にクロスを置き、少し蒸らしてから拭き取ります。この方法で効果がなければ業者に依頼しましょう。 花粉のペクチンは、タンパク質であるため熱で分解します。春に花粉でシミになった車の塗装が、夏場になると目立たなくなるのはそのためです。夏場の車のボディ表面は70℃以上の高温になるため、塗装に浸透したペクチンが分解されます。 しかし、季節が変わるまで放置しておくわけにはいかないため、早めに対処しましょう。また、80℃以上の高温になると、バンパーなどの樹脂パーツが変形するおそれがあるため注意が必要です。 車になるべく花粉をつかないようにする方法 続いて、車になるべく花粉をつかないようにする方法について詳しく解説します。 ワックスやコーティング剤を使う ワックスやコーティング剤を使うことで、塗装の表面に被膜が形成されます。被膜は花粉のペクチンが塗装に浸透するのを防ぐだけでなく、キズの防止や洗い落としやすくする効果があるためおすすめです。ワックスやコーティング剤は製品によって効果の持続期間が異なるため、洗車のたびに塗装面の水の流れを見て必要に応じてかけなおしましょう。 撥水加工する 撥水加工は、塗装面に被膜を形成して撥水効果をもたらします。花粉によるペクチンの浸透を抑え、洗い流しやすくなるためおすすめです。撥水効果のあるカーシャンプーやコーティング剤などでDIYすることも可能で、コストパフォーマンスにも優れています。 こまめに水洗いする こまめに水洗いすることは、花粉による汚れやシミ対策に効果的です。定期的にワックスやコーティングをしている車であれば、水をかけて洗い流すだけでペクチンの浸透を抑止できるでしょう。ただし、水洗い後は水分による花粉の再付着を防ぐため必ず拭き上げを行う必要があります。 車カバーを使う 車になるべく花粉をつかないようにする最適な方法は、屋内ガレージを利用することです。屋内ガレージの使用が難しい場合は、車カバーを使うと花粉の付着を抑えることができます。車カバーはボディとの擦過によってキズがつく可能性があるため、裏起毛のものを使用するとよいでしょう。また、花粉がついた状態で車カバーをするとキズやシミを抑止できないため、必ず洗車や拭き上げを行ってからにしましょう。

中古タイヤって使っても大丈夫?メリット・デメリットを解説
旧車売買の豆知識 2023.09.28

中古タイヤって使っても大丈夫?メリット・デメリットを解説

タイヤは車の消耗品の中でも高価なため、中古品で費用を抑えたいと考える方も多いのではないでしょうか。しかし中古タイヤにはメリットだけではなくデメリットもあります。自身の価値観や考え方に中古タイヤが適しているかどうか確認しましょう。 また、中古タイヤは中古車と同様に、その品質を十分に見定めなければなりません。今回は中古タイヤとは何か、メリットやデメリットから選ぶときのチェックポイントまで詳しく解説します。 中古タイヤとは 中古タイヤとは、一度使用されたタイヤです。廃車になったとしても、タイヤを取り外して中古タイヤとして販売したり、他の業者に売却したりすることがあります。また、冬用タイヤのように、特定の時期やタイミングでのみ使用するタイヤは、購入したもののあまり使わずに売却するケースがあります。 さらに、新車購入時に純正タイヤ以外のタイヤに交換されたことで、ほぼ新品の純正タイヤが市場に出回ることもあります。 ほぼ新品に近いものもあります。このように一言で中古タイヤと言っても、状態や種類はさまざまです。 中古タイヤのメリット まずは中古タイヤのメリットを、2点お伝えします。 新品に比べて安価 中古タイヤのメリットは、新品を購入するよりも、コストを安く抑えられることです。ただし、これは状態が良いタイヤを選ぶことができた場合に限って言えることです。摩耗や劣化が激しい中古タイヤを選んでしまうと短期間で交換することになり、トータルコストが上がります。 慣らし運転が不要 新品タイヤに交換した際に、本来の性能を発揮できるまで100km程度の鳴らし運転が必要です。具体的には、急な操作を避ける、高速道路を避ける、1週間程度で空気圧を再調整することです。中古タイヤであれば、このような慣らし運転をする必要はありません。 中古タイヤのデメリット 中古タイヤのデメリットは、状態によっては結局は短い期間しか使用できず、むしろ割高になってしまう恐れがあることです。そのため、慎重に選ぶ必要があります。 摩耗、劣化、傷などが少なからずある どんなに状態がよく見えても、タイヤは一度でも使用すれば摩耗しますし、時間が経過すれば劣化が進行します。よって新品と全く同じパフォーマンスが発揮できるわけではありません。 保証がない 新品タイヤであれば、万が一タイヤにパンクなどのトラブルが発生した際の保証をつけることが可能です。しかし中古タイヤには保証がないので、買ってすぐにパンクしてしまい、新たな出費につながるリスクもあります。 中古タイヤを選ぶときのチェックポイント ここからは、中古タイヤを選ぶときのチェックポイントを、3つご紹介します。 溝 タイヤは、残っている溝の深さから、使用できる期間を確認できます。タイヤは走行によって必ず摩耗し、溝の深さは浅くなります。溝が極端に浅くなれば、雨の日に道路とタイヤとの間の雨水が十分に排出されず、滑りやすくなり危険です。道路交通法では、タイヤの溝の深さは1.6mm未満のタイヤの使用を禁止しています。一般的な新品タイヤの溝深さは8mmあり、走行による摩耗によって浅くなっていきます。溝が浅い中古タイヤは、購入しても長く使うことはできません。 製造年月 タイヤの寿命は使われ方で変わってきますが、一般的には5年と言われています。タイヤにはメーカー名やサイズなどの情報に加えて製造年月が記されています。タイヤの側面に、アルファベットに続いた4桁の数字を見つけることができます。この4桁の数字のうち下2桁が、製造された西暦の下2桁を表し、上2桁が製造された週番号を示しています。 週番号は日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、1年の始まりから終わりまで、各週に順番に割り振られた番号です。例として4桁の数字が1620であれば、そのタイヤは2020年の第16週(4月末頃)に製造されたことを示しています。 劣化状態 タイヤ表面のゴムは、太陽光の紫外線によって劣化していきます。劣化が進むと、タイヤにとって大切な弾力性が低下したり、ひび割れしてくることもあります。浅いひび割れなら問題ありませんが、深く進行してカーカスと呼ばれるタイヤ内部で強度を保つための部材にまで達すると、バーストと呼ばれる破裂状態に至る可能性もあります。 中古タイヤは使用しても大丈夫だが選び方に注意が必要 中古タイヤは先述の、3つのポイントを確認した上でお選びください。溝深さが十分にあり、ひび割れも無いか非常に浅い、製造から5年以内であって価格が見合うようであれば、購入しても良いでしょう。

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