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旧車の売買と鑑定市場

国産旧車のおすすめモデルは?購入するときの注意点も解説
旧車の売買と鑑定市場 2022.12.13

国産旧車のおすすめモデルは?購入するときの注意点も解説

国産の旧車は、個性的なデザインや優れた走行性能などにより、国内外問わず人気があります。また、人気の上昇にともない、中古車価格も高騰し、驚くほどの価格になっていることも珍しくありません。今回は、国産旧車の魅力や購入するときに気を付けるべきポイントなどを解説します。旧車が気になっている方は参考にしてみてください。 国産の旧車の魅力 国産の旧車にはどのような魅力があるのでしょうか。ここからは、旧車の主な魅力を3つ紹介します。 個性的なデザイン 国産の旧車は、それぞれの車種ならではの個性的なデザインが魅力です。丸型のヘッドランプやテールランプ、ひと目でそのクルマだとわかるフォルムなど、一言では語りきれないほどの個性が旧車にはあります。だからこそ、生産が終了した後も大切にされ続け、希少価値が付いているのでしょう。 エンジンの音や振動 エンジンの音や振動も旧車ならではの魅力となっています。エンジンを始動させるときの音、アイドリングの振動、回転数を上げたときの高揚感など、旧車でなければ体感できない音や振動がファンを虜にしています。 新しいクルマにはない感覚 旧車は、新しいクルマのように先進的な運転支援システムやコンピュータ制御などがされていません。また、MTであることも多いです。つまり、新しいクルマに当たり前のように装備される機能や性能が備わっていないということが旧車の魅力となります。 旧車は、自分で操作を考えたり、クルマの様子を感じとったりしながら運転しなければなりません。このクルマと対話をしながら操っているという感覚は、新しいクルマでは体感しにくく、旧車では大いに感じられるフィーリングです。 国産の旧車を選ぶときのポイント ここからは、旧車を選ぶときのポイントを解説します。旧車の購入をするときは、次の3つを確認してから購入しましょう。 交換部品の有無 旧車を選ぶときは、交換部品が市場に流通しているか確認しましょう。 旧車だけでなく、クルマには消耗部品がいくつもあります。年式が新しいクルマの場合には、交換部品が数多く流通していますが、旧車の場合にはメーカーでの生産が終了していたり、交換部品も高価になっていたりすることが珍しくありません。そのため、消耗品をはじめとした交換部品が市場に流通しているか確認してから購入しましょう。 旧車を得意とする整備工場の有無 クルマには整備が欠かせません。新しいクルマであればディーラーや近所の整備工場などでも受け付けてくれることが多いですが、旧車の場合は必ずしも受け付けてくれるとは限りません。 また、旧車の取り扱いに慣れている整備士がいなければ、修理や整備ができず、費用が高くなってしまうこともあります。 旧車を所有するときには、その旧車の整備ができる工場が近所にあるか確認しましょう。 旧車の取り扱いに慣れている店舗で購入する 旧車を購入するときの店舗選びも大切なポイントです。 旧車は、故障しやすい箇所や不具合を起こしやすい部位などがあったり、負荷をかけた運転をするとトラブルを起こしたりすることがあります。このような旧車ならではの注意点を把握している専門店で購入しましょう。 クルマごとのクセを理解している専門店であれば、購入後のアフターサービスやケアもしっかりしていることがほとんどです。旧車を買うときは、購入後のケアもしてくれる専門店で購入しましょう。 国産の旧車のおすすめ5選 ここからは、国産旧車のおすすめモデルを5車種紹介します。 トヨタ ランドクルーザー(80系) トヨタ ランドクルーザー 80系は、1989年10月に販売を開始したSUVです。この80系ランクルから乗用車8名乗りのステーションワゴン仕様も設定されました。また、スタイリングや装備が高級化路線となったことも80系の特徴です。中古車の平均価格は、おおよそ320万円となっています。四半世紀以上前のモデルであるにも関わらず、国産コンパクトカーの新車販売価格以上の価格になっていることから、人気が高いといえるでしょう。 日産 シルビア(S13型) 日産 シルビア S13型は、1988年5月に販売を開始した5ナンバーサイズのスペシャリティクーペです。1.8L直列4気筒DOHCとターボエンジンを搭載し、後輪を駆動するコンパクトFRで、デートカーとして一世を風靡しました。中古車を見てみると、200万円台の車両が多く、状態が良いものでは400万円以上になることもあります。シルビアS13は、当時の新車販売価格以上の値段になっているコンパクトFRクーペの旧車です。 トヨタ スープラ(80系) トヨタ スープラ 80系は、1993年5月に販売を開始した2ドア2+2シーターのハッチバッククーペです。搭載されるエンジンは、3.0L直列6気筒の自然吸気とツインターボの2種類で、優れた走行性能を発揮することが特徴となっています。また、映画ワイルドスピードにも登場したことも影響し、国内のみならず海外でも人気です。中古車は、300万円台からとなっており、車両の状態が良いものでは1,000万円以上になることも珍しくありません。 三菱 コルトギャランGTO 三菱 コルトギャランGTOは、1970年11月に販売を開始したスポーツクーペです。車種名のGTOは「Grande Tourismo Omologare(イタリア語)」の略で、グランツーリスモを意味します。コルトギャランGTOは、ベースのギャランハードトップよりボディをワイド&ローにし、アメリカンマッスルカーを意識したスタイリングが特徴です。中古車を見てみると、流通台数が少なく希少なモデルであることがわかります。また、価格は100万円台〜要相談となっていることから、プレミア価格がついているといえるでしょう。 スカイライン GT-R(ハコスカ) 日産 スカイライン GT-R(ハコスカ)は、1969年2月にデビューしたスポーツモデルです。エンジンは、直列6気筒DOHC24バルブを搭載しています。ハコスカGT-Rは、レースでも活躍したことから現在でも人気のあるモデルです。中古車を見てみると、流通台数が非常に少なく、価格が2,000万円以上になることもあります。 国産の旧車を購入する際の注意点 国産の旧車を購入するときは、欲しい車種の取り扱い台数が多い専門店で購入しましょう。 取り揃えている台数が多いということは、その車種に精通していることを意味しています。また、台数が多いと、車両の状態が良いかどうかを比較することも可能です。そのため、旧車は専門店で購入することをおすすめします。

クルマの売却は12月がねらい目ってホント?意外と知られていないメリットを解説
旧車の売買と鑑定市場 2022.12.06

クルマの売却は12月がねらい目ってホント?意外と知られていないメリットを解説

クルマの売却を検討する際に「最適な売却時期はいつなんだろう……」と疑問に思ったことはありませんか?一般的には企業の決算時期が集中する3月、9月と言われていますが、本当なのでしょうか。決算時期に高く買い取る業者が多いのは間違いありません。しかし、実は12月も売却に適した時期なのです。この記事ではなぜ12月の売却がオススメなのか、その理由を解説いたします。 クルマの売却は12月がオススメの理由 ここからはクルマの売却を12月にオススメする5つの理由を説明します。 12月中に売却したら年式が古くならない クルマの価値を決める重要な要素の一つが「年式」です。中古車情報サイトを見ると、多くの場合は年式が新しいクルマの値段が高くなっています。年式は年を越すと一つ古くなってしまいます。つまり、年始にクルマを売却する場合は一年古い年式として査定されてしまいます。そのため、年末に売却を検討されている方は年内に手続きを完了させるといいでしょう。 年末年始に向けてまとまったお金が手に入る 年末年始は旅行や飲み会など、何かとお金がかかりますよね。2021年までは飲食店の営業が制限されていましたが、2022年は制限がありません。(※2022年12月5日現在)人によっては、毎週何度も忘年会をする方もいるのではないでしょうか。また、年末年始は旅行に行くという方もいますよね。そうなると、どうしてもお財布事情が気になってしまうものです。一気に資産が減ってしまう可能性もゼロではありません。そのお金の補填策として、クルマの売却を検討してみてはいかがでしょうか。旧車王の場合、書類とクルマを引き渡したら最短で翌営業日に契約した金額をお支払いします。 査定スケジュールの調整をしやすい 前述の通り、一般的には3月と9月に査定申し込みが集中します。買取業者の繁忙期に査定申し込みをした場合、希望日に査定ができないケースが多いです。特に土日祝日の査定は申し込みが多く、翌月にずれ込んでしまう場合もあるでしょう。12月は一般的な繁忙期ではないため、希望日通りになることが多いです。忙しい方には買取業者のスケジュールを調整しやすい12月が最適な売却時期といえます。 閑散期こそ高額査定が狙える 12月はクルマ買取業界は閑散期です。買取業者としては売上が少なくなるため、確実に制約につなげたいと思っています。そうなると、お客様のメリットとしては金額交渉がしやすくなると考えて良いでしょう。最初に挙げた「年末に売却すると年式が古くならない」というメリットとあわせて高額査定のチャンスが増えます。 査定時期を伸ばせば伸ばすほど査定には悪影響 クルマは「売りたい!」と思った時に、すぐ売ることをオススメします。年式以外の価値を決める大きな要素として「走行距離」があるからです。売却時期を伸ばせば伸ばすほど、走行距離は増えてしまいます。月に1,000km走行する方でしたら3ヶ月後は3,000kmも増えてしまうため、査定額に大きな影響を及ぼすでしょう。年末に売りたいと思ったら、すぐに査定申し込みすることをオススメします。 クルマを高く売るためのコツ 大切にしてきたクルマを売却する際は、少しでも高く売りたいですよね。どのようなことに気を付けたら高額査定を狙えるのでしょうか。ここからはクルマを高く売るためのコツを紹介します。 クルマのグレードを正確に伝える 同じ車種でもクルマのグレードによって査定額が大きく変わるケースがあります。ベースグレードは人気がなくても、ターボ付きモデルや上級グレードに人気が集中するという車種も少なくありません。売却するクルマについては、グレードを正確に伝えましょう。車種名だけしか伝えない場合、安いグレードとして扱われ査定額が低くなってしまう場合があります。 査定前に洗車をしておく 中古車はもちろん綺麗なものが好まれます。汚れているクルマとピカピカに磨かれたクルマ、大きく印象は変わりますよね。査定前にくまなく洗車をしておくことで、クルマの印象が良くなり高額査定が狙えます。外装だけではなく車内もしっかりと清掃しておきましょう。 整備記録を用意しておく 整備記録の有無は査定額を決める大きな要素です。特に旧車の場合は整備記録が提示価格を左右する重要なアイテムといわれています。メンテナンスがされていない旧車は大抵の場合壊れやすく、維持費が高額になってしまうケースが多いです。逆に整備記録が保存されていて、しっかりとメンテナンスされているクルマは元気に動きます。信頼性が高まり、人気が高くなるのです。

プリウスのリセールバリューは高い?高く売れるプリウスとは
旧車の売買と鑑定市場 2022.11.30

プリウスのリセールバリューは高い?高く売れるプリウスとは

近年、国産車のほとんどの車種にハイブリッドモデルがラインナップされています。ハイブリッド車の元祖は1997年に初代が発売されたトヨタ自動車のプリウスです。プリウスはハイブリッド専用車として開発され、世界を驚かせました。初代登場から25年が経った2022年には5代目が発表され世界中で注目されています。人気が衰えることのないプリウスですが、リセールバリューはどのようになっているのでしょうか。この記事ではプリウスのリセールバリュー事情について解説いたします。 プリウス人気のモデル 2022年現在、新車で購入できる現行型のプリウスは4代目のZVW50/51/55型です。2015年12月に発売されたモデルであり、中古市場にも多く流通しています。 モデル別にリセールバリューの良し悪しはあるのでしょうか。2022年11月現在での販売価格を調査してみました。 初代モデル(1997年12月~2003年8月) 流通台数は1台で価格は110万円でした。意外な高額プライスに驚きを隠せません。プレミア価格になっていますね。もし、初代プリウスをお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ旧車王で鑑定させてください。 2代目モデル(2003年9月~2012年1月) 流通台数は約150台で価格は9万円~129万円でした。上位の約20%には50万円以上のプライスタグがついています。中には走行距離17万km、2009年式のモデルが約60万円になっているものもありました。過走行でも、人気グレードであったり、オプションが評価されて高額査定になるケースもあるようですね。 3代目モデル(2009年5月~2015年11月) 流通台数は約4,500台で価格は19万円~359万円でした。3代目モデルが2022年11月現在、最も流通台数の多いモデルです。この年式になってくると7、8割は販売価格が100万円以上と高額。型落ちでも人気の高さをうかがえました。 4代目モデル(2015年12月~) 流通台数は約4,150台で価格は98万円~438万円でした。よほどのことがない限り、販売価格は200万円以上です。新車価格はエントリーグレードが259万7,000円のため、23%オフぐらいの価格感ですね。 プリウスの人気グレードは? プリウスの年式ごとの販売価格を見てきましたが、どのグレードが人気なのでしょうか。ここからはプリウスの中でも高い人気を誇っているグレードを紹介します。 標準グレード「S」 最も人気のグレードは標準グレードの「S」です。上級ファブリック素材が採用されているシートが大きな特徴といえるでしょう。エントリーグレードと比較すると高級感があり、乗り心地の良さを感じられます。 特に「S ツーリングセレクション」は高い人気を誇ります。エアロパーツや大型のホイールが装着されており、スポーティーな印象を与えるエクステリアとなっています。合成皮革でシートヒーターが搭載されているシートも人気の理由の一つです。 最上級グレード「Aプレミアムツーリングセレクション」 「新車では高くて手が出しづらいけど、中古なら購入できる」という理由から、中古市場では最上級グレードの人気が高くなっています。プリウスの場合は「Aプレミアムツーリングセレクション」が最上級グレードです。 特徴は上級グレード「A」にスポーティーなパーツを装着したものになっています。やはりクルマ選びで重視されるポイントは見た目なのでしょう。かっこよさから人気が高く、リセールバリューも高い傾向にあります。 プリウスの人気カラーは? クルマのボディカラーは、リセールバリューに大きく影響を与えます。ここからはプリウスの人気のカラーについて見ていきましょう。 ホワイトパールクリスタルシャイン 人気第一位はホワイトパールクリスタルシャインです。エントリーグレードの「E」を除く全グレードに有償オプションとして設定されるカラーとなっています。白系は定番色となっており、流行に左右されないため人気の高さは安定します。 アティチュードブラックマイカ 次に人気のカラーはアティチュードブラックマイカです。黒は高級感を与える色として人気があり、特に男性に支持されています。白系同様にトレンドに左右されることがない定番色ということも強みの一つです。 シルバーメタリック 3番目に人気のカラーはシルバーメタリックです。こちらも定番色ですが、白や黒と比較するとやや地味な印象になりますが、汚れや傷が目立ちにくいというメリットがあります。そのため「迷ったらシルバーメタリックを選ぶ」という方も多く、人気が高いようです。 まとめ 1997年の登場以来高い人気を誇るプリウスは、定番のグレード、カラーが人気であることがわかりました。また、中古市場ではスポーツグレード「ツーリングセレクション」の人気が高く、査定価格も期待できるようです。過走行の個体でも人気グレード・カラーであり、状態が良ければ高額査定に期待できるでしょう。 旧車王は、プリウスの買取実績も豊富で、適切に価値を鑑定することができます。プリウスの売却をご検討の際は、旧車王にご相談ください。 ※2022年11月25時点「価格.com(https://kakaku.com/)」のデータ トヨタ プリウス高価買取・査定相場

中古の試乗車は買ってもよいか?中古の試乗車の特徴も詳しく解説
旧車の売買と鑑定市場 2022.11.30

中古の試乗車は買ってもよいか?中古の試乗車の特徴も詳しく解説

カーディーラーでは車選びのために来店した顧客のために、試乗車を用意しています。試乗車は一定期間を経過すると中古車として市場に流通し、誰もが購入できるようになります。本記事では試乗車だった中古車の特徴と、購入する際に気をつけたいポイントについて、詳しく解説します。 試乗車とは 試乗車とは、顧客が試乗したり実物を見て購入を検討したりできるように、自動車販売店やディーラーが用意する車です。試乗車を運転することで、検討中の車の走行性能や乗り心地を確認できます。 試乗車と展示車の違い 自動車販売店やディーラーは、試乗車以外に展示車も用意します。展示車は来店客が車の外観や内装、装備の使い勝手などを確認するための車です。一般道を走行することはないため、ほとんどの展示車は新車登録されていません。 試乗車と未使用車の違い 試乗車や展示車の他にも「未使用車」も中古車市場に流通しています。未使用車とは、販売店で新車登録されたものの、実際には使用されていない車です。使用する目的もなく販売店が新車登録をする理由の多くは、販売実績を稼ぐためです。販売店にも販売ノルマが課せられており、ノルマが達成できない場合に新車登録だけ済ませて、販売実績に代えることがあります。新車登録されている点では試乗車と同じですが、走行していない点が異なります。 中古の試乗車のメリット 中古の試乗車には5つのメリットがあります。1つずつ詳しく見ていきましょう。 新車感覚で購入できる場合もある 試乗車はおよそ半年から1年間ほどで中古車市場に流通するため、場合によっては最新モデルのものを新車よりも安く購入できます。ただし、ある程度の期間が経過すると、次のモデルの展示車も流通するため、展示車として販売されていた全ての中古車が最新モデルというわけではありません。 走行距離が短いものがほとんど 販売店は多くの場合試乗車のルートを決めており、一度の走行距離は数km程度です。多くの人が試乗しても総走行距離はあまり伸びず、中古の試乗車の走行距離は、一般的な中古車に比べて短いと考えてよいでしょう。中古の試乗車の走行距離は車種などにもよりますが、一般的には数千kmです。 ディーラー整備 試乗車は販売店がお客さんに、車の購入を決めてもらうための車です。そのために各ディーラーが整備しています。常日頃からディーラーで整備されていた車と捉えれば、安心して購入できるでしょう。 グレードが高いものが多い 試乗車には、通常グレードの高い車が選ばれます。販売店は車の走行性能や豪華な装備など、お客さんにアピールするために、試乗車として最上級グレードの車を用意します。 オプションが充実している傾向がある 試乗車はグレードだけでなく、オプションパーツも充実している傾向があります。外観であればエアロパーツが取り付けられ、値段が高くなる特別色、内装にもシートヒーターや高価なオーディオが取り付けられていることがあります。理由は試乗車は販売店が顧客に、車の購入を決断してもらうための車だからです。 中古の試乗車のデメリット 中古の試乗車には、デメリットもあります。1つずつ確認していきましょう。 台数が少なくてカラーやオプションを選べない 試乗車は各販売店で1車種につき、1台しか用意しません。販売店によっては、市場の予約を受け付けた際に、他の店舗から移動して対応することもあります。また先ほどメリットとして最上級グレードであることやオプションが充実していることをお伝えしましたが、逆に上級グレード以外の車は選びにくく、不要だと感じるオプションが付いていることもあります。 多くの人の手に触れている 試乗車にはさまざまな人が試乗しているので、多くの人の手に触れられている車でもあります。車は高額な買い物なので、特にいろんな人が触れたものに対して、抵抗を感じるかもしれません。 代車として利用された可能性がある 試乗車は代車として利用された可能性もあります。私たちが販売店に車を預けると代車を用意してくれますが代車に空きがないと、試乗車が代車として使われるケースもあります。 試乗車が中古車市場に流通する時期 試乗車はある時期に、中古車市場に流通しやすいという特徴があります。中古の試乗車に関心がある方は、試乗車が中古車市場に流通する時期を見計らうことで、希望の車を購入できる可能性が高まるでしょう。 新車登録から1年以内 販売店は試乗車として用意した車を、半年から1年以内に中古車として販売します。半年から1年以内に中古車として販売するのには、2つの理由があると考えられるでしょう。 まずは走行距離です。走行距離が短い車として魅力的に販売するためには、走行距離は数千km程度である必要があります。走行距離が1万kmを超えれば、走行距離が短い中古車としてはアピールしにくくなるでしょう。 2つ目は年式が考えられます。年式も2年経つと、新しさは感じられません。 モデルチェンジのタイミング 車がモデルチェンジすれば、試乗車も新しいモデルの車が用意されます。モデルチェンジのタイミングも、試乗車が中古車として販売されると考えてよいでしょう。 中古の試乗車の購入方法 中古の試乗車を購入する方法は、主に次の2つです。 ディーラーから買う 試乗車を用意しているのはディーラーで、中古車として販売するタイミングを決めるのもディーラーです。気になる車種があれば、ディーラーに相談してみると、よい情報が得られるでしょう。 中古車販売店から買う 中古の試乗車は、中古車販売店からも購入できます。特にディーラー系の中古車販売店なら、流通台数も多いので購入したい車が見つけやすいでしょう。 中古の試乗車を購入する際に見るべきポイント 中古の試乗車を購入する際は、価格をよく確認しましょう。あくまでも中古車なので、新車に比べれば価格自体は安くなります。しかし新車登録からは半年から1年ほど経過しているため、新車よりも早く車検費用が発生します。 次に、中古の試乗車は最上級グレードで、オプションも豊富に取り付けられている傾向があります。自分には不要だと思うオプションがついていれば、余計なものに支出することになるかもしれません。 最後に、多くの人が乗った車のため、細かい傷などがついている可能性があります。一般的に車で傷つきやすい箇所は、バンパー、ドアパネル、ドアミラー、ルーフパネルなどです。バンパーは底付きした跡や、前後左右の角部分に擦れた跡がないかチェックしてください。 ドアパネルは、狭い駐車場で壁にぶつけた跡がドアの端の部分にないか、隣の車のドアが開いた時にぶつかると生じる、縦方向の凹みがないかがポイントになります。 ドアミラーは狭い道路で樹々の枝が擦れたり、他車とのすれ違い時に接触しやすい部分です。ルーフパネルは、特に背が高い車であれば、立体駐車場で接触で凹みができているかもしれません。 中古の試乗車が向いている人 中古の試乗車は、現行モデルの車をすぐに欲しい人には向いているでしょう。実際の車が目の前にあるので、納期が長い車種であっても短期間で入手できます。中古品にも抵抗がなく、細かいキズなども気にならなければ、出費額を抑えて現行モデルを入手できる方法として、検討するとよいでしょう。 中古の試乗車が向いていない人 中古の試乗車が向いていない人は、ボディーカラーや一つ一つのオプションにもこだわりたい人、中古品に抵抗のある人、さらに最初から丁寧に扱いたいと考える方も、向いていないでしょう。試乗車を運転する方の中には、加速性能を確認するために全開発進や急加速、急ハンドルなどの操作をしていることも考えられます。このような扱いですぐに車が大きなダメージを受けることはありませんが、車を丁寧に扱いたいと考える方にとっては、気になるかもしれません。

事故車とは?事故車の定義や購入時の見抜き方についても解説
旧車の売買と鑑定市場 2022.11.29

事故車とは?事故車の定義や購入時の見抜き方についても解説

中古車を購入するときに、事故車だったらどうしようかと不安になる人も多いでしょう。事故車には明確な定義があり、事故歴があるからといって全てが事故車扱いになるわけではありません。今回は、事故車の定義や見抜き方について解説します。中古車の購入を検討中の方は参考にしてください。 事故車とは 事故車とは、単に交通事故によって損傷した車ではありません。中古車販売や査定における事故車の定義は、自動車公正取引協議会や日本自動車査定協会などが定めたルールに基づいた状態にある車です。事故でへこみや傷がついてバンパーやドアを交換しただけの車や、鈑金塗装を行った車は事故車扱いされません。 事故車は車の骨格部位に損傷があるもの、もしくは修復されているものが該当します。 【損傷や修復歴があると事故車扱いとなる骨格部位】 フレーム(サイドメンバー) 車体の左右に配置され前後に伸びている骨格部位 ※モノコックボディの場合はフロアパネルに溶接 クロスメンバー 車の横方向に取り付けられた骨格部位 インサイドパネル エンジンルームの左右にあるパネルで外側にフェンダーが取り付けられている骨格部位 ピラー 車の屋根を支える骨格部位 ダッシュパネル エンジンルームと客室の間にある隔壁板 ルーフパネル 車の屋根部分 フロア 車の床部分 トランクフロア トランクの底部分 ※ネジ止め部分は骨格には該当しません。 また、冠水、火災、雹害、塩害で大きなダメージを受けた車も、業者によっては事故車扱いとなります。 事故車となるケース 事故車となるケースは、車の骨格部位が損傷するか修復されているものです。また、事故ではなく整備中に工具を落とすなどの理由で骨格部位が損傷した場合も事故車扱いとなります。事故車の定義は状況の変化に合わせて定期的に変更されており、以前までは骨格部位とされていたラジエターコアサポートは除外されました。 衝突安全ボディがスタンダードとなった現在では、事故のときに客室を守るために衝撃が骨格に分散されやすい造りとなっています。客室保護を優先した結果、軽微な事故でも比較的事故車(修復歴)扱いをされやすくなったのはそのためです。 事故車にならないケース 車の骨格以外の損傷や修復に関しては、基本的に事故車扱いにはなりません。しかし、車のフロント部分をぶつけてラジエターコアサポートを修復した車は、その部位が他の骨格部分と接しているため、査定士によっては事故車扱いと判断する可能性があります。定義としては事故車にならなくても、業者ごとの基準で違いがあるため注意が必要です。 事故車とそうではない車の違い 続いて、事故車とそうではない車の違いについて解説します。 故障のリスクが高い 事故車は、故障のリスクが高めです。きれいに修復していても、骨格にダメージを受けると工場出荷時の車よりも強度が落ちます。また、不十分な修復によりサビが発生することや、事故の衝撃により電気系統に不具合が後々出るなどするため注意が必要です。中古車として販売価格が安くても、十分に検討する必要があります。 査定額が低くなる 事故車は、査定額が低くなります。修復されていて走行や機能的に問題がなくても、数十万円単位で価値が減少すると考えましょう。これは普通の車に比べて買い手が少なくなり、後の不具合が起こりやすいことが原因です。事故の損傷状況や修理代によっては、廃車や事故車としてそのまま売却して買い換えた方がよいといえます。 自走できなければ下取りを断られる可能性が高い 事故車は、自走できなければ下取りを断られる可能性が高いでしょう。自走できない状態では、足回りやエンジンなどが大きなダメージを受けていると考えられます。この場合、高額な修理代がかかり、修復しても中古車としての価値が低くなるため、下取りを断られるケースが多いのです。事故車は損傷の大小に関わらず、業者にとっても時間と手間が非常にかかる扱いにくい車だと考えられています。 査定時には事故車であることを伝える義務がある 査定時に事故車であることを伝えるのは義務です。車を売却後に事故車であることが発覚すると瑕疵担保責任を追及される恐れがあり、多額の損害賠償を請求される可能性があります。瑕疵担保責任とは、契約の内容に不適合な欠陥品であった場合に売主が負う責任です。事故車であることを認識している場合は、わかる範囲で伝えましょう。 購入時の事故車の見抜き方 中古車を購入する時の事故車の見抜き方について解説します。プロの査定士でなくとも見抜けるポイントです。中古車の購入を検討中の方は参考にしてください。 プライスボードに修復歴なしと表記されている車を選ぶ 中古車のプライスボードの「修復歴有無」表示は、自動車公正取引協議会や日本自動車査定協会などによる統一基準により表示されています。基本的に中古車販売業者は修復歴の表示を義務として行っているため、明記されているかどうか確認するようにしましょう。 車両検査証明書を確認 中古車は車両検査証明書を公開している(業者によっては店頭のプライスボードやインターネット上に表記)業者を選ぶと、事故車かどうかすぐに判断できます。評価点方式で状態を明示する車の通知表のようなもので、カーオークションに用いられる書類です。この総合評価点でRもしくはRAがあると修復歴があることを表しています。 総合評価点の目安(参考) S 新車登録から1年未満で走行距離1万km以内(新古車、登録済未使用車に多い) 6 新車登録から3年未満で走行距離3万km以内(中古車としては最高点) 5 走行距離が5万km以内の美麗車 4.5 走行距離10万km以内のきれいな車 4 キズやへこみが少ない良好車 3.5 キズやへこみはあるが比較的きれいな車 3 多少気になるキズやへこみのある車 2 走行に支障のないキズやへこみのある車 1 冠水歴車など RA 軽度な修復歴あり R 走行に支障のない修復歴あり × 事故現状車など ※オークション先によって評価点の内容は若干異なります。 エンジンルームを確認する 事故車を見抜くために、ボンネットを開いてエンジンルームを確認しましょう。正面やフロント側面部分の修復歴は、エンジンを囲っているフレーム(インサイドパネルやラジエターコアサポート)部分の塗装や歪みで判断できます。 ・インサイドパネル(フロントフェンダーの内側)とラジエターコアサポート(ラジエターの上部)の塗装が他の部分と均一かを確認する。エンジンルーム内で視認できる車体の塗装は外観の色よりも薄くクリア塗装されていないことが多く、修復されている場合は部分的に色やツヤが異なります。 ・インサイドパネル(フロントフェンダーの内側)とラジエターコアサポート(ラジエターの上部)は基本的に左右対称の形状です。片方だけに歪みがある場合は修復している可能性があります。

事故車は下取りに出せるの?事故車の下取りの条件やそれ以外の処分方法についても解説
旧車の売買と鑑定市場 2022.11.29

事故車は下取りに出せるの?事故車の下取りの条件やそれ以外の処分方法についても解説

交通事故で車が損傷して自走できない場合は、事故車の処分に悩む人も多いことでしょう。修復するのに大きな費用負担が必要となると、車を買い換えて下取りに出すという選択に迫られます。今回は、事故車は下取りに出せるのか、下取りの条件やそれ以外の処分方法について解説します。事故で車が損傷して買い換えを検討中の人は参考にしてください。 事故車は下取りに出せる 事故車でも下取りに出せる可能性があります。一般的に、修理を行い走行するのに問題がない状態に戻せる車であれば、減額はされても下取りは可能でしょう。ただし、事故車でない状態でも査定額が入らない古い車や不人気車は厳しいため、まずは業者に相談しましょう。 事故車を下取りに出すときの注意点 事故車を下取りに出すときの注意点について詳しく解説します。 自走できることが条件の場合が多い 事故車でも自走できる車は下取りの対象になりやすいといえます。自走できる状態なら、修理にかかる費用が高額なエンジンや足回りが損傷していない可能性が高いためです。自走できない状態の事故車は損傷が激しく、輸送手段も限られてくるため下取りを断られる可能性があります。 レッカー代がかかる場合がある 自走できなければレッカーで依頼することになります。JAFや保険会社が無料で提供するロードサービスは、基本的に路上でのトラブル向けのサービスです。軽微な損傷や故障なら牽引することは可能でも、大きな損傷のある事故車は車両積載車で運ぶ方法になることもあるでしょう。その時の搬送代については実費負担となることも多いといえます。 下取り額が安くなる 事故車は走行や外観に問題がないように修復できても、中古車として販売する時に修復歴がつくと価値が大幅に減少します。事故車の現状渡しの場合は修理費用が査定額に見込まれ、修復した車の場合でも販売時の減額分が査定に影響して下取り額が安くなるといえるでしょう。 廃車となる場合は費用を請求されることがある 査定額が出ずに廃車となる場合は、廃車費用を請求されることがあります。廃車による自動車重量税や自賠責保険などの還付で廃車費用が不要となる場合でも、レッカー代にかかった費用は請求されるため注意が必要です。 事故車の下取り以外の処分方法 続いて、事故車の下取り以外の処分方法について解説します。 買取専門店 買取専門店の一部には、事故車の対応に強くディーラーや他の買取専門店では廃車するしかない車でも買い取ってくれることがあります。そのような買取専門店は国内外に独自の販売ルートを持っており、豊富な知識と経験で対応してくれるでしょう。電話やインターネットのレビューを活用して、事故車に強い買取専門店を探すのも手段の1つです。 廃車専門店 廃車専門店は、事故車や廃車する車を引き取って部品取りをして販売する業者です。独自にレッカー車や車両積載車を所有しているケースもあり、レッカー代や廃車費用なしで引き取ってくれる可能性があります。また、需要が高い部品を使っている車種は、数千円から数万円で買取してもらえる場合もあるため、複数の買取専門店に断られた場合に利用するとよいでしょう。

自動車譲渡証明書とは?記入の仕方や作成時の注意点についても解説
旧車の売買と鑑定市場 2022.11.29

自動車譲渡証明書とは?記入の仕方や作成時の注意点についても解説

中古車の購入や買取時に必要となる自動車譲渡証明書とは、どのような書類でしょうか。業者の担当者に説明されたがよくわからないまま記入や捺印をした人も多いと聞きます。今回Fは、自動車譲渡証明書とは何か、書き方や注意点について解説します。初めて中古車を購入する方や、個人間での名義変更を検討中の方は参考にしてください。 自動車譲渡証明書とは 自動車譲渡証明書とは、中古車の売買時や個人間での名義変更(移転登録)に必要な書類です。一般的に馴染みのない書類のため、書類の入手や記入方法がわからない方も多いでしょう。自動車譲渡証明書は、新旧の所有者間で車を譲渡した証明として移転登録に必須の書類です。様式が定められており、規定通りに記入や捺印をする必要があります。 自動車譲渡証明書の書き方 自動車譲渡証明書の書き方は、ルールに基づいて記入方法が定められています。間違った記入をすると訂正が必要となるため、記載例を参考にして正しく記入しなければなりません。記載例については国土交通省のサイトでダウンロードするか、中古車販売店から取得するようにしましょう。 1.国土交通省のサイトからひな形をダウンロード 自動車譲渡証明書は、国土交通省のサイトからひな型をダウンロードすることが可能です。F印刷時に拡大や縮小などは行わずにA4サイズで印刷すれば問題ありません。また、中古車販売店などの業者を利用する場合は用意してくれることが多いので、そちらを利用するようにしましょう。 2.必要事項を記入する 自動車譲渡証明書は、大きく分けて車両と譲渡譲受人の情報欄に分かれています。それぞれに必要事項を記入して譲渡人の捺印が必要です。各項目の詳細は下記を参照ください。 【車両情報欄】車名、型式、車台番号、原動機の型式を記載します。いずれも車検証に記載されている内容を転記しましょう。※車名は車検証記載の通りメーカー名の記入だけで問題ありません 【譲渡譲受人情報欄】・譲渡年月日........2段目に譲渡の事実があった日付を記入(1段目は譲渡人欄のため斜線)・譲渡譲受人の個人情報........1段目に譲渡人、2段目に譲受人のそれぞれの氏名と住所を記入※実印の押印が必要な書類のため、印鑑登録証明書記載の氏名住所を転記する・譲渡印........譲渡人の実印を押印(譲受人の押印は不要) 記入に関してはボールペンの使用が望ましく、文字を消すことのできるフリクションインキの使用は認められていません。 自動車譲渡証明書の誤字・脱字への対応方法 自動車譲渡証明書の誤字・脱字については、譲渡人の実印による訂正印が必要になることがあります。多くの場合はあらかじめ捨印を押しておくことで対応が可能です。しかし、捨印には法的効力はなく、軽微な記入ミスにしか対応してもらえません。車両情報欄など、重要箇所の誤字や脱字については訂正印が必要となるため注意が必要です。 ※捨印とは、軽微な誤りに備えてあらかじめ訂正印として文章の余白部分に押印するものです。 委任状が必要な場合もある 譲渡人と譲受人がそろって移転登録手続きに出向く以外では、自動車譲渡証明書と委任状はセットとして必要です。また、多くの場合は中古車販売店や行政書士などの代行業者に依頼するため、こちらも同様に委任状が必要となります。委任状も様式が定められているため国土交通省のサイトからダウンロードするか、中古車販売店や代行業者が用意したものを使いましょう。 未成年の場合は同意書も必要 車の売買や譲渡について未成年者が関わる場合は、親権者の同意書が必要です。親権者同意欄には親権者の実印を押す項目があり、印鑑登録証明書及び未成年者との関係性を証明するための戸籍謄本も必要となります。また、委任状の様式も定められているため、こちらも国土交通省のサイトからダウンロードするか、中古車販売店や代行業者が用意したものを使いましょう。 譲渡証明書以外の必要書類 中古車の名義変更(移転登録)で譲渡証明書以外に必要となる書類は、車検証や申請書などです。詳細は下記を参照ください。 ・車検証・申請書........運輸支局の窓口か国土交通省のサイトからダウンロードして入手・手数料納付書(検査登録印紙)........運輸支局で入手と印紙の購入が可能・譲渡人の印鑑登録証明書(発行から3ヶ月以内のもの)・譲渡人の実印(譲渡人が手続きする場合)・譲受人の印鑑登録証明書(発行から3ヶ月以内のもの)・譲受人の実印(譲受人が手続きする場合)・委任状(手続きする人によって記入方法が異なる)・ナンバープレート 記入の仕方や手続き方法などについては、国土交通省のホームページをご覧ください。

S15シルビアと86/BRZで買うならどっち?FRスポーツカーを比較
旧車の売買と鑑定市場 2022.11.28

S15シルビアと86/BRZで買うならどっち?FRスポーツカーを比較

日産S15シルビアとトヨタ86(ZN6)/スバルBRZ(ZC6)は、扱いやすいコンパクトなボディと素直な旋回特性を持つFRという共通した特性をもっています。どちらも既に新車として販売されておらず、購入するなら中古車となりますが、購入後に後悔しないためにはそれぞれの特徴を理解し予算をしっかりと見定めなければなりません。今回はそんなS15シルビアと86/BRZの魅力と、中古車市場について紹介します。 日産S15シルビア【1999年~2002年】 日産シルビアは、誰でも手軽にスポーツドライビングが楽しめるスポーツクーペとして誕生しました。5代目であるS13シルビアでは、軟派なデートカーから硬派な走り屋ご用達車両としての地位を確立し、日本の走りや文化を象徴するモデルとなっていきます。   まずは、シリーズの最終モデルであるS15シルビアについて、その概要と中古車相場について紹介します。 ターボ仕様S15シルビアスペックR S15シルビアのグレードは、NAのスペックSとターボ仕様であるスペックRの2グレードです。2Lターボエンジンを搭載する仕様のスペックRは、6速MTで最高出力250psを発揮し、シリーズ最高の性能を誇ります。また、4速ATでも225psとなっており、スポーツカーとしては十分な性能を持っています。 2022年11月の中古車相場は、6速MT仕様で160万円から800万円前後。走行距離が少なく、修復歴の無い程度が良い車両は価格が高くなっていますが、20万kmを超える個体は200万円前後でも十分に入手可能で、ATターボ仕様は230万円から300万円で推移しています。 S15シルビアスペックS S15シルビアのスペックSは、2LのNAエンジンを搭載するグレードです。最高出力は165psですが、1230kgの軽量なボディと相まって十分な動力性能をもっています。エンジン出力は控え目ながら、トルクフルなエンジン特性で誰でも扱いやすいグレードです。 中古車相場は5速マニュアルで140万円から430万円、ATで80万円から300万円程度です。ターボ仕様のスペックRと比べるとやはり手を出しやすい価格で、ATなら修復歴なし、10万km以下の個体が200万円以下で購入できます。 トヨタ86(ZN6)/スバルBRZ(ZC6)【2012年~2021年】 トヨタ86とスバルBRZは、トヨタとスバルが共同開発したことで大きな話題となりました。比較的新しい車ではあるものの、中古車としては入手しやすい価格です。入手しやすい理由と、旧型となっても魅力的な初代トヨタ86とスバルBRZを紹介します。 新型の発売により初代86の中古車が増加 トヨタ86/スバルBRZの中古車が比較的安い理由は、2021年10月に2代目が発売されたことです。エンジンが2.4Lとなったことで、パフォーマンスが大幅に向上。新型に乗り換えたユーザーも多く、2022年11月現在、初代トヨタ86/スバルBRZは多くの台数が中古車市場に流通しています。 2011年11月現在で大手中古車情報サイトに掲載されている台数は、86が約1,500台、BRZは約450台。中古車価格は6速MTが100万円から500万円で、ATは80万円から300万円です。「スポーツカー=MT車」というある種の固定概念が崩れつつある世相を反映し、AT比率が高めないことも特徴といえます。 新しい車両が多く維持がしやすい トヨタ86/スバルBRZは2021年まで新車が発売されており、トラブルが少ない車種といわれています。 エンジン出力は200psとターボのS15シルビアに比べると控え目で、手荒に扱われた車両も少なく、程度の良い車両が多くなっています。また、補修部品は生産終了から約10年は提供されており、末永く付き合えるクルマです。 唯一無二の2L水平対向エンジンとFRの組み合わせ トヨタ86/8スバルBRZは、いずれも2Lの水平対向エンジン FA20型を搭載しています。 全高の低い水平対向エンジンならではの「超低重心パッケージ」で、軽快で優れたハンドリング性能を持っており、誰でも運転の楽しさを味わうことができる1台です。 FRレイアウトと水平対向エンジンの組み合わせは、世界中どこを見渡しても86とBRZしかありません。この唯一無二の組み合わせが、初代トヨタ86/スバルBRZの魅力が色褪せない理由です。 中古車で買うならS15シルビアとトヨタ86/スバルBRZどちらを選ぶべきか FRのスポーツクーペとして、魅力的なS15シルビアとトヨタ86/スバルBRZですが、発売された年式やキャラクターによって、大きな違いがあります。 ここからは、中古車として購入を検討した場合、どんな違いがあるのかについて紹介していきましょう。 アメリカの25年ルールのあおりを受けてS15シルビアの中古車相場も上昇 R32スカイラインGT-Rや80スープラ、RX-7など、80年代後半から90年代に発売された国産スポーツクーペは、異常ともいえる高騰を見せています。その主な要因として挙げられるのが、アメリカの25年ルールです。アメリカでは右ハンドル車の販売が認められていませんが、発売から25年経ったクルマは、クラシックカーとして例外的な販売、使用が可能です。 2022年現在、1999年に発売されたS15シルビアは、まだ直接25年ルールの影響を受けてはいません。しかし、S13やS14の高騰を受ける形で、S15シルビアの中古車相場も上昇傾向にあります。 トヨタ86とスバルBRZに比べ、ターボエンジンを搭載するS15シルビアの方が動力性能という点では格上です。しかし、仮に300万円で程度の良いS15シルビアを手に入れても、経年劣化に起因する整備費用を覚悟しなければなりません。 もちろん、最新の車種にはないスタイリングやユーザーの好みでカスタムする余地が残っているなど、S15シルビアにしかない魅力があります。時間を掛けて程度の良い個体を探し、購入後もしっかりとメンテナンスするのであれば、購入後に後悔することはないでしょう。 トヨタ86/スバルBRZなら車両代+100万円で十分にカスタム可能 初代トヨタ86とスバルBRZは年式が新しく、経年劣化による故障の心配は低く安心して維持、保有できます。もちろん、絶対的な動力性能ではS15シルビアに敵いませんが、逆にいえばチューニングによって求める性能にカスタムすることが可能です。 例を挙げると、マフラーやエアクリーナー、ECUを交換すると、実際の最高出力以上の気持ち良さが比較的安価で手に入ります。そして、S15シルビアのターボモデル並みの馬力を手に入れたい場合は、チューニングメーカー各車から市販されているボルトオンターボキットやスーパーチャージャーがおすすめです。 選ぶキットや求める出力により費用は異なりますが、もっとも手軽な物であれば、50~60万円程度で230~250psを狙えます。さらに、サスペンションや駆動系に手を加えれば、クルマ全体をリフレッシュできるでしょう。トータル100万円程度のカスタム費用を見ておけば、S15シルビアにも引けを取らない1台を仕上げることも不可能ではありません。 まとめ 電動化や自動運転など、世間の潮流は環境性能と安全性を重視しており、運転の楽しさを求めたスポーツカーはやや影の薄い存在となっています。中にはスポーツ性能を重視した車種も販売されていますが、超高額高性能なスーパーカーばかりです。S15シルビアやトヨタ86/スバルBRZのように、手軽な新車として購入できる国産FRスポーツカーは多くありません。 S15シルビアは、程度の良い個体が少なく修理やメンテナンスの費用が掛かるものの、走り屋文化を象徴する雰囲気とカスタムが楽しめます。対して、トヨタ86とスバルBRZは、動力性能で劣るものの、購入と整備費用を抑え、その費用をカスタムに回せば同等の性能を手に入れることも可能です。 往年の雰囲気と動力性能を重視してS15シルビアを選ぶか、維持保有のしやすさを重視してトヨタ86やスバルBRZを選ぶか。どちらもスポーツカーの楽しさと雰囲気を十分味わえる魅力的なモデルなため、予算とメンテナンス環境を勘案し選びましょう。

外車の中古車購入は正しい知識がないと難しい!デメリットを理解しよう
旧車の売買と鑑定市場 2022.11.28

外車の中古車購入は正しい知識がないと難しい!デメリットを理解しよう

「憧れの外車が欲しくても新車では高くてなかなか手が出せない……。でも中古車だと手の届きやすい価格になっており検討できそう」このような方も多いのではないでしょうか。しかし外車の中古車は国産車と比較して故障などのトラブルが多いというイメージがつきまといます。実際のところどうなのでしょうか。この記事では中古車購入のデメリットについて解説します。 外車の中古車でよくあるトラブル3選 ここからは外車の中古車を購入する際によくあるトラブル事例を3つ紹介します。 故障した際の修理費が高額になる まず、修理費が国産車と比較し高くなります。ほとんどの国産車は多くの修理・整備工場に入庫可能ですが、外車になると限られてしまいます。特に格安を売りにした整備工場の多くは外車の取り扱いをしていないことがあります。 なぜこのようなことが起こるのでしょうか。それは外車を扱うためには国産車とは別の専門知識が必要であったり、部品の調達コストがかさむなどの問題点があるからです。 一般的な1時間当たりの整備工賃(レバレート)は下記の通りです。国産車:7,000~10,000円外車:10,000~15,000円 外車を購入する場合は、故障した際にそれなりの修理費がかかることを覚悟しておきましょう。 ハイオクガソリン限定車が多く燃料代が高い 国産車では、スポーツカーや高級車など一部の車種を除けばレギュラーガソリンを入れられるクルマがほとんどです。しかし外車はガソリン車の場合、ほとんどがハイオク限定車です。ヤリスやフィットクラスのコンパクトカーでもハイオク限定車となっています。 また、低年式の外車は燃費が悪いものも多く存在します。2010年以前の欧州製コンパクトハッチバックを例にすると、リッター10km程度しか走らないこともざらにあります。当時の同クラスの国産車の場合、15~20kmぐらい走るものが多いです。 燃費を気にされる方は、外車の中古車購入は控えたほうがいいかもしれません。 リセールバリューが悪い メルセデス・ベンツやフェラーリ、ポルシェなど一部の外車はリセールバリューが高く、新車価格を上回ることもあります。そのため、外車はリセールバリューが良いと思っていませんか。実は一部の車種を除いて国産車よりリセールバリューが悪い傾向にあります。一般的な目安として同価格帯の国産車より2~3割程度安くなる場合が多いです。 なぜ外車はリセールバリューが低くなるのでしょうか。原因の一つとしてあげられるのは、前述した整備費用や燃費などの維持費の高さです。購入価格を抑えても数年間所有した場合、国産車よりトータルコストが高くなってしまうかもしれません。 外車の購入には、維持費やリセールバリューを気にしない強い意志と経済力が必要になるでしょう。 中古の外車を購入する際に気を付けるポイント では、中古の外車を購入する際、どのようなことに気を付けたら良いのでしょうか。ポイントを解説します。 外車専門店で購入する 中古車販売店には外車を専門に扱っているところもあります。さらには特定のメーカー専門店や名車専門店なども存在します。専門店は一般店よりも特定メーカーや車種に関する知識を有するスタッフが在籍しており、安心して任せることが可能です。 一方、一般店より販売価格が高額になる点がデメリットです。しかし目利きのスタッフが仕入れたクルマを、しっかりと整備して納車していただけるというメリットもあります。 長い目で見た際に、専門店で購入するメリットを感じられるでしょう。 ▼輸入車専門店ガレージカレント▼アメリカンヴィンテージカー専門店ガレージカレント U.S. アフターサービスを確認する 外車購入の際は、アフターサービスをしっかりと確認しましょう。修理費や整備費が国産車と比較すると高くなりますが、店舗によっては充実した保証サービスを提供しているところもあります。保証内容と保証期間は明確にすることが重要です。充実したアフターサービスを受けられるなら、リスクを軽減できるでしょう。 コスト重視の方は国産車購入をオススメ 外車を所有することは、特別感や充実感を得られる代わりに、高額なランニングコストを支払わなければなりません。一見、安いと思える中古外車も3年後、5年後には「国産車を選んでおけば良かった……」と後悔する可能性があります。強い思い入れがなく低コストでクルマを維持したい方には国産車購入をオススメします。 また、国産車は中古市場でも人気が高くなっています。10年落ちの国産車でもナビやコーナーセンサーなど標準装備されている車種が多く、不便に感じることは少ないでしょう。昔は10年落ち、10万kmオーバーのクルマは価値がなくなると言われてきましたが最近のクルマは充分元気に動きます。実用性重視の方には国産中古車の購入は間違いない選択であると言えます。 まとめ 販売価格の安い外車中古車は、正しい知識がないと購入後に後悔してしまうかもしれません。外車中古車の購入を検討する際は維持費の高さやリセールバリューの低さを覚悟しておきましょう。外車は国産車とは違う魅力があります。デメリットを理解し納得できた場合には、楽しい外車ライフがあなたを待っているでしょう。

S204 STIバージョンはなぜ高価買取が可能なのか?!突出した人気の理由に迫る
旧車の売買と鑑定市場 2022.11.18

S204 STIバージョンはなぜ高価買取が可能なのか?!突出した人気の理由に迫る

スバルのスポーツ部門を担うSTIが制作した600台限定の特別仕様車であるS204は、シリーズの中でも特に高い人気を誇っています。ベースモデルであるGDB型インプレッサと比較してもその差は歴然です。なぜこれほどまでにS204が人気なのか、歴史を紐解きながらその理由に迫ります。 Sシリーズはメーカーが作ったチューニングカー Sシリーズは、STIが送り出すコンプリートカーの最上位シリーズです。スバルのモータースポーツ部門として開発をおこなうSTIによって、レースで培ったノウハウをもとに特別仕様車として製造されています。 エンジンチューニングだけにとどまらず、新開発の足回りやブレーキ、専用デザインされた内外装と、細部にいたるまでSTIのこだわりがみられる特別なシリーズです。 Sシリーズの歴史 Sシリーズは、今でも名車として名高いインプレッサ22B STI バージョンの成功を受けて開発されました。 初代Sシリーズとしてリリースされたのは、GC8をベースとして開発されたS201。専用にチューニングされたエンジンは300psを発生、エアロバンパーや大型ウイングを装備するなど、まさにメーカーが作ったチューニングカーといった迫力のある仕様でした。 また、Sシリーズには2系統あり、インプレッサをベースとする20系とレガシィをベースにする40系にわかれます。Sシリーズ第2弾として登場したのは、レガシィベースのS401でした。 その後、モデルチェンジの節目ごとに発売されたSシリーズは、現在までに10モデルをリリースしました。内訳は、インプレッサベース6モデルとレガシィベース、WRXベースがそれぞれ2モデルです。 2代目インプレッサGDB型Sシリーズは3モデル 2代目インプレッサとなるGDB型をベースとしたSシリーズは、マイナーチェンジごとに製作され、合計3モデルがリリースされました。 インプレッサベースとして発表された6モデルのSシリーズ内、同型で複数のモデルがあるのはGDB型のみです。S202〜204の3モデルがGDB型インプレッサベースのSシリーズとして製作されました。 2000年に登場したGDB型インプレッサは2度のマイナーチェンジをおこなっていて、ヘッドライトの形状から、それぞれ「丸目」「涙目」「鷹目」という愛称がファンによってつけられました。 GDB型として製作された3台のSシリーズは、S202が「丸目」、S203が「涙目」、そしてS204が「鷹目」に対応しています。 S204の人気が高い3つの理由 GDB型インプレッサは中古車としてそれほど人気が高いわけではありません。しかし、S204に関しては多くのファンから熱い支持を得ています。販売台数600台限定と希少性が高いように感じますが、Sシリーズの多くのモデルは台数を限定して販売されています。 たとえば、S204の直前にリリースされたS203は555台限定でした。こうした背景から、流通量の少なさは「S204特有の人気の高さ」につながっていないと考えられるでしょう。 S204がなぜこれだけの支持を集めているのか、3つの観点から迫ります。 WRC参戦モデルとして最後のSシリーズだった スバルの“世界ラリー選手権”(WRC)参戦の歴史を締めくくるモデルだという点は、S204の人気に大きく影響しているでしょう。2005年に発表されたS204のベースであるGDB型インプレッサは、スバルがメーカーとしてWRCに参戦する最後の年となる2008年シーズン中盤まで使用されていました。 WRCでの活躍により、インプレッサはスポーツカーとして確固たる地位を築きました。しかし、2008年シーズン後半に3代目インプレッサのGRB型ハッチバックモデルが投入されたあと、世界経済の悪化と戦績の低迷を理由に同年のシーズンを最後にワークス活動を終了してしまいます。 WRC撤退後、ワークス活動の主軸はニュルブルクリンク24時間レースに移行。のちにハッチバックのGRB型ベースのR205や、セダンであるGVBベースのS206が登場していますが、開発目標はラリーでの勝利ではなくオンロードの快適性向上でした。 インプレッサを象徴するWRCでの活躍が影を潜め、オンロードに移行してしまった結果、S204が「スバル=ラリー」というキャラクター性を色濃く残した最後のSモデルとなります。 エンジンへのこだわりと新開発のボディと足回りを徹底的に強化 S204は前身となるS203を正統進化させたモデルです。前作のS203から特にボディと足回りに力を入れていて、ボディ強化パーツとしてヤマハと共同で新開発した“パフォーマンスダンパー”が投入されます。すでに完成の域にあったエンジンに足回りを徹底的に強化したことで、S204はクルマとしての完成度を極限まで高めたモデルになりました。 トランクルームにあるリアストラット上部に装着される“パフォーマンスダンパー”は、ボディへの入力を吸収するパーツです。ストラットタワーバーのようにボディに受ける力を跳ね返すのではなく、吸収するという発想でボディへの影響を抑えて、安定性を高めます。 また、車高を15mmダウンさせスプリングレートを50%向上した専用のローダウンスプリングと、大径化により強化されたリアスタビライザー、そしてリアサスペンション取り付け部のピロボール化と応答性のよい足回りを完成させました。さらに、軽量BBS製鍛造18インチアルミホイールも用意され、S203よりも大幅に運動性能が向上しています。 すべてにおいてワンランクアップ S204は、エンジンや足回り以外にも多くの点で進歩しています。細部にこだわってワンランク上の性能と上質さを身にまとったことも、S204が高い人気を誇る理由の1つです。 性能面では、エンジンへのこだわりとともに、タービンの大型化と専用チタンスポーツマフラーによって抜けの良いレスポンスを実現。減衰力が固定式に変更されたショックアブソーバーや径が拡大されたスタビライザーなど細部にもこだわり、発生するパワーを持て余すことなく自在にコントロールできる高い操縦性を発揮します。 内装面では、全体をグレーに統一し、随所に本革を使用するなどインテリア全体の質感を向上させました。ドライカーボンを使用したレカロ製シートは、基本的な設計は変わらないものの、本革とアルカンターラのコンビシートに変更されています。加えてサイドサポート部に本革を使用し、乗降性とともに高級感も向上しました。こだわり抜いたシートは1脚75万6000円と前作S203のシートよりも20万円も高額になっています。 また、ステアリングのグリップ部分には、フェラーリにも使われている最高級の本革を採用。フロアカーペットは高級感があり遮音性に優れた高い毛足の長いものに変更されています。 S204は、欧州高級スポーツカーをターゲットに開発されたS203の完成型ともいえるモデルです。 今も高値で取引されるS204 発売当時500万円近い高額な価格も話題となったS204ですが、発売から15年以上が経過した現在は、新車価格よりもさらに高い価格で取り引きされています。 買取相場からお伝えすると、旧車王では2022年10月に550万円でS204を買取しています。通常のGDB型の買取価格は100万円前後で推移しており、S203でさえ260万円ほどでの取り引きなので、いかにS204の人気が高いかお分かりいただけるのではないでしょうか。 販売価格に関しては、大手中古車販売サイトで2006年式のS204が約900万円で販売されていました。また、先述の通り販売台数が限定600台だったことから、現存する在庫数も豊富とは言えません。 価格の高騰だけではなく、在庫面からも今後さらに入手困難になることが予想されるため、S204が気になっている方はぜひ早めの入手をおすすめします。 ※価格は2022年11月執筆当時

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