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自動車保険は種類が多いため、自分に合った保険に加入できているのか不安に思う方もいるでしょう。車の保険を最適化するには、それぞれの意味や特徴をよく理解する必要があります。この記事では、自動車保険の種類を解説するとともに、それぞれの意味や特徴を紹介します。 自動車保険の種類 車の保険は、大きく分けると以下3種類で構成されており、それぞれ補償内容が異なります。 ・相手に対する補償・自分の車に対する補償・自分と搭乗者に対する補償 それぞれの意味や特徴をよく理解し、自分にとって必要な保険かどうか判断してみてください。 また、公道を運転する際に加入が必須な「自賠責保険(強制保険)」と、任意で契約できる「自動車保険(任意保険)」があります。それぞれの内容を紹介します。 自賠責保険(強制保険) 自賠責保険とは、交通事故を起こした際に負傷した被害者へ最低限の補償をしてくれる保険のことで、強制保険とも呼ばれています。公道を走行する際は、最低限の対人賠償を確保する必要があり、車はもちろん原付や電動キックボードも必ず加入しなければなりません。 未加入のまま公道を運転すると、1年以下の懲役または50万円以下の罰金に加えて、免許停止処分が下されます。自賠責保険の補償内容は、以下のとおりです。 ・障害による損害 限度額120万円・後遺障害による損害 限度額4,000万円・死亡による損害 限度額3,000万円 被害者の車や建物の修理費は補償外のため、他人の車や建物に衝突し、法律上の損害賠償責任を負っても自賠責保険では補償されません。 自賠責保険にしか加入していない場合は、他人の車や建物の修理費を自己負担する必要があります。限度額は一見高く思えるかもしれませんが、1億円を超える賠償請求も発生していることから、自賠責保険だけでは心許ないといえるでしょう。 なお、自賠責保険料は保険会社や自動車販売店などで加入でき、どこで加入しても保険料や補償内容は変わりません。 自動車保険(任意保険) 自動車保険は自賠責保険とは異なり、自分で加入するかどうか決められる保険のことで、任意保険とも呼ばれています。自賠責保険の不足分をカバーでき、多額の自己負担額を避けられることから7割以上のドライバーが加入しています。 出典:自動車保険 都道府県別加入率 2022年3月末 補償の対象は、他人の車や建物の修理費、自分のケガの治療費などです。ただし、自動車保険は補償内容を組み合わせて契約する必要があります。 自分にとって不要だと思う補償を外せば、保険料を抑えることが可能です。一方、必要なものの契約をしていないと十分な補償が受けられないため、それぞれの内容をよく理解しておく必要があります。 続いて、自動車保険の補償内容を紹介します。 車輌保険 車輌保険とは自分の車に対する保険のことで、契約時に設定された保険金額を限度に修理費が補償されます。たとえば、他人の車や電柱への衝突、当て逃げされた際などに自分の車の修理費を補償してもらえます。 車輌保険の補償の対象は以下のとおりです。 1.他車との衝突や接触2.盗難3.落書きや車上荒らしなどのいたずら4.自然災害(台風、竜巻、洪水、高潮)5.飛来物や落下物との衝突6.火災や爆発7.自損事故8.当て逃げ9.墜落や転落 自損事故とは相手の車がいない事故のことで、電柱やガードレールへの衝突に加えて、車庫入れに失敗した際の修理費も補償されます。 ただし、地震や噴火、津波によって車に損害が出た場合は車輌保険に加入していても補償対象外です。全損時に一時金が支払われる「地震・噴火・津波危険車輌全損時一時金特約」に加入できる保険会社もあるため、不安に思う場合は相談してみましょう。 また、車輌保険には「一般型」と「エコノミー型」の2種類があります。エコノミー型は、上記7〜9が補償対象外になる代わりに、保険料を抑えられます。保険料を少しでも抑えたい場合は、エコノミー型の車輌保険を検討してみましょう。 傷害保険 傷害保険とは事故が起きた際に、自分や搭乗者のケガの治療費や休業損害費などが補償される保険です。傷害保険の種類と、それぞれの補償内容を紹介します。 ・搭乗者傷害保険搭乗者傷害保険とは、契約車輌の事故により自分と搭乗者が死傷した場合に、定額の保険金が補償される保険のことです。損害額の全額が補償されるわけではないものの、ケガの症状の確定後に保険会社から補償されるため、スピーディーに保険金を受け取ることが可能です。 具体的には、通院日数またはケガの程度によって、あらかじめ決められた金額を一時金として受け取れます。たとえば、以下のように保険金が決められています。 ■通院日数を基準にした場合・通院 5,000円/日額・入院 1万円/日額※通院や入院を5日以上すると、症状に応じて10〜100万円 ■ケガの程度を基準にした場合・打撲や挫傷など 10万円・骨折や脱臼など 30万円・上肢や下肢の欠損や切断など 50万円・脳挫傷や脳挫創など 100万円 上記は一例であり、補償の基準は保険会社によって異なるため、契約時に確認しましょう。 また、搭乗者傷害保険は受け取れる金額が定められているため、設定した保険金額を上限に補償される人身傷害保険とセットで契約しておくとよいでしょう。 ただし、搭乗者傷害保険と人身傷害保険の両方を契約すると保険料が上がります。どちらかに絞って保険料を抑えたい場合は、手厚い補償が受けられる人身傷害保険がおすすめです。 ・自損事故保険自損事故保険とは、契約車輌の自損事故で運転手や搭乗者が死傷した際に、最低限の補償が受けられる保険のことです。単独でガードレールに衝突したりハンドル操作を誤って転落したりなど、自損事故を起こした際に補償されます。 自損事故保険の保険金の一例は以下のとおりです。 ■医療保険金 合計上限100万円・通院 4,000円/日額・入院 6,000円/日額 ■後遺障害・介護費用保険金・後遺障害 50〜2,000万円・介護費用 1名 200万円 ■死亡保険金・1名 1,500万円 また、事故では相手側の過失が0で、自分がすべての損害賠償責任を負うケースもあります。たとえば、信号待ちの前方車やセンターラインをはみ出して対向車と衝突した場合などが挙げられます。 相手側の過失が0で自損事故保険に加入していない場合、自分や搭乗者が死傷しても治療費は補償されません。一方、自損事故保険に加入していれば、相手側の過失が0でも自分や搭乗者の保険金を受け取ることが可能です。 なお、自損事故保険は搭乗者傷害保険や人身傷害保険を契約していない場合に、自動付帯されるケースがあります。すでに加入している可能性もあるため、保険証券を確認しましょう。 ・無保険者傷害保険無保険者傷害保険とは、相手側が自動車保険に加入していない場合に、自分や搭乗者が補償される保険のことです。相手側の対人賠償保険金額が不十分で、自賠責保険ではカバーしきれなかった損害額の補償もされます。 補償される保険金は保険会社によって異なり、一例は以下のとおりです。・後遺障害 75〜4,000万円・死亡 4,000万円 補償範囲外や飲酒運転、当て逃げで相手が不明な場合でも無保険者保険が適用されます。たとえば、相手側の自動車保険の補償範囲が「本人限定」にもかかわらず、配偶者が運転し事故を起こした場合です。 無保険者傷害保険は無保険に加えて、十分な保険金が受け取れない際にも、補償されることを把握しておきましょう。 ただし、死亡または後遺障害を負った場合のみに補償されるため、ケガしただけでは保険金を受け取れません。ケガをした場合は、1名120万円を上限に相手側の自賠責保険から補償されます。 なお、無保険者傷害保険は自動付帯されているケースが多いため、加入しているかどうかを保険証券で確認しましょう。 ・人身傷害保険人身傷害保険とは、契約車輌で自分や搭乗者が死傷した場合に、設定した保険金額を上限に損害額を補償してもらえる保険のことです。過失割合を問わず、以下で発生した損害額が保険金として受け取れます。 ・治療費・休業損害費・後遺障害による逸失利益・介護料・慰謝料 搭乗者傷害保険とは異なり、一時金ではなく損害額の全額を受け取れるため、超過医療費を自己負担する必要がありません。保険金額は3,000万円〜無制限で設定でき、以下の場合は全額の1,000万円が補償されます。 ・保険金額 3,000万円・過失割合 自分30%:相手70%・損害額 1,000万円 人身傷害保険に加入していない場合は、相手側の保険会社から700万円が補償されるものの、残りの300万円は自己負担しなければなりません。また、実際に発生した損害額を確定する必要があるため、保険金を受け取れるタイミングが搭乗者傷害保険より遅いことに注意が必要です。 なお「人身傷害保険車外事故特約」に加入すれば、自分と同居の家族に限り、契約車輌以外の車や歩行中の事故でも補償してもらえます。たとえば、友人の車に乗車しているときや、歩行中の事故により死傷した際に保険金を受け取れます。 保険会社によって特約名が異なる可能性があるため、加入したい場合は相談してみてください。家族で2台以上車を保有している場合に人身傷害保険車外事故特約に加入する際は、補償内容が重複し、保険料を多く払うことになるため1台に絞るとよいでしょう。 賠償責任保険賠償責任保険とは、車の事故で法律上の賠償責任を負った際に、相手側を補償する保険のことです。賠償責任保険には2種類あり、相手にケガを負わせた際は「対人賠償保険」、他人の所有物を壊した場合は「対物賠償保険」を使います。 続いて、対人賠償保険と対物賠償保険について紹介します。 ・対人賠償保険対人賠償保険とは、契約車輌で他人にケガや死亡をさせてしまった場合に、相手側を補償する保険のことです。自賠責保険では補償しきれない不足分を、契約時に設定した保険金額を限度に対人賠償保険で補填します。 たとえば、損害賠償額が300万円だった場合、自賠責保険の保険金限度額である120万円を引いた180万円を対人賠償保険で相手側に支払います。 また、対人賠償保険の保険金額は1,000万円〜無制限まで設定が可能です。交通事故では、相手に後遺障害が残ったり死亡したりする可能性は珍しくなく、損害額が億に達するケースもあるため無制限で契約することをおすすめします。 ・対物賠償保険対物賠償保険とは、契約車輌で他人の所有物を壊した際に、相手側を補償する保険のことです。契約時に設定した保険金額を上限に、修理費や逸失利益として相手に保険金が支払われます。たとえば、相手の車や他人が所有している建物、電柱などを壊した場合などが該当します。 対物賠償保険の保険金額は、20万円〜無制限まで設定が可能です。営業中の建物に追突した場合は修理費に加えて休業損害費を支払う必要があり、対人賠償と同様に損害額が億に達するケースもあるため、無制限で加入するとよいでしょう。 日本とアメリカで自動車保険の種類は違う? アメリカでは、強制保険である自賠責保険の概念はないものの、賠償責任保険を各州で決められた金額で購入することが法律で定められています。たとえば、カリフォルニア州では最低でも以下の保険金額が設定された賠償責任保険を購入する必要があります。 ・対人賠償保険 1人 1万5,000ドル・対物賠償保険 1事故 5,000ドル 参考:the balance「Minimum Car Insurance Requirements by State」 アメリカでは賠償責任保険が高額なほか、無事故・無違反の実績がないと、保険金額を無制限にできません。交通事故の際の訴訟も多く、州が定めている最低金額では補償が十分ではないため、特別プランを追加するケースもあります。 また、賠償責任保険に加えて、一定額の人身傷害保険の購入が法律で定められている州もあり、より多く保険料を支払わなければなりません。 まとめ 車の保険には、強制保険である自賠責保険と、任意で加入できる自動車保険があります。自賠責保険は、被害者へ最低限の補償をする保険であり、十分な賠償をするためにも自動車保険に加入しなければなりません。 自動車保険には、賠償責任保険のほかに車輌保険や人身傷害保険があるため、自分の車や搭乗者の補償を受けることも可能です。 アメリカに比べて日本は保険料が安いため、万が一のためにも賠償責任保険や人身傷害保険の保険金額を無制限に設定することをおすすめします。自動車保険の種類や内容をよく理解し、自分に合った保険に加入しましょう。
クルマで長い坂を下っている最中などにスピードを落とせなくなる現象を「フェード現象」といいます。スピードを落とせないままに走行すると重大な事故に発展する可能性があり、大変危険です。安全にドライブを楽しむためにフェード現象の原因や対策を把握しておきましょう。 この記事では、フェード現象の原因と対策、発生時の対処法、フェード現象とよく似た「ベーパーロック現象」との違いについて解説します。 フェード現象とは? フェード現象とは、走行中にフットブレーキを連続使用することによってブレーキが効かなくなる現象のことです。 エンジンを構成するパーツの1つである「ブレーキパッド」には、摩擦材が使われています。フットブレーキを多用すると摩擦材に必要以上に熱くなり、一定の温度を超えるとガス化してブレーキパッドとブレーキローターの間に入り込みます。ブレーキパッドとブレーキローターの間に薄い膜が張られたような状態となるため、摩擦力が低下してブレーキが効かなくなってしまうのです。 ベーパーロック現象との違い フェード現象とよく似ている「ベーパーロック現象」という現象があります。フェード現象と同じく、フットブレーキの多用によってブレーキが効かなくなる現象です。フェード現象とは、ブレーキが機能しなくなる原因が異なります。 フェード現象はガス化した摩擦材がブレーキパッドとブレーキローターの間に入り込むことで発生しますが、ベーパーロック現象は摩擦熱によってブレーキ液が沸騰することで起こります。 ▼ベーパーロック現象についてはこちらで詳しく解説しています。ベーパーロック現象とは?原因・対策・対処法について解説 フェード現象が起こりやすい状況 フェード現象は、フットブレーキを多用するときやブレーキに負荷がかかりやすいときに発生します。具体的な状況を3つ紹介します。 峠道・山道 入り組んだ峠道や山道では、慎重にクルマを進行させなければ危険です。一方で、フットブレーキを頻繁に使用するためにフェード現象が発生しやすい状況でもあります。 下り坂 長い下り坂を走行する際には、クルマの重さによってブレーキに負担がかかって摩擦熱が生じ、フェード現象につながる場合があります。 渋滞中 渋滞している最中は、少しずつクルマを進めるためにフットブレーキを多用します。その結果、フェード現象が発生することがあります。 フェード現象を未然に防ぐ方法 フェード現象が起こるとブレーキが効かなくなるため、周囲のクルマや歩行者を巻き込む重大な事故につながりかねません。ここでは、フェード現象を未然に防ぐための方法を紹介します。 エンジンブレーキを併用する フェード現象を防ぐためには、ブレーキペダルを使いすぎずエンジンブレーキを併用しましょう。エンジンブレーキとは、走行中にアクセルペダルを離すと速度が落ちる現象です。また、低いギアに入れることでも強いエンジンブレーキを効かせることが可能です。 MT車の場合は、1段ずつ低いギアに落とします。AT車の場合は、2または3、Lにギアを入れるとエンジンブレーキを効かせることができます。 下り坂ではアクセルを踏まない スピードが出やすい下り坂でアクセルの使用を控えるのも、フェード現象の防止に効果的です。そもそも速度が上がりすぎなければフットブレーキを多用する必要がありません。アクセルを踏みすぎなければ、何度もブレーキをかけなくても問題ないため、下り坂を走る際には気をつけましょう。 ブレーキを定期的に点検する ブレーキの定期的な点検も重要です。ブレーキを踏んだときに違和感がないか、ブレーキオイルやブレーキ関連の部品に問題がないか日常的に確認しておきましょう。 フェード現象が起きたら何をしたらよい? フェード現象が起きてしまったときは、エンジンブレーキを使うかブレーキを冷やして対処します。それぞれの方法について詳しくみていきましょう。 エンジンブレーキを使う フェード現象が起きているときは、ブレーキのペダルを踏んでもクルマは減速しません。ブレーキペダルを踏んでも減速しないと気づいたら、アクセルペダルから足を離すか、低いギアにチェンジしてエンジンブレーキを活用しましょう。 ブレーキを冷やす フットブレーキが効かないことに気づいたら、エンジンブレーキを使って少しずつスピードを落としましょう。フットブレーキを使わずに走行すれば走行風でブレーキを冷やすことができ、フットブレーキの効果を回復させられる場合があります。 クルマを止めてブレーキを冷やす場合は、路肩や駐車場など安全な場所に停車し、ブレーキの熱を下げましょう。30分ほど停車すれば、ブレーキを適温に戻せます。 ただし、ブレーキを冷やしてブレーキの効果を回復させられるのは、フェード現象にいち早く気づいた場合です。フェード現象が進行し、ベーパーロック現象が起きてしまうと、ブレーキを冷やしても本来の性能まで回復できない場合があります。フェード現象やベーパーロック現象が起きたときは、なるべく早くプロに点検してもらい、ブレーキの修理や部品交換などを実施してください。 まとめ 今回はフェード現象が起きる原因、防止策、対処法を紹介しました。 運転中にブレーキが効かなくなると、大きな事故を起こしてしまうかもしれません。そうならないためにも、運転するときはフットブレーキだけでなくエンジンブレーキも併用して運転しましょう。 もし、運転中にブレーキが効かないことに気づいたら、無理に運転を続けようとせず、エンジンブレーキを使って速度を落とし、安全な場所に車を止め、救援を依頼してください。 また、フェード現象が起きないよう日頃からブレーキを踏んだときに違和感がないか確認したり、ブレーキ周辺の定期点検を行ったりしておきましょう。
引っ越しする際には車検証も住所変更しなければなりません。車検証の住所変更は、必要書類をいくつか揃えなければならないほか、15日以内に手続きを行う必要があります。この記事では、車検証の住所変更をしなければならない理由や手続きの手順、発生する費用などを紹介します。 車検証の住所変更をしなければならない理由 車検証の住所変更をしないと、車に関する通知が自宅に届きません。罰金を科せられるケースもあるため、住所が変わったらすみやかに手続きしましょう。まずは、車検証の住所変更をしなければならない理由を紹介します。 そもそも車検証とはどのような書類? 車検証とは、車が保安基準に適合していることを証明する書類です。車の権利関係や課税に関する情報を明確にするための書類でもあります。車検証には所有者や使用者、車に関する情報が記載されており、運転する際は必ず車に備え付けておかなければなりません。 デジタル化推進により2023年1月4日以降は、従来の車検証の1/4の大きさで、ICタグが搭載されたものが発行されます。記載事項に変更があった際や車検時に陸運局へ出向く必要がなくなるため、スムーズな更新手続きが可能です。 また、車検証に記載されている所有者の住所に自動車税の納付書やリコールの通知が届くため、居住地が変わった場合は必ず住所変更をしておきましょう。 車検証の住所変更をしないとどうなる? 車検証の住所変更をしないと、自動車税の納付書が旧住所に届いてしまうため、税金の納付をし忘れる可能性があります。期日までに納付しないと延滞金が発生するほか、車検の更新や売却もできなくなります。 また、車検証の住所変更をしないとリコールの通知も届きません。リコール通知が届かないとリコール対象車か把握できないほか、改修を受けないと保安基準に適合していない状態となることもあるため注意が必要です。リコールを受けなかったことが原因で事故を起こした場合は、車の所有者や使用者が責任を問われる可能性があります。 なお、車検証の住所変更の期日は、住所に変更があってから15日以内にと定められています。期日を過ぎると50万円以下の罰金が科せられる可能性があるため、すみやかに手続きしましょう。 車検証の住所変更の手順 車検証の住所変更の手順をあらかじめ把握しておくと、スムーズに手続きできるでしょう。続いて、車検証の住所変更の手順を紹介します。 車検証の住所変更をするための事前準備 車検証の住所変更をする前に、管轄の役所で転入手続きを済ませておきましょう。先に転入手続きを済ませないと、住所変更に必要な新住所の住民票を入手できません。 また、住所変更手続きをする際は、車庫証明も必要です。自宅から2km以内の駐車場を保管場所として申請しなければならないため、敷地内に止められない場合は、周辺の月極駐車場を事前にチェックしておきましょう。 車検証の住所変更手続きをする場所 車検証の住所変更手続きは、住所を管轄する陸運局で行います。軽自動車の場合は、住所を管轄する軽自動車検査協会で変更手続きをします。 普通車と軽自動車では、車検証の住所変更手続きする場所が異なるため、混同しないように気をつけましょう。なお、管轄の陸運局と軽自動車検査協会は以下から確認できるため、参考にしてみてください。 ・陸運局・軽自動車検査協会 準備する書類について 車検証の住所変更手続きに必要な書類は、普通車と軽自動車で異なります。それぞれの必要書類を紹介します。 普通車(登録車)の場合 普通車の住所変更手続きに必要な書類は、以下のとおりです。 【自分で用意する書類】 【陸運局で入手できる書類】 車検証 申請書(第1号様式) 使用者の住所を証明する書類 手数料納付書 車庫証明書 自動車税申告書 ナンバープレート※管轄が変わる場合 委任状 ※第三者が手続きする場合 希望番号の予約済証 ※希望ナンバーを取得する場合 手数料印紙 350円分 使用者の住所を証明する書類は、新旧住所の移り変わりが記載されている以下が必要です。 ・個人......住民票もしくは戸籍謄本・法人......商業登記簿謄本 新旧住所の移り変わりが記載されていない場合は、以下で代用できるため、参考にしてください。 ・個人......住民票の除票もしくは戸籍の附票・法人......商業閉鎖登記簿謄本等 出典:国土交通省東北運輸局「Q1.自動車の名義変更や住所変更はどのようにすればよいですか?」 また、陸運局の管轄に変更がある場合は、旧ナンバープレートを返却する必要があります。たとえば、練馬区から足立区に引っ越した場合、練馬ナンバーから足立ナンバーになるため管轄の陸運局が変わります。 管轄の陸運局に変更がなくても、好きな数字を選べる「希望ナンバー」を申請する場合も旧ナンバープレートを返却しなければなりません。 軽自動車の場合 自動車の住所変更手続きには、以下の書類が必要です。 【自分で用意する書類】 【軽自動車検査協会で入手できる書類】 車検証 自動車検査証記入申請書(軽第1号様式) 使用者の住所を証明する書類 申請依頼書 ※第三者が手続きする場合 ナンバープレート※管轄が変わる場合 軽自動車税申告書 希望番号の予約済証 ※希望ナンバーを取得する場合 使用者の住所を証明する書類として、マイナンバーが記載されていない住民票、もしくは印鑑登録証明書を提出する必要があります。 車が法人名義の場合は、以下のうち1点が必要なため用意しておきましょう。 ・商業登記簿謄本・登記事項証明書・印鑑証明書 上記の書類がない法人は、公的機関が発行する以下のうち1点が必要です。 ・事業証明書・営業証明書・課税証明書・電気、水道料金などの領収書 また、軽自動車は普通車のように車庫証明書を取得する必要がありません。ただし、車の保管場所を確保していることを届け出る「保管場所届出」が必要な地域もあります。住所変更時は不要なものの、後日管轄の警察署で届出をしなければならない地域もあるため、保管場所届出が必要かどうか確認しましょう。 なお、管轄の軽自動車検査協会に変更がない場合は車を持ち込まずに住所変更ができます。 字光式ナンバーを希望する場合は「字光式車両番号指示願」も必要なため、忘れずに持参しましょう。 参考:軽自動車検査協会「住所変更(引っ越し)」 住所変更の手続きの流れ 住所変更の手続きは、普通車か軽自動車かによって流れが異なります。それぞれの手続きの流れは以下のとおりです。 【普通車】1.管轄の陸運局へ出向く2.ナンバープレートを外す3.手数料納付書と申請書、自動車税申告書を入手して記入する4.整備振興会の窓口で350円分の印紙を購入して手数料納付書に貼り付ける5.検査登録事務所の窓口に必要書類を提出する6.住所変更後の車検証を受け取る7.自動車税事務所の窓口で税申告をする8.旧ナンバープレートを返却する9.新しいナンバープレートを受け取る10.封印取付場でナンバープレートに封印をしてもらう 【軽自動車】 1.管轄の軽自動車検査協会へ出向く2.申請書や軽自動車税申告書を入手して記入する3.「総合案内窓口」へ必要書類を提出する4.旧ナンバープレートを返却する(ナンバープレートの変更を伴う場合)5.住所変更後の車検証を受け取る6.新しいナンバープレートを受け取る(ナンバープレートを変更する場合)7.「自動車税事務所」の窓口で税申告をする 普通車と軽自動車の大きな違いは、手続きする場所が異なる点です。手数料や封印の取付の有無にも違いがあるため、スムーズに住所変更手続きができるよう、事前に流れを把握しておきましょう。 また、車検証の住所変更は自動車販売店や行政書士に手続きの代行を依頼できます。陸運局や軽自動車検査協会は、平日9〜16時頃までしか手続きを受け付けていないため、期日までに住所変更を行えないケースもあるでしょう。 代行費用が発生するものの、スムーズに住所変更を行えるため、時間内の手続きが難しい場合は依頼を検討してみてください。 車検証の住所変更にかかる費用 車検証の住所変更をする際は、陸運局でかかる手数料に加えて、住民票や車庫証明の交付料も発生します。 住所変更にかかる具体的な費用は以下のとおりです。 ・手数料 350円・住民票 300円程度・車庫証明 2,500円程度・ナンバープレート 1,500円程度 ※管轄の運輸支局に変更がある場合 希望ナンバーや字光式ナンバーを申請する場合は、以下の費用が発生します。 ・希望ナンバー 4,000円程度・字光式ナンバー 6,000円程度 また、賃貸の敷地内や月極駐車場を保管場所にする場合は「保管場所使用承諾書」を、車庫証明の申請時に警察署へ提出する必要があります。保管場所使用承諾書には、管理会社の署名や捺印が必要であり、数千円〜数万円程度の発行手数料がかかるケースがあることも把握しておきましょう。 まとめ 車検証は、保安基準に適合していることを証明するほか、車の権利関係や課税に関する情報を明確にするための書類です。住所に変更があってから15日以内に陸運局や軽自動車検査協会で住所変更手続きをする必要があります。期日を過ぎると50万円以下の罰金が科せられる可能性もあるため、住所が変わった場合はすみやかに手続きしましょう。 なお、車検証の住所変更は自動車販売店や行政書士に手続きを代行してもらうことが可能です。陸運局や軽自動車検査協会の開庁時間に自分で手続きできない場合は、業者に代行してもらうことも視野に入れましょう。
積雪や道路の凍結により、車の事故を不安に思う方もいるでしょう。雪道で事故を防ぐには、スリップしやすい状況や対策方法を事前に把握しておく必要があります。この記事では、雪道の車の事故の種類やスリップしやすい状況、対策方法などを紹介します。 雪道の車の事故の種類 雪道では、スリップして人や車にぶつけたり後ろから追突されるなどの事故が発生します。まずは、雪道の車の事故の種類を紹介します。 スリップで人や車にぶつけた 雪道ではタイヤがグリップ力を失うため、スリップで人や車にぶつける事故が多発しています。たとえば、スリップにより歩行者や対向車などとぶつかるといった事故です。なかでも路面が凍結しているアイスバーン上は、積雪路よりもスリップしやすいため大変危険です。 また、アイスバーン上はハイドロプレーニング現象により、ブレーキやハンドル操作が効きにくくなる危険性があります。ハイドロプレーニング現象とは、タイヤと路面の間の生じた水膜により浮いた状態となり、車をコントロールできなくなることです。 アイスバーン上はスリップしやすいほか、ブレーキやハンドル操作が効きにくいことも把握しておきましょう。 後ろから追突された 雪道で後ろから車に追突される事故も珍しくありません。雪道は滑りやすくブレーキが効きにくいため、後方車に追突される可能性があります。自分が加害者になる可能性も十分あるため、注意して運転しなければなりません。 また、道路や前方車の状況によっては急ブレーキをかけるケースもあるでしょう。ABSが搭載されていない車で急ブレーキをかけると、タイヤがロックされブレーキやハンドル操作が効かなくなるため、前方車に追突する危険性が高まります。 ABSは、急ブレーキをかけた際にタイヤがロックすることを防ぐ装置です。年式が古い場合はABSが搭載されていない可能性もあるため、雪道を運転する前に装備されているかどうか確認しましょう。 雪に埋まった動けなくなった 雪道では、タイヤが空回りして身動きが取れなくなるケースもあります。車は本来、タイヤが路面をグリップすることで、進みたい方向に走行できます。 しかし、積雪によりタイヤが路面を上手くグリップできないため、車は前に進めません。雪に埋まって動けなくなった場合は、自力で脱出するかロードサービスを呼ぶ必要があります。 また、雪に埋まった状態で後ろから追突されるケースもあるため、停車中はハザードランプをつけましょう。 雪道でスリップしやすい状況とは 雪道で最もスリップしやすいのは、路面が凍結しているときです。凍結している路面はスリップしやすいほか、道路が濡れているだけのようにも見える特徴があり大変危険です。路面の凍結に気づかず、普段どおりの速度で走行してしまうため、事故を起こしやすい傾向にあります。 現に2019年に起きた雪道での交通事故の件数は、積雪時の1,178件に対し、凍結時は2,576件と約1.4倍も多く発生しています。死亡事故は積雪時が9件に対し、凍結時は30件と約3.3倍も多く発生しているため、注意して運転しなければなりません。 また、凍結時の事故は単路で起きやすい傾向にあります。単路とは、中央が定められていない道路のことです。単路のほかに、以下の場所でも凍結によるスリップが起きやすい傾向にあるため、把握しておきましょう。 ・交差点付近・カーブ・橋やトンネルの出入り口 なお、積雪時はわだちによりハンドルが取られ、危険を察知しても回避しにくいため事故が発生しやすい傾向があります。凍結時より事故の件数は少ないものの、交差点や単路で発生しやすいため、注意して運転しましょう。 参考:東京海上日動公式サイト「冬道でスリップしないためには」 雪道で車の事故をしないための対策 雪道で事故をしないための対策を把握しておくと、自分と車の身を守れる可能性があります。続いて、雪道で車の事故をしないための対策を紹介します。 スタッドレスタイヤを過信しない スタッドレスタイヤは、雪道で高いグリップ力を発揮するものの、過信すると事故につながる可能性があります。スタッドレスタイヤを装着していてもスリップする可能性は十分にあるため、注意して運転しなければなりません。 たとえば、スタッドレスタイヤの溝がなくなってきた際や、空気圧が低下している場合もスリップしやすい傾向があります。なかでも、路面が凍結したアイスバーン上は、特にスリップしやすいため注意が必要です。アイスバーンは、橋やトンネルの出入り口と交差点付近に発生しやすいため、参考にしてください。 なお、道路の状況次第ではタイヤチェーンを装着していないと、走行できないケースもあります。豪雪地帯を走行する場合は、タイヤチェーンを車に備えましょう。 十分に車間距離を取る 雪道は通常の路面より停止距離が長いため、十分に車間距離を取る必要があります。停止距離とは、運転手が危険を察知してブレーキを踏み始めてから車が完全に停止するまでの距離のことです。「空走距離+制動距離=停止距離」で算出します。 空走距離と制動距離の意味は以下のとおりです。 ・空走距離......危険に気づいてからブレーキが実際に効き始めるまでの距離・制動距離......ブレーキが効き始めてから実際に車が停止するまでの距離 車間距離が十分ではない場合に急ブレーキを踏むと、前方車に追突する危険性があります。車間距離を十分に取っていれば事故を防げる可能性が高まるため、日頃から意識して運転しましょう。 また、雪道では速度を落として走行することも大切です。速度が早すぎる場合は、なるべくフットブレーキは使用せず、エンジンブレーキを活用して安全に減速しましょう。 急ブレーキや急ハンドルは避ける スリップ事故は、急ブレーキや急ハンドルした際に発生する傾向にあります。急ブレーキではなく、数回に分けてブレーキを浅く踏む「ポンピングブレーキ」を活用しましょう。カーブを走行する際は、十分すぎるほど減速してから慎重に曲がることをおすすめします。 なお、雪道では急発進も危険です。発進する際は、ブレーキを離したときに車が微動する「クリープ現象」を活用して、ゆっくり走り出しましょう。 ホワイトアウトしたときは安全地帯で停車する ホワイトアウトしたときは、時速10km/h前後までゆっくり速度を落とし、安全地帯で停車しましょう。ホワイトアウトとは、大雪や吹雪が降った際に、前方や周囲の視界が奪われる現象のことです。周囲が開けた平な道や峠道、路肩に積雪がある道路で発生しやすい特徴があります。 一瞬で数十m先が見えなくなり、周囲の状況を把握できないため、ホワイトアウトしている中での運転は大変危険です。たとえば、前方車への追突や、事故現場にそのまま突っ込んでしまうなどの事故を起こす可能性があります。後方から追突される可能性もあるため、安全地帯で停車する際はハザードランプをつけましょう。 なお、大型車が付近にいる場合は雪が舞い上がりやすいため、後方や反対車線を走行する際は注意して運転する必要があります。 雪と事故の関係性 平年より降雪量が多いと、雪害による死亡事故も増える傾向があります。総務省によると、令和2年11月〜令和3年4月の雪害による死亡事故の件数は110件です。 令和2年12月14日〜21日にかけて強い冬型の気圧配置が続いたため、北日本から西日本の日本海側中心で大雪だった背景があります。なお、発生した死亡事故のうち、98件が屋根の雪下ろし時の除雪作業中によるものです。 また、降雪量が多いと死亡事故に加えて、雪害による救急事故も増える傾向があります。東京消防庁によると、平成30年1月は降雪後に滑って転倒した際の救急事故が多発しました。 現に平成30年1月22日は、東京でも20cmを超える積雪が観測され、4年ぶりに大雪が降りました。降雪量が平年よりも多い場合は事故が発生する可能性が高まるため、気象情報をチェックしましょう。 出典:消費者庁公式サイト「雪や凍結路面が関係する事故 データと事例」 まとめ 雪道ではスリップで人や車にぶつけたり、後ろから追突されるなどの事故が発生します。特に路面が凍結している道路で事故が起きやすいため、降雪時は十分注意して運転しなければなりません。 雪道ではスタッドレスを過信せず、車間距離を十分取って急ブレーキや急ハンドルを避けて運転する必要があります。ホワイトアウト時は運転を中断し、解消されるまで安全地帯で停車しましょう。 また、平年より降雪量が多いと事故が増える傾向にあるため、雪道を運転する予定がある場合は気象情報をよくチェックしておきましょう。
車のカタログの価格表示を見ると、メーカー小売価格と並んで、「北海道地区メーカー小売価格」と掲載されているのを見たことがある方もいるのではないでしょうか。これは、「寒冷地仕様車」であることを意味しています。では、寒冷地仕様車とはどのような車なのでしょうか。今回は、寒冷地仕様車とはどのような車で、標準仕様の車とどのような違いがあるのか解説します。 寒冷地仕様車とは 車のカタログやWebに掲載されている情報を見ると、「北海道地区メーカー小売価格」といった表示があったり、注釈で「寒冷地仕様を選択した場合」と書かれていたりすることがあります。 寒冷地仕様車とは、寒冷地で使うことを考えた仕様になっている車のことです。寒冷地仕様車は、雪が降る地域や気温が低い地域での使用を想定しているため、標準仕様車より装備や機能を追加・強化しています。 寒冷地仕様車の標準仕様車と異なる点 寒冷地仕様車と標準仕様車は、具体的にどこがどのように違うのでしょうか。 バッテリーやオルタネーターの容量 寒冷地仕様車は、容量が大きいバッテリーを搭載したり、発電量が多いオルタネーターを装備したりしています。 このようなバッテリーやオルタネーターが使われているのは、気温が低い環境でエンジンをスムーズにかけられるようにするためです。 ワイパーの特性 ワイパー周辺も寒冷地仕様に変更されているケースが多いです。 寒さが厳しい場所では、凍結しにくいワイパーに変更されます。また、ワイパーに付着した雪や氷を除去する装置「ワイパーディアイサー」が装備されます。 凍結防止対策の有無 寒冷地仕様車は、走行することによって付着する雪や水などによって発生する凍結を防止するための装備が取り付けられています。下回りの凍結を防止するためのアンダーカバーやミラーのヒーターは凍結を防止するための装備品です。このような凍結防止対策も寒冷地仕様車ならではの特徴です。 暖房機能 暖房機能が充実しているのも寒冷地仕様車ならではのポイントです。寒冷地仕様車では、シートヒーターやリアヒーターダクトが追加されます。このように寒冷地仕様車は、シートヒーターや後席のヒーターなどによって、乗員が快適に過ごせるよう工夫されています。 サビ対策 寒冷地仕様車は、サビへの対策が強化されているケースが多いです。 路面凍結の恐れがある道路では、凍結防止剤が散布されることが多々あります。この凍結防止剤には塩分が含まれており、凍結防止剤が付着したまま車を放置すると、またたく間にサビてしまいます。このように、走行環境を考慮した対策が講じられていることが特徴です。 冷却水の濃度 寒冷地仕様車では、冷却水の濃度が高くなっていることがほとんどです。気温が低い環境で冷却水が凍結しないよう寒冷地仕様車では濃度が高い冷却水に変更されています。 寒冷地仕様車のメリット ここでは、寒冷地仕様車の主なメリットを2つ紹介します。 寒冷地でも快適に運転できる 寒冷地仕様車は、寒さが厳しい場所や地域でもトラブルなく運行できるように工夫されています。そのため、寒冷地でも快適に運転できることがメリットです。 凍結のリスクが低い 寒さが厳しい時期は、エンジンがかかりにくかったり、下回りが凍結したりする恐れがあります。このような寒さによるトラブルを減らすことができるのも寒冷地仕様のメリットです。 寒冷地仕様車のデメリット ここからは、寒冷地仕様車のデメリットについて紹介します。 普通仕様車よりも価格が高い傾向がある 寒冷地仕様車は、標準仕様車より価格が高い傾向にあります。車種によって、価格は異なりますが、標準仕様の車より数万円ほど高いケースが多いようです。 使用頻度によっては割高になる 寒冷地仕様車は、寒さが厳しい環境で使うことを想定した装備や機能が追加されている車です。そのため、寒い地域や場所に行かないのに寒冷地仕様車にすると、車輌価格が割高になります。車の使い方を考えて、寒冷地仕様車にするか標準仕様車にするかを決めましょう。 寒冷地仕様車はこのような人におすすめ 寒冷地仕様車は、次のような人におすすめです。 ・寒さが厳しく、降雪や積雪がある場所や地域に住んでいる人・ウインタースポーツを楽しむために定期的に寒い場所に行く人・寒暖差が激しい場所へ行き来する人・寒冷地への引っ越しや移住を考えている人 上記に当てはまる人は寒冷地仕様車の購入を検討するとよいでしょう。 まとめ 寒冷地仕様車は、寒さが厳しい環境でも快適に車を使えるよう装備や機能の強化・追加をした車です。雪が降り積もる地域に住んでいる方はもちろん、ウインタースポーツなど寒い場所でなければ楽しめないアクティビティが趣味の方も寒冷地仕様車を検討してみるとよいでしょう。
バッテリー上がりやガラスの曇り・凍結など、冬にはさまざまな車のトラブルが起こりやすいです。雪が降らない地域でも、トラブルが発生する可能性があるため、万が一に備えて対処法・予防法を知っておきましょう。この記事では、冬に起こりやすいトラブルとその対処法、予防法について解説します。 冬に起こりやすい車のトラブルとその対処法 冬に起こりやすい車のトラブルは、以下のとおりです。 ・バッテリー上がり ・ガラスの曇り・凍結 ・エンジンオイルが硬くなる ・冷却水が凍結する ・タイヤが雪に埋まる ・ウォッシャー液が出ない ・タイヤがパンク・バーストする それぞれの詳細と、対処法について解説します。 バッテリー上がり 冬にはバッテリー上がりが発生しやすいです。気温が低下すると、バッテリー液の温度も低くくなり性能が落ちてしまいます。 また、冬場は日照時間が短くライトを使用する時間が長く、寒さでエアコンの使用頻度も高くなって、車の放電量が増えます。これらがバッテリー上がりが起こりやすい原因です。 対処法 バッテリーが上がってしまったときの対処法は、以下のとおりです。 ・専用のバッテリー充電器で充電をする ・他の車から電気を分けてもらう ・ロードサービスを呼ぶ 車のバッテリーが上がると、運転できなくなるのはもちろんのこと、事故に発展する危険もあります。 ガラスの曇り・凍結 冬はガラスの曇りや凍結のトラブルが発生しやすいです。車内のエアコンを使用すると、ガラスの氷は次第に溶けていきますが、車外との気温差でガラスが曇ってしまうこともあります。 対処法 ガラスが曇ってしまったり、凍結してしまったときの対処法は、以下のとおりです。 ・凍結箇所にぬるま湯や水をかけて溶かす ・曇り止め防止のデフロスターやデフォッガーを使用する ・エアコンの外気導入で車の内と外の温度差を少なくする ・解氷スプレーなどのグッズを使用する フロントガラスの曇りや凍結は、視界が悪くなり車の運転にも影響を及ぼします。ガラスの曇りや凍結を事前に防止しておきましょう。 エンジンオイルが硬くなる 冬はエンジンオイルが硬くなるトラブルも発生しやすいです。気温が下がるとエンジンオイルの温度も低下し、粘度が変化して硬くなります。エンジンオイルの種類によっては、気温の低下で粘度が変わると、エンジン内部を循環できなくなってしまうことがあります。 対処法 エンジンオイルが硬くなってしまったときは、エンジンをかけてオイルを温めましょう。エンジンの劣化や故障にもつながるため、気をつけたいトラブルです。 冷却水が凍結する 車の冷却水にはエチレングリコールなどが含まれており、水に比べると凍結しにくいです。しかし、寒冷地ではまれに冷却水が凍結してしまうこともあります。また、寒冷地で生活していなくてもスキー場など寒冷地に行くときには注意が必要です。 対処法 冷却水が凍結してしまったときの対処法は、以下のとおりです。 ・オーバーヒート防止のため、エンジンをかけない ・凍っていない液体を抜く ・温かいお湯を入れて溶かす ・エンジンがオーバーヒートしたら安全な場所に停車し、ロードサービスを呼ぶ 冷却水が凍ってしまうと、配管やエンジンの内部にまでひび割れが発生してしまうことがあり、エンジンの劣化や故障にもつながります。冷却水が凍結しないよう事前に対策しましょう。 タイヤが雪に埋まる 積雪の多い地域では、タイヤが雪に埋まるトラブルも発生しやすいです。駐車時にタイヤが雪に埋まってしまった場合には、車の下の雪をスコップなどで取り除きます。 また、車が雪に埋もれて立ち往生してしまったときに、エンジンをかけたままにしておくと一酸化炭素中毒になる可能性もあり大変危険です。 対処法 タイヤが雪に埋まってしまったときの対処法は、以下のとおりです。 ・柔らかい雪の場合は、ゆっくり前進と後進を繰り返して脱出する ・車がまったく動かない場合は、タイヤの下にフロアマットなどを敷いて車を動かす ・周りに救援を求め、状況によっては警察などに連絡をする 運転中にタイヤが雪に埋まってしまった場合には、ハンドル操作が思うようにできなくなってしまい、場所によっては事故を招きかねません。まずは、安全な場所に移動しましょう。 ウォッシャー液が出ない バッテリー液やエンジンオイルと同様に、気温が低下するとウォッシャー液が凍って出なくなってしまうことがあります。ウォッシャー液はエタノールが含まれているため、凍りにくい液体ですが、極度に気温の低い地域にいる場合は気をつけなければなりません。 また、ウォッシャー液が凍らなくても、ノズルが凍結してしまうことがあります。たとえウォッシャー液が正常だとしても噴出できなくなるため、関連する部品の状態もよく確認しましょう。 対処法 ウォッシャー液が出なくなってしまったときの対処法は、以下のとおりです。 ・エンジンをかけて、温めてから使用する ・ノズルやノズル周辺が凍っている場合は、お湯や温風で溶かす タイヤがパンク・バーストする 冬には、タイヤのパンクやバーストといったトラブルも発生しやすいです。気温が低下すると、タイヤの空気圧が減少します。 また、寒さによりタイヤのゴムが硬くなってしまい衝撃に弱くなります。さらに、道路の落下物が雪に埋もれていて、気づかずに踏んでしまうことも多いです。 対処法 タイヤがパンクしてしまったり、バーストしてしまったときの対処法は、以下のとおりです。 ・急ブレーキを踏まない ・ハンドルをしっかり持って、減速しながら安全な場所に移動する ・ロードサービスを呼ぶ タイヤのパンクやバーストは大きな事故につながる恐れがあります。空気圧やタイヤの劣化は寒くなる時期の前に点検しておくと、パンクやバーストといったトラブルを回避できます。 冬の車のトラブルを防ぐ方法 冬の車のトラブルは、事前に準備しておくと回避できるものが多いです。主な防止策は以下のとおりです。 ・スタッドレスタイヤを装備する ・硬化しにくいエンジンオイルに交換する ・凍結しにくいタイプのウォッシャー液に交換する ・バッテリーをチェックしておく ・ガラスを清掃しておく それぞれ詳しく解説します。 スタッドレスタイヤを装備する 積雪しない地域であっても、みぞれや雨が降った日には地面が凍結しやすいです。積雪しない地域では、ノーマルタイヤで冬を越すことも多いですが、安全性を考えるのであればスタッドレスタイヤの使用をおすすめします。 そもそも沖縄県以外の地域では、雪が降っているときにノーマルタイヤで走行すると道路交通法違反となります。また地域によっては、スタッドレスタイヤだけでなくチェーン装着が必須となるところもあるため、旅行などで寒冷地を訪れる際には注意が必要です。 硬化しにくいエンジンオイルに交換する エンジンオイルが硬化している場合には、走行前にエンジンをかけてオイルを温める必要があります。毎回温めるのは面倒なため、寒い地域で車に乗る方は、オイルの温度が低い状態でも走行できるようなエンジンオイルに交換しましょう。 適切なエンジンオイルは車種により異なり、車の取扱説明書に記載されています。また、エンジンオイルは数字とW(Winter)の組み合わせで、低温側粘度がわかります。最も数字の低い0Wは-35℃まで対応可能です。 凍結しないタイプのウォッシャー液に交換する ウォッシャー液にもさまざまな種類があり、寒い地域で使用するのであれば凍結しないタイプのものを選びましょう。また、通常ウォッシャー液は水で希釈して使用しますが、冬場は濃度を濃くすることも重要です。 たとえば、エタノール10%くらいの原液の場合には、原液と水を1対1で希釈すると凍結温度は-2℃程度です。しかし、これを原液のまま入れれば-ス6℃程度まで耐えられるようになります。 バッテリーをチェックしておく バッテリーが上がるトラブルを防ぐために、定期的な点検や交換は必須です。バッテリーの寿命は2〜3年といわれています。寿命が近づくにつれトラブルが発生しやすくなるため、定期的な点検をおすすめします。 また、週に1回30分を目安に車を走らせることも、バッテリー上がりの防止策として有効です。信号待ちや渋滞の少ない道を選びましょう。 ガラスを清掃しておく ガラスに汚れが付着していると、汚れの不純物が水と混ざり凍結しやすくなります。そのため、凍結を防ぐためにガラスを綺麗にしておきましょう。 また、凍結するのは車外のガラスだけではありません。車内のガラスも凍結するため、綺麗にしておく必要があります。 まとめ 積雪の多い地域や、寒さが厳しい地域では、車のトラブルが発生しやすいです。急なトラブルに備えて、対処法を知っておきましょう。また、リスクを回避するためにもできる限りの対策をおすすめします。
フロントガラスの凍結は冬場に起こりやすいトラブルです。特別な道具がなくても凍結部分を溶かせるため冷静に正しく対処しましょう。また、凍結防止に役立つグッズを使うのも1つの方法です。この記事では、フロントガラスの凍結の対処法や予防法、注意点などについて詳しく解説します。 車のフロントガラスが凍ったときの対処法 車のフロントガラスが凍ったときには、以下の対処法を試してみてください。 ・車を温めてから発進する ・氷をヘラやスクレイパーで取り除く ・ぬるま湯をかける ・解氷スプレーを吹きかける ・解氷用ウォッシャー液を使う それぞれ詳しく解説します。 車を温めてから発進する フロントガラスの凍結の対処法として最も簡単な方法は、車を温めてから発進することです。車のエンジンをかけてエアコン(暖房)をつけると、車内が温まりフロントガラスの氷も次第に溶けていきます。 フロントガラスが凍るほどの寒い日は車内の温度も低下しており、寒さで手がかじかんでハンドルを握ることも難しくなりがちです。前もって車内を温めておくと、フロントガラスの氷を溶かせるだけでなく、車に乗り込んだときにすでに暖かい状態のため、スムーズに運転を始められます。 また、車にはデフロスターやデフォッガーが備えられています。デフロスターは、フロントガラスとフロントドアガラスの内側の曇りを取るもので、デフォッガーはリアウィンドウの内側の曇りをとるものです。本来ガラスの曇りを取るものですが、氷を溶かすことにも効果があります。 氷をヘラやスクレイパーで取り除く 薄く張った氷であれば、ヘラやスクレイパーを使ってとることも可能です。ただし、調理器具や工具として使用するプラスチック製や金属製のものは、フロントガラスを傷つけてしまう恐れがあり使用すべきではありません。 カー用品店や通販で、車の氷を取り除く専用のヘラやスクレイパーを購入しましょう。ただし、車用のヘラやスクレイパーであっても、分厚い氷の場合には取り除くまでに時間がかかってしまうことがあります。エアコンやデフロスターを併用しながら行いましょう。 ぬるま湯をかける ぬるま湯や水をかければ、氷を溶かせます。ただ、熱湯をかけると外気温との差でフロントガラスがひび割れてしまう可能性があるため、避けましょう。また、気温の低い日には、ぬるま湯や氷をかけた瞬間から凍ってしまうこともあるため注意が必要です。 適温は40度前後です。耐熱のビニール袋に入れて氷をなぞると効率よく溶かせます。 解氷スプレーを吹きかける フロントガラスが凍ったときには、カー用品店や通販で販売されている解氷スプレーの使用も効果的です。 取扱いは非常に簡単で、スプレーをフロントガラス全体に吹きかけるだけで、氷が溶けます。ぬるま湯や水のようにかけた瞬間に凍る心配もありません。 解氷スプレーにはアルコールが含まれており、アルコールの主成分であるエタノールの凍結温度は約-114℃です。水の凍結温度が0℃のため、エタノールは凍結しにくいことがわかります。そのため、アルコールが手元にある場合には、水で2倍希釈すると手作り解氷スプレーを作ることも可能です。 ただし、車のボディにかかるとワックスなどのコーティングが剝がれてしまうこともあるため注意しましょう。 解氷用ウォッシャー液を使う フロントガラスの凍結頻度が高い場合には、ウォッシャー液を解氷用のものにすることもおすすめです。 ウォッシャー液は汚れを落とすための液体です。ボンネット内のウォッシャータンクに入れて使用します。このウォッシャー液を解氷用のものに変えると、噴射時にフロントガラスの氷を溶かせます。 ただし、解氷用ウォッシャー液とその他のウォッシャー液は混ぜて使用できません。そのため、すでにタンクに入っている他のウォッシャー液が空になってから、解氷用ウォッシャーを入れる必要があります。 車のフロントガラスが凍結する仕組み フロントガラスが凍る仕組みの1つに「放射冷却」があります。放射冷却は、物体が外に熱を出して冷えることで、熱湯を放置しておくといずれ温度が下がり水になる現象です。 曇りや雨の日には上空に雲がかかっており、この雲が蓋のような役割をするため、地面の熱が上空に逃げにくくなっています。一方、雲がない晴天の日は地面の熱が上空に逃げやすく、冷え込みます。 また、フロントガラスの氷は霧が固まってできており、気温が5℃を下回ると霧が発生します。通常水が凍るのは0℃からですが、晴れている日こそ放射冷却が起こりやすく、日中と夜間の気温差が大きいほど凍結しやすいです。 さらに湿度が高く、空気中の水蒸気が多い日も凍結しやすいため、注意しましょう。 車のフロントガラスの凍結を防ぐ方法 放射冷却の仕組みを知れば、凍結しやすい日がある程度予測できます。そのため、凍りやすそうな日には、凍結を防ぐために事前に対策しておきましょう。 ここからは、フロントガラスの凍結を防ぐ方法について解説します。 凍結防止シートを取り付けておく カー用品店や通販で購入できる凍結防止シートをフロントガラスにつけておくと、凍結を防止できます。 フロントガラスの大きさは車種によって異なり、凍結防止シートもさまざまな大きさのものが販売されています。ドアに挟むタイプのシートは挟むだけの余分が必要なため、車に合ったサイズのものを選びましょう。 また、夏場にも使えるUVタイプのものや、急な雨にも対応しやすい撥水加工がされているものなどシートによって機能や価格も異なります。 撥水スプレーを使用する 凍結予防には、フロントガラスに水をつきにくくする撥水スプレーも効果的です。凍結防止シートのように付けたり外したりする必要がなく、フロントガラスに吹きかけるだけのため手軽に使用できます。また、水がつきにくくなるのにあわせて、汚れもつきにくいです。 撥水スプレーをしていると、万が一フロントガラスが凍結をしてもヘラやスクレイパーでとりやすくなります。撥水効果の高いシリコン系、持続力が高いフッ素系と種類によって効果も異なるため、用途に合ったものを選びましょう。 油膜や汚れを落としておく 凍結を予防するには、フロントガラスの油膜や汚れを落としておくことも大切です。フロントガラスが汚れていると、水に汚れの不純物が混ざり氷結点が高くなります。 フロントガラスの凍結には、放射冷却や霧の発生が大きく関係していますが、温度がさほど低くない日でも凍結している場合には、汚れが付着している可能性があります。水性の汚れは水やカーシャンプーで落ちますが、油性の汚れは油膜除去剤による研磨がおすすめです。 固着した汚れはセルフでは落としにくいこともあるため、無理に落とそうとせずお店に相談しましょう。 車のフロントガラスの凍結時の注意点 フロントガラスの氷を溶かす際には、注意しなければならない点がいくつかあります。 ・熱湯をかけない ・ワイパーで取り除かない ・氷をたたき割らない それぞれ詳しく解説します。 熱湯をかけない 氷を手っ取り早く溶かすために熱湯をかければよいと考える方もいるかもしれませんが、フロントガラスがひび割れてしまうため、熱湯は絶対にNGです。 ガラスは温度が上がると膨張し、下がると収縮します。また、熱が伝わる速度が遅く、熱を通しにくいという性質ももっています。そのため、熱湯をかけるとフロントガラスの外側は膨張しますが、熱が伝わりにくいため内側は膨張しません。この変化に耐えられず、ガラスはひび割れてしまいます。 ワイパーで取り除かない フロントガラスの凍結をワイパーで取り除こうとすると、ワイパーが故障してしまう恐れがあります。 ワイパーには、ワイパーブレードというフロントガラスの表面の汚れや雨水を取り除くゴムがついています。凍結をワイパーで取り除こうとすると、ワイパーブレードのゴムが剥がれてしまう可能性があります。 また、ワイパー自体が折れてしまったり動かなくなってしまうこともあり、使用すべきではありません。 氷をたたき割らない フロントガラスに分厚い氷ができてしまったときには、ハンマーなどで叩き割ろうとする方もいますが、これもNG行為の1つです。 力加減を間違えれば、フロントガラスを叩き割ってしまう危険があるためです。フロントガラスの修理や交換は高額で、数万円~数十万円もの費用がかかる場合もあります。 まとめ フロントガラスの凍結は、寒冷地でなくても起こりやすいものです。凍ったままの状態では前が見えづらく、事故などを起こしやすくなります。 フロントガラスの凍結防止のためにさまざまな便利グッズが販売されているため、ぜひ活用してみてください。また、凍結させないために日頃からフロントガラスを綺麗にしておくことも大切です。 もし凍結してしまった場合にも適切に溶かせば問題ありません。ただし、熱湯をかける、氷を叩き割るなどのNG行為を行えば、フロントガラスがひび割れてしまったり、車が故障してしまう可能性もあるため注意が必要です。
「ダットサンサニーの売却を考えているけれど、どうすれば少しでも高く買い取ってもらえるのか」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。今回はダットサンサニーを少しでも高く売りたい方に向けて、ダットサンサニーのリセールバリューのポイントや高く売るコツをお伝えします。 ダットサンサニーのリセールバリューのポイント ダットサンサニーのリセールバリューのポイントは以下のとおりです。 ・クルマの状態が良好かどうか ・走行距離 ・事故歴 メンテナンスが適切に行われ、定期的に整備や修理が行われているとリセールバリューが高くなる傾向があります。また、走行距離が少ないほうがリセールバリューは高くなり、車の事故歴やオーナー数が少ないほうが高く売却できるでしょう。 ダットサンサニーといえば、ツーリングカーレースで活躍したB110とB310が有名ですが、買取相場を見るとレースでの活躍はあまり関係ありません。重要なのは、やはり車のコンディションです。 また、ダットサンサニーは、長期にわたりたくさんの人に愛用されてきたモデルであるため、カスタマイズされた車輌も多く出回っており、オリジナルコンディションと大差ない価格で取引されています。 ダットサンサニーを高く売るコツ ダットサンサニーを高く売るコツは以下のとおりです。 ・メンテナンスをしておく ・整備記録簿を残しておく ・専門買取業者で売る それぞれ詳しくみていきましょう。 メンテナンスしておく ダットサンサニーの査定額を少しでも高くするためには、車の定期的な整備が重要です。ブレーキの点検やエンジンオイル、タイヤの交換など定期的なメンテナンスを行うことで車の機能が正常に保たれるため、査定時の評価も高くなるでしょう。 また、車の内装・外装の清掃や手入れも重要です。車の内装・外装は清潔な状態を保ち、傷や汚れがあれば修理やメンテナンスをしておきましょう。 整備記録簿を残しておく 整備記録簿とは、整備や修理を行ったときに、その内容を記載するものです。整備記録簿があることで、査定時に定期点検やメンテナンスをしてきたことを証明できます。適切なメンテナンスをしてきたことを証明するためにも、整備記録簿は大切に保管しておきましょう。 専門買取業者で売る ダットサンサニーを高く売るためには売り方が重要です。中古車を売る方法には、「専門買取業者」「一括査定業者」「ネットオークション」があります。 専門買取業者に依頼すると、豊富な経験と知識、高いスキルをもつスタッフによる、丁寧な査定を受けられます。特にダットサンサニーのような古いモデルは、専門知識をしっかり身につけていないと正しく査定できません。そのため、いわゆる「旧車」と呼ばれる古いクルマに特化した業者に依頼すると安心でしょう。 一括査定業者は、一度に複数の業者に査定申し込みできます。また、複数の業者から見積りを取ることが可能です。いくつもの業者のなかから最も高い査定額を出してくれた業者に売却できるという点は大きなメリットですが、一度に何社にも依頼するために営業電話が何度もかかってきて煩わしいという点はデメリットでしょう。 ネットオークションは、基本的にどんな車種でも出品できますが、一般ユーザー同士で売買するため市場の価格より低い金額で売れてしまう可能性があります。 さまざまな売却方法がある中で、ダットサンサニーを高く売りたいなら、ダットサンサニーを得意としている専門買取業者で査定するとよいでしょう。 ダットサンサニーの魅力や歴史 ダットサンサニーは1966年に誕生したモデルです。当時では珍しく一般公募で名前が決定し、ダットサンサニーから始まったサニーシリーズは2004年まで製造・販売されました。日産の歴史あるモデルのサニーシリーズは、コンパクトなサイズと燃費のよさが特徴で、日本国内だけなく海外でも人気を博したモデルとなっています。 また、初代ダットサンサニーに搭載された直列4気筒のA型エンジンは軽量で、低回転から高回転まで軽快に回ることが魅力です。このエンジンはモデルチェンジのたびに改良され続け、歴代モデルに搭載されました。 2代目モデルは1970年に発売され、初代よりボディサイズが大型化し、フロントサスペンションに本格的なマクファーソン・スラット式独立懸架が採用されたモデルです。また、 1971年には「サニトラ」の愛称で親しまれるピックアップトラック型のサニートラックB120型が発売され、北米市場で人気を集めました。 1973年に発売された3代目は、それまでの直線的なデザインから曲線を多様したデザインに変更されています。また、1976年に排気量1,600ccのエンジンを搭載しました。 1977年に誕生した4代目は「ひろびろサニー」というキャッチコピーで販売され、キャッチコピーのとおり広い居住空間が確保されたモデルでした。デザインは再び直線基調のデザインに戻り、それまでのリーフ式だったリアサスペンションが4リンクコイルへと一新されたのが特徴です。 5代目からブランド名からダットサンが廃止され「サニー」で統一されました。そのため、ダットサンサニーは1966年から1980年の間に製造・販売された車を指します。 加えて、初代から4代目まで、どのモデルもTSレースや富士フレッシュマンレースで優勝を果たすなど輝かしい成績を残したことでも有名です。 ダットサンサニーのレースの主な優勝歴は以下のとおりです。 1970年 全日本富士ストックカー200マイルレース TS1300クラス優勝 1973年 '73日本ブランプリ SS1クラス優勝 1974年 '74全日本選手権鈴鹿フォーミュラーレース SS1クラス優勝 '74JAFグランプリ TSクラスにて優勝 まとめ 今回はダットサンサニーのリセールバリューのポイントについてお伝えしました。特に重要なポイントはクルマのコンディションです。定期的にメンテナンスを行い、正常な状態を保っておきましょう。 また、ダットサンサニーは発売から半世紀以上経つ古いクルマです。を高く売りたいのであれば、専門の買取業者への依頼をおすすめします。
原油の高騰により、近年ガソリン価格は上昇し続けています。冬のハイブリッド車は、従来よりも20%〜30%程度燃費が落ちるといわれているため、ガソリン代をなるべく抑えたい方もいるでしょう。この記事では、冬にハイブリッド車の燃費が落ちる理由や、ガソリン代をなるべく抑える方法を紹介します。 冬にハイブリッド車の燃費が落ちる理由 冬にハイブリッド車の燃費が落ちる理由は、車内を温める暖房にあります。ガソリン車の暖房はエンジンの熱源を活用しており、コンプレッサーが作動しないため燃費への影響はありません。一方、ハイブリッド車はEV走行やアイドリングストップにより、熱源を作るタイミングが少なく「暖機運転」を行うため燃費が落ちます。 ハイブリッド車の暖機運転とは、電気モーターからエンジン作動へ強制的に切り替えて、車全体をじっくりと暖めることです。ほとんどのハイブリッド車は、冷却水の温度が50℃以下になると暖機運転が始まります。なお、適正な冷却水の温度は70℃〜95℃です。車内を暖めようとエンジンが作動し、ガソリンを消費するため暖房を使うと燃費が落ちる仕組みです。 また、最近では冷気を抑えるシャッターをフロントグリルに搭載したり、ヒートポンプ式を採用したりするなど、暖房によって燃費が悪化しないよう対策されています。ヒートポンプ式とは、家庭用のエアコンと同じ仕組みで熱を発生させるため、燃費に影響しません。対策されているとはいえ、燃費悪化を完全に防げるわけではないため、暖房に弱いことを理解したうえでハイブリッド車を所有する必要があります。 冬でもハイブリッド車の燃費をなるべく落とさない方法 冬のハイブリッド車の燃費低下は仕方ないため、なるべく落とさない方法を知りたい方もいるでしょう。続いて、冬でもハイブリッド車の燃費をなるべく落とさない方法を紹介します。 エンジンが暖まってからエアコンをつける エンジンが暖まってからエアコンをつけると、冬でもハイブリッド車の燃費低下を抑えられます。なぜなら、エンジンが暖まっていない状態でエアコンをつけると、回転数が跳ね上がりガソリンをより消費するためです。ただし、エンジンが暖まるまで運転を待つ必要はありません。通常どおり運転を行い、ある程度エンジンが暖まったらエアコンをつけましょう。 エアコンの設定温度を下げる エアコンは、設定温度が低いほど使用するエネルギーを抑えられます。目的地が近い場合は、なるべく暖房は避けて、電力で作動するシートヒーターやステアリングヒーターを使用してもよいでしょう。 また、自動で低燃費走行をしてくれる「ecoモード」を使うことも、なるべく燃費を抑える方法の1つです。燃費を抑えられるとはいえ、パワーが落ちる特徴があるため、使う場面を考慮する必要があります。たとえば、高速道路や追い越し時などでアクセルを強く踏むと、逆にガソリンを無駄に消費してしまうため注意しましょう。 なお、暖房を使う際は外気導入ではなく、内気循環にしておくと温まった空気が車内を循環するためおすすめです。ただし、長時間内気循環にすると車内の二酸化炭素が増え、眠くなるケースもあります。30分に1回は、外気導入に切り替えて車内に酸素を取り入れましょう。 基本の燃費向上テクニックを使う ハイブリッド車に限らず、以下の基本の燃費向上テクニックを使うと、なるべく燃費を落とさずに走行できます。 ・急発進や急減速を避けて緩やかに運転する・不要な荷物を降ろして車を軽くする・適正な空気圧を保つ・エンジンオイルを適正に交換する 上記は地道な方法ではあるものの、確実に燃費向上につながるため、参考にしてみてください。 まとめ ハイブリッド車の暖房はガソリン車と異なり、暖機運転によりエンジンが作動するため燃費が落ちます。一定の条件が揃うと、強制的に暖機運転に切り替わるため、冬に燃費がある程度落ちることは仕方ありません。 ただし、エンジンが暖まってからエアコンを使ったり設定温度を下げたりすれば、燃費の低下を抑えられます。基本の燃費向上テクニックを使うことも、燃費低下を抑える方法の1つです。紹介した方法を実践し、冬のガソリン代を抑えましょう。
冬は車の燃費が悪くなる条件が多く揃っており、1年の中で2月が特に低下する傾向にあります。冬に燃費が悪くなる原因や対処法を知って、少しでもガソリン代を抑えたい方もいるでしょう。この記事では、冬に車の燃費が悪くなる原因や対処法を紹介します。 冬に車の燃費が悪くなる原因 財団法人省エネルギーセンターによると、春や秋が最も燃費がよく、寒冷地では夏との差が30%弱に達するほど燃費が悪くなるといわれています。 参考:財団法人省エネルギーセンター監修「Recoo会員燃費データの季節変動 まずは、冬に車の燃費が悪くなる原因を紹介します。 ガソリンの気化が不足する 気温の低下によりガソリンが気化しにくくなるため、冬は燃費が悪化します。気化とは、液体が沸騰により蒸発して気体になることです。気化しなくなるとエンジンからのパワーが伝わりにくくなり、車はガソリンの噴射量を増やすため、燃費が悪化します。 エンジンが温まるまでに時間がかかる エンジンには、適温になるまで回転数が上がる「アイドルアップ」という装置が搭載されています。冬はエンジンが冷えているため、早く温めようとアイドリングの回転数が上がり、ガソリンをより多く消費するため燃費が悪くなります。エンジンの回転数を示すタコメーターは、エンジンが温まった状態や夏の走り出しに比べて上がっています。冬と夏でどの程度違うのか確認してみましょう。 エンジンオイルがどろっとしている 気温が低い冬はエンジンオイルの粘度が高まるため、燃費が悪化します。エンジンオイルがどろっとしているとエンジンがスムーズに回転せず、ガソリンの噴射量が増えるため、燃費が悪化します。 空気密度の関係 冬は空気密度が高まることにより、酸素密度も上がるため燃費が悪化します。車の排気ガスの通り道である触媒には「02センサー」が搭載されており、酸素の濃度の検知が可能です。 02センサーは、排気ガスに含まれている酸素量をもとに、ガソリンの噴射量を調整します。酸素密度が上がったことにより、使いきれなかった酸素を燃やそうとガソリンの噴射量を増やすため、燃費の悪化につながります。 スタッドレスタイヤの装着 スタッドレスタイヤを装着することも、冬に燃費が悪化する原因の1つです。スタッドレスタイヤは、路面の食いつきをよくするためにノーマルタイヤより柔らかいゴムで作られています。タイヤのゴムが柔らかいと、ノーマルタイヤより接地面が多くなり転がり抵抗が増すため、燃費が悪化するという仕組みです。 また、スタッドレスタイヤは路面の食いつきを考慮し、ゴム部分が厚く製造されています。ゴム部分が厚いことによってタイヤが重くなることも、燃費が悪化する理由の1つです。 冬の車の燃費低下を抑える方法 冬の燃費低下はある程度仕方ないため、少しでも抑える方法はないか気になる方もいるでしょう。続いて、冬の車の燃費低下を抑える方法を紹介します。 エアコンの使用を最小限に抑える A/Cスイッチをオフにし、暖房だけを使えば冬の燃費低下を抑えられます。車の暖房は冷却水の熱を使用しており、ガソリンを消費するわけではないため、燃費への影響はありません。しかし、A/Cをオンにするとエアコンのコンプレッサーが作動するため、ガソリンを消費します。燃費低下を抑えたい場合は、A/Cスイッチをオフにした状態で走行しましょう。 ただし、車の暖房には除湿効果がなく、車内の温度が高くなりガラスが曇りやすい傾向にあります。フロントガラスが曇っている状態では、安全に関わるため燃費を気にせずA/Cをオンにして、車内を除湿しましょう。 オイル交換を適切に行う オイル交換を適切に行うと燃費効率が向上するため、冬の燃費低下を抑えられます。オイルの汚れや劣化は、エンジン内に不純物が溜まる原因であり、本来の性能を発揮できません。 また、オイル交換を適切に行うことは、劣化したオイルの循環を防ぎエンジンの調子が向上する効果もあるため、故障するリスクを軽減できます。オイル交換を適切に行い、燃費低下を抑えつつ、エンジンの調子も向上させましょう。 なお、燃費低下を抑えるには「低燃費オイル」も効果的です。低燃費オイルとは、経済性に優れているエンジンオイルの一種であり、5%程度の燃費向上が期待できます。ただし、大排気量のスポーツカーや輸入車などはエンジンが破損する可能性があるため、取扱説明書をしっかり読んでから使用しましょう。 タイヤの空気圧を適切に調整する タイヤの空気圧を適切に調節すると、冬の燃費低下を抑えられます。タイヤの空気圧が低い場合、路面への接地面が多くなり転がり抵抗が増えるため、ガソリンを多く消費してしまいます。タイヤが本来の性能を発揮できるよう、空気圧を適切に調整しましょう。 ただし、空気圧が高すぎるとタイヤの寿命を縮めてしまうほか、小さな衝撃でも破裂する恐れがあるため注意しましょう。また、タイヤの適正空気圧はタイヤのサイズによって異なります。運転席ドアを開けた際のセンターピラーや給油口に、適正空気圧が記載されたラベルが貼られているため、確認してみてください。 スタッドレスタイヤを装着する期間を短くする スタッドレスタイヤを装着する期間を短くすると、冬の燃費低下を抑えられます。スタッドレスタイヤは、凍結した道路で効果を発揮するものの、乾いた路面では燃費が低下するだけのため装着する期間を考慮しなければなりません。 また、12月までにスタッドレスタイヤへ履き替えるように推奨するディーラーや販売店もあります。特に、東北地方や北陸地方の場合は、11月頃には履き替えたほうがよいでしょう。一方、雪が頻繁に降らない太平洋側の地域は、12月後半〜1月頃に装着しても問題がないケースもあります。 雪が頻繁に降らない地域に住んでいる場合は天気予報をよく確認し、装着する期間を調整しましょう。装着期間を短くすることによりスタッドレスタイヤの摩耗を防げるため、経済的なメリットもあります。 まとめ 冬は気温が低いため、ガソリンが気化しにくくなったりエンジンが温まるまで時間がかかったりするなど、燃費が低下する条件が揃っています。冬の車の燃費低下を抑えるには、エアコンの使用を最小限に抑えて、オイル交換を適正に行う必要があります。 また、タイヤの空気圧を適正に調整し、スタッドレスタイヤの装着期間を短くすることも効果的な方法です。電気代や食品などのほかに、ガソリンも高騰しているため、少しでも燃費低下を抑えて車の維持費を節約しましょう。