旧車売買の豆知識

車の相続と同時に一時抹消登録はできる?方法や必要書類を紹介
旧車売買の豆知識 2023.08.28

車の相続と同時に一時抹消登録はできる?方法や必要書類を紹介

手間の問題から相続手続きと同時に一時抹消登録をしたい方もいるでしょう。「移転抹消登録」を行えば、相続と同時に一時抹消登録ができます。この記事では、相続と同時に一時抹消登録する方法や必要書類などを紹介します。 一時抹消登録とは 一時抹消登録とは、車の登録を一時的に解除し、一旦保管しておく際に行われる手続きのことです。廃車にするわけではないため、再登録すれば公道を走行できます。ただし、車検の満了を迎えている場合は再度取得してからでないと、再登録できません。また、一時抹消登録のほかに、車を解体して廃車にする際に行う「永久抹消登録」もあります。一時抹消登録のように再度公道を走行できません。一時抹消登録と永久抹消登録はそれぞれ異なる手続きのため、混同しないよう注意しましょう。 相続と一時抹消登録を同時に行う方法 通常は、一旦相続人に名義変更してから一時抹消登録を行います。ただし「移転抹消登録」をすれば、相続人への名義変更と一時抹消登録を同時に手続きできます。移転抹消登録とは、名義変更をしつつ一時抹消登録を行うことです。 続いて、相続人への名義変更と一時抹消登録を同時に行う「移転抹消登録」の方法について紹介します。 必要書類 相続する車の移転抹消登録をするには、以下の書類が必要です。 1.被相続人の戸籍謄本※死亡した事実や相続人全員を確認できるもの2.遺産分割協議書※相続人が複数いる場合のみ3.相続人の印鑑証明書4.相続人の実印※代行を依頼する場合は委任状に実印を押印5.車検証6.ナンバープレート前後2枚7.OCR申請書(第1号様式)※名義変更用8.OCR申請書(第3号様式の2)※一時抹消登録用9.手数料納付書10.自動車税申告書 7〜10は陸運局でも入手できるため、手続き当日に記入しても問題ありません。また、必要書類に漏れがあった場合は手続きが受理されないため、不備がないか確認しておきましょう。 手続きの流れ 移転抹消登録を行う際の手続きの流れは、以下のとおりです。 1.車検証で所有者が被相続人になっているかを確認する2.相続手続きと一時抹消登録の必要書類を揃える3.管轄の陸運局の窓口で印紙を購入し「手数料納付書」に貼り付ける4.抹消登録を実施している窓口に必要書類を提出する5.「登録識別情報通知書」を発行してもらう6.陸運局内に隣接している「自動車税事務所」で税申告をする7.ナンバーセンターにナンバープレートを返却する 手続きする前は、まず所有者が被相続人になっているのかを確認しましょう。被相続人が車をローンで購入していると、所有者はローン会社になっているケースもあります。所有者がローン会社になっている場合は、残債を完済をして被相続人名義に変更してからでないと、移転抹消登録ができません。 ローン会社に車を相続する旨を伝えて、被相続人名義へ変更する「所有権解除」を行いましょう。 また「登録情報識別情報通知書」とは、普通車の一時抹消登録をした際に交付される書類のことです。再登録や廃車する際に必要なため、紛失しないよう大切に保管しておきましょう。 なお、ナンバープレートを返却する際は、ネジの上に被せてある「封印」も外します。封印はアルミ状でできており、東京都なら「東」埼玉県であれば「埼」と刻印されています。以下の順に沿えばネジの溝を潰さずに外せるため、ナンバープレートを返却する際の参考にしてください。 1.封印の溝にマイナスドライバーを差し込む2.封印をめくる3.プラスドライバーでネジを回す 一時抹消登録を選択するケース 一時抹消登録は、車を形見として残しておきたいときや、価値が高くなってから売りたい場合などに行います。続いて、一時抹消登録を選択するケースを具体的に紹介します。 車には乗らないが形見として残したい 車には乗らないが形見として残しておきたい場合は、一時抹消登録するとよいでしょう。ただし、長期間使用せずに保管すると車は劣化し続けるため、定期的な手入れが必要です。例えば、湿気で車内にカビが生えないよう、定期的に換気や掃除をしなければなりません。 また、車を長期間放置するとバッテリーが上がってしまうため、エンジンがかからなくなります。いざ「売却しよう」もしくは「車検を取得して乗ろう」と思った際に、レッカーを手配しなければ買取店や整備工場まで車を搬送できません。車に関する知識がある場合は、バッテリーを外して可能な限り劣化が進まないよう、対策しておくとよいでしょう。 なお、2017年より「記念所蔵容認」の制度が設けられたため、被相続人が乗っていた車のナンバープレートを形見として残せます。一部だけでも形見として残しておきたい方は、参考にしてみてください。 価値が高くなってから売りたい 相続する車の価値が高くなってから売りたい場合も、一時抹消登録するとよいでしょう。車はプレミア価格がつくケースがあるため、相続してすぐに売却するよりも、高く手放せる可能性があります。なかでも流通台数が少ない特別仕様車や限定車は、プレミアがつくと新車購入時より高く売却できるでしょう。 ただし、全ての車種にプレミアがつくわけではないため、価値があがらず高く売却できないケースがある点に注意してください。高く売却するには、相続する車の価値が今後上がるかどうかや、中古車市場の動向を調べておく必要があります。自分で調べてもわからない場合は、プレミア価格がついた車を取り扱っている店舗や、旧車専門の業者に相談してみましょう。 相続と同時に一時抹消登録をするメリット 相続と同時に一時抹消登録をすると、自動車税や自賠責保険料の還付を受けられるなどのメリットがあります。続いて、相続と同時に一時抹消登録をするメリットを紹介します。 税金がかからない 相続と同時に一時抹消登録すると、本来であれば毎年支払う「自動車税」の納税義務がなくなります。また、自動車税の未経過分がある場合は、還付金として返戻されます。例えば8月に一時抹消登録した場合、翌月9月から翌年3月までの税金が返戻される仕組みです。 還付を受けるには、一時抹消登録してから1〜2ヶ月程度で自宅に送付される「還付通知書」を指定の金融機関の窓口に提出します。金融機関の窓口に出向く際は、身分証明書と印鑑も持参しましょう。 なお、一時抹消登録している期間は、車検を取得する必要がないため「自動車重量税」の支払い義務もありません。 自賠責保険料の還付を受けられる可能性がある 相続と同時に一時抹消登録すると、自動車税のほかに自賠責保険料の還付を受けられる可能性があります。残りの保険期間が「1ヶ月以上」ある場合に、自賠責保険料の還付を受けることが可能です。 ただし、自動車税のように自動的に還付申請が行われるわけではありません。還付を受けるには、加入している保険会社に連絡して、還付申請を行う必要があります。還付申請する際は、一時抹消登録時に発行された「登録情報識別情報通知書」が必要なため、準備しておきましょう。 再登録が可能 相続と同時に一時抹消登録をすると再登録が可能なため、公道を走行できる状態に戻せます。つまり、後に免許を取得した親族へ譲渡したり、お金が必要になった際に自由に売却したりできます。相続時は不要でも、一時抹消登録をしておけば今後車が必要になった場合に活用できるでしょう。 相続と同時に一時抹消登録をするデメリット 相続と同時に一時抹消登録をしても、車に関する全ての税金の還付を受けられるわけではありません。また、車を使用していないのに、駐車場代がかかるデメリットもあります。続いて、相続と同時に一時抹消登録をするデメリットを紹介します。 車の保管場所が必要 相続と同時に一時抹消登録をするには、車の保管場所が必要なため、場合によっては駐車場代が発生します。戸建ての住宅で、広いガレージや庭があれば駐車場代は不要です。しかし、マンションや賃貸に住んでいる場合は、車の保管場所として駐車場を契約する必要があるため、駐車場代が毎月発生します。車を保管するには、ある程度のコストがかかることを考慮したうえで、一時抹消登録をしましょう。 なお、都心は地方より駐車場代が高く設定されているため、東京都や大阪府に住んでいる場合は、さらに高いコストがかかります。 自動車重量税の還付を受けられない 相続と同時に一時抹消登録をしても、自動車重量税の還付は受けられません。自動車重量税の還付を受けるには「永久抹消登録」をする必要があります。一時抹消登録をしたとはいえ、車に関しての全ての税金が還付されるわけではないことを把握しておきましょう。 まとめ 車の抹消登録には、一時的に車の登録を解除する「一時抹消登録」と、廃車時に行う「永久抹消登録」の2種類があります。永久抹消登録してしまうと、再登録が不可能なため、二度と公道を走行できないことを把握しておきましょう。 また「移転抹消登録」をすれば、相続手続きの際の名義変更と一時抹消登録を同時に行えます。手続きする際は、相続手続きと一時抹消登録に必要な書類を陸運局に提出します。陸運局に再度出向く必要がないため、相続後に一時抹消登録を予定している場合は、同時に手続きしましょう。 なお、一時抹消登録には税金の納税義務がなくなるほか、未経過分の自動車税と自賠責保険料の還付を受けられるメリットがあります。ただし、マンションや賃貸に住んでいる場合は駐車場代が発生するため、メリットとデメリットを考慮したうえで、相続する車を一時抹消登録しましょう。

車の相続は第三者にもできる?必要書類や手続きの流れを紹介
旧車売買の豆知識 2023.08.28

車の相続は第三者にもできる?必要書類や手続きの流れを紹介

被相続人の車は、相続人だけでなく血縁関係がない第三者も相続できます。どのように手続きすればよいのか、本当に第三者に相続できるのか疑問に思っている方もいるでしょう。この記事では、第三者に車を相続する方法や、手続きパターンなどについて紹介します。 第三者に車を相続する際の手続き 第三者に車を相続してもらうには、一旦相続人名義にしてから、第三者へ名義変更する必要があります。まずは、第三者に車を相続する際の必要書類や手続きの流れを紹介します。 相続人に名義変更する 第三者が車を相続するには、まず被相続人名義から相続人に名義変更します。必要書類は以下のとおりです。 ■自分で揃える書類 ・被相続人の戸籍謄本※死亡した事実や相続人全員を証明できるもの・遺産分割協議書※相続人が複数いる場合・相続人の印鑑証明書・相続人の実印※手続きを代行してもらう場合は実印を押印した委任状・車庫証明書※被相続人と同居していた場合は不要・車検証 ■陸運局で入手する書類 ・手数料納付書・OCRシート(第1号様式)・自動車税申告書 必要書類を揃えたら以下の手順に沿って、相続人が住んでいる地域を管轄する「陸運局」で名義変更します。 1.窓口で印紙を購入し「手数料納付書」に貼り付ける2.車検証を発行している窓口に必要書類を提出する3.発行された車検証の内容に誤りがないかその場で確認する4.隣接している「自動車税事務所」で税申告をする5.ナンバー変更がある場合は「ナンバーセンター」に旧ナンバープレートを返却する6.新しいナンバープレートを取り付けて封印する 管轄の陸運局が変わり、ナンバー変更がある場合は「ナンバープレート取り付け所」で封印する必要があるため、車を陸運局に持ち込みましょう。 なお、軽自動車を相続人に名義変更する場合は、陸運局ではなく「軽自動車検査協会」で手続きします。必要書類は以下のとおりです。 ■自分で揃える書類 ・被相続人の戸籍謄本※死亡した事実や相続人であることが証明できるもの・相続人の住民票・相続人の認印・車検証 ■軽自動車検査協会で入手する書類 ・申請依頼書※手続きを代行してもらう場合のみ必要・自動車検査証記入申請書・軽自動車税申告書 第三者に名義変更する 被相続人から相続人名義にしたら、第三者に名義変更します。第三者に名義変更する際の必要書類は以下のとおりです。 ■普通車 ・相続人の譲渡証明書・相続人の実印※手続きを代行してもらう場合は実印を押印した委任状・新所有者の印鑑証明・新所有者の実印※手続きを代行してもらう場合は実印を押印した委任状・車庫証明書・車検証・手数料納付書・OCRシート(第1号様式)・自動車税申告書 ■軽自動車 ・新所有者の住民票・車検証・申請依頼書※手続きを代行してもらう場合のみ必要・自動車検査証記入申請書・軽自動車税申告書 手続きの流れは、被相続人から相続人へ名義変更する際と同様です。 また、新所有者が決まっていて必要書類が揃っていれば、1度の手続きで第三者に相続できます。1度の手続きで第三者に相続してもらうには、被相続人から相続人へ名義変更する際の必要書類も同時に提出します。陸運局や軽自動車検査協会に再度出向く必要がないため、手間を減らしたい場合は参考にしてください。 第三者に車を相続する手続きパターン 第三者に車を相続する際の手続きは、自分で陸運局に直接出向くほか、ディーラーや行政書士に代行を依頼できます。続いて、第三者に車を相続する手続きパターンを紹介します。 自分で手続きする 自分で陸運局に出向いて、名義変更手続きをします。必要書類に漏れがあると手続きが受理されないため、不備がないか確認しておきましょう。 なお、管轄の陸運局や軽自動車検査協会がわからない場合は、以下から確認してみてください。 ・陸運局・軽自動車検査協会 ディーラーに代行してもらう 陸運局の営業時間は「平日8時45分〜16時」のため、仕事や家庭の事情で出向けない場合はディーラーに代行してもらう方法もあります。車に関する手続きに精通しており、必要書類に漏れがないかを確認してもらえます。ただし、3〜8万円程度の代行費用が発生するため、費用を抑えたい方は注意してください。 また、第三者に車を相続する際の手続きは、自動車販売店にも代行を依頼できます。代行費用は3〜5万円程度と、ディーラーより安く設定されているため、費用を抑えたい方は参考にしてください。店舗によっては、手続きの代行自体を行っていない可能性があるため、事前に問い合わせて確認しておくとよいでしょう。 行政書士や弁護士に代行してもらう 行政書士や弁護士に手続きを代行してもらうことも可能です。相続に関する手続きに精通しているため、スムーズに対応してくれるでしょう。また、行政書士には相続に必要な書類の取得から、陸運局での手続きを代行してもらえます。忙しくて必要書類を取得できないときや、平日に陸運局に出向けない場合におすすめです。 なお、代行費用は1万5,000円〜6万円程度です。ただし、書類の取得から手続きを一任すると、目安の代行費用より高くなる可能性があるため注意しましょう。 まとめ 相続した車を第三者に譲渡する場合は、一旦相続人に名義変更する必要があります。必要書類が揃っていて、第三者の誰に相続するのかが決まっていれば、手続きを同時に行うことも可能です。陸運局や軽自動車検査協会に再度出向く必要がないため、手間を減らしたい場合は参考にしてください。 また、陸運局は「平日8時45分〜16時」までしか営業していないため、都合が合わない方もいるでしょう。都合が合わない場合はディーラーや自動車販売店、行政書士に代行を依頼してみてください。

車の相続手続きに法定相続情報一覧図は使える?メリットやデメリットを紹介
旧車売買の豆知識 2023.08.28

車の相続手続きに法定相続情報一覧図は使える?メリットやデメリットを紹介

車の相続において、必要書類である戸籍謄本や除籍謄本の代わりに、法定相続情報一覧図を使用しても相続手続きが可能です。とはいえ、法定相続情報一覧図にはどのようなメリットやデメリットがあるのか、把握していない方もいるでしょう。この記事では、法定相続情報一覧図の役割や申請方法などを紹介します。 法定相続情報一覧図とは 法定相続情報一覧図とは、被相続人の相続関係を一覧にした家系図のような書類のことです。法定相続人が誰なのかを法務局が証明する制度であり「法定相続情報制度」と呼ばれています。 基本的に車を相続するには、被相続人の死亡の事実と相続人全員を確認する必要があり、戸籍謄本や除籍謄本などを取得しなければなりません。ただし2017年5月29日より、法務局が発行した法定相続情報一覧図があれば、車や預金口座の名義変更、不動産の相続登記の手続きなどを行えます。 法定相続情報証明制度を利用すれば、必要書類である戸籍謄本や除籍謄本などが不要なため、遺産相続の手続きの手間を省くことが可能です。 法定相続情報証明制度の手続き方法 法定相続情報証明制度を利用するには、必要書類を揃えて法務局へ申請手続きしなければなりません。続いて、法定相続情報証明制度の手続き方法を紹介します。 手続きを進める前にチェックすべきこと 手続きする前に、法定相続情報証明制度を利用できるかチェックしましょう。被相続人の相続人でなければ、手続きを受け付けてもらえません。ただし、行政書士や弁護士、相続人の親族などに相続人が手続きを委任すれば、第三者でも申請できます。また、被相続人や相続人が日本国籍を持っておらず、戸籍謄本や除籍謄本、戸籍抄本を取得できない場合は、法定相続情報制度を利用できません。なお、相続手続きが必要な遺産が1つしかない場合は法定相続情報制度のメリットが少ないことに留意しましょう。 必要書類を揃える 法定相続情報証明制度を利用する際は、各々の本籍がある市区町村の役場で入手できる以下の書類を揃えます。 ①被相続人の戸籍謄本と除籍謄本※出生から死亡までのもの②被相続人の住民票の除票③相続人全員の戸籍抄本※被相続人が死亡した日以後のもの④申出人の氏名や住所を確認できる公的書類※運転免許証やマイナンバーカードの両面コピー 被相続人の住民票の除票が役場で廃棄されて取得できない場合は「戸籍の附票」で代用できます。 また、法定相続情報一覧図は、相続人の住所の記載も可能です。相続人の住所を記載することにより、不動産の相続登記の申請や遺言書情報証明書を請求する際に、各相続人の住民票の提出が不要になるケースがあります。住所を記載する場合は、各相続人の「住民票記載事項証明書」を用意しておきましょう。 なお、代理人に手続きしてもらうには、以下の書類も必要です。 ・委任状・申出人との親族関係を証明できる戸籍謄本※親族が代理人になる場合・資格者団体所定の身分証明書※司法書士や弁護士が代理人になる場合 法務局に出向く時間がない場合は、行政書士や弁護士、親族などに代行してもらいましょう。 法定相続情報一覧図を作成する 戸籍謄本や除籍謄本をもとに相続人を全員確認し、法務局に提出する法定相続情報一覧図を作成します。法定相続情報一覧図に記載する事項は、以下のとおりです。 ■被相続人欄・氏名・住所・本籍地・出生日・死亡日 ■各相続人欄・氏名・住所・出生日・続柄 用紙はこちらからダウンロードできるため、作成時に活用してください。 申出書を記入して法務局で申請する 申出書を記入し、揃えた必要書類と作成した法定相続情報一覧図を法務局に提出して申請します。申請できるのは、以下4つの法務局です。 ・被相続人の死亡時の本籍地・被相続人の最後の住所・申出人の住所地・被相続人の不動産の所在地 出典:法務局公式Webサイト「STEP3 申出書の記入,登記所へ申出」 また、法務局に出向くほか、郵送でも申請や発行が可能です。郵送で申請や交付を行うことを申請書に記入し、返信用の封筒と切手を同封して、法務局に送付します。法務局に出向く時間がない場合は、郵送で取得してみてください。 なお、法定相続情報一覧図は申請してから発行されるまで、1〜2週間程度かかります。当日に受け取れるわけではないため、余裕を持って申請しましょう。 車の相続時に法定相続情報一覧図を使用するメリット 法定相続情報一覧図には、相続手続きを簡略化できるメリットがあります。なぜなら、車のほかに不動産の相続登記の申請や、被相続人名義の預金の払い戻しなどの手続きにも使用できるからです。 被相続人の遺産が複数あり、法定相続情報一覧図を使用せずに手続きすると、場合によっては戸籍謄本や除籍謄本などを、何度も取得しなければならないケースもあるでしょう。なお、戸籍謄本は1通450円程度、除籍謄本は750円程度の取得費用がかかり、複数枚取得すると数千円程度負担する必要があります。 一方、法定相続情報一覧図は取得費用が発生せず、一度申請してしまえば5年間は再交付が可能なため、相続する遺産が多くても必要書類を何度も取得する手間を省けます。また、相続税を申告する際も、戸籍謄本や除籍謄本などの代わりに法定相続情報一覧図を提出すれば手続きが可能です。 車の相続時に法定相続情報一覧図を使用するデメリット 法定相続情報一覧図は、申請時に手間がかかるほか、相続手続きによっては使用できないケースがあります。デメリットを考慮したうえで、使用するか検討してみてください。続いて、法定相続情報一覧図を使用するデメリットを紹介します。 申請時に手間がかかる 法務局で法定相続情報一覧図を発行してもらうには、被相続人が出生してから死亡するまでの戸籍謄本や除籍謄本などが必要であり、すべて揃える手間がかかります。また、法定相続情報一覧図を自身で作成しなければならない手間もあります。 とはいえ、1度申請してしまえば、以後の戸籍謄本や除籍謄本などの収集は不要です。以下のように名義変更が必要な遺産が複数ある場合は、法定相続情報一覧図を発行した方が、効率良く相続手続きができます。 ・不動産・預貯金・株券・車・船舶 使用できないケースがある 法定相続情報一覧図は、手続きによっては使えないケースがあります。なぜなら、2017年に開始したばかりの制度であり、一部の金融機関や証券会社では対応してもらえないからです。 便利な制度のため、今後は対応が進んでいくと予想されていますが、現時点で使用できるかどうかは各機関の判断に委ねられています。法定相続情報一覧図で手続きできない場合は、再度戸籍謄本や除籍謄本などを取得する手間がかかります。法定相続情報一覧図を使用できるかどうか、事前に問い合わせて確認しておくとよいでしょう。 再交付は申出人しかできない 法定相続情報一覧図の再交付は、基本的に申出人しかできません。相続手続きする遺産が多かったり、他の相続人が必要だったりと、最初に発行した枚数では足りなくなるケースもあるでしょう。他の相続人では再交付してもらえないため、申出人の手間が増えるデメリットがあります。ただし、申出人が委任状を提出すれば、親族もしくは行政書士や弁護士などの資格者でも再交付が可能です。

JAFに故障車の移動を依頼するときのポイントとは?自動車保険のロードサービスとの違いについても解説
旧車売買の豆知識 2023.08.28

JAFに故障車の移動を依頼するときのポイントとは?自動車保険のロードサービスとの違いについても解説

車のトラブルが起きたときに頼りになるのがJAFです。今回は、JAFに故障車の移動を依頼する際のポイントを解説します。また、その他のロードサービスとの違いについても解説していますので、JAFに入会しようか検討している方やロードサービスについて知りたい方は参考にしてみてください。 JAFには故障車のレッカー移動を依頼できる 車が故障したときは、JAFにレッカー移動(ロードサービス)を依頼できます。JAFのサービスは多岐にわたり、その中でも代表的なのが「故障車の移動」です。 JAFのロードサービスは、JAFの会員以外も利用できます。利用料金は、JAF会員の場合は15kmまで無料、以降1kmごとに730円で、非会員の場合は1万3,130円〜です。 故障車のレッカー移動が必要になるケース 車の故障には、自走できるケースと自走できないケースがあります。レッカー移動が必要となる場合は、「自走できないケース」です。 自走できない車の故障には、タイヤのパンク、交通事故、運転に支障がある故障などがあります。車が故障したときにレッカー移動が必要かどうかわからないときはJAFに問い合わせて、レッカー移動が必要かどうか聞いてみるとよいでしょう。 JAFに故障車の移動を依頼するときに知っておきたいポイント ここからは、JAFに故障車の移動を依頼するときに知っておきたいポイントを5つ紹介します。車が故障し、JAFにロードサービスを依頼するときには、次のことを覚えておくとよいでしょう。 2名まで同乗できる JAFにロードサービスを依頼したときは、最大2名までJAFのサービスカーに乗ることができます。JAFのサービスカーによっては1名までしか乗ることができないケースがあるため、ロードサービスの依頼をするときに何人まで同乗できるか確認しておくとよいでしょう。もし、サービスカーに同乗できない場合は、公共交通機関やタクシーなどの利用を案内してくれます。 到着までの目安時間 JAFや自動車保険のロードサービスの到着時間は、そのときどきで異なりますが、おおよそ1時間前後かかるといわれています。そのため、直近に予定がある場合は、関係者に遅れる旨を伝えたり予定をキャンセルしたりする必要があるでしょう。楽しみにしていた旅行やレジャーなどの予定への影響を防ぐためにも、日頃から車の点検をしておくことをおすすめします。 JAFの連絡方法 JAFに連絡する方法は、3つあります。 1つめが電話です。ナビダイヤルで繋がる番号と通話料定額プラン用の番号があるため、JAFのサイトで確認してみてください。 2つめが、アプリで呼ぶ方法です。AppleとAndroidのどちらにも対応しています。また、アプリの場合は、GPSで現在地を特定できるため救援場所の説明を省略できたり、アプリの画面で質問に答えるだけでロードサービスを要請できたりします。さらに、ロードサービスカーの「現在地」や「到着時間」を確認することも可能です。 3つめがFAXです。JAFでは、聴覚に障害がある方や会話が困難な方など、電話で連絡のできないドライバーのためにFAXによる救援要請を受け付けています。 JAFの利用料金 JAF会員の料金は、個人・家族・法人で異なります。 個人で入会する場合は、基本的に入会金+年会費で6,000円です。ただし、自動振替や数年分をまとめて支払うと割引が適用されます。詳しくはJAFの公式サイトなどで確認してみてください。 家族で会員になる場合は、個人会員1名につき、5名まで会員になることができます。家族会員の場合は、入会金が無料となり、年会費が半額の2,000円となります。家族でJAFに入会しようと考えている方は、家族会員で入会しましょう。 法人会員の場合は、入会金が2,000円、法人特定会費が2,000円、車両特定会費が2,000円と、合計6,000円で入会できます。2年目以降は入会金が発生しないため、4,000円で継続することが可能です。また、車1台に対し車両特定会費が2,000円かかるため、2台分入会するのであれば車両特定会費が4,000円、3台分入会するのであれば車両特定会費が6,000円となります。 他のロードサービスとの違い 車のロードサービスは、JAFの他にも自動車保険の付帯サービスとして提供されていることがあります。その他のロードサービスとJAFのロードサービスにはどのような違いがあるのでしょうか。 それは、ロードサービスの提供対象が「人」か「車」かです。 JAFのロードサービスの提供対象は「人」のため、自分の車だけではなく、レンタカーや友人の車などを運転した場合に起きたトラブルにおいても、サービスを受けることができます。一方、自動車保険に付帯しているロードサービスの多くは、対象が「車」です。そのため、自分の車以外を運転しているときにトラブルが起きても、ロードサービスを利用できないことが多いでしょう。 手厚いサービスを受けたいのであれば、JAFの会員になっておくことをおすすめします。

車の相続時の自動車税は誰が払う?税額や納めないとどうなるかを紹介
旧車売買の豆知識 2023.08.28

車の相続時の自動車税は誰が払う?税額や納めないとどうなるかを紹介

自動車税は、4月1日時点で車を所有している方に課税される税金です。車の相続時の自動車税は、誰が払うのか気になる方もいるでしょう。この記事では、相続時の自動車税は誰がいつまでに支払うのか、税額や納めないとどうなるのかを紹介します。 自動車税は相続した人物が納付する 自動車税は、車を相続した新所有者に納税義務が課せられます。例えば、4月1日以降に被相続人が亡くなった後に車を相続しても、新所有者に納税義務があります。被相続人が生前に滞納している自動車税がある場合も、新所有者が引き継がなければなりません。 また、相続手続き時に名義変更後の車検証が発行されたら、陸運局内に隣接されている「自動車税事務所」の窓口で、税申告を行う必要があります。税申告する際は、自動車税申告書のほかに相続人であることを証明できる「戸籍謄本」と「遺産分割協議書」も提出しましょう。 相続した自動車税の納付期限 相続した自動車税の納付期限は、5月末日です。一部の県では、6月末日を納付期限にしている自治体もあるため、納付書を確認してみてください。 また、自動車税は毎年4月1日時点の所有者に課せられる税金であり、5月上旬〜中旬にかけて納付書が送付されます。納付書が届いてから納付期限までの期間が短いため、払い忘れがないよう注意しましょう。なお、軽自動車も普通車と同様に、納付期限は5月末日です。 自動車税はどれぐらいかかる? 自動車税は、排気量や用途に応じて税額が異なります。また「令和元年度税制改正」により、2019年10月1日以降に新規登録した車は税額が引き下げられています。自家用車の具体的な税額は以下のとおりです。 ■2019年10月1日以降に新規登録 ・1,000cc以下 2万9,500円・1,000cc〜1,500cc以下 3万4,500円・1,500cc〜2,000cc以下 3万9,500円・2,000cc〜2,500cc以下 4万5,000円・2,500cc〜3,000cc以下 5万1,000円・3,000cc〜3,500cc以下 5万8,000円・3,500cc〜4,000cc以下 6万6,500円・4,000cc〜4,500cc以下 7万6,500円・4,500cc〜6,000cc以下 8万8,000円・6,000cc〜 11万1,000円 ■2019年10月1日以前に新規登録 ・1,000cc以下 2万5,000円・1,000cc〜1,500cc以下 3万500円・1,500cc〜2,000cc以下 3万6,000円・2,000cc〜2,500cc以下 4万3,500円・2,500cc〜3,000cc以下 5万円・3,000cc〜3,500cc以下 5万7,000円・3,500cc〜4,000cc以下 6万5,500円・4,000cc〜4,500cc以下 7万5,500円・4,500cc〜6,000cc以下 8万7,000円・6,000cc〜 11万円 出典:総務省「自動車税(種別割)の税率引き下げ」 なお、自家用の軽自動車は排気量や登録日を問わず、一律「1万800円」です。 自動車税を納めないとどうなる? 自動車税を納めずに納付期限を過ぎると、督促状が送付されるほか、延滞金が発生するため注意しましょう。納税せずに滞納し続けると、銀行口座や相続した車などが差し押さえられる可能性もあります。やむを得ず滞納した際は、管轄の自動車税事務所や各自治体の納税課に相談してみてください。 また、被相続人が生前に自動車税を納めていない場合は、督促された状態のまま引き継ぐことになります。相続する前に、車が差し押さえられるケースもあるため、なるべく早く自動車税を納めましょう。

相続する車のローンの残債を確認するには?調べ方や残っている場合の対応方法を紹介
旧車売買の豆知識 2023.08.28

相続する車のローンの残債を確認するには?調べ方や残っている場合の対応方法を紹介

ローンが残っている車を相続する場合、残債は相続人が返済する必要があります。とはいえ、相続する車にローンが残っているかどうか、把握していない方もいるでしょう。この記事では、相続する車にローンが残っているかどうか調べる方法や、残債がある場合の対応方法などを紹介します。 相続する車のローンが残っているかどうか調べる方法 車をローンで購入すると、基本的に所有者はローン会社や信販会社になるため、車検証の所有者欄を見れば残債があるかどうかを確認できます。ただし、ローン完済後に自分名義に変更する「所有権解除」の手続きを行わないと、残債がなくても所有者はローン会社や信販会社のままです。また、ローンで購入しても一部のローン会社や信販会社では、契約者を所有者にしているケースもあります。 車検証だけでなく被相続人の書類や郵便物を確認したり、信用情報機関に開示請求したりすれば正確にローンが残っているかどうか確認できます。まずは、相続する車のローンが残っているかどうか調べる方法を具体的に紹介します。 書類や郵便物を確認する 書類や郵便物をチェックして、被相続人に車のローンが残っているか確認しましょう。車のローンは、契約時に今後の返済計画が記載されている「支払金一覧表」がその場で渡されるか「利用明細書」が郵送で送付されます。返済額や返済期間が記載されているため、具体的にローンがどれくらい残っているのかを確かめることが可能です。 ただし、返済の遅延や繰越返済をしていると、実際の残債と異なる可能性があります。不安な場合は、支払金一覧表もしくは利用明細書に記載されているローン会社に問い合わせて、被相続人の返済状況を照会してみてください。 預金口座からの引き落としを確認する 被相続人の預金口座からの引き落としで、ローンが残っているかどうか確認できます。「○○ファイナンス」や「○○コーポレーション」など、ローン会社や信販会社から毎月定期的な引き落としがある場合は、車のローンが残っている可能性があります。契約しているローン会社や信販会社に問い合わせて、相続する車のローンの返済状況を確認してみましょう。 信用情報機関に開示請求する 郵便物や預金口座でローンが残っているかどうか確認できない場合は、信用情報機関に開示請求する方法もあります。信用情報機関とは、ローンやクレジットカードなどの借入情報を管理している団体です。ローンの契約内容や返済状況を細かく把握しているため、開示請求すれば残債を確認できます。なお、信用情報機関に開示請求する際は以下の書類が必要です。 ・戸籍謄本※被相続人が死亡した事実と相続人を確認できるもの・開示請求する相続人の本人確認書類・1,000円分の定額小為替・信用情報開示申込書・被相続人の電話番号もしくは運転免許証番号 上記の必要書類を信用情報機関に郵送すると、開示請求した相続人の住所に、被相続人の信用情報が送付されます。 相続する車にローンが残っているときの対応方法 相続する車にローンが残っている場合、相続人が残債を引き継いでから名義変更しなければ、乗り続けたり自由に売却したりできません。続いて、相続する車にローンが残っているときの対応方法を紹介します。 一括返済して名義変更する 残っているローンを一括返済して名義変更する方法が一般的です。一括返済により車の所有権を取得できたら、自由に乗り続けたり売却できたりします。まずは、ローンがどれくらい残っているのかを把握し、一括返済できる金額かどうか確認しましょう。 ローンを引き継ぐとともに名義変更する 一括返済が難しい場合は、ローンを引き継ぐとともに名義変更する方法もあります。ただし、ローンを引き継ぐ際は相続人の審査が行われ、通らなかった場合は一括返済しなければなりません。ローンの審査に通らなかった場合は、家族間で立て替えてもらったり、相続人を変更したりして対応する必要があります。なお、ローンを引き継ぐことで、金額によっては他社への借入ができなくなる可能性があるため注意しましょう。 売却する 一括返済やローンを引き継ぐことが難しく、被相続人の車に乗る予定がない場合は、ローン会社に引き取ってもらい売却する方法もあります。車の売却金が残債を上回った場合は、差額をローン会社から受け取れます。一方、売却金が残債を下回ると、差額を支払わなければなりません。車の状態によっては、返済が必要であることも把握しておきましょう。 売却金がどれくらいなのか気になる場合は、ディーラーや自動車販売店で事前に車を査定してもらうことも可能です。なお、被相続人の車に精通している専門業者に売却すると、高く引き取ってもらえる可能性があります。例えば、外車の場合は「輸入車専門店」、クラシックカーは「旧車専門店」など、車の価値を理解した専門業者に売却するとよいでしょう。 ローンが残っている車の相続は揉めやすい ローンが残っている車の相続は、相続人間で揉めやすい傾向があります。なぜなら、車の状態によっては相続人の負債になるからです。被相続人が死亡したからといって、残債がなくなるわけではなく、基本的に相続人の誰かが引き継がなければなりません。残っているローンの額によっては、相続人の生活が苦しくなる恐れもあります。相続人間で後に揉めないよう、被相続人の車の価値がどれくらいなのかを全員で把握し、遺産分割協議書をしっかり作成しましょう。 なお、相続する車の状態が悪く、残っているローンが高額で相続人の負債になる場合は「相続放棄」も検討してみてください。相続放棄とは、全ての遺産と債務の相続権利を放棄することです。ただし、相続放棄すると他のプラスになる遺産を相続できる権利も無くなるため、メリットとデメリットを踏まえたうえで手続きしましょう。

故障車を陸送する方法とは?知っておきたいポイントや費用についても解説
旧車売買の豆知識 2023.08.28

故障車を陸送する方法とは?知っておきたいポイントや費用についても解説

故障した車を陸送したいときは、どのような方法で運搬するのでしょうか。今回は、故障車の陸送方法や車ごとに異なる点、おおよその費用、依頼から運搬までのおおよその流れについて紹介します。 故障車を陸送する方法 故障した車(自走できない車)を陸送するときは、レッカーや積載車を使って運搬することがほとんどです。故障している部位や故障車が置かれている場所などによって、レッカーで陸送するか積載車で運搬するかが異なります。 また、安全性や防犯を考慮する場合や海外へ運搬する場合などは、車をコンテナに入れて運びます。コンテナ輸送の場合は、レッカーや積載車よりも費用がかかるため、車に合った運搬方法を選びましょう。 特殊な状態にある車の陸送方法 重量が重たい車や水没している車など、特殊な状態の車は、通常とは異なる運搬方法を選ぶことになるでしょう。また、特殊な装置や人手が必要となった場合は、費用が高くなることがあります。 重量の重い車 トラックやキャンピングカーなど、車のサイズは大きくなくても車両重量が重たい車は特殊車両の扱いになることがあります。また、車の重さが重くなるほどに陸送にかかる費用が高くなります。いずれにしても、業者に見積もりを取り、どの程度の費用がかかるのかを確認しましょう。 水没している車 水没している車は、特殊車両の扱いになる場合があります。水中から引き上げられた車だけではなく、水中に置かれた状態の車も含まれます。水中にある車を引き上げる際には特殊な装置や人員が必要なため、陸送費も高くなるケースが多いでしょう。 水没車を陸送するときは、車の状態や場所を説明し、見積もりを取ることをおすすめします。 敷地内に放置された故障車 自分の敷地内に放置された故障車は、土地の所有者の判断で運び出せることがあります。他人の土地や近所に放置されている故障車を勝手に陸送することはできないため、土地の所有者や警察に相談して、その後の対応を決めましょう。 特殊な改造が施された車 特殊な改造がされた車は、パーツを取り外して運ばなければならないことがあります。車検に通る一般的な改造であれば問題なく陸送することができますが、サーキット専用車両などの特殊な車は一般的な運搬方法で運び出すことができないことがあります。特殊な改造がされている車を陸送するときは、業者に相談して運搬ができるか確認しましょう。 故障車の陸送にかかる費用 故障車の陸送費用は、関東から関西までであれば数万円前後が相場です。具体的な費用は、出発地から目的地までの距離や運搬方法、車の状態などによって異なるため、詳しい費用については陸送業者に問い合わせて確認するとよいでしょう。 故障車の陸送の依頼から積み込みまでの流れ 故障車の陸送を依頼する際は、陸送業者に問い合わせ、車の状態を伝えて、陸送費用を確認し、日時の調整をして運搬してもらうという流れになります。業者ごとに問い合わせ方法が異なるため、陸送の依頼をする際はホームページで問い合わせ先を確認してから連絡しましょう。

R35 GT-Rの維持費はどのくらい?内訳と安く押さえる方法を解説
旧車売買の豆知識 2023.08.24

R35 GT-Rの維持費はどのくらい?内訳と安く押さえる方法を解説

日本を代表するスーパーカーである日産 GT-Rは、2007年のデビューから進化を続け、今なお人気が高いモデルです。そんなGT-Rの維持費はどのくらいなのでしょうか。今回は、日産 GT-Rの維持費の内訳や目安、安く抑える方法について解説します。 R35 GT-Rの維持費の種類と目安 車を所有すると、ガソリン代、メンテナンス費、自動車税・重量税など、維持費がかかります。まず、GT-Rの維持費の種類と目安について見ていきましょう。 ガソリン代 R35 GT-Rのガソリン代は、1年間でおおよそ24万3,500円です。 これは、WLTCモード燃費が7.8km/Lと公表されているGT-Rを1年間で1万km走行した場合の計算となります。GT-Rの場合、使用する燃料はハイオクガソリンです。 2023年8月時点におけるハイオクガソリン1Lあたりの単価はおおよそ190円。このことから、1年で1万km走行した場合、24万円以上のガソリン代がかかる計算になります。 税金 税金は、1年に1回支払う自動車税と車検時にまとめて支払う自動車重量税があります。 GT-Rの場合、自動車税は6万6,500円(2019年10月までに購入していた場合)です。 自動車重量税は、2,000kg以下の分類となるため、2年間で3万2,800円。1年あたり1万6,400円となります。 つまり、税金だけで1年あたり82,900円かかるという計算です。 メンテナンス代 メンテナンス代は、車の使い方によって異なるため一概にいくらと断言することはできませんが、おおよその目安として、オイル・フィルター交換、タイヤ交換、ブレーキパッドとローターの交換を合わせると、約60万円〜100万円となります。 GT-Rには、新車装着タイヤにランフラットタイヤが装着されています。タイヤ交換の際に新車装着タイヤと同じようにランフラットタイヤにすると、4本交換でおおよそ40万円。ただ、ラジアルタイヤにすると4本交換でおおよそ20万円です。 このように選ぶタイヤによってメンテナンス費用は変動します。 修理費 修理費用は、修理する箇所や交換するパーツによって異なります。 もちろん修理することなく乗り続けることが理想ではありますが、何らかの事情によって修理が必要になった場合には、それなりの費用がかかることを覚悟した方がよいでしょう。 GT-Rは、国産車の中でも性能が非常に高いため、修理・交換するパーツによっては高価になる場合があります。 車検代 車検代は、先ほど説明した自動車重量税、車検基本料金、印紙代、自賠責保険料、部品交換費用や調整費用などの合計となります。 実際にGT-Rを所有しているオーナーの情報によると、車検費用の合計は約10万円〜20万円(1年あたり5万円〜10万円)のようです。 この金額はあくまでも必要最低限の費用となるため、交換する部品の数が増えたり、整備・調整する箇所が増えたりすると費用も高くなります。 駐車場代 駐車場代は、自分の土地の場合にはかかりませんが、借りる場合にかかる費用です。 駐車場にかかる費用は、地域によって異なるため、一概にいくらと断言することはできませんが、月極駐車場の全国平均は1ヶ月おおよそ9,000円。東京都内の場合は2万円〜5万円が相場です。 東京都内でGT-Rを所有し、1ヶ月5万円の駐車場を借りた場合、1年でかかる駐車代は60万円となります。全国の平均価格の場合、1ヶ月あたり9,000円であるため、1年あたり10万8,000円です。 任意保険料 任意保険料は、等級や年齢などによって異なりますが、30代・ゴールド免許・17等級の場合、1年あたり17万円というシミュレーション結果となりました。 もし、GT-Rを所有するのであれば、シミュレーションを使って試算してみることをおすすめします。 R35 GT-Rの維持にかかる年間費用の目安 1年あたりにかかるR35 GT-Rの維持費をまとめると次のようになります。 ・ガソリン代:約24万円・税金:8万2,900円・メンテナンス費:約60万円・車検代:約10万円・駐車代:約60万円・任意保険料:17万円 合計179万2,900円 あくまでも概算であるため、必ずこれだけの維持費がかかるとはいえませんが、GT-Rを所有するとかなりの維持費がかかるといえるでしょう。 R35 GT-Rの維持費を抑える方法 R35 GT-Rの維持費を抑える方法には、車に負荷をかけない運転を心がけることがポイントです。 急加速・急ブレーキなどをすると、エンジン・タイヤ・ブレーキなどに負担がかかり、消耗品が早く劣化してしまいます。 また、タイヤは純正と同じランフラットタイヤを推奨しますが、コストを抑えるためにラジアルタイヤに履き替えるというのも維持費を抑える方法のひとつです。 このような小さな積み重ねが、GT-Rの維持費を抑えるための方法といえるでしょう。

車をリースしている契約者が死亡したら相続できる?解約時の違約金も紹介
旧車売買の豆知識 2023.08.24

車をリースしている契約者が死亡したら相続できる?解約時の違約金も紹介

車は現金やローンで購入するほか、カーリース会社と契約して乗る方法もあります。カーリースの契約者が亡くなった場合、リース車輌を相続できるかどうか気になる方もいるでしょう。この記事では、リース車輌を相続できるかどうか、解約時の違約金などについて紹介します。 カーリースの契約者が亡くなった場合は強制解約 カーリースは基本的に中途解約が認められていませんが、契約者が亡くなった場合は強制解約されます。契約者が亡くなった場合、リース契約を相続人へ引き継ぐことはできません。そのため、契約者が亡くなった旨をカーリース会社に伝えて、解約手続きをする必要があります。 なお、以下の場合もリース契約を継続できないため、中途解約が認められるでしょう。ただし、契約内容は個々で異なるため、事前に確認が必要です。 ・事故でリース車輌が廃車になった場合・リース車輌が盗まれた場合・病気やケガなどで車を運転できなくなった場合・転勤で海外赴任する場合・契約者が自己破産した場合 死亡による強制解約でも違約金が発生する 契約者が亡くなり、強制解約になった場合は違約金が発生します。これは、リース会社は契約時に取り決めた金額が支払われることを前提にリース料金やサービス内容を設定しており、料金を受け取れないと損失を受けてしまうためです。死亡は仕方のない事情ではありますが、本来受け取れるはずの料金が支払われないと、リース会社の商売は成り立ちません。 なお、契約者が亡くなった場合に発生した違約金は、相続人が支払う必要があります。 違約金の目安は「残りの契約期間のリース料金相当」です。例えば、毎月のリース料金が3万円で、残りの契約期間が3年の場合は「108万円(36ヶ月×3万円)」の違約金が発生します。 予定より早く返済したことで、返却時の車の価値が契約時に設定された残価(返却時の車の想定価格)を上回った場合は、違約金から差額が差し引かれます。ただし、返却時に傷やへこみがあったり設定した走行距離を上回っていたりすると、車の価値が残価を下回り、追加料金が発生する可能性があるため注意しましょう。 契約者死亡でも名義変更できない? 契約者が死亡した場合でも、リース車輌の名義変更はできません。リース車輌は契約者以外でも運転できるため、名義変更すればそのまま乗り続けられると思う方もいるでしょう。ほとんどのリース会社では使用者の名義変更ができないため、契約者が死亡した場合は、解約するしかありません。リース車輌は基本的に、どのような理由でも名義変更が認められていないことに注意しましょう。 ただし、一部のリース会社では、審査に通れば契約者死亡による名義変更を認めているケースがあります。死亡による名義変更ができるかどうか、被相続人が契約しているリース会社に問い合わせてみてください。 そもそもカーリースとは カーリースとは、契約者が希望した車をリース会社が販売店で購入し、契約年数に応じて顧客に貸し出すサービスのことです。車を購入した場合、車輌本体価格や付属品のほかに、税金や車検費用などが発生するため不定期な支払いがあります。 一方、カーリースは頭金が不要で、契約期間中の税金やメンテナンス費用も月々のリース料金に含まれているため、毎月定額で車を利用できます。中古車を取り扱っているリース会社もあり、生産が終了したモデルに乗れるほか、新車より月々のリース料金を抑えることが可能です。 また、月々のリース料金は契約時に設定された残価を車輌本体価格から差し引いて、残りの金額を契約月数で割って算出しています。例えば、300万円の車の残価が100万円と契約時に設定された場合、差額の200万円を契約月数で割って支払います。車輌本体価格に加えて税金やメンテナンス費用、手数料が加算される仕組みです。 ただし、ローンの利息には含まれない税金やメンテナンス費用にも手数料が発生するため、購入するより高くなるケースがあります。契約者死亡による名義変更が可能な場合は、メリットやデメリットを考慮したうえで、リース車輌を相続しましょう。

GT-Rのおすすめエアロパーツは?選び方や購入方法についても解説
旧車売買の豆知識 2023.08.24

GT-Rのおすすめエアロパーツは?選び方や購入方法についても解説

日産が世界に誇るスーパーカーR35 GT-Rをカスタマイズして、オリジナルのR35に仕上げたい方は多いのではないでしょうか。今回は、R35 GT-Rのおすすめエアロパーツを紹介するとともに、選び方のコツや購入方法について解説します。 R35 GT-Rのエアロパーツおすすめ5選 R35 GT-Rのおすすめエアロパーツにはどのようなものがあるのでしょうか。おすすめエアロパーツを5つ紹介します。 Varis【KAMIKAZE R Super Sonic】 Varisの「KAMIKAZE R Super Sonic」には、次のバリエーションが用意されています。 【KAMIKAZE R Ver.2 FRP VERSION KIT】・F/BUMPER Ver.2+F/DIFFUSER(FRP+VSDC)・F/FENDER Ver.2+EXTENSION COVER(FRP・4PCS)・SIDE AIR PANEL(FRP・2PCS)・SIDE SKIRT with BIG UNDER BOARD (FRP)・REAR WIDE FENDER KIT(FRP・7PCS)・WIDE用AIR SHROUD(FRP)・REAR BUMPER (FRP)・REAR UNDER SKIRT (FRP) 【KAMIKAZE R Ver.2 CARBON VERSION KIT】・F/BUMPER Ver.2+F/DIFFUSER (FRP+VSDC)・F/FENDER Ver.2+EXTENSION COVER(FRP+CARBON・4PCS)・SIDE AIR PANEL(CARBON・2PCS)・SIDE SKIRT with BIG UNDER BOARD  photo(FRP+CARBON)・REAR WIDE FENDER KIT (FRP・7PCS)・WIDE用AIR SHROUD(CARBON)・REAR BUMPER(FRP+CARBON)・REAR UNDER SKIRT(FRP+CARBON) その他にもクーリングボンネットやライトウェイトトランクなど、さまざまなエアロパーツを用意しています。 WALD【Sports Line Black Bison Edition】 WALDの「Sports Line Black Bison Edition」には、次のエアロパーツが用意されています。 ・Front Bumper Spoiler(wiht Grille Cover/Front Lip/Side Duct/Under Cover/Fog Lamp)・Side Steps(F.R.P)・Rear Diffuser・Trunk Spoiler・Rear Wing Flap・Rear Over Fender(F.R.P) R35 GT-Rの原型をとどめながら、カスタマイズできるパーツが揃っています。 CHARGE SPEED【Bottom Line】 CHARGE SPEEDの「Bottom Line」には、次のエアロパーツが用意されています。 ・フロントスポイラー with ボトムライン・サイドステップ with ボトムライン・リアディフューザー with ボトムライン・3点セット(フロント・サイド・リアディフューザー)・ルーフフィン・ボンネット ダクト付・ボンネット レインカバー・エアロトランク(リアスポイラー一体型)・リアバンパーダクト・リアアンダーサイドカウル・フロントオーバーフェンダー(片側15mmワイド)・リアオーバーフェンダー(片側20mmワイド) オーバーフェンダーを取り付けると、R35 GT-Rであるものの、別の車のように見えるといった魅力があります。 ROWEN【WORLD PLATINUM】 ROWENの「WORLD PLATINUM」には、次のエアロパーツが用意されています。 ・フロントレーシングスポイラー・サイドステップ・リアバンパーエクステンション・リアフェンダーアーチエクステンション・リアウイングVer.II・トランクスポイラーVer.II 派手ではないものの存在感を引き立たせるエアロパーツが揃っています。 KUHL Racing【WIDE BODY Ver.1】 KUHL Racingの「WIDE BODY Ver.1」には、次のエアロパーツが用意されています。 ・Ver1 KRUISE KR-35RR フロントディフューザー・Ver1 KRUISE KR-35RR サイドステップ・Ver1 KRUISE KR-35RR サイドディフューザー・Ver1 KRUISE KR-35RR リアフローティングディフューザー・Ver1 KRUISE KR-35RR リアディフューザーフィン さりげなくカスタマイズできるエアロパーツが揃っています。 R35 GT-Rのエアロパーツの選び方 R35 GT-Rのエアロパーツは、予算の範囲内で好みに合ったものを選びましょう。 好みのエアロパーツを装着することでR35 GT-Rへの愛着が増します。妥協して選ぶとしばらく経ってから後悔することもあるかもしれません。日本が誇るスーパーカーをカスタマイズするときは、妥協せずにエアロパーツを選びましょう。 R35 GT-Rのエアロパーツの購入方法 R35 GT-Rのエアロパーツを購入するときは、インターネット経由でオーダーする方がほとんどです。店舗に行って購入から取り付けまで任せることもありますが、多くの方は通販でパーツのみを購入し、後日整備工場などで取り付けてもらっています。 また、エアロパーツを購入するときは、事前に整備工場にエアロパーツの取り付けを依頼しておき、整備工場にエアロパーツを送ってもらう方がよいでしょう。 パーツの中には、サイズが大きいものもあるため、自宅から整備工場に持っていくことが難しかったり、運搬中に破損したりすることもあります。そのため、整備工場に直接配達してもらい、後で車を持ち込んで取り付けてもらう方がよいでしょう。

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