旧車売買の豆知識

車庫証明は郵送では申請できない? 手続きの方法や必要書類についても解説
旧車売買の豆知識 2023.11.13

車庫証明は郵送では申請できない? 手続きの方法や必要書類についても解説

車庫証明は車の購入や転居に伴い必要となる書類です。警察署へ出向いて申請することが難しい、面倒と感じる方もいるでしょう。そんな車庫証明は郵送で申請できるのでしょうか。今回は車庫証明は郵送で申請できるのか、手続きの方法や必要書類について解説します。 車庫証明は郵送で申請できない 車庫証明は郵送では申請できません。代理申請が可能ですので車を購入した販売店に手数料を支払って代行してもらうことがほとんどでしょう。ただし、代理で可能なのは申請書の提出と受け取りに限定されるので、申請書の記入や修正については申請者本人(車両名義人)が行う必要があります。 車庫証明は郵送で受け取れる場合がある 車庫証明の受け取りは郵送で受け取ることも可能です。車庫証明申請時に地区安全協会に申し込むことで地区安全協会が代理受領し、申請者に郵送する手順となります。別途郵送事務に関わる手数料が必要ですので、詳細は各警察署か地区安全協会の窓口にお問い合わせください。 車庫証明はオンライン申請が便利 車庫証明は「自動車の保有関係手続きのワンストップサービス」によりオンライン申請が可能となりました。ごく一部の地域を除き新車・中古車ともに利用できます。受け取りに関しては警察署に出向くか郵送(電子申請後に申請先警察署に電話連絡を入れて返信用封筒を送付する必要あり)での対応となります。※詳しくは各都道府県警察ホームページを参照ください。 車庫証明の手続きの方法 続いて、車庫証明の手続きの方法について解説していきます。 必要書類 車庫証明の申請には各都道府県警察所定の申請書が必要です。 ・自動車保管場所証明申請書(保管場所標章交付申請書)・保管場所の所在地・配置図・保管場所の使用権限を疎明する書面(自己の土地の場合は自認書、他人の土地の場合は保管場所使用承諾証明書、駐車場賃貸借契約書の写しのいずれか)・保管場所申請手数料(都道府県によって異なり2,000〜2,300円)・標章交付手数料(都道府県によって異なり500~610円) 申請書の氏名・住所欄には印鑑登録証明書と同じ内容を記載します。 手続きの流れ 車庫証明の手続きは、所定の申請書に記入を行い保管場所を管轄する警察署に申請する必要があります。申請書は各都道府県警察ホームページからダウンロードすることも可能です。申請書の印刷サイズやフォーマットが異なると不受理となり、申請者本人が正規の申請書に書き直す必要があるので注意しましょう。手続き方法の手順は以下のとおりです。①申請書に記入(申請書がなければ警察署でもらうかダウンロードする)②警察署に申請、申請手数料を払込む(郵送での受け取り希望の場合は地区安全協会に申し出)③申請した警察署にて標章交付手数料を支払って受け取る(郵送の場合は希望受け取り先に発送) インターネット(電子申請)の場合①「自動車の保有関係手続きのワンストップサービス」にアクセスして申請手続き②申請後に通知される番号や情報に基づきインターネットバンキングで申請手数料を電子納付(郵送受取の場合は申請先警察署に電話で申し出を行い、返信用封筒と保管場所標章郵送希望申請一覧を同封した封筒を郵送する)③申請時に選択した警察署で受け取る。(郵送受取の場合は返送用封筒に記入した住所に届く)

車庫証明は直線距離2km以内が原則!取得の要件や例外などを解説
旧車売買の豆知識 2023.11.13

車庫証明は直線距離2km以内が原則!取得の要件や例外などを解説

車庫証明を取得するためには、自宅から駐車場までの距離や支障なく入出庫できるなどの要件を満たさなければなりません。今回は、保管場所の要件について解説します。距離をはじめとした車庫証明の要件について知りたい方は参考にしてみてください。 車庫証明における自動車保管場所の距離の要件 自動車保管場所として認められるためには、自動車の使用の本拠の位置(個人の場合は自宅、法人の場合は事務所の所在地)から保管場所まで直線距離2km以内でなければなりません。 この要件を満たさなければ原則として車庫証明を取得できないため、自宅から駐車場まで直線距離が2km以内の範囲に収まっているか確認しましょう。 自動車保管場所までの距離の要件が2km以内になった経緯 かつての車庫証明の要件は、自宅から駐車場までの距離が500mだったため、販売店は車を売りたくても売ることができず、ユーザーは車を買いたくても買えないという問題がありました。そこで、自動車販売会社等から距離の要件の緩和を求める声が続出し、直線距離2km以内に緩和することになったのです。 また、国としても届け出た場所以外の場所に車を保管する「車庫飛ばし」という違反行為の抑制を狙う意図があったと考えられています。しかし、要件が緩和された現在でも、ディーゼル車の排ガス規制を逃れることなどを目的に、依然として車庫飛ばしが行われています。 距離の要件を満たしていなくても車庫証明を取れるケース 車庫証明は、原則として直線距離2km以内でなければ取得できませんが、一部の車両については特例措置が適用されるため自宅から2km以上離れていても車庫証明を取得できます。 特例措置の対象となるのは、全長5.7m超または全幅1.9m超の「キャンピングカー」、「キャンピングトレーラー」、「ボートトレーラー」といった特殊用途自動車です。 車庫証明の距離以外の要件 保管場所として認められるためには、自宅から駐車場までの距離だけでなく、入出庫の要件や保管場所そのものの要件も満たさなければなりません。ここからは、距離以外の車庫証明の要件を解説します。 入出庫に関する要件 保管場所として認められるためには、道路からの入出庫に支障ないことが要件となります。交通の妨げになったり、渋滞するほど切り返しをしなければならなかったりすると、保管場所として認められないケースがあります。 保管場所に関する要件 保管場所そのものの要件には、「自動車の保有者が申請する保管場所を車庫として使用する権利があること」と「自動車全体を収容することができること」の2つです。 「申請する保管場所を使用する権利があること」は、自認書または保管場所使用承諾証明書を添付することで証明します。 「自動車全体を収容することができる」は、車庫の長さ、幅、高さが、車のサイズ以上でなければならないということです。 これらの条件をすべて満たさなければ車庫証明を取得できません。

日産 R35 GT-Rの燃費はどのくらい?燃費を伸ばす方法や歴代モデルとの違いまで解説!
旧車売買の豆知識 2023.11.13

日産 R35 GT-Rの燃費はどのくらい?燃費を伸ばす方法や歴代モデルとの違いまで解説!

日本を代表するスポーツカーの日産 R35 GT-Rに乗りたいと考えているものの、燃費が気になっている方は多いのではないでしょうか。今回は、R35 GT-Rの燃費や歴代モデルとの比較、燃費を伸ばす方法について紹介します。R35 GT-Rの燃費が気になっている方や燃費を伸ばしたい方は参考にしてみてください。 R35 GT-Rの燃費 日産 R35 GT-Rは、年々厳しくなっていく燃費基準や騒音基準などをクリアしながら2023年時点でも販売されているスーパーカーです。そのため、燃費性能が非常に悪いということはないでしょう。 カタログ燃費は、2024年モデルのGT-RがWLTCモード燃費7.8km/Lです。3.8LのV型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、高い出力を発生させる4WDのスーパーカーであることを踏まえると、燃費性能は十分といえます。 当然ながら、ハイブリッドカーやコンパクトカーなどの低燃費車を比べると燃費は悪いといえますが、高性能スポーツカーの中ではGT-Rの燃費性能は良い方といえるでしょう。 なお、ライバル車として比較されることが多いポルシェ 911の燃費は7〜8km/L、ランボルギーニ ウラカンの燃費は5〜6km/Lです。 R35 GT-Rと歴代モデルの燃費比較 R35 GT-Rと歴代GT-R(スカイラインGT-R)の燃費を比べてみましょう。 ・R32 GT-R(10・15モード燃費)8.2km/L・R33 GT-R(10・15モード燃費)8.1km/L・R34 GT-R(10・15モード燃費)8.1km/L・R35 GT-R(10・15モード燃費)8.2~8.6km/L このように比べてみると、各世代ごとに大差がないようにみえますが、R32〜R34のGT-Rは2.6L直列6気筒ツインターボエンジン(RB26DETT)を搭載しているのに対し、R35 GT-Rは3.8LのV型6気筒ツインターボエンジン(VR38DETT)を搭載しています。 R35 GT-RはこれまでのGT-Rよりエンジン排気量を大きくし、高出力化がされているのにも関わらず、燃費性能は従来モデルと大きく変わらないということになります。つまり、エンジン排気量や出力の観点からみると、効率が良くなり、燃費性能が向上していると考えることができるでしょう。 R35 GT-Rの燃費を抑える方法 R35 GT-Rの燃費性能を伸ばすためには、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。ここからは、R35 GT-Rの燃費を伸ばす方法について解説します。 急加速・急発進を控える 燃費を伸ばすためには、急加速や急発進などの急操作を控えましょう。 急加速や急減速など急操作は車に負荷がかかる運転です。このような運転をすると、燃料を多く消費したり、消耗部品が早く劣化してしまったりします。 滑らかに加速をして、ゆとりを持って減速をするだけでも燃費はよくなるため、燃費性能をよくしたいのであれば、急操作を避けるようにしましょう。 こまめにメンテナンスする こまめにメンテナンスすることも燃費性能の維持に貢献します。 エンジンオイルやオイルフィルター、ブッシュ類など、エンジンの潤滑を適正な状態に維持したり、フリクションを少なくしたりするメンテナンスをしておくと、駆動系がスムーズに動くようになります。 不調だった駆動系のパーツがスムーズに動くようになれば、燃費性能が改善するため、定期的なメンテナンスや部品交換は欠かさずにしておきましょう。 エンジンブレーキを活用する エンジンブレーキを活用すると燃費が伸びることがあります。 先の交通状況に応じて早めにアクセルをオフにしたり、状況に合わせたギア選択をしたりするなど、エンジンブレーキを有効に活用すると無駄な燃料消費を抑えることができ、燃費性能が向上します。 まとめ R35 GT-Rは、高性能なスポーツカーでありながら、年々厳しくなる燃費基準をクリアし続けているモデルです。そのため、スーパーカーまたは高性能スポーツカーとして考えれば十分な燃費性能となっています。高性能モデルは燃費を犠牲にしなければならないといわれることもありますが、R35 GT-Rは性能と燃費をうまく両立しているモデルといえるでしょう。そのため、高性能な車でありながら燃費性能も両立しているモデルを探しているのであれば、R35 GT-Rも候補の1つとなるでしょう。

免許返納の代理申請は可能?手続きの場所や必要なものも解説
旧車売買の豆知識 2023.11.10

免許返納の代理申請は可能?手続きの場所や必要なものも解説

免許返納しようと考えているが、やむを得ない理由で手続きが行えない場合もあります。自分で免許返納の手続きが行えないため、代理人に申請を依頼しようとしている人もいるでしょう。しかし、手続きの方法や必要なものがわからないと代理人に依頼できません。ここでは、免許返納を代理人に依頼しようと考えてる人に向けて、代理人申請方法や手続きの場所、必要なものについて詳しく解説します。 免許返納の代理人申請は可能 免許返納の代理人申請は可能です。しかし、代理人申請で手続きが行える範囲は免許種別の全てを取り消す場合に限ります。自動車の免許は返納するけど、原動機付自転車は運転するといった、免許証の一部だけを取り消すことはできません。そのため、代理人申請で自主返納する場合は、免許種別の全てを取り消す必要があります。 免許返納の代理人申請が可能なケース 免許返納は基本的に申請者本人が手続きを行う必要がありますが、代理人申請が可能です。ただし、代理人に委任した場合、申請者本人に返納の意思があるか電話で確認されます。意思確認ができない場合は、免許返納手続きが受理されないので注意してください。 免許返納の代理人申請ができないケース 免許返納の代理人申請ができないケースは下記のとおりです。 免許証を紛失している免許証の有効期限が満了している免許証が汚損していて、内容が判読できない一部取り消し申請(免許の一部だけを取り消す)をする場合免許証記載の住所の管轄外で申請 免許返納の代理人申請方法 免許返納の代理人申請は、代理人になれる人が必要なものを持って、警察署または免許センターに出向く必要があります。代理人になれる人や必要なものは、各都道府県によって多少異なる場合があるので、事前に警察署のHPを確認しておきましょう。それでは、代理人になれる人や手続き場所、必要なものを解説します。 代理人になれる人 原則として代理人になれる人は下記のとおりです。 ・3親等以内の親族(同居・別居は問われない)・入院中の病院の職員・入所中の介護施設の職員 都道府県によって、同居人や成年後見人が代理人になれるケースもあります。来庁する運転免許センターや警察署のHPで代理人になれる人を確認しましょう。 手続きの場所 申請者本人が手続きを行う場合と同様、各警察署または免許センターで手続きが可能です。各警察署は月〜金曜日、免許センターは日〜金曜日と受付日が異なるので注意してください。平日に来庁できない場合は、日曜日も受付ている免許センターで手続きを行うと良いでしょう。受付時間は各都道府県の警察署または免許センターによって異なるので、事前にHPを確認してください。 必要なもの 免許返納の手続きを代理で行う場合は、下記のものが必要です。 ・返納する免許証(申請者本人の免許証) ・委任状・申立書(各県の公安委員会が指定したもの) 委任状・申立書は各都道府県の県警HPからダウンロードが可能 ・代理人の身分証明書施設や病院の職員が代理の場合、施設の身分証明書等 ・申請者と代理人の関係を確認できる書類同居人または同居の親族の場合、申請者との関係が確認できる住民票同居していない親族の場合、申請者との関係が確認できる戸籍謄本 また、申請と同時に住所変更の手続きを行う場合は新住所確認書類も必要です。 新住所が記載されている下記の書類があれば対応してもらえます。 ・住民票・健康保険証・納税通知書・公共料金のお知らせなど 運転経歴証明書の代理人申請方法 運転経歴証明書の代理人申請方法を解説します。手続きの場所や必要なものが変わるケースもあるので、ぜひ参考にしてください。 手続きの場所 運転経歴証明書は警察署や運転免許センターで手続きが可能です。しかし、免許返納と同時申請でない場合は、警察署での手続きができません。そのため、免許返納はしているけど別のタイミングで運転経歴証明書が必要になった場合は、運転免許センターで手続きを行う必要があるので注意してください。 必要なもの 運転経歴証明書の代理人申請の際に必要なものは下記のとおりです。 ・委任状・申立書(各県の公安委員会が指定したもの) 委任状・申立書は各都道府県の県警HPからダウンロードが可能 ・申請者と代理人の関係を確認できる書類 ・申請手数料1,100円(各都道府県によって異なる場合がある) ・申請用の写真1枚縦3cm、横2.4cm、無帽・無背景、正面を向いている、白黒でも可 ・運転経歴証明書郵送封筒(警察署で交付申請し、郵送による交付を希望した場合)簡易書留分の切手を貼り、返送先の住所と氏名が記載されたもの  また、免許返納と同時申請でない場合(自主返納してから5年以内)は、下記の書類が別途必要なので注意してください。 ・運転免許の取り消し通知書 免許返納の代理人申請が必要になるケース 免許返納する申請者本人が来庁できない事情がある場合、代理人申請が必要です。来庁できない事情は下記のような状況です。 ・申請者本人が病気で入院中・介護施設に入所中・自宅で療養中 免許証の有効期限が切れる前に、代理人に依頼して免許返納するようにしましょう。  

車庫証明の取得費用はいくら?支払い方法や取得する流れも紹介
旧車売買の豆知識 2023.11.10

車庫証明の取得費用はいくら?支払い方法や取得する流れも紹介

車庫証明は、車を登録する際や住所が変わった場合に必要な書類です。取得する際に費用がどの程度かかるのか気になる方もいるでしょう。車庫証明の取得費用は、管轄の警察署によって異なり、専門業者に代行を依頼する場合は代行費用もかかります。 この記事では、車庫証明の取得費用や支払い方法、手続きの流れを紹介します。 車庫証明の取得費用の内訳 車庫証明の取得には、申請時に支払う「申請手数料」と、後日受け取る際に必要な「標章交付手数料」が発生します。手続きを専門業者に依頼する場合は、代行手数料も発生するため、費用を考慮したうえで、自分で手続きするか代行してもらうか検討しなければなりません。まずは、車庫証明の取得費用の内訳を紹介します。 申請手数料 申請手数料は、車庫証明を警察署で申請する際に必要な費用です。金額は2,000〜2,400円と、申請する都道府県によって金額が異なります。軽自動車の場合は、申請手数料が不要なため購入する必要はありません。 標章交付手数料 標章交付手数料は車庫証明を交付するために必要な費用で、金額は500円程度です。交付される際に必要な手数料ではあるものの、申請手数料と同じタイミングで購入されるケースがほとんどです。窓口で「車庫1台分の印紙をください」と伝えると、まとめて購入できます。 代行費用 車庫証明の取得をディーラーや販売店、行政書士に依頼した場合は、申請手数料や標章交付手数料に加えて5,000〜2万円程度の代行費用が発生します。警察署の車庫証明手続きは、平日9時〜16時頃までしか受け付けていないため、仕事の都合により出向けないケースもあるでしょう。 ディーラーや販売店は車、行政書士は法律のプロであり、スムーズかつ確実に車庫証明を取得してくれます。受付時間内に手続きできない場合は、各業者に代行を依頼してみてください。なお、代行費用は各業者によって料金設定が異なるため、費用を抑えたい場合は低価格で代行してくれる業者を探してみましょう。 車庫証明の費用の支払い方法 車庫証明の費用は、収入印紙を現金で購入して申請書に貼り付けて支払います。収入印紙のほかに、以下のキャッシュレス決済でも各手数料を支払うことが可能です。 ◼︎クレジットカード ※1回払いのみ・Visa・MasterCard・JCB・アメリカンエキスプレス・ダイナースクラブカード・DISCOVER・銀聯 ◼︎電子マネー・交通系(Suicaや PASMOなど)・iD・楽天Edy・nanaco・WAON・QUICPay ◼︎QRコード決済・PayPay・d払い・楽天ペイ・メルペイ・auPAY・ゆうちょPay 出典:警視庁公式Webサイト「キャッシュレス決済について」 また、地域によっては収入印紙での支払いを廃止し、キャッシュレス決済のみに移行している警察署もあります。手続きする警察署に問い合わせておくと、スムーズに支払えるでしょう。 車庫証明の取得の流れ 車庫証明を取得するまでの流れを把握しておくことで、スムーズに手続きできるようになります。続いて、車庫証明の取得の流れを紹介します。 車庫を確保する まずは、車の保管場所である車庫を確保します。以下の要件をクリアした車庫が必要なため、事前にチェックしておきましょう。 1.駐車場、車庫、空き地等道路以外の場所であること。2.使用の本拠の位置から2キロメートルを超えないこと。3.自動車が通行できる道路から、支障なく出入させ、かつ、自動車の全体を収容できること。4.保管場所として使用できる権原を有していること。 出典:警視庁公式Webサイト「保管場所(車庫)の要件」 使用の本拠地から駐車場まで、2km以内の車庫を確保する必要があります。車庫に車輌の全体を収容する必要があるため、愛車の大きさも考慮しなければなりません。 駐車場であれば、どこでもよいわけではないため、要件を必ずチェックしておきましょう。なお、使用の本拠地はほとんどの場合、申請者の自宅が該当します。 必要書類を揃える 車庫を確保したら、使用の本拠地を管轄する警察署の交通課で必要書類を揃えます。車庫証明手続きに必要な書類は以下のとおりです。 ・自動車保管場所証明申請書・保管場所標章交付申請書・保管場所の所在地・配置図・使用の本拠の位置が確認できるもの ※使用の本拠地と申請者の住所が異なる場合・保管場所使用権原疎明書面 ※自分の所有地を車庫にする場合・保管場所使用承諾書 ※他人の所有地を車庫にする場合 必要書類は警視庁公式WebサイトでもPDFファイルをダウンロードできます。警察署に出向く時間がない場合は、活用してみてください。 また、自宅のガレージや庭など、自分の所有地を車庫にする場合は「保管場所使用権原疎明書面」が必要です。賃貸の敷地内の駐車スペースや、月極駐車場を契約する場合は「保管場所使用承諾書」を管理会社に署名と捺印をしてもらい、警察署に提出します。管理会社に車庫証明の手続きをしたい旨を伝えて、署名や捺印をしてもらいましょう。 なお、使用の本拠地の位置を確認できるものは、申請者の公共料金の領収書や運転免許証などです。使用の本拠地と申請者の住所が異なる場合に限り必要なため、まずは車検証をチェックしてみてください。 警察署の交通課で申請する 必要書類を揃えたら、使用の本拠地を管轄する警察署へ出向きます。到着したら警察署に隣接している「交通安全課」で、申請手数料と標章手数料分の収入印紙を購入しましょう。 基本的に申請手数料分は「自動車保管場所証明申請書」、標章手数料分は「保管場所標章交付申請書」の「紙ちょう付欄」に貼り付けます。収入印紙を申請書類に貼り付けたら、警察署内の「交通課」の窓口に必要書類を提出しましょう。 ただし、都道府県によって印紙の貼り付け欄が異なるケースがあり、間違えた場合は再度購入しなければならない可能性もあります。不安な場合は、必要書類を提出する窓口に印紙を貼り付けてもらうとよいでしょう。 車庫証明を取得する 必要書類に不備がなければ、標章手数料分の印紙が貼られた保管場所標章交付申請書を控として渡されます。保管場所標章交付申請書には、車庫証明が交付される日付と時間が記載されています。車庫証明は申請日から3〜7日程度で交付されるため、記載されている日付と時間以降に、警察署へ受け取りに行きましょう。また、保管場所標章交付申請書の控えは車庫証明を受け取る際に必要なため、紛失しないよう気をつけてください。 なお、交付された標章シールは、車庫証明が交付されている車輌であることを証明する書類です。リアガラスの左下に貼ることが義務付けられているため、忘れないようにしましょう。 まとめ 車庫証明の取得費用は2,500〜2900円と、手続きする地域によって金額が異なります。ディーラーや販売店に手続きの代行を依頼する場合は5,000〜2万円程度の代行費用も発生します。 ただし、車庫証明の手続きは平日9〜16時までしか受け付けていないため、都合がつかない場合は、ディーラーや販売店に代行を依頼した方がスムーズに取得できるでしょう。また、ディーラーや販売店は車の手続きのプロのため、車庫の要件をクリアしているかどうかや書類の作成も任せることが可能です。車庫証明の取得に関して、不安がある場合はディーラーや販売店に相談してみてください。

10年以上の古い車しか買取しない「旧車王」の実態!【PR】
旧車売買の豆知識 2023.11.10

10年以上の古い車しか買取しない「旧車王」の実態!【PR】

キュッキュッキュキュ、旧車王〜♪の歌が耳に残る「旧車王」のCM。キャッチーなメロディもさることながら、「10年以上の古い車しか買取りません」というナレーションが気になったという方も多いと思います。 一般的には新しい車のほうが高く売れるといわれているなかで、なぜあえて古い車だけを取扱っているのでしょうか。今回は旧車王のサービスの実態を詳しく紹介します! 旧車王は「10年以上の古い車しか買取りません」 旧車王では、旧車の定義を「新車から10年以上経過した車」として、20年以上にわたって買取事業を行っています。近年の旧車ブーム、クラシックカーブームが巻き起こるよりもずっと前から古い車を査定してきました。発売から数十年以上経過して説明書がすでに残っていない車、世界に数百台しか存在しない希少車など、取扱いの難しいといわれる車を数多く買取っています。 古い車を高く買取れる理由 一般的には、新しい車ほど高く売れるといわれています。新しければ傷みが少なくて状態がよい、そして古いものより新しいものを求める人が多いという社会的背景が大きな理由です。また、カタログや説明書も現存するために取扱いやすく、どんな業者でも査定しやすいという点も挙げられます。 それでは、なぜ旧車王は古い車だけを買取っているのか。私達は、他社には負けない確かな技術力をもっているからです。 創業以来、数々の車を査定し、着実にノウハウを蓄積してきました。前述したような珍しい車をはじめ、外装に深刻なダメージを負った車やエンジンが故障して動かせない車も隅々まで状態をチェックいたします。そのため、どんなコンディションの車のご依頼を受けても、長年で磨いた高い査定の技術を活かして、正確に価格をご提示します。 また、旧車王では自社内で整備工場を運営しているため、内製での整備・修理・修復が可能です。故障している車でも、古くて経年劣化してしまった車も、中間マージンをかけずに修理・修復いたします。抑えたコスト分はもちろんお客様に還元、結果として他社よりも高い金額での買取ができるのです。 絶対に「契約したら減額しません」 旧車王のCMでは「10年以上の古い車しか買取りません」だけではなく「契約したら減額しません」とも繰り返しています。「減額しません!」と何度も何度も伝えているとおり、いわゆる二重査定を一切行っておりません。 二重査定とは、買取の契約後に発覚した事故歴、修復歴、不具合を理由に金額を減額する行為です。中古車業界で横行している悪質なやり方として、近年ニュースでも取り沙汰されているにもかかわらず、残念ながら未だに二重査定を行っている業者は跡を絶ちません。 しかし、私達は絶対に二重査定しないと固くお約束します。業者によっては独自に二重査定の基準を設けて「事故歴の発覚による減額は二重査定ではない」と言い張る場合もありますが、旧車王は何があっても減額しません。豊富な知識とノウハウを活かして、1回の査定で車輌の状態を正確に見極めます。万が一後から事故歴や修復歴が発覚したとしても、それは見抜けなかったこちら側の責任です。お客様には一切ご負担をおかけいたしません。 また、旧車王はJPUCの適正買取店の認定を受けています。JPUCとは一般社団法人日本自動車購入協会の英語名、Japan Purchase Used Car Associationの略称で、中古車業界の健全化を図るための取り組みを行っている団体です。一定の基準を満たし、JPUCが不正のない信頼のおける業者と認めた場合にのみ、適正買取店の認定を受けられます。具体的には、「申請日から過去3年以内にJPUCと消費者庁からの警告や措置を受けていない」「JPUCが実施する適正買取店研修の修了者が在籍している」などの要件が定められています。創業から現在まで、そしてこれからも誠実にお客様と向き合っている証です。 出典:JPUC適正買取店認定制度申請要領 10年以上の古い車を売るなら旧車王へ! 古い車に特化した技術をもち、契約後も一切減額せず誠実にお客様と向き合う旧車王。車の状態はもちろん、お客様がかけてきた想いもしっかりと汲んで価格をお出しいたします。「車を売りたいけど、もう10年以上も経っていてどこにお願いしたらよいかわからない」「長年連れ添った大事な愛車を、信頼できる業者に任せたい」など、売却先にお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください!

夏に起こりやすい車のトラブルは?支払われる保険金なども解説
旧車売買の豆知識 2023.11.08

夏に起こりやすい車のトラブルは?支払われる保険金なども解説

夏はレジャーなどで車に乗る機会が増える季節ですが、車のトラブルが多くなる傾向があります。そのため、夏の車のトラブルに備えて、自動車保険の見直しを検討している人もいるでしょう。この記事では、夏に起こりやすいトラブルや、支払われる保険金などについて解説します。保険を使った場合の等級の変化や、トラブルによる被害を抑えるためのポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。 夏に起こりやすい車のトラブル エアコンを使うとガソリンの消費が増加します。そのため、夏にエアコンを使う頻度が多くなると、ガス欠を起こすリスクが上がります。また、台風や豪雨などで車が損傷したり乗っている人が怪我をしたりと、予想外なことが起こりやすいでしょう。夏に起こりやすいトラブルを事前に把握し、回避できるよう備えることが大切です。続いて、夏に起こりやすいトラブルを解説します。 ガス欠 夏になるとエアコンを使う場面が増えるため、ガス欠による車のトラブルが増加します。エアコンが作動するためのコンプレッサー装置は、エンジンで動かしているため、通常よりガソリンの消耗が早くなります。また地方の高速道路はガソリンスタンドが少ないので給油のタイミングを逃したり、長時間の渋滞で一歩も動けなかったりと、予想外なことも起こりやすいでしょう。 特に高速道路上でガス欠のトラブルが多く、JAFの主な出動理由TOP10の2位に「燃料切れ」が入っています。 引用元:JAFロードサービス 主な出動理由TOP10 台風・豪雨による車の損傷 夏は台風が上陸する機会が増えるため、豪雨によって車が水没または冠水する可能性があります。低地やガード下は、雨が降り続けたときに冠水しやすいため、車に被害が及ぶ確率が高くなります。また、河川が氾濫すると堤防が決壊し、海抜の低い場所に車を停めていると水没したり、最悪の場合は洪水で流されたりする恐れもあります。 台風による飛来物による怪我 台風による飛来物で、乗っている人が怪我をする可能性もあります。例えば台風による飛来物がフロントガラスに当たって、乗っている人が負傷したり、車が冠水した際の脱出時に怪我をしたりするケースが挙げられます。台風や豪雨の中では、車に乗っている人にも被害が及ぶことを把握しておいてください。 車両保険に入っていれば夏のトラブルにも安心 台風や豪雨などによって車が損傷しても、車両保険に入っていれば保険金が支払われます。自然災害で受けた被害に対しては、「一般型」と「エコノミー型」の両方が保険金の支払い対象になります。 また、人身傷害保険や搭乗者傷害特約つきの保険であれば、車に乗っていた人の怪我による入院や通院などに対応可能です。さらに、自動車保険によってはロードサービスが自動で付帯されており、ガス欠を起こした場合に有料のレッカーサービスを呼ばずに済むケースもあります。加入している自動車保険にロードサービスが付帯されているか事前に確認しておきましょう。 夏のトラブルで支払われる保険金額 車が冠水または水没すると、修理費全額を車両保険金として受け取れます。自己負担分の「免責額」を設定している場合は「修理費−免責額=車両保険金」となります。ただし、修理費が車の時価額を超えた場合は「全損」扱いになり、自動車保険の契約時に設定した車両保険金額しか受け取れません。・例 車両保険金額が150万円の車に対して200万円の修理費が発生 上記のように車両保険金額が低いと、買い替えや修理費が足りなくなるケースもあるので、「車両新価保険特約」や「車両全損修理時特約」をつけておくとより安心できます。 夏のトラブルに保険を使った場合の等級の変化 車が冠水または水没した際に保険を使うと、通常の3等級ではなく、1等級ダウンになるため保険料が上がることをあまり気にせず保険を利用できます。通常の事故で保険を使った場合は基本的に3等級下がりますが「自分自身が原因で発生した被害」ではないので、1等級ダウンで済みます。 ・火災や爆発・飛来物と衝突・盗難・落書きなどのいたずらによる被害 上記は1等級ダウンで済む事故なのでぜひ参考にしてください。ただし津波による被害は、自動車保険で補償されないので注意が必要です。 また車に乗っている人が負傷した場合に使う「人身傷害保険」や「搭乗者傷害特約」はノーカウント事故として扱われるため、等級は下がりません。 夏の車のトラブルによる被害を抑えるためのポイント 高速道路に乗る前にガソリンを満タンにしておくと、ガス欠のリスクを抑えられます。また車で地方や慣れない場所に行く際は、事前に付近のガソリンスタンドを確認しておくことも、ガス欠を防ぐ1つの方法です。台風が上陸している日は海岸などの水辺から離れ、冠水している道路を無理に走行せず、なるべく高い場所に車を停めましょう。

旧車にエアコンを取り付けできるのか?旧車のエアコンで起こりやすいトラブルも紹介
旧車売買の豆知識 2023.11.08

旧車にエアコンを取り付けできるのか?旧車のエアコンで起こりやすいトラブルも紹介

真夏日や猛暑日の車内は、外気温の1.5倍以上の温度になることもあります。そんなときに必須なのがエアコンです。今回は、旧車にエアコンを取り付けられるのか解説します。また、旧車にエアコンを取り付けたときに起こりやすいトラブルについても紹介します。旧車を所有していて、エアコンの取り付けを検討中の方は参考にしてみてください。 旧車にエアコンがついているかどうかは車種で異なる 旧車にエアコンが取り付けられているかどうかは、車種によって異なります。 年式が古いクラシックカーの場合、エアコンが装備されていないことが多いでしょう。エアコンが装備されている旧車では、効きが悪かったり、冷風が出なかったりすることがあります。 旧車でのドライブを楽しむためにも、エアコンは取り付けておいたほうがよいでしょう。また、近年では、25℃以上の夏日、30℃以上の真夏日、35℃以上の猛暑日になることも珍しくありません。旧車の運転中に熱中症や脱水症状など、体調不良にならないためにもエアコンの取り付けをおすすめします。 旧車にエアコンを取り付けられる? 旧車にエアコンを後付けすることは可能です。 ただし、取り付ける部品の数が多く、車体の加工が必要になることがあるため、時間や費用がかかることがあります。また、エアコンは多くの電力を消費する装置です。そのため、エンジンの出力不足やオーバーヒートなどのトラブルが起こりやすくなります。 旧車にエアコンを後付けすることはできるものの、取り付けに費用がかかったり、トラブルが発生しやすくなったりすることに留意が必要です。 旧車のエアコン取り付けは業者に依頼しよう 旧車へのエアコン取り付けは、業者に依頼しましょう。エアコンは自分で取り付けることも可能ですが、専門的な知識や工具が必要です。知識の習得や工具の準備、故障のリスクなどを踏まえると、旧車の扱いや整備に慣れている業者にエアコンの取り付けを依頼した方がよいでしょう。 旧車のエアコンのよくあるトラブル 旧車のエアコンは、冷えない・効かないといったトラブルがよくあります。ここからは、旧車のエアコントラブルについて紹介します。 エアコンの排水によるカビ エアコンの排水によって、フロアにカビが発生することがあります。 エアコンは、液体が気化するときの気化熱によって冷たい風を作り出す構造です。そのため、気化するときの温度差で水滴が発生します。何らかの理由により、エアコンの排水が車内の床やエンジンルーム・トランクルームのフロアなどに溜まってしまうとカビが発生するのです。 旧車のエアコンを使ったときは、車内のフロア、エンジンルームやトランクルームのフロアにエアコンの排水が溜まっていないか時々チェックしましょう。もし、排水が溜まりやすいのであれば、修理することをおすすめします。 エバポレーターの汚れがひどい エバポレーターの汚れがひどいと、エアコンが効かなくなります。 エバポレーターは、熱交換器と呼ばれることもある部品で、車外から取り込んだ空気を冷やすパーツです。このエバポレーターが汚れていたり、目詰まりしていると、エアコンが正しく機能しなくなり、エアコンの効きが悪くなります。 エアコンの効きが悪くなったときは、エバポレーターの洗浄や部品交換をしましょう。 エアコンが効かない エアコンが効かない原因は、先述したエバポレーターやエアコンガスなどさまざまです。エアコンの効きが悪くなったときは、ディーラーや修理工場などで原因特定をしてもらい、適切な処置をしましょう。

コスパが良いのは新車・中古車どっち?コスパの良さを比較してみた
旧車売買の豆知識 2023.11.08

コスパが良いのは新車・中古車どっち?コスパの良さを比較してみた

車を所有すると、購入費や税金など、さまざまなコストがかかります。車を購入しようとしたとき、まず悩むのは新車と中古車のどちらの方がコストパフォーマンスが良いのかということでしょう。今回は、新車と中古車では、どちらの方がコスパがよいのか比較します。車を購入するときの参考にしてみてください。 新車と中古車のコスパ比較 新車と中古車は、どちらの方がコスパがよいのでしょうか。ここからは、購入費用や税金、燃費やメンテナンス費など、それぞれのコスパの良さを比較します。 購入価格 購入価格は、中古車の方が安いです。そのため、車の装備やカラーなどに強いこだわりがないのであれば、中古車の方がコスパがよいといえます。 一般的には、現行型モデルであっても、新車より中古車の方が購入価格が安いです。 例えば、トヨタ プリウスの場合、4代目モデルの新車販売価格(2022年8月時点)が259万7,000円〜364万円となっています。一方、4代目プリウスの中古車(2022年8月時点)は、約90万円〜約350万円です。このように、販売台数が多く一定の人気があるモデルでも新車より中古車の方が安くコスパがよいといえるでしょう。 ただし、車種やグレード、特別仕様車や限定車など、希少価値が高いモデルの場合は、新車販売価格を上回ることもあります。そのため、新車販売価格と中古車相場を比較してから車の購入を決めることをおすすめします。 価格だけを比較するとコスパがよい中古車ですが、欲しい機能が装備された好みのボディカラーの車が見つかるかはわかりません。装着する装備・ボディカラーなどに強いこだわりがある場合や最初のオーナーになりたい場合には、新車を購入した方がよいでしょう。 ローンの金利 ローンの金利は、借入金額が低い中古車の方が安く抑えられます。 利率(金利)は、銀行ローンと販売店・ディーラーなどと提携しているローン会社で異なります。車をローンで購入するときは、金利がどのくらいなのか確認しましょう。 自動車保険料 自動車保険料は、型式別料率クラス、等級、補償内容などによって異なるものの、車の型式で基本的な保険料が決まるため、新車と中古車で大きな違いはないでしょう。 ただし、補償だけを比較すると、新車の方が手厚い内容です。 新車には、一定期間受けられるメーカー保証があり、メーカー保証の対象となる修理があった場合は修理代を抑えることができます。一方、メーカー保証が切れた中古車の場合、車の修理代は基本的にユーザー負担です。補償内容だけを比較すると、中古車より新車の方が手厚いと考えることもできます。 税金 車の所有者または使用者が納税する「自動車税」と「自動車重量税」は、新車と中古車で基本的に違いがありません。 自動車税は、排気量によって決まる税金です。自動車重量税は、車両重量に応じて課税されます。そのため、新車でも中古車でも基本的な税額に違いがありません。 ただし、自動車税・自動車重量税ともに、初年度登録年月から13年経過(ディーゼル車の自動車税は11年経過)すると税額が上がります。中古車を購入するときは、初年度登録年月から何年経過しているのかを確認しましょう。 購入するときにかかる税金には、取得価額50万円超の新車・中古車に課税される「自動車環境割」があります。この自動車環境割は、かつて自動車取得税として課税されていた税金です。環境性能割は、車の環境性能に応じて税率が変わる税金で、環境性能が良いほど税率が安くなります。 維持費 車の維持費は、中古車よりも新車の方が安く抑えられます。 一般的に車の維持費といわれる費用は、法定点検や車検、燃料代、税金、メンテナンス費などです。これらの中でも、法定点検・車検や税金など法律で定められている費用はユーザーにとって大きな負担となります。 車検では、保安基準に適合するよう部品交換や調整など点検・整備が行われます。これらの部品交換や整備は、部品の劣化状況に応じて実施されるため、中古車の方が交換部品点数や調整などが多くなり、維持費が高くなるのです。 車は、時間の経過と使用によって部品が劣化します。そのため、定期的に部品交換や調整などの整備を行わなければなりません。中古車はすでに使用された車であるため、部品が劣化しています。 劣化した部品は新品の部品よりも劣化するのが早いため、どうしても中古車の方がメンテナンス費用が高くなるのです。さらに、部品交換や修理代金は基本的にユーザー負担となります。一方、新車は中古車のように部品が劣化していないため、メンテナンスの頻度を抑えることができます。また、メーカー保証の補償範囲内であれば、多額の費用を負担することもありません。 燃費 燃費は、新車の方が優れているでしょう。 車は機械部品の集合体であるため、時間の経過とともに機械や部品が劣化し、燃費が悪化します。また、ハイブリッドカーやプラグインハイブリッドカーなどバッテリーを搭載した車は、使っていくうちにバッテリー性能が低下し、燃費が徐々に悪くなるため、中古車よりも新車の方が燃費性能に優れているといえるのです。 メンテナンス費 メンテナンス費は、新車の方が安く抑えられます。 メンテナンス費とは、オイル交換、バッテリー交換、タイヤ交換など、消耗品のコストです。車は、時間が経つほどパーツの劣化が進み、交換部品が増えます。そのため、中古車よりも新車の方がメンテナンス費を安く抑えられるのです。 新車がおすすめな人 新車がおすすめな人は、「装備品やボディカラーなどにこだわりがある人」や「最初のオーナーになりたい(中古に抵抗がある)」など、こだわりが強い場合です。 中古車は、メーカーオプションを装備することができず、好みのボディカラーやインテリアカラーを組み合わせることができません。また、最初のオーナーになりたい場合や誰かが使った後の車を所有することに抵抗がある場合は、新車を選ぶことになります。このようなこだわりや中古への抵抗がある場合には、新車がおすすめです。 中古車がおすすめな人 中古車がおすすめな人は、コスパ重視で車を購入したい方や強いこだわりがない人です。 装備やボディカラー・インテリアカラーの組み合わせをさほど気にせず、なるべく安く車を買いたい場合は、中古車が最適な選択肢といえるでしょう。

中古車の年式とは?年式別の特徴や中古車購入時のチェック方法も解説
旧車売買の豆知識 2023.11.08

中古車の年式とは?年式別の特徴や中古車購入時のチェック方法も解説

中古車の年式は、購入を検討する際の重要な指標となります。年式ごとに特徴や中古車選びのポイントが存在するため、それぞれのメリットデメリットを理解した上で検討が必要です。今回は中古車の年式や購入時のチェック方法について解説します。中古車の購入を検討している方は参考にしてください。 中古車の年式とは 中古車の年式とは、新車を初めて登録した初度登録年のことです。製造されてから登録されるまでに越年する場合もあるため、正確な年式を知りたいときは注意しましょう。また、モデルチェンジ後に在庫車である旧モデルを購入した場合は、年式とモデルが合致しないこともあります。 購入する中古車の年式を決める際のチェックポイント 続いて、購入する中古車の年式を決める際のチェックポイントについて解説します。 年式=新車登録日 中古車の年式には、新車登録日の情報も含まれます。製造年と新車登録日が異なるケースもありますが、中古車価格の相場は初度登録年をベースに考えられています。年式は中古車販売店のプライスボードに記載されていますのでそちらを参照しましょう。 車検証には初度登録年月と記されており、製造されてから初めて運輸支局で登録された日が該当します。似たような項目で登録年月日の欄もあり、こちらは現在の車検証に記載された情報を登録した年月日です。 中古車のプライスボードは、一般社団法人「自動車公正取引協議会」が定める自動車公正競争規約に基づき、正しく表記することが義務付けられています。不当表示が発覚すると罰則を受ける恐れがあるため、年式や販売価格、走行距離などは正確に記載されていると考えてよいでしょう。情報が不明瞭な場合は、その販売店での購入を避けた方が良いといえます。 年式が古いほどに相場が下がる 中古車は年式が古いほど相場が下がるのが一般的です。これは、年式が古くなればなるほどに故障のリスクやメンテナンス費用が上がり、同時に需要が低下するためです。リセールバリューの高い車は別として、新車価格が高い車ほど下落額が大きくなる可能性が高いです。 走行距離や状態もチェックしよう 年式は中古車選びの目安の1つです。年式だけではなく、走行距離や内外装の状態もチェックしましょう。走行距離は1年で1万kmが基準として考えられているため、それを基に走行距離が長すぎないか確認します。また、外装の凹みや傷は現状渡しとなるのか修復してもらえるのか、内装にも過度な汚れや傷み・悪臭などがないかもしっかりと見ておきましょう。 13年落ち以降は税金が高くなる 車は初度登録から13年(ディーゼルエンジン搭載車は11年)が経過すると税金が高くなります。自動車税及び車検時の重量税が高くなり、維持費の負担が大きくなるので注意が必要です。税金は自動車税で約15%(軽自動車は約20%)、重量税で約39%(軽自動車は約24%)が負担増となります。 増税の理由は、環境に配慮した燃費の良い車への乗り換えを促すためです。車の年式が10年を経過すると、税負担だけでなく劣化によるパーツの交換や修理にも費用負担が増えます。長く乗れる車を探すのであれば、購入価格が少し高くても高年式だと後の維持費の節約となり結果的にコストが安くなる場合があります。 中古車の年式別の特徴 中古車の年式別の特徴を解説します。中古車の購入を検討している方は参考にしてください。 3年落ち 3年落ちは、新車購入から初回車検のタイミングで下取りや買取をされた車です。新車保証のエンジンなどの重要部分をカバーする特別保証の継承が可能なため、安心して購入できる車が多いでしょう。流通量は少なめですが、状態が良いものが多く、購入のリスクが低いと言えます。 なお、新車保証の継承については正規販売店(ディーラー)での保証継承の点検整備が必要です。対象の車を購入したい場合は販売業者に詳細を確認しましょう。業者によっては独自の保証しか付けてもらえない場合もあります。その際は所有者自身が保証継承の手続きに出向きましょう。 5年落ち 5年落ちは、2度目の車検時に下取りや買取をされた車です。モデルチェンジによる型落ち車となっている可能性も高く、3年落ちよりも相場はかなり下がっているので購入しやすいでしょう。経過年数により劣化や走行距離が増える傾向にあるため、許容範囲であるかの見極めが必要です。 7年落ち 7年落ちは、3度目の車検時に下取りや買取をされた車です。昨今の新車乗り換えサイクルは平均で8年前後といわれているため、比較的流通量が多い年式といえます。相場も大幅に下がるものの、多走行車や車庫で放置されていた車などもあるため、メンテナンスが行き届いているか確認が必要です。 中古車の年式の確認方法 中古車の年式の確認方法は、プライスボードの情報を確認することです。車検証の記載に関しては個人情報保護法の兼ね合いで見せてもらえる可能性が低いため情報源が少ないといえます。自動車公正取引協議会の会員である中古車業者なら不当表示は行いませんのでその記載があるかもプライスボードでチェックしましょう。 車検証 車検証は、車の詳細情報そのものです。中古車の年式である「初度登録年月」を始め、いつのモデルかを知ることのできる「型式」やどのグレードかを知るための「類別区分番号」などが正確に記載されています。この車検証の記載内容が中古車販売店のプライスボードに記載されている情報の基です。 新車保証書 新車保証書は、メーカーや販売店が新車購入時に付けてくれる保証書です。新車保証には3年間の一般保証と5年間の特別保証が存在し、その保証内容や無償のメンテナンスなどについて記載されています。新車登録時から5年以内の車は新車保証の継承にも必要となるため、紛失しないように保管しましょう。  

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