雪が降るほど気温が低いときはエンジンもツラい!低温時の影響や対処法を紹介!

目次
1.雪がエンジンに与える影響 2.雪の影響でエンジンがかからないときの対処法 3.雪の影響でエンジンがかからないときのNG対応 4.雪によるエンジン関連のトラブルを防ぐ方法 5.まとめ

雪が降るほど気温が低い日にツラいのは、人だけではありません。車のエンジンにとってもツラい環境です。今回は、雪が降るほど外気温が低いとき、車のエンジンがどのような影響を受けるのか解説します。また、トラブルにならないための対策も紹介します。

雪がエンジンに与える影響

雪が降るほど外気温が低いとき、車のエンジンにどのような影響があるのでしょうか。ここからは、温度の低さがエンジンに与える影響を紹介します。

温まるまでに時間がかかる

外気温が低いと、エンジンが温まるまでに時間がかかります。

車のエンジンは、さまざまな潤滑機能や冷却機能などが正しく機能することで本来の性能を発揮します。つまり、エンジンの性能をしっかり引き出すためには、エンジンオイルの油温や冷却水の水温などが適温になっている必要があるのです。

しかし、雪が降ったり、外気温が低かったりすると、エンジンそのものが冷え切ってしまうため、温まるまでの時間がかかります。また、エンジンが適温になっていない場合、エンジンの温度を上昇させるために、エンジン回転数が高くなったり、燃料の噴射量が多くなったりします。

燃費が悪くなる

外気温が低かったり雪が降ったりすると、エンジンが冷えてエンジンが適温になるまでの時間がかかるため、燃費が悪くなります

また、寒さによってエンジンオイルが硬くなって、エンジンの潤滑がスムーズに行われなくなり、オイルが適温になるまでのエンジン回転が鈍化するのも燃費性能の低下に影響します。

さらに、スタッドレスタイヤを装着したり、タイヤの空気圧が適正値に保たれたりしていない場合も燃費が悪くなる要因の1つです。

このように、寒さによるさまざまな影響によって、燃費が悪くなります。

無理にアクセルを踏むと故障の原因になる

冷えきってオイルも硬くなっているエンジンを無理に回すと、故障する場合があります。

雪や低温によってエンジンが冷えるとオイルが正しく循環しません。エンジン内部の潤滑に必要なオイルが十分に循環していないときに、アクセルを踏み込んで高い回転数までエンジンを回してしまうと、エンジン内部で金属同士が擦れてキズができます

エンジン内部にできたキズは隙間となり、エンジンオイルで塞ぐことができなくなると、エンジンのトラブルや故障に発展します。

このようなことを防ぐためにも、寒いときはエンジンを無理に回さないよう注意しましょう。

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雪の影響でエンジンがかからないときの対処法

雪や外気温の低さの影響でエンジンがかからないときは、どのようにすればよいのでしょうか。ここからは、エンジンがかからなくなったときの対処法を紹介します。

5分ごとにエンジンをかけてみる

エンジンがかからないとき、何度もセルを回してエンジンをかけようとしてしまう方も多いのではないでしょうか。しかし、エンジンがかからないからといって続けて何度もセルを回すとバッテリーがなくなり、セルすら回らなくなってしまいます

このようなことにならないようにするためには、ある程度の時間をおいてからセルを回すのがポイントです。具体的にどのくらいの間隔を空ければよいという明確な答えはありませんが、5分程度の時間を空けてからセルを回すとバッテリーやエンジンへの負荷がかかりにくくなります。

バッテリーが上がっていないか確認する

バッテリーの電力でセルモーターを回すことで、エンジンがかかります。そのため、バッテリーが上がっているとエンジンは始動しません。

電圧が低くなると、セルが回らなくなったり、セルモーターの回転が鈍くなったりします。このような症状が現れたときは、バッテリーが上がっているかもしれません。バッテリー上がりの可能性があるときは、無理にエンジンをかけようとせず、ロードサービスや救援を呼びましょう。

冬にバッテリーが上がらないようにするためにも、寒さが厳しくなる前にバッテリーの点検をしておくことをおすすめします。

ロードサービスを利用する

エンジンがかからず、どのように対処していいのかわからないときは、ロードサービスに救援を依頼しましょう。

ロードサービスと聞くとJAFを思い浮かべるかもしれませんが、自動車保険の付帯サービスとして用意されている場合もあります。万が一のときのためにも、ロードサービスの依頼先を電話帳に登録しておくとよいでしょう。

雪の影響でエンジンがかからないときのNG対応

次に、雪の影響や外気温の低さによって、エンジンがかからないときにやってはいけない対応を紹介します。

連続でエンジンをかけようとする

セルモーターを連続で回してエンジンをかけようとするのはやめましょう。セルモーターを連続で回すとバッテリーやエンジンに負荷がかかり、エンジントラブルやバッテリー上がりになることがあります。

バッテリーを温めようとする

バッテリーを温めようとするのはやめましょう。

寒さの影響でバッテリーが弱っているという理由で、バッテリーの外側から熱を加えると、故障や事故の原因となります

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雪によるエンジン関連のトラブルを防ぐ方法

雪や外気温の低さによってエンジン関連のトラブルを防ぐ方法には、主に次の2つが挙げられます。

定期的に車を動かす

車を定期的に動かすことで、トラブルを防止できます。

車を動かすと、エンジンの状態が良好になります。また、オイルの潤滑が回復したりバッテリーの充電がされたりするため、次に乗るときのトラブルも最小限に留めることが可能です。

車を動かすときは、エンジンの水温が90℃前後に温まるまで走り続けてください。エンジンの水温は水温計で確認できます。温まるまでにかかる時間や距離は、走行環境によって異なります。

エンジンスターターを利用する

遠隔操作でエンジンをかけられるエンジンスターターを利用するのも効果的です。

エンジンスターターを利用すれば、乗車する前に暖気ができます。また、エンジンをかけてすぐに走り出すことがないため、エンジンへの負荷を抑えられるのもエンジンスターターの特徴です。

エンジンスターターは、ディーラーオプションやカー用品店などで取付けることができます。

まとめ

雪が降ったり外気温が低かったりするとき、エンジンは過酷な環境におかれています。冬のエンジントラブルを少しでも減らすために、日頃から車を動かすとともに、エンジンを始動する際は適切に対応しましょう。

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