旧車の魅力

スープラの価格高騰はもう終わり!?スープラの概要と中古車事情を解説
旧車の魅力 2023.12.25

スープラの価格高騰はもう終わり!?スープラの概要と中古車事情を解説

トヨタのフラッグシップスポーツカーであるスープラ。国内外を問わず高い人気を誇りますが、スープラとはどういった車なのか、中古車価格が同変動しているのかを解説をします。スープラを所有している方や購入を検討している方はぜひ参考にしてください。 スープラとは スープラは、トヨタのスポーツカーです。初代は1978年に米国で誕生し日本国内ではセリカXXの名称でした。1981年に発売された2代目からリトラクタブルヘッドライトとなり、日本国内でスープラの車名が採用された3代目も外観のコンセプトは引き継がれています。 1993年に登場した4代目は、リトラクタブルヘッドライトの法規制を機にデザインが一新されました。ショートホイールベースながらボリュームのあるシルエットは名車2000GTからの継承であり、トヨタのスポーツカーの伝統デザインとなっています。2019年から発売された現行型はBMW Z4とプラットフォームを共有しており、製造事業者はBMWの名義です。 スープラは全日本GT選手権やルマン24時間、フォーミュラドリフトなどのレースに参戦し数々の実績を上げています。3代目の生産終了から現行型が誕生するまでは17年もの歳月が流れていますが、その間に映画ワイルドスピードでA80が使用されたことにより特に北米では絶大な人気を誇ります。 スープラの価格は下がっていく!? スープラは大変高値で取引されていたクルマでした。海外でも人気のA80は、ラスベガスのオークションで日本円にして約5,450万円で落札されたほどです。 しかし、中古車の価格高騰もそろそろ終わりを迎えるといわれています。詳しい理由や背景は、次で説明します。 スープラはもう値上がりしない? 所謂「旧車バブル」でスープラの価格は高騰していました。しかし、そのバブルが崩壊するのも間もなくと言われています。新型コロナウイルスの蔓延による外出の自粛で、旧車や腕時計、骨董品など、目で見るだけでも楽しめるものにお金をつかう方が増えました。この消費行動の変化が、旧車の価格高騰にも大きな影響を与えたと言われています。しかし、昨今では外出の自粛要請も緩和されて人々の生活は元に戻りつつあり、コロナ禍で価格が高騰したものがどんどん値下がる可能性があります。事実、アメリカの中古車販売大手の「カーバナ(Carvana)」の株価は、新型コロナウイルス流行初期に比べて99%も下落しました。(※2022年12月時点)日本にとっても決して対岸の火事とは言えません。スープラの売却をご検討されているのであれば、値下がり前の今がチャンスです。 価格が高くなりやすいスープラの特徴 スープラの売り時を考えているのであれば、自身が所有するスープラの買取価格について予想してみましょう。価格が高くなりやすいスープラについて解説します。 こまめにメンテしている こまめにメンテナンスされているスープラは価格が高くなりやすいです。スープラのようなスポーツカーは、品質を維持するためにはオイルや消耗品などの定期的な交換が必須といえます。A70とA80の復刻部品をTOYOTA GAZOO Rasingの「GRヘリテージパーツプロジェクト」で再販売しているため、必要に応じたレストアも有効といえるでしょう。 ワイルドスピードで人気が加速した「A80」 A80は、トヨタが「THE SPORTS OF TOYOTA」と銘打つほどに力を注いで開発した車です。国産FRでは初となるゲトラグ社と共同開発した6速MTや、ビルシュタイン社性のサスペンションが採用され全日本GT選手権で長年活躍するなど高い性能を有しています。そこにワイルドスピードで主人公が乗っていたことで人気が加速し、中古車市場でさらに価値が高くなりました。 「RZ」や「RZ-S」などのターボ付きグレード スープラは、ターボ付きが人気です。レースに投入されることが前提に開発されているため、搭載されているエンジンは1,000馬力までのチューンアップが可能なポテンシャルがあります。それを支える車体や足回りも同様といえ、カスタムベースと考えるファンが多いことが理由の一つといえるでしょう。

10月1日から始まった「中古車販売支払総額表示」。ユーザー側にはどんなメリットがあるのか?今一度正しく理解したい。
旧車の魅力 2023.12.25

10月1日から始まった「中古車販売支払総額表示」。ユーザー側にはどんなメリットがあるのか?今一度正しく理解したい。

10月1日から中古車の販売価格が「支払総額表示」になって、間もなく3か月が経過しようとしている。 支払総額表示?何それ?と初耳の方もいらっしゃるかもしれない。 なぜ、「支払総額表示」が義務化されたのか。 一社)自動車公正取引協議会の公式サイトには、「大手等専業店の中古車販売の問題点を解決するための対応」と記されている。 中古車販売の問題点は、ユーザーに直接かかわってくる。 知らずに言われるがまま不明瞭な費用を収めることがないよう気を付けて欲しい。 支払総額表示や購入時の諸費用、オプション費用などについて正しい知識と情報を持っておくことは、これから旧車をはじめとした中古車を買おうとしている人にとって非常に大切である。 簡単に言うと、本来は車両価格に入れるべき費用を諸費用としてユーザーに負担させ、逆に必須ではないオプション費用を「外せない」として見積もりに計上するなどの不適切行為を禁止し、明朗な会計にするのが主たる目的である。 なお、支払総額表示の義務化が対象となる店は自動車公正取引協議会や中販連(JU)の会員店となるが、わが旧車王を運営するカレント自動車も会員である。またカーセンサーやグーネットなどの大手中古車情報メディアも含まれているため両誌に掲載される中古車はすべてが支払総額表示の対象となる。 では、支払総額表示とは何なのか?内容と義務化された経緯について理解し、悪徳業者に騙されて不正に多額の費用を払わされることのないよう、どうかよく知っておいて欲しい。 ■中古車価格の「支払総額表示」とは? 「支払総額」とは「車両価格」に、当該中古車を購入する際に最低限必要な「諸費用」を加えた価格のことである。 ●車両価格とは? ①車両を引き渡す場合の消費税を含めた現金価格で、店頭で車両を引き渡す場合の消費税を含めた現金価格で、展示時点で既に装着済の装備(ナビ、オーディオ、カスタムパーツ)等を含む。 ②定期点検整備や保証を付帯して販売する場合、その費用は車両価格に含めて表示する。 ●諸費用とは? 保険料、税金(法定費用含む。)、登録等に伴う費用(新規又は移転登録を行う場合の検査登録手続代行費用及び車庫証明手続代行費用)をいう。 しかしこの諸費用には、適切であっても支払総額に含んではいけないものや、そもそも諸費用としては不適切な費用ゆえ、車両価格に含めて掲示する必要がある費用もある。 ■諸費用としては適切だが、支払総額に含まれない費用 ●1.保険料 ①任意保険料(自賠責保険ではないいわゆる自動車保険のこと、購入者により要否が異なるため支払い総額には含まない)。 ●2.法定費用 ①希望ナンバー申請費用(証紙・印紙代など)②リサイクル料金(未預託又は追加が必要な装備がある場合) 2.リサイクル料金(未預託又は追加が必要な装備がある場合) ●3.登録等に伴う費用→購入者が行うべき手続きを、購入者の依頼に基づき販売店が代行する場合に発生する費用 ①下取車諸手続代行費用→信販会社または他の販売店の所有権留保車両を下取る場合の解除費用②下取車査定料→徴収する場合は事前に説明し必ず査定書を発行すること③管轄外登録(届出)費用→県外登録(届出)など管轄外の運輸支局で登録(届出)する際の追加費用④納車費用→購入者の指定する場所まで配送する際の費用 ※積載車で陸送する場合は許可が必要 ■諸費用ではなく、車両価格に含めて掲示する価格 ●1.販売店が中古車を販売するにあたり、当然行なうべき作業にかかる費用 「納車準備費用」「通常仕上げ費用」「車内清掃」「ボディコーティング」など ●2.納車前の最低限必要な点検・軽整備や、販売店が必ず実施する軽整備の費用、必ず付帯して販売する場合の費用 「保証費用」「定期点検整備費用」「納車点検費用」「納車整備費用」など、その名称を問わず納車前の「点検」や「オイル、バッテリー交換」等の軽整備の費用。 保証や定期点検整備の実施が条件である場合の費用 ●3.その他、販売する中古車の「車両価格」に含まれるべき性質のもの 「土日祝納車費用」「販売手数料」「オークション陸送費」「広告掲載料」などは支払い総額に含まれない費用のため、車両価格に含むべき費用である。 ■まとめ 安価な車両価格を提示することでお客を引き寄せ、いざ店舗にて商談となると有料保証や納車準備費用や納車前点検などの費用が車両価格に載せられて、車両本体価格+30〜50万円という金額になったというケースも珍しくない。 これらは近年、大手中古車販売店で当たり前のように行われてきた 「車両価格を安価に表示してオプションで儲ける」というスタイルだ。 このようななか、悪徳中古車店を排除し中古車業界の信頼回復を目的と画期的な取り組みも始まっており、その最たるものが10月1日から中古車の価格を「支払総額表示」と義務付けること規約変更が行なわれている。 中古車販売店で表示した支払総額で購入することができない等、不当な価格表示に対しては、悪質な場合は違約金として100万円(初回最高額)~500万円(再違反最高額)を課すなど厳しい処分がある。 このたびの支払総額表示が浸透し、不正な費用を計上する業者が激減してゼロになり安心して中古車を購入できる環境が整うことを強く願っている。 [ライター / 加藤 久美子  画像・一般社団法人 自動車公正取引協議会(一部) ]

トヨタ EP82型スターレットは別格の速さだった!? エントリーカーとは思えない高い実力を徹底レポート
旧車の魅力 2023.12.20

トヨタ EP82型スターレットは別格の速さだった!? エントリーカーとは思えない高い実力を徹底レポート

軽い車体に有り余るパワーのターボエンジンが搭載されていて、胸のすく加速を味わえるトヨタ EP82 スターレット。1980年代の終わりに登場したコンパクトカーですが、格上の1.6Lクラスと肩を並べる、世代を代表するホットハッチとして現在でも高い人気を集めています。 高性能とは無縁の大衆向け自動車をルーツにもつ意外な側面も含めて、EP82 スターレットの全てを徹底的に紹介します。 軽量コンパクトでも戦闘力は高かったEP82 スターレット 高い走行性能が魅力のEP82 スターレットですが、スポーツカーというわけではなく本来のコンセプトは大衆向けのコンパクトカーです。実際、価格面だけをみると若者でも購入しやすい設定になっていて、大衆車であることがよくわかります。 EP82 スターレットは、そもそもどんなクルマで、なぜ人気モデルになったのかを振り返ってみましょう。 スターレットは名車パブリカが源流 初代スターレットは、2代目パブリカの派生モデルとして1973年に登場しました。パブリカは、トヨタ初の大衆車として歴史に残る名車です。スターレットが大衆向けコンパクトカーとしての地位を確立した背景には、パブリカの存在があったといっても過言ではありません。 1989年に4代目スターレットとして登場したのが、EP82型です。安価なエントリーモデルから走りを楽しめるスポーツモデルまで、バブル景気を背景に豊富なラインナップが用意されました。 EP82 スターレットの人気につながったターボモデル「GT」 EP82 スターレットを象徴するモデルとして知られているのは、ターボエンジンを搭載した「GT」です。4バルブハイメカツインカムのDOHCエンジンにターボ搭載という、排気量以外は本格的なスポーツカーにも引けを取らないスペックを誇りました。 しかも、新車価格はわずか124万円からという当時としても破格の価格設定。高い運動性能を考えると、かなりコスパのよいモデルだったといえます。コンパクトカーという車格のため内装は決して豪華とはいえないものの、布張りのドアパネルやサイドサポートのあるスポーティなシートなど一定の水準を保っていました。 下位モデル「ソレイユ」も人気 EP82 スターレットといえばターボ搭載の「GT」ですが、実は下位のノンターボモデルも十分に高いポテンシャルを秘めていました。61万円からという販売価格ながら、最高出力100psを発揮するハイメカツインカムのDOHCエンジンを搭載していました。 また、サスペンションやタイヤをスポーティなものに交換すれば、手軽に運動性能を高められる点もソレイユの魅力です。車重がGTよりも100kg以上軽いわずか710kgということもあって、格上の「テンロク」と呼ばれる1.6L車はもちろん、NAモデルならシルビアよりも速かったという逸話も残っています。 じゃじゃ馬ながら格上にも勝る確かな運動性能を備える「GT」 EP82 スターレットが登場した1980年代後半から90年代前半にかけては、同じトヨタのレビン/ トレノ、ホンダ シビック、三菱 ミラージュといった1.6Lスポーツの全盛期を迎えつつありました。一方、EP82の排気量はテンロクから300ccも少ないわずか1.3L。これだけのハンデを背負いながら互角以上に戦える性能を備えていたため、多少ピーキーで扱いにくい面があったことは否めません。 しかし、エンジンだけでなく車体も細部まで作り込まれており、実は運動性能も先代からかなり向上していました。ここからは、EP82 スターレットの最高グレードGTの魅力をたっぷりご紹介します。 クラス最高峰のホットハッチ EP82 スターレットGTには、最高出力135psを発揮する1.3Lの水冷直列4気筒DOHC16バルブのインタークーラー付ターボエンジンが搭載されています。大衆車の車格ながら、高性能エンジンの目安といわれる1L当たり100psオーバーを実現していました。 同じくホットハッチの代表格として同時期に販売されていた1.6Lのホンダ シビック(EF9)でも、ちょうど100ps/Lだったことを考えると格下のEP82のエンジン性能は驚異的です。しかも、車重はわずか830kgだったため、加速力はシビックをも凌ぐほどでした。 運動性能は先代から大幅進化 830kgの車体に135psというハイパワーエンジンを搭載していることから、EP82スターレットは扱いにくい「じゃじゃ馬」とよく表現されます。先代のEP71から続く個性ともいえるキャラクターではあるのですが、EP82では実は運動性能が大きく改善されています。 前後トレッド幅の拡大やボディ剛性の強化、さらにこのクラスとしては幅の広い175/60R14サイズのタイヤを装着することでコーナリング時の安定性を強化。また、4輪ディスクブレーキを採用し、さらに格上のAE92と同サイズとすることでスポーツ走行に欠かせないブレーキ性能の向上も図られていました。 30年以上前のクルマなのに中古車としての価値を維持 EP82 スターレットの運動性能がいくら高いとはいえ、あくまでも大衆車という位置づけのクルマでスポーツカーではありません。しかも、登場は1980年代と30年以上前のオールドカーです。しかし、人気の高かった「GT」を中心に、いまだに中古車市場で一定の評価を得ています。 中古車の価値は需要と供給のバランスで決まるため確かなことはいえませんが、クルマとしての性能の高さはもちろん楽しさを感じられるために高く評価されているのではないでしょうか。 ただし、多くの人が普段の「足」として利用していたため、中古車で購入する際は状態の確認が重要です。また、旧車の取り扱いに慣れていない中古車業者だと、年式と車格からほとんど価値がないと判断されかねません。取引をする際は、旧車専門の業者に相談することをおすすめします。

ランエボ並の走行性能を有する限定2,500台の希少車種! 三菱ランサーエボリューションワゴンGTを紹介
旧車の魅力 2023.12.19

ランエボ並の走行性能を有する限定2,500台の希少車種! 三菱ランサーエボリューションワゴンGTを紹介

シンプルなデザインで、一見普通のステーションワゴンにさえ見える三菱 ランサーエボリューションワゴン。しかし「ランエボ」の名に恥じない高い走行性能を秘めたマシンです。特に6MT仕様は、本気でサーキットを攻められるステーションワゴンとは思えない実力を備えていました。 走る楽しみと使い勝手の良さを兼ね備えた、三菱ランサーエボリューションワゴンGTの魅力に迫ります。 ランエボの派生車種として誕生したランサーエボリューションワゴン 当初、世界ラリーのホモロゲーション取得のために限定生産された、4ドアセダンのランサーエボリューション、通称「ランエボ」。そして、9代目ランエボの派生車種として、ランサーエボリューションワゴン(以下「エボワゴン」)は誕生しました。 エボワゴンは、発売された翌年の2006年、デビュー戦である十勝24時間レースで堂々の5位入賞を果たします。 ランエボ(セダン)の走りと引けを取らない、エボワゴンの特徴を紹介します。 ランサーエボリューション初のステーションワゴン 2005年9月にランサーエボリューション初のステーションワゴンとして登場した「ランサーエボリューションワゴン」。通称「エボワゴン」は、2005年3月に発売されたランサーエボリューションIXをベースに開発されました。 スバル インプレッサスポーツワゴンのようにスポーティな見た目ではなく、箱型ボディにブリスターフェンダーという、一見商用車ともとれます。しかし、その見た目とは裏腹にすぐれた走行性能を発揮し、乗車する全ての人を驚かせました。 エボワゴンの設定はGTとGT-Aの2グレード ランサーエボリューションワゴンのグレードは、GT(6速MT)とGT-A(5速AT)の2グレードです。両グレードとも可変バルブタイミング機構をもつMIVECエンジン、4G63型直列4気筒DOHC16バルブターボエンジンを搭載していました。ただし、5速ATを採用するGT-Aは出力をやや絞ってあります。 6速MTのGTは、最大出力280ps(6,500 rpm)、最大トルク40.0kg・m(3,000 rpm)を発揮。GSRグレードのランエボセダンと比べるとややトルクは劣るものの、パワーはまったく同じでほぼ同様の高い性能を誇ります。 一方5速ATのGT-Aは、最大出力272ps(6,500 rpm)、最大トルク35.0kg・m(3,000rpm)とモータースポーツ用としてチューニングされているGTと比べ、やや数値的にはやや劣るものの、ステーションワゴンとしては十分すぎる性能を誇っています。 弱点のボディ剛性を徹底強化 ワゴンタイプの弱点はボディ剛性です。特にハッチバックのリアは開口部が大きい上、セダンにはある隔壁がないため、ただワゴン化しただけではボディ剛性が大幅に低下してしまいます。 エボワゴンは、リア部を中心に徹底したボディ剛性の強化を図りました。テールゲートでは50箇所以上にも及ぶ各部のスポット溶接増し、A・B・C・Dピラーとルーフの接合部の補強。さらに、リアダンパーの取り付け部に補強材、大型リヤフロアクロスメンバーを追加といった形で、リア部を中心にボディ剛性の強化を徹底して行いました。 ほぼ手作りともいえるほど製造工程が増したこともあって、わずか2,500台の限定生産でした。 走行性と快適性の2つの顔を持つエボワゴン 車とは、スポーツ性能を追求すると利便性が損なわれ、逆に室内空間の確保といった快適性を重視すると走行性能がスポイルされてしまうのが一般的です。 しかし、ランサーエボリューションワゴンは、この既成概念の払拭に成功します。ラリー並の走行性はそのままに、ドライバーと同乗者の快適性にもこだわって作り上げられました。 ステーションワゴンの概念を覆す走り エボワゴンをドライブすると、ステーションワゴンに対するイメージが180度変わります。スムーズな加速感にキビキビとしたハンドリング、車重を感じる場面も若干あるものの、限りなくセダンに近い乗り味です。 特に6速MTのGTでは、セダン同様のクロスレシオ気味のトランスミッションを備え、トルクフルな4G63エンジンによる気持ちのよい加速が味わえます。さらに、高いボディ剛性を活かしたハンドリングは秀逸です。ヘリカル式LSDの効果もあって、切り込んだ方向に思うがままに向きを変えられます。 走りだけに特化しない充実した装備はセダン以上 エボワゴンの魅力は、走行性能だけではありません。利便性や快適性を重視する、ステーションワゴン本来の性能にもこだわっています。 レカロシートも利便性を重視して専用設計され、セダンとは異なるものを使用。サイドポートを小さくし、乗降の利便性を向上させています。また、セダン以上の静粛性もステーションワゴンならではの設計思想です。ダッシュパネル付近の遮音性を向上させたほか、開口部となる荷室周辺も吸音材や遮音材に加えて制振材まで使用する徹底ぶりをみせています。 ほかにも、HIDヘッドランプや6スピーカー、プライバシーガラスといったユーティリティカーに欠かせない快適装備もしっかりと押さえています。 希少車だけに買取価格も高騰 三菱 ランサーエボリューションワゴンは、2グレード合わせてわずか2,500台の限定生産だった希少車種です。特にランエボのスポーツ走行を受け継いだ人気の高いGTだと、さらに希少価値が高まります。 大手中古車サイトで検索したところ、10万キロを大きく超える車体を含めてわずか25台しかありませんでした。旧車王での買取も、昨年の5月に2006年式で86,600km走行のランサーエボリューションワゴンGTを他社と比べて40万円以上もの高値の240万円で買い取っています。ランサーエボリューションワゴンの売却を検討している方は、ぜひ旧車王へご相談ください。 ※価格や経過年数は2023年4月記事執筆時のもの

和製スーパーセブンとも呼ばれたゼロワン! 光岡自動車にとって記念すべきモデルの魅力を大解剖
旧車の魅力 2023.12.19

和製スーパーセブンとも呼ばれたゼロワン! 光岡自動車にとって記念すべきモデルの魅力を大解剖

和製スーパーセブンとも呼ばれる、ミツオカ ゼロワン。光岡自動車が国内で自動車メーカーとして認可を受けた記念すべきモデルです。一方、誤解している方も少なくありませんが、実はロータス スーパーセブンのレプリカではありません。光岡自動車がゼロから開発したオリジナル設計の車です。 今回は、個性的なスタイリングが特徴的なゼロワンの魅力をたっぷりと紹介します。 光岡自動車とゼロワンの誕生を振り返る 個性的な車を生み出し続けている光岡自動車は、創業時から車を製造していたわけではありません。国内10番目の自動車メーカーとなった経緯と、ゼロワン開発について振り返ってみましょう。 単なる自動車工場から始まった光岡自動車 光岡自動車は、国内10番目に認可を受けた自動車メーカーです。しかし、1968年の創業当初は、独自の開発はおこなっておらず、板金塗装や自動車整備を事業の柱にしていました。 自動車開発の一歩を踏み出したのは1982年。マイクロカーの修理依頼をきっかけに、「自分たちでも車を作れるのでは」と独自開発したゼロハンカー「BUBUシャトル50」を発売しました。車としての作りの良さと、50ccという手軽さから全国的なヒットを記録します。BUBUシャトル50の成功を受けて、後継車種も順調にリリースされました。 法改正によってBUBUシャトルシリーズの販売が低迷すると、今度は既存車両の改造に着手します。フォルクスワーゲン ビートルをベースに大幅な改造を施した、メルセデス・ベンツ SSKのレプリカ「BUBU クラシックSSK」を発売。日産 シルビアをクラシカルなスタイリングに改造した「ラ・セード」など、独自の視点と高い技術力で多くの改造車両を生み出しました。 既存車両の改造で培ったノウハウが、オリジナル車両の開発、認可につながっていきます。 ゼロワンによって国内10番目の自動車メーカーになった ミツオカ ゼロワンは、光岡自動車が初めて型式認証を取得した車です。型式認証を取得していないカスタムカーを登録するには、車両を1台ずつ陸運局に持ち込んで検査しなければなりません。しかし、型式認証があれば、新車を販売する都度検査することなくナンバーを取得できます。 1994年のゼロワン発売から2年後の1996年、厳しい適合検査を突破してついに型式認証を取得します。ゼロワンの車検証の車名欄には「ミツオカ」と記載され、光岡自動車は名実ともに国内の自動車メーカーとして認められました。新たな自動車メーカーの認可は、1960年代のホンダ以来の快挙でした。 ロータス スーパーセブンはあくまでも見本だった 「和製スーパーセブン」と評されるゼロワンは、これまで多くのレプリカ車両を手掛けてきた光岡自動車の歴史から、レプリカと誤解されることもあります。実際、ロータス・スーパーセブンのスタイリングをもとにデザインされたことは事実です。 しかし、あくまでも外観上の見本としただけで、車両自体はフレームから光岡自動車によって独自開発されました。さらに、スーパーセブンと似たデザインであることは、実は光岡自動車の高い技術力の証でもあります。1950〜70年代に開発されたオープン2シーターというデザインのまま、1990年代後半の厳しい保安基準をクリアするのは容易なことではありません。 ゼロワンは初の型式認証モデルとは思えない完成度 ゼロワンは、単なる型式認証取得のために作られたのではなく、車としてきちんと作り込まれたモデルです。同クラスの他車種と比較しても、遜色のない走行性能を兼ね備えていました。 本家スーパーセブンと比べると決して高性能とはいえませんが、車作りの情熱が十分に注ぎ込まれて開発されています。ここでは、そんなゼロワンの魅力を詳しく紹介します。 大柄ながら軽量に仕上げられたボディ ゼロワンの重量はわずか720kg。しかし、ボディサイズは、全長3,645mm×全幅1,690mm×全高1,190mmと、スーパーセブンのレプリカであるバーキンセブンよりも大柄に作られていました。FRPとアルミ材の効率的な使用で、徹底した軽量化が図られた結果です。 エンジンは、ユーノス ロードスターに搭載されていた1.6L直列4気筒DOHCエンジンを採用。最高出力は120psながら、ロードスターの1番軽いモデル(940kg)よりも200kg以上軽く作られていたゼロワンをドライブするには十分な出力でした。 自動車メーカーとして妥協なく作り込んだ ゼロワンは、本家スーパーセブン同様に走行性能にもこだわって開発されています。また、多くの自動車メーカーと同様に、発売後のマイナーチェンジや派生車種も生み出されました。 サスペンションは、4輪独立懸架の前後ダブルウィッシュボーンを装備。見た目だけではなく、走行性能にもこだわって開発されました。ブレーキも前後ディスクブレーキを採用し、フロントには冷却効率のいいベンチレーテッド型のディスクが装備されています。 型式認証取得後には、マイナーチェンジも実施されました。エンジンを同じくロードスターの1.8Lモデルに変更。最高出力とトルクが向上したことで、さらに走行性能が高められました。また、ボディサイズを全長95mm、全幅5mm拡大し、フロントのデザインを変更した「クラシックタイプF」もラインナップに追加されます。4速ATを新たに設定した点も、クラシックタイプFの特徴です。 販売台数が限られていただけに高値水準を維持 ゼロワンの販売最終年は2000年と比較的最近まで作られていましたが、販売台数そのものが少なかったことから中古車相場は高値で推移しています。 大手中古車サイトで検索したところ、そもそも5台しかなく、250~350万円ほどの価格がつけられていました。 旧車王での買取価格も高水準で、2023年1月に1996年式のベースグレードを250万円、2023年3月に1997年式のクラシックタイプFを195万円で買い取った実績があります。お手元にミツオカ ゼロワンのある方はぜひ一度ご相談ください。 ※中古車価格は2023年4月執筆時

ル・マン24時間耐久レースの勇姿が蘇るフォード GT40のレプリカGTD40
旧車の魅力 2023.12.19

ル・マン24時間耐久レースの勇姿が蘇るフォード GT40のレプリカGTD40

1966年から1969年のル・マン24時間レースを4連覇したことで有名一躍有名になったフォードGT40。アメ車らしい迫力のある走りに多くのファンが魅了され、さまざまなレプリカモデルが製作されました。 今回は、数あるレプリカのなかでも完成度が高く、今も人気が高いGTD40を紹介します。フォード GT40の歴史とともに振り返りましょう。(フォード GT40は通称名で、正式名称はフォード GT) 輝かしい功績を残したフォード GT40 GTD40のベースであるGT40は、1960年代にレースシーンで活躍したレーシングカーです。伝説とも言われるGT40の活躍は「フォードVSフェラーリ」という映画でも描かれました。まずは、フォード GT40の歴史を振り返りながら、その魅力に迫ります。 ライバル・フェラーリに勝つために誕生 1963年、フォードは経営難にあったフェラーリの買収を試みます。しかし、契約書のレース予算の決定権を巡って交渉は決裂、買収には至りませんでした。 そこで、フォードの2代目社長ヘンリー・フォードは、レースでフェラーリに勝てるレーシングカーの開発を命じます。こうして誕生したのがフォード GT40です。 ル・マン24時間耐久レース優勝 GT40は、開発当初こそトラブルに悩まされますが、参戦わずか2年目の1966年には、ル・マン24時間耐久レースを制します。しかも、当時無敵の強さを誇ったフェラーリを制し、GT40は1位〜3位を独占。ヘンリー・フォードの要求に答えるマシンを、フォード開発陣は見事に作り上げました。 さらに、初優勝から4連覇という偉業を成し遂げ、多くのファンを魅了しました。フォードの高い技術力を証明したマシンとして、今もなお高い人気を誇ります。 レプリカとして製作されたGTD40 ル・マンでの輝かしい成績によって、GT40の人気は一気に高まります。しかし、GT40は量産車ではないので、簡単に購入できるわけではなりません。オークションに出品されても軽く一億円を超える値段がつけられ、現実的に入手は困難でした。 そこで、多くのカスタムカーブランドがレプリカ製作に乗り出します。なかでも、日本に正規輸入代理店のあったGTD社製のGTD40ル・マンが国内でもっとも有名になりました。 GTD40とは GTD社が製作したGTD40は、オリジナルのもつ雰囲気をうまく再現したレプリカです。 レーシングカーと同仕様の車両を作ることは現実的には不可能ななか、こだわるべきところにこだわってGT40の魅力をしっかりと詰め込んで製作された、GTD40の仕様を詳しく紹介します。 アメ車らしいV8エンジン GTD40に搭載されたエンジンは、5.0L~5.4LのV型8気筒エンジン。レーシングカー仕様だった実物のGT40でも4.7L〜7.0Lだったことを考えると迫力十分のエンジンです。数字的な情報は不明なものの、大排気量のV8エンジンの生み出すパワーとトルク、音はアメ車ならではの力強さを感じさせてくれます。 また、レーシングカーさながらのクロス配管であるエキゾーストパイプを採用している点も、GTD40がレプリカとして評価の高い理由の一つです。安価なレプリカでは排気管まで作り込まれていないモデルも少なくありません。見えない部分ではありますが、排気効率という車の性能そのものにかかわる部分だけに手を抜かずに作り込まれています。 特徴的な右ハンドル右シフト仕様 GTD40は、オリジナルのGT40と同様の右ハンドル右シフトという特徴的な仕様を採用しています。当時のサーキットは右ピットが多かったため、右ハンドルのほうがドライバー交代で有利だったためです。さらに、大排気量のMRレイアウトのため、ボディサイドに変速用ロッドを通すことでエンジンとの干渉を防ぐために右側にシフトをレイアウトしました。 当時のレーシングドライバーと同じ視点と操作感覚を味わえる点が、GTD40の大きな魅力と言えるでしょう。(アメリカで販売されたモデルは法律の関係上、左ハンドルのモデルもあります) レーシングカーを感じさせるボディ設計 GTD40は、ボディ設計もできるだけオリジナルを踏襲して開発されました。セミモノコックボディのドアを開けると、レーシングカーらしい極太のサイドシルが印象的です。 サイドシルは燃料タンクも兼ねており、大排気量エンジンを長時間走らせるのに十分な燃料を搭載できます。また、ボディ上部まで開閉するサイドドアは、ドライバー交代をしやすくするために開発されました。GTD40も同様の構造で、全高が低いながらも比較的乗り降りがしやすくなっています。 GTD40といった希少車でも高価買取 GTD40は、フォード GT40のもつ魅力を余すことなく再現したレプリカ車両です。ただし、レプリカながら生産台数は少なく、現在では本家GT40に負けず劣らず入手しにくい希少車となってしまいました。 旧車王では、希少なGTD40を800万円で買い取った実績があります。世の中にあまり出回っていない希少車であっても、旧車王ならきちんと査定いたしますので、愛車の売却を検討中の方はぜひ一度ご相談ください。 ※価格は2023年4月執筆時

六本木のカローラと呼ばれたBMW3シリーズの2代目「E30型」の魅力を紹介
旧車の魅力 2023.12.19

六本木のカローラと呼ばれたBMW3シリーズの2代目「E30型」の魅力を紹介

BMWジャパンの創設以来、最大のヒット作となった2代目3シリーズの「E30型」。バブル景気の恩恵も相まって、記録的な販売台数を達成しました。 セダンタイプを世に送り出したあとも、クーペやカブリオレ、そしてステーションワゴンなど、豊富なモデルバリエーションを発展させたE30型は、販売終了から25年以上たった今でも、ファンの心を躍らせる名車です。 単に高級志向の高まりという時代背景だけではなく、欧州高級セダンとして確かな実力を備えていたからこそ大ヒットにつながったBMW E30型の魅力を紹介します。 BMWらしさが感じられるコンパクトセダンE30 BMWの主力モデルで、今もなお最多量販車種である3シリーズ。なかでも2代目のE30型は、コンパクトボディの中にBMWらしさをギュッと詰め込んだ人気の1台です。 クルマ好きのあいだでは「イーサンマル」の愛称で親しまれたこの車種は、ベンツ190Eと並び、バブル期を象徴する高級輸入車でした。 BMWの発展期に登場した「E30型」 BMWの主力車種である3シリーズは、BMW 2002の後継「E21型」を初代として、1975年6月に歴史の幕を開けます。当時はまだBMWの日本法人が存在せず、正規ディーラーであるバルコム・トレーディング社が輸入販売をおこなっていました。 そして、BMWジャパン(正式名称はビー・エム・ダブリュー株式会社)が創設された翌年に登場したのが、2代目のE30型です。まさにBMWがプレミアムブランドの基盤を固めていく、発展期真っ只中でのデビューでした。 E30型は、初代3シリーズのE21型のテイストを継承しながらも、ボディのサイズアップや全グレードを4灯化するなど大幅な進化を遂げ、プレミアムセダンとしての地位を確立します。また、E30型はセダンだけではなくカブリオレやステーションワゴンといった幅広いボディタイプも展開されました。 時代を味方につけ「六本木のカローラ」と呼ばれるるほど大ヒット E30型のヒットを揶揄して「六本木のカローラ」という言葉まで生まれました。東京の遊び場の中心だった六本木では多くのE30型BMWが走っていて、当時国内でもっとも売れていたカローラ並にその姿が目撃されていたためです。 E30型が市場に投入された1982年の日本は、まさにバブルの黎明期。庶民層の所得も引き上げられ、高級志向の高まりから「ハイソカー」と呼ばれる国産高級車や外国車が注目され始めていた時期です。 クルマとしての完成度の高さに加えて、スモールセダンというちょっと背伸びをすれば手の届くクラスだった点が、時代背景と見事に重なって空前の大ヒットにつながります。また、正規輸入だけではなく円高進行で並行輸入車を手にしやすかったこともE30型のヒットを後押ししました。 欧州車らしい走行性能とスタイリングを詰め込んだE30型 E30型のヒットは、単に日本が豊かになったからというわけではありません。クルマとして完成度が高かったからこそ、多くのユーザーの人気を集めました。 欧州プレミアムカーにふさわしい仕上がりとなっているE30型の魅力を紹介します。 欧州車ならではの走行性能はまさに「駆け抜ける歓び」 E30型の魅力は、欧州車ならではの優れた走行性能です。最大170psを発生する直列6気筒SOHCエンジンをはじめ、軽い吹き上がりが気持ちの良い4種類のエンジンが搭載されています。 また、サスペンションはフロントにストラット式、リアにセミトレーリングアーム式を採用し、軽量ボディとあわせて高いハンドリング性能を実現しています。 絶対的なパワーや性能を誇っているわけではないものの、モデル全体としてどのグレードでもスポーツセダンとして文字通り「駆け抜ける歓び」を感じられるクルマでした。 クラウス・ルーテの魔法にかかったデザイン E30型のデザインは、アウディも手掛けるドイツのカーデザイナー、クラウス・ルーテが担当しました。初代と比べて車両寸法が拡大し、丸みのあるボディラインとしたことで、スモールセダンながら欧州セダンの風格のあるデザインに仕上がっています。 また、初代では上級グレードにしか装備されていなかった4灯ヘッドライトも、全グレードに標準装備。現在に比べるとまだ小さいキドニーグリルと合わせて、E30型BMWの象徴となりました。 インテリアでは、運転席に向けてデザインされたBMW伝統のセンターコンソールが、オーナーだけが味わえる優越感を演出します。また、シンプルな3本スポークステアリングに象徴されるように、欧州車ならではの高級感を漂わせながらも、ドライバーズカーとして過度に主張しない落ち着いたデザインが印象的なインテリアです。 豊富なボディバリエーションもE30型の特徴 豊富なボディバリエーションを設定していたのもE30型の特徴です。1982年のリリース時には、2ドアセダンとバウア社製トップカブリオレがまず投入されました。翌年1983年には、爆発的な人気を集める4ドアセダンが登場します。 さらに、フルカブリオレとスポーツセダンも追加され、1989年には2002シリーズのハッチバックに由来するステーションワゴン「E30ツーリング」まで販売されました。 E30型は希少性があがると一気に高騰する可能性 E30型は1990年にモデルチェンジされ、後継の第3世代3シリーズE36型に移行します。また、一部モデルチェンジ後に販売が継続されたステーションワゴンとカブリオレも、それぞれ1993年、1994年には販売終了しました。しかし、BMWらしいスタイリングと走行性能の高さから現在でも根強い人気のある車種です。 ボディタイプとエンジンのバリエーションが多いことから中古車価格も幅が広く、100万円を切るものから、200万円を超えるものまであります。 買取価格についてもモデルや年式、エンジンによって大きく変わりますが、旧車王では先日325i Mテクニックを200万円で買い取りました。 E30型BMWは販売台数が多かったことから、これまであまり大きな値上がりが見られませんでしたが、販売終了からすでに30年以上が経過し、今後状態の良い個体は減少していくでしょう。人気の高いモデルだけに、希少性が高まると一気に価格が上昇する可能性があるので、今後の価格動向には注目です。 ※価格は2023年3月執筆時 

免許返納後の特典は?知っておきたいポイントから特典の一例まで紹介
旧車の魅力 2023.12.15

免許返納後の特典は?知っておきたいポイントから特典の一例まで紹介

高齢者が起こす交通事故が社会問題となり、免許を自主返納する人が増えています。しかし免許を返納すると移動手段に困ったり、身分を証明できるものが無くなったりするため、返納するか迷っている人もいるでしょう。この記事では、運転免許証を返納した場合に受けられる特典を紹介します。免許を返納した場合の特典は、上記の悩みを少しでも解消できるような内容です。ご家族で免許返納を検討している人がいれば、返納するメリットがあることを教えてあげましょう。 免許返納後の支援 免許返納後、市町村や協賛事業所からの支援として特典を受け取れます。ただし、特典を受けるには、運転経歴証明書が必要です。運転経歴証明書や、市町村または協賛事業所の支援など、免許返納後の支援について詳しく解説します。 運転経歴証明書の交付 運転免許センターで運転免許証を自主返納した後に申請手続きすると、運転経歴証明書を交付してもらうことができます。運転経歴証明書は、本人確認書類として永年有効です。 ただし、下記の場合は交付の対象外です。 ・自主返納後申請をせずに5年以上経過・運転免許失効後5年以上経過・交通違反により免許取り消し・一部の免許種別のみ返納したい   ▼免許返納手続きと運転経歴証明書の取得についてはこちらで解説しています。免許返納する時の手続きとは?免許返納するメリットについて解説免許返納後にもらえる運転経歴証明書とは?受け取り方法も解説 市町村の支援 免許を自主返納すると、市町村から公共交通機関の回数券や割引券が交付されます。免許を自主返納した人の経済的な負担を抑えられるよう、免許返納後の支援が実施されているのです。車を運転しなくなると、必然的に公共交通機関を利用する場面が増えるので嬉しい特典でしょう。 協賛事業所の支援 協賛事業所も、免許を自主返納した人への支援を実施しています。「高齢者運転免許自主返納ロゴマーク」のある店舗や施設で運転経歴証明書を提示すると、さまざまな特典が受けられます。 協賛事業所の支援は下記のような内容です。 ・商品券の贈呈・百貨店で購入した商品の宅配料金割引・飲食店や温泉施設の料金割引 上記のほか、補聴器や電動車椅子の割引を実施している協賛事業所もあります。 免許返納の特典について知っておきたいポイント 免許返納の特典は、市町村ごとに独自の特典が用意されています。市町村によって内容が異なっていたり、回数が限られていたりするため注意が必要です。続いて、免許返納の特典について知っておきたいポイントについて詳しく解説します。   ▼免許返納のメリットについてはこちらでも解説しています。免許返納のメリットは?メリットを最大限得るポイントも解説 特典の内容は市町村で異なる 運転免許証を自主返納した際の特典は、市町村によって異なります。各都道府県警察や都道府県のサイトで、どのような特典が受けられるのか確認しましょう。 継続的に受けられるかどうか確認が必要 自主返納の特典が、継続的に受けられるかどうか確認をしましょう。公共交通機関の回数券や割引券は、毎月配られるわけではなく、1回限りの場合が多いです。回数券や割引券は枚数が限られているため、計画的に使用する必要があります。 協賛事業所によっては、運転経歴証明書の提示で継続的にサービスを受けられます。特典内容を確認する際は、支援の回数や内容を詳しく確認しましょう。 免許返納の特典の一例 続いて、東京都で免許返納した場合の特典の一例を紹介します。これから紹介する特典は一部なので、全て気になる人は各都道府県警や都道府県のサイトを確認して、特典を把握しておきましょう。 物流 【日本通運株式会社】引越しの通常料金の10%割引 銀行 【東京シティ信用金庫】免許証返納定期(スーパー定期預金)店頭金利+0.05%(期間1年間・継続後は店頭金利になる)1人10万円〜500万円(運転経歴証明書交付日から1年以内) 【東京信用金庫】運転経歴証明書所有者専用定期預金スーパー定期預金の金利優遇店頭金利+0.05%(期間1年間・自動継続の取扱は不可)1人10万円〜500万円 【東京東信用金庫】ひがしん運転経歴証明書定期預金店頭金利+0.05%(期間1年間・継続後は店頭金利)1人10万円〜500万円(運転経歴証明書交付から1年以内) ホテル 【帝国ホテル東京】帝国ホテルのレストランまたはバーラウンジにて10%割引 【浅草ビューホテル】浅草ビューホテル館内のレストランの料理・飲み物が10%割引※運転経歴証明書1枚につき5名まで 【ホテルカデンツァ東京】ホテル館内直営レストラン3店舗にて平日限定10%割引※運転経歴証明書1枚につき8名まで※一部対象外あり デパート・スーパー 【株式会社京王ストア】 購入金額5,000円以上で当日宅配サービス無料※会員登録が必要※65歳以上・本人限定 【丸正チェーン加盟店(総本店・保谷北口店)】500円分のクーポン贈呈 【高島屋(本橋店・新宿店・玉川店・立川店)】購入した商品をご自宅へ無料で配送※65歳以上限定 趣味・娯楽等 【トミコシ高島平ボウル】ボウリング1ゲーム料金の割引平日 470円土日祝 570円 【はとバス】A・B・Cで始まるコース料金の5%割引 【ボックスツアー】都内発日帰りゴルフツアーの半額サポート(初回参加に限る) 交通 【一般社団法人東京都個人タクシー協会】タクシー乗車料金10%割引※障害者割引とは併用不可※一部除外車輌あり ▼免許返納後のタクシーの特典についてはこちらでも解説しています。免許返納をしたらタクシーの特典を受けられるのか解説 【銀河鉄道株式会社】銀河鉄道株式会社の路線バス(東村山青葉恩多町線、小平国分寺線)に1年間乗り放題   参考:高齢者運転免許自主返納サポート協議会加盟企業・団体の特典一覧 ------------------------------------------- ▼免許返納に関する記事一覧免許返納する時の手続きとは?免許返納するメリットについて解説免許返納のメリットは?メリットを最大限得るポイントも解説免許返納後にもらえる運転経歴証明書とは?受け取り方法も解説認知症の方が運転する危険性と免許返納の説得方法を解説免許返納はした方が良いのか?免許を返納することのメリットとデメリットを解説免許返納をしたらタクシーの特典を受けられるのか解説 -------------------------------------------

アルピナ BMW車が消滅するって本当? 商標権譲渡の真相と人気の高性能モデルを一挙紹介
旧車の魅力 2023.12.14

アルピナ BMW車が消滅するって本当? 商標権譲渡の真相と人気の高性能モデルを一挙紹介

「アルピナ」の商標権がBMWに譲渡されるというニュースが、2022年に話題になりました。アルピナ社はBMWと長年協力関係を結び、独自の開発でBMW車にひと味違う魅力を与えてきた自動車メーカーです。 規格外のハイパワーエンジンと独自の世界観をもつ内外装が魅力のアルピナについて、商標権譲渡の真相とともに詳しく紹介します。 BMW車の価値を高めるアルピナ 自動車メーカーのアルピナは、BMW車に新たな命を吹き込む開発を続けてきました。一方で、長年続いたBMWとアルピナの協力関係は、商標権の譲渡によって2025年に終了することがすでに発表されています。 アルピナが単なるチューニングメーカーでないことと、商標権譲渡の意図を振り返っていきましょう。 アルピナ車は自動車メーカー ドイツにあるアルピナ社は、アルピナ・ブルカルト・ボーフェンジーペン社という正式名称の自動車メーカーです。ベース車輌がBMW製であることからBMWの高性能モデルブランドと誤解されがちですが、独立した自動車メーカーとして開発や組立工程から独自で行っています。 最近のモデルこそBMWのラインで組み立てられていますが、かつてはホワイトボディからアルピナで製造されていました。独自の思想でBMW車を再度開発し、オリジナルにはない新たな魅力と価値を与えたモデルを生み出してきたのがアルピナです。 商標権譲渡はアルピナブランドを次世代に残すための決断 長年BMWと良好な協力関係にあったアルピナですが、2022年にBMWによるアルピナ商標権の獲得が報じられました。株式や資産などは引き続きアルピナ・ブルカルト・ボーフェンジーペン社に残されますが、アルピナが開発するBMW車は今後はなくなるということです。 ファンにとっては寂しいニュースですが、実は「アルピナ」というブランドを将来に残すための決断だったという見方もできます。電動化や世界的な規制が厳しくなるなか、小規模メーカーでは対応が難しくなってきていました。実際、現在アルピナが製造する車輌は、BMWの工場で多くの工程が組み立てられるように変化しています。 商標権をBMWに移譲したことで、「アルピナ」の名称は時代の変化による消滅の可能性が限りなく低くなりました。「自社のラグジュアリーカーをより多様なものにする」という展望をもつBMWが、今後どのような形でアルピナの名称を利用していくのかに期待が高まります。 中古車市場でも価値の落ちないアルピナ製BMW車 アルピナが製造していたモデルは現在でも人気が高く、ベースのBMWの車輌に価値がなくても高値で取引されているものがいくつもあります。つまり、アルピナの開発によってBMW車が新たな価値を得たということです。 名車揃いのアルピナ BMWのなかでも、特に人気の高い3モデルを紹介します。 E34を超高性能サルーンに高めたB10 Bi-Turbo B10は、強力なツインターボエンジンを搭載した超高性能サルーンです。「ビックシックス」と呼ばれる直列6気筒エンジンを究極までチューニングし、最高出力を370psまで高めました。ツインターボとしたことで、低回転域から高回転域までトルクが持続します。 大柄ボディの重量級E34ですが、アルピナのチューニングエンジンによって強烈な加速を実現。さらに、シャシーの剛性強化やゲトラグ製の5速ミッション、BOGE製のレベライザー付きショックアブソーバーなど、強力なパワーを余すことなく発揮できる車体設計もさすがアルピナというポイントです。 E36に究極の洗練さを与えたB8 4.6 リムジン E36の直列6気筒エンジンに換え、強力な4.6LのV8を搭載したのがB8 4.6 リムジンです。 BMWの3シリーズとして生産された比較的コンパクトなE36に、最大340psを発揮するV8エンジンを押し込んだことで異次元の加速力を発揮します。 一方で、誤差1/1000gの精度で組み上げられたエンジンは、暴力的な加速に反して驚くほどスムーズ。しなやかな足回りも相まって、E36にさらなる上質さを与えます。また、内装もスポーティーながらエレガントさも持ち合わせていて、究極のパワーと洗練さを両立したモデルです。 E28にメカチューンを加えたB9 3.5 B9 3.5は、SOHCエンジンながらDOHCエンジンの初代M5に匹敵するハイパフォーマンスモデルです。ボアアップや圧縮比の向上、カムシャフトと吸排気バルブの見直しといったNAエンジン定番のメカチューンを徹底的に施して、245psもの最高出力を絞り出すことに成功しました。 ターボでは味わえないNA特有の加速感が人気を集めたのか、生産台数は当時のアルピナとして最大の577台にまで達します。異径4灯のヘッドライトやアルピナストライプの入ったシャープなボディラインといった外観のアルピナらしさも、B9 3.5の魅力です。 永遠ともいわれるアルピナの価値の今後の動向に注目 アルピナの価値は旧車になっても失われることはありません。たとえば、現在では査定額がほぼつかないE36でも、B8 4.6 リムジンなら600万円もの価格がつきます。さらに、E28をベースにしたB9 3.5に至っては950万円もの高値での買取実績もあります。 一方で、もともと生産台数の少ないアルピナモデルは、旧車のなかでもかなり希少な部類です。特にベース車輌の価値が失われつつある現在では、旧車王のようにアルピナを正しく査定できる業者は決して多くありません。商標権の譲渡によってアルピナが今後BMWを製造しなくなることも含めて、アルピナの価値を評価してくれる専門性の高い業者に売却の相談をしてください。

フォード シエラはただのマイナー車種?! R32 GT-Rが登場するまで日本でも無敵を誇った実力を徹底紹介
旧車の魅力 2023.12.13

フォード シエラはただのマイナー車種?! R32 GT-Rが登場するまで日本でも無敵を誇った実力を徹底紹介

ヨーロッパ・フォードが1980年代に販売していた、斜めに切り立ったフロントマスクと角目のヘッドライトが個性的なシエラ。正規輸入されていなかったこともあり、日本では知る人ぞ知る車種の1つです。レースでの活躍を目指して投入された高性能モデルで、欧州のみならず日本でも当時無敵を誇りました。 日産 R32型GT-R誕生のきっかけになったともいわれる、フォード シエラについて詳しく紹介します。 フォードなのにアメ車ではないシエラ アメリカ自動車メーカーのビッグスリーの一角をなすフォードですが、シエラはいわゆる「アメ車」ではなく欧州拠点で開発されたモデルです。 新世代ファミリーカーとして欧州市場でのシェア獲得を目指した、シエラの開発背景を振り返ってみましょう。 欧州市場を狙ったシエラ 欧州への進出を目指したフォードは、1960年代からヨーロッパ・フォードとしてイギリスとドイツに拠点を置いていました。シエラは、欧州両拠点から1982年に発売されます。コルティナとタウナスの後継である、「新世代ファミリーカー」として位置づけられました。 イタリアのカロッツェリア・ギア社がデザインを手掛けていたという点からも、フォードが欧州市場を強く意識していたことがわかります。一方で、空力を強く意識したモダンなデザインはイギリスの既存ユーザーには不評だったという話も残っているため、当初から欧州を席巻したモデルというわけでもなかったようです。 実力を証明するためレースに投入 ヨーロッパ・フォードは、設立時からレースに積極的に取り組んでいました。自動車レースの本場ヨーロッパだけに、欧州進出を目指すフォードにとって重要な戦略だったのでしょう。 シエラが発売された1982年からグループA規定を採用したETC(ヨーロッパ・ツーリングカー・チャンピオンシップ)では、既存のカプリで参戦したものの結果が残せずにいました。1986年にはシエラのスポーツグレードXR4Tiを投入しますが、レースで主導権を握るまでには至りません。そこでフォードは、シエラをベースにレースで戦えるマシンの開発に本気で取り組むことを決断しました。 名門コスワースとのタッグで誕生したシエラRSコスワース シエラでレースに勝つためにパートナーとして選んだのは、フォードと関係性の深かったイギリスのエンジンメーカーコスワースでした。コスワース製ハイパワーエンジンを手に入れたシエラは、ツーリングカー選手権で好成績をあげます。 無敵を誇ったシエラRSコスワースについて、日本での戦績も交えながら詳しく紹介します。 グループA規格で戦うために開発 グループA対策を施したシエラは、シエラRSコスワースとして1986年に登場します。シエラのためにコスワースが用意したのは、最高出力204馬力を発揮する2LのDOHCターボエンジンでした。5,000台の生産実績というグループAの規定(当時)を満たして、1987年からWTC(世界ツーリングカーチャンピオンシップ)に投入されました。 また、エンジンの変更だけでなく、フォードは車体各部を徹底的に見直します。フロントマスクに設けられた冷却用のエアインテークや大型のリアウィングによって、見た目の印象もファミリーカーから大幅に変わりました。 翌年にはRS500にアップデート シエラRSコスワースが登場した翌年の1987年には、シエラRS500コスワースにアップデートされます。タービンの変更やインタークーラーの大型化によって、最高出力は225馬力まで引き上げられました。さらに、レース用モデルは、最高出力500馬力だったともいわれています。 さらに、グループA規定に違反しない箇所の全てに手を加えたといわれるほど、車体も大幅に変更されました。外観は基本的にシエラRSコスワースを踏襲しているものの、2段式になったリアウィングが戦闘力の高さをうかがわせます。 日本のツーリングカー選手権を席巻 シエラRSコスワースは、トランピオチームからJTC(日本ツーリングカー選手権)にも参戦します。開幕戦こそリタイアに終わるものの、第2戦では2位、第3戦では早くも優勝を果たして実力の高さを証明しました。 さらに、WTC最終戦にも組み込まれたインターTECに投入されたシエラRS500コスワースも圧倒的な強さをみせます。エッゲンバーガー・モータースポーツが優勝、トランピオチームが2位というワンツーフィニッシュを達成しました。また、エントラント部門での世界チャンピオンも獲得しました。 1988年には、6戦中4戦でシエラが優勝を獲得。1989年には開幕戦と最終戦の2勝にとどまったものの1987年と1988年には2年連続で全日本タイトルを手中に収め、日本のツーリングカー選手権を席巻しました。 日産 R32型GT-Rの誕生のきっかけともいわれるシエラ 日本のレースで無敵を誇っていたシエラの快進撃を止めたのは、1990年の日産 R32型GT-Rでした。実は、R32型GT-Rはシエラを倒すために投入したともいわれています。R32の高い走行性能は誰もが認めるところですが、逆の見方をするとシエラはそこまでしないと倒せない存在だったということです。 輝かしいレースの成績を収めたシエラですが、正規輸入されていなかったこともあり日本国内ではあまり流通していません。希少車は入手が難しいのはもちろんですが、実は売却時にもスムーズに取引できないこともあるため注意が必要です。流通量が少ないがゆえに正しい金額がつかない場合や、業者によっては買い取ってもらえない場合もあります。 旧車の買取経験豊富な旧車王では、希少で流通しにくいシエラRSコスワースも2023年11月に買取りました。フォード シエラを取引する際は、旧車のノウハウをもった専門業者に相談することをおすすめします。

旧車王ヒストリアは
旧車買取20年以上の旧車王
が運営しています

旧車王は、「自動車文化遺産を次世代へ」という信念のもと、旧車・クラシックカーに特化して25年、年間11,000台以上の査定申込をいただいております。改造車から希少車まで、適正価格を見極めて買取させていただきます。弊社所属の鑑定士が最短当日で全国無料出張査定いたします。ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する二重査定は一切ありません。特別なそして価値ある希少車の買取こそ、確かなノウハウと実績を持つ旧車王にお任せください!

すぐ査定依頼が可能!

Web査定申込はこちら

まずは車について気軽に相談したい

LINEで売却相談する

カテゴリ一覧

# 旧車の魅力 # 旧車売買の豆知識 # 旧車メンテナンス # 旧車イベントレポート # 旧車のある暮らし # 旧車マニアインタビュー # ライタープロフィール