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高級サルーンを思わせるラグジュアリーな内装と、クロスカントリー車がベースとは思えない洗練された外装を備えたトヨタ ランドクルーザー シグナス。人気の高い100系ランドクルーザーに設定されたグレードの1つでありながら、海外ではレクサスでも販売されるなど、もはや別車種とも思えるほどの存在感を放つモデルです。 今回は、通常モデルの100系ランドクルーザーとの違いも含めて、ランドクルーザー シグナスの魅力を詳しく紹介します。 シグナスは高級感漂う専用装備が満載 ランドクルーザー シグナスと100系ランドクルーザーは、外観の印象から全く異なります。同一車種ながら、開発コンセプトが根本的に違う点が大きな要因です。 数々の専用装備によって高級感溢れる仕様に仕上げられたシグナスの魅力を、100系ランドクルーザーとも比較しながらみていきましょう。 100系ランクルとは一線を画すエクステリア ランドクルーザー シグナスの外観では、フロントセクションの違いが真っ先に目を惹きます。フロントバンパーはシグナス専用にデザインされ、グリル形状も100系オリジナルとは別物です。さらに、ヘッドライトやフォグランプに至るまで、全てがシグナスのために開発されています。 さらに、クロスカントリー車としての象徴でもある背面のタイヤですが、シグナスでは排除されています。「トップ・オブ・SUV」を掲げて開発されただけに、主戦場はオフロードではなく市街地というコンセプトを明確にする意図があったのかもしれません。なお、背面のタイヤをなくすスタイルは、100系ランクルの定番カスタムです。 また、後期モデルではホイールサイズが16インチから18インチへと一気に2インチサイズアップが図られました。また、ATも4速から5速に変更され、スタイルと乗り心地を求めるシティ派のSUVという性格をより強めています。 高級サルーンのようなラグジュアリー感 インテリアでは、標準装備されている本革シートの質感だけでも100系ランドクルーザーとの違いがわかります。ダブルステッチで縫い上げられた柔らかく艶のあるレザーシートは、100系の本革シートとクオリティに圧倒的な差がありました。また、ステアリングやシートノブといった車内の至るところに本木目パネルが配され、さらなる高級感を演出しています。 装備面でも、1990年代のクルマながら専用開発されたメモリー機能付きパワーシートを搭載。後期モデルで追加された先進の盗難防止システムも、より高級車としての性格を強めています。エンジンイモビライザーシステムや、正規のキー以外の解錠で警報を発するオートアラーム機能を追加しました。 海外ではレクサスブランドで販売 ランドクルーザー シグナスは、海外ではレクサス LX470として販売されていました。トヨタの最高級ブランドである、レクサスの名にふさわしいクルマを目指して開発されたということです。 国内では100系ランドクルーザーのグレードの1つですが、実質的にはレクサス車という見方もできます。実際、欧州の高級車にも引けを取らない内外装は、まさにレクサスそのものです。 中古車市場でも異彩を放つランドクルーザー シグナス ランドクルーザー シグナスは、中古車市場でも特別な存在です。100系ランドクルーザーの1グレードでありながら、全く別車種のような評価を受けています。 シグナスがいかに特別な存在かを、改めて確認していきましょう。 100系ランドクルーザーの1グレードとして登場 ランドクルーザー シグナスは100系ランドクルーザーと多くの点で異なりますが、あくまでもグレードの1つです。1998年1月にフルモデルチェンジをした100系ランドクルーザーに、上級グレードとして同年の12月に投入されました。 しかし、「シグナス」という名称からは、グレードの枠を超えたモデルだったことがわかります。ほかのグレード名は「VX」や「VXリミテッド Gセレクション」といった、いわゆるグレード名らしい名称でした。独立した車名にも思える名を与えられたのは、それだけ「シグナス」が特別なクルマだったからということでしょう。また、ほかの100系ランドクルーザーとシグナスは、カタログも分けられていたようです。 ガソリン車でもシグナスは特別 モデル全般が人気の100系ランドクルーザーですが、ガソリンエンジン車よりもディーゼルエンジン車のほうがより多くの支持を集めています。高い走破性が特徴の車種だけに、耐久性やトルクを求めるユーザーが多いためでしょう。しかし、シグナスに関しては例外のようです。 シグナスにはガソリンエンジン車しかありませんが、特別なモデルとして高く評価されています。また、100系ランドクルーザーのなかでは評価の低いガソリンエンジンですが、スペックは決して他車種に劣っているわけではありません。最高出力235ps、最大トルク43.0kgf・mを発揮する4.7LのV8エンジンは、市街地はもちろんのことオフロードでも十分通用します。 500万円もの買取価格がつくこともある 買取価格の高さからも、シグナスの特別感がうかがえます。年式にもよりますが、シグナスの新車価格は高いモデルでも500万円台後半です。しかし、旧車王では、2023年11月に2006年式のシグナスを約500万円もの価格で買取りました。 走行距離が5,500kmと年式からするとかなり短かったこともありますが、新車登録から17年も経過しているにも関わらず、新車価格に近い金額がつくことこそがシグナスの価値の高さを示しています。 特別感のあるシグナスは価値が落ちにくい 海外ではレクサスブランドで販売されるほど、ランドクルーザー シグナスは100系ランドクルーザーのなかでも特別な存在です。世界最高峰のSUVを目指して開発されたシグナスは、ランドクルーザー本来の高い走破性と豪華さを兼ね備えています。 道具としての車は、年数が経過するほど性能の劣化とともに一般的には価値が落ちていきます。しかし、シグナスのように道具以上の魅力のあるクルマは、古くなっても輝きを失いません。中古車相場は複雑な要因で動くため一概にはいえませんが、シグナスは今後も一定の価値を保ち続けることが予想されます。
いま日本の国産車が、北米を中心に大人気であることをご存知ですか?筆者をはじめ、いわゆる旧車と呼ばれる車種が好きという方も多いと思いますが、その人気は日本国内に限った話ではありません。中には、新車販売価格の数倍以上の価格で取引される日本車が存在します。そこで今回は、日本国内ではもちろんのこと、特に北米で価格が上昇している国産車10選をご紹介します。 トヨタ FJ60系ランドクルーザー(1981-90年) トヨタ ランドクルーザーで最初に価格が高騰したのは、1960年代に発売され、特に北米におけるランドクルーザーの地位を不動のものにしたFJ40系。2010年から2015年頃まで一気に価格が上昇しました。 FJ40系の価格が落ち着く頃から人気が高まったのがFJ60系ランドクルーザーです。FJ60系は、当時成長していたSUV市場に対応するため設計を刷新。走破性だけではなく快適性を高め、それまでのクロスカントリーに加えて、SUVとしての快適性も持たせて成功しました。また、FJ60系の基本構造が、その後のランドクルーザーでも大きく改変されることなく踏襲されています。 4.2L直列6気筒2F型エンジンのFJ60と、4.0L直列6気筒3F型エンジンのFJ62も現在の北米市場において非常に高い価格で推移しており、平均的な価格で約400万円以上。ちなみに、1981年に最初に販売されたFJ60型に比べて、1988年発売となる後発のFJ62型の方がやや高い価格となっています。 最後に今後の価格動向についてですが、過去3年間で、FJ60型、FJ62型ランドクルーザーに対する保険要求額は24%増加していて、今後も価格の高騰はまだ続く予想です。 日産 フィガロ(1991年) レトロなデザインで販売当初も抽選販売となるなど、大きな話題を呼んだ日産 フィガロ。今、北米を中心に、改めて多くの人の注目を集めています。 海外で価格が高騰している日産車といえば、ハイパフォーマンスカーであるスカイラインシリーズとフェアレディZですが、車としては決してハイパフォーマンスとは言えない、3速ATでFFという仕様にも関わらず価格が高騰しているのです。 日産 フィガロは、1989年の東京モーターショーで試作車が公開され、白い革張りシート、クロムメッキされたメーター類、細いスポークのハンドルなどレトロなデザインが個性的でした。 アメリカでは、販売から25年を経過すると輸入車の安全基準が緩和されるため、販売から25年となった2016年に輸入が解禁されたものの、新車時は日本国内の販売のみ。しかも2万台の限定生産だったことから、需要に供給が追いつかない状態となり、北米における最新の販売価格は約220万円から約270万円へと跳ね上がっています。 三菱 スタリオン(1983-89年) 三菱 スタリオンは、クライスラーにもOEM供給されていたスポーツカーです。 ポルシェ944の見栄えを良くしたようなスタイリッシュなボディに、ターボエンジンを搭載した本格スポーツカーでありながら、競合他社より安価な価格設定でした。往年の名作映画「キャノンボール2」でジャッキーチェンが乗っていたことで記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。 特に北米市場を意識したエンジンは低中速域のトルクを重視したセッティングで、最大出力は175psながら、最大トルクは32.0 kg-mを発生。さらに、サイクロンDash3x2と呼ばれる可変バルブ付きターボエンジンでは、200psを発生するモデルも存在するなど、デザイン性のみならず動力性能も魅力的なスポーツカーでした。 元々が安価な価格設定だったこともあり、長年特段大きな値動きはありませんでしたが、ここに来て北米市場で大幅な値上がりを見せています。既に三菱モデルのスタリオンで約150万円、クライスラーモデルのコンクエストでは約180万円もの値段をつけていて、今後の値上がりも期待されます。 日産 300ZX/Z32型フェアレディZ(1990-96年) Z32型と呼ばれる4代目のフェアレディZ、北米では300ZXという名で販売されていました。Z32型フェアレディZは、廉価版スポーツカーという位置づけだった先代までのフェアレディZの立ち位置を脱却。北米においてスーパースポーツカーとしての地位確立を意識して開発されました。 日産車として初めてCADで設計されたデザインは、これまでと大きく異なるワイド&ローデザインとし、性能面も日本の自動車メーカーで初めて最大出力280PSに達するツインターボVG30DETT型エンジンを搭載。さらに、ターボモデルには、4輪操舵のスーパーHICAS(ハイキャス)を装備するなど、文字通りスーパースポーツカーを体現したモデルです。 ここ最近、北米において過去最大の値上がり幅を記録した日産 300ZXは、ベースモデルでも約170万円、ターボモデルは約330万円以。90年代スポーツカーとして評価の高まっているFD型RX-7や、80型スープラと比較するとやや出遅れ気味だったこともあり、今後値上がり余地があると見られています。 ダットサン 260Z(1974年) ダットサンは日産の北米展開ブランドで、260Zは初代フェアレディZS30系(240Z)の2.6Lエンジン搭載版として、海外でのみ1年間だけ販売されたモデルです。 240Zの生産終了に伴って、元々240Zに搭載されていたL24型直列6気筒SOHCエンジンのストロークを伸ばし、よりトルクの稼げる2.6Lエンジン仕様のモデルを作成しました。日本国内では、オイルショックの影響で残念ながら販売が見送られ、東京モーターショーでの展示のみとなっています。 トルクがわずかに向上したものの、マスキー法に代表される排ガス規制で強化された排ガス浄化装置により240Zと比べてパワーは10psほど下回る260Zは、これまであまり注目を集めていませんでした。しかし、近年、特に北米で240Zに注目が集まり、価格が高騰するにつれ、性能は低いものの、ほぼ同等のデザインの260Zにも注目が集まるようになりました。 現在、人気の高い2シータークーペは日本円で約400万円まで高騰し、人気の低い4シーターモデルでさえ、約260万円まで価格が上昇しています。 ホンダ シビックSi/EK型シビックSi(1999-00年) ホンダ EK型シビックのクーペモデルも、近年北米で価格が高騰しています。 価格が手頃な4気筒自然吸気1.6Lエンジンながら、VTECという強力な可変バルブを搭載したB16Aエンジンはポテンシャルと耐久性が高く、チューニングのベース車として人気を集めました。 北米の90年代日本車スポーツカー人気によって、EK型シビックにも注目が集まっています。しかし、新車販売から20年経った現在は、チューニングカーとしての人気が仇となり、改造されていない低走行車はほとんど残っておらず、中古車価格の高騰に拍車をかけています。 直近ではわずか5ヶ月の間に、日本円で約200万円から約280万円まで価格が上昇しました。 日産 300ZX/Z31型フェアレディZ(1984-88年) 3代目フェアレディZとなるZ31型フェアレディZも、北米で人気が高まっています。 フェアレディZシリーズ唯一のリトラクタブルヘッドライトが特徴で、エンジンもハイパワーのターボエンジンVG30ETを搭載。Z32型で確立するハイパフォーマンススポーツカーという新しいZの方向性を決めたモデルになりました。 近年の日本車スポーツカー人気を牽引するフェアレディZシリーズ。Z31型も例外ではなく、10年前にはわずか70万円ほどだった中古車価格は、直近では日本円で約200万円以上にまで上昇しています。 トヨタ スープラ/A60型セリカXX(1981-1986年) 海外ではスープラという車名でしたが、A60型まで国内ではセリカXXという車名で販売されていました。初代セリカXXとなるA40/50型が、ラグジュアリー志向のスペシャルティカーだったのに対し、スポーティ路線で開発されたのが特徴です。 空力性能を意識してヘッドライトにリトラクタブルライトを採用し、ソアラと同型の2.8Lエンジンを搭載。国産車としては久々となる最高速200km/h超え(208.09km/h)を記録します。LSDに大径ホイール、リアスポイラーまで装備し、スポーツカーとして地位を確立した70型スープラに繋がる原点とも言える車種となりました。 多くのA60型セリカは、改造されたり、レースに使用されたりしたため、状態の良い個体は現在あまり残っていません。そのため、価格は高騰を続けていて、最新の価格データでは、日本円で約155万円から225万円へと上昇しました。 ダットサン 280ZX(1978-83年) 2代目フェアレディZとなる、S130型系Zの海外展開モデルが、ダットサン 280ZXです。 国産車初のTバールーフ車も投入された2代目Zは、初代のフォルムを正統に引き継ぎながらもややワイド化しました。ボディサイズ、エンジン共に大型化したことで、初代のスポーツカーとしてのキレは失われたものの、ツーリングカーとして人気を博します。 また、人気ドラマ西部警察で大門刑事(渡哲也)が乗るスーパーZとして活躍したのを覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。 2015年以降に価格の上昇が始まり、直近では日本円で約160万円から約240万円以上まで一気に高騰しています。 日産 R33型スカイラインGT-R(1995-98) 1995年発売のR33型GT-Rは、販売から25年経過となる2020年に、アメリカの輸入規制が緩和され、一気に価格が高騰しました。 R33型スカイラインの大型化したボディは、新車販売当時不評。性能を追求してシャープに研ぎ澄まされたR32からは程遠いイメージで、居住性は改善されたもののただ広くなった車内はまるでセダンのような印象を与え、走りを追求するGT-Rとしては人々の期待を大きく裏切るデザインだったのです。 一方で、走行性能は大きく進化。エンジンの仕様変更によるトルクの向上、ロングホイールベース化によって弱点だったコーナリング性能の向上が図られ、ニュルブルクリンクでR32の記録したタイムを21秒も縮めました。 当時は不評だった大型化ですが、比較的大柄な海外の愛好家には逆に好意的に捉えられていて、現在の人気を支える要因の1つ。また、新車当時不人気だったことで出荷台数が少なかったことも希少性という付加価値を生み、価格が高騰するひとつの要因となっています。 R33型スカイラインGT-Rの現在の価格は、標準仕様でも約680万円にもなっていて、特別な99台のみ販売されたNISMO 400Rともなると、約4,400万円以上。今後はさらなる高騰も予測されています。 まとめ 日本車がこれほどまでに北米で人気となっているのは、日本人として素直にうれしいことです。ただ、それと同時に、今後これらの車種を購入しようとした場合、なかなか手の出し辛い価格帯になってしまっているのは悩ましくもあります。 どの車種も、日本の経済が絶好調なときに開発された、自動車史に残る名車ばかり。これから購入しようと思っているなら、明日にでも探し始めた方が良いかもしれません。 [ライター/増田真吾]
ランドクルーザーは日本のみならず、世界中から支持されるトヨタを代表する人気車種です。そんなランドクルーザーの中でも特にファンの多いモデルが、1984年から2004年まで製造された通称70系ランドクルーザー。そして、70系誕生30周年を記念して期間限定で再販され話題となりました。 今回は、そんな大人気モデルであるランドクルーザー70の魅力と特徴、そして、注意点についてご紹介していきたいと思います。 歴代ランクルの中でもファンの多い70系 ランドクルーザーがプロアマ問わず幅広いユーザーから支持されている理由は、信頼性、走破性、耐久性に優れているからにほかなりません。もちろん、高級感を加えた80系からの系譜であるワゴン系も魅力的ですが、本来のラフロード性能を求めるという場合は、やはり通称ランドクルーザー70と呼ばれる“70系”への支持が根強い傾向にあります。 本格的な四駆だからこそのメリットとデメリット ランドクルーザー70が人気を集める理由はいくつかありますが、やはり直線基調の角ばったエクステリアデザインという方がもっとも多いと思います。ラフロードでの走破性や信頼性に重きを置くランドクルーザー70は、現代の車のように空気抵抗や燃費性能やオンロードの走行性能を求めていません。 そのため、目線の高い乗車位置や角度の立ったフロントウインドウといった、ややレトロにも感じるデザインになっています。 よじ登る車高には要注意 ほぼ丸みのない形や高い車高によって見切りも良く運転がしやすく、さらに見晴らしが良く運転していても気持ち良いという特徴があり、この特徴はランドクルーザー70だからこそ味わえる大きな利点です。 しかし、ノーマルでも高い車高は利点がある一方、乗り降りし難いという欠点にもなります。背の低い方やお子さんはもちろん、高齢のご両親を乗せる方も、その高い車高は考え物。乗降性の良し悪しは、車にとって重要な要素であることを考慮すると、ランクル70はメインの車として使いづらいという方も居るでしょう。 ゆったり走れる優雅さの反面取り回しには要注意 ランドクルーザー70の魅力2点目は、優雅な運転フィールです。優雅と言っても高級セダンの柔らかいゆったりした乗り心地ではありません。やや高い視界とやや鈍感なステアリングによって、自然と飛ばしたいという気持ちが抑えられるのです。もちろん、もともとローギヤード設定ということもあり、速度を上げた分だけエンジン音もにぎやかになるということもあります。 俊敏な身のこなしと小回りは苦手 そんな四駆らしく、やや鈍感なステアリングフィールの要因は、ボールナット式ステアリングを採用しているため。近年のモデルではラック&ピニオン式を採用しているのに対して、ラフロードを走行することを想定して開発されたランクル70の場合、堅牢性を重視したボールナット式を採用しているのです。 このボールナット式ステアリングは、堅牢で構造がシンプルである一方、反応が鈍く、またハンドルの戻り(セルフステア)も良くありません。また、最小回転半径も大きく、道幅の狭い状況では取り回し性が良いとは言えないのです。 大排気量がもたらす余裕の走行性能とイマイチな燃費 車重があり、低回転の動力性能が求められるランクル70では、オリジナル、復刻モデル、どちらのモデルでも3.4L以上の大排気量エンジンを搭載しています。大排気量がもたらす豊かなトルクによって、さらに余裕を持った力強くたくましい走行性能を実現しているのです。 大排気量四駆は大食い まさに、レトロでやや大柄に見える出で立ちのランドクルーザー70には、ぴったりの大排気量エンジンですが、燃費が良くないという大きなデメリットがあります。もともと車重があり、大型タイヤを履いていることに加え、大排気量のエンジンを搭載するランドクルーザー70の燃費はお世辞にも良いとは言えません。 もちろん個体によってある程度ばらつきはありますが、街中での平均燃費は6~8km程度。さらに、復刻版ランドクルーザー70の使用推奨燃料はハイオクガソリンであるため、燃料代は大きな負担になるでしょう。 ランクル70の魅力は唯一無二!ただし無理は禁物 直線で四角いスタイリングはレトロな雰囲気、ランドクルーザー70には唯一無二の魅力があります。その魅力はほかの車種で補うことは難しいかもしれません。 ですが、現代社会に生きる私たちにとって、車は無くてはならない存在です。今回ご紹介した魅力や特徴と、デメリットを比較し、もしもあなたの生活にランドクルーザー70が合わない、もしくはかなり無理をしなければいけないのであれば、最新のSUVに乗り換えるのも決して間違った選択ではありません。 もちろん、それまで大切に乗ってきたランドクルーザー70を手放すのであれば、価値をしっかり評価してもらい、納得できる価格で買い取ってもらうこともお忘れなく! ランドクルーザーを買い続けて20年以上納得の高価買取ならランド王https://www.qsha-oh.com/landcruiser/ [ライター/増田真吾]
轟くようなV8サウンドのマッスルカーに誰しも一度は憧れるものです。より大きなパワーを求めて開発競争を行っていた1950年代に登場した、OHV式エンジンのヘミエンジンは、現代の車にも搭載されるほど息の長いエンジンとなりました。 今回は、エンジンの方式の解説とともに、マッスルカーを支えたヘミエンジンの特徴に迫ります。 ヘミ(HEMI)エンジンはアメリカ車の象徴 ヘミ(HEMI)エンジンは、1950年代以降に、アメリカクライスラー社が開発、製造を行った半球型の燃焼室を持つV8ハイパフォーマンスエンジンです。 ヘミとは、半球状を意味する「ヘミスフェリカル(Hemispherical)」の短縮系で、燃焼室の形状がそのままエンジンの呼称になりました。 マッスルカー全盛期のパワー競争を戦った ヘミエンジンは機構上、高出力化が容易だったため、マッスルカー全盛期に巻き起こった自動車メーカー各社のパワー競争において優位性を発揮。特に、1964年に第二世代としてヘミエンジンが復活すると、NASCARレースでも活躍し、1970年代初頭まで人気を博しました。 NASCARレースでヘミエンジンが活躍したことで、アメ車の象徴であるV8ハイパワーエンジンというイメージを作り上げたと言っても過言ではありません。 エンジンの歴史とヘミエンジンの魅力 ヘミエンジン登場の背景には、高出力化を求める時代背景がありました。 1950年代に入ると、いわゆるビッグ3と言われるGM(ゼネラルモーターズ)、フォード、クライスラーで、仁義なきパワー競争が勃発します。 これまでのエンジンの高出力化が困難になっていたことから、各社新型のエンジンの投入を余儀なくされたのです。 高出力化に対応できなかったサイドバルブ式エンジン ヘミエンジンの登場までは、サイドバルブ式のエンジンが主流でした。 サイドバルブ式エンジンとは、給排気バルブがシリンダーヘッドではなく、シリンダーと並んで配置され、バルブの傘も上向きに取り付けられていました。 燃焼室が横に長い構造で、圧縮比を高めづらく、燃焼効率も良くなかったため、高出力化が難しいという構造的な問題を抱えていました。 OHVの登場とOHVの弱点を見事に克服したヘミエンジン OHVのメリットは、バルブを燃焼室上部に取り付けることにより、燃焼室をシンプルでコンパクトな円筒状の形状にできることです。ピストンの運動方向である上下方向に圧縮と給排気ができることで、より圧縮と燃焼の効率を高めることができます。 一方で、通常のOHVの大きなデメリットとして、給排気バルブの直径が限定されているため、エンジンの高出力化に欠かせない、バルブの大口径化ができないという弱点がありました。 燃焼室上部にバルブが配置されるということは、バルブの配置スペースは、シリンダー直径が最大となります。このスペースに、少なくとも給排気2つのバルブを収める必要があり、バルブの直径が制限されてしまうのです。 そこでヘミエンジンは、燃焼室上部が半球状にすることで、シリンダーの直径以上にバルブの取り付け面積を稼ぐことができ、バルブの大口径化が可能にし、OHVの最大の弱点を克服しました。 また、バルブに角度をつけて配置することで、燃焼室内の気流をスムーズに動かすことができるという効果があり、バルブの大口径化と併せて給排気効率を劇的に向上。結果として、それまで以上の高出力化に成功しました。 高回転型DOHCエンジンとの戦い 自動車史において大きな影響を与えたヘミエンジンですが、高回転化しにくいという弱点があります。 これは、OHVエンジン全般に言えるデメリットですが、プッシュロッドでカムシャフトの動きをエンジン上部のバルブに伝えるため、高回転になると、動作の遅延やプッシュロッドそのものの重量が問題になってしまいます。 一方で、バルブを作動させるカムが上部にあり、ピストンの開閉を直接行う(ロッカーアームタイプを除く)DOHCは、慣性によるロスが少なく高回転化しやすくまります。 ヘミエンジンがアメリカで進化したのは、ストップ&ゴーが多く、高回転化することで高出力を得るDOHCエンジンよりも、比較的低中速でのパワフルな走りを要求するアメリカの道路事情もあったのかも知れません。 ヘミエンジン搭載の代表的車種の紹介 ヘミエンジン搭載の車種は、ザ・アメ車といった骨太な車種が多いのが特徴です。 マッスルカーブームを支えた名車など、ヘミエンジン搭載の代表車種を紹介します。 クライスラー・ニューヨーカー 1939年に登場したクライスラーの高級車で、2代目のモデルから、第一世代と呼ばれる、「FirePower Hemi」V8ヘミエンジンを搭載していました。 0-60マイル加速で10秒をマークするなど、パワーアップ競争の先頭に立ち、1950年代末には、350馬力もの出力のエンジンを搭載。名実ともに大型・豪華・ハイパワーを競うアメリカ車全盛期のモデルでした。 ダッジ チャージャー マッスルカーの火付け役となったクライスラーが、GM、フォードのマッスルカーのヒットを横目に、1966年に満を持して発売したのが、第二世代のヘミエンジン搭載のマッスルカーです。 最上位グレードには、400馬力オーバーの426Hemiエンジンが搭載され、0-60マイル加速はわずか6秒弱という俊足ぶりでした。 クライスラー300 SRT-8 最後に紹介するのは、新世代のヘミエンジンを搭載した、クライスラー300 SRT-8です。2005年に登場したクライスラー300 SRT-8は、クライスラー社が誇る高級車で、最上位グレードにヘミエンジンが搭載されています。 ただし、新世代ヘミエンジンのシリンダーヘッドは、ヘミエンジンの代名詞とも言える、半球状のシリンダーヘッドではありません。 しかしながら、1立法インチあたり1馬力と言われる高出力は維持しており、さらに、軽負荷時に4気筒を休止させる可変シリンダーシステムを採用するなど、さらに進化したヘミエンジンとなっています。 まとめ 大型で低中速域からパワーを発揮するV8エンジンは、国土が広大なアメリカだからこそ進化したとも言えます。 サイドバルブの弱点を補うOHVエンジンが登場し、さらにそのデメリットを克服して開発されたヘミエンジンは、1950年代のパワー競争の波にも乗り進化を続けました。 1970年代のオイルショックの影響で、一度姿を消すことになりますが、近年、新たな環境性能を追加。誕生から60年以上経った今でも、最上級モデルに搭載されるヘミエンジンが今後はどう進化していくのか注目したいところです。 [ライター/増田真吾]
1t前後の軽量な車重と、150psの最高出力を誇るルノー・クリオ・ウィリアムズは、F1チャンピオンマシンを彷彿とさせるウィリアムズブルーにカラーリングされた美しい1台です。ルノー・クリオの特別限定車として販売されたルノー・クリオ・ウィリアムズは、エンジンだけではなく足回りやエキゾーストマニホールドまで専用設計されました。今回は、今なお評価の高いフレンチホットハッチの魅力に迫ります。 ルノー・クリオ・ウィリアムズ ルノー・クリオ・ウィリアムズはルノー・クリオの限定モデルとして販売されました。ベース車両は多くの受賞歴を持つルノー・クリオです。 ルノー・クリオはBセグメントのハッチバック車で、コンパクトで取り扱いやすいうえ、上位グレードは走行性能も高かったことから人気を集めました。 ベース車両の素性は折り紙付き ベース車両となった初代ルノー・クリオは、シュペール5の後継車として1990年に発表されました。見た目と実用性のトータルバランスに優れていたことから高く評価され、ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤー(1991年度)を受賞し、フランス国内でのベストセラーカーとなりました。 エンジンのライナップは、販売当初から5種類と幅広く用意。発表翌年の1991年には、さらに2種類のエンジンが追加されました。なかでも16S(16V)というモデルに搭載された1.8L直列4気筒DOHC16バルブエンジンは、最高出力135psにも達します。この16Sがルノー・クリオ・ウィリアムズのベース車両となりました。 販売限定台数を即完売するほどの人気 ルノー・クリオ・ウィリアムズは、ラリーの販売台数規定を満たすために開発されました。当初3,800台限定という予定でしたが、予定台数はすぐに完売。1,617台も追加生産されています。 さらにルノー・クリオ・ウィリアムズの人気は衰えず、初期シリーズの生産終了後に特別仕様車が販売されることになります。結果的にルノー・クリオ・ウィリアムズ3つの使用で合計12,100台が生産されました。 ルノー最高のホットハッチ ルノー・クリオ・ウィリアムズは、ただの限定カラーモデルではありません。エンジンから足回り、内装に至るまで細部にこだわって作り込まれた車です。とくに走行性能の評価は高く、販売後限定台数がすぐに完売したことからも人気の高さがうかがえます。 0-100km/hわずか7.8秒の加速力 ルノー・クリオ・ウィリアムズ最大の特徴は、ルノーのスポーツエンジン部門が開発した専用エンジンF7Rです。2.0L直列4気筒エンジンは150psを発生し、軽量な車重にハイパワーエンジンは十分な加速力を持ち、0-100km/h加速はわずか7.8秒。最高速度も215km/hに達します。 ベースは16S(16V)に採用されている1.8LエンジンF7Pですが、変更は単なるボアアップに留まりませんでした。バルブサイズ、カムプロフィール、クランクストロークなど多岐に渡って変更。さらにエキゾーストマニホールドを変更するなど、スポーツカー並みのこだわりを持って仕上げられています。 車全体のバランスが取れていて気持ちのよい走りが楽しめる ルノー・クリオ・ウィリアムズの評価が高いのは、高性能エンジンのパワーだけが理由ではありません。トレッド幅や足回りなども含めてバランスよく開発されていることが最大の強みです。 コンパクトカーにハイパワーエンジンというピーキーな特性になりがちな組み合わせにも関わらず、見事なバランス感覚でまとめあげています。トレッドの拡大とホイールのワイドサイズ化に加え、サスペンションの変更によって安定性が向上。路面状況を選ばずハイパワーエンジンをいかした走りが楽しめます。 ウィリアムズブルーが美しい 外装はウィリアムズのネイビーブルーでまとめられていて、特別仕様の金色のホイールともよくマッチしています。 また、内装もウィリアムズカラーでまとめられているのが、特徴的なポイント。フロアカーペット、メーター類、シフトノブからシートベルトまで専用色で統一され、F1ウィリアムズの特別感を存分に味わえます。 まとめ プジョー205GTiやゴルフGTIほど、高い評価をされていなかったルノー・クリオ・ウィリアムズ。しかし、ルノーのスポーツ部門がこだわった高い走行性能は、今でも色あせることはありません。 ルノー・クリオ・ウィリアムズは初期型の完売後、ウィリアムズ2、ウィリアムズ3と呼ばれる合計3種のモデルが販売されました。ルノー・クリオ・ウィリアムズを中古車で手に入れるなら、断然おすすめなのがウィリアムズ1と呼ばれる初期型モデルです。 ただし、初期型モデルは5,000台程度しか製造されていないため手に入りにくいので、根気よく探しましょう。国内のみならず、海外のオークションも含めて常にアンテナを張っておくことが大切です。 [ライター/増田真吾]
パジェロは、本格的なSUVとしてリセールバリューが非常に高い車です。今回はパジェロのリセールバリューについてや高く売る方法について解説します。パジェロの購入や売却を検討中の方は参考にしてください。 パジェロとは パジェロは、1982年に発売された三菱のSUVです。2019年に日本市場から撤退して輸出専用車両となり、2021年7月に生産を終了しています。軍用車両でもあった同社のジープから派生したモデルで、高い悪路走破性や優れた耐久性によりパリ・ダカールラリーでも長年活躍してきました。39年間の累計生産台数は400万台近くに上り、国内外で高い人気を得ています。 パジェロのラインナップとその特徴 パジェロのラインナップはシンプルです。ガソリンかディーゼルの2種類のエンジンと、「GR」「エクシード」「スーパーエクシード」という装備仕様の分かれた3種類のグレードしか存在しません。燃費に優れたディーゼルエンジン搭載車はガソリン仕様よりも数十万円も高額な相場となるため、低速トルクを重視しないのであればガソリン車を選ぶのがおすすめです。 グレードに関して、エントリーグレードの「GR」はそれほど流通していません。最上位グレードのスーパーエクシードはディーゼルエンジン仕様のみの設定となります。スーパーエクシードが最も豪華な装備ですが、エクシードでも必要十分な装備といえます。 パジェロが人気の理由 パジェロは、古いモデルも高額です。一般的な車とは異なり、高剛性で耐久力に優れた構造でモデルチェンジサイクルも長いため相場が安定しています。また、初代や2代目はラダーフレームを採用したボディや流通量が少ないこともあり、希少な旧車としての人気を得ています。 パジェロのリセールバリューの相場 パジェロのリセールバリューの相場は、この10年ほどで徐々に値上がりを続けてきました。国内での販売が2019年に終了したことにより、今後ますます高騰していくでしょう。「エボリューション」や「ファイナルエディション」といった特別なグレードを除いても、走行距離が少ないモデルは高額になることが予想されます。 パジェロの売却額が決まる要因 パジェロは、ウォームホワイトパールとダイヤモンドブラックマイカの2色のボディカラーが圧倒的な人気を誇っています。また、大人数が乗車できるロングボディでディーゼルエンジン搭載車の需要が高く、この3つのポイントが揃っていると査定金額に数十万円が加算されるでしょう。 パジェロを高く売る方法 パジェロを高く売る方法を解説します。パジェロを所有されている方は参考にしてください。 外装の状態に気をつける パジェロは、アウトドアで使用されることが多い車です。林道でドアの下部にあるサイドシルが損傷することもあるため、車高があっても過信による運転は禁物です。また、スキーやスノーボードといったウィンタースポーツへの道程で、除雪材の付着でシャシーと呼ばれる車の底面が錆びることもあります。運転後はスチームなどですぐに洗浄しましょう。 車検非対応のパーツは外しておく パジェロの外品パーツには車検非対応のものがあります。グリルやバンパーを守るためのガードが最たるものです。歩行者との接触でのダメージ軽減のために、車検に通らないものは査定前に取り外しておきましょう。下取りや買取後に取り外す手間があると、査定価格はマイナス計上されてしまうため注意が必要です。 こまめにメンテナンスしている パジェロは長距離移動に使われることが多い傾向にあります。パジェロは耐久性に優れているものの、エンジンオイルや消耗品の交換は推奨時期ごとにしっかりと行うことが重要です。また、ディーゼルエンジン仕様の場合は、50,000kmを目安に燃料フィルターの交換を行うことでエンジンの調子を維持できます。ガソリン車と比較して汚れやすいのでこまめなメンテナンスが特に重要です。 二重査定をしない 二重査定とは、車の買取契約のあとに二重査定(再査定)を行い不備があった場合は減額されることです。最初に査定士が行ったチェックでは見つからなかった不具合が後に発覚した時に起こるケースで、民法上では瑕疵担保責任を追及できます。査定時に二重査定の有無を確認し、売買契約時にもその旨の説明があるか確認しましょう。 旧車の買取実績が豊富 パジェロは、モデルサイクルが長く古い型式でも高額査定となる可能性が高い車です。旧車の買取実績が豊富な業者は型式やグレードごとの相場の違いを理解しており、的確な査定価格を提案してくれます。一般的な車とは違い、RVやSUV専門の査定士がいる業者がおすすめです。 パジェロの売却なら旧車王がおすすめ 旧車王では二重査定はありません。200ヶ所に及ぶ項目を設定し細部まで鑑定するため、買取契約後に減額といった内容には至らず安心して買取依頼をしていただけます。過走行であっても品質やメンテナンス状況によって加点してくれるケースもありますのでおすすめです。
シーマは、ネオクラシックカーとして人気の高い高級セダンです。今回はシーマのリセールバリューや高く売る方法について解説していきます。シーマの購入や売却を検討中の方は参考にしてください。 シーマとは シーマは、1988年に販売が開始された日産の高級セダンです。バブル景気に後押しされて大ヒットとなったこのモデルは、わずか4年で12万9,000台を販売し社会現象を引き起こしました。その後は5代目となるHGY51系まで日産のフラッグシップカーとしてラインナップされ、3代目以降は国外でもインフィニティブランドで販売されています。 シーマのモデルとその特徴 初代Y31はネオクラシックカーとして絶大な人気を誇ります。デビュー当時はバブル経済の真っ盛りで、豪華な装備や内装の高級車に乗ることが一種のステータスでした。そして、現代において当時の憧れであった高級車に乗りたいと考える旧車フリークが年々増加しています。シーマは、数多くのメッキパーツで彩られた外観は欧州の高級セダンに通じる上品さを備え、VIPセダンとして羨望の的でした。 エンジンはNAとツインカムターボの2種類が設定され、グレードによりエアサスペンションが装備されています。最も人気のあるターボモデルは、リアを沈めて走る力強い加速が多くの人を惹きつけ「シーマ現象」という流行語まで生み出しました。 シーマが人気の理由 旧車の中でも1980年代以降に製造されたネオクラシックカーとしてシーマは人気です。新モデルとして発売された当時に、強い印象を受けた世代の方を中心に絶大な人気を誇っています。 シーマのリセールバリューの相場 シーマは、初代のY31が最も人気です。ターボ搭載のエアサスモデルの人気が高く、100万円台後半が平均的な相場となっています。走行距離が少なくコンディションの良いものは350万円程度の価格となっており、数年前の2倍のリセールバリューに相当します。 シーマを高く売る方法 シーマを高く売る方法を解説します。シーマを所有されている方は参考にしてください。 エアサスペンションに故障がない 4つのモードでユーザー好みのセッティングを可能としたエアサスは、Y31の最大の魅力といえます。経年劣化でエア漏れを起こすことが多く、数十万円の修理代がかかる可能性もあるため、エアサスのコンディションが買取価格を大きく左右します。定期的な点検で不具合がないか確認しておきましょう。 車検非対応のパーツは外しておく シーマは、VIPカーとしてドレスアップやチューンアップのベース車両として使用されることが多い車です。オーバーフェンダーや給排気系のパーツの中には車検非対応のものもあるため、査定前に取り外しておきましょう。下取りや買取後に取り外しや改造車検を受ける必要があると、査定価格はマイナス計上されてしまうため注意が必要です。 こまめにメンテナンスしている 人気のY31は発売から30年が経過しています。エンジンオイルや各種消耗品は定期的に交換していることが重要です。また、経年劣化しやすいゴム製品についても、液漏れや雨漏りが生じないように適宜交換しておく必要があります。 シーマの高価買取ができる業者の特徴 初代シーマは、リセールバリューの高い車です。しかし旧車ジャンルとなるため、業者によって査定価格に大きな差があります。続いて、高価買取してくれる業者の特徴について解説します。 二重査定をしない 二重査定とは、車の買取契約のあとに二重査定(再査定)を行い不備があった場合は減額されることです。最初に査定士が行ったチェックでは見つからなかった不具合が後に発覚した時に起こるケースで、民法上では瑕疵担保責任を追及できます。査定時に二重査定の有無を確認し、売買契約時にもその旨の説明があるか確認しましょう。 旧車の買取実績が豊富 シーマは、旧車としてのリセールバリューで高額査定となる可能性が高い車です。旧車の買取実績が豊富な業者はグレードごとの相場の違いを理解しており、的確な査定価格を提案してくれます。一般的な車とは違い、旧車専門の査定士がいる業者がおすすめです。 旧車の中でも高級車の買取が得意 旧車と一口に言っても様々なタイプに分かれています。スポーツカーや輸入車など、それぞれのカテゴリーを専門とした業者も数多く存在しますので、高級車のジャンルを得意とした業者に査定を依頼しましょう。 シーマの売却なら旧車王がおすすめ 旧車王では二重査定はありません。200ヶ所に及ぶ項目を設定し細部まで鑑定するため、買取契約後に減額といった内容には至らず安心して買取依頼をしていただけます。ドレスアップやチューンアップ車に関しても状態によって加点してくれるケースもありますのでおすすめです。
ハイエースワゴンは、国産車の中でもリセールバリューの非常に高い人気の車です。今回はハイエースワゴンのリセールバリューについてや、高く売る方法について解説します。ハイエースワゴンの購入や売却を検討中の方は参考にしてください。 ハイエースワゴンとは ハイエースワゴンとは、1967年に販売が開始されたトヨタのキャブオーバーワンボックスカーです。100万km以上の走行に耐えられる車体設計や5ナンバーのボディサイズが魅力で、同クラスの国産車内でも圧倒的な人気を誇ります。セミボンネット化する同カテゴリーの車が多い中でも、安全基準を満たすことで広大な車内空間を実現していることが最大の魅力です。 ハイエースが人気の理由 広い車内を利用した車中泊のためのベッドキットや数多くのドレスアップパーツなども揃っており、カスタムベースとして高い人気を誇ります。また、5ナンバーサイズのナローボディで低重心のため取り回しがしやすく、高い基本性能であることもロングセラーとなっている理由のひとつです。 ハイエースワゴンは希少 ハイエースワゴンは希少です。ハイエースはブランドとして月間数万台をコンスタントに販売しています。しかし、ラインナップで最も販売比率が高いのはバン系で、その割合は1ナンバーや8ナンバーを含むと90%前後にも及びます。 ビジネスユースだけでなくキャンパーやバイクの運搬、レースのベースカーとして圧倒的な支持を得ている証といえます。その半面で乗用に特化したハイエースワゴンは、新車の販売構成比も低く中古車市場での流通量も少ない状況です。 ハイエースワゴンのリセールバリューの相場 世界的にも人気のあるハイエースワゴンはリセールバリューが非常に高い車です。一般家庭でのレジャー使用だけでなく、団体での移動や商用利用にもニーズがあり海外での需要もとどまることを知りません。相場としては3年落ちで200万円台後半〜300万円台前半、5年落ちで200万円台前半〜200万円台後半、7年落ちで200万円台前半が目安となります。 他の車と比較すると使用用途の違いや耐久性の高さが異なるため、一般的に市場価値が低くなる新車登録から5〜6年が経過した車両でも高い価値がつきます。中古車市場の相場から考えると、新車からの値落ち率の低さは驚異的といえるでしょう。 ハイエースワゴンを高く売る方法 ハイエースワゴンを高く売る方法を解説します。ハイエースワゴンを所有されている方は参考にしてください。 内装の状態に気をつける ハイエースワゴンは、複数名での移動や家族でのレジャーに使用されることが多いため、劣化が少ない内装のものは高く売却できます。こまめに清掃するとともに、シートやマットなどにシミが付着した場合は早めに拭き取りましょう。そのほか、除菌や消臭にも気を配ることもおすすめします。 車検非対応のパーツは外しておく ハイエースワゴンは、多くのメーカーから様々なアフターパーツが販売されています。中には車検非対応のものもあるため、査定前には取り外しておきましょう。下取りや買取後に取り外す手間があると、査定価格はマイナス計上されてしまうため注意が必要です。 こまめにメンテナンスしている ハイエースワゴンは長距離移動に使われることが多い傾向にあります。ハイエースワゴンは耐久性に優れているものの、エンジンオイルや消耗品の交換は推奨時期ごとにしっかり行うことが重要です。また、ディーゼルエンジン仕様の場合は、50,000kmを目安に燃料フィルターの交換を行うことでエンジンの調子を維持できます。ガソリン車とは異なり汚れやすいので注意が必要です。 ハイエースワゴンの高価買取ができる業者の特徴 ハイエースワゴンは、リセールバリューが高い車です。しかし、業者によって査定価格には大きな開きが出てしまいます。より高価買取してくれる業者の特徴について解説します。 二重査定をしない 二重査定とは、車の買取契約のあとに二重査定(再査定)を行い不備があった場合は減額されることです。最初に査定士が行ったチェックでは見つからなかった不具合が後に発覚した時に起こるケースで、民法上では瑕疵担保責任を追及できます。査定時に二重査定の有無を確認し、売買契約時にもその旨の説明があるか確認しましょう。 旧車の買取実績が豊富 ハイエースワゴンは、モデルサイクルが長く古い型式でも高額査定となる可能性が高い車です。旧車の買取実績が豊富な業者は型式やグレードごとの相場の違いを理解しており、的確な査定価格を提案してくれます。一般的な車とは違い、ハイエースワゴン専門の査定士がいる業者がおすすめです。 ハイエースワゴンの売却なら旧車王がおすすめ 旧車王では二重査定はありません。200ヶ所に及ぶ項目を設定し細部まで鑑定するため、買取契約後に減額といった内容には至らず安心して買取依頼をしていただけます。カスタム仕様に関しても状態によって加点してくれるケースもありますのでおすすめです。
セルシオ(CELSIOR)は、トヨタのフラッグシップモデルとして君臨していたモデルです。北米では「レクサス LS」として販売されていました。日本では、1989年〜2006年まで3世代にわたり販売され、日本市場でもレクサスブランドが展開されるようになったことで、トヨタブランドから姿を消しました。しかし、セルシオは、現在でもトヨタの高級車として人気が高く、高値で取引されることも珍しくありません。ここでは、現在のセルシオのリセールバリューや高く売る方法について解説します。 セルシオとは トヨタ セルシオとは、1989年から2006年まで3世代にわたり販売されたフラッグシップセダンです。 セルシオは、メルセデス・ベンツやBMWといった欧州メーカーの独壇場であった高級車市場に参入すべく開発されました。トヨタは、高級ブランドの「レクサス」を設立し、レクサスのトップモデルとして「LS400」を発売。LS400の日本仕様がセルシオとなります。 セルシオの歴史 1989年10月から販売を開始した初代セルシオは、ヨーロッパの高級車メーカーに打ち勝つべく開発されたラグジュアリーセダンです。初代は、1994年10月までの5年間にわたり販売されました。 初代セルシオのラインナップは、上級グレードのC仕様、中間モデルのB仕様、ベーシックなA仕様の3タイプです。C仕様には、後席のパワーシートやデュアルエアコンなど後席の快適性を重視した「Fパッケージ」も用意されました。各グレードの主な違いはサスペンションです。上級グレードのC仕様は、電子制御エアサスペンション、中間グレードのB仕様はダンパーの減衰力を切り替える電子制御サスペンションの「ピエゾTEMS」を装備しています。そして、ベーシックなA仕様は、コイルスプリングを採用しています。 2代目では、初代セルシオで作り上げた「常に究極の性能を目指す」という思想を受け継ぎ、「世界最高水準の走行性能と静粛で快い乗り心地」、「気品と力強い存在感あるデザイン」、「徹底した安全・環境への配慮」の3つが特徴となっています。 2代目セルシオのラインナップは、上級グレードのC仕様、中間グレードのB仕様、ベーシックなA仕様の3グレードです。上級グレードのC仕様には、後席の快適性を重視したFパッケージを用意。A仕様とB仕様には、ヨーロッパチューニングの足まわりが装着された「eRバージョン」を展開しています。 2000年8月には、3代目へフルモデルチェンジしました。レクサスブランドに引けを取らない堂々としたスタイリングと高級感あるインテリアが特徴となっています。シンプルなデザインでありながら高級感あるスタイリングは、セルシオならではのポイントといえるでしょう。 3代目セルシオのラインナップは、上級グレードのC仕様、中間グレードのB仕様、ベーシックなA仕様の3タイプ。B仕様とA仕様には、ユーロチューンドコイルサスペンションに17インチホイールなどが装着される「eRバージョン」を用意しています。上級グレードのC仕様には、パワー&バイブレーター機能付きリヤシートなどが装備される「Fパッケージ」、セミアニリンレザーが使われた「インテリアセレクション」、この2つをあわせた「Fパッケージインテリアセレクション」を展開。 3世代にわたりトヨタのフラッグシップとして君臨し続けたセルシオは、2006年5月に販売を終了しました。 セルシオのリセールバリューはどれぐらい? セルシオのリセールバリューは、数万円から100万円以上と幅広い価格帯で推移しています。また、2022年の世界的な半導体不足の影響により、中古車価格が高騰していることから、セルシオのリセールバリューも高くなっている傾向があります。 セルシオを高く売る方法 セルシオを高く売るためには、どのようにすればよいのでしょうか。ここからは、セルシオを高く売る方法について解説します。 外装・内装・メカニズムのメンテナンスをしておく 外装・内装・メカニズムをこまめにメンテナンスしておくと高く売れるでしょう。セルシオは、トヨタのフラッグシップモデルに君臨していた高級車であるため、外装や内装がきれいな状態の方が高く売れる傾向があります。定期的に洗車や車内清掃などをしてきれいな状態を維持しておきましょう。 また、見た目はきれいでも、エンジンやトランスミッション、サスペンションなどのメカニズム関連のメンテナンスがされていないと、高級車としての価値が低くなってしまうことがあります。定期的な点検や消耗品交換をして、見た目だけでなく中身もきれいな状態にしておきましょう。 カスタマイズしすぎない セルシオは、フラッグシップモデルのラグジュアリーセダンでもありますが、運転好きが好むFRセダンでもあります。そのため、カスタマイズのベース車両としても人気です。 しかし、過度なカスタマイズをしている車両は、査定額が低くなるケースがあります。セルシオを含むラグジュアリーセダンは、フォーマルな場面でも使われることもあります。そのため、カスタマイズのしすぎている車両は、フォーマルな場面に合わない可能性があることから、リセールバリューが低くなってしまう場合があるのです。 カスタマイズしているセルシオを売却するときは、カスタマイズパーツと車両を分けて売却したほうが高値になる可能性が高いでしょう。 セルシオの高価買取ができる業者の特徴 セルシオを高価買取できる業者には、どのような特徴があるのでしょうか。ここからは、高額買取を実現してくれる業者の特徴を解説します。 二重査定をしない 二重査定をしない業者を選びましょう。 二重査定とは、買取契約をして車両を引き取った後に、不具合や故障などがあったとして、買取額を減額されてしまうことです。このような二重査定は、売却するオーナーの手元に車がないため、本当に不具合や故障があったのか確認することができず、泣き寝入りするしかありません。そのため、二重査定を一切しないという契約のもと売却できる業者の方が、セルシオを高値で売ることができるのです。 旧車の買取実績が豊富 セルシオは、日本市場での販売が終了してから15年以上経過するモデルであるため、旧車の買取実績が豊富な業者で売却したほうが高値になるでしょう。 旧車は、旧車ならではの着眼点でなければ適正な評価ができません。そのため、旧車を得意としている業者で売却した方がセルシオを高く売れるでしょう。 セルシオの売却なら旧車王がおすすめ セルシオを売るなら旧車王がおすすめです。 旧車王はセルシオの価値を的確に見極められる査定員が車を細かくチェックし、より高値になるよう評価します。そのため、セルシオを得意としている旧車王で売却したほうがよいのです。
レクサスSCの前身であるソアラ。誕生当初から本格的なラグジュアリークーペとして当時の若者にとって憧れの的でした。そんなソアラの価格を気にされている方も多いのではないでしょうか。今回はソアラの中古車相場について解説していきますので、ソアラを所有している方や購入を考えている方は参考にしてください。 ソアラとは ソアラは、1981年にトヨタが発売した高級クーペです。1980年代に起こった「ハイソカー」ブームの代名詞と呼べる車で、当時の最先端技術が導入されています。後に追加されたターボモデルにはトヨタ最強のエンジンが採用され、名実ともにスーパーグランツーリスモの名を冠するに至りました。 2代目ソアラは初代のイメージをキープしながら当時の国内最強エンジンとエアサスペンションを装備し、世界初の新技術も数多く搭載されるなど、速さと豪華さに磨きをかけています。3代目以降はトヨタが北米でレクサスブランドを立ち上げたことで北米市場を意識した車へと転換し、世界でも通用する高級車へと進化しました。 海外ではレクサスSCと呼ばれた3代目と4代目ですが、北米で極めて高い評価を得ています。米専門誌が選ぶ「インポートカー・オブ・ザ・イヤー」を始め、品質面でも高い評価を受け多数の賞を受賞しました。日本国内では2005年のレクサス開業に伴ってソアラの名称は廃止となっています。 ソアラの価格は下がっていく!? ネオクラシックカーブーム、そして市場に出回っている台数が少なく海外での人気も高いことからソアラの価格は高騰していました。最も人気のある初代や2代目には500万円の高値がついたほどです。しかし、そんな中古車の価格高騰も終焉を迎えようとしています。詳しい理由や背景は次で説明します。 ソアラはもう値上がりしない? 所謂「旧車バブル」でソアラの価格は高騰していました。しかし、そのバブルが崩壊するのも間もなくと言われています。新型コロナウイルスの蔓延による外出の自粛で、旧車や腕時計、骨董品など、目で見るだけでも楽しめるものにお金をつかう方が増えました。この消費行動の変化が、旧車の価格高騰にも大きな影響を与えたと言われています。しかし、昨今では外出の自粛要請も緩和されて人々の生活は元に戻りつつあり、コロナ禍で価格が高騰したものがどんどん値下がる可能性があります。事実、アメリカの中古車販売大手の「カーバナ(Carvana)」の株価は、新型コロナウイルス流行初期に比べて99%も下落しました。(※2022年12月時点)日本にとっても決して対岸の火事とは言えません。ソアラの売却をご検討されているのであれば、値下がり前の今がチャンスです。 価格が高くなりそうなソアラの特徴 続いて、価格が高くなりそうなソアラの特徴を解説します。 こまめにメンテをしている ソアラは、生産されてからかなりの年数を経ている車です。適切なメンテナンスを定期的に行うと、良い状態を保つことができます。オイルやゴムパーツなどの消耗品が定期的に交換されているか、塗装が傷まないような処置がされているかなど、日頃から大事に扱われているかどうかが価値を左右します。 バブル期に大ヒットした「20系ソアラ」 ソアラは、2代目の20系ソアラが人気です。バブルの申し子とも言われた高級感と飽きのこないシャープなデザイン、他を圧倒するハイパワーなエンジンを搭載したモデルは当時街中に溢れた高級外国車にも引けを取らない存在でした。30年以上が経過した今でも魅力に感じる人が多く、平成のクラッシックカーとも呼ばれています。 20系ソアラを見て日本の高度経済成長と共に生まれた「当時の日本人を象徴する車」という壮年の方もいれば、今の車にない美意識を感じる若い方も数多く存在します。ノスタルジックな想いと一種のステータスを感じさせる至高のモデルとして、今後も人気が続くでしょう。 フルノーマルな10系ソアラ 10系ソアラは1981年に誕生した初代ソアラです。日本市場で高級クーペというジャンルを切り拓いた人気モデルですが、中古車として出回るようになるとカスタムベースとして購入する方も増加していきました。初期型の誕生から40年が経過していることを思えばフルノーマルで残っている車両は極めて希少な存在です。 10系ソアラは、トヨタが「今までの技術を超えた最高級スペシャリティカー」を開発テーマとして世に出し、発売されると同時に一世を風靡した車です。良い状態のものは500万円前後で取引きされることもあり、名車としての価値を年々高めています。