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● 二重査定や減額について知りたい
など
車を操る楽しみを味わえるのは、やはりMT(マニュアルトランスミッション)車です。速度域やエンジンの回転数にあわせてシフトチェンジをすれば、思い通りに車を走らせることができます。 今回は、初心者にもおすすめで、手頃な価格で入手可能なMT車をご紹介します。運転する楽しみと実用性を兼ね備えた車種ばかりなので、MT車選びの参考にしてください。 MT車はコンパクトカーが狙い目 MT車を中古車で探すのならコンパクトカーがおすすめ。コンパクトカーのMT車の多くはスポーティモデルとなっており、走行性能が高く十分に走りを楽しめます。さらに、手頃な価格帯で販売されている上、実用的で日常の使い勝手も申し分ありません。 近年MTの設定がある車は減少している 近年MTの設定のある車はスポーツカーが中心となっていて、全体として選択肢は少なくなっています。ワンボックスや軽トラなどの実用車を除くと、そもそもMTの設定がない車種も珍しくありません。 また、新車時の価格設定も高くなる傾向にあります。かつては同モデルであればMT車の方が安く設定されていましたが、走行性能をより重視したモデルに設定されることが多いためです。 コンパクトカーが狙い目の理由 MT車はスポーツカーが中心ですが、現在スポーツカーは年式の古いものでも価格が高止まりしています。理由は、海外で日本製スポーツカーの人気が高まっているためです。 そこで、おすすめなのがコンパクトカー。コンパクトカーでもMTの設定があるグレードはスポーツモデルが多くなっています。WRCなどラリーカーのベース車両になっている車種もあるので、コンパクトカーでも十分な走行性能が備えられています。 80万円で買えるMT車5選 予算80万円でも十分に走りを楽しめるMT車を購入できます。日常使いに便利なコンパクトカーですが、MTが設定されているモデルはどの車種もスポーツモデルが中心で、高い走行性能を備えています。 コンプリートカー並みの性能を持った車種や、人気のプレミアムカーも含まれているので、初心者だけでなくこだわりのある上級者にもおすすめです。 GRヤリスにつながる最終型トヨタ ヴィッツRS 2010年に登場した3代目トヨタ ヴィッツは、スタイリッシュなデザインが特徴のコンパクトカー。コンパクトカーながら見た目以上に車内は広く、上質なインテリアに仕上げられています。 5MTが設定されているグレード「RS」は、ヴィッツのスポーティグレードです。109ps を発生する1.5L直列4気筒エンジンは、控えめなパワーながら気持ちよく回ります。さらに、通常のモデルより、足回りが硬めの設定になっているのもRSの特徴。軽量な車重とあわせて軽快な走りを楽しめます。また、バンパーやルーフスポイラーなどが専用デザインとなっている点も特別感があるのでおすすめのモデルです。 3代目ヴィッツRSの中古車価格は39.8〜139.8万円。たとえば「ヴィッツRS 2015年式、5MT、1.6万km」の中古車は79.8万円で販売されていました。(2022年4月現在) モデル末期には現在のGRヤリスにつながるGRスポーツモデルも販売されているので気になるかたはチェックしてみてください。 スイスポの名前を定着させた2代目スズキ スイフトスポーツ 2005年に登場した2代目スズキ スイフト。新たに世界戦略車という位置付けになり、高い走行性能とデザインが好評を博したスズキを代表するコンパクトカーです。とくにスポーツモデルとなるスイフト スポーツは、「スイスポ」という略語もうまれるほど通常モデル以上に評価されています。 1.6L直列4気筒エンジンは6,800回転で125psを発生。車重わずか1,070kgの車体を軽快に走らせます。足回りにはモンロー製ショックアブソーバーや前後ディスクブレーキなどスポーツグレードにふさわしい装備となっているのも通常モデルとは異なる特徴です。 中古車価格は19.8〜119万円。たとえば「スイフトスポーツ 2008年式、5MT、走行距離5.7万km」で79.8万円という個体もあります。(2022年4月現在) 日常使いも便利な2代目ホンダ フィットRS 2代目フィットは2007年に登場しました。フィットの特徴は、インテリアの高い質感と使い勝手のよさです。広い荷室が確保されていることはもちろん、シート周りにも収納スペースが豊富に設けられています。ホンダならではの走行性能の高さもあり、通常モデルでも日常使いだけではなく運転をする楽しさも味わえるモデルに仕上がっているのが特徴です。 5MTが設定されているRSは、フィットの使い勝手のよさはそのままに、より走行性能が高められています。120psを発生する1.5L直列4気筒エンジンは、i-VTEC仕様で低回転から高回転までスムーズに吹け上がります。また、最大トルクは145Nmと十分で、低速走行の多い街乗りでもストレスを感じません。また、さらに走りを楽しめる6MTモデルもあります。 中古車価格は19〜118万円で、中心価格帯は80万円以下です。たとえば「フィットRS 2013年式、6MT、6.7万km」の中古車は79.9万円でした。(2022年4月現在) コンプリートカー並みの完成度だった三菱 コルト ラリーアート バージョンR ベース車両の三菱コルトは、2002年の登場から2013年までの11年間、大きなモデルチェンジをおこなうことなく販売された三菱を代表するコンパクトカーです。販売期間が長かったため、多くのグレードや派生モデルが登場しました。 コルト ラリーアート バージョンRは、コルトをベース車両として開発されたスポーツモデル。もともとあったコルトラリーアートに専用のエアロバンパーやオーバーフェンダーを装着し、ランサーエボリューションを思わせる外観になっています。 性能面では、163psを発生する1.5L直列4気筒ターボMIVECエンジンが最大の特徴です。わずか1,100kgほどの車重を考えるとかなりハイスペックで、スポーツ走行も十分楽しめます。足回りやホイールが強化されていることに加えて、MT車には横滑り防止装置まで装備されていてこのままラリーに出場できそうな仕様です。 中古車価格は28〜238万円で、中心価格帯は80万円以下です。「コルト ラリーアート バージョンR 2009年式、5MT、10.7万km」が79.9万円で販売されていました。(2022年4月現在)ただし、走行性能重視のスポーツモデルだけあって走行距離が多めの中古車が多く、実際に購入する場合は、きちんと車を見極める力が必要です。 毎日特別な気分で運転できる2代目BMW ミニ クーパー BMW社が商標を獲得し、2007年に登場した2代目となるBMWミニ。プレミアムコンパクトカーとして人気の高いミニも、先代であれば80万円の射程圏内です。 ミニ独特の内外装のデザインは、所有しているだけで特別感を味わえます。また、走行性能の高さもミニの特徴。1.6L直列4気筒エンジンは最高出力120ps、最大トルク160Nmを発生します。バルブトロニックという技術によって、バルブのリフト量とタイミングを無段階で精密にコントロール。低域から高域までストレスのないエンジンフィールを実現しています。 中古車価格は35〜163.5万円。「ミニ クーパー 2010年式、6MT、5.3万km」のモデルが79.8万円で販売されていました。(2022年4月現在)また、175psを発生するターボモデル「クーパーS」もほぼ同価格帯で販売されています。 まとめ MT車であれば、高性能スポーツカーでなくても運転を楽しめます。 そして、MT車を低価格で購入したいのであれば、コンパクトカーがおすすめ。多くが走行性能を重視したスポーツグレードなので、小柄なボディをきびきびと走らせる爽快感が味わえます。 また、最近のコンパクトカーであればインテリアも上質で見た目以上に車内も広いので日常使いの車としても最適です。年式や走行距離には注意が必要ですが、こだわりの特別仕様車なども予算80万円で見つかるかも知れません。 [ライター/増田真吾]
オートマティックトランスミッション。いわゆるATといえばほとんどがトルクコンバーター+ステップ式ATでした。機構が単純で高出力エンジンでも対応できることから、多くの車種で一気に採用が進みます。しかし、高まる燃費性能への要求から次第に他の方式にシフト。そして、近年になり技術が進歩するとともに、トルクコンバーターが再び注目を浴びています。今後ATの主流に返り咲くかもしれない、トルクコンバーターについて詳しくご紹介します。 かつてはATの主流だったトルクコンバーター AT(オートマチックトランスミッション)は、1960年代以降アメリカを中心に急速に普及。 ATの普及を牽引したのがトルクコンバーター+ステップ式AT です。さまざまな形式のATのなかでも、機構が比較的単純で当時の技術でも開発が容易だったことが後押ししました。 トルクコンバーターの仕組み トルクコンバーターは、エンジンとトランスミッションを直接接続せず、流体(オイル)を介してトルクを伝達。エンジンとトランスミッションを物理的にクラッチ板でつながないため、単純な機構でATを実現しました。 エンジンの回転でトルクコンバーター内のオイルをかき回し、その回転力でトランスミッションにつながるタービンを回して動力を伝えます。エンジンの出力とトランスミッションは直接つながっていないため、停車時にクラッチを切る必要もなく、滑らかに発進することが可能です。 トルクコンバーターのデメリット トルクコンバーター最大のデメリットは、伝達ロスが大きいことです。流体で動力を伝達するため、エンジン出力によって流体が動いてトランスミッション側のタービンを回すまでに、どうしてもロスが発生します。また、トルクを伝達する際に一部は熱として液体内に放出されることもロスが発生する一因です。 伝達ロスが大きいと、当然エンジンの性能が十分に発揮されません。ロスの分だけエンジン負荷が上がるので燃費的にも不利になります。また、時間的ロスも発生するため、適切なギアにシフトチェンジするのに時間がかかる点も燃費が悪化する要因でした。 燃費性能重視の風潮からCVTやDCTに置き換わる 環境意識の高まりから、車に求める性能の中でも燃費性能が重要視されるようになると、トルクコンバーターのデメリットを補う新しい技術の投入が模索されるようになりました。そこで開発されたのがCVTとDCTです。 より高効率化を目指して開発されたCVTとDCT 従来のトルクコンバーター+ステップ式ATのデメリットを解消するため、開発された代表的な方式が、CVTとDCTです。どちらも急速に採用される車種が増え、現在でも多くの車種で採用されています。 トルクコンバーターのまま効率を高めたCVT CVTはエンジン出力と車軸を、テーパー状(円錐)のプーリーを介してベルトで接続した変速機です。 テーパー状のプーリーがギアの変わりとなり、ベルトのかかる位置によって変速します。ギアのように段がないので無段階変速機とも呼ばれています。 エンジンとの動力伝達には、従来通りトルクコンバーターを使用する車種が大半です。(一部電磁クラッチを使用した車種もあり)しかし、1速、2速というような通常のステップ式ATと違い、CVTはエンジンを適切な回転数で使用することができるため、特に燃費の向上に効果を発揮します。 伝達ロストスムーズな変速を実現するDCT DCTはデュアルクラッチトランスミッションのことで、奇数段ギアと偶数段ギアそれぞれにクラッチが装備されています。 MTと同じく物理的にクラッチがつながるため、伝達ロスを最小限に抑えることが可能。奇数段ギアのクラッチがつながっている間に偶数段ギアを準備しておき、変速タイミングでクラッチを切り替える仕組みです。 また、マニュアルトランスミッション(以下MT)のペダルを踏んで操作するクラッチと基本的には同じですが、湿式と乾式の2種類の方式が存在します。 技術革新で再び脚光を浴びているトルクコンバーター 近年の技術革新によって、トルクコンバーター最大のデメリットである伝達ロスが大幅に改善されつつあり、一度は見放されたトルクコンバーターは、再度脚光を浴びるようになってきました。 実際にCVTからステップ式ATに再び戻した車種も増えてきています。 CVTとDCTが抱えていたデメリット 夢のATとされたCVTとDCTですが、同時にデメリットも抱えていました。 エンジンの高出力化やより高い燃費性能が求められるなか、そのデメリットが浮き彫りになり始めます。 CVTはベルトで動力を伝達するという仕組み上、高出力エンジンでは滑りが発生してしまいます。また、油圧でプーリーを動かすため一定のエンジンパワーが変速で消費されてしまうのも出力を追求したエンジンにとっては不利でした。 そして、DCTのデメリットは、機構が複雑なため小型化しにくくコストもかかること、不具合が発生しやすいこと。さらに、よりエンジンを効率よく使うため、8速や10速といった多段化が求められるなか、重量と大きさがネックとなったのです。 電子制御の進化でデメリットを解消 トルクコンバーターのデメリットである伝達ロスを軽減する方法として、エンジンとトランスミッションを直結させるロックアップ機構という方法がかねてからあります。しかし、CVTやDCTなみに伝達ロスを軽減するには精度の高い制御が必要で、デメリットの解消とまではいきませんでした。 制御方法が長年課題だったロックアップ機構ですが、技術の進歩によって近年劇的な進化を遂げます。各種センサーによる的確な車両状況の把握、制御コンピューターの高速化による瞬時の動作によって伝達ロスを大幅に軽減することに成功。トルクコンバーターならではの滑らかな発進と高効率を両立しました。 また、トランスミッションの多段化という要求に対しても、従来のステップ式ATは有利。さらに、トルクコンバーター自体は低コストで比較的コンパクトに設計できることもあり、近年トルクコンバーターを採用したステップ式ATの車種が増えてきています。 CVTからトルコンATに戻った車種やあえてATを採用した車種 トルクコンバーターの進化によって、新車にステップ式ATを採用するメーカーも増えてきています。さらに、CVTに一度変更したもののモデルチェンジでステップ式ATに戻る車種も出てきました。 4代目マツダ デミオ マツダ デミオもステップ式ATを再度採用した車種の1つ。2007年に発売された3代目デミオでは省燃費化のためにCVTを初めて採用しました。しかし、2014年の4代目へのモデルチェンジでトルクコンバーターATに戻しています。 新開発の「SKYACTIV-DRIVE」というトランスミッションで、トルクコンバーターをベースに「燃費」「なめらかな発進と変速」「ダイレクト感」を緻密な設計と制御で実現しました。 5代目トヨタ スープラ ドイツBMWとの共同開発で大きな話題となった5代目のトヨタ GRスープラにも、ZF製8速のステップ式ATが採用されています。(姉妹車のBMW Z4も同じ)スポーツカーとして、MTが欲しいというユーザーの要望もあり、2022年4月下旬には6速MTモデルの追加される予定です。 それまでスープラがMTを設定していなかった理由は「速さを追求した」から。つまり、「速さ」という点でMTは非効率で、今やステップ式ATの方が速いのです。 ダイレクト感とレスポンスが重要なスポーツカーにも、トルクコンバーターを用いたステップ式ATが採用されるようになりました。 まとめ トルクコンバーターを用いたステップ式ATから、CVTやDCTに置き換わった大きな理由の1つは燃費性能の向上でした。面白いことに、さらなる燃費性能の向上が求められる現在は再びトルクコンバーター+ステップ式ATが見直されています。 小さく軽量で、いかに動力を効率的に伝達するか?単純な機構による高い信頼性と低コスト、流体伝達による滑らかな発進や変速、多段化の要求にも応えられる省スペース設計。トルクコンバーター+ステップ式ATの組み合わせは、現代の車に求められる変速機の要件を高次元で満たす機構として見直されています。 ハイブリッドや電気自動車など、動力の発生方式による違いや技術革新ばかり注目されがちです。しかし、トルクコンバーターやステップ式ATなど、動力伝達の方式も日々進化。「これからどんな優れた方式出てくるか」ということに注目してみるのも、面白いのではないでしょうか。 [ライター/増田真吾]
流麗なファストバックスタイルの117クーペは、1968年7月から1981年4月までいすゞが販売していた2ドア4シータークーペです。発売から50年以上経った今もなお「世界で最も美しいスポーツカー」と評され、スポーツカーとしての性能よりも、そのスタイルだけで多くの車ファンを魅了してきました。日伊合作による自動車開発の成功例として、日本の自動車殿堂の歴史遺産車にも認定される117クーペは、まさにカーデザインの革命児なのです。 走る芸術品とも称された117クーペの魅力 1960年代、いすゞでは国産乗用車のイメージアップを図るべく、社運をかけたフラッグシップカーの開発が行われていました。 この開発でデザインを手掛けたのはイタリア・デザイン界が誇る美の巨匠、ジョルジェット・ジウジアーロ氏。そして1966年、彼がデザインしたプロトタイプがジュネーブショーで「コンクール・ド・エレガンス賞」を受賞。さらにイタリアで開催された「国際自動車デザイン・ビエンナーレ」でも、名誉大賞を受賞しました。 その後、このプロトタイプは正式に117クーペと命名。その美しさから「走る芸術品」とも称され、多くの人にとっての憧れの車となったのです。 ジウジアーロといすゞのタッグが生まれた背景 1960年代中頃の日本車市場は、イタリアのカロッツェリア(デザイン工房)と提携してカーデザインを起こすのがブーム。ダイハツの「コンパーノ・バン」、日産の「410型ブルーバード」、マツダの「ファミリア」など、ヨーロッパテイストを取り入れた車で賑わっていました。 そしていすゞも同様にフラッグシップモデルとなるべく117クーペのデザインをイタリアに求め、カロッツェリア・ギア社と委託契約を結びます。そのギア社に在籍していたのがジウジアーロだったのです。 天才ジウジアーロが手掛けた流麗なデザイン(初期型) ジウジアーロが考えた117クーペのエクステリアコンセプトは、滑らかな流線型のファストバックスタイル。当時のイタリアンデザインに見られたホイールアーチに沿ったフェンダーライン、大きなガラスエリアに細いピラーなど斬新なデザインが随所に見られます。 フロントフェイスは、一体型のバンパーに丸目4灯のヘッドライト。センターには獅子のエンブレムを備えます。ジウジアーロの最大の拘りは、ボディの溶接面やガラスの接合面を見せない配慮。スッキリと1枚の面で構成されたフォルムになっています。 そしてインテリアにも、ジウジアーロならではのセンスが散りばめられています。インパネやステアリング、シフトノブに本物の木材を使うなど随所で高級感を演出。そして7連メーターでスポーティさもしっかりアピールしています。 ちなみに117クーペが発売された1968年当初、いすゞにはこの美しい造形を量産化する機械技術がなかったため、ボディの板金製作や装備は全てハンドメイドで行っていました。そのため月間の生産台数は30台前後、価格は172万円で、現在の価値に換算すると大体620万円(消費者物価指数で換算)と高価。それでも当時は作れば作るだけ赤字を計上していたと言われています。 高級なハンドメイドから量産化により爆発的にヒット 117クーペは1968年から1981年まで間に、2度のマイナーチェンジが行われています。初期型と呼ばれるモデルはハンドメイドで製造されましたが、1973年の中期型では製造方法がライン生産に変わり、生産台数が飛躍的に向上しました。 また高すぎるコストの削減にも成功し、初期型と比べ車両価格を抑えた117クーペは爆発的にヒット。販売開始以降、初の黒字化を達成。一方で中期型では内装の素材が木材から金属やウレタンに変わり、初期型独特のエレガンスな雰囲気が損なわれてしまいました。 さらに、1977年に登場した後期型では、特徴的だった丸目のヘッドライトが角目に変更。また、内外装に樹脂パーツが多く使われるなど、さらになるコストカットが図られました。そして117クーペはフルモデルチェンジをせずに1981年に生産終了。総生産台数は86,192台でした。 いすゞ117クーペの中古車市場 初期型の117クーペの新車価格は172万円。当時の大卒初任給は平均で3万950円だったと考えると、かなりの高級車であったことは間違いありません。しかし、マイナーチェンジによるコストダウンにより、新車価格も廉価版では100万円前後まで抑えられます。 そんな117クーペの中古車市場(3月15日現在)を覗いてみると、取引台数は16台。最高値はハンドメイド製法の初期型で685万円、最安値は後期型で148万円と共に新車価格を上回っています。 続いて買取り相場ですが、歴史的価値の高い117クーペは一般査定なら95万円、旧車王ならおよそ120万円と高額査定も期待できます。もちろん希少価値の高いハンドメイドなら高額買取も望めます。 まとめ まさに「魅せる」という1点張りで名車の仲間入りを果たした117クーペ。ジウジアーロ自身も「最高傑作」と称するほどのスタイリングに、現在もコレクターを中心に高い人気を誇っています。 いすゞが赤字採算を覚悟してまで世に出したフラッグシップカーは、それまでの日本のカーデザインの概念を変えたと言っても過言ではありません。 日本とイタリアの技術が融合して生み出された117クーペと言う名の超傑作、もし機会があれば、一度は手にしてみたいですね。 [ライター/増田真吾]
SUBARU(旧富士重工)サンバーは、生産終了から10年がたった現在も人気があります。通常、生産終了から期間が経過すればするほどに価値は落ちるものですが、サンバーに関しては取引額が値下がりするどころか高騰が続いています。今回は、サンバーの魅力を紹介するとともに、いつまで高騰が続くのか詳しく解説します。 サンバーとは サンバーとは、1961年に旧富士重工が軽自動車初の四輪駆動車として販売を開始した軽トラックです。当時の軽トラックは二輪駆動が主流で、急こう配での登攀力に優れた車両の登場をユーザーは切望していました。そこで、ユーザーの事情を知った旧富士重工は軽自動車初となる四輪駆動車「サンバー」を開発したのです。 サンバーは急こう配の登攀力に優れた能力を発揮し、一躍人気車種となります。各メーカーもサンバーに続く形で軽四輪駆動車を開発しますが、サンバーは確固たる地位を確立しています。これは、モノコックフレームではなくトラックと同じトラックフレームを採用し、堅牢なボディ剛性を持っているためです。さらに、フロントブレーキはベンチレーテッドディスクブレーキを採用し、放熱性に優れる事から安定した制動力を持続させることができます。 また、静粛性が高い4気筒エンジンを搭載し、さらにリアエンジン方式を採用しているため、運転席の快適性にも優れています。 農業で使って良し、商用で使って良しと、あらゆるシーンで使えるために不動の人気を確立しました。サンバーは6代目で生産が終了し、7代目からはOEMという形でアトレーが実質のサンバーとして販売されています。 サンバーの価格は下がっていく!? 軽トラック市場は高値水準が続いていることが影響し、サンバーの価格も高水準にありました。しかし、今後中古車市場に訪れる変化によって、価格の高騰は見込めないのではないかといわれています。市場がどのように変わるのか、次で詳しく説明します。 サンバーはもう値上がりしない? 所謂「旧車バブル」でサンバーの価格は高騰していました。しかし、そのバブルが崩壊するのも間もなくと言われています。新型コロナウイルスの蔓延による外出の自粛で、旧車や腕時計、骨董品など、目で見るだけでも楽しめるものにお金をつかう方が増えました。この消費行動の変化が、旧車の価格高騰にも大きな影響を与えたと言われています。しかし、昨今では外出の自粛要請も緩和されて人々の生活は元に戻りつつあり、コロナ禍で価格が高騰したものがどんどん値下がる可能性があります。事実、アメリカの中古車販売大手の「カーバナ(Carvana)」の株価は、新型コロナウイルス流行初期に比べて99%も下落しました。(※2022年12月時点)日本にとっても決して対岸の火事とは言えません。今後、サンバーの中古車価格は下降へと向かうことが予想されるでしょう。売却をご検討されているのであれば、値下がり前の今がチャンスです。 価格が高くなりやすいサンバーの特徴 続いて、価格が高くなりやすいサンバーの特徴をご紹介致します。 画像 こまめにメンテナンスされている メインフレームの錆の状況は、価格に大きな影響を及ぼします。フロントフレームは特に融雪剤の影響を受けやすいので、丹念な水洗浄と防錆塗装が必須です。ボディは綺麗でもフレームが錆びていることもあります。 また、足回りのステアリングラックエンドブーツ、ドライブシャフトブーツなどゴム製品の劣化も気になるところです。リヤドライブシャフトは見えにくいのでヒビ割れなど劣化に注意が必要です。 エンジンに関係するメンテナンスは、クランクシャフトオイルシールとヘッドカバーパッキンからのオイル漏れが心配です。冷却系統ではウォーターポンプからの水漏れが気になります。 サーモスタットも重要な部品なので冬場温度が上がらない場合は交換が必要です。排気管も複雑な構造をしており、高年式車両の場合には排気漏れを起こす事が多いので注意が必要です。 そして、どの車両にも共通することですが、リコールがきちんと行われているか確認が必要です。 WRブルーリミテッド 特別仕様車専用のブルーメタリックを施した限定1000台のサンバーです。バン・トラック共に専用シートおよびクリアタイプのターンレンズを装備し、トラックタイプトーンフロントバンパー、クロムメッキを施したホイールナットを採用しました。 バンタイプはエアダム一体型フロントバンパー、ルーフスポイラー、マフラーカッターを装備しています。こちらの車両はかなり希少価値が高く、今後も大きく値下がりすることはないでしょう。 スーパーチャージャー搭載モデル サンバーにはスーパーチャージャー搭載モデルがあります。低速での加速力に秀でたモデルです。こちらもかなり希少価値があり、中古車として販売されている最終生産型では、車両本体価格が約165万円する車両があります。
トヨタ アリストは、1991年10月~2004年12月まで2世代にわたり販売されたラグジュアリースポーツセダンです。シンプルでありながら存在感があるエクステリアデザインや質感の高いインテリア、高性能エンジンを搭載するアリストは、販売終了後も高値で取引されていました。今回は、アリストがどのような車だったのか、現在の中古車事情とあわせて解説します。アリストの売却時期を検討している方は参考にしてみてください。 アリストとは トヨタ アリスト(ARISTO)は、1991年10月~2004年12月まで2世代にわたり販売されたラグジュアリースポーツセダンです。 1991年10月~1997年8月まで販売されていた初代アリストは、トヨタ高級セダン「クラウンマジェスタ」と基本シャシーを共有するスポーツセダンとなっています。デザインは、ジウジアーロ主宰のイタルデザインによるもので、横長のヘッドライトやリアコンビランプが特徴です。また、空気抵抗値(Cd値)が0.30を達成していることもトピックといえるでしょう。 搭載エンジンのラインナップは、230PSを発生する3.0L直列6気筒自然吸気(2JZ-GE型)と280PSを発生する3.0L直列6気筒ツインターボ付(2JZ-GTE)の2種類。グレードは、自然吸気エンジンが「3.0Q」、ツインターボエンジンが「3.0V」です。トランスミッションは4速オートマチックのみの設定となっています。 1992年10月には、セルシオにも搭載される4.0LのV型8気筒エンジンに4WDを組み合わせた「4.0Z i-Four」を追加。1993年に北米で展開しているレクサスブランドの「GS」として販売を開始しました。 1997年8月に2代目へフルモデルチェンジします。デザインは、初代アリストの造形を受け継いだシンプルなスタイリングで、ヘッドライトやリアコンビランプが4灯タイプになりました。インテリアは、ソフトパッドやレザーシートなどを採用し、上質感ある空間となっています。 エンジンおよびグレードは、230PSを発生させる3.0L直列6気筒のVVT-iの「S300」、280PSを発生させる3.0L直列6気筒ツインターボの「V300」の2種類です。V300のツインターボエンジン(2JZ-GTE)は、トヨタのスポーツカーであるスープラと同じものを搭載しています。2代目アリストのツインターボエンジン搭載モデルは、4ドアのスープラとも言えるスポーツセダンで、生産が終了した現在でも人気です。トランスミッションは、4速ATのみとなっています。 2000年7月に実施されたマイナーチェンジでは、フロントグリル、16インチアルミホイール、リヤコンビネーションランプなどのデザインを変更し、メータークラスターの色も変わりました。また、S300のトランスミッションは、ステアシフトマチック付5速ATになりました。さらに、本革シート&本木目ステアリングホイール、本木目ドアパネル、オートレベリング機能付ディスチャージヘッドランプなどを装備した「ウォールナットパッケージ」がS300に新設定されています。 スープラと同じエンジンをグレードを用意していたスポーツセダンの2代目アリストは、2004年12月まで販売されました。 アリストの価格は下がっていく!? アリストは、2022年3月時点の中古車平均価格が109万6,000円、初代アリストの中古車価格が約80万円~約250万円、2代目アリストの中古車価格が約20万円~約250万円でした。価格の推移を見てみると、時間が経過しても価格が横ばい、または値上がりが続いていたことがわかります。 スポーツカーであるために、一概に「値下がりする」とはいえませんが、中古車市場に変化が訪れようとしています。少なからず影響を受ける可能性は否めません。中古車市場の実態については、次で詳しく説明します。 アリストはもう値上がりしない? 所謂「旧車バブル」でアリストの価格は高騰していました。しかし、そのバブルが崩壊するのも間もなくと言われています。新型コロナウイルスの蔓延による外出の自粛で、旧車や腕時計、骨董品など、目で見るだけでも楽しめるものにお金をつかう方が増えました。この消費行動の変化が、旧車の価格高騰にも大きな影響を与えたと言われています。しかし、昨今では外出の自粛要請も緩和されて人々の生活は元に戻りつつあり、コロナ禍で価格が高騰したものがどんどん値下がる可能性があります。事実、アメリカの中古車販売大手の「カーバナ(Carvana)」の株価は、新型コロナウイルス流行初期に比べて99%も下落しました。(※2022年12月時点)日本にとっても決して対岸の火事とは言えません。売却をご検討されているのであれば、値下がり前の今がチャンスです。 価格が高くなりやすいアリストの特徴 価格が高くなりやすいアリストは、メンテナンスが行き届いている車両、V8エンジンや直列6気筒ツインターボエンジンを搭載している車です。ここからは、これらの車両が高値になる理由を詳しく解説します。 こまめにメンテナンスをしている メンテナンスが行き届いている車両は、売却時の価格が高くなりやすいです。ボディやホイールなどの外装、シートやインテリアパネルなどの内装をきれいな状態にしておくと、高い評価となるため、売却額も高くなります。 また、エンジンやトランスミッション、サスペンションやタイヤなど機械系のコンディションが良好で、いつでも動かせる状態になっていると、市場に出す前の修理や手入れの必要がないため、買取額が高くなることがあります。 こまめなメンテナンスをしておけば、車を良い状態に保てるだけではなく、売るときにも高く評価されるため、定期的な点検や手入れをしておきましょう。 V8エンジンを搭載した「初代アリスト」 初代アリストの4.0LのV型8気筒エンジンを搭載した「4.0Z i-Four」は、走行性能を求めるユーザーから支持を得ており、高値で推移しています。 初代セルシオ/レクサス LSやクラウンマジェスタなどの高級車にも搭載されていたV型8気筒「1UZ-FE型」エンジンは、静粛性が高く、パワーがあることから、時間が経過した今でも人気があります。 エンジンスペックは、最高出力260PS(191kW)/5,400rpm、最大トルク36.0kgm(353Nm)/4,600rpmで、スムーズな加速や振動の少なさが特徴です。 全域でトルクフルなエンジンを搭載した「2代目アリスト」 2代目アリストには、トヨタのスポーツカー「80スープラ」にも採用されていた3.0L直列6気筒ツインターボエンジンを搭載する「V300」をラインナップしていました。 V300の直列6気筒ツインターボエンジン「2JZ-GTE」は、最高出力280PS(206kW)/5,600rpm、最大トルク46.0kgm(451Nm)/3,600rpm。優れた加速性能を発揮するエンジンにより、2代目アリストは国産車最速セダンの異名を持ちます。国内が問わず人気がある「2JZ-GTE」は、エンジンそのものに価値があることから、高い価格になりやすいのです。
ホンダ NSXは、ミッドシップエンジンを搭載したピュアスポーツカーとして、その卓越したパフォーマンスと洗練されたデザインで多くのファンを魅了しています。世界においてもスーパーカーの1つとして数えられていることから、国内外を問わず中古市場でも人気があり、価格が安定していることが特徴です。 この記事では、NSXの特徴や魅力を紹介しつつ、中古車市場での価格帯や、売却時に高く売るためのポイントについて解説します。 NSXとは ホンダ NSXは、1990年9月にデビューし、2005年12月まで販売されたミッドシップのピュアスポーツカーです。オールアルミニウムのボディを採用し、座席すぐ後ろにエンジンを搭載するミッドシップの2シーターモデルであることがおおきなポイントといえるでしょう。 デビュー当初のボディサイズは、全長4,430mm、全幅1,810mm、全高1,170mmとワイド&ロースタイルです。エクステリアは、リトラクタブルヘッドライトを備える低いボンネット、前側にレイアウトされたキャビン、広い視界を確保しているキャノピーデザインにより、ミッドシップスポーツカーらしいスタイリングとなっています。インテリアは、運転席と助手席がセンターコンソールで分離されています。また、インテリアパネルが乗員を取り囲むような造形になっているのも特徴です。 エンジンは、3.0L V型6気筒DOHC VTEC自然吸気で、最高出力が280ps/7,300rpm(ATは265ps/6,800rpm)、最大トルク30.0kgm/5,400rpmを発生します。トランスミッションは、5速MTと4速ATの2種類を用意。駆動方式は、座席のすぐ後ろにエンジンを搭載して、後輪を駆動させるMRとなっています。 1992年11月には、車両重量の軽量化やエンジンの精度を高めて運動性能を際立たせたピュアスポーツモデル「タイプR」を追加しました。 1995年3月にはオープントップモデル「タイプT」を追加。1997年2月には、MT車のエンジン排気量を3.2Lへ拡大(最高出力:280ps/7,300rpm、最大トルク:31.0kgm/5,300rpm)し、トランスミッションを6速へ変更しました。また、ボディを軽量化し、サスペンションチューニングをした「type S」を設定。1999年9月のマイナーチェンジでは、安全・環境性能を向上させました。 2001年12月には、ヘッドライトを固定式へ変更するとともに、走行性能を進化させています。2002年には、高度な成形技術を駆使して製造されたカーボン製空力パーツを使用したピュアスポーツモデル「NSX-R」を発売。 さまざまな改良や変更、バリエーションの拡充をしてきたNSXは、2005年12月に販売を終了しました。 NSXの価格は高騰している? NSXの価格は、上昇と下降を繰り返しています。直近では下降から回復しており、右肩上がりの傾向です。ただし、タイプRは一時期に比べると価格が下がっています。(2024年9月時点) NSXは製造台数が決して多いわけではなく、市場に出回る台数が少ないことから、価格の変動が起きやすいモデルです。今後高騰する可能性は十分に有り得るでしょう。 NSXの現在の買取相場 NSXの買取相場は、300万〜6,000万円程度です。新しい型式ほど高額の傾向ですが、初代のNA1型でも1,000万円を超えることは珍しくありません。 型式ごとの買取相場は、下記のとおりです。 型式 買取相場 NA1 300万~1,300万円 NA2 700万~2,500万円 タイプR 1,000万~3,000万円 NSX-R 2,000万~6,000万円 NSXの相場を支えているのは、その希少性やブランド力です。さらに、ホンダのF1参戦による海外での人気も高く、これが市場の需要を後押ししています。このような要因によってNSXの相場は高値で推移しています。 ▼NSXのリセールバリューについては、下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ、あわせてご覧ください。NSXが高リセールの理由とは?高く売るポイントも紹介します NSXを高く売るにはどうすればよい? NSXは、買取相場の下限と上限の幅が広いからこそ、少しの工夫で買取価格に数十万円の差が生じることもあります。少しでも高く売りたい場合は、次のポイントを押さえましょう。 こまめにメンテナンスされている 定期的なメンテナンスはNSXの評価を高めるために重要です。NSXは有名なF1ドライバーであるアイルトン・セナ氏が開発に携わった、サーキットでの走行やスポーティな運転を楽しむためのモデルです。ただし、何度も激しい走行を重ねると足回りやエンジンに大きな負荷がかかります。必然的にブレーキパッドやローターは摩耗するため、こまめな点検が必要です。 また、タイプRやタイプS Zeroなどの希少価値の高いグレードは、外装の状態が査定に大きな影響を与えます。 走行距離を抑える 走行距離が短い個体は高価買取されやすいです。外装や内装、修復歴の有無など、査定額が決まる要因はさまざまですが、なかでも走行距離は特に重要なポイントです。NSXの売却を検討する際は、走行距離が長くならないうちに査定に出すことをおすすめします。 NA2は人気の高さをアピールする NA2は、NA1よりも性能が向上した人気モデルです。中古車市場への流通台数が少ないため、高値がつきやすくなっています。特に後期モデルは、2,000万円以上で取引されるケースもあります。 なかでもタイプS Zeroは、サーキットを走行するために装備が簡略化されたグレードのため、当時の販売台数が限られていました。現在ではその希少価値が市場で評価され、高額で取引されています。 タイプR/NSX-Rは希少性の高さをアピールする NSXタイプRやNSX-Rは、車輌重量の軽量化やエンジンの精度を高めたピュアスポーツモデルです。ホンダのスポーツモデルを象徴する「タイプR」のトップに君臨するNSXタイプR/NSX-Rは、流通台数が少ないことやフラッグシップスポーツカーの性能を極めたモデルであることから、中古車市場で高い価格となっています。車両のコンディションが良好であれば、当時の新車販売価格よりも高値で売却できるでしょう。 NSXタイプR/NSX-Rの新車販売価格は970万円~1,255万円でしたが、中古車販売価格は3,000万円以上になることもあります。新車販売価格の倍以上の値段になっていることからも、NSXタイプR/NSX-Rは売却時に高値になるのがほぼ確実といえるでしょう。 NSXを売るなら実績・知識豊富な業者へ 魅惑のデザイン・レイアウト、高い走行性能が人気のNSX。ホンダの技術力が光るモデルとして、旧車の歴史に名を刻んでいます。 売却を検討する際には、クルマとしての価値をしっかりと理解している業者を選びましょう。どんな歴史をもち、どういった部分が長年愛されているのかを知っている買取業者であれば高額買取に期待できます。NSXはもちろん、さまざまなクルマ、特に古いクルマに特化したサービスに査定を依頼するのがおすすめです。
S2000は、1999年4月に登場したホンダのピュアFRスポーツカーです。2009年6月の生産終了までの約9年間で、国内累計2万台、全世界累計11万台以上を販売しました。現在でもホンダのスポーツカーを象徴する1台として高い人気があり、多くの愛好家に親しまれていることから、中古車価格が高騰しています。今回は、ホンダのピュアスポーツカーS2000の概要や中古車事情、価格が高くなりやすいS2000の特徴を解説。売却検討中の方は参考にしてみてください。 S2000とは ホンダ S2000は、1999年4月に販売を開始し、2009年6月まで生産された2シーターのオープンスポーツカーです。ロングノーズ・ショートデッキスタイルのエクステリアデザインに、F1マシンのコックピットを感じさせるインテリアを備えています。ソフトトップルーフは、約6秒で開閉できる電動式です。 特筆すべきは、9,000rpmがレッドゾーンとなる2.0L直列4気筒自然吸気エンジン「F20C型」をボンネットに縦置き搭載していることです。エンジンスペックは、最高出力250PS/8,300rpm(最大回転数9,000rpm)、最大トルク22.2kgm/7,500rpmと1リッターあたり125馬力を発生させる高回転・高出力型。トランスミッションは、6速MTを採用しています。 S2000は、オープンカーでありながらクローズドボディと同等以上の剛性と衝突安全性を実現した「ハイXボーンフレーム」が大きな特徴です。ハイXボーンフレームは、ボディ中央部のフロアトンネルをメインフレームの一部として活用し、フロアトンネルを前後のサイドメンバーと同じ高さで水平につなぐX字型の新構造となっています。 ボディサイズは、全長4,135mm、全幅1,750mm、全高1,285mm、ホイールベース2,400mm。前後重量配分は、50:50です。 S2000の歴史 2000年7月には「type V」を発売しました。S2000 type Vは、世界初のステアリング機構となる「VGS」を搭載していることが特徴です。「VGS(Variable Gear ratio Steering)」とは、車速応動可変ギアレシオステアリングのことで、低・中速でハイギアレシオになりクイックなハンドリングを実現する機構となっています。シャシーは、ダンパーおよびスタビライザーのセッティングをコーナリング時の車体内側のリフトを抑える方向性へ調整しました。また、トルクセンシングタイプのLSDの駆動力配分比率を専用セッティングすることで、ハンドリングのレスポンスを高めています。 2001年9月には、スタビリティを高めるために、サスペンションを熟成させました。あわせて、タイマー付き熱線入りガラスのリアウインドウ、アルミ/本革巻コンビシフトノブ、アルミフットレスト、ロック付センターコンソールボックス、可倒式ウインドディフレクター、サイドドアネットを標準装備しています。 2002年10月に特別仕様車「ジオーレ」を設定しました。エクステリアの専用色は、ダークカーディナルレッド・パールとローヤルネイビーブルー・パールで、いずれにもボンネットからリアフェンダーにかけてゴールドのピンストライプが入っています。ドアミラーはクロームメッキ仕上げで、ゴールドのBBSの鍛造アルミホイールを装着。インテリアは上質なキルティング加工が施された専用タン色の本革シート、ドアライニングパッド、センターコンソールを採用しています。なお、ジオーレとは「喜ぶ・楽しむ」を意味するイタリア語です。 2003年10月には、ホイールのサイズアップや各部の剛性アップをしました。タイヤは、前輪(215/45R17 87W)・後輪(245/40R17 91W)の前後異幅タイヤを採用し、ホイールが従来の16インチから17インチへと大径化しています。また、フロントとリアのサイドフレーム間をつなぐパフォーマンスロッドの追加、結合部の強化によりボディ剛性を高めました。サスペンションは、リアのアッパーアームのブッシュ容量をアップし、新設計のスプリング・ダンパー・スタビライザーを装備しました。デザインは、ホイールの17インチ化にともないアルミホイールの新デザインへ刷新、ヘッドライトとリアコンビランプ、前後バンパーのデザインも変更しています。インテリアは、センターコンソール、オーディオリッド、メーターのデザインなどを一新しました。 2005年11月には、エンジンの排気量が2.0Lから2.2Lになるという大きな変更が実施され、型式が従来の「AP1」から「AP2」となりました。エンジンは、従来の9,000rpmがレッドゾーンの2.0Lエンジンから、8,000rpmがレッドゾーンとなる2.2L「F22C型」を搭載。エンジンスペックは、最高出力242PS/7,800rpm、最大トルク22.5kgm/6,500~7,500rpmとなり、ゴールドのエンジンヘッドカバーが装備されています。 2.2Lエンジンは、最大回転数が低くなったものの、低・中回転域から力強いトルクを発生する特性により、日常使いでも運転しやすくなりました。また、自然なアクセルフィールを実現する電子制御スロットルDBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)を採用しているのもトピックです。デザインは、アルミホイール、ステアリングホイール、センターコンソールなどを変更。また、シート形状も変更され、メーターに外気温の表示の追加やブラウンのインテリアカラーも追加しています。 2007年10月には、VSAを全タイプに標準装備し、「TYPE S」を追加。VSAとは、Vehicle Stability Assistの略で、ABS・トラクションコントロール・横滑り制御を組み合わせた総合車両制御システムです。VSAの採用によりS2000は、VSAにより安心感が高いスポーツモデルとなりました。また、空力性能で操る喜びを高めた「TYPE S」を追加しています。 S2000 TYPE Sは、空力を利用して車体のリフトを抑え、タイヤの接地圧を高めて前後のグリップバランスを最適化し、フロントの回頭性を高めるシャープなセッティングをしたグレードです。TYPE Sには、専用のブラック&イエローのファブリックシートや球形のアルミシフトノブを採用しているのが特徴となっています。 その後S2000は、2009年6月に生産を終了しました。 S2000の価格は下がっていく!? S2000は、ある程度走行距離の長い個体でも200万円前後の価格で販売されていました。走行距離が短く、外装・内装の状態が良い車両だと、500万円以上も珍しくなかったようです。スポーツカーであるため「価格が下がる」と言い切れない部分もありますが、中古車市場そのものが大きな変化を迎えようとしています。次で詳しく説明します。 S2000はもう値上がりしない? 所謂「旧車バブル」で中古車の価格は高騰していました。しかし、そのバブルが崩壊するのも間もなくと言われています。新型コロナウイルスの蔓延による外出の自粛で、旧車や腕時計、骨董品など、目で見るだけでも楽しめるものにお金をつかう方が増えました。この消費行動の変化が、旧車の価格高騰にも大きな影響を与えたと言われています。しかし、昨今では外出の自粛要請も緩和されて人々の生活は元に戻りつつあり、コロナ禍で価格が高騰したものがどんどん値下がる可能性があります。事実、アメリカの中古車販売大手の「カーバナ(Carvana)」の株価は、新型コロナウイルス流行初期に比べて99%も下落しました。(※2022年12月時点)日本にとっても決して対岸の火事とは言えないでしょう。おクルマの売却をご検討されているのであれば、値下がり前の今がチャンスです。 価格が高くなりやすいS2000の特徴 価格が高くなりやすいS2000は、メンテナンスが行き届いている車両です。S2000には、大きく分けると2.0Lモデルと2.2Lモデルがあり、それぞれのモデルに根強いファンがいるため、どちらのエンジンでも高値で取引されています。ここからは、高値になりやすいS2000について詳しく解説します。 こまめにメンテナンスをしている S2000は、内装や外装の手入れはもちろん、高回転・高出力のエンジンのハイパフォーマンスを発揮できるよう、コンディションを維持しておくと、高額査定となりやすいでしょう。 2.2L前期モデル(AP2 100系) 2.2L前期モデル(AP2 100系)は、2005年11月~2007年10月まで販売されたS2000です。外装や内装、エンジンなど機械系の状態が良ければ、500万円以上の価格になることもあります。また、ワンオーナー車や走行距離が短い車両については、さらに高値になるでしょう。 S2000 2.0L中期モデル 2.0L中期モデルは、2001年9月〜2003年10月まで販売されたS2000です。見た目の大きな変化はないものの、走行性能や質感を向上しています。基本性能を高めたS2000 2.0L中期モデルは、流通台数が少ないため、希少価値が高く、高値で取引されているケースが多いです。車両の状態が良ければ、400万円以上になることもあるでしょう。 S2000 2.0L後期モデル 2.0L後期モデルは、2003年10月〜2005年11月まで販売されていたS2000です。走行性能やホイールのサイズアップ、外装や内装のデザイン変更が行われ、2.0Lエンジンを搭載する最後のモデルであるため、非常に人気が高いです。車両のコンディションが良好であれば、500万円以上になることもあるでしょう。
国産小型乗用車初のミッドシップ車であるMR2は、1984年6月に登場し1999年8月まで販売されました。今回は、MR2がどのようなクルマだったのか紹介するとともに、中古車市場での価格動向について解説します。 MR2とは トヨタ MR2とは、1989年6月にデビューした国産小型乗用車初のミッドシップ車です。車種名の「MR2」は、座席すぐ後ろにエンジンを搭載するミッドシップの2人乗り小型車を意味する「Midship Runabout 2 Seater」が由来となっています。 MR2は、コンパクトスポーツカーを連想させるスタイリングですが、「スポーティコミューター」という新しいジャンルを開拓しようとして開発されているため、乗降性、シートの高さ、ラゲッジスペースなどの使い勝手が考慮されていることが特徴です。また、初代MR2は、1984年-1985年日本カーオブザイヤーを受賞しました。 初代MR2のエクステリアはリトラクタブルヘッドライトを備えるウェッジシェイプで、インテリアは平面のダッシュボードと四角く囲われたメーターフードによる独自のスタイリングとなっています。 ボディサイズは、全長3,925mm、全幅1,665mm、全高1,250mmの5ナンバーサイズです。エンジンは、FFのカローラから流用された1.5L直列4気筒と、カローラレビン/スプリンタートレノと同じ1.6L直列4気筒(4A-GELU型)を搭載しています。 1986年のマイナーチェンジでは、最高出力145PS/6,400rpm、最大トルク19.0kgm/4,400rpmスーパーチャージャーを装着した1.6L直列4気筒(4A-GZE型)エンジンを搭載した高性能モデルを追加。また、左右にルーフを分割して脱着できるTバールーフ仕様をオプション設定しました。 1989年10月に2代目へフルモデルチェンジ。2代目では、初代のコンセプト(スポーティコミューター)を受け継ぎながらスポーツカーとしての性格を強めました。エクステリアはリトラクタブルヘッドライトを初代に続いて採用し、流麗なスタイルに一新しています。インテリアは、水平基調の滑らかな面で構成されるダッシュボードやインテリアパネルが特徴です。 ボディサイズは、全長4,170mm、全幅1,695mm、全高1,240mmと初代よりひとまわり大きくなりました。エンジンは、トヨタのスポーツカー「セリカ」と同じ「2.0L直列4気筒自然吸気(グレード:G/Gリミテッド)」と「セラミックターボ(グレード:GT/GT-S)」の2種類をラインナップしています。 2代目MR2は、1999年8月まで約10年にわたり販売されました。また、販売が終了するまでの間に4度の大きなマイナーチェンジが実施されています。 マイナーチェンジの遍歴は下記のとおりです。 ・2代目デビュー当初の「I型」・ピーキーなハンドリングを改善し足まわりの見直しをした1991年からの「II型」・外装・内装の変更やエンジンのパワーアップをした1993年11月からの「III型」・スポーツABSの四輪独立制御への変更やトラクションコントロールの変更がされた1996年6月からの「IV型」・自然吸気エンジンの出力向上や外装・内装の変更がされた1997年12月からの「V型」 1984年6月から1999年8月まで2世代にわたり販売されたMR2は、後継車種のMR-Sにモデルチェンジして長い歴史に幕を閉じました。 MR2の価格は高騰している? MR2の価格は多少変動しているものの、一定の水準を維持している傾向が見られます。また、グレードによって相場が異なるのもMR2の特徴です。スーパーチャージャーやターボチャージャーによって高出力化されたエンジンを搭載する人気グレードは、買取相場も高くなっています。 MR2の現在の買取相場 MR2の買取相場は〜350万円程度です。スポーツカーのスタイリングや走りを楽しめるモデルと、高出力化されたエンジンを搭載するグレードで買取相場が異なります。また、クルマの状態も買取額に影響するため、MR2の現在の価格が気になったときは一度査定を依頼してみるとよいでしょう。 MR2を高く売るにはどうすればよい? MR2の買取相場は大きく変動していないものの、工夫次第で高く売ることも可能です。MR2をより高く売るためのポイントについて詳しくみていきましょう。 こまめにメンテナンスされている MR2は、ミッドシップレイアウトの小型スポーツカーです。そのため、前後重量配分や走行時のバランスに優れています。言い換えると、エンジンやトランスミッションなどの重量物の重さが4つのタイヤに均等にかかっているということです。 そのため、定期的な点検やメンテナンスの際は、ゴムブッシュやダンパーのオイル漏れなど、足まわりやマウント関係の劣化の確認や部品交換をしっかりと行うことが大切です。 SW20(2代目)のターボの高いパフォーマンスをアピールする 2代目MR2(SW20型)の「GT」や「GT-S」グレードは、2.0Lターボエンジンを搭載するハイパフォーマンスモデルであるため、高値で買取されている傾向にあります。車輌の状態が良好であれば、200万円以上での買取も期待できます。 AW11(初代)のスーパーチャージャーは高性能をアピール 初代MR2(AW11型)の1.6L直列4気筒スーパーチャージャーエンジンを搭載しているモデルは、高性能なモデルであるため高額買取されるケースが多いです。車輌がよい状態に保たれていれば、走行距離が伸びていても100万円以上の価格で買取されることもあります。 MR2を売るなら実績・知識豊富な業者へ 国産小型乗用車初のミッドシップ車であるMR2。俊敏な走りが光るモデルとして、旧車の中でも高い人気を誇ります。 売却を検討する際には、クルマとしての価値をしっかりと理解している業者を選びましょう。車輌の歴史や、長きにわたり高い人気を維持している理由などを理解している買取業者であれば、高額買取が期待できます。MR2はもちろん、さまざまな車、特に古いクルマに特化したサービスに査定を依頼するのがおすすめです。
車を所有している人にとって毎年負担になる自動車税(種別割)。車によって納税額が高額になるケースもあるため、クレジットカードで納付してポイント還元を受けたい人もいるでしょう。この記事では、自動車税(種別割)をクレジットカードで納付できるかについて詳しく解説します。納付方法や注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。 自動車税(種別割)とは 自動車税(種別割)は、自動車の排気量に応じて毎年課せられる税金です。4月1日時点の車の所有者に対して、自動車税(種別割)の納付書が5月頃に送付されます。車検証記載の住所に届くため、住所変更を忘れないようにしましょう。 また、車が登録された年によっては増税されます。自動車の所有年数が13年、18年を超えたタイミングで増税される点に注意が必要です。 自動車税(種別割)はクレジットカードで納付できる クレジットカードで自動車税(種別割)を納めるには、支払い専用サイトまたは、Yahoo!公金払いにアクセスする必要があります。続いて、クレジットカードによる納付について詳しく解説します。 クレジットカード支払いができるようになった年月日 自動車税(種別割)のクレジットカード支払いができるようになったのは、2017年からです。2016年の税制改正により、クレジットカード支払いが可能になりました。以前からクレジットカード支払いが可能な地域はありましたが、2016年の税制改正を機に、対応できる自治体が増えました。 対応している自治体 下記の自治体は、Yahoo!公金払いによる自動車税(種別割)の納付が可能です。 北海道地方北海道 東北地方青森県・山形県 関東甲信地方茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・神奈川県・長野県 北陸地方新潟県・富山県・福井県 近畿地方奈良県・和歌山県 東海地方静岡県・岐阜県 中国・四国地方鳥取県・岡山県・島根県・広島県・山口県・香川県・愛媛県 九州地方福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・宮崎県・鹿児島県 Yahoo!公金払いが対応していない地域は、自治体の支払い専用サイトからクレジットカードで納付ができます。自治体によってはクレジットカード納付に対応していないため、事前に自治体のWEBサイトや窓口で確認しましょう。 納付方法 クレジットカードによる自動車税(種別割)の納付方法は下記のとおりです。 ・納付書とクレジットカードを準備・支払い専用サイトまたは、Yahoo!公金払いにアクセス・納付書に記載されている納付番号や確認番号などの情報を入力・クレジットカード情報を入力・入力内容を確認して、誤りがなければ完了 支払い専用サイトは「○県 自動車税 クレジットカード」と検索すれば表示されます。 自動車税(種別割)をクレジットカードで納めるメリット 続いて、自動車税(種別割)をクレジットカードで納めるメリットを解説します。 現金を下ろす必要がない クレジットカードで自動車税(種別割)を納めれば、銀行から現金を下ろす必要がありません。そのため、銀行やATMに出向く手間が省けます。また、現金を持ち歩くことによる紛失や盗難のリスクも抑えられるでしょう。クレジットカードも盗難されるリスクがありますが、暗証番号が必要であったり、すぐに利用を停止できたりと、現金と比べて被害を抑えられます。 時間と場所を問わず納付できる クレジットカード払いであれば、時間と場所を問わずに自動車税(車種別))を納付できます。そのため、自分の好きなタイミングで自動車税(種別割)の納付が可能です。また、納付書が自宅に届く時期がゴールデンウィークと重なる可能性があり、忙しくて支払う時間がない人もいるでしょう。外出先でも納付が可能なため、自動車税(種別割)の納付が遅れることもなくなります。 クレジットカードのポイントが貯まる クレジットカードで自動車税(種別割)を納めた場合、支払い金額に応じてポイントが貯まります。自動車税(種別割)は数万円以上かかるため、多くのポイントを貯めることが可能です。 クレジットカードの利用実績がつく クレジットカードで自動車税(種別割)を納めれば、カードに利用実績がつき、返済能力や信用性の評価が高まります。返済能力や信用性は、他の金融機関でローンを組むときや利用限度額の増額などの審査に影響を及ぼします。返済能力や信用性の評価を高めたい場合は、自動車税(種別割)を毎年クレジットカードで納めるとよいでしょう。 分割払い・リボ払いができる クレジットカードであれば、分割払い・リボ払いで自動車税(種別割)を納付できます。現金で自動車税(種別割)を納める場合、原則として一括で税金を支払う必要があります。クレジットカードであれば、支払い回数やリボ払いが可能なため、金銭的な負担を分散できるでしょう。 自動車税(種別割)をクレジットカードで納めるときの注意点 続いて、自動車税(種別割)をクレジットカードで納めるときの注意点を解説します。 決済手数料がかかる クレジットカードで自動車税(種別割)を納めると、決済手数料が発生します。金額は自治体によって異なりますが、300円前後で設定されています。還元されるポイントより、決済手数料の方が高いケースもあるでしょう。しかし、お金を下ろしたりコンビニに出向く手間を考えると、多少の手数料は必要なコストです。 納付期限が設けられている 納付書に記載されている期限を過ぎてしまうと、クレジットカードで納付できません。納付期限を過ぎてしまうと、延滞料金が発生し、税務署に納付書を再発行してもらう手間もかかります。また、金融機関の窓口や郵便局で現金一括で納付する必要があります。クレジットカードで自動車税(種別割)を納める場合は、納付期限を考慮し、早めに納税した方がよいでしょう。 納付後の取り消しができない クレジットカードで自動車税(種別割)を納付した場合、納付の取り消しができません。違うクレジットカードで決済し直したい場合でも、取り消しが不可能です。そのため、どのクレジットカードを利用するか、事前にきちんと決めておく必要があります。 納税証明書の発行に時間がかかる クレジットカードで自動車税(種別割)を納めた場合、納税証明書の発行に時間がかかります。現金で支払う場合は、その場で検修印が押されるため、すぐに納税証明書が発行されるでしょう。しかし、クレジットカードの場合は発行までに2〜3週間程かかります。また自治体によって、車検時に納税証明書が必要な場合があります(※軽自動車は必須) そのため、2〜3週間以内に車検に出す予定がある場合は、コンビニや金融機関の窓口で自動車税(種別割)を納めましょう。 領収書が発行されない クレジットカードで自動車税(種別割)を納めた場合、手続きはインターネット上で完結するため、領収書が発行されません。しかし、クレジットカードの利用明細書で領収書の代用が可能です。領収書が必要な場合は、クレジットカードの利用明細書を保管しておきましょう。 残高不足になっていないか事前に確認する クレジットカードで自動車税(種別割)を納める場合は、事前に銀行口座の残高を確認しておきましょう。残高不足の場合、自動車税(種別割)が引き落とされず、自分の信用情報に傷がつく可能性があります。信用情報に傷がつかないよう、銀行口座にお金が入っていることを確認してからカードを利用するようにしてください。
アコードは1976年にホンダより発売されて以降、10代目となる現在まで大衆車として人気を博しています。なかでも厚い支持を獲得しているのがスポーツモデルであるユーロRです。中古車市場ではその価値がどのように評価されているのでしょうか。 今回は、アコード ユーロRの価格推移と現在の買取相場、高く売るためのポイントついても解説します。 アコード ユーロRとは アコード ユーロRは、6代目のアコードのスポーツタイプとして2000年に登場しました。 2.2L H22A型 直列4気筒 VTECエンジンを搭載し、リッター当たり100ps、最高出力220psを発揮する高パフォーマンスを誇ります。車高が通常のアコードよりも15cm低くなっており、専用デザインの16インチアルミホイールや大型ロアスカートが装着され、本格派スポーツセダンとして十分に仕上がっているモデルです。内装においても、レカロ社製バケットシートやMOMO社製本革巻ステアリングホイールなど、走りの楽しさを追求するための装備が用意されています。 初代であるCL1型が発売された2年後には、2代目のCL7型がリリースされました。エンジンが2L K20A型 直列4気筒 DOHC VTECエンジンに変更されます。排気量は小さくなりましたが、最高出力220psをキープし変わらない高い走行性能で人気を博しました。一方で2次バランサーによってエンジンの振動を軽減させ、先代よりも静粛性が向上。走りだけではなく快適性にも力を注いで開発されたモデルです。 アコード ユーロRの価格は高騰している? アコード ユーロRの価格は、直近2〜3ヶ月で横ばいの状態が続いており、目立って高騰していません。しかし、コンディション次第では100万円を超える価格で買い取りされることもあるため、その人気は健在であるといえるでしょう。※2024年9月時点の情報です。 アコード ユーロRの現在の買取相場 続いて、アコード ユーロRの2024年9月時点の買取相場を紹介します。 初代(CL1型) 初代のCL1型の買取相場は5万〜130万円程度です。新車価格が255万3,000円のため、残価率はおよそ40%。一般的な残価率は5年落ちで40〜50%で、アコード ユーロRが20年以上前のモデルだと考えると、大変高く評価されていることがわかります。 2代目(CL7型) 2代目のCL7型の買取相場は、前期モデルで5万〜120万円程度、後期モデルで5万〜150万円程度です。残価率は初代とほぼ同じで、世代問わず高い価値が見込まれています。 アコード ユーロRを高く売るにはどうしたらよい? 続いて、アコード ユーロRをより高く売るためのポイントを解説します。 こまめにメンテナンスをする こまめにメンテナンスされているアコード ユーロRは高値がつきやすいです。 アコード ユーロRのようなスポーツタイプのクルマは定期的なメンテナンスが非常に大切です。メンテナンスを怠ると、スポーティーな走りを楽しめなくなったり、各パーツの寿命が早く訪れてしまったりと、さまざまな問題が発生します。 アコード ユーロRはサーキットで使用するケースも多いモデルです。パフォーマンスを最大限に発揮できる、コンディションが良好な1台を求めるユーザーが多いため、メンテナンスの重要度は大変高いといえます。 走行距離を抑える 中古車市場では走行距離が短いほうが高く評価される傾向にあります。あまり走っていない分、各部品が傷んでいないとみなされるためです。アコード ユーロRのスポーティな走りに魅せられて走り込んでいる方は多いですが、売却を検討する時期に差し掛かったらなるべく走行する距離を抑えましょう。 内装のコンディションを保つ アコード ユーロRは、優れた走行性能だけではなく、セダンとしての快適性や扱いやすさが追求されたモデルです。スポーツ走行を極めるにあたって、クルマのリアシートを外したりロールバーを取り付ける方もいますが、アコード ユーロRにおいてはあまり大胆に内装をカスタムすると査定額が下がる可能性があります。「乗り心地のよいセダン」としての特色を損なわない程度にカスタムし、メンテナンスも怠らないようにしましょう。 アコード ユーロRを売るなら買取実績・知識豊富な業者へ 高い走行性能と快適な乗り心地を両立しているアコード ユーロR。中古車市場で求める方は未だに多いため、コンディション次第では100万円を超える価格で売却できます。しかし、アコード ユーロRは発売からすでに20年以上が経過しており“旧車”に該当するモデルです。その価値を見極めて適正な価格を算出するには豊富な経験と知識が必要です。売却する際には、買取実績をチェックしてアコード ユーロRに対してどのくらい詳しい業者なのかをチェックすることをおすすめします。 旧車王は、古いクルマに特化した買取サービスです。もちろんアコード ユーロRを取扱った実績も数多くございます。 ▶アコード ユーロRをお譲りいただいたお客様からの口コミはこちら 20年以上にわたって旧車を専門としているため、旧車に対する知識ならどこにも負けない自信があります。アコード ユーロRの売却をご検討されている方は、ぜひ旧車王にご相談ください。