自動車大国ドイツではシェア9%の日本車、オフ会は開催されているのか?

目次
1.■ドイツ人の日本車に対するイメージとは? 2.■日本のクラシックカーはドイツでも人気が高い? 3.■日本車オフ会がドイツ各地で行われていた! 4.■まとめ

日本には世界的にも高い人気を誇る名車は数多く存在する。

特にアメリカをはじめとした欧米諸国では、未だなお多くの日本車愛好家が存在し、定期的にいたるところで日本車オフ会が開催されているという。

日本の自動車の歴史は100年以上にものぼり、そのなかで世界中から愛されるクルマを数々と世に送り出してきた。

同じく自動車大国で知られるドイツでは日本車人気があるのか?

また日本車オフ会は開催されているのか?

今回はドイツの日本車オフ会について現地調査を行ってみた。

■ドイツ人の日本車に対するイメージとは?

まずはじめに、ドイツではどのくらい日本車が走っているのか?

国際自動車製造協会(VDIK)の調べによると、日本車のドイツでの市場シェアは過去20年間で12%から9%へと低下した。

また2022年度の年間販売台数で日本車のなかでトップであるトヨタは約78,000台で、市場シェアはわずか3%となっている。

つまり、この数字を見ると、ドイツにおける日本車の人気は決して高いとはいえない結果である。

実際に著者が生活しているドイツのシュツットガルトでは、メルセデス・ベンツとポルシェの本社があるためか、街中で見かけるクルマはほぼドイツ車であり、日本車を見かけることがほとんどない。

一昔前までは日本車といえば、コストパフォーマンスに優れており、安くて壊れにくいという理由からドイツでも評判があったそうだ。

しかし、現在では韓国のヒュンダイやキア、チェコのシュコダなどがさらに安い価格設定で販売されており、なおかつ技術の向上により壊れにくいクルマを提供している。

それ以前に、ドイツではフォルクスワーゲンをはじめとした国内ブランドが圧倒的なシェアを誇っており、市場の約3分の2はドイツのブランドが占めている。

従ってドイツにおける日本車市場は減少傾向にあり、今後も非常に厳しい競争となるだろう。

旧車王バナー旧車王バナー

■日本のクラシックカーはドイツでも人気が高い?

前述では主に日本車の新車販売台数について解説したが、果たして日本のクラシックカーも同じくドイツでの人気は低いのか?

調べていく過程である答えに辿り着いた。

JDM(Japan Domestic Market)といわれる日本車をメインとした中古車販売店はドイツ全土に何十件もあり、チューニング専門店やパーツショップなど、日本車に関連するお店を含めるとかなりの数が存在していることが分かった。

つまり、日本車愛好家もドイツ全土に存在するということだ。

■日本車オフ会がドイツ各地で行われていた!

ドイツではコロナ関連の規制もほぼなくなりつつあり、2023年度は全国各地でさまざまな自動車メーカーのオフ会が開催予定である。

そのなかでも比較的規模が大きい日本車関連のオフ会はが3つあり、東ドイツにある「ラウジッツリンク」というレース会場では、今年で19回目となるヨーロッパ最大規模の日本車オフ会が開かれているそうだ。

その名も「ライズブレーネン(REISBRENNEN)」。

去年の入場者数は1万2,000人以上にものぼり、総台数が300台を超えるドイツの一大イベントだ。

毎年3日間だけ開催されるこのイベントは、日本車のみとオフ会となり、4分の1マイルレースやタイムアタック、ドリフトグランプリといった数々のプログラムが組み込まれている。

中にはセクシー洗車というドイツ人モデルがビキニ姿で洗車をするユニークなプラグラムも用意されているそうだ。

旧車王バナー旧車王バナー

■まとめ

日本から遠く離れたヨーロッパ最大の自動車大国ドイツでも大小さまざまな日本車オフ会が各地で開催されており、この国ではいまだなお日本車ブームが衰えていなかった。

年に数回開催される大きな日本車オフ会が開催されると、ヨーロッパ各国から日本車愛好家が集まって大きな盛り上がりを見せているようだ。

我々日本人としてはとても誇らしく、今後も日本車オフ会を続けていってほしいと願うばかりだ。

[ライター/高岡ケン]

 

 

画像1 画像2 画像3 画像4
画像ギャラリー(全4枚)を見る

旧車王のLINE友だち登録
カンタン査定申し込み!

友だち追加

この記事をシェアする

旧車王ヒストリアは
旧車買取20年以上の旧車王
が運営しています

旧車売るなら旧車王

旧車王は、「自動車文化遺産を次世代へ」という信念のもと、旧車・クラシックカーに特化して23年、年間11,000台以上の査定申込をいただいております。改造車から希少車まで、適正価格を見極めて買取させていただきます。弊社所属の鑑定士が最短当日全国無料出張査定いたします。ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する二重査定は一切ありません。特別なそして価値ある希少車の買取こそ、確かなノウハウと実績を持つ旧車王にお任せください!

関連する記事

第3世代ランエボの違い!熟成と進化を遂げた3つのモデルを比較

第3世代ランエボの違い!熟成と進化を遂げた3つのモデルを比較

旧車売買の豆知識 2023-11-21
最強のTYPE-Rはどっち?!DC5型インテグラvsFD2型シビック

最強のTYPE-Rはどっち?!DC5型インテグラvsFD2型シビック

旧車売買の豆知識 2023-11-14
不遇の評価が見直されつつあるS14 シルビア! 実は高性能だった本当の魅力を詳しく紹介

不遇の評価が見直されつつあるS14 シルビア! 実は高性能だった本当の魅力を詳しく紹介

旧車の魅力 2023-04-10
日産 シルビア(S14)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説

日産 シルビア(S14)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説

旧車売買の豆知識 2023-04-07
シルビアの価格高騰はもう終わり!?シルビアの概要と中古車事情を解説

シルビアの価格高騰はもう終わり!?シルビアの概要と中古車事情を解説

旧車市場動向 2023-02-07
「旧車バブル崩壊」を予想するプレスリリースに目を通して思うこと

「旧車バブル崩壊」を予想するプレスリリースに目を通して思うこと

ライフスタイル 2023-01-30
新車価格は1,200万円のスペシャルGT-R!メーカーチューンの神髄を見せたニスモ 400R

新車価格は1,200万円のスペシャルGT-R!メーカーチューンの神髄を見せたニスモ 400R

旧車の魅力 2022-11-17
アメリカ唯一!日本旧車メディア「ジャパニーズ・ノスタルジック・カー」編集長にインタビュー

アメリカ唯一!日本旧車メディア「ジャパニーズ・ノスタルジック・カー」編集長にインタビュー

加藤久美子&博人の見識 2022-09-26

記事ランキング

1
車庫証明は本人じゃなくても取得できる!代理人による手続き方法を紹介

車庫証明は本人じゃなくても取得できる!代理人による手続き方法を紹介

旧車売買の豆知識 2023-11-13
2
アメリカ「25年ルール」とは?名車の中古相場が急騰するしくみ

アメリカ「25年ルール」とは?名車の中古相場が急騰するしくみ

旧車市場動向 2023-09-11
3
固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

ライフスタイル 2023-09-14
4
運転免許が期限切れでも返納はできる?免許返納のメリットについても解説

運転免許が期限切れでも返納はできる?免許返納のメリットについても解説

旧車売買の豆知識 2023-11-13
5
車庫証明は直線距離2km以内が原則!取得の要件や例外などを解説

車庫証明は直線距離2km以内が原則!取得の要件や例外などを解説

旧車売買の豆知識 2023-11-13
6
日産 R34型GT-RとER34の違いとは?同じR34型なのに中古車価格はひと桁違う!

日産 R34型GT-RとER34の違いとは?同じR34型なのに中古車価格はひと桁違う!

旧車売買の豆知識 2023-11-14
7
ドイツでレクサスLFAが3台も販売中!?その驚きの価格とは!

ドイツでレクサスLFAが3台も販売中!?その驚きの価格とは!

ドイツ現地レポ 2023-08-11
8
免許返納をした後の証明書「運転経歴証明書」の交付方法やメリットを解説

免許返納をした後の証明書「運転経歴証明書」の交付方法やメリットを解説

旧車コラム 2023-07-04

カテゴリ一覧

# 旧車コラム # 旧車の魅力 # 旧車売買の豆知識 # 旧車市場動向 # 旧車メンテナンス # エディターズノート # ライタープロフィール # イベントレポート # ライフスタイル # 加藤久美子&博人の見識 # ドイツ現地レポ # ライター愛車レポート # タイレルP34を追え! # オーナーインタビュー # 名車&迷車烈伝 # マツド・デラックスの世界 # 海外現地レポ