相続する車のローンの残債を確認するには?調べ方や残っている場合の対応方法を紹介

目次
1.相続する車のローンが残っているかどうか調べる方法 2.相続する車にローンが残っているときの対応方法 3.ローンが残っている車の相続は揉めやすい

ローンが残っている車を相続する場合、残債は相続人が返済する必要があります。とはいえ、相続する車にローンが残っているかどうか、把握していない方もいるでしょう。この記事では、相続する車にローンが残っているかどうか調べる方法や、残債がある場合の対応方法などを紹介します。

相続する車のローンが残っているかどうか調べる方法

車をローンで購入すると、基本的に所有者はローン会社や信販会社になるため、車検証の所有者欄を見れば残債があるかどうかを確認できます。ただし、ローン完済後に自分名義に変更する「所有権解除」の手続きを行わないと、残債がなくても所有者はローン会社や信販会社のままです。また、ローンで購入しても一部のローン会社や信販会社では、契約者を所有者にしているケースもあります。

車検証だけでなく被相続人の書類や郵便物を確認したり、信用情報機関に開示請求したりすれば正確にローンが残っているかどうか確認できます。まずは、相続する車のローンが残っているかどうか調べる方法を具体的に紹介します。

書類や郵便物を確認する

書類や郵便物をチェックして、被相続人に車のローンが残っているか確認しましょう。車のローンは、契約時に今後の返済計画が記載されている「支払金一覧表」がその場で渡されるか「利用明細書」が郵送で送付されます。返済額や返済期間が記載されているため、具体的にローンがどれくらい残っているのかを確かめることが可能です。

ただし、返済の遅延や繰越返済をしていると、実際の残債と異なる可能性があります。不安な場合は、支払金一覧表もしくは利用明細書に記載されているローン会社に問い合わせて、被相続人の返済状況を照会してみてください。

預金口座からの引き落としを確認する

被相続人の預金口座からの引き落としで、ローンが残っているかどうか確認できます。「○○ファイナンス」や「○○コーポレーション」など、ローン会社や信販会社から毎月定期的な引き落としがある場合は、車のローンが残っている可能性があります。契約しているローン会社や信販会社に問い合わせて、相続する車のローンの返済状況を確認してみましょう。

信用情報機関に開示請求する

郵便物や預金口座でローンが残っているかどうか確認できない場合は、信用情報機関に開示請求する方法もあります。信用情報機関とは、ローンやクレジットカードなどの借入情報を管理している団体です。ローンの契約内容や返済状況を細かく把握しているため、開示請求すれば残債を確認できます。なお、信用情報機関に開示請求する際は以下の書類が必要です。

・戸籍謄本※被相続人が死亡した事実と相続人を確認できるもの
・開示請求する相続人の本人確認書類
・1,000円分の定額小為替
・信用情報開示申込書
・被相続人の電話番号もしくは運転免許証番号

上記の必要書類を信用情報機関に郵送すると、開示請求した相続人の住所に、被相続人の信用情報が送付されます。

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相続する車にローンが残っているときの対応方法

相続する車にローンが残っている場合、相続人が残債を引き継いでから名義変更しなければ、乗り続けたり自由に売却したりできません。続いて、相続する車にローンが残っているときの対応方法を紹介します。

一括返済して名義変更する

残っているローンを一括返済して名義変更する方法が一般的です。一括返済により車の所有権を取得できたら、自由に乗り続けたり売却できたりします。まずは、ローンがどれくらい残っているのかを把握し、一括返済できる金額かどうか確認しましょう。

ローンを引き継ぐとともに名義変更する

一括返済が難しい場合は、ローンを引き継ぐとともに名義変更する方法もあります。ただし、ローンを引き継ぐ際は相続人の審査が行われ、通らなかった場合は一括返済しなければなりません。ローンの審査に通らなかった場合は、家族間で立て替えてもらったり、相続人を変更したりして対応する必要があります。なお、ローンを引き継ぐことで、金額によっては他社への借入ができなくなる可能性があるため注意しましょう。

売却する

一括返済やローンを引き継ぐことが難しく、被相続人の車に乗る予定がない場合は、ローン会社に引き取ってもらい売却する方法もあります。車の売却金が残債を上回った場合は、差額をローン会社から受け取れます。一方、売却金が残債を下回ると、差額を支払わなければなりません。車の状態によっては、返済が必要であることも把握しておきましょう。

売却金がどれくらいなのか気になる場合は、ディーラーや自動車販売店で事前に車を査定してもらうことも可能です。なお、被相続人の車に精通している専門業者に売却すると、高く引き取ってもらえる可能性があります。例えば、外車の場合は「輸入車専門店」、クラシックカーは「旧車専門店」など、車の価値を理解した専門業者に売却するとよいでしょう。

ローンが残っている車の相続は揉めやすい

ローンが残っている車の相続は、相続人間で揉めやすい傾向があります。なぜなら、車の状態によっては相続人の負債になるからです。被相続人が死亡したからといって、残債がなくなるわけではなく、基本的に相続人の誰かが引き継がなければなりません。残っているローンの額によっては、相続人の生活が苦しくなる恐れもあります。相続人間で後に揉めないよう、被相続人の車の価値がどれくらいなのかを全員で把握し、遺産分割協議書をしっかり作成しましょう。

なお、相続する車の状態が悪く、残っているローンが高額で相続人の負債になる場合は「相続放棄」も検討してみてください。相続放棄とは、全ての遺産と債務の相続権利を放棄することです。ただし、相続放棄すると他のプラスになる遺産を相続できる権利も無くなるため、メリットとデメリットを踏まえたうえで手続きしましょう。

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