車の横風対策とは?横風が起きやすい場所や対処法も解説

目次
1.横風が起きることが多い場所 2.風速と速度規制・通行止めの関係 3.横風にあおられたときの対処法 4.横風による事故のリスクを抑える対策 5.横風の影響を受けやすい車の特徴

走行中に突然車がふらつき、ハンドルを取られた経験がある方は多いのではないでしょうか。車がふらつく原因の多くは、強い横風を受けたことでしょう。近年は暴風災害時に横風によって転倒した車をニュースで目にする機会も増えました。本記事では強い横風の中で運転する際に気をつけるべき点について、詳しく解説します。

横風が起きることが多い場所

車が横風を受けやすい場所には、トンネルの出口、高層ビルの間、カーブの多い山間部、海沿いや長い橋などがあります。自然に吹いている風が強くなくても、風の流れが局部的に遮られる地形や、建造物がある場所においては、強い横風を受けやすくなります。逆に風を遮るものがなく、強い風を受けやすい広い場所では、自然に吹いている風を、そのまま横風として受けてしまいます。

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風速と速度規制・通行止めの関係

車が走行中に横風として受けた風は、同じ風速であっても車の走行速度が速いほうが、一層ふらつきが大きくなります。そのため高速道路など走行速度が速くなる場所には、瞬間風速に応じた速度規制が設けられています。強風による速度規制は、以下のとおりです。

瞬間風速がおおむね10メートル未満の場合

必ずしも最高速度規制は行われませんが、高架部、橋りょう部などにおいては状況によって最高速度規制が行われます。道路の情報案内板には「横風・走行注意」が表示されます。

瞬間風速がおおむね10メートル以上、15メートル未満の場合

中央分離帯のある道路では最高速度は80km/hに規制されます。状況によっては規制は強化され、二輪車、幌付トラック、高積載車等は通行止めの規制を受けることもあります。情報案内板には「強風・速度落とせ」「80キロ規制」などと表示されます。

瞬間風速がおおむね15メートル以上、20メートル未満の場合

中央分離帯のある道路、中央分離帯等がない非分離の道路いずれにおいても、最高速度は50km/hに規制され、二輪車は通行止めになります。状況によっては幌付トラック、高積載車等は通行止めの規制を受けることもあります。情報案内板の表示内容は「強風・速度落とせ」「50キロ規制」などです。

瞬間風速がおおむね20メートル以上の場合

高速道路では通行止めになります。情報案内板には「強風・通行止」「ここを出よ」などと表示されます。

横風にあおられたときの対処法

車の運転中に横風でふらつきを感じた際には、決して慌てずに減速することを心がけましょう。強風が吹いているのであれば、雨が降っていて道路が滑りやすくなっていることも考えられます。急ブレーキにならないよう、まずはアクセルから足を離して、前後の車間距離に気をつけながら、減速しましょう。また急なハンドル操作を避けることも、覚えておいてください。

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横風による事故のリスクを抑える対策

横風による車のふらつきが起これば、交通事故に至るリスクが高まります。そこで事故発生のリスクを抑える対策について3つ覚えておきましょう。

ルーフキャリアーは入念に固定する

ルーフキャリアを搭載していれば、走行前に十分に固定されているか、入念に確認しましょう。もしも横風によってルーフキャリアがズレてしまうと、車の重心が急激に変化し、車のふらつきは一層大きくなってしまいます。ましてやルーフキャリアが脱落してしまったら、後続車に重大な事故を与える原因になりかねません。

シートベルトを必ず装着する

シートベルトの着用は、横風による車のふらつきを抑える対策ではありませんが、万が一車が転倒してしまったり、ガードレールなど道路沿いにある構造物と接触してしまった際など、私たちが受けるダメージを低減してくれます。シートベルトは2008年から全ての座席で着用が義務化されました。けがや障がい、妊娠などの理由がない限り、シートベルトは必ず着用しましょう。また身体の小さな幼児を乗せる際には、チャイルドシートが必要です。

車間距離を十分に空けてゆっくり走る

車が横風を受けてふらつくのは、自分が運転している車だけとは限りません。自車はふらつかなくても、周囲を走行しているトラックや、背の高い車がふらつく可能性があります。強風が吹いている際には、普段よりも車間距離を十分に空けて速度も控えめに、ゆっくり走ることを心がけましょう。

横風の影響を受けやすい車の特徴

横風の影響を受けやすい車の特徴は、背が高いことです。横から同じ力を受けた場合でも、より道路から離れた高い位置で横風の力を受けたほうが、よりふらつきが大きくなります。車のカテゴリーとしては、大型のトレーラーやトラック、乗用車なら1BOXカー、特にハイルーフという普通のボディよりも背を高くした車は、横風に弱いといえるでしょう。

軽自動車で、トールワゴンやハイトワゴンなどと呼ばれる車種も同様です。また車の背は低くてもルーフキャリアを取り付けて荷物を積んでいれば、横風によってふらつく可能性が高いと言えます。また外見から判断することは難しいですが、同じ程度の形をした車であっても、重心が高い車や車重が軽い車のほうが、横風によってふらつきやすい傾向があると考えられます。

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