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旧車の売買と鑑定市場

パブリカのリセールバリューは?歴史や高く売る方法を解説
旧車の売買と鑑定市場 2022.06.29

パブリカのリセールバリューは?歴史や高く売る方法を解説

トヨタ自動車を代表する大衆車・パブリカの希少価値が上がっています。リセールバリューの高騰を期待されている方も多いのではないでしょうか。今回はパブリカの歴史や魅力を取り上げると共に、パブリカのリセールバリューについて解説します。 パブリカとは 通産省より発表された国民車構想により、トヨタ自動車が開発・販売したオーナードライバー用の小型大衆車です。パブリカの誕生は、トヨタ自動車が小型大衆車の販売への道筋を作るきっかけとなりました。 パブリカの歴史 パブリカは1961年に排気量700ccのセダンとして発売されました。1950年代、豊田英二氏が500cc~600ccクラスの大衆車の開発提案をしたことにより歴史は始まります。当初は水冷2気筒エンジンを搭載した前輪駆動方式の車両を試作しましたが、開発期間の短さと技術的限界により断念し、フロントエンジンリヤドライブ方式に路線を変更します。 また、エンジンの排気量も高速道路での使用を見込んで700ccクラスを採用しました。これは、車の居住性の確保とエンジンの振動対策を追求した結果です。完成した初代パブリカのUP10は、空冷水平対向エンジンを搭載し、サスペンションには乗り心地の良いダブルウィッシュボーンとリーフリジットが採用されました。 UP10の名称は一般公募によって公募され、100万通を越える応募の中から英語読みのパブリックとカーを併せた言葉の「パブリカ」が選ばれたのです。 トヨタ自動車の一大プロジェクトとして発売されたパブリカでしたが、装備があまりにも簡素化されていたため販売台数は当初の見込みから大きく外れました。 1962年にバンタイプを追加し、新たにパブリカスポーツを発表します。(後の「ヨタハチ」の愛称で知られるトヨタ800です) 1963年にはリクライニングシート、ラジオ、ヒーターなどの快適装備を備えたUP10D型「デラックス」を発表します。同年、「コンバーチブル」と「デチャッタブルトップ」のラインナップを発表しパブリカはようやく小型大衆車として売れ行きを伸ばしました。 1966年にビックマイナーチェンジを発表。排気量を800ccにアップし、馬力を36馬力にした2U-C型エンジンを搭載したUP20型を発売し、デザインも見直されフロントノーズとリヤデッキの大幅な改良を行います。 1967年にパブリカは販売価格が下げられ、パブリカの基本グレードとなる「スタンダード」の販売価格は35万9000円でした。当時の為替レートが1ドル=360円であったことからキャッチコピーを「1000ドル・カー」と改めたのです。 1968年に初代最後のマイナーチェンジを行い、「デラックス」と「スタンダート」の中間に位置する「スペシャル」の追加を発表しました。 そして、1969年にフルモデルチェンジし、二代目パブリカが発売されました。ラインナップは、2U型エンジンを搭載したモデルと水冷直列4気筒エンジンの2K型エンジンを搭載したモデルの2つ。この時期は団塊世代が運転免許を取得する年齢になります。そこでトヨタ自動車はパブリカの販売路線を転換し、大衆車向けの「1000ドルカー」のキャッチコピーから団塊世代へ向けたエントリーカーとしてアピールするため「ガッツパブリカ」などスタイリッシュなキャッチコピーへと表現を改めました。それに合わせるように若者向けのスポーティグレード「SL」の追加を発表します。 そして1970年にマイナーチェンジ。インストメントパネルの変更や1200ccモデルの「ハイデラックス」仕様を発表しました。同時に前輪ディスクブレーキが標準装備され、方向安定性を重視した制動能力を獲得します。 1972年にビックマイナーチェンジし、エクステリアの大幅な改良を実施。翌年にはスポーティな上級グレード「パブリカスターレット」を発表し、1976年には排出ガス規制適合に伴うマイナーチェンジを行いました。1978年にはスターレットの登場によりパブリカは乗用車モデルの販売が終了しました。 パブリカのリセールバリューはどれくらい? リセールバリューとは、購入した車を売却したときの価値のことです。調べてみたところ、パプリカのリセールバリューは次のようになりました。 モデル 排気量 年式 新車販売価格 2022年6月現在の価格 初代パブリカ/スタンダード 700 昭和40年(1965年) 38万9,000円 178万円→約4.6倍(参考サイト:価格.com) 初代パブリカ/デラックス 600 昭和43年(1968年) 40万9,000円 220万円→約5.5倍(参考サイト:車選びドットコム) 2代目パブリカ 1,000 昭和45(1970年) 39万5,000円 120万円→約3倍(参考サイト:カーセンサー) 新車販売価格の数倍の価値があることがわかります。 パブリカを高く売る方法 パブリカを高く売却したいとお考えの方には、次のような方法で高額査定に繋がります。 オリジナルの部品の状態が良い。 外装、内装からはじまりエンジンや足回りの状態がオリジナルかつ良好なら売却価格は高くなります。あわせて整備記録簿もあると、パブリカの品質を保ってきた証明にもなり査定評価が上がることが期待できます。 パブリカを高く買い取れる業者の特徴 自慢の愛車をきちんと評価してくれると共に、しっかり対応してくれる業者を選びたいところではないでしょうか。そこで、パプリカを高額で買い取ってくれる業者の特徴をご紹介します。 二重査定をしない 二重査定とは買取契約した後に、買取業者が再度査定を行い、欠陥が見つかったと買取額の減額を売主に求めることです。実際の車の評価額よりも低くなることになります。また業者によっては正当な理由もなく減額する場合もあるので注意が必要です。二重査定や不当なキャンセル料を請求しないよう明示している業者を選びましょう。 旧車の買取実績が豊富 旧車を中心に買取を行っている実績豊富な業者に依頼しましょう。目安として一般社団法人日本自動車購入協会JPUCに加盟している買取店を選ぶのがおすすめです。 パブリカの売却なら旧車王がおすすめ 旧車買取店は数多くありますが、パブリカを売却するなら創業22年、希少車の買取に特化している旧車王にぜひご依頼ください。JPUCに加盟し、契約後の減額は一切ありません。オーナー様の愛情を査定額に反映いたします。旧車に特化した専門スタッフが、無料にて出張査定し、ご自宅以外の場所でもお伺いします。買取額にご納得頂ければ、ご提示した買取金額で買取し、また諸手続きも無料にて代行させていただきます。

ハイエースワゴンのリセールバリューは?人気の理由や高く売る方法も解説
旧車の売買と鑑定市場 2022.06.28

ハイエースワゴンのリセールバリューは?人気の理由や高く売る方法も解説

ハイエースワゴンは、国産車の中でもリセールバリューの非常に高い人気の車です。今回はハイエースワゴンのリセールバリューについてや、高く売る方法について解説します。ハイエースワゴンの購入や売却を検討中の方は参考にしてください。 ハイエースワゴンとは ハイエースワゴンとは、1967年に販売が開始されたトヨタのキャブオーバーワンボックスカーです。100万km以上の走行に耐えられる車体設計や5ナンバーのボディサイズが魅力で、同クラスの国産車内でも圧倒的な人気を誇ります。セミボンネット化する同カテゴリーの車が多い中でも、安全基準を満たすことで広大な車内空間を実現していることが最大の魅力です。 ハイエースが人気の理由 広い車内を利用した車中泊のためのベッドキットや数多くのドレスアップパーツなども揃っており、カスタムベースとして高い人気を誇ります。また、5ナンバーサイズのナローボディで低重心のため取り回しがしやすく、高い基本性能であることもロングセラーとなっている理由のひとつです。 ハイエースワゴンは希少 ハイエースワゴンは希少です。ハイエースはブランドとして月間数万台をコンスタントに販売しています。しかし、ラインナップで最も販売比率が高いのはバン系で、その割合は1ナンバーや8ナンバーを含むと90%前後にも及びます。 ビジネスユースだけでなくキャンパーやバイクの運搬、レースのベースカーとして圧倒的な支持を得ている証といえます。その半面で乗用に特化したハイエースワゴンは、新車の販売構成比も低く中古車市場での流通量も少ない状況です。 ハイエースワゴンのリセールバリューの相場 世界的にも人気のあるハイエースワゴンはリセールバリューが非常に高い車です。一般家庭でのレジャー使用だけでなく、団体での移動や商用利用にもニーズがあり海外での需要もとどまることを知りません。相場としては3年落ちで200万円台後半〜300万円台前半、5年落ちで200万円台前半〜200万円台後半、7年落ちで200万円台前半が目安となります。 他の車と比較すると使用用途の違いや耐久性の高さが異なるため、一般的に市場価値が低くなる新車登録から5〜6年が経過した車両でも高い価値がつきます。中古車市場の相場から考えると、新車からの値落ち率の低さは驚異的といえるでしょう。 ハイエースワゴンを高く売る方法 ハイエースワゴンを高く売る方法を解説します。ハイエースワゴンを所有されている方は参考にしてください。 内装の状態に気をつける ハイエースワゴンは、複数名での移動や家族でのレジャーに使用されることが多いため、劣化が少ない内装のものは高く売却できます。こまめに清掃するとともに、シートやマットなどにシミが付着した場合は早めに拭き取りましょう。そのほか、除菌や消臭にも気を配ることもおすすめします。 車検非対応のパーツは外しておく ハイエースワゴンは、多くのメーカーから様々なアフターパーツが販売されています。中には車検非対応のものもあるため、査定前には取り外しておきましょう。下取りや買取後に取り外す手間があると、査定価格はマイナス計上されてしまうため注意が必要です。 こまめにメンテナンスしている ハイエースワゴンは長距離移動に使われることが多い傾向にあります。ハイエースワゴンは耐久性に優れているものの、エンジンオイルや消耗品の交換は推奨時期ごとにしっかり行うことが重要です。また、ディーゼルエンジン仕様の場合は、50,000kmを目安に燃料フィルターの交換を行うことでエンジンの調子を維持できます。ガソリン車とは異なり汚れやすいので注意が必要です。 ハイエースワゴンの高価買取ができる業者の特徴 ハイエースワゴンは、リセールバリューが高い車です。しかし、業者によって査定価格には大きな開きが出てしまいます。より高価買取してくれる業者の特徴について解説します。 二重査定をしない 二重査定とは、車の買取契約のあとに二重査定(再査定)を行い不備があった場合は減額されることです。最初に査定士が行ったチェックでは見つからなかった不具合が後に発覚した時に起こるケースで、民法上では瑕疵担保責任を追及できます。査定時に二重査定の有無を確認し、売買契約時にもその旨の説明があるか確認しましょう。 旧車の買取実績が豊富 ハイエースワゴンは、モデルサイクルが長く古い型式でも高額査定となる可能性が高い車です。旧車の買取実績が豊富な業者は型式やグレードごとの相場の違いを理解しており、的確な査定価格を提案してくれます。一般的な車とは違い、ハイエースワゴン専門の査定士がいる業者がおすすめです。 ハイエースワゴンの売却なら旧車王がおすすめ 旧車王では二重査定はありません。200ヶ所に及ぶ項目を設定し細部まで鑑定するため、買取契約後に減額といった内容には至らず安心して買取依頼をしていただけます。カスタム仕様に関しても状態によって加点してくれるケースもありますのでおすすめです。

認定中古車とは?普通の中古車との違いは何?メリット・デメリットも紹介
旧車の売買と鑑定市場 2022.06.28

認定中古車とは?普通の中古車との違いは何?メリット・デメリットも紹介

中古車の購入を検討する際は、認定中古車を選ぶべきかどうか迷う方もいるでしょう。認定中古車には通常の中古車とは違った特徴があります。この記事では、認定中古車とは何かを詳しく解説します。認定中古車のメリットやデメリット、向き不向きも解説するので、ぜひ参考にしてください。 正規ディーラーの認定中古車とは 正規ディーラーの認定中古車とは、各メーカーが規定している条件をクリアし、品質が保証された車です。高品質な車の提供を目的に厳しい検査を実施しており、さらに修理保証がついているため安心して購入できます。名称は各メーカーで異なり、トヨタは「U-car」フォルクスワーゲンなら「Das WeltAuto」などと差別化されていることが特徴です。 また認定中古車は、顧客から下取りした低年式で走行距離が少ない車の中から厳選されています。ナンバー登録が行われただけの届出済未使用車や、試乗車も認定中古車として販売されているケースも多いです。 中古車販売店の認定中古車とは 中古車販売店の認定中古車は、正規ディーラーと同様、各販売店が規定している条件をクリアした高品質な車が多いです。主に顧客から買取した車の中から、認定中古車を厳選し、販売店独自の修理保証を付与します。正規ディーラーで付帯された保証が残っていれば、継承手続きも行われます。 認定中古車のメリット 認定中古車は品質がよく、手厚いアフターサービスを受けられるので、安心して購入できます。続いて、認定中古車のメリットをそれぞれ詳しく解説します。 品質が良い 認定中古車は、品質がよいため優良車を購入できます。なぜなら認定中古車として販売されているのは、低年式で走行距離が少ない車がほとんどで、各メーカーが定めた厳しい条件をクリアしているからです。また修復歴がない車が多く、コンディションがよいので、購入してすぐに不具合が発生するケースは少ないでしょう。 安心感がある 認定中古車は、販売される前に厳しい検査を行っているため安心感があります。正規ディーラーの認定中古車であれば、各メーカーに精通した整備士が検査を行うため、故障する確率が高い箇所を入念に点検してくれます。またメーカーによっては、エンジンオイルやワイパーなどの消耗品を新品に交換してくれるので、購入してすぐにメンテナンスを行う必要がありません。 長期保証がついているものが多い 認定中古車は、長期保証がついているものが多いです。ほとんどの正規ディーラーや販売店では、購入してから1年間無料で保証が付き、追加料金を支払えば延長もできます。保証期間内であれば、エンジンやトランスミッションなどが故障しても、無料で修理してくれるため、高額な費用が発生しません。またロードサービスが付帯されるケースもあるので、トラブルが起きても安心です。 認定中古車のデメリット 認定中古車は、状態のよい車を安心して購入できますが、デメリットもあります。続いて、認定中古車のデメリットを詳しく解説します。 価格が高い 認定中古車は、通常の中古車より価格が高いことがデメリットです。入念な検査や点検が行われ、修理保証も付帯されるため、通常の中古車より割高になってしまいます。また新車の状態に近い届出済未使用車を購入しても、サンルーフや本革シートなどのメーカーオプションが付けられないので、実費で後付けする必要があります。 故障のリスクはゼロではない 認定中古車は、品質がよく入念に検査や点検が行われているとはいえ、故障のリスクがゼロではありません。車は機械のため、今日調子がよくても明日には故障する可能性もあります。また検査や点検は人間が行うので、整備ミスも起こるでしょう。認定中古車は通常の車より安心して購入できますが、完璧で故障しない車ではないため、注意が必要です。 認定中古車が向いている人 認定中古車は、状態がよい車を求めている人に向いています。また修理保証やロードサービスといった手厚いサービスを、購入した店舗で受けたい人にもおすすめです。さらに正規ディーラーであれば、購入した車に精通した整備士やスタッフが対応してくれるため、安心できるでしょう。 認定中古車が向いていない人 認定中古車は、費用を抑えて中古車を購入したい人には向いていません。また認定中古車は、厳選された車しか販売されていないため、種類に限りがあります。年式や走行距離など、さまざまな車を比較したい人は、通常の中古車を販売している店舗で購入するとよいでしょう。

登録済未使用車とは?メリットとデメリット・購入時の注意点を解説
旧車の売買と鑑定市場 2022.06.24

登録済未使用車とは?メリットとデメリット・購入時の注意点を解説

販売店の中古車コーナーや中古車サイトなどで目にする「未使用車」や「登録済未使用車」は、新車同然であるにもかかわらず、新車購入よりも安く買えることが魅力です。新しい車を安く買える登録済未使用車とは、どのような車なのでしょうか。また、登録済未使用車が生まれる理由や選ぶメリット・デメリット、注意点について解説します。 登録済未使用車とは 登録済未使用車とは、登録した(ナンバープレートを付けた)ものの、ほぼ使用されることなく再販売された車です。新車同然の車ですが、中古車となります。 登録済未使用車が生まれる経緯 登録済未使用車が生まれる根本の原因は、販売店が実績作りを目的に自身で車を購入することです。 販売店の実績は、登録(軽自動車の場合は届出)ベースでカウントされます。そのため、自社名義で登録(または届出)して「車の販売した」という実績を作るのです。つまり、未使用車は、販売店やディーラーの都合により生まれた車といえます。 登録済未使用車のメリット 登録済未使用車を選ぶメリットは、新車より購入価格が安い場合が多いことです。車は登録されると公道を走れる状態になります。しかし、未使用車は、登録こそされているものの、ほとんど公道を走ることなく再販売されている車です。 また、書類上では一度は販売されてユーザーの手に渡った車のため、未使用車でも再販売するときは中古車として販売されます。一般的に中古車は、新車よりも値段が下がることがほとんどです。そのため、新しい車をが安い価格で購入したのと同義となります。 また、車検までの期間が比較的長い点もメリットでしょう。 特に、登録した後すぐに販売された車であれば、初回の車検まで2年半以上の期間が残っていることもあります。ただし、購入するときは、車検までの期間を確認するとともに、購入日(登録月)=車検時期ではないことを理解しておくことが重要です。 さらに、納車までの期間が新車よりも短いこともメリットと言えます。新車の場合、発注・工場出荷・販売店到着・納車まで数ヶ月かかることがあります。また、近年では半導体不足の影響により、納車まで1年以上かかることも珍しくありません。一方で、登録済未使用車は名義変更をするだけで手続きが済むため、納期が短いのです。 登録済未使用車のデメリット 登録済未使用車のデメリットは、「カラーやオプション、モデルを選べない」、「車検までの期間が短かい」などです。 未使用車は、すでに販売店に到着している登録された車であるため、好みのカラーやモデルを選んだり、工場で装着されるオプションを装備したりできません。好みのカラー、モデルを選択し、好みのオプションを装着したい場合は、新車を発注することになります。 また、登録日が基準となる車検の有効期限が丸3年ではなくなることもデメリットです。そのため、購入する際は車検までの期間がどのくらい残っているか確認しておきましょう。未使用車の場合、購入した月=車検の月ではないこともあります。そのため、車検満了日を間違えないように気を付けましょう。 また、稀なケースではありますが、購入時期によっては、前型モデルが未使用車として流通することがあります。例えば、販売店やディーラーが実績のために車を登録し、その後すぐにモデルチェンジしてしまった場合、前型モデルが登録済未使用車として販売されます。つまり、未使用車=最新のモデルではないこともあるのです。 登録済未使用車の注意点 注意点は、「最初のオーナーが販売店・ディーラー等になっている」、「後付けできない装備がある」、「手続き費用がかかる」などです。 未使用車は、新型モデルであっても、書類上は2人目のオーナー(所有者・使用者)のため、売却するときに「ワンオーナー」という評価にはなりません。 また、メーカー(工場)で装着できるオプション(メーカーオプション)を後付けすることができない点にも注意が必要です。どうしても装着したいメーカーオプションがある場合は、希望するオプションが付いている登録済未使用車を探すか、新車を発注するか、中古車を探すかの3択となります。ただし、ディーラー(販売店)オプションは、後付けすることが可能です。 さらに、販売店によっては、保証の引き継ぎなどの手続きに費用がかかることがあります。そのため、購入するときは、契約書内容を細かく見て、手数料の内訳を確認しておきましょう。 登録済未使用車が向いている人 新しい年式の車を求めていて、すぐにでも乗り換えたい方におすすめです。また、好みのボディカラーや欲しい装備が装着されている場合、中古車扱いの未使用車の方が新車よりも安く購入できます。未使用車は、最初のオーナーになりたいという要望がなく、年式が新しい車にすぐ乗り換えたい方に向いているでしょう。 登録済未使用車が向かない人 装備やオプション、カラーなどにこだわりがある方には向いていません。また、登録された車は、未使用であっても2人目のオーナーとなります。最初のオーナーになりたい場合は、新車を購入しましょう。

納車にはいくら費用がかかる?安くする方法は?中古車購入の場合も紹介
旧車の売買と鑑定市場 2022.06.21

納車にはいくら費用がかかる?安くする方法は?中古車購入の場合も紹介

車を購入するとき、車両代や税金の他に納車費用が発生します。そのため納車費用は何なのか、かかる費用がいくらなのか、少しでも抑えられないかと気になっている方もいるでしょう。本記事では、納車費用についてや相場、費用を抑える方法を解説します。中古車の納車費用のポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。 納車費用とは 納車費用とは、注文者が指定する場所まで車を届けた場合に発生する費用です。そのため販売店に車を取りに行った場合、一般的に納車費用は発生しません。しかし販売店によって、納車準備作業として洗車やワックスがけなどの費用を含んでいる可能性もあるため、契約時に納車費用について詳しく確認しましょう。 納車費用の相場 納車費用の相場は、新車で7,000〜10,000円程度、中古だと5,000〜10,000円程度です。遠方の相場は〜30,000円ですが、陸送費などが含まれていると、100,000円以上になるケースもあります。販売店によって納車費用の内訳が異なるため、車を購入する店舗で確認してみてください。 納車費用を抑える方法 納車費用は、税金とは違い法定費用に含まれないため、販売店によって削減できる可能性があります。続いて、納車費用を抑える方法を紹介します。 自分で取りに行く 自分で車を取りに行くと、納車費用を抑えられる可能性があります。しかし車を届ける以外に、納車準備作業として洗車やワックスがけなどを含んでいる販売店では、納車費用の全額を削減できないケースもあるので注意してください。契約時に納車方法を聞かれたときは、販売店まで来る旨を伝えましょう。 取りに行くときに迎えにきてもらう 車を取りに行くときに自宅まで迎えにきてもらうと、納車費用の他に交通費も削減できます。下取りではなく買取業者に売却したなど、販売店まで行く足がない旨を伝えておくと、店舗のスタッフが自宅まで迎えにきてくれるケースもあります。遠方でも自宅まできてくれる場合もありますが、これは店舗によって異なります。自宅まで迎えにくるのが難しい場合は、販売店の最寄駅まで迎えをお願いしてみてください。 中古車の納車費用のポイント 中古車を購入した場合、新車よりも納車費用がかかるケースもあります。続いて、中古車の納車費用のポイントを詳しく解説します。 距離が長くなるほどに高くなる 中古車を購入した販売店の距離が長くなるほど、納車費用は高くなります。中古車は1点物なので、最寄りの販売店ではなく、他県で購入するケースもあるでしょう。中古車を他県で購入した場合、購入者が住む管轄の陸運局での手続きや、陸送費が発生するため、新車より納車費用がかかる可能性があります。購入した販売店が遠いと、納車費用が高額になることも把握しておきましょう。 近くまで取りに行くのも1つの方法 可能な限り近くまで車を取りに行くのも、納車費用を抑える1つの方法です。近くまで取りに行けば、陸送費を抑えられる可能性があります。 しかし販売店または自宅にしか納車をしていない販売店もあるため、事前に確認しましょう。 納車途中はキャンセルできないこともある 納車途中はキャンセルできないこともあります。なぜなら遠方の場合、購入者の住んでいる管轄の陸運局で手続きしてから、そのまま納車するケースもあるからです。販売店まで車を取りに来るのであれば、担当スタッフは事前に名義変更などの手続きをします。しかし「やっぱり販売店まで取りに行く」となると「購入者様の2度手間になるし、近くにいるので自宅まで納車させてください」と言われてしまうでしょう。 また遠方の場合、購入者が住む管轄の陸運局での手続きや、車の搬送を他の業者に外注している販売店もあります。そのため納車費用を抑えたい場合は、契約時までに納車場所を決めておきましょう。  

新車と中古車の納車期間の違いは?納期を短くする方法も紹介
旧車の売買と鑑定市場 2022.06.15

新車と中古車の納車期間の違いは?納期を短くする方法も紹介

車を購入するときは「所有している車の車検期限が迫っている」「家庭環境に変化がある」など、さまざまな事情を抱えている方も多いでしょう。その際は、納車期間について知っておきたいところではないでしょうか。今回は納車期間の目安や新車・中古車ごとに納車期間を短くする方法について解説していきます。新車や中古車の購入を検討中の方は参考にしてください。 新車の納車期間は1~3ヶ月程度が目安 新車の納車期間は、一般的に1〜1ヶ月半程度とされてきました。しかし最近では1〜3ヶ月程度が目安となり、車種によっては半年以上かかる状況になっています。 コロナの影響で新車の納車期間が遅れている 新型コロナウイルスの影響は世界的な半導体やワイヤーハーネスなど主要部品の不足を招いています。しかし、地域によっては経済が活性化し始めて需要増に対して供給が追いつかなくなっている実情が大きな影響を与えています。 テレワークの急増によるパソコンや周辺機器の販売増や二酸化炭素排出量を抑制するための発電施設の稼働時間抑制も一因で、上海のロックダウンからの正常化も含めて供給元の混乱は当面続くといえるでしょう。 新車の納車期間が長くなる原因 新車の納車期間が長くなる原因について詳しく解説します。所有している車の車検期限が迫っている方や、納車期間が長くなることで下取り価格が下がってしまうことを心配している方はぜひ参考にしてください。 人気の車種で生産が追いついていない 人気の車種やフルモデルチェンジで一新した車種は、集中的な受注が入り生産が追いついていない状況が続いています。需要に対して生産ラインの限界値を超えているために、部品の供給が不足していることも大きな要因です。さらに、車種によっては2022年8月に騒音低減などの法規制が強化されることもあり、これに対応した一部改良が盛り込まれたことも影響しています。 輸出においてトラブルが起きている 新型コロナウィルスに加え、ロシアのウクライナ侵攻も納車期間に大きな影響を及ぼしています。ヨーロッパからの空輸や海上輸送は状況に応じて迂回ルートへ変更となる予定です。さらに原材料の高騰により自動車部品の供給に混乱をきたしていることが納車期間を長期化させているといえます。 部品の調達ができない 新型コロナウイルスの感染による生産拠点の稼働率低下や、ロシアによる物流ルートへの影響で部品調達が困難を極めています。特に世界的な供給不足となっている半導体は自動車1台に対して数十個から100個程度が必要とされていますが、様々な製品で使用されるため取り合いが続く状況です。新たな調達先を開拓するという対応策も難しく、厳しい状況が続いています。 新車の納車期間を短くする方法 納車期間が長期化する状況への対応策はあるのでしょうか。新車の納車期間を短くする方法について解説します。新車の購入を検討されている方は参考にしてください。 あらかじめローン審査を通しておく ローン審査には日数がかかる場合があります。新車の発注はローンの審査が通ってから行われるため、購入する車種やグレードが決まれば早急に対応しましょう。特に販売店と提携していない信販会社や銀行などの金融機関に申し込むときは、あらかじめ事前審査の申し出を行っておく方が審査結果が早く出ます。 在庫のある車種を選ぶ 新たに工場生産が必要となる車種については部品の調達が困難なため、納車期間が長くなります。在庫のある車種を選ぶことで1ヶ月程度で納車されるでしょう。ただし、グレードや色などの選択肢が制限される可能性はあります。 必要書類を用意しておく 自動車の納車までには各登録手続きが必要です。車庫証明や印鑑登録証明書などの書類は、可能な限り事前に用意しておくのがよいでしょう。登録手続き先となる陸運支局や警察署の車庫証明窓口は週末は稼働しておらず、書類の用意が遅れると登録手続きが数日遅れとなる可能性もあります。 納車日にこだわらない ゲン担ぎで大安の日などの納車にこだわる方もいます。そこに多くの人の要望が重なると希望日が重複して納車が遅延する可能性もあります。納車日は先方の提案を受け入れることで最短で納車されるでしょう。 中古車の納車期間は2~3週間程度 中古車の納車期間は特別な事情を除いて2〜3週間程度です。新車とは異なり、現車がある中古車は納車期間が長くなることは基本的にありません。ローンの審査やお客様の書類準備を経て車庫証明の手続きを行い、その間に点検整備を並行して登録手続きへと進めていきます。 中古車の納車期間を短くする方法 中古車の納車期間を短くする方法は概ね新車と変わりません。納車時に自分で取りに行くことで予定を早められる可能性があります。また、カーナビやパーツの取付けの要望がある場合は、後日に対応してもらうことも納車期間を短縮する方法といえます。

廃車オークションとは?特徴からメリット・デメリットまで解説
旧車の売買と鑑定市場 2022.06.07

廃車オークションとは?特徴からメリット・デメリットまで解説

廃車をお得に処分したいと考えている方は多いのではないでしょうか。個人で上手に資産化する方法としてオークションで売却する方法があります。ここでは、廃車をオークションに出品する際のメリット・デメリット、流れなどについて詳しく解説します。 廃車オークションとは 廃車オークションとは、事故車、故障車、価格のつかない車などを専門で出品・落札できるオークションです。専門業者が行うオークションと個人売買で行うオークションがありますが、ここでは個人向けの廃車ネットオークションをご紹介します。個人向けの廃車オークションはフリマサイトや個人向けの専用サイトなどで売買が成立するシステムです。 廃車オークションに出すメリット 事故や故障などで廃車になった場合、年式や走行距離などで評価額は決まってしまいます。その場合、資産価値はそれ以上高くなりません。しかし、オークションに出品することで評価額以上の価値を生み出す可能性が広まります。廃車をオークションに出品するメリットを3つご紹介します。 高額落札も期待できる たとえ廃車であっても、市場で人気のある車両や流通数の少ない車両を探している方がいます。主な購入希望者はパーツ取りや廃車を復元修理する方などです。そのような人の目にとまれば、買取会社に出すよりも高額で落札される可能性があります。 離れた土地の人とも取引できる 遠隔地の購入希望者とやり取りできるのもメリットです。廃車を売却したい場合、購入希望者が近場にいるとは限りません。ネットオークションであれば、日本のみならず世界中の人も閲覧できます。 最低落札価格を設定すればリスクを抑えられる 出品する際に希望する最も安い値段を決めておけば、低すぎる値段で落札されるリスクを抑えられます。最低価格をいくらに決めて良いかわからない場合は、車種・年式・走行距離・車の状態などから算出しましょう。また、近い条件の車をオークションで探して、落札価格から最低落札価格を割り出す方法もあります。 廃車オークションに出すデメリット 廃車を個人でオークションに出品する際は、交渉や手続きをすべて自分で行わなければなりません。また必ずしも高く売れるとは限らないことを理解しておく必要があります。 廃車オークションに出すデメリットについて詳しく見ていきましょう。 手数料が必要 オークションでは出品時に出品手数料などがかかります。各オークションサイトで料金は変わるので前もって調べておく必要があります。また再出品する場合やキャンセルする場合にも料金が発生するので注意が必要です。 トラブルになるリスクがある 支払いの方法や出品時の告知不足でトラブルになるリスクがあります。また取り外してはいけない部品や装備を取り外した状態での売却もトラブルの元になります。トラブルが起きると、せっかく落札されてもキャンセルされるかもしれません。このようなリスクを回避するためにも、売却時には落札者と廃車手続きや支払いに関する確認を徹底するなど、トラブル対策をしましょう。 落札されない場合もある 入札を待っていても必ず売れるとは限りません。最低落札価格が高く設定されている、車の状態が購入希望者の求めている状態ではなかったなどの理由で、落札されない場合があります。 また、遠隔地からの運搬費用が高い場合も落札を諦めるかもしれません。 廃車オークションに出す流れ まずは、出品する車の状態や必要書類などを確認します。オークションで申告しなければならないことも調べる必要があります。続いてオークションに出品する一連の流れをご紹介します。 1.オークションサイトを選ぶ インターネット上には個人で参加できる廃車のオークションサイトがいくつかあります。その中から選んで登録します。登録する前にオークションサイトの利用規約を熟読しましょう。なお、登録には必ず本人確認が必要です。 2.所定の方法で出品する 出品する車についてオークションサイトで登録します。メーカー、年式、車種、排気量、グレード、使用燃料の種類、駆動方式(2WDまた4WD)変速装置(オートマチックまたはマニュアル)、事故歴や修復歴の有無、ハンドルの位置、車体色、主要装備、走行距離などを登録しましょう。これらは主に車検証に記載されています。 次に、出品車の写真を必要枚数登録します。写真は評価をする上で特に重要な情報ですので、落札者に判りやすい撮り方がよいでしょう。この他にも文章で車両の紹介や状態のコメントなどを入力する箇所がある場合は漏らさず記入します。 金額に関する部分は、スタート価格、最低落札価格、即決価格などの項目に、さらに支払い方法も漏れなく入力します。詳しくは各オークションサイトの利用ガイドなどを確認しましょう。 3.落札者に引き渡す 無事落札されたら手続きします。落札金額や落札者をよく確認し、落札者と連絡を取ります。確認することとしては、落札者の氏名、出品車の受け渡しに必要な書類などです。取り決めしておくことは、出品車の受け渡し日時と場所と代金の受け取り方法です。期日までに必要書類(車検証、印鑑証明書など)を揃えましょう。最後に予め約束した日時と場所で車の受け渡しを行います。その際は、申告通りか落札者側に現車をチェックしてもらい、何事も無ければ引き渡しとなります。

クルマ買取営業の仕事を徹底解説!資格はいる?業務内容は?どんな人が向いてる?
旧車の売買と鑑定市場 2022.06.06

クルマ買取営業の仕事を徹底解説!資格はいる?業務内容は?どんな人が向いてる?

「クルマともっと関わって生活したいけど、時間が取れない……」「クルマに携わる仕事ができたらいいのに……」 仕事が忙しいと、なかなかクルマにかける時間を取れないですよね?今回は、そんなクルマ好きの悩みを解消するお仕事「クルマの買取営業」を紹介します。 買取営業になるためには資格が必要?業務内容は?向いている人や勤務環境まで旧車王の買取営業メンバーに詳しく話を聞いてきました。クルマ買取営業のリアルな情報をお届けします。 クルマの買取営業とは クルマ買取営業の仕事は、クルマの買取価格を適切に査定することです。 中古車の買取営業にはクルマの状態を正確にチェックするスキルが必須です。車種や年式、走行距離はもちろんのこと修復歴の痕跡がないか、人気のオプションがついていないかなど大変多くの項目を確認しなければなりません。希少車や古い年式のクルマの査定にはさらに高度な知識が必要です。多様なクルマの査定に対応するために、クルマの買取営業には幅広い知識が求められます。 クルマの買取営業に資格は必要? 結論から言うと、クルマ買取営業に従事する際、特別な資格は必要ありません。未経験かつ未資格でも就業可能です。クルマに関する知識は、実業務を通じて身に付けられるため、クルマ好きであれば異業種からの転職でも心配する必要はないでしょう。 一方、クルマ査定をよりスムーズに進めるための資格として「中古車査定士」があります。資格を保有していた方が有利に働くケースも多いことも事実です。 あると有利!中古車査定士の資格 中古車査定士には二種類の資格があります。ここからは、受験資格、試験内容と合格率を解説します。 資格は小型査定士と大型査定士の2種類 中古車査定士の資格は、小型査定士と大型査定士の2種類に分けられます。小型査定士は「乗用車、商用車および最大積載量4トン未満の貨物車」に限り査定可能で、大型査定士は「上記以外の大型貨物車やバス等」を査定できます。 注意点としては、大型査定士の資格だけ持っていても小型車を査定できないという点です。車両の種類ごとにそれぞれ資格が必要なので、受験の際には気をつけましょう。 受験資格 小型査定士と大型査定士ともに、自動車販売・整備の経験6ヶ月以上と所定の研修の修了が受験の必須条件です。加えて運転免許も必要で、小型査定士は普通運転免許で問題ありませんが、大型査定士の受験には大型第一種運転免許以上の資格を保有していなければなりません。 試験内容・合格率 中古車査定士の取得のためには、実技試験と学科試験を受験する必要があります。ここでは学科試験の内容を簡単に紹介します。以下の5つが主な項目です。 ・中古自動車査定制度・中古車査定基準、同細則及び加減点基準・自動車の構造、機能及び取扱い・保安基準、その他自動車に関する法規・その他査定に関する事項 合格率は8〜9割と、試験はそれほど難しくないようです。 クルマの買取営業に向いている人 ここからは、どのような人がクルマの買取営業に向いているのかを解説します。 まず、クルマ好きであると楽しめます。好きこそ物の上手なれ。趣味で培った知識を最大限に生かせるだけでなく、さまざまなクルマと出会えるのは大きな魅力でしょう。時には希少なクルマを査定する機会に恵まれることもあります。 また、クルマの買取営業に必要なことはお客様の夢や希望を叶えたいという強い意思です。知識はもちろん重要ですが、ただ博識なだけの人よりも「どうすれば目の前の人の希望を実現できるか?」を真剣に考えられる人が優秀な買取営業として成長していきます。「クルマの買取営業に興味はあるけれど、現在異業種なので転職が不安」という方も多いかと思います。しかし、「お客様のために頑張りたい」という気持ちが強ければ、現在の職業が何であっても問題ないでしょう。 査定時のチェックポイントとは ここからはクルマ買取の業務内容について具体的に紹介します。クルマの査定時はどのようなポイントをチェックしているのでしょうか。 クルマの価値を正しく算出するためには、最低でも以下の項目をチェックします。 クルマの基本情報 まずチェックしなければならないのはクルマの基本情報です。車種やカラー、グレードや年式、走行距離は査定額を決めるにあたって重要な情報です。加えて車検の残り期間や点検記録も確認します。 チェック項目・車検証・車検整備記録簿・コーションプレート など 外装 外装の状態は査定額に大きく影響します。事故歴、ボディの傷・凹み、塗装の剥がれやフレームの歪みが無いかどうか確認します。 チェック項目・ボディ・フロント・リア・ルーフ・ドア・ランプ・骨格(フレーム) など 内装 内装のチェックでは、シートやダッシュボードの汚れや傷に加えて、臭いまで確認します。タバコや動物の臭いが染み付いている場合は減額対象です。その他、エアコンや灯火類の動作も確かめます。 チェック項目・シート・ダッシュボード・ミッション・エアコン・灯火類・トランクルーム など 足回り・下回り 普段あまり目につかない足回り・下回りですが、走行中にぶつけて傷ついたり錆びてしまうことが少なくありません。タイヤの摩耗度やホイール、タイヤハウスの状態、マフラーの汚れやオイル漏れの有無、車高が標準かどうかを確認します。 チェック項目・タイヤ・ホイール・タイヤハウス・サスペンション・マフラー など エンジン回り クルマの安全な走行と密接に関わるため、エンジン回りは重要なチェックポイントです。エンジンから異音がしないかどうか、ぐらついていないか、オイル漏れしていないかを確認します。エンジンルームに記載された車体番号もチェック対象です。 チェック項目・エンジンオイル・バッテリー・スパークプラグ など その他 取扱説明書や純正パーツの有無も確認します。取扱説明書に目を通さないお客様もいますが、次のオーナーには必要な資料となるかもしれません。各種オプションの説明書に関してもチェックが必要です。 また、純正パーツが揃っていると査定額が上がる場合があるので、社外品パーツが装備されていても保管してあるかどうかを確認しましょう。 ここが違う!旧車王の買取コンシェルジュ(買取営業) ここまで一般的な買取営業について解説しました。ここからは「買取コンシェルジュ」と呼称される旧車王の買取営業について紹介します。 査定のことを「鑑定」と呼ぶ 旧車王では、クルマ査定を「鑑定」と言います。残念なことに、年式や走行距離、グレードだけで査定および契約し、後日査定時に見落としたクルマの不具合箇所を発見し減額交渉をする買取業者も少なくありません。しかし、旧車王は違います。機関系や塗装の状態、下回りの錆やシートのへたり、車内の臭い、タイヤの銘柄と製造年など、細かな情報までしっかりと確認します。「お客様にご納得いただける金額を提示するため、クルマの真価を見極める」という想いを込め、敢えて「鑑定」という言葉を使っています。 旧車専門20年以上の実績・ノウハウ 旧車に特化して20年以上買取サービスを展開しています。買取コンシェルジュはモデルごとの知識や見極めるべきポイントを熟知しており、積み重ねてきた実績・ノウハウを活かした高額買取が可能です。 60分のじっくり「鑑定」 通常のクルマ査定の時間は20〜30分程度です。しかし、旧車王では60分かけてお客様のクルマをじっくり鑑定します。 鑑定時間の内訳としては、機関系、整備記録、内装のチェックで20〜30分、外装に10分、査定書作成に20〜30分です。先述の通り、事故歴の有無を含め非常に多くの項目を確認しなければならないので、60分以上時間をかける場合もあります。「細かな部分は契約後に確認し、不具合を発見した場合はお客様に減額交渉したら良い」と考える業者も多い中で、旧車王は最初から責任を持ち、しっかりと時間をかけて鑑定するという姿勢を貫いています。 二重査定は一切なし 契約後に事故歴の発見などを理由に減額する行為を二重査定といいます。クルマ買取業界で深刻な問題となっており、「買取価格を下げられたくなかったら有料の保証サービスにはいってほしい」と持ちかける業者もいるほどです。しかし、旧車王では1台1台丁寧に鑑定し自信を持って価値を算出しているため、契約後に減額交渉することはありません。 お客様のお気持ちを含めた鑑定 クルマは高価な商品であり、気軽に購入できるものではありません。苦労して手に入れたクルマには多くの愛情を注ぎ込む方も多いでしょう。大切にしたクルマだからこそ安心して売りたい、本当の価値をわかってほしい、など人によって心情はさまざまです。旧車王の買取コンシェルジュは、クルマの状態だけではなくこうしたお客様のお気持ちを含めた上で鑑定します。真摯な姿勢でお客様と向き合い、どういう背景で売却に至ったのか、どんな思い出が詰まっているのかをしっかりお伺いします。その結果として「他社の方が金額は高いけど、ぜひ君にお願いしたい」とご契約いただいた例も少なくありません。 現役の買取コンシェルジュに聞く!休みや年収の実態 他社にはない旧車王の強みを紹介しましたが、ここからはその勤務環境について解説します。休みや年収の実態を、現役の買取コンシェルジュに聞いてみました! ーー買取コンシェルジュの休みはいつ? シフト制のため、人によってバラバラです。前月までに希望を提出し公休日を設定します。夏季休暇やGW休暇など、各種休暇制度も整備されています。 ーー査定の担当エリアはどう決まる? コンシェルジュの担当エリアは案件の内容によって決まります。買取コンシェルジュの特性に合わせて適材適所に派遣されるため、日本全国を飛び回ります。自分の強みを存分に発揮することが可能です。 ーー買取コンシェルジュの年収はどのくらい? 一般的な営業職と同様に固定給にインセンティブが上乗せされる仕組みで、年収は400〜800万円です。インセンティブは、個人分とチーム分の2つがあります。 こんな人が旧車王の買取コンシェルジュとして活躍できる! さらに今回は、現役の買取コンシェルジュに、どんな人が旧車王で活躍できるかを聞いてみました! 簡潔に言うと、能動的で野心家です。自分からどんどん動いて、走りながら学んでいけるタイプだと活躍できるでしょう。お客様の希望を伺うにあたっても、自分から積極的にアプローチしなければ、本音を引き出すことはできません。貪欲にチャレンジできる人は、買取コンシェルジュにぴったりです。 旧車王で買取コンシェルジュとして働きませんか? 現在、旧車王では買取コンシェルジュを積極採用中です!「カーテックで自動車再生メーカーへ」をスローガンに、チームで切磋琢磨し会社を盛り上げていただける方を募集中です。買取営業を通じて、滅多にお目にかかれない希少な旧車に出会えるチャンスもあります。あなたからのご応募をお待ちしています! まとめ 今回はクルマの買取営業について紹介しました。 日々さまざまなクルマを目の当たりにできる買取営業の仕事は、クルマ好きな方にとってワクワクの連続でしょう。もちろん知識は必要ですが「業務を通して後からついてくるもの」だと、旧車王の買取コンシェルジュも語っていました。クルマへの情熱、そしてお客様への真摯な気持ちがあれば、誰でも飛び込める業界です。熱い想いをお持ちの方、買取営業として、中古車の未来をつくってみませんか?

車の売買契約書とは?チェックポイントや注意点も紹介
旧車の売買と鑑定市場 2022.05.31

車の売買契約書とは?チェックポイントや注意点も紹介

車の売買において必ず売買契約書を交わします。トラブルを防ぐためにも、売買契約書の内容は十分に確認が必要です。この記事では、車の売買契約書についてやチェックすべきことを解説します。よくあるトラブルや注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。 車の売買契約書とは 車の売買契約書とは、取引に関する約束事項を書面にしたものです。お互いが内容に承諾し、売買契約書にサインすることで、契約事項を守ることを法的に約束します。車のような高額な取引の場合、口約束だとトラブルに発展するケースがあります。取引に関する約束事項を書面にすることで、お互い納得して契約を交わすことができ、トラブル防止に繋がるでしょう。 売買契約書のチェックポイント 売買契約書は業者によって約束事項が異なります。そのため下記の項目は最低限チェックしておきましょう。 車の基本情報(車体番号など)売買金額の合計(還付される税金などが含まれているか)売買金額の支払い期日・方法車の引き渡し日・方法・場所・費用名義変更手続きの期日・費用契約後に車を破損させてしまった場合の修理費用(どちらが負担をするか)契約後のキャンセル規定(キャンセル料の有無) 上記の内容を必ず確認してから、売買契約書にサインをしてください。 売買契約書のよくあるトラブル 国内にはさまざまな業者がおり、全てが信用できるとは限りません。よくある事例を把握しておくことで、事前にトラブルを防げるでしょう。続いて、売買契約書のよくあるトラブルの事例を紹介するので、ぜひ参考にしてください。 法外なキャンセル料を請求された 売買契約書のよくあるトラブルとして、法外なキャンセル料を請求される事例があります。一般的に、キャンセル料を支払えば契約の中止が可能です。しかし法外なキャンセル料を請求してくる業者も中にはいます。そのため契約を中止した場合のキャンセル料がいくらなのかを売買契約書に記載し、お互いが納得したうえでサインしましょう。 売却後にやはり引き取れないと言われた 売買契約書のよくあるトラブルとして、売却後にやはり引き取れないと言われる事例もあります。例えば、売却後にキズやへこみが見つかり「最初に提示した金額では引き取れない」と売買金額の減額を求められるケースが該当します。売買契約書で取り決めを交わしていないと、減額を受け入れるか、売買契約をキャンセルするかのどちらかを選択しなければなりません。売却後にキズやへこみが見つかった場合の減額は受け入れないなど、売買契約書で取り決めを交わせば、トラブルを回避できるでしょう。 車の売買契約書における注意点 売買契約書には注意点がいくつかあります。続いて、車の売買契約書における注意点を紹介します。 口約束はせずに契約書に全て記載する 口約束はせずに売買に関する決め事は、契約書に全て記載しましょう。口約束をした場合「言った・言っていない」が原因で、トラブルが起こる可能性もあります。例えば「車の引取は自宅まで無料で行います」と言われたが、当日に引取料を請求されるなどした場合は、予想外な出費が発生します。口約束はせず、きちんと売買契約書に取引の決め事が記載されていれば、このようなトラブルを防げるでしょう。 代理人によるサインの場合は契約者の委任状が必要 代理人が売買契約書にサインする場合は、契約者の委任状が必要です。委任状は契約者の代わりに、第三者が手続きを行うときに使用します。第三者が手続きを行う場合は、委任状が必要なため注意しましょう。 未成年は保護者の同意が必要 未成年が車の購入または売却をする場合、保護者の同意が必要です。業者によっては、保護者の同意書を求められるケースもあります。同意書とは、未成年が法律行為を行うことに対し、保護者が同意したことを証明する書類です。未成年が保護者の同意を得ないで行った法律行為は取り消せるため、同意書の提出を求められます。

未成年は保証人なしで車のローンは組める?用意できない場合の購入方法も紹介
旧車の売買と鑑定市場 2022.05.30

未成年は保証人なしで車のローンは組める?用意できない場合の購入方法も紹介

2022年4月に成人年齢が18歳に引き下げられたため、自動車免許の取得と同時にローンを組んで車の購入を検討している人もいるでしょう。この記事では、未成年が車のローンを組むときに保証人が必須かどうか、誰を保証人にすればよいのかを解説します。未成年でなくても保証人が求められるケースや、保証人を用意できない場合の購入方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。 未成年は保証人なしで車のローンは組めない 18歳以下の未成年は、保証人なしで車のローンは組めません。成人していても、大学生や専門学校生であれば保証人が必要です。学生の本業は学業であり、安定した収入がないとみなされます。一方で正社員として勤務しながら、学校に通っている場合は会社員とみなされるため、保証人が不要になるケースもあります。 未成年が車のローンを組むときの保証人の条件 未成年が車のローンを組む場合は、両親のどちらかを保証人にする必要があります。両親では難しい場合、兄弟や親戚を保証人として立てることができます。保証人は親族以外も認められますが、トラブルにつながる可能性があるため注意が必要です。 保証人を用意しても車のローンを組めないケース 保証人を用意しても車のローンを組めないケースがあります。それぞれのケースを解説するので参考にしてください。 保証人の収入が安定していない 保証人の収入が安定していないと、ローンを組めない可能性があります。ローンは数年にわたって返済するため、収入金額だけではなく安定しているかどうかも重要です。事業が安定した会社で長年、正社員として働いている人は評価されやすいでしょう。一方で保証人が契約社員や派遣社員、アルバイトの場合はローンを組めない可能性が高いです。また保証人の収入が少なく、年によって収益の変動が激しい個人事業主も、ローンを組めないケースがあります。 金融事故の履歴がある 用意した保証人が金融事故を起こしている場合も一定期間はローンを組めません。そのためローンブラックではない保証人を用意する必要があります。また金融事故を起こしていない保証人が用意できない場合は、成人するまで待つしかありません。成人するまでローンを組まずに貯金を増やし、借入金額を減らすことで月々の支払いの負担も減らすのも1つの方法です。 未成年でなくとも保証人を求められるケース ローンを組む人が未成年ではなくても、保証人を求められるケースがあります。該当する場合は保証人を用意しないとローンを組めない可能性があるため、参考にしてください。 アルバイト・パートなど非正規雇用 未成年でなくても、アルバイトやパートなどの非正規雇用の場合、ローンを組めないケースがあります。非正規雇用とは、契約社員や派遣社員など、会社が定めた期間のみ働く人です。安定した収入が見込めないので、返済能力があるとみなされません。そのため雇用形態がアルバイトやパート、非正規雇用の場合は、ローンを組めない可能性があります。 携帯料金やローンの滞納などがある 携帯料金やローンの滞納などがある場合も、ローンを組めないケースがあります。ローン会社は他の支払い状況をもとに、融資したお金をきちんと返済してくれるか判断します。携帯料金や他のローンの支払い状況も大きく影響するため、注意が必要です。 また延滞の記録は、信用情報機関に登録され、5年間履歴が残ります。そのため支払いを延滞してから、5年以上経過している場合は、ローン会社から悪い評価をされないでしょう。加えて情報開示をして、自分の信用情報を確認することも可能です。数千円で情報開示ができるため、気になる人はぜひ利用してみてください。 保証人を用意できない場合に車を購入する方法 続いて、保証人を用意できない場合に車を購入する方法を解説します。保証人の用意ができない人は参考にしてください。 自己資金だけでなんとかする 保証人を用意できない場合、自己資金だけで車を購入する方法があります。ローンは借金と同義のため、自己資金だけでなんとかする気持ちを持つことも重要です。またローンは利子がつくので、結果的に多くお金を払うことになります。そのため、なるべく自己資金だけで車を購入するのがよいでしょう。 親から贈与を受ける 保証人の用意ができなくてローンを組めない場合は、親から贈与を受けることも選択肢の1つです。しかし贈与を受けると、贈与税が発生するケースがあります。贈与税とは、個人から財産をもらったときに発生する税金です。贈与税は、1年間で110万円を超える贈与を受けた場合に、超えた額に対して発生します。税金が発生することを踏まえたうえで、贈与を受けるようにしましょう。 安い車を選ぶ 借入金額を低くし、中古車などの安い車を選べば、保証人を用意しなくてもローンを組める可能性があります。ローンは「収入が低いから通らない」とは限りません。収入や雇用形態、信用情報が大きく影響しますが、借入金額が収入に見合っていれば通る可能性もあります。そのため安い車なら、保証人を立てずにローンを組めるでしょう。頭金を用意し、さらに借入金額を低くすれば、ローンを組める確率が高くなります。まずは中古車などの安い車を、少しずつカスタマイズして育てていくことも、視野に入れるとよいでしょう。

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