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免許返納しようと考えているが、やむを得ない理由で手続きが行えない場合もあります。自分で免許返納の手続きが行えないため、代理人に申請を依頼しようとしている人もいるでしょう。しかし、手続きの方法や必要なものがわからないと代理人に依頼できません。ここでは、免許返納を代理人に依頼しようと考えてる人に向けて、代理人申請方法や手続きの場所、必要なものについて詳しく解説します。 免許返納の代理人申請は可能 免許返納の代理人申請は可能です。しかし、代理人申請で手続きが行える範囲は免許種別の全てを取り消す場合に限ります。自動車の免許は返納するけど、原動機付自転車は運転するといった、免許証の一部だけを取り消すことはできません。そのため、代理人申請で自主返納する場合は、免許種別の全てを取り消す必要があります。 免許返納の代理人申請が可能なケース 免許返納は基本的に申請者本人が手続きを行う必要がありますが、代理人申請が可能です。ただし、代理人に委任した場合、申請者本人に返納の意思があるか電話で確認されます。意思確認ができない場合は、免許返納手続きが受理されないので注意してください。 免許返納の代理人申請ができないケース 免許返納の代理人申請ができないケースは下記のとおりです。 免許証を紛失している免許証の有効期限が満了している免許証が汚損していて、内容が判読できない一部取り消し申請(免許の一部だけを取り消す)をする場合免許証記載の住所の管轄外で申請 免許返納の代理人申請方法 免許返納の代理人申請は、代理人になれる人が必要なものを持って、警察署または免許センターに出向く必要があります。代理人になれる人や必要なものは、各都道府県によって多少異なる場合があるので、事前に警察署のHPを確認しておきましょう。それでは、代理人になれる人や手続き場所、必要なものを解説します。 代理人になれる人 原則として代理人になれる人は下記のとおりです。 ・3親等以内の親族(同居・別居は問われない)・入院中の病院の職員・入所中の介護施設の職員 都道府県によって、同居人や成年後見人が代理人になれるケースもあります。来庁する運転免許センターや警察署のHPで代理人になれる人を確認しましょう。 手続きの場所 申請者本人が手続きを行う場合と同様、各警察署または免許センターで手続きが可能です。各警察署は月〜金曜日、免許センターは日〜金曜日と受付日が異なるので注意してください。平日に来庁できない場合は、日曜日も受付ている免許センターで手続きを行うと良いでしょう。受付時間は各都道府県の警察署または免許センターによって異なるので、事前にHPを確認してください。 必要なもの 免許返納の手続きを代理で行う場合は、下記のものが必要です。 ・返納する免許証(申請者本人の免許証) ・委任状・申立書(各県の公安委員会が指定したもの) 委任状・申立書は各都道府県の県警HPからダウンロードが可能 ・代理人の身分証明書施設や病院の職員が代理の場合、施設の身分証明書等 ・申請者と代理人の関係を確認できる書類同居人または同居の親族の場合、申請者との関係が確認できる住民票同居していない親族の場合、申請者との関係が確認できる戸籍謄本 また、申請と同時に住所変更の手続きを行う場合は新住所確認書類も必要です。 新住所が記載されている下記の書類があれば対応してもらえます。 ・住民票・健康保険証・納税通知書・公共料金のお知らせなど 運転経歴証明書の代理人申請方法 運転経歴証明書の代理人申請方法を解説します。手続きの場所や必要なものが変わるケースもあるので、ぜひ参考にしてください。 手続きの場所 運転経歴証明書は警察署や運転免許センターで手続きが可能です。しかし、免許返納と同時申請でない場合は、警察署での手続きができません。そのため、免許返納はしているけど別のタイミングで運転経歴証明書が必要になった場合は、運転免許センターで手続きを行う必要があるので注意してください。 必要なもの 運転経歴証明書の代理人申請の際に必要なものは下記のとおりです。 ・委任状・申立書(各県の公安委員会が指定したもの) 委任状・申立書は各都道府県の県警HPからダウンロードが可能 ・申請者と代理人の関係を確認できる書類 ・申請手数料1,100円(各都道府県によって異なる場合がある) ・申請用の写真1枚縦3cm、横2.4cm、無帽・無背景、正面を向いている、白黒でも可 ・運転経歴証明書郵送封筒(警察署で交付申請し、郵送による交付を希望した場合)簡易書留分の切手を貼り、返送先の住所と氏名が記載されたもの また、免許返納と同時申請でない場合(自主返納してから5年以内)は、下記の書類が別途必要なので注意してください。 ・運転免許の取り消し通知書 免許返納の代理人申請が必要になるケース 免許返納する申請者本人が来庁できない事情がある場合、代理人申請が必要です。来庁できない事情は下記のような状況です。 ・申請者本人が病気で入院中・介護施設に入所中・自宅で療養中 免許証の有効期限が切れる前に、代理人に依頼して免許返納するようにしましょう。
ここ数年で高齢者による免許返納数が急増しています。免許返納後、自動車保険の等級を親族に引き継ぐことができるのか気になっている人もいるのではないでしょうか。等級の引継ぎで損をしないためにはメリットと注意点を理解することが大切です。そこで今回は、等級を引き継ぐメリット、押さえておくべきポイントについて解説します。 免許返納時は自動車保険の等級引継ぎをしよう 免許返納すると、親族に自動車保険の等級を引き継ぐことができます。等級を引き継ぐことには、さまざまなメリットがあります。 等級を引き継ぐメリット 自動車保険の等級を引き継ぐメリットについて詳しく解説します。 保険料が安くなる可能性がある 自動車保険の等級を引き継ぐと、保険料が安くなる可能性があります。自動車保険は年齢を重ねるほど等級が高くなり、割引率も多くなります。最低の6等級で2割、最高の20等級で4割〜6割ほど安くなることが一般的ですが、保険会社によって等級による金額の変動率が異なるため、事前に確認が必要です。 無事故割引を引き継げる場合がある 無事故割引を引き継げる場合があります。等級に加えて、無事故である場合はさらに割引が適用され保険料が安くなります。事故ありの場合と比べて平均2割ほど安くなりますので無事故の方は無事故割引も引き継げるか確認しましょう。 自動車保険の等級引継ぎについて押さえておくべきポイント 自動車保険の等級引継ぎにあたって押さえておくべきポイントについて解説します。 等級引継ぎができるのは同居親族のみ 等級引継ぎができるのは同居親族のみです。そのため、結婚や就職などで家を出た親族には引継ぎできません。現在は同居していて、今後親族と別居予定という方は今の中に引継ぎをしておきましょう。 等級を引き継ぐ相手がいない場合は自動車保険を中断する 等級を引き継ぐ相手がいない場合は自動車保険を中断しましょう。自動車保険には中断制度があり、申請をすれば保険料を払わずとも同じ等級を10年間維持することができます。今後10年で状況が変わり親族に引き継げる可能性もありますので、解約ではなく中断をおすすめします。 解約してしまっても一定期間内であれば中断に切り替えられる 解約してしまっても、一定期間内であれば中断に切り替えられます。契約していた保険会社によって異なりますが13ヶ月〜5年以内であれば中断に切り替えられるでしょう。どれくらいの期間で切り替えが可能なのかどうかは保険会社に確認してください。
近年、高齢者による自動車事故の件数が増加傾向にあります。警察では、痛ましい事故が増えないように高齢者に向けて免許の自主返納を呼びかけていますが、実際には何歳くらいで返納する方が多いのでしょうか。 本記事では、免許返納が多い年齢層や、免許返納するにあたってのメリットと注意点、さらには実際の手続き方法についても解説します。ご自身で免許返納を検討されている方、高齢の親類に免許返納を勧めるか悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。 免許返納の平均年齢 上記は警察庁交通局運転免許課の「運転免許統計 令和5年版」をもとに作成した、65歳以上の免許返納数の割合です。 70歳を超えると一気に返納数が増えるため、70歳を1つの目安として考えている方が多いと推測できます。 また、この調査をもとに平均年齢を算出すると、結果は79歳でした。多くの方は、80歳を迎える前に免許を返納しているといえます。※本記事で示す平均年齢は、各年齢区分の中央値に該当割合を乗じた加重平均により算出しています(例:65〜70歳未満は中央値67.5歳 × 構成比5.8%)。全体の構成比を100%としたうえで計算。 ただし、免許返納に年齢制限はありません。何歳であっても返納できます。年齢だけを目安とせずに、注意散漫になっていると感じたり運転操作に不安を覚えたりした場合には、免許返納を検討するとよいでしょう。 免許返納をするメリット 免許返納すると、運転経歴証明書を取得できたり、特典を受けられたりするなどいくつかのメリットを得られます。ここでは免許返納の主なメリットを3つ紹介します。 事故発生のリスクを抑えられる 免許を返納すると、再取得しない限りはクルマを運転できません。高齢者の危険運転による交通事故が増えていますが、免許返納によって加害者になるリスクを抑えられます。 特に乱暴に運転しているつもりがなくても、加齢による認知機能や運動能力の低下によって、周囲のクルマや歩行者を巻き込む事故を起こしてしまうケースもあります。「自分はまだまだ大丈夫」だと思われている高齢の方も多いですが、家族や近しい人から運転について指摘された場合には、免許返納を検討してみましょう。 運転経歴証明書を受け取れる 免許を返納すると、「運転経歴証明書」を受け取ることができます。運転経歴証明書とは、免許を返納した日もしくは免許の有効期限が切れた日から過去5年間の運転経歴を証明するものです。 参考:運転経歴証明書の各種手続について/神奈川県警察 運転免許証と同様に身分証明書として使用できます。免許返納すると身分証明書がなくなってしまうのではないかと危惧されている方もいるかもしれませんが、運転経歴証明書を取得すれば問題ありません。 一般的には免許返納と同時に発行手続きを行います。ただし、免許を返納してから5年以上経過すると取得できなくなるため注意しましょう。また、一部の機関では運転経歴証明書を身分証として取扱っていないため、本人確認で使う前に確認しておくと安心です。 運転経歴証明書の提示で特典を受けられる 運転経歴証明書を提示すると、交通機関や銀行、ホテル、レジャー施設などでさまざまな特典を受けられます。加盟事業者は2024年時点で200を超えています。特典の一例は下記のとおりです。 【一般社団法人東京都個人タクシー協会】タクシー乗車料金10%割引※障害者割引とは併用不可※一部除外車輌あり 【帝国ホテル東京】帝国ホテルのレストランまたはバーラウンジにて10%割引(10名まで) 【東京シティ信用金庫】免許証返納定期(スーパー定期預金)店頭金利+0.05%(期間1年間・継続後は店頭金利になる)1人 〜500万円(運転経歴証明書交付日から1年以内) 【はとバス】A・B・Cで始まるコース料金の5%割引 など ▼そのほか、運転経歴証明書の提示によって受けられる特典についてはこちらで詳しく解説しています。免許返納後の特典は?知っておきたいポイントから特典の一例まで紹介 趣味や娯楽の一環で利用できる割引も多く、免許返納後の外出のきっかけにもなるでしょう。 免許返納をするときの注意点 免許を返納するにあたって、いくつか気をつけなければならない点があります。返納までに把握しておきたいポイントを2つ紹介します。 免許の再取得が困難 免許返納した後、もう一度クルマを運転したい場合には免許を再取得しなければなりません。簡単に発行できるわけではなく、免許を取り直す必要があります。つまり、もう一度教習所に通って学科試験と技能試験をクリアして免許を取得する、ということです。 かなりの時間と費用がかかるため、返納後に再取得するのはあまり現実的とはいえません。免許を返納する際には、もう二度とクルマに乗らないつもりで手続きを行いましょう。 ▼免許返納後の再取得についてはこちらでも解説しています。免許返納後に再取得はできる?再取得の流れや費用なども紹介 移動が不便になる 免許を返納するとクルマを運転できなくなるため、移動手段の選択肢が減ります。バスや電車などの交通網が発達している地域であればあまり問題ないかもしれませんが、停留所や駅までの距離が遠い場合には不便を感じるでしょう。 また、クルマを運転できないと荷物の運搬にも手間がかかるようになります。たとえば、スーパーで大量の買い物をした場合、自転車や徒歩だと自宅まで運ぶのに一苦労です。 免許返納後に再取得したいと思っても、前述の通りもう一度教習所に通って免許を取り直さなくてはなりません。クルマ移動ができなくても日常生活に支障がないか、他の方法で移動できるかなどを検討してから免許返納すると安心でしょう。 免許返納の手続き方法 免許を返納するには具体的にどのような手続きが必要なのでしょうか。ここでは、免許返納の手続き場所や必要な書類について解説します。 手続き場所 免許返納は、「運転免許試験場」「運転免許更新センター」「警察署」で手続きできます。いずれも平日の8:30〜16:30が受付可能時間です。また、運転免許経歴証明書の交付については、場所によって即日か後日か異なります。あらかじめ確認しておきましょう。 ▼免許返納の手続き場所の詳細はこちらで紹介しています。免許返納する時の手続きとは?免許返納するメリットについて解説 必要書類 免許返納に必要な書類は下記のとおりです。 ・運転免許証・申請用写真(1枚) 申請用写真は、手続きする場所によっては当日に撮影できます。事前に用意する場合は「申請用写真及び持参写真のご案内」を参考にしましょう。また、代理人が手続きする場合には、代理人の身分証明書と委任状も必要です。 ▼免許返納に必要な書類と写真についての詳細はこちらで紹介しています。免許返納する時の手続きとは?免許返納するメリットについて解説免許返納の申請には写真が必要?写真の規格や悪い例も紹介 免許返納のタイミングの決め方 運転免許証を返納するタイミングは、年齢の他にも健康状態や認知機能などを基準に検討するとよいでしょう。以下では、免許返納の判断基準について詳しく解説します。 運転に影響が及ぶ健康状態になった 健康状態の悪化により、安全運転をするために必要な能力が低下したときは、免許の返納を検討するタイミングの1つです。以下のような状態が挙げられます。 ・視野が狭くなり障害物や歩行者などを見逃すことが多くなった ・聴力が低下しクラクションや警告音が聞き取りにくくなった ・手足が動かしにくくなりハンドルやアクセル、ブレーキの操作が難しくなった ・注意力が散漫になりがちになった など 自身の運転で心当たりがないかよく考えてみましょう。配偶者や子ども、友人などから指摘された場合も、免許返納を視野に入れることをおすすめします。 認知機能検査や高齢者講習の結果に問題があった 70歳以上のドライバーは「高齢者講習」を受けないと運転免許証の更新ができません。 また、75歳以上のドライバーは、運転に必要な記憶力や判断力を測定する「認知機能検査」を受けることが義務付けられています。 高齢者講習で実際にクルマを運転する実技講習を受けた際、指導員から頻繁に指摘を受けた場合は、免許の返納を検討したほうがよいでしょう。 認知機能検査の結果が「認知症のおそれがある」と判定された場合は、医師の診断を受けるか主治医の診断書の提出が必要です。診断結果が認知症であると運転免許証は取消しまたは効力停止となります。 認知症と診断されなかった場合は引き続き運転できますが、自身の認知機能が衰えている可能性があるため、運転免許証の返納を考えてみてください。 ヒヤリハットや軽微な事故を経験した 危険なことが起こったものの幸い事故に至らなかった体験を「ヒヤリハット」といいます。 たとえば「交差点を左折中に左後方から接近するスクーターを巻き込みそうになった」「アクセルとブレーキを踏み間違えてクルマが急発進し壁にぶつかりそうになった」などです。 アメリカの損害保険会社の安全技師であるハインリッヒは、1つの重大な事故の裏には29の軽微な事故と300のヒヤリハットが存在すると提唱しています。 これは「ハインリッヒの法則」または「1:29:300の法則」と呼ばれ、安全管理や対策をするうえで重要な考え方の1つとなっています。 クルマの運転によりヒヤリハットや軽微な交通事故を何度も経験したときは、重大な事故を起こす前に運転免許証を返納するのも1つの方法です。 免許返納とともにクルマを手放す場合はどうすればよい? 免許を返納するにあたって所有しているクルマを手放したい場合、家族や知人への譲渡、廃車、売却の3つの選択肢があります。ここではそれぞれの詳細を解説します。 家族や知人に譲る 信頼できる人に乗り継いでほしい場合には、家族や知人など近しい人に譲るとよいでしょう。業者を相手にするよりも安心してクルマを預けられるはずです。 ただし、金銭のやりとりが発生する場合、車輌の金額はお互いの話し合いで決める必要があります。また、家族であっても知人であっても、所有者が変わる場合には名義変更の手続きをしなければなりません。相手との連絡や書類の用意に手間と時間がかかることを認識しておきましょう。 ▼クルマの名義変更についてはこちらで詳しく解説しています。クルマの名義変更とは?必要書類や手続きの流れ・期限などを紹介 廃車にする 譲り先や買い手が見つからず、二度とクルマを使用しないのであれば廃車も1つの方法です。廃車手続きとは、クルマの登録を抹消して公道を走行できないようにすることです。 クルマは所有しているだけで税金が発生するため、今後使う予定がなければ廃車はよい選択肢かもしれません。ただし、廃車するには手続きせねばならず、完了までに3日〜数週間程度を要します。加えてクルマを解体するための費用が数万円程度かかります。 ▼廃車についてはこちらで詳しく解説しています。廃車・解体はどうやって手続きする?必要書類についても解説! 買取専門店に売却する 家族や知人に譲ったり、廃車にしたりする手間を省きたいという方には、買取専門店への売却がおすすめです。クルマの査定から各種手続きまで請け負ってくれるため、負担なくクルマを手放せるでしょう。出張査定を行っている業者であれば、店舗に行かずに売却手続きを実施できます。 また、中古車市場での取引相場をもとに金額を算出するため、適正な価格で引き取ってもらえるというメリットもあります。たとえば、個人間での売買だと市場での価値がわからず、安すぎる価格で取引するというケースも少なくありません。愛車の本当の価値をもとにした金額で手放したいという方にも、買取専門店への売却がおすすめです。 【10年以上経過しているクルマなら旧車王にお譲りください!】 旧車王は発売から10年以上経過したクルマに特化した買取サービスです。旧車への豊富な知識をもとに、お客様のおクルマの価値を見極めます。おクルマの状態をチェックするだけではなく、お客様の長年の想いも一緒に汲み取って鑑定いたします。おクルマの売却先にお悩みの際には、ぜひ旧車王にご相談ください。 まとめ 免許返納の目安の年齢について解説しました。 直近での割合をみると、70歳を機に免許返納を検討する方が多いようです。ただし、年齢だけにとらわれずに、運転に不安を感じたり、近しい人に指摘されたりした場合には免許の返納を考えてみましょう。 免許返納はただ免許を返すだけの手続きではありません。運転経歴証明書を取得することでさまざまな特典を受けられます。一方で、免許を再取得するには大変な手間がかかるため、今後の移動手段について検討したうえで返納手続きを行うとよいでしょう。
高齢者による免許の自主返納は、事故に繋がらない取り組みとして実施する人が増えています。自主返納をすることで、運転自体に不安を感じていた家族やご本人が安心できる一方で、運転ができなくなるというデメリットもあります。今回は、高齢者が免許を返納すると生じるデメリットについて紹介します。 高齢者が免許返納するデメリット 免許の自主返納は何歳からでも可能です。法律的によって異なるものの、一般的に「高齢者」と定義される65歳以上からとされています。65歳以上に免許の自主返納をすると、各自治体や県によってお得なサービスを受けられるメリットがあります。 一方で、デメリットがあるのも現実です。ここでは、高齢者が免許返納するデメリットについて紹介します。 移動に時間がかかる 車があれば好きなタイミングで行きたい場所へ出かけられるでしょう。しかし、免許返納すると、公共交通機関を利用することになり、車よりも移動に時間がかかるようになります。 生活圏によっては生活必需品の購入に困る 都心に住んでいたり、近所にスーパーやお店などがあったりすれば、生活必需品の購入に困ることはないでしょう。しかし、バスや電車を利用しないと買い物に行けない場合は、生活必需品の購入に困る恐れがあります。例えば、シャンプーが切れたことに今気づいて、すぐに買いに行く必要がある場合にも、買いに行けなくなるかもしれません。 家族に負担がかかる 車の運転ができないために、車を運転できる家族に目的地へ送ってもらう場合があります。そうなれば家族に大きな負担がかかるでしょう。「免許を返納するということは、運転ができなくなること」「自分たちが移動をサポートすることになる」といったことを理解してくれている場合もあります。それでも、免許返納をした本人にとっては、家族に負担がかかるのは避けたいのではないでしょうか。 高齢者の免許返納のデメリットを抑える方法 高齢者の免許返納によるデメリットは、少しの工夫で対処できます。ここでは、免許返納によるデメリットを抑える方法を2点紹介します。 特典を活用する 65歳以上の方が免許を自主返納すると「高齢者運転免許自主返納サポート」を受けられます。免許を自主返納する際に所定の手続きを行うと、「運転経歴証明書」を発行してもらえます。「運転経歴証明書」は、特典を受けるために必要です。 主な特典の内容は自治体によって異なりますが、タクシーやバスなどの公共交通機関を割引料金で利用できたり、商品券の贈呈・店舗での買い物した商品の宅配してくれたりします。この特典を活用することで、車がないために不便な生活を強いられれている状況が少し良くなるかもしれません。 通販を利用する 通販を利用することも視野に入れましょう。通販は、大量の商品を購入しても自宅に運んでもらえるので、買い物に出る必要がありません。また、県外でなければ買えない商品も自宅まで届けてもらえます。 免許返納した高齢者の感想は? ここで、免許を返納した高齢者の感想を紹介します。 高齢者の自動車運転および運転免許証の返納に関する実態と意識についてによると、運転免許を返納した返納者の内、23.2%の人が「大変良かった」、52.1%の人が「良かった」との回答から、合計75%を超えるポジティブな評価が見られます。 「買い物の不便」などのデメリットや「外出頻度の低下」などが上がるものの、「事故を起こす心配がなくなったこと」「車の維持費がかからなくなった」「運動量が増えて健康になった」などのメリットもあります。結果、免許を返納してよかったと感じている人が多くいることがわかります。 出典元:高齢者の自動車運転および運転免許証の返納に関する実態と意識について
免許の自主返納は、高齢者に限らず若い世代でも行えます。「なんとなく免許を取ったけれどペーパードライバーになった」「交通事故で身体が不自由になった」「病気で運転できなくなった」などの場合、自主返納することを検討してみてはいかがでしょうか。今回は、若い世代の免許自主返納のメリットや返納する理由などについて解説します。 若者でも免許返納は可能 免許の自主返納は若い世代でも可能です。例えば、病気や交通事故など、運転をできない身体になってしまった場合は、自主返納できます。一般的に、身体機能や認知能力によって免許を自主返納する目安は70歳代と考えられています。人によって、「運転を不安」に感じるタイミングや理由は異なりますので、もし、若い世代でも「免許は身分証明書の代わりで取っただけ」「運転苦手で事故を起こしたらどうしよう」と不安になっている場合は、自主返納を検討しましょう。 若者が免許返納するメリット 若者が免許を返納するメリットについて紹介します。 任意保険料の負担がなくなる 運転免許を返納すると、車の運転ができなくなります。車を運転する際は、任意保険に加入することが一般的です。免許を返納するということは、車の運転ができなくなるので、免許返納する人が加入している自動車保険は不要となります。結果、自動車保険がかからなくなるという点で経済的なメリットがあります。 運転経歴証明書を身分証明書として使える 免許を自主返納すると、身分証明書の代わりとして「運転経歴証明書」を発行してもらえます。運転経歴証明書は身分証明書として使えるため、免許証を身分証明書として使っていた人が困ることはありません。なお、「運転免許経歴証明書」という運転経歴証明書と似た名称の書類もありますが、これは過去に失効した免許や取り消された免許など「免許」そのものに関する証明書であり、身分証明書としては使用できません。 若者が免許返納する際に考えるべきこと 早くに免許を自主返納しようとするときは、次の2点について検討しましょう。 生涯にわたり車の運転が不要かどうか 運転免許証をもう一度取得したい場合、「適性試験」と「学科試験及び技能試験」に合格合格しなければなりません。その点も踏まえて返納するかどうか検討しましょう。 車に乗る可能性があるかどうかが重要 今後車に乗る可能性があるかどうかに注目しましょう。現在は車が不要でも、数年後や10年以上経ってから車が必要になる可能性があります。 若者が免許返納する理由 若者の免許返納のよくある理由について紹介します。 車の運転が恐くなった 免許を取ったときは、教官が横に乗っていて安心できていたけど、いざ免許を取得してから一人で運転をしようと思ったときに運転を怖く感じる場合があります。また、免許を取得してから車をしばらく運転しておらず、久しぶりの運転のときに緊張し、車を運転する気持ちになれなくなることもあるでしょう。 しばらくすれば落ち着いて運転ができるようになる可能性もありますが、一生運転したくないと思う場合もあります。 車の維持が難しくなった 車の維持には、ガソリン代のほかに、車検や定期点検の費用、自動車保険料などさまざまな費用がかかります。また、事故を起こしたときは修理代が、相手に怪我をさせたときは慰謝料がかかる恐れもあります。 駐車場を借りていれば、駐車料金もかかるでしょう。 維持費が予想以上に高くて生活に支障をきたし、免許返納を選択する方もいます。 車の運転が難しい状況になった 不慮の事故や病気などで身体機能に問題が起きて、運転ができなくなったのを機に免許返納する方もいます。身体障害者でも運転できる車もありますが、車種が限られていたり高額な費用がかかったりして、車の運転を諦める方もいるでしょう。
「あまり運転する機会がない」「高齢者になったから免許を返納したい」と免許の返納を検討している方は多いのではないでしょうか。免許証を返納するときは、どのような手続きが必要なのでしょうか。今回は、免許返納する方法や免許返納のメリットなどを紹介します。 免許返納の手続き方法 運転免許証の返納には年齢制限がありません。そのため、不要になったときや加齢によって身体機能が低下し、運転への不安を感じるようになったときなど、いつでも免許証を返納できます。一度、免許を返納して免許を再び取得したい場合には、再度試験に合格する必要がある点に注意しましょう。 一般的に、以下の条件に当てはまる人は自主返納ができません。 ・運転免許の取消基準に該当している・運転免許停止中、もしくは停止の基準に該当している※違反者講習の対象となり、受講した場合は申請可・初心運転者制度における再試験の基準に該当している ここでは、東京都での免許を返納する時の申請方法について解説します。東京都以外の地域でも手続き内容はほぼ同じですので、参考にしてください。 手続きの場所 免許返納をする場所は、主に「運転免許試験場」「運転免許更新センター」「警察署」です。それぞれの受付時間や注意点などについて紹介します。 運転免許試験場 ・受付日時平日:8:30~16:30日曜:8:30~12:00、13:00~PM16:30 ・場所 府中運転免許試験場鮫洲運転免許試験場江東運転免許試験場 ※休み:土曜・祝休日・年末年始(12/29〜1/3)※運転経歴証明書は即日交付が可能(作成に時間がかかります)※運転経歴証明書の交付を希望する場合には、「持参した申請用写真」もしくは、「試験場で撮影したもの」のどちらかを選択 運転免許更新センター ・受付日時平日:8:30〜16:30 ・場所 神田運転免許更新センター新宿運転免許更新センター ※休み:土曜・日曜・祝休日・年末年始(12/29〜1/3)※運転経歴証明書の受け取りまでにかかる期間は2週間程度※運転経歴証明書の交付を希望する場合には、申請用写真を持参する 警察署 ・受付日時平日:8:30〜16:30 ・場所警察署一覧 ※休み:土曜・日曜・祝休日・年末年始(12/29〜1/3)※運転経歴証明書の受け取りまでにかかる期間は2週間程度(島部警察署では4週間程度)※運転経歴証明書の交付を希望する場合には、申請用写真を持参する ▼免許返納の手続き場所についてはこちらでも解説しています。免許返納できる場所は?調べ方やあわせて知っておきたいことも解説! 必要書類 免許返納の際の必要書類を紹介します。 本人が申請する場合 必要書類 ・運転免許証・申請用写真(1枚) ※紛失等で運転免許証がない場合、「運転免許試験場のみ」での受付可。運転免許証の代わりに住所・氏名・生年月日が確認できるものを持参する。■住民票の写し(コピー不可、個人番号未記載のもの)、マイナンバーカード(通知カード不可)、健康保険証、旅券(パスポート)、在留カードなど ※返納する免許証の住所が現住所と異なる場合、現住所が分かるものを持参する。■住民票の写し(コピー不可、個人番号未記載のもの)、マイナンバーカード(通知カード不可)、健康保険証、消印付郵便物など 代理人が申請する場合 必要書類 ・本人の運転免許証・申請用写真(1枚)・委任状・代理人の住所・氏名・生年月日が確認できるもの ※紛失等で運転免許証がない場合、「運転免許試験場のみ」での受付可。運転免許証の代わりに住所・氏名・生年月日が確認できるものを持参する。■住民票の写し(コピー不可、個人番号未記載のもの)、マイナンバーカード(通知カード不可)、健康保険証、旅券(パスポート)、在留カードなど ※返納する免許証の住所が現住所と異なる場合、以下のいずれかで現住所が分かるものを持参する。■住民票の写し(コピー不可、個人番号未記載のもの)、マイナンバーカード(通知カード不可)、健康保険証、消印付郵便物など ※代理人の住所・氏名・生年月日が確認できるものは以下のとおりです。■運転免許証、住民票の写し(コピー不可、個人番号未記載のもの)、マイナンバーカード(通知カード不可)、健康保険証、旅券(パスポート)、在留カードなど ▼免許返納の代理申請についてはこちらでも解説しています。免許返納の代理申請は可能?手続きの場所や必要なものも解説 参考:運転免許証の自主返納と同時に運転経歴証明書の交付申請をする方 運転経歴証明書の申請写真「免許写真判断基準」の要件 運転経歴証明書の申請用写真については、次のようなポイントがあります。ご自身で写真を持参する場合には、「申請用写真及び持参写真のご案内」で確認しましょう。 ・縦3センチメートル×横2.4センチメートル(国外運転免許証申請時に添付する写真サイズ:縦4.5センチメートル×横3.5センチメートル)・無帽、正面、上三分身、無背景(宗教上、医療上の理由により帽子や布などを使用する場合、個人識別の容易性が確保できる範囲であれば可能です。事前に相談しましょう。)・申請前6か月以内に撮影したもの・個人識別が容易にできるもの・免許証が適正に作成できるもの 申請書に添付された写真を基に運転経歴証明書を作成するため、「免許写真判断基準」の要件を満たした写真を用意しましょう。 運転免許試験場で申請する場合には、運転免許試験場で撮影も可能です。不適切な場合、お断りされる場合があるので、写真判断基準表等で確認をするか、申請当日に撮影してもらうことをおすすめします。 ▼運転経歴証明書の写真についてはこちらでも解説しています。免許返納の申請には写真が必要?写真の規格や悪い例も紹介 また、運転経歴証明書をその場で受け取らず、郵送での受け取りを希望の方は、レターパックライト(青色)を購入し、申請する際に持参しましょう。 手数料 運転免許証を返納するだけであれば無料ですが、運転経歴証明書を取得する際に手数料1,100円がかかります。 郵送による免許返納手続き方法 郵送で免許返納できるかどうかは、各都道府県によって異なります。そのため、事前のお住まいの地域の管轄部署に問い合わせて確認しておきましょう。 たとえば、東京都では郵送での手続きは不可ですが、愛知県では電話で事前申込すれば手続きできます。※2023年12月15日時点 免許返納の手続き完了後について 運転免許証の返納手続きが完了した後は、どのようになるのでしょうか。具体的には、以下3点が挙げられます。 車の運転は一切できなくなる 運転免許を返納しているので、車の運転はできません。地方自治体によって異なりますが、公共の交通機関を割引・無料で利用できる場合があります。その他、宿泊施設・観光スポット、レジャー施設などの料金割引やデパート、小売店の購入代金の割引などの「支援制度」などもあるので、お住いの地域で利用できるサービスについて確認しておきましょう。 運転経歴証明書を受け取れる 運転経歴証明書は、「自主的に免許を返納したことを証明する」書類です。自主的にすべての免許返納手続きをした方に交付されます。運転免許証の代わりになる公的な本人確認書類をして利用できます。(平成24年4月1日以降に交付された運転経歴証明書のみ) 以下の人は運転経歴証明書を交付してもらえません。交通違反等もしくは、認知機能検査で免許が取り消しになっている ・交通違反等もしくは、認知機能検査で免許が取り消しになっている・免許失効後5年以上が経過している・自主返納後5年以上が経過している・所有する免許の一部のみ返納する場合(普通自動車免許のみ返納し、言動付自転車の免許は返納しないなどの状態) ▼運転経歴証明書についてはこちらでも解説しています。免許返納をした後の証明書「運転経歴証明書」の交付方法やメリットを解説 特典を受けられる 運転経歴証明書を提示すると、割引や無料サービスなどの特典を受けられます。病院や買い物などへ行けなくなってしまうときの移動手段に困らないよう、各自治体や事業者などが特典を提供しています。 原則として65歳以上の方が対象です。「高齢者運転免許自主返納ロゴマーク」というマークのある店舗では、運転経歴証明書を提示することで受けられます。(詳しくは、高齢者運転免許自主返納サポート協議会をご覧ください。) ▼免許返納後の特典についてはこちらでも解説しています。免許返納後の特典は?知っておきたいポイントから特典の一例まで紹介免許返納をしたらタクシーの特典を受けられるのか解説 ------------------------------------------- ▼免許返納に関する記事一覧免許返納できる場所は?調べ方やあわせて知っておきたいことも解説!免許返納の代理申請は可能?手続きの場所や必要なものも解説免許返納をした後の証明書「運転経歴証明書」の交付方法やメリットを解説免許返納の申請には写真が必要?写真の規格や悪い例も紹介免許返納後の特典は?知っておきたいポイントから特典の一例まで紹介免許返納をしたらタクシーの特典を受けられるのか解説 -------------------------------------------
高齢になったこと以外にも、運転に支障がある持病があるなど、さまざまな理由で運転免許を自主返納したい場合があるのではないでしょうか。しかし、免許返納後に再取得が必要になる気がして、一歩を踏み出せずにいる方も少なくありません。そこで今回は、自主返納後の再取得が可能かどうかについて詳しく紹介します。 免許返納後の再取得は可能 自主返納は交通違反などでの取り消しとは異なり、すぐに再取得することができます。しかし、自主返納後に、返納したことを「手続き的に取り消して取り戻す」、「再発行してもらう」ということはできません。 自主返納したことにより運転免許が取り消しとなると、免許を初めて取得する人と同様に、適性試験や学科試験を受験し、さらに実技の試験に合格してはじめて再取得できます。そのため、ご自身の事情に応じてよく考えた上で自主返納することが大切です。 運転免許の取得方法を整理しよう 運転免許証の取得方法は、返納してから再取得する場合と、初めて取得する場合で異なります。運転免許の取得方法を確認していきましょう。 運転免許の取得の流れ 運転免許を取得する方法は2つあります。1つめは、指定自動車教習所で学んだ後に、運転免許試験場で行われる適性試験、学科試験に合格する方法です。なお、指定自動車学校を卒業している場合には、技能検査が免除されます。 2つ目は、自動車教習所に通わずに運転試験場もしくは運転免許センターへ行って仮免許を取得し、その後に本免許の学科試験と実技試験に合格する方法です。 取得にかかる費用 免許の取得にかかる費用は、初めて取得する人と同じです。指定自動車教習所に通う場合に30万円前後。合宿免許であれば22万程度となります。また、運転試験場や運転免許センターなどで、俗に言う「一発試験」での取得を目指す場合は、仮免所試験、本免許試験にそれぞれ5,500円程度、合格後に指定自動車教習所での取得時講習代の15,500円程度がかかります。 二度と運転しない場合に返納するのが一般的 免許を取得した後は、車に乗らなくても身分証として所持し続ける人もいます。免許返納の際は、「運転経歴証明書」を発行してもらうことが可能で、運転免許証と同様に身分証明書として使用できます。そのため、今後運転する可能性が全くない場合には、免許返納をすることにデメリットは一切ありません。ただし、運転経歴証明書を身分証明書として使えないケースもある点に注意が必要です。
限定生産のクラシックカーや、今は目にすることも難しいスーパーカー。どんなに貴重な車でも、予想だにしないところからひょっこり発見され、人々を驚かせることがあります。 これらは車業界における「納屋物」と呼ばれるものですが、個体によっては保管状態が悪くとも数千万、仲には1億円を超える値がつくこともあるのです。 今回はそんな納屋物について、実際発見された車の紹介も踏まえて解説していきます。 納屋物とはどういう車? 「納屋物」とは、江戸時代に民間の商人のあいだで流通する米や産物を指すものとして使われていた言葉です。車業界においては、納屋や物置に長期間眠っていた車のことを意味します。 そもそも海外ではこういった車のことを「Barn find(バーンファインド)」と呼ばれているのですが、日本では納屋の意味をもつ「Barn」 を取り、納屋物と呼ぶようになりました。 海外の農家は車を保管できるような小屋や倉庫を所持していることが多く、納屋物の多くはそういった納屋から発見されることが大半です。 なぜ納屋物が生まれるのか? 納屋物になる原因はさまざまですが、持ち主が他界し、車は誰にも渡らず納屋に残ってしまったケース。あるいは、廃業した自動車修理業者の店内に、未登録車がそのまま放置されていたという事例もあります。そういった納屋物の発見に至るまでの経緯は、納屋の老朽化による解体工事中に発見されるというパターンがほとんどです。 数年から数十年放置されていた納屋物はだいたいが埃まみれで発見されますが、雨風を凌げるような建物内に保管されることが多いため、ボディの状態は良好なものも少なくありません。 数十年の時を経て発見された車たち 誰にも見つかることなく眠っていた車にはどんなものがあるのか。ここでは納屋物として発見された車を紹介していきます。 ダッジ チャージャー デイトナ アメリカでは、1969年式のダッジ チャージャー デイトナが納屋で発見されました。ダッジチャージャーは1966年にダッジが発売したマッスルカーであり、そのなかでもデイトナと呼ばれるモデルは、NASCARのホモロゲーションのために503台のみ生産された希少価値の高い車です。 この個体は1974年にオーナーのもとに渡ったのちに、いつの日からかそのまま放置されていましたが、ノーマル仕様であることから、約1000万円のプライスで売却されました。 ランボルギーニ ミウラ(P400S) 2019年には1969年式のランボルギーニ ミウラ(P400S)が、ドイツの納屋で発見。1966年にランボルギーニが発売したミッドシップスーパーカー、ミウラ(P400)の改良モデルであり、わずか140台のみが生産されました。 発見されたミウラは、2015年までは走行できる状態を維持していましたが、オーナーが亡くなったことで、そのまま2019年まで納屋に眠ることになったようです。 室内および、エンジンルームも埃で汚れ、コンディションはいまいちかと思われましたが、オークションに出品した際は約1億7396万円もの価格で落札されました。 フェラーリ 365GTB/4 デイトナ 珍しいことに、日本でも納屋物が見つかっています。それが、2017年に岐阜県の納屋からフェラーリ 365GTB/4 デイトナが発見されました。 365GTB/4 デイトナはフェラーリのスポーツクーペで、1968年から1973年まで製造。しかし、発見されたモデルは限定6台のアルミボディタイプのなかでも、たった1台だけ製作された(残り5台はレースカー仕様)公道仕様のデイトナだったのです。 高温多湿な日本で放置されながらも、劣化が少ない状態で発見されたこのデイトナは、非常に貴重なモデルということもあり、オークションでは約2億3500万円ものビッグプライスで落札されました。 納屋物のレストアはお金と時間がいくらあっても足りない 予期せぬ場所で眠る納屋物ですが、再び動くようにするには骨が折れる場合がほとんどです。 納屋物は基本的に数十年単位で放置されているので、ボディやフレーム部にはサビが発生しています。エンジン内部もオイルが潤滑しないため、各摺動部は固着したりサビ付いたりしていることも。また、納屋内部の湿気によって室内にはカビが生えたり、ネズミに配線が千切られていたりということもあります。 破格のプレミア値がつく納屋物ですが、こういった箇所をすべて修理し、元通りに復帰させるためには、途方もない時間と費用がかかるのは避けられないでしょう。 まとめ 数十年の年月を経て、再び人々の前に姿を現す納屋物はロマンの塊のような存在です。 今回紹介した車種以外にも納屋物は多数発見されており、そのどれもが車好きにはたまらない往年のスーパーカーやクラシックカーが名を連ねています。それだけに納屋物の価値は非常に高く、多少状態が悪くとも高額の取引が行われることが多いのです。 自動車として復帰させる場合は、膨大な時間と費用をかける覚悟が必要ですが、過去の名車が再び動き出す姿は、何にも変えられない感動があることでしょう。 旧車を買い続けて20年以上!目利き鑑定士の納得買取なら旧車王https://www.qsha-oh.com/ [ライター/増田真吾]
免許の自主返納制度は、自分が運転に不安を感じたり高齢で事故のリスクが高くなったりした際に、自主的に免許を返納できる制度です。免許を自主返納した後、問題となるのは自分の身分証をどうするかではないでしょうか。今回は、免許返納後にもらえる運転経歴証明書の特徴や受け取り方法などについて詳しく解説します。 運転経歴証明書は身分証明書になる? 免許を返納し、必要な手続きを踏むことで運転経歴証明書を受け取ることができます。運転経歴証明書は運転免許のように身分証明書として使用できます。ただし、銀行や各サービスによっては運転経歴証明書を利用できないため、事前に確認が必要です。 免許返納と同時に運転経歴証明書を受け取る方法 運転経歴証明書を免許返納と同じタイミングで受け取る方法について解説します。 手続き方法 免許を返納しただけでは運転経歴証明書はもらえません。運転経歴証明書を受け取るためには、別途申請が必要です。運転免許が有効期間内であれば免許返納と同時に申請できます。 申請先は、運転免許試験場や運転免許更新センター、警察署などです。必要書類と申請書を提出し、内容に問題がなければ運転経歴証明書が交付されます。交付にかかる期間は自治体や申請先で異なりますが、運転免許試験場であれば即日、運転免許更新センター・警察署の場合は2週間程度で交付されることが多いようです。 必要書類 必要書類は運転免許証と申請用写真1枚です。運転免許試験場で申請する場合は、申請用写真か試験場で撮影した写真のいずれかを選択できます。また、手数料1,100円がかかるので忘れずに持参しましょう。 5年以内に免許返納しており運転経歴証明書を受け取る方法 5年以内に運転免許を返納しており、新たに運転経歴証明書を受け取る方法について解説します。 手続き方法 既に運転免許を返納している場合は、申請できるのは運転免許試験場のみとなります。運転免許更新センター・警察署では申請できません。必要書類の提出が必要な点は相違ありません。申請から交付までにかかる期間は、基本的に即日です。 必要書類 必要書類は、住民票の写しやマイナンバーカードなど申請者の住所・氏名・生年月日が確認できる書類と申請用写真です。また、手数料が1,100円かかります。 身分証明書として使える書類 運転免許や運転経歴証明書の他にも、身分証明書として使える書類はあります。どの身分証が使えるのかは提出先によって変わりますが、ここでは主要なものを一覧で紹介します。 ・パスポート・在留カード・個人番号カード(マイナンバーカード)・特別永住者証明書・教員資格認定証 これらの身分証明書は1つのみでも有効となる場合が多いです。運転経歴証明書がない場合はこれらを身分証明書として使うとよいでしょう。
トヨタ ハイラックスは現行の国産車で唯一残っているピックアップトラックです。 商用車のイメージが強かったハイラックスですが、いまやその力強い外観や快適性が一般ユーザーにも受け入れられ、シリーズ累計で約2000万台を売り上げるほどの人気を見せています。 今回はそんなハイラックスの歴史について順を追って紹介していきましょう。 現行で8代目になるハイラックスシリーズ ここでは50年以上もの歴史を重ねてきているハイラックスシリーズについて、1968年の初代モデルから紹介していきます。 日野自動車との共同開発で生まれた初代 初代ハイラックスはトヨタの「ライトスタウト」と、日野自動車の「ブリスカ」の統合モデルとして1968年3月に登場。トヨタが企画し、設計と組み立ては日野自動車で行われました。 エンジンは1.5リッターの直列4気筒を搭載し、グレードは通常の「スタンダード」と快適仕様の「デラックス」をラインナップ。1969年4月には、荷台長を2,250 mmに延長したロングボディタイプも追加されています。 また、当時のアメリカ市場では、まだハイラックスではなく「トヨタ トラック」の名で販売されていました。 快適面や安全面が考えられた2代目 1972年5月に発売した2代目は標準の1.6リッターエンジンにくわえ、2.0リッターエンジンを搭載し、高速道路での走行を考慮した「ハイウェイ」が新たに設定されました。 同時に「ハイウェイ」はハイラックスとしては初のフロア3速ATも搭載。また、全グレードでマスターバック付タンデムマスターシリンダー式ブレーキのほか、荷物の積載で変化する車高を感知し、前後の制動力分配を調節するロード・センシング・プロポーショニング・バルブなどを採用し、2代目は安全面も大きく進化しています。 バリエーションが広がった3代目 1978年9月に登場した3代目は、アメリカのようにピックアップトラックを乗用車代わりやレジャーでの使用を提案し、現在のSUVブームを先取りしたようなモデルです。 フロントサスペンションは従来のダブルウィッシュボーン式のまま、コイルスプリングからトーションバーに変更。デラックス以上のグレードには、フロントディスクブレーキが標準採用されています。 また、1979年10月にはハイラックス初の4WD、同年12月に2.2リッターディーゼルエンジン搭載モデルを追加。さらに、1981年10月には2列シートの「ダブルキャブ」を加え、ラインナップの拡充が図られたモデルです。 ハイラックスサーフを生み出した4代目 1983年11月に発売した4代目は、純粋なフルモデルチェンジの「コンフォタブルシリーズ」と、それまでの3代目を継続生産させた「ポピュラーシリーズ」の2車種で展開。コンフォタブルシリーズの4WDモデルには、新設のボディが用意されました。 そして、1984年5月にはトヨタの元祖SUV「ハイラックスサーフ」が登場。ステーションワゴン化された広い居住空間と荷室スペースを確保し、既に始まっていたRVブームに対応することで人気を博しました。 乗用車色を強めた5代目 5代目は「強力、強靱、快適」をコンセプトとして掲げ、1988年9月に発売。曲線を多く使った内外装により、さらに乗用車ライクな見た目になりました。 商用車仕様の2WD車、レジャー仕様の4WD車といったように、5代目は駆動方式でキャラクターを差別化し幅広いニーズに対応しています。 また、1989年にはフォルクスワーゲンと提携し、OEM車として「フォルクスワーゲン タロー(太郎)」が欧州で発売されました。 RVブームに乗って一般層に広く受け入れられた6代目 1997年9月に発売した6代目では、これまでのビジネスユーズに加え、レジャー使用を前提にした「スポーツピックアップ」を新たに設定。室内高及び室内長を拡大し静粛性も高めたことで、乗用車としての快適さを飛躍的に向上させています。 さらに後部に2名分の補助シートを備えつつ、広大な荷室を確保した「ワイドボディエクストラキャブ」も新設。バリエーションが用意されたとともに、当時のRVブームもあって非常に高い人気を獲得し、令和の現在でも高い支持を獲得しています。 全世界180か国以上に普及した7代目 2004年8月に登場した7代目ですが、タイ、南アフリカなどの新興国向けに生産された世界戦略車であるため、日本国内では販売されませんでした。 商用車を乗用として使用する地域向けに生産された7代目は、先代よりもボディを拡大し、さらに広い室内空間と居住性を実現。この7代目をきっかけに、ハイラックスは全世界に普及し、世界180か国以上で生産・販売されることになります。 販売2か月で年間売上目標台数を突破した8代目 現行モデルの8代目は、2015年に海外で発売を開始し、日本では2017年9月に導入されました。6代目から約13年の空白期間を経て登場した8代目は、7代目同様、全長5,335mm、全幅1,855mmと大柄なボディサイズを採用。ボディ展開は4ドアのダブルキャブのみ、エンジンは2.4リッターディーゼルターボ「2GD-FTV型」を搭載し、先進的な外観や快適な乗り心地を実現しています。日本市場への復活という話題性と、現在も続くSUVブームの波に乗り、発売直後には月販目標台数2,000台の2倍となる約4,000台を受注。(トヨタ発表)国産で唯一のピックアップトラックとして、不動の地位を確立しています。 ハイラックスの中古車市場 そんなハイラックスですが、中古車市場はどうなっているのでしょうか。現在も人気の高い6代目に的を絞り、大手中古車サイトでの在庫を調べてみました。 記事執筆時の2021年12月時点で在庫が103台残っており、車体価格は平均で168.5万円。最高額の個体では1998年式の4.7万km走行、ダブルキャブモデルで278万円のプライスでした。一方、旧車王の買取査定では、2001年式の8.1万km走行のダブルキャブで85万円となった事例があり、ハイラックスは年数が経っても高額買取が狙える車種だということがわかります。 まとめ 世界各国に認められた使い勝手の良さと、トラックとは思えないほどの快適性を持つトヨタ ハイラックス。 商用車と乗用車の2つの長所が組み合わさったハイラックスの需要は未だに高く、現行モデル発売時の購入ユーザーの6割が20代の男性だったというデータも出ています。 6代目ならばまだそれほど高騰しておらず、在庫も豊富。ピックアップトラックに興味を持ったのなら、ハイラックスはぜひ注目していただきた車種のひとつです。 [ライター/増田真吾]