旧車と名車が甦るメディア

旧車の魅力と知識

ハイラックスサーフは価格高騰&値上がりしている?旧車買取専門店が相場推移を解説
旧車の魅力と知識 2022.04.28

ハイラックスサーフは価格高騰&値上がりしている?旧車買取専門店が相場推移を解説

トヨタ ハイラックスサーフは、1984年〜2009年まで4世代にわたり販売されたSUVで、海外では「4Runner(4ランナー)」の名称で販売されています。そんなハイラックスサーフは、中古車市場で値下がりしにくく、車両の状態がよいものは新車販売価格以上の値段になることもあります。 今回は、ハイラックスサーフのモデル概要、中古車市場の動向や高くなりやすい車両の特徴について解説します。売却時期を検討している方は参考にしてみてください。 ハイラックスサーフとは ハイラックスサーフとは、ピックアップトラックのハイラックスをベース(2002年〜2009年の4代目はランドクルーザープラド)にしたSUVで、1984年〜2009年まで4世代にわたり販売されました。 初代(1984年〜1989年)は、ピックアップトラックのハイラックスの荷台部分にFRP製のキャノピーを載せたモデルです。1984年に4ナンバーのバンが登場し、1986年に5ナンバーのワゴンがデビューしました。 2代目(1989年〜1995年)は、ピックアップトラックのハイラックスをベースにしていることは変わらないものの、スチール製のワゴンになり、乗用車らしいスタイリングと室内空間となっています。 3代目(1995年〜2002年)は、ホイールベースとトレッドを拡大して、走行安定性や乗り心地を向上。また、5ナンバーサイズの標準ボディとオーバーフェンダーを装着したワイドボディの2種類を用意しました。 4代目(2002年〜2009年)は、ランドクルーザープラドと共通のコンポーネンツを使い、ボディサイズや室内空間を若干拡大しています。ベースとなる車両は変わったものの、デザインに台形のフロントグリルや根本の幅が広いCピラーなどを取り入れているため、ハイラックスサーフらしいスタイリングです。 日本では、1986年~2009年までの4世代でハイラックスサーフの販売が終了となりましたが、海外では「4Runner」として現在も継続して販売されています。 ハイラックスサーフの価格は高騰している?     ハイラックスサーフは、2023年10月頃から価格が高騰しています。特に2024年3月頃から大幅に上昇しており、2024年9月現在は半年前より15万〜30万円程度の高値での売却が期待できます。 ハイラックスサーフの高騰の背景には、国内外でのピックアップトラックやSUVの人気上昇があります。優れた耐久性と高いオフロード性能により、特にアウトドア思考のユーザーや悪路走行が必要なユーザーから支持されています。 また、当初よりは落ち着いているものの、半導体不足により新車の生産が遅れていることも価格が高騰している理由の1つだと考えられます。 ハイラックスサーフの現在の買取相場 ハイラックスサーフの買取相場は、下記のとおりです(2024年9月現在)。 【60系(初代)】1983年〜1989年 グレード 買取相場 SR 5万~130万円 SSR 5万~130万円 SSR リミテッド 5万~130万円 【130系】1989年〜1995年 グレード 買取相場 SSR 5万~120万円 SSR-G 5万~120万円 SSR-V 5万~120万円 SSR-X 5万~120万円 SSR リミテッド  5万~120万円 【185系】1995年〜2002年 グレード 買取相場 SSR-G(3.4L ガソリンモデル) 5万~50万円 SSR-G(2.7L ガソリンモデル) 5万~220万円 SSR-G(ディーゼルターボモデル) 5万~120万円 SSR-X(3.4L ガソリンモデル) 5万~50万円 SSR-X(2.7L ガソリンモデル) 5万~220万円 SSR-X(ディーゼルターボモデル) 5万~120万円 SSR-V(2.7L ガソリンモデル) 5万~220万円 SSR-V(ディーゼルターボモデル) 5万~120万円 【215系】2002年〜2005年 グレード 買取相場 SSR-G(4.0L ガソリンモデル) 50万~200万円 SSR-G(3.4L ガソリンモデル) 20万~120万円 SSR-G(2.7L ガソリンモデル) 10万~120万円 SSR-G(ディーゼルターボモデル) 5万~100万円 SSR-X(4.0L ガソリンモデル) 50万~200万円 SSR-X(3.4L ガソリンモデル) 20万~120万円 SSR-X(2.7L ガソリンモデル) 10万~120万円 SSR-X(ディーゼルターボモデル) 5万~100万円 SSR-X アメリカンバージョン 10万~120万円 SSR-X リミテッド 10万~120万円 ハイラックスサーフは、純正の状態でも高く売却できるものの、カスタマイズされた車輌の方が高値がつく傾向にあります。特に、下記のカスタマイズがされた車輌は、オフロード性が強化されるうえに見た目の迫力も増すため、より高く売却できるでしょう。 ・215系:リフトアッププラスオールテレーンタイヤ・185系:ナローボディに変更した4Runnerスタイル また、130系も高い人気を誇り、年式を問わず高値で取引されています。 価格が高くなりやすいハイラックスサーフの特徴 ハイラックスサーフの買取相場は高騰しているものの、どのような状態のものでも高値で売却できるわけではありません。少しでも高くハイラックスサーフを売却するために、買取価格が高くなりやすいハイラックスサーフの特徴について、詳しく見ていきましょう。 こまめにメンテナンスをしている こまめにメンテナンスされ、外装や内装がきれいな状態で、いつでも不具合なく動かせるコンディションのハイラックスサーフは、高く評価されやすいでしょう。 ハイラックスサーフは、最低地上高が高いSUVであるため、アウトドア用品を載せて、未舗装路を走り抜けて休日のレジャーを楽しめるモデルです。砂利道やぬかるんだ道を走行したり、アウトドアで使う道具を載せたりすると、外装や内装に汚れが付着します。高い価格で売却するためには、これらの汚れが染み付かないうちに落とし、きれいな状態を維持しておくことが大切です。 また、エンジンやトランスミッション、サスペンションなど足まわりといった機械系のメンテナンスがされていると価格が高くなりやすいです。 売却時に高い評価をされるためにも、定期的に外装・内装・機械系のメンテナンスをしておきましょう。 カスタムされている185系 カスタムされている185系は、買取価格が高くなる傾向にあります。 特に、185系の定番カスタムである「4Runner スタイル」は人気があるため、高く売却できるでしょう。4Runner スタイルは、ナローボディーに変更されたカスタムです。 ナローボディーとは、オーバーフェンダーがないボディ形状のことで、変更するには高度な技術が必要です。具体的には、オーバーフェンダーやドアパネルなど、車輌全体にわたる複数の樹脂製パーツを取り外す必要があります。 また、各パーツを取り外した際、100箇所にもおよぶ取り付け穴が露出するため、これらをスムージング処理して丁寧に仕上げなければなりません。 このように手の込んだカスタマイズが施された185系は、独自性と高品質な仕上がりから、価格が高くなりやすい特徴があります。

ハイエースの価格高騰は終わり?値崩れしてるって本当?中古車事情を解説
旧車の魅力と知識 2022.04.28

ハイエースの価格高騰は終わり?値崩れしてるって本当?中古車事情を解説

トヨタ ハイエースは、日本のみならず世界中で信頼される、人気のワンボックスカーです。そんなハイエースは、中古車価格が高騰し値段が下がりにくい状態が続いていました。しかし、中古車市場の変化によりさらなる値上がりは期待できないと言われています。 今回は、ハイエースのモデル概要や中古車市場の動向について解説します。ハイエースの売却を検討するときの参考にしてみてください。 ハイエースとは トヨタ ハイエースは1967年に登場し、日本をはじめアジア、中近東、オセアニア、アフリカ、中南米など世界中の国々で使用され、高い信頼性と広い室内や優れた使い勝手が高く評価されるワンボックスタイプのバンです。 2004年には200系4代目となり、広い室内と高い衝突安全性能を確保し、豊富なボディバリエーションや快適性・利便性を高める機能や装備などが採用されました。 2007年のマイナーチェンジ(2型)では、ディーゼルエンジン車に可変ノズル式ターボチャージャーを装備した高性能3.0L直噴ディーゼルターボエンジン(1KD-FTV型)を搭載し、さらに粒子状物質(PM)を浄化するDPR(Diesel Particulate active Reduction system)触媒を新たに採用しました。その結果、環境性能と動力性能を高次元で両立させることに成功しました。同時に、「平成17年(新長期)排出ガス規制」に対応できたのです。 2012年の一部改良では、盗難防止システムであるエンジンイモビライザーシステムが全車に標準装備となっています。 2013年のマイナーチェンジ(3型)では、フロントバンパーやグリル、ヘッドランプ、リヤコンビネーションランプなどの意匠を変更。また、一部グレードにガラスアンテナが採用されました。さらに、LEDヘッドランプ(ロービーム)や鋭角的なラインのアルミホイールを全車にオプション設定しています。 2017年の一部改良では、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P(後のToyota Safety Sense)」を標準装備し、安全性を向上。また、ディーゼル車は、2.8Lクリーンディーゼルエンジンの「1GD-FTV型」に変更し、6速ATを組み合わせたことで、従来型よりも燃費性能が向上しています。 2020年の一部改良では、車両後方のカメラ映像を映し出すデジタルインナーミラーが全車オプションとなり、車両を上から見たような映像をナビ画面へ表示するパノラミックビューモニターがAT車のオプションとして設定されました。また、オプティトロンメーターに4.2インチTFTカラーのマルチインフォメーションディスプレイを採用。視認性や利便性を向上させました。 2022年には、パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)を標準装備し、安全性能を高めています。 ハイエースは、これまでにマイナーチェンジや改良を繰り返しており、現代においても高い人気を誇ります。 ハイエースの価格はどう変動する? 日本のみならず世界各国で絶大な信頼と人気を誇るハイエースは「どれだけボロボロになっても値段がつく」とまで言われていました。中古車市場で高値で取引されている車両が多くみられましたが、今後のさらなる値上がりは期待できないでしょう。詳しい理由は、この後説明します。 ハイエースはもう値上がりしない? 所謂「旧車バブル」でハイエースの価格は高騰していました。しかし、そのバブルが崩壊するのも間もなくと言われています。新型コロナウイルスの蔓延による外出の自粛で、旧車や腕時計、骨董品など、目で見るだけでも楽しめるものにお金をつかう方が増えました。この消費行動の変化が、旧車の価格高騰にも大きな影響を与えたと言われています。しかし、昨今では外出の自粛要請も緩和されて人々の生活は元に戻りつつあり、コロナ禍で価格が高騰したものがどんどん値下がる可能性があります。事実、アメリカの中古車販売大手の「カーバナ(Carvana)」の株価は、新型コロナウイルス流行初期に比べて99%も下落しました。(※2022年12月時点)日本にとっても決して対岸の火事とは言えません。ハイエースの売却をご検討されているのであれば、値下がり前の今がチャンスです。 価格が高くなりやすいハイエースの特徴 さらなる価格高騰は期待できないとお伝えしましたが、そんな中でもどんな車両に高値がつくのでしょうか。価格が高くなりやすいハイエースの特徴を紹介します。 こまめにメンテナンスをしている こまめにメンテナンスしているハイエースは、売却するときの価格が高くなりやすいです。また、外装や内装の装備が充実しているハイエースは、売却するときに高く評価される傾向にあります。 さらに、エンジンやトランスミッションなどの機械系の手入れがされ、いつでも不具合なく動かせる状態になっていると高評価されやすいです。 加えて、カスタマイズされているハイエースであってもメンテナンスが行き届いていれば価値が高まります。 内装と外装が魅力的な「ハイエースバン200系4型」 ハイエースバン200系4型は、スタイリッシュになったスタイリングや利便性を高める装備が充実していることから、高い価格になりやすいです。 ハイエース200系は、2013年のマイナーチェンジで4型になりました。 外装では、フロントバンパーとグリル、ヘッドランプ、リヤコンビネーションランプなどの意匠を変更しています。また、一部グレードにガラスアンテナを採用しました。さらに、LEDヘッドランプ(ロービーム)や鋭角的なラインのアルミホイールなどをオプション設定しています。 内装は、エアコンのボタンやダイヤルなど、センタークラスターパネルの意匠を変更。平均燃費や外気温度などの情報を表示するマルチインフォメーションディスプレイを全車に標準装備しています。 ハイエースバン200系4型は、外装・内装のデサイン変更によりスタイリッシュなスタイリングになり、充実した装備によって利便性がよくなったことが評価され、中古車市場で価格が高くなりやすいと言えるでしょう。 ディーゼルエンジンが大幅改良された「ハイエースバン200系2型」以降 ハイエースバン200系2型以降のディーゼルエンジン搭載モデルは、環境性能と動力性能を両立させていることから高く評価されています。 ハイエース200系は、2007年のマイナーチェンジで環境性能と動力性能を両立したディーゼルターボエンジン(1KD-FTV型)を搭載。2017年には2.8Lクリーンディーゼルエンジン(1GD-FTV型)を搭載し、6速ATを組み合わせたことで、従来よりも燃費性能を向上させました。 ディーゼルエンジンは、トルクが太く、重量がある時でも力強い走りをすることが特徴です。ハイエースは、多くの荷物を載せたり、キャンピングカーに架装したりする場合があるため、パワフルなディーゼルエンジンの方が高い評価になることがあります。 ハイエースを売るなら実績・知識豊富な業者へ 使い勝手のよいバンとして世界で広く愛されているハイエース。1967年の発売開始から、たくさんのモデルがリリースされました。それぞれに特徴が異なり、市場価値にも差があります。 売却を検討する際には、モデルごとの価値の違いをしっかりと理解している業者を選びましょう。どんな歴史をもち、それぞれどういった部分が長年愛されているのかを知っている買取業者であれば高額買取に期待できます。ハイエースはもちろん、さまざまな車、特に古いクルマに特化したサービスに査定を依頼するのがおすすめです。

WRX STIの価格は高騰している?旧車買取専門店が相場推移を解説
旧車の魅力と知識 2022.04.28

WRX STIの価格は高騰している?旧車買取専門店が相場推移を解説

スバルのスポーツモデルとして人気の「WRX STI」は、スバルの名機「EJ20型」エンジンを搭載した高性能車です。2019年の「EJ20ファイナルエディション」を最後に生産を終了しました。今回は、スバル WRX STIの概要と中古車の相場について解説します。売却する時期を検討するときの参考にしてみてください。 WRX STIとは スバル WRX STIの原型は、1992年にデビューした初代インプレッサに設定された高性能スポーツモデルです。世界ラリー選手権(WRC)の参戦車両として、全輪駆動(AWD)や強化サスペンション、スバルの名機としても有名な2.0L水平対向4気筒DOHCターボ「EJ20型」を採用し、高い動力性能を実現しました。 2000年には、2代目へフルモデルチェンジしました。2代目では「丸目」「鷹目」「つり目」とフェイスリフトしていったことが特徴です。2007年には3代目へフルモデルチェンジし、5ドアハッチバックのWRX STIとなります。 2010年には車種名が「インプレッサWRX STI」から「スバルWRX STI」へ変更され、2014年に別車種として独立します。 2019年には、外装や内装に特別な装備を採用した555台限定の「EJ20ファイナルエディション」を発売。「EJ20ファイナルエディション」を最後に、名エンジン「EJ20型」を搭載したスポーツモデルの生産が終了しました。 スバル WRX STIは、どのモデルでも名機として知られる2.0L水平対向4気筒ターボ「EJ20型」エンジンを搭載しています。「EJ20型」エンジンを搭載した高性能スポーツモデルである「スバル WRX STI」は、現在でもスバルファン(スバリスト)をはじめ、スポーツカーファンから支持され、日本のみならず海外でも人気の名車です。 WRX STIの価格は高騰している? WRX STIの価格は、高い水準でキープを続けています。これは、スバルのスポーツモデルとして日本のみならず世界各国で人気があるためでしょう。日本のスポーツカーは世界各国で高い人気を誇り、2024年9月時点で衰退の兆しはありません。そのため、しばらくはWRX STIの価格は高値で推移すると考えられます。 WRX STIの現在の買取相場 WRX STIの買取価格は300万円以上となる場合が多く、車輌の状態やグレードなどによっては600万円以上の値段がつくことも珍しくありません。実際の買取価格は査定しなければわからないため、所有しているWRX STIの価格が気になったときは査定を依頼しましょう。 WRX STIを高く売るにはどうすればよい? 価格が高くなりやすいWRX STIには、どのような特徴があるのでしょうか。ここからは、WRX STIを高く売るためのポイントについて解説します。 こまめにメンテナンスをする 高性能スポーツモデルのWRX STIは、メンテナンスが行き届いていると価格が高くなりやすいでしょう。 外装や内装をきれいな状態にしておくだけでなく、エンジン・トランスミッション・サスペンション・ブレーキなど走行に関わる機械系をしっかりと手入れをしておくことが重要です。 そのため、法定点検や定期的な部品交換などを確実に実施しておくだけでなく、予備整備も含めた点検やパーツ交換もしておきましょう。 S208は性能の高さや専用装備をアピールする 100台限定で販売されたWRX STI S208は、台数が限られているうえに専用装備が装着された高性能スポーツモデルであるため、高い価格になりやすいです。 WRX STI S208は、2017年10月25日に発表された限定モデルで、Sシリーズ史上最高の性能と質感を両立した究極のドライビングカーを実現するため、スバルとSTIが共同でエンジンや足まわりを専用開発し、外装・内装にも専用装備を追加しています。 販売台数は、後述する「S208 NBRチャレンジパッケージ」を含めて限定450台。台数の内訳は、「S208」が100台、「S208 NBRチャレンジパッケージ」が350台となっています。 「S208」の装備は、STI専用サスペンション、STI専用BBS19インチホイール、ブレンボ製ブレーキ(前後)、STI製プッシュエンジンスイッチやSTI製本革巻MTシフトノブ&シフトブーツ、STI製RECAROバケットタイプのフロントシートなどです。 S208 NBR チャレンジパッケージ カーボンリアウィングは希少性をアピールする S208 NBR チャンレジパッケージ カーボンリアウィングは、台数が限られたスポーツモデルで、WRX STIが参戦し続けているニュルブルクリンク24時間レースを想起させることから、中古車市場で高い評価を得ています。 2017年10月25日に350台限定で販売された「S208 NBR チャンレジパッケージ カーボンリアウィング」は、Sシリーズ史上最高の性能と質感を実現している「S208」に、S208ロゴ入りのドライカーボンリヤスポイラーを採用したモデルです。 査定依頼の際は希少性をアピールすることで、正当な評価を受けやすくなります。 タイプRA-Rは希少性や運動性能をアピールする WRX STIのタイプRA-Rは、329psを発生するEJ20ボクサーエンジンや軽量化されたボディにより運動性能が高められたスポーツモデルで、500台限定で販売されたことから、中古車市場で高い価格で取引されています。 「軽さ」「速さ」「愉しさ」をテーマに、車の本質である「走る・曲がる・止まる」を突き詰めたSTI創立30周年記念のコンプリートカーとして販売されました。軽量化パーツの採用やパーツの取り外しによって、ベースであるWRX STIより約10kg軽く、「S208」より約30kgの軽量化を実現しています。また、エンジンは「S208」にも搭載された「EJ20バランスドBOXER」を採用していることが特徴です。 査定の際は、希少性や運動性能をアピールすることで、正当な評価を受けやすくなります。 EJ20ファイナルエディションは「EJ20型」最後のモデルであることをアピールする WRX STI「EJ20ファイナルエディション」は、555台限定で販売されました。特別装備が充実した「EJ20型」エンジンを搭載する最後のモデルであるため、中古車市場で高い価格で取引されています。 エクステリアは、世界ラリー選手権(WRC)で活躍したマシンを彷彿させるゴールド塗装のBBS19インチ鍛造アルミホイール、STIのコーポレートカラーであるチェリーレッドのアクセントカラーを採用したフロントグリルやリヤバンパーなどを装備。 インテリアは、ウルトラスエード巻きステアリングホイールやシルバーのフロント・リヤ3点式シートベルトなどが装着されています。「EJ20ファイナルエディション」は、「EJ20型」エンジン搭載車の集大成となる特別なモデルです。 約30年間にわたりスバルのスポーツモデルを支えてきた「EJ20型」最後のモデルであることから、販売が終了し、時間が経過した今でも高い人気を誇ります。            

AT車をMT車にスワップ!費用の目安と後悔しない為の注意点とは
旧車の魅力と知識 2022.04.27

AT車をMT車にスワップ!費用の目安と後悔しない為の注意点とは

AT車は楽チンだけど、運転を楽しむなら断然MT!という車好きの方も多いはず。しかも、現在中古で売られているスポーツカーの相場を見ると、MT車の価格は年々高騰。 AT車を買ってミッションをMTに交換する方が安くなるのでは?と考える方も少なくないかもしれません。今回はそういった方達の為にスワップに掛かる費用の目安や注意点を説明します。 昔は安かったはずのMT車が高騰している理由は? MT車のシフト操作は、車好きにとってこの上なく楽しいもの。発進からシフトアップ、ダウンなど、ダイレクトに車を動かす感覚は、MT車ならではの醍醐味です。運転好きならば、やはりMT車を購入したくなるものですが、新車で販売されているMT車は少なくなり、中古車の価格も高騰し続けています。 その理由は単純で、流通している車体の数が少ないから。ATの性能は年々進化し、いまやスーパーカーはATの設定しかありません。一般的な車でもMTを購入するのは根っからの車好きで、ごく一部のスポーツモデルを除き新車で販売される車のほとんどがATなのです。 新車で販売されるMT車か減れば、当然時を追うごとに市場に出回るMT車の台数は減っていきます。しかし、スポーツカー好きやMT車好きは多く、一定の需要は維持していることから、供給量(流通量)とのバランスが取れず価格が高騰している状況です。 ベース車両によって費用は大きく異なる MT車が買えないのであれば、ATを乗せ換えてしまえばいい!となりますが、実際に載せ替えるとなるとどの程度の費用が必要なのかについてご紹介します。 乗せ換えの情報が多い車種の場合、費用は部品代などを含めて大体「50~80万円」前後で可能です。ただし、それはあくまで最小の費用感であり、乗せ換えをする車両によって制作費用(工賃)は大きく変わってきます。 費用が変わる理由は、車種によって必要な作業が増えるから。費用の違いに大きく関わるのは、1. ATの設定しかない車体に別車種のミッションを流用して乗せ換える場合2. ECUの書き換えor交換が必要な場合3.新型車で情報が少ない場合が挙げられます。 1.の場合は、フロアパネルの加工やプロペラシャフトの交換など、動力伝達装置の加工が必要になってくる場合が多く、2.のECU書き換えor交換も必要になってくるため総額で「150万円」くらい、もしくはそれ以上掛かる場合もあります。2.の場合は、コンピューター制御が多い最近の車両に多いパターン。この場合は乗せ換え代+ECU書き換え工賃で考えて「100〜120万円」程度で考えておきましょう。3.の場合の新型車は、流用できるミッションを調べたりするところから始まり、乗せ換えも一筋縄ではいかないことがあるので費用の想定が難しく、かなり高額になることを覚悟しなければなりません。 このように、一概に「ATからMTへの載せ替えはこの位」と言い切れないのは、どんな車種をベースにするかによって、必要な部品点数と作業の手間が大きく異なるためです。 部品が手に入らない場合は費用も手間もさらに掛かる 乗せ換えに使用する部品を中古で我慢すれば、部品代を抑えることができます。しかし、乗せ換え後すぐに故障してしまうと余計に修理代が掛かることもあるため、可能ならば新品部品かリビルト部品を使用するのがおすすめです。 ところが、古い車になると新品部品もリビルト部品も販売されていない、または部品自体が少ないため高値で販売されていることも少なくありません。この場合、多少費用は掛かりますが、中古のミッションを購入後、ショップでオーバーホールしてもらって乗せ換えをすれば、すぐに壊れるといった不安は解消できます。 また、中古部品が出回っていない場合は、業者でイチから部品を制作してもらう「ワンオフ」も選択肢のひとつ。ただ、かなり高額になるため部品を所有している人を見つけるか、中古が出てくるまで気長に待つしかありません。 もし、ショップで部品がないと言われた場合、他のショップや解体屋さんを巡ってみると、在庫として所有している場合もあるので1店舗で諦めず複数店回ってみましょう。 AT→MTは構造変更が必須 構造変更とは、車の寸法や構造を大きく変更する際に行わなければならない手続きです。構造変更の範囲は、原動機(エンジン)の型式変更、ブレーキ方式の変更、車体の寸法など多岐に渡ります。 通常では車検に通らないような改造をしてしまった場合でも、保安基準に適合するかを検査し、合格すれば「公認車」として堂々と走ることが可能。もちろん、改造した部分に不具合や損傷などがなければ、その後の車検も問題なく合格できます。 もし、構造変更の手続きをしなかった場合は、違法改造車扱いになり「6か月以下の懲役または30万円以下の罰金」が課せられるため、公道で運転してはいけません。構造変更の手順は、運輸支局に車検証や改造した部品の車検対応証明書、強度計算書などの書類とともに構造変更届を提出します。 晴れて書類審査に合格したら、約1週間後に車両を車検場に持ち込み検査を受けます。すべての検査に合格すると「公認車検車」として認められ、構造変更は完了です。個人で手続きするのは手間が掛るだけでなく、専門的で高度な知識が必要なため、手数料を払ってでも乗せ換えをやってもらったショップにお願いした方がいいでしょう。 まとめ ATからMTへの載せ替えは、手間と費用がかなり掛かります。それでもATからMTに載せ替えたい方は、部品調達から構造変更まですべてを行ってくれるショップに依頼することをおすすめします。また、ショップに依頼する際は載せ替え費用だけで決めるのではなく、さまざまな車種の載せ替えを数多くやってきた豊富な実績を持つショップに依頼することも重要です。 そして、ATの中古車を購入してMT化する場合は、その車種の載せ替えに掛かる費用をあらかじめショップに相談し、MTの中古車の価格と比較するようにましょう。

ステージアの価格高騰はもう終わり!?ステージアの概要と中古車事情を解説
旧車の魅力と知識 2022.04.26

ステージアの価格高騰はもう終わり!?ステージアの概要と中古車事情を解説

人気が高いスカイラインのDNAを受け継いでいるステージア。現在は生産が終了しており需要が高くなっています。そんなステージアの中古価格を気にされている方も多いのではないでしょうか。今回は、最新の中古車市場の動向をふまえて、ステージアの価格について解説します。 ステージアとは ステージアは、1996年に日産が発売したFRステーションワゴンです。同社のスカイラインやローレルと同じシャーシを採用されています。ステージアは当時、日産の最上級ワゴンとして販売され、優れた走行性能や使い勝手の良さが高く評価されました。ステージアには、2.5L直6ターボが搭載された4WDの「RS FOUR」や、2.5L直6搭載の高スペックな「25X」、2.0L直6搭載の基本のグレード「20G」などさまざまなグレードがラインナップされています。 ステージアの価格は下がっていく!? ステージアは、スカイラインのDNAを受け継いでおり、高い人気を誇るクルマです。一時期は約15万円〜約670万円と、時には中古車価格が新車を上回っていました。しかし、今後の中古車市場の動向を鑑みると、このまま高騰していくとは言い難いようです。 ステージアはもう値上がりしない? 所謂「旧車バブル」でステージアの価格は高騰していました。しかし、そのバブルが崩壊するのも間もなくといわれています。新型コロナウイルスの蔓延による外出の自粛で、旧車や腕時計、骨董品など、目で見るだけでも楽しめるものにお金をつかう方が増えました。この消費行動の変化が、旧車の価格高騰にも大きな影響を与えたと言われています。しかし、昨今では外出の自粛要請も緩和されて人々の生活は元に戻りつつあり、コロナ禍で価格が高騰したものがどんどん値下がる可能性があります。事実、アメリカの中古車販売大手の「カーバナ(Carvana)」の株価は、新型コロナウイルス流行初期に比べて99%も下落しました。(※2022年12月時点)日本にとっても決して対岸の火事とはいえません。売却をご検討されているのであれば、値下がり前の今がチャンスです。 価格が高くなりやすいステージアの特徴 続いて、価格が高くなりやすいステージアの特徴を解説します。 こまめにメンテナンスをしている こまめにメンテナンスをしているステージアは、価格が高くなりやすいでしょう。こまめにメンテナンスされている車は、良好な状態を保てるため、本来のパフォーマンスを発揮できます。本来のパフォーマンスが発揮できる車であれば、販売先でメンテナンスや修理する必要がないため、マイナス査定になりません。査定金額を下げないために、ステージアのメンテナンスをこまめに行いましょう。 RB26エンジンを搭載した「260RS」 RB26エンジンを搭載した「260RS」は、価格が高くなりやすいでしょう。260RSは、スカイラインGT-Rの2.6L直列6気筒エンジンやドライブトレイン、足回りが移植されたグレードです。GT-Rと同等の性能を持っているため、走行性能を求める層から厚い支持を得ています。中古車価格が値上がりしているので、260RSの盗難被害も増えています。 スポーツチューンやエアロパーツが施されている スポーツチューンやエアロパーツが施されているステージアは、価格が高くなりやすいでしょう。ステージアは、スポーティーなイメージが強く、スポーツチューンやエアロパーツが施されているカスタムカーが多く出回っています。中古車市場でカスタムされたステージアの価格が上がっており、中には200万円以上で価格が付いたケースもあります。  

FJクルーザーは価格高騰&値上がりしている?旧車買取専門店が相場推移を解説
旧車の魅力と知識 2022.04.26

FJクルーザーは価格高騰&値上がりしている?旧車買取専門店が相場推移を解説

FJクルーザーは、2010年~2018年まで販売していた本格派SUVです。中古車市場でじわじわと値上がりを続けていたFJクルーザーですが、今後はどのように価格が変動していくのでしょうか。FJクルーザーの概要や中古価格について紹介します。 FJクルーザーとは トヨタ FJクルーザーは、2006年からアメリカで販売されていた本格派SUVで、2010年に日本へ正式導入されました。エクステリアは、丸型のヘッドライト、フロントグリル内の「TOYOTA」ロゴなどによって、個性的なスタイリングとなっています。また、観音開きドアを採用し、2ドアに見えるものの、リアシートへのアクセスがしやすいのも特徴です。パワートレインは、4.0LのV6エンジンに5速ATが組み合わされ、駆動方式はパートタイム4WDとなっています。 当時の新車販売価格は、約315万円〜約350万円。ボディサイズは、全長4,635mm、全幅1,905mm、全高1,840mmと大柄なサイズで実物を目の前にすると迫力があります。 グレードは、基準となる「ベースグレード」、ボディ同色のドアトリム加飾やメタルカラーで加飾した大型シフトノブなどを採用した「カラーパッケージ」、ビルシュタイン製ショックアブソーバーやリヤデフロックなどを標準装備する「オフロードパッケージ」の3グレードを用意。 2011年には、カラーコーディネートされた「ブラックカラーパッケージ」と「レッドカラーパッケージ」を新たに設定しています。2017年には、特別仕様車の「ファイナルエディション」を発表しました。 ファイナルエディションは、特別設定色の「ベージュ」をボディ、シート表皮、センタークラスターガーニッシュなどを採用し、内外装の随所にブラック塗装を施した特別なモデルです。また、20インチアルミホイールやサイドステップなど、特別装備が充実しています。FJクルーザーは、2017年のファイナルエディションを最後に2018年に販売を終了しました。 FJクルーザーの価格は高騰している?     FJクルーザーの価格は、2024年3月から上昇傾向にあります。これは、近年のSUVブームや新車供給の遅れなどの影響によるものです。(2024年9月時点の情報) また、FJクルーザーは2018年1月末に生産が終了しており、希少価値が高いため中古車市場での需要が増加しています。下記によりアウトドア愛好家から人気が高いことも、価格が上昇している理由の1つです。 ・独特のデザイン・優れた耐久性・高いオフロード性能 FJクルーザーの現在の買取相場     FJクルーザーの買取相場は下記のとおりです(2024年9月現在)。 型式・グレード 買取相場価格 GSJ15W FJクルーザー オフロードパッケージ 20万~350万円 GSJ15W FJクルーザー カラーパッケージ 20万~350万円 GSJ15W FJクルーザー ベースグレード 20万~350万円 GSJ15W FJクルーザー ブラックカラーパッケージ 20万~350万円 GSJ15W FJクルーザー ファイナルエディション 20万~400万円 FJクルーザーは、年式や走行距離だけでなく、パッケージ内容やカスタムによって評価が異なります。下記の状態も買取に大きく影響する要素で、車輌のコンディションが良好な場合は相場より高く売却できるケースもあります。 ・内外装・エンジン・サスペンション・ボディーフレーム また、FJクルーザーは国内外を問わずに高い需要があるため、低年式でも高い買取水準を維持しています。 FJクルーザーを高く売るにはどうすればよい? FJクルーザーの買取相場は高値で推移しています。より高く売るために、次のポイントを押さえましょう。 こまめにメンテナンスをする FJクルーザーは、その走破性の高さからキャンプやアウトドア向けの車として人気があります。山道など未舗装路を走行すると、車輌の下まわりやボディが汚れたり、草木が付着するため、汚れた場合には早めに取り除いてきれいに清掃しましょう。 また、悪路を走る機会が多いと、各パーツにどんどんダメージが蓄積されていきます。各種メンテナンスや法定点検も欠かさず実施し、見た目だけではなく性能面も良好な状態を保っておくと、査定時に高く評価されやすいです。 走行距離を抑える 一般的に走行距離が5万kmを超えると買取額が下がることが多く、FJクルーザーも5万kmを超えたノーマル車は、走行距離が5万km以下の車輌よりも買取額が低い傾向にあります。 ただし、リフトアップやグリルガード、インチアップなどのカスタマイズされた車輌は、走行距離が5万kmを超えていても高値で買い取られているケースがあります。

180SXの価格は高騰している?旧車買取専門店が相場推移を解説
旧車の魅力と知識 2022.04.26

180SXの価格は高騰している?旧車買取専門店が相場推移を解説

180SX(通称:ワンエイティ)は、高い人気を誇る日産のコンパクトFRスポーツカーです。ファストバックスタイルのクーペボディやリトラクタブルヘッドライトなどが特徴で、兄弟車であるシルビアと差別化されています。今回は、180SXの概要と最新の中古車事情、高い価格になる180SXの特徴について解説します。 180SXとは 日産 180SXは、1989年〜1999年まで販売されていた5ナンバーのコンパクトサイズのFR(フロントエンジン・リアドライブ)ファストバッククーペです。日産S13シルビアの兄弟車ですが、リトラクタブルヘッドライトやファストバッククーペスタイルにすることで差別化されています。 1989年に1.8Lターボエンジンを搭載したコンパクトスポーツとして販売を開始。1991年にエンジン排気量を2.0Lへアップし、中期モデルとなりました。1993年に兄弟車のシルビアがS14へフルモデルチェンジしましたが、180SXはフルモデルチェンジされることなく販売を継続。1994年に、グレード名を「タイプI/タイプII/タイプIII」から「タイプX/タイプR」という表記へ変更しています。 1996年以降は、自然吸気エンジンを搭載するグレード「タイプS/タイプG」を追加し、後期型になりました。最終的にターボエンジンの「タイプX/タイプR」と自然吸気エンジンの「タイプS/タイプG」の4グレードになり、1999年に販売を終了しています。 5ナンバーのファストバックFRスポーツカーである180SXは、扱いやすいボディサイズであることや駆動方式にFRを採用していることから、走り好きから支持され、現在では日産の名車として高い人気を誇ります。 180SXの価格は高騰している?     180SXの買取相場は、後期のタイプXを中心に右肩上がりの傾向が見られます。 相場が右肩上がりになっている理由は、従来からの180SX人気だけでなく、海外での市場の動向や経済の動向など、さまざまな要因によるものです。そのため、いつまで右肩上がりの状態が続くのかという点については予想が難しく、クルマそのものの人気や希少性、経済の動向などをチェックしながら売却するタイミングを見極める必要があるでしょう。※2024年9月時点の情報です。 180SXの現在の買取相場 180SXの買取相場は、〜250万円程度です。買取相場が幅広い価格帯となっている理由は、年式、走行距離、修復歴、カスタムの内容、どのような環境で使われてきたのかなど、クルマそのものの状態が大きく影響するためです。 どの程度の価格で180SXが売却できるのか気になったときは、まず査定を依頼してみることをおすすめします。 ※2024年9月時点の情報です。 180SXを高く売るにはどうすればいい? 180SXの買取相場は幅広く、少しの工夫で買取価格アップにつながる可能性があります。180SXをより高く売るためのポイントについて詳しくみていきましょう。 こまめにメンテナンスをする 法定1年点検や車検、定期的なオイル交換など、走行に関するメンテナンスをこまめに行なっていると、買取額が高くなりやすいです。 点検整備記録簿もあれば、定期的にメンテナンスをしてきた証明になるため、正当な評価を受けやすくなります。また、外装や内装の手入れをして綺麗な状態を維持しておくと、より高く評価されるでしょう。 事故を起こさないようにする スポーツカーの180SXは、高速走行やドリフト走行など、クルマにとって過酷な使い方をすると、事故のリスクが高まるだけでなく、部品が破損したり、故障したりする可能性も高くなります。 事故、部品の破損、故障などがある場合、売却時の評価が低くなるため、事故や破損・故障などをしないよう丁寧な運転や取扱いを心がけましょう。

「鉄仮面」ことR30スカイラインとは?日産の技術力が光る名車の歴史を解説
旧車の魅力と知識 2022.04.20

「鉄仮面」ことR30スカイラインとは?日産の技術力が光る名車の歴史を解説

「鉄仮面」の愛称で今もファンから根強い支持を集めるR30型スカイライン。日産の誇る高い技術力を投入して進化をし続けた結果登場したのが、R30後期型となる「鉄仮面」でした。特徴的なグリルレスデザインに、インタークーラーを備えた高出力ターボエンジンを搭載したR30型スカイライン「鉄仮面」の魅力をご紹介します。 排ガス規制など厳しい時代背景に一発回答したR30型スカイライン 6代目スカイラインとなるR30型スカイラインは、先代スカイラインが埋められなかった動力性能と環境性能のギャップを見事に埋めたモデルです。1970年代後半に一気に高まった環境意識は、高度経済成長を追い風に各メーカーが性能の向上を競っていたなかで突如押し寄せた逆風でした。 スーパーカーブームの名残からユーザーが求めるスカイラインに対する期待と、時代が求める環境性能を両立させたR30型スカイラインを振り返ります。 GT-Rの設定はなかったR30型スカイライン R30型スカイラインが発売された1981年は、石油危機や円相場の急騰などネガティブな要素がいくつも重なったことで高度経済成長期後の日本に暗い影を落とした時代。さらに、大気汚染が問題となり、排ガス規制が一層厳しくなっていきます。 先代となるC210型では、排ガス規制に対応したハイパフォーマンスモデルを作れなかったこともあり、GT-Rの設定はなし。R30型もその流れを引き継き、GT-Rの設定はありませんでした。 ユーザーの期待を裏切らない技術の日産 GT-Rの設定はありませんでしたが、R30型は登場直後に新開発のハイパワーエンジンが投入されます。 直列4気筒DOHCで4バルブを備えたFJ20E型エンジンは、排ガス規制をクリアしつつ150psを発生。GT-R伝統の6気筒ではなかったものの、スカイラインに対するユーザーの期待に日産が技術で応えた形です。 「2000RS」と名付けられたFJ20E 型モデルはその後も進化を続け、1983年にターボモデルの「2000ターボRS」を追加。さらに大幅なマイナーチェンジを経た後期モデルでは、空冷インタクーラーターボを搭載した「2000ターボインタークーラーRS/RS-X」が登場します。 後期モデルのみを「鉄仮面」と呼ぶ スカイラインにつけられる愛称は基本的に1世代につき1つの愛称(愛称自体が複数ある場合もある)ですが、R30型スカイラインは前後期で異なる愛称で呼ばれています。 前期型はCMに俳優のポール・ニューマンが起用されていたことから「ニューマンスカイライン」。そして、後期型は特徴的な外見から「鉄仮面」と呼ばれています。 先鋭的なデザインに加えて国産車で初めて壁を破った「鉄仮面」 登場後も惜しみなく技術を投入し進化をさせ続けたR30型スカイライン。実際に1983年に実施されたマイナーチェンジ前後では、見た目も性能も大きく異なります。 「鉄仮面」という愛称で呼ばれたマイナーチェンジ後のR30型スカイラインは、日産の技術力と意地を感じるモデルです。 グリルレスという先鋭的なデザイン R30型スカイライン後期型最大の特徴はフロント部分のデザイン変更です。ラジエーターグリルレスに薄型のヘッドライト、大型の前後バンパーと前期型から大幅に意匠を変更。とくにスカイライン伝統のフロントグリルを廃した先鋭的なデザインは「鉄仮面」の愛称の由来になりました。 グリルレスに加えて薄型のヘッドライトという当時としては斬新なデザインは、のちのR32型スカイラインにもつながるデザインです。 また、ランバーサポート・パワーステアリング・パワーウインド・カセットコンポを装備した豪華仕様の「2000ターボRS-X」も追加投入。当時の最新かつ豪華な装備を搭載しているあたり、いかに日産がスカイラインという車種を大事にしていたかが分かります。 リッターあたり100psの壁を国産車で初めて破った スカイラインに求める高い動力性能を実現したFJ20E型エンジンは、前期型の販売終了間際にはターボを搭載してFJ20ET型に進化。最高出力は190psまで高められ、「史上最強のスカイライン」と呼ばれました。 そして、後期型登場から半年後には、空冷インタークーラーを装備し205ps到達。2Lエンジンで200ps以上を発生し、ついに国産で初めて1Lあたり100psの壁を打ち破ったのです。 6気筒エンジンでなかったため、「GT-R」の称号は与えられませんでした。しかし、後期型の「2000ターボインタークーラーRS/RS-X」は、ユーザーがスカイラインに求める性能を十分に満足させるモデルでした。 まとめ 1リッターあたり100psを達成したR30型スカイライン後期となる「鉄仮面」は、性能の高さとデザインから現在でも人気車種です。 大手中古車情報サイトを見ると、400万円台後半から500万円台後半の車が複数あります。(2022年4月原稿執筆時) 旧車王での買取価格も「2000ターボRS」で350万円を上限とした買取価格がつくなど、高値で取り引きされていて、不動車でも80万円もの価格がつく事例もあります。 発売から既に40年以上が経過、市場に出回る台数も年々減少していくことは確実です。現在所有している方も、今後あわよくば購入したいと思っている方も、今後さらに高騰する可能性もあるため、鉄仮面の市場価格から目が離せません。 ※価格は2022年4月現在

チェイサーは価格高騰&値上がりしている?旧車買取専門店が買取相場を解説
旧車の魅力と知識 2022.04.20

チェイサーは価格高騰&値上がりしている?旧車買取専門店が買取相場を解説

初代が誕生してから半世紀近く経過したトヨタのチェイサー。レースでの活躍により、スポーツセダンとしてのイメージが強く、中古車市場でも人気の高いモデルの1つです。 近年旧車の価格高騰が話題になっていますが、チェイサーの価格はどのように変動しているのでしょうか。本記事では、チェイサーの現在の価格の相場を解説するとともに、売却を検討されている方に向けて、より高く売るためのポイントを紹介します。 チェイサーとは チェイサーは、トヨタマークⅡの兄弟車として誕生しました。1977年から2001年まで生産され、1984年に登場した3代目には発売の翌年に「GTツインターボ系」グレードが追加され、5代目から「ツアラー」の名を冠するグレードが登場しています。 最終型の6代目は、走行性能に加え、オーバーハングが前後とも短縮されたシャープな外観も相まって、高い人気を誇ります。1997年に全日本ツーリングカー選手権に投入され翌年のラストイヤーでチャンピオンに輝きました。2000年にスタートした全日本プロドリフト選手権(現在のD1 GRAND PRIX)でも活躍しています。 チェイサーの価格は高騰している? チェイサーは、100系のツアラーVを中心に2024年4月から現在にかけて価格が右肩上がりの傾向にあります。(※2024年8月時点)2021年に100系チェイサーがアメリカの25年ルールの対象になったため、アメリカに輸出される個体が今後も増えていくでしょう。輸出数が増加すると国内での希少性が高まって価格がさらに上がる可能性があります。 ▼100系チェイサーの25年ルール解禁については下記の記事で詳しく解説しています。2021年9月に100系チェイサーが25年ルール解禁!今後値上がりする? チェイサーの現在の買取相場 直近数ヶ月で値上がりしているチェイサーですが、具体的にどのくらいの価格で売却できるのでしょうか。ここでは、旧車買取専門の旧車王が独自に算出したチェイサーの買取相場を紹介します。 ※2024年8月時点の情報 70系チェイサー グレード トランスミッション 買取相場 GTツインターボ 4AT 10万~130万円 GTツインターボ 5MT 30万~200万円 アバンテ ツインカム24 4AT 10万~120万円 アバンテ ツインカム24 5MT 20万~200万円 アバンテ 4AT 10万~100万円 アバンテ 5MT 20万~200万円 80系チェイサー グレード トランスミッション 買取相場 GTツインターボ 4AT 10万~80万円 GTツインターボ 5MT 50万~150万円 アバンテ ツインカム24 4AT 5万~10万円 アバンテ ツインカム24 5MT 5万~30万円 アバンテ 4AT 5万~10万円 アバンテ 5MT 5万~30万円 90系チェイサー グレード トランスミッション 買取相場 アバンテG 4AT 5万~20万円 アバンテ 4AT 5万~20万円 ツアラーS 4AT 5万~30万円 ツアラーV 4AT 10万~60万円 ツアラーV 5MT 30万~150万円 100系チェイサー グレード トランスミッション 買取相場 アバンテG 4AT 5万~10万円 アバンテ 4AT 5万~10万円 ツアラーS 4AT 5万~50万円 ツアラーV 4AT 50万~150万円 ツアラーV 5MT 80万~300万円 TRDスポーツ ツアラーV 5MT 50万~300万円 紹介したどの世代でも、4ATよりも5MTのほうが高値がつく傾向にあります。なかでも目立つのは100系のツアラーVです。ターボエンジンにより実現する高い走行性能により、中古車市場で人気を博しており、価格が跳ね上がっています。 チェイサーを高く売るにはどうすればよい? モデルによってはかなりの高値で売却できるチェイサーですが、より高く売るにはどうしたらよいのでしょうか。ここでは、チェイサーを高く売却するための3つのポイントを紹介します。 こまめにメンテナンスをする チェイサーは、最終型の100系でも発売からすでに20年以上が経過しています。純正部品の廃番も増えているため、こまめにメンテナンスをしている車輌のほうが価格が高くなりやすいです。過給機が搭載されたツアラーVの場合は、オイルや消耗品の交換と耐久性に不安があるタービンの状態が価格を左右します。 走行距離を抑える 中古車市場では、一般的に走行距離が短いほうが状態がよいとみなされるため、売却を検討しているのであれば使用をなるべく控えるとよいでしょう。特に、チェイサーは走りを楽しむために購入するユーザーが多い傾向にあります。走る距離を抑えて、走行に関わる機関へのダメージを防げばより高値で売却できるかもしれません。 ツアラーVはターボエンジンの性能をアピールする ツアラーVは、特に最終型の100系が人気です。当時の自主規制枠である280psを発揮する2.5Lターボエンジンを搭載し、標準仕様で5速MTの設定とドリフト走行に適したFR駆動の組み合わせは現在では希少な存在というのが主な理由です。エンジンによる走行性能のよさをアピールすると、査定にプラスの影響があるかもしれません。 チェイサーを売るなら実績・知識豊富な業者へ スポーツセダンとして高い人気を誇るチェイサー。走行性能のみならずデザインに魅了されているユーザーが多いモデルです。また、最終型の発売から20年以上経過していることから、旧車としての郷愁をまとったクルマでもあり、その魅力は一言では表せません。 売却を検討する際には、チェイサーの価値をしっかりと理解している業者を選びましょう。どんな歴史をもち、どういった部分が長年愛されているのかを知っている買取業者であれば高額買取に期待できます。チェイサーはもちろん、さまざまな車、特に古いクルマに特化したサービスに査定を依頼するのがおすすめです。

ソアラの価格高騰はもう終わり!?ソアラの概要と中古車事情を解説
旧車の魅力と知識 2022.04.20

ソアラの価格高騰はもう終わり!?ソアラの概要と中古車事情を解説

レクサスSCの前身であるソアラ。誕生当初から本格的なラグジュアリークーペとして当時の若者にとって憧れの的でした。そんなソアラの価格を気にされている方も多いのではないでしょうか。今回はソアラの中古車相場について解説していきますので、ソアラを所有している方や購入を考えている方は参考にしてください。 ソアラとは ソアラは、1981年にトヨタが発売した高級クーペです。1980年代に起こった「ハイソカー」ブームの代名詞と呼べる車で、当時の最先端技術が導入されています。後に追加されたターボモデルにはトヨタ最強のエンジンが採用され、名実ともにスーパーグランツーリスモの名を冠するに至りました。 2代目ソアラは初代のイメージをキープしながら当時の国内最強エンジンとエアサスペンションを装備し、世界初の新技術も数多く搭載されるなど、速さと豪華さに磨きをかけています。3代目以降はトヨタが北米でレクサスブランドを立ち上げたことで北米市場を意識した車へと転換し、世界でも通用する高級車へと進化しました。 海外ではレクサスSCと呼ばれた3代目と4代目ですが、北米で極めて高い評価を得ています。米専門誌が選ぶ「インポートカー・オブ・ザ・イヤー」を始め、品質面でも高い評価を受け多数の賞を受賞しました。日本国内では2005年のレクサス開業に伴ってソアラの名称は廃止となっています。 ソアラの価格は下がっていく!? ネオクラシックカーブーム、そして市場に出回っている台数が少なく海外での人気も高いことからソアラの価格は高騰していました。最も人気のある初代や2代目には500万円の高値がついたほどです。しかし、そんな中古車の価格高騰も終焉を迎えようとしています。詳しい理由や背景は次で説明します。 ソアラはもう値上がりしない? 所謂「旧車バブル」でソアラの価格は高騰していました。しかし、そのバブルが崩壊するのも間もなくと言われています。新型コロナウイルスの蔓延による外出の自粛で、旧車や腕時計、骨董品など、目で見るだけでも楽しめるものにお金をつかう方が増えました。この消費行動の変化が、旧車の価格高騰にも大きな影響を与えたと言われています。しかし、昨今では外出の自粛要請も緩和されて人々の生活は元に戻りつつあり、コロナ禍で価格が高騰したものがどんどん値下がる可能性があります。事実、アメリカの中古車販売大手の「カーバナ(Carvana)」の株価は、新型コロナウイルス流行初期に比べて99%も下落しました。(※2022年12月時点)日本にとっても決して対岸の火事とは言えません。ソアラの売却をご検討されているのであれば、値下がり前の今がチャンスです。 価格が高くなりそうなソアラの特徴 続いて、価格が高くなりそうなソアラの特徴を解説します。 こまめにメンテをしている ソアラは、生産されてからかなりの年数を経ている車です。適切なメンテナンスを定期的に行うと、良い状態を保つことができます。オイルやゴムパーツなどの消耗品が定期的に交換されているか、塗装が傷まないような処置がされているかなど、日頃から大事に扱われているかどうかが価値を左右します。 バブル期に大ヒットした「20系ソアラ」 ソアラは、2代目の20系ソアラが人気です。バブルの申し子とも言われた高級感と飽きのこないシャープなデザイン、他を圧倒するハイパワーなエンジンを搭載したモデルは当時街中に溢れた高級外国車にも引けを取らない存在でした。30年以上が経過した今でも魅力に感じる人が多く、平成のクラッシックカーとも呼ばれています。 20系ソアラを見て日本の高度経済成長と共に生まれた「当時の日本人を象徴する車」という壮年の方もいれば、今の車にない美意識を感じる若い方も数多く存在します。ノスタルジックな想いと一種のステータスを感じさせる至高のモデルとして、今後も人気が続くでしょう。 フルノーマルな10系ソアラ 10系ソアラは1981年に誕生した初代ソアラです。日本市場で高級クーペというジャンルを切り拓いた人気モデルですが、中古車として出回るようになるとカスタムベースとして購入する方も増加していきました。初期型の誕生から40年が経過していることを思えばフルノーマルで残っている車両は極めて希少な存在です。 10系ソアラは、トヨタが「今までの技術を超えた最高級スペシャリティカー」を開発テーマとして世に出し、発売されると同時に一世を風靡した車です。良い状態のものは500万円前後で取引きされることもあり、名車としての価値を年々高めています。

旧車王マガジンは
旧車王
が運営しています

旧車王は、「買取は10年以上の旧車だけ」というコンセプトのもと、旧車・クラシックカーに特化して25年、 累積15,000台以上を買取させていただいております。改造車から希少車まで、適正価格を見極めて買取させていただきます。弊社所属の鑑定士が最短当日で全国無料出張査定いたします。ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する二重査定は一切ありません。特別なそして価値ある希少車の買取こそ、確かなノウハウと実績を持つ旧車王にお任せください!

すぐ査定依頼が可能!

Web査定申込はこちら

まずは車について気軽に相談したい

LINEで売却相談する

カテゴリ一覧

# 旧車の魅力と知識 # 旧車の売買と鑑定市場 # 旧車の再生と維持 # 旧車のイベント # 旧車の愛好家たち