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クルマの電気系統のトラブルは、ドライバーには原因の特定は難しいため、修理は専門家に依頼するのが一般的です。しかし修理費用が高額になる不安を感じている方も多いのではないでしょうか。 本記事では、25年以上にわたり旧車・クラシックカーを15,000台以上買い取ってきた旧車王が、クルマの電気系統でよくある故障トラブルについて、症状別に考えられる原因と対処法、気になる修理費用の目安をわかりやすく解説します。この記事を読めば、ご自身のクルマに起きている不調の原因に見当をつけ、安心して専門工場に相談できるようになるでしょう。 【この記事でわかること】 ・クルマの電気系統のトラブルの種類 ・それぞれの原因と対処法 ・電装系の修理費用の目安 クルマのバッテリーのトラブル バッテリーの不調は、電気系統の中でも代表的なトラブルのひとつです。エンジン始動に必要なバッテリーにトラブルが起きると、クルマを動かすことすらできなくなってしまいます。ここでは、バッテリー周りで起こりがちなトラブルの原因と、その対応方法について詳しく見ていきましょう。 考えられる原因 バッテリートラブルの最も一般的な原因は、バッテリー自体の寿命や劣化による蓄電能力の低下、いわゆる「バッテリー上がり」です。室内灯やヘッドライトの消し忘れといった単純なミスから、長期間クルマに乗らなかったことによる自然放電まで、その要因はさまざまです。 発電機であるオルタネーターの故障により、走行中にバッテリーが十分に充電されず、結果的にバッテリーが上がってしまうケースも少なくありません。さらに、バッテリーターミナルの接触不良や腐食、配線の断線など、さまざまな原因で電気が正常に流れなくなります。 対応方法 まずはジャンピングスタートを試みるのが基本的な対応となります。これは、他のクルマのバッテリーやジャンプスターターと呼ばれる専用の機器から電気を供給してエンジンを始動させる方法です。 ジャンピングスタートにより、バッテリーは一時的に復活する可能性がありますが、あくまで応急処置に過ぎません。一度上がったバッテリーは性能が低下しやすいため、早めに新品への交換を検討しましょう。 もしジャンピングスタートでもエンジンがかからない、あるいはすぐにまたバッテリーが上がってしまう場合は、オルタネーターの故障が疑われます。この修理は専門的な知識が必要なため、速やかに整備工場へ相談することをおすすめします。 ライト・ウィンカーの故障トラブル 夜間走行の安全を確保するヘッドライトや、周囲に自車の動きを知らせるウィンカーが1つでも点灯しない状態は非常に危険です。ここでは、ライトやウィンカーの故障について、その原因と対応を解説します。 考えられる原因 ライトやウィンカーが点灯しない原因の多くは、バルブ(電球)の球切れです。バルブは消耗品であるため、使用していればいずれ寿命を迎えます。特にハロゲンランプは数年程度で切れることが一般的です。 次に疑われるのはヒューズ切れです。ヒューズは過大な電流が流れた際に回路を保護する役割があり、一度切れてしまうと電気が供給されなくなります。その他、スイッチ自体の故障や、リレーと呼ばれる電流を制御する部品の不具合、配線の接触不良や断線なども原因としてあげられます。 対応方法 まずは球切れを疑い、バルブの確認から始めましょう。バルブ交換は比較的簡単な作業であり、DIYで行うことも可能です。部品代も数千円程度で済みます。もしバルブを交換しても点灯しない場合は、ヒューズボックスを確認し、該当する箇所のヒューズが切れていないかチェックしましょう。ヒューズも数百円で購入でき、交換作業自体は難しくありません。 もしヒューズが頻繁に切れる場合は、回路のどこかでショートが起きている可能性があります。スイッチやリレー、配線のトラブルとなると原因の特定が難しくなるため、ディーラーや電装系に強い整備工場に修理を依頼するのがおすすめです。 パワーウィンドウの故障・トラブル ボタン1つで窓の開閉ができるパワーウィンドウは、今やほとんどのクルマに採用されている装備です。この機能も電気系統の部品で動いているため、故障とは無縁ではありません。 考えられる原因 パワーウィンドウが動かなくなる原因でもっとも多いのは、摩耗や接触不良といったスイッチ部分の故障です。運転席の集中スイッチで特定の窓だけが動かない場合、その窓側のスイッチではなく、集中スイッチの故障も疑われます。 次に考えられるのは、窓を上下させるモーターの不具合や寿命です。モーターが動く音はするものの窓が動かない、あるいは動きが非常に遅いといった症状は、モーターやレギュレーター(昇降装置)にトラブルが発生した可能性があります。 対応方法 まずはヒューズが切れていないかを確認しましょう。ヒューズに問題がなければ、スイッチの故障を疑います。モーターやレギュレーターの交換となると、ドアの内張りを剥がすなどの作業が必要になります。 修理が大がかりになるほど専門的な技術を要するため、整備工場へ依頼することをおすすめします。放置すると窓が開いたまま閉まらなくなるリスクもあるため、不調を感じたら早めに対処しましょう。 ワイパーの故障・トラブル 雨や雪の日の視界確保に欠かせないワイパーも、電気モーターで動作する電装のひとつです。ワイパーが故障すると、悪天候の際に安全な運転が困難になり、重大な事故につながる恐れがあります。 考えられる原因 ワイパーが動かない原因の多くは、スイッチやモーターの不具合です。スイッチの接触不良や長年の使用によるモーターの寿命、ワイパーアームへの過大な負荷によるヒューズ切れといった理由が考えられます。 動きがぎこちない、途中で止まるといった症状の場合は、ワイパーの根元にあるリンク機構の固着や破損が疑われます。これは、サビやゴミの蓄積により発生するトラブルです。 対応方法 まずはヒューズから確認し、切れている場合は交換します。これで直らない場合は、スイッチやモーター、リンク機構といった部品の点検が必要になります。 ワイパーは保安基準にも関わる重要な部品であり、その修理には専門知識が求められます。安全のためにも、不具合を感じたら迷わずプロに点検・修理を依頼してください。 オーディオの故障・トラブル オーディオは運転に直接関わる電装ではありませんが、バッテリーやワイパーなどと同様にさまざまな電気系のトラブルが発生します。 考えられる原因 オーディオの異常は本体の故障やヒューズ切れ、裏側にある配線の接触不良が主な原因です。特に社外品のオーディオをDIYで取り付けた場合、配線処理が不適切で接触不良を起こしている可能性があります。 対応方法 まず確認すべきは、オーディオ関連のヒューズです。ヒューズボックスの配置図を見て該当するヒューズをチェックし、切れていれば交換しましょう。ヒューズに問題がない場合は配線の接続に問題がある可能性があるため、オーディオユニットを一度取り外し、背面のコネクターがしっかりと差し込まれているか、配線が抜けかかっていないかを確認します。 これらの確認作業を行っても改善しない場合は、オーディオ本体の故障が濃厚です。本体の修理は高額な費用がかかることも多いため、交換を検討するのが一般的でしょう。 エアコンのトラブル 夏場のドライブに不可欠なエアコンも、電気系統が複雑に絡み合うシステムです。スイッチを入れても冷たい風が出てこない、あるいは全く作動しないといったトラブルは、ドライバーにとって深刻な問題です。 考えられる原因 エアコンが全く作動しない場合、スイッチパネルやブロアモーターといった電気部品の故障が考えられます。また、エアコンシステムを制御するリレーやヒューズのトラブルも原因の1つです。 風は出るものの冷えないという場合は、冷媒ガスを圧縮するコンプレッサーを作動させる電磁石(マグネットクラッチ)の故障が疑われます。エアコンガスが不足しているケースも多いですが、電気系統の不具合が根本的な原因であることも少なくありません。 対応方法 エアコンのトラブルは原因の特定が難しいため、専門家による診断が不可欠です。まずは整備工場で点検を受け、ガス圧のチェックや診断機によるエラーコードの読み取りを行ってもらいましょう。 故障の原因が特定できた後も、DIYでの修理は非常に難しいため、そのまま工場で修理してもらうとよいでしょう。 エンジンがかからないトラブル 「エンジンがかからない」という症状は、車のトラブルの中でも深刻な部類に入ります。キーを回してもセルモーターが回らない、あるいはキュルキュルと音はするもののエンジンが始動しないといった症状の原因は多岐にわたりますが、多くの場合、電気系統の不具合が関わっています。 考えられる原因 エンジンがかからない原因の多くはバッテリー上がりです。そのため充電すれば解決することがほとんどですが、バッテリーが正常でもエンジンがかからない場合、次に疑うべきはセルモーター(スターター)の故障です。セルモーターは、エンジンを始動させるためにクランクシャフトを強制的に回転させる重要な部品であり、これが故障するとエンジンはかかりません。 点火プラグに火花を飛ばすためのイグニッションコイルや、燃料をエンジンに送り込む燃料ポンプといった部品も電気で動いており、これらの故障もエンジントラブルの原因です。さらに、クルマ全体の電気系統を制御するECU(エンジン・コントロール・ユニット)の不具合といった、より深刻な原因も考えられます。 対応方法 バッテリー上がりはジャンピングスタートで解決できる可能性がありますが、それで始動しない場合、個人での対応は困難です。また症状にあわない方法でエンジンを動かそうとした場合、各部品に負担をかけ被害を拡大させる恐れがあります。エンジン回りの修理には専門知識が必要であり、費用も高額になりやすいため、早々に専門の整備工場への相談をおすすめします。 電装系の修理費用の目安 ここまで症状別に解説してきましたが、最終的に気になるのは修理にかかる総額の費用でしょう。クルマの電気系統、いわゆる電装系の修理費用は、故障した部品や修理の難易度によって大きく変動するため、一概にいくらと断言することはできません。 修理費用は、大きく分けて「部品代」と「工賃(技術料)」で構成されます。ヒューズやリレー、電球といった単純な部品は数百円から数千円と安価ですが、ECUやオルタネーター、エアコンのコンプレッサーといったユニット部品は数万円から十数万円と高額です。 工賃は、作業時間や専門性に応じて設定されます。簡単なバルブ交換であれば数千円で済みますが、ダッシュボードの脱着が必要な修理や、原因特定が困難なトラブルシューティングには、相応の時間がかかるため工賃も高くなる傾向があります。 修理の見積もり額が、クルマの年式や市場価値を考えるとあまりにも高額になってしまうケースもあるでしょう。そのような場合は、修理を断念してクルマの乗り換えや廃車を検討するのも1つの選択肢です。修理するか手放すかの判断に迷った際は、修理費用の見積もりと、現在のクルマの買取査定額を比較してみることをおすすめします。 まとめ クルマの電気系統のトラブルは、予兆なく突然発生するものです。原因によっては多額の修理費用がかかるため、DIYで修理したいと考える方も多いでしょう。しかし、ヒューズやバルブの交換など一部の簡単な作業を除き、電気系統の修理には専門的な知識と技術が不可欠です。 少しでも「おかしいな」と感じたら、自己判断で解決しようとせず、信頼できるディーラーや整備工場に相談することが最も安全で確実な方法です。 愛車のコンディションを良好に保ち、安全で快適なカーライフを送るためにも、電気系統のトラブルサインを見逃さず、早め早めの点検と修理を心がけましょう。
旧車で雪道を走行する際は、現代の車以上に対策を立てておくことが重要です。雪道は車にとって大きな負担になるため、十分な対策のないまま運転すると不具合のみならず事故にもつながりかねません。 一方で、乗ってこその車という観点で考えると、雪だからといって過度に心配をしてガレージに眠らせておくのはもったいないともいえます。 雪という特別な景色のなかで眺める旧車は、普段とは違って格別なものです。そこで、大切にしている旧車を守りつつも、雪道のドライブを楽しむための対策を詳しく紹介します。 旧車に特別な雪道対策が必要な理由 路面が滑りやすく気温の低い雪道は、通常の走行環境とは大きく異なります。特に設計の古い旧車では、現代の車以上に影響を受けることも少なくありません。 まずは、旧車で雪道対策をすべき理由を、4つの観点でみていきましょう。 車体の傷みが進行しやすい 一見きれいに見える雪ですが、大気中の多くの不純物を含んでいます。さらに、雨と違って車体に降り積もり、溶けるまで車体に付着し続けるため不純物の影響を受けやすいのです。 雪が降ると、とても車体が汚れるというのは実体験で実感している方も多いと思います。塗膜やゴムや樹脂パーツが劣化して弱い状態になっている旧車だと、酸性の不純物の影響で一気に傷みが進みかねません。 さらに雪道で旧車の大きな敵になるのが、凍結防止のために道路上にまかれている融雪剤です。融雪剤として使用されている塩化カルシウムは、車体に付着するとサビを進行させます。 設計が古いため雪で性能が低下しがち 車種にもよりますが、現代に比べて車体の基本設計が古い旧車で雪道を走ると、十分な走行安定性が得られないケースもあります。 前後重量配分やサスペンション、ブレーキといったクルマの安定性に直結する各部の性能が低いため、雪道だと挙動が不安定になりがちです。 また、気温低下によるエンジンへの影響も、旧車のほうがより顕著に出ます。エンジンは、ある程度の熱をもった状態で使用されることを前提に設計されているためです。雪が降る低温下では、エンジン本来の性能を発揮し切れません。 特に、設計が古く長年の使用でエンジン各部の摩耗や劣化が進んでいる旧車では、通常使用の温度から離れるほど性能の低下を招きやすいといえます。 電子デバイスがあまりない 年式にもよりますが、旧車には安定した走行をアシストしてくれる電子デバイスがあまり装備されていません。走行が不安定になりがちな雪道では、トラクションコントロールや横滑り防止装置、ABSといった電子制御の有無が安全性に直結します。 路面との摩擦が低くなるため、丁寧にアクセル操作をしないと車輪が空転してしまいますし、いつもどおりのブレーキングだとすぐにロックしてしまって危険です。旧車で雪道を走る際には、車輌状況を的確に掴んで繊細な操作が求められます。 事故や故障をすると補修部品が入手しにくい 修理の際の補修部品が入手しにくい点も、旧車オーナーが雪道を走るうえで意識しておくべきポイントです。滑りやすい路面では、どうしても事故のリスクが高まります。また、安全運転をしていても、もらい事故に遭わないとも限りません。 また、いつもとは違う温度環境での走行のため、思わぬ故障が発生することもあります。特に、弱いバッテリーを始めとする電気系統、ゴムや樹脂パーツは低温に弱い部分です。 絶対に押さえておきたい旧車の雪道対策 旧車で雪道を走行する際は、不調や故障、事故につながるリスクを最小限に抑えることが重要です。長年の使用によって各部の劣化は避けられないため、車に大きな負担のかかる雪道で無理をすると思わぬトラブルにつながりかねません。 雪道を走行するにあたって、必ず準備しておくべき対策を詳しく紹介します。 スタッドレスタイヤを履く 旧車に限ったことではありませんが、雪道を走行する際は最低限スタッドレスタイヤは装着しておきましょう。特に設計の古い旧車では、わずかな雪でも不安定になるおそれがあります。 また、スタッドレスタイヤを使用する際は、製造からの経過年数も重要なポイントです。ゴムが硬化して柔軟性を失うと、雪道でのグリップ性能が著しく低下します。十分にタイヤの溝が残っていても、3~5年を目安に交換してください。 チェーンを用意しておく 旧車で雪道を走る際は、チェーンも用意しておくことをおすすめします。スタッドレスタイヤは、雪上に水分がないと十分に能力を発揮できません。ABSやトラクションコントロールといった電子デバイスの備わっていない旧車では、現行車よりもさらに限界は低くなります。 水分のあまりない新雪や完全な凍結路を走行する際には、チェーンがないと危険です。また、2018年に導入された「チェーン規制」区間では、そもそもスタッドレスタイヤを履いていてもチェーンを装着しなければ法律上走行できません。 可能ならブレードごとワイパーを交換 劣化したワイパーを使用していると、雪の降る低温下では十分に窓を拭けないこともあります。十分な性能が発揮できないと、降雪時の視界確保ができず危険です。 また、ワイパーゴムを窓に押し付けるワイパーブレードが劣化していると、同様に十分な拭き取り性能を発揮できないおそれがあります。 旧車の場合は部品の調達が困難なケースもありますが、可能な限りワイパーゴムとブレードを合わせて新品に交換しておきましょう。自分の車種に合うモデルがあれば、雪用のワイパーを購入するのもおすすめです。 ヘッドライトを明るいものに変更 夜間に雪道を運転する可能性のある際は、ヘッドライトの交換も検討してください。多くの旧車で使用されるハロゲンランプは、時間の経過とともに明るさが失われていきます。雪によって光が乱反射や吸収をされてしまうと、いつも以上に暗く感じるため注意が必要です。 また、レンズ部分の劣化によっても光量が不足するため、可能な限り汚れやくすみを取り除くこともヘッドライトの明るさ確保につながります。さらに万全を期すのであれば、HIDやLEDといったハロゲンランプ以外の選択肢も検討してください。 十分な暖機運転をする 設計の古い旧車のエンジンでは、冷間時のオイルの循環に時間がかかるものも少なくありません。特に雪が降るほど寒い環境ではオイルの粘度が高くなるため、より時間がかかることもあります。 中でもキャブレター車は、低温時には燃料が十分に気化しません。ある程度エンジンを暖めて、アイドリングが安定してから走行を開始してください。 環境への影響もあるため過度に長い暖気は不要ですが、走行開始後もしばらくはエンジンに負荷をかけないことが重要です。しっかりと暖まっていない状態で急に高回転を使用すると、エンジンに大きな負荷がかかってしまいます。 暖気不足だけですぐに故障することはあまりないとはいえ、ダメージの蓄積によって致命傷を引き起こしかねません。寒い環境で運転する際は、いつも以上にエンジンをいたわる意識が大切です。 融雪剤(塩化カルシウム)は旧車の天敵 雪や凍結によるスリップの防止に大きな力を発揮する融雪剤ですが、旧車に大きなダメージを与える要因でもあります。また、実際に降雪していなくても融雪剤が使用されるケースもあるため、すべての旧車オーナーは融雪剤に対する対応が必要です。 融雪剤が車にダメージを与える理由と対策についてみていきましょう。 金属に付着するとサビが進行する 塩化カルシウムによってサビが進行しやすい理由は、強い吸湿性で水分を含んだまま乾きにくいためです。サビは、水と酸素が鉄に付着することで発生します。融雪剤によって長時間水分が鉄に付着し続けるため、一気にサビが進行するのです。 融雪剤によるダメージは旧車に限ったことではありませんが、経年劣化によって塗膜が弱くなっている旧車の場合はより顕著に影響が出ます。特に下回りやマフラー、ボルト・ナット類は被害を受けやすい箇所です。劣化した塗膜の隙間に入り込むと、腐食が進んでしまいます。 冬が来る前に塗装の状態をチェックしておく 冬が到来する前に、塗装に剥がれや傷みがないか入念に確認しておくことをおすすめします。冬になると、事故防止の目的で雪や凍結がなくても融雪剤が撒かれるケースが多くなるためです。たとえ雪道を走らなくても、融雪剤がボディに付着するとサビが進行します。 ボディ表面はもちろんですが、融雪剤が付着しやすい下回りも可能な限り塗装状態を確認してください。塗装が剥がれている場合は、シャーシブラックや防錆スプレーを塗布して保護しておきましょう。 雪道走行後は下回りを中心に洗車をする 雪道を走った後は、できるだけ早く洗車することが大切です。融雪剤が付着すると、わずか数日でもサビが進行するケースもあります。 特に下回り・ホイールハウス内、マフラー周辺は念入りに洗い流してください。寒い時期の洗車は億劫になりがちですが、大切な旧車を守るために雪道走行後は速やかに洗車をしましょう。 また、どうしても手洗い洗車が難しい場合は、洗車機の下回りメニューの活用でも構いません。少しでも車に付着する融雪剤を落として、サビの進行を食い止めることが重要です。また、洗車後は念入りな拭き上げをして、十分に乾燥させてください。 ポイントさえ押さえれば旧車でも冬を楽しめる(まとめ) 設計が新しく、さまざまな装備の整った現代の車に比べると、旧車が雪道に弱いのは事実です。 一方で、旧車の時代にも当然雪はあったため、しっかりとした準備やケアをすれば雪道でも問題なく走行できます。 冬景色のなかを疾走する愛車は、いつもとはまた違った雰囲気で魅力的です。雪道対策をしっかりと施して、ぜひ雪道のドライブを楽しんでください。
段差や縁石でエアロパーツを割ってしまったり、擦り傷をつけてしまったりした際は、なるべく早く修理することが大切です。 エアロの傷や割れをそのままにすると、走行中にパーツが脱落して重大事故につながるリスクがあります。また、状態によっては車検に通らない可能性も出てきます。 この記事では、25年以上にわたって旧車・クラシックカーを15,000台以上買い取りしてきた旧車王が、エアロパーツの修理方法や注意点について詳しく解説します。 【この記事でわかること】 ・エアロパーツの修理の必要性 ・エアロの傷・割れをDIYで修理する方法 ・エアロの修理依頼する際のポイント エアロパーツが割れた・傷ついたときは修理が必要? エアロパーツに割れや傷がついた場合、見た目だけの問題だけでなく安全性の観点からも速やかな修理が必要です。ここでは、エアロパーツの損傷を放置すると生じるリスクについて解説します。 放置すると事故や脱落のリスクがある 破損したエアロパーツを放置すると、走行中に大きな事故へ発展しかねません。 主なリスクは以下のとおりです。 ・脱落したパーツがタイヤに干渉して操縦不能になる ・後続車に衝突して追突事故を引き起こす ・割れた部位が歩行者にケガを負わせる 外観の印象が強く残るかもしれませんが、クルマの基本である走行安全性に直結する事態であると、オーナーとして自覚する必要があります。 割れの状態によっては車検に通らないこともある エアロパーツの割れや損傷の程度によっては、車検に通らない可能性があります。割れた箇所が車体の外側にはみ出している場合や、鋭利な突起物になってしまっている場合は、保安基準に適合しないと判断されるためです。 また、近年のクルマのバンパーにはセンサーが装着されているケースが多く、損傷によってセンサーの位置がズレると自動ブレーキなどの安全機能が正常に動作しなくなります。安全機能が作動しない状態も保安基準不適合のため、車検は通りません。 軽度の傷でも早めの補修が安全 最初はごくわずかな傷であっても、走行時の振動や温度変化などによって徐々に広がっていくケースは珍しくありません。 とくに、エアロパーツの素材として使われているFRP(繊維強化プラスチック)は、一度ひびが入ると内部で亀裂が進行しやすい特性があります。クルマを使うかどうかに関わらず、紫外線や雨風で傷が広がるリスクは頭に入れておくとよいでしょう。 エアロの傷・割れをDIYで修理する方法 プロに修理を依頼すると費用がかさむため、DIYを検討している方もいるかもしれません。軽度の傷であれば比較的簡単に補修できますが、傷が深い場合は素人が進めてしまうと後悔につながる可能性があります。そこで、損傷の程度に応じた適切な修理方法を解説します。 DIY修理の可否判断(軽度か重度かを見極める) DIYで修理を始める前に、傷や割れの程度を見極める必要があります。下記4つのポイントから判断しましょう。 ①傷の大きさや深さ 傷の状態 判断基準 DIY対応 クリア層のみの浅い傷 ・爪で撫でても引っかからない ・水をかけると目立たなくなる ⚪︎対応可能 下地層がみえている傷 ・塗装の下地が露出している ・10cm四方以内 △難易度高い 金属部分がみえている傷 ・金属の素地がみえている ・10cm四方を超える大きな傷 ×プロへの依頼推奨 ②へこみの有無 へこみを伴う傷は、下記の理由から小さなものであっても業者への相談が第一選択です。 【業者への依頼が必要な理由】 ・へこみの修理には専用工具を用いた「板金」が必要 ・パーツがへこむほどの衝撃を受けている場合、先進安全技術のシステムにも不具合が及んでいる可能性がある ・センサーなどの検知システムはDIYで対応できない ③割れているかどうか 割れの状態 DIY対応 備考 小さなひび割れ(10cm未満) △応急処置が可能 パテや接着剤で補修できるケースもある 大きなひび割れ(10cm以上) ×困難 交換が必要になる可能性が高い パーツが欠けている ×困難 専用設備での交換が必要 ④ボディカラーが特殊かどうか 特殊な塗装の場合は、専門知識や技術がないと再現が難しいため業者に依頼しましょう。判断に迷う場合は、修理業者に相談して見積もりを取るもの一択です。 コンパウンドやタッチペンを使った浅い傷の補修手順 浅い傷の修理は、コンパウンドやタッチペンで補修が可能です。それぞれの手順は下記のとおりです。 【コンパウンドでの補修】 水をかけると気にならなくなる程度の薄い傷に適しています。 補修手順 必要な道具 1.クルマを水洗後、十分に拭き上げる 2.修理箇所の周りのゴムパーツをマスキングテープで養生する 3.コンパウンドで傷を磨き、拭き取る ・粗さの異なるコンパウンド(2〜3種類) ・コンパウンドを拭き取るスポンジや布 ・マスキングテープ 【タッチペンでの補修】 ひっかき傷のような線状の傷に適しています。 補修手順 必要な道具 1.クルマを水洗いし、修理箇所の周囲をマスキングテープで養生する 2.脱脂剤で脂分を取り除く 3.タッチペンで傷を埋め、耐水ペーパーで修理箇所を磨く 4.研磨パッドで研磨し仕上げる ・マスキングテープ ・脱脂剤(シリコンオフ) ・タッチペン ・耐水ペーパー(1000番) ・研磨パッド(硬めのスポンジ) 【作業上の注意点】 ・エアロの色に合わないタッチペンを使ってしまうと修理箇所が目立つ ・必要以上に粗いコンパウンドで研磨するとかえって傷が目立ってしまう パテとタッチアップペンを使った中程度の傷修理 パテは、下地層がみえている深い傷(10cm四方以内)の修理に有効なアイテムです。作業前にパテがエアロの素材に対応したものかどうか、必ず確認しましょう。 【修理手順】 1.研磨剤で傷の周辺を磨き、マスキング後にサンドペーパー(800番)で研磨する 2.パテをヘラで取り、傷をやや盛り上げるように埋める 3.乾燥後、サンドペーパー(1500番)で周りと同じ高さになるまで研磨する 4.段差がなくなるまで研磨剤でもう一度研磨する 5.タッチアップペンを少しずつ塗り重ね、乾燥後に水をつけたサンドペーパー(1500番)で柔らかく研磨する なお、タッチペンの選び方など、より詳細な内容は以下の記事で解説しているため参考にしてください。 ▼ 車の傷はタッチペンで直すことができる?直せる傷や手順を解説 FRP修理キットを使った割れ補修の手順 10cm未満の小さなひび割れであれば、ホームセンターやインターネットで販売されているFRP修理キットを使って自分で応急処置ができます。ただし、割れを修理するのは極めて難易度が高いため、プロに依頼したほうが安心です。 【補修手順】 1.エアロをクルマから取り外して水洗いし、カッターやサンドペーパーで割れた部分のささくれや破片を取り除く 2.ガムテープとマスキングテープで割れた部分を裏側から塞ぐ 3.FRP修理キットの主剤と硬化剤を混ぜて樹脂を準備する 4.樹脂を割れている箇所に流し込み、ガラスマットに樹脂を染み込ませて貼り付ける 5.樹脂が硬化したらテープ類を剥がし、パテで表面の凹凸を埋めて耐水ペーパーで磨く 6.修理箇所を塗装して仕上げる 【安全上の注意点】 ・ポリエステル樹脂の硬化剤は毒性がある ・作業時は手袋と保護メガネを着用する ・換気のよい場所で作業する なお、10cm以上の大きなひび割れや欠けてしまったエアロは、バンパー交換が必要です。専用の設備をもっている業者に依頼しましょう。 エアロの割れは業者に修理依頼するのがおすすめ エアロパーツに割れが生じた場合、DIYは難易度が高く安全面でもリスクがあるため、プロの修理業者に依頼するのがおすすめです。 DIYでは難しい理由とプロ修理のメリット エアロが割れてしまっている場合、DIYでの修理は難易度が高く、慣れていない人が割れを適切に修理できないと走行中にパーツが脱落するなどして事故につながる危険性があります。 【プロに依頼するメリット】 ・適切な処置により走行時の事故リスクを回避できる ・仕上がりの品質が高く、修理箇所が目立たない ・センサーの調整など専門的な対応が可能 費用はかかりますが、長期的な安全性と車の美観を考えると、プロに任せる価値は十分にあるといえるでしょう。 修理業者を選ぶ際のポイント(技術・見積もり・対応範囲) エアロの修理を依頼できる業者の選択肢として、下記があげられます。 業者の種類 メリット デメリット ディーラー ・修理業者を探す手間がかからない ・代車が借りられる場合がある ・メーカー保証期間内なら無償修理の可能性がある 費用が高くなる可能性がある ・カー用品店 ・ガソリンスタンド ・店舗数が多く立ち寄りやすい ・短時間で対応してもらえる可能性がある 対応範囲が限定的な場合がある ・整備工場 ・板金塗装店 ・他業者よりも費用がおさえられる傾向がある ・修理内容は柔軟に対応してもらいやすい ・技術力が高くきれいな仕上がりが期待できる 技術力に差がある 選択肢の中から実際に選ぶ際のポイントは、下記の3点です。 ポイント 詳細 対応範囲の確認 ・軽度の傷ならどの業者でも対応可能 ・エアロの割れは程度によって断られる場合がある ・クルマを持ち込む前に対応できる修理の範囲を確認 技術力の確認 ・板金塗装店は技術力に差がある傾向 ・事前に施工例をみせてもらい技術力を確認 見積もりの比較 ・修理代は業者によって大きく異なる ・費用を抑えたい場合は複数の業者で見積もりを取り比較 なお、修理費用の目安は下記のとおりです。 損傷の程度 費用目安 小さなひび 3,000円〜5,000円 10cm程度の小さな割れ 5,000円〜10,000円 10cm以上の割れや傷 5,000円〜20,000円 割れがひどく交換が必要 10,000円〜30,000円+パーツ代 バンパー全体の割れや交換 50,000円以上(状態により100,000円超) エアロの傷や割れを放置してはいけない理由 エアロの傷や割れを放置すると、見た目が悪いだけでなく複数のリスクを拡大させてしまいます。エアロの損傷を放置して生じる具体的リスクについて解説します。 走行中の振動でひびが拡大する たとえ今は傷が小さくても、走行すればクルマが振動するため傷や割れが徐々に大きくなっていく可能性があります。エアロパーツの素材は走行時の振動や衝撃を繰り返し受けるため、一度ひびが入るとその部分を起点に亀裂が広がります。 とくに、高速道路や悪路の走行は振動が大きく損傷の拡大スピードが早いため、できるだけ避けるべきです。最初は数センチ程度の小さなひびでも、いつの間にか大きく広がり、修理費用がかさんでしまうケースは珍しくありません。 パーツ脱落による事故の危険性 傷や割れの度合いが大きくなると、走行中に突然パーツが落下して重大な事故を引き起こすリスクになります。 また、脱落したパーツが後続車に衝突すれば、追突事故や多重事故に発展しかねません。脱落せずとも自車のタイヤに巻き込まれた場合、ハンドル操作の不安定さと制動の難しさで操縦不能に陥る危険性もあります。 見た目だけでなく安全性にも影響する エアロの損傷は単に見た目が悪くなるだけでなく、安全性の面にも影響を及ぼします。具体的には、バンパーの割れや変形によってセンサーの位置がズレると、自暴ブレーキや衝突被害軽減システムなどの安全機能が正常に動作しなくなる可能性があります。 センサーの位置ズレは保安基準不適合にもつながるため、車検が通りません。また、本来作動すべき安全装置が機能せず、被害が拡大する恐れもあります。 エアロ修理後のメンテナンスと再発防止策 エアロパーツの修理が完了した後も、適切なメンテナンスと再発防止策を心がけることで、マイカーが長期間きれいな状態を保てます。 再塗装後の保護ケア エアロを修理する際は、丁寧に再塗装しましょう。なぜなら、修理直後はきれいでも、すぐに小さなひびが出てきてしまう可能性があるためです。 塗装面が完全に硬化するまで数日から1週間程度かかるため、その間は洗車や強い水圧での洗浄は避けることが推奨されます。 塗装面を保護するために、コーディング剤やワックスを定期的に施工すると、紫外線や雨水からのダメージによる劣化を防げます。 こすり傷を防ぐ駐車・走行のポイント エアロパーツを装着しているクルマや車高が低いクルマは、縁石の乗り降り時などに下方向をぶつけやすい傾向があります。下記3つの注意点は日頃から心がげておくとよいでしょう。 【段差を乗り越える際の注意点】 ・段差に対して斜めにアプローチする 【駐車時の注意点】 ・前進駐車:車止めとの距離を十分に取る ・バック駐車:後方のエアロが接触しないよう慎重に確認する 【走行時の注意点】 ・坂道の頂点や谷底では車体の前後が地面に近づくため、ゆっくりと通過する バンパープロテクター・カバーの活用 バンパープロテクターは、バンパーを守ってくれる便利なアイテムです。 次のようなメリットがあります。 ・エアロの下部分についてしまった擦り傷を隠せる ・あらかじめエアロに傷ができるのを防止できる ・両面テープで装着できるものが多く、取り付けも容易 ・カラーリングが豊富で車のボディカラーに合わせて選べる 専門的な工具や技術がなくても自分で取り付けられるため、手軽にエアロを保護できます。修理後の再発防止だけでなく、新車時から装着しておくと、エアロパーツを傷から守れます。 まとめ エアロパーツに傷や割れが生じた場合は、見た目だけでなく安全性の観点からも速やかな修理が必要です。放置すると走行中の振動でひびが拡大し、パーツ脱落による重大事故につながるリスクを抱えた状態であることを忘れてはいけません。 エアロに傷や割れをみつけたら、まずは信頼できる修理業者に相談して早めに対処しましょう。
旧車王ではYouTubeにて、旧車好きによる旧車好きのための「旧車王ちゃんねる」でさまざまな動画を配信しています。 古き良きクルマならではの素晴らしさを伝えるべく、登場から10年以上経過した旧車をメインにご紹介。走行シーンはもちろん、内外装や機関系など、さまざまな角度から1台1台の魅力に迫っています。 ぜひご覧ください。 旧車王ちゃんねる 本日公開のショート動画では、女性初の総理大臣になられた高市早苗氏の愛車「70スープラ」を紹介しています。 70スープラは、1986年に「セリカXX」の後継モデルとして登場し、日本で初めて「スープラ」の名を冠したモデルです。リトラクタブルヘッドライトと豪華な内外装が特徴のグランドツーリングカーで、高市氏の愛車は、1991年式の2.5GTツインターボリミテッドでした。1JZ-GTEエンジンを搭載した後期モデルで、トランスミッションは4ATです。 旧車王で買い取りをした「70スープラ」はこちら 高市氏が愛した70スープラは、22年間大切に乗られた後、どうしても手放せず抹消登録するも、その後10年間、不動車として保管されていました。 2022年に、奈良トヨタの80周年を記念して行われた「レストアプロジェクト」により、復元され、現在では「まほろばミュージアム」に展示されています。 まほろばミュージアム|奈良トヨタ【公式サイト】 旧車王でも、長年愛された車が再び息を吹き返すお手伝いをしています。もしご依頼があれば、しっかりと動く状態に戻し、次のオーナー様へ橋渡しをすることができます。 旧車を愛する方にとって、このような歴史ある車を「再び動かしたい」という思いは、共通の願いではないでしょうか。 私たちは、「旧車を愛する」総理大臣が誕生したという歴史的な瞬間に喜びを感じつつ、これからも日本の旧車文化の発展に努めてまいります。 旧車王は旧車専門の買取サービスです。古いクルマに特化して20年以上の実績をもち、YouTubeのほかにXやInstagram、TikTokでも旧車のさまざまな魅力を発信しています! Twitter:twitter.com/qsha_oh Instagram:instagram.com/qshaoh_channel TikTok:tiktok.com/@qshaoh
新しくクルマを購入したときや引っ越しで住所が変わったときなどは「車庫証明」を取得する手続きが必要です。 車庫証明を取得するときは、必要書類を作成して管轄の警察署に提出します。一軒家にお住まいの場合、自宅の敷地内にある駐車場と自宅外の月極駐車場で申請書類の書き方や提出書類が異なる点に注意が必要です。 この記事では、25年以上にわたって旧車・クラシックカーを15,000台以上買い取り、車輌登録や各種行政手続きに精通した旧車王が、一軒家にお住まいの方が車庫証明を取得する方法や書類の書き方などについて詳しく解説します。 車庫証明とは 車庫証明とは、クルマの保管場所が確保されていることを証明する公的な書類のことです。 正式名称を「自動車保管場所証明書」といい、自動車の使用の本拠の位置を管轄する警察署で「保管場所証明申請手続」をした際に交付されます。 クルマの車検証に記載された使用者は、以下のような場合に管轄の警察署で車庫証明を取得し、運輸支局で手続きをする際に提出しなければならないとされています。 ・新車や中古車を新たに購入したとき(新規登録) ・クルマの所有者が変わったとき(移転登録) ・クルマの所有者が住所を変更したとき(変更登録) ただし、地域によっては車庫証明の申請が不要な場合があるため、事前に管轄の警察署のWebサイトで確認しておくとよいでしょう。 自動車保管場所証明申請書の記載項目と添付書類 車庫証明を取得するときは「自動車保管場所証明申請書」を記入し、添付書類とあわせて提出します。以下では、申請書の記載項目と添付書類について解説します。 記載項目 自動車保管場所証明申請書は、クルマの車名や型式、自宅と保管場所の位置などを記載します。具体的な記載項目は以下のとおりです。 自動車の情報(車名、型式、車台番号、自動車の大きさ) 使用の本拠の位置 保管場所の位置 申請する日 提出する警察署名 申請する年月日 申請者の住所、氏名、電話番号 など 添付書類 申請の際は、自動車保管場所証明申請書とあわせて以下の書類を提出します。 ・保管場所の所在図(駐車場の場所と自宅からの位置関係を示す地図)と保管場所の配置図(駐車スペースの幅や奥行き、保管場所と接する道路などを記載した図)がセットになったもの ・保管場所を使用する権原を疎明する書面(いずれか1通) ・保管場所使用承諾証明書(貸し駐車場の場合) ・保管場所使用権原疎明書面(自分の所有地の場合) 所在図については、以下のどちらかに該当する場合、添付を省略できます。 ・使用の本拠の位置と保管場所の位置が同一の場合 ・次のいずれにも該当する場合 1.自動車買い替え時等の自動車の入れ替えである。 2.使用の本拠の位置と車庫の位置のいずれも旧自動車と変更がない 一方で配置図の添付を省略することはできません。 【一軒家】自動車保管場所証明申請書の書き方例 ここでは、一軒家の敷地内を駐車場として申請する場合の書き方を紹介します。秋田県警察で公開している自動車保管場所証明申請書の記載例は以下のとおりです。 画像引用:秋田県警察「自動車保管場所証明等の手続きについて」 上記申請書の記入方法は、以下のとおりです。 記入内容 車名 メーカー名を記載(例:トヨタ・ホンダ・ニッサン) 型式・車台番号 自動車検査証(車検証)のとおりに記載。新車の場合は販売業者に聞いて記載 自動車の大きさ センチメートル単位で右詰め記入(ミリ以下切り捨て) 使用の本拠の位置 実際に居住する場所の所在地を記載(通常は住民票と同じ) 保管場所の位置 自宅の敷地内駐車場:使用の本拠の位置と同じ住所 月極駐車場など:駐車場の住所と車庫の番号 申請者欄 住民票や印鑑証明書どおりに使用者の住所・氏名を記入 使用権原 「自己・他人・共有」のいずれかに〇印 ・自己:車庫が申請者所有の場合 ・他人:車庫が他人所有の場合 ・共有:車庫が共有の場合 自動車登録番号 ナンバープレートに記載される番号 申請内容 該当する箇所に〇印 ・新規:今回申請する保管場所において申請者が新たに保管場所証明を取得する場合 ・代替:現在の保管場所で保管場所証明をすでに受けている車輌があり、その車輌と入れ替える場合 ・増車:複数台分のスペースがある保管場所に車輌を追加する場合(代替の場合は旧車輌の車台番号を記入) 連絡先欄 申請内容の問い合わせが可能な氏名・電話番号を記載 自動車保管場所証明申請書の様式は都道府県によって異なるため、車庫証明の申請をする際は管轄の警察署の公式Webサイトをご確認ください。 【一軒家】自動車保管場所証明申請書の書き方のポイント 自動車保管場所証明申請書を作成する際は、黒色のボールペンまたは黒色のスタンプで明瞭に書きましょう。黒のボールペンであっても、消せるタイプのものは使用できません。 車庫証明が交付された後は訂正できないため、申請書の記載内容に誤りがないか十分に確認したうえで提出することが大切です。 以下では、自動車保管場所証明申請書の項目ごとに書き方のポイントを解説します。 自動車の情報に関する欄を記載する際のポイント 車名の欄にはメーカー名のみを記載します。例えば、トヨタのヤリスに乗っている場合、この欄に記載するのは「トヨタ」のみです。 型式や車台番号の欄には、車検証の内容を正確に書き写しましょう。 また、0(ゼロ)とO(オー)、1とI(アイ)など、数字とローマ字を混同しやすい文字は、はっきりと区別できるよう注意して記載することが大切です。 都道府県によっては、アルファベットの下段にチェックを入れる欄が設けられている場合があります。 使用の本拠の位置と保管場所の位置を記載する際のポイント カーポートやガレージなど、一軒家の敷地内に駐車場がある場合、「使用の本拠の位置」と「保管場所の位置」には、同じ住所を記載します。 保管場所の位置の欄に「同上」や「〃」とは記載せず、使用の本拠の位置と同様に住民票のとおりに正しい住所を記載しましょう。 申請者欄を記載するときのポイント 申請者欄に記載するのは、警察署の窓口に書類を提出する人ではなく、クルマの使用者となっている人の氏名や住所です。使用者が個人の場合は、住民票や印鑑証明書と同一の氏名と住所を記載します。 なお、申請者の押印は不要です。 一軒家の車庫証明を取得するための条件 クルマの保管場所と認められるのは、駐車場、車庫、空き地などの道路以外の場所です。また、一定の要件を満たしている必要があります。以下で各要件について詳しく解説します。 保管場所を利用する権限を持っている(権原の要件) 車庫証明を取得するためには、クルマの使用者が保管場所として利用する権限(権原)を持っている必要があります。 申請の際には、申請書に保管場所の位置を記載するだけでなく、保管場所として利用する権限を持っていることを証明する以下の書類を提出します。 保管場所が自分の所有地:保管場所使用権原疎明書面(自認書) 保管場所が貸し駐車場:保管場所使用承諾証明書 例えば、自宅の敷地内にあるカーポートやガレージを駐車場としている場合は、保管場所使用権原疎明書面(自認書)を作成して提出します。 自宅外に月極駐車場などを借りている場合は、その所有者や管理を委託されている会社などに保管場所使用承諾証明書を作成してもらいます。 保管場所使用承諾証明書が用意できない場合、都道府県によっては駐車場の賃貸借契約書や領収書のコピーを提出することも可能です。 自宅から直線で2km以内に駐車場がある(距離の要件) 保管場所の位置と自宅(使用の本拠の位置)の距離が、地図上の直線距離で2km以内である必要があります。 一軒家で自宅の敷地内に駐車場がある場合、使用の本拠と保管場所が同じ住所になるため、この距離に関する要件を気にする必要はありません。 一方、自宅外にクルマを駐める場合は、自宅から半径2km以内の距離にある駐車場を借りる必要があります。また、車庫証明の申請の際には所在図の作成と提出が必要です。記載例は以下のとおりです。 画像引用:警視庁「保管場所証明申請手続(窓口での申請)」 所在図には、自宅と駐車場の場所と直線距離だけでなく、位置関係がわかるように付近の道路や目標となる建物なども詳しく記載します。手書きで作成する他にも、所在図欄に「別紙」と記載し、Googleマップなどを印刷した地図を添付することも可能です。 十分に収容スペースがある(スペースの要件) クルマが通行できる道路から支障なく出入させ、かつクルマの全体を収容できるほどのスペースがあることも、保管場所と認められるための要件の1つです。 車体の一部が道路にはみ出すような場所や、クルマの出し入れが難しい場所などは、保管場所として認められません。 そのため、車庫証明を申請するときは、クルマの「長さ」「幅」「高さ」を申請書に記載します。また、保管場所に十分な駐車スペースがあることを示すために「配置図」を作成して提出します。 自宅の敷地内に駐車場がある場合の配置図の記載例は以下のとおりです。 画像引用:秋田県警察「自動車保管場所証明等の手続きについて」 配置図には、駐車スペースの具体的な寸法や駐車場に面した道路の幅などを正確に書き込みます。また、自宅の家屋と保管場所が記載欄に収まるように記入しましょう。 自宅外の月極駐車場を借りる場合は、以下のように記載します。 画像引用:秋田県警察「自動車保管場所証明等の手続きについて」 所在図と同様に、Googleマップなどを印刷した地図を活用することも可能です。 車庫証明を取得する流れ 管轄の警察署で車庫証明を取得する際の流れは、以下のとおりです。 ・必要書類を準備する ・管轄の警察署の窓口に書類を提出して手数料を支払う ・警察による審査が完了すると車庫証明書が交付される 申請先は、自宅の最寄りではなく「駐車場の所在地」を管轄する警察署です。手数料の金額は地域によって異なりますが、2,200〜2,400円ほどが目安です。 提出した書類に不備がなければ「納入通知書兼領収書」が交付されます。この書類は、後日警察署で車庫証明書を受け取る際に必要なため、大切に保管しておきましょう。 警察署による審査期間は通常3日〜1週間ほどです。申請当日に車庫証明書を受け取れるわけではないため、スケジュールに余裕を持って手続きしましょう。 まとめ 車庫証明を取得する際は、自動車保管場所証明申請書に必要事項を記入して管轄の警察署に提出します。申請の際には、保管場所の所在図・配置図、保管場所の使用権原を疎明する書類も必要です。 一軒家に住んでおり、敷地内を駐車場として使用する場合、使用の本拠の位置と保管場所の位置には自宅の住所を正確に記載します。所在図の作成は不要ですが、配置図は必須です。保管場所の使用権原を疎明する書類は「自認書」を準備します。 月極駐車場を借りる場合は、所在図を作成して保管場所使用承諾証明書も用意しましょう。 申請書類の書き方にはさまざまな注意点があり、車庫証明が交付されるまでに申請してから3日〜1週間ほどかかるため、スケジュールに余裕を持って準備することが大切です。
クルマの購入や引っ越しで車庫証明が必要になったとき「どこの警察署でも申請できるのか」「引っ越し前後でどこに出せばいいのか」と迷われる方は少なくありません。 この記事は、25年以上にわたって旧車・クラシックカーを15,000台以上買い取り、車輌登録や各種行政手続きに精通した旧車王が、車庫証明を提出できる警察署の確認方法について、地域別のルールと注意点を交えながら解説します。 車庫証明とは 車庫証明は、違法駐車の防止と交通環境の整備の観点から、クルマを購入する際に適切な保管場所(駐車場)が確保されていることを法的に証明する書類です。正式名称は「自動車保管場所証明書」です。 車庫法によって、新車の登録や中古車の名義変更時には証明書の提出が義務付けられています。 なお、証明書はクルマの保管場所を管轄する警察署長が発行します。書類を揃えて警察署に申請し、取得した車庫証明を購入先に提出するまでが一連の流れです。 車庫証明の取得条件 車庫証明を取得するためには、法律で定められた3つの条件をクリアする必要があります。車庫証明の取得条件について詳しく見ていきましょう。 収容スペースの条件 収容スペースの条件は、以下の3点です。 ・クルマが完全に収まり一部もはみ出さないこと ・クルマが公道から直接出入りできること ・駐車場から出た道路に十分な幅があること なお、収容できるのは所有地または契約済みの土地と、車庫法で定められています。公道や無許可の私有地は使用できません。 申請時には、条件を満たしていることを示す配置図の提出も求められるため、記載例を参考に漏れなく記載しましょう。 権限に関する条件 車庫証明に関する権限は、駐車場の使用権限に関する条件のことです。戸建てのように自己所有地の場合は保管場所使用権原疎明書面(自認書)、賃貸のように他人の土地を借用する場合では保管場所使用承諾証明書の提出が必要です。 なお、住民票と現住所が異なる場合でも車庫証明は取得可能ですが、使用の本拠地であることを証明する書類(公共料金の領収書や免許証など)が追加で必要です。 虚偽申請に対しては厳しい罰則が設けられており、車庫飛ばしなどの違法行為には20万円以下の罰金が科される可能性があります。また、引っ越し後15日以内に手続きを行わない場合も10万円以下の罰金刑の対象となるため、早めの確認と対応が大切です。 保管場所から自宅までの距離の条件 車庫証明では、保管場所が「使用の本拠地」から直線距離で半径2キロメートル以内にあることが法的要件として定められています。距離は実際の道路距離ではなく、地図上で直線を引いた場合の距離です。 「使用の本拠地」とは、個人の場合は実際に居住している住所、法人の場合はクルマを使用する本店や支店など実際の活動拠点を指します。 ただし、全長5メートル超かつ全幅1.9メートル超のモーターホームやキャンピングトレーラーなどの特殊車両については、特例措置として半径2キロメートルを超えた場所での保管が認められる場合があります。 車庫証明は管轄の警察署に提出する 車庫証明を申請できるのは、クルマの保管場所を管轄する警察署のみです。全国どこの警察署でも申請できるわけではありません。申請先を間違えると車庫証明に要する時間が長引くため、事前にどの警察署かは確認しておきましょう。 管轄の警察署は保管場所の住所ごとに分担されています。詳細な確認方法については、全国の警察署一覧から検索可能です。 警察庁Webサイト「都道府県警察本部リンク」 なお、地域をまたぐ特殊なケースや自宅以外での取得については、以下で詳しく解説します。 保管場所が地域をまたぐ場合の提出先 「保管場所基準」の原則は、地域をまたぐ場合でも変わりません。ただし、申請先を間違えやすいため、確認方法を詳しく解説します。 【具体的なケース】 ・自宅がA県にあり駐車場がB県にある場合:B県の駐車場を管轄する警察署へ申請 ・自宅がC市で駐車場がD市にある場合、D市の駐車場を管轄する警察署へ申請 本ルールは、単身赴任などで住民票の住所と実際の居住地が異なる場合でも変わりません。 とくに注意が必要なのは、県境や市境付近に住んでいる方です。最寄りの警察署であっても車庫証明申請の管轄外となる可能性があります。申請先を間違えると時間の無駄となるため、管轄が不明確な場合は事前に警察署へ電話確認することをおすすめします。 自宅以外のどこでも車庫証明は取得できる? 車庫証明は自宅以外の場所でも取得可能です。ただし、どの場所を選んだとしても法的条件に合致しているかの確認と適切な手続きが必要です。 以下では、取得のための準備(必要書類)と手続き(申請先)の2つの観点から、自宅以外での取得方法を解説します。 必要書類を揃えれば取得できる 車庫証明は、以下の必要書類一式を揃えれば取得可能です。基本書類と駐車場の所有者によって変わる書類があるため、事前に確認しましょう。 【基本書類】 ・自動車保管場所証明申請書 ・使用の本拠の位置が確認できるもの ・保管場所の所在図・配置図 【駐車場の所有者によって変わる書類】 ・自己所有地の場合:保管場所使用権原疎明書面(自認書) ・他人の土地を借用する場合:保管場所使用承諾証明書 なお、実家の駐車場を使用する場合でも、土地所有者が親族であれば借用扱いとなるため保管場所使用承諾証明書が必要です。 住民票と現住所が異なる場合は、使用の本拠地を証明する追加書類を用意します。公共料金の領収書(直近3か月以内、住所と氏名が漢字記載)や消印付きの郵便物(2~3通)のほか、免許証でも問題ありません。 取得場所を管轄する警察署に提出する 自宅以外での車庫証明取得でも、申請先のルールは変わりません。重要なのは「自宅の住所ではなく、保管場所の住所」を基準にすることです。 自宅以外でクルマを保管する場合の注意点として、距離制限(2キロメートル以内)を満たしているかの事前確認が必要です。また、賃貸駐車場などを利用する場合は、契約期間と車庫証明の有効期間が合っているかも確認しておきましょう。 確認した結果条件を満たしていれば、駐車場の住所を管轄している警察署に書類を提出できます。 車庫証明を取得する流れ 車庫証明の取得は、保管場所の決定から証明書受け取りまで4つのステップで進めます。手続きには通常1週間程度の期間を要するため、クルマの購入や引っ越しのスケジュールに合わせた早めの準備が大切です。 クルマの保管場所を決める 車庫証明申請の第一歩として、法的条件を満たす保管場所の確保が必要です。以下の内容を満たす場所かどうかを確認しましょう。 【確認すべき法的条件】 ・使用の本拠地から直線距離2キロメートル以内 ・クルマが完全に収まり公道から直接出入り可能 保管場所の選択肢として、持ち家や賃貸住宅に付属した駐車場がない場合は、月極駐車場などの確保が必要です。周辺環境とあわせて以下の条件で問題ないかチェックしましょう。 【確認すべき収容スペースの条件】 ・クルマのはみ出しがないこと ・走行可能道路からの出入りが可能であること ・駐車場前の道路に十分な幅があること なお、新車購入時は駐車場の利用開始日と納車日の調整が重要です。車庫証明なしでは車両登録ができません。納車前に車庫証明を取得できるよう駐車場契約のタイミングを調整し、スムーズに進められるスケジュールを組む必要があります。 申請書類を準備する 保管場所が確定したら、管轄の警察署で申請書類を入手し必要事項を記入します。書類は警察署交通課での受け取り、またはウェブサイトからのダウンロードが可能です。ウェブサイトでは記入例も閲覧できるため、まとめて作業すれば時短につながります。 申請書類は以下です。改めて用意し忘れがないか確認しておきましょう。 ・自動車保管場所証明申請書 ・保管場所標章交付申請書 ・保管場所の所在図・配置図 ・自己所有地では保管場所使用権原疎明書面(自己所有地の場合) ・保管場所使用承諾証明書(借用地の場合) 書類を記入する際は、以下の情報を正確に記載します。 ・車検証から車輌情報と保管場所住所の転記 ・所在図・配置図用に自宅と保管場所の位置関係の確認 ・車庫の具体的サイズ ・道路幅員 警察署に提出する 完成した書類は、保管場所を管轄する警察署へ提出します。提出先は自宅ではなく駐車場の住所で決まります。地域をまたぐ場合でも保管場所側の警察署が提出先です。 窓口提出時は運転免許証などの本人確認書類と、申請手数料(詳細は警察署へ要確認)を添えます。なお、令和7年3月から、警察署での支払いは原則キャッシュレスまたは現金となっています。ただし、一部のエリアでは窓口で現金が利用できない場合があるため、注意が必要です。 書類提出後は交付予定日が記載された受理票を受け取ります。受理票は証明書受け取り時に必要となるため、財布など身近で忘れない場所に保管しておくと安心です。 車庫証明書を受け取る 受理票記載の交付予定日になったら、申請した警察署で車庫証明を受け取ります。交付される書類は自動車保管場所証明書(車庫証明書)のみです。保管場所標章や保管場所標章番号通知書は、令和7年4月1日から廃止されています。 地域によっては郵送対応が可能な場合があります。申請時に地区交通安全協会で手数料を支払うことで自宅へ郵送してもらえます。なお、申請自体は郵送に対応していません。 手続きの時間が確保できない方は、クルマの販売店に代行してもらうことも可能です。代行費用は発生しますが、書類作成の不安や時間の問題を解消できます。 まとめ 車庫証明の申請は保管場所を管轄する警察署でのみ受け付けており、どこの警察署でも申請できるわけではありません。自宅と保管場所が地域をまたぐ場合でも、保管場所の住所を基準に管轄警察署が決まります。 申請には法定の条件を満たす保管場所の確保と、土地の所有形態に応じた必要書類の準備が必要です。手続きに1週間程度の期間を要するため、クルマの購入や引っ越しに合わせて早めに準備しましょう。
クルマの廃車手続きをする際は、車体から取り外したナンバープレートを返却する必要があります。 しかし、盗難や事故、災害などの事情があればナンバープレートがなくても廃車手続きをすることが可能です。 この記事では、25年以上にわたって旧車・クラシックカーを15,000台以上買い取り、車輌登録や各種行政手続きに精通した旧車王が、ナンバープレートのない場合の廃車手続きの流れや必要書類などについて詳しく解説します。 ナンバープレートがなくても廃車できる 廃車とは、クルマの登録情報を抹消して公道を走行できない状態にする手続きのことです。 廃車手続きの際には所定の申請書類を提出するとともに、車輌の前後に付いている2枚のナンバープレートを返却する必要があります。 これは、盗難車にナンバープレートが取り付けられるなどの不正利用を防ぐためです。 ただし、紛失や盗難、災害など正当な理由でナンバープレートが手元にない場合は、その事情を説明・証明する書類を添付することで廃車手続きができます。 ナンバープレート紛失時に必要な書類 ナンバープレートがないクルマを廃車にするためには「理由書(軽自動車の場合は車両番号標未処分理由書)」や罹災証明書が必要です。以下で詳しく解説します。 盗難された場合 ナンバープレートが盗難された場合は、廃車手続きの前に最寄りの警察署か交番へ「盗難届」を提出しましょう。 廃車手続きの際に必要な理由書を作成するには「受理番号」「届出警察署名」「届出年月日」という3つの情報が必要です。これらの情報は、盗難届を提出したあとに警察から交付される「受理票」に記載されています。 災害で紛失した場合 台風による洪水や地震といった自然災害によってクルマが流されたり、ナンバープレートが破損・紛失したりした場合は「罹災証明書(りさいしょうめいしょ)」を取得します。 罹災証明書は、お住まいの市区町村役場や消防署で発行してもらえる公的な書類です。 通常の申請書類とあわせて罹災証明書を提出することで、災害によりナンバープレートがなくなったクルマの廃車手続きができます。 その他の紛失の場合 「走行中にどこかで落としてしまった」「事故の衝撃で外れて見つからなくなった」などの理由でナンバープレートを返却できない場合は、警察へ「遺失届」を提出します。 遺失届を提出した場合も受理票が交付され、理由書の記載に必要な「受理番号」「届出警察署名」「届出年月日」の3つの情報を取得できます。 ナンバープレート無し車を廃車にする手順 ナンバープレートがないクルマを先に解体してから廃車にする場合、普通自動車は「永久抹消登録」、軽自動車は「解体返納」という手続きをします。 以下では、ナンバープレートがないクルマを廃車にする手順について詳しく解説します。 必要書類をそろえる まずは廃車手続きに必要な書類をすべてそろえましょう。普通自動車と軽自動車を廃車にする際の主な必要書類は以下のとおりです。 普通自動車 (永久抹消登録) 軽自動車 (解体返納) 自動車検査証(車検証) 〇 〇 所有者の印鑑登録証明書 (発行日から3ヶ月以内のもの) 〇 × 所有者の実印 〇 × 所有者の認印 × 〇 受理票または罹災証明書 〇 〇 使用済自動車引取証明書 〇 〇 普通自動車の場合は、所有者の「実印」「発行後3ヶ月以内の印鑑証明書」が必要です。 一方、軽自動車の場合は「認印」で手続きができ、印鑑証明書の取得もいりません。 また、クルマの所有者本人ではない人が手続きをする場合、普通自動車は「委任状」、軽自動車は「申請依頼書」という書類が必要です。 運輸支局または軽自動車検査協会へ行く 必要書類がすべてそろったら、以下の窓口で手続きをします。 普通自動車:運輸支局または自動車検査登録事務所 軽自動車:軽自動車検査協会の事務所・支所・分室 手続き先は、車検証に記載されている「使用の本拠の位置」の住所を管轄する運輸支局や軽自動車検査協会などです。 手続きの前に、インターネットで管轄の窓口を検索するとよいでしょう。 理由書・申請書・納付書を記入する 運輸支局や軽自動車検査協会の窓口に到着したら、備え付けられている以下の書類を記入します。 普通自動車 軽自動車 ・理由書 ・永久抹消登録申請書(第3号様式の3) ・手数料納付書 ・車両番号標未処分理由書 ・解体届出書(軽第4号様式の3) 理由書(軽自動車の場合は車両番号標未処分理由書)は、受理票に記載される内容をもとに作成します。 永久抹消登録申請書と解体届出書には、クルマの解体作業が完了した際に業者から報告される「解体報告がなされた年月日」と「移動報告番号」の記載が必要です。これは、解体業者から発行される使用済自動車引取証明書に記載されています。 普通自動車の永久抹消登録では「手数料納付書」を記入しますが、手数料は原則無料であるため、印紙を貼る必要はありません。 窓口に提出して手続き完了 書類の記入が終わったら、準備してきた書類と合わせて窓口に提出します。書類に不備がなければ申請が受理され、廃車を証明する以下の公的な書類が交付されます。 普通自動車:登録事項等証明書 軽自動車:検査記録事項等証明書 交付された証明書類は自賠責保険料の解約や任意保険の中断などで必要になるため、紛失しないよう大切に保管しておきましょう。 自動車税(種別割)・自動車重量税の還付 運輸支局や軽自動車検査協会で廃車手続きをすると、自動車税(種別割)や自動車重量税の還付を受けられる場合があります。 自動車税(種別割)は、毎年4月1日時点でクルマを所有している人に課される地方税です。 普通自動車の永久抹消登録をすると、残りの期間分に応じた以下の税額が還付されます。 ただし、軽自動車の場合、自動車税(種別割)の還付はありません。 自動車重量税は、クルマの重量、種別、用途などに応じて課せられる税金です。永久抹消登録や解体返納を行い、かつ残りの車検期間が1ヶ月以上ある場合、残存期間に応じた自動車重量税が還付されます。 自動車重量税の還付を受けるためには、永久抹消登録申請書または解体届出書に必要事項を記入します。また、個人番号(マイナンバー)の記入と、本人確認書類(マイナンバーカード・個人番号通知カード+運転免許証など)の提示または写しの添付が必要です。 ナンバープレート無し車の廃車で注意すべきこと ナンバープレートがないクルマの廃車手続きを進める際には、以下の点に注意しましょう。 ナンバー無しでの走行は道路運送車両法違反 ナンバープレートを装着していないクルマで公道を走ることは、道路運送車両法に違反します。もし違反した場合、違反点数2点が加算されるだけでなく、50万円以下の罰金が科される可能性があります。 解体工場まで少しの距離であっても、ナンバープレートがないクルマを運転するのは避けましょう。 やむをえずクルマを移動させる場合は、レッカーサービスの利用や仮ナンバーの取得をおすすめします。 月末・年度末は運輸支局が混雑するので避ける 廃車手続きをスムーズに進めるためには、運輸支局や軽自動車検査協会が混雑する月末や年度末(3月)、9月末を避けるとよいでしょう。 自動車販売店の決算期や、就職・転勤などにより、車検や登録手続きなどをする人が増えるため、手続きが終わるまでに数時間待たされる可能性もあります。 書類不備は当日完了できない恐れがある 提出書類が不足していたり、記入内容に誤りがあったりすると、申請当日に廃車手続きが完了しない恐れがあります。不備の例は以下のとおりです。 ・自動車検査証(車検証)の有効期限が切れている ・印鑑証明書の有効期限(発行後3ヶ月以内)が切れている ・委任状への実印の押印漏れ ・盗難届や遺失届の受理番号がわからない また、車検証の「所有者」欄がディーラーやローン会社などになっている場合、先にローンを完済して所有権留保の解除手続きをした後でないと廃車にはできません。 クルマを廃車にする際は、運輸支局や軽自動車検査協会のWebサイトで必要書類や記入時の注意点についてよく確認することが大切です。不明点や疑問点がある場合は、電話で確認しておくのもよいでしょう。 面倒な手続きは買取業者に任せられる ナンバープレートがないクルマの廃車手続きは通常よりも複雑です。そこで、買取業者にクルマを売却して廃車手続きを代行してもらうのも1つの方法です。以下で詳しく解説します。 業者に任せれば書類代行やレッカーも無料 買取業者の多くは、廃車手続きの書類の作成や提出の代行手数料を無料としています。買取業者によっては、ナンバープレートが付いておらず、そのままでは動かせないクルマを移動させるためのレッカー費用もかかりません。 買取業者に任せることで、平日に休みを取って運輸支局や軽自動車検査協会に行く手間や時間を省けるだけでなく、レッカー移動にかかるコストも削減できます。 事故車・災害車でも引き取り可能 「事故で大破してしまった」「洪水による水没でエンジンがかからない」など、一見すると価値がなさそうなクルマでも買取業者は引き取ってくれる可能性があります。 買取業者の多くは、まったく動かないクルマや損傷箇所があるクルマなどでも、以下のようなさまざまな方法で収益化できるためです。 自社工場や提携工場で修理して国内で再販売する・海外へ輸出する エンジン、ドア、シートなどまだ使用できる部品を取り出して販売する 鉄やアルミニウムなどの金属資源をリサイクル市場で販売する 買取業者にクルマを売却すると、解体費用を自己負担せずに済むだけでなく、売却代金を受け取れる可能性もあるため、スクラップにする前に査定を依頼してみるとよいでしょう。 還付金の手続きも代行してくれる業者が多い 買取業者に廃車の手続きを依頼した場合でも、要件を満たしていれば自動車税(種別割)や自動車重量税の還付は受けられるケースがほとんどです。 買取業者によっては、買取金額に還付金額を含めて支払ってくれることもあります。 ただし、買取業者によって還付金の取り扱いは異なります。契約を結ぶ際は、還付金の有無や返還方法などをよく確認することが大切です。 まとめ 盗難や紛失が理由でナンバープレートがないクルマを廃車にする場合は、盗難届や遺失届を警察に提出しましょう。警察から受理票を受け取り、理由書(軽自動車の場合は車両番号標未処分理由書)」を作成することでクルマを廃車にできます。 地震や津波などが理由でナンバープレートや車輌本体がない場合は、市区町村役場や消防署で罹災証明書を取得すると廃車手続きができます。 ただし、ナンバープレートがないクルマの廃車手続きには複雑な部分があり、普通自動車と軽自動車では必要書類や申請窓口などが異なるため、買取業者に任せることも検討するとよいでしょう。
レクサスLCは2017年に登場したレクサスのフラッグシップクーペです。レクサスのクーペにはすでにRCが存在していますが、RCよりも格上のクーペとして誕生しました。LCの車名の由来はラグジュアリークーペの略でその名の通り贅を尽くした質感の高い仕上がりが特徴です。ラインナップは自然吸気大排気量ガソリンエンジン、環境性能と走りを両立したハイブリッドモデルの2種類。バックオーダーを抱えるほどの人気で特別仕様車などの限定モデルも販売しています。国内のみならず海外からの評価も高いレクサスのニューフラッグシップクーペLC。2019年1月にはにはコンセプトモデルとしてオープンモデルLCコンバーチブルを発表しています。今回は世界中から注目されるレクサスLC人気の理由に迫ります。 LCから見えてくるレクサスの世界 レクサス自らがラグジュアリーフラッグシップクーペと謳うLCは全長4,770mm全幅1,920mm全高1,345mmのフラッグシップにふさわしいボディサイズ。低く長いボンネット、四隅に配置されたタイヤから力強い踏ん張りを感じることができます。くびれ部分が突き出るようなレクサスアイコンのスピンドルグリル、鋭い眼差しでシャープなヘッドライト、流線型のルーフライン、ミラー構造を取り入れたテールランプ、スピンドル形状をプレスラインで表現したリアまわりなど見るからにレクサスのアイデンティティを取り込んだ美しいスタイル。 このスタイルはコンセプトカーLF-LCを彷彿させます。コンセプトカーを市販することは技術的な面でも安全性の面でも難しいところがありますが、レクサスLCは可能な限りコンセプトカーに近い造形を再現しています。インテリアは二段作りのダッシュボード、液晶パネルと動くシルバーリングを使いシンプルでコンパクトにまとめられたメーター、スポッと収まるような形のシート、乗員を包み込むような全体造形が特徴的な室内。ドライバーズシートとパッセンジャーシートが区切られている作りになっており、ひとつの空間でありながら別空間のような世界を作り出しています。室内の質感に対するこだわりが強く、手に触れるところや目に見えるところにはレザーやアルカンターラを使い手触りの良い質感の高い仕上がり、彫刻のようなデザインを随所に取り入れ造形美を感じることができます。 インテリアカラーにはひとつの統一したカラーバージョンやビビッドな組み合わせのカラーもあり色使いは派手であっても落ち着くことができる室内空間としています。搭載される動力は2種類、V8 5.0L自然吸気ガソリンエンジンとV6 3.5Lガソリンエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドを用意。トランスミッションはガソリンエンジンモデルには新開発10速ATを組み合わせ、ハイブリッドモデルには4段ギアを組み合わせ疑似10段シフトを可能にするマルチステージハイブリッドを採用。 ドライブフィールはレクサスクオリティそのものですが、V8エンジンはアクセルを踏み込むとけたたましいサウンドを響かせながら背中をグイグイ押します。V6ハイブリッドはモーターアシストをブーストとして使う方向のセッティングにより鋭い加速をしてくれます。どちらにも個性があるセッティングやチューニングを施しサウンドを積極的に聞かせ、アシストとしてのモーターではなく動力源にモーターを使う新しい試みをしています。今までのレクサスモデルは「静」のイメージが強かったモデルが多くありましたがこのLCは「動」を体現しているレクサスです。車両重量は2000kgほどの重量ですがハンドリングは素直でキレがあります。重たいエンジンや重量がかさむハイブリッドシステムを搭載しているのにも関わらずこれほどまでにスパッとしたハンドリングを実現できているのは重量物を車体の中心に集める工夫をしているからです。 エンジンをフロントミッドシップに搭載するなど重量のコントロールを徹底していることがLCの走りを支えているのです。重量物を中心に集め、高い走行性能を実現する秘密は新開発のプラットフォーム「GA-L」も影響しています。新しいプラットフォームと重量バランスを考えたパッケージによりどっしりとした芯のある走りを実現できたのです。四隅に配置されたタイヤが路面をがっちりと掴み、コーナリングでは踏ん張りながらもフラットな乗り心地、路面の荒れたところや繋ぎ目ではストンとサスペンションがしっかり動き衝撃を吸収、どんな道を走っているのかという路面情報はシートやステアリングから必要なものだけを的確に伝えてくれます。 レクサスLCは感覚的に訴えてくる走行性能を手に入れたラグジュアリー空間を持つクーペなのです。レクサスの「静」と「動」を表現したLCは停まっているとただならぬオーラを放ち、動き出すと弾丸のように鋭く空を切り裂くスポーツクーペとしての一面を見せてくれます。欧州のラグジュアリークーペカテゴリーに勝負を挑んだレクサスLC、他のライバルたちとは違うレクサスならではの世界観を表現し独自の立ち位置を築き上げたモデルです。 ガソリンとハイブリッドどっち? レクサスの新たな挑戦を盛り込んだLC、ズバリ乗るとしたらハイブリッドモデルの「LC500h」がオススメ。ハイブリッドモデルをオススメする理由は、レクサスらしい「静」とモーターを動力源に使った「動」をバランス良く体現しているからです。新車販売価格はガソリンエンジンモデル「LC500」が1,300万円、ハイブリッドモデル「LC500h」が1,350万円とその差は50万円。税金優遇措置などにより価格差はさらに小さくなります。よって、ランニングコストを抑えられレクサスクオリティを存分に感じられるハイブリッドモデルがオススメ。中古車市場では登場して間もない現時点(2019年2月現在)ではガソリンエンジンモデル、ハイブリッドモデルともにおおよそ1,000万円前後の価格を維持しています。もし購入を考えているのであればガソリンエンジンモデルとハイブリッドモデルを乗り比べてから決断すると良いでしょう。それぞれに良さや魅力があるLCは見て乗って感じるモデルに仕上がっています。実際にLCに乗ると身がスッと収まるシートは安心感と安定感がありクセになるほどです。 レクサスイノベーション 2017年のデビューから現在(2019年2月時点)でまだ約2年のレクサスLCですが、すでに特別仕様車や限定車を販売した実績があります。2019年1月に開催された北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)ではLCコンバーチブルコンセプトを発表。エレガントなLCのスタイルはそのままにフルオープンになったコンバーチブルコンセプトはオープンにすることを前提にデザインされていたのではないかと思わせるほどオープンスタイルが似合うコンセプトカーになっています。ラグジュアリーマーケットを狙うレクサスにとって足りないモデルはオープンモデルであることを考えるとぜひこのまま市販してほしいモデルのひとつです。
みなさん、こんにちは!今回はトヨタがかつて生産していたゆとりのあるサイズのクーぺ、セプタークーぺを紹介します。「セプタークーぺ?聞きなれない名前だな…」と思われた方もいるかもしれません。それもそのはず、日本で販売されていた期間はたったの4年間。販売も不調に終わり、2019年8月現在は国内の中古車市場で1台も出回っていない超希少車となっているのです。 当ウェブサイトは「スポーツカーラボ」と名乗っていますが、セプタークーペはスポーツカーというよりも、ゆったりと運転を楽しむパーソナルクーペ、といったほうが正しいクルマです。この記事では、日本で何台が現役なのかも不明な希少車「トヨタ・セプタークーぺ」について、じっくり紹介していきたいと思います。 元となったモデルはカムリ 出典:ウィキメディア セプターを紹介するためには、元となったモデル、「カムリ」を紹介しないわけにはいきません。トヨタ・カムリといえば、現在でも10代目モデルが生産・販売され続けている、歴史の長いクルマです。現行型である10代目モデルは、日本での人気は今ひとつなものの、主戦場であるアメリカでは非常に好調な売れ行きを見せています。 カムリは、アメリカの歴史あるストックカーレース「NASCARカップ・シリーズ」に2007年から参戦。2015年にはドライバーズタイトル、2016年に米国車以外としては初のマニュファクチャラーズタイトルを獲得しています。また2017年には、ついにドライバーズタイトル、マニュファクチャラーズタイトルの両方を獲得するなど、「NASCARカップ・シリーズ」に欠かせない存在として成長。日本では考えられないほど、アメリカでの「カムリ」の名前は全国的に浸透しています。 そんなアメリカとのつながりが深いカムリですが、歴史をさかのぼると、1980年代からすでにカムリとアメリカの関係は始まっていました。カムリがアメリカで販売されたのは、3代目モデルが現役だった1983年からで、初年度に52,651台を販売。1988年からは、トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・ケンタッキーがケンタッキー州ジョージタウンにて現地生産するなど、トヨタの世界戦略車の先駆けとなったモデルでもあります。 ちなみに、カムリは2016年にアメリカで38万8618台が売れており、これは毎日1000台以上売れている計算になります。また2013年には、アメリカにおけるカムリの累計販売台数が1000万台を突破。日本ではあまり見かけないものの、アメリカの人気は今も絶大です。 セプタークーペが販売されたのは、1992年から1996年のこと。当時アメリカで販売されていた北米版カムリをベースに、日本に逆輸入される形で導入されました。日本でもカムリは販売されていましたが、こちらは5ナンバーサイズでした。3ナンバーサイズのゆったりした北米版カムリは、日本導入時にセプターと改名。日本仕様に改良されて販売されました。 ボディバリエーションは3種類 出典:ウィキメディア セプターは、セダン、クーペ、ステーションワゴンの3種類がラインナップされていました。セダンは日本で生産、クーペとステーションワゴンは、トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・ケンタッキーで生産された個体を輸入して販売していました。 ステーションワゴンに関しては、FF駆動のステーションワゴンとしては珍しい、折りたたみ式の3列目シートを備えた7人乗りモデルとして注目を集め、比較的手頃な値段だったため堅調な販売を記録。販売終了まで一定の人気を獲得しました。細かなことですが、リアウインドウワイパーがフロント同様2本装備されていたため、後方の視界にすぐれていることもメリットのひとつでした。 一方、セダンはカローラをそのまま大きくしたようなデザインで、スタイリッシュなハードトップが人気を博していた日本では受け入れられませんでした。同じトヨタ内でも、看板セダンのひとつであるマークⅡ三兄弟がフルモデルチェンジをしたばかりというタイミングに重なり、セダンの販売にマイナスの影響を与えてしまったのです。 さらに残念な結果に終わってしまったのがセプタークーペ。当時は後輪駆動のスペシャルティクーペが幅を利かせていて、本格的な走りを志向していたり、高級感溢れる内外装を売りにしていたりと、非常に華やかなモデルが市場を占めていました。 その中で登場したセプタークーペは、内装のクオリティや搭載されているメカニズムの質自体は良かったものの、セダンをただ2ドアにしたような地味で特別感に欠ける外観や、FFという駆動方式など、日本のクーペ市場では「訴えかけるものがないクルマ」として認識されてしまいました。結果として、セダンよりもさらに売れ行きは低迷してしまいます。 セダンと共通のボディで実用性は抜群 セプタークーペは、スタイリッシュなわけでもなく、スポーティでもなく、高級感にあふれているわけでもない、実直なクルマです。アメリカでは、こうした質実剛健なパーソナルクーペの需要があったのかもしれませんが、日本では全く受け入れられませんでした。 セプタークーペのボディサイズは、全長4,780mm、全幅1,770mm、ホイールベース2,620mmはセダンと同一、全高1,405mmはセダンより5mmだけ低いという、セダンとほとんど同じサイズです。セプタークーペの利点はここにあります。つまり、2ドアながら後席足元は非常に広々としていて、トランクの容量がとても大きい。なぜなら、セダンとボディはほぼ共通だからです! 一方で、これだけ大きい後席を有しながら2ドアとしたことで、ドアがとても大きく、重量もかなりのものになりました。狭い場所でのドアの開け閉めには、かなり神経質になる必要があるとか…。 トランクと座席の広さのおかげで、実用性は抜群。車高も低くなく、後方の視界も良好なので、運転がしやすい。内装のデザインもそっけないものの、クオリティが低いというわけではない。見かけだけの高級感やスペック上での走りの性能には囚われない審美眼を持つ「玄人」向けのモデル、とも言えるのかもしれませんが、日本ではその玄人たちの目にも触れられずに終わってしまったのでしょう。 グレード体系はシンプル 搭載されていたエンジンは2種類。140psを発生する2.2リッターの直列4気筒と、200psを発生する3リッターのV型6気筒の2種類で、どちらも自然吸気エンジンでした。トランスミッションは、4速オートマチックのみ。グレード体系は、ベースグレードの「2.2」「3.0」と、高級仕様の「2.2G」「3.0G」の4種類をラインナップしていました。 チルト&スライド電動式ムーンルーフが全車に標準装備されていた点は、地味なセプタークーペの中でもキラリと光るポイントかもしれません。「3.0G」は最上級グレードらしく、装備は充実。レザーシート、ABS、トラクションコントロール、運転席エアバッグ、ワイヤレスキー、TEMS(電子制御サスペンション)など、上級車譲りの装備が奢られていました。 たった4年間という短い販売期間でしたが、一度だけ1994年にマイナーチェンジが行われています。フロントマスクを小変更したほか、リアコンビネーションランプを左右独立化。また、小型のリアスポイラーを全車標準装備とし、新色としてツートーンカラーである「パールトーニング」が設定されました。 現在では滅多なことでは見かけない超希少車に… 燃費性能は、比較的大排気量のエンジンと大きく重い車体であまり優れているとは言えず、2.2リッターエンジンモデルが9.6km/L、3リッターエンジンモデルが8.4km/Lと、リッター10kmにも届きませんでした。こうした点も、一般ユーザーから敬遠された理由のひとつかもしれません。 こうしてトヨタ・セプタークーペは、日本の中古車市場ではまず見かけることのない希少車となってしまいました。何も突出したところがない点が、逆に独特な存在となってしまったセプタークーペ。中古車販売サイトや店頭で見かけた場合は、ぜひ一度気にかけてみてくださいね!
最初にはっきりと言ってしまうと、スポーツカーを作るにはコストがかかります。高性能のエンジン、追随性の高いサスペンション、専用設計のシャシー、それらをじっくりとテスト走行する時間など、どこを取っても「お金と時間がかかる」のは避けられません。 それでも多くのメーカーは、スポーツドライビングの楽しさを人々に知ってもらうために、安価なスポーツカーを努力して開発し、販売しています。この記事では、現在300万円以下で買えるスポーツカーを9モデル厳選して紹介。ここに紹介したモデルは、絶対的な馬力が低くとも、運転の楽しさが味わえるモデルばかり。さらに、すべての車種にマニュアルトランスミッション車が設定されています。国産・輸入車にこだわらず、安いスポーツカーをお探しの方は必見です! スズキ・スイフトスポーツ トップバッターを飾るのは、国産ホットハッチの雄、スイフトスポーツです。現行モデルに搭載されている1.4リッターの直噴ターボエンジンは、最高出力140ps/5500rpm、最大トルク23.4kgm/2500〜3500rpmを発生。スポーティなハンドリングを実現しながら、JC08モードの燃費は16.4km/Lという環境性能をも両立。この燃費性能の達成には、6MT車で970kgという軽量な車体が大きな要因となっています。ボディ・エンジン・サスペンション・シート・内装部品にいたるまで徹底的な軽量化を行いつつ、必要な部分には補強を行うことで高いボディ剛性を確保。それでいて187万円〜という低価格を実現しているのは、スズキの企業努力の賜物と言えるでしょう。 ちなみにスズキは、さらに安価なスポーツモデルとして、最速の軽自動車としても名高い「アルトワークス(5MT車で153万7800円)」もラインナップ。とにかく安く、楽しいクルマが欲しい!という方は、こちらも注目です。 日産・マーチ NISMO S スズキ・スイフトスポーツのライバルと言える存在が、この日産・マーチ NISMO Sです。価格も5速MT車が187万6600円と、値段もほぼ拮抗。どちらも小型のFFホットハッチという点では共通していますが、クルマの成り立ちそのものはかなり異なります。3気筒エンジンが標準のマーチに、専用チューンが施された1.5リッター自然吸気4気筒DOHCを載せ、スタビライザー付サスペンション、本革&アルカンターラ巻きステアリング、シフトノブ、アルミペダル&フットレスト、スポーツシート、エキゾーストシステム、ブレーキ、ECMにいたるまで専用品をこれでもかと投入。さらにフロントサスペンションメンバーステー、トンネルステー2ヵ所、リヤサスペンションステー、テールクロスバーなどの車体剛性強化も行われています。 その結果、モータースポーツ直系のハンドリングを味わえる、クラス随一のコーナリングマシンに変貌。絶対的なスペックこそスイフトスポーツに劣りますが、機敏でダイレクト、そして痛快なハンドリングはこのモデルでしか味わえません。日産は、ひとつ上のクラスのスポーツモデルとして「ノート NISMO S(5MT車で237万1600円)」もラインナップしていますが、高いボディ剛性やエキサイティングな走りを考慮すると、マーチ NISMO Sの方が「スポーツカーらしさ」をダイレクトに感じられるでしょう。 ダイハツ・コペン 往年のイギリスのコンパクトスポーツカーを彷彿とさせる、小さくて可愛いクルマ、ダイハツ・コペン。評価に高い初代モデルに続き、現在は2代目モデルが生産されています。最大の特徴は、全く異なる外装パネルを使用した4つのスタイル、「ローブ」「エクスプレイ」「セロ」「GR SPORT」の4種類から選択できるという点。意外と大きく実用性の高い荷物スペースに旅行カバンを積み込み、さらっと気楽な旅に出る、というスタイルがよく似合うコンパクトオープンスポーツです。価格は190万8500円〜。 ホンダ・S660 今回取り上げた9車種の中で唯一のミッドシップエンジン車が、このホンダ・S660です。かつてホンダが生産していた傑作軽オープンスポーツ「ビート」を彷彿とさせるスタイルに、思わず笑みを浮かべてしまう方も少なくないでしょう。 ライバルであるダイハツ・コペンとは裏腹に、荷物スペースはほとんど存在せず、実用性はかなり低いです。二人乗車の場合は、ほとんど荷物を載せられません。とはいえ、このモデルの最も優れた美点は、ミッドシップならではのハンドリングです。エンジン出力は64psに過ぎませんが、しっとりとした乗り心地と高速コーナーでの安定性、そして低速コーナーでの切り込んでいくような正確なハンドリングに虜になる人も多いでしょう。 ゼロから設計したシャシーに、ステアリング周りにサスペンション、そしてトランスミッションのシンクロなど、専用設計部品を多く組み込みながら、6MT車で201万7400円に収めた点に、ホンダの執念すら感じます。ただただ、純粋にハンドリングを楽しみたい、という方におすすめの軽オープンスポーツカーです。 フォルクスワーゲン・up! GTI 2018年に600台限定で販売したところ瞬く間に完売し、日本で「ホットハッチ」を求める層は今も多くいるのを証明したクルマが、このフォルクスワーゲン・up! GTIです。2019年から無事に再販され、229万9000円という価格で販売されています。 up!は、言わずと知れたフォルクスワーゲン最小のハッチバック。そんなup!に最高出力116ps/5000〜5500rpm、最大トルク20.4kgm/2000〜3500rpmを発生する直列3気筒DOHC 1.0リッターターボエンジンを搭載し、6速MTを組み合わせています。GTIシリーズ伝統のチェック柄のシートなどはこのモデルでも健在。初代ゴルフGTIを思い出させるコンパクトなボディで、キビキビとしたドライビングを堪能できます。 ルノー・トゥインゴ GT リアエンジンのコンパクトハッチとして、同クラスの中でも特異なパッケージングを持つルノー・トゥインゴ。このクルマをベースに、モータースポーツ部門の「ルノー・スポール」が磨きをかけたスポーツバージョンが「トゥインゴ GT」です。0.9リッターターボのエンジンは、ノーマルの90psから109psへと出力を向上。サスペンションなどのセッティグが「ルノー・スポール」によって見直され、熟成されています。 このモデルの最大の特徴は、リアエンジンによる鼻先の軽さが生む軽快なハンドリングと、それと相反するようなロングツーリング性能です。小回りが圧倒的に効き、山道は大の得意。それでいて、高速道路でも疲れ知らずの直進性と優れた乗り心地は、フランス車の良き伝統そのもの。ここで取り上げたクルマの中でも最も「スポーツカー度」が低いモデルかもしれませんが、一方で「運転が楽しくて仕方がない!」という、純粋な楽しさをドライバーに与えてくれるクルマでもあります。価格は5MT車が233万2000円〜。 トヨタ・86 FRのコンパクトスポーツカー、トヨタ・86。かつての名車の名を冠したこのクルマは、安価にスポーツカーを提供したい、というトヨタの願いが形になったモデルと言えるでしょう。価格はベースグレードの6MT車が267万1900円。共同開発されたスバル・BRZには、アルミホイールなどすら省いたカスタマイズ前提のグレード「R Customize Package」も設定されていて、こちらは247万5000円となっています。 スバルと共同開発した自然吸気の水平対抗2リッターDOHCエンジンは207psを発生。重心の低さと相まって、FRレイアウトのハンドリングの素晴らしさを存分に堪能できるパッケージングとなっています。カスタマイズパーツも多数販売されており、いじって楽しみたい方にはうってつけのクルマと言えるでしょう。 マツダ・ロードスター 世界で最も多く販売されているオープンスポーツカーが、このマツダ・ロードスターです。原点回帰を命題に掲げ、初代並みのサイズ・車重を実現した現行モデルも、現代の傑作オープンスポーツカーとして、世界中で高い評価を受けました。車両価格はじわじわと値上がりを続け、現在は最もシンプルなグレード「S」が260万1500円からとなっています。 とはいえ、執念とも言える軽量化、内外装のあらゆる部分に感じられるこだわりと作り込み、そして快適かつ爽快なドライブフィーリングを考慮すると、この価格はむしろ安いと感じる方も少なくないのではないでしょうか。日本の宝とも言うべきオープンスポーツ、マツダ・ロードスターを体験したことのない方は、ぜひ一度ステアリングを握ってみてください。目の覚めるような体験ができるはずです。 アバルト・595 最後に登場するのが、サソリの毒を注入されたとびきり熱いホットハッチ、アバルト・595です。1.4リッター直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボエンジンは145psを発生。ベースとなったフィアット・500とは比べ物にならないホットな心臓を手に入れて、0〜100km/hは7.8秒という俊足を誇ります。 インテリア、エクステリア、そして乗り味全てに、イタリア屈指のスポーツブランド「アバルト」の実力を感じられるホットハッチとなっています。価格は5MTモデルが300万円ジャスト。今回の記事中最高額のクルマですが、所有する喜びも最も大きなモデル、と言ってよいかもしれません。とびきり熱いクルマに乗りたい!という方に、まず一番におすすめしたいクルマです。