「車売却ってそもそもどんな流れなのか」「車の相続について相談したい」など車売却をご検討の際に出てくる悩みに無料でお答えいたします!
【相談例】
● 車売却のそもそもの流れが分からない
● どういった売り方が最適か相談したい
● 相続で車を売りたいけど売り方が分からない
● 二重査定や減額について知りたい
など
第2世代スカイラインGT-R最後のモデル・R34型スカイラインGT-Rの中で、今も高い人気を集めているのがVスペックやVスペックⅡです。スカイラインシリーズ究極のGT-Rとの呼び声が高いR34型スカイラインGT-Rの最上位グレード、VスペックとVスペックⅡの違いを紹介します。 R34型スカイラインGT-R最上位グレード・Vスペック 日産の誇る国産最高峰のスポーツカー、R34型スカイラインGT-R(BNR34)にはいくつかのグレードが設定されており、中でも最上位に位置するのがVスペックです。 まずは、Vスペックがベースグレードと比べてどんな箇所が強化されていたのかに加え、VスペックとVスペックⅡの違いについて紹介します。 Vスペックは究極のGT-R 充実した装備と高い走行性能を誇るR34型スカイラインGT-Rの中でも、Vスペックは上位グレードとして設定されました。専用のエアロパーツや特別にチューニングされたサスペンションなど、R34型スカイラインGT-Rの性能をさらに高める装備を搭載しています。 ベースグレードとVスペックで大きな違いと言えるのが空力です。フロント下部に樹脂製、リア下部には国産量産車初となるカーボン製のディフューザーを装備し、さらに角度調整が可能なリアウィングと組み合わせることで強力なダウンフォースを発生させます。 「アドバンストエアロシステム」と呼ばれるこのエアロパッケージは、ボディ下部の空気を整流してダウンフォースを発生させるという、レーシングカーと同じ発想で開発されました。 そのほかにも、アクティブLSDを含むATTESA E-TS PROやフロントブレーキに走行風を送って冷却する導風板など、Vスペックにはベースグレードにはない装備が数多く搭載されています。 R34スカイラインGT-RのVスペックは前期、後期に分かれている R34型スカイラインは、発売1年後の2000年にマイナーチェンジを実施しました。Vスペック(前期型)は仕様が更新され、VスペックⅡ(後期型)へと進化を遂げます。 Vスペック N1のみに装備されていた322mmのリア大型ブレーキローターが全車標準装備に変わるなど、メーカーが強い意欲を発揮したマイナーチェンジとして知られています。内外装はVスペック以上にスパルタンな印象になりました。 VスペックとVスペックIIの違い VスペックからVスペックⅡへのマイナーチェンジで決定的に変わった点は、実はそれほど多くありません。また、すべてにおいてVスペックIIのほうが優れているというわけではないことも覚えておきたいポイントです。さらに、レース仕様をそのまま踏襲した特別仕様車についても紹介します。 よりスパルタンになりつつコストダウンも目立つ VスペックⅡへのマイナーチェンジでもっとも大きく変わったのは、量産車として初めてカーボンボンネットが採用された点です。ボンネットの変更で4kgの軽量化に成功し、さらにNACAダクトの追加によってタービン付近の温度低減も図られています。また、ウィンカーレンズがクリア化され、内装ではペダルがアルミペダルに変更されるなど細かな点のアップデートで、よりレーシーな内外装になりました。 すべての装備が豪華になったわけではなく、コストダウンを目的にヘッドライトのレベライザーやバックランプ周りのシルバー塗装などいくつかの装備や装飾が廃止されました。 Vスペックをさらに進化させたN1仕様と ニュル Vスペックには、N1耐久レース参戦用ベースモデルとなるN1仕様車や最終モデルとして投入されたVスペックⅡ Nür(ニュル)があります。特にR34GT-R販売最終年に投入されたVスペックⅡ Nür(ニュル)は、「大人のGT-R」として発売されたMスペックと合わせて1,000台限定で販売されました。 ウォーターポンプ、エキゾーストマニホールドなど、通常のVスペックとは異なるピュアレーシング仕様で、エンジンも個別にバランス取りがおこなわれているうえ、N1仕様のメタル製タービンも装備されています。 価格的にはVスペックのほうが安い アメリカ国内で、初年度登録から25年以上経過した右ハンドル車の輸入と販売が解禁される、通称「25年ルール」をきっかけに、1990年代~2000年代初頭の日本製スポーツカーが高騰し続けています。中でも、R32型からR34型のスカイラインGT-Rは、ある種異様なまでの暴騰と言っても良い状態です。 大手中古車サイトで検索すると、2000年式のVスペックが約2,500万円、2002年式のVスペックⅡNur(ニュル)ともなると5,500万円もの価格がついていました。また、掲載されている車両の多くは価格が表示されておらず、かなりの高値で取引されていることは間違いありません。 旧車王の買取上限価格は、Vスペックが1,500万円、VスペックⅡが2,000万円が目安です。「R34型GT-RのVスペックを所有しているがあまり乗っていない」という方は、売却を視野にいれて相談してみてはいかがでしょうか。 また、R34型スカイラインGT-RのVスペックやVスペックIIの購入を検討している方は、今後さらに高騰する可能性もあるので価格の動向に注意しましょう。 ※中古車相場は2022年10月原稿執筆現在
マニュアル車に乗っていると「フライホイールを軽量化した方が走りがよくなる」と言われることがあるのではないでしょうか。 今回はフライホイールが必要な理由や原理と役割、軽量化で得られる効果について紹介します。フライホイールについて調べている方は参考にしてみてください。 フライホイールとは? フライホイールは、クランクシャフトの端につけられている円盤状のパーツです。日本語で「弾み車」といわれます。マニュアル車には必ずある部品です。オートマチック車の場合にはトルクコンバーターがその代わりを果たすため使われていません。また、エンジンの回転を均一に保ったりエンジンを始動させたりする役割も担っています。 まずは、フライホイールが必要な理由とその原理を詳しく解説します。 フライホイールが必要な理由 エンジンは、吸気・圧縮・燃焼・排気という4つのサイクルで動いています。この4つサイクルの中でエネルギーを発生させられるのは燃焼行程だけです。それ以外の行程では動力が生み出されないため、フライホイールがない場合、アイドリングが安定しなくなります。 フライホイールの原理 フライホイールは円盤状の部品で、外側部分が歯車になっているのが特徴です。トランスミッション側のクランクシャフトの端に取り付けられています。 フライホイールは、慣性の法則を利用して回転するパーツとなっています。慣性の法則とは、運動している物体は運動を続け、静止している物体はいつまでも静止し続けるという法則です。エンジンが動き出すことによって回り始めたフライホイールは、慣性の法則によって回転し続けるため、エンジンの回転ムラを抑えることができるのです。 たとえば、手に空のペットボトルを持って腕を回した場合、腕を回すのに大きな力は必要なく、止めたいときに止めることができます。しかし、2Lの水が入ったペットボトルを持っている場合、動かし始めるのに大きな力が必要となり、自分が止めたいと思った瞬間に止めることが難しいでしょう。 これと同じ原理でフライホイールは作動しています。 フライホイールの役割 フライホイールの役割は以下の3つです。 ・エンジンの回転ムラをなくす ・エンジンの動力を伝える ・エンジンの始動 それぞれ詳しく解説します。 エンジンの回転ムラをなくす エンジンは、吸気・圧縮・燃焼・排気という4つのサイクルを繰り返して動力を発生させています。このプロセスを通じて発生したエネルギーは、クランクシャフトで、回転運動に変えられ、車輪に伝わります。 また、エンジンで発生した回転エネルギーは、クランクシャフトを通じてフライホイールにも伝わります。回転エネルギーを受けたフライホイールは、慣性の法則に従って運動を続けようとするため、燃焼以外のプロセスでもエンジンが止まることなく安定して回り続けるのです。 エンジンの動力を伝える フライホイールには動力をクラッチディスクに伝達する役割もあります。 エンジンで発生した動力は、フライホイールに伝わり、フライホイールとクラッチディスクがつながることで、トランスミッションにエンジンの動力が伝達されます。つまり、エンジン側のフライホイールとトランスミッション側のクラッチディスクがくっついたり離れたりすることで動力の伝達・遮断が行われるのです。 エンジンの始動 フライホイールはエンジンをスタートさせるときにも必要です。エンジンをスタートさせるためには、はじめに動き出すきっかけ、つまり、外側から力をかけなければなりません。 フライホイールの外周にあるリングギアにセルモーターが噛み合ってフライホイールが回転すると、エンジンが動き始めます。つまり、エンジンの始動にもフライホイールは欠かせないのです。 軽量フライホイールとは? 軽量フライホイールとは、クランクシャフトの端に取り付けられているフライホイールの重さを軽くしたタイプです。ここからは、軽量フライホイールのメリットとデメリットを解説します。 フライホイールを軽量化するメリット フライホイールを軽量化するメリットは以下のとおりです。 ・レスポンスアップ ・加減速性能アップ ・早くシフトアップできる 軽量化したフライホイールを使用すると、アクセルを踏んだときにエンジンの吹きあがり(レスポンス)がよくなり、アクセルを緩めたときの回転変化が素早くなります。 また、軽量フライホイールはエンジンの回転数を変化させるのに必要なエネルギーが少なくて済むため、加速と減速の性能アップも期待できます。さらに、エンジン回転数の上げ下げが素早いため、シフトアップのするときの回転数を合わせやすくなることも軽量フライホイールのメリットです。 軽量フライホイールのデメリット 軽量フライホイールの主なデメリットはは以下のとおりです。 ・アクセル操作がシビアになる ・燃費の悪化 エンジンのレスポンスがアップするということは、わずかな操作でもエンジンが敏感に反応することを意味しています。つまり、軽量フライホイールにすると扱いがシビアになるということです。 また、フライホイールを軽量化したことで慣性モーメントが減ってしまい、同じ速度を維持するためにエネルギーが増加します。その結果、より多くのエネルギーを作り出さなければならず、ガソリンの消費量が増える場合があります。 まとめ 今回は、フライホイールとは何なのか、その役割や軽量化のメリット・デメリットなどを解説しました。 フライホイールは、エンジン回転を均一に保つために必要なパーツです。フライホイールについて正しい理解と知識を得ることで、軽量化するべきかという判断も変わるでしょう。 フライホイールは、自分の車の使い方に合わせて、ベストなものをチョイスすることをおすすめします。
車のスリップは頻繁に経験するものではありません。しかし、悪条件が重なると、日常使いの範囲内でもスリップすることがあります。そこで今回は、車がスリップしてしまう原因やスリップしたときの対処法、スリップしないための対策について紹介します。 車がスリップする原因 車のスリップは、タイヤと路面の摩擦により発生するグリップ力の限界を超えると発生します。グリップ力の限界を超える理由は、車の速度、タイヤの性能、タイヤの摩耗具合などによって異なります。 ただし、車のスリップは、グリップ力の限界を超えたときだけではありません。路面とタイヤの間に水が入り込みタイヤが浮いてしまう「ハイドロプレーニング現象」もスリップの1つです。また、路面の上に散らばっている砂利や砂などによってタイヤのグリップ力が失われることでスリップする場合もあります。 このように、車のスリップは性能の限界を超えることで発生するだけでなく、車を走らせる環境によって発生する場合もあるのです。そのため、日常使いの範囲ではスリップすることがないとは言い切れません。 車がスリップしたらどうなるのか? 車がスリップすると、アクセル、ブレーキ、ハンドルなどの操作が効かない状態になります。つまり、車が制御不能状態に陥り、事故につながるリスクが格段に上がります。 カーブや曲がり角でスリップした場合、進みたい方向に進めないため、ドライバーがすぐにスリップに気づくでしょう。しかし、直進しているときや一瞬だけスリップした場合は、ドライバーがスリップに気づかないこともあります。 ■スリップしているときの警告灯を「スリップ表示灯」という 走行中に車の制御ができないと感じたときや違和感を覚えたときは、メーター内の車が滑っているマーク「スリップ表示灯」を見てください。 スリップ表示灯は、タイヤがスリップしているときに点滅する警告灯です。この警告灯が点滅しているときは、車がスリップしていることを意味します。 車がスリップしたときの対処法 車がスリップしたときは、どのように対処すればよいのでしょうか。ここからは、スリップした時の対処法を紹介します。 とっさにアクセルやブレーキを踏まないようにする 車がスリップすると、何とかしてスリップ状態から抜け出そうとするでしょう。このようなときに、アクセルを踏み続けたり、ブレーキを強く踏み込んだりするのは危険です。 そもそも、スリップ中はアクセル操作やブレーキ操作をしても効果がありません。また、スリップしながら自然と速度が低くなり、タイヤのグリップが回復したときにペダル操作をしていると、飛び出したり急減速による横滑りが発生したりします。 つまり、スリップ中のペダル操作は、効果がないだけでなく、タイヤのグリップが回復したときに新たな危険を発生させる原因となるのです。 ハンドルを大きく回さない 車がスリップしているとき、ドライバーはスリップによって進んでいる方向から早く元の走行ラインに戻りたいと考え、ハンドルを急いで大きく操作してしまうことがあります。 しかし、この大きなハンドル操作は、タイヤのグリップ力が回復したときに急旋回や横滑りを誘発する危険があるため、避けたほうがよいでしょう。 カウンターステアを行う カウンターステアをあてるのも有効な手段といえるでしょう。カウンターステアとは、後輪がスリップしている方向と同じ方向にステアリングを切る操作です。 しかし、カウンターステアは、ある程度の運転技量が必要となるため、運転技量を高めてから行うほうがよいでしょう。 車のスリップを防ぐ方法 車のスリップを防ぐためには、どのようにしたらよいのでしょうか。ここからは、車がスリップしないようにするための方法について紹介します。 悪路では速度を抑える 未舗装路、砂利道、濡れた路面、積雪路、凍結路などの悪路では、速度を抑えましょう。 車のスリップは、タイヤと路面の摩擦力がなくなったり、路面からタイヤが浮いたりすることで発生します。つまり、タイヤと路面の接地および摩擦を確保することでスリップを防げるのです。そのため、悪路では速度を落としたほうがよいといえるでしょう。 急ハンドルを切らない 急ハンドルをはじめとした急操作は、スリップの原因になることがあります。 カーブや曲がり角を通過するときは、直線部分であらかじめ減速し、落ち着いたハンドル操作で通行しましょう。このようなゆとりを持った操作は、スリップを防止するだけでなく交通の安全にもつながります。 空気圧を適切に保つ タイヤの空気圧を適正に保ちましょう。タイヤの空気圧が高すぎたり低すぎたりすると、タイヤが路面に正しく接地しません。 タイヤの面が正しく路面に接地していない場合、タイヤのグリップ力が最大限に発揮されず、スリップを誘発することがあります。このようなことから、タイヤの空気圧を適正に保つこともスリップを防止する方法の1つとなるのです。 タイヤの空気圧は、最低でも1ヶ月に1回はチェックし、適正値を保ち続けるようにしましょう。 タイヤの溝やヒビをチェックしておく スリップを防ぐためには、タイヤの管理が大切です。そのため、タイヤの残り溝の深さやひび割れも1ヶ月に1回はチェックしておきましょう。 タイヤは、路面との接地面に刻まれている溝で路面の水を排水しています。また、ゴムの柔軟性によって適切なグリップ力を確保しています。つまり、溝が浅く、ひび割れるほど硬化したタイヤでは、適切な排水やグリップ力を発揮することができません。 このようなことから、タイヤの残り溝の深さやひび割れなどを確認しておく必要があるのです。 まとめ 車のスリップは、公道での走行や日常使いの範囲内で経験することはほとんどありません。しかし、悪条件が重なると、通勤や買い物などの日常使いのシーンでもスリップする場合があります。車がスリップすると、焦って適切な操作ができないこともあるため、万が一に備えてスリップしたときの操作方法を覚えておくとよいでしょう。 また、車のスリップは運転操作の見直しや日常点検をすることで防げます。安全に車を走らせるためにも、車やタイヤの点検、ゆとりある運転を心がけるようにしましょう。
家族が亡くなった場合は、さまざまな手続きが必要です。亡くなった家族が免許を持っていた場合、返納が必要なのかどうか気になる方は多いのではないでしょうか。今回は、死亡後の免許返納について解説します。 死亡後に免許返納の手続きが必要? 運転免許証は、免許証をもっている人に対して、公道で車の運転をしてもよいことを許可しているものです。そのため、もし免許証をもっている人が死亡した場合、その免許は無効になります。失効となった免許証は、道路交通法によって免許証を返納する義務があると定められています。 道路交通法:第107条免許を受けた者は、次の各号のいずれかに該当することとなつたときは、すみやかに、免許証(第三号の場合にあつては、発見し、又は回復した免許証)をその者の住所地を管轄する公安委員会に返納しなければならない。一 免許が取り消されたとき。二 免許が失効したとき。三 免許証の再交付を受けた後において亡失した免許証を発見し、又は回復したとき。 (引用元:G-GOV 法令検索|免許証の返納等) ただし、免許証の保有者が死亡している場合は、遺族が免許を返納する義務はありません。その代わり、免許証の有効期限内であれば、免許証の更新通知書などが届くこととなります。 なお、免許証を返納せず手元に置いたとしても罰則はありません。また、形見として持っておきたい場合は、その旨を申し出ることで免許証にパンチ穴を開けて返却してもらえます。 免許証の処分するのであれば、処分方法に注意が必要です。運転免許証には顔写真が掲載されていることに加え、個人情報が記載されているため、悪用されるリスクがあります。ハサミで細かくカットしたうえで、複数のゴミの日に分けて捨てると安心です。 死亡時の免許返納手続きを行う場所 死亡した家族の免許証の返納手続きは、主に警察署か運転免許センターで行います。それぞれ詳しく見ていきましょう。 警察署 免許の返納は警察署で手続きできます。免許証返納届に必要事項を記入し、必要書類とともに窓口に提出してください。地域によっては駐在所・交番などでも返納手続きができる場合があるので、近所に警察署がないときは問い合せてみてください。 運転免許センター 運転免許センター(国家公安委員会)でも返納手続きができます。警察署での手続き同様に、免許証返納届に必要事項を記入し、必要書類とともに提出しましょう。 ▼免許返納できる場所についてはこちらでも解説しています。免許返納できる場所は?調べ方やあわせて知っておきたいことも解説! 死亡時の免許返納手続きの必要書類 死亡した家族の免許証を返納する時に必要な書類は次のとおりです。 ・亡くなった方の免許証:納対象の免許証です。・死亡診断書:死亡の事実を証明した書類です。死亡理由の証明になります。・戸籍謄本の写し・申請者の身分証・認印 窓口によって、必要な書類が異なることがあるので、事前に必要書類を確認しておきましょう。 ▼免許返納の手続き方法についてはこちらで解説しています。免許返納する時の手続きとは? 運転経歴証明書の返納は必要? 亡くなる前に免許返納済みの場合は、「運転経歴証明書」を取得している可能性があります。運転経歴証明書に関しても返納しなくても問題はありません(※)が、手元に置いておくのが不安な場合には、お住まいの地域の管轄部署に対応を問い合わせてみましょう。 ※2023年12月15日時点 ------------------------------------------- ▼免許返納・そのほかの手続きに関する記事一覧免許返納できる場所は?調べ方やあわせて知っておきたいことも解説!免許返納する時の手続きとは?自動車の相続は義務か?名義変更を行わない場合の問題点などを紹介します相続に伴う車の名義変更には委任状が必要?書き方や注意点も紹介 -------------------------------------------
一面銀世界の中でのキャンプは、夏のキャンプと一味違った世界を楽しめるのが魅力です。しかし、雪中キャンプは、季節ならではのさまざまな注意点があります。今回は、雪中キャンプの魅力を紹介するとともに、注意点や用意しておきたい道具について解説します。 車の雪中キャンプの魅力 あたり一面に銀世界が広がる雪中キャンプでは、夏のキャンプとは違った景色を楽しめます。また、静かに降り積もる雪と銀世界ならではの静けさも雪中キャンプの魅力です。 雪中キャンプを楽しむためには、さまざまな注意点を理解し、必要な道具を準備をしなければなりません。 車の雪中キャンプに必要なもの 雪中キャンプを快適かつ安全に楽しむためには、さまざまな道具が必要です。ここでは、車で雪中キャンプをおこなう際に必要なアイテムや用意しておきたい道具を紹介します。 スタッドレスタイヤ 雪道や凍結路面などを走行できるよう、スタッドレスタイヤは必ず装着しておきましょう。また、スタッドレスタイヤを装着していても、規制によってチェーンを装着しなければならないこともあるため、タイヤチェーンも合わせて用意しておいてください。 雪中キャンプに限らず、雪が降る場所や地域、路面凍結のおそれがある場所に向かうときは、必ずスタッドレスタイヤを装着し、タイヤチェーンを車に積んでおきましょう。 防寒対策グッズ 雪が降る場所でキャンプをする際は、十分に防寒対策をしましょう。 日頃生活している場所とキャンプ場では気温差が大きい傾向があるため、防寒対策グッズは多めに用意しておくことをおすすめします。上着や毛布を多めに用意するだけでなく、使い捨てカイロまたは充電式カイロも準備しておきましょう。 ジャンプスターター ジャンプスターターは、車のエンジンがかからなくなったときに使うアイテムです。 車のバッテリーは気温が低いと弱りやすいため、車を動かしたいときにエンジンがかからなくなる可能性があります。万が一のときのためにジャンプスターターを用意しておくと安心です。 スコップ スコップは、車の雪下ろしや雪で埋まった道の除雪をするときに使います。 雪が降りやすい場所に車を一晩置いておくと、車が雪で埋まってしまうことがあります。また、通ってきた道が雪で埋め尽くされている場合もあるでしょう。このようなときにスコップが活躍します。 加えて、雪下ろしや除雪をする際は、防寒対策をするだけでなく、長靴やゴム手袋をして手や足が濡れて感覚がなくならないようにするのもポイントです。 懐中電灯 冬は、日が落ちるのが早く、暗い時間が長いため、懐中電灯が必須です。また、予備の電池は多めに用意しておきましょう。もし電池が尽きても困らないよう、手巻きの発電機も用意しておくと安心です。 キャンプグッズ テントや寝袋、食品や飲み物などのキャンプグッズも必要です。 ただし、夏のキャンプグッズをそのまま流用してしまうと、防寒対策グッズや雪中キャンプに必要なアイテムを忘れてしまうことがあります。そのため、季節に合わせたキャンプグッズを忘れていないかキャンプに行く前にしっかり確認しましょう。 解氷剤 解氷剤は、車のガラスの霜を取り除くためのグッズです。 ガラスが凍っていると前方視界が悪くなり、事故を起こしてしまう可能性があります。そのため、雪中キャンプに行く際は、解氷剤も持っていきましょう。 車の雪中キャンプの注意点 車での雪中キャンプは、夏と違った危険があります。ここからは、雪中キャンプに行く際の注意点を紹介します。 電波が届く範囲内で行う 携帯電話やスマートフォンなどの通信機器の電波が届く範囲内でキャンプをしましょう。 雪中キャンプの途中でトラブルにあったとき、電波が届く範囲でなければ助けを呼べません。また、雪が降ってしまうと救援が遅れることもあるため、夏のキャンプ以上に安全面に考慮する必要があります。 車の中で寝るときはエンジンを切る 雪中キャンプでは、寒さから身を守るために車の中で寝ようと考える人もいるでしょう。 もし、車の中で就寝する際は、車のエンジンを切るようにしてください。エンジンを切らずに寝てしまうと、就寝中に降り積もった雪でマフラーが埋まり、一酸化炭素中毒になる危険性があります。 大量に積もった雪は落としておく 車に積もるほどの雪が降っているときは、定期的に雪下ろしをしてください。 車に積もる雪は軽そうに見えますが、降り積もる雪の重量は1m³あたり300kgにもなる場合があるため、実はかなり重いのです。 これほど重い雪をそのままにしておくと、車のルーフやボンネットがへこんだり、フロントガラスが割れたりします。そのため、定期的に雪下ろしをしましょう。 まとめ 雪中キャンプは、夏のキャンプと違った景色や感覚を楽しめるのが魅力です。 しかし、雪が降るからこそ注意しなければならないこともあります。また、用意しなければならない道具・装備も増えます。 そのため、雪中キャンプをする際は、万全の準備をして、十分に気をつけながら行わなければなりません。事前準備をしっかりし、万が一の備えも十分にして雪中キャンプを楽しみましょう。
草むらのヒーロー、通称「草ヒロ」をご存じでしょうか。草むらや山中、空き地などに放置されている廃車を指す言葉です。特徴として、ボディが錆で覆われていたり生い茂った雑草にくるまれたりしています。SNSで一部ユーザーから人気を博している一方で、社会的に問題視されている存在です。本記事では、草ヒロの概要と問題点について解説します。 そもそも草ヒロって何? 草ヒロは自動車雑誌「ノスタルジックヒーロー」(芸文社)の投稿コーナー「草むらのヒーロー」が語源とされています。ボロボロに朽ち果て放置された不動車の写真を紹介する企画でした。草ヒロ写真は、どこかさみしげな雰囲気がノスタルジーな印象を読者に与え、一部のクルマ好きやレトロ好きからの支持を得ています。 どうして草ヒロが生まれるのか 愛車に乗らなくなった場合、多くの方は「売却」または「廃車」にしますよね。そのため、手元から離れるケースがほとんどです。しかし、一部の方は私有地に乗らなくなったクルマを放置しているようです。このようなクルマが草ヒロになっていきます。 草ヒロに違法性はないの? クルマの処分には、法的に定められた手続きを踏まなければなりません。家庭ゴミの捨て方とは大きく異なります。一般的に乗らなくなり、買い手がつかないものはスクラップされますが、草ヒロは問題ないのでしょうか。ここからは合法草ヒロと違法草ヒロの違いを解説します。 合法草ヒロとは 草ヒロは全てが違法なわけではありません。合法的な草ヒロも存在します。下記の条件が全て当てはまるものは合法草ヒロです。 ・ナンバーが返納されている・廃車手続き(一時抹消)が済んでいる・私有地で草ヒロになっている 違法草ヒロとは 前項で挙げた条件が一つでも当てはまらないものは違法の草ヒロです。法律違反になってしまうので注意しましょう。なぜ違法になってしまうのか、その理由について解説します。 ナンバープレートがついたまま放置されている クルマのナンバープレートはオーナーの所有物ではありません。国や地方公共団体から交付される借り物です。クルマを廃棄する際は「道路運送車両法 第二十条 自動車登録番号標の廃棄等」に定めがある通り、適切な手順を踏んでナンバープレートを返納しなければなりません。廃車にしたのにナンバープレートがそのままにしてある状態は違法です。 廃車手続きが済んでいない 廃車手続きには「永久抹消」と「一時抹消」があります。永久抹消は二度とクルマを使用しない場合の手続きで、クルマを解体しなければなりません。一時抹消はクルマを長期間使用しないけれど、再度使用する可能性がある場合の手続きです。抹消期間中は車検が切れ公道走行ができない代わりに自動車税は課税されなくなります。もし抹消手続きが済んでいない場合は車検を受けて自動車税を納めなければいけません。抹消手続きをしないで車検を受けずに自動車税未納のまま草ヒロにしていると違法になります。 私有地以外で草ヒロになっている 端的に言うと、不法投棄されて草ヒロになってしまったクルマです。クルマとのお別れ方法は法律で細かく定められています。クルマの不法投棄は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律第25条第1項第14号」に違反し、5年以下の懲役(最高)もしくは1,000万円以下の罰金となります。違法性が高く両方が科せられるケースも珍しくありません。いくら草ヒロに憧れていても、私有地以外にクルマを放置して草ヒロにすることはやめましょう。 草ヒロはSNSにアップしないほうが良い? 独特の雰囲気を纏っていて、見かけると思わず写真におさめたくなってしまう草ヒロ。そもそも言葉自体が雑誌の投稿コーナーから生まれたものですが、他人の草ヒロを撮影してSNSなどにアップして大丈夫なのでしょうか。その問題点について解説します。 私有地にある場合は撮影NG 自宅の庭やガレージに保管されている草ヒロをアップロードした場合、建物の外壁や周辺の風景から場所が特定されてしまう可能性があります。場合によってはプライバシーの侵害として所有者から訴えられかねないため、私有地の草ヒロの撮影はやめましょう。また、撮影のために私有地に勝手に侵入する行為も立派な犯罪です。草ヒロの物珍しさに駆られて自分勝手な行動を起こさないよう気をつけましょう。 窃盗の情報源になる場合がある 草ヒロの中には、思わぬ名車や希少車が紛れていたりします。そのため、SNSの写真をもとに窃盗されるケースが少なくありません。何気なくアップロードした写真が犯罪の温床になってしまう可能性があるのです。私有地以外に置かれている草ヒロであっても無闇に情報を発信しないようにしましょう。 草ヒロの取り扱いに困っている自治体・土地オーナーの方へ ノスタルジーを感じる草ヒロですが、何年も放置された車をどうしてよいか悩んでいる方は多いのではないでしょうか。特に私有地以外に置かれている草ヒロについては非常に対応が難しいです。 近年では、所有者がわからない草ヒロの扱いに頭を抱える自治体も増えてきています。住民からのクレームと、個人の所有物のため勝手に処理できない状況との板挟みで、どうしようもできず結局そのままにしてしまっているケースも多いでしょう。 最大の問題は、草ヒロの所有者がわからないことです。ナンバープレートの有無に関わらず、何年も放置された車の所有者を個人で特定するのは至難の業。草ヒロの対応にお困りの自治体・土地オーナーの方は、「旧車王」にお問合せください。旧車王の長年培った経験から解決できます。交渉、書類の作成から買取、車輌の搬出に至るまで全て対応いたします。放置された不動車・草ヒロの扱いは、ぜひ旧車王にお任せください。 お問合せ先:0120-389-777受付時間9:00~22:00(年中無休)
リーフスプリングはサスペンション形式の一種で、オフロード車や商用車を中心に多く採用されています。時代の流れとともに採用する車種が減少しつつあるものの、オフロード車を中心に今でも一定の人気があるサスペンション方式です。今回はそんなリーフスプリングの構造や特徴、リーフスプリングが採用された代表的な車種をご紹介します。 リーフスプリングとは リーフスプリングとは数枚の鋼板を重ね合わせた“板ばね”のことで、湾曲した鋼板が元に戻ろうとする力を利用してサスペンションの役割を果たします。 構造がシンプルで壊れにくいことから、商用車ではいまだに主流のサスペンション形式です。また、オフロード車でも多く採用されてきましたが、オフロード性能よりも快適性が求められるようになった現在ではほとんど使用されていません。 リーフスプリングは、板ばねのほかにシャックルという部品で構成されています。シャックルは板ばねの片側先端に取り付けられており、前後に動くことで板ばねの長さ変化を吸収しています。板ばねの長さや枚数、シャックルの長さを調整することでカスタマイズも可能です。 リーフスプリングはリジッドアクスルと合わせて使用される場合が多く、その際にはリーフリジッドと呼ばれることもあります。 リーフスプリングが採用された代表車種 現在、乗用車には主にコイルスプリングが採用されています。過去にはリーフスプリングを採用した乗用車も存在していましたが、今では商用車を除き、リーフスプリングを採用したモデルは新車で購入できません。 ここからは、今でも中古車として高い人気を獲得しているリーフスプリングを採用した車種をご紹介します。 スズキ ジムニー 軽オフロード車として人気のあるスズキのジムニーでは、1970年に初代LJ型が発売されてからJA11型まで前後ともリーフスプリングが採用されていました。 1995年にはJA11型はビックマイナーチェンジを受け、JA22型、JA12型へと進化すると共に、前後コイルスプリングへ変更されています。その後、3代目ジムニーであるJB型には前後コイルスプリングが採用され、同時に丸みを帯びたデザインとなりました。 クロカンやトライアル競技でもJA型のジムニーが活躍しています。エンジンパワーよりもサスペンションが命となるオフロード競技ではJA型ジムニーが上位を独占することも多く、その走破性は今でも健在です。 最後のリーフスプリング採用車であるJA型ジムニーは、そのレトロなスタイルも相まって中古車としても高い人気を獲得しています。20年以上古い軽自動車でありながら、状態のいいものだと100万円を越える取引も珍しくありません。 トヨタ ランドクルーザー 長い歴史を持つランドクルーザーも、長年リーフスプリングを採用してきた車種です。ランドクルーザーの起源となるトヨタジープBJから「ナナマル」の愛称で知られる70シリーズのランドクルーザーまで、リーフスプリングが採用されていました。 70シリーズのランドクルーザーは1999年のマイナーチェンジを受けるまで、前後リーフスプリングが採用されていましたが、次期モデルの80シリーズからは前後ともにコイルサスペンションのコイルリジッド方式となっています。 最後のリーフスプリング採用車である70シリーズのランドクルーザーは、今でもオーストラリアとアフリカの一部で新車が販売されています。1984年のデビューから基本設計を変えずに販売され続けている理由は、「必ず帰ってこられる信頼性」が重要視されているからにほかなりません。 快適性やファッション性よりも、耐久性が求められる70シリーズのランドクルーザーだからこそ、長年に渡ってリーフスプリングが採用されているのです。 リーフスプリングのメリットとデメリット 長らく人々に愛されたリーフスプリングですが、今では商用車の一部にしか採用されていません。ここではリーフスプリングが使われなくなった理由と、そのメリット・デメリットをご紹介します。 リーフスプリングのメリット リーフスプリングのメリットは、耐久性に優れ構造がシンプルである点です。 上記でもご紹介したジムニーやランドクルーザーは、過酷な環境で使用される場合が多いモデルです。故障しにくく万が一トラブルが起きた際にも部品の入手が容易であることも重要なため、構造がシンプルで、部品の汎用性の高いリーフスプリングが採用されてきました。 また、リーフスプリングとリジッドアクスルの組み合わせでは、ホーシング(駆動系を収めるケース)の位置決めをリーフスプリングが兼ねています。そのため、部品点数が少なく、コストダウンを実現すると共に部品一つ一つの剛性も確保できます。 リーフスプリングのデメリット リーフスプリングはオフロードでの信頼性が高いものの、乗り心地が悪い点がデメリットです。 板ばね自体が重いため、どうしても重量が増えてしまいます。それは単純な車両重量だけでなく、“バネ下重量”が増加するということであり、これがリーフスプリング最大の弱点です。バネ下重量が増えるとサスペンションの動きが悪くなり、オンロードでは操縦安定性も低く、速度の上がるような場面では不安を感じる原因になります。 オフロードでは絶大な信頼性を持つリーフスプリングも、日常づかいでは不便に感じることが多く、そのことが乗用車で採用されなくなった大きな要因です。 まとめ リーフスプリングはその頑丈さと硬派な乗り味から、悪路の走破性を重視するオフロード車では今でも人気の高いサスペンション方式です。 しかし、SUVが全盛の昨今では、硬派な悪路の走破性よりも快適性やオンロードの操縦安定性が求められています。そのため、商用車を除いて、今後販売される新型車でリーフスプリングを採用した車種が登場する可能性は低いでしょう。
クロスカントリー車として70年以上の歴史を誇る、トヨタ ランドクルーザー。なかでも、伝統のスタイリングを色濃く残した60系(以下「ランクル60」)と、現在の旗艦モデルにつながる80系(以下「ランクル80」は今でも高い人気を集めています。 そして、両車の人気の高さから「ランクル86」と呼ばれるカスタムが生まれました。ランクル80にランクル60のフロントマスクを移植するというものです。そこで今回は、ランクル60と80、それぞれの魅力をたっぷりと紹介します。 ファンの間で人気の「ランクル86」 「ランクル86」は、ランクル60のスタイリングはもちろん、ベースのランクル80の人気も高かったことから生まれました。レトロ感あふれるスタイリングを持ちつつ、高い性能をもつカスタムカーです。 ファンを魅了するランクル60と80の概要を紹介します。 ランクルの歴史を変えた60系 ランドクルーザーシリーズは、現在3系統が展開されています。もともとのコンセプト通りのクロスカントリー車、業務用などのヘビーデューティーに対応するヘビー系とその簡易版ライト系、そして旗艦モデルのステーションワゴンです。 ランクル60は、旗艦ステーションワゴンの事実上の最初のモデルでした。これまでの実用車から乗用車に舵を切り、普段使いしやすいスタイリングとラグジュアリー志向のインテリアに生まれ変わります。実用車以外のニーズを掘り起こし、新たなファンを獲得したモデルがランクル60です。 正統進化で高級SUVの方向性を確立したランクル80 実用車から乗用車へ舵を切ったランクルは、1989年末に正統進化した後継モデルを発表します。発表わずか2ヶ月前、1989年の東京モーターショーで初披露されたランクル80です。主戦場である北米、中東、オーストラリアに向けて、先代のランクル60よりもボディを一回り大きく設計。さらに、内外装の質感を向上させ、装備も現代的になったランクル80は、高級SUVという方向性を確立しました。 4WDシステムをフルタイムに変更し、サスペンションに乗用車同様のコイルスプリングを採用するなど街乗りでも高いパフォーマンスを発揮できるように開発されています。 ランクル60の根強い人気から広まったランクル86 初代ランクルから受け継がれた、丸目ヘッドライトのフロントマスクは現在でも多くのファンの支持を集めています。しかし、ステーションワゴン系統では、ランクル60を最後に姿を消し、角型の大型ヘッドライトにスタイリングを変更しました。 一方で、高級志向で装備も現代的なランクル80に対し、まだ実用車の性格を色濃く残すランクル60は不便な面もあります。また、年式の古さから故障のリスクや補修の際の部品の確保という面でも決して維持しやすいクルマとはいえません。 そこで、ランクル80に60の丸目ヘッドライトを移植するカスタムが、ユーザーの間で人気になりました。両車の型式から「ランクル86」とも呼ばれるほど、定番のカスタムメニューです。 60から大幅な進化を遂げたランクル80の魅力 ランクル86が人気のカスタマイズメニューなのは、ランクル80の乗用車としての性能や内外装の質が高かったためです。ランクル60よりもクルマとして劣っていれば、わざわざフロントマスクを移植する必要はありません。 クロスカントリー車として生み出されたランクル本来の性能を高めつつ、高級SUVとしての性格も強めたランクル80の魅力を紹介します。 高級SUV路線へシフトチェンジ ランクル80へのモデルチェンジで、完全に高級SUVへ路線変更しました。前モデルのランクル60で実用車から脱却しましたが、まだ実用車としての側面が色濃く残っていました。ランクル80では、実用車の側面を完全に払拭。旗艦モデルに相応しい車格に仕上がりました。 曲線を多用したスタイリングは、乗用車として違和感のないものになり、ランクル60よりも一回り大型化したボディサイズと合わせて高級車の風格をまといます。フルトリム化した内装は、上質なファブリックや本皮シートを採用。ドアパネルに設置されたアームレストが布張りとなるなど、ヘビーデューティー車からの完全な脱却を匂わせます。また、エアコンやオーディオなどの快適装備も充実させ、「四駆のクラウン」とも呼ばれるほど高級感あふれる仕上がりでした。 本質の悪路走破性もしっかりと向上 乗用車としての乗り心地の追求から、サスペンションをコイルスプリングに変更。しかし、単なる乗り心地だけではなく、ランドクルーザー本来の性能面も追求して開発されています。構造がシンプルで耐久性の高い、これまでのリーフスプリング式をも超える耐久性と走破性を兼ね備えていました。 そして、高い悪路走破性を支える心臓部、エンジンが大幅にパワーアップしたのもランクル80の魅力の一つです。当時のランドクルーザー史上最強の直列6気筒4.5Lエンジンを投入。最大出力215PS(4,600rpm)、最大トルク38.0kg・m(3,200rpm)を発生し、大型になったボディをどんな環境にも運んでくれました。 リセールバリューの高いランクル80 ランドクルーザー自体が人気の高い車種であるためで、モデルを問わず高いリセールバリューが維持される傾向にあります。特にランクル80は、大きな転換点だった車種だけに価格も大きく崩れていません。 また、60フェイスにカスタムしてもデザイン的な違和感がほとんどないのもランクル80が人気の理由です。スタイリングとしては今もなお根強いファンのいる60フェイスにカスタムしたランクル80であれば、状態によっては査定額があがる可能性もあります。 旧車王では、ランクル80や60、60顔の「ランクル86」の買取実績も豊富です。ランクルがお手元にある方は、ぜひ一度旧車王にご相談ください。※価格や経過年数は2023年4月記事執筆時のもの
自動車保険には「等級制度」があり、等級に応じて保険料が変わります。納得して自動車保険を契約するためにも、等級についての知識を深めることが大切です。この記事では、自動車保険の等級について解説するとともに、上がる・下がる条件などについて紹介します。 自動車保険の等級とは 等級とは、保険料の割引率や割増率を定めるための区分のことです。保険会社は、加入者全員が支払っている保険料で事故を起こした方に補償しています。不平等にならないよう、事故歴に応じて保険料の割引や割増を行う「等級制度」があり、1〜20等級まで設けられています。 等級制度は、保険の契約台数が9台以下の「ノンフリート契約」で適用され、新規で加入すると基本的に6等級からのスタートです。ただし、10台以上の車を契約することにより高い割引率が適用される「フリート契約」は、支払われた保険金の額によって翌年の保険料率が変わります。 たとえば、会社で10台以上を契約している中の1台が大事故を起こし、多額の保険金が補償された場合は翌年の保険料が大幅に上がります。契約内容によっては、等級制度がないことも把握しておきましょう。 なお、ほとんどの保険会社は損害保険料率算出機構が算出している「自動車保険参考純率」をもとに、割引率や割増率を決めています。大きな差はないものの、保険会社によって等級ごとの割引率や割増率が異なるケースもあります。 自動車保険の等級の確認方法 自動車保険の等級は、契約時や更新時に発行される「保険証券」に記載されています。 紙ではなくデジタル保険証券を採用している場合は、各社のマイページにアクセスして等級を確認しましょう。なお、保険を中断している場合は「中断証明書」で等級を確認できます。 自動車保険の等級が上がるとどうなる? 自動車保険の等級が上がると割引率が高くなるため、保険料を抑えられます。たとえば、6等級が13%に対し20等級の割引率は63%です。 自動車保険を使わなければ等級が上がるため、安全運転を心がけましょう。 参考:東京海上日動「ノンフリート等級別割引・割増制度とは、どのような制度ですか?」 自動車保険の等級が下がるとどうなる? 自動車保険の等級が下がると割引率が低くなるため、保険料が上がります。また、等級が下がると「事故有係数」も加算されるため、より多くの保険料を支払わなければなりません。 事故有係数とは「事故有」の割引率が適用されることです。たとえば、15等級の無事故が53%である一方、事故有の割引率は23%です。 事故有係数は、3等級ダウン事故なら次年度の契約から3年間、1等級ダウンの場合は1年間適用され、1年ごとに解消されます。なお、4等級まで下がると割増率が適用される保険会社があり、さらに保険料が上がるため事故を起こさないよう注意して運転しましょう。 出典:東京海上日動「ノンフリート等級別割引・割増制度とは、どのような制度ですか?」 自動車保険の等級が上がる・下がる条件 自動車保険を使わなければ、翌年の等級は1つ上がります。3年契約で1度も自動車保険を使わなかった場合は、3年後の更新時に等級が一気に3つ上がる仕組みです。 一方、事故により自動車保険を使うと等級が下がります。下がる等級数は使う保険や特約によって異なり、以下3パターンに分かれています。 ・3等級ダウン事故・1等級ダウン事故・ノーカウント事故 続いて、それぞれで下がる等級数を紹介します。 3等級事故 以下の保険を使用すると3等級ダウン事故に該当し、翌年の等級が3つ下がります。 ・対人賠償保険・対物賠償保険・車輌保険 ※相手がいる場合や自損事故 あくまでも保険を使用した回数がカウントされるため、上記3つの保険を同時に使っても下がる等級数は3つです。たとえば、ケガをさせた被害者と壊した建物の損害費を補償しつつ、自分の車の修理をしても3等級ダウン事故として扱われます。 ただし、1年間で保険を2回使うと6等級、3回の場合は9等級のように使用した分の等級が下がるため混同しないようにしましょう。 1等級ダウン事故 以下が原因で車輌保険を使うと1等級ダウン事故に該当し、翌年の等級が1つ下がります。 ・火災または爆発・盗難・飛来物や落下物との衝突・落書きや車上荒らしなどのいたずら・自然災害(台風、竜巻、洪水、高潮) 3等級ダウン事故と同様に、保険を使用した回数がカウントされます。たとえば、飛び石でフロントガラスを修理した後に車上荒らしにあい、年に2回車輌保険を使うと2事故としてカウントされるため翌年に下がる等級数は2つです。 また、1等級ダウン事故は修理費が安く済むケースもあります。車が大きく破損していない場合は、翌年に上がる保険料と実際の修理費を比べて、保険を使用するか検討しましょう。 保険を使った場合に上がる保険料は、保険会社に問い合わせると確認できます。以下の場合は、保険を使用せず実費で修理した方が結果的に安く済むため、参考にしてみてください。 ・修理費 3万円程度・翌年に上がる保険料 4万5,000円程度 ノーカウント事故 ノーカウント事故は、翌年の等級が下がらないケースのことで、人身傷害保険と特約を使用した場合が該当します。たとえば、契約車輌以外での事故も補償される人身傷害保険に加入している場合、歩行中に車に衝突されて保険を使っても翌年の等級には影響しません。 日常生活で使用できる「個人賠償責任保険」や「弁護士費用特約」など、基本補償に加えてプラスで加入した特約も、ノーカウント事故の対象です。付帯されているロードサービスもノーカウント事故に該当するため、バッテリー上がりや走行不能となった場合に活用しましょう。 自動車保険の等級の引継ぎについて 車を乗り換える場合は「車輌入替」の手続きを行うと、今までの等級を引継ぐことが可能です。車を手放す場合は「中断証明書」を発行してもらうと、今までの等級を保存した状態で自動車保険を解約できます。ただし、中断証明書には有効期限があり、10年以内に自動車保険を再開しなければ等級が引き継がれないため注意しましょう。 また、自動車保険の等級は同居している家族であれば、他人に引継ぐことも可能です。たとえば、同居している18歳の子どもが免許を取得し、車を所有した際に自分の等級を引継げます。 新規で加入すると、割引率が低い6等級からスタートするほか、運転者年齢条件が低いと保険料が高くなります。自動車保険は、以下のように運転者の年齢条件を設定でき、年齢が高いほど保険料を抑えられる仕組みです。 ・全年齢・21歳以上・26歳以上・35歳以上 全年齢と26歳以上の保険料の差は約3倍もあるため、等級を引継いだほうがよいケースがあることを把握しておきましょう。 参考:2022年度 自動車保険の概況 P62 まとめ 自動車保険には、等級制度があり等級が高いほど割引率が上がるため、保険料を抑えられます。ただし、事故により自動車保険を使った場合は、等級が下がるため保険料が上がります。ノーカウント事故として扱われる特約はあるものの、使う保険によっては1等級もしくは3等級下がるため、注意して運転しなければなりません。 また、車を買い替えた際や一旦売却する場合でも、各種手続きを行えば今までの等級を引継げます。同居している家族にも引継げるため、等級が高い場合は保険料を抑えて自動車保険に加入できます。 この記事で紹介した等級に関する知識をもとに、自身に合った自動車保険を契約しましょう。
1980年代から90年代にかけて盛んだった「テンロク」と呼ばれるスポーツカテゴリーのなかにあって、歴史に残る名機として現在も愛されるトヨタ 4A-Gエンジン。高回転まで気持ちよく吹け上がるレスポンスのよさが特徴の直列4気筒DOHCエンジンは正統に進化し続け、最終的には自然吸気エンジンながら1Lあたり100psを突破します。 今もなお注目され続けている名機4A-Gの歴史や、AE86へのスワップなどのチューニング事情を詳しく紹介します。 20年近くも作られ続けた4A-Gエンジン 4A-Gエンジンは、1983年の登場から2002年の搭載モデル販売終了まで実に20年近くも作られ続けました。また、単に製造年数が長いだけでなく、過給器搭載の派生モデルも生み出しつつ、最終型のAE111搭載4A-GEまで正統に進化し続けた魅力的なエンジンです。 AE86に搭載された4A-GEUから、4A-Gエンジンの歴史を振り返ってみましょう。 名車AE86搭載エンジンとしてデビュー 1983年発売の名車、AE86に搭載された4A-GEU型が4A-Gエンジンのデビューモデルでした。1.6L 直列4気筒 DOHC 4バルブというコンパクトサイズながら本格的な仕様で、最高出力は6,600rpmで130psを発揮。ターボエンジンや大排気量車のような絶対的パワーはないものの、高回転まで鋭く回る爽快感は多くのクルマファンを魅了しました。 4A-GEU型エンジンは、LASRE(Light-weight Advanced Super Response Engine)と呼ばれる、当時のトヨタが目指していた小型で高性能かつ高応答性を誇るエンジンの延長線上で開発。シリンダーヘッドはアルミ合金製で、バルブの駆動にロッカーアームを介さないシンプルな構造にするなど軽量かつ高耐久性、さらに高応答性を実現しました。7,700rpmのレブリミットまで、わずか0.78秒で到達するレスポンスの良さは絶大な支持を得ます。 また、AE86が発売された翌年の1984年には、AW11型MR2にも搭載されました。ミッドシップに横置きレイアウトされたため、スペックは同様ながら型式は横置きを意味する「L」が加えられ4A-GELUとなっています。 レビトレの世代交代ごとに進化 4A-GエンジンはAE86以降さまざまな車種に搭載されますが、基本的にレビン/トレノ(カローラ/スプリンター、以下レビトレと記載)の世代交代ごとに進化を遂げます。FFへのフルモデルチェンジを果たしたAE92では、横置きモデル4A-GELU型を搭載。続くAE92後期型では縦置きエンジンの生産終了とともに横置きを意味する「L」が外れて再び4A-GEU型と型式名が戻ったものの、スペックは大幅に進化します。9.4だった圧縮比は10.4にまで高められ、7,200rpmで最高出力140psを発揮しました。 さらに、続くAE101型レビトレでは、型式名を4A-GEと改めて5バルブ化を果たします。4連スロットルまで備えた「シルバーヘッド」と呼ばれるこのモデルで最高出力は160psにまで達し、自然吸気エンジンながら1L当たり100psの壁を突破しました。また、VVTと呼ばれる可変バルブタイミング機構で、弱点だった低中速回転域のトルクも底上げされています。 最終的には、AE111型レビトレではさらに高効率化を図り、1L当たり103ps以上となる最高出力165psを達成。「ブラックヘッド」と称され、4A-Gエンジンの最終形と呼べる進化を遂げました。 過給器搭載モデルもラインナップ 4A-Gエンジンには、スーパーチャージャーを搭載したモデルもラインナップされました。最初に登場したのは、1986年のAW11型MR2に搭載された4A-GZE型エンジンです。当時の自然吸気4A-GEU(及び4A-GELU)型の最高出力が130psだったところを145psまで引き上げ、しかも最大トルクは3.8kgf・m増の19.0kgf・mを発揮しました。 さらに、AE92型後期では165psを発揮し、スーパーチャージャーモデルの最終型AE101型に搭載された4A-GZE型では最高出力は170psにまで達しました。 チューニングベースエンジンとして最適 4A-Gエンジンは2002年に生産を終了しています。しかし、今もなお、ライトウェイトスポーツのカテゴリでは人気のエンジンです。また、エンジンとしての人気の高さからアフターパーツも豊富で、多くのユーザーがチューニングを楽しんでいます。 4A-Gエンジンが、現在どのような使われ方をしているのか紹介します。 最終型の5バルブ4A-GEをAE86にスワップ AE86の4A-GEU型エンジンを、AE111に搭載される最終型の4A-GE型にスワップするカスタマイズメニューが人気です。最高出力165psを誇る「ブラックヘッド」を搭載するだけで、軽量なAE86なら実際の出力以上のパワーアップを実感できます。 一方で、同型エンジンとはいえ、スワップはそれほど簡単ではありません。まず、AE111はFFのため横置きエンジンのため、縦置きで搭載するにはエキマニや各種パーツの調達が必要です。また、各種センサー類も異なるためコンピューターや配線などの移植も必要で、ある程度ノウハウのある専門業者でないと施工できません。 さらに、もともと130psでわずか15.2kgf・mというエンジンパワーに合わせた設計のため、165ps/16.5kgf・mという強大なパワーを受け止めるためにクラッチを始めとする駆動系の強化も必須です。 AE86人気で多くのアフターパーツが流通 4A-Gエンジン搭載車が販売終了してから、すでに20年以上が経過しています。しかし、AE86人気を背景に4A-Gは今でも現役エンジンとして使用されているため、エンジンのチューニングパーツが数多く流通しています。エンジンチューニングの定番カムシャフトやバルブスプリング、ピストン関連やコンロッド類まで一通りのパーツが入手可能です。 また、4A-Gを専門にチューニングを手掛けるショップも数多くあり、ノウハウも豊富に蓄積されています。最終型の4A-GEは、パーツの組み合わせとセッティング、条件によっては200psオーバーも十分に狙えるチューニングしがいのあるエンジンです。パーツの選択も含め、4A-Gエンジンをチューニングしたい場合は専門のショップを探してみましょう。 4A-GEエンジンへの評価から搭載車に一定の価値 トヨタ レビン/トレノは、AE86の人気が極端に高い反面、FF化されたAE92以降のモデルの評価はあまり高くありません。さらに、カローラ(スプリンター)セダンやスプリンターカリブなどのワゴン車だとクルマとしての評価は下がります。 しかし、名機4A-GEエンジンの人気が高いため、レビトレはもちろんほかの車種でも4A-G搭載グレードであれば思わぬ高値で売却できるかもしれません。また、エンジン自体が評価されているため、車体の傷や各部の劣化はあまり査定に響かないケースもあります。 ただし、エンジンも含めて、旧車の知識に長けた専門業者で査定してもらうことが重要です。