旧車に乗っていることを公表して話題となった芸能人の方は数多くいます。小さい頃からの憧れの車を購入したり新車から何十年と乗り続けている方などさまざまです。今回は、旧車に乗っている芸能人とその車種や、旧車を購入するときのポイントについて解説します。旧車の購入や売却を検討中の方は参考にしてください。 旧車に乗っている芸能人と車種 旧車に乗っている芸能人は、お笑い芸人や女優などさまざまな分野に渡ります。車好きなのが共通点で、長年愛着を持って乗っている方が多いようです。旧車に乗っている芸能人と車種について詳しく解説します。 千原ジュニアさん - セドリック(330型) 司会や芝居など幅広く活躍するお笑い芸人の千原ジュニアさんは、セドリック(330型)を所有していました。2台目の愛車として購入して長い年月を共に過ごし、既に売却されたとはいえ「俺が死んだら棺桶にして欲しい」というほどの愛着があったようです。セドリックのフロントマスクが気に入り、自身の誕生日である3月30日と同じ330型であることも購入する理由でした。 セドリック(330型)は、1975〜79年に日産が販売したアメリカンスタイルのセダンです。シングルキャブエンジンを搭載し、新車登録台数は28万台を超える人気車でした。迫力のあるフロントマスクと分厚いクッションシートが特徴で、今の車にはない重厚な存在感に現在でも多くのファンがいます。 バイきんぐ小峠さん - シボレー シェビーⅡノヴァ バラエティ番組で活躍するバイきんぐの小峠さんは、シボレー シェビーⅡノヴァを所有しています。学生の頃からアメ車が好きで、初めての車がこのシボレー シェビーⅡノヴァでした。シボレー シェビーⅡノヴァは1966〜67年に発売された2代目モデルで、小峠さんは1967年製の日産グロリアとともに2台所有しています。 シボレー シェビーⅡノヴァは、1961年にシボレーのコンパクトカーとしてデビューしたセ<hダンで元はシェビーⅡが正式名称です。グレード名のノヴァで呼ばれることが多く、3代目からはシボレー ノヴァに名称変更しています。 出川哲郎さん - ポルシェ911(964カレラ2) 好感度が高く数多くの番組に出演する出川哲郎さんは、ポルシェ911(964カレラ2)を所有しています。ポルシェ911の3代目モデルで、RRの空冷エンジンを搭載したオープンカーとして希少性の高い車です。小学生の頃に読んだマンガで強い憧れを抱き購入し、故障が多くても20年以上経つ現在も愛用しています。 ロッチ中岡さん - 117クーペ コントやバラエティ番組で話題のロッチ中岡さんは、117クーペを所有しています。117クーペは、1968〜81年までいすゞ自動車が販売していた車で、イタリアのデザイナーであるジョルジェット・ジウジアーロがデザインしたことで有名です。芸人になる前は自動車部品工場で働いていたロッチ中岡さんは国産車へのこだわりが強く、117クーペのデザインに一目ぼれして購入しました。 伊藤かずえさん - シーマ(FPY31型) 大女優の伊藤かずえさんは、1988年に発売されて社会現象とまでなったVIPカーのシーマ(FPY31型)を所有しています。30年以上にわたって大事に乗ってきたシーマを日産がレストアした話は有名です。伊藤かずえさんがシーマを大切にしているSNSの投稿が反響を呼び、それが日産社内のレストア計画を始動させました。 伊藤かずえさんはこのシーマを購入するまでに3台の日産車を乗り継いでおり、一貫して日産車であった理由はお父様が日産のディーラーに勤務していたからです。ご本人も車好きで、レストアが完了したシーマを見て感涙されたシーンに心を打たれた方も多いでしょう。シーマ(FPY31型)は、発売後の4年間で13万台近くを販売した時代の寵児ともいうべき車でした。 光石 研さん - メルセデスベンツ190(W110型) 俳優の光石 研さんは、メルセデスベンツ190(W110型)を所有しています。元はクラシックなアメ車が好きだった光石 研さんは、自分のイメージに合う車としてアメリカンテイストなヨーロッパ車を選び続けてきました。メルセデスベンツ190(W110型)に運命的な出会いを感じて10年前に購入し、今も大事に愛情を注いでいます。 メルセデスベンツ190(W110型)は、1961〜68年まで販売され後部トランクリッドの形状からハネベンやフィンテールとの愛称で親しまれているモデルです。今でも愛好家が多く、50年以上前の車ながら400万円台の価格で中古車として流通しています。 春風亭昇太さん- トヨタ・パブリカ(1967年型) 笑点の司会で有名な春風亭昇太さんは、トヨタ・パブリカ(1967年型)を所有しています。2台目の愛車として購入したトヨタ・パブリカ(1967年型)は、真空管ラジオなど昭和のものが大好きな春風亭昇太さんにとって理想の車でした。 トヨタ・パブリカは、1961〜88年に販売されたトヨタのコンパクトカーです。国産大衆車初となるボクサーエンジンを搭載し、第1回日本グランプリではクラス優勝の実績を誇ります。現在でも愛らしい姿や懐かしさで人気があり、中古車として100〜200万円台で販売されています。 旧車の購入を検討する人が知っておきたいポイント 旧車の購入にはさまざまな注意点があります。購入を検討する前に知っておきたいポイントについて詳しく解説します。 維持費がかかる 旧車には維持費がかかります。経年により自動車税や重量税が高くなるだけでなく、メンテナンスや部品交換の費用も考えておくことが必要でしょう。特にエンジンや足回りの修理や交換などには、数十万円から数百万円の費用がかかることもあるため注意が必要です。 自動車税........新規登録から13年以上経過すると15%の重課(増税)自動車重量税........新規登録から13年以上18年未満で約40%、18年以上で約50%の重課(増税) 状態を十分に確認のうえ購入を検討すべき 旧車を購入するときは、状態を十分に確認のうえ購入を検討しましょう。旧車は製造からの経過年数が長く、一台ごとにコンディションは大きく変わります。また、大規模なレストアが必要となると数百万円の費用負担になる可能性もあります。 さらに、交換が必要な部品が流通していない場合は、オーダーメイドでの依頼が必要になることもあるでしょう。 旧車は価値がわかる業者に売却しよう 旧車は価値がわかる業者に売却しましょう。一般的な買取業者に査定を依頼すると、価値がわからずに廃車費用を求められることもあります。また、価値がついても本来とはかけ離れた査定価格が提示されることもあるため、必ず専門業者に依頼しましょう。 ※2022年12月3日時点の情報です
ランドクルーザー(以下、ランクル)といえば、過酷な環境下や悪路でも走行できるクロカン車として世界中で人気のモデルです。ランクルの中でも1980年8月~1990年1月まで製造・販売されていた60系ランクルは大型ボディの元祖高級路線ランクルとして人気を集めています。しかし、購入したくても「クラシックランクルは維持費が大変そう……」と心配している方もきっと多いですよね。この記事では60系ランクルにかかる維持費について解説いたします。 60系ランクルの特徴 60系ランクルはヘビーデューティーユースの40系ランクルと一線を画す大型ボディの高級路線ランクルとして1980年にデビューしました。居住性やインテリアがラグジュアリーなものになりましたが、走行性能はランクルブランドとして妥協を許さないものとなっており、消防車に採用された実績もあります。アニメではシティハンターの主要キャラクター「海坊主」の愛車として登場し、絶大な人気を博しました。60系の後継は80系、100系、200系、300系と続いています。 60系ランクル維持費の内訳 60系ランクルの維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 60系ランクルにはガソリンエンジンとディーゼルエンジンがラインナップされています。それぞれの実燃費を見ていきましょう。 ガソリン:約4km/リットル(街乗り)ガソリン:約7km/リットル(高速)ディーゼル:約7km/リットル(街乗り)ディーゼル:約8~9km/リットル(高速) 実燃費で比較しましたが、ガソリン車はかなりの大食いですね。できたらディーゼルを選びたいところですが、排ガス規制対象地域には乗り入れることができません。都市部に在住の方はガソリン車しか選択肢がないですね。 ここからは金額をシミュレーションします。 仮にガソリンエンジン搭載の60系ランクルを通勤で使用し月間1,000km走行した場合、ガソリンは約250リットル使用(*1) し燃料代は40,675円(*2) かかります。この条件で1年間走行した場合の費用は、488,100円(*2) です。*1 燃費は4km/リットルで算出*2 2022年11月27日のレギュラーガソリン1リットル当たりの平均価格162.7円で算出 年間のガソリン代は驚愕の金額に……。ちなみに約50万あれば、ニューヨークへ10日間ほど旅行ができます。 自動車税 都市部でも乗ることのできるガソリン車の上級グレード「ワゴン VX ハイルーフ」を例に自動車税を見ていきましょう。2022年11月現在、新車登録が2019年10月1日以後の3.5リットル超~4.0リットル以下(自家用)の自動車税は65,500円/年です。3,955㏄のガソリンエンジンを搭載した60系ランクルの場合は車齢13年超えのため重課税され、76,400円/年です。なんと、箱根の高級個室露天風呂付きの部屋に2名で1泊できる金額です。 任意保険 60系ランクル「ワゴン VX ハイルーフ」の任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):なし人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:なし 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約70,000円/年でした。意外と安く思うかもしれませんが、車両保険はつきません。古いクルマのため、保険会社は車両の価値はないものとして算出します。60系ランクルは新車価格を超えるプレミア価格で取引される場合が多いですが、事故を起こした際に車両保険で補償されないので注意しましょう。 車検 自家用車登録の60系ランクル「ワゴン VX ハイルーフ」車検代はいくらになるのでしょうか。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:20,010円(24ヶ月)自動車重量税:63,000円(24ヶ月)※初年度登録から18年経過で算出印紙代:1,800円車検料:80,000円合計:164,810円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します ここで注目したいポイントは重量税です。60系ランクル「ワゴン VX ハイルーフ」の枠である2.0トン超~2.5トン以下区分の自家用車の場合、重量税は41,000円ですが、初年度から18年経過した車両については2段階増額され63,000円かかります。増額分は+22,000円……。増額分で休日価格のディズニーランドペアチケットを買ってもお釣りがきますね。また、古いクルマの場合は車検時に部品交換等の整備が発生する可能性が高く、車検代が一般的に高くなってしまうケースが多いです。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。60系ランクル「ワゴン VX ハイルーフ」のメンテナンスについては下記の費用がかかります。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。5万円ほどを見込んでおけば良いでしょう。60系ランクル「ワゴン VX ハイルーフ」のタイヤ交換が発生する場合は大きなタイヤになるので+10万以上かかるケースもあります。 60系ランクル「ワゴン VX ハイルーフ」年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、全てあわせるといくらになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録の60系ランクル「ワゴン VX ハイルーフ」年間維持費>ガソリン代:488,100円自動車税:76,400円任意保険:70,000円車検:82,405円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:50,000円合計:766,905円 月額では63,900円ほどかかります。名古屋駅周辺の1k平均家賃よりも少し高いイメージです。2022年11現在、ガソリン価格が高騰しているため、燃費の悪いガソリンエンジン車乗りの財布には大きなダメージを与えますね。また、自動車税も重課税されてしまいます。 ローンで購入した場合は、さらに月々の返済が発生します。月極駐車場を契約する場合は、別途駐車場代が毎月かかります。東京都内で維持していくには10万円以上の維持費がかかるかもしれません。 60系ランクル「ワゴン VX ハイルーフ」プラドの維持費が高いと思ったときの対処法 旧車の維持には、現代のクルマよりもお金がかかるものです。特に60系ランクル「ワゴン VX ハイルーフ」のような大排気量で大型の車種は自動車税、重量税がかさむために費用が高くなります。さらに、古いクルマのため故障が増えて修理費用などが別途発生する可能性があるでしょう。もし、60系ランクル「ワゴン VX ハイルーフ」の維持費が高いと思ったら手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。一昔前は10年落ち10万km以上走行したクルマは価値がないと言われていました。しかし、現在は空前の旧車ブームです。高く売却できる可能性があります。 ※2022年11月27日時点のデータです
17系クラウンアスリートといえばトヨタの代表的な高級車のスポーツモデルです。スポーティな走行性能と高級感を兼ね備えており、若者層にも支持されました。新車では乗り出し価格が400万円超えの価格帯でしたが、中古車では100万円を下回る個体も出てきました。しかし17系クラウンは最終型でも約20年前のクルマ。「古いクルマは維持費が大変そう……」と心配の方も多いですよね。この記事ではランクル17系クラウンアスリートにかかる維持費について解説いたします。 17系クラウンアスリートの特徴 17系クラウンアスリートは11代目クラウンのスポーツモデルとして登場しました。アスリートは7代目12系クラウンから設定されましたが、9代目、10代目にはラインナップされませんでした。8年ぶりに17系からアスリートが復活したことで話題を集めました。アスリートにはGとV、2種類のタイプが存在します。 <エンジン>アスリートG:2,997cc 2JZ‐FSE型 直6DOHC 220馬力アスリートV:2,491cc 1JZ‐GTE型 直6DOHC 280馬力 アスリートVのほうが排気量は小さく、馬力が高いエンジンを搭載しています。走行性能を重視するドライバーからは、アスリートVのほうが支持されました。アスリートGはVと比較し大排気量ながら5速ATで燃費が良いといったメリットがあります。 17系クラウンアスリート維持費の内訳 17系クラウンアスリートの維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 17系クラウンアスリートには前述の通り2種類のエンジンが存在します。それぞれの燃費を見ていきましょう。 アスリートG(2,997cc 2JZ‐FSE型 直6DOHC 220馬力):11.4km/リットルアスリートV(2,491cc 1JZ‐GTE型 直6DOHC 280馬力):9.2km/リットル 10.15モードのカタログ燃費で比較しましたが、実燃費についてはGが9~10km/リットル、Vが7~8km/リットル程度といわれています。ガソリンはハイオク限定のため、給油後に財布が軽くなりそうですね。 ここからは金額をシミュレーションします。 2491cc 1JZ‐GTE型 直6DOHC 280馬力エンジンを搭載したアスリートVを通勤で使用し月間1,000km走行した場合、ハイオクガソリンは約125リットル使用(*1)し燃料代は21,712円(*2)かかります。この条件で1年間走行した場合は、260,550円(*2)です。*1 燃費は8km/リットルで算出*2 2022年11月27日のハイオクガソリン1リットル当たりの平均価格173.7円で算出 自動車税 アスリートGとアスリートVでは排気量が異なるため、自動車税の区分が変わってきます。ここでは排気量の小さいアスリートVの価格を算出しましょう。 2022年12月現在、新車登録が2019年10月1日以後の2.0リットル超~2.5リットル以下(自家用)の自動車税は43,500円/年です。17系クラウンアスリートVは最終モデルが2003年発売です。車齢が13年を超えるため、自動車税は重課税され51,700円かかります。新車の自動車税と比較すると、1年で8,200円も高くなってしまうのですね。ちなみにアスリートGの場合は、58,600円かかります。 任意保険 17系クラウンアスリートVの任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり車両保険(保険金額):40万円車両保険免責金額(1回目-2回目以降):5〜10万円 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約90,000円/年でした。車両保険は40万円まで補償されます。 車検 17系クラウンアスリートVの車検代について見ていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:20,010円(24ヶ月)自動車重量税:50,400円(24ヶ月)※初年度登録から18年経過で算出印紙代:1,800円車検料:60,000円合計:132,210円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します 17系クラウンアスリートVは、重量税が1.5トン超~2.0トン以下の区分になります。重量税は32,800円ですが、初年度登録から18年以上経過した個体は2段階の重課税により50,400円かかります。また、古いクルマは故障が多く交換部品や整備が必要なことが予想されるため、車検代が跳ね上がる可能性が考えられます。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。17系クラウンアスリートVのメンテナンスについては下記の費用がかかってきます。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって5万円ほどを見込んでおけばいいでしょう。17系クラウンアスリートVのタイヤ交換が発生する場合はスポーツタイヤになるので+10万以上かかるケースもあります。 17系クラウンアスリートV年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、17系クラウンアスリートVの場合、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録の17系クラウンアスリートV年間維持費>燃料代:260,550円自動車税:51,700円任意保険:90,000円車検:66,105円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:50,000円合計:518,355円 月額では43,196円程度です。通勤で使用しない場合は燃料代と任意保険料を下げることができます。ローンで購入するとさらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約する場合は別途駐車場代がかかってきます。 17系クラウンアスリートVの維持費が高いと思った時の対処法 自動車税と重量税がかさむため、旧車の維持にはそれなりに費用がかかります。もし、17系クラウンアスリートVの維持費が高いと思ったら、手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。一昔前は10年落ち10万km以上走行したクルマは価値がないといわれていました。しかし、現在は空前の旧車ブームです。過走行かつ古いクルマでも高く売却できる可能性があります。また、ヤマハがシャシーとエンジンに手を加えた300台の限定車クラウンアスリートVXは、状態が良いものだと新車価格と同等の価格で売られています。買取価格も驚きのプライスになるかもしれません。 ※2022年11月27日時点のデータです
ハイエースといえば1967年から販売が続くトヨタの代表的なワンボックスカーです。その中でも100系ハイエースはラグジュアリーなモデルもラインナップされ人気を集めました。しかし100系ハイエースは最終型でも約20年前のクルマ。「古いクルマは維持費が大変そう……」と心配の方も多いですよね。この記事では100系ハイエースにかかる維持費について解説いたします。 100系ハイエースの特徴 細い道もすいすい走行できる全幅・全長ながら、圧倒的な室内空間を誇る点がハイエースの特徴です。バブル真っ只中の1989年に登場した100系ハイエースは、歴代のコンセプトはそのままにラグジュアリーな内装を施したモデルもラインナップされました。カタログには「トヨタの、もう一つの最高級車」と書かれており、高級ミニバンのパイオニア的存在でした。 100系ハイエース維持費の内訳 100系ハイエースの維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 代表的なガソリン2種類、ディーゼル1種類、合計3種類のエンジンの燃費を見ていきましょう。 ガソリン 2.0リットル:AT 8.7km、MT 10.0km/リットルガソリン 2.4リットル:7.6km/リットルディーゼル 3.0リットル:FR 9.0~9.5km、4WD 8.5~8.7km/リットル 10.15モードのカタログ燃費で比較しましたが、現行モデルと比較しても悪くはなさそうです。ただ、実燃費はカタログ値より2kmほど低くなる場合が多いようです。 ここからは金額をシミュレーションします。最上級グレードに搭載されていた3.0リットルディーゼルのFRを例に見てみましょう。100系3.0リットル ハイエーススーパーカスタムリミテッドを通勤で使用し月間1,000km走行した場合、軽油は約143リットル使用(*1)し燃料代は20,300円(*2)かかります。この条件で1年間走行した場合、1年間の燃料代は243,600円(*2)です。*1 燃費は7km/リットルで算出(実燃費)*2 2022年11月27日の軽油1リットル当たりの平均価格142.1円で算出 自動車税 燃費に続き、自動車税も100系の最上級グレード、3.0リットル ハイエーススーパーカスタムリミテッドを例に価格を算出しましょう。2022年12月現在、新車登録が2019年10月1日以降の2.5リットル超~3.0リットル以下(自家用)の自動車税は50,000円/年です。100系ハイエースは最終モデルが2004年発売されており、車齢が13年を超えます。そのため、自動車税は重課税され58,600円になります。旧車の場合新車の自動車税と比較すると1年で8,600円も高くなってしまうのですね。 任意保険 100系3.0リットル ハイエーススーパーカスタムリミテッドの任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり車両保険(保険金額):25万円車両保険免責金額(1回目-2回目以降):5〜10万円 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約92,000円/年でした。車両保険は25万円まで補償されます。 車検 次に100系3.0リットル ハイエーススーパーカスタムリミテッドの車検代について見ていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:20,010円(24ヶ月)自動車重量税:50,400円(24ヶ月)※初年度登録から18年経過で算出印紙代:1,800円車検料:60,000円合計:132,210円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します 100系3.0リットル ハイエーススーパーカスタムリミテッドは、重量税が1.5トン超~2.0トン以下に区分されます。同区分の現行モデルの多くは32,800円かかりますが、初年度登録から18年以上経過した個体は2段階の重課税により50,400円になります。また、古いクルマは故障が多く交換部品や整備が必要なことが予想されるため車検代は高額になる可能性があります。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。100系3.0リットル ハイエーススーパーカスタムリミテッドのメンテナンスについては下記の費用がかかってきます。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって5万円ほどを見込んでおけば良いでしょう。100系3.0リットル ハイエーススーパーカスタムリミテッドのタイヤ交換が発生する場合は追加で数万円かかるケースもあります。 100系3.0リットル ハイエーススーパーカスタムリミテッド年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、100系3.0リットル ハイエーススーパーカスタムリミテッドの場合、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録の100系3.0リットル ハイエーススーパーカスタムリミテッド年間維持費>軽油代:243,600円自動車税:58,600円任意保険:92,000円車検:66,105円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:50,000円合計:510,305円 月額では42,525円ほどかかります。通勤で使用しない場合は軽油代と任意保険料を下げることができます。ローンで購入した場合は、さらに月々の返済が発生します。月極駐車場を契約する場合は、別途駐車場代が毎月かかります。 100系3.0リットル ハイエーススーパーカスタムリミテッドの維持費が高いと思った時の対処法 旧車の維持には自動車税、重量税が重課税されるために費用がかさんでしまいます。もし、100系3.0リットル ハイエーススーパーカスタムリミテッドの維持費が高いと思ったら、手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。一昔前は10年落ち10万km以上走行したクルマは価値がないと言われていました。しかし、現在は空前の旧車ブームです。過走行かつ古いクルマでも高く売却できる可能性があります。また、ハイエースはもともと商用バンのためタフな作りとなっています。中には30万km以上走行しているものもあります。一般的に過走行と言われる距離ですが、ハイエースはまだまだ元気に走行する個体が多いようです。買取価格が驚きのプライスになる可能性も充分に考えられるでしょう。 ※2022年11月27日時点のデータです
AE86といえば、漫画「イニシャルD」の主人公が乗るクルマとして爆発的人気を誇るモデルです。AE86にはスプリンタートレノとカローラレビンの2車種が存在します。発売から約40年経った今でも人気は衰えることを知りません。漫画の走行シーンに憧れてAE86を手に入れたいと思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、旧車は維持費が心配になりますよね。この記事ではAE86にかかる維持費について解説いたします。 AE86の特徴 AE86は1983年に発売されたスプリンタートレノおよびカローラレビンの共通型式です。一般的にクルマは車名で呼ばれることが多いのですが、この型式のスプリンタートレノ、カローラレビンは「ハチロク」と呼ばれ、他の世代とは別格の人気があります。軽量コンパクトのボディ、トヨタとヤマハが共同開発した高回転型の名機エンジン「4A‐GE」搭載、駆動方式はFRでドリフトがしやすいといった点でスポーツカー好きに支持されました。現在では、コンセプトをそのままに最新技術を盛り込んだ「GR86」という車名になり蘇っています。 AE86維持費の内訳 AE86の維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 AE86のエンジンは「4A-GE」1種類のみです。燃費は10.15モードのカタログ数値で13.0~15.0km/リットル、実燃費は11.5km/リットルほどといわれています。 旧車のスポーツカーとしては意外な好成績ですね。イニシャルDの作中ではハイオクを入れていましたが、レギュラーガソリンに対応している点も評価ポイントです。 ここからは金額をシミュレーションします。 仮に通勤で使用し月間1,000km走行した場合、ガソリンは約87リットル使用(*1) し、燃料代は12,357円(*2) です。この条件で1年間走行した場合は、148,278円(*2) かかります。*1 燃費は11.5km/リットルで算出*2 2022年11月27日のレギュラーガソリン1リットル当たりの平均価格142.1円で算出 自動車税 2022年11月現在、新車登録が2019年10月1日以後の1.5リットル超~2.0リットル以下(自家用)の自動車税は36,000円/年です。AE86の場合はどうでしょうか。AE86は車齢13年を超えるため、自動車税は重課税され45,400円かかります。 任意保険 AE86の任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:なし 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約38,000円/年でした。意外な安さに驚きましたが、車両保険が付帯できない点には要注意です。中古車市場ではプレミア価格で取引されていますが、一般的な保険会社では旧車のプレミア価格が考慮されないため車両価格が0円と算出されます。そのため、車両保険に入ることができません。 車検 自家用登録したAE86の車検代について見ていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:20,010円(24ヶ月)自動車重量税:25,200円(24ヶ月)※初年度登録から18年以上経過で算出印紙代:1,800円車検料:50,000円合計:97,010円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します 注目すべきポイントは自動車税の重課税です。1トン以下の重量税は16,400円ですが、初年度登録から18年以上経過した車両は25,200円かかります。ただ、AE86は車両重量が軽いためそこまで大きな負担にはならないでしょう。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。AE86のメンテナンスについては下記の費用がかかってきます。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって5万円ほどを見込んでおけば良いでしょう。AE86のタイヤ交換が発生する場合は数万円~10万以上追加でかかるケースもあります。 AE86年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、AE86の場合、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録のAE86年間維持費>ガソリン代:148,278円自動車税:45,400円任意保険:38,000円車検:48,505円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:50,000円合計:330,183円 月額では27,500円ほどかかる計算です。通勤で使用しない場合はガソリン代と任意保険料の金額を下げられます。 また、ローンで購入した場合はさらに月々の返済が発生するので注意しましょう。月極駐車場を契約する場合は、別途駐車場代が毎月かかってきます。 AE86の維持費が高いと思った時の対処法 車両重量が軽く排気量もそれほど大きくないため、AE86の維持費は驚くほど高くはないことがわかりました。しかし、同クラスのエコカーであれば燃料代や優遇税制を受けられるため、維持費を半分程度に減らせるかもしれません。また、発売から40年近く経過するクルマであることから、こまめにメンテナンスする必要がありお金がかかります。AE86の維持費が高いと思ったら、手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。一昔前は10年落ち10万km以上走行したクルマは価値がないと言われていました。しかし、現在は空前の旧車ブームです。過走行かつ古いクルマでも高く売却できる可能性があります。 ※2022年11月27日時点のデータです
廃車時に自動車税の還付を受けられる条件があることを知らない人も多いのではないでしょうか。廃車にも費用負担が発生するため、自動車税が還付されるとその負担を抑えることができます。今回は、廃車時には自動車税の還付を受けられるのか、廃車のタイミングや還付金の計算方法などについて解説します。車の廃車を検討中の方は参考にしてください。 廃車時には自動車税の還付を受けられる 廃車時には自動車税の還付が受けられます。自動車税は一括で支払うため還付金がない年税のように思う人もいるでしょう。しかし、還付のときは月割で計算がなされ、車を抹消登録した翌月分から翌年3月末日分までが還付されます。廃車のために業者に車を引き取ってもらったタイミングで還付対象となるわけではないため注意が必要です。 軽自動車の場合は廃車しても還付されない 軽自動車税の場合は廃車しても還付されません。軽自動車税は年税として支払うため年度途中での廃車による還付はなく、自賠責保険料と重量税のみが対象となります。中古車を購入する場合も年度途中となるため、その年の軽自動車税の支払いは必要ありません。 廃車時に自動車税の還付を受けるための条件 続いて、廃車時に自動車税を受けるための条件について解説します。 抹消登録をする 自動車税の還付を受けるためには、車を抹消登録する必要があります。車を解体して廃車にする「永久抹消登録」と、長期的に使わないため一時的に抹消する「一時抹消登録」があり、どちらも還付の対象です。抹消登録をした日の翌月以降分が還付されるため、月をまたぐタイミングでの抹消登録には注意しましょう。 また、自動車税は4月1日現在の所有者に支払う義務が生じるため、車の売却や廃車依頼を3月に行った場合は抹消登録が翌月にずれ込む可能性があります。4月に抹消登録になると翌年分の自動車税の支払い対象となるため、依頼した業者に抹消登録の予定日を確認しておくといいでしょう。 地方税の未納がない 自動車税の還付は、地方税の未納がないことが条件です。地方税とは、自動車税に限らず住民税なども含まれます。これらの税金に未納がある場合は、還付金からその金額が徴収されます。 主な地方税の種類は次のとおりです。 ・住民税・事業税・固定資産税・国民健康保険税・自動車税・軽自動車税 など 3月以外に廃車にする 自動車税の還付を受けるためには、3月以外に廃車することが必要です。自動車税の還付は月割のため、抹消登録した月からの残存月数で計算されます。3月に抹消登録した場合の残存月数は0となるため還付金は発生しません。 自動車税の還付金の計算例 (自動車税年額÷12ヶ月)×抹消登録日の翌月から3月までの残存月数 2,000ccの車を10月に抹消登録した場合(39,500円÷12ヶ月)×残存月数5ヶ月=16,400円※100円未満は切り捨て 自動車税の還付手続き 自動車税の還付手続きは、抹消登録が完了すれば別途申請する必要はありません。陸運支局で抹消登録を完了してから1~2ヶ月で還付通知書が発送されるのが一般的です。還付通知書を指定の金融機関に本人確認証と印鑑と一緒に持参すれば、還付金を受け取ることができます。ただし、有効期間は1年と短いため、忘れないうちに手続きを済ませましょう。 売却時に自動車税は還付されない? 売却時に自動車税は原則として還付されません。業者は販売を目的として買取や下取りを行うため、車の抹消登録はせずに名義変更を行うことがほとんどです。しかし、買取や下取り査定額に自動車税未経過相当額として加算してくれることも多いため、査定金額の説明時に確認しましょう。また、車検有効期限が近い車は一時抹消登録することも多いので、そのケースでは還付される可能性があります。
クルマの売却を検討する際に「最適な売却時期はいつなんだろう……」と疑問に思ったことはありませんか?一般的には企業の決算時期が集中する3月、9月と言われていますが、本当なのでしょうか。決算時期に高く買い取る業者が多いのは間違いありません。しかし、実は12月も売却に適した時期なのです。この記事ではなぜ12月の売却がオススメなのか、その理由を解説いたします。 クルマの売却は12月がオススメの理由 ここからはクルマの売却を12月にオススメする5つの理由を説明します。 12月中に売却したら年式が古くならない クルマの価値を決める重要な要素の一つが「年式」です。中古車情報サイトを見ると、多くの場合は年式が新しいクルマの値段が高くなっています。年式は年を越すと一つ古くなってしまいます。つまり、年始にクルマを売却する場合は一年古い年式として査定されてしまいます。そのため、年末に売却を検討されている方は年内に手続きを完了させるといいでしょう。 年末年始に向けてまとまったお金が手に入る 年末年始は旅行や飲み会など、何かとお金がかかりますよね。2021年までは飲食店の営業が制限されていましたが、2022年は制限がありません。(※2022年12月5日現在)人によっては、毎週何度も忘年会をする方もいるのではないでしょうか。また、年末年始は旅行に行くという方もいますよね。そうなると、どうしてもお財布事情が気になってしまうものです。一気に資産が減ってしまう可能性もゼロではありません。そのお金の補填策として、クルマの売却を検討してみてはいかがでしょうか。旧車王の場合、書類とクルマを引き渡したら最短で翌営業日に契約した金額をお支払いします。 査定スケジュールの調整をしやすい 前述の通り、一般的には3月と9月に査定申し込みが集中します。買取業者の繁忙期に査定申し込みをした場合、希望日に査定ができないケースが多いです。特に土日祝日の査定は申し込みが多く、翌月にずれ込んでしまう場合もあるでしょう。12月は一般的な繁忙期ではないため、希望日通りになることが多いです。忙しい方には買取業者のスケジュールを調整しやすい12月が最適な売却時期といえます。 閑散期こそ高額査定が狙える 12月はクルマ買取業界は閑散期です。買取業者としては売上が少なくなるため、確実に制約につなげたいと思っています。そうなると、お客様のメリットとしては金額交渉がしやすくなると考えて良いでしょう。最初に挙げた「年末に売却すると年式が古くならない」というメリットとあわせて高額査定のチャンスが増えます。 査定時期を伸ばせば伸ばすほど査定には悪影響 クルマは「売りたい!」と思った時に、すぐ売ることをオススメします。年式以外の価値を決める大きな要素として「走行距離」があるからです。売却時期を伸ばせば伸ばすほど、走行距離は増えてしまいます。月に1,000km走行する方でしたら3ヶ月後は3,000kmも増えてしまうため、査定額に大きな影響を及ぼすでしょう。年末に売りたいと思ったら、すぐに査定申し込みすることをオススメします。 クルマを高く売るためのコツ 大切にしてきたクルマを売却する際は、少しでも高く売りたいですよね。どのようなことに気を付けたら高額査定を狙えるのでしょうか。ここからはクルマを高く売るためのコツを紹介します。 クルマのグレードを正確に伝える 同じ車種でもクルマのグレードによって査定額が大きく変わるケースがあります。ベースグレードは人気がなくても、ターボ付きモデルや上級グレードに人気が集中するという車種も少なくありません。売却するクルマについては、グレードを正確に伝えましょう。車種名だけしか伝えない場合、安いグレードとして扱われ査定額が低くなってしまう場合があります。 査定前に洗車をしておく 中古車はもちろん綺麗なものが好まれます。汚れているクルマとピカピカに磨かれたクルマ、大きく印象は変わりますよね。査定前にくまなく洗車をしておくことで、クルマの印象が良くなり高額査定が狙えます。外装だけではなく車内もしっかりと清掃しておきましょう。 整備記録を用意しておく 整備記録の有無は査定額を決める大きな要素です。特に旧車の場合は整備記録が提示価格を左右する重要なアイテムといわれています。メンテナンスがされていない旧車は大抵の場合壊れやすく、維持費が高額になってしまうケースが多いです。逆に整備記録が保存されていて、しっかりとメンテナンスされているクルマは元気に動きます。信頼性が高まり、人気が高くなるのです。
ランドクルーザープラドといえば、ランドクルーザーシリーズのライトデューティー用に開発・発売されたモデルです。現行モデルは4代目で150系と呼称されています。2009年9月に発売され、13年間(2022年12月現在)フルモデルチェンジをしていないロングセラーモデルです。120系プラドから高級路線になり、150系も高級セダンと遜色ない内装に仕上がっています。そのため、新車の乗り出し価格は、なんと500万円を超える高価格帯に……。なかなか手を出しにくい金額ですが、中古車では200万円台から購入できます。現行モデルが新車の半額程度で手に入るとのことで人気を集めていますが「大排気量かつ大型のランクルプラドは維持費が大変そう……」と心配の方も多いですよね。この記事ではランクル150系プラドにかかる維持費について解説いたします。 ランクル150系プラドの特徴 150系プラドは4代目のランドクルーザープラドです。先代の120系から高級路線にシフトし、150系も高級路線が継続されました。売れ筋のグレードでは本革シートを装備し木目パネルをあしらうなど、レクサスのような上質のインテリアデザインになっています。最近では、国のVIPを警護する車列の最後部で要人をお守りするクルマとして150系プラドが配備されています。オフロードを果敢に攻めたりオンロードで要人を安全に移動させたり、攻守ともに優れた性能を発揮することが特徴です。 ランクル150系プラド維持費の内訳 ランクル150系プラドの維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 ランクル150系プラドには3種類のエンジンが存在します。それぞれの燃費を見ていきましょう。 直4 2.7L 2TR-FE型ガソリンエンジン:8.3~9.0km/リットルV6 4.0L 1GR-FE型ガソリンエンジン:7.9~8.2km/リットル直4 2.8L 1GD-FTV型ディーゼルターボエンジン:11.2km/リットル 10.15モードのカタログ燃費で比較しましたが、ガソリン車はすべて10km/リットル未満です。実燃費については2.7リットルのガソリンエンジン搭載モデルで7.5~8.0km/リットル程度といわれています。ディーゼルターボエンジンは10.5~10.9km/リットルと10km/リットル以上は走るようです。2.7リットルのガソリンエンジンはレギュラーガソリン対応とはいえ、近頃原油価格高騰の影響でガソリン代が高いため、燃料代が安く燃費の良いディーゼルエンジンのほうが経済的ですね。150系プラドのディーゼルエンジンであれば排ガス規制をクリアしています。 ここからは金額をシミュレーションします。仮に2.8リットルのディーゼルターボエンジンを搭載した150系プラドを通勤で使用し月間1,000km走行した場合、軽油は約95.2リットル使用(*1)し燃料代は13,528円(*2)かかります。この条件で1年間走行した場合は、162,335円(*2)です。*1 燃費は10.5km/リットルで算出*2 2022年11月27日のレギュラーガソリン1リットル当たりの平均価格142.1円で算出 自動車税 2022年11月現在、新車登録が2019年10月1日以後の2.5リットル超~3.0リットル以下(自家用)の自動車税は50,000円/年です。2.8リットルのディーゼルエンジンを搭載した150系プラドの場合はどうでしょうか。150系プラドは前期モデルが2009年9月発売です。初期モデルの一部は車齢13年を超え、自動車税は重課税され58,600円になります。前期モデルはすぐに初年度登録から13年が経過するので、自動車税を抑えたい方は中期モデル以降を選ぶと良いでしょう。13年が経過していないモデルの自動車税は50,000~51,000円になります。4.0リットルのガソリンエンジン搭載モデルの120系プラドは車齢13年超えで76,400円のため、ずいぶん税金が安いような印象を受けます。 任意保険 ランクル150系プラドの任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり車両保険(保険金額):285万円車両保険免責金額(1回目-2回目以降):5〜10万円 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約113,000円/年でした。車両保険は285万円まで補償されます。 車検 自家用登録したランクル150系プラドの車検代について見ていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:20,010円(24か月)自動車重量税:41,000円(24か月)※初年度登録から13年未満で算出印紙代:1,800円車検料:60,000円合計:122,810円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します 150系プラドは車両重量が2トン以上あるため、重量税の区分が2.0トン超~2.5トン以下の区分になります。重量税は41,000円ですが、初年度登録から13年未満の個体の場合重課税はありません。また、現行モデルの場合、比較的故障が少なく交換部品や整備箇所が少ないことが予想されるため車検代は安く抑えられるかもしれません。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。ランクル150系プラドのメンテナンスについては下記の費用がかかります。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって5万円ほどを見込んでおけば良いでしょう。ランクル150系プラドのタイヤ交換が発生する場合は大きなタイヤになるので+10万以上かかるケースもあります。 ランクル150系プラド年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、2.8リットルディーゼルエンジンモデルの場合、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録のランクル150系プラド年間維持費>軽油代:162,335円自動車税:51,000円任意保険:113,000円車検:61,405円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:50,000円合計:437,740円 月額では36,500円ほどかかります。通勤で使用しない場合は軽油代と任意保険料を下げることができます。ローンで購入した場合は、さらに月々の返済が発生します。月極駐車場を契約する場合は、別途駐車場代が毎月かかってきます。 ランクル150系プラドの維持費が高いと思った時の対処法 大排気量かつ大型のクルマの維持には自動車税、重量税がかさむために費用がかかります。もし、ランクル150系プラドの維持費が高いと思ったら、手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。一昔前は10年落ち10万km以上走行したクルマは価値がないと言われていました。しかし、現在は空前の旧車ブームです。過走行かつ古いクルマでも高く売却できる可能性があります。 ※2022年11月27日時点のデータ
ランドクルーザープラドといえば、ランドクルーザーシリーズのライトデューティー用に開発・発売されたモデルです。プラドの中でも2002年10月~2009年9月に発売された三代目の120系プラドは高級路線にシフトし、高級セダン購入層にも支持され人気を集めました。中古車も人気が高く、あまり寝落ちしないランクルシリーズですが、120系プラドの価格は現在100万円台で購入できる個体もちらほら出てきました。しかし「型落ちのランクルプラドは維持費が大変そう……」と心配の方も多いですよね。この記事ではランクル120系プラドにかかる維持費について解説いたします。 ランクル120系プラドの特徴 120系プラドは三代目のランドクルーザープラドになります。先代までの硬派なイメージから一気に高級路線にシフトし、セルシオと同等の上質な内装になりました。売れ筋のグレードでは本革シートを装備し木目パネルをあしらうなど、ランクルプラドのイメージを一新したモデルです。 内装には泥臭さがなくなりましたが、走りの面もマイルドに変わったわけではありません。トルセン式のLSDやセンターデフロックなど、当時最新技術を盛り込み悪路走破性も進化しています。また、オフロード走行に適したショートボディの3ドアモデルが選択できることも大きな特徴です。 ランクル120系プラド維持費の内訳 ランクル120系プラドの維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 ランクル120系プラドには4種類のエンジンが存在します。それぞれの燃費を見ていきましょう。 直4 2.7L 3RZ-FE型ガソリンエンジン:8.5km/リットル直4 2.7L 2TR-FE型ガソリンエンジン:8.8km/リットルV6 3.4L 5VZ-FE型ガソリンエンジン:8.1km/リットルV6 4.0L 1GR-FE型ガソリンエンジン:7.8~8.1km/リットル直4 3.0L 1KD-FTV型ディーゼルターボエンジン:10.8~11.2km/リットル 10.15モードのカタログ燃費で比較しましたが、ガソリン車はすべて10km/リットル未満です。実燃費についてはガソリンエンジン搭載モデルで5~6km/リットルといわれています。ディーゼルターボエンジンは10km/リットル超えですが、排ガス規制対象エリアに乗り入れられないというデメリットがあります。 ここからは金額をシミュレーションします。仮に4.0リットルのV6 ガソリンエンジンを搭載した120系プラドを通勤で使用し月間1,000km走行した場合、ガソリンはハイオクを約167リットル使用(*1)し燃料代は29,008円(*2) かかります。この条件で1年間走行した場合は、348,095円(*2)です。*1 燃費は6km/リットルで算出*2 2022年11月27日のレギュラーガソリン1リットル当たりの平均価格173.7円で算出 自動車税 2022年11月現在、新車登録が2019年10月1日以後の3.5リットル超~4.0リットル以下(自家用)の自動車税は65,500円/年です。4.0リットルのガソリンエンジンを搭載した120系プラドの場合はどうでしょうか。120系プラドは最終モデルが2009年9月です。そのため車齢13年超えになり、自動車税は重課税されてしまいます。4.0リットル ガソリン車の場合、76,400円/年です。請求書の額面を見ると顔が青ざめてしまう金額ですね。ちなみに東京で人気エリアの高円寺は一人暮らし用物件の平均家賃相場が76,000円です。ランクル120系プラドを所有するためには、自動車税だけで東京人気エリア1ヶ月分の家賃を5月に支払わなければなりません。 任意保険 ランクル120系プラドの任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり車両保険(保険金額):100万円車両保険免責金額(1回目-2回目以降):5〜10万円 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約92,000円/年でした。車両保険は100万円まで補償されます。 車検 自家用登録したランクル120系プラドの車検代について見ていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:20,010円(24か月)自動車重量税:45,600円(24か月)※初年度登録から13年経過で算出印紙代:1,800円車検料:80,000円合計:147,410円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します ここで注目するポイントは重量税です。120系プラドの枠である1.5トン超~2.0トン以下区分の自家用車の場合、重量税は32,800円ですが、初年度から13年経過した車両については増額され45,600円になってしまいます。また、古いクルマの場合は車検時に部品交換等の整備が発生する可能性が高く、車検代が一般的に高くなってしまうケースが多いです。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。ランクル120系プラドのメンテナンスについては下記の費用がかかってきます。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。50,000円ほどを見込んでおけば良いでしょう。ランクル120系プラドのタイヤ交換が発生する場合は大きなタイヤになるので+10万以上かかるケースもあります。 ランクル120系プラド年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録のランクル120系プラド年間維持費>ガソリン代:348,095円自動車税:76,400円任意保険:92,000円車検:73,705円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:50,000円合計:640,200円 月額では53,350円ほどかかります。通勤で使用しない場合はガソリン代と任意保険料を下げられます。しかし、自動車税は高いですね。車齢13年超えの大排気量エンジン搭載車を維持するには、税金だけでかなりの費用を支払う覚悟が必要です。 ローンで購入した場合は、さらに月々の返済が発生します。月極駐車場を契約する場合は、別途駐車場代が毎月かかってきます。東京都内で維持していくには、23区内の築浅1kマンションの家賃レベルで維持費がかかるかもしれません。 ランクル120系プラドの維持費が高いと思った時の対処法 旧車の維持には現代のクルマと比較するとお金がかかるものです。特にランクル120系プラドのような大排気量で大型の車種は自動車税、重量税がかさむために費用がかかります。さらに、古い車のため故障が増え修理費用など別途発生する可能性があります。 もし、ランクル120系プラドの維持費が高いと思ったら手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。一昔前は10年落ち10万km以上走行したクルマは価値がないと言われていました。しかし、現在は空前の旧車ブームです。高く売却できる可能性があります。※2022年11月27日時点のデータ
ランドクルーザープラドといえば、ランドクルーザーシリーズのライトデューティー用に開発・発売されたモデルです。プラドの中でも1996年5月~2002年10月に製造・販売されていた二代目の95プラドはガソリン車を選択できるため、都会で乗ることのできるクラシックランクルとして人気を集めています。しかし「クラシックランクルは維持費が大変そう……」と心配している方もきっと多いですよね。この記事ではランクル95プラドにかかる維持費について解説いたします。 ランクル95プラドの特徴 95プラドは二代目のランドクルーザープラドになります。78プラドは排気量3リットルのディーゼルエンジンしかありませんでしたが、2代目の95プラドは排気量2.7リットルと3.4リットルのガソリンエンジンがラインナップされました。 78プラドは排ガス規制対象エリアに乗り入れることはできませんが、ガソリンエンジンの95プラドであれば可能です。そのため、都市部に住んでいるクラシックランクルファンからの支持を集めています。また、3ドアが90プラド、5ドアが95プラドと呼ばれています。 ランクル95プラド維持費の内訳 ランクル95プラドの維持費について、5項目に分け解説します。 燃料代 ランクル95プラドには3種類のエンジンがラインナップされています。それぞれの燃費を見ていきましょう。 直4 3.0L 1KD-FTV型ディーゼルエンジン:9.8km/リットル直4 2.7L 3RZ-FE型ガソリンエンジン:7.9km/リットルV6 3.4L 5VZ-FE型ガソリンエンジン:8.3km/リットル 10.15モードのカタログ燃費で比較しましたが、ガソリン車はかなりの大食いですね。実燃費についてはガソリンエンジン搭載モデルで5~6km/リットルになるようです。ただ、驚きなのは直4 2.7リットルのガソリンエンジンよりV6 3.4リットルのガソリンエンジンのほうが燃費が良いこと。大きな車体を動かすためには排気量が大きくパワフルなエンジンのほうがゆとりがあり燃費が良くなるのでしょう。 ここからは金額をシミュレーションします。 仮に3.4リットルのガソリンエンジンを搭載した95プラドを通勤で使用し月間1,000km走行した場合、ガソリンは約167リットル使用(*1) し燃料代は27,171円(*2) かかります。この条件で1年間走行した場合の費用は、326,051円(*2) です。*1 燃費は6km/リットルで算出*2 2022年11月27日のレギュラーガソリン1リットル当たりの平均価格162.7円で算出 自動車税 2022年11月現在、新車登録が2019年10月1日以後の3リットル超~3.5リットル以下(自家用)の自動車税は57,000円/年です。3.4リットルのガソリンエンジンを搭載した95プラドの場合はいかがでしょうか。車齢13年超えのガソリン車の場合、66,700円/年にかかります。95プラドの場合、2002年のモデルが最終型であるため増額された税金が適用されます。 任意保険 ランクル95プラドの任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり車両保険(保険金額):45万円車両保険免責金額(1回目-2回目以降):5〜10万円 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約82,000円/年でした。古いクルマには車両保険を付帯できないケースが多いですが95プラドにはつけることができます。しかし、45万までしか補償されないため、付帯しないで保険金額を安くしても良いかもしれません。 車検 自家用登録したランクル95プラドの車検代について見ていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:20,010円(24か月)自動車重量税:50,400円(24か月)※初年度登録から18年経過で算出印紙代:1,800円車検料:80,000円合計:152,210円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します ここで注目するポイントは重量税です。95プラドの枠である1.5トン超~2.0トン以下区分の自家用車の場合、重量税は32,800円ですが、初年度から18年経過した車両については増額され50,400円かかります。また、古いクルマの場合は車検時に部品交換等の整備が発生する可能性が高く、車検代が一般的に高くなってしまうケースが多いです。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。ランクル95プラドのメンテナンスについては下記の費用がかかります。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。5万円ほどを見込んでおけば良いでしょう。ランクル95プラドのタイヤ交換が発生する場合は大きなタイヤになるので+10万以上かかるケースもあります。 ランクル95プラド年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録のランクル95プラド年間維持費>ガソリン代:326,051円自動車税:66,700円任意保険:82,000円車検:76,105円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:50,000円合計:600,856円 月額では50,000円ほどかかる計算になります。この結果から燃料代と車検費用のウェイトが大きく占めることが判明しました。2022年11現在、ガソリン価格が高騰しているため、燃費の悪いガソリンエンジンでは大きな負担になるでしょう。また、自動車税も車齢13年超のガソリン車のため増税されてしまいます。 ローンで購入した場合は、さらに月々の返済が発生します。月極駐車場を契約する場合は、別途駐車場代が毎月かかってきます。東京都内で維持していくには、23区内の築浅1kマンションの家賃レベルで維持費がかかるかもしれません。 ランクル95プラドの維持費が高いと思った時の対処法 旧車の維持には、現代のクルマよりもお金がかかるものです。特にランクル95プラドのような大排気量で大型の車種は自動車税、重量税がかさむために費用が高くなります。さらに、古いクルマのため故障が増えて修理費用などが別途発生する可能性があるでしょう。もし、ランクル95プラドの維持費が高いと思ったら手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。一昔前は10年落ち10万km以上走行したクルマは価値がないと言われていました。しかし、現在は空前の旧車ブームです。高く売却できる可能性があります。 ※2022年11月27日時点のデータです