旧車売買の豆知識

車の雪下ろしをせずに走る危険性とは?雪下ろしの道具や手順も紹介
旧車売買の豆知識 2023.12.12

車の雪下ろしをせずに走る危険性とは?雪下ろしの道具や手順も紹介

車に積もった雪を下ろすのには手間も時間もかかるため、面倒に感じる方も多いでしょう。もし、雪を下ろさずに車を走らせてしまうとどのような危険があるのでしょうか。今回は、車の雪下ろしの必要性、雪下ろしに必要な道具や手順を紹介します。 車の雪下ろしが必要な理由 車に積もった雪を下ろさずに走るのは非常に危険です。ここからは、どのような危険があるのか紹介します。 車がへこんだりガラスが割れたりする 雪はフワフワしているため軽そうに見えますが、降り積もると非常に重くなります。その重さは、粒の目が粗いざらめ雪の状態で1m3あたりで300〜500kgほどです。 そのため、定期的に雪下ろしをしないと、車が雪の重さに耐えられなくなり、ボディがへこんだり、ガラスが割れたり、部品が取れたりすることがあります。 このようなことから、しばらく車に乗ることがなくても、定期的に雪下ろしをしなければなりません。 車が錆びやすくなる 雪によって車が錆びやすくなることがあります。 雪は水でできているため、金属を多く使っている車に雪が触れたまま放置すると、錆びる可能性があります。また、傷ついた金属部分に雪が積もったり、濡れたまま放置したりすると、すぐに錆びてしまいます。放置すれば錆の範囲が広がることもあるでしょう。 そのため、雪下ろしをして水分を定期的に取り除く必要があります。 オイルが劣化する 雪が降るほどに気温が低いときは、車のオイルにとって過酷な環境です。 エンジンオイルは、油温が適温になることで本来の性能を発揮します。つまり、雪が降るほど低い気温のときは、エンジンオイルが温まりにくく、オイル本来の性能を発揮しづらいのです。 また、オイルが適温になる前にエンジンを切ると、エンジン内部に結露が発生する場合があります。エンジン内部で結露が発生すると、エンジンオイルと結露で発生した水が混ざり、オイルが早く劣化します。 このようなことから、冬はオイルが劣化しやすくなります。 燃費が悪くなる 車の雪下ろしをしないと車にかかる重量が重くなるため、燃費が悪化します。燃料消費を抑えるためにも、雪下ろしをしてから走行しましょう。 暖房が効きにくくなる 車に降り積もった雪を下ろさずに走行すると暖房が効きにくくなったり、エアコンの風量が弱まったりすることがあります。 車に積もっている雪を放置すると車全体が冷えてしまうため、車内を暖めるのに時間がかかります。また、エアコンの空気を取り入れるダクトが雪で塞がっていると、空気を取り込めなくなるため、エアコンの風量が弱まるかもしれません。 暖房を効率よく効かせるためにも、雪下ろしをしてから暖房をつけるようにしましょう。 事故の原因になる 雪を下ろさずに走ると、事故発生の可能性も高まってしまいます。 ルーフに積もった雪は、加速時に後方へ飛び、減速時にフロントガラス側へ流れ落ちます。後方に雪が飛んだり落ちたりすると、後続車の視界を妨げたりスリップを誘発したりする可能性があるため危険です。 また、減速時にルーフの雪がフロントガラスに流れ落ちてくると前方の視界が塞がり、運転が続けられなくなるでしょう。さらに、流れ落ちてきた雪は水分を含んでいるため非常に重く、ワイパーで拭き取れないために、立ち往生してしまうこともあります。 このように、雪下ろしをしないことによって事故を起こしたり誘発させたりすることがあるため、車を動かす前は必ず雪下ろしをしましょう。 車の雪下ろしの方法 車に積もった雪を下ろすときは、道具を用意して、適切な手順で下ろしましょう。ここからは、雪下ろしに必要な道具や手順を紹介します。 必要な道具 雪下ろしをするときは、「スノーブラシ」や「スコップ」などを用意します。 スノーブラシは、長めの柄の先にブラシが取り付けられている道具です。スノーブラシを使うときは、車に傷がつかないよう優しく雪を下ろします。 スコップは、車から下ろした雪や通り道の雪を取り除くときに使います。 手順 雪下ろしをするときの手順は次のとおりです。 1.ルーフ2.窓3.ボンネットやトランクリッド4.車の前後 雪は、上の方からおろします。その後、車が通る道やマフラーまわりの雪を取り除きます。 まとめ 車の雪下ろしをするのは、手間と時間と体力が必要なため、面倒だと感じるかもしれません。しかし、雪を下ろさずに走り出すと、思わぬ事故やトラブルに遭うことがあります。そのため、車に積もった雪は必ず下ろしてから走り出すようにしましょう。

雪道でスタックしたときどうすればいい?対策や対処法を紹介
旧車売買の豆知識 2023.12.08

雪道でスタックしたときどうすればいい?対策や対処法を紹介

雪道を走行しているときに車がスタックすると、焦って適切な対処ができない場合があります。雪道で車がスタックしたときは、どのように対処すればよいのでしょうか。この記事では、車がスタックする原因や対処法などを紹介します。 スタックとは スタックとは、雪や泥のぬかるみなどにタイヤがはまり、タイヤが空回りして車が進まなくなることです。 車がスタックすると立ち往生してしまうため、渋滞や事故の原因となります。そのため、車がスタックしたときは、いち早く脱出することがポイントです。 しかし、適切に対処しなければ、さらに深みにハマり身動きが取れなくなることがあります。 スタックする原因 スタックする原因は、主に次の2つです。 ・タイヤと路面の摩擦力が失われ、駆動力が路面に伝わらなくなることで空回りしてしまう・タイヤが路面に接地しないことで発生する スタックしたときの対処法 車がスタックしたら、どのように対処すればよいのでしょうか。ここからは、スタックの状況別に正しい対処法を紹介します。 スリップしたときは足場を固める タイヤがスリップしたときは、路面とのグリップを回復させることがポイントです。タイヤのグリップを回復させる方法は、主に次の6つです。 ・車を小刻みに前後に動かして路面の雪を踏み固める・チェーンを巻く・緊急脱出用のヘルパー(樹脂製の板)や布などを敷き、ゆっくりとアクセルを踏む・同乗者や周囲の人に車を押してもらう・タイヤの空気を少し抜いて路面との接地面を増やす(脱出後は空気圧を適正に戻す)・タイヤの下と周辺に砂をまいて脱出する 新雪に埋もれたときは雪を固める 降ったばかりのふわふわとした新雪の場合は、スリップしたときと同様に、タイヤを路面にしっかりとグリップさせることがポイントです。新雪に埋もれたときは、次の方法で脱出を試みましょう。 ・車を小刻みに前後に動かして雪を踏み固める・タイヤ前後の雪を取り除いたり踏み固めたりする 雪の塊に乗り上げたときは雪を除去する 雪の塊に車を乗り上げてしまったときは、タイヤと路面が接地するよう雪を取り除くことがポイントです。 雪を除去するときは、少しずつ雪を崩していきましょう。タイヤが路面に接地するまで雪を取り除いたら、車を動かし脱出します。もし、雪を取り除いたのに脱出できないときは、振子のように車を小刻みに前後に動かして脱出できるか試してみるとよいでしょう。 脱輪したときは無理せずロードサービスを呼ぶ 脱輪したときは無理に自分で動かそうとせず、ロードサービスに救援を依頼しましょう。 前輪駆動(FF)車で軽度の脱輪であれば、脱出したい方向にハンドルを切ってアクセルを強く踏むと脱出できる場合があります。ただし、アクセルを強く踏むため、勢いよく車が飛び出してさらなる事故に発展しかねません。 そのため、運転に自信がない場合はロードサービスを呼んで救援してもらいましょう。 雪道でスタックしないための対策 雪道でスタックしないためには、どのような運転を心がければよいのでしょうか。ここからは、スタックしないための対策を紹介します。 急ブレーキ・急発進を避ける 雪道では、急ブレーキ・急発進・急ハンドルといった急な操作を避けましょう。 急な操作は、雪道ではない道路でも危険ですが、雪道の場合はさらにリスクが高くなり、スリップしたり、止まれなくなったりします。 車間距離をしっかりとる 雪道では、車間距離を長めにとっておきましょう。 雪道では、タイヤと路面が接地していても、摩擦力が低いため止まりにくくなります。前の車に追突したり、スリップしたりしないためにも、車間距離を長めにとっておきましょう。 ロービームとフォグライトを使う 夜間の雪道では、ヘッドライトをロービーム(下向き)にしましょう。ハイビーム(上向き)にすると、光が雪に反射して前方が見づらくなってしまいます。 また、フォグランプを点灯させて目の前の状況をしっかり把握したり、周囲の車に自車の存在をアピールしたりするのも有効な手段です。 轍から少しずれたところを走行する 轍(車が通った道に残っている跡)から少しズレたところを走行するのも効果的です。 轍は、すでに雪が踏み固まり、氷(アイスバーン)になっていることも珍しくありません。氷は、雪より滑りやすくグリップしにくいため、凍っていない部分を通ることでスタックのリスクを軽減できます。 雪道でのスタックに備えて車に積んでおきたいもの 雪道でスタックするかどうかは、その場の状況によって異なります。 車がスタックしたときに立ち往生しないためにも、雪道を走るときに備えておきたいアイテムを紹介します。 ・スコップ(雪の掻き出しに使う)・チェーン(スタッドレスタイヤを履いていてもチェーンを着けなければならないことがある)・牽引用ロープ(スタックや脱輪などのときに使う)・緊急脱出用のヘルパーや毛布・砂などの脱出用具(スタック時に使う) このようなアイテムを用意しておくと、雪道でスタックしたときに適切に対処できるでしょう。 まとめ 雪道では、身動きが取れなくなる「スタック」が発生する可能性があります。 もし、車がスタックしたときは、いち早く脱出することがポイントです。ただし、スタックから脱出するためには、状況に応じて適切な方法をとらなければなりません。 状況に応じた適切な対処をするためにも、スタックの原因や対処法を覚えておくとよいでしょう。

車がスリップする原因とは?対策を詳しく紹介
旧車売買の豆知識 2023.12.07

車がスリップする原因とは?対策を詳しく紹介

車のスリップは頻繁に経験するものではありません。しかし、悪条件が重なると、日常使いの範囲内でもスリップすることがあります。そこで今回は、車がスリップしてしまう原因やスリップしたときの対処法、スリップしないための対策について紹介します。 車がスリップする原因 車のスリップは、タイヤと路面の摩擦により発生するグリップ力の限界を超えると発生します。グリップ力の限界を超える理由は、車の速度、タイヤの性能、タイヤの摩耗具合などによって異なります。 ただし、車のスリップは、グリップ力の限界を超えたときだけではありません。路面とタイヤの間に水が入り込みタイヤが浮いてしまう「ハイドロプレーニング現象」もスリップの1つです。また、路面の上に散らばっている砂利や砂などによってタイヤのグリップ力が失われることでスリップする場合もあります。 このように、車のスリップは性能の限界を超えることで発生するだけでなく、車を走らせる環境によって発生する場合もあるのです。そのため、日常使いの範囲ではスリップすることがないとは言い切れません。 車がスリップしたらどうなるのか? 車がスリップすると、アクセル、ブレーキ、ハンドルなどの操作が効かない状態になります。つまり、車が制御不能状態に陥り、事故につながるリスクが格段に上がります。 カーブや曲がり角でスリップした場合、進みたい方向に進めないため、ドライバーがすぐにスリップに気づくでしょう。しかし、直進しているときや一瞬だけスリップした場合は、ドライバーがスリップに気づかないこともあります。 ■スリップしているときの警告灯を「スリップ表示灯」という 走行中に車の制御ができないと感じたときや違和感を覚えたときは、メーター内の車が滑っているマーク「スリップ表示灯」を見てください。 スリップ表示灯は、タイヤがスリップしているときに点滅する警告灯です。この警告灯が点滅しているときは、車がスリップしていることを意味します。 車がスリップしたときの対処法 車がスリップしたときは、どのように対処すればよいのでしょうか。ここからは、スリップした時の対処法を紹介します。 とっさにアクセルやブレーキを踏まないようにする 車がスリップすると、何とかしてスリップ状態から抜け出そうとするでしょう。このようなときに、アクセルを踏み続けたり、ブレーキを強く踏み込んだりするのは危険です。 そもそも、スリップ中はアクセル操作やブレーキ操作をしても効果がありません。また、スリップしながら自然と速度が低くなり、タイヤのグリップが回復したときにペダル操作をしていると、飛び出したり急減速による横滑りが発生したりします。 つまり、スリップ中のペダル操作は、効果がないだけでなく、タイヤのグリップが回復したときに新たな危険を発生させる原因となるのです。 ハンドルを大きく回さない 車がスリップしているとき、ドライバーはスリップによって進んでいる方向から早く元の走行ラインに戻りたいと考え、ハンドルを急いで大きく操作してしまうことがあります。 しかし、この大きなハンドル操作は、タイヤのグリップ力が回復したときに急旋回や横滑りを誘発する危険があるため、避けたほうがよいでしょう。 カウンターステアを行う カウンターステアをあてるのも有効な手段といえるでしょう。カウンターステアとは、後輪がスリップしている方向と同じ方向にステアリングを切る操作です。 しかし、カウンターステアは、ある程度の運転技量が必要となるため、運転技量を高めてから行うほうがよいでしょう。 車のスリップを防ぐ方法 車のスリップを防ぐためには、どのようにしたらよいのでしょうか。ここからは、車がスリップしないようにするための方法について紹介します。 悪路では速度を抑える 未舗装路、砂利道、濡れた路面、積雪路、凍結路などの悪路では、速度を抑えましょう。 車のスリップは、タイヤと路面の摩擦力がなくなったり、路面からタイヤが浮いたりすることで発生します。つまり、タイヤと路面の接地および摩擦を確保することでスリップを防げるのです。そのため、悪路では速度を落としたほうがよいといえるでしょう。 急ハンドルを切らない 急ハンドルをはじめとした急操作は、スリップの原因になることがあります。 カーブや曲がり角を通過するときは、直線部分であらかじめ減速し、落ち着いたハンドル操作で通行しましょう。このようなゆとりを持った操作は、スリップを防止するだけでなく交通の安全にもつながります。 空気圧を適切に保つ タイヤの空気圧を適正に保ちましょう。タイヤの空気圧が高すぎたり低すぎたりすると、タイヤが路面に正しく接地しません。 タイヤの面が正しく路面に接地していない場合、タイヤのグリップ力が最大限に発揮されず、スリップを誘発することがあります。このようなことから、タイヤの空気圧を適正に保つこともスリップを防止する方法の1つとなるのです。 タイヤの空気圧は、最低でも1ヶ月に1回はチェックし、適正値を保ち続けるようにしましょう。 タイヤの溝やヒビをチェックしておく スリップを防ぐためには、タイヤの管理が大切です。そのため、タイヤの残り溝の深さやひび割れも1ヶ月に1回はチェックしておきましょう。 タイヤは、路面との接地面に刻まれている溝で路面の水を排水しています。また、ゴムの柔軟性によって適切なグリップ力を確保しています。つまり、溝が浅く、ひび割れるほど硬化したタイヤでは、適切な排水やグリップ力を発揮することができません。 このようなことから、タイヤの残り溝の深さやひび割れなどを確認しておく必要があるのです。 まとめ 車のスリップは、公道での走行や日常使いの範囲内で経験することはほとんどありません。しかし、悪条件が重なると、通勤や買い物などの日常使いのシーンでもスリップする場合があります。車がスリップすると、焦って適切な操作ができないこともあるため、万が一に備えてスリップしたときの操作方法を覚えておくとよいでしょう。 また、車のスリップは運転操作の見直しや日常点検をすることで防げます。安全に車を走らせるためにも、車やタイヤの点検、ゆとりある運転を心がけるようにしましょう。

フライホイールとは?役割や原理を詳しく解説!
旧車売買の豆知識 2023.12.06

フライホイールとは?役割や原理を詳しく解説!

マニュアル車に乗っていると「フライホイールを軽量化した方が走りがよくなる」と言われることがあるのではないでしょうか。 今回はフライホイールが必要な理由や原理と役割、軽量化で得られる効果について紹介します。フライホイールについて調べている方は参考にしてみてください。 フライホイールとは? フライホイールは、クランクシャフトの端につけられている円盤状のパーツです。日本語で「弾み車」といわれます。マニュアル車には必ずある部品です。オートマチック車の場合にはトルクコンバーターがその代わりを果たすため使われていません。また、エンジンの回転を均一に保ったりエンジンを始動させたりする役割も担っています。 まずは、フライホイールが必要な理由とその原理を詳しく解説します。 フライホイールが必要な理由 エンジンは、吸気・圧縮・燃焼・排気という4つのサイクルで動いています。この4つサイクルの中でエネルギーを発生させられるのは燃焼行程だけです。それ以外の行程では動力が生み出されないため、フライホイールがない場合、アイドリングが安定しなくなります。 フライホイールの原理 フライホイールは円盤状の部品で、外側部分が歯車になっているのが特徴です。トランスミッション側のクランクシャフトの端に取り付けられています。 フライホイールは、慣性の法則を利用して回転するパーツとなっています。慣性の法則とは、運動している物体は運動を続け、静止している物体はいつまでも静止し続けるという法則です。エンジンが動き出すことによって回り始めたフライホイールは、慣性の法則によって回転し続けるため、エンジンの回転ムラを抑えることができるのです。 たとえば、手に空のペットボトルを持って腕を回した場合、腕を回すのに大きな力は必要なく、止めたいときに止めることができます。しかし、2Lの水が入ったペットボトルを持っている場合、動かし始めるのに大きな力が必要となり、自分が止めたいと思った瞬間に止めることが難しいでしょう。 これと同じ原理でフライホイールは作動しています。 フライホイールの役割 フライホイールの役割は以下の3つです。 ・エンジンの回転ムラをなくす ・エンジンの動力を伝える ・エンジンの始動 それぞれ詳しく解説します。 エンジンの回転ムラをなくす エンジンは、吸気・圧縮・燃焼・排気という4つのサイクルを繰り返して動力を発生させています。このプロセスを通じて発生したエネルギーは、クランクシャフトで、回転運動に変えられ、車輪に伝わります。 また、エンジンで発生した回転エネルギーは、クランクシャフトを通じてフライホイールにも伝わります。回転エネルギーを受けたフライホイールは、慣性の法則に従って運動を続けようとするため、燃焼以外のプロセスでもエンジンが止まることなく安定して回り続けるのです。 エンジンの動力を伝える フライホイールには動力をクラッチディスクに伝達する役割もあります。 エンジンで発生した動力は、フライホイールに伝わり、フライホイールとクラッチディスクがつながることで、トランスミッションにエンジンの動力が伝達されます。つまり、エンジン側のフライホイールとトランスミッション側のクラッチディスクがくっついたり離れたりすることで動力の伝達・遮断が行われるのです。 エンジンの始動 フライホイールはエンジンをスタートさせるときにも必要です。エンジンをスタートさせるためには、はじめに動き出すきっかけ、つまり、外側から力をかけなければなりません。 フライホイールの外周にあるリングギアにセルモーターが噛み合ってフライホイールが回転すると、エンジンが動き始めます。つまり、エンジンの始動にもフライホイールは欠かせないのです。 軽量フライホイールとは? 軽量フライホイールとは、クランクシャフトの端に取り付けられているフライホイールの重さを軽くしたタイプです。ここからは、軽量フライホイールのメリットとデメリットを解説します。 フライホイールを軽量化するメリット フライホイールを軽量化するメリットは以下のとおりです。 ・レスポンスアップ ・加減速性能アップ ・早くシフトアップできる 軽量化したフライホイールを使用すると、アクセルを踏んだときにエンジンの吹きあがり(レスポンス)がよくなり、アクセルを緩めたときの回転変化が素早くなります。 また、軽量フライホイールはエンジンの回転数を変化させるのに必要なエネルギーが少なくて済むため、加速と減速の性能アップも期待できます。さらに、エンジン回転数の上げ下げが素早いため、シフトアップのするときの回転数を合わせやすくなることも軽量フライホイールのメリットです。 軽量フライホイールのデメリット 軽量フライホイールの主なデメリットはは以下のとおりです。 ・アクセル操作がシビアになる ・燃費の悪化 エンジンのレスポンスがアップするということは、わずかな操作でもエンジンが敏感に反応することを意味しています。つまり、軽量フライホイールにすると扱いがシビアになるということです。 また、フライホイールを軽量化したことで慣性モーメントが減ってしまい、同じ速度を維持するためにエネルギーが増加します。その結果、より多くのエネルギーを作り出さなければならず、ガソリンの消費量が増える場合があります。 まとめ 今回は、フライホイールとは何なのか、その役割や軽量化のメリット・デメリットなどを解説しました。 フライホイールは、エンジン回転を均一に保つために必要なパーツです。フライホイールについて正しい理解と知識を得ることで、軽量化するべきかという判断も変わるでしょう。 フライホイールは、自分の車の使い方に合わせて、ベストなものをチョイスすることをおすすめします。

雪の日に車のワイパーを立てることは正解?デメリットや注意点も紹介
旧車売買の豆知識 2023.12.05

雪の日に車のワイパーを立てることは正解?デメリットや注意点も紹介

雪が降ったときは車のワイパーを立てることが常識とされています。しかし、ワイパーが雪の重みで破損しないか不安に思う方もいるでしょう。ワイパーは、立てても基本的に問題はないものの、状況や扱い方によっては破損するケースもあるため注意が必要です。この記事では、雪が降ったときに車のワイパーを立てる理由やデメリット、注意点を紹介します。 雪が降ったときに車のワイパーを立てる理由 雪が降ったときに車のワイパーを立てることは、破損の防止やフロントガラスを掃除しやすくするためなど、いくつかの理由があります。まずは、雪が降ったときに車のワイパーを立てる理由を紹介します。 ワイパーを無理に動かすことによる破損の防止 気温の低下によりゴム部分が凍結し、フロントガラスに張り付くケースがあります。除雪する際に無理に引き剥がすと、ゴム部分が切れたりアームが折れたりするため、誤操作したときのトラブルを防ぐために、ワイパーを立てておかなければなりません。 また、凍結した状態で無理に作動させると、ワイパーに動力を伝えるモーター部分が破損するケースもあります。凍結した状態で作動させることは、フロントガラスに傷がつく可能性もあるため、ワイパーで除雪作業は行わないようにしましょう。 フロントガラスの清掃のため フロントガラスに積もった雪を掃除しやすくするため、降雪時にワイパーを立てます。積もった雪を降ろす際は、スノーブラシを使用するため、立てたほうがフロントガラスを掃除しやすいでしょう。 また、立てていない状態でフロントガラスの雪を掃除すると、スノーブラシがワイパーに当たることにより、故障するケースもあります。スムーズにフロントガラスを清掃するためにも、降雪時はワイパーを立てておくとよいでしょう。 車を見つけやすくする 自分の車を見つけやすくするため、事前にワイパーを立てるドライバーもいるでしょう。豪雪地帯では車が雪で覆われることが珍しくありません。また、猛吹雪のときは視界も悪くなるため、ますます車を見つけづらくなります。ワイパーを立てておけば、目印となり車を発見しやすくなります。 雪が降ったときに車のワイパーを立てるデメリット ワイパーを立てると、周囲の建物からまとまった雪が落ちて来た際に下敷となり、折れてしまうデメリットがあります。立てたワイパーが見えなくなるほど車が雪で覆われた場合は、除雪時にひっかけてアーム部分を折るケースもあるため注意が必要です。 また、雪の重みによりアーム部分が変形したり折れたりするケースもあります。たとえば、比較的気温が高い本州で降る「もち雪」や「べた雪」などは水分を多く含んでおり、粉雪や乾雪より重い特徴を持っています。 水分を多く含んだ雪が車全体を覆うと、重さに耐えきれずアーム部分が変形したり折れたりする可能性があるため、必ずしもワイパーを立てることが正解とは限りません。気象情報をチェックしつつ、状況に応じて立てるかどうか判断しましょう。 ワイパーが破損した場合は、新たに購入する必要があり以下の費用が発生します。目安として参考にしてみてください。 ・ゴム 1,000円程度・アーム 3,000円程度・モーター 1〜2万円程度 ワイパーに動力を伝えるモーター部分が破損すると、交換費用が高額になるため、雪が降ったときに立てるかどうかよく考える必要があります。 降雪時に車のワイパーを立てるときの注意点 降雪時は、雪の塊が落ちてくるところには駐車せず、すでに載っている雪を落としてから立てるようにしましょう。続いて、降雪時に車のワイパーを立てるときの注意点を紹介します。 雪の塊が落ちてくるところには駐車しない 降雪時に車のワイパーを立てる際は、雪の塊が落ちてきそうな場所に駐車しないようにしましょう。立てた状態で雪の塊が落ちると、アーム部分が変形したり折れたりする可能性があります。特に建物の軒先(のきさき)や庇(ひさし)の真下などは、雪の塊が落ちてくる可能性が高いため注意が必要です。 また、強風の場合はアームが折れるケースもあります。除雪する際の負担の軽減もできるため、風向きを考慮して駐車しましょう。 すでに載っている雪を落としてから立てる 降雪時は、すでに載っている雪を落としてから車のワイパーを立てましょう。降る量によっては数時間で積もるケースがあるため、除雪する際の手間を考慮すると、少しでも雪を落としておいた方がスムーズに目的地へ向かうことが可能です。 また、ワイパーを立てる際はアーム部分を持ち上げる方法が一般的ですが、スイッチ操作が必要な車種もあります。たとえば、ドイツ車であるフォルクスワーゲンのほとんどの車種は、以下の方法でワイパーを立てます。 1.始動スイッチを数秒間ONにしてからOFFに切り替える2.ワイパーレバーを下げる3.サービスポジションに移動したアーム部分を手で掴んで持ち上げる 無理に持ち上げると破損や故障につながるため、愛車の正確なワイパーの立て方を把握しておきましょう。 まとめ 気温の低下によりゴム部分やアームが凍結するケースがあり、無理に動かすことによる破損を防止するためにワイパーを立てます。フロントガラスを掃除しやすくするためや、車を見つけやすくすることも、ワイパーを立てる理由の1つです。 ただし、周囲の建物からまとまった雪が落下した際や、除雪時に引っ掛けて破損させてしまうケースもあるため、注意してワイパーを立てなければなりません。立てる際は、雪の塊が落ちてくる場所を避けて駐車しましょう。

車の雪対策は何をすればよい?雪対策のグッズに必要なグッズも紹介
旧車売買の豆知識 2023.12.05

車の雪対策は何をすればよい?雪対策のグッズに必要なグッズも紹介

豪雪地帯に住む人は、車の雪対策を行うことが常識とされています。一方で、雪が頻繁に降らない地域では雪対策が不十分な傾向があります。この場合、雪による突然のトラブルに戸惑うこともあるでしょう。この記事では、車の雪対策の方法や注意点、グッズなどを紹介します。 車の雪関連のトラブル 車の雪関連のトラブルとして、交通事故のリスクが上がったり、車に不具合がでやすくなったりすることが挙げられます。まずは、雪関連のトラブルを紹介します。 交通事故のリスクが上がる 冬は凍結や積雪によって路面が滑りやすくなるため、交通事故のリスクが高まります。凍結路や雪路は、雨が降ったときより滑りやすく大変危険です。 たとえば、乾いた路面に比べてブレーキが効きにくかったり障害物を避けられなかったりします。スタッドレスタイヤを装着していても、予想以上に路面が滑ることを意識して運転しましょう。 車に不具合がでやすくなる 雪が降ると気温の低下により、車に不具合がでやすくなるため注意が必要です。たとえば、ディーゼル車の場合、気温の低下により軽油が凍結するためエンジンを始動できない場合があります。 軽油が凍結した場合は、気温の上昇による解凍を待つか、JAFもしくは修理業者のレッカーを手配しなければなりません。始動してもアイドリングが不安定になるほか、最悪の場合は走行中にエンジンがストップするケースもあります。 また、気温が低下するとバッテリー液の温度が下がるうえにエンジンオイルも硬化するため、バッテリー上がりにつながります。 なお、一般的な冷却水は不凍液が配合されているため、基本的に冬は凍結しません。しかし、気温が-10°以下に達すると凍結し、最悪の場合はラジエーターが破損する恐れがあります。雪が降る前に、ディーラーや整備工場で外気温に合った濃度の冷却水に交換してもらいましょう。 雪崩の直撃を受ける 車の雪関連のトラブルとして、雪崩の直撃を受けるリスクも挙げられます。舗装された道路を運転する場合は、雪崩の直撃を受けるリスクは少ないものの、観光地や旅館へ向かう際の林道や勾配な坂では注意が必要です。 なかでも、日中に気温が上昇しやすい場所は雪崩が起こりやすいため、車を運転する際は経路を考慮する必要があります。雪崩は鉄筋コンクリートの建物を押し倒せるほどのエネルギーを持っているため、なるべく直撃しやすい道路を避けるようにしましょう。 なお、雪崩によって道路が塞がれた場合は、通行止めに巻き込まれるトラブルもあります。 ホワイトアウトに遭遇する 車を運転している際に雪が降った場合は、ホワイトアウトに遭遇する可能性があります。ホワイトアウトとは、吹雪や大雪により視界が奪われる気象現象のことです。 一瞬で数十cm先が見えなくなり、走行中の車線や前方車などを見失うため、事故につながる可能性があります。気温が低い山間部や、風が強く吹く場所でよく発生する特徴があり、遭遇した場合はハザードランプやヘッドライトで周囲に自分の存在を知らせましょう。 なお、雪片が大きい場合は、気温が高くて風が弱くてもホワイトアウトに遭遇するケースもあります。豪雪地帯で雪が降った際は、気温や風の強さを問わず、十分に注意して運転しましょう。 雪で倒壊した建物による被害を受ける 雪で倒壊した建物によって、車が被害を受ける可能性があります。雪は空気を多く含んでおり、新雪の重さは1m3あたり、50kg〜150kgといわれています。 日中の気温上昇により一度溶けて、再度凍結した場合は1m3あたり300kg〜500kgにも及ぶため、雪で建物が倒壊することは珍しくありません。たとえば、雪の重みに耐えられずカーポートが倒壊し、駐車している車が被害を受けることもあります。 なるべく早く雪下ろしを行い、建物の倒壊による車の被害を避けましょう。なお、補強されていない一般的なカーポートは、積雪20cm程度まで耐えられます。 車の雪対策に必要なグッズ 車の雪対策に必要なグッズを事前に用意しておくと、スムーズかつ安全に運転できます。続いて、車の雪対策に必要なグッズを紹介します。 スタッドレスタイヤ スタッドレスタイヤは、グリップ力が高く積雪路面や凍結路面で効果を発揮するため、車の雪対策に必要なグッズです。ただし、グリップ力が強いとはいえ、道路状況によってはスタッドレスタイヤを履いていても滑るケースもあります。なかでもアイスバーンは特に滑るため、スタッドレスタイヤを履いていても、雪が降った際は十分に注意して運転しましょう。 また、スタッドレスタイヤに加えて、タイヤチェーンを装着しないと通行できない道路もあります。タイヤチェーンは滑り止め器具であり、装着することでより安全に運転できます。チェーン規制は急な上り下りがある峠や、過去に雪による立ち往生が起こった場所などで実施されているため、目的地に応じて車に載せておくとよいでしょう。 解氷スプレー 解氷スプレーは、フロントガラスの凍結を解凍する際に役立つグッズです。 フロントガラスが凍結している場合は、車内の暖房を使ったりお湯をかけたりして解凍する方もいるでしょう。一時的に解凍できるものの、再び凍結するケースもあります。また、お湯をかけて解凍することはフロントガラスのひび割れにつながり、修理代が発生してしまうおそれがあるためおすすめできません。 一方、解氷スプレーはすばやく解凍できるほか、再凍結も予防できるため車内に1本用意しておくのがおすすめです。 冬用ワイパー 冬用ワイパーは、豪雪地帯で運転する際に必要なグッズです。豪雪地帯で通常のワイパーを使用した場合、ワイパーの金具が凍結したり、フレームの隙間に雪が詰まったりして正常に作動しなくなる場合があります。ワイパーが正常に作動しないと、事故につながる危険があるため、豪雪地帯では冬用ワイパーがおすすめです。 また、通常のワイパーは気温が低いとゴム部分が硬くなる特徴があります。一方、冬用ワイパーはゴム部分が硬くなりにくい素材を採用しているため、フロントガラスへの傷を予防できます。冬用ワイパーの値段は、通常のワイパーより3倍程度するものの、豪雪地帯で役立つため取り付けを検討してみてください。 スタックした車の脱出道具 雪道ではタイヤを取られて立ち往生する可能性があるため、脱出道具があるとスムーズにスタックを抜けられます。雪道でスタックした場合は、自力で脱出するかロードサービスを呼ぶ必要があります。ロードサービスを利用すると、費用が発生するほか混雑状況によっては数時間待たなければ、スタックを脱出できません。 脱出道具を備えていれば、タイヤを取られてもスムーズに自力でスタックを抜けられるため、万が一のために用意しておくとよいでしょう。なかでも、タイヤと雪の間に脱出道具を設置して、そのまま発進するだけでスタックを抜けられるものがおすすめです。 スノーブラシ スノーブラシがあると、ボンネットやルーフに積もった雪を出発前に降ろせるため、安全に運転できます。ボンネットやルーフに雪が積もったまま運転すると、走行中に落下し事故につながる可能性があるため大変危険です。 たとえば、ブレーキを踏んだ際にルーフに積もった雪がフロントガラスに落下し、視界が遮られるケースです。出発前にルーフに積もった雪をスノーブラシで降ろしておけば、事故のリスクを軽減できます。車用スノーブラシは、傷がつかないよう設計されているため、購入時に参考にしてみてください。 ジャンプスターター ジャンプスターターは、一時的に電力を供給してエンジンを始動できるため、バッテリー上がりが多く発生する寒い時期に活躍するグッズです。バッテリーは、気温が低い場所で上がりやすい特徴があり、急にエンジンが始動しないケースがあります。バッテリーが上がった場合は、ロードサービスの救援を呼ぶ必要があり、1万円程度の費用が発生します。 また、ブースターケーブルを持っていれば自力でエンジンを始動させられるものの、電力を供給する救援車が必要です。交通量が少ない道路でバッテリーが上がった場合は、協力してくれるドライバーが通ることを待たなければなりません。 ジャンプスターターは、モバイルバッテリーが内蔵されており、救援車が不要なため自分1人でエンジンを始動させることが可能です。 車の雪関連のトラブルの対策方法 車の雪関連のトラブルの対策方法を事前に把握しておくと、スムーズに目的地にたどり着けるほか、身の安全も確保できます。続いて、雪関連のトラブルの対策方法を紹介します。 安全なルートをあらかじめ検索しておく 豪雪地帯では、タイヤのスタックや通行止めに遭遇するケースがあるため、安全なルートをあらかじめ検索しておきましょう。交通量が多い幹線道路は、スタックや通行止めに遭遇するリスクを軽減できるため、参考にしてください。 また、林道や峠道などは除雪が行き届いていないほか、圏外の場所もありロードサービスを呼ぶことが困難なケースがあります。気象情報や道路状況をチェックしつつ、目的地までの安全なルートをいくつかピックアップしておくとよいでしょう。 スピードを出さない 雪道は止まりにくいほか、予想外の方向に進んでしまう可能性があるため、スピードを落として走行しましょう。たとえば、スピードの出しすぎにより交差点の手前で停止できず、他の車と衝突する危険性があります。 雪道を運転する際は、スピードを出し過ぎず前方車との車間距離を十分取って走行することを意識してみてください。なお、雪道は滑りやすくスリップする可能性があるため、急ブレーキや急ハンドルは避ける必要があります。 雪に埋もれたらエンジンを切る マフラーの穴が覆われると、車内に排気ガスが進入し一酸化炭素中毒になるため、車が雪に埋もれたらエンジンを切る必要があります。最悪の場合は死に至る恐れがあるため、必ずエンジンを切りましょう。 また、雪には断熱作用があり内部の熱を逃さずに止めてくれます。かまくらと同様に、内部の温度はさほど下がらないため、窓を1cm程度開けて車内を換気しましょう。 マフラー周囲の雪を取り除く 一酸化炭素中毒になる恐れがあるため、エンジンをかけたまま停車する場合は、定期的にマフラー周辺の雪を取り除きましょう。窓を5cm開けて車内を換気しても、マフラーが雪で覆われている場合は、40分程度で頭痛やめまいなどの症状が出ると言われています。 一酸化炭素中毒による死亡事故は毎年のように発生しているため、エンジンをかけたまま停車する際は、必ずマフラー周辺の雪を定期的に取り除きましょう。 参考:JAF「クルマが雪で埋まった場合、CO中毒に注意(JAFユーザーテスト)」 適切な場所に駐車する 建物の崩壊により、車に被害が出る可能性があるため、適切な場所に駐車しましょう。たとえば、カーポートや家屋の屋根付近などは、雪の重さに耐えきれず崩壊する可能性があるため大変危険です。 車内にいる状態で周辺の建物が崩壊した場合は、運転手や同乗者がケガをするリスクもあります。大雪警報が発表されたら、車や自分の身を守るためにも、崩壊の危険性がある場所を避けて駐車してください。 また、気温が氷点下に達すると、ワイヤー部分の凍結によりサイドブレーキを解除できないケースがあります。気温が氷点下に達した場合は、サイドブレーキは使用せず、以下にシフトを入れて駐車しましょう。 ・AT車……P・MT車……1速(下り坂の場合はR) なお、気温が低いとワイパーがフロントガラスに張り付いてしまうケースもあります。強引に剥がすと、ブレードが折れたりゴムが切れたりする可能性があるため、駐車する際はワイパーを立てるようにしましょう。 まとめ 車の雪関連のトラブルとして、交通事故のリスクが上がったり不具合がでやすくなったりすることが挙げられます。雪崩の直撃や建物の崩壊によって、車に被害が出るケースもあります。雪道を運転する際は、紹介した雪対策に必要なグッズを活用しつつ、スピードを落としてあらかじめ安全なルートを検索しておくとよいでしょう。 また、マフラーが塞がれると一酸化炭素中毒になる危険性があるため注意が必要です。マフラーが塞がった場合は、周辺の雪を取り除くか、エンジンを切り窓を開けて車内を換気しましょう。

ハイブリッド車は冬に弱い?燃費が落ちる理由や抑える方法を紹介
旧車売買の豆知識 2023.11.28

ハイブリッド車は冬に弱い?燃費が落ちる理由や抑える方法を紹介

原油の高騰により、近年ガソリン価格は上昇し続けています。冬のハイブリッド車は、従来よりも20%〜30%程度燃費が落ちるといわれているため、ガソリン代をなるべく抑えたい方もいるでしょう。この記事では、冬にハイブリッド車の燃費が落ちる理由や、ガソリン代をなるべく抑える方法を紹介します。 冬にハイブリッド車の燃費が落ちる理由 冬にハイブリッド車の燃費が落ちる理由は、車内を温める暖房にあります。ガソリン車の暖房はエンジンの熱源を活用しており、コンプレッサーが作動しないため燃費への影響はありません。一方、ハイブリッド車はEV走行やアイドリングストップにより、熱源を作るタイミングが少なく「暖機運転」を行うため燃費が落ちます。 ハイブリッド車の暖機運転とは、電気モーターからエンジン作動へ強制的に切り替えて、車全体をじっくりと暖めることです。ほとんどのハイブリッド車は、冷却水の温度が50℃以下になると暖機運転が始まります。なお、適正な冷却水の温度は70℃〜95℃です。車内を暖めようとエンジンが作動し、ガソリンを消費するため暖房を使うと燃費が落ちる仕組みです。 また、最近では冷気を抑えるシャッターをフロントグリルに搭載したり、ヒートポンプ式を採用したりするなど、暖房によって燃費が悪化しないよう対策されています。ヒートポンプ式とは、家庭用のエアコンと同じ仕組みで熱を発生させるため、燃費に影響しません。対策されているとはいえ、燃費悪化を完全に防げるわけではないため、暖房に弱いことを理解したうえでハイブリッド車を所有する必要があります。 冬でもハイブリッド車の燃費をなるべく落とさない方法 冬のハイブリッド車の燃費低下は仕方ないため、なるべく落とさない方法を知りたい方もいるでしょう。続いて、冬でもハイブリッド車の燃費をなるべく落とさない方法を紹介します。 エンジンが暖まってからエアコンをつける エンジンが暖まってからエアコンをつけると、冬でもハイブリッド車の燃費低下を抑えられます。なぜなら、エンジンが暖まっていない状態でエアコンをつけると、回転数が跳ね上がりガソリンをより消費するためです。ただし、エンジンが暖まるまで運転を待つ必要はありません。通常どおり運転を行い、ある程度エンジンが暖まったらエアコンをつけましょう。 エアコンの設定温度を下げる エアコンは、設定温度が低いほど使用するエネルギーを抑えられます。目的地が近い場合は、なるべく暖房は避けて、電力で作動するシートヒーターやステアリングヒーターを使用してもよいでしょう。 また、自動で低燃費走行をしてくれる「ecoモード」を使うことも、なるべく燃費を抑える方法の1つです。燃費を抑えられるとはいえ、パワーが落ちる特徴があるため、使う場面を考慮する必要があります。たとえば、高速道路や追い越し時などでアクセルを強く踏むと、逆にガソリンを無駄に消費してしまうため注意しましょう。 なお、暖房を使う際は外気導入ではなく、内気循環にしておくと温まった空気が車内を循環するためおすすめです。ただし、長時間内気循環にすると車内の二酸化炭素が増え、眠くなるケースもあります。30分に1回は、外気導入に切り替えて車内に酸素を取り入れましょう。 基本の燃費向上テクニックを使う ハイブリッド車に限らず、以下の基本の燃費向上テクニックを使うと、なるべく燃費を落とさずに走行できます。 ・急発進や急減速を避けて緩やかに運転する・不要な荷物を降ろして車を軽くする・適正な空気圧を保つ・エンジンオイルを適正に交換する 上記は地道な方法ではあるものの、確実に燃費向上につながるため、参考にしてみてください。 まとめ ハイブリッド車の暖房はガソリン車と異なり、暖機運転によりエンジンが作動するため燃費が落ちます。一定の条件が揃うと、強制的に暖機運転に切り替わるため、冬に燃費がある程度落ちることは仕方ありません。 ただし、エンジンが暖まってからエアコンを使ったり設定温度を下げたりすれば、燃費の低下を抑えられます。基本の燃費向上テクニックを使うことも、燃費低下を抑える方法の1つです。紹介した方法を実践し、冬のガソリン代を抑えましょう。

車は冬に燃費が悪くなる?原因や燃費低下を抑える方法を紹介
旧車売買の豆知識 2023.11.28

車は冬に燃費が悪くなる?原因や燃費低下を抑える方法を紹介

冬は車の燃費が悪くなる条件が多く揃っており、1年の中で2月が特に低下する傾向にあります。冬に燃費が悪くなる原因や対処法を知って、少しでもガソリン代を抑えたい方もいるでしょう。この記事では、冬に車の燃費が悪くなる原因や対処法を紹介します。 冬に車の燃費が悪くなる原因 財団法人省エネルギーセンターによると、春や秋が最も燃費がよく、寒冷地では夏との差が30%弱に達するほど燃費が悪くなるといわれています。 参考:財団法人省エネルギーセンター監修「Recoo会員燃費データの季節変動 まずは、冬に車の燃費が悪くなる原因を紹介します。 ガソリンの気化が不足する 気温の低下によりガソリンが気化しにくくなるため、冬は燃費が悪化します。気化とは、液体が沸騰により蒸発して気体になることです。気化しなくなるとエンジンからのパワーが伝わりにくくなり、車はガソリンの噴射量を増やすため、燃費が悪化します。 エンジンが温まるまでに時間がかかる エンジンには、適温になるまで回転数が上がる「アイドルアップ」という装置が搭載されています。冬はエンジンが冷えているため、早く温めようとアイドリングの回転数が上がり、ガソリンをより多く消費するため燃費が悪くなります。エンジンの回転数を示すタコメーターは、エンジンが温まった状態や夏の走り出しに比べて上がっています。冬と夏でどの程度違うのか確認してみましょう。 エンジンオイルがどろっとしている 気温が低い冬はエンジンオイルの粘度が高まるため、燃費が悪化します。エンジンオイルがどろっとしているとエンジンがスムーズに回転せず、ガソリンの噴射量が増えるため、燃費が悪化します。 空気密度の関係 冬は空気密度が高まることにより、酸素密度も上がるため燃費が悪化します。車の排気ガスの通り道である触媒には「02センサー」が搭載されており、酸素の濃度の検知が可能です。 02センサーは、排気ガスに含まれている酸素量をもとに、ガソリンの噴射量を調整します。酸素密度が上がったことにより、使いきれなかった酸素を燃やそうとガソリンの噴射量を増やすため、燃費の悪化につながります。 スタッドレスタイヤの装着 スタッドレスタイヤを装着することも、冬に燃費が悪化する原因の1つです。スタッドレスタイヤは、路面の食いつきをよくするためにノーマルタイヤより柔らかいゴムで作られています。タイヤのゴムが柔らかいと、ノーマルタイヤより接地面が多くなり転がり抵抗が増すため、燃費が悪化するという仕組みです。 また、スタッドレスタイヤは路面の食いつきを考慮し、ゴム部分が厚く製造されています。ゴム部分が厚いことによってタイヤが重くなることも、燃費が悪化する理由の1つです。 冬の車の燃費低下を抑える方法 冬の燃費低下はある程度仕方ないため、少しでも抑える方法はないか気になる方もいるでしょう。続いて、冬の車の燃費低下を抑える方法を紹介します。 エアコンの使用を最小限に抑える A/Cスイッチをオフにし、暖房だけを使えば冬の燃費低下を抑えられます。車の暖房は冷却水の熱を使用しており、ガソリンを消費するわけではないため、燃費への影響はありません。しかし、A/Cをオンにするとエアコンのコンプレッサーが作動するため、ガソリンを消費します。燃費低下を抑えたい場合は、A/Cスイッチをオフにした状態で走行しましょう。 ただし、車の暖房には除湿効果がなく、車内の温度が高くなりガラスが曇りやすい傾向にあります。フロントガラスが曇っている状態では、安全に関わるため燃費を気にせずA/Cをオンにして、車内を除湿しましょう。 オイル交換を適切に行う オイル交換を適切に行うと燃費効率が向上するため、冬の燃費低下を抑えられます。オイルの汚れや劣化は、エンジン内に不純物が溜まる原因であり、本来の性能を発揮できません。 また、オイル交換を適切に行うことは、劣化したオイルの循環を防ぎエンジンの調子が向上する効果もあるため、故障するリスクを軽減できます。オイル交換を適切に行い、燃費低下を抑えつつ、エンジンの調子も向上させましょう。 なお、燃費低下を抑えるには「低燃費オイル」も効果的です。低燃費オイルとは、経済性に優れているエンジンオイルの一種であり、5%程度の燃費向上が期待できます。ただし、大排気量のスポーツカーや輸入車などはエンジンが破損する可能性があるため、取扱説明書をしっかり読んでから使用しましょう。 タイヤの空気圧を適切に調整する タイヤの空気圧を適切に調節すると、冬の燃費低下を抑えられます。タイヤの空気圧が低い場合、路面への接地面が多くなり転がり抵抗が増えるため、ガソリンを多く消費してしまいます。タイヤが本来の性能を発揮できるよう、空気圧を適切に調整しましょう。 ただし、空気圧が高すぎるとタイヤの寿命を縮めてしまうほか、小さな衝撃でも破裂する恐れがあるため注意しましょう。また、タイヤの適正空気圧はタイヤのサイズによって異なります。運転席ドアを開けた際のセンターピラーや給油口に、適正空気圧が記載されたラベルが貼られているため、確認してみてください。 スタッドレスタイヤを装着する期間を短くする スタッドレスタイヤを装着する期間を短くすると、冬の燃費低下を抑えられます。スタッドレスタイヤは、凍結した道路で効果を発揮するものの、乾いた路面では燃費が低下するだけのため装着する期間を考慮しなければなりません。 また、12月までにスタッドレスタイヤへ履き替えるように推奨するディーラーや販売店もあります。特に、東北地方や北陸地方の場合は、11月頃には履き替えたほうがよいでしょう。一方、雪が頻繁に降らない太平洋側の地域は、12月後半〜1月頃に装着しても問題がないケースもあります。 雪が頻繁に降らない地域に住んでいる場合は天気予報をよく確認し、装着する期間を調整しましょう。装着期間を短くすることによりスタッドレスタイヤの摩耗を防げるため、経済的なメリットもあります。 まとめ 冬は気温が低いため、ガソリンが気化しにくくなったりエンジンが温まるまで時間がかかったりするなど、燃費が低下する条件が揃っています。冬の車の燃費低下を抑えるには、エアコンの使用を最小限に抑えて、オイル交換を適正に行う必要があります。 また、タイヤの空気圧を適正に調整し、スタッドレスタイヤの装着期間を短くすることも効果的な方法です。電気代や食品などのほかに、ガソリンも高騰しているため、少しでも燃費低下を抑えて車の維持費を節約しましょう。

車の修理にローンは使える?使えなかった場合の対応方法も紹介
旧車売買の豆知識 2023.11.28

車の修理にローンは使える?使えなかった場合の対応方法も紹介

愛車の故障により、まとまったお金が必要な方もいるでしょう。車の修理費用には、マイカーローンやフリーローンを利用することで分割で返済できます。ただし、ローンを利用するためには審査に通過する必要があります。この記事では、車の修理費用のローンの種類や利用する理由、審査に落ちた場合の対応方法などについて解説します。 車の修理費用に使えるローンとは 車の修理費用には、銀行で取り扱っているマイカーローンやフリーローンのほかに、カードローンも利用できます。 銀行のマイカーローンは、車の購入のみに用途が限定されているディーラーローンと異なり、修理費用や車検費用などでの利用も可能です。 ディーラーローンより金利が低いものの、審査が厳しい傾向にあります。また、審査結果が出るまでには時間がかかるため、すぐに利用を開始できないこともデメリットです。該当の金融機関で口座を開設していたり住宅ローンを契約していたりする場合は、金利が優遇されるケースもあるため窓口に確認するとよいでしょう。 また、事業目的以外であれば用途を問わない銀行のフリーローンも、車の修理費用に利用できます。申し込む際は修理の見積書が必要なため、まずはディーラーや整備工場に見積依頼をしましょう。金利はマイカーローンより高いものの、審査基準は比較的緩いため、審査に自信がない場合はフリーローンを検討してみてください。 また、カードローンやキャッシングも車の修理費用に利用できます。ただし、金利が高く結果的に支払う利息が多くなるため、最終手段とすることをおすすめします。 車の修理費用にローンを使う理由 車の修理費用にローンを利用する理由について、気になる方もいるでしょう。続いて、車の修理費用にローンを利用するよくある理由を紹介します。 手持ちの現金に余裕がない ローンを利用すれば修理費用を分割で返済できるため、手持ちの現金に余裕がない場合に役立ちます。たとえば、貯金や手持ちの現金に余裕がない状態で、10万円以上もする高額な修理費用を支払うのは難しい場合もあるでしょう。高額な支出によって経済的なリスクを受ける場合は、ローンの利用を検討してみてください。 直近でまとまった現金を使う予定がある ローンは、直近でまとまった現金を使う予定がある場合にも利用します。たとえば、家族の急な入院や冠婚葬祭が重なったケースなどです。直近でまとまった現金を使う予定がある場合は、ローンで車の修理費用を補填しましょう。 車の修理費用にローンを使うかどうかの判断のポイント 車の修理費用にローンを使うかどうかは、他社への借入や家計の状況などを考慮する必要があります。続いて、車の修理費用にローンを使うかどうかの判断のポイントを紹介します。 他にローンを組んでいるかどうか 車の修理費用にローンを使うかは、他社でも借入しているかどうかで判断しましょう。なぜなら、他社の返済額のほかに車の修理費用のローンも加わると、状況次第では返済が難しくなるためです。 たとえば、住宅ローンや奨学金などを支払っている場合は、修理費用にローンを使うかどうかよく考える必要があります。返済が滞ると信用情報機関に登録され、ほとんどのローンやクレジットカードの利用を制限されるため注意してください。なお、月々の返済額は月収の20%〜25%がよいとされています。 家計に余裕があるかどうか 車の修理費用にローンを利用するかどうかは、支出のバランスを見て判断しましょう。家計に余裕がない状態でローンを利用すると、月々の返済が苦しくなるおそれがあります。 また、月々の返済額に加えて車の維持費も考慮する必要があるため、現在の収入と支出のバランスを見極めなければなりません。家計は苦しいけれど、どうしてもローンを使いたい場合は、固定費を見直したり副業で収入を増やしたりすることを検討しましょう。 預金額が少ないかどうか 預金額が少ない場合は、車の修理にローンを利用してもよいでしょう。一括で支払って預金を使い果たしてしまうケースも珍しくありません。 また、預金額を使うと手元のまとまったお金がなくなるため、突発的な出費に対応できないケースもあります。預金額を考慮しつつ、今後の生活をイメージしてローンを使うかどうか検討してみてください。 車の修理費用にローンを使えないときの対応方法 車の修理費用にローンを利用できないときは、クレジットカードでの支払いやキャッシングを検討してみてください。クレジットカード払いやキャッシングができない場合は、修理せずに乗り続けるしかないでしょう。続いて、車の修理費用にローンを使えないときの対応方法を紹介します。 クレジットカード払いに対応している業者を選ぶ ローンを利用できない場合は、クレジットカード払いに対応している業者を選びましょう。クレジットカード払いは、支払い回数を設定できるため分割払いが可能です。 ただし、分割払いの手数料率は12.0%〜15.0%程度と高い傾向にあり、修理費用が10万円の場合は1万2,000円〜1万5,000円程度の手数料が発生します。分割手数料が発生することを踏まえたうえで、クレジットカードを利用しましょう。 キャッシングを検討する クレジットカード払いができない場合は、キャッシングを検討しましょう。ただし、クレジットカード払いの手数料率が12.0%〜15.0%であるのに対し、キャッシングの年利は15.0%〜18.0%程度です。余分な利息を支払う必要があることを踏まえたうえで、キャッシングしましょう。 また、キャッシングの中には金融事故を起こしていても、借入できる中小消費者金融もあります。金融事故とは、任意整理や自己破産といった債務整理や、61日以上の遅延などのことです。 中小消費者金融が独自に設けた審査基準をクリアする必要があるものの、金融事故を起こしていても修理費用を補填できる可能性があるため、検討してみてください。なお、中小消費者金融のなかには、出資法の上限金利を超える条件で貸付を行う悪徳業者もいるため、業者選びに注意する必要があります。 修理せずに乗り続ける クレジットカード払いやキャッシングが使えない場合は、修理せずに乗り続ける方法もあります。車の状態や年式によっては、修理してもすぐに不具合が出たり故障する確率が上がったりするため、今後も高額な修理費用がかかるケースもあるでしょう。 そのため、修理せずに乗り続けて自走不能になった際に乗り換えたほうが、経済的な場合もあります。また、クレジットカードやキャッシングの利息分を貯金しておけば、乗り換えの頭金に充てられるためローンも通りやすくなるでしょう。車の状態や年式を考慮して、修理するか乗り換えるかを検討してみてください。 車の修理費用を抑える方法 複数の業者から相見積もりを取ったり、中古パーツで修理したりすれば、車の修理費用を抑えられます。金額次第では、ローンを使う必要がなくなるケースもあるため参考にしてください。続いて、車の修理費用を抑える方法を紹介します。 相見積もりを取る 複数の修理業者から見積もりを取り、それぞれを比較して最も低価格で修理してくれる業者に依頼すると修理費用を抑えられます。 車の修理はディーラーのほかに、整備工場やカー用品店でも請け負っており、それぞれ料金設定が異なります。なかでも工賃の料金設定は幅が広いため、複数の修理業者の見積もりを比較しましょう。 中古パーツで修理する 中古パーツで車を修理すると、部品代が安く済むため修理費用を抑えられます。中古パーツとは、廃車する車や事故車から使用できる箇所を取り外し、安全性や機能性を確認したうえで再販されるパーツのことです。 洗浄や軽い研磨は行うものの、補修や整備などはされないため、新品パーツより安く仕入れることが可能です。見積もりを取る際は、中古パーツでの修理が可能かどうか、修理業者に聞いてみましょう。 ただし、業者によっては中古パーツでの修理を受け付けていないケースがあります。また、修理する箇所によっては純正品しか使用できないケースもあるため、業者とよく相談するとよいでしょう。 DIYで対応する DIYで対応すると工賃が発生しないため、修理費用を抑えられます。車の傷が浅い場合は、専用キットを使ってDIYで対応できるため、部品代と工賃の両方を抑えることが可能です。ただし、やり方次第では仕上がりが不自然になるケースもあるため、取扱説明書をしっかり読んだうえでDIYをしましょう。 専用キットを使うことに不安がある場合は、中古パーツを購入して自分で取り付ける方法もあります。たとえば、バンパーを修理したい場合、オークションで中古品を購入し自分で付け替えれば業者で発生する工賃を抑えられます。オークションで購入する際は、中古パーツと愛車の型式が一致しているかどうか、しっかり確認しましょう。 まとめ 車の修理費用には、銀行のマイカーローンやフリーローン、カードローンが使えます。修理費用を分割で返済できるため、手持ちの現金に余裕がないときや、直近でまとまった出費がある場合に使いましょう。 ただし、ローンを使うには審査に通過する必要があるため、必ず利用できるわけではありません。審査に通過しなかった場合は、クレジットカード払いに対応している業者を選んだり、修理費用を抑えて現金で支払ったりする方法もあります。 また、年式や車の状態によっては、修理せずに乗り換えたほうが長期的に見ると経済的です。修理が必要な車を売却して、乗り換える手段も検討しましょう。  

車の修理、見積もりだけ依頼するのは可能?注意点についても解説
旧車売買の豆知識 2023.11.28

車の修理、見積もりだけ依頼するのは可能?注意点についても解説

車の修理が必要になったとき、多くの方は業者に費用の見積もりを依頼します。しかし、見積もりだけ依頼できるのでしょうか。この記事では、車の修理の見積もりだけできるのか、またその費用や注意点などについても詳しく紹介します。 車の修理の見積もりだけ取ることは可能 車の修理が必要になると、費用について心配する方が多いです。修理費用を把握するためには、まず見積もりを取得する必要があります。 修理の費用が高額すぎる場合、新車を購入する方が経済的な場合もあるため、まずは修理費用の見積もりを取得することが大切です。 また、修理費用をできるだけ抑えたい場合は、複数の業者から見積もりを取って比較検討しましょう。 車の修理の見積もりには費用がかかることが多い 車の修理だけでなく、車を下取りに出すときや引越し業者を選ぶときなど、さまざまな場面で見積もりを依頼します。 見積もりは無料で依頼できるのが当然と認識している方もいますが、車の修理の場合は見積もりが有料になることも多くあります。 以下では、見積もりに費用がかかるケース、かからないケースについて詳しく解説します。 費用がかかるケース 車の修理の見積もりは有料であるケースが多いです。 車は、数多くのパーツが複雑に組み合わさって構成されてます。たとえば、エンジンの調子が悪くなるトラブルであっても、エンジン自体に不具合が出ているのか、周りのパーツに不具合が出ているのかを見ただけでは判別できません。 不具合が出ているであろう箇所を1つずつ丁寧に確認をして、修理すべき部分を見つけ出し、見積もり費用を算出します。 このように時間と労力がかかるうえに場合によっては特殊な機械を使用するため、車の修理の見積もりには基本的に費用がかかります。 費用がかからないケース ボディのかすり傷や凹みなどパッと見て修理部分がわかる場合には、見積もりの費用がかからないこともあります。 ただし、かすり傷や凹みだけであっても傷の大きさや深さ、箇所によっては見積もりに時間がかかることもあり、個人で無料かどうかの判断はできません。 後々トラブルにならないよう、無料である可能性があっても事前に費用がかかるかどうか確認しておきましょう。 また、なかには「見積もり無料」をアピールしている業者もあります。こういった場合には見積もり自体には費用がかかりません。 しかし、上記でも解説したとおり、車の修理の見積もりを出すには時間がかかります。そのため、見積もり自体は無料であっても算出にかかった人件費や費用分が修理代に加算されることがあります。 車の修理の見積もりだけ取るときの注意点 冒頭でも伝えたように、修理内容によっては買い替えるほうがお得になる場合もあることから、費用次第で検討したいという方も多くいます。 車の修理の見積もりだけ依頼する際にはトラブルにならないよう、以下の点に注意しておきましょう。 ・見積もりだけということを事前に伝える ・保険会社からの依頼の場合はその旨を伝える それぞれ詳しく解説します。 見積もりだけということを事前に伝える 事故にあったときは修理と買い換えのいずれかを選択することになるため、見積もりだけ依頼する場合は、その旨を事前に伝えておくことが大切です。事前に伝えていない場合、急に修理が始まってしまいトラブルになる可能性もあります。 さらにどのような条件であれば修理を受けるのかなど細かく伝えておきましょう。たとえば、「費用が何万円以下なら修理を任せたい」のように、明確に金額を伝えることでトラブルを防げます。 また、見積もりにかかる手数料や時間についても確認しましょう。 保険会社からの依頼の場合はその旨を伝える 保険会社から保険金を受け取る場合には、修理の見積もりが必要です。業者には事前に「保険会社からの依頼で見積もりを取りたい」という旨を伝えておきましょう。保険金が支払われるまでに、保険会社が業者やディーラーと直接やり取りをして修理箇所や修理費用を確認します。 保険会社からの依頼であることを伝えていないと、業者に突然連絡が入ることで、やり取りがスムーズに進まないこともあります。 車の修理の見積もりの依頼先 車の修理の見積もりの依頼先は、主に以下の3つです。 ・ディーラー ・修理工場 ・カー用品店 それぞれ詳しく解説します。 ディーラー 愛車に関するトラブルが発生した場合、多くの人はまずディーラーに連絡するでしょう。信頼性が高いディーラーでは、修理費用の見積もりももちろん取得できます。 ディーラーは通常、純正パーツを使用するため、他の修理業者よりも見積もりが高くなることがあります。しかし、ディーラーはアフターフォローやサービス面で充実しており、総合的なコストパフォーマンスを考えると必ずしも高額とはいえません。 修理工場 修理工場では、中古のパーツや互換性のあるパーツなどを使用し、修理してもらうこともできます。そのため、ディーラーに比べると見積もりも安くなる傾向にあります。少しでも安く修理したいというのであれば、修理工場に依頼しましょう。 カー用品店 街中にあるカー用品店でも見積もりを依頼できます。ただし、全ての店舗で行っているわけではないため、事前に確認をしておきましょう。 カー用品店は、修理工場と同様に見積もりが安い傾向にあります。また、パーツや修理用品の販売も行っているため、自分で購入したパーツを取り付けることも可能です。小さな傷や凹み程度であればセルフで修理するという方法もあります。 車の修理の見積もりを取るメリット 車の修理の見積もりはいくつかの業者への依頼をおすすめします。その理由は、主に以下の3点です。 ・費用相場がわかる ・依頼先を判断しやすくなる ・売却と修理を適切に選べるようになる それぞれ詳しく解説します。 費用相場がわかる 複数の業者に見積もりを依頼することで、修理費用の相場を把握できます。修理にかかる費用は一様ではなく、また業者によって修理方法が異なるため、見積もり金額には大きな差が生じます。 そのため、大体の相場を把握したうえで、適正価格の業者を選ぶことが大切です。見積もり金額に大きな差がある場合、高額な場合はその理由を確認しましょう。逆に安すぎる場合も同様に問い合わせてみてください。料金に対する疑問や不安が解消されない場合は、その業者への依頼は避けたほうが無難です。 依頼先を判断しやすくなる 複数の業者に見積もりを依頼し、費用の相場がわかるようになれば依頼先の判断もしやすくなります。上述のとおり、相場を知ると高くても安くても疑問に思うようになります。 なぜ高いのか、なぜ安いのかを質問し、納得できる説明を得ることで、業者の選定がスムーズに行えます。同時に、スタッフの対応やサービスなど他のポイントも確認して比較しましょう。 売却と修理を適切に選べるようになる 場合によっては修理するより買い換える方がお得な場合もあります。複数の業者に見積もりを依頼すると修理費用の相場がわかるため、買い換えも視野に入れる機会となります。 まとめ 見積もりは、車の修理を依頼するうえで大事な判断材料になります。また、業者選びをするためにも複数の業者に依頼することが大切です。 ただし、業者とのトラブルにならないよう、見積もりだけ依頼する場合は事前にその旨は伝えておきましょう。

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