旧車カスタムの定番「深リム」「ワークスフェンダー」がカッコいい!

目次
1.愛車の見た目を大きく左右するオフセットとは? 2.力強い足元を演出する“深リム”とは 3.ちょい悪がカッコいいワークスフェンダー 4.現行モデルにも応用できる普遍的な旧車カスタム

時代が変わっても愛車を自分の好みにカスタムするのは、車好きにとって不変的な楽しみです。旧車と呼ばれる車の定番カスタムと言えば、深いリムのホイールと迫力満点のワークスフェンダー。今回はそんな古より伝わるカスタム手法マイナスオフセットによる深リムと、ワークスフェンダーについてご紹介します。

愛車の見た目を大きく左右するオフセットとは?

まずホイールを真横からみた断面図を想像してください。ホイールにおけるオフセットとは、ホイール幅(リム幅=JないしJJで表示される)の中心線から取り付け面(ハブ接合部)までの距離を指します。

その中心線よりも取り付け面が内側に入るものがアウトセット(マイナスオフセット)、取り付け面が中心線と同じ場合がゼロセット(オフセット±0)、取り付け面が外側に出るものがインセット(プラスオフセット)と呼ばれています。

まずは純正のホイールサイズを知る

ホイールサイズを知りたい場合は、内側の刻印やステッカーなどを見るのが一番。例えばR32GT-Rの純正アルミホイールは「8JJ×16+30 114.3/5H」です。表記順に「リム幅(フランジ形状)ホイールオフセット量(mm表示) P.C.D. /ボルト穴数 」となります。つまり32GT-Rの純正アルミホイールのオフセット量はプラス30mmです。

これら純正標準ホイールのサイズは、足元をカスタマイズする際の基準となる数値であり、この数値に基づいてサイズを計算する必要があります。

ツライチカスタムを実現するには正確な計算が必要

よく聞く「ツライチ」とは、ホイールの外面がフェンダーとまったく同じであることを指します。タイヤをいっぱいまで出すことで、タイヤとホイールの存在感を増すのと同時に、見た目の踏ん張り感を強調する定番のカスタム手法です。しかし、ビシッと決まったツライチを実現するためには、ホイールのオフセットをきちんと計算する必要があります。

これから取り付けるホイールのオフセットを計算する際には、インチで表記されたホイールのリム幅をmmへ換算して合算。次にその合算した数字を2で割るとリム幅の中心までの長さがわかります。
そしてようやく、取り付け面からホイールの外側、または内側へどれだけ飛び出るのかあるいは入り込むのかを知ることができるのです。

力強い足元を演出する“深リム”とは

ツライチのほか、愛車の足元を力強く見せる大きな要素の一つが「深リム」です。深リムとは、ホイールのディスク面から外に位置するアウターリムの奥行きが深いことを指します。つまり、先述したオフセットがマイナスになるほど、インナーリムよりもアウターリムが大きくなり、結果的に“深リム”となるのです。

深リムホイールを選びやすい旧車ならではの特徴

旧車のカスタムではこの深リムが人気ですが、旧車で深リムホイールを装着しやすい理由は2つあります。まず1つ目は、スペース効率を最優先にするため、タイヤをもともと四隅に追いやっている現代の車に比べ、タイヤの取付け位置(ホイールハブの位置)が奥まっていること。そして、もう一つがABSをはじめとした電子機器やマルチリンクなどの複雑な足回り構造を持たないことです。

タイヤの取り付け位置が奥まっていることで、マイナスオフセット気味にしてもタイヤがはみ出し難くなります。また、サスペンションやタイヤハウス内の構造がシンプルなため、ハンドルを切った際にフロントタイヤが足回りやタイヤハウスに干渉しにくく、より幅広いサイズのホイールが選びやすいのです。

ちょい悪がカッコいいワークスフェンダー

オフセットの章でも触れたように、車のボディよりもタイヤがはみ出てはいけません。(2017年の改正により“タイヤのはみ出し”は10mmまでOK)そのため、より太いタイヤを履き、走行性能を上げたいスポーツモデルは、オーバーフェンダーを付けることでクリアしてきました。

そんなオーバーフェンダーにはいくつか種類があり、レースに出場していたレーシングカーは、純正よりも迫力のある大型のオーバーフェンダーを装着。ハコスカGT-Rやセリカなど、メーカー系のワークスチームがこぞって装着していたことから「ワークスフェンダー」と呼ばれるようになります。

本来レースでの勝利を目指して開発されたワークスフェンダーを付けることで、より硬派な見た目に仕上げることが可能。また、より太いタイヤを装着し外側に出ることで、安定感のある見た目が手に入ります。ただし、もともとの横幅より20mm(片側10mm)以上広がる場合は、構造変更(構造等変更検査)を受けなければ車検を通すことができません。

現行モデルにも応用できる普遍的な旧車カスタム

旧車カスタムの定番である深リムやワークスフェンダーですが、旧車だけでなく現代の車にも応用できるカスタム手法です。ディスクの形状を工夫することで深いリム幅を実現したホイールや、あえて後付け感を出したボディキットなども市販されています。

今まさに旧車に乗っている方はもちろん、現行モデルに乗っている方も、不変的な魅力を持った深リムやワークスフェンダーを楽しんでみてはいかがでしょうか。

[ライター/増田真吾]

画像1 画像2
画像ギャラリー(全2枚)を見る

この記事をシェアする

旧車王ヒストリアは
旧車買取No.1の旧車王
が運営しています

旧車売るなら旧車王

旧車王は、「自動車文化遺産を次世代へ」という信念のもと、旧車・クラシックカーに特化して22年、年間11,000台以上の査定申込をいただいております。改造車から希少車まで、適正価格を見極めて買取させていただきます。弊社所属の鑑定士が最短当日全国無料出張査定いたします。ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する二重査定は一切ありません。特別なそして価値ある希少車の買取こそ、確かなノウハウと実績を持つ旧車王にお任せください!

関連する記事

令和にこそ乗りたいバカっ速スポーツセダン!ホンダ アコードユーロR

令和にこそ乗りたいバカっ速スポーツセダン!ホンダ アコードユーロR

旧車の魅力 2022-08-04
見た目の迫力と本格的な性能はまさに敵なし!歴代ハマーの魅力とは

見た目の迫力と本格的な性能はまさに敵なし!歴代ハマーの魅力とは

旧車の魅力 2022-07-14
これがほんとのやっちゃえ日産!今も人気の衰えない日産パイクカーを振り返る

これがほんとのやっちゃえ日産!今も人気の衰えない日産パイクカーを振り返る

旧車の魅力 2022-07-06
圧倒的な存在感と個性!今なお高い人気を誇るアメ車シボレー インパラ

圧倒的な存在感と個性!今なお高い人気を誇るアメ車シボレー インパラ

旧車の魅力 2022-07-06
最小排気量で上限馬力を実現したトヨタ 1JZ型エンジン!今なお名機と呼ばれる理由とは

最小排気量で上限馬力を実現したトヨタ 1JZ型エンジン!今なお名機と呼ばれる理由とは

旧車の魅力 2022-06-24
今さら聞けない車の雑学!旧車好きがこだわるキャブレターってなんだ?

今さら聞けない車の雑学!旧車好きがこだわるキャブレターってなんだ?

旧車の魅力 2022-06-16
ドリ車ベースは偶然の産物!?発売当初はデートカーだった日産 S13型シルビア

ドリ車ベースは偶然の産物!?発売当初はデートカーだった日産 S13型シルビア

旧車の魅力 2022-06-08
日本の技術と経済成長を象徴する1台!常に最先端を走っていたクラウンの軌跡

日本の技術と経済成長を象徴する1台!常に最先端を走っていたクラウンの軌跡

旧車の魅力 2022-06-01

記事ランキング

1
アメリカ「25年ルール」とは?名車の中古相場が急騰するしくみ

アメリカ「25年ルール」とは?名車の中古相場が急騰するしくみ

旧車市場動向 2022-02-16
2
トヨタ史上最強のエンジン!現在も活躍し続ける「2JZ-GTE」の魅力と秘密とは?

トヨタ史上最強のエンジン!現在も活躍し続ける「2JZ-GTE」の魅力と秘密とは?

旧車の魅力 2022-01-17
3
クラウンは高騰している?値上がりがいつまで続くかも解説

クラウンは高騰している?値上がりがいつまで続くかも解説

旧車市場動向 2022-04-12
4
買って後悔!?ランクル70の3つの魅力と3つ欠点

買って後悔!?ランクル70の3つの魅力と3つ欠点

旧車の魅力 2022-02-16
5
JDMとは?海外の若者が熱狂する日本車文化

JDMとは?海外の若者が熱狂する日本車文化

旧車売買の豆知識 2022-02-16
6
新型が出る今が買い?150系ランドクルーザープラドの中古車事情

新型が出る今が買い?150系ランドクルーザープラドの中古車事情

旧車市場動向 2022-04-08
7
シビックTYPE Rは高騰している?今後の予測も解説

シビックTYPE Rは高騰している?今後の予測も解説

旧車市場動向 2022-04-12
8
てんかんの発作があると免許は返納しなければならないのか解説

てんかんの発作があると免許は返納しなければならないのか解説

旧車コラム 2022-01-31

カテゴリ一覧

# 旧車ニュース # 旧車コラム # 旧車の魅力 # 旧車売買の豆知識 # 旧車市場動向 # 旧車メンテナンス # エディターズノート # ライタープロフィール # イベントレポート # ライフスタイル # 加藤久美子&博人の見識 # ドイツ現地レポ # ライター愛車レポート # タイレルP34を追え!