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アメリカンSUVのチェロキーに一度は乗ってみたいという人も多いでしょう。チェロキーは、悪路走破性に定評のあるジープブランドのSUVとして人気の高いモデルです。今回は、チェロキーの歴史や歴代モデル、他のジープとの違いなどについて解説します。チェロキーの購入を検討中の人は参考にしてください。 チェロキーとは チェロキーを手がけるジープブランドのオフロード性能の高さは圧巻です。1941年に米軍の要請で開発された軍用車から始まり、過酷な戦場で悪路走破性と耐久性を実証することにより世界的なブランドになりました。 チェロキーは、1974年に発売されたジープ ワゴニアをスポーティーに変化させた2ドアモデル(SJ型)が発端です。以降、1984年にフルモデルチェンジした2代目は日本でも大ヒットとなりました。5代目となったチェロキーもジープ伝統の悪路走破性の高さとコストパフォーマンスのよさで、本格的なオフロードを走破するSUVとして多くのファンを魅了しています。 チェロキーの歴史・歴代モデル チェロキーは、1974年の初代発売以降、50年近く販売され続けています。経営母体のアメリカン・モーターズが1987年にクライスラーに買収され、さらに1998年にはダイムラー・ベンツと合併、2009年に経営破綻したことから2014年にはフィアットの完全子会社へと移り変わります。 目まぐるしい変遷の中でも長期にわたって車名を継承したチェロキーは、さまざまな方面から技術やトレンドを取り入れることで、今なお多くのユーザー層に指示されています。一時的なブームにも翻弄されず、着実にブランド力を高めたSUVの代名詞といっても過言ではないでしょう。 続いて、チェロキーの歴代モデルについて詳しく解説します。 1990年式モデル 1990年式モデルのチェロキーは日本でもっとも売れたXJ型で、アメリカ本国では2代目にあたります。XJ型の開発には1979年当時にアメリカン・モーターズの46.1%の株式を取得していたルノー社の影響を強く受けており、ボディサイズや外観デザインにユーロテイストが取り入れられたのが特徴です。初代SJ型よりもコンパクトなボディサイズは日本でも受け入れられ、大ヒットとなりました。 【基本スペック】 排気量 3,959cc(ラレード)、3,928cc(リミテッド) 駆動方式 4WD 乗車定員 5名 ボディサイズ ラレード:全長 4,390mm 全幅 1,780mm 全高 1,635mmリミテッド:全長 4,280mm 全幅 1,780mm 全高 1,635mm 車輌重量 ラレード:1,540kgリミテッド:1,550kg 2001年式モデル 日本では2代目となるチェロキー(KJ型)は先代とテイストが大きく異なり、ジープスターとダカールというモデルをモチーフにデザインされました。アメリカ本国ではチェロキーの後継車として車名をリバティに変更しており、それ以降も2代目リバティが2013年まで販売されています。アメリカ以外の国では知名度の高いチェロキーとして販売されており、先代と大きくテイストを変更したためデザインがよりジープ色の強いものとなりました。 【基本スペック】 排気量 3,700cc 駆動方式 4WD 乗車定員 5名 ボディサイズ 全長 4,495mm 全幅 1,820mm 全高 1,840mm 車輌重量 スポーツ:1,890kgリミテッド:1,900kg 2008年式モデル 日本では3代目となるチェロキー(KK型)は、アメリカ本国の2代目リバティです。先代よりも角ばったデザインが採用され、よりジープらしいワイルドなスタイリングといえるでしょう。 【基本スペック】 排気量 3,700cc 駆動方式 4WD 乗車定員 5名 ボディサイズ 全長 4,500mm 全幅 1,830mm 全高 1,785mm 車輌重量 リミテッド:1,930kgリミテッド スカイスライダー付:1,950kg 2014年式モデル アメリカ本国でもチェロキーの車名が復活したモデルで、コンセプトや技術面で親会社となったフィアットの影響を大きく受けています。フィアット製及びクライスラー製のエンジンに新開発のドイツ フリードリヒスハーフェン社製の9速ATを組み合わせるなど、多くの先進的な技術が投入されました。 また、ジープブランド伝統の7スロットグリルや台形型ホイールアーチも継承され、新生チェロキーとして大胆に生まれ変わりました。 【基本スペック】 排気量 ロンジチュード:2,359ccトレイルホーク、リミテッド、ウォーリアー:3,238cc 駆動方式 ロンジチュード:FFトレイルホーク、リミテッド、ウォーリアー:4WD 乗車定員 5名 ボディサイズ ロンジチュード、リミテッド:全長 4,630mm 全幅 1,860mm 全高 1,700mmトレイルホーク、ウォーリアー:全長 4,630mm 全幅 1,905mm 全高 1,740mm 車輌重量 ロンジチュード:1,730kgトレイルホーク、ウォーリアー:1,990kgリミテッド:1,880kg ※ウォーリアーはトレイルホーク派生の限定車です。 チェロキーと他のジープの車種との比較 ジープといえば本格的なクロスカントリーモデルのラングラーを始め、近年ではコンパクトなレネゲードや街乗りにも映えるコンパスなどラグジュアリータイプのモデルも人気です。いずれも悪路走破性が高い車輌で、コンセプトごとにモデル展開がされています。 各モデルについて詳しく解説します。 グランドチェロキー グランドチェロキーはジープブランドのフラッグシップモデルです。悪路走破性に加えて快適性とラグジュアリーさを兼ね備えた最上級SUVといえるでしょう。リゾート地や高級ホテルに乗りつけても映える風格を備えています。 ラングラー 軍用車の面影を残す無骨な外観デザインと高い悪路走破性が魅力のモデルです。ロングノーズで箱型のシルエットはオフロード車の力強さを印象づけています。また、取り外し可能なフリーダムトップによるオープンエア走行も楽しめます。 レネゲード レネゲードはジープブランドで一番コンパクトなクロスオーバーSUVです。愛嬌のある丸目と箱型のボディはジープの伝統を守りながらも先進的なデザインといえるでしょう。1.3ℓのターボエンジン搭載のため、ランニングコストも気になりません。 コンパス コンパスはコンパクトなボディながらグランドチェロキーに通じる上質さを兼ね備えたモデルです。全席でゆとりのある空間を確保し、価格も抑えられたコストパフォーマンスに優れたモデルといえるでしょう。ジープブランドでデビューするには最適な一台です。
車を購入したときに気になる匂いは、どのように消せばよいのでしょうか。今回は、車につきやすい匂いを紹介するとともに、どのように匂いを消せばよいのか、匂いがつかないようにする対策などについて解説します。車の匂いが気になっている方は参考にしてみてください。 車の匂いの種類 ここからは、車についてしまう主な匂いの種類を紹介します。車の匂いは、原因がわからなければ適切な対処ができません。そのため、まず匂いの種類について説明します。 タバコ臭 タバコ臭は、車内で喫煙するとついてしまう匂いです。窓を開けながらタバコを吸っても車内に匂いがついてしまいます。 タバコ臭が付着してしまう場所に多いのは、シートやルーフなど布製の部分です。一度付着してしまったタバコ臭は取り除くのが難しいだけではなく、タバコを吸った座席の上部にタバコの茶色い染みもついてしまいます。 エアコンのカビ臭 エアコンのカビ臭は、エアコンのスイッチをオンにしたときにモワッと匂います。エアコンのスイッチを入れたときの匂いは、エアコンの空気が流れるダクトに結露が発生し、カビてしまったことが主な原因です。 ペットの唾液の臭いや体臭 ペット臭は、動物の唾液や体臭などが混ざった匂いです。ペットを飼っている方にはわかりにくいものの、ペットを飼っていない方や日頃車にペットを乗せることがない方などは、すぐに気づきます。これらペット臭はペットを頻繁に車に乗せることで付着します。また、匂いがついてしまうと取り除くのが難しいです。 飲食物の臭い 飲食物の匂いは、食べ物や飲み物などから発せられる匂いや液が車内の布製部品に付着することによるものです。特にできたての食べ物や飲み物をテイクアウトしたときに匂いが付着しやすいため、袋をしっかりと閉じたり、液がこぼれないようにしましょう。 フロアマットの汚れ フロアマットの汚れも匂いの原因のひとつです。靴に付着した泥や汚れなどがフロアマットに移り、カビが発生することによって嫌な匂いになります。特に布製のフロアマットは臭いが発生しやすいため、定期的にフロアマットの掃除をしましょう。 車の匂いを消す方法 車についてしまった臭いを消すためには、どのような方法があるのでしょうか。ここからは、車の匂いの消し方を紹介します。 換気 車を換気することで、匂いをある程度消すことができます。ただし、シートや内装に付着してしまった匂いは消えにくいため、換気は空気そのものが匂う場合に有効な方法です。窓を開けて換気できない場合には、エアコンを外気循環モードに切り替えると外の空気を車内に取り入れることができます。雨の日に換気をしたいときは外気循環を積極的に使うとよいでしょう。 清掃して汚れを取り除く 車内を清掃することで、匂いを取り除くことができます。シートやフロアマットなどに付着してしまった匂いは、清掃することで取り除くことができる可能性が高いため、定期的に室内の清掃をして、匂いが染み付かないようにしましょう。 エアコン洗浄・フィルター交換 エアコンの洗浄やフィルター交換などをすることで、車の匂いを低減することができます。エアコンのスイッチをオンにしたときの匂いが気になるときは、エアコン洗浄やフィルター交換をしましょう。 消臭スプレー 消臭スプレーは、車内の匂いをすぐに消せるアイテムです。車に乗る前にサッとスプレーすることで、気になる匂いに対処できます。ただし、匂いを一時的に抑えるアイテムのため、根本的な原因の解決になりません。 芳香剤 芳香剤は、車内を好みの匂いにできるアイテムです。嫌な匂いが気にならなくなる芳香剤には、匂いの原因を取り除く効果がないタイプもあります。また、匂いの原因に合った消臭芳香剤を選ばなければ、匂いを消せないこともあります。そのため、消臭芳香剤を選ぶときは、消したい匂いを取り除く効果があるものを選びましょう。 車に匂いがつくのを防ぐ方法 車に匂いがつかないようにするためには、どのようにしたらよいのでしょうか。ここからは、匂いがつかないようにする方法を紹介します。 喫煙・飲食をしない 車内で喫煙や飲食をしないようにしましょう。車の中でタバコを吸ったり、食べ物や飲み物を口にしたりすると、車内に匂いが充満してしまい、車に匂いが染み込んでしまいます。 こまめに掃除する フロアマットやシートなどの室内装備は定期的に掃除しましょう。掃除をすることで、汚れや匂いが染み込むのを最小限に留めることができます。匂いを防いだり、室内をきれいに保ったりするためにも、車の中は定期的に掃除をしましょう。 こびりついた匂いは査定の減点対象 車についてしまった匂いは、査定のときに減点されることがあります。特にタバコ臭やペット臭は減点対象となるため、室内に臭いが残らないよう、ペットの乗車を最小限にしたり、タバコを吸ったりしないようにしましょう。 車の匂い対策の注意点 車の匂い対策をするときには、いくつかの注意点があります。ここからは、車の匂い対策として芳香剤を使うときの注意点を紹介します。 芳香剤の強い匂いは不快感につながる 芳香剤の匂いが強かったり、好みの香りでなかったりすると、不快になります。芳香剤を使うときは、微香タイプにすると不快感を最小限にできます。 時間が経つと匂いが取れにくくなる 強い匂いの芳香剤を長期間にわたり使い続けると、芳香剤の匂いが車に染み込んでしまい取れなくなってしまうこともあります。芳香剤を使うときは、必要なときに必要な分だけ使いましょう。
■特別編 ~アルミ弁当箱と旧車とシン・仮面ライダー(旧仮面ライダー)の意外な関係~ どうも!「日本アルミ弁当箱協会」会長のマツド・デラックスでございます。 今回は「特別編」と言うことでちょっと変わった(いつもですけど)角度から「シン・仮面ライダー」「旧仮面ライダー」「アルミ弁当箱と旧車の意外な関係」を語って行きたいと思います! 多少のネタバレがありますので、まだ映画をご覧になっていない方はご注意を! また予習したい方、1回見たけど復習したい方はぜひ見て読んで笑ってくださいませ! ■旧仮面ライダーとアルミ弁当箱の不思議な関係 仮面ライダーの当時のアルミ弁当箱には2種類の図柄が現在まで確認されています。 それが「くも男」と「サラセニアン」が仮面ライダーと戦う2種類のアルミ弁当箱です。 こちらは私の著書である「アルミ弁当箱図鑑」にも書かさせて頂いているのですが図柄をよく見ていただきたい。 なぜか「仮面ライダー」の第1話の「くも男」と戦っているライダーにご注目いただきたい。 なにか違和感を感じる方はもうおわかりだろう。 そうなんです!何故か、戦っているのが「2号ライダー」なんです! 今までにもお話しましたが、アルミ弁当箱の図柄の決定は番組が始まる前に決定することが多く、そのせいでちょっと変わった図柄が出来てしまうことがあります。 しかし、どうもこの「仮面ライダー」は人気が出てからアルミ弁当箱の制作に「ヤマト」が急遽参入したために、2号ライダーが活躍中(1号病休中)にこの図柄を作成してしまったのではないかと「想像と妄想」をしたのであります。 ■オートバイだけではない旧車の活躍!立花藤兵衛の愛車? さあ「ライダー」だけにオートバイが主役になる作品ですが、旧車もなかなか渋い車種が登場します。 この先、仮面ライダーシリーズには欠かせない喫茶店「アミーゴ」のマスター「立花藤兵衛」が第1話で乗っている愛車が「コロナ1700(RT84)」でした。 私は人生でコロナを2台(TT100とRT104)乗りましたが、同級生達がケンメリやセリカに乗っている中、地味な(セダン)クルマで肩身の狭い思いをしたのを覚えています。 このRT84のコロナが今回の主役ではなく個人的には第4話にちょこっとだけ登場する「グロリア」が今回の主役なんです。 ■第4話のサラセニアンに登場のグロリアが「シン・仮面ライダーに繋がる? 第4話「人食いサラセニアン」にショッカーの戦闘員が乗っている日産の「グロリア」が登場します。 当時(子供の頃)このグロリア(通称タテグロ)が大好きで、仮面ライダーにちょこっと出てきただけで興奮していたのを覚えています。 ではなぜ今回、グロリアが中心なのか?それはこの回で登場したグロリアのナンバープレートなのです。 このシングルナンバーってどこかで見た覚えがありませんか? そう「シン・仮面ライダー」に登場した「クモオーグ」が乗って逃げる「ホンダアコード」に付いていたシングルナンバーなんです。 他のシーンは旧仮面ライダーと同時に見比べたくなる程リスペクトされているのですが、このクモオーグが逃げるシーンだけはどうも違うようです(くも男はトラックだったような・・・)。 また、違和感(旧車乗りしか感じない?)のあるホンダアコードは1989年~発売されたクルマなので当然、シングルナンバーが付くわけはないのですが、どうも色んな思いがあってこのナンバーがつけられたようです。 そして、このシーンにはもう一つ「庵野監督」の仕掛けがあったのです。 ■シン・仮面ライダーに登場のアコードの所有者はあの監督!? クモオーグが不自然(?)な旧車アコードで逃げ、そのナンバープレートに秘密があったのですが、実はこのクルマは「ウルトラシリーズ」や「アイアンキング」等で活躍された「故、実相寺昭雄」監督のクルマなのです。 監督は2006年にお亡くなりになり現在までどう保存され、今回登場に至ったのかわかりませんが詳しく知りたい方は、ツイッターの「シン・仮面ライダー」の公式ページにそのヒントがあるかも知れません。 敢えて、リスペクトされてるシーンを続けてるなかで、このシーンになったのはやはり深い意味があったのだと思っております。 ■まさか庵野監督はアルミ弁当箱ファン? 常に「想像と妄想」で活動している「日本アルミ弁当箱協会」ですが最後にもう一つ戯言を書かせて頂くとしたら、アルミ弁当箱の図柄は2個。 それもクモ男とサラセニアン。 だからこのコラムが完成したわけでまるで庵野監督が「マツドデラックス」さんしか思いつかない繋げ方ですよね?って言ってくれてるような気がしている今日この頃です。 当然、個々の細かい話はとっくの昔から公開されているので今さらなのですが、監督が子供の頃このアルミ弁当箱たちを見て「くも男」と「サラセニアン」が好きになってくれていればいいなあと勝手に思っています。 ■お知らせ まったく脈絡のないコラムではありますが「旧車王」共々「マツドデラックスコレクション アルミ弁当箱図鑑」もよろしくお願いいたします。 また、アルミ弁当箱を展示して欲しい・アルミ弁当箱の貸し出し・トークショーやイベント等と、ご要望のある方も是非お声をかけてください。 ●アルミ弁当箱図鑑 厳選50 ーマニア編ー マツドデラックスコレクション (ヴァンタス) https://www.amaZon.co.jp/dp/4907061471 ●日本アルミ弁当箱協会会長「アルミ弁当箱図鑑 厳選50」出版への道https://www.qsha-oh.com/historia/article/matsudo-bangai-1/ ※アルミ弁当箱を並べて欲しい等とご要望のある方も是非お声をかけてください。 ●日本アルミ弁当箱協会ホームページhttps://kyokai.fans.ne.jp/arumibenntou/ ●Twitterhttps://twitter.com/keisuke38922 そしてなんと!この私に映画出演のオファーがありました! 「路恋人」監督の「ぜんぶ朝のせいだ!」にちょこっと出演させていただきます。 詳細が決まりましたらまたご報告させてください! ●映画『ぜんぶ朝のせいだ』オフィシャルTwitterhttps://twitter.com/morningall2023 ●映画『ぜんぶ朝のせいだ』特報https://www.youtube.com/watch?v=vg0LHPEM6Ss 6月4日(日)には、東京の「東京都産業貿易センター台東館 4F」で「アメイジング商店街V6」に「日本アルミ弁当箱協会」として参戦予定!お時間のある方はぜひお越しください! ●アメイジング商店街へようこそ!https://www.macleod.jp/01/ ■アメイジング商店街V6 主催:合同会社マクラウド ■出展内容 玩具(新品・古物・ソフビ等オリジナル)・雑貨・同人誌(成人もの不可)・アート展示・フリマ■日時:2023年6月4日 10:30〜16:00■会場:東京都産業貿易センター台東館 4F■入場料:先行入場(10:30〜))1500円、一般入場(11:00〜)1000円 ※再入場可能 ※小学生まで無料*入場チケットはパスマーケットにて5月27日(土) 午前10時より発売開始。チケット販売終了はイベント当日9時。 [撮影/ライター・マツド・デラックス(山本圭亮)]
去る3月22日、トヨタカムリの国内販売が終了というニュースが報じられました。 輸出モデルは製造が継続されるということですが、トヨタ車の4ドアセダンではマークX、プレミオ、アリオンがモデル廃止に。 実質カムリへ統合という形だったため、カムリのモデル廃止には驚きを禁じえません。 かつては主力モデルだったセダンも、改めて国産モデルのラインナップを見ると、トヨタではクラウンとカローラを残すのみ。 日産はスカイライン、マツダはMAZDA3(現在受注停止中)、ホンダは今年1月にアコードが生産中止(次期モデルの導入は未定)、スバルはWRXとインプレッサ、ダイハツはアルティスがカムリのOEM供給のため消滅、スズキはすでに4ドアセダン自体が消滅、惨憺たる状況です。 あるいは今まで一社、一車種は残そうと尽力はしていたとも取れるかもしれません。 ■クルマとしての魅力は悪くない スポーツカーを好む「走り屋」系の人の中にも、4ドアセダンの隠れファンという人は少なくないと聞きます。 セダンといえば実用性、快適性は当然ですが、動力性能も侮れません。 世の中には「羊の皮を被った狼」といういい回しがあるように、スポーツカーを凌ぐ動力性能を持ったスポーツセダンも存在します。 セダンは乗用車の基本形といわれていますが、快適性、実用性、動力性能をすべての項目をバランスよく満たす必要があります。 時には要人の送迎や警察車両として使われることもあり、追跡や緊急走行等、スポーツカーとは違った目的で高い動力性能を要求されることもあるともいわれています。 スタイリングの流麗さや、ハンドリングの軽快さではクーペやロードスターボディのスポーツカーに一歩譲りますが、セダンでもフラッグシップモデルともなれば、動力性能ではスポーツカーにも遜色ない性能を誇るようになります。 むしろ、少々ハンドリングが鈍重でも快適で運転しやすくドライバーへの肉体的負担が少ないため、ラクチン快適なのにスポーツカーを追い回すことができるという厄介な存在にさえなりえます。 R32~R34型スカイラインGT-Rの海外の評価には「世界最強のスポーツサルーン」「ファミリーセダンのような外見なのにフェラーリやポルシェを凌駕する性能」という声もあります。 よく、スカイラインはスポーツか否かという議論をみかけますが、個人的には筆者は「あえていうならスカイラインはスポーツカーではなくセダンのフリをしてしてスポーツカーを食い散らかす存在(スポーツカーイーター)」と考えています。 ■必要にして十分の美学 現在主流となったSUV、ミニバン、トールワゴン、キャビンスペースやラゲッジスペースの容量にはセダンでは敵うべくもありません。 しかし、よほどの大家族か、サークル活動で大人数で移動する機会が多いユーザーでない限り、3列シートでフル乗車ということはあまりないと思います。 実際の日常使用において4ドアセダンで不足を感じるユーザーというのは案外多くないのではないでしょうか? ヘッドスペースが十分に確保された4ドアセダンというのはむしろ快適なもので、適度にタイトな分、搭乗者の体がしっかりシートに固定されます。 そのため、長時間姿勢を保ってシートに座っていても案外疲れないものです。 むしろ、ミニバンのほうが余計な空間がある分、姿勢を保つのに力を使い疲れてしまうこともあります。 また、ミニバンは視界にルーフやドアサッシが入るため、箱に押し込められたような窮屈感を感じることがあります。 一方で、4ドアセダンは窓ガラスが顔に近いため、視界にルーフやドアサッシがあまり入らず、視覚的な開放感が大きく体感的にあまり窮屈さを感じないというメリットがあります。 着座位置も低く、腰高感を感じないためミニバン、SUV等のハイトボディでは得られない安定感と安心感があります。 ラゲッジスペースも本格的なキャンプギア満載で野営キャンプに挑むという人ではない限り、ワゴンタイプボディの車両のラゲッジスペースをフルに使う機会というのは一般ユーザーの日常使用ではあまりないのではないでしょうか。 日常の買い物はもちろん、定員フル乗車で手荷物程度なら4ドアセダンで十分です。 日本でのセダンのラゲッジの評価のお馴染み「ゴルフバッグ」も一般的な4ドアセダンならコンパクトモデルでも最低4人分は載るように設計されているといわれています。 そして、セダンならではのラゲッジスペースのメリットは、キャビンと完全に独立しているため騒音や匂いが入って来ないという点でしょうか。 筆者も友人との食事会でピザを買いに行ったときのことでした。たまたま何の気なしに自分のセリカではなく、親のセダンで取りに行ったことがあるのですが、あまりの匂いのキツさにトランクルームに入れて持って帰ったことがあります。 あのときほど4ドアセダンの独立したトランクルームの存在をありがたいと思ったことはありません。 もし、ラゲッジスペースとキャビンに遮る物がないセリカでピザを取りに行っていれば、数日はあの胸焼けしそうな匂いに悩まされたことでしょう。 このご時世です。 同じ排気量、セグメント、価格帯のクルマを買うなら、特に必要に迫られているわけでなくても、より大人数乗ることができ、より多く荷物が載るクルマのほうがお得と考えてしまいがちです。 しかし、乗車人数、積載量に必要以上の数値を求めなければ、スリムでローワイドの流麗なデザインに、スポーツカーにも肉薄する動力性能、安定し静寂性の高い快適な乗車空間が得られます。 某シングルモルトウィスキーの有名なキャッチコピーに「何も足さない、何も引かない」というものがあります。 素材に添加物を加えず、成分を引くこともせず、素材の良さを引き出すというものですが、基本設計とレイアウトが快適性と走行性能に現れるセダンにもいえると思います。 ■なぜ日本ではセダンが凋落した? 日本経済が斜陽化し、アウトドアブームでクロカンSUVやミニバンが台頭してきた1990年代から次第に日本の4ドアセダンの市場が縮小していきます。 しかし、1990年代後半になると、それまでのローボディデザインの反動かハイトボディの真四角のセダンに回帰します。そのなかで、トヨタも「セダンイノベーション」というマーケティングを展開します。 しかし、すでにミニバンやSUV等のハイトボディの「物理的なパッケージングの大きさ」を知ってしまったユーザーが、セダンの市場に戻ってくることはなかったようです。 近年世界的にセダンのデザインのトレンドとなっている4ドアクーペ、セミファストバックセダンの走りとなったのでは?と再評価の声も高いネオクラシック世代の国産セダン。 実は現在の日本のセダン市場の凋落の引き金となっていたとしたら、何とも皮肉な話です。 ■今後セダン復権はありうるのか? 日本では冷え込んでしまったセダン市場ですが、東南アジアをはじめとする新興国では4ドアセダンが人気のようです。 現地生産モデルでは日本ではあまり見かけなくなったコンパクトサイズの4ドアセダンがラインナップされ、日本ではハッチバックのみで展開しているマツダ2やトヨタヤリスにも4ドアセダンが存在します。 所得水準が回復傾向にある欧州でも、セダンの人気が堅調です。 冒頭のカムリのモデル廃止もあくまで日本国内仕様の話で輸出や現地生産モデルは継続なので、セダンはある程度中産階級の消費が活発でないと売れない商品なのかもしれません。 一方日本のように長らく消費が冷え込んでいる市場では、どうしても、安くて量が多いものを求めてしまいがちです。 消費者の心理に余裕がなければ「必要にして十分」というセダンの美学は響かないのでしょう。 もし日本の路上に再びセダンの姿を見るようになることがあるとすれば、日本経済が活気を取り戻したときかもしれません。 [画像/TOYOTA、MAZDA、ライター・撮影/鈴木修一郎]
ほぼ全面がガラスで覆われたキャビンにガルウィングドア、国産車とは思えない個性的なスタイリングのトヨタ・セラ。一方で、派手な見た目とは裏腹に販売台数が伸びなかった不遇の車種でもありました。 しかし、セラの登場から30年経った現在、再びセラの魅力が脚光を浴びつつあるのをご存じでしょうか。今回は、トヨタ・セラが登場した背景を振り返りつつ、人気が高まっている理由を解説します。 挑戦的なデザインを採用したセラ トヨタ・セラは国産の乗用車として初めてガルウィングドア(正式名称はバタフライウイング)を採用したモデルです。当時大衆車のイメージの強かったトヨタが、挑戦的なデザインのクルマを投入したのには理由がありました。 まずは、セラの開発背景と販売台数が伸び悩んだ理由を紹介します。 トヨタのヤング・プロジェクト発足が始まり 1980年後半、トヨタは若年層向けのシェア争いでホンダや日産に遅れをとっていました。そこで、トヨタはシェアを増やすべく、若者向けの車を開発する「ヤング・プロジェクト」を結成します。ヤング・プロジェクトは若手を中心に構成され、若者にアピールできる商品開発に取り組みました。 若者が好む個性的なデザインを追求した結果、プロジェクトの成果物としてコンセプトカー「AXV-II」を1987年に東京モーターショーに出展。ガルウィングと開放感のあるガラスキャノピーという象徴的なデザインを採用し「翼をつけたライブコンパクトビークル」というキャッチフレーズがつけられました。 コンセプトカーをそのまま市販化 東京モーターショーの出展から3年後の1990年、「AXV-II」は“セラ”という車名で市販化されます。社内上層部の評価が高かったことから、ほぼコンセプトカーのスタイリングのまま発売されました。 ルーフまで伸びたガラスウィンドウをはじめ、車体上部のほとんどをガラスで覆ったデザインは“グラッシーキャビン”と呼ばれ、オープンカーとも異なる独特の開放感を演出。ガルウィングドアとあわせた近未来的なスタイリングは、まさにコンセプトカーそのものといえます。 人気が長続きしなかった理由は先進的なデザイン 上層部の高い評価と話題性から注目されたセラですが、残念ながら人気は一過性のものでした。初年度こそ9,665台と1万台近い販売を記録しますが、翌1991年にはいきなり3,737台の販売と大幅に減少し、人気が再燃することなく1995年7月のに生産を終了しました。 セラの販売台数が伸び悩んだ理由は、皮肉にも先進的なデザインです。全面ガラス張りのキャビンは、夏には灼熱となるうえ、外から丸見えで恥ずかしいという意見もありました。また、車体上部の重量がガラスによって増加したため、スタイリングに対して運動性能があまり高いとはいえなかった点も不人気だった理由の一つです。 現在では実現できない独創的なデザインが再評価 全面ガラス張りというセラのデザインは、安全基準が高められた現在では開発が困難です。ボディの半分がガラスにもかかわらず、美しい曲面で構成されたセラの独特のスタイリングは今も色褪せません。 当時、不人気の理由となっていた「重い」「暑い」といった要素も、実はそれほど問題にならないと再評価されています。クルマとしての個性を追求したセラの魅力を詳しく紹介します。 実は軽くて扱いやすいガルウイングドア 上部が全面ガラスのセラのガルウイングドアは重いイメージがありますが、ダンパーが装備されているので実は驚くほど軽く操作できます。外部から開ける際は指一本でも持ち上がるほどで、内部から開く際も肘で軽く押し上げるだけです。 また、ドア全体が上に持ち上がるため横のスペースもそれほど必要ありません。普通のドアを全開にすることと比べると、はるかに少ないスペースで開閉できます。 実はそれほど重くなかった車重 ガラスルーフが重く、動力性能があまりよくないというのが発売当時の評価でした。しかし、実は最軽量モデルの重量はわずか890kg。現在の基準に照らすと十分に軽い車重です。 また、搭載された1.5Lハイメカツインカムの5E-FHEエンジンは最高出力110ps、最大トルク13.5kgmを発生。1tを切る車重をドライブするには十分なパワーを備えていました。 暑さ対策に1クラス以上大きいエアコンを装備 ガラスルーフの最大の問題は、夏場の車内が灼熱になることです。しかし、ガラス上部を覆う日除けバイザーが搭載されているうえ、エアコン容量も1クラス以上大きいものが装着されています。 一般車と比べると快適性が高いとはいえませんが、個性的なスタイリングと引き換えなら我慢できないレベルではありません。また、ガルウィングによって大きな開口部を確保できるため、駐車後の熱気の放出が早いというメリットも少なからずあります。 セラを売るなら旧車専門の業者へ 実用性重視で車作りをしてきたトヨタが、デザインに特化して開発したセラ。当時の若手エンジニアが実現したデザインは、現代になって再び脚光を浴びています。また、新車販売台数が伸びなかったことから流通台数が少ないため、希少性が高いのもセラの特徴です。 セラの売却をご検討されている場合、こうした背景をしっかりと把握している専門の業者に依頼しましょう。知識や実績に乏しい一般的な買取業者だと、クルマのもつ魅力が価格に反映されません。おすすめなのは、セラが発売された1990年代頃の旧車を専門に取り扱っている業者です。古いクルマについて知り尽くしているため、あなたの大事なセラの価値を最大限に評価し、高価買取を実現します。
1966年に初代がデビューし、現在販売されているのは2019年登場の12代目という、トヨタの看板車種にして、超ロングセラーモデルでもある「カローラ」。 その累計販売台数は5000万台を超えており、「ハイエース」や「ランドクルーザー」とともに世界で愛されている名車であることは間違いありません。 とはいえ、50年以上、通算12世代という長い歴史の間には当然、さまざまな試行錯誤や紆余曲折があり、中には迷いが見えたモデルも……。 それが、今回「名車&迷車」として取り上げたい、8代目カローラ(E10#型)です。 ▲1995年 8代目カローラ ■コンセプトは「ベストコンパクトカーの創造」 8代目カローラは、1991年から4年にわたって販売されてきたE9#型モデルに代わって1995年に登場しました。 当時のプレスリリースでは、「トータル コスト オブ オーナーシップに配慮した社会との調和をめざすベストコンパクトカー誕生」が掲げられ、次のように説明されています。 「コンパクトカーの本質を追求した『ベストコンパクトカーの創造』を狙いに、ジャストサイズや高い品質を維持しつつ、まず、社会との調和をめざすという観点から、省資源、省エネルギーおよび安全性を追求。 そして、デザインを一新するとともに、走行性能を飛躍させた上で、価格、維持費を抑え、トータル コスト オブ オーナーシップに配慮している」 7代目カローラは、バブル期の波に乗り高級化。しかし、バブルが弾けてコンパクトファミリーセダンたるカローラの存在価値が見直され、「社会との調和」や「価格、維持費を抑え」といった言葉が並んだのです。 参考までに7代目では、「21世紀に向けて、『新時代を見すえた次世代基準の創出』を基本コンセプトに、来るべき“心に響く感動を求める時代”にふさわしい、新しいクォリティをもつグローバルジャストサイズカーをめざして開発した」と謳われていましたから、イケイケなバブル時代から、コストなどを考えざるを得なくなった時代背景が浮かんできます。 実際、7代目カローラは高級化路線に乗って開発され、「セルシオを意識した」とも言われます。内外装の質感も高く、市場でもそれが受け入れられました。 ▲1991年7代目カローラ 一方、フルモデルチェンジにより8代目となったカローラはというと、見るからに質素。 「ぶつけても目立たず、また部分交換で補修も容易に」と配慮され、無塗装ブラックのパーツを装着したバンパーは高級感に欠き、ナンバー位置がバンパーから6代目以前のようにトランクリッドへと移されたリヤは、どこか1980年代的でありコンビランプの形状や配色もあって、安っぽく見られてしまったのです。 ▲1995年8代目カローラのリヤまわり ■ベーシックセダンであるがゆえのジレンマ? カローラというクルマの基本に立ち返り、「カローラってこういうものだよね」とベーシックセダンとしての姿を追求したこと自体はよかったものの、どこかで「カローラってこんなもんだよね」と、ベーシックセダンであるがゆえに上を見ることを忘れてしまったかのようでした。 これまで、「上級化」「高級化」を目指して進化してきたからカローラが、初めてその路線での歩みを止めてしまったのです。 これはもちろん、双子車の「スプリンター」も同様でした。 ▲8代目カローラのインテリア この変化をユーザーは受け入れられず、8代目カローラは迷走。デビュー翌年の1996年には、エクステリアの売りの1つであった無塗装ブラックのバンパーモールをシルバーに塗る仕様変更を行い、1997年のマイナーチェンジではついに別体モールを廃した一体型のフルカラーバンパーに変更されました。 また、インストルメントパネルのソフトパッド化など、インテリアの質感アップも実行。 モデルライフ後半には、すっかり“従来路線”に戻されたのです。 ▲1996年 カローラ 一部改良モデル ▲1997年 カローラ マイナーチェンジモデル ちなみに、最大のライバルであった日産「サニー」も、1993年の8代目はカジュアルで若々しい雰囲気で登場しましたが、こちらもマイナーチェンジでメッキのグリルを採用するなど、カローラと同様の変更が行われました。いずれも、試行錯誤が実らなかったというわけ。 ■マイナーチェンジによる軌道修正が功を奏した カローラの販売台数は、「カローラワゴン」「カローラレビン」「カローラFX」を含めた“シリーズ合算”となるため、セダン単体での台数は不明瞭ながら、1995年に発売された翌年は販売台数を減らし、質感アップのためのマイナーチェンジが行われた1997年は1995年を超えるレベルにまで回復しています。 マイナーチェンジによる軌道修正は、功を奏したといえるでしょう。 ▲1997年 カローラ マイナーチェンジモデルのリヤまわり その後、8代目カローラは2000年まで生産が続き、NCVカローラと呼ばれた9代目へとバトンタッチします。 NCVには、「New Century Value=新しい世紀の価値」という意味があり、キャッチコピーは「変われるって、ドキドキ。」でした。 ここからも8代目に対するトヨタ社内の評価が見えるような気がします。 ▲9代目 NCVカローラ では、8代目カローラはダメなクルマだったのでしょうか? 販売的には成功しなかったかもしれませんが、そこはトヨタが真面目に考えた世界のカローラです。 実用的な世代としての実力は高く、手堅く作られたクルマだったといえるでしょう。 一部の輸入車好きの中には、軽量な1.3リッターモデルに対し「どこかフランス車のような乗り心地だ」と評する人もいたほど。 あまりに真面目に作りすぎてしまったがゆえに、内外装のコスメティックを間違えてしまった……。これが8代目カローラを迷走へと導いてしまった要因でしょう。 ■昭和的価値観の終わりに でも、仮に8代目カローラが当初から後期型のような内外装で発売されていたとしても、「結果はあまり変わらなかったのではないか」と筆者は見ています。 「名車&迷車烈伝」で何度も触れてきたように、1990年代は激動の時代です。1990年代後半は、日産「キューブ」やマツダ「デミオ」といった実用的でおしゃれなコンパクトカーも生まれてきますし、ファミリーカーは「イプサム」やホンダ「オデッセイ」といった3列シートミニバンに移行していきます。 もうファミリーカーとしてコンパクトなセダンを求める若年層は、いなくなっていたのです。きっと8代目カローラは、どんな形で出ていたとしても、悲運な世代となっていたのではないでしょうか。 [画像:トヨタ/ライター:木谷宗義]
ドイツで生活をしていると、日本車の少なさに日々驚かされる。 世界中どこの国に行っても日本車が至るところで活躍していると思い込んでいた著者は、ドイツに来て現実を目の当たりにしたときにすぐに理解することができなかった。 なぜなら、この国では国産車いわゆるメルセデス・ベンツやフォルクスワーゲン、BMWなどが圧倒的な人気を誇っており、ドイツにおける日本車の年間新規登録台数はわずか7%に過ぎないという現実だ。 では、なぜドイツでは日本車が不人気なのか。 著者はとある3つの答えに辿り着いた。 今回はドイツの日本車事情について解説していく。 ■1.そもそも右ハンドル車がほとんど存在しない? まずは世界全体の右ハンドル車と左ハンドル車の割合を見てみよう。 現在では、右ハンドル:3割、左ハンドル:7割という割合になっており、右ハンドルの生産台数は全体の25%、左ハンドルは75%である。 アメリカや中国、ヨーロッパなど、ほとんどの国では左ハンドル・右側通行が標準となっている。 対して右ハンドルが標準となっている国で最大の地域、日本、インド、インドネシア、イギリス、南アフリカ、オーストラリアとなっている。 上記の割合も見ても分かる通り、世界全体で見たときに右ハンドル車の割合は少なく、ドイツをはじめヨーロッパのほとんどの地域では左ハンドルが標準となっている。 ではヨーロッパでは左ハンドルしか運転できないのか、というと、そういうわけでもない。 EU諸国では2014年、欧州司法裁判所によって右ハンドル車を自由に購入し登録することができるよう正式に許可されている。 しかし、ドイツ最大手の中古車サイトで見てみると、総台数約100万台のうち、右ハンドル車はわずか300台ほどしかない。 ちなみに日本の大手中古車サイトと比較してみると、日本では総台数約55万台のうち、1万台が左ハンドルとなっている。 その差は歴然である。 ■2.マニュアル車が選ばれているドイツ ドイツでは日本と違い、いまだになお多くのMT車が走っている。 それはトラックやバスに限らず一般の乗用車でも同じだ。 ドイツにおける中古車全体のMT車の割合は驚異の44%、ほぼ2台に1台はMT車と言っても過言ではない。 ドイツ人はクルマをスポーティに走らせたいと考える人が多く、AT車では物足りないため、新車・中古車問わずMT車が選ばれている。 しかし、日本ではどうだろうか。 ほとんどの乗用車がAT車となっており、MT車といえば軽トラやバンなどの商用車、または一部のスポーツカーなど限りなく少ないのではないだろうか。 仮に右ハンドルがドイツで受け入れられたとしても、そもそもマニュアルの設定がない日本車が選ばれるとは思えない。 ちなみに、ドイツで販売されている日本車には多くのモデルで新車販売時にMT車とAT車を選択できるようになっている。 個人の主観ではあるが、ドイツにある少し年式が古い日本車はほとんどがMT車のイメージだ。 ■3.右ハンドル車は販売店泣かせ 例えば、マニュアルトランスミッションの日本車が多くあったとしよう。 さらにコストパフォーマンスにも優れた日本車は間違いなくドイツでも人気のクルマとなるだろう。 しかし、仮に右ハンドルのクルマを日本からドイツへ輸入した場合、改造変更をしなくてはならない。 当然、日本とドイツでは車検の検査基準が異なるからだ。 恐らく、ドイツの車検は日本よりも厳しい。 基本的にはすべてオリジナルのパーツでなくなてはならず、タイヤも少しのヒビ割れでNG、ヘッドライトも調整もしくはドイツ基準のものに交換しなくてはならない。 そうこうしていたら、販売するまでに多くの出費が重なり、せっかく日本から安く仕入れたとして蓋を開けてみればドイツにある日本車よりも高くなってしまうなんてことも十分あり得る。 ■右ハンドル車をドイツで買うメリットがないという事実 つまり、日本から仕入れてドイツでクルマを販売するということは現実的ではないということだ。 それゆえ、ドイツにある日本車はほとんどがドイツ国内で新規登録されたもので、日本から輸入したものはほとんどない。 ドイツにおける日本車の販売台数は年々減少しており、当然新車が売れなければ中古車にも回ってこないため、負の連鎖となっている。 そもそも右ハンドル車をドイツで買うメリットがないと考える。 パーキングの出し入れやドライブスルーなどは左側となっているため、実用的にも右ハンドルだと不便だと感じるだろう。 さらに売却もしくは下取りの際に右ハンドルであればかなり安くなってしまうだろう。 上記の理由が、日本の中古車が選ばれない理由ではないだろうか。 [ライター・撮影/高岡ケン]
もともとコレクター気質であることは自分でも自覚している(つもりだ)。 いつだったか覚えていないが、躊躇することなくハードカバーの本を買えるようになったとき、少しは大人の階段を上ったと実感したものだ。 そしてミニカーを買うきっかけになったのは、1台目のナローポルシェを手放したあとに、外車王SOKENおよび旧車王ヒストリアの執筆陣のおひとりである北沢剛司さんにポルシェディーラーに連れて行かれ、まんまと911ターボセットを買う羽目になったせいだ。 しかし、ここ最近は本もミニカーも極力買わないようにしている。 気になる本は買うのだけれど、なかなか読む時間がないのだ。 読書する時間が持てることって、実はとてもぜいたくなのかもしれない、と遅まきながら気づいた。 時間を気にすることなく読書できるようになる頃にはおじいちゃんになっているかもしれない。 そしてミニカー。気づけばポンと買える金額ではなくなってしまった。 いつの間にか、1/43スケールのミニカーが1万円オーバーでも驚かなくなった。 いまや、かつての1/43スケールの価格が1/64に相当するのだ。 いまさら1/64に鞍替えする気にもなれず、ミニカー蒐集は事実上の休止状態だ。 コレクションとは無縁の生活になって早数年が経ち、平穏な日々・・・と思いきや、「MAJIで蒐集する5秒前」状態になっているものがある。 Rollbahn(ロルバーン)のノートだ。 以前からRollbahnの存在は知っていたけれど、どちらかというとMOLESKINE(モレスキン)党だった。 しかし最近になってRollbahnのノートが急激に数を増やしつつある。 クルマ関連のRollbahnのノートが少ないにもかかわらず、だ。 なぜだか分からないが、クルマに関連するRollbahnのノートをあまり見掛けない。 その代わりなぜか惹かれるのが「鉄道関連」だ。 最初に手に入れたのは、てっぱく(鉄道博物館)に行ったときに売店で見つけたEF55(通称ムーミン)のノートだ。 色合いといい、デザインといい、一目ぼれ。迷わず購入した。 鉄とRollbahnは相性がいいのか、魅力的なノートがいくつもある。 何を隠そう、小学生までは「バリバリ」に「バリ」がもうひとつ加わるくらい、筋金入りの鉄ちゃんだった。 私が幼少期の頃、父親は電車通勤だったこともあり、家にはクルマがなかった。 加えて父親は鉄道模型が趣味だったので、HOゲージを買い集めていたのだ。 そして母親の実家の目の前は線路。昼夜問わず列車が走る。 赤ちゃんの頃から眺めていたのだから、そりゃ鉄にならない方が無理なハナシだ。 しかし、中1のときに鉄道からクルマに鞍替えした。そして現在にいたる。 4才になる息子もバリバリの鉄ちゃんだ。 今年に入り、プラレールでしか見たことがなかったホンモノのドクターイエローを、東京駅まで親子で観に行った(すごい人だった)。 息子もクルマ好きでもあるけれど、鉄道との比率は9:1くらい。「一応、クルマ好き」のレベルだ。 子どもにはまだ知らせていないが、クローゼットには幼少期に集めたNゲージが眠っている。 オトナ買いした20系ブルートレインのフル編成(電気機関車込み)も未使用のまましまってある。 よもやこんなお宝が自宅に眠っているとは夢にも思わないだろう。 それはさておきRollbahnだ。 先日、家族で江ノ電に乗ったとき、鎌倉駅の売店でRollbahn×江ノ電コラボのノートを見つけ、即買いしてしまった。 このあいだは東京駅限定のRollbahn……。 他にもどんな種類があるのかと、ついにメルカリやヤフオクの物色を始めてしまった。 子どもたちが好きな絵本のRollbahnノートを見つけて、思わず落札してしまった。 いや、これはまずい。 「MAJIで蒐集する5秒前」だ。 自分でも分かる。おそらく、ここが踏みとどまる最後のチャンスだと。 もしここでタカが外れたら、一気に蒐集癖が爆発するのは目に見えている。 送料込みで1000円前後という手軽さも非常によろしくない。 開封すらしないであろうRollbahnのノートを何十冊も集めてどうすんだ。 これでクルマ関連のRollbahnのノートが増えてきたらもうダメだ。 各自動車メーカーの皆さま、どうかRollbahnとのコラボ企画のノートが出ませんように……といいつつ、めぼしいアイテムがないかチェックしている自分がいる。 「MAJIで散財する5秒前」だ。誰か止めてください。 [ライター・撮影/松村透]
あおり運転を受けたり事故にあったりしたときに役立つドライブレコーダーは、今や必須アイテムといっても過言ではありません。今回は、旧車にも適しているドライブレコーダー「NP1」について紹介します。NP1の特徴や取り付けたときに室内の雰囲気を壊さないか気になっている方は参考にしてみてください。 NP1とは パイオニアのドライブレコーダー「NP1」は、2022年2月に発表・3月から販売が始まりました。音声での操作や案内ができることに加え、Wi-Fi機能や録り逃しのないクラウドドライブレコーダー機能を有している点が大きな魅力です。また、本体がコンパクトで取り付けも簡単なため、DIYで取り付けやすいでしょう。 NP1の機能 パイオニア NP1には、スマート音声ナビ、ドライブレコーダー機能、Wi-Fiなど、数多くの機能が備わっています。ここからは、NP1の機能について紹介します。 スマート音声ナビ スマート音声ナビは、行き先や周辺施設などを本体に話しかけるだけで検索できる機能です。また、ルート情報や検索結果を音声で案内してくれます。そのため、ドライブ中にモニターを注視することが少なくなり、より安全な運転ができるようになります。 ドライブレコーダー 前方用と車内・後方用の2つのカメラにより、万が一のときの映像を録画をする機能です。 録画した映像は、SDカードに保存されるだけでなく、衝撃を検知した時、ユーザーの音声や手動で操作した時にクラウドへ自動保存します。 万が一の時の録り逃しの心配がないのは嬉しい機能といえるでしょう。 また、別売の駐車監視用電源ケーブルを接続すれば、駐車中に衝撃を検知して録画する「駐車異常通知」機能を追加することも可能です。駐車場が屋外にある場合には、駐車異常通知機能を付けておくことをおすすめします。 Wi-Fi 車内向けインターネット接続サービスを契約すれば、車をWi-Fiスポットにすることができます。動画や音楽などのストリーミングをすることが多いのであれば、インターネット接続サービスを契約しておくとよいでしょう。 ドライブコール ドライブコールは、NP1本体のカメラとマイクを利用したリアルタイム情報共有機能です。車外の人のスマートフォンを介して情報を共有しながらコミュニケーションをとることができます。 ドライブトピック 時間・自車位置・地図・センサーデータの情報を組み合わせてドライバーが興味を持つトピックを案内する機能です。「◯◯公園の近くです」や「日没時刻になりました」など、運転が楽しくなる情報を提供してくれます。 NP1が旧車におすすめな理由 パイオニアNP1は、さまざまな機能をコンパクトなボディに凝縮したドライブレコーダーです。ここからは、NP1が旧車オーナーにおすすめな理由を紹介します。 簡単に取り付けられる NP1は、本体をフロントガラスに取り付け、配線を窓枠やピラーのゴムに押し込み、シガーソケットに接続するだけのため、DIY初心者でもミスなく取り付けできるでしょう。また、取り付け方法がわからない場合や不安な場合は、出張による取り付けもできます。 複数機器を取り付ける必要がない NP1は、多機能なドライブレコーダーであるものの、配線や機器は最小限です。そのため、旧車ならではの室内の雰囲気を乱すことがありません。 NP1の使い方 パイオニア NP1は、専用アプリで取り付けから使い始めまでサポートされています。そのため、ドライブレコーダーを購入したものの、何から始めたらよいのか、どのように取り付ければよいのかわからないといった悩みを抱えることもありません。そのため、初めてDIYでドライブレコーダーを取り付けることを検討している方にもNP1はおすすめです。
名車「テスタロッサ」の後継車種として1991年に発表されたフェラーリ 512TR。ボディデザインが似ていることから、テスタロッサのマイナーチェンジモデルと思われることも少なくありません。 しかし、512TRは正真正銘の後継モデルです。エンジンからフレーム、そして似ているといわれる外観デザインに至るまでフラッグシップモデルに相応しく徹底的にこだわって作られました。テスタロッサの弱点を補って余りある進化を遂げた512TRの魅力を紹介します。 名車テスタロッサの後継車として開発された512TR 512TRの前身、テスタロッサは実に8年間に渡って大きな変更がないまま販売されました。その間、エンツォ・フェラーリの死去など社内体制が落ち着かなかったこともありますが、もともとそれだけ完成度が高かったということです。 512TRは、名実ともにフラッグシップモデルに君臨していたテスタロッサを超える必要がありました。まずは、前身テスタロッサの概要と512TRの開発背景を振り返ってみましょう。 新たなフラッグシップモデルとして登場したテスタロッサ 512TRの前身の名車「テスタロッサ」は、1984年の秋にモンディアル・ド・ロトモビルで初披露されました。フェラーリの新たなフラッグシップモデルとして、MRレイアウトに180度V型12気筒エンジンを搭載。フェラーリ製の180度 V12として初めて4バルブヘッドが採用され、最高出力は390psを発揮しました。 「テスタロッサ」は「赤い頭」という意味のイタリア語で、1960年代にフェラーリのレースカーとして活躍したシリーズでも同じ名称が使われています。ヘッドカバーが赤く塗られていたことから名付けられました。 1992年に512TRにバトンを渡すまでの8年間で、合計7,177台が製造されました。スーパーカーという特殊なモデルを考えると、大成功といえる生産台数です。 テスタロッサと同じ「赤い頭」を持つ512TR フェラーリ社内が落ち着いてきた、1988年に512TRの開発はスタートします。そして、開発から3年後の1991年秋、ついにテスタロッサの後継「512TR」が発表されました。 テスタロッサの後継であることを示す「TR」の文字が冠された512TR。先代同様の赤色のヘッドカバーを持つ、5L180度V型12気筒エンジンを搭載しています。ちなみにモデル名の「512」は、「5L」「12気筒」を示す数字です。 最高出力428psを誇るエンジンを新設計のシャーシに搭載し、名門フェラーリのフラッグシップモデルらしい進化を遂げました。課題だった重心の高さとボディ剛性を改善するなど、大幅な性能アップを果たしていて、史上最高の「テスタロッサ」と評価されることもあります。 テスタロッサのデザイン的要素を踏襲 512TRのエクステリアデザインは、基本的にテスタロッサを踏襲しています。外観上の特徴であるリトラクタブルヘッドライトはもちろん、ボディサイドのフィンなど多くの点が共通していました。 一方で、フロントバンパーを一体型にしグリルも変更、エンジンフードの形状もシンプルなものに見直すなど、8年の時代変化を取り入れたデザインも随所に見られます。エンジンやシャーシの進化だけではなく、大幅な変更はなかったものの実はエクステリアも正統進化しているのです。 先代の弱点を解消してさらなる進化を遂げた512TR 512TRは、先代テスタロッサの抱えていた課題を徹底的に解消します。しかも、パワーアップをしにくいNAエンジンながら、約10%のパワーアップにも成功しました。 512TRの進化について、一つ一つ紐解いていきましょう。 テスタロッサの課題を徹底解決 先代テスタロッサの課題は、居住性の確保に伴ってエンジン搭載位置が後方よりになったことにより、前後重量配分と重心の高さが失われた点です。また、ハイパワーエンジンを支える車体のボディ剛性の弱さも問題でした。 512TRでは、テスタロッサの弱点を徹底的に解消しました。まず重心の高さの問題は、オイル循環方式をドライサンプに変更、ブラケットの改良などによってエンジンアッセンブリの搭載位置を30mmほど下げることに成功します。 課題のボディ剛性は、各所に補強を施して向上させます。フレームそのものはテスタロッサを踏襲していましたが、ねじ止めだった床を溶接に変更、荷室やエンジンルームとの隔壁にも鉄板を張り込むといった改良でボディ剛性を高めました。 同排気量のまま大幅にパワーアップしたエンジン 512TRに搭載されたのは、先代と同じ5LV型12気筒エンジンです。しかし、最高出力は先代の390psに対して428psを発揮、38psものパワーアップに成功しました。 新形状の吸入ポートの採用、バルブ径の拡大による吸排気効率の向上。さらに圧縮比10.0を達成した新設計ピストンやカムのプロフィール変更といった、細かい改良の積み上げで大幅なパワーアップを達成しました。 テスタロッサの課題だった重量バランスと剛性の改善とあわせて、当時のフェラーリ最強のマシンに仕上がっています。 世界で2,200台あまりの希少車種 512TRはテスタロッサと比べて販売期間が短かったこともあり、世界でわずか2,200台あまりしか生産されなかった希少車種です。大手中古車サイトで検索したところ、わずか1台しかなく、しかも価格は公開されていませんでした。 希少車でも精力的に買い取る旧車王では、1993年式の512TRを1,600万円で買い取りました。512TRの売却を検討している方は是非、旧車王へご相談ください。 ※価格や経過年数は2023年4月記事執筆時