旧車の売買と鑑定市場

ミニクーパーの正しい車名とは? 誕生の歴史を徹底的に振り返る
旧車の売買と鑑定市場 2023.11.24

ミニクーパーの正しい車名とは? 誕生の歴史を徹底的に振り返る

かわいらしいスタイリングと小気味の良い走りが魅力の、ミニ クーパー。1950年代終わりにイギリスで生まれたコンパクトカーは、半世紀以上経った現在でも多くの人に愛されています。 しかし、単にデザイン性だけを追求して生まれたわけではなく、ミニが開発された背景には大きな社会問題がありました。ミニの開発背景と、人気の「ミニクーパー」について呼称の由来も含めて詳しく紹介します。 41年間も製造されたイギリス生まれの名車ミニ ミニは、1959年に登場したBMC(ブリティッシュモーターカンパニー)の4人乗り小型車です。850ccエンジン搭載の小型車というスペックだけをみると、それほど特徴的とはいえません。しかし、当時のイギリスの経済状況を考えると、救世主ともいえる存在でした。 2000年の販売終了まで41年間もフルモデルチェンジをしないまま製造され続けた、ミニの開発背景と目的達成のための開発陣のこだわりを紹介します。 開発コンセプトが車名になった ミニの開発背景を知るために、まずは当時のイギリスを取り巻く経済状況を紐解いていきましょう。ミニが登場した1950年代後半は、スエズ動乱によって石油価格が高騰していました。イギリスの大衆は、排気量1,000cc前後の普通車の維持が困難になり、排気量200〜400ccほどのバブルカーと呼ばれる車が流行する事態に陥ります。 そこで、BMCの会長レナード・ロードは、「経済的な4人乗り小型車」の開発を指示しました。そこで、BMCの前身モーリス社時代に小型車の開発で成功した、イギリス人エンジニアのアレック・イシゴニスに白羽の矢を立てます。 イシゴニスは、エンジン下にギアボックスを組み込む2階建て構造「イシゴニス方式」を考案するなど斬新なアイディアを盛り込んで開発を進めました。そして、1959年にロードの要望を満たす、850ccの4人乗り小型車「ミニ」の誕生に至ります。 「ミニ」という車名の正確な由来は不明ですが、車輌の開発コンセプトと大衆の親しみやすさを考えるとぴったりの名前です。 BMC開発陣は高い技術力を発揮 4人乗りを実現しつつ経済的という条件を満たすには、小型化するしかありませんでした。そこで、BMC開発陣は、フロント横置きエンジンのFFレイアウトでキャビンの容積の確保と小型化を両立させます。小型車でFFというのは現在では当たり前の技術ですが、当時は4気筒エンジンを搭載する乗用車ではほとんど例がなく、実質世界初ともいえる挑戦でした。 結果的に、前後オーバーハングをギリギリまで切り詰めることに成功。わずか3mという全長ながら、4名乗車という要件を満たす小型車を誕生させました。 ミニの地位を不動のものにしたクーパー ミニは初代のMKⅠから販売終了まで、大枠のデザインを変えないまま製造され続けました。時代の流れとともに排気量の向上や各部の改良はありましたが、フルモデルチェンジをしないまま支持され続けたのはMKⅠの成功があったからこそです。 そして、MKⅠの人気を不動のものにしたのが、「クーパー」の存在でした。レースで結果を残して、ミニの実力の高さを証明したクーパーについて詳しく解説します。 車名と勘違いさせるほどミニを定着させた「クーパー」 「ミニクーパー」と呼ばれることの多いミニですが、「クーパー」は車名ではなく実はグレード名です。クーパーカーカンパニーというレーシングカーを手掛ける企業が、サルーンカーレースでの勝利を目指してミニ MKⅠをチューニングベースとして選んだことに由来します。 クーパーカンパニーの製作したミニは、1962年にレーシングカーのベースモデルとして「ミニ クーパー」の名称で販売をスタート。排気量を848ccから997ccに向上、さらにブレーキの強化といったチューニングを施されていました。 クーパーSでラリー界を席巻 ミニ クーパー発売の翌年には排気量を1,071ccまでアップさせた「クーパーS」を発売。さらに、1,275ccまで排気量を上げた高性能モデル「1275クーパーS」に発展させます。 ミニの武器は、車重の軽さに由来する優秀なパワーウェイトレシオときびきびとしたハンドリングでした。排気量を向上させても、絶対的なエンジン出力はライバル車に及びませんでしたが、モンテカルロラリーで1964年、1965年、1967年の3度もの総合優勝を果たしミニ クーパーの名前を世界に知らしめます。 たとえば、1967年にラウノ・アルトーネンがミニ・クーパー Sで優勝した際は、2位ランチア・フルビア HF、3位ポルシェ 911 Sを抑えて勝利しました。ミニよりも高出力を誇るマシンを倒しての優勝は、ミニの車としての高い性能と信頼性を証明。その後の40年以上にわたる世界的な人気につながったといえるでしょう。 せっかく乗るならオリジナルのミニ クーパー ミニは、2001年にBMWから新モデルも発売されています。しかし、MKⅠの系譜を継ぐ、オリジナルモデルの魅力は衰えていません。特に走行性能の高いクーパーSは、ミニ愛好家の支持を今も集めています。 一方で、最終型のMKⅩでも販売終了から20年以上経過し、MKⅠに至っては発売から60年以上が経っています。いかにラリーで耐久性を示したミニといえど、経年劣化による性能の低下は否めません。また、壊れやすいといわれるATやオイル漏れといったミニ特有の持病もあるので、取扱いには注意が必要です。 ミニを購入や売却する際は、古いクルマへの知識と知見が豊富な専門業者に相談しましょう。 ※経過年数は2023年11月執筆当時

第3世代ランエボの違い!熟成と進化を遂げた3つのモデルを比較
旧車の売買と鑑定市場 2023.11.21

第3世代ランエボの違い!熟成と進化を遂げた3つのモデルを比較

三菱 ランサーのスポーツモデル・ランサーエボリューションは、“ランエボ”の愛称でファンから絶大な支持を集めました。1992年の初代登場から2016年の最終型まで実に24年間に渡って続いたランエボの歴史の中で、最強との呼び声が高いのが第3世代である2000年代に登場した3つのモデルです。 熟成と進化の結果生み出され、現在でも高い人気を誇るランエボVII・VIII・IXの3モデルの違いを詳しくお伝えします。 2000年代に登場した第3世代ランエボ 第3世代ランエボはベースであるランサーのモデルチェンジに伴って、2001年に登場しました。 新開発のボディや各種装備など、大幅なポテンシャルアップを果たした第3世代ランエボについて詳しく紹介します。 ベースとなったのはランサーセディア 第3世代ランエボのベース車両は、6代目ランサーとして2000年に発売された“ランサーセディア”です。先代ランサーから大型化された新開発のボディには、スポット溶接の追加や取付部の補強に加え、専用レインフォースメントまで装備され、剛性面で圧倒的な進化を遂げます。 また、HIDヘッドライトやアクティブ・センター・ディファレンシャル(ACD)という先進装備の採用も積極的に行われました。特にACDは、各種センサーから読み取った「車両の旋回状況」に合わせて前後輪の差動制御を電子的に実施するという、運動性能向上につながる画期的な装備です。 4G63エンジン搭載最後のモデル 第3世代ランエボは、三菱の名機の一つである4G63型エンジンを搭載する最後のシリーズになりました。 2.0L直列4気筒ターボの4G63型エンジンはすでに完成の域に達しつつありましたが、第3世代ランエボでさらなる熟成を重ねます。最高出力こそ先代と同様の280psだったものの、モデルを追うごとにトルクの向上が図られました。最大トルクは、ランエボVIIで先代から1.0kg・m増の39.0kg・m、VIIIで40.0kg・m、最終モデルのIXでは41.5kg・mにも達します。 エンジンのもつポテンシャルが限界まで高められていることは、第3世代ランエボが最強と呼ばれる理由の一つです。 ランエボ史上“初”のバリエーションが加えられた 幅広いユーザー層を取り込むため、第3世代ランエボには史上初のバリエーションが2つラインナップに追加されました。 一つは、ランエボVIIに追加された初のAT採用モデルです。INVECS-IIと呼ばれるスポーツモード搭載の5速ATが搭載されました。エンジンの出力こそ272psに抑えられていたものの、最大トルクの発生をMTモデルよりも500rpm低い3,000rpmに設定。低中回転域のトルクを重視した扱いやすい特性に仕上げられていました。 もう一つが、ランエボIX発売後に投入された初のワゴン仕様車です。ランエボIXをベースに、ランサーワゴンの設計を流用して開発されました。エンジンを始め多くの仕様はランエボIXを踏襲しており、ステーションワゴンながら高い性能を発揮。ワゴン化によって低下した剛性もスポット溶接の追加で補っており、280psを発生する4G63型エンジンのパワーを十分にいかせるモデルでした。 ランエボVII・VIII・IXの違い 第3世代ランエボは、すべて同型のランサーセディア(2003年以降の名称は「ランサー」)をベース車両として開発されています。また、4G63型エンジンを採用している点も共通です。 しかし、それぞれのモデルを改めて比較してみると、実はいくつかの違いがあります。ここからは第3世代ランエボのモデルごとの違いについてチェックしていきましょう。 2度の大きな方向転換をしたグリル形状 第3世代ランエボの外観上の違いでもっとも特徴的なポイントはグリル形状です。ランエボVIIのグリルは、比較的スタンダードな長方形に近い形状を採用していました。しかし、ランエボVIIIでは大きなデザイン変更が施されます。 三菱が新しく迎えたデザイナー、オリビエ・ブーレイが三菱車共通のアイデンティティとして提唱した、通称“ブーレイ顔”と呼ばれる富士山のような意匠を中央に配置したデザインに変更。しかし、ブーレイ顔への変更は、冷却性能の低下や空気抵抗の増大を招くなど発売当時大きな不評を買いました。 ランエボIXでは、不評だった“ブーレイ顔”を廃止。再びコンサバティブなグリルデザインに変更されます。ただし、下部に丸みをもたせるなど現代的でシャープな印象のグリルになりました。 性能はモデルごとに着実に進化 ランエボVIIからVIIIへの変更で大きく変わったポイントは、不評だったグリルだけではありません。トランスミッションがシリーズ史上初めて6速化され、向上したトルクを最大限いかせるようになりました。 ランエボIXでは、性能面でさらなる進化を遂げました。型式こそ4G63型と、同型エンジンですが、ランエボとしては初めて、三菱の連続可変バルブタイミング機構である“MIVEC”を搭載したエンジンを採用します。さらに、ターボについても性能向上が図られました。コンプレッサーハウジングの見直しやコンプレッサーホイールの素材をマグネシウム合金に変更。最大トルクをランエボVIIIから1.5kg・mも向上させ41.5kg・mとしたうえ、発生回転数も500rpm低い3,000rpmまで下げました。 高騰する第3世代ランエボ クルマとしての基本性能が高められ正統進化を遂げた第3世代ランエボは、三菱の名機4G63型エンジンが搭載された最後のモデルということもあり、現在でも高い人気を集めています。 大手中古車サイトで確認したところ、状態によって価格にばらつきはあるものの、全体的に高騰している様子でした。高値の車両でみると、2001年式のランエボVIIで498万円、2003年式のVIIIだと958万円、2006年式のIXも950万円もの価格がつけられていました。 また、旧車王でもランエボIX MRを350万円で買い取った実績があるほか、買取価格の上限は、ランエボVIIが250万円、VIIIが380万円、IXでは500万円にものぼります。 最強のランエボを手に入れたい方は、ぜひ早めに探してみてください。手元にあるランエボを手放したい方は、価格が高騰している今がチャンスです。 ※価格は2023年2月執筆時  

カーエアコンは春先にしっかりとチェックして快適な夏を迎えよう
旧車の売買と鑑定市場 2023.11.21

カーエアコンは春先にしっかりとチェックして快適な夏を迎えよう

夏を迎えて、いざエアコンを使おうと思ったら涼しい風がまったくでてこない……という経験をされた方も多いのではないでしょうか。真夏にクルマでエアコンが使えないと、修理工場まで持ち込むのも大変です。カーエアコンは、冬が終わった春先に一度チェックしておきましょう。 今回は、エアコントラブルの主な原因の一つである“ガス漏れ”を中心に原因や対処方法を詳しく解説します。また、旧車で起こりがちな故障原因も紹介するので、エアコンの不調を感じたらぜひ参考にしてください。 カーエアコンは早期点検が重要 カーエアコンの故障は、できるだけ早く原因を突き止めて修理をすることが重要で、冬場を超えた春先での点検をおすすめします。 ここからは、寒い時期を過ぎた後での点検が良いとされる理由とガス漏れによる影響について紹介します。 カーエアコンを春先に点検したほうがいい理由 カーエアコンを点検する時期として春先をおすすめする理由は、単純に故障に気がつくのが春以降になりやすいためです。冬場の車内暖房は、エンジンで温められた冷却水の熱を利用します。エアコンのスイッチを入れなくても十分にクルマの中が暖かくなるのです。そのため、エアコンが故障してもなかなか気がつきません。 そしてもう1つの理由が、長期間使用しない点と寒さによる悪影響です。動かさないことによってコンプレッサーが固着したり、温度変化によってパッキン類の劣化してしまう事例も少なくありません。 カーエアコンが効かなくなる主な原因はガス漏れ カーエアコンが効かなくなる主な原因は、漏れによるガス(冷媒)不足です。エアコンは、圧縮したガスが気化する際に空気中の熱を奪うことで冷却します。しかし、ガスが不足すると気化する量が減少し、十分に圧縮できません。 ガス漏れしやすい箇所は、コンプレッサー、コンデンサー、配管の継ぎ目です。コンプレッサーは稼働時に大きな力がかかるため、軸受や本体の歪みによってガスが漏れやすくなります。コンデンサーは、熱を持ったエアコンガスを冷却するラジエーターのような形状の部品です。フロントバンパーの裏側にあるため、走行中に小石などがぶつかると破損してしまいます。 ガス漏れはコンプレッサーのダメージにつながることもある カーエアコンのガス漏れは、コンプレッサー本体のダメージにつながる場合もあるので注意しましょう。コンプレッサーが故障してしまうと、部品を丸ごと交換しなければならない場合も多く、修理費用が高額になってしまいます。 ガス漏れがコンプレッサーの破損につながる理由は、ガスと同時にオイルも漏れてしまうためです。カーエアコンの配管内は、コンプレッサーやシール剤やパッキンを保護するオイルもガスと一緒に循環しています。高負荷のかかるコンプレッサーにとって、潤滑と冷却を行うオイルは欠かせません。オイルが不足すると、最悪の場合コンプレッサーが焼き付いて使用できなくなってしまいます。 ただし、コンプレッサーには保護機能も備わっています。ガスを補充しても圧力が上がらないほどの大きな破損であれば、保護機能によってコンプレッサー自体が動作しません。 注意が必要なのは、軽微な漏れの場合です。ガスを補充すればエアコンの効きは改善されるため、漏れの修理はおこなわずガスだけを繰り返し補充しがちです。しかし、ガス漏れの箇所からオイルも漏れ続けているため、オイル不足になる恐れがあります。 旧車のエアコンで起こりがちな故障原因 カーエアコンの故障原因について紹介しました。乗っているクルマが旧車の場合は劣化の進みがよりはやいでしょう。ここからは旧車のエアコンが故障した際に、確認したほうがいいポイントを紹介します。 電磁クラッチの不具合 旧車のエアコンが故障する原因の一つが、電磁クラッチの不具合です。カーエアコンは、スイッチが入るとエンジンで回転するプーリーとコンプレッサーの回転軸が磁力で圧着し、力が伝わる仕組みになっています。電磁クラッチが正しく動作しないと、コンプレッサーで冷媒を圧縮できません。 長年使用し続けると、摩耗によって電磁クラッチとプーリーのすき間が広くなってしまい、磁力に引き寄せられなくなってしまいます。また、万が一圧着面にサビが発生すると十分な圧着力を維持できないでしょう。 電磁クラッチに不具合が起こった場合は、基本的にはコンプレッサーを交換する必要があります。ただし、クリアランスの調整やサビを落とすことでそのまま使える場合もあるので、修理工場に相談してみましょう。  エバポレーター内の漏れ 旧車でエアコンが故障した際に見落とされがちなのが、エバポレーター内のガス漏れです。エバポレーターは車内側にある熱交換器のため、小石や砂利などといった外部の影響による漏れはあまり発生しません。 しかし、長年使用した旧車では、配管の継ぎ目に使用されるゴムパッキンの劣化が進んでいます。また、可能性はあまり高くありませんが、クルマの保管状態によっては金属が腐食して、熱交換器本体が破損していることもあるので慎重に確認しましょう。 修理工場で適切な検査と修理をおこなう カーエアコンの主な故障原因である“ガス漏れ”は、目視ではなかなかわかりません。また、エアコンの効きが悪いからといって、安易にエアコンガスの補充だけを行ってもオイル不足につながる恐れがあり危険です。 ガス漏れの修理方法として、最近注目されているのが“漏れどめ”です。ガスが漏れている場合は基本的に部品交換しなければならず、修理費用が高くなってしまいます。しかし、漏れどめを使用すれば、エアコンガスの補充を含めても2〜3万円程度で修理できます。大きな破損には対応できないかもしれませんが、エアコン修理の選択肢の一つとして検討してみてください。 エアコンの不調を感じたら専門の工場で検査をおこない、必要に応じて修理をしてもらいましょう。

伝説のスポーツカーがEVとなって復活!トミーカイラZZ EVの魅力とは
旧車の売買と鑑定市場 2023.11.21

伝説のスポーツカーがEVとなって復活!トミーカイラZZ EVの魅力とは

伝説の2シーターオープンスポーツカーであるトミーカイラZZを、ピュアEVとして復活させたトミーカイラZZ EV。99台しか生産されず、まさに幻のスポーツカーと言える存在です。旧車王では2022年11月に350万円という高価格で買取っています。今回は、そんな超希少な国産ピュアEVオープンスポーツカーのトミーカイラZZ EVの登場した経緯と特徴を紹介します。 トミーカイラZZ EVとは トミーカイラZZ EVはエンジンを持たないピュアEVで、2015年10月から99台限定で販売されました。ここでは前身となったガソリンエンジンのトミーカイラZZを振り返りながら、誕生の経緯を紹介します。 前身となったトミーカイラZZ 前身となったトミーカイラZZは、京都の小さな自動車メーカー「トミタ夢工房」から1997年に発売されました。創業者であり開発者の富田義一さんと解良喜久雄さんは「二人の爺さん(爺爺)(ZZ)が開発したからZZと名付けた」と語っており、2人の夢と遊び心が詰まったスポーツカーであることが分かります。 シャーシにはアルミモノコック、ボディはFRPで作られており、エンジンは日産製SR20DEが搭載されています。エンジン出力は185psと目を見張るほどの数値ではありませんが、車重は690~740kgと超軽量なため、まさにレーシングカーと呼ぶにふさわしい車でした。 トミーカイラZZはイギリスで生産されており、輸入車の衝突安全基準が改正された関係で1999年に生産終了。その生産台数は、206台(海外を含めると220台)にとどまっています。 トミーカイラのブランドを受け継ぐGLM そんな幻のスポーツカー、トミーカイラZZをEVとして復活させたのは、京都大学発の次世代車開発ベンチャーとしてスタートしたGLM株式会社です。 新型車を検討する際、トミーカイラの創始者である富田義一氏と出会い、ZZ EVの開発が開始されることとなります。 新型車の開発初期、当時GLMの代表だった小間裕康氏は、トミーカイラZZが同じ京都で開発・発売された車だということを知ります。 「とにかく、とんがったクルマを世に送り出したかった」という小間氏は「トミーカイラ創業者の冨田義一氏にZZのEVを作りたい」と直訴。富田義一氏は快く依頼を受け入れ、ピュアEVスポーツカーの開発が開始されました。 実際の開発に際しては、元祖トミーカイラZZの販売当時とは安全基準が変わっていたため、モノコックをイチカから作り直し、フロント周りの意匠が大きく変更されています。 EVらしさをダイレクトに感じられるソリッドなスポーツカー トミーカイラZZ EVはスパルタンで伝統的なスポーツカーらしさと、EVらしさ兼ね備えたスポーツカーです。ここでは、そんなトミーカイラZZ EVの特徴と魅力を詳しく紹介します。 航続距離はわずか120km!?実用性皆無のレーシングモデル トミーカイラZZ EVに乗り込むと、見慣れたナビはおろかオーディオやエアコンスイッチすら見当たりません。リクライニング機能のないバケットシートは最大限まで低く設定され、ヒップポイント280mmです。 そこはまさにレーシングカーの世界そのもので、スタートはEVらしく無音ですが、その未来感とは裏腹にパワステやブレーキブースターは装備されていません。ブレーキは初期制動が弱いためガツンと踏み込まなければならず、慣れるまでは注意が必要です。 ルーフもサイドウインドウも装備されておらず、ドアは内側からしか開けられません。航続距離も120kmと短く、長距離移動はおろか近距離のドライブでも心もとないレベルです。まさに実用性は皆無ですが、この車の魅力は、その不便さをも超えて余りあまる走りの楽しさにあります。 超軽量ボディにハイパワーモーター 実用性を犠牲にしてまで手に入れたのは、スポーツカーとして他に類を見ないモーター+軽量ボディというパッケージングです。 トミーカイラZZ EVの車両重量は850kgしかなく、組み合わされるモーターの最高出力は305ps、最大トルクは42.3㎏・m。軽自動車よりも軽い車体に、高性能な2Lターボを上回る出力を備えていると考えれば、トミーカイラZZ EVがいかに俊足かは容易に想像できるでしょう。スタートから時速100kmに到達するまでの時間は、わずか3.9秒です。 もちろん、トラクションコントロールやABSは装備されておらず、そのパフォーマンスを引き出せるかどうかは全てドライバーにかかっています。「レーシングカーを公道で操る」これこそ、トミーカイラZZ EVの持つ魅力です。 トミーカイラZZ EVの中古車市場 トミーカイラZZ EVの販売台数は、先祖であるトミーカイラZZを下回る99台で、中古車としては極めて希少な車種と言えます。大大手中古車販売サイトを確認したところ、原稿執筆時の2022年12月現在、わずか1台のみですが、690万円で販売されていました。 実用性がほとんどなく趣味性が極めて高いため、誰しもが飛びつく車種ではないのかもしれません。 まとめ テスラやポルシェなど、今ではEV+スポーツカーの組み合わせはそれほど珍しい存在ではありません。しかし、トミーカイラZZ EVが発売された2015年は、まだまだ一般的ではありませんでした。 そんな時代に発売されたトミーカイラZZ EVは、先祖であるトミーカイラZZに込められた「夢」と、現代の最先端技術である「EV」を組み合わせた日本のモノづくり精神を象徴する唯一無二の存在です。

今狙い目のタイプRはこれ!EP3型2代目シビックタイプR
旧車の売買と鑑定市場 2023.11.21

今狙い目のタイプRはこれ!EP3型2代目シビックタイプR

「シビックタイプRといえば高回転型NAエンジン!」とイメージする方も多いのではないでしょうか。EK9型から始まったNAエンジンのシビックタイプRは、その官能的なエンジンフィールで令和になったいまもクルマ好きを魅了し続けています。しかし一番人気の初代EK9は、500万円近いプライスがついており、簡単に手が出せるクルマではありません。 そんな中「どうしてもNAエンジンのシビックタイプRが欲しい!」という方におすすめなのが、EP3型2代目シビックタイプRです。そこで今回はEP3型2代目シビックタイプRが狙い目の理由と、その魅力を紹介します。 イギリス帰りの異端児!EP3型2代目シビックタイプRとは 2001年12月に発売されたEP3型シビックタイプRは、欧州向けシビックをベースに開発された高性能3ドアハッチバックです。まずはその概要を紹介します。 ベースは欧州仕様の3ドア仕様 EP3型シビックタイプRの発売当時、日本では5ドアのシビック(EU型)しか販売されていませんでした。代わりにベースとして選ばれたのが、欧州仕様の3ドア仕様のシビックです。 欧州仕様のシビックをベースに装備がアップデートされ、タイプRとして初めての逆輸入車となりました。そのデザインは「Dangan(弾丸)」といわれるスポーティなもので、タイプR専用エアロフォルムバンパーや大型テールゲートスポイラーを装備しています。 ハッチバックで最強のNAエンジン エンジンは同時期のDC5型インテグラタイプRと同様に、2リッターのK20Aが搭載されています。専用にチューニングを施されたK20Aは、最高出力215PS/8000rpmを発生。6速MTとの相性もよく、そのままサーキットへ持ち込めるマシンです。 エンジンスペックは同型のK20Aを積むDC5型インテグラタイプRと比べ、5PS低くなっていますが、パワーステアリングが電動化されたことでパワーロスが少なくなっているため、体感的にほとんどその差は感じません。 サーキットからワインディングまで楽しめる 同時期に発売されたDC5型インテグラタイプRは、サーキットでの走りを重視すべく、足回りがガチガチに固められていました。対して、EP3型シビックタイプRはサーキットだけでなくワインディングも気持ちよく走れるように味付けされています。 また前後オーバーハングを切り詰めたデザインは回頭性もよく、ジムカーナなどの速度域の低い場面でも強さを発揮します。 タイプR伝統の装備は健在 控えめなデザインが特徴のEP3型シビックタイプRですが、内装はタイプR伝統の赤ベースで、レカロ製の真っ赤なバケットシートやMOMO製ステアリングを装備しています。 また、スポーツタイプとしては珍しいインパネから生えるシフトノブもEP3型シビックタイプRの特徴です。ステアリングから近い位置にシフトノブを配置することで、クイックなシフト操作が可能となっています。 発売当初は賛否両論あったインパネシフトも、スポーツ走行時も操作がしやすく、ユーザーからも好評でした。 EP3型2代目シビックタイプRの日本導入は予定されていなかった 開発当初EP3型シビックタイプRは、日本へ導入される予定はありませんでした。しかし、逆輸入という形でタイプRの発売が決定したのはなぜなのでしょうか。ここでは当時の背景を振り返ります。 日本はミニバン全盛の時代に欧州専用モデルとしてタイプRの開発がスタート 2000年代当時の日本は、ミニバン全盛の時代です。日本版シビックはスポーティさを前面に出さず、前後ウォークスルーができるスペース効率の良いファミリーカーとして販売されました。一方、イギリスをはじめとする欧州では、実用性に優れたスポーティなハッチバックの人気は根強く、市場の3割を占めるほどでした。 そんな中、ヨーロッパでシビックの存在感を示すため、最上級グレードとしてタイプRの開発がスタート。他のタイプRと同様に、日常でもサーキットでも走れるスポーツモデルを目指し開発が進められます。 また、ヨーロッパは日本よりも速度域が高く、快適で疲れないクルマが必要だったこともあり、結果としてライントレース性が高く、高速でも疲れない新しいシビックタイプRが完成しました。 トップの一言で日本向けシビックタイプRの開発が決定 日本向けのシビックタイプRが開発されるきっかけを作ったのは、7代目EU型シビックの新型試乗会です。会場には、展示車として欧州向けの3ドアモデルがあり、評論家から非常に高い関心が寄せられました。 その光景を見た当時の社長が懇親会で発した一言により、急遽日本仕様のシビックタイプRが開発されることになったのです。 日本ではタイプRといえばサーキットのイメージが強く、荒れた公道を想定した欧州向けとは足回りの味付けを変える必要がありました。日本向けシビックタイプRは、欧州仕様の高速巡航性能をそのままに、ステアリングの応答性能を向上させました。加えて、サーキットやワインディングを気持ちよく走れる仕様に変更されています。 EP3型2代目シビックタイプRの中古車相場 大手中古車情報サイトを見ると、2022年12月の原稿執筆時点で、修復歴なしのEP3型2代目シビックタイプRの中古車相場は105万円から248万円です。 EK9型が180万円から498万円、FD2型は188万円478万円で、2代目シビックタイプRが手の届きやすい価格であることがはっきりとわかります。しかし、現存する台数が少なくなりつつある現状を考えれば、今後は値上がりが予想されるでしょう。 まとめ 2022年9月、新型シビックタイプRが発売されました。その人気はすさまじく、400台というひと月の生産台数に対して、その4年分程度の注文が入っているといいます。 最高出力330㎰を発生する新型シビックタイプRのターボエンジンは魅力的かもしれません。しかし、高回転NAのVTECエンジンがホンダの一時代を築いたことは、誰もが認める事実です。 EP3型シビックタイプRは高回転NAエンジンが楽しめ、誰でも購入できる唯一のタイプRとも言えます。ホンダならではの官能的なVTECエンジンを搭載するEP3型シビックタイプRを購入検討しているなら、今がチャンスなのかもしれません。

旧車を象徴するマストアイテム!国産車におけるフェンダーミラーの歴史とメリット・デメリット
旧車の売買と鑑定市場 2023.11.17

旧車を象徴するマストアイテム!国産車におけるフェンダーミラーの歴史とメリット・デメリット

セダンやクーペなどと相性が良く、どこかノスタルジックな雰囲気を醸し出すフェンダーミラーは旧車ならではの特徴です。今回は旧車を語る上で欠かせないフェンダーミラーの歴史と、そのメリット・デメリットについて紹介します。 日本におけるフェンダーミラーの歴史 今ではほとんどのクルマがドアミラーを採用しており、もはや当たり前の仕様となりつつあります。しかし、かつて日本にはフェンダーミラー装着車しかなく、法律によってドアミラーは禁止されていました。 ここからは、フェンダーミラーが日本で義務化された歴史や、今再び注目されるようになった背景を紹介します。 フェンダーミラーがいつから登場した? フェンダーミラーが登場したのは、1950年代のイギリスです。それまでフロントガラス(風防)に取り付けられていたクルマはありましたが、屋根やドアが当たり前の装備になったことで車内ではなく車外に取り付けられるようになりました。 ただ、1940年代~50年代の日本では、後写鏡の装着が義務付けられていたものの数や位置についての規定はなく、トヨタ初代クラウン(1955年登場)やスバル360(1958年登場)など、フェンダーミラーもドアミラーも付いていない車種が多く販売されていました。 その後1962年には、すべてのクルマに左右のサイドミラーが義務付けられるようになり、日本では左右のフェンダーにサイドミラーを備えた光景が当たり前になったのです。 日本ではドアミラーが禁止されていた 欧米では1950年代からドアミラーを搭載した車種が登場していましたが、日本では1983年まで認められていませんでした。そのため、海外の自動車メーカーは日本向けにフェンダーミラーを新規に開発しなければならず、非関税障壁だと多くの批判を受けました。 安全性という観点で日本では許可できない状態にあったものの、デザイン性に優れたドアミラーが世界的に主流になっていきます。 結果的に外部からの圧力によってドアミラーは解禁され、1983年に発売された日産パルサーエクサがドアミラーを初採用。古臭いイメージを持たれていたフェンダーミラーは急速に人気を失い、一気にドアミラーが普及しました。 フェンダーミラーは日本の旧車を象徴するアイテム 現在では古臭いイメージで敬遠されがちなフェンダーミラーですが、海外の日本車好きや旧車好きにとって憧れの存在です。 ハコスカの愛称で知られる日産 スカイライン 2ドア ハードトップ 2000 GT-R(KPGC10型)や初代フェアレディZ(S30型)もフェンダーミラーを採用しています。(北米仕様のフェアレディZはドアミラーを採用)当時はフェンダーミラーであることが当たり前だったため、現代のクルマのような“デザイン的に似合わない”ということはありません。 旧車を彷彿とさせるデザインを復刻したような新型車も登場していますが、当然ながらドアミラーが採用されています。フェンダーミラーは、自動車史に残る名車を象徴するアイテムなのです。 フェンダーミラーのメリットとデメリット 法律で厳しく規制してまで、なぜ日本車が長らくフェンダーミラーを採用していたのか?ここではフェンダーミラーのメリット・デメリットをご紹介します。 フェンダーミラーのメリット フェンダーミラーの一番のメリットは、視線の移動が少ないことです。運転席よりも前方にミラーがあるため、少ない視線移動でミラーを見ることができることに加え、ドアミラーよりも広い後方視界を確保することができます。 さらに、雨天時もフェンダーミラーが力を発揮するシチュエーションです。前述したとおり、フェンダーミラーは運転席よりも前方、フロントガラスから見える範囲に設置されています。雨が降った際にワイパーがフロントガラスの雨粒をふき取ってくれるので、しっかりとミラーを視認できますドアミラーだとサイドウィンドウが雨粒で覆われてしまうと見にくくなってしまうため、この点はフェンダーミラーならではの強みです。 また、フェンダーミラーには車幅も抑えるという役割もあり、日本の狭い道でも容易に取り回しできます。フェンダーミラーは、安全性と日本の道路事情にマッチした合理的な装備と言えるでしょう。 フェンダーミラーのデメリット 一方フェンダーミラーのデメリットとして挙げられるのは、やはり現代のクルマに似合わない点です。 フェンダーミラーはボンネットが長く広い車種に合うものの、現在主流のボンネットが短く狭いミニバンやコンパクトカーには合いません。ボンネットの面積が広ければ大きなフェンダーミラーも映えますが、小さなスペースに大きな突起物が鎮座することとなり、車両前方のデザインを損なってしまいます。 また、ボンネットについた突起物だと考えると、万が一人身事故が発生した場合、フェンダーミラーが原因で歩行者への被害が大きくなってしまう可能性があります。 なぜタクシーはフェンダーミラーを採用しているのか 現在のクルマに似合わないフェンダーミラーですが、新車では唯一トヨタのJPNタクシーだけがフェンダーミラーを採用しています。そこには、タクシーならではの事情と日本人らしい国民性が大きく関係していました。 ここからは、タクシーがフェンダーミラーを採用している理由について紹介します。 日本人らしいおもてなしの心 ドアミラーで後方を確認する際、どうしても助手席側に視線を動かす必要があります。運転手が後席や助手席の乗客をチラチラ確認しているように見えるため、人によっては不快に感じるかもしれません。 フェンダーミラーであれば視線の移動が少ないため、乗客はよりリラックスして乗ることができ、日本人らしい「おもてなしの心」を表現しています。 また、人々の足としてさまざまな道を走行することがあるタクシーは、狭い路地に入っていかなければなりません。フェンダーミラーは車外への飛び出しが小さいことに加え、車幅感覚が掴みやすく、どんな道でも安全に走ることを求められるタクシーに適しているのです。 JPNタクシー専用開発のフェンダーミラー 2022年6月に国際自動車グループ会社のKmGオートアシストが、JPNタクシー用に視認性を高めるフェンダーミラーを開発し、実証実験を開始したと発表しました。 2017年10月の発売から4年以上経過しているにも関わらず、タクシー専用のフェンダーミラーが開発されることは異例です。タクシーにとって、いかにフェンダーミラーが大切な存在なのかがわかります。  まとめ 古臭く野暮ったいイメージを持たれやすいものの、フェンダーミラーは旧車好きにとってノスタルジーな雰囲気を醸し出す、なくてはならないアイテムです。また、運転にやや慣れは必要ですが、前方にあることで視線の移動が少なく、映し出す範囲が広い後方視野で安全を確保できます。 クルマを取り巻く技術が日々進化する中で、今ではミラーが小型カメラに置き換わりつつあります。 クルマにはどんなミラーが装着されているのかを見れば、その時のトレンドと時代背景が見えてくるかもしれません。

みんなが憧れたハイソカー「トヨタ ソアラ」人気の理由と中古車相場を紹介
旧車の売買と鑑定市場 2023.11.14

みんなが憧れたハイソカー「トヨタ ソアラ」人気の理由と中古車相場を紹介

トヨタ・ソアラは、時代を先取りしたデジタルメーターやハイパフォーマンスエンジンを搭載し、高級セダンのような上質な内外装をもっています。今振り返ってみても、トヨタ・ソアラはどの国産車にも類をみない特別なパーソナルカーです。元祖ハイソカーといわれ、多くのファンが憧れたトヨタ・ソアラの歴史を振り返ります。 高級感と走りで一世を風靡したトヨタ・ソアラ 元祖ハイソカーといわれるトヨタ・ソアラの特徴は、高い走行性能とゴージャスな内外装の両方を持っていたことです。 70年代前半の厳しい排気ガス規制により、名だたる国産スポーツカーがパワーダウンを余儀なくされました。そんな中、高級パーソナルカーであるソアラは、大きな話題と人気を獲得していきます。 欧州の高級GTカーを目標に開発された ソアラの登場以前から海外での日本車に対する評価は徐々に高まっていました。しかし、評価されていた日本車はほとんどが小型車で、高級GTカーのジャンルでは遅れをとっていたのです。この状況を打破するため「メルセデス・ベンツ SLクラス」や「BMW 6シリーズ」などの欧州の高級GTカーを目指してソアラの製造が始まりました。 トヨタ歴代のハイパワーエンジンを搭載 ソアラがラグジュアリークーペの地位を確立できた大きな理由は、搭載するエンジンを妥協しなかったことです。M型エンジン、JZ系エンジンとトヨタを代表する歴代のハイパワーエンジンが搭載されました。 初代ソアラが登場する1年前に、日産のレパードが国産高級パーソナルカーとして先にリリースされています。しかし、ソアラはトヨタ最高峰のハイパワーエンジン、M型エンジンを2,800ccに大型化したうえでDOHC化。性能面で圧倒的な優位性を打ち出して、国産随一と呼ばれるラグジュアリークーペの地位を築きあげました。 先進技術を初採用するイメージリーダー スタイリッシュなデザインと高い走行性能、さらに装備の先進性によってソアラは多くのクルマ好きから支持を得ました。 エンジン統合制御システムであるTCCSや電子制御サスペンションTEMSなど、初代ソアラに搭載された先進技術は、現在のトヨタ車にもつながっています。なかでも、デジタル数字での車速表示やバーグラフ表示のタコメーターは、高い先進性と「クルマの未来」を予感させました。 24年にわたって生産された歴代ソアラ トヨタ・ソアラはデビューから24年にわたり、国産パーソナルカーとして強い存在感を放っています。ここからは、初代Z10型から最終モデルとなった4代目Z40型までの、それぞれの特徴を振り返っていきましょう。 欧州車並みのハイスペックを打ち出した初代Z10型 初代ソアラのZ10型が登場したのは1981年です。 他社も含め、当時はSOHC車が多かったなか、全車にDOHC6気筒が装備されているという圧倒的な高性能を打ち出しました。加えて3,000ccがラインナップされていた点も大きな強みです。また、高級セダン並みの贅沢な内装と、2ドアクーペながら余裕のある居住性を確保するボディ形状も初代ソアラの魅力で、他のクーペタイプとは一線を画す存在であった理由はここにあるといえるでしょう。 デジタルメーターの採用などの先進装備とともに、もう1つ話題となったのがボディカラーです。当時の日本車で設定されていたホワイトは、ほとんどがややクリームがかった色だったのに対し、スーパーホワイトという名称がつけられたソアラの白色は、まばゆいほどの鮮烈な白色でした。 初代を正当に進化させ不動の地位を築いた2代目Z20型 1986年に、ソアラは2代目にフルモデルチェンジされます。バブル景気を背景に、初代ソアラを正当に進化させたモデルです。 ソアラ専用に開発されたM型エンジン7M-GTEUは、空冷インタークーラー装備のターボエンジンで、当時の日本車では最高出力となる230psを発揮しました。 エクステリアも、初代を踏襲しつつ曲線も取り入れた現代的なデザインとなり、エレガントなボディスタイルに進化しています。寸法は初代とほぼ同様ながら、より伸びやかでバランスの取れた印象になりました。 装備もさらに進化していて、従来のデジタルメーターに奥行感をプラスしたスペースビジョンメーターが採用されています。さらにエアコンなどのコントローラーには、液晶タッチパネルが採用されました。 500台限定で販売された特別仕様車「エアロキャビン」も忘れられません。ルーフ部とリアウィンドウが電動で格納されてオープン仕様となる、時代の先を行く装備でした。 ついに世界クラス車となった3代目Z30型 初代、2代目と国内専用車だったソアラですが、1991年に登場した3代目Z30型は、トヨタがグローバルブランドとして展開を始めていた「レクサス」からも発売されました。 全幅は1,805mmに拡幅され、全長も5m弱まで伸ばされます。これまでの直線的なボディから曲線を多用したデザインに変更されたこともあり、迫力のあるスポーティでグラマラスなスタイリングになりました。 エンジンも、2.5Lの1JZや3.0Lの2JZというトヨタ自慢のハイパフォーマンスエンジンに加え、V型8気筒4.0Lエンジンの1UZ-FEエンジンもラインナップ。車格の向上に合わせてパワートレインも大幅に強化されます。 伝統を受け継いだ高級感のある内装や高い走行性能にも定評があり、グローバルカーを名乗るに相応しい仕上がりでした。 レクサスブランドへの橋渡しとなった4代目Z40型 2001年に登場したのが、4代目のZ40型です。最も大きな変更点はボディ形状で、伝統のクーペタイプではなく、クーペとコンバーチブルの両方が楽しめる全車リトラクタブルハードトップとなりました。 搭載エンジンは4.3LのV8エンジン、3UZ-FE型のみとなり、より一層ラグジュアリー志向が高められました。また、内外装は前モデル以上に上質なものになり、初代開発当初から続いていた最上級クーペの世界観を究極的に高めたモデルです。 リトラクタブルハードトップも注目したい装備です。当時としては世界初となるフル電動のルーフシステムによって、他社では実現できない静粛性と俊敏なルーフ開閉を実現しています。 そんな究極的な進化を遂げたZ40型ソアラですが、レクサスブランドへの統合にともなってソアラとしては最終モデルになってしまいました。 ソアラの中古車市場は初代〜3代目が高騰傾向 トヨタ ソアラの中古車相場は、JDM人気の影響を強く受けています。特に海外輸出されなかった初代と2代目は価格の高騰が顕著なため、価格の動向には注意が必要です。 大手中古車サイトで確認したところ初代Z10型は500万円弱で、なかには569万円もの高値がついていたものもありました。Z20型も初代よりはやや価格は落ちるものの400万円前後が相場です。3代目Z30型についても新車価格が高価だったこともあり、300〜400万円台で取引されるなどほとんど値崩れしていません。 ただし、4代目となるZ40型は30万円台から300万円で販売されており、歴代ソアラの中ではやや値崩れを起している存在です。 旧車王での買取価格も高騰中で、1984年式初代Z10型ソアラで280万円もの買取価格がついているものもあります。 今後の高騰も予測されるため、歴代ソアラを入手したい方は市場動向を注視しつつ早めの入手をおすすめします。 ※中古車相場と買取価格は2022年8月原稿執筆時  

車庫証明の発行にかかる期間は?有効期限や申請方法なども紹介
旧車の売買と鑑定市場 2023.11.14

車庫証明の発行にかかる期間は?有効期限や申請方法なども紹介

車庫証明は、保管場所が車庫の要件をクリアしているかどうか確認する必要があるため、即日発行されません。発行にかかる期間は地域によって異なり、数日を要するケースがほとんどです。車庫証明の発行にかかる期間を考慮したうえで申請しましょう。この記事では、車庫証明の発行にかかる期間や有効期限、申請方法などを紹介します。 車庫証明の発行にかかる期間 車庫証明の発行にかかる期間は3〜4日程度です。取得する地域によって期間が異なり、埼玉県の場合は申請してから4日程度で発行されるケースがほとんどです。たとえば、火曜日に申請した場合は金曜に車庫証明が交付されます。ただし、土日祝日はカウントされないため水曜日に申請した場合は、5日後の月曜日に発行される仕組みです。申請する曜日によっては、発行にかかる期間が3〜4日以上になることを把握しておきましょう。 また、書類や保管場所に不備があった場合は、数日延びるケースもあります。遅くても1週間以内に交付されるため、発行にかかる期間を考慮して申請してください。なお、申請時に発行日が記載された控えを渡されるケースもあるため確認しましょう。 行政書士に車庫証明の取得を依頼した場合にかかる期間 行政書士に取得を依頼した場合、必要書類の送付や交付された車庫証明を依頼者に郵送する日数も加わるため、1週間程度の期間を要します。たとえば、日曜日に行政書士へ書類を郵送し、火曜日に申請手続きに行く場合、申請から発行までに4日かかるのであれば車庫証明が交付されるのは金曜日です。いったん、行政書士に交付された車庫証明を依頼者に郵送するため、土曜日もしくは日曜日には手元に届くでしょう。 また、急ぎの場合は午前着で行政書士に必要書類を郵送すると、当日に申請してくれるケースもあります。交付された車庫証明を速達で郵送してくれる行政書士もいるため、まずは相談してみましょう。 車庫証明の有効期限 車庫証明の有効期限は、交付されてから1ヶ月程度です。正確な有効期限は決まっておらず、1ヶ月後の1〜3日程度のオーバーでも、受理されるケースがあります。また、交付されてから40日経過していても受理してくれる運輸支局もあるため、一概に1ヶ月とはいえません。ただし、受理されないケースもあるため、車庫証明の有効期限は「1ヶ月」と考えておきましょう。 車庫証明の申請方法 車庫証明の申請方法を事前に把握しておくと、スムーズに手続きできるでしょう。続いて、車庫証明の申請方法を紹介します。 車庫を確保する まずは、駐車場である車庫を確保します。車庫は要件が決まっており、駐車場であればどこでもよいわけではありません。車庫の具体的な要件は、以下のとおりです。 1.自動車の使用の本拠の位置から2キロメートル以内(直線距離)の場所であること2.道路から支障なく出入りができ、かつ、自動車の全体を収容できるものであること3.自動車の保有者が、自動車の保管場所として使用する権原を有するものであること 出典:大阪府警察公式Webサイト「自動車保管場所の要件」 たとえば、自宅から2km以上離れた月極駐車場は車庫として利用できません。また、車がはみ出すことなく全体を収容できる車庫が必要なため、駐車スペースの大きさも考慮する必要があります。要件をしっかりチェックしてから車庫を確保しましょう。 必要書類を入手する 車庫を確保したら、使用の本拠地を管轄する警察署で必要書類を入手します。車庫証明の申請に必要な書類は以下のとおりです。 1.自動車保管場所証明申請書2.保管場所標章交付申請書3.保管場所の所在図・配置図4.保管場所使用権原疎明書面(自認書) ※所有地を車庫にする場合5.保管場所使用承諾書 ※他人の所有地を車庫にする場合6.使用の本拠の位置が確認できるもの ※車の使用の本拠地と申請者の住所が異なる場合 車庫が所有地であれば、保管場所使用権原疎明書面が必要です。賃貸の敷地内の駐車スペースや月極駐車場など、他人の所有地を車庫にする場合は、保管場所使用承諾書を警察署へ提出します。車庫の所有者が誰なのかによって必要書類が異なるため注意しましょう。 また、車の使用の本拠地と申請者の住所が異なる場合は、公共料金の領収書や運転免許証の提示を求められます。住民票を移さずに単身赴任している場合や、本社名義の社用車を営業所で使用していると、車の使用の本拠地と申請者の住所が異なるケースもあるため事前に確認しましょう。 なお、必要書類は警視庁公式Webサイトから、PDFファイルをダウンロードできます。警察署で必要書類を入手する時間がない場合は、活用してみてください。 必要書類を記入する 必要書類を入手したら、それぞれを記入します。「自動車保管場所証明申請書」と「保管場所標章交付申請書」には、車の情報や車庫の位置などを記入するため、車検書を参考にするとスムーズに完成します。警察署で入手した場合は、複写になっているケースがあり、一度の記入で2枚分の書類を完成させることが可能です。 「保管場所の所在図・配置図」には、自宅から駐車場までの図と、駐車スペースの大きさや出入り口の寸法などを記入します。賃貸の駐車スペースや月極駐車場を車庫にする場合は、管理会社から記入済みのものを発行してもらえるケースもあるため、問い合わせてみてください。 また「保管場所使用権原疎明書面(自認書)」には申請者の氏名や住所、連絡先などを自分で記入します。ただし、他人の所有地を車庫にする場合に提出する「保管場所使用承諾書」は、地主もしくは管理会社の署名や捺印が必要です。地主や管理会社に問い合わせて、書類に署名や捺印をしてもらいましょう。なお、管理会社によっては発行手数料が発生するケースもあります。 車庫証明を申請する 必要書類の記入が完了したら、使用の本拠地を管轄する警察署の交通課で、車庫証明を申請します。交通課へ書類を提出する前に、隣接している「交通安全協会」で、収入印紙を購入し申請手数料を支払います。申請手数料は地域によって異なり、2,500円〜2,900円程度です。 購入した収入印紙を「自動車保管場所証明申請書」と「保管場所標章交付申請書」に貼り付けて、交通課の窓口に提出しましょう。収入印紙を貼る欄がわからない場合は、交通課のスタッフに問い合わせてみてください。 なお、車庫証明の申請の受付は平日9時〜16時です。仕事の都合で申請できない場合は、行政書士や自動車販売店に代行を依頼しましょう。 車庫証明を受け取る 申請手続きが完了したら、指定された日に車庫証明を受け取りに行きます。受け取る際は、車庫証明のほかに「保管場所標章シール」と「保管場所標章番号通知書」も渡されます。 保管場所標章シールは、車庫が確保されている車輌であることを証明するものです。表示義務があるため、受け取ったらリヤガラスへの貼り付けを忘れずに行いましょう。 また、保管場所標章番号通知書は車庫を再取得するときや、保管場所標章シールを再発行する際に必要な書類です。紛失しないよう車検証入れに保管しておきましょう。 まとめ 車庫証明の発行にかかる期間は、3〜4日程度です。土日祝日はカウントされないため、申請した曜日によっては、3〜4日以上かかるケースがある点に注意しましょう。 また、車庫証明は受付時間内の平日9時〜16時までに、警察署で申請する必要があるため都合が悪い場合は手続きできない方もいるでしょう。車庫証明の有効期限は発行されてから1ヶ月以内のため、すみやかに運輸支局で登録手続きを行う必要があります。都合がつかず、車庫証明の申請や登録手続きに出向けない場合は、行政書士や自動車販売店に代行を依頼しましょう。

車庫証明は郵送では申請できない? 手続きの方法や必要書類についても解説
旧車の売買と鑑定市場 2023.11.13

車庫証明は郵送では申請できない? 手続きの方法や必要書類についても解説

車庫証明は車の購入や転居に伴い必要となる書類です。警察署へ出向いて申請することが難しい、面倒と感じる方もいるでしょう。そんな車庫証明は郵送で申請できるのでしょうか。今回は車庫証明は郵送で申請できるのか、手続きの方法や必要書類について解説します。 車庫証明は郵送で申請できない 車庫証明は郵送では申請できません。代理申請が可能ですので車を購入した販売店に手数料を支払って代行してもらうことがほとんどでしょう。ただし、代理で可能なのは申請書の提出と受け取りに限定されるので、申請書の記入や修正については申請者本人(車両名義人)が行う必要があります。 車庫証明は郵送で受け取れる場合がある 車庫証明の受け取りは郵送で受け取ることも可能です。車庫証明申請時に地区安全協会に申し込むことで地区安全協会が代理受領し、申請者に郵送する手順となります。別途郵送事務に関わる手数料が必要ですので、詳細は各警察署か地区安全協会の窓口にお問い合わせください。 車庫証明はオンライン申請が便利 車庫証明は「自動車の保有関係手続きのワンストップサービス」によりオンライン申請が可能となりました。ごく一部の地域を除き新車・中古車ともに利用できます。受け取りに関しては警察署に出向くか郵送(電子申請後に申請先警察署に電話連絡を入れて返信用封筒を送付する必要あり)での対応となります。※詳しくは各都道府県警察ホームページを参照ください。 車庫証明の手続きの方法 続いて、車庫証明の手続きの方法について解説していきます。 必要書類 車庫証明の申請には各都道府県警察所定の申請書が必要です。 ・自動車保管場所証明申請書(保管場所標章交付申請書)・保管場所の所在地・配置図・保管場所の使用権限を疎明する書面(自己の土地の場合は自認書、他人の土地の場合は保管場所使用承諾証明書、駐車場賃貸借契約書の写しのいずれか)・保管場所申請手数料(都道府県によって異なり2,000〜2,300円)・標章交付手数料(都道府県によって異なり500~610円) 申請書の氏名・住所欄には印鑑登録証明書と同じ内容を記載します。 手続きの流れ 車庫証明の手続きは、所定の申請書に記入を行い保管場所を管轄する警察署に申請する必要があります。申請書は各都道府県警察ホームページからダウンロードすることも可能です。申請書の印刷サイズやフォーマットが異なると不受理となり、申請者本人が正規の申請書に書き直す必要があるので注意しましょう。手続き方法の手順は以下のとおりです。①申請書に記入(申請書がなければ警察署でもらうかダウンロードする)②警察署に申請、申請手数料を払込む(郵送での受け取り希望の場合は地区安全協会に申し出)③申請した警察署にて標章交付手数料を支払って受け取る(郵送の場合は希望受け取り先に発送) インターネット(電子申請)の場合①「自動車の保有関係手続きのワンストップサービス」にアクセスして申請手続き②申請後に通知される番号や情報に基づきインターネットバンキングで申請手数料を電子納付(郵送受取の場合は申請先警察署に電話で申し出を行い、返信用封筒と保管場所標章郵送希望申請一覧を同封した封筒を郵送する)③申請時に選択した警察署で受け取る。(郵送受取の場合は返送用封筒に記入した住所に届く)

車庫証明は直線距離2km以内が原則!取得の要件や例外などを解説
旧車の売買と鑑定市場 2023.11.13

車庫証明は直線距離2km以内が原則!取得の要件や例外などを解説

車庫証明を取得するためには、自宅から駐車場までの距離や支障なく入出庫できるなどの要件を満たさなければなりません。今回は、保管場所の要件について解説します。距離をはじめとした車庫証明の要件について知りたい方は参考にしてみてください。 車庫証明における自動車保管場所の距離の要件 自動車保管場所として認められるためには、自動車の使用の本拠の位置(個人の場合は自宅、法人の場合は事務所の所在地)から保管場所まで直線距離2km以内でなければなりません。 この要件を満たさなければ原則として車庫証明を取得できないため、自宅から駐車場まで直線距離が2km以内の範囲に収まっているか確認しましょう。 自動車保管場所までの距離の要件が2km以内になった経緯 かつての車庫証明の要件は、自宅から駐車場までの距離が500mだったため、販売店は車を売りたくても売ることができず、ユーザーは車を買いたくても買えないという問題がありました。そこで、自動車販売会社等から距離の要件の緩和を求める声が続出し、直線距離2km以内に緩和することになったのです。 また、国としても届け出た場所以外の場所に車を保管する「車庫飛ばし」という違反行為の抑制を狙う意図があったと考えられています。しかし、要件が緩和された現在でも、ディーゼル車の排ガス規制を逃れることなどを目的に、依然として車庫飛ばしが行われています。 距離の要件を満たしていなくても車庫証明を取れるケース 車庫証明は、原則として直線距離2km以内でなければ取得できませんが、一部の車両については特例措置が適用されるため自宅から2km以上離れていても車庫証明を取得できます。 特例措置の対象となるのは、全長5.7m超または全幅1.9m超の「キャンピングカー」、「キャンピングトレーラー」、「ボートトレーラー」といった特殊用途自動車です。 車庫証明の距離以外の要件 保管場所として認められるためには、自宅から駐車場までの距離だけでなく、入出庫の要件や保管場所そのものの要件も満たさなければなりません。ここからは、距離以外の車庫証明の要件を解説します。 入出庫に関する要件 保管場所として認められるためには、道路からの入出庫に支障ないことが要件となります。交通の妨げになったり、渋滞するほど切り返しをしなければならなかったりすると、保管場所として認められないケースがあります。 保管場所に関する要件 保管場所そのものの要件には、「自動車の保有者が申請する保管場所を車庫として使用する権利があること」と「自動車全体を収容することができること」の2つです。 「申請する保管場所を使用する権利があること」は、自認書または保管場所使用承諾証明書を添付することで証明します。 「自動車全体を収容することができる」は、車庫の長さ、幅、高さが、車のサイズ以上でなければならないということです。 これらの条件をすべて満たさなければ車庫証明を取得できません。

旧車王ヒストリアは
旧車買取20年以上の旧車王
が運営しています

旧車王は、「自動車文化遺産を次世代へ」という信念のもと、旧車・クラシックカーに特化して25年、年間11,000台以上の査定申込をいただいております。改造車から希少車まで、適正価格を見極めて買取させていただきます。弊社所属の鑑定士が最短当日で全国無料出張査定いたします。ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する二重査定は一切ありません。特別なそして価値ある希少車の買取こそ、確かなノウハウと実績を持つ旧車王にお任せください!

すぐ査定依頼が可能!

Web査定申込はこちら

まずは車について気軽に相談したい

LINEで売却相談する

カテゴリ一覧

# 旧車の魅力と知識 # 旧車の売買と鑑定市場 # 旧車の再生と維持 # 旧車のイベント # 旧車の愛好家たち