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トヨタの最高峰に位置するモデルとして知られるセンチュリーは、中古車市場でどのように評価されているのでしょうか。今回は、センチュリーの概要や買取相場、リセールバリューが高い理由や高く売るコツを紹介します。センチュリーのリセールについて調べている方は参考にしてみてください。 センチュリーとは トヨタ センチュリーは、1967年から製造・販売されているトヨタの最高級車です。初代センチュリーは、細かな改良をしながら1997年までの30年間一度もフルモデルチェンジされませんでした。 2代目センチュリーも1997年のデビューから2017年の20年間フルモデルチェンジすることなく生産を続けた長寿モデルです。2018年に3代目へフルモデルチェンジし、現在も生産を継続しています。 センチュリーは後席の快適性や乗り心地を重視した設計で、御料車や内閣総理大臣専用車に採用されています。また、ラグジュアリーカーを好む人からも一定の人気があるクルマです。 センチュリーの買取相場 センチュリーのなかでも、初代VG40型と2代目GZG50型の買取相場について解説します。※2024年6月時点の情報 VG40(初代)センチュリー VG40型(初代)センチュリーの買取相場は、〜130万円前後です。初代センチュリーにあたるVG40型は、時間が経過したり走行距離が長くなったりしても買取が可能なケースが多いようです。 GZG50(2代目)センチュリー GZG50型(2代目)センチュリーの買取相場は、〜350万円前後です。GZG50型のセンチュリーは、V12エンジンを搭載している唯一の国産車でもあるため、生産が終了した現在でも高く評価されている傾向にあります。 センチュリーのリセールバリューが高い理由 日本を代表する高級車であるセンチュリーは、時間が経過したり走行距離が長くなったりしても、ある程度の査定額が提示されることが多いモデルです。それでは、なぜ時間が経ったり距離が伸びたりしてもリセールバリューがよいのでしょうか。 新車価格が高いため中古車を選ぶ人が多い センチュリーは、新車販売価格が高いだけでなく、新車で購入しようとする個人オーナーの数が多くありません。そのため、新車より手が届きやすい中古車を購入しようと考える人が多く、リセールバリューが高いと考えられます。 また、法人利用されていたセンチュリーであれば、点検やメンテナンスが行き届いていると考えられます。手が届きやすい価格の状態がよい中古車が多いこともリセールバリューの高さに影響しているのでしょう。 流通台数が少ない センチュリーは、1日に生産できる台数が限られており、流通台数が多くないため、量産モデルでありながら希少価値が高いクルマです。この希少性の高さがリセールバリューの高さに影響していると考えられます。 センチュリーを高く売る方法 センチュリーを高く売るためには、クルマをきれいな状態にしておくことだけでなく、センチュリーとしての威厳をそのままにしておくことがポイントとなります。ここでは、センチュリーを高く売るコツを紹介します。 カスタマイズをしない センチュリーは、トヨタの最高級車として強い存在感を持つ、威厳を感じさせるクルマです。 カスタマイズすることでセンチュリーらしさが損なわれ、かえって査定額が低くなる可能性があります。そのため、カスタマイズをしない、カスタマイズ済みの場合はノーマルパーツに戻すなどして査定に出すとより高く売却できるでしょう。 こまめにメンテナンスをしておく センチュリーは、長年にわたって使い続けられる高い耐久性や信頼性が特徴です。ただし、定期的な点検やメンテナンス、部品交換や手入れなどが欠かせません。 手放すときに少しでも高く評価されたいのであれば、定期点検や走行状態に応じた部品交換やメンテナンスを欠かさずに実施しておくことが大切です。 センチュリーの売却は旧車王へご相談ください センチュリーはトヨタの最高級車であり、日本を代表するショーファーカーです。そのため、時間が経過しても高い価値を維持し続けています。 しかし、センチュリーを正しく評価できる業者は限られているため、古いクルマの買取を得意とする業者に査定してもらうとよいでしょう。 旧車王なら、センチュリーの価値や独自のこだわりなどを適正に評価できるスタッフが在籍しています。また、買取実績もあるため評価ポイントを見逃すことがありません。 センチュリーの売却をお考えの方は、ぜひ旧車王にご相談ください。
現在乗っているスープラの売却を検討するにあたり、リセールバリューを気にされている方も多いのではないでしょうか。 この記事では、スープラのリセールについて、特徴や買取相場を交えながら解説します。さらに、スープラを高く売るための方法や、おすすめの買取業者も紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。 スープラとは スープラは、トヨタが製造するスポーツカーです。セリカXXから始まり、現在に至るまで長い歴史を持っています。ここでは、特に人気の高い70型と80型について、特徴を紹介します。 70スープラ 70スープラは、1986年から1993年まで製造された3代目モデルです。セリカから独立し、「スープラ」の名がつきました。 兄弟車の20ソアラと共通のプラットフォームを使用しながらも、ビルシュタイン製ダンパーやインチアップタイヤ、ワイドボディ化などにより、高いスポーツ性能を実現しています。 エンジンは直列6気筒の1G型・7M型であり、後期モデルでは当時の出力自主規制上限である280psを誇る1JZ型エンジンを搭載した「2.5GTツインターボ」も登場しました。 特に「2.5GTツインターボR」は、オリジナルコンディションを維持している個体の希少性が高く、中古車価格が高値で推移しています。 80スープラ 80スープラは、1993年から2002年まで製造された4代目モデルです。最大の特徴は2JZ-GTE型エンジンを搭載していることです。ツインターボ3Lエンジンは最強のエンジンと評価され、今なお人気が衰えていません。 日本仕様では自主規制により最高出力280psに抑えられていますが、北米仕様では320psを発揮する力強い走りが魅力です。 オリジナルの状態を維持している個体や、有名ショップのコンプリートモデルは、高値で取引される傾向にあります。 スープラの買取相場 スープラの買取相場について、70型と80型に絞って解説します。 70スープラの買取相場は、グレードと個体の状態によって大きく変動します。特に人気が高いのは、2.5GTツインターボと3.0GTターボAです。 2.5GTツインターボは、最高で300万円程度の高値で取引されることがあります。高値がつく大きな要因は、名機と呼ばれる1JZ型エンジンを搭載していることです。また、改造パーツが多く出回っているため、カスタムしやすいことも人気の理由の1つです。 一方、3.0GTターボAは、500台限定のモデルです。その高い希少性から、500万円ほどの高値で取引されるケースも珍しくありません。 80スープラの買取相場は、さらなる高値で推移しています。 特に人気が高いのは、3Lツインターボエンジンと6MTを組み合わせたRZとRZ-Sです。両モデルとも、最高で750万円ほどで取引されています。 スープラの買取相場は、モデルやグレードによって大きく異なるため、自分の車の価値を正確に把握することが重要です。 ※2024年6月時点の情報です。 スープラのリセールバリューが高い理由 スープラのリセールバリューが高い理由は、大きく分けて2つあります。それぞれ詳しくみていきましょう。 映画で人気が爆発的に高まった 2001年に公開されたカーアクション映画「ワイルド・スピード」で、オレンジ色の80スープラが主人公の愛車として登場しました。同映画は大ヒットを記録し、スープラの存在感と高性能な走りが多くの観客に強いインパクトを残した話として有名です。 「ワイルド・スピード」シリーズはその後も続き、80スープラはシリーズのなかで特別な存在として描かれ続けました。こうした映画での露出を通じて、スープラの人気とリセールバリューは高い状態を維持しています。 長い歴史があるスポーツカー スープラは、セリカXXとして販売された初代モデルから数えて、2024年時点で40年以上もの歴史をもつ長寿スポーツカーです。 特に、1990年代のスポーツカー黄金時代を象徴するモデルとして、80スープラは多くの車愛好家にとってノスタルジックな存在となっています。 当時は手が届かなかったものの、今なら購入できるという層が一定数いるため、高いリセールバリューを維持しています。 スープラを高く売る方法 大切に乗ってきたスープラを手放すとき、できるだけ高く売りたいと考えるのは当然のことです。ここでは、スープラを高く売るための方法を2つ紹介します。 スープラの価値を理解している業者に相談する スープラのような長い歴史を持つスポーツカーは、モデルごとの性能の違いや限定モデルの希少性が査定額に大きく影響します。スープラの価値を正しく理解している買取業者に相談しましょう。 スープラの価値を熟知している業者なら、適正な価格を提示してくれる可能性が高く、反対にスープラの価値を正しく理解していない業者に査定を依頼すると、実際の価値よりも安く買取されるおそれがあります。 走行性能や見た目に関わる部分のメンテナンスを欠かさない 中古車市場において、スープラは走行性能と外見の美しさが特に重視されます。そのため、エンジンやトランスミッション、サスペンションといった走行性能に直結する部分のメンテナンス状況は、査定額に大きく影響します。 特に、80スープラはエンジンやボディ剛性の高さからカスタムベースとして人気が高いモデルです。ただし、最終モデルでも20年が経過しており、主要部品が少なからず劣化している可能性があります。適切なメンテナンスがされていなければ、走行性能への悪影響だけでなく、車輌全体の信頼性にも懸念が生じかねません。 加えて、スープラのようなスポーツカーは、見た目の印象が査定額に与える影響が大きいです。小さな傷や凹み、内装の汚れは印象を損ないます。修理には費用と手間がかかるため一概にはいえませんが、自分で直せる部分は補修しておくのも方法の1つです。 スープラの売却は旧車王へご相談ください スープラを売却するなら、旧車に特化した買取業者である旧車王がおすすめです。旧車王は、70型や80型のスープラのような旧車を専門に扱って20年以上の実績があります。 旧車王では、修理金額を見込んだ査定、いわゆる「二重査定」は行いません。査定を担当するのは、スープラに精通したプロのスタッフです。愛車の状態を適切に評価して査定額を提示します。 また、旧車王では全国無料の出張査定を実施しています。わざわざクルマを持ち込む必要はなく、お客様のご自宅での査定が可能です。 さらに、書類作成や名義変更など、売買に関わる煩雑な手続きをサポートするため、スムーズに売却を進められます。 大切に乗ってきたスープラを最後まで安心して託せる買取業者が旧車王です。売却をお考えの際は、ぜひ旧車王にご相談ください。
トヨタ86のリセールバリューは、高値で推移しています。だからといって市場価値やクルマに関する知識がないままに売却を進めてしまうと、相場どおりの価格で売却できない可能性があります。 この記事では、トヨタ86のリセールバリューを高く保つポイントについて詳しく解説します。さらに、適正な査定を受けるための方法や、高く売るための具体的なアドバイスも紹介します。 トヨタ 86とは 86は、2012年に発売されたスポーツカーです。今もなお多くのファンをもつ名車「AE86」の後継モデルとして登場し、「ハチロク」の名で人気を博しました。 スバルBRZの兄弟車として開発されており、スバルが製造を担当しています。そのため、スバルの代名詞ともいえる水平対向エンジンを搭載している点が特徴です。 BRZと比較すると、86の足回りはフロントが硬め、リアが柔らかめに仕上げられてます。低く構えたフォルムと優れた走行性能により、スポーツカーのよさを体感できる人気モデルです。 トヨタ 86の買取相場 86の買取相場は、年式やグレードによって大きく異なります。〜300万円で取引されており、前期モデルのAT車は相場価格が低めです。 一方、前期モデルのなかでも限定100台で製造された「14R-60」モデルは、希少性と高性能が評価され、400万円にのぼるケースもあります。また、特別仕様車やチューニングパーツが装着された車輌も高値で取引されています。 ※2024年6月時点の情報です。 トヨタ86のリセールバリューが高い理由 ここでは、86のリセールバリューが高い理由を3つ紹介します。 新車価格が高い 新車価格が高ければ、中古車の需要も高まりやすくなります。86は新車価格が徐々に高くなっており、リセールバリューも比例して高くなっています。特に、装備が充実しているグレードのGTは、その人気の高さから300万円を超える価格で取引されています。 人気グレードや限定車は中古車市場でも高い人気を誇るため、状態のよい中古車がプレミアム価格で取引されるケースも珍しくありません。 流通台数が少ない 86は人気のスポーツカーである一方、中古車市場にはその需要に応えられるだけの台数が流通していません。大手中古車サイトの掲載数は、2024年6月時点で1,000件ほどです。10年近く販売が続いたモデルだと考えると、決して多いとはいえないでしょう。そのため、自ずと価値が上がり、リセールバリューも高くなっています。 根強い人気があるスポーツカー 86は、前身であるAE86の頃から根強い人気を誇るスポーツカーです。現行モデルも登場から10年以上が経過し、モデルチェンジの期間が長いため、それぞれのモデルに対するファンが多く存在します。 特に新車では手に入らない絶版車は、コレクターズアイテムとしての需要が高い存在です。86の場合、数量限定車が定期的に導入されており、その高い希少性がリセールバリューに直結しています。 トヨタ86を高く売る方法 買取価格は市場の需給や個体の状態によって変動するため、最新の相場確認は欠かせません。また、複数の業者に査定を依頼し、比較することでより高い買取価格が狙えます。特に専門知識を持つ業者に相談することで、86の適正価格を提示してもらえるでしょう。 ここでは、86を高く売るためにおさえておきたいポイントをさらに詳しく解説します。 トヨタ86の価値を理解している業者に相談する 86は、走りの楽しさを追求したスポーツカーです。オーナーにとっては細部までこだわりを盛り込みたいクルマともいえます。 同じグレードや型式であっても、オーナーごとに違うカスタムやメンテナンスが施されている個体が多く、正しく評価するには専門知識が必要です。 スポーツカーの査定は、他のタイプのクルマとは異なる評価ポイントが存在します。エンジンの状態やカスタムパーツの有無、使用されている部品の品質など、細かい部分も見逃さずに評価できる業者へ査定を依頼することで、正確な査定額を提示してもらえる可能性が高まります。 少しでも高く売却したい場合には、86の買取実績が豊富で十分にノウハウや知見をもつ業者に相談しましょう。 カスタムパーツは取り外さない スポーツカーの大きな魅力は、カスタムパーツによるオリジナリティです。86も例外ではなく、トヨタ純正のカスタムパーツはもちろん、専門誌に掲載されているような高品質なカスタムパーツを装着している場合、高く評価されることがあります。 カスタムパーツはクルマの個性を引き立てるだけでなく、パフォーマンスの向上や外観の美しさを増す要素としても重要です。 なお、カスタムパーツ装着時に取り外した純正パーツは保管しておくことを推奨します。純正パーツの存在は、買い手に対する安心感と購入意欲を高める要因となるためです。 カスタムパーツの価値を理解している業者に査定を依頼すれば、高額査定が期待できるでしょう。 トヨタ86の売却は旧車王へご相談ください 86は、2012年の登場以来、常に高い人気を誇るスポーツカーです。走りの楽しさやスポーティな内装により、所有満足度の高いクルマといえます。そんな大切にしてきた愛車だからこそ、適正な査定を受けたいと思うのは当然です。 旧車王は、旧車に特化した買取専門店であり、86のようなスポーツカーの買取実績も豊富です。特に10年以上経過した初期モデルでは、多くの買取実績があります。 二重査定や修理費用を含んだ金額の提示などの問題は一切行っておらず、透明で公正な査定をお約束します。また、全国どこでも無料で出張査定が可能です。86の売却をお考えの際は、お気軽に旧車王へご相談ください。
国産ホットハッチといわれて、ホンダ シビックを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。今回紹介するEF9型シビックは、ハッチバックのみならずライトウェイトスポーツにおいての地位を確立するきっかけになったモデルです。高回転で響き渡る心地よいVTECサウンドと運動性能の高さが、多くのファンの心を掴みました。 シビックとして初のVTECを搭載した、EF9の歴史と魅力をたっぷりと紹介します。 国産ホットハッチ最強のEF9 グランドシビックの愛称で呼ばれるEF型シビックのうち、EF9は特に注目を集めたモデルです。可変バルブタイミング機構を同クラスでいち早く取り入れ、VTECの実力と名前を世間に知らしめました。 まずは、EF9の誕生やVTECの高いパフォーマンス、レースでの結果を振り返ってみましょう。 EF9はシビック初のVTEC搭載車種 1987年に4代目として登場したEF型は、半世紀以上続くシビックの歴史のなかでも特にエポックメイキングだったモデルです。モデルチェンジから2年後の1989年に、シビック初のVTECエンジンを搭載したEF9が追加されました。 VTECエンジンは、今やホンダの代名詞ともいえるハイパフォーマンスエンジンです。バルブタイミングとリフト量の可変機構によって、高回転での出力と力強い低中速域の加速を両立しています。VTECが初めて搭載されたのは2代目インテグラで、発売はEF9登場と同年の1989年です。つまり、ホンダはシビックへの搭載も強く意識して、VTECの開発を進めていたのではないでしょうか。 シビックの地位を一気に高めたVTEC EF9に搭載されたエンジンは、1.6L直列4気筒の名機B16A型です。可変バルブタイミング機構のVTECを備え、最高出力160ps、最大トルク15.5kg・mという、現在のスポーツモデルと比べても見劣りしない圧倒的なスペックを誇ります。わずか990kgの車重(SiR)ということもあって、まるでターボ車のような爆発的な加速力を体感できました。VTECを搭載したEF9によって、単なる大衆車だったシビックは国産最高峰ホットハッチとしての地位を確立したといえます。 VTECとは、給排気バルブの開閉タイミングとリフト量を変えることで、エンジン特性を劇的に変化させる可変バルブタイミング機構のことです。具体的には、バルブを動作させるカムを一定回転数以上で切り替えることで、チューニングエンジン並みのパフォーマンスを実現しています。他社の同クラスでもさまざまな可変バルブタイミング機構が採用されますが、いずれも1990年代以降だったこととVTECほど過激な挙動をするエンジンはありませんでした。 レースでの活躍によってさらに人気を集めた EF9は、市販車ベースのグループAで争われるJTC(全日本ツーリングカー選手権)に登場翌年の1990年から参戦します。当初はVTECを搭載していませんでしたが、信頼性が確立されるとすぐにVTECを投入。2位のトヨタを6ポイント差で退けて、参戦初年度からメーカータイトルを獲得しました。 2年目の1991年にもメーカータイトルを獲得し、2連覇を達成。さらに、同年にはドライバーズタイトルも獲得しました。速さと信頼性の高さを過酷なレースで証明したことも、EF9の人気が高まった理由です。 EF9に詰め込まれたホンダのこだわり 数あるホンダ車のなかでもっとも長く同一車名のまま販売され続けているシビックは、ホンダにとって特別なモデルです。とりわけ、今やシビックの代名詞ともいえるVTECを初めて搭載したEF9には、ホンダのこだわりが詰め込まれていました。 後のタイプRにもつながったといわれる、EF9のこだわりポイントを2つ紹介します。 EF9に設定された2つのグレードSiRとSiRⅡ EF9には、SiRとSiRⅡの2種類のグレードが設定されています。名称だけを見ると単純にSiRⅡのほうが後から登場した発展型という印象を受けますが、実はこの2グレードは同時に投入されました。 SiRⅡは最上位グレードらしく、パワーウィンドウや電動ミラー、電動サンルーフやABS(オプション扱い)といった豪華装備が備えられていました。一方のSiRは、パワーステアリングすらついていないという、最上位グレードとは思えないほどの簡素な仕様です。 しかし、実はこのSiRの存在こそがホンダのこだわりの現れで、競技車ベースとして設定されていました。SiR最大の特徴は車重の軽さで、1,050kgに達するSiRⅡの車重に対して、余計な装備を極限まで削り落とした結果わずか990kgに抑えられています。ホンダが誇るVTECエンジンの実力を最大限に感じてほしいという、開発側の意図が込められているのでしょう。 タイプRにつながる系譜の源流 実は、EF9こそが、8年後に発売された初代シビック タイプRの基礎を作ったといわれています。エンジンはEF9に搭載されたB16A型の発展型で、ダブルウィッシュボーン方式という足回りもEF型へのモデルチェンジ時に採用されたものです。さらに、EF9の登場に合わせて、ボディワークにも変更が加えられています。 EF9のデザインでもっとも大きな変更点は、フロントバンパーやヘッドライトの形状だといわれています。しかし、ボンネット形状の変更こそが、EF9の特徴だといえるでしょう。従来は左右のフェンダーからつながるラインに対して、ボンネット中央部が凹んだ形状になっていました。しかし、EF9では、中央部のほうが盛り上がったデザインに変更されています。エンジンヘッドの大きい、B16A型エンジンを搭載するためだったといわれています。また、先代から続いていた、ボンネット左端のパワーバルジも廃止されました。 初のシビック タイプRの型式名も、EF9からの系譜であることを示唆しています。シビックで初めてタイプRが設定されたのは、6代目のEK型でした。EK型タイプRの型式はEK9、EF9と同様に「9」が割り振られています。EG型の最高グレードSiRⅡの型式がEG6だったことを考えると、EK9型タイプRはEF9の系譜を直接引き継ぐモデルだといえるのかも知れません。 混沌とした時代に明確な立ち位置を確立した名車 1990年代のライトウェイトスポーツの代表車種としてシビックが定着したのは、間違いなくEF9が大きな功績を残したためです。トヨタ レビン/トレノやMIVECエンジンが話題だった三菱 ミラージュといった強豪がひしめくなかにあって、圧倒的な実力差を見せつけました。後のEG6やEK4、そしてタイプRのEK9が成功したのは、EF9で実現したVTECの爆発的な加速力があったからこそでしょう。 EF9は、クルマの歴史的価値を認める旧車ファンのみならず、競技車輌を求めるモータースポーツ愛好者からも高く評価されています。設計の古さは否めませんが、軽い車重とシンプルなボディ構造から、チューニングベースとして最適なモデルです。ホンダVTECの元祖ともいえるEF9シビックの加速力を、機会があればぜひ一度味わってみてください。
製作の初期段階から進化の過程を追い続け、早いもので5年が経った。 茨城県水戸市にある「カスタムビルド&レストア WATAHIKI」にはじめてお邪魔したとき、タイレルP34のカウルはペイントされておらず、アルミ地むき出しのまま。アルミの角材を溶接して組まれたシャーシにエンジンや足まわりが仮組みしているような状態だった。 2022年秋にオートランドテクノでデモ走行の模様を取材し、それから1年後の2023年秋にはエビスサーキット東コースをハイスピードで駆け抜ける模様を現地で目のあたりにした。 その翌月に新潟県妙高市で開催された「妙高ヒルクライムHILL G.P2023」においてクラッシュしたタイレルP34であったが、幸いなことに軽傷で済んだ綿引氏の尽力もあり、1977年仕様のカウルをまとって無事復活を遂げた。 そしてタイレルのクラッシュからおよそ1ヶ月後に無限製MF308エンジンが搭載されたF3000マシン「レイナード93D」を入手。タイレルP34とレイナード93Dという、2台のフォーミュラーカーが綿引氏のガレージに棲むことととなった。 今回、久しぶりに茨城県水戸市にある「カスタムビルド&レストア WATAHIKI」にお邪魔して、タイレルP34およびレイナード93Dの今後の展望について取材した。 ■ファンの方も気になっているであろう「ハンドメイドのタイレルP34」の状況を教えていただけますか? 昨年(2023年)秋にエントリーした「妙高ヒルクライムHILL G.P2023」のクラッシュ後、1977年仕様のカウルに変更して展示できる状態にしてあります。破損した1976年仕様のノーズはまだ直していない状態です。 ブレーキホースも少し痛んでいるようなので、この点検も含めて1度足まわりをバラしてみようと思っています。 ■F3000マシン「レイナード93D」の方はいかがですか? 前オーナーさんが10年ほど前にツインリンクもてぎ(現モビリティリゾートもてぎ)でエンジンストールさせてしまい、そこから始動できない状態にある個体を譲ってもらいました。 1993年に開催された全日本F3000選手権に、ロス・チーバーが「プロミス レイナード」として参戦した車両です。第1戦および第7戦(いずれも鈴鹿サーキット)で優勝し、シリーズ3位となった個体です。CBR WATAHIKIのYouTubeチャンネルでも動画を公開していますが、現在は当時をイメージしたカラーにペイントして、デカールを貼った状態です。 ■いずれレイナード93Dでもサーキットを走る可能性も・・・? タイレルP34には排気量3リッター、V8フォード コスワース DFVエンジンが搭載されていました。F1の世界において、このエンジンが1980年代に入るとターボ化されたものへと置き換えられるようになっていったんですね。その後、活躍の場を失いつつあったDFVエンジンを活かすため、国際F3000選手権というカテゴリーが誕生したのが1985年のことです。そして、2年後の1987年から全日本F3000選手権が開催されるようになりました。 DFVエンジンが日本にわたってきた頃、ホンダもエンジンを開発していたそうです。その後、無限に全権を託し、誕生したエンジンが「MF308」という排気量3リッターのV型8気筒エンジンなんです。DFVと同等のスペックを持つエンジンを搭載したフォーミュラマシンを走らせてみたいという夢があって、その実現に向けてレイナード93Dを手に入れました。 当時、星野一義選手はDFVとMF308、それぞれのエンジンを試す目的で、ご自身が乗るF3000のマシンに載せ換えていた時期があったそうです。 つまりタイレルP34のフレームにMF308が搭載できれば、自ずとDFVも搭載できることになるわけです。まだ妄想の段階ですが、いずれDFVを手に入れて、載せてみたいと言った、夢のような事を考えています(笑)。 多分クラウドファンディングでもやらないと実現できないかもしれませんが、そのときは皆さんのご協力をお願いいたします!! F3000に限らず、レーシングカーはミッションがクロス化されているため、スタート時のクラッチミートが難しいみたいなんです。走り出してしまえば、タイヤを充分に温めることに気を使うぐらいで、さほど難しくないと前オーナーもいってました。本気で攻めるような無茶な走りをしなければ、普通に乗れるでしょう。 ■CBR WATAHIKIのYouTubeチャンネルにレイナード93Dを紹介したときのファンの反応は・・・? 「レイナード93Dを手に入れました」と発表したことで「○○○自動車であればMF308エンジンのオーバーホールができる」など、ファンの皆さんが情報を寄せてくれたんですね。おかげさまで、レイナード93Dの面倒をみてもらえそうなところがいくつか見つかりました。本当にありがたいですね。 ■直近で参加予定のイベント情報がありましたら教えてください 現在、以下のイベントに参加予定です。CBR WATAHIKIのYouTubeチャンネルでもお知らせします。 ●7月14日(日):道の駅おおた(群馬県太田市)で開催される「サンブレフェスタ」に、タイレルP34とレイナード93Dの2台を展示します。https://www.michinoeki-ota.com ●9月1日(日):フォッサマグナミュージアム(新潟県糸魚川市)で開催される「第33回 日本海クラシックカーレビュー」にタイレルP34を展示する予定です。http://ccr.ikaduchi.com ●CBR WATAHIKI・YouTubeチャンネルhttps://www.youtube.com/@cbrwatahiki ■最後に・・・綿引さんが手掛けたタイレルP34のトリビアがありましたら聞かせてください イベントなどで展示したときに指摘されたことがあるんですが、タイレルP34って現代のF1マシンと比較すると小さく見えるらしいんですね。 「これって実物大ですか?」って聞かれるんです。 ノスタルジック2デイズの会場で、エブロ(現エムエムピー)代表の木谷真人さんとお会いする機会があり、タミヤ時代にタイレルP34のプラモデルを手掛けていらっしゃったのか伺ったんです。福野礼一朗さんの著書を通じて、タミヤのF1のプラモデルは木谷さんがほぼ手掛けたことは知っていたんです。 木谷さん曰く「タミヤのタイレルP34は設計図面通りにちゃんと作ってあるから、その大きさで間違いない」とおっしゃったんです。私のタイレルもタミヤのプラモデルをベースにサイズを拡大して製作していますから、ほぼ実物大であることが証明されたことになりますね。 なぜ「ほぼ実物大」なのかというと、実車の寸法を測って図面を引いたわけではないことと、私がディフォルメした箇所もあるから、なんです(笑)。そういった目線でぜひタイレルP34をご覧になってみてください。イベント会場でお会いしましょう! ■巴自動車商会/カスタムビルド&レストア WATAHIKI 店舗情報 住所:〒310-0912 茨城県水戸市見川3-528-2TEL:TEL/FAX 029-243-0133URL:http://cbr-watahiki.comお問い合わせ:http://www.cbr-watahiki.com/mail.html ●綿引氏のYouTubeチャンネル"cbrwatahiki" ※「アルミのイオタ」および「タイレル P34」の製作風景も紹介されています https://www.youtube.com/@cbrwatahiki ※YouTubeで動画を配信している「ぺーさんxyz」さんがイオタの製作過程を詳細にまとめた動画。手作業で造られていったことが分かる構成となっています。 ●板金職人の技炸裂!アルミ板叩き出しでランボルギーニ・イオタを製作するまで【前編】 https://www.youtube.com/watch?v=hvAf5PfcSJg&t=8s ●アルミ板叩き出しでランボルギーニ・イオタを製作するまで【後編】 https://www.youtube.com/watch?v=WidFHqbp4QA ■「サンブレフェスタ 2024」イベント概要 ・日時:2024年7月14日(日)9:00〜15:00・場所 道の駅おおた駐車場 ●「道の駅おおた」について ・所在地:〒370-0421 群馬県太田市粕川町701-1https://goo.gl/maps/E3vus5Vmbpjn8mz68・電話:0276-56-9350・FAX:0276-56-9351・駐車場;普通車:126台、大型車:40台、身体障害専用:4台・URL:http://michinoeki-ota.com ●道の駅 おおた <公式> Facebookページhttps://www.facebook.com/michinoeki.ota/ ●道の駅おおた広報「おっくん」 Facebookページhttps://www.facebook.com/ekicho.ota/ ●道の駅 おおた <公式> X(旧Twitter)https://twitter.com/michinoekiota [ライター・カメラ/松村 透]
高いパフォーマンスとラグジュアリーさを兼ね備えた、最上級スポーティーカーにつけられている「GT」という名称。日本で初めて名前に「GT」を採用したメーカーは、意外にもいすゞでした。2ドアクーペとして開発された、ベレットGTです。 今回は、流麗なボディに最高の性能を備えていたベレットGTと最上位モデルのGTRについて紹介します。ベレットGTの魅力を紐解き、今もなお高い人気を誇る理由に迫ってみましょう。 GTの意味を体現していたベレットGT 現在ではトラックやバスといったイメージの強いいすゞですが、当時はレースにも参戦するなど高性能車の開発に力を注いでいました。 その流れを汲んで、いすゞはセダンタイプのベレットをベースに、2ドアクーペのベレットGTを発売。「GT」本来の意味を体現する、完成度の高いクルマでした。いすゞ ベレットGTの誕生背景とそもそも「GT」とはどういう意味なのか詳しく解説します。 東京オリンピックとともに登場したいすゞ ベレットGT いすゞベレットGTは、東京オリンピックが開催される1964年4月に登場。前年1963年に発売された、セダンタイプのベレットをベースに開発されました。首都高速が整備され、高い走行性能のクルマを求める機運のなか、ベレットGTは誕生します。 実はこの頃のいすゞは、ワークス体制でレースに参戦しており、ベレットGTにはレースで獲得したノウハウが惜しみなく注がれていました。 スポーツカーを中心に使われるGTの本当の意味 GTとは、イタリア語のGranTurismo(グランツーリスモ)の略称です。もともとは、大旅行を意味する「グランドツーリング」から派生した言葉で、長距離ドライブもこなせる高い性能とラグジュアリー感を備えたクルマを指します。 いすゞベレットGTも、ベースとなったセダンタイプのラグジュアリー感を活かしつつ、走行性能をとことん高めたモデルでした。 ペレットGTには「R」モデルも存在していた ベレットGTの発売から3年後の1969年、さらにパフォーマンスを高めたベレットGTRが誕生します。ベレットGTRは、レース車輌として活躍していたGTXをベースに、ロードカー仕様にチューンされ、極限まで走行性能を高めたモデルに仕上がりました。 なお、ベレットGTRは1970年に行ったマイナーチェンジの際に、ベレットGT typeRと名称を改めています。GTR、TypeRともに、現在では走行性能の高い国産車の象徴ともいえるグレード名です。どちらの名前も1960年代に使用していたいすゞは、先見の明があったのかもしれません。 GTの名にふさわしい走行性能を誇ったベレットGT ベレットGTは、GTの名前にふさわしく、ベース車輌のセダンタイプとは別のクルマといっていいほど充実した装備が盛り込まれていました。 さらに特別感を高めたGTRとともに、ベレットGTの装備を見ていきましょう。 走行性能を高めるために注ぎ込まれた先進技術 ベレットGTに搭載されたG160型1.6L水冷4気筒OHVエンジンは、最高出力88ps/rpm、最大トルク12.5kgm/4,200rpmを発揮。わずか940kgの車体を軽快にドライブしました。 さらにベレットGTには、当時の市販車としては最新とも呼べる技術によって、高い走行性能を実現します。サスペンションは4輪独立懸架、ステアリング機構はラック&ピニオン式、ディスクブレーキ(フロントのみ)、4速MTなど、名称だけであれば現在のクルマとほぼ遜色のない技術と装備が投入されました。 Rの名前は伊達じゃない ベレットGTRに搭載されたG161W型1.6L水冷直列4気筒DOHCエンジンは、最高出力120ps/6,400rpm、最大トルク14.5kgm/5,000rpmを発生。GTRの名に恥じない最高峰の性能を誇っていました。 ベレットGTRはGTカーのラグジュアリーの側面を満たすべく、内外装でも特別感のある仕様になっています。 外装面では、ダクトの開いた専用ボンネットにリムにメッキを施したホイール(スチール製)、そしてフロントにはベレットGTRの象徴の大型フォグランプが備えられていました。さらに、マイナーチェンジ後のGT TypeRでは、スカイラインGT-Rを想起させるような「R」のエンブレムがボディサイドにあしらわれています。 内装は本革巻き3本スポークステアリング、木目シフトノブといった高級感のあるアイテムが特別装備されていました。一方、インパネには220km/hのスピードメーター、センターコンソールには水温系、電圧計、燃料計の3連メーターを備えるなどレーシーな雰囲気がいかにもGTRらしさを演出しています。さらに、シートはヘッドレスト一体型のバケットシートでした。 名前だけではなく日本の自動車史に残る性能を誇っていた ベレットGTとGTRが、登場から50年以上経った今も高い人気を保っている理由は、単に日本で初めて「GT」の名を冠したクルマだったからというわけではありません。レースからのフィードバックを、ロードカーに詰め込んだ高性能マシンだったからです。ちなみに、日本で初めて「発売」されたGTとなると、発売日の関係でスカイラインGTにその座を譲っています。 半世紀を超えるクルマだけに、中古車の売買は慎重に行いたいところです。仮に程度のいい車輌を探し出しても、維持するためにはメンテナンスは欠かせません。専門の知識をしっかりともった業者と取引をしましょう。
初代登場から20年以上を経て4代目に達したBMW M3は、8,000回転オーバーという超高回転まで一気に吹け上がる自然吸気エンジンを搭載した魅力的なモデルです。伝統の直6エンジンではなく、シリーズ初のV8エンジンの官能的なサウンドに多くの人が魅了されました。 今回は、V8エンジン以外にも独自の進化を遂げた4代目M3のクーペモデル、E92型の魅力を紹介します。 独自性の高かった4代目M3 現在6代目まで進化したM3ですが、4代目のE92型は歴代モデルのなかでも独自色の強かったモデルです。唯一のV8エンジン、ベースモデルからの大幅な刷新と、チューニングを担当したBMW Mのこだわりが詰まっていました。 先代から7年ぶりの大幅な刷新をして登場した、E92型4代目M3の誕生を振り返ってみましょう。 V8エンジンの搭載で大幅刷新したM3 M3は、主力車種の3シリーズをベースに専用のチューニングを施したモデルです。レースへの参加条件(ホモロゲーション)取得のために、初代E30型が1985年に制作されました。E92型は、M3の4代目として2007年に登場します。3シリーズで初めてV8エンジンを搭載するなど、ボディからパワートレインに至るまで大幅刷新されました。 直6エンジン、いわゆるシルキーシックスを伝統としてきたM3だけに、E92型でのV8エンジン搭載は画期的なことです。最高出力は先代E46の346psに対して、420psにまで引き上げられています。伝統を途切れさせてでも性能を向上させたいという、BMWのこだわりの現れといえるでしょう。 ボディの大部分もM3専用に開発 M3の「M」とは、3シリーズにチューニングを施したBMWのレースやモータースポーツの研究開発部門「BMW M Motorsport GmbH」(通称BMW M)の名称が由来です。E92型 M3で進化したポイントは、初のV8エンジンだけではありません。BMW Mが培ってきたノウハウが、惜しげもなく注ぎ込まれました。 特にボディには、カーボン製のルーフ、エアアウトレットを配したアルミ製ボンネット、巨大なエアインテークを備えたフロントスカートなど、ベースの3シリーズと比較して実に80%もの新開発パーツが盛り込まれています。さらに、迫力のある4本出しマフラーや330km/hまで表示されるスピードメーターなど、Mモデルとしてのキャラクターを打ち出すことに余念がありません。 E92型がM3最後のクーペにして唯一のV8エンジン搭載車 4代目M3は、実は歴代M3のなかでもメモリアルな1台です。初のV8エンジン搭載で大きな話題を呼びましたが、5代目M3では伝統の直6エンジンに回帰します。また、次世代のクーペモデルは、4シリーズに移行。結果的に、M3シリーズ唯一のV8エンジン、最後のクーペという特別な存在になりました。 なお、4代目M3では、セダン(E90型)と日本未発売のカブリオレ(E93型)という、クーペモデル以外のボディタイプも展開されました。セダンは5代目M3以降も継続しましたが、カブリオレもクーペと同様に4シリーズに移行したためM3としては最後のモデルです。 M3最後のクーペにふさわしい圧倒的な走行性能 セダンやカブリオレも販売されていた4代目M3ですが、世代を象徴するのはやはりE92型クーペです。4シリーズへの移行に伴って結果的にM3最後のクーペになりましたが、圧倒的な走行性能の高さで存在感を放ちました。 ここからは、E92型の高い走行性能を紹介します。 サーキット走行にも耐えうる走行性能 シリーズ初にして唯一のV8エンジンS65B40型は、最高出力420ps/ 8,300rpm、最大トルク400N・m/3,900rpmを誇ります。また、特筆すべきは最高出力を発揮する回転数で、8,300回転という超高回転型の自然吸気エンジンというのもE92型の魅力です。車重が1,630kgもあるにも関わらず、0-100km/h加速はわずか4.8秒、最高速度は250km/hにも達します。 さらに、レース部門を担当するBMW Mが開発しただけあって、リミッターを解除することで最高速度は280km/hまで引き上げることも可能でした。ただし、約40万円のオプション料金の支払いと、「ハイスピードドライバーズトレーニング」という講習への参加が条件とされていました。 走りにこだわってドライブトレインを刷新 E92型の俊敏な走りをさらに向上させたのは、7速M DCT Drivelogic(エム・ディーシーティー・ドライブロジック)への変更です。先代の6速AMT(セミオートマチックトランスミッション)、SMGⅡに代わって装備されました。 エンジンとトランスミッションを物理的に接続するデュアルクラッチを採用することで、流体でトルクを伝達するトルクコンバーター式のATよりもロスのないダイレクトな操作感を得られます。なお、7速 M DCTDrivelogicは、セダンとカブリオレでも選択できました。グランツーリスモという位置づけながら、ピュアスポーツと肩を並べるほどのダイレクトな操作感こそが4代目M3の真骨頂です。 商業的な成功は微妙だったが希少性の高まりとともに再評価 新時代への幕開けを予感させたE92型M3ですが、商業的には大成功と呼べるモデルではありませんでした。販売台数は先代のE46型の8万6,000台に対して、クーペ、セダン、カブリオレの3種を合わせても6万6,000台ほどにとどまっています。 シルキーシックスという伝統の直6エンジンに代わって搭載されたV8エンジンに賛否両論あったことも、販売台数の伸びに少なからず影響したのかもしれません。実際、5代目のM3にはV8が積まれることはなく、直6に回帰しています。 しかし、販売台数が少なかったということは、旧車としての希少性が高いということです。また、M3としては画期的なV8エンジン、最後のクーペモデルという点を考えてもマニアの心をくすぐるモデルといえます。希少性の高まりからE92型の中古車相場がどう動くのか、ぜひ注目してみてください。
トヨタの歴史に残る名車として知られる小型のFRセダン「アルテッツァ」が製造開始から25年を過ぎ、アメリカの25年ルールの対象となりました。アメリカでは1990年代の日本車の人気が高く、輸入が可能になると国内での希少性が高まって値上がりする可能性があります。そのため、現在のアルテッツァの価格事情を気にされている方も多いでしょう。 本記事では、25年ルール解禁に伴うアルテッツァの価格変動について解説します。最新の買取相場や人気グレードも紹介するため、売却をご検討されている方はぜひ参考にしてみてください。 アルテッツァは25年ルール解禁で値上がりの可能性あり 25年ルール解禁に伴い、アルテッツァは値上がりする可能性があります。 アルテッツァは、小型のFRスポーツセダンとして人気が高く、海外ではレクサス「IS」として販売されていたことから、国内外問わず一定の人気があります。そのため、25年ルールの対象になることによって、右ハンドル仕様のアルテッツァの中古車価格に動きがある可能性が高いです。 しかし、高値がつくかどうかについては車輌の状態によって異なります。加えて中古車市場の相場や市況は日々変動しているため、今後いかなる場合でもアルテッツァが高く売却できるわけではない点に留意しておきましょう。 そもそも25年ルールとは 25年ルールは、アメリカにおけるクルマの輸入規制に関する法律における例外として認められているルールです。アメリカでは右ハンドル車の輸入が禁止されていますが、製造から25年以上経過するとクラシックカーとして登録できるようになります。 ▼25年ルールについては、以下の記事でさらに詳しく解説しています。アメリカ「25年ルール」とは?名車の中古相場が急騰するしくみ アルテッツァの最新の買取事情 25年ルールによって値上がりが見込まれるアルテッツァですが、現在の買取事情はどうなっているのでしょうか。最新の買取相場とともに人気のグレードを紹介します。 アルテッツァの買取相場 アルテッツァの買取相場は以下のとおりです。ここでは、25年ルールが解禁された、または間もなく解禁されるSXE10型のモデルのみに絞って紹介します。※2024年6月時点の情報です。 ■RS200 6MTLエディション/Zエディション/リミテッド/リミテッドⅡ/リミテッド・ナビパッケージ/リミテッドⅡ・ナビパッケージ〜150万円 ■TOM'S 280T 6MT〜250万円 アルテッツァで人気のグレード アルテッツァ全体を通しての人気のグレードはRS200です。 当時の最新技術が盛り込まれた3S-GE型エンジンを搭載しており、最高出力210ps(ATは200ps)を誇るスポーツカーらしさを存分に楽しめるグレードです。前述したSXE10型はRS200グレードしかラインナップされていないため、いずれも高値がつく傾向にあります。 また、TOM'S 280Tはわずか100台しか生産されていないため、その希少性の高さから買取相場が高くなっています。 アルテッツァの魅力 ここで改めてアルテッツァの魅力を振り返ってみましょう。 アルテッツァは、「操り、走る」心地よさを堪能できるクルマとして、1998年10月30日に販売が開始されました。トヨタの小さな高級車「プログレ」用プラットフォームのホイールベースを110mm短縮し、トレッドを前20mm/後25mm拡大したモデルです。 また、エンジンをフロントミッドシップに搭載し、バッテリーや燃料タンクなどの重量物を車輌の中心に寄せた最適な重量配分により、小気味良いハンドリングを実現しているのも魅力の1つです。 エンジンは、2L直列4気筒ツインカムと2L直列6気筒24バルブの2種類をラインナップしています。トランスミッションは、4気筒モデルが6速MTと5速AT、6気筒モデルが6速MTと4速ATです。 いずれも操る楽しさを感じられるスポーツセダンとして、高い人気を誇ります。今後は、25年ルール解禁に伴って、手に入れるのがさらに難しくなるかもしれません。 アルテッツァ以外で2023年に25年ルールが解禁された車種一覧 アルテッツァの他にも、2023年に25年ルールが解禁されたモデルがいくつかあります。以下は、その一例です。 ・トヨタ ランドクルーザー(100系):2023年1月・三菱 ランサーエボリューションV:2023年1月・日産 スカイライン(R34):2023年5月・トヨタ プログレ:2023年5月・スバル レガシィ(BE型):2023年12月 このように、今となって名車といわれたり、人気が再発したりしているモデルが続々と製造から25年を迎え、アメリカに輸出されるようになっています。 まとめ 日本でも人気が高い小型FRスポーツセダン・アルテッツァは、製造から25年が過ぎ、アメリカでの輸入が可能となりました。高く売却したい方は、今後の値動きを注視したほうがよいでしょう。 もし、アルテッツァの売却を検討している方は、過去の相場と2023年10月以降の相場を比較し、売却時期を見極めることが大切です。
初代マツダ サバンナは同系統車種としてはわずか1代で終了したものの、登場時に大きなインパクトで世間をわかせ、後世にも多大な影響を与えたモデルです。デビューイヤーに日産 スカイライン GT-Rの牙城を崩して高い運動性能を証明し、名車サバンナ RX-7への進化という道をたどりました。 この記事では、今もなお語り継がれる、初代サバンナの誕生の歴史と活躍を振り返ります。また、「サバンナ」という名称の由来やなぜ「RX-3」と呼ばれるかについても詳しく紹介します。 ロータリゼーションを進めるマツダにとって重要だったサバンナ 世界で初めてロータリーエンジンを搭載したコスモスポーツで、マツダはロータリーエンジンの可能性を世界に示しました。ファミリア、ルーチェ、カペラと既存モデルに次いでロータリーエンジンを搭載し、「ロータリゼーション」の名の下で普及を図ります。 そして、初搭載のコスモスポーツ以来のロータリーエンジン専用車として、サバンナをラインナップに加えました。現在でも根強い人気を誇るRX-7にもつながった、初代サバンナの誕生について振り返ってみましょう。 5車種目のロータリーエンジン搭載車 初代サバンナは、5車種目のロータリーエンジン車として1971年に誕生。発売当初は、コスモスポーツと同型の10A型エンジンが搭載されていました。 最高出力は105psとコスモスポーツの110psにはやや劣っていたものの、900kgを切る軽量な車体を走らせるには十分な出力だったといえます。ボディ自体はレシプロエンジンを搭載するグランドファミリアと共通でしたが、サバンナはロータリーエンジン専用車という位置づけで専用のフロントマスクが与えられました。 なお、「RX-3」といい名称で呼ばれることもありますが、国内での正しい車名は「サバンナ」です。RXという名称が定着しているのは、輸出仕様が「マツダ RX-3」、レース仕様が「サバンナ RX-3」という名称だったことに起因します。 実はクーペモデル以外も展開されていた初代サバンナ ファミリアとボディが共通だったこともあり、サバンナは当初クーペタイプに加えて4ドアセダンもラインナップされていました。さらに1972年には、サバンナ・スポーツワゴンという名称でロータリーエンジン搭載のステーションワゴンまで追加されます。 サバンナに幅広いボディタイプが用意されたのは、当時のマツダは「ロータリゼーション」と称してロータリーエンジンの普及を推進していたためです。より広いユーザー層に、ロータリーエンジン車に乗ってもらいたいという戦略だったのでしょう。 RX-7に受け継がれたサバンナの名称 初代サバンナの直接の後継車は、名車RX-7です。1978年に登場した初代RX-7(SA22C型)はサバンナ RX-7と名付けられました。 ただし、セダンやステーションワゴンは廃止され、クーペのみ展開されています。プラットフォームも専用開発のものに刷新し、スポーツカーという性格を明確に打ち出しました。 なお、「サバンナ」という名称は、猛獣の野生美やパワーをイメージしただけではありません。実は世界初の蒸気船と原子力船が「SAVANNA」という名前だったことから、「世界初」という意味も込められていたようです。 初代サバンナの評価が高まったのはレースでの活躍とコスパの高さ 初代サバンナは実力を証明すべく、登場と同時にレース活動を始めました。そして、当時国内では無敵だった、日産 スカイラインGT-Rを打ち破ります。ロータリーエンジンの実力をレースで見せつけたことで、サバンナの評価は一気に上昇しました。 驚くべきコストパフォーマンスも含めて、サバンナの魅力を紹介します。 無敗神話を誇るGT-Rとの戦いのなかで打ち立てた国内100勝の偉業 初代サバンナが誕生した1971年は、スカイライン GT-Rが国内レースで無敵を誇っていました。サバンナは同年12月の富士ツーリストトロフィ500マイルで、50連勝に迫っていたスカイライン GT-Rの記録をついに止めます。スカイライン GT-Rの連勝記録カウントについては諸説ありますが、少なくともサバンナが同車を抑えてデビューイヤーで優勝を飾ったことは間違いありません。 さらに、翌年の1972年には、エンジンを10A型から12A型に変更します。1972年5月の日本グランプリでは、GT-Rを抑えて表彰台を独占。当時無敵だったスカイライン GT-Rに世代交代の引導を渡したのは、サバンナ RX-3(サバンナのレース車輌名)だと大きな話題を呼びました。無類の強さを発揮したサバンナ RX-3は、1976年に単一車種で国内レース通算100勝という偉業を成し遂げます。 GT-Rの半額程度なのに国産トップクラスの動力性能 圧倒的なコストパフォーマンスも、サバンナの大きな魅力の1つでしょう。レースでの活躍を受けて、1972年に最上位モデルとして12A型エンジンを搭載したサバンナGTが投入されました。しかし、ライバルだった日産 PGC10型スカイライン GT-Rの価格が154万円だったのに対して、サバンナGTはわずか79万5,000円。 最高出力120ps、最高速度190km/h、0-400m加速わずか15.6秒という高性能を誇るクルマに、GT-Rの半額程度で乗れるというのはユーザーにとって大きな魅力だったに違いありません。 RX-7とともに今も色褪せない人気を誇る初代サバンナ 軽量コンパクトに設計できるロータリーエンジンの特徴を最大限に発揮して、速さと信頼性を証明したのが初代サバンナです。サバンナの成功がなければ、世界的に人気を集めるRX-7は生まれなかったかもしれません。 優れた動力性能だけでなく歴史的観点も含めて、サバンナは旧車として高い評価を受け続けている車種の1つです。実際、人気のクーペではなく、4ドアセダンのGRに300万円もの買取価格がついた実績もあります。 ただし、モデル最終年の1978年から数えても、すでに四半世紀近く経過しています。市場の流通量も限られているため、旧車専門の買取業者でなければその価値を正しく査定してもらえないでしょう。サバンナを売却する際には、知識と経験が豊富な旧車専門業者に相談することをおすすめします。
歴代フェラーリのなかで、最も美しいといわれる328GTB/GTS。一方で、フェラーリのV8エンジンモデルとしては実質2代目ながら、性能面でも圧倒的な進化を遂げたモデルでした。 わずか4年という短いモデルライフながら、今も多くのフェラーリファンが憧れる328GTB/GTSの誕生と魅力について詳しく紹介します。 名車ばかりのMRレイアウトのV8エンジン 「MRレイアウトへのV8エンジン搭載」は、今でこそフェラーリの代名詞とも呼べる王道モデルです。F355やF430、F8トリブートなど数々の名車が生まれています。しかし、フェラーリが初めてV8エンジンを搭載したのは1973年。1940年代創業ということを考えると、意外にもV8エンジンの歴史は決して深くありません。 2シーターモデルとして初めてV8エンジンを搭載してから、実に10年ぶりのフルモデルチェンジとなった328GTB/GTSについて詳しくみていきましょう。 V8エンジンモデルの正統な後継モデル 1985年に登場した328GTB/GTSは、2シーターとしては初のV8エンジンモデルだった308GTB/GTSの後継モデルです。308GTB/GTSは、1973年に先行デビューしていた2+2クーペのディーノ 308GT4をベースに開発されました。なお、モデル名の「B」はベルリネッタ(イタリア語で「クーペ」)を意味し、「S」はスパイダー(タルガトップ)のことです。 308GTB/GTSの大成功を受けて10年ぶりのモデルチェンジで登場した328GTB/GTSは、まさに正統進化と呼ぶにふさわしいモデルでした。デザイン、性能面ともに先代の良さを踏襲しつつも、大幅にブラッシュアップされています。 排気量の拡大によって大幅なスペックアップを果たす 328GTB/GTSが最も顕著に進化したのは、エンジン出力です。先代の308GTBは、排ガス規制対応によってモデル末期に最高出力を抑えざるをえませんでした。しかし、328GTBでは排気量を約200ccアップし、240psから270psまで実に30psもの最高出力の引き上げを実現。最高出力の大幅な向上に伴って、255km/hだった最高速度も263km/hにまで高められました。 328GTB/GTSが排ガス規制をクリアしつつ大幅なスペックアップを果たしたことが、その後のV8エンジンモデルの成長につながったといえるでしょう。なお、モデル名の数字は排気量と気筒数を表し、先代の308は3.0L(2,926cc)で8気筒、328は3.2L(3,185cc)で8気筒という意味です。 2.0Lモデルはターボを搭載して高性能を維持 328GTB/GTSには、発売翌年の1986年にそれぞれ2.0Lのターボモデルが追加されます。先代の308GTB/GTSも208GTB/GTSターボがラインナップに追加されましたが、最高出力は220ps止まりと3Lモデルに比べると物足りなさは否めませんでした。 しかし、328GTB/GTSで追加されたGTB/GTSターボは、最高出力こそ254psに抑えられているものの、最大トルクは328GTB/GTSを上回る33.5kgf・mを発揮。エンジン特性の異なるモデルとして、ユーザーに選択肢を与えました。 なお、排気量と気筒数を表す数字はなく、単にGTB/GTSターボと名付けられています。 現在も高い評価を受ける最も美しいフェラーリ 高められた性能面もさることながら、328GTB/GTSが最も評価を集めるポイントはボディラインです。フェラーリ史上最も美しいとも評されるスタイリングは、現在も多くのファンから絶大な支持を受けています。 40年近く前に登場したとは思えないほど美しい、328GTB/GTSの魅力をみていきましょう。 最高のバランスに仕上げられたボディライン 328GTB/GTSのデザインは、ピニンファリーナのレオナルド・フィオラバンティ氏によるものです。先代308GTB/GTSも手掛けた同氏は、同じイメージを踏襲しつつもアプローチを大幅に変更。直線基調で鋭角なデザインだったウェッジシェイプから、曲線を見事に取り入れた丸みのあるフォルムへ転換しています。 また、手が加えられたのは、全体のデザインだけではありません。大型化したフロントグリルや、ボディと同色でサイズアップされたバンパーなど、細部にわたって見直されています。結果的に「最も美しい」と称賛される、最高のデザインに仕上げられました。 全面改良されてクオリティが高められたインテリア 328GTB/GTSのデザインで変更が加えられたのは、外観だけではありません。インテリアのデザインを変更するとともに、質感もより高められていました。 308GTB/GTSからの変更箇所は、ドアパネルやドアハンドル、スイッチ、シートのステッチにまで及びます。また、メタリック塗装や革張りのダッシュボードとタルガトップ革張りヘッドライニングまでオプションで用意され、より車格にふさわしい内装に生まれ変わりました。 当時の新車価格に迫る買取価格 デザイン面、性能面ともに最高と呼べる進化を果たした328GTB/GTSの新車価格は、当時1,560万円でした。1985年の登場から40年近く経過した現在も、人気と希少性の高さから新車に迫る価値を維持しています。物価水準が異なるため単純比較はできませんが、1,000万円もの買取価格がつけられることも珍しくありません。 328GTB/GTSの最大の魅力は、性能面ではなくデザインの美しさです。後継車がいかに性能面で優れていても、328GTB/GTSの価値は今後も維持し続けられるでしょう。328GTB/GTSを売却する際は、性能や状態だけでなく「旧車としてどの点に価値があるのか」を把握している専門業者への相談をおすすめします。