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トヨタ ランドクルーザーは、1951年にデビューしてから人々の生活を支える信頼性の高い車として世界各国から支持されています。歴史が長く、今でも人気のランドクルーザーの維持費はどの程度かかるのでしょうか。今回は、ランドクルーザーの維持費や内訳、費用の目安を解説します。 ▼モデル別の維持費はこちらで解説しています。トヨタ ランドクルーザー(60系)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説トヨタ ランドクルーザー(70系)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説トヨタ ランドクルーザー(80系)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説トヨタ ランドクルーザー(100系)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説トヨタ ランドクルーザー(200系)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説 ランドクルーザーの特徴 トヨタ ランドクルーザーは、1951年8月に誕生してから現在までモデルチェンジを繰り返しながら販売を継続している人気のクロスカントリー車です。それぞれの時代に合わせたスタイリングやラインナップを展開し、今ではラグジュアリーなSUVとして不動の地位を確立しています。 ランドクルーザー最大の特徴は、「どこへでも行き、生きて帰ってこられること」です。このような特徴を持つことから、路面が荒れている地域、安全面により一層の配慮が必要な地域などを含め、世界各地で人の命、暮らし、人生を支える存在となっています。 また、ランドクルーザーの本質である「信頼性・耐久性・悪路走破性」を世界中の使用実態に基づいて鍛え、現行のランドクルーザーに受け継がれています。 ランドクルーザーの維持費の内訳 トヨタ ランドクルーザーを維持するためには、燃料代やメンテナンス費用、車検費用など、さまざまな費用がかかります。ここからは、ランドクルーザーを維持するためにかかる費用の内訳や目安を解説します。 ※ランドクルーザー60から200までの主要モデルで算出 燃料代 ランドクルーザーは歴史の長いモデルのため、年式によって異なりますが、燃費はおおむね7km/L程度です。 1ヶ月に1,000km走行するとした場合、燃料が142L必要です。1Lあたりのガソリン単価が175円の場合、1ヶ月あたりの燃料代は2万4,850円。1年に換算すると29万8,200円です。 自動車税 自動車税は、エンジン排気量によって税額が異なります。ランドクルーザーはどの世代も大排気量であるため、税額は7万6,400円〜10万1,200円かかります。 任意保険 ランドクルーザーの自動車保険料について見てみましょう。ここでは次の条件で自動車保険料を算出します。 【条件】年齢:30歳等級:6等級使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 【補償内容】対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円車輌保険:年式より異なる 上記の条件で各モデルをシミュレーションしたところ、自動車保険料は年間約6万円〜10万円でした。ただし、古いモデルの場合は車輌保険がつきません。車輌にトラブルが発生した場合、保険で直そうとしても保険を使えないことに注意してください。 車検 車検費用についてみていきましょう。 【ディーラー車検の場合】自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)※2023年時点の保険料自動車重量税:5万400円〜6万3,000円(24ヶ月)印紙代:1,800円車検基本料金:8万円(点検・検査・代行費用)合計:14万9,850円〜16万2,450円 ※車検基本料金は内容や整備工場などにより変動します 初年度登録から13年もしくは18年以上経過している場合、自動車重量税が重課されて費用がかさんでしまいます。 メンテナンス費用 ランドクルーザーのメンテナンスには、次のような項目があります。 ・洗車・ワイパーゴム交換・ウォッシャー液・冷却水の補充・エアコンフィルターの交換・ヘッドライトのバルブ交換・エンジンオイル交換・オイルフィルター交換・ブレーキオイル交換・エアクリーナー交換 など これらの費用がかかるため、年間10万円程度のメンテナンス費用がかかると考えておくとよいでしょう。また、タイヤ交換をしたときは、タイヤの銘柄などにもよりますが、10万円〜20万円程度の追加費用がかかります。 ランドクルーザーの年間維持費はいくら? ランドクルーザーを維持するためにかかる年間費用をまとめると次のようになります。 【ランドクルーザーの年間維持費】・燃料代:29万8,200円・自動車税:7万6,400円〜10万1,200円・任意保険:6万円〜10万円・メンテナンス費:10万円〜20万円・車検:7万4,925円〜8万1,225円(2年毎のため16万2,450円の半額分)合計:約60万9,525円〜約78万625円 ここで試算した年間維持費は、車を維持するためにかかる最低限の費用です。車をローンで購入したり、駐車場を借りたりした場合は別途費用がかかります。 ランドクルーザーの維持費が高いと思った時の対処法 ランドクルーザーは、エンジン排気量が大きく、重量も重いため、維持費が高くなる傾向があります。また、初年度登録から時間が経過すると税金が重課されるため、年式が古いランドクルーザーほど維持費が高くなるといえるでしょう。 ランドクルーザーの維持費が高く、保有し続けるのが大変だと感じたら、手放すことを検討するとよいでしょう。ランドクルーザーは、日本のみならず世界各国で信頼されているモデルであるため、高価買取される可能性が高いです。 ランドクルーザーを少しでも高く買い取ってもらうためには、ランクルの歴史やモデルの詳細に詳しい業者に査定を依頼することをおすすめします。旧車王なら、年式が古いランドクルーザーから新しいモデルまで幅広く対応可能です。ランドクルーザーを高く売りたいと思ったら、旧車王にお問い合わせください。
ハイエースは業務用から家族での使用まで幅広い用途に対応できる人気のクルマです。しかし、購入を検討する際に気になるのが維持費ではないでしょうか。実はハイエースの維持費は、ナンバーの種類によって異なります。 この記事では、3ナンバー、1ナンバー、4ナンバーそれぞれの維持費について、税金や保険料、メンテナンス費用まで詳しく解説します。ファミリーカーとしての使用を考えている方から、ビジネスでの活用を検討している方まで、ぜひ参考にしてください。 ▼モデル別の維持費はこちらトヨタ ハイエース(100系)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説トヨタ ハイエース(200系)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説 ハイエースの特徴と種類 ハイエースは、トヨタが製造・販売する商用車の代表格です。用途に応じて1ナンバー、3ナンバー、4ナンバーから選択できます。 各ナンバーの違いと特徴 ハイエースのナンバーは、クルマの大きさと用途によって区分されています。3ナンバーは全長4,701mm以上、全幅1,701mm以上、全高2,001mm以上、排気量2,001cc以上いずれかを満たす乗用車です。ハイエースのワゴンが該当し、家族での使用に適しています。 1ナンバーは貨物車として登録される商用タイプで、バンが該当します。4ナンバーは小型貨物車として区分され、主にバンの標準ボディが該当します。各ナンバーは税金体系や保険料が異なるため、用途に応じた選択が重要です。 用途による選び方のポイント 用途に応じたナンバー選びのポイントは、主に乗車人数と荷物スペースのバランスです。3ナンバーは、10人乗りまでのグレードが選択可能で、家族での使用に最適といえます。室内空間も広く、チャイルドシートの設置も容易です。 1ナンバーと4ナンバーは、法人使用や個人事業主の方に適しており、大容量の荷室を確保できます。ただし、乗車定員は3〜5人のため、ファミリーカーとしては不向きです。選択の際は、日常的な使用シーンを具体的にイメージしましょう。 ハイエースの維持費の内訳 ハイエースを維持するためには、燃料代や税金、車検・点検整備費用など、さまざまな費用がかかります。ここからは、ハイエースの維持費の内訳や費用の目安について解説します。 燃料代 ハイエースには、ガソリン車とディーゼル車が用意されています。それぞれの燃費は以下のとおりです。今回は004年以降に販売されている200系ハイエースの一部モデルを例にして算出しました。 ・ガソリン:9.1〜11.4kmL・ディーゼル:10.6〜11.4km/L 1ヶ月に1,000km走る場合、ガソリン車では87L〜109Lの燃料が必要となり、ディーゼル車では94L〜109Lの燃料が必要です。1Lあたりのガソリン単価が180円、軽油の単価が160円とした場合、1ヶ月あたりの燃料代は、ガソリン車が1万5,660円〜1万9,620円、ディーゼル車が1万3,920円〜1万7,440円。1年に換算するとガソリン車では18万7,920円〜23万5,440円、ディーゼル車では16万7,040円〜20万9,280円かかります。 自動車税(種別割) 自動車税(種別割)は、登録ナンバーによって税額が異なります。3ナンバー、1ナンバー、4ナンバーそれぞれ確認していきましょう。 3ナンバー 3ナンバーの場合、排気量で税額が決まります。200系ハイエースは2,693ccのため、2019年10月1日以降に新規登録している場合は5万円です。ただし、新規登録より一定年数が経過すると重課されます。 ガソリン車の場合は13年、ディーゼル車の場合は11年経つと重課され、5万8,600円に税額が上がります。 1ナンバー・4ナンバー 1ナンバーと4ナンバーの場合は、最大積載量と乗車定員で税額が決まります。グレードによって異なりますが、たとえばスーパーGLの場合、最大積載量1t以下、乗車定員4人以上に該当するため、1万6,000円です。(自家用の場合)ただし、3ナンバーと同じくガソリン車の場合は新規登録から13年、ディーゼル車の場合は11年経つと重課され、1万7,600円に税額が上がります。 任意保険料 任意保険料について、以下の条件で大手ネット型保険でシミュレーションを行いました。 【条件】年齢:40歳等級:6E等級使用目的:通勤・通学年式:2010年 運転者:本人限定 3ナンバー、1ナンバー・4ナンバーそれぞれで算出しましたが、平均で年間9万円程度でした。車両保険は70〜80万円程度です。 車検代 車検にかかる費用についても、ナンバーごとに異なります。それぞれの費用についてみていきましょう。 3ナンバー 自賠責保険料:1万7,650円(24ヶ月)※2025年1月時点の保険料自動車重量税:4万5,600円 ※車輌重量2t以下に該当するグレードで、新規登録より13年経過した場合印紙代:1,800円車検基本料金:7万円(点検・検査・代行費用)合計:13万5,050円※車検基本料金は内容や整備工場などにより変動します 3ナンバーの自動車重量税は、車輌重量によって税額が決まります。自動車税(種別割)と同様に新規登録より一定年数が経過すると重課されます。13年経過で一段階、18年経過するとさらにもう一段階税額が上がる仕組みです。古い車種であればあるほど負担が大きくなるため留意しましょう。 なお、3ナンバーの車検は2年に一度のため、年間に換算すると6万7,525円です。 1ナンバー・4ナンバー 自賠責保険料:1万6,900円(1ナンバー)or1万2,850円(4ナンバー)自動車重量税:2万2,800円 ※車輌総重量4t以下に該当するグレードで、新規登録より13年経過した場合印紙代:1,800円車検基本料金:7万円(点検・検査・代行費用)合計:11万1,500円or10万7,450円※車検基本料金は内容や整備工場などにより変動します 1ナンバーと4ナンバーの自動車重量税は車輌総重量によって税額が決まります。こちらも新規登録から13年及び18年経過すると重課される仕組みです。 メンテナンス費用 ハイエースのメンテナンスには、次のような項目があります。 ・洗車・ワイパーゴム交換・ウォッシャー液・冷却水の補充・エアコンフィルターの交換・ヘッドライトのバルブ交換・エンジンオイル交換・オイルフィルター交換・ブレーキオイル交換・エアクリーナー交換 など 合わせると、年間10万円程度のメンテナンス費用がかかります。また、タイヤ交換をしたときは、追加で10万円ほどかかると考えておきましょう。 ハイエースでよくある故障 ハイエースならではの故障ポイントと修理費用も把握しておくと、より具体的に維持費をイメージできます。 ハイエースは高い耐久性で知られる一方、走行距離が20万kmを超える車輌では、故障が発生しやすい傾向にあります。特に注意が必要なのは、オルタネーター、ディーゼル車特有のDPF(排気フィルター)、サプライポンプ、リアリーフスプリング、エアコン関連部品です。 オルタネーター交換で6万〜11万円、DPF関連の修理で50万円、サプライポンプ関連の修理には35万円が必要です。また、足回りのリアリーフスプリングは14万円、エアコン関連の修理には部品の状態に応じて10万〜30万円ほどの費用がかかります。 これらの故障を予防するためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。購入時には、車輌の状態確認とともに、使用目的に合った選択を心がけましょう。 ▼詳しくはこちらハイエースの故障は多いのか?よくあるトラブルと気になる修理費用を詳しく解説 ハイエースのナンバー別の比較 ここまで説明したハイエースの維持費の内訳をナンバーごとに表にまとめました。 登録ナンバー 燃料代 自動車税(種別割) 任意保険料 車検代 メンテナンス費用 合計 3ナンバー 23万5,440円 5万8,600円 9万円 6万7,525円 10万円 55万1,565円 1ナンバー 23万5,440円 1万7,600円 9万円 11万1,500円 10万円 55万4,540円 4ナンバー 23万5,440円 1万7,600円 9万円 10万7,450円 10万円 55万490円 1ナンバーと4ナンバーは3ナンバーよりも自動車税(種別割)が安いですが、車検が1年ごとのため結果としてあまり差はありません。使い勝手や使用用途を主軸に購入車種を選ぶのがよいでしょう。 まとめ ハイエースの年間維持費を総合的に比較すると、維持費は4ナンバー、3ナンバー、1ナンバーの順で安いですが、その差は年間数千円程度です。また、実際の使用における維持費は、使用目的や走行距離によって大きく変わってきます。 ファミリーカーとして使用する場合は、乗車定員や快適性を重視して3ナンバーを選択することをおすすめします。商用利用の場合は、積載量や税制面での優遇を考慮して1ナンバーまたは4ナンバーが適しているでしょう。 今回紹介した維持費を参考に、自身にあうハイエースをぜひ検討してみてください。
ランドクルーザーは、トヨタの人気モデルの1つであり、世界各国から信頼されているクルマとして知られています。とりわけ人気が高いのが70(ナナマル)です。 ランクル70は、悪路走行に適したヘビーデューティ仕様のランドクルーザーです。世界中の過酷な環境下での多様な用途に応え続けてきたランクルとして今でも高い人気を誇り、2023年には伝統を継承しつつ時代に合わせて進化させたランドクルーザー“70”の販売を開始しました。 ランクル70に憧れを抱いている方は多いですが、所有するにあたって気になるのは維持できるのかどうかという点です。発売から40年近く経過しているクルマであるだけに、維持費は不安を感じる方は少なくないでしょう。 そこで本記事では、ランクル70の維持費の内訳を解説するとともに、いくら程度の年収があれば乗り続けられるのかを解説します。ランクル70の購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。 ランクル70の維持費の内訳 クルマを維持するのに必要なのは、主に下記の5つの費用です。 ・燃料代・自動車税・任意保険料・車検代・メンテナンス費用 今回は、1999年発売のランクル70 ZX 4ドアを例にあげてそれぞれの費用をシミュレーションします。 燃料代 ランクル70はディーゼルモデルであるにもかかわらず燃費が悪く、実燃費は6km/Lといわれています。 たとえば、1ヶ月に1,000km走行する場合燃料は166L(小数点以下切り捨て)必要です。1Lあたりの軽油単価が160円だとすると、1ヶ月あたりの燃料代は2万6,560円。1年に換算すると31万8,720円です。 ディーゼルモデルなのに燃費が悪い 一般的に、ディーゼルモデルはガソリンモデルよりも燃費がよいといわれています。しかし、車輌やエンジンが重いと、クルマを動かすのにかなりのパワーを使うため燃費が悪くなります。 ランクル70は悪路走行に特化してつくられたクルマであるため、車輌重量は2,000kgを超え、搭載されているエンジンも重くて頑丈です。オフロード走行用であるがゆえに、燃費がどうしても悪くなってしまうのです。 自動車税(種別割) 自動車税(種別割)は年に一度の納付が義務付けられてる税金です。普通乗用車である3ナンバーの場合は排気量によって税額が決まりますが、ランクル70は貨物自動車である1ナンバーもしくは4ナンバーとして登録します。1ナンバーおよび4ナンバーの場合は排気量に加えて最大積載量によって自動車税(種別割)の税額が決まります。 今回例にあげているランクル70は1ナンバーに該当するクルマです。最大積載量は1t以下で排気量が1,500cc超、なおかつ新車登録から11年を超えているため、自動車税(種別割)は1万7,600円です。 自動車税(種別割)には、新規登録から13年を超えると重課されるという制度がありますが、ディーゼルモデルの場合は11年で重課されます。この制度の影響で、古いクルマであればあるほど維持費の負担が大きくなってしまいます。 任意保険料 任意保険は、万が一の事故に備えて加入が推奨されている保険です。損害保険料率算出機構の調査によると、2023年度の任意保険の普及率は82.6%(※)でした。クルマを所有するほとんどの方が加入していることがわかります。 ※損害保険料率算出機構「自動車保険の概況」 任意保険料は年齢や使用用途などの条件により異なります。今回は下記の条件にて、大手ネット型保険のサイトでシミュレーションを実施しました。 【条件】年齢:25歳等級:6B等級クルマの年式:1999年使用目的:日常・レジャー運転者:本人限定 【補償内容】対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円車両保険:25万円免責金額(1回目-2回目以降):5万円-10万円 保険料は年間10万9,368円でした。車両保険は25万円まで補償されます。しかし、万が一の事故の際、ランクル70ほど古いクルマだと修理代が高くなります。25万円ではまかなうことができない可能性が高いため、事故には気をつけましょう。 車検代 車検には、自賠責保険料、自動車重量税、印紙代、車検基本料がかかります。車検基本料は依頼するディーラーや整備工場によって異なります。今回はディーラーで車検を受けたと仮定してシミュレーションしました。 なお、1ナンバーの場合は車検は1年ごとに受けなければなりません。そのため、下記の費用は毎年かかります。 自賠責保険:1万6,900円 ※2025年1月時点の保険料自動車重量税:1万8,900円 ※新車登録から18年経過している場合印紙代:1,800円車検基本料金:7万円(点検・検査・代行費用)合計:10万7,600円 今回注目したいのは自動車重量税です。普通乗用車である3ナンバーだと車輌重量で税額が算出されますが、1ナンバーの場合は乗員と積載量もあわせた車輌総重量によって税額が決まります。 自動車税(種別割)と同様に、新規登録から一定期間が経過していると重課されます。13年超えで一段階、18年超えでさらにもう一段階税額が上がり、1999年発売のランクル70だと18年を超えるため二段階重課されます。 メンテナンス費用 車輌の状態によりメンテナンスする箇所は異なりますが、今回は一般的に年に1〜2回交換が必要な箇所について解説します。 交換内容 頻度 費用 エンジンオイル&エレメント交換 半年に一度 2万円/年 ※1回あたり1万円 エアフィルター交換 1年に一度 3,000円/年 ワイパーゴム交換 1年に一度 3,000円/年 合計で2万6,000円程度かかります。ただし、ランクル70は古いクルマであるうえに悪路走行でダメージを負った個体が多いため、この他にもメンテナンスが発生する可能性は非常に高いです。あくまでも最低限の金額として認識しておきましょう。 ランクル70の年間維持費 ランクル70を維持するためにかかる費用をまとめると次のようになります。 【ランクル70の年間維持費】・燃料代:31万8,720円・自動車税(種別割):1万7,600円・任意保険:10万9,368円・メンテナンス費:2万6,000円・車検代:10万7,600円合計:57万9,288円 年間で約58万円の維持費がかかります。これはランクル70を維持するためにかかる最低限の費用です。ローンでクルマを購入したり、駐車場を借りたりすると、別途費用がかかることに留意しましょう。 ランクル70は年収600万で維持できる! 年間で約58万円の維持費がかかるランクル70は、いくらくらいの年収があれば所有できるのでしょうか。一般的に、クルマの維持費は年収の10〜15%が望ましいといわれています。そのため、ランクル70の場合は最低でも600万円程度の年収が必要です。 今回はあくまでも最低限の維持費としてシミュレーションしたため、駐車場代やローン返済、突発的な故障への対応を加味するともう少し収入に余裕があったほうが安心かもしれません。 ランクル70の維持費を節約するために ランクル70を購入するのに、維持費の面でハードルが高いと感じた方もいるでしょう。しかし、いくつかのポイントをおさえれば費用を抑えられます。ここでは、賢い節約のコツを紹介します。 車検の相見積もりをとる 車検の基本料金は、ディーラーや整備工場によって異なります。複数の販売店や工場で相見積もりをとって費用を比較すると、車検代を節約できる可能性があります。 また、4WD車やディーゼルモデルを得意とする工場では、純正部品の使用有無や、交換が必要な部品の判断基準など、細かい部分まで相談に応じてくれる場合があります。基本料金が同じ金額でもメンテナンスの丁寧さが違えば、その後の維持費にも差が出るでしょう。 そのため、見積もりを取る際は、整備士の経験年数、過去のランクル整備実績などの確認をおすすめします。 任意保険の相見積もりをとる 保険会社によって保険料の算出基準や特約の内容は異なるため、複数の保険会社で相見積もりをとりましょう。特に、使用状況や年間走行距離、車輌の使用目的などを正確に申告すると、適切な保険料の見直しが可能になります。 また、インターネット契約割引や、複数台割引、長期契約割引など、各種割引制度を活用すれば、年間で数万円の節約も可能です。 急加速・急停止に注意する ランクル70は4,000cc以上の大排気量エンジンを搭載しているため、急加速や急停止は燃費に大きく影響します。 アクセルワークは穏やかに行い、早めのシフトアップを心がけることで、燃費の改善が見込めます。また、急発進や急ブレーキは、タイヤやブレーキパッドの摩耗も早めるため、部品交換の頻度も増えるでしょう。交差点での緩やかな減速や、高速道路での定速走行を心がけることで、燃料費だけでなく、消耗品の交換費用も抑えられます。 まとめ ランクル70は、その堅牢性と優れた走破性から世界中で愛され続けている名車です。しかし、その維持には年間約58万円という決して少なくない費用が必要となります。 特に1999年のモデルは、11年超過による重課税の影響や、実燃費6km/Lという燃費の悪さなど、維持の負担は軽くありません。そのため、安定した維持管理には年収600万円以上が望ましいと考えられます。 ただし、車検や保険の相見積もり、効率的な運転による燃費改善など、いくつかの工夫で維持費を抑えることも可能です。堅実な維持管理計画を立てることで、名車との長いカーライフを楽しめるでしょう。
タイヤのパンクは、クルマの走行中に起こることが多いトラブルの1つです。近くにディーラーやガソリンスタンド、カー用品店などがあれば、修理を依頼できます。 この記事では、タイヤのパンク修理の依頼先ごとの特徴や費用、自分で直すことは可能なのかなどについて詳しく解説します。 タイヤのパンク修理の依頼先 タイヤのパンク修理の依頼先として挙げられるのが、町の修理工場、ディーラー、カー用品店、ガソリンスタンドです。それぞれの特徴や料金などについて詳しくみていきましょう。 町の修理工場 町の修理工場は、特定のメーカーに限らず幅広い車種の修理を請け負っています。プロの整備士がタイヤの状態を確認して適切に修理してくれるため、安心して依頼できるでしょう。 基本的に新しい部品への交換ではなく修理を前提としているため、費用を抑えたい場合に向いています。また、直接修理を請け負うため、中間手数料が不要なこともメリットです。 ただし、店舗や整備士によってクオリティに差があったり、部品の調達に時間がかかったりする場合があります。特に、修理にかかる時間には車の状態、車種、部品の在庫などさまざまな要因が絡むため、事前に問い合わせることをおすすめします。 ディーラー ディーラーは、新車を販売することが主な業務ですが、タイヤのパンク修理も対応可能です。日頃から利用している店舗であれば気軽に依頼することができ、安心感もあります。 修理費用は他より高めに設定されていることが多いです。たとえばトヨタの一部ディーラーでは、外面修理で2,200円かかります。 営業時間や定休日も決まっているため、急いで修理してほしいときに対応してくれるとは限りません。修理を依頼したいときは事前に可能かどうかを確認する必要があります。 カー用品店 カー用品店は、安価でスピーディーにパンク修理をしてくれます。たとえばオートバックスでは、1,650円〜対応してもらえます。 また、タイヤを豊富に扱っているため、タイヤ交換が必要となった場合にも対応できます。修理は可能ですが、外面修理しか対応していない店舗も多いです。その際には、外面修理しか対応していない店舗の場合、タイヤの傷口を接着剤で表面からふさぐことしかできないため、どの修理法に対応しているのか事前に確認しておく必要があります。 ガソリンスタンド ガソリンスタンドもタイヤがパンクした際の修理先としてよく利用されています。 ピットが併設されている大手ガソリンスタンド(例:ENEOS、コスモ石油、出光)であればパンク修理を受け付けている場合が多いです。 店舗数が多いため、すぐに見つけることができますが、応急処置しか請け負っていない場合もあります。また、対応の可否や修理にかかる料金はガソリンスタンドによって異なるため、各店舗に問い合わせて確認しましょう。 タイヤ交換が必要になる場合は、取り寄せなければならないことがあります。ガソリンスタンドで取扱っているタイヤの種類はそれほど多くありません。そのため、取り寄せることになった場合は時間がかかります。 タイヤのパンク修理の料金 タイヤのパンク修理には、外面修理と内面修理の2つの方法があります。それぞれ料金も異なり、請負ってくれない場合もあるため、事前に知っておきましょう。 修理依頼先 外面修理 内面修理 町の修理工場 1,000〜3,000円 5,000円程度 ディーラー 2,000円程度 5,000円程度 ガソリンスタンド 1,500〜2,000円 請負がない場合が多い カー用品店 1,000〜2,000円 請負がない場合が多い タイヤ専門店 1,000〜2,000円程度 3,000〜5,000円程度 外面修理 タイヤのパンク修理でもっとも一般的で簡易的な方法が外面修理です。タイヤに異物が刺さった場合、その部分に棒状のゴムを差し込み、強制的に空気を止める方法やタイヤの外側から修理剤を用いて補修する方法などがあります。タイヤをホイールから外さずに修理できるため、施工時間の短縮と作業工賃も安く抑えることができます。 ただし、外面修理はあくまでも応急処置です。修理した部分から再度空気が漏れる可能性が高く、基本的に2回目の修理ができないため、空気漏れが再発した場合はタイヤを交換しなければなりません。 内面修理 内面修理では、タイヤをホイールから取り外して補修作業を行います。タイヤの内側までしっかり点検でき、パンクの穴とタイヤの内面をパッチを用いて補修するため、エア漏れの心配がなく、修理後の耐久性にも優れています。 ただし、ホイールを車体から外し、タイヤをホイールから外して施工するため、施工時間が長くなるうえに作業工賃も高くなります。タイヤ専門店やカー用品店で主に対応していますが、店舗によっては内面修理を行っていない場合もあります。 タイヤのパンク修理にかかる時間 外面修理は、作業時間が短く、20分程度で完了することがほとんどです。パンクしている場所を特定するのに時間を要する場合は目安以上に時間がかかる場合もあります。 内面修理は、ホイールからタイヤを取り外す必要があるため、補修作業にタイヤの着脱作業を含めて60分程度かかります。 タイヤ交換が必要なケース パンクしたタイヤの状態によっては修理ができない場合もあります。その場合は、タイヤ交換が必要で、当然ながら費用も高くなります。どのような状態でタイヤ交換が必要になるのか詳しく解説します。 接地面以外に異物が刺さっている タイヤの接地面以外の側面や角に釘などが刺さって破損している場合は、タイヤを交換する必要があります。接地面とは「タイヤが道路に接している部分」のことです。 ひび割れしている タイヤがひび割れており、内部にまで達している場合は、タイヤを交換しなければなりません。そのまま放置するとひび割れが深くなり、そこから空気が漏れることでさらに空気圧が低下し、ますますひび割れが進行してしまいます。 パンクしたタイヤで走行するとどうなる? タイヤがパンクしたまま走行を続けるとゴムの内部に破損やダメージが発生しやすくなります。パンクしたタイヤは、空気が抜けて低内圧になっているため、タイヤを引きずったまま走行するような状態になり、引きずり痕ができてしまいます。修理ができなくなるだけでなく、大事故につながる可能性もあるため、タイヤがパンクしたまま走行することは絶対にやめましょう。 パンクしたタイヤは自分で修理できる? タイヤのパンクの度合いが軽く、外面修理であれば、自分で修理を行うことも可能です。その場合には、市販のパンク修理キットを使用します。修理キットはあくまでも一時的な処置なので、あとからプロに依頼してきちんと修理してもらうことをおすすめします。 タイヤの寿命を延ばす方法 パンクやバーストなどタイヤに関連するトラブルや不具合を防止するためには、タイヤの寿命を延ばすための日常点検が欠かせません。 タイヤの日常点検には、目視確認と空気圧チェックがあります。 タイヤの目視確認では下記を確認しましょう。 ・タイヤ接地面に異物が刺さっていないか・タイヤの側面のひび割れ・亀裂や損傷がないか・残り溝の深さが十分にあるか 空気圧チェックでは以下の点を確認します。 ・空気圧が均等に減っているか(1本だけ異常に減っている場合はパンクしている可能性が高い)・規定空気圧に調整する(空気圧の高すぎまたは低すぎは偏摩耗の原因となります) また、定期的なローテーションもタイヤの寿命を延ばす方法の1つです。定期点検や車検のとき、冬用タイヤまたは夏用タイヤに交換するときなど、タイヤを外すタイミングでローテーションを行うとよいでしょう。 夏用タイヤや冬用タイヤを保管するときは、暗く涼しい場所に保管しましょう。直射日光が当たったり、雨に濡れたりすると、タイヤそのものが劣化してしまうため、次のシーズンに使用できなくなる場合があります。 まとめ どれだけ注意していても起きてしまうのが、タイヤのパンクです。車の走行中にパンクしてしまった場合、まずは停車し、自分の目で状態を確認した後に、状態に応じて町の修理工場、ディーラー、カー用品店、ガソリンスタンドなどに修理を依頼してください。パンクしたまま走行するとタイヤが破損し、修理が不可能になってしまう危険性があるので絶対にやめましょう。 また、軽度であれば修理キットを用いて自分で対処することもできますが、あくまでも応急処置ということを覚えておくことが大切です。
日産を代表するスポーツカーとして長い歴史をもつフェアレディZ。そのなかでも高い人気を誇るのが初代フェアレディZのS30型、通称「S30Z」です。ロングノーズ・ショートデッキの流麗なボディラインに魅せられ、購入を検討している方も多いのではないでしょうか。 しかし、S30Zは発売から半世紀近くも経過する、いわゆる“旧車”です。憧れの気持ちが強い一方で、いざ所有する際に自分で維持できるのだろうかと不安を感じる方も少なくないでしょう。 そこで今回は、S30Zの維持費と購入時の初期費用について解説します。 S30Zの維持費の内訳 まずはS30Zの維持にかかるおおよその費用について、燃料代、自動車税、任意保険、車検代、メンテナンス代の5項目にわけて解説します。 今回は、1969年に発売されたベースグレードの情報をもとに維持費を算出します。 <S30Z 1969年発売 ベースグレード 情報> エンジン L20 排気量 1,998cc 車輌重量 975kg 燃料代 S30Zの平均的な燃費は、6〜7km/L程度といわれています。発売された当初のカタログには15km/Lと記載されていましたが、当時の測定方法は現在ほど正確ではないため、実際に走行した場合の数値とは大きく差がある場合も珍しくありません。 また、S30Zは馬力を上げるためにエンジンを載せ替えている方が多い傾向にあります。なかでも目立つのは、日産のL型エンジンの最大排気量 2.8Lを誇るL28への載せ替えです。発売当初のベースグレードに比べると1.5倍近くも排気量がアップすることになり、結果としてメーカーが想定していた燃費より悪化してしまいます。 ここから、実際にかかる燃料代をシミュレーションしてみましょう。 燃費6km/Lとして、1ヶ月あたり300km走行した場合、使用するガソリンは50Lです。2024年6月30日時点のハイオクガソリンの平均価格182.2円/Lをもとに燃料代を算出すると、1ヶ月で9,110円、1年間で10万9,320円かかることになります。 自動車税 自動車税は、エンジンの排気量によって税額が変わるだけでなく、初年度登録から13年以上経過していると重課されます。 そのため、S30Zの自動車税は、5万1,700円(2L超〜2.5L未満、重課後の税額)です。 任意保険 S30Zの自動車保険料を大手のネット型保険でシミュレーションしました。 【条件】年齢:26歳等級:6F等級使用目的:日常・レジャー走行距離:3,000km超5,000km以下主な使用地:東京都運転者:本人限定 【補償内容】対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円車両保険:なし 上記の条件でシミュレーションしたところ、自動車保険料は年間約4万2,000円でした。ただし、この保険料には車両保険が含まれていないため、車輌トラブルが発生した場合には保険が適用できないことに注意しなければなりません。 車検代 続いて車検代について解説します。 まず、S30Zは発売から50年以上経過するモデルのため、ディーラーでは車検を受け付けていない可能性が高いです。民間の整備工場でも、古いクルマは断られる場合があるため、対応可能かどうかを事前に問い合わせてから依頼しましょう。 【民間車検の場合】自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)自動車重量税:2万5,200円(24ヶ月)※初度登録年月から18年以上経過している場合印紙代:2,300円 ※認証工場の場合車検基本料金:6万円 ※点検・検査・代行費用合計:10万5,150円※車検基本料金は内容や整備工場などにより変動します S30Zは古いクルマであり、重量税が重課されるものの車輌重量が比較的軽いため、同年代の他のクルマよりは負担を抑えられます。しかし、旧車であるために、車検のたびに複数箇所の部品交換や整備に費用がかかる可能性があることは覚えておきましょう。 メンテナンス費用 S30Zのメンテナンスには、次のような項目があります。 ・エンジンオイル交換・オイルフィルター交換・冷却水の交換・グリスアップ・ディストリビューターのパーツ交換・キャブレター調整・ボディのワックスがけ、錆とり など 金額にすると、年間でおおよそ10万円です。エンジンオイルや冷却水の交換など近年のクルマでもメンテナンス必須な項目に加え、旧車だからこそ定期的にチェックしなければならない箇所があります。 たとえば、グリスアップはパーツ同士の摩耗を防ぐために実施します。最近のクルマのベアリングには事前にグリスが封入されているため人の手で行う必要はありません。しかし、発売から数十年も経過しているクルマの場合、定期的にグリスアップしないとパーツが摩耗して焼付きを起こしてしまう可能性があります。 また、ボディのワックスがけや錆とりなど外装のメンテナンスも重要です。 特に下回りは錆つきやすいため、こまめに点検しましょう。 S30Zの年間維持費はいくら? ここまでS30Zの年間維持費の内訳について解説しました。すべてあわせるといくらになるのでしょうか。 【S30Zの年間維持費】・燃料代:10万9,320円・自動車税:5万1,700円・任意保険:約4万2,000円・車検代:5万2,575円(2年ごとのため10万5,150円の半分)・メンテナンス代:10万円合計:35万5,595円 月々に換算すると約2万9,000円です。今回算出したのは、あくまで最低限かかる金額のため、突発的な故障が発生したり、走行距離が伸びたりするとさらに費用がかかるでしょう。 購入後のレストアにはいくらかかる? S30Zの年間維持費について解説しました。しかし、S30Zを購入するにあたっては、維持費だけではなく初期費用についてもしっかりと見積もっておく必要があります。 繰り返しお伝えしているとおり、S30Zは半世紀近く前に発売されたクルマです。何も手を加えずに当時の状態のまま走行させるのは非常に難しいといわれています。現に、多くのS30Zオーナーの方がレストアしてその力を復活させるばかりか、よりパワーアップさせてドライブを楽しんでいます。 主に修理・修復の対象だといわれるのは以下の項目です。 ・エンジンのオーバーホールや載せ替え・トランスミッションの換装・外装の再塗装・内装の張替え など すべてレストアすると500万円程度の費用がかかります。個体によっては丸々修理せずに走行できる場合もあるため、購入するS30Zの状態を事前に把握し、どの程度の初期費用が必要なのか見積もっておきましょう。 まとめ S30Zの維持費と購入時の初期費用について解説しました。 S30Zは、旧車といわれるクルマのなかでも、年式が古いほうに分類されます。そのため、維持費も初期費用も決して安いとはいえない金額です。しかし、絶大な人気を誇るフェアレディZの歴史の始まりといえる名車を所有する満足感と考えれば、見合う金額だといえるのかもしれません。 今回紹介した情報を参考に必要な費用を見積もり、S30Z購入の準備にお役立てください。
ホンダのミッドシップスポーツカーとして現在でも高い人気を誇るNSX。特に初代NSXは生産が終了した現在でも高い人気を誇ります。今回は、初代NSX(NA1型/NA2型)の維持費がどのくらいかかるのか、費用の内訳や目安を解説します。 NSXの特徴 ホンダ NSXは、量産車世界初のオールアルミモノコックボディを採用したミッドシップスポーツカーです。また、エンジン、シャシー、足まわり、シートの構造部材に至るまで、アルミ合金を多用し大幅な軽量化を実現していることも特徴となっています。エンジンは、新開発となる3.0L V型6気筒 DOHC VTECエンジンです。 1997年には、マニュアルトランスミッションを6速化するとともに、エンジンを3.2Lに拡大しました。 2001年に大幅なマイナーチェンジを実施し、リトラクタブルヘッドライトが固定式ヘッドライトへ変更されたほか、バンパーやスカートなどのデザイン変更により空力性能が向上しました。 ラインナップは、クーペモデルの「NSX」、オープンモデルの「type T」、走りの楽しさを際立たせた「type S」、更なる軽量化とレーシングカーのチューニング技術を応用したピュアスポーツモデルの「タイプR/NSX-R」の4つです。 NSX維持費の内訳 NSXの維持には、燃料代、自動車税、車検費用など、さまざまな費用がかかります。ここからは、NSXを所有する際にかかる維持費の内訳を解説します。 燃料代 NSXの燃費は、10・15モードで8.3km/L(5速MT)または7.1km/L(4速AT)です(カタログ燃費は1990年当時の数値)。 当時のカタログ燃費をもとに、1ヶ月あたり1,000km走行するとした場合、燃料が120L〜140L必要となります。1Lあたりのガソリン単価が175円の場合、1ヶ月あたりの燃料代は2万1,000円〜2万4,500円です。1年に換算すると25万2,000円〜29万4,000円かかります。 自動車税 自動車税は、エンジン排気量によって税額が変わります。NSXの場合は、3.0Lと3.2Lの2種類のエンジンがあるだけでなく、初年度登録から13年以上が経過しているため、5万8,600円(3.0Lエンジン搭載車)または6万6,700円(3.2Lエンジン搭載車)です。 任意保険 NSXの自動車保険料についてシミュレーションしました。 【条件】年齢:30歳等級:6等級使用目的:日常・レジャー運転者:本人限定 【補償内容】対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):5,000万円車輌保険:なし 自動車保険料は年間約4万7,000円でした。ただし、この保険料には車輌保険が含まれていません。そのため、車輌にトラブルがあったときに保険が適用できない点に注意しなければなりません。 車検 車検費用について見ていきましょう。 【ディーラー車検の場合】自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)※2023年時点の保険料自動車重量税:3万7,800円(24ヶ月)※車両重量1.4tの場合、初年度登録から18年以上経過した場合の税額で算出印紙代:1,800円車検基本料金:6万円(点検・検査・代行費用)合計:11万7,250円 ※車検基本料金は内容や整備工場などにより変動します NSXは、オールアルミモノコックボディを採用したミッドシップスポーツカーであるため軽量です。そのため、重量税が抑えられるはずですが、初年度登録から18年以上経過していることにより、重課の対象となることから3万7,800円となります。 メンテナンス費用 NSXのメンテナンスには、次のような項目があります。 ・洗車・ワイパーゴム交換・ウォッシャー液・冷却水の補充・エアコンフィルターの交換・ヘッドライトのバルブ交換・エンジンオイル交換・オイルフィルター交換・ブレーキオイル交換・エアクリーナー交換など 年間10万円程度のメンテナンス費用がかかります。また、タイヤ交換をしたときは、追加で10万円〜20万円程度かかると考えておくとよいでしょう。 NSXの年間維持費はいくら? NSXの年間維持費は以下のとおりです。 ・ガソリン代:25万2,000円〜29万4,000円・自動車税:5万8,600円または6万6,700円・任意保険:4万7,000円・メンテナンス費:10万円〜30万円・車検:5万8,625円(2年毎のため11万7,250円の半額分)合計:51万6,225円〜76万6,325円 上記は、車を維持するためにかかる最低限の費用です。車をローンで購入したり、月極駐車場を契約したりすると、維持費の他にローンの支払いや駐車場代がかかります。 NSXの維持費が高いと思った時の対処法 NSXの場合、年式が新しいスポーツカーやスーパーカーより、メンテナンス費用がかかる可能性が高いため、予定外の費用がかかることがあるかもしれません。そのため、維持するのが大変だと感じる方も多いでしょう。 量産車として初めてオールアルミモノコックボディを採用したミッドシップスポーツカーであるNSXは、生産が終了した現在でも高い人気を誇っています。そのため、売却するときに高い買い取り価格が提示される可能性が高いです。 もし、NSXを売却するのであれば、NSXの人気が高いうちに手放す方がよいでしょう。NSXを少しでも高く売りたいのであれば、旧車の査定や買取を専門としている旧車王がおすすめです。NSXを売却しようと考え始めたときは、旧車王にお問い合わせください。
1986年に販売を開始したトヨタのスポーツカーA70型スープラ。もし、今A70型スープラを所有する場合、維持費はどのくらいかかるのでしょうか。今回は、今も人気が高いA70型スープラの維持費の内訳や目安を解説します。 A70型スープラの特徴 本格的なGTにふさわしい走りを実現するために、高剛性ボディやサブフレーム、四輪ダブルウィッシュボーンサスペンションなどを採用していることが特徴となっています。 エンジンは、全て直列6気筒です。デビュー当初のバリエーションは、3.0Lターボ、2.0Lツインターボ、2.0L ツインカム、2.0L OHCの4種類となっています。 また、1986年6月には前席上部のルーフを脱着できる「エアロトップ」が追加されました。 A70型スープラは、トヨタを代表する高級スペシャリティカーとして人気を博したモデルです。 A70型スープラ維持費の内訳 A70型スープラの維持には、燃料代、自動車税、車検費用など、さまざまな費用がかかります。ここからは、A70型スープラを所有する際にかかる維持費の内訳を解説します。 燃料代 A70型スープラの燃費は、10モード7.6km/L〜10.0km/L(1986年モデル)です。1ヶ月に1,000km走行する場合、100L〜131Lの燃料が必要となります。 1Lあたりのガソリン単価が175円の場合、1ヶ月あたりのガソリン代は1万7,500円〜2万2,925円で、1年間に換算すると21万円〜27万5,100円です。 自動車税 自動車税は、エンジンの排気量によって税額が変わります。そのため、A70型スープラの自動車税は、4万5,400円(排気量1.5L超〜2.0L未満、重課後の税額)〜5万8,600円(2.5L超〜3.0L未満、重課後の税額)です。 任意保険 A70型スープラの自動車保険料の目安は、大手のネット型保険の場合は以下のとおりです。 【条件】年齢:30歳等級:6等級使用目的:日常・レジャー運転者:本人限定 【補償内容】対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円車輌保険:なし 上記の条件でシミュレーションしたところ、自動車保険料は年間約5万6,000円でした。ただし、この保険料には車輌保険が含まれていません。そのため、車輌にトラブルがあったときに保険が適用できない点に注意しなければなりません。また、保険会社によって保険料の算定基準が異なるため、保険料が大きく異なるケースもあることに留意してください。 車検 続いて、車検費用についてみていきましょう。 【ディーラー車検の場合】自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)※2023年時点の保険料自動車重量税:5万400円(24ヶ月)※車両重量1.6t、新車登録より18年超えの場合印紙代:1,800円車検基本料金:6万円(点検・検査・代行費用)合計:12万9,850円 ※車検基本料金は内容や整備工場などにより変動します A70型スープラの重量税は、初年度登録から18年以上経過しているため重課の対象となります。 メンテナンス費用 A70型スープラのメンテナンスには、次のような項目があります。 ・洗車・ワイパーゴム交換・ウォッシャー液・冷却水の補充・エアコンフィルターの交換・ヘッドライトのバルブ交換・エンジンオイル交換・オイルフィルター交換・ブレーキオイル交換・エアクリーナー交換 など 年間10万円程度のメンテナンス費用がかかります。また、タイヤ交換をしたときは、追加で10万円〜20万円程度かかると考えておくとよいでしょう。 A70型スープラの年間維持費はいくら? A70型スープラの年間維持費は次のとおりです。 【A70型スープラ年間維持費】 ・ガソリン代:21万円〜27万5,100円・自動車税:4万5,400円〜5万8,600円・任意保険:5万6,000円・メンテナンス費:10万円・車検:6万4,925円(2年毎のため12万9,850円の半額分)合計:47万6,325円〜55万4,625円 この年間維持費は、車を維持するためにかかる最低限の費用です。もし、A70型スープラをローンで購入したり、駐車場やガレージを借りたりすると、ローンの支払いや駐車場・ガレージ代がかかります。 A70型スープラの維持費が高いと思った時の対処法 A70型スープラの維持費は、高性能スポーツカー並みにかかることがわかりました。もし、A70型スープラを維持するのが大変だと感じたり、高いと思ったりしたときは売却を検討するとよいでしょう。 A70型スープラは、旧車好きや車好きから支持されているため、現在でも高値で取引されることがあります。そのため、高価買取される可能性が高いでしょう。 A70型スープラを少しでも高く売りたいのであれば、旧車の査定や買取を専門としている旧車王がおすすめです。A70型スープラを売却しようかと考え始めたときは、ぜひ旧車王にご相談ください。
車を所有する際には、車本体の価格だけでなく、自動車税(種別割)や重量税、燃料代、駐車場代、点検・整備費用、車検代など、さまざまな費用を支払わなければなりません。今回は、車にかかる費用にはどのようなものがあるのか、それぞれどのくらいの費用がかかるのか解説します。 車の維持費の内訳 車を維持するために必要な費用は、以下のとおりです。 ・自動車税(種別割)・自動車重量税・燃料代(電気自動車の場合には電気代)・駐車場代(駐車場を借りる場合)・点検・整備費用(法定点検費用・部品および交換費用)・車検代(検査費用や整備費用)など それぞれ、どの程度の費用がかかるのでしょうか。 <車種別の維持費はこちら>▼ランドクルーザートヨタランドクルーザーの維持費は高い?費用の内訳や目安を解説 ▼スカイライン日産 スカイラインの維持費はどのくらい?費用の内訳や目安を解説 ▼フェアレディZ日産 フェアレディZの維持費は高い?費用の内訳や目安を解説 自動車税種別割・軽自動車税種別割 自動車税種別割・軽自動車税種別割は、4月1日時点の所有者または使用者が1年に1回納税する税金です。 税額は、登録車(普通車)と軽自動車で異なります。登録車(普通車)の場合は、エンジンの排気量に応じて税額が異なります。一方、軽自動車は税額が一律です。それぞれの税額は次のとおりです。 エンジン排気量 2019年10月1日以降の登録 2019年9月30日以前の登録 〜1,000ccと電気自動車 25,000円 29,500円 1,000cc超〜1,500cc以下 30,500円 34,500円 1,500cc超〜2,000cc以下 36,000円 39,500円 2,000cc超〜2,500cc以下 43,500円 45,000円 2,500cc超〜3,000cc以下 50,000円 51,000円 3,000cc超〜3,500cc以下 57,000円 58,000円 3,500cc超〜4,000cc以下 65,500円 66,500円 4,000cc超〜4,500cc以下 75,500円 76,500円 4,500cc超〜6,000cc以下 87,000円 88,000円 6,000cc〜 110,000円 111,000円 軽自動車 10,800円(2015年4月1日以降の登録) 7,200円(2015年3月31日以前の登録) 自動車税が軽減されたり重課されたりする車がある 自動車税は、新規登録から一定の期間が経過すると、税の負担がおおむね15%重く(重課)なります。 ガソリン車の場合は新規登録から13年以上経過した車が重課の対象となり、ディーゼル車の場合は新規登録から11年以上経過すると重課となります。 一方、排出ガス性能や燃費性能が優れる車は、新規登録された翌年度1回のみ、税率がおおむね75%低く(軽課)なります。 重課された場合の税額と軽課された場合の税額は次のとおりです。 エンジン排気量 重課された場合の税額 軽課された場合の税額 軽自動車 12,900円 2,700円 〜1,000cc 33,900円 6,500円 1,000cc超〜1,500cc以下 39,600円 8,000円 1,500cc超〜2,000cc以下 45,400円 9,000円 2,000cc超〜2,500cc以下 51,700円 11,000円 2,500cc超〜3,000cc以下 58,600円 12,500円 3,000cc超〜3,500cc以下 66,700円 14,500円 3,500cc超〜4,000cc以下 76,400円 16,500円 4,000cc超〜4,500cc以下 87,900円 19,000円 4,500cc超〜6,000cc以下 101,200円 22,000円 6,000cc〜 127,600円 27,500円 ※重課される税額は2019年9月30日以前に新車登録された場合の税額をもとに算出※軽課される税額は2021年から2025年に新規登録された自動車が対象 駐車場代 駐車場代は、駐車場を借りる場合にかかる費用です。駐車場の月額費用の相場は立地によって異なります。2023年11月時点における全国平均の月極駐車場1ヶ月あたりの費用は1万343円です。 参考:全国の月極駐車料1か月 価格推移 車検代 車検代には、車検基本料と法定費用に加え、交換部品費用や付け替え工賃などが含まれます。 車検費用の内訳 費用内容 車検基本料 ・点検料 ・検査料 ・代行手数料 ※ディーラーでの相場は6万円~8万円 法定費用 ・自動車重量税:後述 ・自賠責保険料:1万7,650円(24ヶ月) ・印紙代:1,800円 部品交換費用等 ・交換部品代 ・部品交換工賃 車検基本料は、点検料、検査料、代行手数料の合計です。車検基本料の料金は業者ごとに異なります。ディーラーで車検を受けた場合、車検基本料は6万円から8万円が相場です。 法定費用は、自動車重量税、自賠責保険料(24ヶ月分)、印紙代の合計となります。自動車重量税は、自動車の重量によって税額が異なる税金です。詳しい税額については後述します。 自賠責保険料は、法律によって保険料が決められています。そのため、どの保険会社を通じて加入しても保険料は同じです。2023年4月1日時点における自賠責保険料は24ヶ月で1万7,650円となっています。 印紙代は、車検の法定手数料です。印紙代の金額は検査の方法によって異なります。ディーラーで車検を受けた場合、保安基準適合証の提出に分類されるケースが多いため印紙代が1,800円です。 交換部品費用や付け替え工賃は、部品交換が発生した場合にかかる費用です。日頃から手入れをしていて車検時に部品交換する必要がない場合には、交換部品費用および付け替え工賃は発生しません。しかし、部品交換やタイヤ交換などをした場合は、その分の費用がかかります。部品交換の必要性や費用については、車検を依頼する業者に相談したり確認したりしてください。 自動車重量税 自動車重量税は、自動車の重量に応じて課税される税金です。車検を受けるタイミングで有効期限分をまとめて支払います。また、自動車重量税には、排出ガス性能および燃費性能に優れた自動車に対して、免税・軽減する制度「エコカー減税」があります。それぞれの税額は次のとおりです。 自家用乗用車(継続検査)2年 基準の税額 エコカー減税対象車(本則税率) 軽自動車 6,600円 - 0.5t以下 8,200円 5,000円 〜1.0t 16,400円 10,000円 〜1.5t 24,600円 15,000円 〜2.0t 32,800円 20,000円 〜2.5t 41,000円 25,000円 〜3.0t 49,200円 30,000円 新規登録から一定期間経過した車の場合、自動車重量税が重課されます。自動車重量税が重課されるのは、新規登録から13年経過したときと18年経過したときです。重課後の自動車重量税額は次のとおりとなります。 自家用乗用車(継続検査)2年 13年経過した場合 18年経過した場合 軽自動車 8,200円 8,800円 0.5t以下 11,400円 12,600円 〜1.0t 22,800円 25,200円 〜1.5t 34,200円 37,800円 〜2.0t 45,600円 50,400円 〜2.5t 57,000円 63,000円 〜3.0t 68,400円 75,600円 燃料代 燃料代は、車種ごとに燃費(電気自動車の場合は電費)が異なるため、毎月かかる費用が違います。ここでは、参考として平均ガソリン価格と、燃費8km/L・12km/L・16km/L・20km/Lの車の1ヶ月あたりの燃料代を掲載します。 【2024年1月15日時点の全国平均ガソリン価格】・1Lあたり175円※レギュラーガソリンとハイオクガソリンを合算した平均ガソリン価格 【燃費別1ヶ月あたりのガソリン代】<条件>・1ヶ月に1,000km走行する場合として算出・ガソリン単価は全国平均価格(175円/L)をもとに算出・小数点以下切り捨て ■燃費8km/Lの車の場合:2万1,875円(内訳:1ヶ月あたりに必要なガソリン量=125L)■燃費12km/Lの車の場合:1万4,525円(内訳:1ヶ月あたりに必要なガソリン量=83L)■燃費16km/Lの車の場合:1万850円(内訳:1ヶ月あたりに必要なガソリン量=62L)■燃費20km/Lの車の場合:8,750円(内訳:1ヶ月あたりに必要なガソリン量=50L) 故障や破損による部品交換 車を使っていると、故障、破損、劣化など、さまざまなトラブルや不具合に見舞われることがあります。 車のトラブルや不具合をそのまま放置しておくと、故障部位が拡大したり、関連部品の故障や破損などを引き起こしたりすることがあるため、早めに対処することが大切です。車に不具合や違和感があるときは早めにディーラーや整備工場に持ち込み、トラブルや不具合の原因を探り、必要に応じて部品交換や整備をしてもらうようにしてください。 なお、部品の交換や付け替えにかかる費用や工賃は、交換する部品や付け替えにかかる時間によって異なるため、ディーラーや整備工場の担当者に確認しましょう。 参考までに車を維持する際に必要となる部品交換の一部を紹介します。 定期的に交換が必要となる部品は、エンジンオイルやオイルフィルター、タイヤなどです。また、長期間にわたり同じ車に乗り続ける場合には、タイミングベルト、ウォーターポンプ、オルタネーターなどの交換も必要になるでしょう。 車種によって費用は異なりますが、駆動方式がFFの普通乗用車で1年間にかかる部品交換代の目安は以下のとおりです。 ・エンジンオイルを交換:1万円/年・タイヤを交換:4年に1回実施で5万円→1万2,500円/年 ・タイミングベルト、ウォーターポンプ交換:10年または10万㎞に1回実施で7万8,000円→7,800円/年・オルタネーター交換(リビルド品):10年または10万㎞に1回実施で4万円→4,000円/年・カーエアコンコンプレッサー交換(リビルド品):10年または10万㎞に1回実施で7万円→7,000円/年 車の1年間の維持費 ここまで、自動車税(種別割)、車検代、駐車場代、燃料代など、車にかかる費用について解説してきました。車を維持するためには、1年間で約34万円かかります。この費用の内訳は次のとおりです。 【1年あたりの維持費(エンジン排気量1.5L、車輌重量1.5t未満の車の場合)】・自動車税:3万500円・車検代:5万2,025円(2年分:車検基本料6万0,000円+法定費用4万4,050円=10万4,050円の半額)・駐車場代:12万4,116円(1ヶ月あたりの全国平均価格1万343円×12ヶ月)・燃料代(燃費16km/Lとした場合):13万200円(1ヶ月あたりにかかる燃料代1万850円×12ヶ月)・部品代:4万1,300円 合計=37万8,141円(部品交換抜きの合計=33万6,841円) 車の毎月の維持費 1年で37万8,141円の維持費がかかる車の1ヶ月あたりの費用負担は約3万1,500円です。この費用には車の故障や劣化などによる部品交換費用が含まれており、もしトラブルが少なければ負担額はさらに下がります。 まとめ 車を維持するためには、税金、燃料代、車検代、駐車場代など、さまざまな費用がかかります。 また、新規登録から一定の期間が経過すると税金が重課されるため、中古車を購入するときや旧車を買うときは税額にも注意する必要があります。車の維持費を理解したうえで、所有するかどうかや車種などを検討しましょう。
トヨタの高性能スポーツカーとして現在でも高い人気を誇るA80型スープラ。今回は、人気のあるA80型スープラの維持費がどのくらいかかるのか解説します。A80型スープラを所有するかどうか迷っているときや、維持費を踏まえて売却を検討する際の参考にしてみてください。 A80型スープラの特徴 A80型スープラは、1993年に販売を開始した2ドアのスポーツカーです。直線基調のA70型スープラからデザインや走行性能が変更・進化しました。 デザインは、角を落とした丸みのあるスタイリングに変更されました。エンジンは、直列6気筒3.0Lに一本化されています。エンジンのバリエーションは、自然吸気エンジンとツインターボエンジンの2種類です。トランスミッションは、MT(自然吸気エンジンは5速MT、ツインターボエンジンは6速MT)とATをラインナップしています。 A80型スープラは2002年まで販売され、2019年の新型スープラが登場するまで「スープラ」の名が途絶えることとなりました。また、A80型スープラは、2019年に新型が販売されてからも高い人気を維持し続けています。 A80型スープラ維持費の内訳 A80型スープラの維持には、燃料代、自動車税、車検費用など、さまざまな費用がかかります。ここからは、A80型スープラを所有する際にかかる維持費の内訳を解説します。 燃料代 A80型スープラの燃費は、10・15モードで7.6km/L〜8.9km/L(1993年モデル)となっています。 1ヶ月に1,000km走行するとした場合、燃料は112L〜131L必要です。1Lあたりのガソリン単価が175円の場合、1ヶ月あたりの燃料代は1万9,600円〜2万2,925円。1年に換算すると23万5,200円〜27万5,100円となります。 自動車税 自動車税は、エンジン排気量によって税額が変わります。A80型スープラはエンジン排気量が3.0Lで、初年度登録から13年以上が経過している場合、税額が5万8,600円となります。 任意保険 A80型スープラの自動車保険料についてみてみましょう。ここでは次の条件で自動車保険料を算出します。 【条件】年齢:30歳等級:6等級使用目的:日常・レジャー運転者:本人限定 【補償内容】対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):5,000万円車輌保険:なし 上記の条件でシミュレーションしたところ、自動車保険料は年間約6万1,000円でした。ただし、この保険料には車輌保険が含まれていません。そのため、車輌にトラブルがあったときに保険が適用できない点に注意しなければなりません。 車検 車検費用についてみていきましょう。 【ディーラー車検の場合】 自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)※2023年時点の保険料自動車重量税:3万7,800円(24ヶ月)※車輌重量1.5tの場合、初年度登録から18年以上経過した場合の税額で算出印紙代:1,800円車検基本料金:6万円(点検・検査・代行費用)合計:11万7,250円 ※車検基本料金は内容や整備工場などにより変動します A80型スープラは、初年度登録から18年以上経過しているため重課の対象となります。そのため、重量税の税額が高くなっています。 メンテナンス費用 A80型スープラのメンテナンスには、次のような項目があります。 ・洗車・ワイパーゴム交換・ウォッシャー液・冷却水の補充・エアコンフィルターの交換・ヘッドライトのバルブ交換・エンジンオイル交換・オイルフィルター交換・ブレーキオイル交換・エアクリーナー交換など メンテナンスには、年間10万円程度の費用がかかります。また、タイヤ交換をしたときは、追加で10万〜20万円程度かかると考えておくとよいでしょう。 A80型スープラの年間維持費はいくら? A80型スープラの年間維持費は以下のとおりです。 ・ガソリン代:23万5,200円〜27万5,100円・自動車税:5万8,600円・任意保険:6万1,000円・メンテナンス費:10万円〜20万円・車検:5万8,625円(2年毎のため11万7,250円の半額分)合計:51万3,425円〜65万3,325円 上記は、車を維持するために1年でかかる最低限の費用です。車をローンで購入した場合や月極駐車場を契約する場合は、別途ローンの支払いや駐車場代がかかります。 A80型スープラの維持費が高いと思った時の対処法 A80型スープラの維持費は、年間50万円ほどかかることがわかりました。また、A80型スープラは年式が新しいスポーツカーよりメンテナンス費用がかかる可能性が高いため、予定外の費用がかかることがあるかもしれません。 そのため、維持するのが大変だと感じる方もいるのではないでしょうか。A80型スープラの維持が大変だと感じたときは、手放すことも検討するとよいでしょう。 直列6気筒ツインターボエンジンを搭載する国産スポーツカーのA80型スープラは、生産が終了した現在でも高い人気を誇っています。そのため、高額で買い取ってもらえる可能性があります。 もし、A80型スープラを少しでも高く売りたいのであれば、旧車の査定や買取を専門としている旧車王がおすすめです。A80型スープラの売却をお考えの際は、ぜひ旧車王にご相談ください。
BRZはスバルがトヨタと共同開発したFRの2ドアクーペです。1980〜1990年代に日本中が熱狂したスポーツカーを彷彿とさせるモデルとして、2012年に彗星の如く登場しました。 流麗でありながらも風を切るような印象を受けるシャープなボディラインをもち、低重心かつ軽量でコンパクトな水平対向エンジンを搭載する、トヨタ 86の兄弟車である矜持を感じるBRZ。「いつかは自分も乗ってみたい」と憧れを抱いている方も多いのではないでしょうか。 しかし、実際にクルマを所有する際に気になるのは維持費の金額です。特にスポーツカーは維持するのが大変だといわれています。そこで今回は、BRZを維持するためにかかる費用の内訳と、維持費を抑える方法を解説します。 BRZ ZC6型の維持費の内訳 クルマを維持するためには、燃料代、高速代、自動車税、車検代など、さまざまな費用がかかります。ここからは、以下のモデルを例にあげてBRZ ZC6型を所有する際にかかる維持費の内訳を解説します。 年式:2014年グレード:R ※標準グレードトランスミッション:6MT排気量:1,998cc車輌重量:1,210kg 燃料代 例にあげたモデルの、カタログに記載されている燃費は13km/Lです。 たとえば、毎週末に往復100kmほどドライブした場合、月に約400km走行することになります。燃料を約30L使用するため、ハイオクガソリン1Lあたり183.9円(※)だとすると、月間で5,517円の燃料代がかかります。1年間に換算すると、6万6,204円です。 ※2024年7月10日時点のハイオクガソリン全国平均価格 自動車税種別割 自動車税種別割とは、1年に1回納めなければならない税金です。クルマの排気量によって税額が異なり、今回例にあげたモデルは1,998ccであるため、1,500cc〜2,000cc以下の区分に該当し、3万9,500円かかります。(2019年9月30日以前に新規登録されている場合) ▼排気量別の自動車税種別割の税額については、以下の記事で詳しく解説しています。クルマの維持費はどのくらいかかる?クルマを保有する際にかかる費用の一覧を解説 任意保険料 続いて任意保険料について解説します。任意保険とは、自動車保険とも呼ばれる、万が一の事故の際に修理費用を補償してくれる保険です。申し込みは強制ではありませんが、クルマを所有する多くの人が加入しています。 乗っている車種、契約者の年齢や使用場所によって保険料が変わります。今回は、初めてのクルマとしてBRZ ZC6型を購入した18歳という設定で金額をシミュレーションしました。さらに詳しい条件は以下のとおりです。 【条件】年齢:18歳等級:6S等級使用目的:日常・レジャー運転者:本人・同居している親族 【補償内容】対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約:あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円車両保険(保険金額):175万円免責金額(1回目-2回目以降):5万円-10万円 任意保険料は年間で約34万円と算出されました。月額にすると2万8,000円ほどです。 少々高く感じるかもしれませんが、任意保険料は年齢が上がるごと、等級が上がるごとに安くなります。等級とは保険料の割引もしくは割増する率を決めるための区分です。1年間無事故であれば1等級上がります。たとえば、18歳からBRZ ZC6型に25歳まで無事故で乗り続けた場合、13等級にまで上がり、任意保険料は約9万4,000円まで下がります。 ただし、人を巻き込む事故を起こしたり、クルマを物にぶつけて傷つけてしまったりすると、事故歴として記録が残り、等級が下がってしまいます。等級が下がると任意保険料は上がるため、留意しておきましょう。 車検代 続いて、車検にかかる費用について解説します。 車検は2年に一度実施しなければならない、クルマの検査です。安全に公道を走行できるかどうかを、保安安全基準に則ってチェックします。ディーラーや中古車販売店、整備工場にて実施可能です。 今回はディーラーで車検を行った場合の費用を試算しました。 【ディーラー車検の場合】自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)自動車重量税:2万4,600円(24ヶ月)印紙代:1,800円車検基本料金:6万円合計:10万4,050円 2年に一度で上記の金額がかかるため、1年に換算すると5万2,025円です。 自賠責保険とは、クルマを購入する際に必ず加入しなければならない保険です。「強制保険」とも呼ばれます。自家用なのか事業用なのか、乗用車なのか貨物自動車なのかなど、クルマの使用用途によって金額が異なります。今回は自家用の乗用車のため、2年で1万7,650円かかります。 自動車重量税とは、車輌重量によって税額が異なる税金です。車検のタイミングで有効期限分をまとめて納める必要があります。今回例にあげたモデルの車輌重量は1,210kgで、〜1,500kgの区分に該当し、2年で2万4,600円かかります。 印紙代とは、国に対して車検の検査手数料を納める際に使用する印紙と証紙にかかる費用です。整備工場には「指定工場」と「認証工場」の2種類があり、どちらに依頼するかによって印紙代が変わります。指定工場では工場内で車検を完結できますが、認証工場では完結できないため運輸支局や車検場に持ち込んで車検を実施します。このフローの違いによって証紙の有無が異なり、費用にも差があります。具体的な金額は、指定工場が1,800円、認証工場は2,300円です。ディーラーは一般的に指定工場のため、今回は1,800円でシミュレーションしましたが、認証工場に依頼した場合は金額が高くなることを覚えておきましょう。 車検基本料金とは、クルマの点検や検査、車検の代行のためにかかる費用です。名前のとおり、車検を実施するのに必要な基本的な料金です。依頼先によって金額に大きな差があり、ディーラーよりも民間の整備工場のほうが安い傾向にあります。 そのほか、車検時に整備や部品交換、修理が発生した場合には別途費用がかかります。 メンテナンス費用 次に、BRZ ZC6型のメンテナンスにかかる費用について解説します。一般的に1年に1回交換や点検が必要な項目は以下のとおりです。 ・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・エアコンフィルター交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代 など そのほか、洗車をガソリンスタンドやコイン洗車場で行う場合には別途洗車代がかかります。全てあわせておおむね5万円程度です。 BRZ ZC6型の年間維持費は約62万円! ここまでBRZ ZC6型の維持費の内訳について解説しました。合算すると、年間で約62万円かかるという結果になりました。 【BRZ ZC6型年間維持費】・燃料代:6万6,204円・自動車税種別割:3万9,500円・任意保険:34万円・車検:5万2,025円(2年ごとのため10万4,050円の半額分)・メンテナンス費:5万円合計:54万7,729円 月額で約4万6,000円です。加えて、クルマをローンで購入した場合や月極駐車場を契約する場合は、別途ローンの支払いや駐車場代がかかります。 BRZ ZC6型の維持費を抑える方法 年間で約62万円、月額で約5万1,000円は決して安い金額ではありません。しかし、金額を理由にBRZ ZC6型を諦めきれない方も多いでしょう。そこで、維持費を抑える方法やポイントを紹介します。 DIYでメンテナンスする 自分自身でBRZ ZC6型を整備をすれば、メンテナンスにかかる費用を抑えられます。たとえば、以下の箇所はDIYでの整備が可能です。 ・洗車・エンジンオイル交換・ワイパーゴム交換 など DIYでのメンテナンスと聞いてハードルが高く感じる方がいるかもしれませんが、洗車は自宅の庭など、水の使えるスペースがあれば専門技術がなくても取り組めます。そのほかの箇所も比較的難しくないため、外注する費用が気になる場合には自身で整備するとよいでしょう。 任意保険の条件を見直す 任意保険の条件の再検討も維持費を抑えるために有効です。 たとえば、運転者の範囲が狭ければ狭いほど任意保険料が安くなります。今回シミュレーションした条件のうち、運転者を「本人限定」にした場合、約32万円にまで金額が下がります。 また、同じ車種であっても保険会社が違うと任意保険料が異なる場合があります。申し込みの際には、複数の会社から見積もりを取り寄せたり、ネットでシミュレーションしたりしましょう。なお、国内損保よりもネット型保険のほうが安い傾向にあります。 なるべく費用の安い工場に車検を依頼する 維持費を抑えるためには、車検の依頼先も慎重に検討する必要があります。 車検基本料金は店舗や工場によって異なり、ディーラーよりも民間の整備工場のほうが安い傾向にあります。民間車検の利用も視野にいれながら、いくつか見積もりをとって検討するとよいでしょう。 まとめ BRZ ZC6型の維持費について解説しました。 年間で約62万円と気軽に手を出しにくい金額かもしれませんが、任意保険を見直したり車検の依頼先をよく検討したりすれば、費用を抑えられる可能性があります。また、ドライブする頻度が少なければ、燃料代や高速代も抑えられるでしょう。ご自身の想定している利用シーンと照らし合わせ、BRZ ZC6型を購入するかどうか決めることをおすすめします。 ※掲載されてる情報は2024年7月10日時点のものです。