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旧車の再生と維持

乗らないクルマのバッテリーは上がる?対策や上がったときの対処法を解説
旧車の再生と維持 2024.10.24

乗らないクルマのバッテリーは上がる?対策や上がったときの対処法を解説

乗っていないクルマのバッテリーは、時間の経過とともに残量が減っていきます。残量の低下によってバッテリーが上がった状態になると、クルマのエンジンを始動できなくなります。 長期にわたってクルマに乗らないのであれば、バッテリー上がりが起きないよう対策をすることが重要です。 今回は、バッテリー上がりが起きるまでにかかる期間や対策方法、バッテリーが上がったときの対処法などについて解説します。 どれくらい乗らないとバッテリーが上がるのか クルマに乗らない場合にバッテリーが上がるまでにかかる期間は、一般的に2週間〜1ヶ月ほどです。ただし、バッテリーの状態や季節などさまざまな要因が関係するため、一概にはいえません。 たとえば、新品のバッテリーであれば、1ヶ月以上クルマに乗らなくても、バッテリーが上がらないことがあります。 一方、劣化したバッテリーは、1〜2週間ほどクルマに乗らなかっただけでも、バッテリーが上がってしまうかもしれません。これは、経年劣化が進み、新品よりも蓄えられる電気の量が減っているためです。 また、夏の暑い時期や冬の寒い時期は、より短期間でバッテリーが上がる可能性があります。 長期間乗らないクルマのバッテリー上がりの対策 クルマを長期間使用しない場合、バッテリーが上がらないよう対策することが大切です。バッテリー上がりを防ぐ方法について、詳しくみていきましょう。 定期的にクルマを動かす クルマのバッテリーは、エンジンの回転に伴ってオルタネーター(発電機)が駆動して充電される仕組みです。そのため、定期的に30分ほど運転をするだけで、バッテリー上がりを防ぐことができます。 「運転する時間がない」「免許がない」などの理由でクルマの運転が難しい場合は、エンジンをかけたままのアイドリング状態にしておきましょう。運転しなくとも、30分〜1時間程度のアイドリングで、バッテリー上がりを防止できるだけの電力が蓄えられます。 マイナス端子を外す クルマに長期間乗らないときは、バッテリーのマイナス端子を外すのも有効です。 クルマはエンジンを動かしていないあいだも、常時電源で設置される電装品がバッテリーの電力を消費しています。常時電源で接続される電装品は、コンピューターやホーン、ハザード、ブレーキランプなどです。 バッテリーのマイナス端子が外されていると、常時電源につながれている電装品に電力が供給されません。そのため、マイナス端子を接続しているときよりも、バッテリーが上がりにくくなります。 マイナス端子を外すときは、必ずクルマのエンジンを切りましょう。また、バッテリーの端子のサイズに合ったスパナまたはレンチが必要です。 バッテリーのマイナス端子とプラス端子が接触すると、感電するおそれがあり、火災が起こる要因にもなります。電気を通さないゴム手袋や絶縁手袋を装着し、マイナス端子とプラス端子が接触しないよう、慎重に作業することが大切です。 ジャンプスターターを備えておく 万が一バッテリーが上がってしまったときのために「ジャンプスターター」を車内に常備しておくのも方法の1つです。ジャンプスターターとは、バッテリーが上がったクルマのエンジンを始動させるための携帯型バッテリーのことです。 バッテリーが上がると、スターターに電力が供給できなくなるため、エンジンを始動できません。この場合、ほかのクルマから電源を分けてもらう「ジャンピングスタート」によってエンジンを始動できます。 しかし、ジャンピングスタートによってエンジンを始動するためには、電源を分けてもらうクルマが必要です。ジャンプスターターをクルマに常備していれば、そのような条件がそろわない状況でもエンジンを始動できます。 コンパクトなジャンプスターターであれば、トランクの容量を圧迫しにくく、常備しやすいでしょう。また、スマートフォンやタブレットなどに充電できるモデルであれば、日常生活で活用することも可能です。 乗らないクルマのバッテリー上がりの対処法 クルマに長いあいだ乗らなかったために、バッテリーが上がってしまった場合はどのように対処すればよいのでしょうか。代表的な対処方法を3つ紹介します。 ジャンプスターターを使う ジャンプスターターを使用すればクルマのエンジンを始動できます。ジャンプスターターの一般的な使い方は、下記のとおりです。 1.ジャンプスターターのバッテリー残量があることを確認する 2.クルマのボンネットを開ける 3.ジャンプスターターの赤いケーブルをバッテリーのプラス端子に接続する 4.ジャンプスターターの黒いケーブルをバッテリーのマイナス端子に接続する 5.クルマのエンジンを始動する 6.エンジン始動後は、ジャンプスターターのケーブルをマイナス端子から順に外す エンジンを始動したあとは、30分〜1時間ほどアイドリングをし、バッテリーに充電をします。 実際に、ジャンプスターターを使用する際は、取扱説明書をよく読み、記載されている手順にしたがって慎重に作業しましょう。 他のクルマから電気を分けてもらう 家族や友人、知人などが所有するクルマから電気を分けてもらい、ジャンピングスタートによってエンジンを始動することもできます。 ジャンピングスタートをするためには、ブースターケーブルと呼ばれる赤と黒のコードが必要です。 ブースターケーブルを接続するときは、電源を分けてもらうクルマ(救援車)をバッテリーが上がったクルマの近くに止めてエンジンを停止しましょう。その後、両車のボンネットを開け、下記の手順でケーブルを接続します。 1.バッテリーが上がったクルマのプラス端子に赤いブースターケーブルをつなぐ 2.赤いブースターケーブルを救援車のプラス端子につなぐ 3.救援車のマイナス端子に黒いブースターケーブルをつなぐ 4.黒いブースターケーブルをバッテリーが上がったクルマの車体(エンジンの金属部分など)につなぐ ブースターケーブルを接続したあとは、救援車のエンジンを始動します。誤ってクルマが発進しないように、ギアをパーキングもしくはニュートラルにいれてサイドブレーキをかけてから行いましょう。アクセルを少し踏んでエンジンの回転数を上げるのがポイントです。その後、バッテリーが上がったクルマのエンジンを始動します。 無事にクルマのエンジンが始動したあとは、接続したときとは逆の順序でブースターケーブルを外していきましょう。 実際にブースターケーブルを使用してジャンプスタートをするときは、付属の取扱説明書をよく確認し、記載されている手順どおりに進めることが大切です。 ロードサービスを利用する ロードサービスとは、バッテリー上がりやパンクなどのトラブルが発生したときに応急作業や救援を受けられるサービスのことです。 バッテリーが上がったときにロードサービスを依頼すると、専門スタッフが現場にかけつけて、エンジンの始動を試みてくれます。バッテリーが寿命を迎えている場合は、新しいものに交換してもらうことも可能です。 ロードサービスのほとんどは、24時間365日対応しています。ロードサービスでバッテリー上がりに対処してもらうと費用がかかることがありますが、自動車保険の加入者やJAFの会員であれば基本的に無料です。 バッテリーが上がった際、専門の知識と技術を持ったスタッフに対応をしてもらいたいのであれば、ロードサービスを利用するとよいでしょう。 まとめ クルマに乗らない期間が長引くときは「定期的にクルマを動かす」「マイナス端子を外す」などの方法で、バッテリー上がりが起きないよう対策することが大切です。 もしバッテリーが上がったときは、ジャンプスターターを利用したり他のクルマから電気を分けてもらったりすると、エンジンを始動できる可能性があります。また、ロードサービスを利用するのも1つの方法です。乗らないクルマがある場合は、万が一エンジンが始動しなくなったときの対処方法も考えておきましょう。

13クラウンの維持費はいくら?燃料代や税金などの内訳も解説
旧車の再生と維持 2024.09.27

13クラウンの維持費はいくら?燃料代や税金などの内訳も解説

13クラウン(130系クラウン)といえば、歴代クラウンのなかでも最高傑作との呼び声も高いモデルです。2024年9月現在でも、状態のよい個体は中古車市場で200万円を超える価格で取引されています。 しかし、発売からすでに30年以上経過している旧車でもあるため、維持費の金額が高くつきやすい点には注意が必要です。 そこで今回は、13クラウンの維持費について内訳や金額の目安などを解説します。 13クラウンの特徴 トヨタ クラウンは、1955年1月の登場以来、現在に至るまで製造が続く高級セダンです。その8代目にあたる13クラウンは、1987年9月に発売されました。 8代目クラウンには、先代よりもさらに上質で高級感あふれる内装と、美しいフォルムのボディが採用されています。また、電子制御エアサスペンションやトラクションコントロール(TRC)など、当時の最新技術も惜しみなく投入されました。 バブル経済による好景気の時代に販売されていたこともあり、8代目クラウンは1990年に歴代・過去最高の販売台数を記録しています。 ▼13クラウンの魅力についてはこちらで詳しく解説しています。V8エンジン搭載!130クラウンロイヤルサルーンGこそバブルの申し子! 13クラウンの維持費の内訳 13クラウンを所有すると、燃料代や税金、保険料などの維持費はどの程度かかるのでしょうか。 1990年8月に発売されたロイヤルサルーンG(型式:E-UZS131)を例に、13クラウンの維持費の目安についてみていきましょう。 燃料代 クラウン ロイヤルサルーンGにはV8の1UZ-FE型エンジンが搭載されています。カタログ燃費は、10モード/10・15モード燃費で7.1km/Lです。使用燃料はハイオクのみであり、レギュラーガソリン車の設定はありません。 たとえば、13クラウンを通勤や買い物、レジャーなどで利用し、1ヶ月で1,000km走行した場合、ガソリンの消費量は1ヶ月あたり約141Lです。 ハイオクガソリン1Lあたりの価格を182円(※)とすると、月間の燃料代は2万5,662円、年間では30万7,944円となります。 ※2024年9月18日時点のハイオクガソリン全国平均価格 自動車税(種別割) 自動車税(種別割)は、クルマの排気量が高くなればなるほど税額が高くなっていきます。 今回例にあげたモデルの排気量は3,968ccです。クルマの排気量が3,5000cc超4,000cc以下である場合、税額は6万6,500円となります。(2019年9月30日以前に新規登録している場合) しかし、1990年に発売された13クラウンは車齢が13年を超えており、重課の対象です。そのため、納税額は約15%増しの7万6,400円となります。 任意保険 任意保険の保険料は、車種や補償内容、運転する人の年齢・範囲、クルマの使用目的など、さまざまな要素で異なります。 今回は、30歳の人が主に通勤で使用するために13クラウンを所有する設定で保険料をシミュレーションしました。詳細条件は、下記のとおりです。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:なし 試算の結果、年間の保険料は5万4,755円でした。12回払いにした場合の保険料は、月額4,832円です。 13クラウンの場合、任意保険に車両保険を付けることはできません。車両保険金額(支払われる保険金の上限)は、クルマの時価をもとに設定されます。旧車は時価額が低く、保険金額の算出にプレミアム価格も考慮されません。13クラウンは、発売から年数が経過しており、時価が0円と評価されるため、車両保険を付けることができないのです 車検 初回の車検が済んでいる中古車を購入した場合、、2年ごとに車検を受ける必要があります。車検の際は、基本料金のほかに、自賠責保険や自動車重量税などの法定費用も支払います。金額の目安は、下記のとおりです。 <民間車検の場合>・自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)・自動車重量税:5万400円(24ヶ月)※車齢18年超で算出・印紙代:1,800円 ※指定工場の場合・車検基本料:6万円合計:12万9,850円 ※車検基本料は内容、整備工場などにより費用は増減します 自賠責保険は、自動車を所有する人のすべてに加入が義務づけられています。契約期間が24ヶ月の場合、自家用乗用自動車の保険料は一律1万7,650円です(2024年9月時点)。 自動車重量税は、自動車の重量に応じて税額が決まります。クラウン ロイヤルサルーンGの重量は1,670kgで、新車の新規登録から18年以上が経っているため、2年間で5万400円かかります。 メンテナンス費用 13クラウンの場合も、一般的なクルマと同様に下記のメンテナンス費用がかかります。 ・洗車代・エンジンオイルの交換代・オイルフィルターの交換代・ワイパーゴムの交換代・ウォッシャー液の交換代・エアコンフィルターの交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 など 13クラウンは発売から35年以上が経過しているため、部品の劣化による不具合や故障が生じやすいといえます。また、部品の生産終了により入手が困難になったことで部品代が高くなっているケースもあるため、メンテナンス費用は高額になりやすいです。 加えて13クラウンの場合、走行中にハンドルがブレる「クラウン病」を発症することがあります。クラウン病を解消するために、部分の交換や車体の調整などに多額の費用がかかるかもしれません。 以上の点から、13クラウンのメンテナンス費用は、1年あたり10万円程度を見込んでおくとよいでしょう。 13クラウンの年間維持費はいくら? ここまで紹介した内容をもとに、年間維持費の総額を計算すると、結果は下記のとおりです。 <13クラウン(E-UZS131)の年間維持費>・燃料代:30万7,944円・自動車税(種別割):7万6,400円・任意保険:5万4,755円・車検:6万4,925円(車検は2年ごとであるため12万9,850円の半額)・メンテナンス費:10万円合計:60万4,024円 1ヶ月あたりの維持費用は、約5万335円です。車両保険に加入できない分、任意保険料は割安ですが、13クラウンは排気量の大きい旧車であるため、燃料代や税金、メンテナンス費用は高い傾向にあります。そのため、維持費の総額も高くなりやすいのです。 13クラウンの維持費が高いと思ったときの対処法 ここまで、13クラウンを所有したときの維持費や高額になりやすい理由を解説しました。最後に、維持費が高いと感じた方に向けて、負担を抑える方法を2つ紹介します。 こまめにメンテナンスをする 13クラウンのような旧車は、車輌の構造や部品が劣化しているケースが多々あります。費用を抑えたいからといってメンテナンスを怠ると、やがて大きな故障が発生し、多額の修理費用が生じるかもしれません。 また、オイル交換やエアフィルター交換、空気圧の調整などが適切に行われていないと、燃費が減少して燃料代が増加することもあります。 維持費を抑えるためには、こまめにメンテナンスをすることが大切です。 丁寧な運転を心がける 急発進や急ブレーキ、急ハンドルなどはクルマに大きな負担がかかるため、故障や不具合のリスクが高まります。また、燃費の悪化にもつながるため、経済的負担が大きくなる行為です。 さらには、交通事故も引き起こしかねません。事故相手の治療費や損害賠償金などを支払うために、任意保険の保険金を請求すると、等級がダウンして翌年度の保険料は高くなります。 急発進・急ブレーキ・急ハンドルを避け、丁寧な運転を心がけることも、維持費を抑えるために重要なポイントです。 13クラウンの売却は旧車王までご相談ください 13クラウン(130系クラウン)は、発売から30年以上が経過していることもあり、維持費が高くなりがちです。今回行ったシミュレーションでは、年間で60万円を超える維持費がかかる結果となりました。13クラウンに乗るのであれば、こまめなメンテナンスや丁寧な運転を心がけ、維持費を抑えるように努めるとよいでしょう。 また、13クラウンの維持が難しいと感じた場合は、旧車王までご相談ください。13クラウンのような旧車は適切な評価が難しいのですが、旧車王は豊富な知識を持つ担当者が車輛の状態や相場などを踏まえ、適切に鑑定しております。まずはお気軽にご相談ください。

86の維持費は高い?内訳や年間支払額の目安を解説
旧車の再生と維持 2024.09.27

86の維持費は高い?内訳や年間支払額の目安を解説

86は、本格的なスポーツカーでありながらも、比較的求めやすい価格のクルマです。また、専用パーツの種類が豊富であるため、兄弟車であるスバルの「BR-Z」とともに高い人気を誇ります。 86を所有するにあたって、とくに気になるのが「維持費」ではないでしょうか。86に乗り続ける間は、燃料代や税金、保険料などの維持費が継続的にかかります。 そこで今回は、86を維持するためにかかる費用の内訳や金額について詳しく解説します。 86の特徴 86(ハチロク)は、トヨタとスバルが共同で開発した小型FRスポーツカーです。ドライバーが思いのままに取り回せる手の内感と、操る楽しさを体感できる「直感ハンドリングFR」をコンセプトに開発されました。 86に搭載されている2.0L水平対向・D-4Sエンジンは、最高出力200psを発揮します。このパワーユニットが、低重心・高剛性・軽量コンパクトなボディに搭載されることで、従来のスポーツカーとは異なる次元の走りを楽しめます。 また、86は市場に流通しているドレスアップパーツやチューニングパーツが豊富です。名称の由来となっている名車「AE86」と同じように、自分だけの1台を走りながら育てることも楽しめます。 ▼86の開発背景・魅力についてはこちらで詳しく解説しています。トヨタ 86の開発ストーリーに迫る! 可能性を探るべく製作された1台の試作車が実現のきっかけだった 86維持費の内訳 86を所有すると、維持費はどの程度かかるのでしょうか。2012年に発売された最初のモデルである86 ZN6型の維持費について、燃料代、自動車税(種別割)、任意保険料、車検代、メンテナンス費用の5項目にわけて解説します。 燃料代 86 ZN6型の燃費は、JC08モードのカタログ数値13.0km/L(※)で、使用燃料はハイオクのみです。※グレード:G、6MT たとえば、通勤や休日のドライブなどで月間1,000km走行するとしましょう。カタログ燃費通りに計算すると、1ヶ月で約76Lのガソリンを消費する計算です。 2024年9月18日現在、ハイオクガソリンの平均価格は182円であるため、1ヶ月あたりの燃料代は1万3,832円、年間では16万5,984円となります。 自動車税(種別割) 自動車税(種別割)は、クルマを所有する人が1年に1回納める税金です。税額は、クルマの排気量に応じて決まります。 86の排気量は1,998ccであるため、1,500cc〜2,000cc以下の区分であり、税額は3万9,500円/年です。(2019年9月30日以前に新規登録している場合) また、新車登録から13年を超えると「環境負荷の大きい自動車に対する重課」の対象になるため、税額は約15%増えて年間4万5,400円となります。 任意保険 任意保険は、交通事故による損害に備えて、クルマを所有・使用する人が任意で加入する保険です。保険料は、補償内容や保険会社、車種、運転する人の年齢、範囲などさまざまな要素で異なります。 今回は、30歳の人が86を購入する設定で、保険料をシミュレーションしました。試算条件は、以下のとおりです。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり(エコノミー型)車両保険の保険金額:115万円車両保険の免責金額(1回目~2回目以降):5-10万円 上記の内容でシミュレーションをしたところ、年間の保険料は8万8,500円でした。月払いでは月額7,786円です。 車検 車検は、初回が新車登録から3年、2回目以降は2年に1回の頻度で受けなければなりません。車検の際には、検査費用のほかに、自賠責保険の保険料や自動車重量税も支払います。 ディーラーに86の車検を依頼した場合の車検代の目安は下記のとおりです。 <ディーラー車検の場合>・自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)・自動車重量税:2万4,600円(24ヶ月)・印紙代:1,800円・車検基本料:6万円合計:10万4,050円 ※車検基本料は内容、整備工場などにより費用は増減します 自賠責保険は、事故相手のケガや死亡、後遺障害による損害を補償する保険です。すべての自動車は、自賠責保険に加入することが自動車損害賠償保障法で義務付けられています。契約期間24ヶ月の場合、86を含む自家用乗用自動車の保険料は、一律1万7,650円です(2024年9月時点)。 自動車重量税は、クルマの重量によって税額が異なります。86の車両重量は1.5t以下のため、税額は2万4,600円です。 メンテナンス費用 車種にかかわらず、クルマを所有すると下記のメンテナンス作業が発生します。 ・洗車・エンジンオイルの交換・オイルフィルターの交換・ワイパーゴムの交換・ウォッシャー液の補充・冷却水の補充・エアコンフィルターの交換・ブレーキオイル交換・ブレーキパッドの交換 など 洗車やエンジンオイルの交換など安価なメンテナンスのみであれば、年間の費用は2〜3万円程度で済むでしょう。しかし、タイヤやバッテリーなどの交換をともなう場合は、年間で10万〜20万円ほどの費用がかかるケースがあります。 平均して、1年あたりのメンテナンス費用は5万円程度を見込んでおくとよいでしょう。ただし、クルマの状態によって変動するため、高めに見積もっておくことが大切です。 86の年間維持費はいくら? ここまで紹介してきた内容を踏まえると、1年間の合計維持費の目安は下記のとおりです。 <86の年間維持費>・燃料代:16万5,984円・自動車税(種別割):4万5,400円・任意保険:8万8,500円・車検:5万2,025円(車検は2年ごとであるため10万4,050円の半額)・メンテナンス費:5万円合計:40万1,909円 1ヶ月あたりの維持費は、約3万6,500円です。86は車重が軽く、排気量もさほど大きくありません。そのため、86の維持費はスポーツカーとしては安い方といえます。 ただし、ローンを組んで86を購入する場合は、維持費の支払いだけでなく、毎月の返済も必要です。また、駐車場を借りる場合は、駐車場代が別途かかります。 86の維持費が高いと思ったときの対処法 86を所有すると、年間で40万円を超える維持費がかかることがわかりました。スポーツカーとしては安い方であるとはいえ、維持費を支払えるか不安に感じた方も少なからずいるはずです。 そこで、86の維持費を抑える方法を2つ紹介します。 任意保険を見直す 車種や補償内容などが同じでも、保険会社によって任意保険の保険料は異なります。保険料を抑えたい場合は、複数の保険会社から見積もりを取り寄せて比較をしたうえで、加入先を選ぶとよいでしょう。 また、インターネットで加入できるダイレクト型自動車保険を選ぶのも1つの方法です。自動車ディーラーや整備工場などの代理店で加入する自動車保険よりも、割安な保険料で事故に備えられます。 車検の依頼先や整備内容を見直す 車検基本料金は、依頼先によって異なります。また、民間の整備工場であれば、ディーラーよりも、車検料金を安く済ませることも可能です。 民間の整備工場も選択肢に含め、複数の見積もりをとって依頼先を選ぶことで、車検の費用を抑えられる可能性があります。 整備士とよく相談して整備内容を決めるのも有効です。たとえば、必須ではない部品交換を次回以降の車検に回すと、費用を抑えられます。 86の売却は旧車王までご相談ください 86の維持費は、1年間で40万円ほどです。ハイオクガソリンで走るため燃料代はかさみやすいものの、スポーツカーにしてはあまり維持費がかからないといえます。また、任意保険や車検の依頼先、整備内容の見直しにより、維持費をさらに抑えることも可能です。 どうしても86の維持が難しいと感じたときは、売却も視野に入れましょう。旧車王では、86の魅力を十分に引き出した査定を行います。また、業界で問題になることがある二重査定も行っておりません。大切な86をしっかりと評価してほしいという方は、旧車王までお気軽にご相談ください。

トヨタ 50系センチュリーの維持費は高い?!維持費の内訳や対処法を解説
旧車の再生と維持 2024.09.25

トヨタ 50系センチュリーの維持費は高い?!維持費の内訳や対処法を解説

トヨタの最上位モデルに位置するセンチュリーの2代目にあたる50系は、国産車唯一のV12エンジンを搭載していることが特徴のセダンです。希少なV12エンジンを搭載する50系センチュリーの維持費はどの程度なのでしょうか。 この記事では、50系センチュリーの特徴や維持費の内訳とシミュレーション、維持費が高いと感じるときの対処法について解説します。 50系センチュリーの特徴 1997年4月、30年ぶりにフルモデルチェンジしたセンチュリーは、国産車初のV12エンジン(エンジン排気量4,996cc)を搭載する最高級車としてデビューしました。 最高出力は280psを発揮するものの、V12エンジンならではのスムーズな回転フィールや静粛性は、最高峰モデルのセンチュリーならではの特徴として今なお多くの人に支持されています。 外装は上品でありながらも独特な存在感があるスタイルで、内装はショーファーカーにふさわしい上質な仕上がりとなっています。また、専用の工房で仕上げられているため、妥協のない作りになっていることも特筆すべきポイントです。 1台ずつ丁寧に作られる50系センチュリーは、2017年の販売終了まで20年間にわたり生産され続けました。 50系センチュリーの維持費の内訳 50系センチュリーの維持費は、どの程度かかるのでしょうか。ここでは、1997年に発売された50系センチュリー(E-GZG50)の標準仕様車で維持費をシミュレーションします。 燃料代 国産車初となる5.0L V12エンジンを搭載する50系センチュリーの燃料代を計算してみましょう。 50系センチュリーのカタログ燃費は、10・15モードで7.2km/L。使用燃料は無鉛プレミアムガソリン(ハイオクガソリン)です。 1ヶ月あたり1,000km走行することを想定してシミュレーションすると、1ヶ月あたりの燃料代は2万5,138円(ハイオクガソリン単価181円の場合)。1年間に換算すると30万1,656円です。 エンジン排気量が大きいことに加え、無鉛プレミアムガソリンを使用することから、燃料代は高くなる傾向にあるといえるでしょう。 自動車税(種別割) 5.0Lという大排気量エンジンを搭載するセンチュリーの自動車税(種別割)は、標準税額が1年あたり8万7,000円です。(2019年10月1日以降に新規登録している場合)ただし、1997年式のセンチュリーの場合、初度登録日から13年以上経過しており重課の対象となることから、1年あたりの税額が10万1,200円かかります。 センチュリーは、年数が経過しても色褪せない魅力があるモデルですが、自動車税(種別割)が年間10万円を超えるため、維持するハードルは高いといえるでしょう。 任意保険 任意保険を大手ネット型保険でシミュレーションしてみましょう。条件は下記のとおりです。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり(限定) 上記内容でシミュレーションしたところ、約9万2,569円/年でした。なお、条件や補償内容に応じて保険料は変動します。詳しい保険料はご自身の条件でシミュレーションして確かめてください。 車検 車検の費用について見ていきましょう。なお、ここでは、ディーラーや整備工場など、指定工場での車検を受けることを想定してシミュレーションしてみました。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)自動車重量税:5万400円(24ヶ月)※初年度登録から18年以上経過で算出印紙代:1,800円車検料:6万円合計:12万9,850円 ※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します※年式が古いクルマの場合は車検整備費用が異なる場合があります 1997年登録のセンチュリーの場合、初度登録日から18年以上経過する車輌のため、重量税が重課されます。このシミュレーションは、現行車の車検費用を元にした金額となっているため、年式が古いクルマの場合は車検整備費用が異なる可能性があります。加えて、部品交換や調整などをすると、別途部品代や工賃が発生するためシミュレーション金額は参考程度にお考えください。 メンテナンス費用 センチュリーのメンテナンスと、目安となる費用は、下記の項目と金額になります。 ・洗車・ワイパーゴムの交換・ウォッシャー液補充・冷却水の補充・各種フィルター交換・ヘッドライト(バルブ)交換・エンジンオイル交換・ブレーキオイル交換・エアクリーナー交換・電装部品の交換 など これらのメンテナンスには、年間10万円程度かかると考えられます。また、タイヤ交換をした場合は、タイヤ代、バランス・調整料、廃タイヤ廃棄費用などがかかるため、別途20万円ほど追加でかかるでしょう。そのため、タイヤ交換をした場合の年間メンテナンス費用は、30万円程度になると考えられます。 50系センチュリーの年間維持費はいくら? 50系センチュリーの年間維持費は、次のとおりです。 <自家用車登録のセンチュリー年間維持費>燃料代:30万1,656円自動車税(種別割):10万1,200円任意保険:9万2,569円車検:6万4,925円(2年ごとにかかる費用の半分)メンテナンス費:10万円合計:66万350円 1ヶ月あたりの費用に換算すると約5万5,030円です。このシミュレーションでは、毎月1,000km走行することを想定しています。そのため、走行距離が短かかったり任意保険の条件が異なったりする場合は、維持費の金額も変わってきます。 センチュリー 50系の維持費が高いと思った時の対処法 トヨタの最高峰モデルに位置するセンチュリーの2代目(50系)の維持費は、年間60万円以上、月々5万5,000円以上かかる計算となりました。 維持費の内訳を見てみると、税金や燃料代が高くなっていることがわかります。これらの維持費を下げるのは難しいため、維持し続けるのが難しいと感じる方もいるのではないでしょうか。 もし、維持するのが大変だと感じたときは、センチュリーを売却して新しいクルマに乗り換えることを視野に入れることをおすすめします。センチュリーは、日本が誇る最高級車であるため、高値で売却できる可能性が高いモデルです。センチュリーの売却を検討し始めたときは、年式が古いクルマの買取を専門としている旧車王にご相談ください。

三菱 パジェロの維持費は高い?!維持費の内訳や詳細を解説
旧車の再生と維持 2024.09.24

三菱 パジェロの維持費は高い?!維持費の内訳や詳細を解説

三菱の名車として知られるSUVパジェロの維持費は高いのでしょうか。この記事では、パジェロの特徴、維持費の内訳、おおよその維持費の目安などを解説します。パジェロの維持費について気になっている方は参考にしてみてください。また、維持費が高いと思ったときの対処法についても解説するため、パジェロの維持費に悩んでいる方も最後までご覧ください。 パジェロの特徴 パジェロは、オフロードにおける高い走破性と乗用車並みの扱いやすさを両立させている本格SUVです。1982年に初代モデルが発売されてから、4世代にわたり製造され、累計325万台が生産されました。 また、日本国内のみならず世界各国(170ヶ国以上)に輸出され、世界中のファンから支持されたモデルでもあります。さらに、2023年度には、日本自動車殿堂 歴史遺産車に選定されました。 本格的なオフロードから街乗りまで幅広く対応できるSUVパジェロの維持費はどの程度かかるのでしょうか。 ▼パジェロの魅力についてはこちらで詳しく紹介しています。ナンパなSUVに物申す!三菱 パジェロの偉業を振り返る パジェロの維持費の内訳 ここからは、パジェロの維持費について詳しく解説します。なお、ここでは、2006年に発売されたパジェロ(CBA-V83W)のショート VR-Iを例に維持費をシミュレーションします。 燃料代 パジェロ ショートVR-Iは、3.0L V6エンジンが搭載されており、カタログ燃費は10・15モードで8.9km/Lです。使用燃料は、無鉛レギュラーガソリンです。 1ヶ月あたり1,000km走行する場合の燃料代は1万9,101円(ガソリン単価が1Lあたり170円の場合)。1年間に換算すると22万9,231円となります。 本格的なオフロード走行まで対応しているSUVとして考えれば、平均的な数値といえるでしょう。 自動車税(種別割) 自動車税(種別割)は、エンジン排気量が3.0Lのため、標準税率は1年あたり5万円です。(2019年10月1日以降に登録している場合)ただし、2006年式のパジェロの場合は初度登録日から13年以上経過しているため、重課の対象となることから1年あたりで5万8,600円かかります。 標準税率より15%ほど重課されるため、初度登録日から13年以上経過しているパジェロを所有している方や今後所有を検討している方は、自動車税(種別割)の重課にも注意しましょう。 任意保険 パジェロの任意保険をネット型保険で見積もりをしてみました。条件は以下のとおりです。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり(限定) 上記内容でシミュレーションしたところ、総額は約7万7,330円/年でした。 車両保険込みの保険料の年額が10万円以下に抑えられているため、任意保険の負担は小さいといえるでしょう。ただし、このシミュレーションではさまざまな条件を指定しているうえに補償内容が限定的なため、補償内容を手厚くすると保険料も高くなります。詳しい保険料については、ご自身の条件でシミュレーションしてみてください。 車検 車検の費用について見ていきましょう。ここでは、ディーラーや整備工場など、指定工場での車検を受けることを想定してシミュレーションしました。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)自動車重量税:5万400円(24ヶ月)※初年度登録から18年以上経過で算出印紙代:1,800円車検料:8万円合計:14万9,850円 ※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します 2006年登録のパジェロの場合、初度登録日から18年が経過するため重量税の重課対象となります。また、車検整備費用が大型車の扱いになり、小型自動車と比較すると高くなることから、車検費用が約15万円ほどかかるでしょう。 また、このシミュレーション結果は、必要最低限の検査費用のみの金額です。部品交換や調整などの際は別途部品代や工賃が発生するため、参考程度にお考えください。 メンテナンス費用 パジェロのメンテナンスおよびメンテナンスにかかる費用は下記のとおりです。 ・洗車・ワイパーゴム交換・ウォッシャー液交換・冷却水補充・エアコンフィルター交換・ヘッドライト(バルブ)交換・エンジンオイル交換・オイルフィルター交換・ブレーキオイル交換・エアクリーナー交換 など 費用は、5万〜10万円程度かかると考えられます。また、タイヤ交換をした場合は、タイヤ代、バランス・調整料、廃タイヤ廃棄費用などがかかるため、10万〜15万円ほど追加でかかるでしょう。そのため、タイヤ交換をした場合の年間メンテナンス費用は、15万〜35万円ほどになると考えられます。 パジェロの年間維持費はいくら? パジェロの年間維持費は、次のとおりです。 <自家用車登録のパジェロの年間維持費>燃料代:22万9,231円自動車税(種別割):5万8,600円任意保険:7万7,330円車検:7万4,925円(2年ごとにかかる費用の半分)メンテナンス費:10万円合計:54万86円 1ヶ月あたりの費用に換算すると約4万5,000円です。この計算は、毎月1,000km走行することを想定したシミュレーションであるため、走行距離が短かったり、任意保険の条件が異なったりする場合は維持費の金額も変わってきます。 パジェロの維持費が高いと思った時の対処法 初度登録日から時間が経過したパジェロの維持費は、税金の重課や燃料代の高騰の影響などにより、高くなりやすいといえるでしょう。 パジェロの維持費が高いと感じたときは、無理に維持し続けるのではなく、売却して新しいクルマに乗り換えることも検討してみてください。 再び訪れているSUVブームが続いているときであれば高値で売却できる可能性も高いため、この機会に査定してみることをおすすめします。  査定に出す際は、年式が古いクルマを得意としている旧車王にご相談ください。旧車王は、パジェロを査定してきた経験や実績が豊富にあるため、大切なクルマを適正に評価できます。パジェロを売却する際は旧車王にお問い合わせください。

スバル 2代目フォレスター STiバージョン(SG9)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説
旧車の再生と維持 2024.08.04

スバル 2代目フォレスター STiバージョン(SG9)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説

フォレスターといえば、スバルを代表するSUVモデルです。1997年にデビューし、現在では5代目が販売されています。なかでも2代目にあたるSG9ではSTiバージョンが登場し人気に火がつきました。中古市場でも需要が高く、狙っている方も多いのではないでしょうか。しかし「SUVのスポーツモデルは維持費が大変そう……」と心配の声もよく聞くモデルです。そこでこの記事ではフォレスターSTiバージョン(SG9)にかかる維持費について解説します。 フォレスターSTiバージョン(SG9)の特徴 SG9は2代目のフォレスターです。2004年にはスポーツグレードの「STiバージョン」が登場し、多くのスバルファンから注目を集めました。265馬力の2.5L4気筒水平対向エンジンを搭載し、スポーツカーにも負けない走行性能を発揮します。 また、STiバージョンはエクステリアに専用の力強いエアロパーツが装着されたことで、スポーツカー好きからも高い支持を得ました。 フォレスターSTiバージョン(SG9)維持費の内訳 フォレスターSTiバージョン(SG9)の維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 フォレスターSTiバージョン(SG9)には2.5Lの水平対向エンジンが搭載されています。10.15モードのカタログ燃費は10km/Lです。実燃費は8km/Lほどだといわれています。スポーツグレードのためガソリンはハイオク限定です。 ここからは金額をシミュレーションします。フォレスターSTiバージョン(SG9)を通勤で使用し月間1,000km走行した場合、ハイオクガソリンを約125L使用(*1)し、燃料代はおよそ2万2,813円(*2)かかります。この条件で1年間走行した場合の総額は、27万3,756円(*2)ほどです。 *1 燃費は8km/Lで算出*2 2023年7月27日のハイオク1L当たりの平均価格182.5円で算出 自動車税 2023年7月現在、2.0L超~2.5L以下(自家用)の自動車税は4万5,000円/年です。SG9のSTiバージョンは車齢が13年超えのため重課税され、5万1,700円/年かかります。(2019年9月30日以前に新車登録した場合) 任意保険 フォレスターSTiバージョン(SG9)の任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり車両保険(保険金額):45万円車両保険免責金額(1回目-2回目以降):5〜10万円 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約8万2,700円/年でした。車両保険は45万円まで補償されます。 車検 フォレスターSTiバージョン(SG9)の車検代について見ていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)自動車重量税:3万7,800円(24ヶ月)※初年度登録から18年経過で算出印紙代:2,300円車検料:6万円合計:11万7,750円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します SUVでありながら車重は1.0t超〜1.5t以下に区分されます。現行モデルの重量税は2万4,600円ですが、初期モデルの場合は発売から18年経過するため二段階に重課税されて3万7,800円かかります。また、古いクルマのため整備箇所が多い場合は車検代が跳ね上がる可能性も高いでしょう。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。フォレスターSTiバージョン(SG9)のメンテナンスには下記の費用がかかってきます。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。5万円ほどを見込んでおけば良いでしょう。フォレスターSTiバージョン(SG9)のタイヤ交換が発生する場合は、大きなタイヤのため追加で10万円以上かかるケースもあります。 フォレスターSTiバージョン(SG9)年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録のフォレスターSTiバージョン(SG9)年間維持費>ガソリン代:27万3,756円自動車税:5万1,700円任意保険:8万2,700円車検:5万8,875円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:5万円合計:51万7,031円 月額では4万3,080円ほどかかります。通勤で使用しない場合はガソリン代と任意保険料を下げることが可能です。フォレスターSTiバージョン(SG9)は車齢18年以上のクルマであるため自動車税、重量税が重課税されます。 ローンで購入した場合は、さらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約する場合は、別途駐車場代が毎月かかってきます。東京都内で維持していくには、23区内の築浅1kマンションの家賃レベルで維持費がかかるかもしれません。 フォレスターSTiバージョン(SG9)の維持費が高いと思った時の対処法 旧車の維持にはお金がかかるものです。もし、フォレスターSTiバージョン(SG9)の維持費が高いと思ったら手放しを検討してみてはいかがでしょうか。※2023年7月27日時点のデータ

クルマのサスペンションとは?基本的な構造やサスペンション交換について解説
旧車の再生と維持 2024.07.29

クルマのサスペンションとは?基本的な構造やサスペンション交換について解説

サスペンションは、クルマの乗り心地や走行性能などに影響する重要な部品です。今回は、クルマのサスペンションの基礎として、基本的な構造や機構、サスペンション交換が必要なケースについて解説します。 クルマのサスペンションとは クルマのサスペンションは、車体とタイヤの間に取り付けられている部品で、路面から受ける振動や衝撃を吸収する役割があります。もし、サスペンションがなければ、路面からの衝撃や振動をダイレクトに受けてしまい、ゴツゴツとした乗り心地になってしまいます。そのため、サスペンションはなくてはならない部品です。 クルマのサスペンションの基本原理 4つの車輪それぞれに取り付けられているサスペンションは、コイルスプリングとショックアブソーバー(ダンパー)とサスペンションアームなどで構成されています。どのパーツも欠かすことができない部品です。もし、1つでも不具合が発生すると本来の乗り心地が損なわれてしまいます。 クルマのサスペンションの種類 サスペンションには、さまざまな種類があります。どのサスペンション形状でも衝撃を吸収するという役割に違いはありません。しかし、衝撃を受けたときの力の収め方が異なります。ここでは、クルマに使われている主なサスペンション構造について解説します。 ダブルウィッシュボーン式 ダブルウィッシュボーンサスペンションは、2本のA字型のアームが上下に取り付けられている独立懸架サスペンションです。独立型のサスペンションのため乗り心地に優れています。 ストラット式 ストラット式サスペンションは、車軸に対して並行に取り付けられたサスペンションアームとコイルスプリング+ショックアブソーバーで構成されている独立懸架サスペンションです。部品点数が少なく、スペース効率がよいため、多くのクルマに採用されています。 トーションビーム式 トーションビーム式サスペンションは、左右の車輪をつなぐアームがビームによってつながっている車軸懸架サスペンションです。左右の車輪がつながっているため、片方の車輪に入力があると反対側の車輪が連動して動きます。 マルチリンク式 マルチリンク式サスペンションは、サスペンションアームが複数の接点で車体に取り付けられている独立懸架サスペンションです。構造が複雑であるものの、乗り心地に優れています。 サスペンションの交換が必要なケース サスペンションは、時間の経過によって劣化したり性能が落ちたりします。そのため、長期的なスパンではありますが、定期的なサスペンション交換は必要といえるでしょう。サスペンションを交換すると、路面からの衝撃や振動をしっかり吸収できるようになるため、乗り心地がよくなります。それでは、どのようなタイミングでサスペンション交換が必要になるのでしょうか。 走行距離5万kmを超えた サスペンションの交換目安は、車種やクルマの乗り方などによって異なりますが、走行距離がおおよそ5万km〜10万kmを超えたとき、または初度登録年月から10年を超えたときといわれています。 ただし、この数値や年数は一般的な目安であるため、サスペンション交換の必要があるかどうかは、ディーラーや整備工場などでプロに判断してもらいましょう。 劣化の症状が現れた サスペンション劣化の症状が現れたときは交換をおすすめします。 サスペンションが劣化すると、ギシギシという異音が聞こえたり、路面からの衝撃や振動を直接受けているような感覚になります。クルマを走らせているときに、わずかな段差で強い衝撃を感じたり、異音が聞こえたりしたときは、ディーラーや整備工場などでサスペンションを点検してもらい、交換の必要があるかどうか聞いてみるとよいでしょう。 サスペンションの交換にかかる費用 サスペンション交換にかかる費用は、交換する部品(サスペンション自体の金額)によって大幅に異なります。そのため、サスペンション交換をするときは、ディーラーや整備工場など複数の業者で見積もりを出してもらい、納得できる金額の業者に依頼することをおすすめします。 参考までに、サスペンション一式(コイルスプリング+ショックアブソーバー)に交換した場合のおおよその費用を紹介します。 ・サスペンション代金(有名サスペンションメーカー/1台分の場合):約30万円・工賃(1本あたり約1万円):4万円合計 約34万円 まとめ サスペンションはクルマの乗り心地や乗員の快適性に影響する重要部品です。また、走行性能にも影響するパーツであるため、サスペンションの調子はいつも気にしておくことをおすすめします。もし、乗り心地が悪いと思ったり小さな段差を超えたときの衝撃が強いと感じたりしたときは、サスペンションを点検してもらい、必要であれば交換しましょう。

ホイールアライメントって何?意味やズレる原因・調整するメリットを解説
旧車の再生と維持 2024.07.29

ホイールアライメントって何?意味やズレる原因・調整するメリットを解説

クルマの基本性能である「走る」「曲がる」「止まる」は、タイヤと路面の摩擦によって実現しています。ただし、これはタイヤが正しく路面に接地していることが条件です。このタイヤと路面との設置に関係しているのがホイールアライメントです。今回は、ホイールアライメントの意味やズレが生じる原因、調整するメリットなどについて解説します。 ホイールアライメントとは ホイールアライメントとは、タイヤおよびホイールの取り付け角度の調整のことです。タイヤおよびホイールの取り付け角度が左右で異なっていたり前後のバランスが取れていなかったりすると、走行中にふらついたり、真っすぐ走行できなかったりします。そのため、定期的にホイールアライメントを調整しておくことが重要です。 ホイールアライメントで調整する角度とは ホイールアライメントで調整するタイヤおよびホイールの角度は「キャンバー角」「キャクター角」「トー角」の3つです。それぞれ詳しくみていきましょう。 キャンバー角 キャンバー角は、クルマを正面から見たときのタイヤの角度です。ハの字に角度がついている場合はネガティブキャンバー、内向き(V字型)に角度がついている場合はポジティブキャンバーとなります。 一般的には、わずかにハの字型に角度がついていることが多いです。ただし、あまりにも角度をつけすぎると保安基準に適合しなくなるため、角度をつける際は保安基準に適合するように調整する必要があります。 キャスター角 キャスター角は、クルマの前輪を横からみたときのキングピン軸の角度です。キャスター角が大きく取られていると直進安定性が向上します。逆にキャスター角が小さい場合はサスペンションがよく動いて乗り心地がよくなるといわれますが、垂直(キャスター角ゼロ)にしてしまうと走行が不安定になりやすいため、キャスター角は適度についている方がよいといえるでしょう。 トー角 トー角は、クルマを上からみたときのタイヤ前端の角度です。車体に対してタイヤ前端が真っ直ぐな場合は「トーゼロ」、外側に向いている場合は「トーアウト」、内側に向いている場合は「トーイン」となります。一般的に前輪のトー角をつけ、後輪のトー角をゼロにするのが基本です。自分のクルマの走りをどのようにしたいのかによって、トー角を変えると好みの走りを実現できるでしょう。 ホイールアライメントにズレが生じる原因 ホイールアライメントは、外部からの衝撃や足まわりの分解・整備(ホイール交換やサスペンションの脱着など)などによってズレます。そのため、足まわりの分解整備をしたときは、ホイールアライメントの調整もしてもらいましょう。 ホイールアライメントを調整するメリット ホイールアライメントを調整すると、タイヤおよびホイールの取り付け角度が適正になるため走行が安定します。ここからは、ホイールアライメントを調整するメリットを解説します。 燃費が向上する ホイールアライメントを調整すると、4つのタイヤがきれいに路面に接地し、無駄な抵抗がなくなるため、燃費が向上します。 運転の快適性が高まる 4つのタイヤが適正な角度で接地すると、直進安定性やコーナリング性が安定します。そのため、運転したときの快適性や操作性が向上します。 タイヤの偏摩耗を防止できる ホイールアライメント調整をすると、タイヤと路面が正しい角度で接地するため、タイヤの偏摩耗を防ぐことができます。 ホイールアライメントは車検項目の1つ ホイールアライメントは、クルマを安全に走らせるために必要な調整です。そのため、車検の項目の1つとなっています。車検ではサイドスリップ検査という項目で検査されます。 ホイールアライメントは自分で調整できる? ホイールアライメントでは、非常に繊細な調整が必要なため、自分でアライメント調整するのはほぼ不可能といえるでしょう。 ホイールアライメントを調整するためには、専用の機器が必要となるだけでなく、正しい知識や技術が求められます。また、おおよその感覚で調整してしまうと、走行が不安定になり、クルマが思わぬ方向へ進んでしまうことがあります。 そのため、ホイールアライメントの調整は、専用機器を導入しているディーラーや整備工場などに依頼しましょう。 ホイールアライメントの調整費用 ホイールアライメントの調整費用は、依頼先によって異なりますが、おおよそ2万円程度です。調整に2万円かかると考えると高いと感じるかもしれませんが、クルマを安全に走らせるために測定や調整をしておくことをおすすめします。 まとめ ホイールアライメントは、安全・快適にクルマを走らせるために必要な調整です。より安全で快適なドライブを楽しむためにも、タイヤおよびホイールの角度は適正な位置に調整しておきましょう。

サスペンションはいつ交換すればいい?交換時期や交換のメリット・デメリットを解説
旧車の再生と維持 2024.07.29

サスペンションはいつ交換すればいい?交換時期や交換のメリット・デメリットを解説

クルマの乗り心地や走行性能に影響するサスペンションは、時間の経過とともに劣化したり性能が落ちてきたりします。それでは、クルマのサスペンションの交換時期とはいつ頃なのでしょうか。今回は、サスペンション交換の時期の目安やサスペンションを交換するメリット、サスペンションを交換しなかったときの問題点について解説します。 クルマのサスペンションの交換時期 まず、サスペンション交換の目安時期やタイミングについて解説します。 走行中に異変を感じたとき 走行中に違和感を覚えたときは、サスペンションの交換を検討する必要があります。 タイヤ、エンジン、ボディなど、サスペンション以外のパーツに問題がないにもかかわらず、乗り心地が悪化したり、異音・挙動の異変が起きたりしたときは、サスペンションが原因である可能性が高いです。異変や異常が起きたときは、走行を中断し、早めにディーラーや整備工場などにクルマを持ち込んで点検してください。 新車登録から10年もしくは走行距離5万kmを超えた時期 新車登録から10年、または、走行距離が5万km〜10万kmを超えたときは、サスペンションの交換を検討しましょう。 時間が経過したり走行距離が伸びたりすると、サスペンションに使われているゴム部品の劣化や構成部品のヘタリが発生します。走行中に突き上げるような衝撃を受けたときは、サスペンション部品の一部が劣化または破損している可能性が高いです。速やかにディーラーや整備工場などに持ち込んで点検してもらいましょう。 クルマのサスペンションの交換費用 クルマのサスペンションの交換費用は、4本一式替えた場合で10万〜20万円程度です。ただし、4本とも一気に交換するケースはあまり多くありません。また、構成部品を全て取り替えるとも限らず、たとえば、ストラットASSY交換するのであれば1箇所あたり4万〜6万程度かかります。サスペンションの状態によって費用は異なるため、ディーラーや整備工場で見積もりをしてもらいましょう。 サスペンションを交換するメリット サスペンションを交換するとどのようなメリットがあるのでしょうか。 乗り心地がよくなる サスペンションを交換すると、乗り心地が改善されます。劣化していない部品やヘタっていないサスペンションは、衝撃をうまく吸収してくれます。そのため、今まで取り付けていたサスペンションより乗り心地がよくなったと感じるでしょう。 操作性が高まる サスペンション交換は、操作性にも影響します。サスペンションは、衝撃を吸収するだけでなく、車体の傾き(ロール)を抑える役割も担っています。そのため、サスペンションを交換すると運転操作がしやすくなるのです。 クルマのサスペンションを交換しない問題点 クルマのサスペンションを交換しない場合、どのような問題が起きるのでしょうか。 不具合が起きる サスペンションを交換しないと不具合が発生します。具体的には、乗り心地の悪化、異音の発生、ショックアブソーバーのオイル漏れ、ゴムブッシュの硬化や破損などです。サスペンションを交換しないと、さまざまな不具合が起きるため、走行可能なうちにサスペンション交換をしておきましょう。 車検に通らない サスペンションに異常が起きていると車検に通らなくなります。 サスペンション部品のオイル漏れや破損が発生していると、車検不合格となります。車検整備のときにサスペンションの不具合が見つかった場合は、車検のタイミングでサスペンション交換をしましょう。 サスペンションの交換はプロに任せた方がよい サスペンション交換は、自分で行うことができます。ただし、取り付け方法や手順を守らなかった場合、走行中に部品が外れてしまったり、破損したりしてしまうため大変危険です。そのため、作業に不安がある時は、ディーラーや整備工場などプロに任せたほうがよいでしょう。 また、サスペンションの交換費用を安く抑えたい場合には、サスペンションを自分で購入し、整備工場に持ち込んで取り付けてもらうと、費用を安く抑えられる可能性があります。ただし、サスペンションを購入するときは、忘れずに適合確認してください。 サスペンションの交換の依頼先別の特徴 サスペンション交換をするときに依頼する業者の特徴を解説します。 カーディーラー ディーラーでは、純正サスペンションへの交換を実施してくれます。また、整備の信頼性が高いこともディーラーの特徴です。純正品にこだわりたい方や安心な整備を希望する方はディーラーでサスペンション交換するとよいでしょう。 整備工場 整備工場は、さまざまな車種に対応できることが特徴です。また、社外品や部品の持ち込みに対応している場所もあります。さらに、ディーラーよりも交換費用を安く抑えられる場合が多いのも整備工場の特徴です。 カー用品店・ガソリンスタンド カー用品店やガソリンスタンドでもサスペンション交換してくれる場所があります。ただし、すべてのカー用品店やガソリンスタンドでもサスペンション交換を受け付けているわけではありません。カー用品店やガソリンスタンドでサスペンション交換しようと考えている方は、事前に対応しているかどうかを確認しましょう。 まとめ サスペンションは、走行や乗り心地に影響するだけでなく、車検の合否にも関係する重要な部品です。少しでもサスペンションに違和感を覚えたときは、ディーラーや整備工場などにクルマを持ち込んで異常がないか確認しましょう。安全にクルマを走らせるためにも、サスペンションのことを日頃から気にかけておくことをおすすめします。

クルマのコンデンサーが壊れてエアコンが効かない!壊れたときの症状や対応方法を解説
旧車の再生と維持 2024.07.26

クルマのコンデンサーが壊れてエアコンが効かない!壊れたときの症状や対応方法を解説

クルマの冷房が効かないと感じた場合、コンデンサーが故障している可能性があります。今回は、エアコンのコンデンサーが故障したときの症状や修理費用の目安、自分で修理できるのかなどについて詳しく解説します。冷房の効きが悪いと感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。 クルマのコンデンサーが壊れたときの症状 コンデンサーは、エアコンガスを冷却する装置です。家庭用エアコンで言うところの室外機にあたります。そのため、クルマのコンデンサーが故障すると、冷房が効かなくなり、生ぬるい風が出てきます。 エアコンを作動させてからしばらく経っても冷たい風が出てこない場合は、コンデンサーが壊れているかもしれません クルマのコンデンサーの交換の費用と依頼先 クルマのコンデンサーが故障したときは、修理ではなく交換が必要になる場合が多いです。コンデンサー交換にかかる費用は、部品代(2万〜4万円)と工賃(1万〜1万5,000円程度)で、合計3万〜5万円程度です。 ただし、コンデンサートラブルの原因によっては洗浄することで問題が解決する場合があります。たとえば、冷房の効きが悪くなっている原因がコンデンサーの表面部分の目詰まりであれば、コンデンサーの洗浄によって冷房の機能が改善する場合があります。コンデンサー洗浄にかかる費用の目安は、1万〜2万円前後です。 コンデンサーの交換や洗浄は、ディーラーや整備工場などに依頼できます。具体的な費用は車種や依頼先によって異なるため、見積もりを出してもらい、対応の質や評判なども比較したうえで依頼先を決めることをおすすめします。 コンデンサー以外の故障が原因の場合もある エアコンの不調や故障などは、コンデンサー以外のコンプレッサー、エバポレーター、各配管からのガス漏れなどが原因の場合もあります。そのため、冷房が効かないからコンデンサーが原因と決めつけるのではなく、ディーラーや整備工場など整備士が在籍している業者で不調や故障の原因を探ってもらい、原因を明らかにして修理や部品交換を実施しましょう。 コンデンサーの交換は自分でできる? エアコンのコンデンサーの修理を自分で行うのは難しいでしょう。 整備士やカーエアコンメーカーのエンジニアなど専門的な知識と技術をもつ方であれば自分で修理できるかもしれませんが、専門知識や工具などがない場合、修理するのは難しいため業者に依頼したほうがよいでしょう。 なお、コンデンサーの洗浄であれば洗車のついでに行うことができます。ただし、コンデンサーを洗浄するときは、網目状の部品を傷つけたり曲げたりしないよう注意してください。 まとめ クルマの冷房が効かなくなる原因はさまざまです。今回紹介したコンデンサー以外が原因でエアコンが効かなくなっている場合もあるため、エアコンの調子が悪いときは早めにディーラーや修理工場などにクルマを持ち込み、原因を探ってもらいましょう。

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