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旧車の再生と維持

車のへこみ修理はどこに依頼すればいい?自分で修理する方法も解説
旧車の再生と維持 2023.09.26

車のへこみ修理はどこに依頼すればいい?自分で修理する方法も解説

車のへこみの修理は、どこに依頼すればよいかわからない人も多いでしょう。また、へこみの場所や程度によっては自分で直せるケースもありますが、そのことを知らない人も少なくありません。 この記事では、車のへこみの修理の依頼先や費用相場、自分で直す方法などについて詳しく解説します。 車のへこみの修理はどこに依頼すればいい? 事故でついてしまったへこみは、見た目が悪いだけでなく、防錆の役割を担っていた塗装がはがれてボディーの錆びつきを促進したり、そのために後で修理する際の費用がかさむ原因になったりするため、早めに修理をしたほうがよいでしょう。安心な方法は、専門業者に依頼することです。主な依頼先とそれぞれの特徴について解説します。 自動車整備工場 修理を専門に扱っている業者のため、経験豊富で安心できる依頼先です。ディーラーに依頼するより安いのが特徴です。 仲介業者を介さないため手数料は発生せず、部品交換より修理を優先する傾向があるため、総費用を抑えられるでしょう。また、多くの整備工場が純正パーツにこだわらず、コストパフォーマンスにこだわってパーツを選ぶことも費用が安い理由です。 また、自動車整備工場は地方運輸局長の認証を受けており、資格を持った整備士が在籍しているため、専門的な修繕も期待できます。柔軟な発想であらゆる修理に対応してもらえる可能性が高いでしょう。 ディーラー 車のへこみ修理は、ディーラーにも依頼できます。ディーラーは修理を別の工場に外注することが多く手数料が発生し、また新品の純正パーツに交換することが多いため、総費用は高額になるのが一般的です。 ただし、ディーラーは特定の自動車メーカーからの指導やトレーニングを受け、専門ツールや修理用設備も備えているため、一定水準以上の技術力を期待できるのが魅力です。 ガソリンスタンド 軽微なへこみ修理であれば、ガソリンスタンドでも修理を依頼できる場合があります。このケースではガソリンスタンドのスタッフが直接対応してくれることが多いです。ペイントレスデントリペア(PDR)と呼ばれる方法で、専用の道具を駆使し、へこみを押し出しながら修理してもらえます。 また、これらの方法の他にもカー用品店に修理の依頼を頼める場合があります。年中無休や長時間営業だったりする店舗が多いため、早く修理したい場合に検討しましょう。 車のへこみの修理費用の相場 一般的なへこみの修理費用の相場は、数万円から数十万円です。10cmに満たない小さなへこみであれば2〜3万円で済む場合もあります。 また、へこみのサイズは同じでも、場所によって値段が変わることがあると覚えておきましょう。たとえばバンパー部分は安く、ボンネットやルーフだと高くなる傾向があります。さらに、輸入車は国産車に比べて高額な傾向があることにも注意が必要です。 車のへこみの修理に保険を使えるケース 入っている保険を利用して車のへこみを修理できる場合があります。保険が適用されるケースは以下の4パターンです。 1. 事故によるへこみ交通事故に巻き込まれ、他の車や物体と接触してへこみが生じた場合は、保険が適用される可能性があります。この場合、自動車保険の事故被害者補償(対物賠償)によって修理費用がカバーされます。相手の過失が認められた場合は、相手方の自動車保険を利用することもあるでしょう。 2. 盗難や窃盗によるへこみ車が盗まれたり窃盗に遭ってへこみが生じたのであれば、自動車保険の窃盗被害補償によって修理費用がカバーできる可能性があります。 3. 自然災害によるへこみ自然災害によって車にへこみが生じた場合、自動車保険によっては、修理費用をカバーできる可能性があります。ただし、具体的な自然災害(例: 雹、台風、洪水)に対する補償の適用は、保険契約によって異なります。 4. 駐車場事故駐車場で他の車と接触し、へこみが生じた場合、自動車保険の駐車場事故補償によって修理費用がカバーされる可能性があります。 自分で補修できる場合もある 車のへこみ修理は基本的に業者に依頼するのが安心ですが、小さなへこみであれば自分で直せる可能性があります。自分で補修するメリットは専門業者に依頼するよりも安く抑えられること、デメリットは完璧に補修するのが難しいということです。 修理作業には失敗のリスクが伴うことも念頭におき、自分で修理するかどうかを決めましょう。自分で補修する場合のやり方をご紹介します。 【吸盤式工具で引っ張る】自分で車のへこみを修理する方法 強力なバキュームリフターをはじめとする吸盤式工具をへこみ部分に接着し、引っ張る方法です。へこみの大きさに合った工具を選びましょう。 引っ張る前にへこみ部分を温めると直しやすいとの意見がありますが、逆に車を傷める原因になり得るとの意見もあるため、おすすめはできません。 なお、ボンネットのように平面部分の軽度のへこみに適した修繕法であり、車の角のへこみや複雑に歪んだへこみの補修には不向きです。 【複数の道具を使う方法】自分で車のへこみを修理する方法 他にも複数の道具を使って直す方法があります。必要なものと手順は以下のとおりです。 ■ 必要なもの下記の道具や材料をカー用品店やオンラインショッピングなどで入手しましょう。 ・ペン(最初に補修範囲をマークするため)・耐水サンドペーパー・シリコンオフ・パテ・プラサフスプレー・マスキング用テープ・塗装料 ■ 手順手順は以下のとおりです。 1. へこみ部分周囲の汚れを落とし、補修範囲をペンでマーキングする2. 耐水サンドペーパーを使って補修範囲の塗料を取り除き、シリコンオフで油分を取り除く3. 補修範囲にパテを塗布したら、耐水サンドペーパーでパテを研磨4. シリコンオフで油分を取り除き、マスキングテープで補修範囲より少し広めにマスキングをする5. プラサフスプレーを吹き付ける。塗装の下地を作る6. サンドペーパーで研磨して、プラサフ部分と周囲の段差をなくす。細めのコンパウンドで塗装の下地を作る7. シリコンオフで油分を取り除く8. 広めにマスキングをしたのち、スプレーなどで塗装する9.乾燥 (約1週間) まとめ この記事では、車のへこみ修理はどこに依頼すればよいのかを解説しました。主な依頼先は以下のとおりです。 ・自動車整備工場・ディーラー・ガソリンスタンドやカー用品店 へこみの修理費用の相場は、数万円から数十万円、10cmに満たない小さなへこみであれば2〜3万円で済む場合もあります。業者に依頼する際は、修理に保険を適用できるかどうかも確認した上で、ニーズに合った業者を選定するとよいでしょう。

故障車を運転するとどのような影響がある?法律違反になるケースや
旧車の再生と維持 2023.09.19

故障車を運転するとどのような影響がある?法律違反になるケースや

皆さんは自動車を運転中に故障が発生したときどのように対応するかご存知でしょうか。自動車が故障してしまうと故障した箇所にもよりますが、運転不可能になる場合もあります。今回は、故障車を運転した時の影響や対処法などについて詳しく解説します。 故障車の運転が法律違反になるケース 車が故障したからといって、必ずしも自走が不可能になるわけではありません。しかし、走行性能に問題がなくても状態によっては公道の運転が禁止されている場合があります。どのような状態で運転すると法律違反とみなされるのか具体的な事例を紹介します。 ブレーキが効かない ブレーキが効かない状態での走行は、言うまでもなく非常に危険です。停車できないため、重大な事故に発展するかもしれません。そのためブレーキの不具合を知っていながらの運転は違反とみなされます。違反点数2点で、更に罰則金も科せられます。 ランプが点かない テールランプやブレーキランプが切れていると、整備不良とみなされて罰則が科せられます。ランプ切れに気づいた場合速やかに交換しましょう。走行中にランプ切れに気づくことが困難なため、運転前に点検しておきましょう。 ボディの鉄板がめくれている 鉄板がめくれたままで走行すると、周囲に危険を及ぼす可能性があります。万が一、車や人と接触してしまうと、正常な状態のボディよりも大きな事故に発展してしまうでしょう。 故障車の運転が法律違反にならないケース 故障車を運転して法律違反になってしまうケースを紹介しましたが、一方で故障していても運転できる場合があります。たとえば、わずかな擦り傷や凹み程度であれば運転しても罰則の対象とはみなされません。故障車として罰則の対象か見分けるのが難しい場合は警察に確認してもらうと良いでしょう。 故障車の運転が難しい場合の対処法 公道を走行できない状態の故障車を移動させたい場合、どのように対処すればよいのでしょうか。個人での対応は難しく危険も伴うため業者への依頼を推奨します。どのような業者に依頼したらよいのかケース別に紹介します。 修理業者に取りに来てもらう 修理業者のなかでも、レッカー車での移動を請け負っている業者へと依頼しましょう。もし業者による直接対応が難しくても、保険会社を経由し手配をしてもらえるケースがあります。 ロードサービスを利用する 走行中の突然の故障やトラブル発生時に駆けつけてくれるのがロードサービスです。365日24時間対応の会社も存在しており、早朝や深夜でも牽引や搬送作業を依頼できます。また、ロードサービスは車そのものでなく人に対して適用されるため、マイカー以外でも利用可能です。 高速道路上で故障した時の対応方法 高速道路で故障した場合、ハザードランプを点滅させてから、路肩など可能な限り広い場所へと車を移動させます。その後、同乗者を退避させてから停止表示機材を自動車から500m以上後方に配置し、ガードレールの外側に避難したうえで非常電話や携帯電話で救援を依頼しましょう。 事故が原因で故障した時の対応方法 事故によって車が故障してしまい修理が必要な場合は、修理業者だけではなく保険会社にも連絡しておく必要があります。当然ながら、事故が起きた際は必ず警察に電話しなければなりません。事故証明がなければ、保険の対象とならない恐れがあります。

日産 2代目エクストレイル(T31型)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説
旧車の再生と維持 2023.09.14

日産 2代目エクストレイル(T31型)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説

エクストレイルといえば2000年に登場し、現在も製造・販売される日産のミドルサイズSUVです。2001年〜2010年までSUV販売台数1位でした。2代目のT31型エクストレイルは比較的安く購入できるため中古市場で人気を博しています。しかしT31型エクストレイルは最終型でも約10年前のクルマ。「古いクルマは維持費が大変そう……」と心配の方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事ではT31型エクストレイルにかかる維持費について解説します。 T31型エクストレイルの特徴 T31型エクストレイルは悪路走破性を高めた2代目のモデルで、「オールモード4X4-i」と呼ばれるシステムを搭載しています。電子制御によって前輪が滑り出す瞬間に後輪へトルクを伝えるシステムで、安定した走りを実現し悪路であっても難なく走行可能です。また、カスタムパーツが豊富で自分だけの1台に仕上げたいユーザーに支持されています。 T31型エクストレイル維持費の内訳 T31型エクストレイルの維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 T31型エクストレイルのエンジンは、ガソリン2種類、ディーゼル1種類。それぞれの燃費をみていきましょう。 ガソリン 2.0L:11.8km/Lガソリン 2.5L:10.6km/Lディーゼル 2.0L:13.8km/L 10.15モードのカタログ燃費で比較しましたが、実燃費はカタログ値より1〜2kmほど低くなる場合が多いようです。 ここからは金額をシミュレーションします。2.0Lのディーゼルエンジンでみていきましょう。T31型エクストレイルを通勤で使用して月間1,000km走行した場合、燃料は約83L使用(*1)し燃料代は1万3,271円(*2)かかります。この条件で1年間走行した場合、1年間の燃料代は15万9,260円(*2)ほどです。*1 燃費は12km/Lで算出(実燃費)*2 2023年9月13日の軽油1L当たりの平均価格159.9円で算出 自動車税 燃費に続き、自動車税も2.0Lディーゼルモデルを例に価格を算出しましょう。2023年9月現在、排気量1.5L超~2.0L以下(自家用)の自動車税は3万9,500円/年ですが、T31型エクストレイルの一部個体は車齢が13年を超えます。重課税対象車の自動車税は4万5,400円です。旧車の場合、新車の自動車税と比較すると1年で5,900円も高くなってしまいます。(2019年9月30日以前に新車登録した場合) 任意保険 T31型エクストレイル2.0Lディーゼルモデルの任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり車両保険(保険金額):45万円車両保険免責金額(1回目-2回目以降):5〜10万円 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約9万8,600円/年でした。車両保険は45万円まで補償されます。 車検 次に2008年式T31型エクストレイル2.0Lディーゼルモデルの車検代についてみていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)自動車重量税:4万5,600円(24ヶ月)※初年度登録から13年経過で算出印紙代:2,300円車検料:5万円合計:11万5,550円※車検料は内容、整備工場などにより増減します 今回例に挙げているT31型エクストレイルは、重量税が1.5t超~2.0t以下に区分されます。同区分の現行モデルの多くは自動車重量税が3万2,800円かかりますが、初年度登録から13年以上経過した個体は4万5,600円に重課税されます。また、古いクルマは故障が多く交換部品や整備が必要なことが予想されるため、車検代は高額になる可能性が高いです。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用をみていきましょう。T31型エクストレイルについては下記の費用がかかってきます。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって5万円ほどを見込んでおけば良いでしょう。T31型エクストレイルのタイヤ交換が発生する場合は追加で数万円かかるケースもあります。 T31型エクストレイル年間維持費はいくら? 維持費の内訳をみてきましたが、T31型エクストレイルの場合、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額をみていきましょう。 <自家用車登録のT31型エクストレイル年間維持費>ガソリン代:15万9,260円自動車税:4万5,400円任意保険:9万8,600円車検:5万7,775円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:5万円合計:41万1,0353円 月額では3万4,250円ほどかかります。通勤で使用しない場合はガソリン代と任意保険料を下げられます。ローンで購入した場合はさらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約する場合は別途駐車場代が毎月かかります。 T31型エクストレイルの維持費が高いと思った時の対処法 旧車の維持には自動車税、重量税が重課税されるため費用がかさんでしまいます。もし、T31型エクストレイルの維持費が高いと思ったら、手放しを検討してみてはいかがでしょうか。 ※2023年9月13日時点のデータです

固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト
旧車の再生と維持 2023.09.12

固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

普通の人なら、ネジなんてドライバーかスパナで回せば緩むんじゃないの?と思われるかもしれません。 ですが、旧車王ヒストリアの取材対象になるような年式のクルマの場合、長年の使用でネジ山の隙間に埃が詰まったり、何度も再塗装されたために塗料が固着したり、ネジ同士が錆び付いたりなど、緩めることが困難になることが往々にしてあります。 その際に、無理にネジを回そうとしてネジの頭部分を破損する、いわゆる「ネジをナメる」ことで回せなくなったり、ネジが中で折れてしまいネジが取れなくなるという事があります。 ■基本は緩めるネジにあった工具を使い、強引に回さない ナベネジ、皿ネジの場合は必ず頭の切れ込みの大きさにあったドライバーを選びます。 切れ込みに入ればいいと小さいドライバーで無理に大きなネジを回そうとすると、切れ込みを破損する「ナメる」原因になります。 六角ボルトの場合はなるべくメガネレンチ、ソケットレンチを使います。 片口スパナやモンキーレンチは「ナメる」原因になります。 どうしてもスパナがやソケットレンチが入らない場所、手持ちに合うサイズが無い場合など、やむを得ない理由がある時以外は極力使わないようにしてください。 ■固着したネジの緩め方 まずは、CRCなどの浸透性潤滑剤をネジに吹き付けます。 鍋ネジ、皿ネジの場合、切れ込みに合った貫通ドライバーをあて、ドライバー後端をハンマーで叩いて打撃を与えると、かなりの高確率でネジが回ります。 打撃を回転力に変えることでネジを回す「インパクトドライバー」という工具も存在します。 自分でクルマを弄る人なら持っておいて損は無い工具です。 六角ボルトの場合は、同様にCRCを吹き付け、大き目のマイナス貫通ドライバーをボルトにあて、同じ要領で打撃を与えます。 ネジが回り出したら、無理に最後まで回そうとせず、回りにくくなったら一旦そこで止め、逆方向(締める方向)に回します。 この緩める・締めるの動作を繰り返しているうちに、ネジ山に詰まっているサビやチリが剥がれ、CRCが浸透していきます。 次第に回転角度が大きくなり、回転も軽くなり、最終的にネジを外すことができます。 DIYのお供として、CRCやMD-40などの浸透性潤滑剤が必須アイテムなのは言うまでもありません。 摺動部の潤滑よりも、固着部分の潤滑剤としてのほうが重要という方も多いと思います。 最近は「凍結浸透ルブ」という、ボルトを凍結収縮させることでサビや固着部分にクラックを入れ、潤滑剤を浸透させやすくするスプレーもあります。 ■ネジの頭をナメてしまった場合の緩め方 ドライバーやスパナがネジの頭の切れ込みや角をえぐり取ったときのグニッとした感触は、なんともいやな物です。 プラスネジの場合は、糸ノコやディスクグラインダーでネジの頭に切れ目を入れ、マイナスドライバーで緩めるという方法があります。 六角ボルトの場合、もしも12角のメガネレンチかソケットでボルト・ナットの角をナメかけた!と思ったら、即作業を中止して、6角のメガネレンチかソケットで作業を再開してください。 12角よりも6角の方が、ボルト・ナットに対する接触面が増えるためです。 ボルト・ナットの角が少しえぐれた程度なら、6角のメガネレンチでボルト全体を回せば持ち堪えてくれる可能性はまだまだあります。 完全にネジの頭が潰れてしまい、ドライバーもスパナ・レンチでは回せなくなった場合、バイスプライヤー、ロッキングプライヤーと呼ばれているプライヤーで直接ネジを掴んで回します。 バイスプライヤーは鋼鈑やパーツを貼り合わせるときの仮止めにもよく使うので、2~3種類は持っておいて良い工具だと思います。 ■破損したネジを外す専用工具を使う 最近は「ネジザウルス」という、破損したネジを緩める専用のプライヤーもあります。 ネジザウルスブランドを展開する「株式会社エンジニア」では、「ネジレスQ」という外れなくなったネジを外すための相談も受け付けています。 ネジの頭が完全に破損したり折れてしまった際は「エキストラクター」という工具を使います。 逆タップとも呼ばれ、テーパー型のタップに左回りのネジ山が切られています。 ナメてしまったネジの頭にドリルで垂直に穴をあけ、エキストラクターを左回転でねじ込んでいきます。 ポンチで位置決めをしてから、細いドリルで垂直に穴を開け、順番にドリル径を大きくしていきます。 ボルトに開けた穴にエキストラクターを差し込み「左回り」に回転させると、折れたネジが抜けるハズなのですが、撮影時はうまくいかず、ネジ山を別の方法で再生させました。 その様子が次項です。 ■いっそネジに工具を直接溶接してしまう 溶接機を持ってる人限定ですが、余っている工具や不要になった工具を、ネジに直接溶接してしまうという方法もあります。 熱を加えることで、膨張、収縮を繰り返し、固着部分が剥がれるという効果も期待できます。 いずれの方法を用いてもネジが緩みも外れもしないとなれば、あとはドリルやボール盤でネジをもみ切り、修正タップやリコイルヘリサートを使ってネジを再生することになります。 次回はネジの再生手段について書きたいと思います。 [ライター・画像 / 鈴木 修一郎]

板金修理とは?車に傷やへこみができたら業者に依頼しよう
旧車の再生と維持 2023.08.29

板金修理とは?車に傷やへこみができたら業者に依頼しよう

車についてしまった傷やへこみは板金修理で元に戻せる可能性があります。修理には高い技術が必要となり、板金修理を依頼する業者選びも大切です。この記事では、板金修理について、また修理すべきケースや業者の特徴について解説します。 車の板金修理とは 板金修理とは、パーツなどを交換せずに車についた傷やへこみを、叩いたり引っ張ったりして元の状態に戻す作業のことです。車に乗っていると事故などにより車体に傷やへこみができてしまうことがあります。 車に傷やへこみができてそのままにしておくと、見た目が悪いのはもちろんのこと、傷やへこんだ部分が錆びてしまい雨漏りなどを引き起こすこともあるため、なるべく早く板金修理を依頼しましょう。 また、パーツを交換せずに元の状態に戻すには、優れた修理技術が必要です。元の綺麗な状態に戻したい場合は、実績が豊富で信頼できる業者に依頼しましょう。 車の板金修理を行うケース 車の板金修理を行うべきケースは以下の3点です。 ・浅いひっかき傷・こすり傷・へこみ傷 それぞれ、詳しく解説します。 浅いひっかき傷 事故を起こしたり、何かにぶつけたりしていなくても車には傷がつくことがあります。走行中気づかない間に木や枝に触れてしまったり、ドアを開ける時に時計などのアクセサリーが当たってしまったりした場合にもひっかき傷ができます。 板金修理では、こうした浅いひっかき傷も直すことが可能です。細かいひっかき傷であれば、傷消し用の研磨剤を使用して自分で直すこともできますが、離れて見てもわかるくらいの目立つ傷であれば板金修理を依頼することをおすすめします。 こすり傷 ガードレールや電柱に当たってしまった場合にはひっかき傷に比べて大きなこすり傷ができてしまうことがあります。こすり傷は、傷のつく範囲が大きいだけでなく、ひっかき傷より深い傷になってしまうことも多く、自分で直すことは難しい場合も多いため、板金修理で直すことをおすすめします。 へこみ傷 事故などでどこかにぶつけてしまった場合、大きなへこみ傷ができることがあります。へこみ傷となれば塗装が剥がれてしまうだけでなく、車体が大きく歪んでしまうこともあり、なかなか自分では直すことができません。 大きなへこみをそのままにして走行していると錆びや雨漏りの原因にもなるため、へこみ傷ができた場合にはすぐに板金修理を依頼しましょう。 車の板金修理の流れ 板金修理とは、パーツなどを使用せずに元の状態に戻す修理方法ですが、傷のつき方によって修理の流れは異なります。以下、傷別に板金修理の流れについて解説します。 浅いひっかき傷、こすりの場合 1. 傷のある場所を見て、傷の深さや大きさを確認2. 傷部分を綺麗に拭き、やすりで削りなめらかにする3. 削った部分を綺麗に拭き、下地を塗布4. 下地を平らに削り、塗装用の足つけをする5. 車体と同じカラーで塗装する へこみ傷の場合 1. へこみのある場所を見て、へこみの深さや大きさを確認する2. へこみ部分を綺麗に拭き、やすりで削り塗装を剥がす3. 半田ごてなどの専用の工具を使用し、へこみ部分を本来より少し低めになるように引っ張る(裏から叩くこともあります)4. 引っ張った部分をやすりで削り、その部分をパテで埋める5. パテを削り、本来の形に近づける6. 平らになったら、車体と同じカラーで塗装する 板金修理の依頼先 板金修理は主に以下の3つの業者が対応できます。・整備工場・ディーラー・カー用品店 それぞれの特徴について詳しく解説します。 整備工場 整備工場は、その名のとおり車の整備を主に扱っているため、板金修理も数多くこなしています。町の整備工場などは都会以外にも存在しており、わざわざ遠くに行かなくても依頼できることもあります。 また、業者に直接依頼をする形のため、ディーラーと比べて費用が安く済む傾向があります。ただし、技術力はピンキリのため、口コミや評判を確認してうえで依頼先を決めましょう。 ディーラー 車を購入したディーラーでも板金修理を依頼できます。車のことで困ったことがあればまずはディーラーに相談するという方も多くいます。日頃から車に関する相談をしていて信頼関係が築けていると板金修理も依頼しやすいでしょう。 ただし、ディーラーによっては自社工場を持っておらず、板金修理などは外部に依頼しているところもあります。そういった場合、手数料などが発生することもあるため、費用は事前に確認ください。 カー用品店 車のタイヤやパーツなどを販売しているカー用品店でも板金修理を取り扱っているところがあります。お店によっては年中無休や長時間営業をしているため、早く修理したい場合に依頼先の候補にしましょう。 板金修理は自分でできる? 板金修理には高い技術が必要です。へこんだ部分を裏から叩ける場所であれば、自分で板金修理することも可能ですが、やはり自分で元通りの見た目に戻すことは難しいでしょう。また、場所によってはパーツを一旦取り外して作業を行うこともあります。パーツを外したものの取り付けできなくなるということもあるため、本格的な板金修理を自分ですることはおすすめしません。 さらに中途半端に自分で作業をした場合、業者に依頼をした時にかえって費用がかかってしまうこともあるため、注意しましょう。板金修理は信頼できる業者に依頼することをおすすめします。 車の板金修理にかかる費用・期間 板金修理にかかる費用は、傷の大きさや深さ、場所によってさまざまですが、おおよその費用は数万円〜十数万円です。小さなかすり傷であれば1〜5万円程度、ボンネットやドアの板金であれば、5〜10万円程度です。これはあくまでの目安のため、実際に板金修理を受ける際は事前に費用を確認しましょう。 また、傷の大きさや深さ、場所によって板金修理にかかる期間も異なります。小さな傷であれば即日修理してくれるところもありますが、長ければ数週間かかることもあります。通勤などで毎日車を利用している方は、事前に修理期間を確認しておき、また必要であれば代車の手配も早めに行っておきましょう。

車の雨漏りの原因と対策法とは?対処法についても解説
旧車の再生と維持 2023.08.29

車の雨漏りの原因と対策法とは?対処法についても解説

雨漏りと言えば、自宅で起きるイメージがある方は多いのではないでしょうか。実は車でも雨漏りが発生することがあります。雨漏りが発生すると運転が妨げられるため、大変危険です。また雨漏りを放置すると車の故障にもつながります。そのため、万一に備えて雨漏り対策をしておきましょう。 この記事では、雨漏りの原因や対策法など詳しく解説します。 車の雨漏りの原因 車の雨漏りは、車体にホースで水をかけたり、ガソリンスタンドの洗車機を利用したりすることで確認できます。確認をして雨漏りが発生していた場合、次の原因が考えられます。 ・ボディの劣化・強い衝撃を受けたことによる隙間の発生・ウェザーストリップの劣化・パッキンの劣化 それぞれ詳しく解説します。 ボディの劣化 車が劣化するのは、タイヤやバッテリーといったパーツだけではなく、ボディも少しずつ劣化していきます。特に事故をしたことのある車は、修理をしていたとしても修理部分が劣化しやすくなっています。そのため、雨漏りが発生したときはまずボディの劣化を疑いましょう。 修理後しばらく経過しているのであれば、修理部分が劣化することにより錆びが発生し、そこから雨漏りが発生します。また事故をしたことがない車でも、飛び石などの細かい傷で塗装が禿げてしまうことにより、その部分が錆びやすく雨漏りが発生することもあるでしょう。 強い衝撃を受けたことによる隙間の発生 事故などで強い衝撃を受けた箇所は隙間ができやすくなっています。一目でわかるほど大きく変形しているのであればすぐに隙間は発見できますが、小さな変形であればその時は見逃してしまうこともあります。 車を乗り続けることで隙間が大きくなり、雨漏りが発生します。ただし、事故を起こしたことのない車であれば他の原因が考えられるでしょう。 ウェザーストリップの劣化 ウェザーストリップの劣化により雨漏りが発生する場合があります。ウェザーストリップは車のドアや窓に使われているゴムパッキンの部品です。 ウェザーストリップが劣化することにより、ドアや窓に隙間ができて雨漏りが発生します。ウェザーストリップを交換したばかりの車でドアや窓部分から雨漏りが発生しているのであれば、施工不良の可能性も考えられるため、一度業者に確認してください。 パッキンの劣化 日頃頻繁に利用する車のドアや窓、トランクのゴムパッキンはどうしても劣化しやすいです。また、パッキンはフロントガラスやランプなどにも使用されています。そのため、運転席や助手席の前方から雨漏りするようであればフロントガラスのパッキンの劣化が考えられます。 車の雨漏りを放置するとどうなる? 運転できないほどの雨漏りであればすぐに修理を検討するでしょう。しかし、ほんのわずかな雨漏りや、後部座席やトランクなど普段使用しない場所の雨漏りであれば放置してもよいと考える方もいます。 車の雨漏りを放置するのは大変危険です。電気系統がショートし動かなくなってしまうことがあります。また、ショートにより火災や爆発が起こる可能性もゼロできません。 車の雨漏りの対策法 車の雨漏り対策には、定期的にメンテナンスを受けることと梅雨の前に点検を受けることが大切です。それぞれ詳しく見ていきましょう。 定期的にメンテナンスを受ける 車の雨漏りを防ぐためにも、発生する前に対策しておくことは重要です。車検など必ず受けなければならない点検もありますが、雨漏りを対策するうえではもう少し短いスパンでメンテナンスを受けることをおすすめします。 特に事故などにより車に傷や歪みができてしまった場合は、修理後も定期的にメンテナンスを受けましょう。 梅雨の前に点検を受ける 車の雨漏りは、梅雨の時期に発生しやすいです。そのため、雨漏りを対策するためにも雨の多い時期の前に点検を受けましょう。これまで雨漏りが発生していなかった車も、断続的に雨が続くことにより、車体の劣化が進んでしまうことがあります。 車が雨漏りしたらどうしたらよい? 雨漏りは発生する前に対策することが大切ですが、万が一雨漏りが発生してしまった場合はどのように対処すればよいのでしょうか。雨漏りの対処法は大きく分けて、自分で対処する方法と業者に依頼する方法の2点です。以下では、やり方やメリットなども詳しく解説いたします。 雨漏りしている箇所をふさぐ 雨漏りが発生したときに、業者に修理の依頼をしても即日対応してもらえないこともあります。そのため、通勤などで毎日車を利用する方であれば、自分で対処することを考えるでしょう。 雨漏りが発生している場所の特定ができ、なおかつ穴や傷が小さい場合はホームセンターやカー用品店で販売されているシリコンコーキングやシールなどで対処することが可能です。 また雨漏りによって発生する錆びを除去できる、錆び取り剤も市販で販売されています。しかし、自分ではきちんと対処できずに同じ箇所が再び雨漏りしてしまうなど、かえって手間がかかることもあり注意が必要です。 自分での対処は手軽で費用も安く済みますが、あくまで応急処置として考え、やはり業者に依頼する方が良いです。 業者に修理を依頼する 仕上がりを気にしないのであれば自分で対処することも可能ですが、綺麗に仕上げたいのであれば業者に依頼しましょう。 また、ウェザーストリップやパッキンなど部品交換が必要な場合も業者に依頼する必要があります。業者に修理を依頼すると自分で対処するよりも時間も費用もかかってしまうでしょう。 しかし、中途半端に自分で対処をしてしまうと業者の修理にかかる時間や費用が当初よりずっとかかってしまうこともあるため注意が必要です。かかりつけ医のように車のことを気軽に相談できる業者を見つけておくとよいでしょう。

車の傷の修理はどこに依頼する?自分で直すことはできる?
旧車の再生と維持 2023.08.28

車の傷の修理はどこに依頼する?自分で直すことはできる?

車を使っていると、何らかの理由で傷がついたり、へこんだりすることがあるでしょう。車に傷やへこみがついてしまったときは、どこに修理の依頼をすればよいのでしょうか。今回は、車に傷をつけてしまったときの修理の依頼先や修理にかかる費用について解説します。また、傷によっては自分で修理できるかもしれないと考える方もいるでしょう。そのような方のためにも自分で車の傷を修理するときのコツを紹介します。 車の傷の修理はどこに依頼すればいい? 車の傷の修理は、修理業者やディーラーなどに依頼するのが一般的です。ここからは、主な修理先の特徴について紹介します。 修理業者 修理業者は、車の傷・へこみ・板金塗装など、修理全般を専門としている業者です。また、あらゆるメーカー・車種の修理に対応しています。そのため、車に傷やへこみなどがついてしまったときの強い味方といえるでしょう。 ただし、特殊な塗装の車、大がかりな修理を伴う場合、専門性が高い修理については受け付けてくれない可能性もあります。そのため、修理業者に車の修理を依頼するときは、問い合わせをして対応できるかどうか確認するとよいでしょう。 ディーラー ディーラーは、車の販売や点検・整備だけでなく、修理も受け付けています。 ディーラーに修理依頼をすると、自社の工場で修理してくれるところもありますが、委託先に修理を依頼するパターンもあります。そのため、ディーラーに依頼したからといって、必ず自社で修理するとは限らないという点に注意が必要です。 自社修理・委託修理のどちらであっても、ディーラーが認めるクオリティに仕上げられているため、品質は高いといえるでしょう。 ガソリンスタンド ガソリンスタンドでも、店舗によっては修理依頼が可能です。 ガソリンスタンドでの修理は、自社工場で修理する場合と委託先に依頼する場合があります。修理内容によっては修理を受け付けてくれないこともあるため、修理依頼の前に修理が可能かどうか相談しましょう。 車の傷の種類別の費用相場 車の傷の修理費用は、傷がついた箇所や損傷具合などによって異なります。ここからは、傷の種類別の修理費用の目安を紹介します。あくまでも目安であるため、参考程度にお考えください。 ドアの傷 ドアについた傷の修理は、小さいものであれば数千円~数万円、大きいものであれば数万円が相場です。 パネルを跨いで傷が付いている場合(例えば前後のドアの線キズなど)は、数十万円になることもあります。また、傷の深さによっても修理費用が変わるため、複数業者から見積もりをとったうえで依頼先を決めましょう。 バンパーの傷 バンパーの傷の修理費用は、数万円程度が相場です。 擦り傷を修理する程度であれば、大きな出費になることはないでしょう。ただし、擦り傷を付けてしまったところにセンサーが埋め込まれていた場合、センサーの交換や調整などの費用が加わるため、高額な修理代になります。 フェンダーの傷 フェンダーの傷の修理費用は、10万円前後が相場です。フェンダーは修理するのが難しい箇所であるため、ドアやバンパーよりも修理費用が高くなる傾向が見られます。 フレームの傷 車のフレームに傷が付いてしまったときの修理費用は、数十万円~が相場です。 傷の範囲や損傷具合によって価格が大きく変動します。フレームは、車の骨格部分です。そのため、修理に時間と手間がかかり、費用も高くなります。 マフラーの傷 マフラーの傷を修理する場合の費用は数万円が相場です。 マフラーの一部に穴が空いてしまい溶接で修理できる場合には、数万円で修理することができます。ただし、マフラー全体が錆びていたり、耐久性が著しく低くなっていたり、複数の箇所に穴が空いていたりする場合は、マフラーを交換する必要があります。 アルミホイールの傷 アルミホイールの傷の修理費用は、数万円が相場です。 ただし、傷がついた箇所や範囲、アルミホイールの種類によっては修理ができない場合もあります。そのため、事前に修理を依頼する業者に修理ができるかどうか確認することをおすすめします。 へこみを伴う傷 へこみを伴う傷の修理は、数万円~が相場です。 へこみ傷の場所やへこみ具合・範囲などによって、修理にかかる費用が大きく変わるため、修理を依頼する業者に見積もりをとってから修理しましょう。 車の傷の修理に保険を使えるケース 車の傷の修理に自動車保険を適用できる場合があります。 自動車保険の車両保険の保証範囲には、車庫入れの失敗やガードレール・電柱への衝突などをカバーしているものもあります。そのため、車を保険で修理することも可能です。ただし、保険を使うと、翌年の保険料が高くなることがあるため、修理費用と増額される保険料を比べて、保険を使うかどうか判断するとよいでしょう。 小さい傷なら自分で補修できる場合もある 車についてしまった小さい傷や深さが浅い傷であれば、自分で修理することも可能です。ここからは、自分で車を修理する方法について紹介します。 【タッチペン】自分で車の傷を修理する方法 飛び石や塗装表面の剥がれ傷であれば、タッチペンで修理することができます。 タッチペン修理の流れ 1.ボディカラーと同じ色のタッチペンを用意する(車のコーションプレートに記載されているカラーナンバーを参照しましょう)2.汚れを落とす(洗車をして汚れやホコリを落とし、しっかりと水気をとる)3.修理箇所を囲うようにマスキングする(傷がついた部分以外を塗らないようマスキングしましょう)4.複数回に分けて色を塗る(少し厚めに塗っておくことがポイント)5.乾燥したらその他の塗装部分と同じ高さになるまで目が細かい耐水サンドペーパーで磨く6.最後にコンパウンドで磨き上げる 【パテ】自分で車の傷を修理する方法 へこみ傷は、パテを使ってへこみを埋めて色を塗ることで修理できます。 パテ修理の流れ 1.修理箇所を洗い、汚れやホコリを落とす2.修理箇所を囲うようにマスキングをする3.パテが定着するよう塗装を擦り落とす(水をかけながら耐水サンドペーパー表面を滑らかにしパーツクリーナーなどで油分をしっかり落とす)4.パテを塗る(周囲のパネルより少し厚めに塗っておくことがポイント)5.パテを乾燥させる(最低でも30分程度※気候・気温・湿度などによって乾燥時間が異なるため注意)6.盛り上がった部分のパテを耐水サンドペーパーで少しずつ研磨して形を整える7.パテ部分の塗装をする(下塗り→カラー→上塗りの順に塗装する)8.上塗り部分を広げて周囲との違和感がないように仕上げる9.コンパウンドで磨き上げる 【コンパウンド】自分で車の傷を修理する方法 爪の傷や細かな線傷であれば、コンパウンドを使うことで修理できます。 コンパウンド修理の流れ 1.修理箇所を洗車して水気をしっかりとる2.マイクロファイバークロスに適量のコンパウンドを出す3.傷ついている部分全体にコンパウンドを馴染ませる(クロスを平行に動かして行き渡らせる)4.横・縦の動きで磨く5.新しいマイクロファイバークロスで拭き上げる

故障車を陸送する方法とは?知っておきたいポイントや費用についても解説
旧車の再生と維持 2023.08.28

故障車を陸送する方法とは?知っておきたいポイントや費用についても解説

故障した車を陸送したいときは、どのような方法で運搬するのでしょうか。今回は、故障車の陸送方法や車ごとに異なる点、おおよその費用、依頼から運搬までのおおよその流れについて紹介します。 故障車を陸送する方法 故障した車(自走できない車)を陸送するときは、レッカーや積載車を使って運搬することがほとんどです。故障している部位や故障車が置かれている場所などによって、レッカーで陸送するか積載車で運搬するかが異なります。 また、安全性や防犯を考慮する場合や海外へ運搬する場合などは、車をコンテナに入れて運びます。コンテナ輸送の場合は、レッカーや積載車よりも費用がかかるため、車に合った運搬方法を選びましょう。 特殊な状態にある車の陸送方法 重量が重たい車や水没している車など、特殊な状態の車は、通常とは異なる運搬方法を選ぶことになるでしょう。また、特殊な装置や人手が必要となった場合は、費用が高くなることがあります。 重量の重い車 トラックやキャンピングカーなど、車のサイズは大きくなくても車両重量が重たい車は特殊車両の扱いになることがあります。また、車の重さが重くなるほどに陸送にかかる費用が高くなります。いずれにしても、業者に見積もりを取り、どの程度の費用がかかるのかを確認しましょう。 水没している車 水没している車は、特殊車両の扱いになる場合があります。水中から引き上げられた車だけではなく、水中に置かれた状態の車も含まれます。水中にある車を引き上げる際には特殊な装置や人員が必要なため、陸送費も高くなるケースが多いでしょう。 水没車を陸送するときは、車の状態や場所を説明し、見積もりを取ることをおすすめします。 敷地内に放置された故障車 自分の敷地内に放置された故障車は、土地の所有者の判断で運び出せることがあります。他人の土地や近所に放置されている故障車を勝手に陸送することはできないため、土地の所有者や警察に相談して、その後の対応を決めましょう。 特殊な改造が施された車 特殊な改造がされた車は、パーツを取り外して運ばなければならないことがあります。車検に通る一般的な改造であれば問題なく陸送することができますが、サーキット専用車両などの特殊な車は一般的な運搬方法で運び出すことができないことがあります。特殊な改造がされている車を陸送するときは、業者に相談して運搬ができるか確認しましょう。 故障車の陸送にかかる費用 故障車の陸送費用は、関東から関西までであれば数万円前後が相場です。具体的な費用は、出発地から目的地までの距離や運搬方法、車の状態などによって異なるため、詳しい費用については陸送業者に問い合わせて確認するとよいでしょう。 故障車の陸送の依頼から積み込みまでの流れ 故障車の陸送を依頼する際は、陸送業者に問い合わせ、車の状態を伝えて、陸送費用を確認し、日時の調整をして運搬してもらうという流れになります。業者ごとに問い合わせ方法が異なるため、陸送の依頼をする際はホームページで問い合わせ先を確認してから連絡しましょう。

JAFに故障車の移動を依頼するときのポイントとは?自動車保険のロードサービスとの違いについても解説
旧車の再生と維持 2023.08.28

JAFに故障車の移動を依頼するときのポイントとは?自動車保険のロードサービスとの違いについても解説

車のトラブルが起きたときに頼りになるのがJAFです。今回は、JAFに故障車の移動を依頼する際のポイントを解説します。また、その他のロードサービスとの違いについても解説していますので、JAFに入会しようか検討している方やロードサービスについて知りたい方は参考にしてみてください。 JAFには故障車のレッカー移動を依頼できる 車が故障したときは、JAFにレッカー移動(ロードサービス)を依頼できます。JAFのサービスは多岐にわたり、その中でも代表的なのが「故障車の移動」です。 JAFのロードサービスは、JAFの会員以外も利用できます。利用料金は、JAF会員の場合は15kmまで無料、以降1kmごとに730円で、非会員の場合は1万3,130円〜です。 故障車のレッカー移動が必要になるケース 車の故障には、自走できるケースと自走できないケースがあります。レッカー移動が必要となる場合は、「自走できないケース」です。 自走できない車の故障には、タイヤのパンク、交通事故、運転に支障がある故障などがあります。車が故障したときにレッカー移動が必要かどうかわからないときはJAFに問い合わせて、レッカー移動が必要かどうか聞いてみるとよいでしょう。 JAFに故障車の移動を依頼するときに知っておきたいポイント ここからは、JAFに故障車の移動を依頼するときに知っておきたいポイントを5つ紹介します。車が故障し、JAFにロードサービスを依頼するときには、次のことを覚えておくとよいでしょう。 2名まで同乗できる JAFにロードサービスを依頼したときは、最大2名までJAFのサービスカーに乗ることができます。JAFのサービスカーによっては1名までしか乗ることができないケースがあるため、ロードサービスの依頼をするときに何人まで同乗できるか確認しておくとよいでしょう。もし、サービスカーに同乗できない場合は、公共交通機関やタクシーなどの利用を案内してくれます。 到着までの目安時間 JAFや自動車保険のロードサービスの到着時間は、そのときどきで異なりますが、おおよそ1時間前後かかるといわれています。そのため、直近に予定がある場合は、関係者に遅れる旨を伝えたり予定をキャンセルしたりする必要があるでしょう。楽しみにしていた旅行やレジャーなどの予定への影響を防ぐためにも、日頃から車の点検をしておくことをおすすめします。 JAFの連絡方法 JAFに連絡する方法は、3つあります。 1つめが電話です。ナビダイヤルで繋がる番号と通話料定額プラン用の番号があるため、JAFのサイトで確認してみてください。 2つめが、アプリで呼ぶ方法です。AppleとAndroidのどちらにも対応しています。また、アプリの場合は、GPSで現在地を特定できるため救援場所の説明を省略できたり、アプリの画面で質問に答えるだけでロードサービスを要請できたりします。さらに、ロードサービスカーの「現在地」や「到着時間」を確認することも可能です。 3つめがFAXです。JAFでは、聴覚に障害がある方や会話が困難な方など、電話で連絡のできないドライバーのためにFAXによる救援要請を受け付けています。 JAFの利用料金 JAF会員の料金は、個人・家族・法人で異なります。 個人で入会する場合は、基本的に入会金+年会費で6,000円です。ただし、自動振替や数年分をまとめて支払うと割引が適用されます。詳しくはJAFの公式サイトなどで確認してみてください。 家族で会員になる場合は、個人会員1名につき、5名まで会員になることができます。家族会員の場合は、入会金が無料となり、年会費が半額の2,000円となります。家族でJAFに入会しようと考えている方は、家族会員で入会しましょう。 法人会員の場合は、入会金が2,000円、法人特定会費が2,000円、車両特定会費が2,000円と、合計6,000円で入会できます。2年目以降は入会金が発生しないため、4,000円で継続することが可能です。また、車1台に対し車両特定会費が2,000円かかるため、2台分入会するのであれば車両特定会費が4,000円、3台分入会するのであれば車両特定会費が6,000円となります。 他のロードサービスとの違い 車のロードサービスは、JAFの他にも自動車保険の付帯サービスとして提供されていることがあります。その他のロードサービスとJAFのロードサービスにはどのような違いがあるのでしょうか。 それは、ロードサービスの提供対象が「人」か「車」かです。 JAFのロードサービスの提供対象は「人」のため、自分の車だけではなく、レンタカーや友人の車などを運転した場合に起きたトラブルにおいても、サービスを受けることができます。一方、自動車保険に付帯しているロードサービスの多くは、対象が「車」です。そのため、自分の車以外を運転しているときにトラブルが起きても、ロードサービスを利用できないことが多いでしょう。 手厚いサービスを受けたいのであれば、JAFの会員になっておくことをおすすめします。

R35 GT-Rの維持費はどのくらい?内訳と安く押さえる方法を解説
旧車の再生と維持 2023.08.24

R35 GT-Rの維持費はどのくらい?内訳と安く押さえる方法を解説

日本を代表するスーパーカーである日産 GT-Rは、2007年のデビューから進化を続け、今なお人気が高いモデルです。そんなGT-Rの維持費はどのくらいなのでしょうか。今回は、日産 GT-Rの維持費の内訳や目安、安く抑える方法について解説します。 R35 GT-Rの維持費の種類と目安 車を所有すると、ガソリン代、メンテナンス費、自動車税・重量税など、維持費がかかります。まず、GT-Rの維持費の種類と目安について見ていきましょう。 ガソリン代 R35 GT-Rのガソリン代は、1年間でおおよそ24万3,500円です。 これは、WLTCモード燃費が7.8km/Lと公表されているGT-Rを1年間で1万km走行した場合の計算となります。GT-Rの場合、使用する燃料はハイオクガソリンです。 2023年8月時点におけるハイオクガソリン1Lあたりの単価はおおよそ190円。このことから、1年で1万km走行した場合、24万円以上のガソリン代がかかる計算になります。 税金 税金は、1年に1回支払う自動車税と車検時にまとめて支払う自動車重量税があります。 GT-Rの場合、自動車税は6万6,500円(2019年10月までに購入していた場合)です。 自動車重量税は、2,000kg以下の分類となるため、2年間で3万2,800円。1年あたり1万6,400円となります。 つまり、税金だけで1年あたり82,900円かかるという計算です。 メンテナンス代 メンテナンス代は、車の使い方によって異なるため一概にいくらと断言することはできませんが、おおよその目安として、オイル・フィルター交換、タイヤ交換、ブレーキパッドとローターの交換を合わせると、約60万円〜100万円となります。 GT-Rには、新車装着タイヤにランフラットタイヤが装着されています。タイヤ交換の際に新車装着タイヤと同じようにランフラットタイヤにすると、4本交換でおおよそ40万円。ただ、ラジアルタイヤにすると4本交換でおおよそ20万円です。 このように選ぶタイヤによってメンテナンス費用は変動します。 修理費 修理費用は、修理する箇所や交換するパーツによって異なります。 もちろん修理することなく乗り続けることが理想ではありますが、何らかの事情によって修理が必要になった場合には、それなりの費用がかかることを覚悟した方がよいでしょう。 GT-Rは、国産車の中でも性能が非常に高いため、修理・交換するパーツによっては高価になる場合があります。 車検代 車検代は、先ほど説明した自動車重量税、車検基本料金、印紙代、自賠責保険料、部品交換費用や調整費用などの合計となります。 実際にGT-Rを所有しているオーナーの情報によると、車検費用の合計は約10万円〜20万円(1年あたり5万円〜10万円)のようです。 この金額はあくまでも必要最低限の費用となるため、交換する部品の数が増えたり、整備・調整する箇所が増えたりすると費用も高くなります。 駐車場代 駐車場代は、自分の土地の場合にはかかりませんが、借りる場合にかかる費用です。 駐車場にかかる費用は、地域によって異なるため、一概にいくらと断言することはできませんが、月極駐車場の全国平均は1ヶ月おおよそ9,000円。東京都内の場合は2万円〜5万円が相場です。 東京都内でGT-Rを所有し、1ヶ月5万円の駐車場を借りた場合、1年でかかる駐車代は60万円となります。全国の平均価格の場合、1ヶ月あたり9,000円であるため、1年あたり10万8,000円です。 任意保険料 任意保険料は、等級や年齢などによって異なりますが、30代・ゴールド免許・17等級の場合、1年あたり17万円というシミュレーション結果となりました。 もし、GT-Rを所有するのであれば、シミュレーションを使って試算してみることをおすすめします。 R35 GT-Rの維持にかかる年間費用の目安 1年あたりにかかるR35 GT-Rの維持費をまとめると次のようになります。 ・ガソリン代:約24万円・税金:8万2,900円・メンテナンス費:約60万円・車検代:約10万円・駐車代:約60万円・任意保険料:17万円 合計179万2,900円 あくまでも概算であるため、必ずこれだけの維持費がかかるとはいえませんが、GT-Rを所有するとかなりの維持費がかかるといえるでしょう。 R35 GT-Rの維持費を抑える方法 R35 GT-Rの維持費を抑える方法には、車に負荷をかけない運転を心がけることがポイントです。 急加速・急ブレーキなどをすると、エンジン・タイヤ・ブレーキなどに負担がかかり、消耗品が早く劣化してしまいます。 また、タイヤは純正と同じランフラットタイヤを推奨しますが、コストを抑えるためにラジアルタイヤに履き替えるというのも維持費を抑える方法のひとつです。 このような小さな積み重ねが、GT-Rの維持費を抑えるための方法といえるでしょう。

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