旧車の魅力と知識

グループAで活躍した車は今でも人気!代表的な人気モデルや中古車事情を解説
旧車の魅力と知識 2022.03.29

グループAで活躍した車は今でも人気!代表的な人気モデルや中古車事情を解説

かつて車好きが熱狂した市販車ベースのレース「グループA」。このレースで活躍した車は今でも人気です。今回は、グループAとはどんなレースだったのか、グループAのマシンのベース車にはどのようなモデルがあったのか紹介するとともに、グループAで活躍していたベース車の中古車事情についても解説します。 グループAとは グループAとは、市販車をベースにしたツーリングカー選手権です。日本では、全日本ツーリングカー選手権として1985年~1993年まで開催されました。レースに出場するためには、座席数が4座以上で、連続する12ヶ月間に5,000台以上(1993年以降は2,500台以上)生産された車両が対象となります。また、年間500台生産すればエボリューションモデル(進化型)として出場できるというルールもありました。 レースに参戦するためのホモロゲーション(公認)は、エンジン排気量によって区分けされ、最低重量やタイヤサイズなどが規定されています。なお、ターボ車については、排気量に1.4倍(1988年からは1.7倍)が換算されたクラスになります。 外観は、空力パーツも含めて市販車の形状を保つことがルールとなっていました。エンジンは、排気量の拡大、過給機の変更、補器類の形状や数の変更は認められていませんでしたが、ピストン交換ができ、原型が留まっていれば加工や研磨ができました。なお、エンジンの過給圧の制限はありません。足まわりやブレーキの変更範囲は幅広く、大幅な性能アップができるレースでした。 グループAの人気車種一覧 グループAで活躍した車には、三菱 スタリオン、日産 R32GT-R、BMW 635CSi、ボルボ 240ターボ、トヨタ AE86などがあります。ここからは、各モデルのグループAでの活躍、ベース車両の特徴などを解説します。 三菱 スタリオン 三菱 スタリオンは、1985年の国際ツーリングカー耐久レース(インターTEC)で予選から速さを見せ、決勝で日本車勢最高位の4位に入賞しました。1986年からは全日本ツーリングカー選手権(JTC)に参戦。1986年のインターTECでは、強豪のジャガーXJ-Sに次ぐ予選2位など好成績を残しました。 ベースとなった車両は三菱 スタリオンターボGSRで、エンジンは2.0L直列4気筒G63BT型エンジンを搭載。グロス値ではあるものの最高出力200PS/6,000rpm、最大トルク28.5kgm/3,500rpmを発生させます。駆動方式はFRで、サスペンションは4輪ストラットの独立懸架でした。サイズは、全長4,400mm、全幅1,695mm、全高1,320mmの5ナンバーコンパクトサイズです。 R32スカイラインGT-R 日産 R32スカイラインGT-Rは、1990年の全日本ツーリングカー選手権開幕戦でレースデビュー。その後、グループAの全日本ツーリングカー選手権が終了する1993年までの4シーズン全29戦をすべて優勝するという記録を残しました。搭載されるエンジンは名機のRB26DETTで、最高出力550PS/7,600rpm、最大トルク50.0kgm/6,000rpmを発生。サスペンションは、前後マルチリンクとなっています。 ベースとなった車両は、1989年に登場した日産 8代目スカイラインGT-R。エンジンは、2.6L直列6気筒ツインターボエンジン(RB26DETT型)で、市販車の最高出力が280PS/6,800rpm、最大トルクが36.0kgm/4,400rpmでした。ボディサイズは、全長4,545mm、全幅1,755mm、全高1,340mm。現在でも高い人気を誇る1台です。 BMW635CSi BMW 635CSiは、1985年の全日本ツーリングカー選手権で第2戦、第3戦で優勝。第4戦で4位という結果を残しました。グループAでは、3.4L直列6気筒の高回転型自然吸気エンジンで参戦。最高出力は296PS/6,800rpm、最大トルク35.0kgm/6,000rpmを発生するエンジンを搭載していました。 ベースとなったBMW 6シリーズは、2ドア4人乗りの伸びやかなスタイリングが特徴のクーペで、ボディサイズが全長4,815mm、全幅1,740mm、全高1,365mm。エンジンは3.4L直列6気筒で、最高出力211PS/5,700rpm、最大トルク31.1kgm/4,000rpmを発生します。駆動方式はFR、トランスミッションは4速ATです。 MA70スープラ トヨタ MA70スープラは、1987年から全日本ツーリングカー選手権に参戦。第4戦では予選2位、決勝で優勝するという結果を残しました。1988年には、生産台数500台のエボリューションモデル「スープラターボA」をインターTECに投入し、上位入賞をしています。 ベースとなったスープラは、1986年~1993年まで販売されていたスポーツカー。ボディサイズは、全長4,620mm、全幅1,745mm、全高1,300mmです。搭載されるエンジンは、3.0L直列6気筒ターボエンジンで、最高出力240PS/5,600rpm、最大トルク35.0kgm/3,200rpmを発生させます。1988年に販売された「ターボA」では、「ターボAダクト」と呼ばれるフロントバンパーを装備し、エンジンの最高出力が270PSに高められました。ターボAは、500台限定で販売されたため、現在では希少価値が高いモデルとなっています。 シエラRSコスワース フォード シエラRSコスワースは、1987年の開幕戦で予選3位からスタート。決勝では、エンジントラブルによりリタイアとなりましたが、実力の高さを見せていました。 ベースとなった車両は、フォード シエラRSコスワース。全長4,390mm、全幅1,720mm、全高1,360mmの3ドアハッチバックです。エンジンは、フォード製2.0Lエンジンブロックにコスワース特製の4バルブDOHCヘッドが架装され、ギャレット製のターボチャージャーとインタークーラーを装着しています。エンジンスペックは、最高出力204PS/6,000rpm、最大トルク28.1kgm/4,500rpm。駆動方式がFRで、トランスミッションが5速MTとなっています。 コモドールSS ホールデン コモドールSSは、5.0LのV型8気筒OHVエンジンを搭載する4ドアセダンのレーシングカー。見た目はセダンであるものの搭載されるパワフルなエンジンにより、トルクフルな走りが特徴です。インターTECでは、トラブルに見舞われながらも、上位をキープし続け3輪でゴールするなど、印象に残る走りをしていました。1987年の全日本ツーリングカー選手権に参戦。目立つ活躍はなかったものの、大排気量エンジンによるパワフルな走りなどが印象に残る1台でした。 ベースとなる車両は、ホールデンのコモドアの4ドアセダンで、6ライトウィンドウが採用されたデザインが特徴です。エンジンは、5.0LのV型8気筒を搭載しています。 AE86 トヨタ AE86は、プライベーターが出場しやすい1.6Lクラスの代表格のモデルです。1985年のインターTECでは、38台中9台がAE86という最大エントリー数になりました。中でも、鈴木恵一と土屋圭市の「ケイイチコンビ」が乗るAE86は、全日本ツーリングカー選手権で予選15位からのスタート。上位クラスを凌ぐ速さで周回を重ね、総合6位に入賞しました。 トヨタ AE86は、カローラレビン/スプリンタートレノの型式で、3ドアハッチバックと2ドアノッチバッククーペを用意するコンパクトFRです。ボディサイズは、全長4,200mm、全幅1,625mm、全高1,335mm。エンジンは、1.6L直列4気筒の4A-GEUです。エンジンスペックはグロス値で、最高出力130ps/6,600rpm、最大トルク15.2kgm/5,200rpmを発生。AE86は、現在でも高値で取引されている名車です。 ボルボ 240ターボ ボルボ 240ターボは、1985年に富士スピードウェイで開催された「1985インターTEC(国際ツーリングカー耐久レース)」で1-2フィニッシュしたマシンです。ボルボ 240ターボのスタイリングは、四角く角張ったスタイルが特徴で「空飛ぶレンガ」とも呼ばれていました。 ベースとなったのは、4ドアセダンのボルボ 240ターボ。エンジンは、2.1L直列4気筒SOHCのB21ET型を搭載し、155PSを発生させます。0-100km/h加速9秒、最高速度195km/hです。ワゴンの240ターボエステートは、当時世界最速のステーションワゴンとして知られています。ボルボを代表するモデルでもある240シリーズは現在でも人気がある車種です。 グループAで活躍した車は値上がりしてる? グループAで活躍した車は、現在でも人気があるため高値で取引されるケースが多いです。内装や外装、エンジンやトランスミッションなど車両の状態により買取額は異なるものの、現存する台数が減少する一方であるため、人気と値上がりが続くといえます。 そのため、グループAで活躍した車の購入を検討している場合には、早めに購入した方が良いでしょう。また、購入するときは、旧車のことを理解している販売店や購入後にアフターサービスを受けられる店舗を選ぶことをおすすめします。 中古車価格変動の実例 現在でも人気が高いAE86の2022年3月時点の中古車平均価格は200万円~230万円、車両の状態が良いものであれば300万円以上のプライスとなっています。また、中古車平均価格が前月比+38万円となっていることからも、値上がりが続いているといえるでしょう。 買取は専門店がおすすめ 買取では、中古車市場における需要や希少価値を評価して、価格を算出するため、高値で売却できる可能性が高いです。ただし、車を売却するときは、グループAで活躍した車であることや希少価値が高いことを熟知している専門買取店がおすすめ。専門買取店なら、車そのものの価値だけでなく、モータースポーツでの活躍や優れた性能を秘めていることも含めて評価することができます。 昔活躍した車は高値になる可能性が高い モータースポーツで活躍したことがある車は、中古車市場で高く評価されることがほとんどです。特にグループAのように市販車ベースのレースで活躍していたモデルの場合、市販されている車のポテンシャルがレースの結果を左右します。そのため、市販車であっても耐久性や走行性能が優れているといえるでしょう。 モータースポーツで活躍できる内に秘めた性能まで買取評価に反映できるのは、旧車への理解がある専門店でなければできません。モータースポーツで活躍した車を売却するときは、レースでの活躍や旧車のことを理解している業者に依頼しましょう。

西部警察の車は今でも人気!ドラマに登場した車を振り返ってみよう
旧車の魅力と知識 2022.03.25

西部警察の車は今でも人気!ドラマに登場した車を振り返ってみよう

西部警察は、派手なアクションやカースタントなどが特徴の刑事ドラマです。作中に登場した車の中には、今でも高い人気を誇り、高額で取引されているモデルもあります。今回は、西部警察にどのような車が登場したのか振り返りながら、各車種の概要を紹介します。 西部警察とは 西部警察とは、1979年(昭和54年)から1984年(昭和59年)まで放映された刑事ドラマで、大門圭介団長(渡哲也)が率いる「大門軍団」を木暮謙三捜査課長(石原裕次郎)が見守りながら、凶悪犯罪に立ち向かうという物語です。「PART-I」「PART-II」「PART-III」の3部作になっており、全236話が放送されました。全国平均20%以上の視聴率を記録しています。 西部警察は、派手なアクションシーンやカースタント、巨額の費用を投じた爆破シーンなどにより人気を博しました。石原プロモーションによって製作された西部警察は、渡哲也、舘ひろし、石原裕次郎などの名優が出演しています。 西部警察に採用された車種一覧 西部警察に採用された主な車種はスポンサーでもあった日産車で、フェアレディZやスカイライン、セドリックなど、現在でも名車として語り継がれるモデルがほとんどです。ここからは、西部警察に登場した日産車を紹介します。 フェアレディZ S130型 フェアレディZ S130型は、1978年~1983年まで販売されていた2代目です。初代モデルからロングノーズ、ショートデッキといったスポーツカーらしいスタイリングを受け継いでいます。ボディタイプは、クーペ、オープンエアを楽しめるTバールーフをラインナップしました。西部警察では、フェアレディZ 280 Tバールーフ 2by2の後期モデルをベースにしたガルウィング仕様が「スーパーZ」として登場しています。フェアレディZ S130型は中古車市場での流通台数が少なく、状態が良い車両については高値で取引されています。 スカイライン C210型 スカイライン C210型は、1977年~1981年まで販売されていた5代目で、「ジャパン」の通称で親しまれました。ボディタイプは、4ドアセダンや2ドアハードトップなどをラインナップしています。西部警察では、特別機動車両の第1号「マシンX」として登場しました。スカイライン C210型は中古車市場での流通台数が少なく希少価値が高いです。状態が良くターボエンジン搭載の2ドアハードトップの中には、500万円以上の価格がついた車両もあります。 ガゼール S110型 ガゼール S110型は、1979年~1983年まで販売されていた初代モデルです。型式のS110型からもわかるように、3代目シルビアの兄弟車となります。デビュー当初は、2ドアハードトップのみのラインナップでしたが、デビューから約5ヶ月後にハッチバックのクーペが追加されました。西部警察では、オープン仕様のガゼールが木暮課長(石原裕次郎)の専用車として登場しています。 当時ディーラーオプションとして設定されていたボンネットとトランクのグラフィックやセンターコンソールの自動車電話が特徴です。ガゼール S110型は中古車市場での流通台数が非常に少なく、希少なモデルとなっています。 サファリ 160系 サファリ 160系は、1980年~1987年まで販売されていた初代モデルです。西部警察では、サファリエクストラバンをベースにした特殊車両が登場し、ルーフにある高圧放水銃が特徴的な装備となっています。サファリ 160系は中古車市場での流通台数が少なく、西部警察で使われていた年式のサファリはほぼ流通していません。 セドリック 330型 セドリック 330型は、1975年~1979年まで販売された4代目です。ボディタイプは、2ドアハードトップ、4ドアハードトップ、4ドアセダンを用意していました。西部警察では黒パト(覆面パトカー)として登場し、大門が乗る後期型は「団長セドリック」の愛称で親しまれ、PART-II以降はカースタントで破壊される脇役になりました。 セドリック 330型は中古車市場での流通台数が少なく、車両本体価格300万円前後で売買されています。 セドリック 430型 セドリック 430型は、1979年~1983年まで販売されていた5代目です。先代の330型の躍動感あるスタイリングから直線的な造形に変更されました。ボディタイプは、4ドアセダン、4ドアハードトップ、5ドアワゴンの3タイプです。 西部警察では、覆面パトカーとして活躍していました。セドリック 430型は中古車市場での流通台数が多くないため、状態が良いハイパフォーマンスなターボエンジン搭載車は300万円前後の高値で取引されることもあります。 セドリック Y30型 セドリック Y30型は、1983年~1987年まで販売されていた6代目です。国産の量産乗用車として初めてV型6気筒エンジンを搭載したことで話題を呼びました。西部警察では、ブラックのボディカラーにエンケイホイールを装備したパトカーとして登場しています。またY30型セドリックのパトカーは、「西部警察」だけでなく「あぶない刑事」にも登場しました。セドリック Y30型は中古車市場での流通台数が少なく、車両本体価格150万円前後で取引されています。 ローレル C130型 ローレル C130型は、1972年~1977年まで販売されていた2代目です。「ゆっくり走ろう」のキャッチコピーでデビューしたローレル C130型は、ボディ外板に灯火類がないスタイルから「ブタケツ」の愛称で親しまれました。ボディタイプは、4ドアセダンと2ドアハードトップの2種類です。西部警察では、日本縦断ロケで登場しました。ローレル C130型は中古車市場で流通台数が少ないだけでなく、希少価値がついていることから車両本体価格300万円~500万円前後で取引されています。 ローレル C230型 ローレル C230型は、1977年~1980年まで販売されていた3代目です。直線的なスタイルと四角いフロントグリルなどにより落ち着きのあるスタイリングとなっています。ボディタイプは、4ドアセダン、4ドアハードトップ、2ドアハードトップをラインナップしました。西部警察では、黒パト(覆面パトカー)として登場し、「団長ローレル」の愛称で親しまれました。ローレル C230型は中古車市場での流通台数は非常に少なく、希少価値が高くなっています。 フェアレディZ S30型 フェアレディZ S30型は、1969年~1978年まで販売されていた初代です。ロングノーズ、ショートデッキ、ファストバックのスタイリングが特徴となっています。西部警察では、2代目フェアレディZの「スーパーZ」が有名ですが、初代フェアレディZも白パトとして登場していました。フェアレディZ S30型は中古車市場での流通台数が少なく、さらにはプレミアがついているため、非常に高い価格で取引されています。 ブルーバード 910型ハードトップ ブルーバード 910型は、1979年~1983年まで販売されていた6代目です。直線的でシンプルなスタイリングが特徴となっています。ボディタイプは4ドアセダンと2ドアハードトップをラインナップしていました。西部警察ではPART-II以降、白パトとして登場しています。ブルーバード 910型は中古車市場での流通台数が少なく、状態が良い車両は高値になることもあります。 スカイライン R30型セダン スカイライン R30型は、1981年~1985年まで販売されていた6代目です。前期は「ニューマン・スカイライン」と呼ばれ、後期は「鉄仮面」の愛称で親しまれました。ボディタイプは4ドアセダンや2ドアハードトップなどが用意され、ターボエンジン搭載モデルやRSモデルなどもラインナップされました。 西部警察では、「マシンRS」として登場しています。スカイライン R30型は中古車市場で車両本体価格200万円~400万円前後で取引される人気モデルです。 スカイライン C10型 スカイライン C10型は、1968年~1972年まで販売されていた3代目です。通称「ハコスカ」とも呼ばれ、現在でも高い人気を誇っています。ボディタイプは4ドアセダンや2ドアハードトップなどをラインナップし、スカイライン初となる「GT-R」が登場しました。 西部警察では、1話限りの登場でしたが、印象に残るモデルとして知られています。スカイライン C10型は中古車市場でプレミア価値がつき高値で取引されています。GT-Rについては1,000万円を超えるのも珍しくありません。 スタンザ セダン A10型 スタンザ A10型は、1977年~1981年まで販売されていた初代で、高級感ある内装や外装が特徴のコンパクトモデルです。デビュー当初は4ドアセダンのみでしたが、1979年に5ドアハッチバックが追加されました。西部警察では、東部署の黒パトとして登場しています。スタンザ A10型は中古車市場での流通台数が少なく、希少なモデルといえるでしょう。 スタンザFX 5ドアハッチバック スタンザFXは、1981年~1986年まで販売されていた2代目です。FF(前輪駆動)を採用していたことから「FX」のサブネームが与えられました。ボディタイプは、4ドアセダンと5ドアハッチバックとなっています。1983年には5ドアハッチバックが廃止され、3ドアハッチバックが販売されていました。西部警察では、西部署の鑑識課員ロクさんが乗っていました。スタンザFXは販売台数に伸び悩み、中古車市場に流通することが少ないモデルです。 シルビア S110型 シルビア S110型は、1979年~1983年まで販売されていた3代目です。フロントからリアまで直線に伸びるショルダーラインが強調されたスタイリングが特徴となっています。ボディタイプは、2ドアハードトップと3ドアハッチバックを展開していました。西部警察では、団長の妹である明子と結婚した五代純刑事が乗っていました。シルビア S110型は中古車市場に出回っている台数が非常に少なく、希少なモデルといえるでしょう。 西部警察に登場した車は値上がりしてる? 西武警察に登場した車は、中古車販売価格からもわかるように、希少価値や旧車として評価が高いです。また、西部警察ファンから人気であるため、高値で取引されることが多いです。さらに、外装や内装など車の状態が良ければ、一般的な相場よりも高額買取になることもあります。今後は、現存する車両の台数が減少していく一方であるため、値上がりしていく可能性が高いでしょう。 昔活躍した車は高値になる可能性が高い 西部警察をはじめ、ドラマや映画などで活躍していた車は、ファンから人気があったり、旧車としての価値が高かったりします。そのため、売却するときには高値になることが多いです。しかし、旧車としての価値を正確に見抜ける買取業者でなければ、高値で売却することが難しいでしょう。かつてドラマや映画で活躍した車を売却するときは、旧車買取が専門の業者に査定依頼をすることをおすすめします。  

唯我独尊のステンレスボディ!バックトゥザフューチャーで脚光を浴びたデロリアン DMC-12を振り返る
旧車の魅力と知識 2022.03.16

唯我独尊のステンレスボディ!バックトゥザフューチャーで脚光を浴びたデロリアン DMC-12を振り返る

「デロリアン」。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(85’)で一躍、有名なった “あの車”です。直線基調のステンレスボディにガルウィングを備えた独特なフォルムで時空を駆け巡る「デロリアン」は、当時まさに唯一無二の存在でした。そして映画の公開から40年近く経った今もカルト的な人気を博しています。でも「デロリアン」の魅力はそれだけではありません。それはまさに1人の男の人生をも変えた車だったのです。 わずか1車種しか販売できなかった自動車メーカーデロリアンとDMC-12 デロリアンの正式名称は「DMC-12」。1981年1月から翌年の12月まで、デロリアン・モーター・カンパニー(DMC)が製造・販売していたスポーツカーです。 DMC は1975年当時、ゼネラルモーターズの副社長だったジョン・ザッカリー・デロリアン氏が自分の理想とする本格的なGTカーを作るために独立し、デトロイトに設立しました。 それからなんと6年もの開発期間を経て完成したのがDMC-12です。「あのデロリアンが作った車」ということもあり、発売開始直後から予約が殺到。しかし、初期型のクオリティがあまりにも低かったことでキャンセルが相次ぎ、同社は経営難に。さらにデロリアン氏の不正経理やコカイン所持容疑での逮捕など、度重なるトラブルに見舞われ、1982年10月に「DMC」社は倒産してしまいます。 念願叶ったDMC-12も、僅か2年でおよそ9,000台が生産されただけにとどまり、後継車開発も断念。DMC-12は、僅か1世代で幕を閉じた不遇な車となってしまいました。ところが、1985年に公開され世界的大ヒットを記録した「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場すると一躍脚光を浴び、現在もコレクション的な車として高い人気を誇ります。 他に類を見ないデロリアン DMC-12独自のメカニズム DMC-12を生み出したDMC社の実態は、理想は高い一方で技術力が圧倒的に足りない自動車メーカーでした。開発部門もなく製造スタッフも経験不足という状況で、最初から理想の車作りを断念したジョン・デロリアン氏。そこで彼はなんと、ヨーロッパの名車のエッセンスを寄せ集めてDMC-12を生み出しました。 そうこれはイギリス、フランス、ドイツ、そしてイタリアの風味漂う、一粒で4度おいしい多国籍車なのです。 ステンレスボディにガルウイングはまさにイタリアン! DMC-12最大の特徴は、メンテナンスフリーでサビないステンレスボディとガルウイングでしょう。 無塗装のステンレスボディは、加工時に付くサンドペーパーの傷がそのまま残ったヘアライン仕上げ。そして、スーパーカーを彷彿とさせるガルウイングとなれば、注目を集めないはずがありません。 このデザインを担当したのがイタリア・カーデザインの巨匠、ジョルジェット・ジウジアーロ氏。日本でも117クーペやスバル・アルシオーネSVXのデザイナーとしてお馴染みのジウジアーロは、象徴的なステンレスボディに樹脂製のバンパーを組み合わせ、エッジの効いた近未来的なデザインに仕上げました。ちなみに「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の発明家「ドク」によると「ステンレスボディはタイムマシンには好都合」だったそうです。 その後「DMC-12」は純金パネル仕様の追加やターボ車、4人乗り&4枚ガルウイングドア仕様も計画されていましたが、残念ながらDMCの倒産で実現には至りませんでした。 エンジンや足回りも多国籍!? 「DMC-12」に搭載されているエンジンは、プジョー(仏)ルノー(英)ボルボ(独)の多国籍軍が作った合弁会社「PRV」製の2.8L・V型6気筒SOHCエンジン。元々アルピーヌ・A310に搭載されていたエンジンを改良し搭載されました。 最大出力は135ps、最大トルク22.9kgm、最高速度は209km/h。変速機はルノー製(英)の5MTと3ATがラインアップされました。 シャーシを手掛けたのはコーリン・チャップマンが率いるロータス社(英)です。足回りはロータス・エスプリ、サスペンションの一部はロータス・エラン、リアブレーキ・キャリパーはフォード・コルチナからの流用。 このようにヨーロッパ各国で生まれた名車の部品を寄せ集め、イタリア・カロッツェリアのデザインを取り入れ、イギリスの工場で組立てられたのが、アメリカの自動車メーカー「DMC」から発売されたDMC-12です。 デロリアン DMC-12の中古車市場 1981年当時、DMC-12の新車価格はおよそ700万円と高額でした。それから40年経った現在は一体、幾らで取引されているのでしょうか? 2022年3月現在、大手中古車情報サイトで中古市場を見てみるとDMC-12の取引は2件。どちらも1,480万円ほどの高価格で掲載されています。走行距離は3,000キロ、もう一方も13,000キロと低走行車です。 続いては買い取り相場ですが、こちらは非常に希少な車のため残念ながら確認できません。ただその希少性故、コンディション次第では高額査定も望めます。しかし、こういったコレクション性の高い車種の場合、過走行になると査定額が大幅に下がってしまう可能性もあります。 まとめ 自動車メーカーの革命児として名を馳せたデロリアン氏が人生を賭けて作り上げた「DMC-12」。わずか2年という短命でその幕を閉じましたが、40年が経った今もコレクターを中心に高い人気を誇っています。 2022年8月に後継車として「デロリアンEV」がお披露目されると噂されていますが、果たして初代の魅力を継承できているのか。ヨーロッパの風味が漂い、時空をも駆け巡る近未来カー。 多くの人を虜にする一方で、1人の男の人生までを狂わせた「DMC-12」の魅力は、まさに唯一無二の存在といっても過言ではありません。 [ライター/増田真吾]

ヤリスWRCに繋がるトヨタのスポーツ4WDグレード「GT-FOUR」を振り返る
旧車の魅力と知識 2022.03.08

ヤリスWRCに繋がるトヨタのスポーツ4WDグレード「GT-FOUR」を振り返る

トヨタのスポーツ4WDの歴史は、「GT-FOUR」の登場と共に幕を開けました。高い走行性能とスタイリッシュな外観で若者の心を掴みつつ、WRCという世界最高峰のステージで着実に結果を重ねていきます。現在WRCで活躍しているGRヤリスにもつながる、GT-FOURの歴史と魅力を振り返っていきましょう。 トヨタWRCの歴史とともに歩んだGT-FOUR 「GT-FOUR」はトヨタのスポーツ4WD最高グレードとして受け継がれてきた称号です。2車種4世代に渡って使用されたグレードで、その時代の最新技術が投入されていました。 トヨタのスポーツ4WDの礎を築いたGT-FOURは、最終型の3代目カルディナの販売終了まで実に20年以上も使用された伝統のグレード名称です。 トヨタ初のスポーツ4WDとして登場 初代のGT-FOURは4代目セリカ(160系)の追加グレードとして1986年に登場しました。トヨタ初のスポーツ4WDとなり、以降「GT-FOUR」という名称はトヨタのスポーツ4WDを象徴する称号として受け継がれることになります。 GT-FOURはセリカとして3代、別車種カルディナで1代の合計4世代に渡ってトヨタのスポーツ4WD最高峰グレードとして君臨。WRCのベース車両ともなった高い走行性能が魅力でした。 WRCでトヨタ黄金時代を築く 初代160系セリカGT-FOURは、1986年の登場の2年後となる1988年からWRCに参戦します。5,000台販売というWRC参戦規定のクリアを待ったためです。参戦初年度こそランチアに苦戦を強いられますが、翌年には初優勝。さらに1990年には、ドライバーズタイトル獲得と目覚ましい活躍をします。 続く2代目ST185系セリカでは、トヨタのラリー黄金期を築き上げます。1992年から1994年にわたってドライバーズタイトルを3年連続で獲得。さらに1993年と1994年についてはマニュファクチャラーズタイトルも獲得し2冠に輝きました。トヨタのマニュファクチャラーズタイトル獲得は、日本車初という快挙です。 後継となるST205では車両規定違反があったこともあり、GT-FOURによるWRCの歴史は1995年で終了します。 歴代GT-FOUR トヨタのスポーツ4WDとして一時代を築き、トヨタのみならず日本の自動車史に残るGT-FOUR。ここからは、4代目セリカから3代目カルディナまで、歴代GT-FOURについて振り返ってみたいと思います。 映画でも話題になったST165 初代GT-FOURは、185psを発生する2Lターボ3S-GTEエンジンにトヨタ初となるフルタイム4WD車として1986年に登場。すでに販売されていたST160系セリカの追加モデルとして発表されました。 高いスペックとリトラクタブルライトという先進の外観から、若者を中心に注目を集めます。当時はスタイリッシュに乗れる高性能車が人気で、ホンダ プレリュード、日産 シルビアと並んで3大デートカーとも呼ばれました。 また、映画「私をスキーに連れてって」にも登場。劇中で雪道のカーアクションシーンがあり、当時ブームとなりつつあったスキー用の車としても人気が高まりました。 WRC黄金時を築いたST185 ST165の後継車種として投入されたST185型GT-FOUR。エンジンの型式こそ先代と同様の3S-GTEながら、セラミックタービンと空冷インタークーラーによって、40psアップとなる225psを実現しました。走行性能も随所に先進技術が投入され、日本初のトルセン式リミテッドスリップデフ、油圧制御式アクティブサスペンション(限定車)などが装備されています。 WRCには1992年から参戦。6連覇中のランチアを抑えて日本車初のマニュファクチャラーズタイトルを獲得するなどトヨタWRCの歴史のなかでも輝かしい黄金期を築き上げました。 車としての完成度は高かったST205 1993年のセリカモデルチェンジから1年遅れで登場したのが、ST205型GT-FOURです。セリカ最終型のT230系セリカにはGT-FOURの設定はなかったので、セリカとして最後のGT-FOURとなります。 インジェクター容量の増加やメタルガスケットの採用など、改良された3S-GTEエンジンの出力は255psに到達。対向4ポッド(後輪は2ポット)アルミ製キャリパーを採用したブレーキをはじめ、当時のWRカーとしては完成の域に達していました。リトラクタブルヘッドライトを廃止し丸目4灯式ヘッドライトになった点が外観上の大きな変更点です。さらに大型のリアスポイラーを装備し、WRCでの活躍も期待されました。 しかし、ST205型GT-FOURは参戦翌年の1995年シーズン途中で車両規定違反が見つかり、トヨタはWRCから遠ざかることになってしまします。1998年にWRCに復帰する際は車両をカローラに変更していたため、GT-FOURでのWRC参戦はST205型セリカで幕を閉じることになりました。 GT-FOURの称号を復活させた3代目カルディナ ST205型GT-FOURの販売終了から3年後となる2002年、GT-FOURの称号が別車種で復活します。3代目カルディナ(T240系)のターボモデルのグレードにGT-FOURの名が冠されました。 260psまで高められた3S-GTE型エンジンと高い走行性能が魅力で、ニュルブルクリンクでは80型スープラよりも速いタイムを記録したという逸話まで残っています。この逸話には多くの説があり真偽は不明ですが、3Lツインターボのスープラと比較されるほどの高性能であったことは間違いありません。 ただし、用意された設定は4速ATのみということでWRC等のレース参戦車両となることもなくカルディナの販売終了と共に2007年にGT-FOURの名称は終了しました。 まとめ 現在GT-FOURの名称は使われていませんが、GT-FOURの名称を受け継いだ「GR-FOUR」という名称が使用されています。WRCで第2の黄金期を築きつつあるGRヤリスの4WDシステムの名称です。 トヨタ初となるスポーツ4WDに冠されたGT-FOURは、トヨタのWRC参戦の歴史に輝く最初の黄金期を築きました。GT-FOUR以来のスポーツ4WDとなるGRヤリスに搭載されたGR-FOURは、新開発された画期的な4WDシステムです。 GR-FOURもGT-FOUR同様、トヨタ最高の技術が投入された証でもあります。WRCでのGRヤリスの活躍とともに、GR-FOURの今後からも目が離せません。 [ライター/増田真吾]

創設者“エンツォ・フェラーリ”が生んだ最後のスーパーカー!フェラーリ F40の魅力を解説
旧車の魅力と知識 2022.02.22

創設者“エンツォ・フェラーリ”が生んだ最後のスーパーカー!フェラーリ F40の魅力を解説

メーカーが製作するスペシャルカーは数多く存在します。そのなかでもフェラーリ F40(エフフォーティー)は、創業者のエンツォ・フェラーリ存命中最後のスーパーカーということもあり、ファンの間でも特別な存在です。 今回は「そのままレースに出られる市販車」をコンセプトに、外観、素材、走行性能、そのすべてに一切の妥協なく生み出された「F40」を、中古車市場も踏まえてご紹介します。 当時の国内最高値は2億5000万円!?F40は価格も性能も異次元 フェラーリ創業40周年を記念して製作されたF40は、1987年7月21日、エンツォ・フェラーリ自らのスピーチによって大々的に発表されました。 F40は同社の「288 GTO」をベースとした後輪駆動の2シーターで、エンジンはリアミッドシップに搭載。「そのままレースに出られる市販車」をコンセプトに掲げるだけあり、走行性能は非常に高く、発売当時の市販車世界最速となる324km/hと発表されています。 発表当時の生産台数は400台を予定していましたが、顧客からの人気は非常に高く注文が殺到したため急遽増産となり、1992年の生産終了までに1,311台が生産されました。また、日本での新車価格は4650万円でしたが、当時がバブル景気真っ只中ということも手伝って投機目的での購入が増え、高額の個体では2億5000万円というプレミア価格がつくほどでした。 一般人には踏み切れない暴力的なエンジンパワー 最高速が324km/hに達するとされるF40には、2.9LのV型8気筒ツインターボエンジンが搭載されており、最高出力は478PS、最大トルクは58.8kgmという大パワーを放出。そのスペックの高さもさることながら、F40最大の魅力はツインターボのスリリングな急加速にあります。 俗にいう「ドッカンターボ」というもので、アクセルを踏んでから一定のエンジン回転数に達すると急激な加速を始めるという、その当時のスポーツカーにはよく見られた特性です。F40の高出力エンジンが生み出すドッカンターボは強烈かつスリル満点であり、その痛快な加速は多くのファンを唸らせました。 反面、その急加速ゆえに扱いは難しく、フェラーリのF1ドライバーであるゲルハルト・ベルガーには「雨の日には絶対に乗りたくない」と言わせるほど。価格はもちろんのこと、その性能を発揮させるためには、常人離れした運転技術と度胸が必要な、まさしく“スーパーカー”です。 世界の自動車業界に影響を与えた大型ウイング F40はエクステリアも高く評価されており、ボディはイタリアのピニンファリーナが担当しています。 ロングノーズ、スモールキャビンというスーパーカーらしい造形とともに、リアカウルと一体型になっている大型のリアウイングは斬新かつダイナミック。もちろん見た目だけではなく、走行時は効果的なダウンフォースを発生させ「そのままレースに出られる」というコンセプトに恥じない走りを見せてくれます。 このリアウイングは大きな反響を呼び、アフターパーツメーカーでは同型のウイングが次々製作され、F40のエクステリアで語るに外せない要素です。 快適装備は一切なし!徹底したレーシング仕様 「そのままレースに出られる市販車」がコンセプトなだけあり、装備面で無駄が一切排除されています。レーシングカーの操作感に近付けるため、ABSやパワステ、ブレーキのマスターバックといった補助装置や快適装備は一切ありません。通常どんな車にもあるドアトリムはおろか、ドアハンドルすら存在せず、ワイヤーを引っ張ってドアを開閉するという徹底ぶりです。 また、シャシーや外装パネルには、当時流行していたカーボンがふんだんに使われ、室内にもむき出しの状態で取付。それほどまで軽量化に力を入れた結果、F40の車重は1100kgとまさにレーシングカーにも匹敵する軽さを実現しています。 そのパワーウエイトレシオは2.3 kg/PSで、同時期に発売されたR32スカイラインGT-Rが、5.1 kg/PSであることを考えれば、どれほど軽快でパワフルであったかがお分かりいただけると思います。 フェラーリ F40の中古車市場 市販車としてはこれ以上ないほどの完成度を誇り、フェラーリ車のなかでも特別な存在といえるF40ですが、意外にも国内には在庫が残っていました。2022年1月時点での大手中古車サイトで調べたところ、F40は5台の在庫がありましたが、そのどれもが車体価格の欄は「応談」となっています。 F40は発売当時の新車価格が4650万円、現在でもオークションでは2億円を超えることもあるため、各ショップとも値付けできないというのが正直なところでしょう。 各個体0.9万kmから2.5万kmという低走行車で、フェラーリ正規ディーラーの認定を受けた「クラシケ」を持った車両もあります。そして、もともとコレクション目的で購入された個体が多いため、車両状態は悪くありません。 まとめ 40周年記念モデルかつ、エンツォ・フェラーリ時代最後のスーパーカーであるF40は、多くの人に強烈な印象を与えました。 市販車でありながらレーシングカーのようなスタイリング、カーボンを惜しみなく使用した軽量ボディ、そして一般人では扱い切れない強烈な加速力。「そのままレースに出られる市販車」というコンセプトは伊達ではなく、他のスーパーカーとは違った別格の魅力があります。 中古市場では簡単に値段が出ないほどの存在となっていますが、国内に在庫は残っているので、一度見てみるだけでもF40の貫録は十分に感じ取ることができるでしょう。 [ライター/増田真吾]

免許返納の申請には写真が必要?写真の規格や悪い例も紹介
旧車の魅力と知識 2022.02.17

免許返納の申請には写真が必要?写真の規格や悪い例も紹介

免許返納と同時に運転経歴証明書の申請を検討している人もいるでしょう。運転経歴証明書の申請には、「免許写真判断基準」の条件を満たした写真が必要です。免許写真判断基準の条件をクリアしたものとは、どのような写真なのでしょうか。ここでは、運転経歴証明書の申請時に使用する写真の条件や、写真の悪い例を詳しく紹介します。また、申請時に写真と一緒に提出する書類も紹介するので、ぜひ参考にしてください。 運転経歴証明書の申請に写真が必要 運転経歴証明書は、免許返納時に申請すれば全ての人に発行される書類であり、金融機関などで本人確認書類として使用できます。また、運転経歴証明書を提示するとさまざまな特典を受けられます。運転経歴証明書の申請時に写真が必要になるため、免許返納時に持参しましょう。 運転経歴証明書の申請に使用する写真の条件 申請に使用する写真は「免許写真判断基準」を満たす必要があります。免許写真判断基準の条件について詳しく解説します。 道路交通法で定められる基準を満たしている 道路交通法で定められている基準は下記のとおりです。 ・縦3cm×横2.4cm(国外運転免許証申請時の場合は縦5cm×横4cm)・無帽・正面・上三分身・無背景・6ヶ月以内に撮影した写真 宗教や医療上の理由で顔を隠す必要がある人は、顔の輪郭がわかるように写っていれば、範囲内で頭部を覆うことができます。 容易に個人を識別できる 容易に個人が識別でき、社会通念上証明写真として相応しい写真を提出しましょう。また、カラーコンタクトを使用している写真だと、眼の色が違って見える場合があります。眼の色が違うと容易に個人を識別できないため、免許用写真としては不適切です。カラーコンタクトを使用している人は、撮影前に外しましょう。 運転経歴証明書の申請に使用する写真の悪い例 運転経歴証明書の申請に使用する写真の悪い例は下記のとおりです。 ・帽子をかぶっている・ヘアバンド・バンダナ・ハチマキ・サングラス・マスクをしている・顔・目線が正面を向いていない・顔が近すぎ・遠すぎて上三分身ではない・背景と同化している・背景に壁紙や模様が入っている・顔の一部が写っていない・明るすぎ・暗すぎて顔が識別できない・目を閉じている・前髪で目が隠れている・眼鏡のフレームが目にかかっていて・反射して目が見えない・口を大きく開けて笑っている・フードや襟で顔が隠れている・印刷不良や写真が変色している・頭上に3mm程度の余白がない 出典元:警視庁「申請用写真及び持参写真のご案内」 せっかく持ち込んだ写真で受付してもらえないと、二度手間になる可能性があるため、条件に合うように撮影しましょう。 警視庁のHPに悪い例の写真が詳しく掲載されているので、参考にしてみてください。 申請時に写真と一緒に提出する書類 運転経歴証明書の申請時に写真と一緒に提出する書類は下記のとおりです。 ・黒か青のボールペン・住民票の写しまたは住所や氏名、生年月日が確認できるもの(健康保険証やマイナンバーカードなど) ※免許返納と同時に申請する場合は不要・交付手数料(1,100円)

古い車ってこんなに高く売れるの?旧車の値段が高騰し続ける理由と高価買取のポイントとは
旧車の魅力と知識 2022.02.16

古い車ってこんなに高く売れるの?旧車の値段が高騰し続ける理由と高価買取のポイントとは

ここ数年、世界中で旧車・ネオクラシックカーがブームとなっております。 その要因は魅力的なモデルが多数存在しているのはもちろんのこと、技術の進化や自動車メーカーによる供給部品の復刻・再販売などによって、旧車・ネオクラシックカーの趣味に対するハードルが低くなったことが影響していると言われています。 但し、まだまだ近年の車とは異なる点も多く、ここでは査定や売却のコツなどについて、いくつかのポイントにわけてご紹介させていただきます。 古い車が高値で取引される理由 旧車やネオクラシックカーが高値で取引される理由はいくつか考えられますが、どのようなケースであっても共通して言えることは、近年のモデルにはない魅力が備わっているということです。 今現在、二酸化炭素(CO2)の排出量削減などが急務となっており、昔のように速くて運転することが楽しい車が作れなくなっています。 もちろん、ポルシェやフェラーリのように高性能で魅力的な車を提供し続けているメーカーもありますが、そのポルシェでさえ電気自動車にシフトすることが確実と言われております。 そして、いつの時代も「速いクルマは美しい」という共通認識があり、それが旧車やネオクラシックカーの高値取引に繋がっていることは間違いありません。 そこに、通称25年ルールと言われるアメリカの「クラシックカー登録制度」により、数少なくなっている国産車がアメリカに渡ってしまうため需要が高いのにも関わらず個体数が少なくなり、更に希少価値が上がってしまっているという訳なのです。 さらに映画「ワイルドスピード」人気の影響が加わり、中古車価格の高騰に拍車をかけています。 希少車の場合、査定基準が普通の車とは異なる 一般的にクルマの査定額は、年式・グレード・走行距離・ボディカラーなどで決まります。 しかし、この数式を当てはめた場合、ほとんどの旧車・ネオクラシックカーの査定額はゼロになってしまいます。 では、旧車・ネオクラシックカーの基準とはどのようなものなのでしょうか?実は、統一された基準などは特になく、クルマの評価には査定スタッフ、もしくは買取店の経験値や力量によるところが非常に大きいと言われています。 したがって、査定の内容・形式はケースバイケースとなりますが、主なところでは希少性、ヒストリー、レストア・オーバーホールにかかった費用、時間などによって査定額が決まってきます。 そして、旧車・ネオクラシックカーの売却に悩んだら、旧車・ネオクラシックカーの買取専門店である旧車王に査定を依頼することをお勧めいたします。 高く売るにはどこで買い取ってもらえば良いのか? 大切にしてきた愛車を少しでも高く売るためには、旧車・ネオクラシックカーの知識や豊富なノウハウを持っていることはもちろんのこと、しっかりとした買取実績があり、お客様が愛車に注いできた愛情までも汲み取り、査定額に反映出来る買取店を選択することです。 そして、査定をご依頼いただいたお客様にご満足いただける買取額をご提示するために、旧車王は今後もたゆまぬ努力を積み重ねてまいります。 車が動かなくても買い取ってもらえるのか? 年数は経過していて、さらに車検切れや、事故や故障により動かなくなってしまった車は廃車と考える方は多いのではないでしょうか? しかし、車種や車の状態によっては買取可能な場合があるだけでなく、場合によっては驚くような査定額をご提示出来る可能性があるのです。また、そのような不動車は保有しているだけでも様々な費用がかかってきます。 旧車王では、動かなくなってしまった車でも積載車でお伺いすることが可能ですので、ご遠慮なくお問い合わせください。 旧車を買い続けて20年以上!目利き鑑定士の納得買取なら旧車王https://www.qsha-oh.com/ [ライター/旧車王編集部]

古い車でも買取可能なのか?意外と査定額がつくクルマ3選
旧車の魅力と知識 2022.02.16

古い車でも買取可能なのか?意外と査定額がつくクルマ3選

ここ数年古い車の価格が高騰しておりますが、新聞や雑誌などでも取り上げられているのでご存知の方も多いのではないでしょうか?しかし、その基準や買取におけるメリットについては、まだまだ知られていないのが現状です。ここでは、意外と査定額が付くクルマや買取のメリットについてご紹介させていただきます。 一般的には知られていない旧車ブーム ここ数年は空前の旧車ブームと言われておりますが、旧車というのはクルマ好き、もしくはカーマニアが主に使う言葉と言えます。したがって、仮に旧車に興味がない普通のユーザーが、いわゆる旧車やネオクラシックカーと言われる希少車を所有していた場合は、その価値に気付かず極端な話し廃車にしてしまう場合があるのです。もしくは、お車を乗り換えの際にディーラーで値段が付きませんと言われて、そのまま査定0円で下取りに出してしまうケースもあります。 ではなぜ、そのようなことが起きるかと言いますと、ハコスカスカイラインやダルマセリカのような誰でも知っている旧車ではなく、昔はとくに人気がなく一回価値がなくなってしまったマイナーなクルマが旧車やネオクラシックカーとして取り扱われている場合があるためです。もちろん、長く乗れば例え当時400万円以上で購入した高級車でも査定は0円になるわけですから、全部が全部というわけではありません。希少車を査定0円で下取りするディラーも本来は価値がゼロなわけですから悪徳な商売をしていることにはならないのです。 一般的には、1980年代後半から2000年代前半に製造された自動車で、大事に乗られていた状態のよい個体に値段が付く傾向がみられますが、中古車市場は非常に流動的で、なおかつケースバイケースとなりますので、先ずは自分のクルマの本当の価値を知ることが大切なのではないでしょうか。 ボロボロのクルマでも買取可能なのか? 例えば、15万キロ乗って車検で30万円以上かかると言われたマイナーなクルマに値段は付くのでしょうか?その答えは概ねノーです。しかし、その時の相場や車種によっては、30~50万円程度で買取出来る場合があるのが、昨今の旧車・ネオクラシックカーブームの特徴です。そして、中古車市場は常に動いていますので、普段多くの取引きを行っている我々でもマイナーなクルマなどは見過ごしてしまう場合があるのです。とくに1990年代後半から2000年代前半のモデルにその傾向が強く、13年以上経過している場合は下取りよりも優位になる可能性が高くなります。 また、1990年代後半から2000年代前半のモデルにその傾向が強い理由も、このくらいの年代のクルマはユーザーに旧車やネオクラシックカーに乗っているという意識があまりなく、買取や下取りのことなど気にせず普段の足として使っている場合が多くあるためです。つまり、買取が難しいかもしれませんが、先ずは旧車王にお問い合わせいただき、概算のお値段を確かめていただきたいということです。 最近は、過走行でもとくにsuvのモデルに値段が付く傾向が強く、下取りが15万円程度だったのに対して、買取が30万円以上付いたというようなケースがよくあります。その他では、マニュアル車はジャンル問わず値段が付く可能性が高く、昔から商用バンは距離や年数で値段が落ちにくいと言われています。 先ずはクルマの価値を知ることが大切 クルマの価値を知ると言っても中古車は基準になるものがひとつではありませんので、非常に難しい部分があるのが実情です。一番代表的なものはディーラーが基準にしている各自動車メーカーが展開している基本価格表です。その他、車両保険に入る際に保険会社から指定される「50~70万円」のようなものもひとつの価値の基準と言えるでしょう。そして、一番問題なのは買取専門店が査定した場合にそれらと大きな乖離が生まれることがあることです。 とくに、ディーラーの基本価格表は、例えば増税対象の13年以上経過したクルマなどは一部の車種を除き0円になりますので、仮に中古車価格が高騰していたとしても殆ど考慮されないケースが多く見られます。したがって、愛車を少しでも高く売るためには、クルマ本来が持つ価値を知っている買取専門店に査定を依頼することが最も重要な要素と言えるのです。そして、旧車王には国産車を中心に世界中の旧車・ネオクラシックカーを長年に渡り取り扱ってきたノウハウの蓄積がございますので、必ずお客様のお役に立てると自負しております。 意外と査定額が付くクルマ3選 ホンダ インテグラ DC1 ホンダ・インテグラ DC1は、初代のタイプRとして有名なDC2型の標準車になります。販売されていた期間は1993年から2001年となりますので、名車であるインテグラ・タイプRのベース車と言えども、査定0円が確実です。しかし、稀にタイプRに近い金額で取引されている個体が存在します。その理由はいくつか考えられますが、ひとつは昔からUSDMと言われるアメリカ本土におけるカスタムでホンダ車が絶大な人気を誇っていることです。そして、USDMに影響を受けた日本の若者がカスタムベース車として購入したり、年式的に「アメリカ25年ルール」で輸出されている個体もあるはずです。 また、USDMのカスタムは基本的に速く走ることが目的ではありませんので、わざわざタイプRを選択する必要がないわけです。もしくは、USDMはマイナーな車種を選択するユーザーが多い傾向があり、かえって標準車に価値があるのかもしれません。この辺りは、文化の違いもありなかなか理解が難しい部分ではありますが、ひとつ言えることはホンダ車は全般的に価値が落ちにくいということです。 日産 マーチ K12 ボレロ マーチ・ボレロは、通常のマーチをベースに福祉車両などを開発・製造・販売を行っているオーテックジャパンが制作したクラシカルなデザインの特別仕様車です。そして、オーテックジャパンは日産自動車の子会社となりますので、マーチ・ボレロは自動車メーカーが販売をするカスタムカーということになります。 ベースとなるマーチは、K11系から始まり現行のK13系までありますが、すでに20年以上経過した個体がほとんどのK11系や2010年に生産終了したK12系はとっくに査定が0円になっています。しかし、ボレロはそのレトロ調な内外装と希少性の高さから値段が付く場合があるのです。とくにK11系にその傾向が強く、それでも下取りに出した場合は査定0円がほぼ確実と言えますので、買取という選択をご検討していただく価値があるかもしれません。 トヨタ 130系&185系 ハイラックスサーフ トヨタには、ランドクルーザーに影に隠れてしまったハイラックスサーフという名車が存在します。2009年には、RAV4やハリアーの台頭で生産終了となりましたが、130系と言われる2代目と185系と言われる3代目がいまだに根強い人気があり、ランドクルーザーに引けをとらない高値で取引されています。 しかし、ランドクルーザーのあまりの人気と高いブランド力の影響で、ハイラックスサーフを買う側も売る側も忘れがちな傾向が見てとれます。また、モデル自体が廃止になってしまったことも影響しているかもしれません。したがって、取り扱う買取業者がランドクルーザーほど多くなく、本来の価値よりも大幅に低い価格で下取りに出されてしまっている可能性が十分あるものと考えられます。つまり、ハイラックスサーフこそ意外と査定額が付く代表的なモデルと言えるのです。 旧車を買い続けて20年以上!目利き鑑定士の納得買取なら旧車王https://www.qsha-oh.com/ [ライター/旧車王編集部]

4ドアになってもFF最強!FD2型シビックタイプRの中古車事情とは?
旧車の魅力と知識 2022.02.16

4ドアになってもFF最強!FD2型シビックタイプRの中古車事情とは?

現在、低燃費と維持費の安さが魅力の軽自動車やコンパクトカー、市捨てオシャレで使い勝手に優れたSUVが大人気となっています。そんな中、新車販売はほとんどされていないものの、根強い人気を誇っているのがスポーツカーです。そして、スポーツカーの中でも、とりわけ小排気量のスポーツカーは、かつて国産メーカーが得意としていたジャンル。そんな小排気量国産スポーツカーを牽引してきたのが、ホンダシビックです。 今回の記事では、小排気量国産スポーツカーで頂点に君臨していたといっても過言ではない、ホンダ FD2型シビックタイプRの中古車事情についてお話していきます。 FD2型はNAシビック最速で最後のタイプR “シビックタイプR”としては3代目であるFD2型は、それまでのコンパクトな5ナンバーハッチバックではなく、2007年まで販売されていた2代目インテグラタイプRの後を継ぐように4ドアセダンとして同ねんにデビュー。エンジンは先代と同じ2.0LのK20型ですが、吸排気系の見直しや圧縮比の向上などにより、225馬力になり、先輩であるインテグラタイプRや、上位車種であるアコードユーロRをもしのぐ最高出力になっています。 開発者の話では、もともとFD型シビックにはタイプRを設定する予定はなかったとのことですが、タイプRを望む声が多かったことから開発に着手したのだとか。先代で不評だったハッチバックや4WDを捨てFFの4ドア、そして3ナンバーとなったことで、結果的に総合的な運動性能が向上。さらに、次期4代目シビックタイプR(FK2型)が発売されるまで、約4年の空白があったことや、エンジンがVTECターボになったことから、NA VTEC最速のFF車として通好みのタイプRとして知られています。そのため、2010年の販売終了後には中古車相場が高騰し、さらに、車両盗難が大きな問題になるほどの人気を誇っていました。 中古車相場はかなり高騰!400万円を超える個体も 販売が2010年に終了から、10年以上が経過しているにも関わらず中古車相場は高めに推移。2008年以降で走行距離が5万kmを下回るような個体の場合、当時の新車価格を超える300万円以上のプライスがつけられています。 また、ホンダのタイプRと言えば、ややクリーム色がかった“チャンピオンシップホワイト”が定番で、新車販売台数を見ても約7割のユーザーがチャンピオンシップホワイトを選ぶほどです。根本的に台数が多いというのもありますが、中古車相場で見てもチャンピオンシップホワイトの人気は高く、他色に比べやや高い値付けとなっています。 価格重視なら“白”以外のライトチューンがオススメ 少しでも購入費用を抑えて、FD2型シビックタイプRを購入したいのなら、人気のチャンピオンシップではないボディカラーを探すと良いでしょう。ただし、もともと流通量が多くない(2020年7月:大手中古車サイト掲載81台)ため、根気よく探すことが大切です。 また、チューニングベースとされることが多い車種であるため、ノーマル状態かショップのコンプリートカーが高くなる傾向があります。そのため、マフラー+ホイールといった、手の入り過ぎてないライトチューンが価格的にもお買い得です。 事故車はかなりお得でも手を出してはいけない とにかく中古車相場が高値で推移している、FD2型シビックタイプRですが、修復歴車は相場よりもかなり安い価格で販売されています。ですが、いくら安いからと言って、修復歴車の購入は絶対におすすめできません。 もちろん、車に詳しい、または車業界にお勤めという方は別として、一般の方が修復歴ありの中古車を購入するのはかなりリスクを伴います。 修復歴と一口に言っても、修復歴に該当する箇所をほんの少し直しただけのものから、大きく骨格が歪むほどの損傷を負ったものまで幅広く、修復の程度を完璧に見極めることはほぼ不可能なのです。 相場より安く買えたとしても、購入した後に「まっすぐ走らない」「1輪だけタイヤが異常に減る」など、修理のしようがない不具合が出てくる可能性が十分にあります。したがって、安いというだけの理由で修復歴ありの個体を購入するのは、絶対にオススメできません。 リセールバリューはかなり高く「平成スポーツカーバブル」 FD2型シビックタイプRに限らず、今1990年代から2010年に販売されていたスポーツカーの中古車相場が驚くほど高騰しており、もしも、手元に曹宇高距離が5万km以下で、全くチューニングしていない個体を持っていたなら、間違いなく新車購入価格並みの値段で売却できるでしょう。 それほど、この年代のスポーツカー人気は凄まじく、「平成スポーツカーバブル」ともいえる状態。これまで、“資産”という見方が強かった高級輸入車のように、持っていても価値が下がらず、場合によっては港ニュ価格よりも高く売れる可能性があるのです。 とは言え、ファッションと同じように、車業界には大きな流行の波が存在するもの。現在新車販売では、軽自動車やコンパクトカー、SUVが人気となっており、新車で買えるスポーツカーはほとんど存在しません。その「買いたいのに買えない!」という不満にも似たニーズの反動として、高性能を売りにしていた2010年くらいまでのスポーツカーが見直され、中古車相場を高騰させる大きな要因の一つになっているのです。 もちろん、FD2型タイプRは車としてのバランスも良く、ノーマルでも十分い運転を楽しめる車であり、今後大きく価値が下落する可能性は低いでしょう。しかし、現在のようなバブルがいつまで続くのかは未知数であるため、もし売却を考えている方は、複数の見積もりを取ったうえで、早めの売却を考えても良いのかもしれません。 旧車を買い続けて20年以上!目利き鑑定士の納得買取なら旧車王https://www.qsha-oh.com/ [ライター/増田真吾]

乗り手を選ぶ硬派な軽量コーナリングマシン!RX-7 FD3Sの中古事情とは
旧車の魅力と知識 2022.02.15

乗り手を選ぶ硬派な軽量コーナリングマシン!RX-7 FD3Sの中古事情とは

世界で唯一のロータリーターボエンジンを搭載し、コーナリングを極めることにこだわった軽量な車体。ハイパワーでカッコいいスポーツカーは数あれど、RX-7 FD3Sほど多くのファンを魅了し、唯一無二のポジションを築いた国産スポーツカーはないかもしれません。 今回は、日本のみならず世界中に多くのファンが存在する、マツダ RX-7 FD3Sの魅力と中古車事情についてお話していきます。 世界で唯一のロータリーターボエンジンを搭載した究極のハンドリングマシン RX-7 FD3Sは、マツダが世界で唯一市販化と量産化に成功したロータリーエンジン(13B型)を搭載し、3代目RX-7として1991年にデビュー。軽量コンパクトなエンジン特性を活かしたフロントミッドシップレイアウトにより、理想的な前後50:50の重量配分と、1.3トンにも満たない車両重量が最大の武器でした。 ライバルの当たる日産 GT-Rやトヨタ スープラなどがハイテクとエンジンパワーで速さを求める中、RX-7 FD3Sは軽量なボディを生かした究極のハンドリングマシンとして開発。その素直でシャープなハンドリングは、乗り手を選ぶと言われるほどで、まさにピュアスポーツを名乗るにふさわしい運動性能を誇ります。 まさにプレミア価格で取引されるRX-7 FD3S 現状ではロータリーエンジン搭載の最終モデルとなるRX-8をはじめ、モーターのように滑らかでリニアに反応するロータリーエンジンのファンは多くいます。また、RX-7 FD3Sだけでなく、90年代の国産スポーツカーは、アメリカのいわゆる「25年ルール」によって、ここ数年人気が上昇。その結果、日本市場から輸出される台数が増えるため、中古車価格が高騰しています。 大手中古車検索サイトで、2020年8月の掲載台数と価格を見ると全国で86台しかなく、年々その希少性が上昇していることがわかります。また、もっとも安い個体で178万円で、単純な価格だけ見ても十分高額ですが、年式は2000年で走行距離は20万km超え、しかも修復歴あり。一般的な中古車では考えられないほど高額で取引されています。 理想の中古車は1991年以降の5型と6型 RX-7 FD3Sの特徴としてあげられるのは、初期型から最終型である6型までエンジンパワーが大きく違うことです。1991年の初期型から1995年までの3型の最高出力は255馬力(MT)、1996年の4型は265馬力(MT)、そして、1991年以降の5型と6型は、自主規制の上限である280馬力となります。 また、エンジン以外のサスペンションはボディ剛性なども、年式が新しくなるほど進化しており、購入するのであれば、できるだけ新しい年式のモデルを狙いたいところです。 中古車選びのポイントは修復歴と圧縮比 RX-7 FD3Sはチューニングベースとして人気があるため、当然ノーマル状態の個体を探すのは至難の業。また、修復歴ありであることも多く、中古車選びは慎重に行いたいところです。 加えて、ロータリーエンジンは年式が古くなると、圧縮抜けによってエンジンパワーが低下しやすいという弱点があります。これはロータリーという特殊な構造による弱点であるため、どんなにメンテナンスに気をつけていても避けることはできません。 唯一の対処方法は、エンジンの分解。個体差はありますが、一般的には10万km程度を目安に分解(オーバーホール)を行うのが理想的です。そのため、RX-7 FD3Sを購入する場合には、必ず整備歴を確認し、修復歴の有無と合わせて、「オーバーホールされているか」「圧縮圧は正常か」といった内容を確認するようにしましょう。 リセールバリューは超優良!ただし維持費と売却額のバランスがポイント 価格が高騰しているRX-7 FD3Sは、今後大きく中古車相場が下がる可能性はほとんどありません。そのため、これから売却を考えている方にとっては、焦って売却先を決めず、キチンと価値を理解し、正当な価格で買い取ってくれる業者を探しましょう。 ただし、RX-7 FD3Sは先述したように走行距離が増え、年式が古くなるほど維持費が掛かかりやすい車種。維持していくための費用と売却額のバランスを考えながら、慎重に検討したいところです。 [ライター/増田真吾]

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