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■クルマの汚れは心の荒みのあらわれ? 洗車はクルマのコンディションを確認する絶好の機会。 生きてりゃ何もかもがうまくいかず、心が荒むことだってあります。 15年くらい前のことだったかな? 所用で実家に行ったところ「あれ(筆者)が、汚れたままのクルマに乗っているのか」と、今は亡き父がつぶやいていたそう。 うまくいってないのを表に出さないよう、ふるまってはいたんですが、クルマの汚れという形であらわれていました。 以来、「クルマの汚れは心の荒みのあらわれ」と、なるべくきれいな状態を維持するように心がけています。 まぁ、今もって心も懐も余裕がないんですけどね! ■洗車は洗車機派。けれど長くコンディションを維持したいのなら、やっぱり手洗いをオススメ 1999年に新車で購入したS15。 購入したての頃は、自分でもひくほどの猫かわいがり。 当時は田舎の実家で暮らしており、自由に使える庭あり・水道ありの環境をいいことに、好きな時間に好きなだけ洗車を行っていました。 けれど日々、乗っていればクルマは傷つくもの。 都内の集合住宅に引越し、青空駐車となったこともあるのでしょう。 経年劣化でゴムパーツはちぎれ、ウィンドウモールは色あせて変形。 購入から15年を経た頃から、あちこちにサビが噴出してきました。 整備工場にサビの除去を相談したところ「さびた箇所の周辺は、さびやすい状態になっている。一部だけサビを取って再塗装しても、すぐにまたサビが出るから、あまり意味がない。やるなら広い範囲を処置しないと」といった旨の返答をもらいます。 「いずれサビ除去のためにオールペンを」との考えに至ってから、洗車傷を作ることの後ろめたさもなくなりました。 そんな経緯から私の洗車スタイルは、普段はガソリンスタンドの洗車機で。 ガンコな水アカやイオンデポジットが目立ってきたら、プロの洗車ショップにお願いするといった形になっています。 ※イオンデポジット:水滴が乾き、残った成分がボディに蓄積した現象 ただ、これはあくまで私の考え方であり、クルマとの接し方。 ボディにウォータースポットやイオンデポジットを作らぬよう、洗車は曇りの日を選び、十分にエンジンが冷えてから行う。 洗車傷を極力増やさぬよう、洗車と拭きあげはやさしく行い、最後はワックスで保護。 可能な限りオリジナルのコンディションを維持する姿勢は、尊敬すべきクルマとの接し方だと思います。 ※ウォータースポット:水滴がレンズの役割となり、太陽光を集めてボディや塗料を痛めてしまう現象 ■拭きあげ時にチェックを行うポイント 洗車機での洗車を終え、拭きあげの際は、当たり前ですが車体全体を見回すもの。 各所をチェックし、劣化しているパーツの見極めや、早期に異常を見つける機会としています。 参考までに、S15のボディまわりで要注意な箇所や、ケアが必要と思っている箇所を挙げると……。 ●各ウィンドウモールの劣化具合。最近は反って浮き上がっているので、機会があったら交換したいところ ●リア側のサイドウィンドウの水漏れ具合。サイドウィンドウの内側についた水滴のアトから、どの程度、水漏れがおこっているのかを推測。あまりにひどくなってきたら、整備工場に相談ですね ●トランクリッド内側のサビを確認。スポイラーを後付けにしたせいか、ネジ穴からサビが発生。補修後、しばらくすると再発しています ●サイドミラーの塗装剥がれの確認。塗装が剥がれても機能に問題はないのですが、やっぱりみすぼらしいので、こちらも機会があったら再塗装したい箇所 ●ワイパーのサビ具合の確認。目立つようなら紙ヤスリでのサビ取りと塗装。 ●Cピラーに発生したサビの進行具合を確認。ボディ中、一番の懸念となっている箇所。進行具合によっては、オールペンの実施を決めなければなりません。 チェックとは関係ないのですが、拭きあげの途中で身に覚えのない傷を見つけると、せっかくクルマがキレイになってアガったテンションが、一瞬で冷めてしまいますよねー。 あとボディではありませんが、タイヤやブレーキ回りといった消耗品の摩耗も確認しています。 住んでいる集合住宅は駐車場との距離が離れており、クルマに乗るとき以外は駐車場に向かわない環境。 つい消耗品の目視確認を怠ってしまいがちなんですよね。 ■クルマ好きは愛車が汚れていると落ち着かない? クルマが好きな人ならば、クルマが汚れていると服が汚れているように、どこか居心地が悪くなるものです。 手洗い・洗車機はそれぞれのオーナーの考え方ですが、せっかく洗車をするのですから、拭きあげ時はボディや足回りのチェックを行ういい機会になると思いますよ。 意識してチェックをする機会を作らないと、例えばタイヤのミゾが無くなっているのにも、意外と気が付けないものですから。 [画像/AdobeStock ライター・カメラ/糸井賢一]
■「SEMAショー」とは? SEMA(Specialty Equipment Market Association、米国自動車用品工業会)が1967年より年に一回開催している自動車アフターマーケットの見本市である。 日本ではカスタムカーイベントのイメージが強いかもしれないが、チューニングパーツだけでなく、タイヤやオフロード用品、板金塗装、補修、カーケア用品など、自動車アフターマーケットに関わるすべての商品がお披露目されている。 出展各社のブースには自社や協力会社の製品を装着したデモカーが展示されており、これもSEMA SHOWの大きな魅力の一つ。 近年は北米での人気に合わせて日本の旧車カスタムカーの出展が急増。こちらではそれらのなかでも特に注目を集めた5台を紹介してみたい。 ■1.40年の眠りから覚めたスズキ ジムニー LJ20 ▲40年の眠りから覚めたジムニーを1年かけてレストア パウダーコート塗料を扱うプリズマティックパウダーズ社のブースに出展された金色に輝くスズキ ジムニーは、1972年に日本で発売された LJ20である。 わずか600kgの車重で登坂能力は27.5度。最小回転半径4.4mの小さなボディもあいまって圧巻のオフロード走破性能で大人気となった。 出展されたLJ20はみた目にも美しい仕上げが施されているが、実はこのジムニー、遠い昔になだれに巻き込まれ、シエラネバダの山奥に40年以上も放置されていたのである。 なお初代ジムニーLJ10は1971年ごろ「ブルート」として約2000台が北米に輸出されたが、その後LJ20の輸出はなく、こちらの個体は並行輸入でアメリカに持ち込まれたと思われる。 山奥に長年放置されたジムニーを引き上げたのはYouTubeチャンネル「Matt's Off Road Recovery」のスタッフだ。 同チャンネルはどんな悪路も走破するために改造されたジープ チェロキーでさまざまなレスキュー活動を展開しており、このLJ20もオーナーであるエドに許可をもらってサルベージに挑んだ。 山奥から引き上げたあとは、川に浸したり、巨大な落石を乗り越えたり難儀を極めながらもなんとか自社のガレージまで運んでくることができたとのこと。 激しく損傷したボディは完璧な姿に修復し、エンジンとトランスミッションはスズキ サイドキック(エスクードの北米仕様)用に換装。 歴史に残る圧巻のレストモッドプロジェクトとなった。 ■2.1000馬力の四輪駆動 RX-7(FD3S) ▲1200馬力発生の4ローターを搭載したAWD仕様のFD ヴァルヴォリンのブースに展示されたRX-7は、ギャレット社が取り揃えている最大容量106mmのターボを搭載し、1200馬力超えまでチューニングされた4ローターを搭載。 さらに駆動方式は全輪駆動という信じられない仕様となっている。 大量の燃料を必要とするため50ガロンの燃料電池を装備していることも注目を集めた。 なお、フルスロットルで走行するとわずかな時間で1.5ガロン以上(約5.7L)の燃料を消費するという。 世界が電動化に向かうなか、今や希少な究極のガス・ガズラーである。 全輪駆動部分には日産スカイラインGT-R用のトランスミッションを採用しており、リアのディファレンシャルはBMW 3シリーズ(E36)用を流用して、この唯一無二のマシンを作り上げたとのこと。 制作期間は6年!とのことなので、オーナーであるロブ・ダーム氏の苦労や思い入れの強さがひしひしと伝わってくる。 ■3.1200馬力のドラッグマシンへと変化したトヨタ4ランナー ▲2JZ-GTE搭載で出力は1200馬力 日本の旧車を中心に、自動車用アフターマーケットパーツのディストリビューターとしてアメリカで急速にその存在感を高めつつある「TURN14」は、今回のSEMA SHOWに多数のカスタムカーを出展している。 そのなかでももっともアグレッシブで、多くの注目を集めていたのが、こちらの1993年型トヨタ 4ランナー(日本名ハイラックスサーフ)である。 一見、車高を落として綺麗にまとめられた普通の4ランナーに見るが、実はフレームをすべてパイプフレームにし、エンジンには3.4リッターまでボアアップした2JZ-GTEを搭載。 出力は1200馬力超えというとんでもないマシンに仕上がっている。 また、注目すべきは今はなき「TAKATA」のフルハーネスベルトを採用していること。 日本ではエアバッグ関連の大規模不祥事などもあって、すっかり「終わった企業」というイメージが強いが、アメリカでは今も根強い人気がある。 レーシーなJDMにTAKATAのフルハーネスを装着することは旧車オーナーにとってステイタスでもあるようだ。 ▲SEMA SHOWのデモカーにもTAKATAのフルハーネスが多数見られた ■4.パガーニ ゾンダのエンジンを積んだ RX-7 マツダ RX-7はその美しいルックスとカスタム用ベースカーとしての魅力にあふれることから日本はもちろん、世界多くのクルマ好きを虜にしてきた。 トーヨータイヤの屋外ブース「トーヨータイヤ トレッドパス」に展示されたRX-7はその外装色から「ピスタチオFD」との愛称がつけられているが、人気の理由はそこにとどまらない。 驚くことに心臓部にはデフォルトのツインターボ 13B-REW エンジンではなく、パフォーマンス ワークショップである Gooichi Motors によって組み込まれたメルセデス・ベンツ製 V12エンジンにシフトされている。 同エンジンはイタリア製スーパーカー「パガーニ ゾンダ」などに搭載されるV12エンジンでノーマルの状態でも、720bhp と 780Nmのパワーを吐き出すハイパワーで知られる。 ホイールはBergmeister fifteen52 アロイ ホイールに、トーヨータイヤのハイパフォーマンスタイヤ「Toyo Proxes RR 345」を装着。 ボンネットが取り払われた状態で展示され、興味津々にエンジンルームをのぞく来場者たちが多く見られた。 ■5.ENEOS ダットサン521ピックアップトラック アメリカで人気のドリフトメディア「DSPORTマガジン」のマネージャーと、その息子によって作られた1台はENEOS USAからの出展となる。 ダットサントラックはアメリカにおいて長く愛されてきたライトトラックだが、こちらは6代目となる1971年型 ダットサン 521 ピックアップをベースに世界中からレストアパーツを集め、5年間かけてレストアされたもの。 50年前の車両から摩耗したガスケットとシールをすべて取り外し、元の L16 1.6Lエンジンと 4速トランスミッションはキープ。 サスペンションは QA1ショックと エナジーサスペンションのウレタンブッシングでアップグレードされている。 エクステリアはPandem製ボディキットをベースにハコスカ フェンダーミラー、Eimer Engineering 製テールゲート パネルとロール バーなどを装備。 シートはバーバリー チェック パターンのカスタム シートに張り替えられ、クイック リリース ハブ付きの NRG ステアリング ホイール、騒音と熱を抑えるためのDEI サウンド コントロール、Lokar シフター ブーツと CNC トリムに交換されている。 [撮影・加藤ヒロト/ライター・自動車生活ジャーナリスト加藤久美子]
1990年代は、クルマの世界が大きく変わった年代でした。 たとえば、安全性能や環境性能がまだそれほど厳しくなかった1990年代前半には、シトロエン「2CV」やサーブ「900」といった、20~30年以上も前にデビューしたクルマがまだまだ現役だったと思ったら、1990年代後半には今のミニバンブームにつながる日産「セレナ」や「エルグランド」が登場し、量産車初のハイブリッドカー、トヨタ「プリウス」も生まれています。 エンジニアリングの面でもユーザーニーズの面でも、20世紀から21世紀へと向かう、一大転換期だったのです。 そのため、この10年の間にはメーカーのチャレンジと試行錯誤によって生まれた、さまざまなモデルが登場しました。 とはいえ、そのすべてが成功し、名車と呼ばれるようになったわけではありません。 なかには、あまり日が当たらず、忘れられかけているクルマもあるものです。 前置きが長くなりましたが「1990年代 名車&迷車 烈伝」では、この時代に生まれた少々マイナーな名車&迷車にスポットを当てていきます。 第1回は、1991年に登場した三菱4代目「ランサー」です。 ■1.3~2.0リッター、商用車からエボリューションまで ランサーは、トヨタ「カローラ」や日産「サニー」ホンダ「シビック」など同じ1.3~1.5リッタークラスのコンパクトセダン。 3ドアハッチバックや2ドアクーペも用意された「ミラージュ」の兄弟車です。 4代目ランサーは、先代の5ドアハッチバックスタイルからセダンに変わった世代で、ランエボの愛称で親しまれるエボリューションシリーズが誕生したのもこのころ。 ▲MX SALOON ▲MX LIMITED 1991年デビューといえば、その設計や開発がバブル期の真っ只中。 4代目ランサーも、実に贅沢に設計され、また多彩なバリエーションを誇っていました。 まずは、「そんなにあってどうするの?」と思うほどのエンジンバリエーションを見てみましょう。 ・1.3リッターSOHC・1.5リッターSOHC MVV(リーンバーン)・1.5リッターDOHC(電子キャブレター)・1.5リッターDOHC(インジェクション)・1.6リッターDOHC MIVEC・1.6リッターDOHC MIVEC-MD(気筒休止)・1.6リッターV6 DOHC・1.8リッターターボ・2.0リッターターボ(エボリューション向け)・1.8リッターディーゼルターボ(のちに2.0リッター化) 当時はまだほとんどのグレードでMT/ATが選べた時代。 ▲1.6リッターV6 DOHCエンジンをはじめ、さまざまなバリエーションがあった また4WD仕様もあり、パワートレインのバリエーションだけでも相当なものでしたが、さらに商用仕様、乗用仕様、スポーツモデル、競技向けモデルまで用意されたのですから、ラインナップの数は半端ではなく、これもこのクルマの名車&迷車性を物語っています。 ▲RS この時代のランサー/ミラージュのトピックとして、世界最小の排気量を持つ1.6リッターのV6エンジンがよく語られますが、ホンダのVTECと似た可変バルブタイミング機構を持つ「MIVEC:マイベック」や、それに気筒休止機構をつけた「MIVEC-MD」、リーンバーン(希薄燃焼)を追求した「MVV:Mitsubishi Vertical Vortex」も、このとき生まれた注目すべきパワートレイン。 MVVは、存在感こそ薄かったものの、のちのGDI(ガソリン筒内直噴)エンジンにつながる技術の1つでした。 ■ディアマンテなみの豪華装備 バブル期の設計といえば、作りのよさがよくいわれます。 メカニズム面では、リアサスペンションがマルチリンクの独立懸架で、4速ATには当時、このクルマではまだ珍しかった電子制御式(ファジィシフトと呼ばれた)、4WDにはVCU(ビスカスカップリング)センターデフ式が採用されていました。 一体成型のインストルメントパネルや贅沢にシート生地が貼られたドアトリムのインテリアも、当時の気前のよさを感じさせるもの。 フルオートエアコン車には「ディアマンテ」と同様に、作動状況を表示するカラー液晶のディスプレイがついていました。 ▲ROYALのインパネ 1.8リッターターボを搭載する「GSR」は、MOMO製ステアリングやRECAROシートで装い、ラグジュアリーグレードの「ROYAL」にはパワーシートや空気清浄機、植毛ピラーなどを装備。 ▲ROYALのインテリア グレードによって、まったく異なるキャラクターを持たせていたのも、特徴でした。黒バンパーにビニールシート、パワステ・パワーウィンドウがオプションというグレードがあったのも、おもしろいところです。 ▲GSRのインパネ ▲MVVのインパネ これだけグレードの幅が広いモデルだけあって、価格レンジも90万~240万円台ほどと広く、廉価グレード、普及グレード、ラグジュアリーグレード、スポーツグレードはそれぞれ、形が同じだけで別のクルマと言っても過言ではないかもしれません。 さらに「GSRエボリューション」は270万円以上と、「ギャランVR-4」に迫るプライスタグがつけられていました。 ■気合い十分も販売は・・・ 贅を尽くして開発された4代目ランサー。 しかし、気合い十分で臨めば売れるかというと、そううまくいかないのがクルマの世界というものです。 ここで、1992年の乗用車販売台数ランキングを見てみましょう。 1位:トヨタ カローラ2位:トヨタ マークII3位:トヨタ クラウン4位:ホンダ シビック5位:日産 サニー6位:トヨタ スターレット7位;トヨタ カリーナ8位:トヨタ コロナ9位:日産 マーチ10位:トヨタ スプリンター なんと、ベスト10にも入っていなかったのですね。 当時を知っている人なら、「知ってはいるけれど、あまり見かけないクルマ」という印象を持っているかもしれません。 ▲MR 世界最小のV6エンジンなど話題性はありましたし、WRC(世界ラリー選手権)で活躍したエボリューションはクルマ好きを心酔させる魅力を持っていましたが、カローラクラスのセダンとしては決してメジャーな存在とはなりませんでした。 だからこそ、名車かつ迷車として取り上げたかったのです。 2022年12月現在、中古車情報サイトに載るランサーは、エボリューションを除くと十数台。 ▲GSRエボリューション そのなかで、この4代目はわずか1台しかありません。 それも、GSRのエボ仕様です。 MXサルーンをはじめとしたノーマルモデルは、ほぼ絶滅状態となってしまいました。 まさに1990年代の悲哀に満ちた名車&迷車だったといえるでしょう。 [画像:三菱自動車/ライター:木谷宗義]
去る11月26日、晴天に恵まれ、小春日和となった道の駅おおた(群馬県太田市)にて、乗り物系YouTuber/クリエイターとの交流イベント「YouTube Craftsman‘s Meeting」が初開催された。 旧車王ヒストリアで追跡中のF1タイレルP34も展示されると聞き、取材に向かった。 ■バイク&クルマ、カスタム&スーパーカー、そしてF1と多彩なイベントだった! いまや、全国津々浦々で開催されているクルマ系のイベント。 当然といえばそれまでだが、参加者が楽しめるためのプログラムが組まれていることが多い。 そのため、たまたま居合わせたギャラリーや、なかば強制的に連れてこられた人は蚊帳の外になりがち。 しかし、今回取材した「YouTube Craftsman‘s Meeting」は、他のクルマ系イベントとは少し趣向が異なる。 今回参加した各YouTuber/クリエーターと直接会える貴重な機会でもあるし、普段は動画でしか観られない実車をくまなくチェックすることができる。 会場は道の駅だから、駐車スペースには困らない(今回は開始早々から大盛況であったため、近隣の臨時駐車場に置いた人も多数いたようだ)。 さらには飲食も道の駅で売られているものや、ケータリングを利用すれば事足りてしまう。 お土産に野菜や果物などの地元の特産品を買って帰れば、奧さんのご機嫌も少しはよくなるかもしれない(笑)。 ■「YouTube Craftsman‘s Meeting」に展示された6輪F1タイレルP34 CBR WATAHIKIが手掛ける手作りの6輪F1タイレルP34は、このイベントにおいて主役の1台であったことは間違いない(タイレルの横には綿引氏が手作りしたディーノも展示され、注目を集めていた)。 綿引氏のFacebookやYouTubeチャンネルなどで事前告知したこともあり、多くのギャラリーが朝早くから会場に駆けつけた。 今回、会場に持ち込まれた仕様は1976年F1の最終戦となった日本GPに参戦したときのものだ(ドライバーはJ.シェクター仕様)。 雨の富士スピードウェイを掛け抜け、日本人に6輪のF1を強烈に印象づけたレースといえる。 50代以上の方であれば、往年のF1ファンであれば6輪マシンに貼られた「たいれる」の文字を強烈に覚えていることだろう。 そして、もう少し若い世代であれば、フジテレビ時代のF1中継の際、T-SQUARE「TRUTH」とともに美しいCGで歴代のF1マシンが紹介されるタイトルバックにタイレルP34が映っていたことを記憶しているかもしれない。 少しずつ進化を重ねている「手作りの6輪F1タイレルP34」だが、今回はリアウィングの形状が変わり(・・・と記すのは簡単だが、新造したことを意味する!)複雑なリアウイングのステー、いわゆる鉄橋などにも用いられるトラス構造も手作りで再現されている。 10月にオートランドテクノでの走行テストからわずか1ヶ月たらずだが、このときとはまた違う雰囲気を醸し出していた。 CBR WATAHIKIのYouTubeチャンネルの熱心な視聴者なら、その違いを目のあたりにできて、テンションが爆上がりだったに違いない。 間近で観てみたところ、文字どおり「切った貼った」の行程を繰り返しで、実車を再現したことが分かる。 これはたまらないだろう。 デカール類も76年日本GP仕様に・・・。 これまでのR.ピーターソン仕様から、76年日本GPで予選5位を獲得したJ.シェクターが参戦したときのものに変更されている点も注目だ。 ギャラリーはマニアだけではないので、本物の6輪F1タイレルP34が展示されていると勘違いしていた人も多かった模様。 余計なお世話だと知りつつ「実は手作りなんですよ」と伝えると、皆さん目を丸くしていたのが印象的。 塗装前ならともかく、確かに、実車さながらにカラーリングされ、デカールも再現されているわけで・・・。 タイレル、そしてディーノが手作りだとはにわかに信じられないのも無理はない。 CBR WATAHIKIのブースではステッカーやオリジナルカレンダーなどが販売され、ファンの方たちが買い求めていた(筆者も、コレクション用にステッカーを購入)。 ■手作りの6輪F1タイレルP34:2022年10月時点と今回(11月)の仕様の違い 現地に行けなかったファンの方もいるはず。そこで、それぞれの仕様の違いが分かるようにしてみた。 ●正面(上:2022年10月/下:同11月) ●斜め前(上:2022年10月/下:同11月) ●背面(上:2022年10月/下:同11月) ●斜め後ろ(上:2022年10月/下:同11月) ●リアウイング形状(真横・上:2022年10月/下:同11月) ●リアウイング形状(斜め前・(上:2022年10月/下:同11月) ■マニアはもちろん、老若男女が楽しめるイベントとして来年も期待! 冒頭でも記したとおり、このイベントの最大の魅力は「ファンであるYouTuberに会えること(その愛車が観られること)」「マニアから一般ユーザーまで幅広い層が楽しめること」「道の駅でお土産を買えば家族にも喜ばれること」だろう。 開催時間は9時〜15時だったので、ドライブがてら朝イチで観に来てもいいし、ゆっくり寝坊して午後から行ってもいい。 もちろん1日中いてもいい。 とにかく間口が広いイベントだ。 クルマ系では類似のイベントがないだけに、主催者の方は試行錯誤の連続だろうが、ぜひ定期イベントとして定着することを願うばかりだ。 ■今回参加した乗り物系YouTuber/クリエイターの皆さん 【オジサンの休日】 ●YouTube:https://youtube.com/@OJ3 【水戸道楽TV】 ●YouTube:https://youtube.com/@user-kg7vo3gs6q 【ダースちゃんねる】 ●YouTube:https://youtube.com/channel/UCx3LKgU243gC-kKhhFD4NWQ●メール:dasuchannel-job@ymail.ne.jp●Instagram:https://www.instagram.com/dasuchannel/ 【GARAGE 521】 ●YouTube:https://youtube.com/channel/UCvEo1P2WxY_ys8vZ-bINI3g●URL:https://www.garage521.com●メール:garage521@gmail.com●Instagram:https://www.instagram.com/garage.521/●住所:〒370-0426 群馬県太田市世良田町1130-2 【オフロードファクトリー軽トラ牧場】 ●YouTube:https://youtube.com/@offroad-factory●URL:https://www.offroad-factory.jp●住所:〒370-0303 群馬県太田市新田小金井町1640-1 ●マクラーレン570GTレンタル料 ・コース指定15分:約13km/7,500円(ガソリン代込)・3時間:48,000円(120kmまで)・8時間:114,000円(320kmまで)・24時間:204,000円(600kmまで)※制限距離に満たない場合、10km単位で3000円キャッシュバック(各コースご利用料金の50%まで) ●ロータス エヴォーラ レンタル料 ・コース指定15分:約13km/3,000円(ガソリン代込)・3時間:10,000円(120kmまで)・8時間:20,000円(320kmまで)・24時間:33,000円(600kmまで)※制限距離に満たない場合、10km単位で450円キャッシュバック(各コースご利用料金の50%まで) ●お問い合わせ:FFレンタカー ・URL:https://ffrentacar.wixsite.com/website・メール:ffrentacar@ymail.ne.jp・Twitter:https://twitter.com/ffrentacar・住所:茨城県小美玉市外之内269-20 ・Tel:090-7716-6834(担当:藤田さん) ※茨城県小美玉市のふるさと納税返礼品として採用されているとか。これはユニーク!https://www.furusato-tax.jp/product/detail/08236/5486176https://item.rakuten.co.jp/f082368-omitama/5486176/ ●パフォーマー Duo AB 真志(まさし)さん ・URL:http://duoab.com/index.html・メール:info@duoab.com・Twitter:https://twitter.com/abimanola・YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=6feku-T1p5c ■手作りの6輪F1タイレルP34とは? 茨城県水戸市にある「カスタムビルド&レストア WATAHIKI(以下、CBR WATAHIKI)」代表の綿引雄司氏が、仕事の合間を縫って手作りで製作している、6輪が特徴的なF1マシン「タイレルP34」。 その完成度の高さから、ネット上ではタイレルP34のコンプリートマシンを綿引氏が所有していると誤解されることもしばしばだ。 また「タイレルP34のレプリカ」と評されることもあるが、綿引氏独自の解釈で製作された箇所も少なからずある。 そのため、忠実なレプリカというわけではない。 つまり、この「レプリカ」という表現がこのマシンに当てはまるかどうかは人それぞれの解釈に委ねたい。 むしろ、イベントやCBR WATAHIKI(事前にアポイントを取れば実物を見せてくれる)に赴けばホンモノさながらのタイレルP34が間近で観られるのだ。 この事実に素直に感激し、喜ぶべきなのかもしれない。 製作者である綿引氏によると、このF1マシンが存在することは、タイレルのルーツでもあるケン・ティレル氏のご子息、ボブ・ティレル氏も把握しているという。 しかも、ボブ・ティレル氏は好意的に受け止めてくれているとのことだ。 ■巴自動車商会/カスタムビルド&レストア WATAHIKI 店舗情報 住所:〒310-0912 茨城県水戸市見川3-528-2TEL:TEL/FAX 029-243-0133URL:http://cbr-watahiki.comお問い合わせ:http://www.cbr-watahiki.com/mail.html ●綿引氏のYouTubeチャンネル"cbrwatahiki" ※「アルミのイオタ」および「タイレル P34」の製作風景も紹介されていますhttps://www.youtube.com/user/cbrwatahiki/featured ●板金職人の技炸裂!アルミ板叩き出しでランボルギーニ・イオタを製作するまで【前編】https://www.youtube.com/watch?v=hvAf5PfcSJg&t=8s ●アルミ板叩き出しでランボルギーニ・イオタを製作するまで【後編】https://www.youtube.com/watch?v=WidFHqbp4QA ■会場となった「道の駅おおた」について ・所在地:〒370-0421 群馬県太田市粕川町701-1・電話:0276-56-9350・FAX:0276-56-9351・駐車場;普通車:126台、大型車:40台、身体障害専用:4台・URL:http://michinoeki-ota.com ■道の駅 おおた <公式> Facebookページhttps://www.facebook.com/michinoeki.ota/ ■道の駅おおた広報「おっくん」 Facebookページhttps://www.facebook.com/ekicho.ota/ ■道の駅 おおた <公式> Twitterhttps://twitter.com/michinoekiota [ライター・カメラ/松村 透・画像提供I氏、FFレンタカー]
今夜はクリスマス・イブ。 BIGLOBEが全国の20代~50代の男女1,000人を対象に、年末年始の過ごし方に関する意識調査を実施したところによると「クリスマスの予定」についての質問に57.8%が「予定はない」と回答したという。 また、「クリスマスをひとりで過ごすことについて」は、全体の74.2%が「あまり気にしない/気にしない」と回答したそうだ。年代が上がるにつれ、上記の回答をする人の割合は多くなるものの、20代に限定しても約6割が気にしていない、とのことだ。 いまでこそ「クリぼっち」は市民権を得たような気がするけれど、当時は数々の恋愛ドラマやクリスマスに関係するヒットソング、そしてトドメのJR東海のクリスマスエクスプレスの影響もあってか「クリスマスは恋人と過ごすのが勝者で、それ以外は敗者」だったように思う。 その証拠に、いまはなき「赤プリ」こと赤坂プリンスホテルでクリスマス・イブを過ごしたいと思ったら、1年前から予約しないと部屋を押さえられないんていわれた時代だ。 ちょうど30年前の今日。 1992年12月24日。 オリコンの1992年12月の月間シングルCDランキングによると、第1位は稲垣潤一の「クリスマスキャロルの頃には」だった。 そして、1988年から5年間続いたJR東海の名作CM「クリスマス・エクスプレス」シリーズ最後の年でもあった。 当時は高校生だった自分にとっては、多感な時期に嫌というほど「クリスマスは恋人と過ごすのが勝者で、それ以外は敗者」という強烈な刷り込みを脳裏に焼き付けられたのだ。 それはまさに呪縛だった。 そんなわけで、自分だってキラキラしたクリスマス・イブの夜の街でデートがしてみたい(笑)と思わない方が無理なハナシだ。 で・・・どうしたかというと、このとき彼女はいなかったので、前日にクラスで比較的仲が良かった女子の家に電話をして、デートに誘ってみることにしたのだ。 爆発的にポケベルや携帯電話が普及するのはここから数年先の話しで、当時気になる相手に連絡をするには直接話すか、手紙か家電するしかなかった。 この時点では「家電」が唯一の選択肢だった。 あまり時間が遅くなるとさすがに迷惑だ。 意を決して「家電」したところ、家族の誰かが出たのだろう。 学校の宿題だか何だかの理由(口実)で電話したことを伝え、本人につないでもらった。 それなりに仲が良かったとはいえ、普段から家電で話すような間柄ではなかったので、相手も驚いたはずだ。 先ほどの用件を伝えつつ、イチかバチか明日(つまりクリスマス・イブだ)、一緒に出掛けようよ、と誘ってみた。 夜遅くならなければokということで、翌日、放課後(久しぶりにこのキーワードを使った気がする)に駅で待ち合わせ、電車に乗り、一緒に渋谷へ向かうことになった。 なんで原宿でなくて渋谷だったのかはよく覚えていない。 原宿より渋谷の方が大人の街(笑)だと思い込んでいたのかもしれない。 郊外に住んでいたので、地元の駅を出発して、渋谷駅に着いたころには日が暮れてきていた。 そのときの渋谷駅周辺はというと・・・いまのハロウィンほどではないが、それでも人で溢れかえっていたように思う。 ムスカ大佐の言葉を借りるとすれば「人がゴ○のようだ」そのものの光景がひろがっていた。 そういえば、夜の渋谷の街を歩くのはこのときが初めてだったかもしれない。 日中の渋谷とは違う大人びた雰囲気にちょっと気圧されてしまった。 しかも今夜はクリスマス・イブ。 どの店も超満員だ。 結局、ただ何となく2人で夜の渋谷の街を歩き、東急ハンズあたりでUターンしてふたたび渋谷駅に戻って超満員の山手線に乗り、私鉄に乗り換え、最寄り駅まで彼女を送り、クリスマス・イブのデートは終わった。 あれってデートだったのか?いまでも分からない。 とはいえ、こうして振り返ってみると、何だかんだでこの30年間のクリスマス・イブでも思い出深い夜となったかもしれない。 件の彼女はその後紆余曲折を経て、クラスメートだった友人と結婚して子どもを授かった。 数年前、彼女に会ったときに当時のことを聞いてみたら、向こうも覚えているとのことだった。 さすがに野暮なので、当時なんでデートしてくれたのかは聞かないでおいた。 自分はこのときのことを友人には話してないけれど、彼女はどうしたんだろう。 そして、今夜の渋谷の街は、あのときのように混んでいるのだろうか? 検索してみたら、渋谷スクランブル交差点のライブカメラの映像を見つけた。 意外と空いているような・・・。 【LIVE】渋谷スクランブル交差点 Shibuya Scramble Crossing Live Camera https://www.youtube.com/watch?v=3kPH7kTphnE それはさておき、皆さまもどうか素敵なクリスマスをお過ごしください。 [画像/Adobe Stock ライター/松村透]
購入から23年をむかえた愛車のS15。 3度目の車検をこえた辺りから、さまざまなパーツが寿命をむかえはじめます。 ベルトなどの経済的な負担の少ないパーツは定期的な交換を、コンプレッサーやオルタネーターといった、おいそれと交換できないパーツは日頃から気を配りつつ、整備工場に行く機会があったら確認をしてもらっていました。 それでも予想もしていなかったパーツが不意に寿命をむかえ、立ち往生を強いられることがあるもので……。 ■突如、発生したバッテリーあがり。その原因は? 所用にS15で出かけて、現地のコインパーキングに駐車。 3時間かからないくらいでクルマに戻り、「さぁ、帰ろう」とキーをひねったところ……。 キュッ、キュッ……。 セルの動きが弱々しく、エンジンがかかる気配はなし。 この症状は、バッテリーあがり? そういえばドアロックを(キーレスエントリーは壊れているので、手動で)解錠した際、助手席側の解錠音が、いつもと違っていた気も。 でも、3時間前までは普通に走っていたのに、いきなりバッテリーがあがる? 半年前に交換したばかりよ? コインパーキングで原因を考えていても、当たり前ですが状況は変わりません。 ひとまずJAFに救援を依頼。支払っていてよかった年会費。 日が傾いた頃、山ほどの工具を満載した、頼もしき青い車両が到着します。 このとき、S15はセルすら動かないありさまでした。 レスキューサービスのお兄さんに事情を説明すると「これくらいの年代のクルマは多いんですよね」と、即座に原因を特定。 あおむけになって運転席の足下に潜り込み、なにやら作業をはじめます。 結論からいうと、バッテリーあがりの原因はオルタネーターやバッテリーのトラブルではなく、ましてや室内灯の点灯しっぱなしでもない。 ブレーキペダルの根元近くについていている『ブレーキペダルストッパーラバー』が寿命で破砕。 ブレーキランプのスイッチが入りっぱなし(ブレーキランプが点灯しっぱなし)になったため、起こったものでした。 硬貨を用いた応急処置(このとき、「応急処置が外れたときのために」と、運転席にあおむけで潜らされるスパルタレッスンがあったことを記しておきます)ののち、ジャンプスタートでエンジン始動。しばらく様子をみてから、路上でのエンジン停止に怯えつつ帰宅の途につきます。 翌朝、あらためて車内を確認すると、フロアマットの上に黒いプラスティックの破片が落ちていました。 主治医の整備工場に行き、パーツを取り寄せ後に修理。 バッテリーあがりの原因は、レスキューサービスのお兄さんがいっていたとおりでした。 修理代はブレーキペダルストッパーラバー代と周辺の点検込みで3000円。 ブレーキペダルストッパーラバー自体の金額は500円くらいです。 車種やモデルによっては備わっていないパーツかもしれませんが、もし旧車を購入するのなら、保険としてブレーキペダルストッパーラバー(もしくは、それに相当するパーツ)を交換しておくことを、強くオススメします。 わずか1円玉ほどの小さなパーツですが、壊れるとたいそうな騒ぎになります。 ■今後のバッテリーあがり対策にバッテリージャンプスターターを購入! バッテリーあがり騒動から数日後。 その日もS15で出かけようとしたところ……。 今度はセルがウンともスンともいわねぇ! 再び発生のバッテリーあがり。 件の日にバッテリーを完全放電させたから、お亡くなりになったのか!? とりあえずバッテリーあがり問題は後回しにして、公共の交通機関を使って出先に急行します。 その帰り道、バスの中で「これまでバッテリー回りに問題が起こらなかったのが幸運だったのだ。今後は、急なバッテリートラブルは発生するものとして対策を講じよう」と心に決めます。 ちなみに今回のバッテリーあがりは、整備工場で見てもらったものの原因は不明。現在、半年ほど経っていますが、再発はしていません。 ■バッテリーあがり対策として考えたのは 1:予備バッテリーを購入する2:バッテリー充電器を購入する3:バッテリージャンプスターターを購入する の、3案。 最終的には持ち歩きも容易で、出先でのバッテリートラブルにも対応できる「3:バッテリージャンプスターターを購入する」を選択。 ネットであれこれと比較し、コスパ的に妥当な商品を購入しました。 とはいえ、バッテリーあがり対策といえば1と2が当たり前だった時代のおっさんです。 手元に届いたバッテリージャンプスターターの小ささもあって、その性能には懐疑的でした。 説明書に従って充電し、S15のバッテリーに接続。 「ギリ、エンジンがかかる程度のものだろう」と、弱いセルの動きを想像してキーをひねると……。 「キュッ、ズォン!」 即、始動! バッテリーは空っぽだったにもかかわらず、フル充電時のようなセルの動き! なにコレ、すごくね!? 最近の小型充電池の高性能さを、あらためて見せつけられ、その場で「バッテリーあがりにはバッテリージャンプスターター派」への転向をはたします。 夏場の高温を考えると車内に放置できない、月に一回、充電が必要といったところが面倒ですが、バッテリーあがりの不安が大きくやわらいだのですから、買って正解だったと思っています。 ブースターケーブルもトランクから下ろせますし。 最中は気が気ではありませんでしたが、終わってみれば勉強になったバッテリーあがり騒動。 私の知る限り、旧車や中古車購入後にすべきこととして「ブレーキペダルストッパーラバーの交換をしろ」と記されているガイドはなかったので、あらためてオススメしておきます。 いくらバッテリーを新品に交換しても、ブレーキランプストッパーラバーが外れるだけでバッテリーはあがり、出先の駐車場で立ち往生を強いられます。 ■旧車に限らず、バッテリートラブルは起こるもの JAFの「ロードサービス出動理由」ランキングでも、バッテリートラブルは1位(2021年)と発表されています。 バッテリージャンプスターターをクルマに乗せておくことで、完全ではありませんが対策になります。 ブースターケーブルによるジャンプとは違って、他車の補助なく再始動できるのも強みですね。 S15に乗り続けていれば、また予想もつかなかったパーツや装備が寿命をむかえて、右往左往するのでしょうね。 不安半分・楽しみ半分の心構えで、乗り切って行きたいと思います。 [ライター・カメラ/糸井賢一]
■最初は預かっただけ。そのときに良さを実感! クルマを買う際、新車なら各種メディアで情報収集、ディーラーへ出向いて試乗をされると思う。 中古車ならば、お店で現車確認を行うことが多いと思う。 思い返せば、筆者の場合、エクストレイル以外は友人から譲り受けている。 縁談をいただいた際、特に現車を確認せずに購入を決め、引き取るタイミングで現車を確認している状態だった。 全く未確認だったわけではなく、前オーナーが乗っている間に何度か拝見や試乗をさせていただいたことがあったため、信用して購入をしていた。 今回入手した三菱 トッポBJ(以下トッポ)は、今までのパターンとは異なる形であった。 トッポの前々オーナーは学生時代から付き合いが続いている部活の後輩である。 仕事の都合で転勤となり、置き場所の関係で手放す話が舞い込んできた。 そこで手を挙げたのは、部活の先輩であった。 奥様がMTで運転免許を取得されたため、練習車として役割が回ってきた。 しかし、マイホームを建設中につき、置き場所がない。 そのタイミングで、筆者のパルサーが長期レストアに出ており、車庫が空いていたため預かることとなったのだ。 結果として、約半年間トッポを日常的に乗り、使用して過ごした。 実は、それまでNA(自然吸気)の軽自動車に乗ったことはほとんどなかった。 所有しているコペンはターボであり、勝手な想像でNAだと力不足を感じると思っていた。 預かったトッポは5速MTということもあり、乗ると小気味良くシフトチェンジを行えた。 エンジンを気持ち回し気味に乗ると軽快に走り、楽しかったのだ。 山坂道や高速道路も走らせたが、想像していたよりも問題なく流れに乗り、十分に走ることができた。 今までのイメージは打ち破られた。 本当にクルマは乗らなくてはわからない、いわば「食わず嫌い」というやつだった。 また、このトッポの使い勝手の部分では、ラゲッジのドアにガラスハッチが組み込まれている。 幼いころにガラスハッチを見てから、筆者としては大好きな装備だったので、これも大いに活用して楽しんだ。 預かり期間が終わり、引き渡し時に冗談半分で「手放す時には声をかけてくださいね」と告げていた。 オイル交換や気になる箇所の修理を行い、少し情が湧いていたので出た言葉であった(笑)。 しかし、別れを告げた半年後に「トッポを手放すけど、乗らない?」とまさかの連絡が入ったのだった。 ■伏線回収⁉ 急遽引き取ることに 昨今のコロナ禍で感染予防も含め、電車通勤からクルマ通勤に切り替えることにした。 ブルーバードで通勤をしていたのだが、通勤補助を差し引いても毎月1万円の赤字になっていることに気が付いたのだ。 そのタイミングでトッポの縁談がやってきた。 預かっているときに、燃費の良さも知っていた。 通勤にかかるガソリン代は補助内で足りる点、維持費は今までの赤字分で賄えると判断して増車することとした。 実際に乗り始めたら予想通り、燃費の良さから無事補助内で賄える結果となった。 引き取ることが決まったら善は急げと、受け渡し日調整の連絡が来たその日の夜、高速バスに乗り隣県へ引き取りに行ったのだった(笑)。 因みに今回手放された理由は、ご実家からATの軽自動車を譲り受けることとなり、家族が増えてMTよりもATの方が奥様も運転し易いということだった。 念のため記載させていただく(笑)。 今度は愛車となったトッポ。 付き合う大前提は「お金をかけ過ぎない」をテーマと決めた。 ■そのまま乗れるかと思いきや 今回、引き取ってすぐに車検が控えていた。 特に問題なく、車検は通過できる見込みだった。 引き取ってから乗り出し、少し気になる音がしていた。 マフラーからときどきカラカラ音がしていたのだ。 最初は発進時に半クラッチを当てたときに出る程度の音だった。 しかし、音が気になりだし、車検前の事前点検も兼ねて下回りを確認した。 そしたら、タイコ部分との溶接個所に亀裂が入っているのを発見した。 発見した際、ちょっと触れたところ亀裂が進行してしまい、ほぼ折れた状態となってしまった。 溶接でもしない限り、完璧な補修は無理と判断した。 「お金をかけ過ぎない」がテーマのため、中古部品で対処しようと考えた。 しかし、損傷状況から構造上同じ壊れ方をする可能性が想定できた。 また脳裏で「長い付き合いになりそう」と思ってしまった。 ここは新品部品を使用することとした。 純正もまだ手に入るが“節約”のため、純正相当の社外品を選択した。 ■部品の安さに感謝 今回車検整備として、下回りを中心に確認を行った。 ロアアームのブーツに亀裂が入っていたため、ブーツ交換も行った。 こちらは純正部品をオーダーした。 単品での部品設定もあり、入手が安易だったためである。 注文する際、各ドアの開閉を感知するスイッチも併せて発注した。 スイッチをカバーするブーツも破けていたためである。 ブーツ単品の設定はなく、スイッチASSYとなることが分かった。 そのため、部品価格が高価かと思ったが1つ数百円と安価だったので、思わず全ドア分オーダーをしてしまった(笑)。 今回部品番号を調べたところ、後継車であるekワゴンと共通部品が多いことが分かった。 さらにekワゴンのOEM車であるオッティとも共通であることも分かった。 そのため、いつもお世話になっている日産ディーラーで部品をお願いすることができた。 因みにだが、日産で部品を注文したところ三菱の部品番号の上に日産の部品番号が記されたシールがキレイに貼られていた(笑)。 車検とは関係はないが、気になる箇所を補修するために部品価格を調べると、比較的安価なことが分かった。 この価格ならば・・・と、ついつい部品交換をして改善をしてしまいたくなってしまう。 そんな姿を見て、友人からは「沼にハマっているじゃん」といわれてしまう始末である(笑)。 ■まとめ:果たしてトータルで得したのか? 今回「通勤費の節約」という重要命題を背負ってやってきたトッポ。 その命題は無事クリアした。 日々乗っていると、良さが光る場面が多いことに気づく。 小回りが利くことによる、運転のしやすさと機動性の良さ。 家族に貸し出すこともあるが、同意見である。 トッポだけでほとんどをこなすことができ、世の中軽自動車が売れている理由がよく分かった。 ただ、勝手の良さからついつい乗ってしまうという弊害が起きている。 総括すると、今回いろいろと整備をする費用は掛かっているが、通勤以外にも大活躍しており得していると思っている。 もうそろそろタイミングベルト交換の必要性も出てくる。 それでも・・・たぶん・・・得しているはずだ。 イヤ、乗って楽しんでいるのでそれだけでも得である! そう思っておこうと思った(笑)。 [ライター・撮影/お杉]
最近のドイツではタクシー業界にある変化が起きている。 ドイツのタクシーといえば、ご存知の方も多いと思うがメルセデス・ベンツが大多数を占める。 著者が在住しているドイツのシュツットガルトでも、タクシーの9割近くはメルセデス・ベンツが使われている。 そんななか、最近のドイツタクシー業界で日本のあるクルマが人気である。 それは「トヨタ プリウスα」だ。 実際にベルリンやフランクフルトなどの大都市を訪れると、プリウスのタクシーを多く見かけることがある。 ではなぜ、トヨタのプリウス、しかもプリウスαがドイツのタクシーで人気なのか? 今回はその理由について解説していこう。 ■メルセデス・ベンツのタクシーが大多数を占めているドイツ 前述でもお伝えしたとおり、ドイツのタクシーはメルセデス・ベンツEクラスが圧倒的シェアを占めている。 その背景として、メルセデス・ベンツは一般のカスタマーに販売する車両とは別に、法人向けのタクシー専用車両の販売も行っている。 これは一般の車両とは異なり、必要最低限の装備だけを残し、通常の販売価格から2〜3割程安く設定されているからだ。 加えてタクシー業務に必要な料金メーターなどが標準装備されているため、他社のクルマを購入し「イチから」タクシー車両に改造していくよりも圧倒的にコストが抑えられるようになっている。 さらにメルセデス・ベンツの強みは「快適な乗り心地と安全性」を重視した作りとなっている。 つまり「乗客を目的地まで移動するためにもっとも適したクルマ」ということもあり、結果的にヨーロッパ全体でタクシー車両として選ばれているのだ。 ■日本のタクシー事情はというと 日本では主にトヨタ車がタクシーとして起用されており、一昔前まではクラウンが大多数を占めていた。 これはドイツでいうメルセデス・ベンツEクラスと同じ立ち位置になるだろう。 しかし日本も同様にここ数年でプリウスのタクシーが急増している。 トヨタは2017年にLPガスを燃料とするタクシー車両の生産を中止すると発表しており、加えてエコカーへの注目も高まってきたことから、コストなプリウスが採用されるケースもしばしばだ。 最近では、タクシー車両はクラウンからJPNタクシーやプリウスαへと置き換わりつつあるようだ。 ■プリウスはタクシー車両に最適なクルマ? プリウスαの初代は2011年5月から販売開始され、3代目プリウスのプラットフォームを採用したモデルだ。 ホイールベースは80mm延長され、後部座席はかなりゆとりある空間が確保されている。 タクシー車両として選ばれるクルマにはいくつかの共通点がある。 第一に重要視されるのは車両価格だろう。 プリウスαは比較的安価でありながら、十分な装備と乗り心地の良さを誇っている。 さらに価格帯の割に高級感があり、富裕層を乗せても違和感がなくタクシーとしては申し分ないスペックといっていいだろう。 次に重要視されるのがランニングコストである。 タクシーは当然個人で使用するクルマよりも遥かに長い距離を走行するため、かなりのランニングコストが掛かってくる。 ガソリン代は特に多額の費用が必要となるため、低燃費なクルマが重宝されている。 プリウスαはハイブリッドカーであるため航続可能距離も長く、加えて数年に一度のハイブリッド専用バッテリーの交換を除けば交換部品代もそこまで高額にはならないだろう。 ■ドイツのタクシーでプリウスαが人気の理由 ではなぜ、ドイツにはタクシー専用のメルセデス・ベンツがあるにも関わらずプリウスαがここ数年で選ばれるようになったのか。 ここでドイツで生活をする著者も常々感じていることだが、急激なガソリン代の高騰である。 2022年12月現在のドイツでは、レギュラーガソリンが1L当たり(約320円)、ディーゼル(軽油)はさらに高く、1L当たり(約340円)となっている。 これは日本の約2倍の金額である。 ドイツのタクシー車両はディーゼルエンジンのクルマが多く、燃料代がこの価格ではかなりの痛手であることは間違いない。 加えてロシア・ウクライナ問題の影響もあり、収束の見通しが立たないなか、先行きが不安な状況が続いている。 こうした理由を背景に、低価格でありながら低燃費で乗り心地が良く、ランニングコストも非常に抑えられるトヨタのプリウスαが選ばれているのだ。 現状はヨーロッパ全体でガス代の高騰や電力の削減など生活に必要な公共料金の値上がりが激しさを増しており、今後とも厳しい状況が続くとされている。 数年後にはさらに多くの日本車タクシーを見かけることになるだろう。 果たしてこれが喜ばしいことなのかどうかは分からない。 しかし、日本車が世界でも絶大な信用を得ていることの裏付けだといえるのでは?と筆者は考えている。 [ライター・撮影/高岡ケン]
ドイツで日本の旧車が人気の理由について。 ドイツではメルセデス・ベンツやBMWをはじめとした、世界的にも有名な自動車メーカーが数多く存在する。 そんな自動車大国のドイツでも一昔前からJDM(日本国内市場)ブームがあったのはご存じだろうか。 JDMとは「Japanese domestic market」といわれる日本国内市場の頭文字を取った言葉である。 正確には日本国内に流通する車体や自動車部品のことを指すが、海外では日本仕様にカスタマイズされたクルマも同様に「JDM」と呼ばれている。 ■なぜJDMがドイツでも人気があるのか? その火付け役となったのは映画「ワイルド・スピード」であることは間違いないだろう。 主役の今は亡き故ポール・ウォーカーは大のクルマ好きで知られており、プライベートの愛車は日産スカイラインGT-Rやトヨタ スープラなど日本を代表するスポーツカーを所有していたという。 その他にも日本車は低価格で壊れにくいなどの理由から現在でも多くのドイツ人に愛されている。 今回はそんな自動車大国ドイツで特に人気を博した日本車について解説していこうと思う。 ■自動車大国のドイツで人気の日本車8選 8.日産スカイライン 2000 RS-X ターボC 史上最強のスカイラインと謳われた伝説の名車。最高出力205馬力を発揮する最も強力かつ軽量なモデル。またツーリングカーレースでの活躍もあり一躍人気のクルマとなった。なにより比類なき80年代のスポーツカーを代表するルックスが多くの自動車ファンを虜にした。 7.日産ブルーバード ブルーバードは、真のJDMを代表するクルマである。アメリカではダットサン 510として、ヨーロッパではダットサン 1600として、国際的な成功を収めた。当時、日本ではヨーロッパの競合他社BMWへ対抗するため、強い個性を持つスポーツセダンの開発に力を入れていた。そんななか、誕生したのが優れた走行性能とキレのあるハンドリング、加えて低価格のブルーバードである。 6.ホンダ シビック タイプR 現在でも多くの日本車ファンから絶大な人気を誇り、長年愛され続けている名車。1998年にEK9型シビックが登場した当時、ホンダは小型高回転エンジンの製造において世界トップクラスの実力を誇っていた。FFの代表的なスポーツカーといえば間違いなくこのクルマだろう。総重量1070kgという超軽量でディファレンシャルロック、レーストラックに適したシャシーに加えて最高出力185馬力を引き出した。排気量1600ccのVTECエンジンを搭載。 5.トヨタ アルテッツァ RS200 アルテッツァとはイタリア語で「高貴」という意味。1998年に発表されたこのクルマは開発当時コンパクトなボディでFRのセダンというコンセプトだったが、欧州車に対抗する為スポーツセダンとプレミアムセダンの双方で展開されることとなった。プレミアムセダンはレクサスのエントリーモデル「IS」として発売されたがこの2つのモデルは外見が大きく異なる。 4.ホンダ NSX-R 世界に通用するスーパーカーというコンセプトで開発された2シーターのスポーツカー。車名の由来は「New Sportscar X」の略で、Xは未知数を表している。ノーマルモデルと違いタイプRでは軽量化と同時にボディとシャーシの剛性を高めている。なお、販売当初の価格は車両本体価格971万円となっており、これは当時の国産乗用車のなかでは市場最高額での販売となった。 3.マツダ オートザム AZ-1 世界最小のスポーツカーと呼ばれたクルマ。スズキ製のエンジンを使っておりマツダによって開発されたAZ-1は車両重量720kg、全長3,295mmという超小型ながら2シーターのガルウィングドアというスポーツカーらしさも兼ね備えた特徴的な車だ。しかし実用性が低く高価であったため販売台数は伸び悩み、わずか2年で販売終了となった。 2.マツダ ユーノスコスモ コスモはマツダの最後の主要なグランツーリスモである。マツダのホームラグジュアリーブランドであるユーノスを通じて販売されていた。ユーノスコスモ自体はロータリーエンジンのみを動力源としており、量産車としては初の3ローターエンジンを搭載していた。このエンジンはチャンバー容積が2リットルで、後にRX-7で採用された過給のコンセプトを採用し、同じサイズのターボを2つ直列に配置している。 1.三菱ランサーエボリューションIX 栄えある第1位に輝いたのは世界中の自動車ファンを魅了した日本を代表するスポーツカー。1990年代に世界ラリー選手権において数々の好成績を収めランエボの愛称で親しまれる伝説の名車である。映画「ワイルド・スピード」やアニメ「頭文字D」などで起用されたことから今でも熱狂的なファンを抱えている。 ■ドイツでも日本車愛好家の集会が数多く開催されている 若者のクルマ離れといわれる最近の世のなかでドイツでは現在でも多くの自動車愛好家がいることは間違いない。 毎週末にはドイツの各地で様々な車種の集会が開かれている。 なかでも日本車愛好家の集会が数多く開催されている。 ドイツではヨーロッパのなかでも特に自動車に関連するイベントが多く、日本車のイメージについて現地のドイツ人と話していると皆が口を揃えてこういうのだ。 「日本車は壊れにくいから安心して出掛けることができる」と。 ■まとめ:ドイツ人がクルマに求めるものを日本車が有している ドイツには速度無制限の高速道路「アウトバーン」があるのはご存知だろう。 総延長は13,000kmにも及び、ドイツ人の生活には欠かせない道路となっている。 とにかく1日の移動距離が長く、ドイツ連邦自動車局の調べによると年間の総走行距離は約15,000kmだそうだ。 これは日本の1.5倍。 つまり、ドイツ人が本当に求めるクルマは壊れにくく安心して長く乗れるクルマだということだ。 まさに日本車が愛される理由がここにあった、ということではないだろうか? [ライター・撮影/高岡ケン]
近年、国産車のほとんどの車種にハイブリッドモデルがラインナップされています。ハイブリッド車の元祖は1997年に初代が発売されたトヨタ自動車のプリウスです。プリウスはハイブリッド専用車として開発され、世界を驚かせました。初代登場から25年が経った2022年には5代目が発表され世界中で注目されています。人気が衰えることのないプリウスですが、リセールバリューはどのようになっているのでしょうか。この記事ではプリウスのリセールバリュー事情について解説いたします。 プリウス人気のモデル 2022年現在、新車で購入できる現行型のプリウスは4代目のZVW50/51/55型です。2015年12月に発売されたモデルであり、中古市場にも多く流通しています。 モデル別にリセールバリューの良し悪しはあるのでしょうか。2022年11月現在での販売価格を調査してみました。 初代モデル(1997年12月~2003年8月) 流通台数は1台で価格は110万円でした。意外な高額プライスに驚きを隠せません。プレミア価格になっていますね。もし、初代プリウスをお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ旧車王で鑑定させてください。 2代目モデル(2003年9月~2012年1月) 流通台数は約150台で価格は9万円~129万円でした。上位の約20%には50万円以上のプライスタグがついています。中には走行距離17万km、2009年式のモデルが約60万円になっているものもありました。過走行でも、人気グレードであったり、オプションが評価されて高額査定になるケースもあるようですね。 3代目モデル(2009年5月~2015年11月) 流通台数は約4,500台で価格は19万円~359万円でした。3代目モデルが2022年11月現在、最も流通台数の多いモデルです。この年式になってくると7、8割は販売価格が100万円以上と高額。型落ちでも人気の高さをうかがえました。 4代目モデル(2015年12月~) 流通台数は約4,150台で価格は98万円~438万円でした。よほどのことがない限り、販売価格は200万円以上です。新車価格はエントリーグレードが259万7,000円のため、23%オフぐらいの価格感ですね。 プリウスの人気グレードは? プリウスの年式ごとの販売価格を見てきましたが、どのグレードが人気なのでしょうか。ここからはプリウスの中でも高い人気を誇っているグレードを紹介します。 標準グレード「S」 最も人気のグレードは標準グレードの「S」です。上級ファブリック素材が採用されているシートが大きな特徴といえるでしょう。エントリーグレードと比較すると高級感があり、乗り心地の良さを感じられます。 特に「S ツーリングセレクション」は高い人気を誇ります。エアロパーツや大型のホイールが装着されており、スポーティーな印象を与えるエクステリアとなっています。合成皮革でシートヒーターが搭載されているシートも人気の理由の一つです。 最上級グレード「Aプレミアムツーリングセレクション」 「新車では高くて手が出しづらいけど、中古なら購入できる」という理由から、中古市場では最上級グレードの人気が高くなっています。プリウスの場合は「Aプレミアムツーリングセレクション」が最上級グレードです。 特徴は上級グレード「A」にスポーティーなパーツを装着したものになっています。やはりクルマ選びで重視されるポイントは見た目なのでしょう。かっこよさから人気が高く、リセールバリューも高い傾向にあります。 プリウスの人気カラーは? クルマのボディカラーは、リセールバリューに大きく影響を与えます。ここからはプリウスの人気のカラーについて見ていきましょう。 ホワイトパールクリスタルシャイン 人気第一位はホワイトパールクリスタルシャインです。エントリーグレードの「E」を除く全グレードに有償オプションとして設定されるカラーとなっています。白系は定番色となっており、流行に左右されないため人気の高さは安定します。 アティチュードブラックマイカ 次に人気のカラーはアティチュードブラックマイカです。黒は高級感を与える色として人気があり、特に男性に支持されています。白系同様にトレンドに左右されることがない定番色ということも強みの一つです。 シルバーメタリック 3番目に人気のカラーはシルバーメタリックです。こちらも定番色ですが、白や黒と比較するとやや地味な印象になりますが、汚れや傷が目立ちにくいというメリットがあります。そのため「迷ったらシルバーメタリックを選ぶ」という方も多く、人気が高いようです。 まとめ 1997年の登場以来高い人気を誇るプリウスは、定番のグレード、カラーが人気であることがわかりました。また、中古市場ではスポーツグレード「ツーリングセレクション」の人気が高く、査定価格も期待できるようです。過走行の個体でも人気グレード・カラーであり、状態が良ければ高額査定に期待できるでしょう。 旧車王は、プリウスの買取実績も豊富で、適切に価値を鑑定することができます。プリウスの売却をご検討の際は、旧車王にご相談ください。 ※2022年11月25時点「価格.com(https://kakaku.com/)」のデータ トヨタ プリウス高価買取・査定相場