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旧車の魅力と知識

廃車時には自動車税の還付を受けられる?還付の条件や廃車のタイミングについても解説
旧車の魅力と知識 2022.12.07

廃車時には自動車税の還付を受けられる?還付の条件や廃車のタイミングについても解説

廃車時に自動車税の還付を受けられる条件があることを知らない人も多いのではないでしょうか。廃車にも費用負担が発生するため、自動車税が還付されるとその負担を抑えることができます。今回は、廃車時には自動車税の還付を受けられるのか、廃車のタイミングや還付金の計算方法などについて解説します。車の廃車を検討中の方は参考にしてください。 廃車時には自動車税の還付を受けられる 廃車時には自動車税の還付が受けられます。自動車税は一括で支払うため還付金がない年税のように思う人もいるでしょう。しかし、還付のときは月割で計算がなされ、車を抹消登録した翌月分から翌年3月末日分までが還付されます。廃車のために業者に車を引き取ってもらったタイミングで還付対象となるわけではないため注意が必要です。 軽自動車の場合は廃車しても還付されない 軽自動車税の場合は廃車しても還付されません。軽自動車税は年税として支払うため年度途中での廃車による還付はなく、自賠責保険料と重量税のみが対象となります。中古車を購入する場合も年度途中となるため、その年の軽自動車税の支払いは必要ありません。 廃車時に自動車税の還付を受けるための条件 続いて、廃車時に自動車税を受けるための条件について解説します。 抹消登録をする 自動車税の還付を受けるためには、車を抹消登録する必要があります。車を解体して廃車にする「永久抹消登録」と、長期的に使わないため一時的に抹消する「一時抹消登録」があり、どちらも還付の対象です。抹消登録をした日の翌月以降分が還付されるため、月をまたぐタイミングでの抹消登録には注意しましょう。 また、自動車税は4月1日現在の所有者に支払う義務が生じるため、車の売却や廃車依頼を3月に行った場合は抹消登録が翌月にずれ込む可能性があります。4月に抹消登録になると翌年分の自動車税の支払い対象となるため、依頼した業者に抹消登録の予定日を確認しておくといいでしょう。 地方税の未納がない 自動車税の還付は、地方税の未納がないことが条件です。地方税とは、自動車税に限らず住民税なども含まれます。これらの税金に未納がある場合は、還付金からその金額が徴収されます。 主な地方税の種類は次のとおりです。 ・住民税・事業税・固定資産税・国民健康保険税・自動車税・軽自動車税 など 3月以外に廃車にする 自動車税の還付を受けるためには、3月以外に廃車することが必要です。自動車税の還付は月割のため、抹消登録した月からの残存月数で計算されます。3月に抹消登録した場合の残存月数は0となるため還付金は発生しません。 自動車税の還付金の計算例 (自動車税年額÷12ヶ月)×抹消登録日の翌月から3月までの残存月数 2,000ccの車を10月に抹消登録した場合(39,500円÷12ヶ月)×残存月数5ヶ月=16,400円※100円未満は切り捨て 自動車税の還付手続き 自動車税の還付手続きは、抹消登録が完了すれば別途申請する必要はありません。陸運支局で抹消登録を完了してから1~2ヶ月で還付通知書が発送されるのが一般的です。還付通知書を指定の金融機関に本人確認証と印鑑と一緒に持参すれば、還付金を受け取ることができます。ただし、有効期間は1年と短いため、忘れないうちに手続きを済ませましょう。 売却時に自動車税は還付されない? 売却時に自動車税は原則として還付されません。業者は販売を目的として買取や下取りを行うため、車の抹消登録はせずに名義変更を行うことがほとんどです。しかし、買取や下取り査定額に自動車税未経過相当額として加算してくれることも多いため、査定金額の説明時に確認しましょう。また、車検有効期限が近い車は一時抹消登録することも多いので、そのケースでは還付される可能性があります。

自動車大国・ドイツで人気の日本車8選
旧車の魅力と知識 2022.12.07

自動車大国・ドイツで人気の日本車8選

ドイツで日本の旧車が人気の理由について。 ドイツではメルセデス・ベンツやBMWをはじめとした、世界的にも有名な自動車メーカーが数多く存在する。 そんな自動車大国のドイツでも一昔前からJDM(日本国内市場)ブームがあったのはご存じだろうか。 JDMとは「Japanese domestic market」といわれる日本国内市場の頭文字を取った言葉である。 正確には日本国内に流通する車体や自動車部品のことを指すが、海外では日本仕様にカスタマイズされたクルマも同様に「JDM」と呼ばれている。 ■なぜJDMがドイツでも人気があるのか? その火付け役となったのは映画「ワイルド・スピード」であることは間違いないだろう。 主役の今は亡き故ポール・ウォーカーは大のクルマ好きで知られており、プライベートの愛車は日産スカイラインGT-Rやトヨタ スープラなど日本を代表するスポーツカーを所有していたという。 その他にも日本車は低価格で壊れにくいなどの理由から現在でも多くのドイツ人に愛されている。 今回はそんな自動車大国ドイツで特に人気を博した日本車について解説していこうと思う。 ■自動車大国のドイツで人気の日本車8選 8.日産スカイライン 2000 RS-X ターボC 史上最強のスカイラインと謳われた伝説の名車。最高出力205馬力を発揮する最も強力かつ軽量なモデル。またツーリングカーレースでの活躍もあり一躍人気のクルマとなった。なにより比類なき80年代のスポーツカーを代表するルックスが多くの自動車ファンを虜にした。 7.日産ブルーバード ブルーバードは、真のJDMを代表するクルマである。アメリカではダットサン 510として、ヨーロッパではダットサン 1600として、国際的な成功を収めた。当時、日本ではヨーロッパの競合他社BMWへ対抗するため、強い個性を持つスポーツセダンの開発に力を入れていた。そんななか、誕生したのが優れた走行性能とキレのあるハンドリング、加えて低価格のブルーバードである。 6.ホンダ シビック タイプR 現在でも多くの日本車ファンから絶大な人気を誇り、長年愛され続けている名車。1998年にEK9型シビックが登場した当時、ホンダは小型高回転エンジンの製造において世界トップクラスの実力を誇っていた。FFの代表的なスポーツカーといえば間違いなくこのクルマだろう。総重量1070kgという超軽量でディファレンシャルロック、レーストラックに適したシャシーに加えて最高出力185馬力を引き出した。排気量1600ccのVTECエンジンを搭載。 5.トヨタ アルテッツァ RS200 アルテッツァとはイタリア語で「高貴」という意味。1998年に発表されたこのクルマは開発当時コンパクトなボディでFRのセダンというコンセプトだったが、欧州車に対抗する為スポーツセダンとプレミアムセダンの双方で展開されることとなった。プレミアムセダンはレクサスのエントリーモデル「IS」として発売されたがこの2つのモデルは外見が大きく異なる。 4.ホンダ NSX-R 世界に通用するスーパーカーというコンセプトで開発された2シーターのスポーツカー。車名の由来は「New Sportscar X」の略で、Xは未知数を表している。ノーマルモデルと違いタイプRでは軽量化と同時にボディとシャーシの剛性を高めている。なお、販売当初の価格は車両本体価格971万円となっており、これは当時の国産乗用車のなかでは市場最高額での販売となった。 3.マツダ オートザム AZ-1 世界最小のスポーツカーと呼ばれたクルマ。スズキ製のエンジンを使っておりマツダによって開発されたAZ-1は車両重量720kg、全長3,295mmという超小型ながら2シーターのガルウィングドアというスポーツカーらしさも兼ね備えた特徴的な車だ。しかし実用性が低く高価であったため販売台数は伸び悩み、わずか2年で販売終了となった。 2.マツダ ユーノスコスモ コスモはマツダの最後の主要なグランツーリスモである。マツダのホームラグジュアリーブランドであるユーノスを通じて販売されていた。ユーノスコスモ自体はロータリーエンジンのみを動力源としており、量産車としては初の3ローターエンジンを搭載していた。このエンジンはチャンバー容積が2リットルで、後にRX-7で採用された過給のコンセプトを採用し、同じサイズのターボを2つ直列に配置している。 1.三菱ランサーエボリューションIX 栄えある第1位に輝いたのは世界中の自動車ファンを魅了した日本を代表するスポーツカー。1990年代に世界ラリー選手権において数々の好成績を収めランエボの愛称で親しまれる伝説の名車である。映画「ワイルド・スピード」やアニメ「頭文字D」などで起用されたことから今でも熱狂的なファンを抱えている。 ■ドイツでも日本車愛好家の集会が数多く開催されている 若者のクルマ離れといわれる最近の世のなかでドイツでは現在でも多くの自動車愛好家がいることは間違いない。 毎週末にはドイツの各地で様々な車種の集会が開かれている。 なかでも日本車愛好家の集会が数多く開催されている。 ドイツではヨーロッパのなかでも特に自動車に関連するイベントが多く、日本車のイメージについて現地のドイツ人と話していると皆が口を揃えてこういうのだ。 「日本車は壊れにくいから安心して出掛けることができる」と。 ■まとめ:ドイツ人がクルマに求めるものを日本車が有している ドイツには速度無制限の高速道路「アウトバーン」があるのはご存知だろう。 総延長は13,000kmにも及び、ドイツ人の生活には欠かせない道路となっている。 とにかく1日の移動距離が長く、ドイツ連邦自動車局の調べによると年間の総走行距離は約15,000kmだそうだ。 これは日本の1.5倍。 つまり、ドイツ人が本当に求めるクルマは壊れにくく安心して長く乗れるクルマだということだ。 まさに日本車が愛される理由がここにあった、ということではないだろうか? [ライター・撮影/高岡ケン]

自動車税の納付でポイント還元を受けるにはどうすればいい?注意点も詳しく解説
旧車の魅力と知識 2022.11.29

自動車税の納付でポイント還元を受けるにはどうすればいい?注意点も詳しく解説

自動車税および軽自動車税の名称は、2019年10月1日から自動車税(種別割)と軽自動車(税種別)に変更されました(以下、「自動車税」と表記)。 自動車税の納付は安くても、1万円ほどする高額な支払いです。クレジットカード払いなど、ポイントが付与される支払い方法で納付すれば、高額なポイント還元が受けることができます。この記事では自動車税の支払いで還元されるポイントや、ポイント還元によって得するための注意点について詳しく解説します。 自動車税のポイント還元を受ける方法 自動車税の支払いでポイント還元を受ける方法として、クレジットカードで支払う方法と、スマホ決済を利用する方法があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。 クレジットカードで支払う 私たちがポイント還元を受ける支払い方法として、従来から普及しているクレジットカード払いがあります。クレジットカード払いならポイント還元以外にも、支払い期日を遅らせることができる、24時間いつでも手続きができるというメリットも享受できるでしょう。 スマホ決済を利用する スマホ決済にはQRコード決済、キャリア決済、非接触型決済の3種類があり、これらの決済にも、ポイント還元サービスが設けられています。スマホ決済なら、スマートフォンさえあれば、24時間どこでも手続きが可能です。 自動車税のポイント還元でどのくらい得になる? 自動車税の納付について、ポイント還元が受けられる支払い手段で支払った場合、実際にどのくらい得になるのか、ポイント還元率ごとに計算しました。具体例として、軽自動車と、小型自動車での計算例を示します。 計算対象の車軽自動車:平成27年4月1日以降に登録された自家用の軽自動で、自動車税は10,800円 小型自動車:令和元年9月30日以前に初回新規登録された、総排気量が1.5リットル超から2リットル以下の自家用の乗用車で、自動車税は39,500円 補足)上記の税額は、経年車重課(最初の新規検査から13年を経過した軽四輪車等に課せられる)と、グリーン化特例(環境性能の良い車に対して適用される)を受けない場合の税です。 還元率0.5% 軽自動車 :10,800(円) x 0.5(%) = 54(円) 小型自動車:39,500(円) x 0.5(%) =197(円)小数点以下切り捨ての場合 還元率1% 軽自動車 :10,800(円) x 1(%) = 108(円) 小型自動車:39,500(円) x 1(%) = 395(円) 還元率1.2% 軽自動車 :10,800(円) x 1.2(%) = 129(円)小数点以下切り捨ての場合 小型自動車:39,500(円) x 1.2(%) = 474(円) 自動車税ポイント還元の注意点 ここまで自動車税の支払いによって得られるポイント還元についてご説明しましたが、気をつけるべき点が2点あります。以下に示す2点について、あわせてご確認ください。 クレジットカード決済手数料で打ち消される場合も 自動車税の支払いにクレジットカード払いを利用するには、クレジットカード決済手数料がかかる場合があります。ポイント還元を受けたとしても、決済手数料によって打ち消されてしまうということです。クレジットカード払いをする前には必ず、還元されるポイントと決済手数料を確認しましょう。 カード払いでは納付証明書が発行されない カード払いやスマホ決済では、自動車税を納付しても納税証明書は発行されません。納税証明書は平成26年までは、車検を受ける際に提示が必要でした。現在は車検を受ける運輸支局や自動車検査登録所が、自動車税の納税について電子的に確認しているため、車検を受ける際の納税証明書の提示は省略して構いません。 しかし運輸支局等が納税の電子確認をするためには、最大で10日程度かかります。納税から10日以内に車検を受ける場合には、納税証明書が発行されるように、各地域の税事務所・金融機関の窓口、コンビニエンスストアで納付し、納税証明書を受け取りましょう。 自動車税のポイント還元を受ける流れ ここからは、自動車税の納付によってポイント還元を受けるための流れについて、詳しく解説します。 1.クレジットカードと必要書類を用意する まずはお手元に支払いに使うクレジットカードと、市町村や税事務所などから郵送されてきた納税通知書を用意してください。手続きには納税通知書に記されている「納付番号」「確認番号」などが必要になるので、事前に確認しておきましょう。なお自治体によっては「クレジット納付番号」「クレジット確認番号」などと表記している場合もあります。 2.支払いページにアクセスする クレジットカード払いの手続きは、ウェブサイト上で行います。支払い手続きを行うウェブサイトにアクセスするためのパソコン、タブレット端末、スマートフォンを用意し、クレジットカード会社の支払いページにアクセスしてください。支払い手続きをするサイトは、用意した納税通知書の案内を参考にしましょう。 3.手数料について確認する 支払いサイトにアクセスすると、クレジットカード払いにする際の注意事項が記載されています。注意事項の確認は面倒に感じてしまうかもしれませんが、必ず目を通しましょう。特に気をつけなければいけないのが手数料です。前述のとおり、手数料が還元されるポイントよりも高ければ、支出が増えてしまいます。また分割払いやリボ払いを選ぶ際には、決済手数料や分割手数料なども必ず確認してください。 4.必要事項を入力する 手数料やその他注意事項を確認したら、納付手続きに必要な情報を入力してください。情報はお手元の納税通知書と、支払いに使うクレジットカードの情報を確認しましょう。クレジットカードの支払い方法も、間違わないように選びましょう。

自動車取得税が廃止!自動車取得税の内容や新たに導入された環境性能割についても解説
旧車の魅力と知識 2022.11.29

自動車取得税が廃止!自動車取得税の内容や新たに導入された環境性能割についても解説

消費税の引き上げと同時に自動車取得税が廃止されました。車の購入時にかかる自動車取得税が廃止されたことは、消費者にどのような影響を与えるのでしょうか。今回は、自動車取得税の廃止と新たに導入された環境性能割について解説します。車の購入を検討中の方は参考にしてください。 2019年10月1日以降は自動車取得税が廃止 1968年に施行され、50年以上続いた自動車取得税が廃止されました。自動車取得税は、自動車を購入する時に取得価額に応じて課税される地方税です。取得価額が50万円を超える自動車(税率は自家用自動車3%、営業用自動車・軽自動車2%で特例措置対象車は軽減や控除あり)の購入に際して取得者に課税されます。 【自動車取得税額計算式】自動車の取得価額(課税標準基準額)× 税率 取得価額とは、実際の自動車購入費ではなく、「自動車取得税の課税標準基準額及び税額一覧」に記載された基準額に経過年数に応じた残価率を乗じた額です。 自動車取得税の代わりに環境性能割が導入された理由 自動車取得税の廃止に伴い、環境性能割が導入されました。環境性能割とは、自動車の燃費性能などに応じて取得時に課税される地方税です。環境への影響が少ない車ほど非課税や税率が軽減されるのが最大の特徴といえるでしょう。税率は自家用自動車で0〜3%、軽自動車は0〜2%となります。 燃費性能に優れた車が市場に増えているため、部分的に見れば自動車取得時の税負担が環境性能割の導入で軽減されたと考えらます。尚、自動車取得税と同じく取得価額50万円以下の車には課税されません。 環境性能割が導入された背景には3つの大きな理由があります。 消費税率の引き上げによる買い控えの抑制 消費税が8%から10%に引き上げられると自動車の販売数が激減するため、新型コロナウィルス感染症緊急経済対策の臨時的軽減措置(1%軽減)の時限的(2021年3月31日まで)な施策と合わせて施行されました。車の購入時にかかる税の総額は、燃費性能により実質的に軽減された内容となります。 道路特定財源制度が廃止されたことによる問題への対策 自動車取得税は、道路特定財源制度の目的税として定められていました。道路特定財源とは、車の利用者が道路の維持・整備費を負担する受益者負担の原則に基づいた財源です。自動車取得税は、自動車重量税やガソリン税などといった税目と同様に、かつては道路の維持管理のために活用されていました。しかし、2008年度で道路特定財源制度が廃止され、目的税から普通税に改正されたことによる問題や批判の声が多く、環境性能割がその解決策になったといえます。 世界的な環境問題に対応 地球規模で二酸化炭素の排出量を抑制する大きな動きがあり、各自動車メーカーは以前より環境にやさしい車の開発に力を注いでいます。環境性能割は、2030年度燃費基準に対しての優遇制度をつくることで、二酸化炭素排出量の少ない車の購入を推進させる狙いがあります。国内外で抱える問題(道路特定財源の廃止や地球環境問題の解決)に幅広く対応した施策だといえるでしょう。 環境性能割の税率・計算方法 環境性能割の税率は、2030年度の燃費基準に基づいて定められています。   自家用自動車 軽自動車 営業用自動車 電気自動車やPHV、天然ガス自動車など 非課税 非課税 非課税 2030年度基準85%達成車 非課税 非課税 非課税 2030年度基準75%達成車 非課税 非課税 非課税 2030年度基準60%達成車 2% 1% 1% 上記以外もしくは2020年度基準未達成車 3% 2% 2% ※ディーゼル車は2030年度燃費基準の達成率が60%以上で非課税、60%未満で3% 環境性能割の計算は、原則として下記の計算式により算出します。 ①自動車の取得価額を算出新車........取得価額 = 課税標準基準額 + オプションの価格中古車........取得価額 = 課税標準基準額 + 残価率(経過年数による指標) ②取得価額から環境性能割を算出それぞれの取得価額に税率を乗じたものが環境性能割の金額となります。環境性能割 = 取得価額 × 税率 環境性能割の臨時的軽減は終了済み 新型コロナウィルス感染症緊急経済対策の臨時的軽減措置は、一度延長された後に2021年3月31日をもって終了しています。自家用の乗用車(普通車、軽自動車とも)の購入時に環境性能割の税率がさらに1%軽減されるという内容です。 車関係の税金は随時見直されている 車関係の税金は随時見直しをされており、自動車税では燃費性能基準によって非課税や0~2%の軽減、グリーン化特例で75%軽減になる施策があります。燃費性能に基準をおいていることが多く、維持費を抑制する効果があるため燃費にすぐれた車を購入しやすくなったといえるでしょう。

自動車税未経過相当額とは?経理処理の方法も解説
旧車の魅力と知識 2022.11.29

自動車税未経過相当額とは?経理処理の方法も解説

自動車税未経過相当額は、中古車を購入する際に支払う費用で、租税公課として処理しません。耳にする機会が少ない費用のため、自動車を購入する場合は、理解を深めておく必要があります。この記事では、自動車税未経過相当額とは何か、どう経理処理すればよいのかを詳しく解説します。自動車を購入する際、注文書に記載がない場合の対応方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。 自動車税未経過相当額とは 自動車税未経過相当額とは、「まだ経過していない分の自動車税」のことで、中古車購入時に支払いを求められるケースがあります。なぜなら自動車税の還付金は廃車にしないと受け取れないため、未経過分として買取金額に上乗せし、旧所有者に払い戻しをしている販売店があるからです。車の売買が成立すると、旧所有者に払い戻した未経過分を、販売店が新所有者に請求する仕組みになっています。 例えば6月に車を購入するした場合、4〜5月の2ヶ月分を旧所有者が納税し、残りの10ヶ月分を新所有者が支払うイメージです。ただし、軽自動車の場合はそもそも自動車税の還付金制度がないため、自動車税未経過相当額を支払う必要はありません。 自動車税未経過相当額の経理処理 自動車税未経過相当額は、車両本体価格に加えて「売上高」として経理処理します。なぜなら自動車税未経過相当額は税金として都道府県に納めるものではなく、あくまでも継続して車を乗用するために支払う費用の一部だからです。 また、車両本体価格と同様に別途消費税を課税する必要があります。租税公課で処理された状態で税務調査が入ると、消費税の申告漏れとして追徴課税されます。税金と混同し、租税公課として処理しないよう注意してください。 注文書に自動車税未経過相当額の記載がないときの対応方法 購入時の注文書に、自動車税未経過相当額が記載されていないケースもあるでしょう。続いて、注文書に記載がないときの対応方法を解説します。 販売店に問い合わせる 注文書に自動車税未経過相当額の記載がない場合は、販売店に理由を問い合わせてみましょう。販売店によっては、車を買取するときに未経過分を旧所有者に払い戻していないケースがあるため、自動車税未経過相当額の支払いが不要です。 また、一時的に公道を走れなくする「一時抹消登録」がされている車を購入した場合、未経過相当額ではなく、自動車税として請求されているケースもあります。販売店や購入する車によっては、支払いが不要なことも把握しておきましょう。 解決しない場合は税務署に確認を取って販売店に伝える 解決しない場合は、税務署に聞いた内容を販売店に伝えれば納得してもらえる可能性があります。ただし、販売店が未経過分を旧所有者に払い戻すのは、法的に定められた還付制度ではないため、自動車税未経過相当額を支払う判断は業者にゆだねられています。

旧車をEVカーに改造?アメリカでじわじわ人気のコンバージョンEV
旧車の魅力と知識 2022.11.28

旧車をEVカーに改造?アメリカでじわじわ人気のコンバージョンEV

■世界最大の改造車ショーで旧車EVが続々登場 ▲シボレーブースに展示された1957年型ベル・エア アメリカでは今、「コンバージョンEV」がアツい。 昨今の環境意識の高まりによるEVブームは新車のみならず、「旧車」を未来へのこしていく手段としても注目されている。 今回は毎年11月上旬に開催される世界最大級のアフターマーケット・カスタムカー見本市「SEMAショー」にて見つけたコンバージョンEVたちを簡単に紹介してみたい。 SEMAショーではアフターマーケットのメーカーやチューニングショップのみならず、自動車メーカーも積極的に出展している。 なかでも目をひいたのが、シボレーブースに展示された1957年型ベル・エアだ。 派手なイエローのボディカラーに、「ジェット時代」の流行を反映させたスタイルは典型的なアメリカ車のイメージをまとう。 だが、V型8気筒のLSエンジンを搭載するために広く設けられたエンジンルームの中にはエンジンが見当たらない。 その代わりに鎮座するのが、シボレーが開発した実験用の電動モーターとバッテリーである。 このユニットはモジュール化も行われており、シボレーは使用者の要望に応えて、より大型のバッテリーを搭載することも可能としている。 とりあえず搭載されているプロトタイプのスペックは400Vのユニットで、容量は30kWhとなる。 元々搭載されていたエンジンほどのパワーは出ないし、シボレー自身も街乗りぐらいにしか使えないと紹介しているが、これも今後の開発でより「パフォーマンス寄り」に進化していくことが期待される。 ■自動車メーカーが旧車の電動化を提案  ▲初代ランドクルーザーもEV化で半永久的に乗れる? メーカーによる電動化の提案は、シボレーとともに「ビッグ3」を形成するフォードでも見られた。 毎年お馴染みの巨大なフォードブースの目玉の一つが、フォードのパフォーマンス部門「フォード・パフォーマンス」が開発した電動ユニット「イルミネーター(Eluminator)だ。 出力210kW(281hp)、ピークトルクは430 N・mを誇るイルミネーターは重さたったの93kgの電動ユニットで、元々はフォードの純電動SUV「マスタング マッハE」に搭載されていたものをベースに開発されている。 今回の展示にはユニット本体とともに、実際にそれを1978年型F-100に搭載させた「F-100 イルミネーター」をお披露目。 イルミネーターのユニットは3900ドルで実際に販売されたが、販売開始後わずか一週間で完売したとのこと。 SEMAショーでは例年、電動化に特化した「SEMA Electrified」のブースが設けられるが、そのスペースは年々拡大されている。 なかでも印象深かったのがパステルブルーをまとった初代フォード ブロンコだ。 1966年から1977年まで生産された「アーリー・ブロンコ」と呼ばれるこのブロンコも電動モーターとバッテリーを搭載するコンバージョンEVとなる。 製作はフォードより正式にライセンスを取得し、初代ブロンコのフレームを生産している「Kincer Chassis」が担当。 サイドのドアを除去したり、エンジンルームは目隠し用の木目調パネルで綺麗に埋められていたりと、ミニマリスティックなカスタムが非常に特徴的である。 ここまではどれもアメリカ車のコンバージョンEVを紹介してきたが、この流行はなにもアメリカ車に限るものではない。 同じ「SEMA Electrified」のブースにはトヨタの伝説的な四輪駆動車「初代ランドクルーザー(J40型)」や、フォルクスワーゲン タイプ181のコンバージョンEVなども展示されていた。 また、外のブースにはまだ新しめのクルマであるホンダ S2000をEV化した個体も来場者の注目を集めていた。 ■デロリアンをEV化したオーナーが日本にもいた! ▲デロリアンの美しいシルエットそのままにEV化 ▲2年の歳月をかけて仲間たちとデロリアンのEV化に成功 ところで、日本にも旧車をEVにコンバートして乗り続けているパイオニア的存在のEVオーナーがいるのをご存じだろうか? 日本EVクラブ広島支部の藤井智康さんがDMCデロリアンのEV化をスタートしたのはなんと2007年!2年の歳月をかけて完成したのが2009年だった。  「当時、デロリアンに乗りたいという気持ちが強かったのですが、80年代前半のクルマですし壊れやすく、修理するのも大変という話を耳にしていました。維持していくのが大変だろうなと。そんななか、環境問題を勉強しているときにEVのことを知りました。そこでデロリアンをEVにしてみるのはどうだろうかと考え始めたのです。 旧車はオリジナルの状態で維持することがクルマにとっても最高であることは間違いないのですが、長く乗り続けていくうちに部品が入手できなくて直せない…、また完璧に直せる人もどんどん減っていく…という状況になってきます。 クルマを直さず放置しておくのか?それとも廃車にして捨ててしまうのか?これまではそのような選択肢しかなかったわけですが、“パワーユニットを電気にかえればEVとして長く乗り続けられるのでは?“という考えに到達したのです」 クルマを買い替えることがエコではなく、ずっと乗り続けることが一番のエコであること。EVにコンバートすることでそれが実現できることを藤井さんは自らのデロリアンで証明している。 しかし、藤井さんいわく、なんでもかんでも「EV化」するのが良いわけではないとのことだ。 「クルマにはデザインは素晴らしいけどエンジンがいま一つの『ボディエンゲル係数』が高いクルマと、逆に、デザインは今一つだけどエンジンが素晴らしい『エンジンエンゲル係数』が高いクルマが存在します。そのあたりを見極めていくのがポイントかもしれないですね」 ■今後「旧車のEV化はあり」なのか? 急進的なEVシフトが進む昨今の情勢を鑑みれば、いつかはガソリン車に乗れなくなる時代が来るのかもしれない。 旧車という技術的にも文化的にも貴重な存在を、未来永劫のこしていく一つの手段として「旧車のEV化」は「あり得る」選択肢の一つかもしれない。 また、ガソリン車として残していくためのパーツの供給も同様に盛んなアメリカのアフターマーケット事情にはどことなく羨ましさも感じる。 旧車の保存に関しては数歩先を進んでいるアメリカでのノウハウを、数多くの名車を生み出している日本でもメジャーになっていくことに期待したい。 [ライター・カメラ/加藤ヒロト]  

V8エンジン搭載!130クラウンロイヤルサルーンGこそバブルの申し子!
旧車の魅力と知識 2022.11.28

V8エンジン搭載!130クラウンロイヤルサルーンGこそバブルの申し子!

シリーズ史上最高傑作と言われる通称130系クラウンの中でも、特別な存在が4リッターV8エンジンを搭載するロイヤルサルーンGです。中古車価格も高い状態をキープしており、発売から30年以上が経過した今でも、200万円を超える個体も珍しくありません。ここでは、130系クラウンロイヤルサルーンGの人気の秘密を紹介します。 クラウン史上もっとも売れた130系8代目クラウン クラウンはセルシオが登場するまで、トヨタを代表する最高級車という位置付けでした。ショーファーカーであるセンチュリーを除き、フラッグシップとして君臨したクラウンの中でも、歴代最高販売台数を記録した130系8代目クラウンの概要を紹介します。 バブル時代に登場したクラウン 130系クラウンは、1987年9月、所謂バブル経済がまさに始まった景気の良い時代に誕生しました。4ドアセダンは後席重視の法人向けで、4ドアハードトップは個人向けのドライバーズカーです。 今回紹介するロイヤルシリーズは4ドアハードトップとセダンがあり、ハードトップには1,755mmの全幅を持つワイドボディが設定されています。ワイドで伸びやかなシルエットに迫力のあるグリルを装備し、3ナンバーボディの威風堂々とした佇まいはフラッグシップを名乗るにふさわしいものでした。 マイナーチェンジと合わせてロイヤルサルーンGが誕生 1989年8月のマイナーチェンジに合わせて登場したのが、ロイヤルサルーンGです。新開発の4リッターV8(1UZ-FE型)が搭載され、トヨタのフラッグシップとしてさらに魅力と存在感が増しました。 その後の1989年10月には、当時レクサスLSとして北米で販売されていたセルシオが日本でも発売され、同車にも同様の4リッターV8エンジンが採用されています。 V8エンジンを搭載したセダン及びハードトップのロイヤルサルーンGを含め、130系クラウンのハードトップは1991年10月に販売を終了。セダンとステーションワゴン、バンは継続して販売されますが、ハードトップは140系(9代目)へフルモデルチェンジされ、V8エンジン搭載車は、初代クラウンマジェスタとして登場することになります。 高級ブランド「レクサス」に繋がる4リッターV8 1UZ-FE型エンジン 130系クラウンロイヤルサルーンGの一番の特徴は、4リッターV8の1UZ-FE型エンジンです。このV8エンジンはのちに多くの車種に搭載され、名機と呼ばれることとなります。ここからは、4リッターV8 1UZ-FE型エンジンが名機と言われる理由を解説します。 後のレクサスにも採用された1UZ-FE型エンジン 派生車種であるクラウン・エイトを除き、クラウンに搭載されることになった1UZ-FE型エンジンは、130系クラウンロイヤルサルーンGに搭載された後に、初代セルシオにも搭載されます。このセルシオは1989年にアメリカでレクサスLSの名でも販売され、ライバルであるメルセデスベンツやBMWの同クラスよりも200万円以上安いにも関わらず、その性能とクオリティは圧倒的でアメリカ高級車市場を席巻しました。 動力性能も高く、同車の最高速度は250km/hを達成。これは排気量の近いエンジンを積むベンツ420SEやBMW735iを超える数値です。1UZ-FE型エンジンを搭載した初代レクサスLSは世界に衝撃を与え、後のレクサスブランドの成功を支えました。 静粛性を極めた4リッターV8エンジン 1UZ-FE型エンジンの一番の特徴は、何といってもその静粛性です。スペックは最高出力260ps、最大トルク36.0kgmと、現代の同クラスの排気量を持つエンジンと比べると目を見張る数値ではないものの、静粛性では他を圧倒していました。 静粛性を高めるために、クランクシャフトやピストンなどの精度をレーシングエンジン並みに高め、不快な振動やノイズを徹底的に排除しています。他社が消音材でごまかしていた雑音も徹底的に源流対策を行い、音の発生源をつぶしていったのです。1UZ-FE型エンジンのなめらかさと静粛性はV12に並ぶとも言われ、今でも一級品の性能を誇っています。 最上級モデルらしく最新機能を満載した130系クラウン 最上級モデルのロイヤルサルーンGにはもちろん、130系クラウンにはバブル期を象徴するような装備が満載でした。ここでは、当時最新鋭だった豪華装備を振り返ります。 ハイテク技術満載のメカニズム クラウンロイヤルサルーンGには、あらゆる走行条件で常にスムーズな変速を行うV8専用のオートマチックトランスミッション「ECT-i」が採用され、なめらかな変速を実現しています。足回りには電子制御エアサスをクラウンとして初めて搭載し、乗り心地と安定性を向上させました。 そのほか、130系クラウンは日本初となるトラクションコントロール(TRC)を採用したことでも知られています。日本初・トヨタ初など時代の最先端の技術を詰め込んでいる点も、初代以降トヨタが常に力を入れて開発してきたクラウンらしいポイントです。 バブルを感じさせる魅力的な豪華装備 130系クラウンには、バブル期ならではの豪華な装備が豊富に搭載されています。 運転席にはエレクトロマルチビジョンが設置され、クルーズコントロールや電動のステアリング調整機構、プリセット機能付き電動シートを装備。また、当時は最新鋭で高額だったCD-ROM式のカーナビを搭載したグレードも設定されていました。 そして、V8のロイヤルサルーンGには、左右分割の電動リアシート、アームレストにはカセットデッキやマッサージ機能も用意され、高級車らしいおもてなしを演出しています。バブルを感じさせる至れり尽くせりの豪華装備は、ロイヤルサルーンGならではの魅力でしょう。 まとめ 2022年7月に、往年のクラウンとは一線を画した新型クラウンが発表されました。新型クラウンはクロスオーバーSUVスタイルへと変貌を遂げ、大きな話題を読んでいます。 しかし、130系の伝統的なスリーボックススタイルは、今見ても決して色褪せることがありません。130系クラウンロイヤルサルーンGは、ビデオカタログの中で「クラウンの新たなるロイヤルプレステージへ」と紹介されています。「プレステージ=威厳」という、現代のクルマにはあまり用いられないフレーズが似合うのは、トップグレードである130系クラウンロイヤルサルーンGならではです。 2022年11月の原稿執筆時点で、大手中古車情報サイトに掲載されている130系クラウンロイヤルサルーンGの中古車相場は170万円から210万円です。また買取では、旧車王で12万km超えの130系クラウンロイヤルサルーンGを100万円で買い取っています。 130系クラウンロイヤルサルーンGは決して高騰している車種ではないものの、いまだに高い人気を誇っています。今後、130系クラウンロイヤルサルーンGのような豪華さにこだわったバブルを象徴する高級車が発売される見込みはないといっていいでしょう。また、V8エンジンを搭載したクルマが製造される可能性も限りなく低いと予想できます。そのため、130系クラウンロイヤルサルーンGの価値が上がることはあっても、これ以上下がることはほぼないでしょう。程度によっては、さらなる高値で買取ってもらえる可能性が十分あります。

走行距離課税とは?現時点でわかっていることやメリット・デメリットを解説
旧車の魅力と知識 2022.11.28

走行距離課税とは?現時点でわかっていることやメリット・デメリットを解説

2022年10月末、「走行距離課税」がニュースやSNSで話題となりました。車が走った分だけ課税される仕組みの走行距離課税とは、具体的にどのような制度なのでしょうか。今回は、自動車に関する税金「走行距離課税」について解説します。 政府が走行距離税の導入を検討している 走行距離課税とは、走行距離に応じて課税される税制です。 もともと検討されていた税制でしたが、2022年10月末の参議院予算委員会にて財務大臣が「走行距離課税はひとつの考え方である」と述べたことで再度話題となりました。また、電気自動車はガソリン車よりも重量が重く、道路にかかる負担が大きいことも走行距離課税を検討する理由となっています。 日本では、2030年代半ばまでに新車販売される乗用車を100%電動車にする「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」が策定されているため、2030年代から走行距離課税の導入が開始される可能性が高いでしょう。 ただし、走行距離課税については、現時点(2022年現在)で検討段階の税制です。そのため、具体的な内容や開始時期については、今後の予算委員会で決まっていくでしょう。 走行距離課税の問題点 走行距離課税の問題点は主に3つです。ここからは、走行距離課税の問題点を解説します。 車種に関係なく走行距離に応じて税金がかかる 走行距離課税は、走行した距離に応じて課税される税金となります。そのため、全ての車が対象となり、走った分だけ税金を支払わなければなりません。 運送業界や交通業界への悪影響 走行距離課税が導入された場合、物流や公共交通機関に大きく影響するでしょう。輸送トラックやバス・タクシーなどは、走行距離が非常に長く、大型トラックの年間走行距離は10万km以上となることも珍しくありません。そのため、走行距離課税が導入されれば、物価の上昇は避けられないでしょう。 個人情報漏えいのリスク 走行距離課税が導入された場合、誰がどこを走ったのか記録しなければなりません。そのため、自宅やよく行く場所などの個人情報が漏洩する可能性があるでしょう。また、東京都主税局の報告書でも留意点として、プライバシー・データセキュリティ保護が挙げられています。 走行距離課税の導入検討に至った背景 走行距離課税は、車の電動化によりガソリン税による税収の減少が見込まれているため導入が検討されています。 燃料を使わないEVや燃費性能が良いプラグインハイブリッド(PHEV)・ハイブリッド(HEV)などが普及し、燃料から税金を徴収するのが難しくなり、税収が減少してきたため、走行距離に応じて税金を課し、安定した財源を確保しようとしているようです。 一部の国・州では走行距離課税が導入されている 走行距離に応じた課税制度は、一部の国や州ですでに導入されています。ただし、課税対象を貨物車のみとしているところが多いのが実情です。 走行距離課税の導入で得をする人 走行距離課税が導入された場合、走行距離が短いユーザーの税負担が少なくなるでしょう。 走行距離課税の導入で損をする人 走行距離課税が導入された場合、物流業界や地方の居住者など、さまざまな人の負担が大きくなります。また、車を所有していないカーシェアユーザーやレンタカーユーザーなど車を所有していない人も税金を支払わなければならなくなるでしょう。

エコカー減税は中古車も対象?2022年時点における減税制度を確認
旧車の魅力と知識 2022.11.28

エコカー減税は中古車も対象?2022年時点における減税制度を確認

中古車を購入するとき、環境負荷が小さく、経済性にも優れているエコカーを選びたいと考える方も多いのではないでしょうか。そこで気になるのが、中古車も「エコカー減税」の対象になるのかということでしょう。今回は、エコカー減税が中古車も対象になるのか解説します。車の維持費にも直結するエコカーの減税制度について知りたい方は、参考にしてみてください。 中古車の一部はエコカー減税の対象 次の2つの条件を満たすと、中古車でもエコカー減税を受けられます。・2023年4月30日までに新規登録・届出されていること・初回車検を迎えていない(登録から3年以内)であること そもそもエコカー減税とは エコカー減税とは、排出ガス性能や燃費性能に優れる車に対し、自動車重量税を軽減するという制度です。減税率は、車によって異なります。性能が良いほど税金の負担が軽減されるため、購入時や初回車検時の出費を少しでも抑えたい場合は、環境性能に優れる車を選ぶとよいでしょう。 エコカー減税は終了期限が決まっている このエコカー減税は、2023年4月30日までに登録された車(2022年11月現在)が対象です。 減税制度を利用して車を買いたいと考えているのであれば、期限に間に合う手続きを進めなければなりません。2020年代になってから世界的な半導体不足の影響や新型コロナウイルスの影響などにより、新車の納期が長くなっています。そのため、減税制度を利用したいのであれば、早めに商談する方がよいでしょう。 中古車購入時にエコカー減税を受けるための手続きは不要 中古車購入時の手続きは必要ありません。購入時に業者が手続きしてくれます。 エコカー減税で税金はどれぐらい安くなる? 減税制度が適用されると、25%〜100%(免税)安くなります。減税率に幅があるのは、燃費基準達成率に応じて減税率が異なるためです。 環境性能に優れるプラグインハイブリッド(PHEV)/電気自動車(BEV)/クリーンディーゼル車などは100%減税(取得時・初回車検時)。低燃費車については、120%達成で100%(取得時・初回車検時)、90%~100%達成で100%減税(取得時)、75%~85%達成で50%(取得時)、60%~70%達成で25%(取得時)となります。 例えば、プリウスPHVを購入した場合、購入時と初回車検時が減税(100%減税)です。そのため、1年落ちのプリウスPHVを中古で購入すれば、初回車検時も減税を受けられます。

自動車税は月割りにできる?条件や計算方法・注意点を解説
旧車の魅力と知識 2022.11.28

自動車税は月割りにできる?条件や計算方法・注意点を解説

エンジンの排気量ごとに金額が決まっている自動車税は、月割りになるケースと月割りにならないケースがあります。また、月割りになる場合、どのくらいの金額を納税すればよいのでしょうか。今回は、購入時の自動車税の月割りや廃車時の自動車税の月割りの注意点を解説します。 自動車税が月割りになる条件は「年度途中での購入」 年度の途中でクルマを購入した場合、自動車税の負担は月割りとなります。 そもそも自動車税は、毎年4月1日時点の所有者(ローンなどで購入した場合は使用者)に課せられる税金です。 納付書は5月中旬頃に送付され、5月末日までに納付します。また、都道府県によっては、6月中旬頃までに納付書が送付され、6月末までに納付する都道府県もあります。納付書に記載されている期日までに納付しましょう。 クルマの購入や乗り換えを検討している方の中には、夏のボーナスが入ったタイミングや家族が増えたなどの理由により、年度途中で買う方もいるのではないでしょうか。また、人気車種の場合、納期までに時間がかかり、契約から半年後に納車されるといったこともあるでしょう。 さまざまな理由により、年度途中でクルマを購入した場合は、登録月から年度末分までの自動車税を所有者(ローンで購入した場合は使用者)が負担することとなります。なお、3月にクルマを購入(登録)した場合の自動車税は0円となり、5月に納税通知書が届いてから次年度分を納税します。 軽自動車税に月割りはない 軽自動車には、月割りの納税制度がありません。そのため、軽自動車を購入したときは、時期に関係なく年額分(10,800円)を支払います。普通車の自動車税と軽自動車の自動車税では扱いが異なるため月割り制度がありません。月割りで納税できるのは普通車となることも覚えておきましょう。月割りで納税できるのは普通車のみです。 自動車税の月割税額の早見表 自動車税の月割税額は、エンジン排気量と購入時期によって異なります。ここでは、エンジン排気量別月割税額を一覧で紹介します。 ■1.0L以下と電気自動車 自動車税年額と月割り額 2019年(令和元年)9月30日以前 2019年(令和元年)10月1日以降 年額 29,500円 25,000円 4月登録(11ヶ月分) 27,000円 22,900円 5月登録(10ヶ月分) 24,500円 20,800円 6月登録(9ヶ月分) 22,100円 18,700円 7月登録(8ヶ月分) 19,600円 16,600円 8月登録(7ヶ月分) 17,200円 14,500円 9月登録(6ヶ月分) 14,700円 12,500円 10月登録(5ヶ月分) 12,200円 10,400円 11月登録(4ヶ月分) 9,800円 8,300円 12月登録(3ヶ月分) 7,300円 6,200円 1月登録(2ヶ月分) 4,900円 4,100円 2月登録(1ヶ月分) 2,400円 2,000円 3月登録(0ヶ月分) 0円 0円 ■1.5L以下 自動車税年額と月割り額 2019年(令和元年)9月30日以前 2019年(令和元年)10月1日以降 年額 34,500円 30,500円 4月登録(11ヶ月分) 31,600円 27,900円 5月登録(10ヶ月分) 28,700円 25,400円 6月登録(9ヶ月分) 25,800円 22,800円 7月登録(8ヶ月分) 23,000円 20,300円 8月登録(7ヶ月分) 20,100円 17,700円 9月登録(6ヶ月分) 17,200円 15,200円 10月登録(5ヶ月分) 14,300円 12,700円 11月登録(4ヶ月分) 11,500円 10,100円 12月登録(3ヶ月分) 8,600円 7,600円 1月登録(2ヶ月分) 5,700円 5,000円 2月登録(1ヶ月分) 2,800円 2,500円 3月登録(0ヶ月分) 0円 0円 ■2.0L以下 自動車税年額と月割り額 2019年(令和元年)9月30日以前 2019年(令和元年)10月1日以降 年額 39,500円 36,000円 4月登録(11ヶ月分) 36,200円 33,000円 5月登録(10ヶ月分) 32,900円 30,000円 6月登録(9ヶ月分) 29,600円 27,000円 7月登録(8ヶ月分) 26,300円 24,000円 8月登録(7ヶ月分) 23,000円 21,000円 9月登録(6ヶ月分) 19,700円 18,000円 10月登録(5ヶ月分) 16,400円 15,000円 11月登録(4ヶ月分) 13,100円 12,000円 12月登録(3ヶ月分) 9,800円 9,000円 1月登録(2ヶ月分) 6,500円 6,000円 2月登録(1ヶ月分) 3,200円 3,000円 3月登録(0ヶ月分) 0円 0円 ■2.5L以下 自動車税年額と月割り額 2019年(令和元年)9月30日以前 2019年(令和元年)10月1日以降 年額 45,000円 43,500円 4月登録(11ヶ月分) 41,200円 39,800円 5月登録(10ヶ月分) 37,500円 36,200円 6月登録(9ヶ月分) 33,700円 32,600円 7月登録(8ヶ月分) 30,000円 29,000円 8月登録(7ヶ月分) 26,200円 25,300円 9月登録(6ヶ月分) 22,500円 21,700円 10月登録(5ヶ月分) 18,700円 18,100円 11月登録(4ヶ月分) 15,000円 14,500円 12月登録(3ヶ月分) 11,200円 10,800円 1月登録(2ヶ月分) 7,500円 7,200円 2月登録(1ヶ月分) 3,700円 3,600円 3月登録(0ヶ月分) 0円 0円 ■3.0L以下 自動車税年額と月割り額 2019年(令和元年)9月30日以前 2019年(令和元年)10月1日以降 年額 51,000円 50,000円 4月登録(11ヶ月分) 46,700円 45,800円 5月登録(10ヶ月分) 42,500円 41,600円 6月登録(9ヶ月分) 38,200円 37,500円 7月登録(8ヶ月分) 34,000円 33,300円 8月登録(7ヶ月分) 29,700円 29,100円 9月登録(6ヶ月分) 25,500円 25,000円 10月登録(5ヶ月分) 21,200円 20,800円 11月登録(4ヶ月分) 17,000円 16,600円 12月登録(3ヶ月分) 12,700円 12,500円 1月登録(2ヶ月分) 8,500円 8,300円 2月登録(1ヶ月分) 4,200円 4,100円 3月登録(0ヶ月分) 0円 0円 ■3.5L以下 自動車税年額と月割り額 2019年(令和元年)9月30日以前 2019年(令和元年)10月1日以降 年額 58,000円 57,000円 4月登録(11ヶ月分) 53,100円 52,200円 5月登録(10ヶ月分) 48,300円 47,500円 6月登録(9ヶ月分) 43,500円 42,700円 7月登録(8ヶ月分) 38,600円 38,000円 8月登録(7ヶ月分) 33,800円 33,200円 9月登録(6ヶ月分) 29,000円 28,500円 10月登録(5ヶ月分) 24,100円 23,700円 11月登録(4ヶ月分) 19,300円 19,000円 12月登録(3ヶ月分) 14,500円 14,200円 1月登録(2ヶ月分) 9,600円 9,500円 2月登録(1ヶ月分) 4,800円 4,700円 3月登録(0ヶ月分) 0円 0円 ■4.0L以下 自動車税年額と月割り額 2019年(令和元年)9月30日以前 2019年(令和元年)10月1日以降 年額 66,500円 65,500円 4月登録(11ヶ月分) 60,900円 60,000円 5月登録(10ヶ月分) 55,400円 54,500円 6月登録(9ヶ月分) 49,800円 49,100円 7月登録(8ヶ月分) 44,300円 43,600円 8月登録(7ヶ月分) 38,700円 38,200円 9月登録(6ヶ月分) 33,200円 32,700円 10月登録(5ヶ月分) 27,700円 27,200円 11月登録(4ヶ月分) 22,100円 21,800円 12月登録(3ヶ月分) 16,600円 16,300円 1月登録(2ヶ月分) 11,000円 10,900円 2月登録(1ヶ月分) 5,500円 5,400円 3月登録(0ヶ月分) 0円 0円 ■4.5L以下 自動車税年額と月割り額 2019年(令和元年)9月30日以前 2019年(令和元年)10月1日以降 年額 76,500円 75,500円 4月登録(11ヶ月分) 70,100円 69,200円 5月登録(10ヶ月分) 63,700円 62,900円 6月登録(9ヶ月分) 57,300円 56,600円 7月登録(8ヶ月分) 51,000円 50,300円 8月登録(7ヶ月分) 44,600円 44,000円 9月登録(6ヶ月分) 38,200円 37,700円 10月登録(5ヶ月分) 31,800円 31,400円 11月登録(4ヶ月分) 25,500円 25,100円 12月登録(3ヶ月分) 19,100円 18,800円 1月登録(2ヶ月分) 12,700円 12,500円 2月登録(1ヶ月分) 6,300円 6,200円 3月登録(0ヶ月分) 0円 0円 ■6.0L以下 自動車税年額と月割り額 2019年(令和元年)9月30日以前 2019年(令和元年)10月1日以降 年額 88,000円 87,000円 4月登録(11ヶ月分) 80,600円 79,700円 5月登録(10ヶ月分) 73,300円 72,500円 6月登録(9ヶ月分) 66,000円 65,200円 7月登録(8ヶ月分) 58,600円 58,000円 8月登録(7ヶ月分) 51,300円 50,700円 9月登録(6ヶ月分) 44,000円 43,500円 10月登録(5ヶ月分) 36,600円 36,200円 11月登録(4ヶ月分) 29,300円 29,000円 12月登録(3ヶ月分) 22,000円 21,700円 1月登録(2ヶ月分) 14,600円 14,500円 2月登録(1ヶ月分) 7,300円 7,200円 3月登録(0ヶ月分) 0円 0円 ■6.0L超 自動車税年額と月割り額 2019年(令和元年)9月30日以前 2019年(令和元年)10月1日以降 年額 111,000円 110,000円 4月登録(11ヶ月分) 101,700円 100,800円 5月登録(10ヶ月分) 92,500円 91,600円 6月登録(9ヶ月分) 83,200円 82,500円 7月登録(8ヶ月分) 74,000円 73,300円 8月登録(7ヶ月分) 64,700円 64,100円 9月登録(6ヶ月分) 55,500円 55,000円 10月登録(5ヶ月分) 46,200円 45,800円 11月登録(4ヶ月分) 37,000円 36,600円 12月登録(3ヶ月分) 27,700円 27,500円 1月登録(2ヶ月分) 18,500円 18,300円 2月登録(1ヶ月分) 9,200円 9,100円 3月登録(0ヶ月分) 0円 0円 自動車税の月割税額の計算方法 自動車税の月割りの計算は、排気量に応じた税額(年額)を12ヶ月で割り、残りの月数(例:10月購入なら11月から3月までの5ヶ月分)をかけた額(100円未満切り捨て)です。 例:エンジン排気量1.5Lの車を10月に購入した場合年額(30,500円)÷12ヶ月×5ヶ月分(11月~3月分)=12,700円(12,708.33の100円未満切り捨て) このように、排気量に応じた自動車税の年額がわかれば、一覧表がなくても月割りの税額を算出できます。もし、自動車税の月割計算をしたいときは、納税した年度の自動車納税証明書に記載されている金額をもとに算出しましょう。 自動車税の還付にも月割がある 自動車税は、廃車時に月割り分が還付されます。また、売却時は月割り分を売り手と買い手で分担するケースが一般的です。 廃車時の自動車税は、「抹消登録」の手続きが完了した日を基準に還付される額が算出されます。この廃車手続きが後回しになると、還付される額が減ってしまうため、廃車するときは速やかに手続きしましょう。 廃車に伴う自動車税の還付に関する手続きは特にありません。また、廃車した際の自動車税の還付の通知は、手続きの1ヶ月〜2ヶ月後に届きます。還付の通知が届くまで時間がかかることもあわせて覚えておきましょう。 クルマの譲渡・譲受の際は自動車税の分担について決めておく 車の売却をするときは、自動車税の分担を決めましょう。 一般的には、クルマを手放す月までを売り手が負担し、残りの月割税額を業者(購入者)が負担するのがほとんどです。ただし、売却に伴う自動車税の還付は義務ではありません。そのため、個人売買や友人・知人と売買する場合などは、話し合った上で分割や負担を決めましょう。 クルマの売却時に自動車税を月割りで負担する場合は、いつまで売り手負担で、いつから買い手負担にするのか細かく決め、契約書に明記しておくことが重要です。契約成立後にトラブルや揉め事にならないためにも、契約書は確実に作成し、お互いに保管しておきましょう。

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