旧車の再生と維持

スズキ 二代目エブリイワゴン(DA64W)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説
旧車の再生と維持 2025.06.23

スズキ 二代目エブリイワゴン(DA64W)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説

エブリイといえば、スズキを代表するワンボックス型の軽自動車です。1964年にデビューし現在も代替わりを重ね販売されています。中でも二代目エブリイワゴンは軽自動車とは思えない充実装備で話題を集めました。中古市場でも人気のモデルとなっています。しかし、いざ購入しようと思っても「最新の軽自動車と比較して維持費が高そう……」と悩まれている方も多いのではないでしょうか。この記事では二代目エブリイワゴン(DA64W)にかかる維持費について解説いたします。 二代目エブリイワゴン(DA64W)の特徴 二代目エブリイワゴン(DA64W)は「軽のミニバン」をコンセプトに開発されました。上級グレードには後席パワースライドドアやフルオートエアコンを採用するなど軽自動車の枠を超えた豪華な装備が話題になりました。高級軽ワゴンブームの火付け役となったモデルです。 二代目エブリイワゴン(DA64W)の維持費の内訳 二代目エブリイワゴン(DA64W)の維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 二代目エブリイワゴン(DA64W)は2WDと4WDのモデルがあります。2014年4月発売モデルでそれぞれの燃費を見ていきましょう。 2WD:14.4km/リットル4WD:13.8km/リットル カタログ燃費JC08モードで見ましたが、実燃費は2km/リットルほど低い数値になるようです。 ここからは金額をシミュレーションします。仮に通勤で2WDモデルを使用し月間1,000km走行した場合、ガソリンは約81リットル使用(*1) し、燃料代は13,121円(*2) です。この条件で1年間走行した場合は、157,452円(*2) かかります。 *1 燃費は12.4km/リットルで算出 ※実燃費想定*2 2022年11月27日のレギュラーガソリン1リットル当たりの平均価格162.7円で算出 最新の軽自動車は実燃費で20km/リットルを超えるものがあるので、それらと比較すると燃費が悪く思えますね。 自動車税 二代目エブリイワゴン(DA64W)の自動車税は軽自動車のため7,200円です。 任意保険 二代目エブリイワゴン(DA64W)の任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):なし人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり車両保険(保険金額):90万円免責金額(1回目-2回目以降):5万円〜10万円 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約83,000円/年でした。月額だと7,300円です。通勤使用、免許はブルーで算出しているため、条件によっては保険料が下がるケースがあります。 車検 二代目エブリイワゴン(DA64W)の車検代について見ていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:19,730円(24ヶ月)自動車重量税:6,600円(24ヶ月)印紙代:1,400円車検料:40,000円合計:67,730円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します 軽自動車は法定費用が安くなるメリットがあります。また、比較的新しいクルマであれば整備費用は下がり車検代が安くなるかもしれません。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。二代目エブリイワゴン(DA64W)のメンテナンスについては下記の費用がかかってきます。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって3万円ほどを見込んでおけば良いでしょう。二代目エブリイワゴン(DA64W)のタイヤ交換が発生する場合は数万円ほど追加でかかるケースもあります。 二代目エブリイワゴン(DA64W)の年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、二代目エブリイワゴン(DA64W)の場合、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録の二代目エブリイワゴン(DA64W)年間維持費>ガソリン代:157,452円自動車税:7,200円任意保険:83,000円車検:33,865円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:30,000円合計:311,517円 月額では25,960円ほどかかる計算です。注目したいポイントはガソリン代。維持費の半分ほどがガソリン代になっています。自動車税、重量税やメンテナンス代も安いという理由で軽自動車を選ぶ場合、ガソリン代も下げたいですよね。実燃費12.4km/リットルは近年売られている乗用車のコンパクトカーより悪い数値です。 二代目エブリイワゴン(DA64W)の維持費が高いと思った時の対処法 軽自動車は車重の軽さから燃費が良いものが多いです。しかし二代目エブリイワゴンは最近のコンパクトカーより悪いことがわかりました。税金面で安くなっても頻繁に入れることになるガソリン代がかさむと維持費が高く感じてしまうでしょう。二代目エブリイワゴン(DA64W)の維持費が高いと思ったら、手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。軽ワゴンは居住性の高さと手軽に運転できるサイズ感で需要が高くなっています。過走行や多少ダメージのある二代目エブリイワゴン(DA64W)でも高く売却できる可能性があります。

日産 ハコスカの維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説
旧車の再生と維持 2025.06.23

日産 ハコスカの維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説

ハコスカといえば、歴代日産車の中でも別格の人気を誇るスポーツカーです。1968年にデビューした3代目スカイライン(C10型)がハコスカと呼ばれるモデルです。中古市場では1,000万円以上で取り引きされることもあり、気になる方も多いですよね。しかし「ハコスカのような旧車は維持していくのが大変そう……」と悩まれている方も多いのではないでしょうか。この記事ではハコスカにかかる維持費について解説いたします。 ハコスカの特徴 ハコスカは1968年~1972年に発売された3代目のスカイライン(C10型)になります。角張ったボディ形状から「ハコスカ」の愛称で呼ばれるようになりました。現在も世界中のファンを魅了するGT-Rはハコスカから始まりました。レースの世界ではツーリングカー選手権で49連勝という記録をもちます。無敵といえる性能を誇り、スポーツカー好きの心を鷲掴みにしたモデルです。 ハコスカの維持費の内訳 ハコスカの維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 ハコスカの実燃費は5~6km/リットルになるようです。有鉛ガソリン仕様ですが、2022年現在有鉛ガソリンは販売されておりません。ハイオクを入れておけば間違いないでしょう。 ここからは金額をシミュレーションします。仮に通勤で使用し月間1,000km走行した場合、ガソリンは約182リットル使用(*1) し、燃料代は31,582円(*2) です。この条件で1年間走行した場合、378,982円(*2) かかります。*1 燃費は5.5km/リットルで算出*2 2022年11月27日のハイオクガソリン1リットル当たりの平均価格173.7円で算出 自動車税 初代GT-RであるS20型エンジン搭載車を例に見ていきましょう。排気量は1,989ccです。自動車税は39,500円ですが、ハコスカは車齢が13年以上経過しているため重課税になり、45,400円かかります。 任意保険 ハコスカの任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):なし人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:なし 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約47,000円/年でした。月額だと4,000円程度で安く思えますが、車両保険が付帯できません。前述の通り、ハコスカは1,000万円以上で取り引きされるクルマです。しかし一般的な保険会社ではプレミア価格を考慮した保険料の算出ができません。そのため、年式が古く価値のないクルマとして扱われ車両保険に加入できないのです。 車検 ハコスカの車検代について見ていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:20,010円(24ヶ月)自動車重量税:37,800円(24ヶ月)※初年度登録から18年以上経過で算出印紙代:1,800円車検料:80,000円合計:139,610円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します 注目すべきポイントは自動車税の重課税です。1トン超~1.5トン以下の重量税は24,600円ですが、初年度登録から18年以上経過した車両は二段階重課税され、13,200円高い37,800円になります。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。ハコスカのメンテナンスについては下記の費用がかかってきます。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって5万円ほどを見込んでおけば良いでしょう。ハコスカのタイヤ交換が発生する場合はスポーツタイヤのため10万以上追加でかかるケースもあります。 ハコスカの年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、ハコスカの場合、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録のZ33型フェアレディZ年間維持費>ガソリン代:378,982円自動車税:45,500円任意保険:47,000円車検:69,805円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:50,000円合計:591,287円 月額では49,300円ほどかかる計算です。通勤で使用しない場合はガソリン代と任意保険料を下げられます。ローンで購入するとさらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約する場合は、別途駐車場代が毎月かかってきます。 ハコスカの維持費が高いと思った時の対処法 ハコスカのような旧車は自動車税、重量税が重課税され維持費が高額になります。また、こまめにメンテナンスする必要がありお金がかかります。ハイオク限定で燃費が悪いことも維持費を押し上げる要因になるでしょう。ハコスカの維持費が高いと思ったら、手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。現在は空前の旧車ブームです。過走行や多少ダメージのあるハコスカでも高く売却できる可能性があります。

トヨタ ランドクルーザー(100系)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説
旧車の再生と維持 2025.06.23

トヨタ ランドクルーザー(100系)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説

ランドクルーザー(以下、ランクル)といえば、タフさと悪路走破性の高さから世界中で人気のモデルです。1998年1月~2007年8月まで販売されていた100系ランクルは高級車を凌駕するクルマになりました。新車価格は最上級グレードで651万円と、トヨタ自動車が販売するクルマの中でもセンチュリーを除くと最高峰の価格に。そんなランクル100ですが、中古市場では100万円台で購入できる個体も出てきました。しかし「古いランクルは維持費が大変そう……」と心配している方もきっと多いですよね。この記事では100系ランクルにかかる維持費について解説いたします。 100系ランクルの特徴 100系ランクルは80系ランクルの後継として開発されました。80系でクラウン級に高級車化されましたが、100系ではよりラグジュアリーな路線にシフト変更。世間では「高級車を凌駕する」と言われるほどです。また、100系にはシグナスという最高級モデルも登場し「セルシオのオフロードカー」と呼ばれていました。北米ではシグナスがレクサスブランドで販売されていました。代替わりするたびに高級路線に進むランクルですが、走行性能も一切妥協をしていません。オフロードコースに持ち込めば、ゴツゴツとした未舗装路や急坂もものともせず進むことができます。100系の後継は200系、300系と続いています。 100系ランクル維持費の内訳 100系ランクルの維持費について、5項目に分けて解説します。今回は1998年式のVX(ガソリン/4,663cc)を例に挙げてシミュレーションします。 燃料代 100系ランクルの1998年式のVX(ガソリン/4,663cc)のカタログ燃費は、10.15モードで6.1km/Lです。 仮に月間1,000km走行した場合、ガソリンは約163リットル使用(*1) し燃料代は2万9,666円(*2) かかります。この条件で1年間走行した場合の費用は、35万5,992円(*2) です。*1 燃費は6.1km/Lで算出*2 2024年6月25日のハイオクガソリン1L当たりの平均価格182円で算出 自動車税 2024年6月現在、新車登録が2019年10月1日以降の4.5L超~6L以下(自家用)の自動車税は8万7,000円/年です。4,663㏄のガソリンエンジンを搭載した100系ランクルの場合は車齢13年超えのため重課税され、10万1,200円/年かかります。 任意保険 100系ランクルの任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:25歳等級:6B使用目的:日常・レジャー運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり(限定タイプ)免責金額(1回目-2回目以降):5-10万円 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約11万円/年でした。月々だと9,000円ほどかかる計算です。等級が上だったりゴールド免許だったりする場合はもう少し安くなります。 車検 自家用車登録100系ランクルの車検代はいくらになるのでしょうか。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)自動車重量税:6万3,000円(24ヶ月)※初度登録年月から18年経過で算出印紙代:1,800円車検基本料:5万円 ※店舗・工場によって異なる合計:13万2,450円 ここで注目するポイントは重量税です。100系ランクルの枠である2t超~2.5t以下区分の自家用車の場合、重量税は4万1,000円ですが、初度年月から18年経過した車両については増額され6万3,000円になります。 また、古いクルマの場合は車検時に部品交換等の整備が発生する可能性が高く、車検代が一般的に高くなってしまうケースが多いです。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。100系ランクルワゴンタイプのメンテナンスについては下記の費用がかかります。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。5万円ほどを見込んでおけば良いでしょう。100系ランクルワゴンタイプのタイヤ交換が発生する場合は大きなタイヤになるので+10万以上かかるケースもあります。 100系ランクル年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録の100系ランクルワゴンタイプ年間維持費>燃料代:35万5,992円自動車税:10万1,200円任意保険:約11万円車検:6万6,225円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:5万円合計:68万3,417円 月額で5万7,000円ほどかかる計算です。2024年6現在もガソリン価格が高騰しているため、燃費の悪いガソリンエンジン車乗りの財布には大きなダメージを与えます。100系からガソリン車はハイオク限定になったのも痛いところ。また、自動車税も重課税されてしまいます。 ローンで購入するとさらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約する場合は、別途駐車場代が毎月かかります。東京都内で維持していくには10万円以上の維持費が必要かもしれません。 100系ランクルの維持費が高いと思った時の対処法 旧車の維持には、現代のクルマよりもお金がかかるものです。特に100系ランクルのような大排気量で大型の車種は自動車税、重量税がかさむために費用が高くなります。さらに、古いクルマのため故障が増えて修理費用などが別途発生する可能性があるでしょう。もし、100系ランクルの維持費が高いと思ったら手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。一昔前は10年落ち10万km以上走行したクルマは価値がないと言われていました。しかし、現在は空前の旧車ブームです。高く売却できる可能性があります。 ※2024年6月25日時点のデータです

日産 フェアレディZ(Z34)の維持費は高い!?内訳や抑える方法も解説
旧車の再生と維持 2025.06.23

日産 フェアレディZ(Z34)の維持費は高い!?内訳や抑える方法も解説

フェアレディZといえば、GT-Rと並ぶ日産を代表するスポーツカーです。2008年に発売されたZ34型のフェアレディZは通算6代目のモデルになり、排気量が先代のZ33から200cc増加しました。新車時は乗り出し価格が400万円を超えていましたが、中古車市場では200万円を切る個体が増えてきました。しかし、大排気量スポーツカーは維持費が心配です。 この記事ではZ34型フェアレディZにかかる維持費について解説していきます。 Z34型フェアレディZの特徴 Z34型は2008年〜2021年に販売されていた6代目のフェアレディZです。2022年にはビッグマイナーチェンジが実施され、型式がZ34からRZ34に変更されました。 Z34はシリーズ最大の排気量である3.7リットルのエンジンを搭載している点が大きな特徴です。海外では排気量から「370Z」の名称で販売されています。 Z34型フェアレディZにかかる維持費の5つの内訳 ここからはZ34型フェアレディZの維持費について、5つの項目に分けて解説します。 維持費①:燃料代 Z34型フェアレディZは3.7L VQ37VHRエンジン1種類のみです。燃費はJC08モードのカタログ数値で9.0〜9.8km/リットルです。実燃費は7.5km/リットルほどといわれています。 Z34型フェアレディZはハイオク限定車です。ハイオク限定車かつリッター10km未満だと、燃料代を支払うたびにお金をばら撒いている感覚になりますね……。 ここからは金額をシミュレーションします。仮に通勤で使用し月間1,000km走行した場合、ガソリンは約133リットル使用(*1) し、燃料代は2万4,219円(*2) です。この条件で1年間走行した場合、29万628円(*2) かかります。*1 燃費は7.5km/リットルで算出*2 2024年6月18日のハイオクガソリン1リットル当たりの平均価格182.1円で算出 維持費②:自動車税 2022年11月現在、新車登録が2019年10月1日以前の3.5リットル超〜4.0リットル以下(自家用)の自動車税は6万6,500円です。なお、Z34型フェアレディZは新規登録から13年以上経過している可能性が高く、その場合は重課された7万6,400円がかかります。 維持費③:任意保険 Z34型フェアレディZの任意保険について、大手の国内損保で見積もりをしました。 <条件>年齢:29歳等級:11等級使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物全損時修理差額費⽤特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(搭乗中のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円車両保険:あり車両保険(保険金額):275万円免責金額(1回目-2回目以降):5-10万円 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約12万6,000/年でした。車両保険が全体の保険料を上げています。任意保険は事故率や盗難率を加味し算出するため、スポーツカーの保険料は高くなる傾向にあります。しかし、保険金額は275万円になるため、車両保険はつけておいたほうがいいでしょう。 維持費④:車検 Z34型フェアレディZの車検代について見ていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)自動車重量税:4万5,600円(24ヶ月)印紙代:2,300円車検基本料:5万円合計:11万5,550円※車検基本料は内容、整備工場などにより費用は増減します。※自動車重量税は新車登録から13年未満であれば3万2,800円です。 新しい年式のZ34であれば整備費用が少なく済むかもしれません。 維持費⑤:メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。Z34型フェアレディZのメンテナンスについては下記の費用がかかります。 ・洗車・空気圧チェック・ワイパーゴム交換・ウォッシャー液補充・エアコンフィルター交換・ブレーキパッド交換・バッテリー交換・エンジンオイル交換・オイルフィルター(オイルエレメント)交換・キーロックユニット交換 1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって8万円ほどを見込んでおけばよいでしょう。 ただし、上記以外にタイヤ交換が発生する場合は、10万円~20万円の追加費用が必要です。また、キーロックユニットの不具合によるエンジン始動不良はZ34型フェアレディZの良くあるトラブルの1つで、故障が起きてしまった場合は部品代と工賃で3万5,000円程の費用がかかります。 Z34型フェアレディZ年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、Z34型フェアレディZの場合、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録のZ34型フェアレディZ年間維持費>ガソリン代:29万628円自動車税:7万6,400円任意保険:12万6,000円車検:5万7,775円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:8万円合計:63万803円 月額では5万2,567円ほどかかる計算です。通勤で使用しない場合はガソリン代と任意保険料を下げられます。 ローンで購入するとさらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約する場合は別途駐車場代が毎月かかります。 Z34型フェアレディZの維持費を抑える方法 ここからはZ34型フェアレディZの維持費を抑える方法を3つの項目に分けて解説します。 DIYでメンテナンスする Z34型フェアレディZの維持費は、簡単なメンテナンスをDIYすることで抑えられます。 DIYでできるメンテナンスの例は以下の通りです。 ・洗車・空気圧チェック・バッテリー交換・オイル交換・ワイパー交換・ブレーキパッド交換 クルマの保管場所や環境にもよりますが、上記のようなメンテナンスは専門的な知識や技術がなくても実施できます。 車検の依頼先を見直す Z34型フェアレディZの維持費の節約には、車検の依頼先の見直しも非常に有効です。 車検の依頼先には、ディーラーや車検専門店、ガソリンスタンドや整備工場がありますが、どこを選ぶかによって費用が大きく変わります。 クルマが新しいうちは保証の関係でディーラーにメリットがありますが、2回目以降はそうとも限りません。車検に特化した車検専門店や整備工場は、車検の基本料金が安く、ディーラー並みの技術を持っている場合もあります。そのため、ディーラーよりも安い料金で充分な技術力による車検を受けられます。 また、車検の事前見積もりも有効です。自分の予算やクルマのコンディションにあったプランを選択することで、費用を抑えられるでしょう。 保険会社を見直す 保険会社の見直しも維持費を抑える方法の1つです。任意保険は、国内損保とネット系の2つに分けることができますが、基本的に国内損保の方が高い傾向にあります。ネット系と比べて数万円の差が付くことも珍しくありません。 ただし、ネット系のプランや特約の選択は全て自己責任となり、保険のトレンドなども自分自身でキャッチアップする必要があります。「万が一の際に保険がおりない」や「特約を知らずにかえって損をした」などのトラブルを防ぐためにも、任意保険の知識を身に付けておく必要があります。 Z34型フェアレディZの維持費がどうしても高いと思った時の対処法 大排気量のハイオク限定車は維持費が高額になります。また、初期モデルの一部は発売から13年経過しているため自動車税、重量税が重課されます。また、年式が古いと故障が頻発する可能性もあり、そうなった場合はメンテナンス費も嵩んでしまうでしょう。 維持費を抑える方法を試みたものの、Z34型フェアレディZの維持費が高いと感じたら、手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。一昔前は10年落ち10万km以上走行したクルマは価値がないといわれていました。しかし、現在では旧車人気の高まりによって、過走行かつ古いクルマでも高く売却できる可能性があります。 ※2024年6月18日時点のデータです。

日産 フェアレディZ(Z33)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説
旧車の再生と維持 2025.06.23

日産 フェアレディZ(Z33)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説

フェアレディZといえば、GT-Rと並ぶ日産を代表するスポーツカーです。2002年に発売されたZ33型のフェアレディZは先代のZ32型の生産終了から約2年後に発売され、復活を望んでいたフェアレディZファンの間で話題を呼びました。新車時は乗り出し価格が400万円を超えるクルマでしたが中古市場では100万円以下で購入できる個体が増えてきました。しかし、旧車は維持費が心配になりますよね。この記事ではZ33型フェアレディZにかかる維持費について解説いたします。 Z33型フェアレディZの特徴 Z33型フェアレディZは2002年~2008年に発売された5代目のフェアレディZです。先代のZ32発売終了から約2年後に発売され、フェアレディZの復活にファンは歓喜の声を上げました。デビューからフルモデルチェンジまでに、計4回エンジンスペックの向上を図りました。排気量3.5リットルの大型エンジンを搭載しており、最近のダウンサイジングされたエンジンでは味わえない大排気量ならではの乗り味が魅力です。 Z33型フェアレディZ維持費の内訳 Z33型フェアレディZの維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 燃費はJC08モードのカタログ数値で9.1~9.7km/リットル、実燃費は7.5km/リットルほどとなるようです。 Z33型フェアレディZはハイオク限定車になります。リッター10km未満のハイオク限定車、お金をばら撒いている感覚に陥る燃費ですね……。 ここからは金額をシミュレーションします。仮に通勤で使用し月間1,000km走行した場合、ガソリンは約133リットル使用(*1) し、燃料代は23,160円(*2) です。この条件で1年間走行した場合、277,920円(*2) かかります。*1 燃費は7.5km/リットルで算出*2 2022年11月27日のハイオクガソリン1リットル当たりの平均価格173.7円で算出 自動車税 2022年11月現在、新車登録が2019年10月1日以後の3.0リットル超~3.5リットル以下(自家用)の自動車税は57,000円/年です。Z33型フェアレディZの場合は車齢13年超えのため、自動車税は重課税され66,700円かかります。 任意保険 Z33型フェアレディZの任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:あり車両保険(保険金額):75万円免責金額(1回目-2回目以降):5~10万円 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約108,000円/年でした。車両保険で保険料が上がっています。任意保険は事故率や盗難率を加味し算出するため、スポーツカーの保険料は高くなる傾向にあります。保険金額は75万円のため、車両保険をつけないで保険料を下げるという選択肢もありかもしれません。 車検 Z33型フェアレディZの車検代について見ていきましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:20,010円(24ヶ月)自動車重量税:37,800円(24ヶ月)※初年度登録から18年以上経過で算出印紙代:1,800円車検料:60,000円合計:119,610円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します 注目すべきポイントは自動車税の重課税です。1トン超~1.5トン以下の重量税は24,600円ですが、初年度登録から18年以上経過した車両は二段階重課税され、13,200円高い37,800円になります。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。Z33型フェアレディZのメンテナンスについては下記の費用がかかってきます。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。高く見積もって5万円ほどを見込んでおけば良いでしょう。Z33型フェアレディZのタイヤ交換が発生する場合はスポーツタイヤのため10万以上追加でかかるケースもあります。 Z33型フェアレディZ年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、Z33型フェアレディZの場合、合計でいくらになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録のZ33型フェアレディZ年間維持費>ガソリン代:277,920円自動車税:66,700円任意保険:108,000円車検:59,805円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:50,000円合計:562,425円 月額では46,900円ほどかかる計算です。通勤で使用しない場合はガソリン代と任意保険料を下げることができます。ローンで購入するとさらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約する場合は別途駐車場代が毎月かかります。 Z33型フェアレディZの維持費が高いと思った時の対処法 大排気量のハイオク限定車は維持費が高額になります。また、最終モデルでも発売から15年近く経過するクルマのため、こまめにメンテナンスする必要があり、維持するにはどうしてもお金がかかってしまうでしょう。Z33型フェアレディZの維持費が高いと思ったら、手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。一昔前は10年落ち10万km以上走行したクルマは価値がないと言われていました。しかし、現在は空前の旧車ブームです。過走行かつ古いクルマでも高く売却できる可能性があります。 ※2022年11月27日時点のデータです

3代目トヨタ ハリアー(60系)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説
旧車の再生と維持 2025.06.23

3代目トヨタ ハリアー(60系)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説

トヨタハリアーといえば、高級クロスオーバーSUVブームの火付け役として1997年から発売されており、今も大人気の車種です。ハリアーの中でも2013年12月~2020年6月まで製造・販売されていた60系ハリアーからは国内専用モデルになり、日本人好みの仕様になりました。中古市場では前期モデルであれば200万円程度で購入できる個体も出てきています。しかし「古い年式の中古車は維持費が大変そう……」と心配している方もきっと多いですよね。この記事では60系ハリアーにかかる維持費について解説いたします。 60系ハリアーの特徴 60系ハリアー最大の特徴は国内専用モデルということです。先代の30系ハリアーは世界展開しているレクサスRXと同じ設計で作られていましが、日本の道を走るにはサイズが大きすぎるという声がありました。そこで3代目は全長と全幅のダウンサイジングを図りました。ボディは小型化したもののエンジンも小型化したため、室内空間は先代より拡大されています。また、先進安全装備として車両周辺の360度を確認できるパノラミックビューモニターが一部グレードに採用されました。 60系ハリアー維持費の内訳 60系ハリアーの維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 60系ハリアーはガソリンモデル、ターボモデルとハイブリッドモデルの3種類があります。それぞれの燃費を見ていきましょう。 2.0L ガソリン車(FF):16.0km/リットル2.0L ガソリン車(4WD):14.8~15.2km/リットル2.0L ターボ車(FF):13.0km/リットル2.0L ターボ車(4WD):12.8km/リットル2.5L ハイブリッド車:21.4km/リットル JC08モードの燃費で比較しましたが、2.0Lガソリン車のFFモデルは意外と燃費が良いですね。実燃費はそれぞれ2~3km/リットル程度低くなるようです。 ここからは金額をシミュレーションします。 仮に税金が安く燃費もそこそこ良い60系ハリアーガソリン車(FF)を通勤で使用し月間1,000km走行した場合、ガソリンは約74リットル使用(*1) し燃料代は12,052円(*2) かかります。この条件で1年間走行した場合の費用は、144,622円(*2) です。*1 燃費は13.5km/リットルで算出(実燃費)*2 2022年11月27日のレギュラーガソリン1リットル当たりの平均価格162.7円で算出 60系ハリアーのガソリン車はレギュラーガソリン対応です。ただ、原油価格高騰により安さの恩恵はあまり受けられないですね。 自動車税 60系ハリアーガソリン車(FF)の排気量は1,986ccです。自動車税を見ていきましょう。2022年11月現在、新車登録が2019年10月1日以後の1.5リットル超~2.0リットル以下(自家用)の自動車税は36,000円/年です。初期モデルでも2022年12月現在はまだ9年しか経過していないので重課税は車齢13年超えの重課税はされません。 任意保険 60系ハリアーガソリン(FF)2014年8月発売モデルの任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし弁護士特約:あり事故時レンタカー特約(1事故につき日額5,000円まで):あり車両保険:あり車両保険(保険金額):170万円免責金額(1回目-2回目以降):5万円~10万円 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約94,000円/年でした。月々だと7,840円ほどかかる計算です。 車検 60系ハリアーガソリン(FF)の車検代はいくらになるのでしょうか。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:20,010円(24ヶ月)自動車重量税:32,800円(24ヶ月)印紙代:1,800円車検料:50,000円合計:104,610円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します 60系ハリアーの場合、重課税の重課税はされず、比較的新しいモデルのため整備費用もそこまで大きな負担にはならないでしょう。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。60系ハリアーガソリン車(FF)のメンテナンスについては下記の費用がかかります。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。5万円ほどを見込んでおけば良いでしょう。60系ハリアーのタイヤ交換が発生する場合は大きなタイヤになるので+10万以上かかるケースもあります。 60系ハリアーガソリン車(FF)年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録の200系ランクル年間維持費>ガソリン代:144,622円自動車税:36,000円任意保険:94,000円車検:52,305円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:50,000円合計:376,927円 月額では31,400円ほどかかります。2022年11現在、ガソリン価格が高騰しているため、レギュラーガソリン対応車でもガソリン代がかさむでしょう。最近のエコカーの場合は実燃費で20km/リットル以上走る車種も多いため、13.5km/リットルの燃費はやや悪く思えるかもしれません。 ローンで購入するとさらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約する場合は、別途駐車場代が毎月かかります。 60系ハリアーの維持費が高いと思った時の対処法 60系ハリアーガソリン車(FF)のような純粋なガソリン車はエコカーと比較すると燃費が悪い傾向にあります。また、初期モデルについてはそろそろ車齢が10年を超えてくるため故障が増えて修理費用などが別途発生する可能性があるでしょう。もし、60系ハリアーの維持費が高いと思ったら手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。一昔前は10年落ち10万km以上走行したクルマは価値がないと言われていました。しかし、現在は空前の旧車ブームです。高く売却できる可能性があります。 ※2022年11月27日時点のデータです

トヨタ ハリアー(30系)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説
旧車の再生と維持 2025.06.23

トヨタ ハリアー(30系)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説

トヨタハリアーといえば、高級クロスオーバーSUVブームの火付け役として1997年から発売されており、今も大人気の車種です。ハリアーの中でも2003年~2013年まで製造・販売されていた30系ハリアーからはハイブリッドの設定が登場し大きな話題を集めました。最終モデル販売から約10年が経過し新車価格で400万円を超えていたハイブリッドモデルでも中古市場では100万円台で購入できる個体も出てきています。しかし「10年以上前の中古車は維持費が大変そう……」と心配している方もきっと多いですよね。この記事では30系ハリアーにかかる維持費について解説いたします。 30系ハリアーの特徴 30系ハリアーでは、なんといっても2005年に登場したハイブリッドモデルが大きな話題になりました。2022年現在の今でこそトヨタの販売するほとんどの車種にハイブリッドモデルが設定されていますが、当時は珍しいモデルでした。また、当時は「ハイブリッド=燃費が良い」という認識でしたがハリアーハイブリッドの登場でエンジン+モーター出力のシステム合計パワーで馬力が語られ、走りの面でもハイブリッドのメリットが強く打ち出されたモデルです。 30系ハリアー維持費の内訳 30系ハリアーの維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 30系ハリアーはガソリンモデルとハイブリッドモデルの2種類があります。それぞれの燃費を見ていきましょう。 3.5L ガソリン車:9.0~9.7km/リットル3.0L ガソリン車:9.1~9.7km/リットル2.4L ガソリン車:10.6~11.0km/リットルハイブリッド車:17.8km/リットル 10・15モードの燃費で比較しましたが、ガソリン車とハイブリッド車では大きな差がありますね。実燃費は2kmほど低くなるようです。 ここからは金額をシミュレーションします。 仮に30系ハリアーハイブリッドを通勤で使用し月間1,000km走行した場合、ガソリンは約63リットル使用(*1) し燃料代は10,994円(*2)ほど かかります。この条件で1年間走行した場合の費用は、131,924円(*2) です。*1 燃費は15.8km/リットルで算出(実燃費)*2 2022年11月27日のハイオクガソリン1リットル当たりの平均価格173.7円で算出 30系ハリアーハイブリッドはハイオク限定車ですが、燃費がそこそこ良いのでガソリン代は大きな負担にはならなさそうです。 自動車税 30系ハリアーハイブリッドの排気量は3,310ccです。自動車税を見ていきましょう。2022年11月現在、新車登録が2019年10月1日以後の3.0リットル超~3.5リットル以下(自家用)の自動車税は57,000円/年です。30系ハリアーハイブリッドの場合、車齢13年超えのものは重課税され、66,700円/年にかかります。 任意保険 30系ハリアーハイブリッドの任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし弁護士特約:あり事故時レンタカー特約(1事故につき日額5,000円まで):あり車両保険:あり車両保険(保険金額):65万円免責金額(1回目-2回目以降):5万円~10万円 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約105,000円/年でした。月々だと9,000円ほどになる計算です。車両保険を付帯すると28,000円ほど年間で保険料が上がるため、つけずに費用を下げるという選択肢もありですね。 車検 30系ハリアーハイブリッドの車検代はいくらになるのでしょうか。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:20,010円(24ヶ月)自動車重量税:45,600円(24ヶ月)※車齢13年以上で算出印紙代:1,800円車検料:60,000円合計:127,410円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します ここで注目するポイントは重量税です。30系ハリアーハイブリッドの枠である2.5トン超~2.0トン以下区分の自家用車の場合、重量税は32,800円ですが、初年度から13年経過した車両については45,600円かかります。初期モデルの場合はそろそろ18年経過するものも出てきますが、この場合の重量税は50,400円にもなります。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。30系ハリアーハイブリッドのメンテナンスについては下記の費用がかかります。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。5万円ほどを見込んでおけば良いでしょう。30系ハリアーハイブリッドのタイヤ交換が発生する場合は大きなタイヤになるので+10万以上かかるケースもあります。 30系ハリアーハイブリッド年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録の200系ランクル年間維持費>ガソリン代:131,924円自動車税:66,700円任意保険:105,000円車検:63,705円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:50,000円合計:417,329円 月額では34,780円ほどかかる計算です。2022年11現在、ガソリン価格が高騰しているため、ハイオク限定車乗りの財布には大きなダメージを与えるでしょう。また、初期モデルの場合は18年経過した場合、重量税も二段階の重課税があります。 ローンで購入するとさらに月々の返済が発生するうえ、月極駐車場を契約する場合は別途駐車場代が毎月かかります。東京都内で維持していくには10万円以上の維持費がかかるかもしれません。 30系ハリアーハイブリッドの維持費が高いと思った時の対処法 旧車の維持には、現代のクルマよりもお金がかかるものです。特に30系ハリアーハイブリッドのような大排気量の車種は自動車税がかさむために費用が高くなります。さらに、古いクルマのため故障が増えて修理費用などが別途発生する可能性があるでしょう。もし、30系ハリアーハイブリッドの維持費が高いと思ったら手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。一昔前は10年落ち10万km以上走行したクルマは価値がないと言われていました。しかし、現在は空前の旧車ブームです。高く売却できる可能性があります。 ※2022年11月27日時点のデータです  

トヨタ ランドクルーザー(200系)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説
旧車の再生と維持 2025.06.23

トヨタ ランドクルーザー(200系)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説

ランドクルーザー(以下、ランクル)といえば、耐久性と悪路走破性の高さから世界中で愛されているオフロード車です。2007年9月~2021年3月まで製造されていた200系ランクルは、センチュリーを除いてトヨタブランドの最高級車種としてあこがれの的となりました。そんな200系ランクルですが、デビューから15年が経過し中古市場では200万円台で購入できる個体も出てきています。しかし「古いランクルは維持費が大変そう……」と心配している方もきっと多いですよね。この記事では200系ランクルにかかる維持費について解説いたします。 200系ランクルの特徴 200系ランクルは100系ランクルの後継として開発されました。100系でも「セルシオのオフロードカー」と呼ばれていましたが、200系ではさらに上質な高級車に仕上がりました。上級グレードは本革シートに木目パネルをあしらう内装など、インテリアだけ見るとオフロード車とは全く思えないでしょう。代替わりするたびに高級車化するランクルですが、走行性能も一切妥協していません。オフロードコースに持ち込めば、ゴツゴツとした未舗装路や急坂もものともせず走行します。200系の後継は300系ですが、注文から納車までは3~5年待ちになることもあるようです。 200系ランクル維持費の内訳 200系ランクルの維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 200系ランクルはV8のガソリンエンジンのみです。燃費はどのくらいなのでしょうか。 約4~5km/リットル(街乗り)約6~7km/リットル(高速) 実燃費で比較しましたが、かなりの大食いですね。しかもハイオク限定です。高級燃料をゴクゴク飲み込んでしまいます……。 ここからは金額をシミュレーションします。 仮に200系ランクルを通勤で使用し月間1,000km走行した場合、ガソリンは約222リットル使用(*1) し燃料代は38,561円(*2) かかります。この条件で1年間走行した場合の費用は、462,737円(*2) です。*1 燃費は4.5km/リットルで算出*2 2022年11月27日のハイオクガソリン1リットル当たりの平均価格173.7円で算出 年間のガソリン代は驚愕の金額に!この金額を貯蓄に回せば、2年ほどで100万円溜まりますね……。 自動車税 200系ランクルの排気量は4.6リットル超です。自動車税を見ていきましょう。2022年11月現在、新車登録が2019年10月1日以降の4.5リットル超~6.0リットル以下(自家用)の自動車税は87,000円/年です。200系ランクルの場合は、初期に販売されたモデルでは車齢13年超えのため重課税され、101,200円/年にかかります。つい最近まで販売されていたモデルですが、ランクルはモデルチェンジのサイクルが長いので初期モデルは旧車の域に達します。 任意保険 200系ランクルの任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。 <条件>年齢:30歳等級:6E使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし弁護士特約:あり車両保険:なし 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約60,000円/年でした。月々だと5,000円ほどになる計算です。ただ、この金額には車両保険が付帯されていません。旧車は車両保険がつけられないことがありますが、200系ランクルの場合盗難被害が頻発しており、つけられないケースが多いそうです。もし車両保険を付帯できる保険に入れたとしても、それなりの負担額を覚悟しておいたほうがいいでしょう。 車検 200系ランクルの車検代はいくらになるのでしょうか。自家用車登録の場合で計算してみましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:20,010円(24ヶ月)自動車重量税:57,000円(24ヶ月)印紙代:1,800円車検料:60,000円合計:138,810円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します ここで注目するポイントは重量税です。200系ランクルの枠である2.0トン超~2.5トン以下区分の自家用車の場合、重量税は41,000円ですが、初年度から13年経過した車両については57,000円かかります。初期モデルの場合は13年経過してきますので注意が必要です。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。200系ランクルワゴンタイプのメンテナンスについては下記の費用がかかります。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。5万円ほどを見込んでおけば良いでしょう。200系ランクルワゴンタイプのタイヤ交換が発生する場合は大きなタイヤになるので+10万以上かかるケースもあります。 200系ランクル年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。 <自家用車登録の200系ランクル年間維持費>ガソリン代:462,737円自動車税:101,200円任意保険:60,000円車検:69,405円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:50,000円合計:743,342円 月額では62,000円ほどかかります。名古屋駅周辺の1k平均家賃より少し高めのランニングコストですね。2022年11現在、ガソリン価格が高騰しているため、燃費の悪いガソリンエンジン車乗りの財布には大きなダメージを与えます。200系からガソリン車はハイオク限定なところも痛いポイント。また、初期モデルの場合は13年経過した場合、自動車税と重量税も重課税されてしまいます。 ローンで購入した場合は、さらに月々の返済が発生します。月極駐車場を契約する場合は、別途駐車場代が毎月かかります。東京都内で維持していくには10万円以上の維持費が必要かもしれません。 200系ランクルの維持費が高いと思った時の対処法 旧車の維持には、現代のクルマよりもお金がかかるものです。特に200系ランクルのような大排気量で大型の車種は自動車税、重量税がかさむために費用が高くなります。さらに、古いクルマのため故障が増えて修理費用などが別途発生する可能性があるでしょう。もし、200系ランクルの維持費が高いと思ったら手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。一昔前は10年落ち10万km以上走行したクルマは価値がないと言われていました。しかし、現在は空前の旧車ブームです。高く売却できる可能性があります。 ※2022年11月27日時点のデータです

ランクル80の維持費の節約方法!1ナンバー登録がベスト?整備代は抑えられる?
旧車の再生と維持 2025.06.23

ランクル80の維持費の節約方法!1ナンバー登録がベスト?整備代は抑えられる?

ランドクルーザー(以下、ランクル)といえば、過酷な環境下や悪路でも走行できるクロカン車として世界中で人気のモデルです。ランクルの中でも1989年10月~1997年12月まで製造・販売されていた80系のランクルはクラウンと遜色ない内装になり、ランクルの新たな購入層を開拓しました。 しかし、約30年前のクラシックなランクルのため、維持費を負担に感じている方も多いでしょう。そこで、この記事ではランクル80の維持費を抑える方法について解説いたします。 ランクル80、維持費が安いのは1ナンバー! ランクル80は、普通乗用車として3ナンバー登録する方が多い一方で、貨物車として1ナンバー登録することもできます。実は、1ナンバー登録したほうがわずかながら維持費の負担が抑えられるのです。3ナンバーと1ナンバー、それぞれの年間維持費の内訳を比較しながら紹介します。 ※今回は1995年式のワゴン GX(レギュラーガソリンモデル)を例に挙げて維持費をシミュレーションします。 【3ナンバー登録】ランクル80の年間維持費 ランクル80を3ナンバー登録した場合の年間維持費は、75万6,933円です。内訳は以下のとおりです。 燃料代 今回例示するレギュラーガソリンモデルの燃費は、街乗りで4〜5km/Lといわれています。この燃費をもとに金額をシミュレーションしました。 ランクル80で月間1,000km走行した場合、ガソリンは約222リットル使用(*1) し、燃料代は3万7,984円(*2) かかります。この条件で1年間走行した場合の費用は、45万5,808円(*2) です。 *1 燃費は4.5km/Lで算出*2 2024年6月21日のレギュラーガソリン1L当たりの平均価格171.1円で算出 自動車税 例示した1995年式のワゴン GXの排気量は4,476㏄です。2024年6月現在、新車登録が2019年10月1日以降の場合、4L超~4.5L以下(自家用)の自動車税は7万5,500円/年です。 しかし、ランクル80は車齢13年を超える可能性が非常に高いため重課され、8万7,900円/年かかります。現行モデルよりも1万2,400円も多く納税しなければなりません。 任意保険 1995年式のランクル80 ワゴン GXの任意保険について大手のネット型保険でシミュレーションしました。 <条件>年齢:26歳等級:5使用目的:日常・レジャー運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):なし人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:なし 上記内容でシミュレーションしたところ、約9万7,000円/年でした。負担が大きいうえに、古いモデルのため車両保険はつけられません。万が一事故を起こしてしまった場合、車両保険で補償されないので注意しましょう。 車検代 続いて、ランクル80の車検代を確認しましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月) 自動車重量税:6万3,000円(24ヶ月)※初度登録年月から18年経過で算出印紙代:1,800円車検基本料:5万円 ※店舗・工場によって異なる合計:13万2,450円 ここで注目したいのは重量税です。今回例示したランクル80の車輌重量は2,100kgのため、2t超~2.5tに区分されます。現行のクルマであれば重量税は4万1,000円ですが、ランクル80は初度登録年月から18年以上経過している可能性が高いため、2段階増額されて6万3,000円かかります。 また、車検時に部品交換やメンテナンスが発生した場合には別途費用がかかります。ランクル80はクロカン車のため、アウトドアで悪路を走行する方も多いかもしれません。その分ダメージが蓄積しやすく、なおかつ古いクルマのため、予想以上に車検代がかかる可能性があることも覚えておきましょう。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用をみていきましょう。ランクル80のメンテナンスについては下記の費用がかかります。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。5万円ほどを見込んでおけばよいでしょう。ランクル80のタイヤ交換が発生する場合は大きなタイヤになるので+10万以上かかるケースもあります。 【1ナンバー登録】ランクル80の年間維持費 ここまで3ナンバー登録時の年間維持費を解説しました。続いて1ナンバー登録時の維持費を紹介します。 総額からお伝えすると、70万8,008円/年です。3ナンバーよりも5万円も費用を抑えられます。なお、燃料代と任意保険、メンテナンス費用は同額として計算しています。 自動車税 自動車税は1万7,600円/年です。車齢が13年を超えた場合の重課された税額ですが、3ナンバーと比べると大きな差があります。1ナンバーの維持費が安い原因の1つといえるでしょう。 任意保険 任意保険は同額で計算したとお伝えしましたが、注意点があります。 ほとんど差はないものの、1ナンバーのほうが保険料が高い場合があるようです。また、ネット型保険では1ナンバーを取扱していないことが多く、代理店を通じて問い合わせる必要があります。 実際に申し込む際には、いくつかの代理店に問い合わせて保険料を比較するとよいでしょう。 車検代 ランクル80を1ナンバー登録した際の車検代は以下のとおりです。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:1万6,900円(12ヶ月)自動車重量税:1万8,900円(12ヶ月)※初年度登録から18年経過で算出印紙代:1,800円車検基本料:5万円 ※店舗・工場によって異なる合計:8万7,600円 車検時にかかる自賠責保険料は、1ナンバーの場合1万6,900円/年です。重量税については、1ナンバーの場合は車輌総重量をもとに算出されます。車輌重量 2,100kg+定員5名(1ナンバーの場合)+最大積載量350kgとして、車輌総重量は2,725kgです。初年度登録年月から18年以上経過していると仮定して、3t以下に区分されて1万8,900円。結果、車検費用は13万2,450円かかります。 【要チェック】1ナンバー登録する際の注意点 年間維持費は1ナンバー登録のほうが安いものの、1ナンバーで登録するためにはいくつもの条件があります。 基本スペックとして、全長 4.7m、全幅 1.7m、全高2m、排気量 2,000ccのいずれかを超えている必要があり、積載スペースが1平方m以上ある、積載スペースが乗員スペースよりも広いなどの条件が設けられています。 ランクル80は基本スペックに関して問題ありませんが、各種仕様変更と陸運局での構造変更手続きが必要です。さまざまな作業や手続きの費用や手間も加味して、1ナンバー登録するかどうか決めたほうがよいでしょう。※ただし、ディーゼルモデルは1ナンバー登録しかできません。 ランクル80の維持費を抑える方法 1ナンバー登録のほうが維持費を抑えられることがわかりました。しかし、もっと手軽に負担を減らす方法を知りたい方もいるでしょう。そこで、すぐにできる維持費の節約術を紹介します。 DIYでメンテナンスする 自分自身でランクル80を修理や整備をすれば、メンテナンスにかかる費用を抑えられます。たとえば、以下の箇所はDIYでの修理と整備が可能です。 ・洗車・オイル交換・ワイパーゴム交換・ヘッドライト交換(バルブのみの場合) DIYでのメンテナンスと聞いてハードルが高く感じる方がいるかもしれませんが、洗車は水の使えるスペースがあれば専門技術がなくても取り組めます。そのほかの箇所も比較的難しくないため、外注する費用が気になる場合には自身で修理するとよいでしょう。 車検の依頼先を見直す 車検の依頼先の見直しも、維持費の負担を抑えるのに有効です。 シミュレーションではディーラーを例にあげましたが、車検基本料金は店舗や工場によって異なります。民間車検の利用も視野にいれながら、いくつか見積もりをとって検討するとよいでしょう。 保険会社を見直す 保険の見直しも維持費を抑えるために実施するとよいでしょう。 同じランクル80でも、保険会社が違うと保険料が異なる場合があります。また、国内損保よりもネット型保険のほうが安い傾向にあります。ただし、1ナンバー登録する場合にはネット型保険で申し込めないケースが多いため、やはり複数の保険を比較する必要があるでしょう。 ランクル80の維持費がどうしても高いと思ったときの対処法 今回はランクル80の維持費を抑える方法を解説しました。 1ナンバー登録で維持費を抑えられるものの、それでも年間で70万円以上の費用がかかります。どうしても負担が大きいと感じた場合には、手放すことを選択肢にいれてもよいかもしれません。一昔前は10年落ち10万km以上走行したクルマは価値がないといわれていました。しかし、昨今の旧車ブームによって市場での価値が高まっています。加えて、ランクル80は世界的にも人気のあるモデルのため、高く売却できる可能性も充分に考えられるでしょう。

ランクル60の維持費は高い?税金・保険料・車検費用を詳しく紹介
旧車の再生と維持 2025.06.23

ランクル60の維持費は高い?税金・保険料・車検費用を詳しく紹介

ランドクルーザー(以下、ランクル)といえば、過酷な環境下や悪路でも走行できるクロカン車として世界中で人気のモデルです。ランクルの中でも1980年8月~1990年1月まで製造・販売されていたランクル60は大型ボディの元祖高級路線ランクルとして人気を集めています。 しかし、購入したくても「クラシックランクルは維持費が大変そう……」と心配している方もきっと多いですよね。この記事では60系ランクルにかかる維持費について解説いたします。 ランクル60の維持費の内訳 60系ランクルの維持費について、5項目に分けて解説します。 燃料代 ランクル60にはガソリンエンジンモデルとディーゼルエンジンモデルがラインナップされています。それぞれの実燃費を見ていきましょう。 ガソリン:約4km/L(街乗り)ガソリン:約7km/L(高速)ディーゼル:約7km/L(街乗り)ディーゼル:約8~9km/L(高速) 実燃費で比較しましたが、ガソリン車はかなりの大食いです。できたらディーゼルを選びたいところですが、排ガス規制対象地域には乗り入れることができないため、都市部に在住の方はガソリン車を選択するしかないでしょう。 ここからは金額をシミュレーションします。 仮にガソリンエンジン搭載のランクル60を通勤で使用し月間1,000km走行した場合、ガソリンを約250リットル使用(*1) するため、燃料代は4万2,775円(*2) かかります。この条件で1年間走行した場合の燃料代は、51万3,300円(*2) です。 *1 燃費は4km/Lで算出*2 2024年6月19日のレギュラーガソリン1L当たりの平均価格171.1円で算出 自動車税 都市部でも乗ることのできるガソリン車の上級グレード「ワゴン VX ハイルーフ」を例に自動車税をみていきましょう。 2024年11月現在、新車登録が2019年10月1日以後の3.5L超~4.0L以下(自家用)の自動車税は6万5,500円/年です。今回例にあげたモデルの排気量は3,955㏄で、車齢13年を超える可能性が高いため重課されます。結果として7万6,400円/年かかります。 任意保険 前述したワゴン VX ハイルーフに乗っていると仮定して、大手のネット型保険で任意保険のシミュレーションを実施しました。 <条件>年齢:30歳以上等級:20使用目的:通勤・通学運転者:本人限定 <補償内容>対人賠償(1名につき):無制限対物賠償(1事故につき):無制限対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):なし人身傷害:あり(車内のみ補償)人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円入院諸費用特約:なし車両保険:なし 上記内容でシミュレーションしたところ、総額が4万2,000円/年でした。意外と安く思うかもしれませんが、車両保険はつきません。古いクルマのため、保険会社は車両の価値はないものとして算出します。ランクル60は新車価格を超えるプレミア価格で取引される場合が多いですが、事故を起こした際に車両保険で補償されないので注意しましょう。 車検 続いて、車検代の内訳を確認しましょう。 <ディーラー車検の場合>自賠責保険:1万7,650円(24ヶ月)自動車重量税:6万3,000円(24ヶ月)※初度登録年月から18年経過で算出印紙代:1,800円車検料:8万円合計:16万2,450円※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します ここで注目したいポイントは重量税です。ワゴン VX ハイルーフは2.0t超~2.5t以下に区分され、重量税は4万1,000円ですが、初度登録年月から18年経過した車輌については2段階増額され6万3,000円かかります。 また、古いクルマの場合は車検時に部品交換等の整備が発生する可能性が高く、車検代が高くなってしまうケースが多いです。 メンテナンス費用 最後にメンテナンス費用をみていきましょう。ランクル60のメンテナンスについては下記の費用がかかります。 ・洗車代・ワイパーゴム交換代・ウォッシャー液交換代・冷却水補充代・エアコンフィルター交換代・ヘッドライト交換代・エンジンオイル交換代・オイルフィルター交換代・ブレーキオイル交換代・エアクリーナー交換代 1年間でこれらの費用が発生します。5万円ほどを見込んでおけばよいでしょう。タイヤ交換が発生する場合は大きなタイヤになるので+10万以上かかる可能性があります。 ランクル60の年間維持費はいくら? 維持費の内訳を見てきましたが、全てあわせるといくらになるのでしょうか。合計額を確認しましょう。 燃料代:51万3,300円自動車税:7万6,400円任意保険:約4万2,000円車検:8万1,225円(2年ごとにかかる費用の半額分)メンテナンス費:5万円合計:76万2,925円 月額では6万3,570円ほどかかります。自動車税や重量税が重課されて負担が大きくなるほか、2024年6月現在も依然としてガソリン価格が高騰しているため、燃料代がかさんでしまいます。 また、ローンで購入した場合は、さらに月々の返済が発生します。月極駐車場を契約する場合は、別途駐車場代が毎月かかることに留意しましょう。 【番外編】ランクル60を1ナンバー登録したときの維持費は? ここまで3ナンバー(乗用の普通自動車)登録を前提として解説しましたが、仕様変更をすれば普通貨物車の1ナンバーとしての登録も可能です。 基本スペックとして、全長 4.7m、全幅 1.7m、全高2m、排気量 2,000ccのいずれかを超えれば1ナンバーで登録できます。前述したワゴン VX ハイルーフはこの条件をクリアしています。そのほか、積載スペースが1平方m以上ある、積載スペースが乗員スペースよりも広いなどの条件が設けられているため、1ナンバー登録前にはランクル60の仕様を変更しなければなりません。 1ナンバー登録した際の維持費は以下のとおりです。 燃料代:51万3,300円自動車税:1万7,600円 ※初度登録年月から11年経過で算出任意保険:約4万2,000円車検:11万7,600円メンテナンス費:5万円合計:74万500円 車検時にかかる自賠責保険料は、1ナンバーの場合1万6,900円/年です。重量税については、1ナンバーの場合は車輌総重量をもとに算出されます。車輌重量 2,160kg+定員5名(4ナンバーの場合)+最大積載量350kgとして、車輌総重量は2,785kgです。初年度登録年月から18年以上経過していると仮定して、3t以下に区分されて1万8,900円。結果、車検費用は11万7,600円かかります。 自動車税や重量税が3ナンバーよりも大幅に安くなりますが、1年ごとに車検を受けなければならないため、結果として年間維持費はあまり変わらないことがわかりました。また、前述のとおり1ナンバー登録する際には仕様変更や構造変更手続きをしなければならず、その分の工賃や手間を把握したうえで判断しましょう。 ランクル60の維持費が高いと思ったときの対処法 旧車の維持には、現代のクルマよりもお金がかかります。特にランクル60ような大排気量で大型の車種は自動車税、重量税がかさむためにより費用が高くなります。 さらに、古いクルマのため故障が増えて修理費用などが別途発生する可能性があるでしょう。 もし、ランクル60の維持費が高いと思ったら手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。一昔前は10年落ち10万km以上走行したクルマは価値がないといわれていましたが、昨今旧車人気が高まっているため、高値で売却できる可能性があります。 ※2024年6月19日時点のデータです

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