トヨタ ランドクルーザー(100系)の維持費は高い?内訳といくらかかるかを解説

目次
1.100系ランクルの特徴 2.100系ランクル維持費の内訳 3.100系ランクル年間維持費はいくら? 4.100系ランクルの維持費が高いと思った時の対処法

ランドクルーザー(以下、ランクル)といえば、タフさと悪路走破性の高さから世界中で人気のモデルです。1998年1月~2007年8月まで販売されていた100系ランクルは高級車を凌駕するクルマになりました。新車価格は最上級グレードで651万円と、トヨタ自動車が販売するクルマの中でもセンチュリーを除くと最高峰の価格に。そんなランクル100ですが、中古市場では100万円台で購入できる個体も出てきました。しかし「古いランクルは維持費が大変そう……」と心配している方もきっと多いですよね。この記事では100系ランクルにかかる維持費について解説いたします。

100系ランクルの特徴

100系ランクルは80系ランクルの後継として開発されました。80系でクラウン級に高級車化されましたが、100系ではよりラグジュアリーな路線にシフト変更。世間では「高級車を凌駕する」と言われるほどです。また、100系にはシグナスという最高級モデルも登場し「セルシオのオフロードカー」と呼ばれていました。北米ではシグナスがレクサスブランドで販売されていました。代替わりするたびに高級路線に進むランクルですが、走行性能も一切妥協をしていません。オフロードコースに持ち込めば、ゴツゴツとした未舗装路や急坂もものともせず進むことができます。100系の後継は200系、300系と続いています。

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100系ランクル維持費の内訳

100系ランクルの維持費について、5項目に分けて解説します。

燃料代

100系ランクルにはガソリンエンジンとディーゼルエンジンがラインナップされています。それぞれの実燃費を見ていきましょう。

ガソリン:約4~5km/リットル(街乗り)
ガソリン:約6~7km/リットル(高速)
ディーゼル:約6~7km/リットル(街乗り)
ディーゼル:約8~9km/リットル(高速)

実燃費で比較しましたが、ガソリン車はかなりの大食いですね。できたらディーゼルを選びたいところですが、排ガス規制対象地域には乗り入れることができません。都市部に在住の方はガソリン車しか選択肢がありません。

ここからは金額をシミュレーションします。

仮にガソリンエンジン搭載の100系ランクルを通勤で使用し月間1,000km走行した場合、ガソリンは約222リットル使用(*1) し燃料代は38,561円(*2) かかります。この条件で1年間走行した場合の費用は、462,737円(*2) です。
*1 燃費は4.5km/リットルで算出
*2 2022年11月27日のハイオクガソリン1リットル当たりの平均価格173.7円で算出

年間のガソリン代は驚愕の金額に……。ちなみに日本人の平均手取り額は24万円ほどといわれているため、約2か月分の給料がガソリン代として1年間で消費される計算になりますね……。

自動車税

都市部でも走行可能な排気量4,663ccのガソリン車を例に自動車税を見ていきましょう。
2022年11月現在、新車登録が2019年10月1日以降の4.5リットル超~6.0リットル以下(自家用)の自動車税は87,000円/年です。4,663㏄のガソリンエンジンを搭載した100系ランクルの場合は車齢13年超えのため重課税され、101,200円/年です。この金額があれば4人家族で1泊2日の国内旅行が楽しめます。

任意保険

100系ランクルの任意保険について大手のネット型保険で見積もりをしました。

<条件>
年齢:30歳
等級:6E
使用目的:通勤・通学
運転者:本人限定

<補償内容>
対人賠償(1名につき):無制限
対物賠償(1事故につき):無制限
対物超過特約(相手自動車1台につき50万円まで):あり
人身傷害:あり(車内のみ補償)
人身傷害(保険金額/1名につき):3,000万円
入院諸費用特約:なし
弁護士特約:あり
車両保険:あり
車両保険(保険金額):70万円
免責金額(1回目-2回目以降):5万~10万円

上記内容でシミュレーションしたところ、総額が約80,000円/年でした。月々だと7,000円ほどかかる計算です。等級が上だったりゴールド免許だったりする場合はもう少し安くなります。

車検

自家用車登録100系ランクルの車検代はいくらになるのでしょうか。

<ディーラー車検の場合>
自賠責保険:20,010円(24ヶ月)
自動車重量税:57,000円(24ヶ月)※初年度登録から13年経過で算出
印紙代:1,800円
車検料:80,000円
合計:158,810円
※車検料は内容、整備工場などにより費用は増減します

ここで注目するポイントは重量税です。100系ランクルの枠である2.0トン超~2.5トン以下区分の自家用車の場合、重量税は41,000円ですが、初年度から13年経過した車両については増額され57,000円になります。増額分は+16,000円……。二人でそこそこおいしい焼き肉を食べることのできる金額です。また、古いクルマの場合は車検時に部品交換等の整備が発生する可能性が高く、車検代が一般的に高くなってしまうケースが多いです。

メンテナンス費用

最後にメンテナンス費用を見ていきましょう。100系ランクルワゴンタイプのメンテナンスについては下記の費用がかかります。

・洗車代
・ワイパーゴム交換代
・ウォッシャー液交換代
・冷却水補充代
・エアコンフィルター交換代
・ヘッドライト交換代
・エンジンオイル交換代
・オイルフィルター交換代
・ブレーキオイル交換代
・エアクリーナー交換代

1年間でこれらの費用が発生します。5万円ほどを見込んでおけば良いでしょう。100系ランクルワゴンタイプのタイヤ交換が発生する場合は大きなタイヤになるので+10万以上かかるケースもあります。

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100系ランクル年間維持費はいくら?

維持費の内訳を見てきましたが、合計でいくらぐらいになるのでしょうか。合計額を見ていきましょう。

<自家用車登録の100系ランクルワゴンタイプ年間維持費>
ガソリン代:462,737円
自動車税:101,200円
任意保険:80,000円
車検:79,405円(2年ごとにかかる費用の半額分)
メンテナンス費:50,000円
合計:773,342円

月額では64,445円ほどかかる計算です。東京都の府中駅周辺の1k平均家賃と同じぐらいのランニングコストですね。2022年11現在、ガソリン価格が高騰しているため、燃費の悪いガソリンエンジン車乗りの財布には大きなダメージを与えます。100系からガソリン車はハイオク限定になったのも痛いところ。また、自動車税も重課税されてしまいます。

ローンで購入するとさらに月々の返済が発生し、月極駐車場を契約する場合は、別途駐車場代が毎月かかります。東京都内で維持していくには10万円以上の維持費が必要かもしれません。

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100系ランクルの維持費が高いと思った時の対処法

旧車の維持には、現代のクルマよりもお金がかかるものです。特に100系ランクルのような大排気量で大型の車種は自動車税、重量税がかさむために費用が高くなります。さらに、古いクルマのため故障が増えて修理費用などが別途発生する可能性があるでしょう。
もし、100系ランクルの維持費が高いと思ったら手放すことを検討してみてはいかがでしょうか。一昔前は10年落ち10万km以上走行したクルマは価値がないと言われていました。しかし、現在は空前の旧車ブームです。高く売却できる可能性があります。

※2022年11月27日時点のデータです

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