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昨今90年代の国産スポーツカーに新車価格以上の値がつき、日本国外に輸出されていることをご存知でしょうか。今回ご紹介する日産 R34スカイラインGT-Rはまさにその煽りを受け、2021年7月に行われたオークションで、なんと約6,000万円で落札されました。第2世代GT-Rの最終モデルとして名高いR34 GT-Rがここまで高騰している理由とはなんなのか、中古市場も踏まえて解説していきましょう。 第2世代GT-Rの集大成 「人に翼を」というキャッチコピーのもと、1999年1月に発売を開始した日産 BNR34型 スカイラインGT-R。 R32、R33を含めた第2世代最後のGT-RとしてデビューしたR34 GT-Rは、前モデルで不評だったボディサイズの見直しを筆頭に、各部性能の底上げが行われました。 ボディは全長4,600mm×全幅1,785mm×全高1,360mmとなり、先代のR33と比べ、全長は75mm、ホイールベースは55mmダウンすることで車体をリファイン。そして車体剛性の向上や前後重量バランスを55:45に調整するなど、ドライビング性能はより熟成され、多くのファンを唸らせました。 GT-Rを極限まで突き詰めたスペック R34 GT-Rのエンジンは、R32から代々使用されているツインターボ搭載の2.6リッター直列6気筒 RB26DETT型。最高出力こそ自主規制いっぱいの280psのままですが、ターボの改良で最大トルクを40.0kgmまで引き上げ、低速回転域からの立ち上がり性能をアップしました。 トランスミッションはゲトラグ社と共同開発したGT-R初の6速マニュアルや耐久性強化と軽量化を施したアルミ鍛造製の足回りを採用。R34 スカイラインGT-Rが第2世代GT-Rの中で最強であるのはもちろん、モータースポーツやチューニングの世界でも大活躍しました。 価格上昇が止まらないR34 GT-R そんなR34 スカイラインGT-Rは、BHオークションとヤフオクがコラボレーションして開催したオーディションに走行距離10kmの「VスペックⅡ Nur」が出品され、最終的には約6,000万円という驚愕の価格で落札されています。 新車同然の走行距離と限定生産グレードということを踏まえても、新車価格の10倍近いプライスで落札されるというのは異常事態と言ってもいいかもしれません。 このオークションの個体は少々特殊な一例ですが、現在の国内の中古車市場でも1,000万円スタートは当たり前となっており、R34スカイラインGT-Rの価値は上がり続けています。 高騰の原因である25年ルールとは? ではなぜ、そこまでR34スカイラインGT-Rが高騰しているのか、それはアメリカで制定されている「25年ルール」が大いに関係しています。 アメリカでは、通常右ハンドル車の輸入は認められていませんが、生産から25年経過した自動車は「クラシックカー」とみなされ、輸入はもちろん公道を走ることも認められているのです。 それにくわえ、映画「ワイルドスピード」の影響でアメリカにおけるGT-R人気は凄まじいものがあります。先代のR32やR33なども高額で取引されているなか、当然R34もその枠組みに入っているということです。 R34スカイラインGT-Rの初期モデルは1999年製造なので、25年ルールが適用されるのは2024年以降ですが、それを見越しての輸出・輸入の準備は既に始まっており、バイヤ―たちの間では激しい競争が発生。その結果、ただでさえ数が少ないR34スカイラインGT-Rの在庫は減少し、この先もさらに価値が上がっていく可能性が高い状況なのです 手に入れるなら今が最後?R34スカイラインGT-Rの中古車相場と買取価格 R34 GT-Rの価格高騰がいかほどのものか、2021年7月執筆時点の大手中古車サイトで中古車相場を調べてみると、1999年式の最安値の個体ですら1,180万円というプライスでした。 最高額のものとなると、2002年式のVスペックⅡ Nurグレードが3,580万円の価格で売り出されています。また、中古車販売相場の上昇に伴い、買取価格も上昇傾向。旧車王での買取価格はベースグレードが500~1,000万円、VスペックⅡ NurやMスペック Nurとなってくると1,500~3,000万円と一気に上昇しています。 購入、買取ともに新車価格以上の価格になっているのは当たり前で、VスペックⅡ Nurなどの限定生産モデルに至っては、もはや個人レベルでは手の出ない価格帯と言わざるを得ません。 R34スカイラインGT-Rは25年ルール適用の2024年に向けてさらなる価格の高騰が予想されます。購入を検討している方はすぐに決断を固める、そして売却を考えている方は慎重に様子を見た方がよいかもしれません。 まとめ 第2世代GT-Rというブランドの集大成、そして最後のRB26DETTエンジン搭載車ということもあって、R34スカイラインGT-Rの存在は特別。その人気は、現行のR35GT-Rと人気を二分するほどです。 国内外を問わない人気と、わずか3年というモデルライフで総生産台数が約1万2,000台と少ないこともあり、市場価格は上がり続けています。 2021年現在で、約6,000万円という価格で落札されるという現状と、25年ルールが刻々と迫るなか、1億円越えのR34 GT-Rが現れるのもそう遠くないかもしれません。 [ライター/増田真吾]
ロングノーズのワイドボディ、リトラクタブルヘッドライトによるワイド&ローデザイン。いかにもスポーツカーという風格を漂わせるトヨタ A70スープラは、初期モデル発売から30年以上が経過した今でも素直にカッコいいと見とれてしまう車のひとつです。海外で80年代以降のスポーツカー人気が高まっている現在、A70スープラも例外ではなく注目を集めています。今回は、今でも車好きを魅了するA70スープラの詳細と、現在の中古車相場についてご紹介します。 A70スープラはトヨタスポーツカーの歴史の礎 トヨタ スープラは、トヨタを代表するスポーツカーシリーズです。その中でも1986年から1993年まで販売されたA70スープラは、現在に続くスープラの歴史の基礎と言っても過言ではありません。 A70スープラはどんな車だったのか、開発時の状況や進化の歴史を振り返ってみましょう。 セリカを脱却しピュアスポーツへの転換 A70スープラは、それまで海外で「SUPRA」の名称で販売されていた、A60型セリカXXの後継車として開発されました。 Z20ソアラと共通のプラットフォームを採用し、セリカから脱却。国内販売の車名もスープラに統一され、先代から続くスポーツ路線をより明確にしたモデルとして登場しました。 エンジンは全グレード直列6気筒エンジンを採用し、最上位モデルとなる3L 6気筒ターボエンジン7M-GTEUでは230psを発生。これは、当時国内最強だったZ31型フェアレディZに搭載されたVG30ETエンジンと同等の出力で、トヨタがスポーツカーとしての地位確立を強く意識していたことがうかがえます。 高級スポーツカーの名に恥じないスタイリング スタイリングは、先進的でスポーツカーライクなデザインを採用し、スポーツカー路線へと舵を切った先代A60で採用されたリトラクタブルヘッドライトを踏襲。ロングノーズショートデッキというスタイリングは、スポーツカーとしての戦闘力の高さを期待させ、当時としては先進的なデザインでした。 一方で、内装は高級車ソアラの兄弟車ということもあり、高級感溢れるデザインと快適性も注目ポイント。例えば、当時まだほとんど馴染みのなかった人間工学に基づいて設計されたシートは、電動の調整機能も含む各種調整機能を持ち、ワンランク上の乗り心地を実現しました。 エンジン含め数々のマイナーチェンジを繰り返した7年間 A70スープラは、発売後も精力的に開発が続け、販売されていた7年の間に、ボディバリエーションの追加、マイナーチェンジなど数々の仕様変更を繰り返しています。特にエンジンは、グレード別も含めてNA、ターボ合わせて実に9種ものエンジンを搭載しました。 外装で特に大きな変更は、1988年の3L車の全車ワイドボディ化と、1989年のツインターボ版1G-GTEへのワイドボディ仕様の追加。輸出仕様と同様のワイドボディによって、より堂々とした風格を醸し出しました。 エンジンでは、1988年にターボエンジンのハイオク仕様への変更を行ったのが最初の大きな進化です。2Lの1G-GTEUが185psから210psに、3Lの7M-GTEUが230psから240psに進化しました。 モデル末期となる1990年の最後のマイナーチェンジでは、2.5Lながら国内自主規制いっぱいの280psを発生する1JZ-GTE型エンジンを最上位グレード「2.5GTツインターボ」に採用。まさにトヨタだけでなく、日本を代表するスポーツカーとなったのです。 A70スープラの中古車相場について 大手中古車サイトでA70スープラの現在の中古車価格を調べたところ、2020年8月の原稿執筆時点で、走行距離が30万km近くの最安値の2Lツインターボでも130万円以上。低走行でほぼ純正仕様のままという2.5Lツインターボで、なんと1,000万円近くの価格の車両もありました。 もちろん、旧車王での買取価格もA70スープラの人気を表しています。発売から既に30年以上が経っているにも関わらず、2Lのモデルでも最高200万円、2.5Lや3Lモデルでは、最高900万円もの買取価格がつくほどの人気ぶり。今後も高値が続くことが予想されますが、中古車相場は水物です。 また古い車であることには違いないため、保存状態や経年劣化の具合で査定が下がってしまう可能性も否定できません。もしA70がお手元にあるなら、高値が続く今こそ、一度見積もりだけでも出してみることをおすすめします。 まとめ 作るからにはジャンルを問わず他社より優れた車を作る。A70スープラはトヨタの自動車メーカーとしてのプライドを感じるモデルです。 先進的なデザインに、当時としては珍しい人間工学まで取り入れた高級感溢れる内装、そして素性のいいエンジンが生み出す高い運動性能。細部にこだわって作り込んだ車種だからこそ、30年以上が経った今でも人気で、高値がつくのも頷けます。 今後、高値が続くことも予想されていますので、手に入れたい方はぜひ早めに探してみてはいかがでしょうか。
ホンダが設定するスポーツグレード「タイプR」は、1992年に発売された初代NSXにはじめて設定されました。しかし、当時900万円を超える価格に、なかなか手が出づらいものでした。そんな中、222万円という価格ながら、1.8Lの排気量で最高出力200psを8000回転で絞り出す本気仕様のマシン、インテグラタイプRが登場します。 今回は、大衆車から一躍スポーツカーに躍り出たインテグラタイプRのスペックと、中古車相場について紹介していきましょう。 価格は控えめなのにスペックは本格派 インテグラタイプRは「もっと身近なレーシングスポーツが欲しい」というユーザーの声に応えるべく、1995年8月に発売されました。 3代目インテグラをベースとした初代インテグラタイプRは、超高回転型エンジンをはじめ、専用の足回りやLSDの採用でハンドリングを徹底的に追求。さらに、ボディ剛性の強化も施され、まさにメーカーチューンドと呼ぶにふさわしいスペックが与えられました。 それにも関わらず車体価格は222万8000円と、NSXタイプRに比べるとかなりリーズナブル。ボディは3ドアクーペの他に4ドアハードトップも設定され、スポーツモデルながらパワステやパワーウィンドウも装備されるなど、家族での使用も想定されていたことが特徴的です。 性能がさらに強化された98spec、99spec 1998年1月には通称「98spec」と呼ばれる後期型へとマイナーチェンジし、各部の性能が強化されました。 ECUの見直しやエキゾーストマニホールドのステンレス化、さらに、タイヤは16インチへ拡大し、ホイール穴も5穴仕様に変更など、大幅なアップデートが実施されています。 その後の1999年7月のマイナーチェンジでは「99spec(00specとも呼ばれる)」が登場。基本的な性能は98specと変わりませんが、電動格納ミラーやキーレスエントリーなどの快適装備が追加されたほか、99spec特別ボディカラーとして「サンライトイエロー」が設定されています。 サンライトイエローを選択するとボディと同じ黄色のレカロシートが選べたため、それ以外に変更点はないものの、特別感を味わうことができました。 レーシングカー並みのスペックでも価格は200万円台前半! 搭載される1.8L直列4気筒DOHC VTEC(B18C型)エンジンは、Spec Rと名付けられたスペシャルモデル。最高出力200psを8,000rpmで発生し、8,400rpmを許容するレーシングエンジン並みのスペックが与えられました。 今の市販車ではまず採用されることの無い限界まで踏んで回すタイプのエンジンに、1060kgという軽量なボディが組み合わさることで、スペック以上のレーシーぶりを発揮してくれます。 専用部品を各部に惜しみなく使用 インテグラタイプRの特筆すべき点はエンジンだけでなく、各部細かい箇所まで徹底的にチューンナップされていることです。 4輪ダブルウイッシュボーンの専用サスペンションは、標準車に比べ車高を15mmダウン。さらにヘリカルLSDを採用し、エンジンやダンパーなどの各部マウント部も強化品に交換されています。 このタイプR用に開発された新規パーツ60点に及ぶにも関わらず、販売価格はベースモデルよりも約12万円高い222万8000円。20年以上前とは言え、メーカーチューンドといっても良いスペックであることを考えれば、まさにバーゲンプライスと言っても良い価格でした。 インテグラ タイプRの中古車相場と買取価格 そんな本格スポーツ仕様のインテグラタイプRですが、2021年8月時点で大手中古車サイトの相場は最安で1997年式の128万円。最高値は1999年式の98specが589万円と、当時の新車価格の2.5倍ほどのプライスがついており、インテグラタイプRの人気の高さが伺えます。 一方、旧車王での買取相場は3ドアクーペ、4ドアハードトップともに50~250万円。マイナーチェンジ後の98spec、99specとなると、3ドアクーペのみ50~300万円と買取り相場がアップします。 インテグラタイプRはジムカーナやターマックラリーなど、モータースポーツのベース車としての海外での需要も高く、市場での相場は新車価格越えが当たり前となっている現状です。 まとめ タイプRシリーズ第2弾として登場したインテグラタイプRは、NSXのときには味わえなかったスポーツカーの楽しさを身近なものにしてくれました。 新車価格は控えめにしながら、超高回転型エンジンを搭載するなど振り切った仕様にしたことで多くのファンを生み、タイプRシリーズはのちのシビックにも受け継がれていきます。 刺激的かつ、誰にでも乗ることのできるスポーツカーの楽しさを提供してくれたインテグラ タイプRは、ホンダのスポーツカー展開に大きな影響を与えた車であることは間違いありません。
かつてフェラーリ348やホンダ NSXより速いと言われた国産車がありました。それが国産ミッドシップスポーツカーの扉を開いた、トヨタSW20型MR2です。しかも新車価格はたった300万円。 販売当初は、過敏なハンドリングが不評だったものの、トヨタ開発陣は市場投入後も改良を続け、国産ミッドシップスーパーカーと言っても過言ではないレベルにまで昇華させました。今回は、SW20の特徴と進化について詳しくご紹介します。 トヨタが手掛けた本格ミッドシップスポーツカー2代目MR2(SW20型) 初代MR2であるAW11は、FF車であるカローラをベースに開発され、安価なミッドシップスポーツカーということで、一定の成功をおさめます。 このAW11の成功を元に、本格的ミッドシップスポーツカーとして開発されたのが、2代目MR2であるSW20です。 先代AW11からの大幅アップグレード SW20型のMR2は、初代となるAW11からのアップグレードをテーマに開発されました。 特に力を入れて改善されたのが、スタイリングと居住性。結果、ミッドシップレイアウトを存分に活かし、イタリアンテイストとも言えるスタイリングを実現しました。 大型化による居住性の改善と共に、バブル景気を背景にした豪華な内装が施し、1989年~1999年の10年間販売される国産ミッドシップスーパーカーが誕生します。 伝統の名機3S-Gを搭載 SW20のエンジンは、車格に合わせてアップグレード。セリカGT-FOURにも搭載され、当時トヨタのレースシーンで欠かせなかった3S-Gを採用し、2Lという排気量ながらターボ搭載の3S-GTEは、最高出力225馬力を発生させました。 大型化したにも関わらず、当時としては優秀な、0-60mph加速(約96km/h)6.1秒を記録しています。さらに1993年のマイナーチェンジで、最高出力は245馬力にアップ。フェラーリ348やNSXに勝るタイムを叩き出すまでに進化します。 乗り手を選ぶじゃじゃ馬から誰でも乗れるスポーツカーへ SW20登場時は、デザイン面でAW11の弱点を補えていたものの、スポーツカーとしての評価は決して高くありませんでした。 各部の性能がダイレクトに走行性能に反映されるミッドシップレイアウトは、ミッドシップスポーツカー開発ノウハウの乏しいトヨタにとっては大きな挑戦だったのです。しかし、トヨタ開発陣は改良を続け、SW20がミッドシップスーパーカーとしての地位を確立するまでに高めました。 登場初期のハンドリングはピーキー SW20登場時、もっとも不評を買ったのは、ピーキーなハンドリング性能。元々FF用に開発された重心の高い3S型エンジンに貧弱な足回り、ハイトの高い14インチタイヤと、腕に自信のあるドライバーでさえ、手に汗握るハンドリング特性でした。 ミッドシップレイアウトは、スポーツカーとしては理想的なレイアウトとという印象がありますが、他のレイアウトに比べ荷重移動が激しいという欠点があります。そのため、重心バランス、足回りの設計などが伴わなければ、操りにくい特性に仕上がってしまうのです。 AW11の開発経験があったとはいえ、FFレイアウトを基本に開発をしてきたトヨタにとって、ミッドシップレイアウトの本格スポーツカーの開発は挑戦の連続でした。 10年間の間に4度もマイナーチェンジ SW20には、通称I型からV型と呼ばれる5つのモデルが存在します。 トヨタ開発陣は、度重なるマイナーチェンジで、I型販売当初未成熟だったミッドシップレイアウトを完成の域にまで高めたのです。 如何に現在でも高い人気を誇るスーパーカーに仕上がっていったのか、SW20の各モデルの変遷と特徴をご紹介します。 II型(1991年~) 最初のモデルチェンジでは、まずピーキーなハンドリングの改善に取り組みます。 タイヤを14インチから15インチにサイズアップし、フロントサスペンションの改良。スタビライザーの大型化と、足回りを中心に見直し、ハンドリングの安定性向上を図りました。 III型(1993年11月~) 2度目のマイナーチェンジでは、マイナーチェンジとは思えないほどの変更が加えられます。 まず最大の変更はエンジンの大幅なパワーアップ。LジェトロからDジェトロへの変更し、ターボチャージャーの改良、燃料ポンプの大型化などで20psアップとなる245psを獲得します。(NAモデルは15psアップの180ps) また、外観もリアスポイラーやテールランプのデザインを変更、サイドモールやボディ下部の塗装をボディ同色にするなど、内外装共に大幅な変更が加えられました。 IV型(1996年6月~) 三度目のマイナーチェンジは、小幅な変更に留まります。前回のマイナーチェンジで搭載したスポーツABSを4輪独立制御に変更し、トラクションコントロールシステムにも変更が加えられました。 V型(1997年12月) 最後のマイナーチェンジとなる、4度目の変更では、いよいよ完成形とも言える進化を遂げます。 NAエンジンは、吸排気の見直しにより、排気量1Lあたり100馬力となる200馬力まで最高出力が高められました。外観ではタイヤハウス下部にエアスパッツが追加され、リアには可変式大型スポイラーを装備。空力性能が高められると共に、見た目も完成形と呼ぶに相応しい仕上がりとなります。 また、内装もシート、ステアリング、シフトノブ、メーターの目盛り色に至るまで細かく見直され、スポーツカーのコクピットとして機能美に溢れた仕上がりになりました。 SW20の中古車相場について SW20型MR2の中古車価格は、マイナーチェンジの世代、グレードによって大きく開きがあるのが特徴です。 安価なものは80万円ほどから購入可能な一方で、最終V型の限定車は480万円ほどに高騰しているので、世代、グレードをよく確認して予算に合わせて選ぶと良いでしょう。 海外での日本車スポーツカー人気の追い風もあり、買取価格は最大150万円ほどと、年式を考えると高値で安定しています。 まとめ 国産ミッドシップスポーツカーのパイオニアとも言えるSW20型MR2は、トヨタの開発陣の粘り強い挑戦によって、名車と呼ばれる域に達しました。 各世代とも特徴があるので、中古車を選ぶ際は求める性能やデザインによって、選ぶモデルが変わってきます。同じ型式の車種で世代によってこれだけのバリエーションのある車種も珍しいので、是非自分好みの一台を探してみてください。 [ライター/増田真吾]
海外で日本産スポーツカー人気の加熱が言われ始めてしばらく立ちますが、現在中古車市場でにわかに価格が高騰しているのが、日産R33スカイラインGT-Rです。 販売当初は、R32から大きく印象の変わった大柄なボディが不評を買い、結果的に新車販売台数も伸び悩みました。ここにきて、なぜR33GT-Rが注目なのか、R33の基本情報と合わせてご紹介します。 R33スカイラインGT-Rの概要 第2世代と呼ばれるGT-Rの中で、R33は販売当時不評でした。 動力性能を追求し、ターボエンジンに四輪駆動という現代のGT-Rの礎にもなったスパルタンな印象のR32。そして、シャープでより洗練されたデザインを採用し、第2世代の完成形とも言える精悍なイメージとなったR34。この2台に挟まれたR33は、少し異質な存在です。 十分な速さを持っていながら、不当とも言える低い評価をされていた不遇のGT-R、R33について振り返ります。 バブルに翻弄されたR33 R33が発売されたのは、ちょうどバブル経済崩壊直後の1995年。開発当初はバブル期であったものの、社内でも不要論が出るほど風当たりは強く、開発に当たっては、当初の計画からさまざまな面で変更を迫られます。 例えば、内装にはステアリングをはじめ、一部パーツで全車共通化が図られ、マーチと同じパーツが使用された徹底的なコストダウン。500万円という価格を考えると、チープな印象と言わざるを得ませんでした。 大型化した車体は歴代最長 さまざまな制約の中で開発されたR33ですが、R32からの改善も試みられています。 R32で数少ない不評ポイントだった居住性の低さを改善するべく、車両サイズを一回り大きくし、広い居住空間を確保。しかし、これがユーザーの不評を買う大きな原因となります。 丸みのあるデザインとなったボディと広々とした室内は、ほかの日産車と共通化された内装とあわさって、R32と比較するとまるでセダンのようなイメージでした。 GT-Rに卓越したスポーツ性能と特別感を求めるユーザーにとって、期待はずれになってしまったのです。 走行性能は正常進化!R32より21秒も短縮 走行性能については、GT-Rの名に恥じない進化を遂げています。 まず、大型化によって増加した車重の問題を解決したのがエンジンの進化。型式こそR32と同様のRB26DETTながら、ECU変更、バルブタイミングや吸排気、圧縮比の見直し、過給圧の上昇によって最大トルクは1.5kgmも増強されています。 さらに、車体のサイズアップによりロングホイールベース化したことで、R32の弱点だったコーナリング性能が向上。ニュルブルクリンクでR32が記録したタイムを21秒も縮め、「マイナス21秒ロマン」というキャッチコピーで売り出されました。 販売当時は不評であったものの、R32を凌駕する高い運動性能は、“GT-R”の名に恥じないものだったのです。 今後R33スカイラインGT-Rの価値が爆上がりするかもしれない 車そのもの価値以外に、中古車の価格を決定する要素は、需要と供給のバランス。バランスが崩れ、市場への供給以上に需要が高まると価格は高騰します。 R33GT-Rの中古車は、現在急激に需要が高まりつつあり、今後の価格の高騰が予測されるモデルの一つです。 アメリカで新車販売されることの無かった第2世代GT-Rが、輸入解禁と共に需要が高まるのは既にR32で証明済み。さらにR33GT-Rは、生産台数が少なかく、市場に残る中古車の数も限定されています。 25年ルール適用でアメリカの門戸が開く 正規ルートで販売していない車をアメリカに輸入するには、かなりハードルの高い基準をクリアする必要があります。 ところが、発売から25年を経過すると、この規制が緩和され、比較的自由に輸入できるようになります。これがいわゆる「25年ルール」です。 1995年発売のR33は、2020年からこの25年ルールの適用対象となりました。これまで主に日本国内需要しかなかったところに、一気にアメリカのコレクターの需要が加わったことで、価格が上昇しているのです。 また、販売当時は不評だった「大型化」ですが、比較的体格の大きなアメリカ人や、ファミリー層から評価されています。 希少価値が価格高騰に拍車をかける R33が高騰する可能性が高いもう一つの理由は、生産台数の少なさです。 販売当時、バブル経済が終焉した直後ということと、不評だったことから、販売台数が伸び悩み、1.6万台しか生産されませんでした。この台数は、同じく25年ルールによって高騰したR32の3分の1ほどの台数です。 輸送中には販売先が決まるほど加熱している現在の状況は、暫く続くと見られ、今後R33スカイラインGT-Rの価格動向から目が離せません。 欲しいなら今すぐ買っとけ!R33スカイラインGT-Rの中古車相場 R33スカイラインGT-Rの価格高騰はすでに始まっています。大手中古車サイトで販売価格を調べたところ、完全ノーマルながら低走行の無事故車で1600万円以上(2021年7月執筆時点)という価格で販売されている個体もあるほど。 また、旧車王での直近の買取価格も上がってきていて、最大700万円の値段がつくこともあります。これまでご紹介した通り、今後さらに価格が高騰する可能性が高く、現在購入を検討されている方は、すぐに車を探した方がいいかも知れません。 一方で、買取については、今後年数が経過すると、経年による劣化の分、査定価格が下る可能性もあります。 もし自宅に眠っているR33スカイラインGT-Rがあるのなら、このタイミングで一度買取店にご相談されることがおすすめです。 まとめ アメリカ市場でのR32GT-Rの中古車価格の高騰は記憶に新しいところですが、2020年の25年ルール解禁をきっかけにR33スカイラインGT-Rにその軸足が移りつつあります。 もともと国内でも再評価され、需要が伸びていたモデルなので、海外需要まで伸びると今後の価格が落ちることは無さそうです。 新車販売当時、あれだけ不評だったR33スカイラインGT-R。新車価格を上回る価格で取引されるようになるとは、当時、さまざまな制約の中で開発せざるを得なかった日産の開発担当者でさえ予想していなかったことでしょう。 [ライター/増田真吾]
日本がバブル経済真っ只中だった1990年代初頭、自動車業界もユニークな車が多く登場しました。その中でも記憶に残るのが、車名の頭文字をとって「ABCトリオ」と呼ばれていた軽スポーツカー、マツダ AZ-1、ホンダ ビート、スズキ カプチーノの3台でしょう。 今回はバブル時代に強烈な個性を残し、海外でも人気となっているABCトリオの魅力を解説していきます。 マツダ オートザム AZ-1 1992年9月にマツダオートザム店より発売されたAZ-1は、軽自動車で唯一のガルウイングドアを採用。ドアが上に開いていくさまはABCトリオの中でも特に異質であるとともに強い魅力でもあり、現在でも根強いファンが多く存在します。 ボディ外装にFRPを使用することで車両重量はわずか720kgに抑え、エンジンはスズキ アルトワークスのDOHCターボであるF6A型をミッドシップレイアウトである運転席後方に搭載。車体の軽さとガルウイングの奇抜さを売りにし、当時は149.8万円(税抜)で販売されました。 2021年7月の原稿執筆現在、マツダ AZ-1の市場相場は大手中古車サイトで消費税込みの車体価格が158~348万円。旧車王での買取価格は全グレード50~200万円となっており、購入、買取ともにAZ-1はABCトリオの中でも最も高値で取引されています。 ホンダ ビート 量産車としては初の試みであるミッドシップフルオープンモノコック構造を採用し、1991年5月に発売されたホンダ ビート。軽オープンの軽量ボディながら、新機軸のモノコックフレームは高い剛性を発揮し、まさにスポーツ走行に適した車です。 ABCトリオの中では唯一のターボ未搭載車ではありますが、ミッドシップに搭載された高回転型エンジン(E07A型)の最高出力は自主規制いっぱいの64ps。レブリミットまで回しきって楽しむホンダらしい走りを提供してくれました。その他にも、4輪ディスクブレーキの採用やSRSエアバッグ、サイドインパクトバーなど軽自動車では初となる装備も多く搭載し、発売時の新車価格は当時の価値としては割高な138.8万円(税抜)という設定でした。 ビートの中古車相場は、2021年7月の執筆時点で28~240万円で取引されており、旧車王での買取額は~150万円です。価格はそこまで高値ではなく、流通台数も120台ほど。オープンカーのため雨漏れなどの心配はあるものの、ABCトリオの中では手に入れやすい存在です。 スズキ カプチーノ 1991年10月に発売されたスズキ カプチーノは、他のABCトリオとは違い、はっきりとしたロングノーズ・ショートデッキのフォルムが特徴的。DOHCターボエンジン(F6A型)を縦置きに搭載したFRレイアウトを採用したことで、ノーズの長いFRスポーツらしいシルエットを演出しています。 他にもオープンカー特有の収納ルーフは、そのときの気分によってフルオープン、タルガトップ、Tバー、クローズの4つから選択でき、運転が楽しくなるユニークなギミックを搭載。また、アルミボディによる軽量化や、4輪ダブルウィッシュボーンサスの採用など、走行面でも手を抜かず、当時は145.8万円(税抜)で販売されました。 そんなカプチーノの中古車相場は、2021年7月の執筆時点で39~289万円と上下幅が大きく、旧車王での買取り相場はベースグレードが~100万円、特別仕様車の「リミテッド」が~130万円となっています。 当時の日本だからできた突き抜けたコンセプト 個性豊かなABCトリオは30年経過した現在でも高い人気を保ち、その需要は海外にまで及んでいます。どの車種にも共通することは、オープンカーの軽自動車であり、エンジンを限界まで回し、軽い車体を振り回すように運転できる楽しい車だということです。 日本のバブル経済による潤沢な資金から生み出したこの3車種は、造形だけ見ても今では考えられないほど斬新。軽自動車にあまり馴染みがないアメリカでは、ホビーカーとして多くのファンを生み出しました。 制度の恩恵もあり、アメリカでは大人気 このABCトリオがアメリカで人気なのは、スポーツカーならではの運動性や、アグレッシブなスタイリングだけでなく、25年ルールの影響もあるでしょう。 製造から25年経過した日本車は、アメリカ国内の保安基準(FMVSS)による縛りを受けることなく輸入可能になるため、ABCトリオはこういったルールの影響もあり北米での人気が高いのです。しかし、現在は輸入するにも車本体の在庫台数が減少しており、生産台数が4500台ほどと少ないAZ-1は特に希少性が高く、値段も上昇傾向にあります。 まとめ バブル時代の遊び心ある軽オープンカーとして、国内外問わず幅広い人気を持つ平成ABCトリオ。車をただ目的地に向かうだけの道具ではなく、生活の彩を豊かにする存在として、日本のみの企画である軽自動車のオープンカーはなくてはならない存在です。 ただし、ホンダ S660が2022年3月の製造販売終了を前に、現在新車で買える軽オープンカーはダイハツ コペンのみ。合理的な価値観が支持されるこのご時世では、室内荷室ともに窮屈なABCトリオのような車は絶対的な販売台数が見込めません。 しかし、海外まで浸透している軽オープン熱は未だ衰えることはなく、ファンの間ではこれからも需要は尽きないことでしょう。人気に比例して在庫も減ってくるので、ABCトリオを楽しむならば、今がベストのタイミングなのかもしれません。 [ライター/増田真吾]
日本大衆車の先駆け!アメリカで低評価だったスバル360が高値で取引されている理由 日本初の大衆車として、戦後国内の自動車事情を支えてきたスバル360。キュートで印象なフォルムは「てんとう虫」の愛称で親しまれ、現在でも根強い人気を誇っています。しかし、そんな360でもアメリカ市場では辛酸を舐め、辛い時代があったのです。 今回はスバル360がアメリカで受け入れられなかった理由、そして現在は高値で取引されている現状を解説していきます。 だマイカーが浸透していない時代に誕生した360 日本では1950年代当時、戦後の経済成長を図るために「国民車構想」という自動車生産計画が提唱されていました。 排気量350~500ccで、価格は25万円以下。さらに、最高時速100km/h、車両重量400kg以下で4人乗車可能という当時の技術では厳しい条件が示され、各メーカーは頭を悩ませます。 そんななか、スバルが1958年に発売したのが360という全長3mにも満たない小さな自動車でした。 機械遺産にも選ばれた技術の結晶 余計なフレームを必要としない「モノコックボデー」を採用し、FRPと0.6mm鋼板を使用することで385kgという軽さを実現。リアに横置きされた排気量360ccの空冷2気筒2ストロークエンジンは、最高出力16馬力ながら4人乗車の状態でも最高速度83km/hを記録しました。 そして、サスペンションには省スペースの「トーションバースプリング」を使用し、家族4人が座れる室内空間を確保しています。 価格は425,000円で、360が発売された1958年当時、一般的なサラリーマンの月収が16,000円程度だったことを考えるとまだまだ高値の花。しかし、時が経つにつれ国民の給料も上がっていき、1970年に生産が終了するころには、累計で約39万台を売り上げる大ヒットとなりました。 創意工夫を重ね、日本にマイカー時代を到来させた360は現代でも評価されており、2016年には日本機械学会が定める「機械遺産」として認定されています。 アメリカでの360の価格上昇 そんな一時代を築いた360ですが、半世紀経った現在において市場価格が上昇しています。 2020年1月時点のアメリカで10,100ドル(約110万円)だった1969年式の360が、1年後には44,300ドル(約486万円)まで上昇。さらに2020年10月には、上位グレードの「デラックス」が50,000ドル(約550万円)で取引されています。 半世紀も前に販売されていた360の価値がわずか1年の間で4倍以上も上がっているのは、一体どういうことなのでしょうか。 360はアメリカの道には適さなかった もともと360は1968年にアメリカ市場でも展開されており、出荷台数は累計1万台とそれほど振るいませんでした。 360は28km/Lという燃費の良さも売りでしたが、当時のアメリカでは燃費にあまり関心がなく、むしろ車体重量の軽い360は「安全基準の低い車」と捉えられ、良いイメージは与えられなかったのです。 アメリカ車と比べた場合の衝突安全性に、加速性、後部ヒンジドアが走行中に開いてしまう問題など、あらゆる点を考慮した上で360は北米の道路を走るには適さない車だと結論づけられました。 なぜ今になって価格が上がってきているのか? そんな評価の低かった360が現代のアメリカで再評価され、価格も高騰しているのはなぜなのでしょう。日本のクラシックカーには多くのファンが存在しており、時間が経過するにつれ価値は上がっていきます。 そのなかでも日本大衆車の始祖という立ち位置の360は、海外ファンにとってはジャパニーズクラシックとして非常に人気。年数が経つことで価値が増すクラシックカーと、360の持つ歴史的価値が相まって価格の上昇が起こっているのです。 360の中古車相場と直近のオークション価格 海外での需要が高い360ですが、日本国内の大手中古車サイトでの消費税込みの車体価格は、90万円~220万円。最高額の個体はエンジンの出力アップや、内外装を洗練させた「ヤングSS」というスポーティグレードで、1972年式で走行距離は14,000kmと低走行で、ファンの方なら220万でも高くはない買い物かもしれません。 直近の海外オークションでも50~120万円の相場になっていますが、状態の良いものが出品されれば200~300万越えは当たり前になってくるでしょう。 まとめ スバル 360は1958年の発売から日本国内で市民権を得ることに成功し、日本に「マイカー」を定着させました。 比較的安価で、小さな車体に家族4人が乗れるというコンセプトは日本の生活ではピッタリ。しかし、“大きく重く強い”ことが良しとされていた当時のアメリカでは快く受け入れられませんでした。 しかし、現在はその歴史的かつ技術的価値が見直され、クラシックカーとして多くの人々に愛され需要が上昇。日本国内の中古市場でも手ごろとは言えませんが、個体によっては手の届く範囲の価格ですので、360に乗って道路上で周りの注目を得てみるのも面白いかもしれません。 [ライター/増田真吾]
2021年8月1日に新型の発売が決定したトヨタ ランドクルーザー。そんな中、アメリカのオークションにて出品された1994年製造のランドクルーザー(通称80系)が、日本円で約1500万円もの価格で落札されたというニュースがありました。 今回はそんな旧世代モデルながら、今でもなお根強い人気を誇るランクル80系の魅力、中古市場の相場についても紹介していきます。 悪路走破性能を残しつつ乗り心地を改善させた80系 1980年代当時、レジャー用としてますます高まっていく自動車需要もあり、1989年10月に販売開始されたランドクルーザー80系は、オンロードも快適に走れるコンセプトのもと、発売されました。 前身モデルの60系などとは違い、サスペンションも従来までの板バネ式からコイルスプリングを採用。オフロードでの性能は残しつつ、快適性を重視したランドクルーザーとして新たな境地を開拓したモデルといえます。 全長4,970mm×全幅1,930mm×全高1,860mmという大柄なボディには、4.5リッターの自然吸気ガソリンエンジンに加え、4.2リッターディーゼルエンジンの自然吸気とターボモデルをラインナップ。外観的にも曲線を多く取り入れ、都会的な要素を持った新世代SUVの風格を感じさせるものとなっています。 約1,500万円のプライスがついたランクル80系とは? そんなランドクルーザー80系は、2021年6月に行われたアメリカのオークション「BRING A TRAIJER」に出品され、141,000ドル(日本円で約1500万円)という高値で落札されました。 1994年式のその個体は製造から25年以上経っているにも関わらず、走行距離はわずか1005マイル(約1600km)という低走行車であり、外観内観どちらも劣化やキズなどは一切ないという極上車。ダークエメラルドパールのボディに4.5リッターDOHCガソリンエンジンを搭載しており、トランスミッションは4速AT、外観や機関部にはカスタムやチューニングなどは一切されていません。 エンジンの始動はもちろん、走行もまったく問題なく、ランクル80系の人気の高さにくわえ、この個体のコンディションの良さを組み合わせた1500万円という価格は、ランクルファンにとって納得のプライスと言えるかもしれません。 ランクルが古くなっても値崩れしない理由 上の事例のように、ランドクルーザーは製造から年数が経過していても、中古市場では高値で取引される傾向があります。それはオフロード性能が高く、車体も非常に丈夫であるために、世界中から需要があることが最たる理由です。 未舗装路の多い海外では丈夫なオフロード車の人気が高く、特にランドクルーザーが持つ悪路走破性能と信頼性の高さは、世界中から認められています。 日本車であることのメリットも 日本国内では舗装路を走ることが多いため、国内仕様のランクル80系は海外で使用されている個体に比べ故障や劣化が少ないという特徴があります。そのため、たとえ走行距離が10万kmを超えていたとしても、海外ユーザーにとって日本仕様のランドクルーザーは、大枚をはたいてでも手に入れたい車なのです。 特に80系からのモデルは、足回りなどの刷新で居住性が飛躍的に向上し、中古市場が特に値落ちしづらく、現在でも輸出が頻繁に行われています。 中古車相場と旧車王での買取価格は? 大手中古車サイトのランドクルーザーの相場を見てみると、80系の価格帯は約80~600万円(※執筆時点)と、個体によっては新車価格を上回るものも見受けられます。 最高額の600万円の個体は15000kmの低走行かつ、リフトアップというランドクルーザーならではのカスタムがされており、国内でも人気の仕様です。 一方、旧車王での買取価格はVXリミテッドグレード(ガソリン、ディーゼルターボ)が10~160万円、丸目&角目4灯フェイスモデル(ガソリン、ディーゼルターボ)が80~160万円。丸目&角目4灯フェイスというのは、80系の前身にあたる60系を意識した丸目ヘッドライトを装着した仕様で、レトロ感あふれる顔つきが人気のカスタムとなっています。 ヘビーデューティなクロカンから高級SUVへ 最大の強みである悪路走破性を残しつつ、走行安定性や車内での快適性を高めたランドクルーザー80系。その80系の革新的なクオリティに発売当時は「四駆のクラウン」と賞賛されました。ランドクルーザー80系の高級セダン顔負けの品質とクオリティは、のちの後継モデルに続く高級SUVの礎となったのです。 持ち前の頑丈さとともに、それまでの働くクルマとしてのイメージを塗り替えた80系は海外でも絶賛され、走行距離が30万kmを超えても当然のように各国で走り続けています。 そう考えると、今回落札された80系のような新車ともいえる極上品に1500万円という価格がつくのはそれほどおかしいことではなく、きちんとしたランドクルーザー特有の費用対効果を保証してくれるものだと思います。 ランドクルーザーを買い続けて20年以上納得の高価買取ならランド王https://www.qsha-oh.com/landcruiser/ [ライター/増田真吾]
2020年7月、約24年ぶりとなる新型がアナウンスされたフォード ブロンコ。ドアとルーフの着脱が可能で、最大35インチものタイヤも履けるなど、まさにオフロードで思いっきり遊べる車に仕上がっています。 キャッチーな丸目ライトも、半世紀前に発売した初代ブロンコを感じさせ、ファンのあいだで好評を得ているポイント。今回はそんな新型ブロンコの解説と、今でも根強いファンが多い初代の「アーリーブロンコ」についても紹介していきましょう。 4WDブームの中投入された初代ブロンコ 1966年当時、ジープ チェロキーやインターナショナル スカウトなどのオフロード4WDが盛り上がりを見せていました。 対するフォードもこれらの対抗車種として、オフロードSUVの初代ブロンコを発売。全長4,635×全幅1,695×全高1,640mm小柄なボディに対し、最大出力105psの2.8リッター直列6気筒に加え、オプションで4.7リッターV型8気筒、最高出力205psのパワフルなエンジンが設定されていました。 そして、ルーフが取り外し可能な「パッセンジャーワゴン」や、左右のドアがない「ロードスター」など、アウトドア仕様に特化した多彩なモデルがあるのも、フォード ブロンコ最大の特徴です。 好評を得たものの、人気は長く続かなかった ショートホイールベースのコンパクトボディはオフロードとの相性が良く、ユーザーからも好評でした。しかし、シボレー ブレイザーの登場により、フォードは苦戦を強いられることになります。 ブレイザーの快適性及び、洗練されたスタイリングは話題を呼び、ブロンコの売れ行きは頭打ち。その後はモデルチェンジを繰り返すも、ピックアップトラック「Fシリーズ」のヒットの陰に隠れ、ブロンコは1996年に生産を終了してしまうのです。 ところが、コンパクトオフローダーとして一時代を築いた初代ブロンコの人気は根強く、ファンの間では「アーリー(初期の)ブロンコ」と呼ばれ、今でも愛され続けています。 初代を思わせる新型は4ドアモデルも存在 生産終了から24年が経ち復活したブロンコは、初代モデルを彷彿とさせる丸目ヘッドライトを持ち、武骨ながらコミカルでファニーな雰囲気。車体サイズが全長4,412×全幅1,928×全高1,826mmの2ドアモデルと、全長4,810×全幅1,928×全高1,854mmでシリーズ初となる4ドアモデルの2種類がラインナップされています。 両モデルともドアとルーフの取り外しができ、本格的なオフロード走行を楽しみ遊び倒したいユーザーにとっては嬉しいギミック。そして、解放感という点ではアーリーブロンコへのオマージュを強く感じられます。 オフロード走行を突き詰めたパッケージ 初代ブロンコを思わせる外観に対して、内装は最新のインフォテインメントシステムを採用したモニターが搭載され、サイズは8インチと12インチから選択可能。搭載されるエンジンは最高出力270psの2.3リッター直列4気筒と、最高出力310ps、2.7リッターV型6気筒の上級グレード用の2種類で、どちらも直噴ターボであるエコブーストを採用しています。 高強度スチールのラダーフレームに装備されるサスペンションは、フロントがダブルウィッシュボーン式、リアが5リンク式リジット。タイヤは7種類の設定があり、30インチからマッドタイプの35インチまで選択でき、新型ブロンコが本気のオフロード仕様だということを伺わせます。 ブロンコを日本で購入するためには 魅力的な要素が備わった新型ブロンコですが、販売元のフォードは2016年に日本市場から撤退しているために、国内での正規購入はできません。それでも新型ブロンコを購入したい!という場合は、個人で車を取り寄せる「並行輸入」という手段があります。 しかし、並行輸入は車の輸送や通関、排出ガス検査など、手続きは自分で行う必要があり、よほど知識が無ければ非常に困難です。その場合は、並行輸入を代行してくれる専門ショップに依頼しましょう。当然費用はかさみますが、業者が輸入の手続きを代行してくれるので、個人で動くよりもハードルはだいぶ低くできます。 初代ブロンコの流通状況 一方、初代ブロンコは大手中古車検索サイト(2021年6月時点)で検索した結果、中古車はわずか1台のみ。価格も「ASK(応相談)」表記となっており、容易に購入できるわけではありせん。 しかし、半世紀以上続く人気もあってか、初代ブロンコを専門に扱うショップが存在し、もちろん並行輸入の代行もお任せできます。純正、社外ともに新品パーツが豊富にそろっているので、購入後のアフターケアもそれほど心配いりません。アーリーブロンコが気になっている方は、一度調べてみる価値がありそうです。 まとめ 新型ブロンコ、アーリー(初代)ブロンコともに、力強いエンジンと脱着可能な車体各部など、ユーザーをワクワクさせるような魅力がたくさん詰まっています。さらに、今回の4ドアモデルの登場でファミリーユースでの使用も多くなり、ブロンコの可能性はさらに広がるかもしれません。 しかし、新旧ブロンコともに、購入に至っては多少手間がかかります。日本国内でもアウトドアやSUVの需要が高まっている今、ぜひ日本仕様の新型ブロンコの発売も期待したいところです。 [ライター/増田真吾]
今も現役のスポーツカーとして販売されているトヨタ スープラは長い歴史の中で人気を博してきた車です。先代モデルのA80型スープラは特に人気が高く、中古市場では走行距離10万km近い個体でも当時の新車価格を超える車体もあります。現時点で28年も前の車がなぜそこまで人気なのか、その理由は国内だけではなく、海外の影響もあるのです。 グランドツーリングからピュアスポーツに方向転換したA80型 1990年代前半当時は、日産 「R32 GT-R」やマツダ「 RX-7 FD3S」など魅力的なスポーツカーが数多く発売されていました。そんな車好きを熱くさせた1993年5月、ニュルブルクリングで幾多の走行テストを重ね、研究し尽された新型スープラが誕生。これまでのグランドツーリング志向の歴代モデルに比べ、よりピュアなスポーツカーとして登場しました。 「THE SPORTS OF TOYOTA」のキャッチコピーのもと発売されたA80型スープラは、曲線を多用したグラマラスな外観ながら、ツインターボエンジンやダブルウィッシュボーンサス、大型ブレーキ、ゲトラグ社の6速MTなど、多くの魅力的な装備が備わっています。 1000馬力にも耐えうる2JZエンジン 全長4,520mm×全幅1,810mm×全高1,275mmのボディに搭載される2JZ型はパワーとトルク、耐久性にも優れており「トヨタ最強エンジン」との呼び声も高いエンジンです。 シーケンシャルツインターボを搭載したRZグレードは、最高出力は自主規制いっぱいの280psでありながら、最大トルク44.0kgmという当時のライバルたちを蹴散らすかの性能を発揮しました。 おまけに鋳鉄製のエンジンブロックはとても頑丈で、およそ1000psのパワーにも耐えることができ、チューニング業界でも非常に重宝されています。その性能の高さから、GRヤリスなど現在の車にも載せ替えが積極的に行われており、ドリフトやゼロヨンなどでは未だ現役のエンジンだといえるでしょう。 ワイルド・スピードへの登場で人気は加速 そんなA80型スープラは、北米でカルト的とも言える人気を誇っています。その理由は2001年に第一作が公開され、現在までシリーズが続くカー・アクション映画「ワイルド・スピード」の存在です。 故ポール・ウォーカー演じる主人公「ブライアン・オコナー」が駆るA80型スープラは、劇中でもその力強い走りを見せつけ、多くのファンを生み出します。 しかし、主演のポールは実生活でもスープラを所有するほどの車好きでしたが、2013年11月に自動車事故に遭い、40歳という若さでこの世を去ってしまいました。この衝撃的なニュースにファンは深い悲しみに暮れ、その後公開された7作目「ワイルド・スピード SKY MISSION」はポールの遺作となったのです。 なぜ中古市場が高騰しているのか 2021年6月17日〜19日にラスベガスで行われた「バレット・ジャクソン・オークション」では、ポールが劇中で乗ったA80型スープラが出品されました。 劇中どおりのオレンジのボディカラーとアルミ製の大型リアウイングが装着されたその姿にオークションは沸き、55万ドル(約6106万5950円)もの価格で落札されたのです。A80型スープラの海外人気はワイルド・スピードの影響もありますが、北米仕様として販売された日本車を純日本仕様にカスタムする「JDM」がブームだったことも関係しています。 そして、北米での制度により、製造から25年が経過した車は自由に販売、運転することができるため、日本の多くのA80型スープラは海外に輸出されました。その「25年ルール」の影響でA80型スープラの需要は急増、それに従って日本国内の中古車価格も高騰している現状です。 A80型スープラの中古車価格と買取相場 では、A80型スープラの中古車価格はどうなっているのか、車両本体価格と買取相場について見ていきましょう。 2021年6月時点での中古車は、最安個体でNAのSZグレードが243万円であるに対し、最高額はRZグレードの1080万円と、新車価格の4倍近い価格でした。やはり「RZ」や「RZ-S」といったターボ付きグレードは年式、走行距離問わず高額で取引されており、10万km走行車でも600~800万円の価格がついています。 旧車王での買取相場は「SZ」が100~300万円、「RZ」が200~700万円と、車両の状態によっては新車価格以上の買取が期待できることから、A80型スープラの需要は非常に高いことがわかります。 まとめ A80型スープラは2002年7月に新設された排気ガス規制に対応できず、販売を終了していますが、その人気は新型が発売されても未だに衰えることがありません。 チューニング、モータースポーツ、ワイルド・スピード、25年ルールなど、国外問わずさまざまな要素がA80型スープラを取り囲んでいます。 販売期間中の売上台数はわずか3万台ほどで、国内の在庫も着実に減っていっており、中古車相場はますます高くなる可能性があるでしょう。それほどの魅力に満ち溢れたA80型スープラ、購入を検討しているならば早いうちが得かもしれません。 [ライター/増田真吾]