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旧車といえば価格が高い、所有が難しいというイメージがつきもの。なぜ旧車は高価で維持が難しいのか?この記事ではそんな疑問を深堀していきたいと思います。 旧車はどんどんその数が少なくなっていくから高い 旧車の価格が年々高等していく一番の要因は、どんなに人気のある車種でも、時が経てば経つほど台数が減少していくからです。 子供のころ、いつかは所有したいと思っていた憧れの車があるという方も少なくないでしょう。しかし、いざ購入できる経済力を持ったときには、憧れていた車を新車で購入することはできません。そう、車はどんなに人気のある車種でも、いつか必ずモデルチェンジされ、中には車種自体の製造が終了し、“絶版車”となってしまう場合もあるのです。 そして、製造されていない以上、年々現存する台数は減っていきます。そのため、古くなって価値が下がるどころか、新車時の販売価格以上で取引される旧車が存在するのです。 もはや伝説!?最も中古価格が高い国産旧車 国産車の中には、世界的にも人気で、なおかつ今や伝説的な存在の車種が存在します。そこで、ここから、目を疑うほどの価格で販売されている国産旧車をご紹介しましょう。 トヨタ 2000GT まずは、だれもが知る元祖国産スーパーカーのトヨタ 2000GT。世界的なスパイ映画「007」の主役、ジェームス・ボンドが乗るいわゆる“ボンドカー”としても有名になりました。 もともとの販売価格も、当時としては破格ともいえるほど高価(高級車の代名詞クラウンが2台買えるほどだったとか…)。2013年に行われたアメリカのオークションにおいて、1億円以上の値で落札され、世間を驚かせました。 日産フェアレディ Z432( S30型) 現在でもファンの多い日産 フェアレディZですが、特に旧車として絶大な人気を誇っているのが、S30型初代フェアレディZです。そんなS30型フェアレディZの中でも、トップグレードに位置するのが「Z432」。 当時、レースで大活躍していたスカイラインGT-R(通称:ハコスカ)に搭載されていたS20エンジンを搭載し、最高速度は210km/hに達し、日本車として初めて200km/hの壁を越えたモデルでもあります。432という名前は、4バルブ・3キャブレター・2カムシャフトに由来。 排出ガス規制対策として4年で製造が打ち切られ、販売台数はわずか419台にとどまったこともあり、現在では2000万円前後で取引されることも珍しくありません。 日産 スカイラインGT-R(C110型) どの世代も旧車として高値で取引されるGT-Rの中で、特に希少性が高いのが、2代目GT-R、通称ケンメリGT-Rです。 ハコ車ベースであった先代のハコスカGT-Rに対し、流麗なクーペスタイルのケンメリGT-R。エンジンは先代ハコスカGT-Rと同じS20エンジンを搭載し、オーバーフェンダーをはじめとしたGT-R専用の装備を備えています。 排気ガス規制により、販売期間はわずか4か月と短く、販売台数は197台と極わずか。状態の良い個体の価格は1億円近くになることもあり、日本車史上に残る名車の1台です。 旧車を所有できるのは限られた層だけ? 上記ご紹介したような、一部の特殊な車種を除けば、一般的な中古車と変わらない価格で購入できる旧車も数多く存在します。 30年以上経っていても、300万円を超える、もしくは、プライスボードに「ASK」となるような旧車は、レースで活躍した、ドラマやアニメで人気になったなどの理由があり、車種は同じでもグレードが違うだけで通常の中古車と同程度の価格で購入することができます。 旧車の購入は簡単でも維持は難しい ここまでお話した通り、選ぶ車種によっては誰でも比較的簡単に購入することができます。しかし、旧車は購入する時よりも維持していくことの方が、購入時以上にお金がかかるものです。その理由は、車は機械である以上いつかは壊れるもの。維持していくためには修理を行わなければなりません。 ところが、どのメーカーも、製造が終了した車種の部品は、生産終了から7年~10年で供給を終えてしまいます。すると、修理したくとも新品部品が手に入ら無いため、中古部品を探さなければなりません。もともと希少価値の高い旧車の場合、中古部品も高額で取引されます。また、万が一中古部品が無い場合は、特注で制作してもらわなければなりません。 このように、旧車をきちんと走れる状態で維持していくためには、購入時以上の出費を覚悟しておく必要があります。 手放すことを考えているなら早めの売却を! 中古車の価格は、年式や距離以外に、その車種の人気によって価格が大きく変動し、それは旧車であっても同じ。そのため、今は人気があり高値で取引されている車種であっても、数年後にその価値が下がってしまう可能性があります。 先述した伝説的な存在ともいえる車種を除き、一般的な中古車と同程度の価格で購入できる旧車の場合、古くなればなるほど価値が上がるという保証はありません。いま大切にしている旧車を、一生手放さないという覚悟がない限り、早めに手放すのも損をしないためには大切です。 [ライター/増田真吾]
元号が「平成」から「令和」に変わり久しくなりますが、あえて平成を代表する国産スポーツカーにスポットライトを当ててみました。ここでは、旧車王独自の調査で選んだ5車種をランキング形式でご紹介させていただきます。 国産スポーツカーランキングベスト5 1位:ホンダ NSX 栄えある1位を獲得したのは、1990年に登場したオールアルミボディを採用したミッドシップスポーツのホンダ NSXです。NSXは、ホンダの新しいスポーツカーである「ニュー」「スポーツカー」と未知数を表す「X」をかけあわせたNew SportsCar Xの略になります。NSXは開発途中で方向性を失いかけていた時期があり、アイルトンセナが鈴鹿サーキットでテスト走行を行ったことが、あの完成度の高さに繋がったと言われており、偉大なF1レーサーの開発能力の高さにも驚かされます。そして、ドリキン土屋圭市の愛車としても知られ、雑誌企画等で度々登場する後期タイプRは、当時の新車価格をはるかに超える個体が存在するのです。 2位:スカイライン R34 GT-R 2位が意外にもスカイライン GT-R R34です。GT-Rと言えば長らくR32が一番の人気を誇っていましたが、第2世代GT-Rの最後の限定車「ニュル」の価格高騰で人気が逆転しています。その「ニュル」の最大の特徴は、エンジン(RB26DETT型)などがN1レース参戦仕様となっているところです。強化シリンダーブロック、強化ピストン、メタルタービンなど、耐久レースでの高負荷を前提とした精度・強度を備えており、600ps以上のチューニングも視野に入れた仕様になっています。そして、中古車価格はほとんどが価格応談(ASK)となっており、プライスが付いているものでも全て2000万円以上という超破格となっているのです。 3位:マツダ RX-7(FD3S) 3位は、国産ライトウェイトスポーツの代表とも言えるマツダ RX-7(FD3S)です。RX-7(FD3S)の最大の魅力は、最後の本格派ロータリースポーツカーであることはもちろんのこと、その美しいデザインと日本一とも言われるハンドリング性能です。 RX-7(FD3S)は、頭文字D(イニシャルD)の高橋啓介の愛車としても有名ですが、「峠の魔王」における東のRE雨宮と西のフジタエンジニアリングとの戦いやJ'sレーシングS2000との死闘は語り草になっています。しかし、サーキット走行などを楽しむユーザーが多いため、その分ボディがヤレてしまっている個体も多く、中古車市場では走行距離が少なくオリジナルコンディションの上質車両がとくに高値で取引されています。 4位:ホンダ S2000 4位は、ホンダ S2000です。3位のマツダ RX-7(FD3S)とは、買取相場が若干安いことが理由で僅差で4位となってしまいました。1999年4月に発売されたS2000は、ホンダとしてはS800以来となるFRのオープン2シータースポーツモデルということで話題を集めました。とは言ってもS800は1966年に登場したモデルとなりますので、当時のノウハウはほとんど活かされることはありませんでした。つまり、S2000はホンダ初のFRスポーツカーと言っても過言ではないのです。そして、グリップ走行におけるコーナリング性能は、あのRX-7(FD3S)をも凌ぐと言われており、ホンダの技術の高さ感じずにはいられません。 5位:トヨタ 80スープラ 5位はトヨタを代表するグランドツーリングカーである80スープラです。GT-RやNSXの影に隠れがちな80スープラですが、通称A90と呼ばれる新型GRスープラの登場で再び注目されています。80スープラは、上位の4車種に比べるとハンドリング性能は劣っているのかもしれません。しかし、トヨタ史上最強と言われる 2JZ-GTE搭載しており、エンジンが80スープラの一番の特徴と言っても過言ではありません。 そして、その2JZ-GTEは国産エンジンの中でも突出した耐久性を誇ると言われ、強靭なシリンダーブロックは、何と1000馬力オーバーのパワーにも耐えることが出来るのです。また、MAX織戸が長年80スープラにこだわり続けていることも人気に大きく影響しています。 お車の売却で悩んだら先ずは旧車王へ 今回ここでご紹介させていただいたのは、平成を代表する国産スポーツカーとなりますが、この5車種に共通して言えることは、今現在手に入るスポーツカーよりも性能が高いことに加え、洗練されたデザインが大きな魅力になっているということです。とは言え、当時の新車価格をはるかに上回る中古車価格はちょっとしたバブルと言っても過言ではありません。そして、何かをきっかけに価値が大きく下がる可能性があることを意味しています。したがって、あと1年待てばさらに価値が上がるなどという考え方はリスクでしかありません。もし今現在売却をご検討でしたら、先ずは旧車王にお問い合わせいただき、大切なお車の売却についてご相談させていただければ幸いです。 [ライター/旧車王編集部]
マツダ車は高く買って安く売る”マツダ地獄”という言葉を聞いたことがあるでしょうか?この言葉は、マツダ車は手放すときに高く売れないことを揶揄した表現です。しかし、マツダ車であっても旧車であれば、十分高く売ることができます。そこで今回の記事では、“マツダ地獄”とは無縁な、高く売れるマツダの旧車についてご紹介していきましょう。 色褪せることのないマツダの旧車 歴史的価値も高く、新車当時よりも高値で取引されているのは、主に1960年代後半から1980年代にかけてのモデルです。 コスモスポーツ マツダを語る上で絶対に外すことのできないのが、ロータリーエンジンの存在。そのロータリーエンジンを市販車として初めて搭載したのがコスモスポーツなのです。まるで宇宙船のようなデザインは未来的で、今見ても素直にカッコいいと思えるスタイリングになっています。 搭載される10A型ロータリーエンジンは、最高出力110psを発揮。最高速度185km/h、0-400m加速16.3秒という、当時としては脅威的な動力性能を誇っていました。また、その動力性能のみならず、一般的なレシプロエンジンには無いスムーズな回転フィールが特徴で、未来的なスタイリングと相まって「夢の車」と形容されるほどです。 ルーチェ ルーチェは、1966年から1995年までの、およそ29年間販売されたマツダの主力セダンで、2代目のみ2ドアハードトップやワゴンが存在。日本国内だけでなく、常に国外での販売を意識し、どの世代も日本車離れしたエクステリアデザインで、トヨタや日産には無い魅力が人気のモデルです。 2代目から5代目まで、ロータリーエンジンを搭載したモデルをラインナップしていることも大きな特徴で、特に大柄な高級サルーンであった5代目では、大きなエンジンルームにコンパクトな13B型ロータリーエンジンが搭載された様子は、独特の雰囲気を醸し出していました。 カペラ 1970年にデビューした初代カペラは、最高出カ120ps、最大トルク16.0kgmを発生する12A型ロータリーエンジンと、1.6Lのレシプロエンジン、2ドアクーペと4ドアセダンを設定。ロータリーエンジンを搭載した2ドアクーペのカペラは、最高速度190km/h、0-400m加速15.7秒という性能を誇り、「風のカペラ」とも呼ばれていました。マツダの世界戦略車として、2002年まで製造。また、2ドアクーペからステーションワゴン、5ドアハッチバックまで多彩なボディバリエーションをそろえています。 サバンナ(RX-3) 後述するRX-7の前身にあたる、ロータリーエンジン専用車であるサバンナ(RX-3)。1971年の発売当初に搭載されていた10A型のロータリーエンジンから、翌年1972年に12A型ロータリーエンジン搭載したサバンナGTが登場します。日本車離れした大胆なスタイリングもさることながら、当時のツーリングカーレースでは、当時無敵を誇っていた日産GT-Rの50連勝を阻止したことでも知られています。 RX-7(SA22C) 先述したサバンナから、マツダのスポーツカー部門を受け継ぐのが初代SA22C型サバンナ RX-7です。ロータリーエンジンを搭載していることがわかる低いボンネットに、今では衝突安全上の問題で採用できないリトラクタブル式ヘッドライトなど、一目でスポーツカーであることがわかるスタイリングになっています。当然走りも軽快そのもので、軽量小型のロータリーエンジンを主眼に置いて開発。その設計思想は後に販売される、FC型(2代目)やFD型(3代目)にも受け継がれ、日本を代表するピュアスポーツカーです。 ロータリーエンジンや独自のデザインが中古車市場でも人気 ロータリーエンジンという、市販車としては世界に類を見ない独自の技術を持ち、マツダは技術屋集団として世界から評価され続けてきたメーカーです。それ故、旧車になっても評価の高いのは、マツダとして独自性の強い技術やデザインが採用された車種であることが多く見受けられます。 現在でも、スカイアクティブや魂動(こどう)デザインといった、他のメーカーとは一線を画す高い技術力を用いた車種を多くラインナップ。2020年で創立100周年を迎え、今現行車として販売されているモデルの中から、将来歴史的な価値を持った車種が生まれてくるかもしれません。 マツダの旧車相場は高騰している理由は“希少性” マツダには、販売台数の低迷から経営不振に陥り、そのたびに倒産の危機を乗り越えてきた歴史があります。そんなマツダの旧車の中で、高値で取引される傾向にあるのは、やはり1980年代前半までのモデルが中心です。 また、ロータリーエンジンをはじめとして、他メーカーには無いマツダ独自のデザインやメカニズムが色濃く反映された車種に人気が集中する傾向にあります。つまり、今後市販される可能性が低いこれら、マツダの独自性自体が希少価値を生み、当時の新車価格以上の価格で取引されているのです。 希少性にかかわらず高く売るなら専門店がオススメ ここまでお話してきたように、マツダの旧車は希少性という点で、中古車として高い価値を生み出してきました。とは言え、今回ご紹介していない、NA型NB型ロードスターやランティス、日本のコンパクトカー市場で中核を担ってきたファミリアなど、今後その価値が見直される可能性を秘めた車種がまだまだ存在します。今回ご紹介した車種はもちろん、そうではない車種の場合でも、しっかりとその価値を理解し、中古車市場の動向や人気を深く理解した、旧車王のような専門店に売ることが大切です。 [ライター/増田真吾]
三菱と言えばランサーエボリューションやパジェロのラリーでの活躍を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?しかし、三菱にはランサーエボリューションより前に「4G63」を搭載した名車が存在するのです。それは、6代目ギャランに設定されたVR-4になりますが、ここでは、そのギャランVR-4の系譜についてご紹介させていただきます。 1988年に三菱がWRC参戦を飾ったクルマ 三菱のWRC(ワールドラリーチャンピオンシップ)と言えば、ランサーエボリューションが真っ先に頭に浮かぶ方が多いのではないでしょうか?しかし、当時のグループA(WRC)に参戦を開始したクルマは、実は1987年登場のギャランVR-4でした。ギャランVR-4は、三菱がワークスとして本格的にWRCに参戦する足がかりとなったクルマであり、また現代の国産ハイパワー4WD車の元祖と言っても過言ではないでしょう。1987年と言えば、フルタイム4WDシステム「アテーサ」を搭載したU12系ブルーバードSSS-Rも有名ですが、ギャランVR-4がランサーエボリューションに受け継がれる名機「4G63」搭載していたことを考えれば、比較するまでもないことは誰の目にも明らかです。 WRCでの実績 WRC(世界ラリー選手権)は、グループBの大事故をきっかけに1987年から年間2500台以上生産される市販車をベースとする「グループA」をスタートさせます。このグループAは、市販モデルの外観はスポイラーなど空力パーツを含め、ノーマル形状を保つなどの厳しい規定があり、三菱はWRC参戦を目的としたギャランVR-4を開発します。ギャランVR-4は、1988年のWRCラリーニュージーランドでデビューします。1989年には、1000湖ラリーで優勝し、三菱にとってWRCでの勝利は1976年のサファリラリー以来となりました。そして、1992年までにパリダカで三菱パジェロを一躍有名にした篠塚健次郎による日本人初優勝を含む6度の優勝を獲得しました。 3代続いたVR-4の歴史 初代(1987年~1992年) ギャランに搭載された名機「4G63」は、2リッター直列4気筒シングルカムのG63B型をベースにツインカム4バルブヘッドとし、三菱製TD05Hタービンを組み合わで、 最高出力 205ps/6000rpm・最大トルク 30.0kg・m/3000rpmを発揮しました。「4G63」は、デビュー当時の205psでもバブル期の4WDセダンの中では屈指の高出力を誇るエンジンであったが、4G63の潜在能力はまだまだ高いところにあり、1989年と1990年には、それぞれ220ps、240psのパワーアップが図られます。そして、最終的にはランサーエボリューションに受け継がれ、最後は313psを発揮する「エボX・ファイナルエディション」で惜しまれつつ28年に歴史に幕を閉じました。 ギャランAMG(1989年) 初代のギャランVR-4と同じE30系には、AMGとのコラボモデルが存在していまいた。特徴は内外装のカスタマイズもさることながら、本気でチューニングされたエンジンにありました。ベースとなったのは、VR-4と同じ名機「4G63」となりますが、あえて最高出力で優位なターボエンジンを選択せず、「4G63」としては非常に珍しいNAエンジンだったのです。そして、AMGによってチューニングされたエンジンは、高回転化&高出力化が図られ、何とノーマルに対して30psアップの170psの出力を得ていたのです。また、軽量なFFと5MTのみの設定もAMGのこだわりを感じずにはいられません。 2代目(1992年~1996年) WRC制覇が目的で開発が進められた初代ギャランVR-4は、名機「4G63」ともにランサーエボリューションにその道を譲ることになります。そして、必然的に方向転換を迫られることになった2代目ギャランVR-4は、ランサーエボリューションの上位車種として、ラグジュアリー路線に舵を切りました。また、「4G63」の後を引き継ぐ新開発の「6A12」2リッターV型6気筒ツインターボ搭載で、マークⅡGTツインターボを意識したGTサルーンと言われておりましたが、一方で存在感の薄さから「初代と3代目の間で忘れられたVR-4」と揶揄されることもありました。 3代目(1996年-2005年) VR-4の集大成と言える3代目は2リッターだったエンジンを2.5リッターまで排気量アップした「6A13」が搭載されます。そして、片バンクに1基ずつTD03タービンを備える「6A13」は、自主規制いっぱいの280psを発揮します。その性能は、100系チェイサーの1JZ-GTEやR34スカイラインのRB25DETよりも上と言われ、さらに駆動方式は三菱が世界に誇るフルタイム4WDなわけですから、勝負の行方は説明するまでもありません。また、本革シートやウッドパネルといった豪華装備の設定もあり、初代と2代目の個性を高次元でまとめられたグランドツアラーと呼ぶに相応しいモデルでした。しかし、リコール隠しやセダンの人気低下といった逆風の中、2002年にカタログ落ちという最期を迎えます。 [ライター/旧車王編集部]
時に1980年後半から1990年代前半。当時の日本はいわゆるバブル経済のど真ん中の時代に、一大ムーブメントを巻き起こしたのが“パイクカー”です。そして近年、このパイクカーが注目を集めているのだとか。そこで今回は、現代の車には無い魅力を持ったパイクーカーについて振り返ってみましょう。 パイクカーは自動車メーカーが個性を尖らせたカスタムカー パイクカーのパイク(pike)とは“槍”や“尖った”という意味。つまりパイクカーとは“尖った車”となりますが、もちろん物理的に何かが尖っているわけではなく、コンセプトそのものが尖っていたという方が正しいでしょう。 詳しくは後半でご紹介しますが、当時人気とあったパイクカーは、安全性や走行性能、燃費という今では当たり前の性能よりも、とにかく個性的でポップなデザインを最優先して開発されました。そして、もともと販売されている既存車種をベースに、ボディ形状や内装を大幅にモディファイし、ベース車種が何なのかわからないほど。言い換えれば、パイクカーとは自動車メーカーが本気で開発したカスタムカーと言える存在です。 最新車種には無い魅力を持ったパイクカー パイクカーではありませんが、JB64型の新型ジムニーが販売されたことで、2世代前のJA11型ジムニーの人気が再燃し、中古車相場が上昇しています。そんなことからもわかるように、現在、最新車種には無いレトロな雰囲気を持った車種が見直されているのです。 また、パイクカーが注目されている理由は、現代では実現が難しい“デザインと発想の自由さ”にあります。例えば、現在の車種では必須な装備であるエアバックをはじめ、求められる衝突安全性能も現代の基準から見ればはるかに低く、その分自由なデザインを行うことができました。 さらに、姿勢制御装置やトラクションコントロールといった電子制御も義務では無かったため、手足を使って車を操る感覚が、最新の車には無い大きな魅力なのです。 とにかく話題になった代表的なパイクカー では、そんな今注目されている、代表的なパイクカーをご紹介しましょう。 日産 Be-1 パイクカーの最も代表的な車種と言っていい、日産 Be-1は、当時大衆車として大ヒットしていたK10マーチをベースに制作され、日本にパイクカーブームを巻き起こしたパイオニア的存在です。その人気は単なる車という枠を超え、東京青山にBe-1をテーマにしたアンテナショップが出現するほど。日産はBe-1のヒットを受け、同じK10マーチをベースにしたレトロなSUVのパオや、2ドアクーペのフィガロをデビューさせ、パイクカー3兄弟として人気を博しました。 日産 エスカルゴ 乗車として人気となったパイクカー3兄弟に続き、1989年から1991年の2年間だけ販売されたのが、パイクカー唯一のパイクカーである日産 エスカルゴです。VNパルサーバン尾プラットフォームを使用し、エスカルゴ=カタツムリという名前の通り、丸いキャビンや飛び出したヘッドライトが大きな特徴。見た目以上に広い室内を持ち、その姿が街中で注目を集めることでの宣伝効果も高く、受注生産であったにもかかわらず、2年間で約1万600台が販売されました。 トヨタ WiLL Vi バブル期のパイクカーブームには乗れなかったものの、トヨタにもかなり尖ったコンセプトのパイクカーが存在します。2000年にデビューしたトヨタ WiLL Viは、トヨタのほか、松下電器(現パナソニック)、花王、アサヒビール、近畿日本ツーリストの5社が立ち上げたWiLLプロジェクトのもとで誕生。初代ヴィッツをベースに、居住性や機能よりもデザイン最優先で設計され、その奇抜なデザインは大きな話題となりました。 スバル ヴィヴィオ ビストロ 1995年に登場したヴィヴィオ ビストロは、ヨーロッパの大衆車をイメージさせるレトロなデザインを採用。それまで、オーソドックスでやや地味なハッチバックの軽自動車に、お洒落なデザインを取り入れ大ヒット車種となります。ヴィヴィオ ビストロのヒット以降、ダイハツ ミラジーノをはじめとした「レトロテイストの軽自動車」の先駆け的な存在です。 まとめ 電動化やコネクテッド、そして自動運転など、今自動車業界は100年に一度の破棄的イノベーションの渦中にあると言われています。車が命を乗せ人々の生活を支える存在である以上、燃費や安全性は最も大切な性能です。 ところが、今回ご紹介したパイクカーには、突出した大パワーもなければ、優れた安全装備もありません。ですが、パイクカーには「楽しい」「カワイイ」「オシャレ」といったユーザーの感性に直接訴えかけることのできる魅力が詰まっています。だからこそ、あらゆる情報やサービスで満たされたこの時代に、パイクカーの魅力が再認識されているのかもしれません。 [ライター/増田真吾]
いま、国を問わず人気となっているSUV。SUVの魅力はアクティブでカッコいいデザインはもとより、乗用車よりも広く実用性の高いし室内空間と、ミニバンには無い高い走行性能が大きな魅力です。そんなSUVの中でも、特に中古車相場が下がらず人気となっているのが、旧車の国産SUVであることをご存じでしょうか?今回は、人気の衰えを知らない旧車の国産SUVについてお話していきます。 世界のSUVを牽引してきた国産SUV もともと、軍用車やトラックをベースに開発されてきた車種が多く、一般的な乗用車に比べ耐久性に優れています。特に年式の古い旧車と呼ばれるSUVの中には、30万km50万kmい所現役で走っている個体も珍しくありません。ではそんな、今での人気の衰えを知らない、旧車の国産SUVの一部をご紹介していきましょう。 トヨタ ランドクルーザー 言わずと知れたトヨタを、いや、日本を代表する存在のトヨタ ランドクルーザー。その歴史は古く、1950年代にまでさかのぼります。つまり、誕生からおよそ70年経過しており、それほど長いあいだ日本のみならず世界中から支持されている車種です。 ランドクルーザーの大きな特徴として上げられるのが、そのモデルごとのファンがいるということです。角ばったスタイリングで、これぞクロカン!といった男らしい60や70系。バルブ期に発売され高級SUV路線で大成功した80系など、ランドクルーザーを買い求めるユーザーは、みな型式を指定して探すほどです。 三菱 パジェロ 30代半ばから40代後半の世代の方は、パジェロと言えば人気バラエティ番組の商品、はたまた、世界一過酷と言われる「パリ・ダカールラリー」で活躍した姿を思い浮かべるのではないでしょうか。もともと本格クロカンとしてデビューしたパジェロですが、1987年に本革シートを装備し、高級志向になった“エクシード”が登場。世の中のスキーブームを手伝って、普段悪路を走ることのない層からも人気となりました。 スズキ ジムニー 初代スズキ ジムニーがデビューしたのは1970年と、およそ50年の長い歴史を持つジムニーの魅力は、軽自動車でありながら、どんな悪路でもそうはできる本格的な走行性能です。耐久性が高いことはもちろんですが、ラダーフレームに前後車軸懸架というシンプルな構造で整備性にも優れ、何台もジムニーを乗り継ぐ熱狂的なファンも存在します。 旧車の国産SUVは魅力的!でも古いが故の注意点も かく言う筆者も、25年前のJA11型ジムニーを所有している身。旧車のSUVは最新の車には無いアナログな魅力があり、車を操る感覚は何事にも代えがたいものがあります。がしかし、古いが故、下記のような弊害が無いわけではありません。 自動車税が高い! 日本の法律では、年式が古くなると自動車税(軽自動車税)が高くなる仕組みになっています。軽自動車であるジムニーは数千円ですが、排気量の大きな車種になればその差額は決して無視できるものではありません。 燃費が悪い! もともと車重が重く4輪駆動、そして太いタイヤを履くSUVは、燃費という点ではほかのジャンルよりかなり不利。さらに、2010年以前のモデルは、最新のモデルのように燃費性能を第一に考えられていない場合が多く、車種によっては、街乗りでリッターあたり5kmを下回ることも珍しくありません。 安全装備が乏しい 最新の車種では、キャビンをぐるっと取り囲むように配置されたエアバックや、いわゆる自動ブレーキがほぼ標準装備となっています。しかし、国産車でエアバックが普及したのは1990年代後半(登場は1987年)、自動ブレーキに至っては、一般化したのは2010年以降です。(登場は2003年) 家族使う車なら今まさに買い替えのチャンス 本当にその車種が好きで、なにがあっても乗り続けたいという強い希望がある場合は別として、家族全員で使う、もしくは生活の足として乗るのであれば、最新のモデルをオススメします。税金や燃料代も長い目で見れば決して小さくありませんし、何より、安全はお金で買うことができません。 この記事をお読みになっている方のなかで、まさに旧車のSUVを大切に乗っているのなら、そのまま大切に乗り続けるか買い替えるのかを決断するのはイマがオススメ。なぜなら、SUVは車をただの道具ではなく、所有すること、運転することそのものを魅力として訴求できる唯一無二の存在だからです。 大切に乗って来たからこそ、買い替えを検討するなら高く売れるこのタイミングは絶好のチャンス。さらに、多くの取り扱い実績があるが旧車王のような専門店にお願いすれば、満足のいく結果が得られやすくなります。 [ライター/増田真吾]
たびたび映画やドラマに登場し、物言わぬ小道具として作品を印象付けるうえで、大きな役割を果たす古いアメ車は、いつの時代も一定の人気があります。今回は、男性なら一度はあこがれるアメ車の魅力と、人気のある古いアメ車を高くるコツについてお話して行きましょう。 アメ車は広い国土を象徴するかのような大きさと豪快さが最大の魅力 古いアメ車が人気の秘密は、何といっても現代の車にはない存在感と、国産車とはひと味もふた味も違う個性です。昨今、車を評価し選ぶ上でハイブリッドやアイドリングストップをはじめとした燃費性能が重視されます。しかし、多くのアメ車に搭載されているエンジンは、ロングストロークの大排気量エンジンが主流で、正直なところ“省燃費”という概念は皆無で、お世辞にも燃費が良いとは言えません。 もちろん、車を維持していくうえで燃費は重要ですが、大きく、強く、豪快であることこそアメ車の特徴であり最大の魅力なのです。そして、旧車になればなるほどその特徴は色濃くなっていきます。 これぞU.S.A!アメリカを代表する車 キャデラック フリートウッド 直線のみで構成されているかのような角ばったデザイン、そして、やたらと長いボンネットとトランク。搭載されれるエンジンは5.0Lを超える大排気量と、まさしく強いアメリカを象徴するような、フルサイズセダンです。 シボレー サバーバン 初代サバーバンが登場したのは1935年と古く、アメ車の中でも息の長いフルサイズSUV。搭載できたエンジンも巨大で、中には7.4Lという桁外れのエンジンをオプションえ搭載できるモデルがあったほどです。ちなみに兄弟車として、全長がやや短いタホも存在します。 フォード マスタング 初代マスタングが登場した1964年当時、本体価格を抑え、エンジンまでもオプションで選択するという手法であらゆる層から支持を集め、アメリカを代表するスポーツカーと言われるまでに。現在フォードは日本での正規販売を取りやめてしまいましたが、日本でも根強いファンを持つアメリカンスポーツカーです。 シボレー カマロ 上記マスタングと並んで、アメリカの若者を中心に人気のスポーツカーです。大人気映画トランスフォーマーの第1作目に登場したバンブルビーが、最初にスキャンしたのは2代目カマロ。そのほか、カマロは多くの映画やドラマに登場しており、その人気がうかがえます。 リンカーン ナビゲーター キャデラックとならんで、歴代のアメリカ大統領専用車として使用されてきたリンカーンのフルサイズSUVであるナビゲーター。1997年に初代が登場するやいなや大人気となり、これまで続く高級SUVの先駆者的な存在と言っても過言ではありません。 そして上記以外にも、特に日本で人気のあるアメリカンクラシックカーが存在します。 ・シボレー ベル・エアー:これぞ華やかなアメリカを連想させるテールフィンが大きな特徴 ・プリムス ロードランナー:ワーナーブラザーズのアニメに登場する「ロードランナー」の鳴き声を模したクラクションを装備 ・シボレー C10:これぞアメリカのピックアップトラックという見た目がオシャレ 燃費の悪さもなんのその!価値が高く評価れるアメリカの旧車たち 近年の低燃費思考から考えると、まさしく時代に逆行しているような印象のアメ車ですが、ある一定の年代を境に、旧車としての価値を認められ高い価格で流通している車種もあります。代表的なところでは、大人気映画ワイルドスピードに登場したダッジチャレンジャーや、アメリカンスポーツカーの代名詞でもあるシボレー コルベット。さらに、これもテレビドラマで人気を博したナイトライダーのキット(K.I.T.T.)として登場したポンティアック・ファイヤーバードなど、1970年代から80年代に登場した車種が人気となっています。 また、上記の3車種以外でも、故障しても比較的修理のしやすい年代が人気で、国産車には無いアメ車らしい堂々とした佇まいと、アメ車にしか出せない個性が最大の魅力なのです。 古いアメ車を手放すなら価値のわかる専門店に相談 国産車、アメ車を問わず古い車を手放すのであれば、きちんとその車の価値を評価できる業者に売ることが最も重要です。現在、古い車を専門に扱う業者はいくつもありますが、その多くは、限られたメーカーや車種に特化している場合もすくなくありません。 その点、幅広い取り扱い実績を持つ旧車王は、レアなアメ車であってもきちんと評価してもらうことができ、高く売れる可能性があります。どこの業者に相談するか悩んでいるのであれば、まずは旧車王に相談してみてはいかがでしょうか? [ライター/増田真吾]
ロングノーズショートデッキと聞いてフェアレディZを思い浮かべる方は多いのではないでしょうか?しかし、ここでは、根強い人気のある「S30」「S130」「Z31」のそれぞれの人気の理由や買取相場等についてご紹介させていただきます。 伝統的なロングノーズショートデッキ ロングノーズショートデッキは、1960年~1970年代のスポーツカーが理想としていたプロポーションです。ロングノーズは大排気量エンジンを搭載していることの象徴であり、長いノーズがエンジンのパワーを現わし、短いリヤデッキが俊敏性を主張しています。 フェアレディZの歴史は、L20型搭載のZ、Z-L、S20型搭載のZ432の3モデルでスタートします。そして、S20型は同じ年の2月に登場したスカイライン2000GT-Rと同機であることは言うまでもありませんが、日本GPなどで活躍したプリンス・R380に搭載されていたGR8型の量産型エンジンと言われています。432という車名も、「4バルブ・3キャブレター・2カムシャフト」というS20型のエンジンの構造に由来します。 輸出専用モデルであった240Zは、1971年10月から国内向けの市販も開始します。150psを発揮するL24型エンジンを搭載しており、Z432の外見上は他のZとあまり変わらなかったのに対し、240ZGはGノーズやオーバーフェンダーで差別化が図られました。1973年9月には、排出ガス規制の関係でZ432の生産は打ち切られました。 伝統的なロングノーズショートデッキのコンセプトは、この後登場するS130型(1978〜1983年)とZ31型(1983〜1989年)が引き継ぎますが、1989年に登場したZ32型が大きくデザインを変更したため、時代の流れとともに終焉を迎えます。 ニッサンの旧車といえばフェアレディZ? 根強い人気のあるフェアレディZですが、やはり一番人気は初代S30型となります。S30系はヨーロッパ勢の高級GT並みのエンジンスペックとロングノーズショートデッキの魅力あるデザインを合わせ持ちながら、車両価が格84万円からと(トヨタ2000GTの238万円に比べると3分の1)非常にリーズナブルであったことで、北米市場を中心に世界総販売台数55万台という大記録を打ち立てました。最近は、当時不人気車種だったにもかかわらず、中古車価格が高騰しているケースがありますが、旧車を買う方の理由は当時人気で憧れのクルマだったからというケースがほとんどではないでしょうか?また、走り屋の主人公の愛車として描かれた「湾岸ミッドナイト」も人気を後押ししています。 次に人気なのが、意外にも3代目のZ31型です。主な人気の理由は、最高出力230ps/34.0kg-mを誇るVG30ET(2960ccV型6気筒ターボ)を搭載することで、運動性能を向上とヨーロッパ仕様で250km/h巡行を可能にした当時の国産スポーツカーの中では頭ひとつ飛び抜けた動力性能と言われております。 最後が、大門団長専用車「スーパーZ」のベース車両となったことで知らる2代目S130型です。スタイリングは大人気の初代を踏襲しておりましたが、肥大化したボディと間延びしたような2by2が不評で「過渡期のZ」と呼ばれた時期もありましたが、今では中古車価格が高騰しており、Z31型との人気の差はほとんどないと言えるでしょう。 フェアレディZっていくらで売れるの? 歴代フェアレディZはいくらくらいで売れるのでしょうか?先ず2代目であるS130型は250~300万円、もしくは状態の良い個体で300万円後半というかなりの高値が付いています。3代目のZ31もおおよそ同じような傾向です。 しかし、初代のS30型に関してはS130型やZ31型の2~3倍は当たり前で人気の高さがうかがい知れます。さらに、オリジナルコンディションはもちろんこと、RB25に換装するなどのいわゆる「レストモッド」された個体までも高価で取引されているのがZ30型の買取相場の特徴です。 但し、これはあくまでも店頭価格となりますので、修復に掛かる費用は差し引かなければなりません。逆に既にレストアされている個体であればご紹介させていただいた価格に近い評価を得られる可能性もあります。最近では、1000万円を超える買取事例も存在しており、当時の新車価格を考えると最もプレミアが付いている旧車と言っても過言ではありません。 旧車のフェアレディZを少しでも高く売りたいなら 旧車のフェアレディZを少しでも高く売るためには、いかにコンディションを良好に保つことが出来るかという点が重要なのはもちろんのこと、それぞれの車のヒストリーやカスタマイズにおける一つひとつのパーツの価値まで汲み取ることが出来る旧車買取専門店に査定を依頼することです。 旧車王は今日までに数多くの旧車の買取実績があり、日頃からお客様にご満足いただける買取額をご提示出来ていると自負しております。そして、さらに幅広い知見を蓄積していくことで、今後も旧車の真の価値が見極められる買取を続けてまいります。 [ライター/旧車王編集部]
MR2は、1984年に登場した国産車初の市販ミッドシップスポーツです。1989年にフルモデルチェンジが行われ、1999年まで販売された15年の歴史を刻んだトヨタが誇る名車です。一般のユーザーが手に届く価格でフェラーリなどのスーパーカーと同様のミッドシップレイアウトを実現したバブル時代だからこそなし得たスポーツカーでした。とくに、現代でも通用するポテンシャルを持っていると言われる2代目であるSW20型は、ネオクラシックカーブームの後押しもあり、今なお高い人気を誇っています。 SW20型は、なぜ「迷車」と言われるのか? MR2のSW20型には、有名なエピソードがあります。それは、一般的には高い評価を得ているSW20型ですが、「迷車」と呼ばれるくらい初期型の出来が酷く、2型以降のモデルとは全く評価が異なることです。具体的には、MR2の初のモデルチェンジはデザイン重視に振りすぎたと言われており、そのためボディ剛性不足に陥ってしまいました。それ以外にも、フロントショックアブソーバーのストローク不足、フロントサスペンションのキャスター角不足、見た目もいまいちだった14インチのタイヤ&ホイールサイズなどの問題があり、元々ピーキーな特性のミッドシップレイアウトにもかかわらず、初期型は「あ、やばい」と思った時にはスピンしていると言われるくらい、そのピーキーさを助長している車となってしまいました。しかし、2型以降は弱点と言われたピーキーさはほとんど影を潜め、15インチタイヤ&ホイールなどによる見た目の変更もあり、高い人気を得ることが出来たのです。 MR2(SW20型)の中古車を上手に買うためには MR2(SW20型)の中古車を購入する際に重要なことは、2型以降を選ぶということです。理由は前述の通りですが、最近では殆ど中古車を見かけなくなってしまったので、その点を心配する必要はないと言えるでしょう。それよりも、3型以降のターボのGT系とVVT-i(可変バルブタイミング機構)化により200馬力の出力を得たNA・2Lの5型のGリミテッドを比較するユーザーが多いはずです。仮に、250万円前後で購入を考えた場合に、この2つのモデルの間には少なくても4~5年の開きがありますので、非常に悩みどころと言えるです。もちろん、5型のターボを買えれば一番良いのですが、最近の相場では優に300万円を超えてきます。 MR2(SW20型)と言えば、ターボのGT系を思い浮かべる方がほとんどだと思いますが、25年以上経過してしまっている個体も多く、距離なども含めて良い状態が望めなくなっているのが現実です。なおかつタマ数も極端に少なくなってきているため、購入にあたっては相当な苦労を覚悟しなければなりません。それに対して、5型のGリミテッドは比較的走行距離が少なく状態が良い個体が安価で手に入ります。最終型の5型ですので、年式が新しいことは言うまでもありません。現行の86/BRZが200馬力程度のことを考えれば、200馬力のNAエンジンは十分に魅力的です。「MR2(SW20型)の5型をNAであまりお金をかけずに楽しむ。」これが、旧車王からの提案であり、これからのMR2(SW20型)の楽しみ方かもしれません。 [ライター/旧車王編集部]
燃費が良く安全、それでいてエンジンは低回転から最大トルクを発生して乗りやすい。近年販売される車種のほとんどはとにかく優秀で良くできた車ばかりです。しかし、優秀過ぎるが故、操る楽しさやエンジン回転数に伴って加速する気持ちよさが半減してしまったと感じている方の少なくないと思います。そこで今回は、ホンダが世に送り出したピュア中のピュアなスポーツカー、S2000の特徴と中古車事情についてお話していきましょう。 速く走ることを宿命づけられたホンダのFRスポーツ ホンダ S2000は、本田技研工業創立50周年を記念して開発されたFRオープンスポーツカー。ホンダとしては約29年ぶりであったことから、大きな話題となりました。 もともとVTECエンジンで名をはせていたホンダらしく、搭載されるF20C型 直列4気筒2.0L DOHC VTECエンジンは、最高出力250馬力、最大トルク22.2kgmを発生。許容回転数は9000rpmと、市販車としては異例の超高回転型エンジンで、どこまでも回りそうなエンジンフィールが大きな特徴です。トランスミッションは6速MTのみ、サスペンションも速く走ることだけを考えて開発され、2005年11月まで製造された前期型は、乗り手の腕を選ぶとまで言われていました。 一方、2005年年末以降の後期型は、エンジンはアメリカ向けに開発された2.2L(F20C型)に変更され、最高出力は242馬力、許容回転数は8000rpmに引き下げられます。しかし、その分低中速トルクが厚くなり、街中での扱いやすさが向上。さらにサスペンションチューニングも見直されたことで、前期型よりもマイルドで誰でも乗りやすいスポーツカーに進化しています。 流通台数も少なく新車価格超えは当たり前! S2000に限らず、90年代に発売されたスポーツカーの中古車相場は軒並み高騰しています。その中でも、S2000の中古車相場は特に高騰しており、2020年8月現在の大手中古車検索サイトでもっとも安い車両は、1999年式で走行距離は19.3万kmの128万円(車両価格、消費税別)。20年以上前の車両で、走行距離が20万kmに迫っていることを考えると、かなり異例であることがわかると思います。 また、2006年以降の後期型はさらに高く、修復歴無しで3万km以下の低走行距離車となると、新車価格を上回る値付けがされている、もしくは「応相談」となっているほどです。 走り倒したいなら前期型、気持ちの良いセカンドカーなら後期型 そんなホンダ S2000を購入したいのであれば、できるだけ早く購入することをオススメ。ここ何年かの値動きを見ていると、ほぼ横ばいで推移しているものの、掲載台数は明らかに減少しています。つまり、当然のことながら程度のいい個体、もしくは、価格が安い個体からどんどん売れているため、時間が経てば経つほど選べる候補が少なくなってしまいます。 オススメの選び方としては、S2000を購入後、サーキットなどに持ち込んでスポーツ走行を楽しみたい方なら、直しながら乗ることを前提に2005年11月以前の前期型。特にサーキットには行かないが、気持ちよく走れるスポーツカーを探しているなら後期型がオススメです。 狙いはガラススクリーンの2001年以降!ただし修復歴車は慎重に オープンカーであるS2000のウイークポイントはやはり幌。雨漏れはある程度覚悟しなければいけませんし、通常のクーペとは違い、走行音はかなり大きめです。また、購入するなら、リヤスクリーンがガラスに変更された2001年以降を選びましょう。 そして、やはり注意しなければいけないのが修復歴車の存在。一口に修復歴と言っても、損傷の程度は大きく違います。そのため、購入後に発生するトラブルも予想ができず、いくら安いからとは言え絶対におすすめできません。 ただし、S2000は性格上、他車種に比べ修復歴ありの比率がやや高めで、2020年8月の掲載台数で言えば、156台中61台が修復歴あり。そのため、どうしても手に入れたいのであれば、修復歴車も候補にせざるを得ないかもしれません。その場合は、販売店が信頼できるかどうかを見極め、購入後も頼りにできる整備工場や専門ショップを見つけておくようにしましょう。 今後相場が下がる心配なし売却先選びが重要 ここまでお話ししたように、S2000の中古車相場は、かなり高いところで安定しています。また、それだけ高騰しているにも関わらず、コンスタントに台数が減っているところから見て、需要もかなりあると言うことがわかります。また、今後相場が大きく落ちる可能性はほぼないと言っていいでしょう。 そのため、これからS2000の売却を考えているなら、焦らなくてもそれなりの価格で売却することができそうです。しかし、だからこそきちんと評価してくれる店舗を見つけることが最重要ポイント。相場が落ちる可能性が極めて低い車種であるため、焦らずじっくり売却探すことがオススメです。 [ライター/増田真吾]