旧車と名車が甦るメディア

いま世界が認める日本の名車10選!Z32からシビックSiまで懐かし名車を紹介

目次
1.トヨタ FJ60系ランドクルーザー(1981-90年) 2.日産 フィガロ(1991年) 3.三菱 スタリオン(1983-89年) 4.日産 300ZX/Z32型フェアレディZ(1990-96年) 5.ダットサン 260Z(1974年) 6.ホンダ シビックSi/EK型シビックSi(1999-00年) 7.日産 300ZX/Z31型フェアレディZ(1984-88年) 8.トヨタ スープラ/A60型セリカXX(1981-1986年) 9.ダットサン 280ZX(1978-83年) 10.日産 R33型スカイラインGT-R(1995-98) 11.まとめ

いま日本の国産車が、北米を中心に大人気であることをご存知ですか?筆者をはじめ、いわゆる旧車と呼ばれる車種が好きという方も多いと思いますが、その人気は日本国内に限った話ではありません。中には、新車販売価格の数倍以上の価格で取引される日本車が存在します。そこで今回は、日本国内ではもちろんのこと、特に北米で価格が上昇している国産車10選をご紹介します。

reasons_to_choose_qshaoh

contact_button

reasons_to_choose_qshaoh

contact_button

トヨタ FJ60系ランドクルーザー(1981-90年)

トヨタ ランドクルーザーで最初に価格が高騰したのは、1960年代に発売され、特に北米におけるランドクルーザーの地位を不動のものにしたFJ40系。2010年から2015年頃まで一気に価格が上昇しました。

FJ40系の価格が落ち着く頃から人気が高まったのがFJ60系ランドクルーザーです。FJ60系は、当時成長していたSUV市場に対応するため設計を刷新。走破性だけではなく快適性を高め、それまでのクロスカントリーに加えて、SUVとしての快適性も持たせて成功しました。また、FJ60系の基本構造が、その後のランドクルーザーでも大きく改変されることなく踏襲されています。

4.2L直列6気筒2F型エンジンのFJ60と、4.0L直列6気筒3F型エンジンのFJ62も現在の北米市場において非常に高い価格で推移しており、平均的な価格で約400万円以上。ちなみに、1981年に最初に販売されたFJ60型に比べて、1988年発売となる後発のFJ62型の方がやや高い価格となっています。

最後に今後の価格動向についてですが、過去3年間で、FJ60型、FJ62型ランドクルーザーに対する保険要求額は24%増加していて、今後も価格の高騰はまだ続く予想です。

ランドクルーザー60の買取専門ページはこちら

旧車王バナー旧車王バナー

日産 フィガロ(1991年)

レトロなデザインで販売当初も抽選販売となるなど、大きな話題を呼んだ日産 フィガロ。今、北米を中心に、改めて多くの人の注目を集めています。

海外で価格が高騰している日産車といえば、ハイパフォーマンスカーであるスカイラインシリーズとフェアレディZですが、車としては決してハイパフォーマンスとは言えない、3速ATでFFという仕様にも関わらず価格が高騰しているのです。

日産 フィガロは、1989年の東京モーターショーで試作車が公開され、白い革張りシート、クロムメッキされたメーター類、細いスポークのハンドルなどレトロなデザインが個性的でした。

アメリカでは、販売から25年を経過すると輸入車の安全基準が緩和されるため、販売から25年となった2016年に輸入が解禁されたものの、新車時は日本国内の販売のみ。しかも2万台の限定生産だったことから、需要に供給が追いつかない状態となり、北米における最新の販売価格は約220万円から約270万円へと跳ね上がっています。

ランドクルーザー60の買取専門ページはこちら

三菱 スタリオン(1983-89年)

三菱 スタリオンは、クライスラーにもOEM供給されていたスポーツカーです。

ポルシェ944の見栄えを良くしたようなスタイリッシュなボディに、ターボエンジンを搭載した本格スポーツカーでありながら、競合他社より安価な価格設定でした。往年の名作映画「キャノンボール2」でジャッキーチェンが乗っていたことで記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。

特に北米市場を意識したエンジンは低中速域のトルクを重視したセッティングで、最大出力は175psながら、最大トルクは32.0 kg-mを発生。さらに、サイクロンDash3x2と呼ばれる可変バルブ付きターボエンジンでは、200psを発生するモデルも存在するなど、デザイン性のみならず動力性能も魅力的なスポーツカーでした。

元々が安価な価格設定だったこともあり、長年特段大きな値動きはありませんでしたが、ここに来て北米市場で大幅な値上がりを見せています。既に三菱モデルのスタリオンで約150万円、クライスラーモデルのコンクエストでは約180万円もの値段をつけていて、今後の値上がりも期待されます。

ランドクルーザー60の買取専門ページはこちら

旧車王バナー旧車王バナー

日産 300ZX/Z32型フェアレディZ(1990-96年)

Z32型と呼ばれる4代目のフェアレディZ、北米では300ZXという名で販売されていました。Z32型フェアレディZは、廉価版スポーツカーという位置づけだった先代までのフェアレディZの立ち位置を脱却。北米においてスーパースポーツカーとしての地位確立を意識して開発されました。

日産車として初めてCADで設計されたデザインは、これまでと大きく異なるワイド&ローデザインとし、性能面も日本の自動車メーカーで初めて最大出力280PSに達するツインターボVG30DETT型エンジンを搭載。さらに、ターボモデルには、4輪操舵のスーパーHICAS(ハイキャス)を装備するなど、文字通りスーパースポーツカーを体現したモデルです。

ここ最近、北米において過去最大の値上がり幅を記録した日産 300ZXは、ベースモデルでも約170万円、ターボモデルは約330万円以。90年代スポーツカーとして評価の高まっているFD型RX-7や、80型スープラと比較するとやや出遅れ気味だったこともあり、今後値上がり余地があると見られています。

ランドクルーザー60の買取専門ページはこちら

ダットサン 260Z(1974年)

ダットサンは日産の北米展開ブランドで、260Zは初代フェアレディZS30系(240Z)の2.6Lエンジン搭載版として、海外でのみ1年間だけ販売されたモデルです。

240Zの生産終了に伴って、元々240Zに搭載されていたL24型直列6気筒SOHCエンジンのストロークを伸ばし、よりトルクの稼げる2.6Lエンジン仕様のモデルを作成しました。日本国内では、オイルショックの影響で残念ながら販売が見送られ、東京モーターショーでの展示のみとなっています。

トルクがわずかに向上したものの、マスキー法に代表される排ガス規制で強化された排ガス浄化装置により240Zと比べてパワーは10psほど下回る260Zは、これまであまり注目を集めていませんでした。しかし、近年、特に北米で240Zに注目が集まり、価格が高騰するにつれ、性能は低いものの、ほぼ同等のデザインの260Zにも注目が集まるようになりました。

現在、人気の高い2シータークーペは日本円で約400万円まで高騰し、人気の低い4シーターモデルでさえ、約260万円まで価格が上昇しています。

ランドクルーザー60の買取専門ページはこちら

旧車王バナー旧車王バナー

ホンダ シビックSi/EK型シビックSi(1999-00年)

ホンダ EK型シビックのクーペモデルも、近年北米で価格が高騰しています。

価格が手頃な4気筒自然吸気1.6Lエンジンながら、VTECという強力な可変バルブを搭載したB16Aエンジンはポテンシャルと耐久性が高く、チューニングのベース車として人気を集めました。

北米の90年代日本車スポーツカー人気によって、EK型シビックにも注目が集まっています。しかし、新車販売から20年経った現在は、チューニングカーとしての人気が仇となり、改造されていない低走行車はほとんど残っておらず、中古車価格の高騰に拍車をかけています。

直近ではわずか5ヶ月の間に、日本円で約200万円から約280万円まで価格が上昇しました。

ランドクルーザー60の買取専門ページはこちら

日産 300ZX/Z31型フェアレディZ(1984-88年)

3代目フェアレディZとなるZ31型フェアレディZも、北米で人気が高まっています。

フェアレディZシリーズ唯一のリトラクタブルヘッドライトが特徴で、エンジンもハイパワーのターボエンジンVG30ETを搭載。Z32型で確立するハイパフォーマンススポーツカーという新しいZの方向性を決めたモデルになりました。

近年の日本車スポーツカー人気を牽引するフェアレディZシリーズ。Z31型も例外ではなく、10年前にはわずか70万円ほどだった中古車価格は、直近では日本円で約200万円以上にまで上昇しています。

ランドクルーザー60の買取専門ページはこちら

旧車王バナー旧車王バナー

トヨタ スープラ/A60型セリカXX(1981-1986年)

海外ではスープラという車名でしたが、A60型まで国内ではセリカXXという車名で販売されていました。初代セリカXXとなるA40/50型が、ラグジュアリー志向のスペシャルティカーだったのに対し、スポーティ路線で開発されたのが特徴です。

空力性能を意識してヘッドライトにリトラクタブルライトを採用し、ソアラと同型の2.8Lエンジンを搭載。国産車としては久々となる最高速200km/h超え(208.09km/h)を記録します。LSDに大径ホイール、リアスポイラーまで装備し、スポーツカーとして地位を確立した70型スープラに繋がる原点とも言える車種となりました。

多くのA60型セリカは、改造されたり、レースに使用されたりしたため、状態の良い個体は現在あまり残っていません。そのため、価格は高騰を続けていて、最新の価格データでは、日本円で約155万円から225万円へと上昇しました。

ランドクルーザー60の買取専門ページはこちら

ダットサン 280ZX(1978-83年)

2代目フェアレディZとなる、S130型系Zの海外展開モデルが、ダットサン 280ZXです。

国産車初のTバールーフ車も投入された2代目Zは、初代のフォルムを正統に引き継ぎながらもややワイド化しました。ボディサイズ、エンジン共に大型化したことで、初代のスポーツカーとしてのキレは失われたものの、ツーリングカーとして人気を博します。

また、人気ドラマ西部警察で大門刑事(渡哲也)が乗るスーパーZとして活躍したのを覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

2015年以降に価格の上昇が始まり、直近では日本円で約160万円から約240万円以上まで一気に高騰しています。

ランドクルーザー60の買取専門ページはこちら

旧車王バナー旧車王バナー

日産 R33型スカイラインGT-R(1995-98)

1995年発売のR33型GT-Rは、販売から25年経過となる2020年に、アメリカの輸入規制が緩和され、一気に価格が高騰しました。

R33型スカイラインの大型化したボディは、新車販売当時不評。性能を追求してシャープに研ぎ澄まされたR32からは程遠いイメージで、居住性は改善されたもののただ広くなった車内はまるでセダンのような印象を与え、走りを追求するGT-Rとしては人々の期待を大きく裏切るデザインだったのです。

一方で、走行性能は大きく進化。エンジンの仕様変更によるトルクの向上、ロングホイールベース化によって弱点だったコーナリング性能の向上が図られ、ニュルブルクリンクでR32の記録したタイムを21秒も縮めました。

当時は不評だった大型化ですが、比較的大柄な海外の愛好家には逆に好意的に捉えられていて、現在の人気を支える要因の1つ。また、新車当時不人気だったことで出荷台数が少なかったことも希少性という付加価値を生み、価格が高騰するひとつの要因となっています。

R33型スカイラインGT-Rの現在の価格は、標準仕様でも約680万円にもなっていて、特別な99台のみ販売されたNISMO 400Rともなると、約4,400万円以上。今後はさらなる高騰も予測されています。

ランドクルーザー60の買取専門ページはこちら

まとめ

日本車がこれほどまでに北米で人気となっているのは、日本人として素直にうれしいことです。ただ、それと同時に、今後これらの車種を購入しようとした場合、なかなか手の出し辛い価格帯になってしまっているのは悩ましくもあります。

どの車種も、日本の経済が絶好調なときに開発された、自動車史に残る名車ばかり。これから購入しようと思っているなら、明日にでも探し始めた方が良いかもしれません。

[ライター/増田真吾]

旧車の買取なら「旧車王」におまかせ!

長い時間を共にした愛車だからこそ、売却先にもこだわりたいという方は多いのではないでしょうか。
旧車王は、旧車に特化して20年以上買取を続けております。旧車に関する実績と知識なら、どこに負けない自信があります。また、ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する「二重査定」も一切ございません。誠実にお客さまのクルマと向き合い、適正に査定いたします。
全国どこでも無料で出張査定にうかがいますので、大事な愛車の売却先にお悩みの方はぜひ「旧車王」にご相談ください。

画像1 画像2 画像3
画像ギャラリー(全3枚)を見る
この記事に誤りや気になる点がありましたら、お手数ですが、こちらのフォームからお知らせください。ご協力ありがとうございます。

この記事をシェアする

旧車王マガジンは
旧車王
が運営しています

旧車王は、「買取は10年以上の旧車だけ」というコンセプトのもと、旧車・クラシックカーに特化して25年、 累積15,000台以上を買取させていただいております。改造車から希少車まで、適正価格を見極めて買取させていただきます。弊社所属の鑑定士が最短当日で全国無料出張査定いたします。ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する二重査定は一切ありません。特別なそして価値ある希少車の買取こそ、確かなノウハウと実績を持つ旧車王にお任せください!

すぐ査定依頼が可能!

Web査定申込はこちら

まずは車について気軽に相談したい

LINEで売却相談する

関連する記事

フェアレディZ Z32を維持するのは意外と簡単!?シミュレーション結果を大公開

フェアレディZ Z32を維持するのは意外と簡単!?シミュレーション結果を大公開

旧車の再生と維持 2024.05.29
見た目より中身を優先!? こんな人に旧車を乗ってほしい!

見た目より中身を優先!? こんな人に旧車を乗ってほしい!

旧車の魅力と知識 2023.09.08
所有しているからこそ分かる!旧車に乗る「5つの醍醐味」とは?

所有しているからこそ分かる!旧車に乗る「5つの醍醐味」とは?

旧車の魅力と知識 2023.06.21
旧車専門店オーナーが伝えたい「旧車購入の5つのチェックポイント」とは?

旧車専門店オーナーが伝えたい「旧車購入の5つのチェックポイント」とは?

旧車の売買と鑑定市場 2023.05.10
名車を「鑑賞する」贅沢なひととき。オートモビルカウンシル2023

名車を「鑑賞する」贅沢なひととき。オートモビルカウンシル2023

旧車のイベント 2023.04.30
ドイツ人が選ぶ、一度は乗ってみたい日本のクラシックカーとは?

ドイツ人が選ぶ、一度は乗ってみたい日本のクラシックカーとは?

旧車の魅力と知識 2023.03.20
自動車大国ドイツではシェア9%の日本車、オフ会は開催されているのか?

自動車大国ドイツではシェア9%の日本車、オフ会は開催されているのか?

旧車の魅力と知識 2023.03.08
旧車専門店オーナーが伝えたい「旧車購入の5つの落とし穴」とは?

旧車専門店オーナーが伝えたい「旧車購入の5つの落とし穴」とは?

旧車の売買と鑑定市場 2023.03.01

記事ランキング

1
MT車(マニュアル車)の運転方法とは?発進・停止・ギアチェンジ・坂道発進のコツを解説

MT車(マニュアル車)の運転方法とは?発進・停止・ギアチェンジ・坂道発進のコツを解説

旧車の魅力と知識 2024.04.19
2
マイナ免許証に変わって感じるデメリットとは?従来にはないメリットも

マイナ免許証に変わって感じるデメリットとは?従来にはないメリットも

旧車の魅力と知識 2025.03.25
3
固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

旧車の再生と維持 2023.09.12
4
クルマの名義変更の費用はいくら?自分で手続きする場合&代行料も解説

クルマの名義変更の費用はいくら?自分で手続きする場合&代行料も解説

旧車の魅力と知識 2022.09.12
5
車のアンダーカバーが壊れた!修理費用はどのくらい?

車のアンダーカバーが壊れた!修理費用はどのくらい?

旧車の再生と維持 2023.10.18
6
車庫証明は本人じゃなくても取得できる!代理人による手続き方法を紹介

車庫証明は本人じゃなくても取得できる!代理人による手続き方法を紹介

旧車の売買と鑑定市場 2023.03.31
7
【13年・18年経過】自動車税種別割・重量税の早見表|乗り換えた方がよい理由も紹介

【13年・18年経過】自動車税種別割・重量税の早見表|乗り換えた方がよい理由も紹介

旧車の売買と鑑定市場 2024.07.29
8
アメリカ「25年ルール」とは?名車の中古相場が急騰するしくみ

アメリカ「25年ルール」とは?名車の中古相場が急騰するしくみ

旧車の魅力と知識 2020.04.25

カテゴリ一覧

# 旧車の魅力と知識 # 旧車の売買と鑑定市場 # 旧車の再生と維持 # 旧車のイベント # 旧車の愛好家たち