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■S15が恋しくなった原因はGR86? 少し前にGR86をお借りし、丸一日、乗り回してきました。 軽量、高性能、低重心を追求したというGR86。 旧モデルの発展型というより、NDロードスターをクローズドボディ&4座にしたような、カッチリとした乗り心地。 本当によくできていて、高速走行時はもちろん、ゆっくり走っていても楽しい。 久しぶりに「ずっと走っていたいな」と思った一台です。 ■筆者が望むクルマに望む条件 ・MT・後輪駆動・車重が1,3t以下・4座・メーターがアナログ GR86はメーターこそ液晶ですが、それ以外はクリアしています。 今のご時世に、本当にありがたいクルマです。 「これは買い替えの最有力候補か?」 なんて、ひとりごとをつぶやきながら運転していたのですが、帰りの道でどうにも寂しい。 乗り出したときはあんなに気分が高揚していたのに、今はS15が恋しくてしょうがない。 GR86とS15とは設計に20年以上の差があります。 走行性能に快適性能と、すべての要素で一回りも二回りも違い、GR86が劣っているところなんて、ただのひとつもないでしょう。 それなのに、なんでS15が恋しくなるのか? 帰宅してから数日間、ずっとその理由を考え続け、自分なりに納得のできる答えにたどり着きました。 ■寂しさの正体は右足に伝わる情報の違いか? 決してGR86を否定するつもりはないのですが、乗った直後からアクセルの軽さが気になっていました。 踏み込む量ではなく、踏む力に対して加速が鋭すぎる、あるいはレスポンスが良すぎる、といえば伝わるでしょうか。 慣れの問題と思い、実際、すぐに思った通りの加減速ができるようになったのですが、最後までその軽さを気持ちよく感じることはありませんでした。 アクセルに関して、GR86とS15(NA)は機構が別物。 S15(NA)はアクセルペダルからエンジン(スロットルバルブ)まで、物理的に繋がる機械式スロットル。 対してGR86はアクセルを踏んだ量をセンサーで計測し、エンジンで再現される電子制御式スロットル。 思えば電子制御式スロットルのクルマを、(たまに乗ることがあっても)所有したことがありません。 競技車両では機械式スロットルと電子制御式スロットルの優位性が比較されたりしますが、そういった次元の話ではありません。 踏力を押し返すリターンスプリングの感触とかワイヤーの重みとか、右足に伝わるアナログな情報をいつも感じていた。 それがGR86では感じられず、寂しかったんだと思います。 いや、自分でも重箱の隅を突く、難癖のようなことをいってると分かってるんですよ。 でも思いの外、機械式スロットルは私にとって身体に染みこんだ、大切なクルマとの対話装備だったようです。 ■手に入れて23年。改めて愛車の魅力に気づく 購入から23年を経て、あらためてS15(NA)の魅力を見つけることができるなんて、クルマって奥が深ぇなぁ。 電子制御式スロットルを採用することで部品点数を少なくでき、必要なスペースも小さくてすむ。 ATとの相性が良く、踏み間違いの抑制といった安全装備には必須な機能ため、現在の主流になっているそう。 そう遠くない将来、機械式スロットルを採用したクルマは姿を消してしまうのでしょうね。 自分が望むクルマの条件に「機械式スロットル」が入り、ますます選べる幅が狭くなりました。 機会をみて、運転中に機械式スロットルがどう動き、どんな反応が右足に伝わるのかを勉強しておきます。 きっとアクセルを操作するたびに頭の中で作動イメージが再現され、より運転が楽しくなることでしょう! [ライター・撮影/糸井賢一]
こんにちは、ライターの糸井賢一です。『旧車王ヒストリア』では初の記事になりますが、よろしくお願いします。 ■20年前のクルマは現行車か?旧車か? はじめての原稿執筆にあたり、まだ旧車王ヒストリアに関して右も左も分からない身。 編集長の松村さんに「どのような記事を書いたらいいか?」と相談したところ、 「所有されるシルビアについて書かれてはどうか。例えばコンディション維持にかかるコストの変化とか」とのアドバイスをいただきました。いやいや、シルビアといってもS15ですよ。 シルビアの最終モデルで、旧車にはほど遠い現役の車種じゃないですか! そう自分では思っていたのですが、購入から22年を経ているということは、今の若い人から見れば自身が生まれた頃に発売されたクルマ。 僕が成人を迎えた頃、1970年のクルマをどう見ていたか。 思い返すと、なるほど今でいう旧車に近い感覚だった気がします。 そうか、S15(おまえ)はもう旧車だったのか。 誇らしくもあり、ちょっとショックでもある、複雑な気分。 ■旧車に強く、良心的な修理屋さんのおかげで維持できてます さて、S15の維持にかかるお話といっても、まだそれほど大きな影響を受けていないというのが正直なところ。 ボディにサビが出てきた。プラスチックパーツが劣化し、雨漏りが出てきた。 樹脂パーツの塗装剥がれが深刻。 エアコンが調子悪く、コンプレッサーの交換が必要。オルタネーターもそろそろ寿命。などなど……。 それなりの手入れは必要ですが、これは予定の通りというか、消耗品交換みたいなもの。 毎年、かけられるお金の範囲で直し直し乗ってます。あ、でも面倒をみてくれている修理屋さんが、ものすごく良心的だから維持できているってのはあります。 販売店に持ち込んでいた頃は、同じ箇所の修理、パーツの交換でも、倍近くの費用が必要でしたから(販売店批判じゃないッスよ。仕組みとして、どうしたってそれくらいかかるものでしょう。 修理にかかる時間は、即対応の環境を整えている販売店の方がずっと短かったですし)。 近年、パーツの欠品や値上げの話をちらほらと耳にするので、今後の維持には苦労させられるかもしれません。 自動車保険の金額は、シルビアの等級のアップにともなって購入より5年目くらい上昇。10年目くらいまでゆっくりと下降。 そこから年々、数百円ずつ上昇しながら今に至っている感じでしょうか。 安くはありませんが、支払える金額です。 ■盗難が不安で乗り換えを検討するも、いつも親バカ状態に 気になっているのは中古車価格の上昇と、それに比例するように多くなった盗難被害の話。 数年前、先述の修理屋さんに「念のため、S15にGPS信号発信装置を取り付けましょう」との助言を受けました。 聞けば愛車を盗まれるお客さんが年々、増えているそう。 盗難は身近な問題なのだと自覚した次第です。 シルビアがまだ販売店で購入できた頃。 GT-Rのようなスペシャルモデルでもない一量産車にここまで需要が増し、盗難が多発するようになるなんて、誰が考えられたでしょう。 ライターという仕事柄、取材で出先のコインパーキングに2~3日、駐車することはよくあります。 これまではなんてことない、心配なのはせいぜいイタズラくらいの行為だったのですが、最近は盗難に怯える有様。 お仕事が終わったのち「S15がなかったら、どうしよう」と、おっかなびっくりコインパーキングに戻り、無事に安堵する状態です。コインパーキングに駐車しても心配のいらない、盗難とは無縁の足車を用意すべきか。 けれど都内でもう一台分、駐車場を借りるのは経済的な負担が大きい。 そもそも「盗難が恐いから、もう一台、クルマを買う」なんて、はたして家族の理解を得られるかどうか……。うん、たぶん無理。 実際、こんな不安を抱えて日々を送るのは精神的によろしくないと、現行車への乗り換えを検討したこともあります。 でもね、販売店で気になるクルマを試乗したのち、帰り道でS15を運転するや「S15って、こんなによくできたクルマだったんだ。 20年後のクルマと比べても、見劣りしないじゃん」と、逆に再確認させられるんですよ。 運転席からの視界は良く、後部座席に気軽に荷物を放り投げることができ、1300キロに満たない車重はヤれたエンジンであっても軽快に走ってくれる。 アップであろうとダウンであろうとシフトチェンジは快感で、適度に低い車高と重心がもたらす安定感とロールの少なさは家族にだって好評。 時に小さなお子さんから「すぽーちゅかー!」と指さされ、手を振りかえしてあげるなんて……。 おぉ、乗り換えたくねぇ! このまま壊れるまでS15に乗っていてぇ! 分かっていたことではありますが、乗り換えの理由が「盗難が恐いから」は、あまりにも馬鹿馬鹿しく、そして悲しい……。 ■心がけ程度でも、やるのとやらないのでは違うと思うから いやもう、お上はもっと本腰を入れて、クルマの盗難を防いでくれないかなと。 SNSでも「盗難されました、拡散希望!」って投稿を見ない日はありませんし、こんなに盗難が多いのは「需要が高まっているから」では片付けられない、異常な事態だって伝わって欲しいですねぇ。 将来のために声を上げるのも大事ですが、今の環境の中で愛車を守るのはもっと大事。 日々、窃盗団に目を付けられないにはどうすればいいか、コインパーキングに駐めるにしても盗みづらいスペースはどこかを考えて行動してます。 念のためにドライブレコーダーも駐車中の記録ができ、GPS機能の付いた機種を選びました。ネガティブだけど、これも旧車を維持するための現実。 そんな心配のいらない時代が、早く来るといいッスねぇ……。 [ライター・カメラ/糸井賢一]
ある晴れた週末。 愛車のS2000で走っていたときのこと。 対向車線を走ってきたマツダ ロードスターとすれ違うとき、オーナーが片手をあげて挨拶してくれた。 筆者も当然のように手を振って応えた。 ロードスターは屋根が開き、オーナーの笑顔がよく見えた。 筆者も笑顔になった。 バイクでは「ヤエー」と呼ばれている挨拶である。 このような「心のハイタッチ」ができることは、オープンカーの魅力のひとつではないかと思う。 もちろん「ヤエー」は強制でもマナーでも何でもなく、わかり合っている者同士のコミュニケーションであるが、オープンカーに乗るとこのようなイベントを含めて非日常という刺激を味わうことができる。 前回のコラムで、オープンカーの魅力について少しふれた。 景色、匂い、温度、音の変化からドライブの余韻を味わったまま飲むビールのおいしさまで、五感 で楽しむ乗り物だと感じている。 ●18年・33万キロを駆けぬけてきた愛車、ホンダS2000の3つの魅力とは?https://www.qsha-oh.com/historia/article/attractive-3-points-of-s2000-s2k/ 今回はオープンカーのいちオーナーとして、魅力やオーナーならではのエピソードを綴ってみたい。 ■オープンカーの魅力 ▲筆者の愛車はホンダ S2000(AP1) よく語られる「オープンカーの魅力」。 そもそも屋根がないというだけで非日常を楽しめるが、具体的な「魅力」とはどんな感覚なのか、 そして走らせているときはどんな感情なのかを改めて考えてみたい。 ●「オープンエアーを感じる」とは? オープンカーの魅力としてよく語られるのが圧倒的開放感、そして「風を感じて走る」こと。 走り出した瞬間、体が「風に包まれる」ような感覚を覚える。 風が吹きつけるというよりは「やわらかさ」を感じられて本当に心地良い。 風の感じ方は車種によって異なるだろうが、フロントガラスがあることで風当たりが緩和されるのかもしれない。 風と一体になったようなオープンエアーがクセになるので、屋根を開けて走る理由は大きい。 ●人生が楽しくなるとは? オープンカーに乗ると「所有の喜び」を感じられるのはもちろん、生活のさまざまな部分にこだわりたくなり、カーライフとリンクさせたくなる。 それは人生を楽しむことにもつながっていく。 例えば、オープンカーがきっかけでドライビングシューズを履く人もいるかもしれない。 愛車の色と 同じ色のシューズにすれば、愛車と離れている時間も愛車を感じることができ、所有の喜びを感じられる。 生活の些細な部分で幸せを感じる瞬間が増える。 筆者はオープンカーミーティングでオープンカーの仲間と知り合った。 20年近く経つが、仲間とは今も交流が続いている。 ▲※写真はイメージ ■オープンカーのベストシーズンは冬? オープンカーのベストシーズンが冬といわれるのはなぜなのだろうか。 春先は気候も良く、桜を見ながら走れてベストシーズンと思われがちだが、花粉症の人にとっては地獄の季節。 オープンドライブどころではない。 筆者の周囲にも「花粉症で屋根なんか開けられない」というオーナーは多い。 夏のオープンドライブは...やめておいたほうが無難だ。 カンカン照りの日中に屋根を開けて走る人を見かけることがあるが「オーブンカー」と呼ばれる通り。 重度の日焼け、熱中症の危険がある。 それに暑さは体力を消耗させる。 安全運転のためにも夏の日中は避けたい。 夏に乗るなら早朝か夕方が良いだろう。 秋は涼しく、紅葉の季節でもあってベストシーズンといっても良いかもしれないが、林道など山の中を走るときは虫に注意。 オープンカーはまれに虫が車内に入ってくる。 筆者はアブが入ってきて、追い払うのに苦労したことがある。 また、秋はスズメバチが攻撃的になる季節でもあるので要注意だ。 そうなると、やはり冬がベストシーズンなのである。 ▲S2000の場合はエアコンに「こたつモード」と呼ばれる機能がある。足元まで暖かく快適 ■オープンカーのデメリットと対策 デメリットよりもメリットのほうが多いと思っているが、デメリットは工夫次第でカバーできるし、こだわりのポイントとして楽しむこともできる。 ●紫外線から目を守って疲労軽減 ファッションアイテムとして見られがちなサングラス。 もちろんファッション性も高いが、遮るものがないオープンドライブでも必需品。 紫外線から目を守って疲労を軽減してくれたり、飛来物から目を守ったりしてくれる。 軽量で強度のあるものだとなお良い。 ●手がベタつかない日焼け止め 日焼け止めは、こまめな塗り直しが必要とされる。 しかし、手にとって塗るタイプはベタついてしまうので、運転中に使うのは少し億劫かもしれない。 そんなときはミストタイプの日焼け止めを常備しておくと便利。 素早く使えるし、メイクの上からでもOK。 手がベタつかない日焼け止めはオープンドライブの強い味方といえる。 ●グローブは手汗や日焼けも防ぐ ロングドライブも多くなるのでグローブは必須。 冬は防寒として役立ち、夏は手汗でステアリングが滑るのを防いでくれる。 筆者はレーシングタイプが気に入っている。 手首までカバーでき、ふかふかしてつけ心地が良い。 それに、ジムカーナなどの走行会にも対応可能だ。 ●鳥の糞や雨漏りなどに備える タオルや洗車シートを載せておくと便利。 オープンにしていると、車内に砂やホコリが舞い込んで ダッシュボードが汚れがち。 気になったらサッと掃除できる。 筆者のS2000はウェザーストリップから雨漏りするので、雨水を拭き取るタオルを常備している。 それから、鳥の糞が落ちてくることがまれにある。 小鳥の糞は問題ないが、鷺のように大型鳥の糞になると大惨事! 筆者はフロントガラスに直撃した経験があり、大量の糞を拭き取るのに苦労した。 洗車シートを常備していれば、万が一のとき本当に助かる。 もし体に直撃したら...温泉にでも入りにいこう。 オープンカーに乗るには、おおらかさも必要かもしれない。 ▲基本はキャップだが冬場はニットキャップに。耳もカバーできて暖か。シーズン通してアームカバーよりも機能性アンダーウェアを着る機会が多いかもしれない ●幌の劣化を想定しておく オープンカーの最大のデメリットといえば、幌が破れてくることかもしれない。 ソフトトップの車種は、交換を見据えたメンテナンスが必要となる。 ハードトップの装着、屋内保管などで幌を長持ちさせる方法もあるが「開けてナンボだろ!」という人は、幌の限界を試すのも楽しいかもしれない...!? ▲S2000の純正幌は「HVデニム」と呼ばれるビニールレザー製。過去2回交換。破れるとシリコン剤で補修していた ■筆者のこだわりは? 筆者は隙があれば屋根を開けるタイプだが 「いつでも開けてます、オープンジャンキーです!」というわけではない。 仕事場へ向かうときはクローズだ。 緊張感もあるが、これから取り組む仕事に集中したいと思ってしまい、開けたいという気持ちにはならない。 仕事が終わった帰り道にオープンドライブすることはよくある。 長く乗るために遠回りすることも。 仕事の余韻と解放感を味わいながら走るのが好きだ。 筆者のオープンドライブは、メンタルと連動している。 ▲S2000 は仕事でも乗るのでいつも一緒にオープンドライブを楽しんでいる ■とにかくオープンカーはいいぞ 旧車の国産オープンモデルは多く、選択肢が多いという魅力がある。 好みのスタイルや乗るシーンに合わせながら選ぶのは楽しいと思う。 これから秋も深まり、オープンカーでのドライブが気持ち良いシーズン。 今まさに購入を検討している方はぜひ。 「オープンカーはいいぞ!」 このひとことに尽きる。 [ライター・撮影 / 野鶴 美和]
2019年から取材を続けている、「カスタムビルド&レストア WATAHIKI」代表・綿引雄司氏が造り上げたハンドメイドのタイレルP34。 これにF3000に参戦していた「レイナード93D」が加わった。現在「カスタムビルド&レストア WATAHIKI」には2台のフォーミュラカーが収まっている。 「見せる」マシンから「攻める」マシンへと変貌しつつあるタイレルP34、そして不動の状態で綿引氏のところに嫁いできたレイナード93D。 この2台を並べてみると、まったく違和感がないことに驚かされる(フォーミュラー関係者の視点で見れば異なるかもしれないが)。 しかし、タイレルP34は昨年秋にエビスサーキットでクラッシュ。現在、復活に向けて作業中だという。 気になる2台の現状と今後について、カスタムビルド&レストア WATAHIKIに赴き、代表の綿引氏に取材を行った。 ■綿引さん、まずは「タイレルP34」の状況を聞かせてください 昨年秋にクラッシュしたあと、各部の修正作業を進めている状況です。それに加えて、タイレルP34のマフラーを変更しました。これまでは「4in2-2マフラー」だったものを1本出しに仕様変更を行っています。 その理由として「音量規制があるサーキットをタイレルP34で走ってみたいと思ったから」こと、そして「パワーアップおよびトルクアップ」が狙いです。 AE86カローラ レビン/スプリンター トレノ(4A-G用)のマフラーを加工して、集合管にしました。当初、専門の方に依頼することも検討していました。しかし、これまでタイレルP34を自作してきた経緯もあり、それならばということでマフラーも自分で作ることにしました。 ■AE86用をベースにしようと思ったのは何かヒントがあったのですか? 以前から「もしかしたら、隼のエンジンにAE86用タコ足マフラーが適合するんじゃないか」というイメージが湧いていたんです。 実際にピッチを測ってみたところ、取り付けられそうということでヤフーオークションで中古品を入手しました。隼用のノーマルのエキパイとパイプの径は同じでしたが「ポン付け」できるわけではなく、ここから先は試行錯誤の連続でしたね。詳しくは下記動画をご覧ください。 ●4AGでP34用集合菅制作!https://www.youtube.com/watch?v=lzOMVK9LkbA ■(お聞きするのは忍びないですが)カウルの修復も進んでいるのでしょうか? 2度のクラッシュで76年型および77年型のフロントカウルを破損してしまったので、現在は77年型の方を修理を進めているところです。現在、塗装まで完了しています。 ■実際に「サーキットを攻めた」からこそ見えてきたウィークポイントもあるそうで・・・ ロアアームやピロボールに負荷が掛かることが分かってきました。サーキット走行を繰り返すうちにロアアームの後ろ側のボルトや緩んできてしまったり、ピロボールもガタが出てきてしまっています。負荷が掛かる部分は高価だけど強化版に交換して、それ以外の箇所は汎用品にするなど、コスト面も考えつつ、進めています。 ■タイレルP34が復活を遂げたらエビスサーキットですか? エビスサーキットもだけど、筑波2000も走りたいですね。筑波サーキットでフォーミュラカーだけのカテゴリーで年に3戦、草レースを開催しているんです。筑波サーキットはマフラーの音量規制が厳しいので、今回の仕様変更もそれに合わせた仕様なんです。 YouTubeの動画を観てくださった方から、ウィリー防止用に低速ギヤでの高回転の制御をカットする製品があることを教えてもらい、こちらもタイレルP34に取り付けました。今後は低速ギヤでもエンジンが回るようになるので、特にショートコースでのタイムアップが期待できます。 ■レイナード93Dの方はいかがですか? レイナードに関しては、カウルの塗装してステッカーを貼った状態のままです。機関系に関してはそのままなのでもう少しお待ちください ■直近で参加予定のイベント情報がありましたら教えてください 2025年4月27日(日)午前9時より、モビリティリゾートもてぎにて開催される「水戸道楽クラシックカミーテイング2025」にタイレルP34を展示予定です。 詳細が分かり次第、YouTubeでもお知らせします! 本業を終えたあとや週末などの時間を割いて、ハンドメイドタイレルP34およびレイナード93Dの復活に向けて1歩ずつ前進していることは確かだ。 ■巴自動車商会/カスタムビルド&レストア WATAHIKI 店舗情報 住所:〒310-0912 茨城県水戸市見川3-528-2TEL:TEL/FAX 029-243-0133URL:http://cbr-watahiki.comお問い合わせ:http://www.cbr-watahiki.com/mail.html ●綿引氏のYouTubeチャンネル"cbrwatahiki" ※「アルミのイオタ」および「タイレル P34」の製作風景も紹介されていますhttps://www.youtube.com/@cbrwatahiki ※YouTubeで動画を配信している「ぺーさんxyz」さんがイオタの製作過程を詳細にまとめた動画。手作業で造られていったことが分かる構成となっています。 ●板金職人の技炸裂!アルミ板叩き出しでランボルギーニ・イオタを製作するまで【前編】 https://www.youtube.com/watch?v=hvAf5PfcSJg&t=8s ●アルミ板叩き出しでランボルギーニ・イオタを製作するまで【後編】 https://www.youtube.com/watch?v=WidFHqbp4QA [ライター・カメラ/松村 透]
2024年7月14日、道の駅おおた(群馬県太田市)にて「サンブレフェスタ2024」が開催された。このイベントの主催者の方から、綿引氏が手作りで製作した「6輪F1タイレルP34」と、昨年入手したF3000用フォーミュラーマシン「レイナード93D」が展示されると聞き、取材に向かった。 ■サンブレフェスタ2024イベント当日は雨 会場である道の駅おおたに到着。現地の天気は曇り。程なくして、タイレルP34とレイナード93Dを載せたキャリアカーが会場に到着。一気にギャラリーが集まってくる。 自他ともに認める晴れ男である綿引氏も「イベント当日の天気は大丈夫だから」と語っていたが、開始直後、午前10時頃から雨が降りはじめた。 「チームサンブレ」の皆さんが、日よけ用に用意しておいた2張りの業務用テントを素早く展開。同時進行で綿引氏を中心にタイレルP34とレイナード93Dをキャリアカーから下ろし、テントの下へと移動していく。雨が本降りになる前に無事設置完了。 ここで、タイレルP34の進化の過程を振り返ってみよう。 ■サンブレフェスタ2021 タイレルP34がサンブレフェスタにお目見目したのは2021年のことだ。このときは1977年仕様のカウルをまとってエントリー。画像を見るだけでは完成形のように映るかもしれないが、この時点でエンジンおよび駆動系は仮組みの状態。それに加えてリアウイングのステーやメーター周り、コクピットなども未塗装のまま。とはいえ、アルミ地の状態からカウルが塗装されたこともあり、P34の実車そのものと勘違いするギャラリーもいたほどだ。 ■サンブレフェスタ2022 2022年6月に開催された「サンブレフェスタ2022」で展示されたときの模様がこちらの画像だ。このとき制作中だった1976年仕様のカウルを装着した状態でエントリーしたこともあり、リアウイング(これも2021年に展示したときとは形状が異なる点にも注目)を除いて未塗装のまま。タイレルP34が手作り、ハンドメイドであることが確認できる貴重なカットだ。なお、この時点でタイレルP34は自走が可能であり、キャリアカーから展示場所(同じ私有地内)まで綿引氏自らドライブして移動した。 ■サンブレフェスタ2023 2023年6月に開催された「サンブレフェスタ2023」に展示されたときの仕様がこちらのカットだ。1976年日本GP「シェクター仕様」を再現して展示された。塗装されると本当のフォーミュラーマシンに思えてくるほどであった。この時点ではサーキットを攻められるほどマシンセッティングが煮詰められており、実際に走行したり、マシンの乗り降りする際についた傷がさらにリアリティであった。綿引氏のYouTubeチャンネルを見て、県外はもちろんのこと、遠方から足を運んだギャラリーもいたほどだ。 ■サンブレフェスタ2024 そして今年の仕様はこちら。昨年秋に1976年日本GP仕様でエントリーした「妙高ヒルクライムHILL G.P2023」においてクラッシュ後、1977年仕様に戻して復活。ブレーキホースなど、足回りの調整が必要なこともあり、現在は展示のみという状態。 しかし、タイレルP34が間近で見られる貴重な機会ということもあり、雨のなか、サンブレフェスタ会場に足を運ぶ熱心なファンの姿が絶えなかった。そして、レイナード93Dが初披露ということもあり、それぞれのマシンの造りを見比べるファンも多かった。 ■まとめ あいにくの雨となってしまったサンブレフェスタ2024だが、過去のサンブレフェスタでは観ることのできなかった貴重な機会が得られた。 タイレルP34とレイナード93Dが並ぶ光景は壮観だった。F3000のレースに参戦していた本物のフォーミュラーマシンと並べてもタイレルP34のたたずまいはまったく遜色がないのだ。少なくとも、それなりにクルマに対する知見がある人でない限り、この2台が本物のフォーミュラーマシンだと説明したとしてもそのまま信じてしまうだろう。 また今回、キャリアカーの上段にタイレルP34が積まれたこともあり、普段は見ることができない下側からの様子も確認することができたのだ。ファンにとってはこの状態を肉眼で確認できるだけでイベント会場まで足を運んだ甲斐があったかもしれない。タイレルP34の下側は見事にフラット。フレームに隼のエンジンが搭載され、サスペンションアームが左右のタイヤに向かって伸びていることが確認できた。 金色に輝いているパーツは、隼用ドライサンプキットのひとつであるオイルパン。このキットは、綿引氏がタイレルP34でのサーキット走行を視野に入れて組み込んだものだ。YouTubeチャンネルでも解説されているので、ぜひ目を通してみてほしい。 ●タイレル 隼用ドライサンプキット取り付け前編https://www.youtube.com/watch?v=GhHrUwFejgI 今年のサンブレフェスタは雨となってしまったが、来年は綿引氏の晴れ男パワーで梅雨時の雨雲をどこかへ吹き飛ばしてくれるはずだ。 ■手作りの6輪F1タイレルP34とは? 茨城県水戸市にある「カスタムビルド&レストア WATAHIKI(以下、CBR WATAHIKI)」代表の綿引雄司氏が、仕事の合間を縫って手作りで製作してきた、6輪が特徴的なF1マシン「タイレルP34」。 その完成度の高さから、ネット上ではタイレルP34のコンプリートマシンを綿引氏が所有していると誤解されることもしばしばだ。 また「タイレルP34のレプリカ」と評されることもあるが、綿引氏独自の解釈で製作された箇所も少なからずあることは事実だ。 そのため、忠実なレプリカというわけではない。 つまり、この「レプリカ」という表現がこのマシンに当てはまるかどうかは人それぞれの解釈に委ねたい。 製作者である綿引氏によると、このF1マシンが存在することは、タイレルのルーツでもあるケン・ティレル氏のご子息、ボブ・ティレル氏も把握しているという。 しかも、ボブ・ティレル氏は好意的に受け止めてくれているとのことだ。 ぜひ、イベント会場などで実車を観て、細部の作り込み、フィニッシュワーク美しさをその目で確認してみてほしい。 ■巴自動車商会/カスタムビルド&レストア WATAHIKI 店舗情報 住所:〒310-0912 茨城県水戸市見川3-528-2TEL:TEL/FAX 029-243-0133URL:http://cbr-watahiki.comお問い合わせ:http://www.cbr-watahiki.com/mail.html ●綿引氏のYouTubeチャンネル"cbrwatahiki"※「アルミのイオタ」および「タイレル P34」の製作風景も紹介されています https://www.youtube.com/@cbrwatahiki ※YouTubeで動画を配信している「ぺーさんxyz」さんがイオタの製作過程を詳細にまとめた動画。手作業で造られていったことが分かる構成となっています。 ●板金職人の技炸裂!アルミ板叩き出しでランボルギーニ・イオタを製作するまで【前編】https://www.youtube.com/watch?v=hvAf5PfcSJg&t=8s ●アルミ板叩き出しでランボルギーニ・イオタを製作するまで【後編】https://www.youtube.com/watch?v=WidFHqbp4QA ■「道の駅おおた」について ・所在地:〒370-0421 群馬県太田市粕川町701-1https://goo.gl/maps/E3vus5Vmbpjn8mz68・電話:0276-56-9350・FAX:0276-56-9351・駐車場;普通車:126台、大型車:40台、身体障害専用:4台・URL:http://michinoeki-ota.com ●道の駅 おおた <公式> Facebookページhttps://www.facebook.com/michinoeki.ota/ ●道の駅おおた広報「おっくん」 Facebookページhttps://www.facebook.com/ekicho.ota/ ●道の駅 おおた <公式> Twitterhttps://twitter.com/michinoekiota [ライター・カメラ/松村 透]
製作の初期段階から進化の過程を追い続け、早いもので5年が経った。 茨城県水戸市にある「カスタムビルド&レストア WATAHIKI」にはじめてお邪魔したとき、タイレルP34のカウルはペイントされておらず、アルミ地むき出しのまま。アルミの角材を溶接して組まれたシャーシにエンジンや足まわりが仮組みしているような状態だった。 2022年秋にオートランドテクノでデモ走行の模様を取材し、それから1年後の2023年秋にはエビスサーキット東コースをハイスピードで駆け抜ける模様を現地で目のあたりにした。 その翌月に新潟県妙高市で開催された「妙高ヒルクライムHILL G.P2023」においてクラッシュしたタイレルP34であったが、幸いなことに軽傷で済んだ綿引氏の尽力もあり、1977年仕様のカウルをまとって無事復活を遂げた。 そしてタイレルのクラッシュからおよそ1ヶ月後に無限製MF308エンジンが搭載されたF3000マシン「レイナード93D」を入手。タイレルP34とレイナード93Dという、2台のフォーミュラーカーが綿引氏のガレージに棲むことととなった。 今回、久しぶりに茨城県水戸市にある「カスタムビルド&レストア WATAHIKI」にお邪魔して、タイレルP34およびレイナード93Dの今後の展望について取材した。 ■ファンの方も気になっているであろう「ハンドメイドのタイレルP34」の状況を教えていただけますか? 昨年(2023年)秋にエントリーした「妙高ヒルクライムHILL G.P2023」のクラッシュ後、1977年仕様のカウルに変更して展示できる状態にしてあります。破損した1976年仕様のノーズはまだ直していない状態です。 ブレーキホースも少し痛んでいるようなので、この点検も含めて1度足まわりをバラしてみようと思っています。 ■F3000マシン「レイナード93D」の方はいかがですか? 前オーナーさんが10年ほど前にツインリンクもてぎ(現モビリティリゾートもてぎ)でエンジンストールさせてしまい、そこから始動できない状態にある個体を譲ってもらいました。 1993年に開催された全日本F3000選手権に、ロス・チーバーが「プロミス レイナード」として参戦した車両です。第1戦および第7戦(いずれも鈴鹿サーキット)で優勝し、シリーズ3位となった個体です。CBR WATAHIKIのYouTubeチャンネルでも動画を公開していますが、現在は当時をイメージしたカラーにペイントして、デカールを貼った状態です。 ■いずれレイナード93Dでもサーキットを走る可能性も・・・? タイレルP34には排気量3リッター、V8フォード コスワース DFVエンジンが搭載されていました。F1の世界において、このエンジンが1980年代に入るとターボ化されたものへと置き換えられるようになっていったんですね。その後、活躍の場を失いつつあったDFVエンジンを活かすため、国際F3000選手権というカテゴリーが誕生したのが1985年のことです。そして、2年後の1987年から全日本F3000選手権が開催されるようになりました。 DFVエンジンが日本にわたってきた頃、ホンダもエンジンを開発していたそうです。その後、無限に全権を託し、誕生したエンジンが「MF308」という排気量3リッターのV型8気筒エンジンなんです。DFVと同等のスペックを持つエンジンを搭載したフォーミュラマシンを走らせてみたいという夢があって、その実現に向けてレイナード93Dを手に入れました。 当時、星野一義選手はDFVとMF308、それぞれのエンジンを試す目的で、ご自身が乗るF3000のマシンに載せ換えていた時期があったそうです。 つまりタイレルP34のフレームにMF308が搭載できれば、自ずとDFVも搭載できることになるわけです。まだ妄想の段階ですが、いずれDFVを手に入れて、載せてみたいと言った、夢のような事を考えています(笑)。 多分クラウドファンディングでもやらないと実現できないかもしれませんが、そのときは皆さんのご協力をお願いいたします!! F3000に限らず、レーシングカーはミッションがクロス化されているため、スタート時のクラッチミートが難しいみたいなんです。走り出してしまえば、タイヤを充分に温めることに気を使うぐらいで、さほど難しくないと前オーナーもいってました。本気で攻めるような無茶な走りをしなければ、普通に乗れるでしょう。 ■CBR WATAHIKIのYouTubeチャンネルにレイナード93Dを紹介したときのファンの反応は・・・? 「レイナード93Dを手に入れました」と発表したことで「○○○自動車であればMF308エンジンのオーバーホールができる」など、ファンの皆さんが情報を寄せてくれたんですね。おかげさまで、レイナード93Dの面倒をみてもらえそうなところがいくつか見つかりました。本当にありがたいですね。 ■直近で参加予定のイベント情報がありましたら教えてください 現在、以下のイベントに参加予定です。CBR WATAHIKIのYouTubeチャンネルでもお知らせします。 ●7月14日(日):道の駅おおた(群馬県太田市)で開催される「サンブレフェスタ」に、タイレルP34とレイナード93Dの2台を展示します。https://www.michinoeki-ota.com ●9月1日(日):フォッサマグナミュージアム(新潟県糸魚川市)で開催される「第33回 日本海クラシックカーレビュー」にタイレルP34を展示する予定です。http://ccr.ikaduchi.com ●CBR WATAHIKI・YouTubeチャンネルhttps://www.youtube.com/@cbrwatahiki ■最後に・・・綿引さんが手掛けたタイレルP34のトリビアがありましたら聞かせてください イベントなどで展示したときに指摘されたことがあるんですが、タイレルP34って現代のF1マシンと比較すると小さく見えるらしいんですね。 「これって実物大ですか?」って聞かれるんです。 ノスタルジック2デイズの会場で、エブロ(現エムエムピー)代表の木谷真人さんとお会いする機会があり、タミヤ時代にタイレルP34のプラモデルを手掛けていらっしゃったのか伺ったんです。福野礼一朗さんの著書を通じて、タミヤのF1のプラモデルは木谷さんがほぼ手掛けたことは知っていたんです。 木谷さん曰く「タミヤのタイレルP34は設計図面通りにちゃんと作ってあるから、その大きさで間違いない」とおっしゃったんです。私のタイレルもタミヤのプラモデルをベースにサイズを拡大して製作していますから、ほぼ実物大であることが証明されたことになりますね。 なぜ「ほぼ実物大」なのかというと、実車の寸法を測って図面を引いたわけではないことと、私がディフォルメした箇所もあるから、なんです(笑)。そういった目線でぜひタイレルP34をご覧になってみてください。イベント会場でお会いしましょう! ■巴自動車商会/カスタムビルド&レストア WATAHIKI 店舗情報 住所:〒310-0912 茨城県水戸市見川3-528-2TEL:TEL/FAX 029-243-0133URL:http://cbr-watahiki.comお問い合わせ:http://www.cbr-watahiki.com/mail.html ●綿引氏のYouTubeチャンネル"cbrwatahiki" ※「アルミのイオタ」および「タイレル P34」の製作風景も紹介されています https://www.youtube.com/@cbrwatahiki ※YouTubeで動画を配信している「ぺーさんxyz」さんがイオタの製作過程を詳細にまとめた動画。手作業で造られていったことが分かる構成となっています。 ●板金職人の技炸裂!アルミ板叩き出しでランボルギーニ・イオタを製作するまで【前編】 https://www.youtube.com/watch?v=hvAf5PfcSJg&t=8s ●アルミ板叩き出しでランボルギーニ・イオタを製作するまで【後編】 https://www.youtube.com/watch?v=WidFHqbp4QA ■「サンブレフェスタ 2024」イベント概要 ・日時:2024年7月14日(日)9:00〜15:00・場所 道の駅おおた駐車場 ●「道の駅おおた」について ・所在地:〒370-0421 群馬県太田市粕川町701-1https://goo.gl/maps/E3vus5Vmbpjn8mz68・電話:0276-56-9350・FAX:0276-56-9351・駐車場;普通車:126台、大型車:40台、身体障害専用:4台・URL:http://michinoeki-ota.com ●道の駅 おおた <公式> Facebookページhttps://www.facebook.com/michinoeki.ota/ ●道の駅おおた広報「おっくん」 Facebookページhttps://www.facebook.com/ekicho.ota/ ●道の駅 おおた <公式> X(旧Twitter)https://twitter.com/michinoekiota [ライター・カメラ/松村 透]
去る2024年2月17日~18日、パシフィコ横浜展示ホールB.C.Dにて「第15回ノスタルジック2デイズ2024」が開催され、旧車王ヒストリアでもその模様を取材してきた。 その模様はこちらの記事にまとめてあるので、併せてご一読いただければ幸いだ。 ●2日間で4万人以上が来場!第15回ノスタルジック2デイズ2024イベントレポートhttps://www.qsha-oh.com/historia/article/nostalgic-2days-2024-report/ 10月14日~15日に新潟県妙高市で開催された「妙高ヒルクライムHILL G.P2023」においてクラッシュしたタイレルP34は、なんと1ヶ月後には1977年仕様のカウルをまとって無事復活を遂げた。 2024年に入り、富士スピードウェイで開催されたK1GPのレース会場(富士スピードウェイのピット内)に展示されたりしてきたが、今回は「第15回ノスタルジック2デイズ2024」のBilsブースの一角にタイレルP34が展示されることとなったと綿引氏から連絡があり、パシフィコ横浜に向かった。 ■改めて「手作りの6輪F1タイレルP34」の注目度の高さを実感 CBR WATAHIKI公式YouTubeチャンネルで事前に告知されていたこともあり、また会場でタイレルP34の展示に気づいたと思われる人たちがマシンを眺めている。常に人垣ができており、改めて注目度の高さを実感した。 取材中も「あった!!やっとタイレルP34が観られた!」という声が聞かれた。 特に、CBR WATAHIKI公式YouTubeチャンネルの動画を普段からチェックしているとおぼしきファンの人たちは、ようやく実車が観られたことに感激していたようだ。 「ホントに手作りかよ。信じられん!」。取材をしているとそんな声も聞かれた。製作段階から取材を続けてきた筆者ですら、こうしてノスタルジック2デイズ会場の一角に置かれているタイレルP34を眺めていると「あのアルミ素材のマシンがこうなるの!? 信じられん」と思ってしまうくらいだから無理はない(*製作段階の画像を載せておきます)。 熱心にタイレルP34をチェックする来場者の方が多く、「そろそろ撮らせてもらってもいいですか?」ともいえず、撮影がひと苦労だったのも事実(笑)。 ■開催2日目には綿引氏も会場入り 筆者は仕事の都合で開催初日(17日)に取材を行ったのだが、開催2日目には綿引氏も会場入りし、多くのファンや著名人との交流を楽しんだという。その模様はCBR WATAHIKI公式のYouTubeの動画にて公開されているので、ぜひチェックしてみてほしい。 ●ノスタルジック2Days ウドちゃん!トミタクさんに会ってきた!https://www.youtube.com/watch?v=YT4mngS6Jgc ■まとめ:ノスタルジック2デイズ出展で確実に新たなファンを獲得 取材中、会場内にポンと置かれたタイレルP34の正体が分からず「これホンモノ?レプリカ?」などと会話している人もいた。たしかに、この日はじめてこのマシンの存在を知った人もいても不思議ではない。 余計なことかなと思いつつ、「このタイレル、綿引さんという方がアルミ板を叩いて造った手作りのマシンなんですって」と話掛けてみた。 見知らぬ人からいきなり話掛けられて相手の方も戸惑ったと思う。そこで首から掛けていたプレスパスを見せて、このマシンをずっと取材している者だと伝えてみた。 すると「エッ、マジ!? これ手作りなの!?」と目を見開き、タイレルの細部を食い入るように再チェックしていた。このイベントがきっかけで、さらに認知度が高まったことは確かだ。 たしかに、いわれなければこのタイレルP34が手作りで造られたなんて分からないほどの自然な仕上がりだから無理はない。しかも、サーキットを「攻められるマシン」なのだ。来年は「選ばれし10台」のなかの1台として展示されてもいいのではないかと思う。 ■手作りの6輪F1タイレルP34展示予定スケジュール ・3月24日(日)茨城空港にて ・4月13(土)〜14日(日)幕張メッセにて開催される『アソモビ2024』(*同日・同施設でオートモビルカウンシルも開催されていますのでこちらにもぜひ!) ■巴自動車商会/カスタムビルド&レストア WATAHIKI 店舗情報 住所:〒310-0912 茨城県水戸市見川3-528-2TEL:TEL/FAX 029-243-0133URL:http://cbr-watahiki.comお問い合わせ:http://www.cbr-watahiki.com/mail.html ●綿引氏のYouTubeチャンネル"cbrwatahiki"※「アルミのイオタ」および「タイレル P34」の製作風景も紹介されています https://www.youtube.com/@cbrwatahiki ※YouTubeで動画を配信している「ぺーさんxyz」さんがイオタの製作過程を詳細にまとめた動画。手作業で造られていったことが分かる構成となっています。 ●板金職人の技炸裂!アルミ板叩き出しでランボルギーニ・イオタを製作するまで【前編】https://www.youtube.com/watch?v=hvAf5PfcSJg&t=8s ●アルミ板叩き出しでランボルギーニ・イオタを製作するまで【後編】https://www.youtube.com/watch?v=WidFHqbp4QA [ライター・撮影/松村透]
今年の4月にエビスサーキット西コースを走ってからおよそ半年。9月下旬のある日、手作りの6輪F1タイレルP34がふたたびエビスサーキットを走るということで、取材班も現地へ向かうことに。 現地の天気予報は曇り一時雨。ゲートオープン前の午前7時頃に現地に到着した時点では小雨。多少、雨は降ったものの、当日は何とか持ち堪えてくれた。 当日の模様はこちらの記事をご覧いただきたい。 ■エビスサーキット東コースを攻める!手作りの6輪F1タイレルP34を追え!Vol.7https://www.qsha-oh.com/historia/article/tyrell-p34-vol7/ 実はこの日、行われたエビスサーキット東コースでは、筆者も予想外のサプライズが用意されていた(想定外というべきかも?)。 ■初の試み!ハンドメイドのタイレルP34を綿引氏以外のドライバーがドライブ! 2回目の周回を終えて、マシンから降りた綿引氏が「走行会に参加していたNSX乗りのT氏にタイレルに乗ってもらおうと思うんだ」とつぶやいた。 この時点でT氏はまだ何も知らない。何しろ「ついさっき」決まったばかりだ。 綿引氏が丹精込めて造り上げたハンドメイドのタイレルP34を、他のドライバーに託して走らせる。 なかなか決断できるものではないように思う。 何しろ、T氏にとってはぶっつけ本番。まさに青天の霹靂ともいえるサプライズなのだ。 驚いた筆者が綿引氏に問うと「TさんはあちこちのサーキットをNSXで走っているし、運転もていねいだから大丈夫」と語る。 そして茶目っ気たっぷりに「俺もタイレルP34が走っているところを観たいし(笑)」と付け加える。 たしかに、誰かにタイレルP34のステアリングを託さない限り、綿引氏が走行シーンを見ることは不可能なのだが・・・。 ■NSX乗りのT氏、タイレルP34を鮮やかにドライブ! 綿引氏の突然のオファー(無茶振り?)に驚きつつも、タイレルP34のドライブを決意したT氏。 たしかに、こんな機会はまたとないことは確かだ。筆者も、正直いってめちゃくちゃうらやましい。 それはさておき、走行前にまずタイレルP34のコクピットに潜り込み、綿引氏からコクピットドリルを受けるT氏。 そしていよいよT氏がフルフェイスのヘルメットを被り、レーシンググローブをはめてタイレルP34のコクピットへ。 隼エンジンがうなりをあげ、エンジンスタート! クラッチをミートし、スムーズにタイレルP34を動かすT氏。まったくギクシャクすることなく、スムーズにピットロードを走らせ、コースイン! 1周目はスローペースに終始し、タイレルP34の感触を確かめるT氏。 そのままホームストレートを掛け抜け、2周目に突入。 とても初めてのドライブとは思えないほどスムーズだ。 その後、いったんピットロードに戻り、再度コースイン! 少しずつマシンの慣れてきたのだろう。先ほどよりもあきらかにペースが速い! この日、走行会に参加していたメンバーもその様子を見守る。 とはいえ「大丈夫かな。壊さないかな・・・」といった雰囲気ではない。 安心して観ていられるのだ。 そして、周回を重ねるにつれて、綿引氏がドライブするときのペースに近づいていっていることが分かる。 事実、わずか3周の周回で1'10"520をマークしたという。 その後、綿引氏がドライブしたときのラップタイムが1'08"646(ベストラップが1'07"174)だったことを考えると、T氏がさらにタイレルP34を走り込めば(綿引氏には失礼かもしれないが)綿引氏よりも速いタイムを叩き出す可能性も充分に考えられる。 やはり綿引氏の人選は的確だったのだ。そして、その場にいた誰もがT氏の鮮やかなドライビングテクニックに舌を巻いたことだろう。 ■タイレルP34をドライブしたT氏のコメント 今回、貴重かつ大変光栄な体験の機会を頂いた綿引さんにとても感謝しています。私のような素人がいきなり乗っても、何の問題もなく普通に走行できたのは、タイレルの完成度が高いことの証なんだと感じました。 レーシングカーと言うとクセや気難しさをイメージしてしまいますが、そんなことは一切なく、どのコーナーでもニュートラルなハンドリング、エンジンや各操作系レスポンスの鋭さ、ブレーキの効きやバランスも抜群に素晴らしく、綿引さんの匠の業にとても感動しました。 いきなりのオファーだったとはいえ、T氏にとっても貴重な体験となったようだ。 このときの模様は、CBR WATAHIKIのYouTubeチャンネルでも公開されているので、ぜひご覧いただきたい。 ■ハンドメイドF1ドライバーチェンジ!https://www.youtube.com/watch?v=moXX1l510Hw ■タイレルのその後について その後、10月14日~15日に新潟県妙高市で開催された「妙高ヒルクライムHILL G.P2023」においてクラッシュしたタイレルP34だが、それから1ヶ月後には1977年仕様のカウルをまとって無事復活! さらにReynard製のF3000「MF308」を新たに入手!タイレルP34との2台体勢となり、今度どのように活躍していくのか?2024年も目が離せない。 綿引氏が撮影した画像をお借りすることができたので、こちらもご覧いただきたい。今後も継続して取材していくのでお楽しみに! ■巴自動車商会/カスタムビルド&レストア WATAHIKI 店舗情報 住所:〒310-0912 茨城県水戸市見川3-528-2TEL:TEL/FAX 029-243-0133URL:http://cbr-watahiki.comお問い合わせ:http://www.cbr-watahiki.com/mail.html ●綿引氏のYouTubeチャンネル"cbrwatahiki" ※「アルミのイオタ」および「タイレル P34」の製作風景も紹介されています https://www.youtube.com/@cbrwatahiki ※YouTubeで動画を配信している「ぺーさんxyz」さんがイオタの製作過程を詳細にまとめた動画。手作業で造られていったことが分かる構成となっています。 ●板金職人の技炸裂!アルミ板叩き出しでランボルギーニ・イオタを製作するまで【前編】 https://www.youtube.com/watch?v=hvAf5PfcSJg&t=8s ●アルミ板叩き出しでランボルギーニ・イオタを製作するまで【後編】 https://www.youtube.com/watch?v=WidFHqbp4QA ■Special Thanks! エビスサーキット ●営業時間8:30~17:00(GATE OPEN8:30)/*冬期間9:00~16:30(GATE OPEN9:00)*大会やイベントで変更になる場合もあり●定休日:毎週水曜日 *水曜日が祝日の場合、G.Wの場合、お盆休みの場合などは営業する日もあり ●住所:〒964-0088 福島県二本松市沢松倉1番地*案内図:chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.ebisu-circuit.com/images/ebisu_syuhen.pdf●TEL/FAX:TEL:0243-24-2972/FAX:0243-24-2936●E-Mail:autoland81@techno-as.com●URL:https://www.ebisu-circuit.com/●Twitter:https://twitter.com/ebisu_circuit●Facebookページ:https://www.facebook.com/EBISUCIRCUIT.JP/●YouTubeページ:https://www.youtube.com/user/ebisucircuit●LINE:https://page.line.me/whe3251y?openQrModal=true [ライター・カメラ/松村 透 画像提供:綿引雄司氏]
今年の4月にエビスサーキット西コースを走ってからおよそ半年。ようやく連日の猛暑日から解放されつつあった9月下旬のある日、手作りの6輪F1タイレルP34がふたたびエビスサーキットを走るということで現地に向かった。 エビスサーキットがある福島県二本松市の天気は予報では曇り。直前まで雨が予想されていたが、綿引氏曰く「俺は晴れ男だから大丈夫!」と自信たっぷり。 事実、多少雨には降られたものの、走行会終了まで何とか天気は崩れずに済んだ。綿引氏の晴れ男パワー恐るべし!!(笑) ■今回の舞台となったのはエビスサーキット東コース 綿引氏にとって半年ぶりのエビスサーキットだが、前回は西コース、今回は東コースで走るという。同日に開催される走行会が東コースで行われることになっており、当日のタイムスケジュールのなかにタイレルがコースを占有できる枠が組み込まれていた。 ちなみにエビスサーキット東コースは、綿引氏が若いころに2輪のレースに参戦していたときによく走っていた馴染みのある場所でもあるという。 若かりし頃の綿引氏が、まさか数十年後に自身で製作したF1マシンのコクピットに収まり、エビスサーキット東コースを攻めているとは夢にも思わなかっただろう。 ■この日のタイレルP34の走行枠は全3回/計90分 午前9時からミーティングがはじまり、9時10分から慣熟走行、そして9時30分から45分ほど参加者の方たちのフリー走行の枠となる。タイレルの1回目の走行枠は10時15分から30分間。 サポートメンバーの皆さんの手により、キャリアカーからタイレルを降ろし、ピットまで運ぶ。フロントカウルをボディフレームに装着。 各部のチェック、そしてタイヤの空気圧チェックが行われ、やがてタイレルP34のエンジンに火が入るとピット内の空気が一気にと引き締まる。 なお、今回のタイレルに搭載されるハヤブサのエンジンは、半年前に西コースで走らせたときとは別モノだという。 ■今回、フロントホイールとサスペンションのマウント位置を変更 今回のサーキット走行におけるハイライトのひとつが、フロントに装着した4本のアルミホイール。電子部品を作る機械の製造販売を主軸に、自動車の部品加工なども手がける株式会社中村機械(本社は富山県氷見市)によって特注した逸品だ。 そしてリアのサスペンションの取り付け位置も変更されている。これまでよりも取り付け箇所が一段上げられた。 ■まずは1回目のフリー走行! 各部の様子見も兼ねて1回目のフリー走行はスローペースでスタート。数周してピットインし、この日は、綿引氏の若かりし頃からの先輩だというO氏が応援に駆けつけ、タイヤの空気圧チェックなどを行う。 ひととおりのチェックが完了し、問題なしと判断して再度コースイン!少しずつペースをあげていく綿引氏。晴れ男の"面目躍如"で、心配していた雨もどうにか回避できそうだ。 しかし、何度かのピットインののち、デフ付近からわずかながらオイル漏れが判明。そこで綿引氏自らタイレルの下に潜り込み、腕を伸ばしてスマートフォンで気になる箇所を撮影しながら状況を確認。その結果、周回に問題なしと判断し、ふたたびコースへ。ハードに攻め込んでいるからこそ判明するウィークポイントともいえるだろう。 ■2回目/3回目のフリー走行では安定した周回を重ねる 昼食をはさんで午後から2回目のフリー走行に入る。コース上でスピンすることも、スローダウンすることもなく、安定した状態を維持したまま周回を重ねて行く綿引氏。筆者も撮影のあいまにギャラリーに混じり、ホームストレート上でスマートフォンで動画撮影を試みるも、1回目は速さのあまり追い掛けきれなかったほどだ。 この日、乗用車でエントリーしたメンバーの皆さんが決して遅いわけではない。それを上回る速さでタイレルP34がラップを重ねているということだ(撮影も大変でした)。 ■エントリー車のなかでトップタイムをマーク! 今回、エントリーした車輌のなかでは唯一のフォーミュラマシンとはいえ、トップタイムをたたき出した綿引氏とタイレルP34! 「フォーミュラカーなんだから乗用車より速くて当然じゃん」と思う人がいるかもしれない。しかし、そこは敢えて異を唱えたい。この連載では何度も繰り返してきていることだが、綿引氏のタイレルP34はコンプリートモデルではない。ハンドメイドなのだ。ホームセンターなどで売られているアルミの板や角材を切り貼りして、叩いて形作られたモノなのだ。この1年、本業のあいまに実走行でトライアンドエラーを繰り返し、完成度を高めてきたのだ。 そして何より、ハヤブサのエンジン他、綿引氏が試行錯誤して選んだ部品の集合体でもある。製作段階で精度が低い状態だとしたら、サーキットを攻めた時点で溶接がはがれてしまうことも考えられる(長野ノスタルジックカーショーにタイレルを展示した際、ドラッグマシンのレーシングカーを製作した経験を持つアートレーシングの村手氏からにお墨付きをもらうほど、このタイレルは強靱なボディを誇っている)。 しかし現地ではそんな心配などまったく無用で(綿引氏に対してそんな心配をするのが失礼に思えてしまうほどだ)、むしろラップタイムや連続してサーキットを周回できるタフさにただただ驚くしかなかった。 ■熟成が進みつつある手作りの6輪F1タイレルP34! このタイレルP34は単なるスポーツ走行を楽しむためにエビスサーキット東コースを走っているのではない。マシンのセッティング、そして各部の熟成、ウィークポイントの洗い出し、それはまさにレーシングカー、ひいてはフォーミュラマシンが本番のレースに向けてマシンのセッティングを煮詰めるのと何ら変わりはない。もはやデモ走行の域を完全に超えているのだ。 つまり、このタイレルP34はサーキットを「攻められる」フォーミュラマシンだ。この日も、トータルで1時間を超える周回を重ねてもリタイヤすることなく、無事に走行を終えることができた。綿引氏自身も、タイレルP34のセッティングおよび熟成が進んできている手応えをつかんだようだ。 なかには口さがない読者もいるかもしれないが、このマシンがサーキットを攻めている光景を目のあたりして同じことがいえるだろうか。おそらくは全員が脱帽(そして感激)するに違いない。その実感を1人でも多くの読者の皆さんに伝われば幸いだ。 なお、この日の模様はCBR WATAHIKI YouTubeチャンネルでも公開されているので、ぜひチェックを! ●Six Wheeler Drift | Handmade Formula One in Japan | Tyrrell P34 | CBR WATAHIKIhttps://www.youtube.com/watch?v=5HF7BgqPNdI ●エビスサーキット東コース外部映像、テロップ説明付版https://www.youtube.com/watch?v=I5WlBnvTadU 余談だが、実はこの日、ちょっとしたサプライズがあった。綿引氏が当日、現地で決めたという。それは別の記事でご紹介したい。 ■手作りの6輪F1タイレルP34とは? 茨城県水戸市にある「カスタムビルド&レストア WATAHIKI(以下、CBR WATAHIKI)」代表の綿引雄司氏が、仕事の合間を縫って手作りで製作している、6輪が特徴的なF1マシン「タイレルP34」。 その完成度の高さから、ネット上ではタイレルP34のコンプリートマシンを綿引氏が所有していると誤解されることもしばしばだ。 また「タイレルP34のレプリカ」と評されることもあるが、綿引氏独自の解釈で製作された箇所も少なからずある。 そのため、忠実なレプリカというわけではない。 つまり、この「レプリカ」という表現がこのマシンに当てはまるかどうかは人それぞれの解釈に委ねたい。 製作者である綿引氏によると、このF1マシンが存在することは、タイレルのルーツでもあるケン・ティレル氏のご子息、ボブ・ティレル氏も把握しているという。 しかも、ボブ・ティレル氏は好意的に受け止めてくれているとのことだ。 ■巴自動車商会/カスタムビルド&レストア WATAHIKI 店舗情報 住所:〒310-0912 茨城県水戸市見川3-528-2TEL:TEL/FAX 029-243-0133URL:http://cbr-watahiki.comお問い合わせ:http://www.cbr-watahiki.com/mail.html ●綿引氏のYouTubeチャンネル"cbrwatahiki" ※「アルミのイオタ」および「タイレル P34」の製作風景も紹介されています https://www.youtube.com/@cbrwatahiki ※YouTubeで動画を配信している「ぺーさんxyz」さんがイオタの製作過程を詳細にまとめた動画。手作業で造られていったことが分かる構成となっています。 ●板金職人の技炸裂!アルミ板叩き出しでランボルギーニ・イオタを製作するまで【前編】 https://www.youtube.com/watch?v=hvAf5PfcSJg&t=8s ●アルミ板叩き出しでランボルギーニ・イオタを製作するまで【後編】 https://www.youtube.com/watch?v=WidFHqbp4QA ■Special Thanks! エビスサーキット ●営業時間8:30~17:00(GATE OPEN8:30)/*冬期間9:00~16:30(GATE OPEN9:00)*大会やイベントで変更になる場合もあり●定休日:毎週水曜日 *水曜日が祝日の場合、G.Wの場合、お盆休みの場合などは営業する日もあり ●住所:〒964-0088 福島県二本松市沢松倉1番地*案内図:chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.ebisu-circuit.com/images/ebisu_syuhen.pdf●TEL/FAX:TEL:0243-24-2972/FAX:0243-24-2936●E-Mail:autoland81@techno-as.com●URL:https://www.ebisu-circuit.com/●Twitter:https://twitter.com/ebisu_circuit●Facebookページ:https://www.facebook.com/EBISUCIRCUIT.JP/●YouTubeページ:https://www.youtube.com/user/ebisucircuit●LINE:https://page.line.me/whe3251y?openQrModal=true 株式会社中村機械(今回、タイレルP34のフロントホイールを製作) ●URL:https://nakamurakikai.co.jp 氷見本社/機械加工部品製造工場●住所:〒935-0037 富山県氷見市上泉145-1●TEL.0766-91-5585●FAX.0766-91-1855 射水 Factory/機械装置開発・設計・製造工場●住所:〒939-0281 富山県射水市北高木465-1●TEL.0766-95-5755 [ライター・カメラ/松村 透]
誰もが入手できるスチール製角材とアルミ板を素材に、手作業で創り出された「手作りの6輪F1タイレルP34」。 このマシンを間近で観られる貴重な機会のひとつが、去る6月末に道の駅おおた(群馬県太田市)で開催された「サンブレフェスタ2023」だ。 当メディアでも、サンブレフェスタに初めてこのマシンが展示された2021年から毎年このイベントを取材している。 今回、今年を含む過去3回の模様を振り返ってみた。その進化の過程で見えたものとは……? ■サンブレフェスタ2021 1977年仕様のマシンとしてサンブレフェスタに展示したのが、2021年6月のサンブレフェスタ2021。当時、ハヤブサのエンジンはシャーシにマウントされているものの、吸排気系、燃料系、駆動系とはつながっておらず、自走はまだできない状態。さらにリアウイングのステーやメーター周り、コクピットなども未塗装のまま。しかし、ファンにとってはこの日が初見という方が多く、その存在感に圧倒されていたのが印象的だった。 ■サンブレフェスタ2022 それから1年後、2022年6月のサンブレフェスタ2022で展示されたときの模様がこちら。この時点で自走可能な状態になっており、キャリアカーから展示スペース(私有地内)まで綿引氏自らタイレルP34をドライブして移動。朝早くから会場に足を運んだファンにとっても嬉しいサプライズとなった。また、新造の1976年仕様のカウルが製作段階(未塗装)の状態で被せられ、前年とはまったく異なる装いに。未塗装だからこそ味わえる、ハンドメイドボディの質感が間近で観られるまたとない機会となった。 ■サンブレフェスタ2023 そして今年。サンブレフェスタ2023に展示されたときの模様がこちら。1976年日本GP「シェクター仕様」を再現して展示。見た目の進化だけでなく、この1年間でサーキットを攻められるほどの領域に到達。コクピットやフロントカウルなど、相応のスピード域で走り、乗り降りの際についたであろう傷も確認できた。もはやこのタイレルは「見せる」ために生を受けたマシンではなく、このまま姿でサーキットを攻めることで「魅せる」術を身につけていることを実感した。 ■各部のディテールの変化 それでは、各部の進化の過程をふりかえってみよう。可能な限り同じアングルの画像を集めてみた。なお、上から2021年/2022年/2023年の順となる。 ●フロント ●リア ●サイド ●リアウイング(リアまわり) ●エンジンまわり ●コクピットまわり ●ホイール ■まとめ:作り手の魂が宿る「手作りの6輪F1タイレルP34」を、ぜひご自身の目で確かめみてほしい この連載でも何度もお伝えしているが、このタイレルP34はコンプリートマシンではない。 模型や当時の資料などを元に綿引氏が図面を引き、スチールの角材とアルミの板を切り貼りして溶接を繰り返し、たたき出して完成させた「手作りのF1マシン」だ。 ゼロベースで実車さながらのタイレルP34を造り上げただけでも離れ業といえるのに、ここからさらに市販のバイクやクルマなどの部品、さらにはワンオフで自作したものを組み合わせて実走、しかもサーキットを連続して周回できるマシンへと仕立て上げてしまったのだ! マシンを造る人、そしてマシンに合う部品を集めて組み上げる人、さらにはある程度のハイスピードの領域で攻められるセッティングと耐久性を生み出してしまう人。 本来であれば、それぞれ別々の人が力を合わせてはじめてようやく完成できる領域だろう。 それを綿引氏はほぼ1人でやってのけてしまった。 取材を通じて何度もこのマシンを観てきたが、その事実を目の当たりにするたびに身震いがする。 しかし、当の綿引氏は「0から1のものを造り上げる」苦労よりも、楽しんでここまで仕上げたような印象が強い。 やはり、好きに勝るものはないのかもしれない。 今回、改めて思ったことがある。 このタイレルはまだまだ進化の過程なのだということを。 もし、まだこの手作りの6輪F1タイレルP34の実車を観たことがない人であれば、ぜひ何かの機会にその目で確かめてほしい。 もはや、このクルマがゼロベースで造られたとはにわかに信じられないほどの完成度だ。 実は手作り……と説明をしないと、コンプリートマシンだと信じてしまう人も多いだろう。 そして「作り手の魂が宿るマシン」の表現が大げさではないことを実感できるはずだ。 そして、これまで実車を観たことある人であれば、ちょっとした変化に気づくかもしれない。 繰り返しになるが、ぜひ1度、ご自身の目で、細部にいたるまでこのクルマの造り込みを観て欲しいと思う。 驚きと感動に満ちた体験となるに違いない。 展示されるイベントの情報が分かり次第、旧車王ヒストリアでもアナウンスする予定だ。 なお、直近の予定では、8月20日にキナラガーデン豊洲で開催される「PURPOOL PARADISE KIRANAH GARDEN TOYOSU」にてタイレルが展示される。イベントは夕方からだが、タイレルは朝10時から展示されるとのことだ。 ●PURPOOL PARADISE KIRANAH GARDEN TOYOSU ・開催日時:8月20日(日)16:00〜22:00・場所:キナラガーデン豊洲・URL:https://www.kiranahresort-toyosu.com・住所:東京都江東区豊洲6-5-27・アクセス:https://www.kiranahresort-toyosu.com/access/・tel:03-6910-1818 ■手作りの6輪F1タイレルP34とは? 茨城県水戸市にある「カスタムビルド&レストア WATAHIKI(以下、CBR WATAHIKI)」代表の綿引雄司氏が、仕事の合間を縫って手作りで製作している、6輪が特徴的なF1マシン「タイレルP34」。 その完成度の高さから、ネット上ではタイレルP34のコンプリートマシンを綿引氏が所有していると誤解されることもしばしばだ。 また「タイレルP34のレプリカ」と評されることもあるが、綿引氏独自の解釈で製作された箇所も少なからずある。 そのため、忠実なレプリカというわけではない。 つまり、この「レプリカ」という表現がこのマシンに当てはまるかどうかは人それぞれの解釈に委ねたい。 製作者である綿引氏によると、このF1マシンが存在することは、タイレルのルーツでもあるケン・ティレル氏のご子息、ボブ・ティレル氏も把握しているという。 しかも、ボブ・ティレル氏は好意的に受け止めてくれているとのことだ。 ■巴自動車商会/カスタムビルド&レストア WATAHIKI 店舗情報 住所:〒310-0912 茨城県水戸市見川3-528-2TEL:TEL/FAX 029-243-0133URL:http://cbr-watahiki.comお問い合わせ:http://www.cbr-watahiki.com/mail.html ●綿引氏のYouTubeチャンネル"cbrwatahiki" ※「アルミのイオタ」および「タイレル P34」の製作風景も紹介されています https://www.youtube.com/@cbrwatahiki ※YouTubeで動画を配信している「ぺーさんxyz」さんがイオタの製作過程を詳細にまとめた動画。手作業で造られていったことが分かる構成となっています。 ●板金職人の技炸裂!アルミ板叩き出しでランボルギーニ・イオタを製作するまで【前編】 https://www.youtube.com/watch?v=hvAf5PfcSJg&t=8s ●アルミ板叩き出しでランボルギーニ・イオタを製作するまで【後編】 https://www.youtube.com/watch?v=WidFHqbp4QA ■「道の駅おおた」について ・所在地:〒370-0421 群馬県太田市粕川町701-1https://goo.gl/maps/E3vus5Vmbpjn8mz68・電話:0276-56-9350・FAX:0276-56-9351・駐車場;普通車:126台、大型車:40台、身体障害専用:4台・URL:http://michinoeki-ota.com ●道の駅 おおた <公式> Facebookページ https://www.facebook.com/michinoeki.ota/ ●道の駅おおた広報「おっくん」 Facebookページ https://www.facebook.com/ekicho.ota/ ●道の駅 おおた <公式> Twitter https://twitter.com/michinoekiota [ライター・カメラ/松村 透]