パリのハロウィンに映えるパンプキンカラー。1974年製のMGB

目次
1.■カリフォルニアからやって来た英国車 2.■レアなオレンジボディを探して 3.■余談

元々フランスでハロウィンはあまり有名ではなく、日本ほどデコレーションやイベントなどほとんど注力されていません。

近年、少しずつですが、子どもや若者を中心に仮装やお菓子配りなどで盛り上がり、フランスでも確実に地位を上げつつあるように感じます。

そんな10月、ハロウィンムードも割と薄いパリの街角で信号待ちをしていると、なんとも綺麗なカボチャ色の旧車も信号待ちをしているではありませんか。

運転席の男性と目があったので、親指でグーとジェスチャーをすると、わざわざ窓を開けて近くの公園に停めることを教えてくれました。

その週末はヴィンテージのイベントがあり、会場内にはクルマだけではなく古着やアンテーク家具など、古いモノを扱うSHOPやディーラーさんが出店される日だったのです。

私たちはそこへ向かう途中でしたが、その男性のクルマをじっくり見るべく、目の前の公園へ少し寄り道をすることに。

reasons_to_choose_qshaoh

contact_button

reasons_to_choose_qshaoh

contact_button

■カリフォルニアからやって来た英国車

このイベントにクルマを見るために来場されていたマチューさんが乗っていたのは、イギリスのMGB(1974年製)です。

エンブレムがかっこいいMGですが、実は私、このとき初めてMGというメーカーを知り、『モーリス・ガレージ』のイニシャルだと教えていただきました。

調べてみると、イギリスのスポーツカーメーカーで、1955年に発売された流れるようなボディのクーペモデル『MGA』を筆頭に、当時世界中で英国スポーツカーブームが起きたとのこと。

その後継モデルである『MGB』は多くの部分が改良・近代化され、長きに渡って製造販売されたそうです。

旧車王バナー旧車王バナー

■レアなオレンジボディを探して

本当に綺麗なパンプキンカラーは、塗り直しはされていますがオリジナルだそうで、この色に一目惚れして購入されたのだとか。

マチューさんはオレンジ色が大好きなのですが、現在MGBのほかに所有している『BMW Z3』はシルバー。

長年『オレンジ色のクラシックカー』を探していたようです。

やはりオレンジ色にもいろいろあるようで、メーカーやモデルよりも『まず第一優先は好ましいオレンジ色』という、割と珍しい探し方をされたマチューさん。

前オーナーさんがカリフォルニアにて所有していた個体を、4年前フランス国内で見つけたそうです。

英国車なので通常は右ハンドルが主ですが、アメリカへの輸出用で既に左ハンドルとなっていたことも、マチューさんには好都合だった模様。

エンジンはオリジナルで、座席は合皮ですが傷みにくさを優先しているとのこと。

今回も試乗を薦めて頂いたので乗ってみることに!

木製のハンドルとフレームの黒色が英国らしく、大変かっこよかったです。

この日もばっちりオレンジ色のお召し物を羽織っていたので、せっかくですのでクルマとマチューさんのツーショットを…とお願いしたところ、残念ながらNG。

息子さんもクルマ好きらしく、この冬一緒にに日本旅行をされるそうで、東京で珍しいクルマが見れることを楽しみにされていました。

日本でもお気に入りのオレンジ色のクルマが見つかるといいですね!

■余談

ヴィンテージ好きが集まるイベントだけあって、公園の一角にはクラシックカーの修理屋さんの宣伝カーも来園していました。

フランス人の愛するシトロエン2CVの上には大きなペンギン!

なぜペンギンなのかはわかりませんが、大人からも子供からも大注目されていました。

それでは遅ればせながらパリより“Des bonbons ou un sort!!”
(フランス語版トリック・オア・トリートです)

[ライター・画像 / スミ]

画像1 画像2 画像3 画像4 画像5
画像ギャラリー(全5枚)を見る

この記事をシェアする

旧車王ヒストリアは
旧車買取20年以上の旧車王
が運営しています

旧車王は、「自動車文化遺産を次世代へ」という信念のもと、旧車・クラシックカーに特化して25年、年間11,000台以上の査定申込をいただいております。改造車から希少車まで、適正価格を見極めて買取させていただきます。弊社所属の鑑定士が最短当日で全国無料出張査定いたします。ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する二重査定は一切ありません。特別なそして価値ある希少車の買取こそ、確かなノウハウと実績を持つ旧車王にお任せください!

すぐ査定依頼が可能!

Web査定申込はこちら

まずは車について気軽に相談したい

LINEで売却相談する

関連する記事

乗り物系YouTuber/クリエイターとの交流イベント「第3回YouTube Craftsman‘s Meeting@道の駅おおた」

乗り物系YouTuber/クリエイターとの交流イベント「第3回YouTube Craftsman‘s Meeting@道の駅おおた」

旧車のイベント 2024-12-07
スマートフォンでクルマを撮影するときに考えると(たぶん)役立ついくつかの事柄

スマートフォンでクルマを撮影するときに考えると(たぶん)役立ついくつかの事柄

旧車の魅力と知識 2023-11-10
富とセンスを兼ね揃えた海外セレブからも愛されるクラシックカー

富とセンスを兼ね揃えた海外セレブからも愛されるクラシックカー

旧車の魅力と知識 2023-09-21
今でもフランス人に愛される「シトロエン2CV」の魅力に触れてみた!

今でもフランス人に愛される「シトロエン2CV」の魅力に触れてみた!

旧車の魅力と知識 2023-09-03
日本アルミ弁当箱協会会長の「ちょっと斜めから見た旧車たち」Vol.13

日本アルミ弁当箱協会会長の「ちょっと斜めから見た旧車たち」Vol.13

旧車の魅力と知識 2023-07-20
回想・ラジオスターの悲劇(Video Killed RadioStar)

回想・ラジオスターの悲劇(Video Killed RadioStar)

旧車の魅力と知識 2023-06-19
じょうぶで長持ち・旧くてもダイジョウブ:まつばらあつし

じょうぶで長持ち・旧くてもダイジョウブ:まつばらあつし

旧車の愛好家たち 2023-04-19
42年間で生産台数380万台の国民車!シトロエン 2CVの魅力と中古車市場を解説

42年間で生産台数380万台の国民車!シトロエン 2CVの魅力と中古車市場を解説

旧車の魅力と知識 2022-01-17

記事ランキング

1
マイナ免許証に変わって感じるデメリットとは?従来にはないメリットも

マイナ免許証に変わって感じるデメリットとは?従来にはないメリットも

旧車の魅力と知識 2025-06-23
2
固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

旧車の再生と維持 2025-06-24
3
MT車(マニュアル車)の運転方法とは?発進・停止・ギアチェンジ・坂道発進のコツを解説

MT車(マニュアル車)の運転方法とは?発進・停止・ギアチェンジ・坂道発進のコツを解説

旧車の魅力と知識 2025-06-24
4
車用サンシェードの効果を解説!フロントガラスへの取り付け方や選び方まで

車用サンシェードの効果を解説!フロントガラスへの取り付け方や選び方まで

旧車の売買と鑑定市場 2024-03-04
5
2025年8月に30セルシオが25年ルール解禁!今後値上がりする?

2025年8月に30セルシオが25年ルール解禁!今後値上がりする?

旧車の売買と鑑定市場 2025-06-10
6
車のアンダーカバーが壊れた!修理費用はどのくらい?

車のアンダーカバーが壊れた!修理費用はどのくらい?

旧車の再生と維持 2023-10-18
7
車庫証明は本人じゃなくても取得できる!代理人による手続き方法を紹介

車庫証明は本人じゃなくても取得できる!代理人による手続き方法を紹介

旧車の売買と鑑定市場 2024-08-06
8
ナンバープレートから個人情報は特定できる?特定できる情報を解説

ナンバープレートから個人情報は特定できる?特定できる情報を解説

旧車の魅力と知識 2025-06-23

カテゴリ一覧

# 旧車の魅力と知識 # 旧車の売買と鑑定市場 # 旧車の再生と維持 # 旧車のイベント # 旧車の愛好家たち