「車売却ってそもそもどんな流れなのか」「車の相続について相談したい」など車売却をご検討の際に出てくる悩みに無料でお答えいたします!
【相談例】
● 車売却のそもそもの流れが分からない
● どういった売り方が最適か相談したい
● 相続で車を売りたいけど売り方が分からない
● 二重査定や減額について知りたい
など
車を買い替えるとき、多くの場合、それまで大切に乗ってきた愛車を下取りに出すのが一般的です。しかし、いざディーラーで下取り査定をしてもらうと、年式が古いことを理由に査定額が0円という悲しい宣告を受けることがあります。 ですが、それまで大切にしてきた愛車だからこそ、すんなり諦めてはいけません。古い車であっても、ほんの少し努力するだけで、十分納得できる値段で売ることも付加のではないのです。 そこで、なぜ古い車でも高く売れ、実際に高く売るためにはどうしたらよいのかということについて、詳しく解説していきましょう。 古い車でも新車価格よりも高く売れる理由は生産終了による希少価値 工業製品である車は、年数が経てば経つほど商品としての価値は低下していくものであり、一般的な下取りでは0円と査定されてしまうことも少なくありません。 ですが、古い車の中には、新車で販売されてから10年以上経過していても、新車価格よりも高く売れる場合があります。では、なぜ新車価格よりも高く売れるケースがあるのでしょうか? その理由は、古い車の中には、希少性と呼ばれるプレミア価格が付くことがあるからなのです。 年代や車種にもよりますが、一般的な車のモデル寿命は、近年のモデルで7年前後。80年代90年代という一昔前であれば10年前後が一般的です。いわゆるモデルチェンジは、新しい技術の誕生やニーズの変化に合わせることが目的のため、どんなに人気のある車種でも避けることができません。 車は移動手段という生活必需品という目的以外に、所有することで得られる所有欲を満たすことのできる存在です。そのため、一部の車種の中には、生産が終了してしまったことで希少性が生まれます。 また、生産が終了したということは、時間の経過に応じて現存する台数が減り続けていくため、時が経てば経つほど希少性が増し、取引価格が高くなっていくのです。 下取り0円でも諦めてはダメ!自分の車の価値を正確に把握しよう 古い車でも車種によっては高く売れる理由はお分かりいただいたと思いますが、万が一、下取りで0円と言われてしまっても諦めてはいけません。 これまで長年大切にしてきた愛車に価値が無いと決める前に、まずは、愛車の価値を正確に把握することが大切です。 そこで、これから愛車を売ろうとお考えの場合、まずは愛車の車検証を見て型式と年式を確認しましょう。型式とは、その車種を限定する上で最初に見るべき内容で、型式が書いてあるのは車検証の右側中段辺りです。 次に確認すべきは、正確な年式です。車検証にはいくつも年月日が書いてあるため、やや分かりにくいのですが、見るべきは中央上段にある「初年度登録年月日」です。この日付は、その車が新車として登録された年月日を示しており、何度中古車として売買されてきたとしても、原則変わることはありません。(抹消登録などを行った特殊なケースは除く) 古い車を高く売るためには、基礎情報として車検証に記載されている、型式と年式(初年度登録年月日)はもっとも基本的で重要な情報です。買取店やディーラーに下取り査定をお願いする前に把握しておきましょう。 下取りが0円の古い車は知識と経験豊富な専門店に任せよう! 古い車を高く売るためには、愛車の情報を把握したあと、しっかりその車の価値を評価してくれる旧車専門店や、特定の車種を扱う専門店に売るのがオススメです。 新車価格よりも高く売れる車種というのは、先述したように特定の熱狂的なファンを抱えている車種であることがほとんど。そのような熱狂的なファンは、時間を惜しまず自分が欲しい車を探しています。 本当に欲しい車を手にするためには、例え泊りがけで行かなければならないような遠方でも、買い付けに行くほどです。 古い車が高く売れるもっとも大きな要因は、そういった熱狂的なファンのニーズがあってこそ。つまり古い車を買い求めるユーザーが訪れる専門店に売ることが、古い車が高く売れる可能性を飛躍的に高くしてくれるのです。 プレミア車種じゃないから下取り0円?それなら古い車専門の旧車王へ! では、希少価値が高くプレミアが付く古い車じゃなければ高く売ることは不可能なのか?と言うと、そうではありません。 世の中には、誰もが知る名車や、アニメや漫画、ドラマに登場する人気車種のほかにも、非常にニッチでコアなファンが付いている車種が無数に存在します。そういった車種の場合、実際に長年乗ってきたオーナー自身が気づいていなことも少なくありません。 そのため、繰り返しになりますが、ただ古いだけを理由に、安い下取りで諦めるのではなく、旧車王のような古い車に深い知見を持つ専門店に相談しましょう。 例えディーラーや一般の買取店で値段が付かなかったような古い車でも、旧車王なら高く売れるチャンスが大いにあるのです。 まとめ 古い車であっても、人気と希少価値が高い車種の中には、新車価格を大きく超える価格で売買されている車種も少なくありません。また、例えあなたのクルマが、そういった人気車種じゃなくとも、古い車の知識や経験のある旧車王のような専門店であれば、十分納得できる高値で買い取ってもらうことができます。 まず、愛車の価値をしっかり把握し、諦めることなく価値を見出してもらうことが大切なのです。 [ライター/増田真吾]
空前の旧車・ネオクラシックカーブームと言われておりますが、ソアラのライバルだったレパードの中古車価格が高騰して、時代を超えて逆転現象が起きるなど、思いもよらない車にプレミアがつくケースが多く見られます。ここでは、古い車の乗り替えのタイミングや高く売るためのポイントなどについてご紹介させていただきます。 古い車に乗っているとかかる維持費 古い車に乗っているとかかる維持費の代表的なものに自動車税・重量税といった税金があります。税金は新しい車でも当然かかってきますが、日本には環境性のよい自動車を普及させることを目的とした古い車の重課税制度があります。まず自動車税の場合は、13年を超えると15%増税されます。よって、排気量が上がるたびに増税額も高くなります。例えば、R32 GT-Rなどの2500ccから3000cc以下の車は8,000円増税されて59,000円になります。さらに、重量税も13年を経過すると増税になりますが、何とその増税幅は乗用車の場合で39%になります。ドイツでは、Hナンバーという制度があり、取得すれば自動車税が優遇されるだけでなく、排ガス等で走行が制限される「環境ゾーン」の走行も免除されます。その他にも製造から25年経過したクルマが「クラシックカー」として優遇されるアメリカの25年ルールも有名です。つまり、古ければ古くなるほど重税が課されるなど、日本は他の先進国と比べて古い車を維持し難い環境と言えるのです。 古い車を売るタイミング 古い車を売るタイミングは、ずばり「なるべく早め」です。最近は、ネオクラシックカーのブームでごくごく普通だった車の価格が高騰しているケースを多く見られます。しかし、ついこないだまでごくごく普通だった訳ですから、いつまた通常の価値に戻ってしまうかわかりません。R32 GT-Rのような価値の高い車でも、売る時期を悩んでいる間に相場が数十万単位で変動してしまうということがよくあります。つまり、ネットなどで愛車の価値が上がっていることを知ったら、その時がベストなタイミングと言えるのです。 古い車から買い替える際におすすめの新車 日産 エクストレイル T32 日産エクストレイル(T32)は、ここのところメーカーのゴタゴタで影を潜めてしまっていますが、日本を代表するクロスオーバーSUVの1台です。もともとは角ばったデザインで人気を博しておりましたが、現代的なフォルムとなった3代目もすっかり馴染んできて違和感を感じなくなりました。また、3代目エクストレイルを語る上で、高速道路(単一車線)における運転支援技術である「ProPILOT」を外すことは出来ませんが、自動運転の未来を感じられる素晴らしい技術であり、新車に乗り替えたメリットを誰しも自然に感じられる最新鋭の装備と言えるでしょう。 トヨタ 86 「頭文字D」がなければ生まれることはなかったと言われるトヨタ86ですが、誕生から8年を経て数少ないFRスポーツカーとして確固たる地位を築いたと言えるでしょう。そんなトヨタ86も販売から5年目となる2016年のマイナーチェンジを経て新型86となりました。具体的には、フロントバンパーがエアロダイナミクスを意識した形状になり、ヘッドライトとテールランプがLEDになりました。もちろん、ボディ剛性のアップやサスペンションの減衰力の見直し等も行われています。FRスポーツカーと言えば、今でもRX-7(FD3S)やシルビアS15が人気ですが、維持していくためには多大な費用がかかるのは確実で、そういった意味では新車のトヨタ86を購入することは手堅い選択と言えるのでしょう。 BMW M4 F82/F83 国産からハイパワーなFRスポーツカーが消え去り寂しさを感じているユーザーも多いはずです。そんな走り志向のユーザーを満足させてくれるのが、BMW M4 F82/F82です。BMWは、輸入車の中でも圧倒的にアフターパーツが豊富で自分の好みに仕上げることが可能です。そして、タイムアタックやストリートで国産チューンドカーと真っ向勝負を繰り広げてきた京都のBMWトップチューナーである「アシスト」の手にかかれば、パワフルなM4がさらに攻撃的で抜群のコーナリング性能を発揮する最高のマシンに仕上がります。 車を新車で買うメリットとは? 新車を購入するメリットは、昔から「誰もが憧れるピカピカの新車」と言いますが、新車を購入するとどのようなメリットがあるのでしょうか?先ず新車は、中古車よりも保証が手厚いです。新車を購入すると3年と5年のメーカー保証が付いてきます。したがって、万が一車が故障してもメーカーがその修理費用を負担してくれます。但し、事故による故障は保証の対象外になるのため、一般的に車の価値が高い5年間は車両保険の加入が必須と言えます。次に新車の特典で好みのメーカーオプションが付けられます。メーカーオプションは、車の製造工程でしか取付出来ないため、中古車では選択することが出来ません。代表的なもので言えば、サンルーフや本革シートが挙げられますが、もし取り付けするとなった場合にボディや内装に大掛かりな加工が必要になるものがメーカーオプションになります。最後に新車は手放すときに高く売れます。新車と中古車を同じ年数乗り続けた場合は、当然ながら新車で購入した車のほうが新しい年式になります。よって、プレミアがついた旧車などを除けば新車の方が高く売れます。実際、平均買い替え年数が8.5年と言われる今日においても、リセールバリューが高いモデルでは3年ごとの乗り換えが可能となっています。 今乗っている車を高く売るにはどうすれば良い? 今乗っている車を高く売るためには、旧車やネオクラシックカーに精通しているのはもちろんのこと、常に最新の買取相場やトレンドを把握している買取店に査定を依頼することです。相場の動きは非常に神経質で長年培ったノウハウがなければ読み取ることが出来ないと言っても過言ではありません。つまり、旧車に特化して20年の旧車王にお任せいただくことが、最もベストな選択だと言えるのです。 [ライター/旧車王編集部]
古い車を維持していく上で、大きな悩みの1つが、故障したときの修理や維持に掛かる費用です。これまで大切にしてきた愛車、やっとの思いで手に入れた愛車でもいつ起こるか分からない故障を避けることはできません。 そこで、古い車はどんなところが故障しやすいのかを知り、万が一直せない場合はどうすれば良いのかを事前に把握しておくことが大切です。 旧車にありがちな3つの故障箇所 車が古くなるとなぜ故障するのか?という疑問にひと言でお答えするなら、それはすべて経年劣化が原因です。 そして、経年劣化による古い車の故障は、大きく3つに分類することができます。・オイル漏れ/水漏れ ・錆びや腐食によるトラブル ・電気系のトラブル それでは、上記代表的な3つのトラブルについて、解説していきましょう。 オイル漏れ/水漏れ エンジンオイルや冷却水(LLC)など、いわゆる油脂類の漏れや雨漏れは、車が古くなると起こる代表的なトラブルです。 事故車など車体に大きなダメージを受けたケースを除き、これらの"漏れ"が起こる要因のほとんどは、経年劣化によるパッキンやシール類の硬化が原因。 パッキンやシール類のほとんどは、ゴムやプラスチックなどの樹脂系の素材でできています。 樹脂系の素材は、エンジンルーム内の熱や紫外線、乾燥などによって時間の経過とともに固くなり、回転や変形という動きについていけ無くなり漏れを止めることができなくなってしまうのです。 錆びや腐食によるトラブル ボディや下回り、さらにエンジン本体や車内の電装品にも発生する錆びや腐食も、車が古くなると避けて通れない代表的な故障です。 ボディの錆は見た目に影響を与えますが、本当に怖いのは下回りやエンジン本体、電装品に発生する錆び。 これら目に見えないところに発生する錆びや腐食は、先述した油脂類の漏れや雨漏れ、さらに後述する電気系トラブルの元凶にもなります。 電気系のトラブル 現代の車にとって、ガソリンだけでなく電気も欠かせい存在です。ヘッドライトをはじめとした灯火類はもちろん、走行に欠かせないエンジンやミッション、さらにエアコンやパワーウインドウなどの快適装備にも電気は欠かせません。 しかし、湿気や空気中の塩分などによって、金属の接点や回路の錆びや腐食が発生。その結果、エンジン警告灯が点灯したり、エアコンやパワーウインドウが正常に作動しなくなったりするのです。 ・故障にかかるコスト上記のように、古い車の故障の原因は経年劣化です。そして、それらの故障の中には車検に通らない故障はもちろん、安全に乗ることができなくなってしまう故障もあります。 古い車を所有していくためには、それらの故障やトラブルを修理していかなくてはなりません。 古い車の修理に掛かる費用(コスト)は、1万円以内で修理できるものから数十万円もの修理費が掛かるものまでさまざまです。 代表的な修理をご紹介すると、エンジンオイル漏れの定番であるタペットカバーのオイル漏れの場合の費用は1万円~数万円。ですが、クランクシャフトのオイル漏れの場合、車種によっては10万円以上のコストが掛かることもあります。 さらに、電気系のトラブルで言えば、エアコンやパワーウインドウが代表的な故障です。例えば、エアコンの故障で多いコンプレッサーを交換する場合、新品部品を使用すると10万円以上、中古品やリビルト品と呼ばれる再生部品を使用した場合は5万円~10万円程度です。 古い車の部品供給期間は平均7年~10年 古い車を修理する場合、費用が掛かるのはもちろんのこと、交換するための部品が存在しているかということが重要なポイントとなります。 メーカーにもよりますが、一般的なモデルの場合、純正部品の供給期間は、当該モデルの生産終了から7年~10年。つまり、車種によってはフルモデルチェンジ後10年経つと、純正部品が手に入らなくなってしまうのです。 もちろん、すべての純正部品が手に入らなくなるわけではありませんし、中古部品やリビルト部品で補うこともできます。しかし、車が工業製品である以上、時の流れに逆らうことはできません。古くなれば古くなるほど、部品は手に入れにくくなってしまうのです。また運良く手に入れられたとしても、通常より割高になってしまう可能性も否定できません。 直したいのに直せない場合は売却を最優先に考える 部品が無い、もしくは、直すために通常よりも費用が掛かるとなれば、車を乗り換えることを検討することになります。 その際、廃車にするか売却するかという2択になりますが、古いからどうせ値が付かないだろうと諦めず、売却する方法を考えましょう。 工業製品である車は、古くなれば商品価値を失うと考えられがちです。しかし、どんな車種であっても、一定のコアなファンが存在し、きちんとした販路を持った業者であれば古い車であってもシッカリした値を付けることができます。 まとめ 車に限らず、どんなものでもいつかは故障します。そして、故障内容によっては買い替えざるを得ないケースもあるでしょう。しかし、車は工業製品の中でも製品寿命が長く、古い車であっても一定の価値を持つ車種も少なくありません。 古いからと諦める前に、旧車王のような専門店に相談し、これまで大切にしてきた愛車をきちんと評価してもらうことが大切です。 [ライター/増田真吾]
スカイラインと聞いて、ハコスカやR32のGT-Rを思い浮かべる方は多いのではないでしょうか?しかし、GT-R以外にもケンメリ、ジャパン、DR30など、スカイラインには長らく愛され続けている名車が沢山存在するのです。 スカイラインの歴史 スカイラインの歴史は非常に長く1964年に開催された「第2回日本グランプリ」でドイツから参戦したポルシェ904を抜き去るという偉業を成し遂げた2000GT-Bからはじまり、国内レース49連勝という伝説的な偉業を成し遂げたハコスカスカイライン、テレビCMの影響で67万台を売り上げるヒット車となったケンメリスカイライン、「西部警察」で大活躍したスカイラインジャパンとR30型スカイライン、全日本ツーリングカー選手権において無敗の29連勝という新たな伝説を刻んだR32型スカイライン、そして第二世代GT-Rの集大成モデルであるR34型スカイラインまで、数々の苦難を乗り越え受け継がれてきました。 残念ながらR34型以降のスカイラインについては賛否両論が分かれるところですが、スカイラインのDNAは2007年登場のR35 GT-Rへとしっかりと継承されています。 スカイラインはなぜ旧車業界の重鎮なのか? スカイラインが、なぜ旧車業界の重鎮と言われるのか?それは、その時代時代の社会的ニーズに応えるように社会現象と言われるような人気モデルを次々と登場させてきたからではないでしょうか?スカイラインは言うまでもなく非常に歴史のある車です。いまだにどのモデルが一番かは、自動車マニアの間でも熱い議論を呼ぶ話題となりますが、とくに10代目モデルのR34型 (1998~2001年)までは、意見分かれるところです。 具体的には、2度に渡るツーリングカーレースでの歴史的な活躍はもちろんこと、「愛のスカイライン」CMでケンとメリーが国民的な愛称になった4代目モデルのC110型 (1972~1977年)や伝説的なアクション刑事ドラマである「西部警察」に登場した6代目モデルのR30型(1981~1990年)などが挙げらます。そして、その全てが世代を超えて語り継がれ、空前の旧車ブームとともにスカイラインにおける中古車価格の高騰に繋がっているのです。 実はGT-Rである必要はない? スカイラインは、実はGT-Rである必要はないことをご存知でしょうか?もちろん、サーキットでのタイムアタックが目的であればR34型のGT-Rを手に入れることが一番の近道です。しかし、1972年から1977年の間に歴代最高の670365台を売り上げたケンメリスカイラインは、ごくごく普通のファミリーカーでした。そのケンメリスカイラインの人気の秘密はボディサイドのサーフィンラインと4灯式の丸型テールランプと言われており、「丸型4灯テールランプでなければスカイラインではない」と言い切るファンがいるほど、長らくスカイラインの象徴的なデザインとされてきました。 つまり、ツーリングカーレースの活躍でとかく走行性能が求められがちなスカイラインですが、ケンメリの人気を紐解くことでデザインが主な要因であったことがわかります。また、走りを重視したモデルでも唯一の4気筒と言われたDOHC 4バルブのFJ20を搭載したR30型のRSターボやD1グランプリの野村謙選手の活躍で人気を博したR34型の後輪駆動モデルであるER34が有名です。そして、それらのモデルの買取相場の高さがスカイラインがGT-Rだけではないことをはっきりと証明しているのです。 スカイラインは高く売れるのか? スカイラインは高く売れるのかの問いに対しては、10代目モデルであるR34型(1998~2001年)までは、全てプレミアが付いていて高く売れますという応えになります。もちろん、そこにはモデルごとの差があるのは確かですが、どのモデルも当時の新車価格を上回っているのは当たり前といえる状況になっています。中には、1000万円をはるかに超える個体も現れていて、ちょっとしたバブルが到来していると言っても過言ではありません。 しかし、車の評価や売却のタイミングは非常にシビアです。理由は、旧車であるスカイラインを求めるユーザーは多種多様で、買取相場にも一定のパターンがないからです。したがって、査定には相当な専門知識が求められます。旧車王では旧車に特化した確かなノウハウと豊富な買取実績でお客様にご満足いただける査定額をご提示できていると自負しております。スカイライン買取は是非、旧車・ネオクラ専門買取の旧車王にお任せください。 [ライター/旧車王編集部]
トヨタのプレミアムブランドとして、クオリティの高い自動車を展開するレクサス。そんな中、2010年に限定生産されたスポーツモデル「LFA」は日本国内の自動車で最高額となる、3,750万円という驚きの価格で発売されました。 今回は、国内最高額というだけのスペックを有するLFAの魅力と、中古市場について紹介します。 トヨタグループが本気でつくったスーパースポーツカー レクサス LFAはスポーツモデル「F」の最上級モデルとして、2010年12月からの2年間、500台限定(日本販売分は165台)の抽選というかたちで販売されました。 「世界超一級レベルの運動性能と超一流の感性と官能を持ち合わせるスーパースポーツカー」というキャッチコピーのもと、LFAはトヨタグループが総力を上げて開発に取り組み、一切妥協のない車に仕上がっています。 新規開発のV10エンジンや、カーボンをふんだんに使ったシャシーなどの性能面のほかにも、外観や内装、果てには走行音にまで開発の手が入っているというこだわりぶりです。 巨額のコストで売るたびに赤字? LFAの開発は2000年から10年もの期間を経て行われましたが、莫大なコストをかけたことで販売価格は3,750万円という前代未聞の価格に膨れ上がります。 しかし、それほど破格な販売価格にも関わらず、LFAの反響は予想以上に大きく、購入希望者が殺到。もともと半年を予定していた抽選予約期間は、4か月に短縮して締め切られる事態が発生しました。また、その人気は海外にまで及び、アメリカのセレブ、パリス・ヒルトンはLFAを2台乗り継ぐほど気に入っていたとのことです。 そんなLFAですが、1台売るたびにトヨタが赤字を切っていたという噂もあり、3,750万円という販売価格以上のパフォーマンスが詰め込められた車だといわれています。 パワーもサウンドもすごいV10エンジン LFAはコンセプトカーの段階からニュルブルクリンクのレースに参戦しており、走行面には多大な技術が注ぎ込まれています。 F1参戦の想定で新規設計されたヤマハ製4.8LV10エンジン(1LR-GEU型)は、最高出力560PS /8,700rpm、最大トルク48.9kgf·m /6,800rpmを発生し、0-100km/h加速は3.7秒。そして、最高速度325km/hというスピードは国産車のなかでは最高の数値を誇り、これは未だに破られていません。 さらに、V10エンジンの排気音は音声学に基づいて研究されており、マフラーには専用のバルブを装着。ドライバーを高揚させる官能的なサウンドは「天使の咆哮」とも呼ばれ、スーパースポーツカーを目指したLFAならではのこだわりポイントといえます。 さらに洗練されたニュルブルクリンクパッケージ スポーツカーとして十分すぎるほどの性能を持つLFAですが、生産された500台のうちの約50台はサーキット走行向けの「ニュルブルクリンクパッケージ」という、さらに過激なモデルも存在します。 エンジンの最高出力は560psから11psアップの571psまで引き上げられ、タイヤ、サスペンション、大型スポイラーなどの専用部品を装着。ニュルブルクリンク北コースを中心に手の込んだセットアップ施した非常に人気が高いモデルで、ひとたびオーディションに出品されれば1億円以上の金額が動きます。 LFAの中古車相場とオークションでの評価 原稿執筆時の2021年9月、LFAの市場価格を大手中古車サイトで調べたところ、低走行車の在庫が2台のみ存在しましたが、どちらの個体も価格は「応談」となっていました。 新車価格で3,750万円もするLFAは、購入が決まれば大きな金額が動くことになるので、店側としては慎重になる必要があります。冷やかし客の来店や、他店に価格を参考されてしまうことを防ぐためにも、あえて価格を伏せている可能性が高いです。 一方、海外のオークションでは、ベースグレードが81万9000ドル(約8950万円)、ニュルブルクリンクパッケージは160万ドル(約1億7650万円)といった驚きの値段で落札されています。近年は在庫台数も少ないこともあり、LFAの価値はさらに上昇傾向にあるので、個人での購入は非現実的かもしれません。 まとめ 長い開発期間と膨大な費用をかけ誕生した、レクサスのフラッグシップモデルLFA。 LFAはただ「速い」だけではなく、エンジンの排気音などを筆頭に、それまで誰も気にしないような箇所まで徹底的にコストがかけて開発されています。すべての面で妥協せず造られたスーパーカーは、十分すぎるほどの満足感と高揚感をユーザーに与え、全世界にLFAの名を轟かせました。 3,750万円という価格で販売しても赤字になってしまうLFAですが、1億円越えの個体が現れている現状は、ある意味正当な評価額がつけられていると考えてもよいのかもしれません。 [ライター/増田真吾]
元号が「平成」から「令和」に変わり久しくなりますが、あえて平成を代表する国産スポーツカーにスポットライトを当ててみました。ここでは、旧車王独自の調査で選んだ5車種をランキング形式でご紹介させていただきます。 国産スポーツカーランキングベスト5 1位:ホンダ NSX 栄えある1位を獲得したのは、1990年に登場したオールアルミボディを採用したミッドシップスポーツのホンダ NSXです。NSXは、ホンダの新しいスポーツカーである「ニュー」「スポーツカー」と未知数を表す「X」をかけあわせたNew SportsCar Xの略になります。NSXは開発途中で方向性を失いかけていた時期があり、アイルトンセナが鈴鹿サーキットでテスト走行を行ったことが、あの完成度の高さに繋がったと言われており、偉大なF1レーサーの開発能力の高さにも驚かされます。そして、ドリキン土屋圭市の愛車としても知られ、雑誌企画等で度々登場する後期タイプRは、当時の新車価格をはるかに超える個体が存在するのです。 2位:スカイライン R34 GT-R 2位が意外にもスカイライン GT-R R34です。GT-Rと言えば長らくR32が一番の人気を誇っていましたが、第2世代GT-Rの最後の限定車「ニュル」の価格高騰で人気が逆転しています。その「ニュル」の最大の特徴は、エンジン(RB26DETT型)などがN1レース参戦仕様となっているところです。強化シリンダーブロック、強化ピストン、メタルタービンなど、耐久レースでの高負荷を前提とした精度・強度を備えており、600ps以上のチューニングも視野に入れた仕様になっています。そして、中古車価格はほとんどが価格応談(ASK)となっており、プライスが付いているものでも全て2000万円以上という超破格となっているのです。 3位:マツダ RX-7(FD3S) 3位は、国産ライトウェイトスポーツの代表とも言えるマツダ RX-7(FD3S)です。RX-7(FD3S)の最大の魅力は、最後の本格派ロータリースポーツカーであることはもちろんのこと、その美しいデザインと日本一とも言われるハンドリング性能です。 RX-7(FD3S)は、頭文字D(イニシャルD)の高橋啓介の愛車としても有名ですが、「峠の魔王」における東のRE雨宮と西のフジタエンジニアリングとの戦いやJ'sレーシングS2000との死闘は語り草になっています。しかし、サーキット走行などを楽しむユーザーが多いため、その分ボディがヤレてしまっている個体も多く、中古車市場では走行距離が少なくオリジナルコンディションの上質車両がとくに高値で取引されています。 4位:ホンダ S2000 4位は、ホンダ S2000です。3位のマツダ RX-7(FD3S)とは、買取相場が若干安いことが理由で僅差で4位となってしまいました。1999年4月に発売されたS2000は、ホンダとしてはS800以来となるFRのオープン2シータースポーツモデルということで話題を集めました。とは言ってもS800は1966年に登場したモデルとなりますので、当時のノウハウはほとんど活かされることはありませんでした。つまり、S2000はホンダ初のFRスポーツカーと言っても過言ではないのです。そして、グリップ走行におけるコーナリング性能は、あのRX-7(FD3S)をも凌ぐと言われており、ホンダの技術の高さ感じずにはいられません。 5位:トヨタ 80スープラ 5位はトヨタを代表するグランドツーリングカーである80スープラです。GT-RやNSXの影に隠れがちな80スープラですが、通称A90と呼ばれる新型GRスープラの登場で再び注目されています。80スープラは、上位の4車種に比べるとハンドリング性能は劣っているのかもしれません。しかし、トヨタ史上最強と言われる 2JZ-GTE搭載しており、エンジンが80スープラの一番の特徴と言っても過言ではありません。 そして、その2JZ-GTEは国産エンジンの中でも突出した耐久性を誇ると言われ、強靭なシリンダーブロックは、何と1000馬力オーバーのパワーにも耐えることが出来るのです。また、MAX織戸が長年80スープラにこだわり続けていることも人気に大きく影響しています。 お車の売却で悩んだら先ずは旧車王へ 今回ここでご紹介させていただいたのは、平成を代表する国産スポーツカーとなりますが、この5車種に共通して言えることは、今現在手に入るスポーツカーよりも性能が高いことに加え、洗練されたデザインが大きな魅力になっているということです。とは言え、当時の新車価格をはるかに上回る中古車価格はちょっとしたバブルと言っても過言ではありません。そして、何かをきっかけに価値が大きく下がる可能性があることを意味しています。したがって、あと1年待てばさらに価値が上がるなどという考え方はリスクでしかありません。もし今現在売却をご検討でしたら、先ずは旧車王にお問い合わせいただき、大切なお車の売却についてご相談させていただければ幸いです。 [ライター/旧車王編集部]
マツダ車は高く買って安く売る”マツダ地獄”という言葉を聞いたことがあるでしょうか?この言葉は、マツダ車は手放すときに高く売れないことを揶揄した表現です。しかし、マツダ車であっても旧車であれば、十分高く売ることができます。そこで今回の記事では、“マツダ地獄”とは無縁な、高く売れるマツダの旧車についてご紹介していきましょう。 色褪せることのないマツダの旧車 歴史的価値も高く、新車当時よりも高値で取引されているのは、主に1960年代後半から1980年代にかけてのモデルです。 コスモスポーツ マツダを語る上で絶対に外すことのできないのが、ロータリーエンジンの存在。そのロータリーエンジンを市販車として初めて搭載したのがコスモスポーツなのです。まるで宇宙船のようなデザインは未来的で、今見ても素直にカッコいいと思えるスタイリングになっています。 搭載される10A型ロータリーエンジンは、最高出力110psを発揮。最高速度185km/h、0-400m加速16.3秒という、当時としては脅威的な動力性能を誇っていました。また、その動力性能のみならず、一般的なレシプロエンジンには無いスムーズな回転フィールが特徴で、未来的なスタイリングと相まって「夢の車」と形容されるほどです。 ルーチェ ルーチェは、1966年から1995年までの、およそ29年間販売されたマツダの主力セダンで、2代目のみ2ドアハードトップやワゴンが存在。日本国内だけでなく、常に国外での販売を意識し、どの世代も日本車離れしたエクステリアデザインで、トヨタや日産には無い魅力が人気のモデルです。 2代目から5代目まで、ロータリーエンジンを搭載したモデルをラインナップしていることも大きな特徴で、特に大柄な高級サルーンであった5代目では、大きなエンジンルームにコンパクトな13B型ロータリーエンジンが搭載された様子は、独特の雰囲気を醸し出していました。 カペラ 1970年にデビューした初代カペラは、最高出カ120ps、最大トルク16.0kgmを発生する12A型ロータリーエンジンと、1.6Lのレシプロエンジン、2ドアクーペと4ドアセダンを設定。ロータリーエンジンを搭載した2ドアクーペのカペラは、最高速度190km/h、0-400m加速15.7秒という性能を誇り、「風のカペラ」とも呼ばれていました。マツダの世界戦略車として、2002年まで製造。また、2ドアクーペからステーションワゴン、5ドアハッチバックまで多彩なボディバリエーションをそろえています。 サバンナ(RX-3) 後述するRX-7の前身にあたる、ロータリーエンジン専用車であるサバンナ(RX-3)。1971年の発売当初に搭載されていた10A型のロータリーエンジンから、翌年1972年に12A型ロータリーエンジン搭載したサバンナGTが登場します。日本車離れした大胆なスタイリングもさることながら、当時のツーリングカーレースでは、当時無敵を誇っていた日産GT-Rの50連勝を阻止したことでも知られています。 RX-7(SA22C) 先述したサバンナから、マツダのスポーツカー部門を受け継ぐのが初代SA22C型サバンナ RX-7です。ロータリーエンジンを搭載していることがわかる低いボンネットに、今では衝突安全上の問題で採用できないリトラクタブル式ヘッドライトなど、一目でスポーツカーであることがわかるスタイリングになっています。当然走りも軽快そのもので、軽量小型のロータリーエンジンを主眼に置いて開発。その設計思想は後に販売される、FC型(2代目)やFD型(3代目)にも受け継がれ、日本を代表するピュアスポーツカーです。 ロータリーエンジンや独自のデザインが中古車市場でも人気 ロータリーエンジンという、市販車としては世界に類を見ない独自の技術を持ち、マツダは技術屋集団として世界から評価され続けてきたメーカーです。それ故、旧車になっても評価の高いのは、マツダとして独自性の強い技術やデザインが採用された車種であることが多く見受けられます。 現在でも、スカイアクティブや魂動(こどう)デザインといった、他のメーカーとは一線を画す高い技術力を用いた車種を多くラインナップ。2020年で創立100周年を迎え、今現行車として販売されているモデルの中から、将来歴史的な価値を持った車種が生まれてくるかもしれません。 マツダの旧車相場は高騰している理由は“希少性” マツダには、販売台数の低迷から経営不振に陥り、そのたびに倒産の危機を乗り越えてきた歴史があります。そんなマツダの旧車の中で、高値で取引される傾向にあるのは、やはり1980年代前半までのモデルが中心です。 また、ロータリーエンジンをはじめとして、他メーカーには無いマツダ独自のデザインやメカニズムが色濃く反映された車種に人気が集中する傾向にあります。つまり、今後市販される可能性が低いこれら、マツダの独自性自体が希少価値を生み、当時の新車価格以上の価格で取引されているのです。 希少性にかかわらず高く売るなら専門店がオススメ ここまでお話してきたように、マツダの旧車は希少性という点で、中古車として高い価値を生み出してきました。とは言え、今回ご紹介していない、NA型NB型ロードスターやランティス、日本のコンパクトカー市場で中核を担ってきたファミリアなど、今後その価値が見直される可能性を秘めた車種がまだまだ存在します。今回ご紹介した車種はもちろん、そうではない車種の場合でも、しっかりとその価値を理解し、中古車市場の動向や人気を深く理解した、旧車王のような専門店に売ることが大切です。 [ライター/増田真吾]
三菱と言えばランサーエボリューションやパジェロのラリーでの活躍を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?しかし、三菱にはランサーエボリューションより前に「4G63」を搭載した名車が存在するのです。それは、6代目ギャランに設定されたVR-4になりますが、ここでは、そのギャランVR-4の系譜についてご紹介させていただきます。 1988年に三菱がWRC参戦を飾ったクルマ 三菱のWRC(ワールドラリーチャンピオンシップ)と言えば、ランサーエボリューションが真っ先に頭に浮かぶ方が多いのではないでしょうか?しかし、当時のグループA(WRC)に参戦を開始したクルマは、実は1987年登場のギャランVR-4でした。ギャランVR-4は、三菱がワークスとして本格的にWRCに参戦する足がかりとなったクルマであり、また現代の国産ハイパワー4WD車の元祖と言っても過言ではないでしょう。1987年と言えば、フルタイム4WDシステム「アテーサ」を搭載したU12系ブルーバードSSS-Rも有名ですが、ギャランVR-4がランサーエボリューションに受け継がれる名機「4G63」搭載していたことを考えれば、比較するまでもないことは誰の目にも明らかです。 WRCでの実績 WRC(世界ラリー選手権)は、グループBの大事故をきっかけに1987年から年間2500台以上生産される市販車をベースとする「グループA」をスタートさせます。このグループAは、市販モデルの外観はスポイラーなど空力パーツを含め、ノーマル形状を保つなどの厳しい規定があり、三菱はWRC参戦を目的としたギャランVR-4を開発します。ギャランVR-4は、1988年のWRCラリーニュージーランドでデビューします。1989年には、1000湖ラリーで優勝し、三菱にとってWRCでの勝利は1976年のサファリラリー以来となりました。そして、1992年までにパリダカで三菱パジェロを一躍有名にした篠塚健次郎による日本人初優勝を含む6度の優勝を獲得しました。 3代続いたVR-4の歴史 初代(1987年~1992年) ギャランに搭載された名機「4G63」は、2リッター直列4気筒シングルカムのG63B型をベースにツインカム4バルブヘッドとし、三菱製TD05Hタービンを組み合わで、 最高出力 205ps/6000rpm・最大トルク 30.0kg・m/3000rpmを発揮しました。「4G63」は、デビュー当時の205psでもバブル期の4WDセダンの中では屈指の高出力を誇るエンジンであったが、4G63の潜在能力はまだまだ高いところにあり、1989年と1990年には、それぞれ220ps、240psのパワーアップが図られます。そして、最終的にはランサーエボリューションに受け継がれ、最後は313psを発揮する「エボX・ファイナルエディション」で惜しまれつつ28年に歴史に幕を閉じました。 ギャランAMG(1989年) 初代のギャランVR-4と同じE30系には、AMGとのコラボモデルが存在していまいた。特徴は内外装のカスタマイズもさることながら、本気でチューニングされたエンジンにありました。ベースとなったのは、VR-4と同じ名機「4G63」となりますが、あえて最高出力で優位なターボエンジンを選択せず、「4G63」としては非常に珍しいNAエンジンだったのです。そして、AMGによってチューニングされたエンジンは、高回転化&高出力化が図られ、何とノーマルに対して30psアップの170psの出力を得ていたのです。また、軽量なFFと5MTのみの設定もAMGのこだわりを感じずにはいられません。 2代目(1992年~1996年) WRC制覇が目的で開発が進められた初代ギャランVR-4は、名機「4G63」ともにランサーエボリューションにその道を譲ることになります。そして、必然的に方向転換を迫られることになった2代目ギャランVR-4は、ランサーエボリューションの上位車種として、ラグジュアリー路線に舵を切りました。また、「4G63」の後を引き継ぐ新開発の「6A12」2リッターV型6気筒ツインターボ搭載で、マークⅡGTツインターボを意識したGTサルーンと言われておりましたが、一方で存在感の薄さから「初代と3代目の間で忘れられたVR-4」と揶揄されることもありました。 3代目(1996年-2005年) VR-4の集大成と言える3代目は2リッターだったエンジンを2.5リッターまで排気量アップした「6A13」が搭載されます。そして、片バンクに1基ずつTD03タービンを備える「6A13」は、自主規制いっぱいの280psを発揮します。その性能は、100系チェイサーの1JZ-GTEやR34スカイラインのRB25DETよりも上と言われ、さらに駆動方式は三菱が世界に誇るフルタイム4WDなわけですから、勝負の行方は説明するまでもありません。また、本革シートやウッドパネルといった豪華装備の設定もあり、初代と2代目の個性を高次元でまとめられたグランドツアラーと呼ぶに相応しいモデルでした。しかし、リコール隠しやセダンの人気低下といった逆風の中、2002年にカタログ落ちという最期を迎えます。 [ライター/旧車王編集部]
時に1980年後半から1990年代前半。当時の日本はいわゆるバブル経済のど真ん中の時代に、一大ムーブメントを巻き起こしたのが“パイクカー”です。そして近年、このパイクカーが注目を集めているのだとか。そこで今回は、現代の車には無い魅力を持ったパイクーカーについて振り返ってみましょう。 パイクカーは自動車メーカーが個性を尖らせたカスタムカー パイクカーのパイク(pike)とは“槍”や“尖った”という意味。つまりパイクカーとは“尖った車”となりますが、もちろん物理的に何かが尖っているわけではなく、コンセプトそのものが尖っていたという方が正しいでしょう。 詳しくは後半でご紹介しますが、当時人気とあったパイクカーは、安全性や走行性能、燃費という今では当たり前の性能よりも、とにかく個性的でポップなデザインを最優先して開発されました。そして、もともと販売されている既存車種をベースに、ボディ形状や内装を大幅にモディファイし、ベース車種が何なのかわからないほど。言い換えれば、パイクカーとは自動車メーカーが本気で開発したカスタムカーと言える存在です。 最新車種には無い魅力を持ったパイクカー パイクカーではありませんが、JB64型の新型ジムニーが販売されたことで、2世代前のJA11型ジムニーの人気が再燃し、中古車相場が上昇しています。そんなことからもわかるように、現在、最新車種には無いレトロな雰囲気を持った車種が見直されているのです。 また、パイクカーが注目されている理由は、現代では実現が難しい“デザインと発想の自由さ”にあります。例えば、現在の車種では必須な装備であるエアバックをはじめ、求められる衝突安全性能も現代の基準から見ればはるかに低く、その分自由なデザインを行うことができました。 さらに、姿勢制御装置やトラクションコントロールといった電子制御も義務では無かったため、手足を使って車を操る感覚が、最新の車には無い大きな魅力なのです。 とにかく話題になった代表的なパイクカー では、そんな今注目されている、代表的なパイクカーをご紹介しましょう。 日産 Be-1 パイクカーの最も代表的な車種と言っていい、日産 Be-1は、当時大衆車として大ヒットしていたK10マーチをベースに制作され、日本にパイクカーブームを巻き起こしたパイオニア的存在です。その人気は単なる車という枠を超え、東京青山にBe-1をテーマにしたアンテナショップが出現するほど。日産はBe-1のヒットを受け、同じK10マーチをベースにしたレトロなSUVのパオや、2ドアクーペのフィガロをデビューさせ、パイクカー3兄弟として人気を博しました。 日産 エスカルゴ 乗車として人気となったパイクカー3兄弟に続き、1989年から1991年の2年間だけ販売されたのが、パイクカー唯一のパイクカーである日産 エスカルゴです。VNパルサーバン尾プラットフォームを使用し、エスカルゴ=カタツムリという名前の通り、丸いキャビンや飛び出したヘッドライトが大きな特徴。見た目以上に広い室内を持ち、その姿が街中で注目を集めることでの宣伝効果も高く、受注生産であったにもかかわらず、2年間で約1万600台が販売されました。 トヨタ WiLL Vi バブル期のパイクカーブームには乗れなかったものの、トヨタにもかなり尖ったコンセプトのパイクカーが存在します。2000年にデビューしたトヨタ WiLL Viは、トヨタのほか、松下電器(現パナソニック)、花王、アサヒビール、近畿日本ツーリストの5社が立ち上げたWiLLプロジェクトのもとで誕生。初代ヴィッツをベースに、居住性や機能よりもデザイン最優先で設計され、その奇抜なデザインは大きな話題となりました。 スバル ヴィヴィオ ビストロ 1995年に登場したヴィヴィオ ビストロは、ヨーロッパの大衆車をイメージさせるレトロなデザインを採用。それまで、オーソドックスでやや地味なハッチバックの軽自動車に、お洒落なデザインを取り入れ大ヒット車種となります。ヴィヴィオ ビストロのヒット以降、ダイハツ ミラジーノをはじめとした「レトロテイストの軽自動車」の先駆け的な存在です。 まとめ 電動化やコネクテッド、そして自動運転など、今自動車業界は100年に一度の破棄的イノベーションの渦中にあると言われています。車が命を乗せ人々の生活を支える存在である以上、燃費や安全性は最も大切な性能です。 ところが、今回ご紹介したパイクカーには、突出した大パワーもなければ、優れた安全装備もありません。ですが、パイクカーには「楽しい」「カワイイ」「オシャレ」といったユーザーの感性に直接訴えかけることのできる魅力が詰まっています。だからこそ、あらゆる情報やサービスで満たされたこの時代に、パイクカーの魅力が再認識されているのかもしれません。 [ライター/増田真吾]
いま、国を問わず人気となっているSUV。SUVの魅力はアクティブでカッコいいデザインはもとより、乗用車よりも広く実用性の高いし室内空間と、ミニバンには無い高い走行性能が大きな魅力です。そんなSUVの中でも、特に中古車相場が下がらず人気となっているのが、旧車の国産SUVであることをご存じでしょうか?今回は、人気の衰えを知らない旧車の国産SUVについてお話していきます。 世界のSUVを牽引してきた国産SUV もともと、軍用車やトラックをベースに開発されてきた車種が多く、一般的な乗用車に比べ耐久性に優れています。特に年式の古い旧車と呼ばれるSUVの中には、30万km50万kmい所現役で走っている個体も珍しくありません。ではそんな、今での人気の衰えを知らない、旧車の国産SUVの一部をご紹介していきましょう。 トヨタ ランドクルーザー 言わずと知れたトヨタを、いや、日本を代表する存在のトヨタ ランドクルーザー。その歴史は古く、1950年代にまでさかのぼります。つまり、誕生からおよそ70年経過しており、それほど長いあいだ日本のみならず世界中から支持されている車種です。 ランドクルーザーの大きな特徴として上げられるのが、そのモデルごとのファンがいるということです。角ばったスタイリングで、これぞクロカン!といった男らしい60や70系。バルブ期に発売され高級SUV路線で大成功した80系など、ランドクルーザーを買い求めるユーザーは、みな型式を指定して探すほどです。 三菱 パジェロ 30代半ばから40代後半の世代の方は、パジェロと言えば人気バラエティ番組の商品、はたまた、世界一過酷と言われる「パリ・ダカールラリー」で活躍した姿を思い浮かべるのではないでしょうか。もともと本格クロカンとしてデビューしたパジェロですが、1987年に本革シートを装備し、高級志向になった“エクシード”が登場。世の中のスキーブームを手伝って、普段悪路を走ることのない層からも人気となりました。 スズキ ジムニー 初代スズキ ジムニーがデビューしたのは1970年と、およそ50年の長い歴史を持つジムニーの魅力は、軽自動車でありながら、どんな悪路でもそうはできる本格的な走行性能です。耐久性が高いことはもちろんですが、ラダーフレームに前後車軸懸架というシンプルな構造で整備性にも優れ、何台もジムニーを乗り継ぐ熱狂的なファンも存在します。 旧車の国産SUVは魅力的!でも古いが故の注意点も かく言う筆者も、25年前のJA11型ジムニーを所有している身。旧車のSUVは最新の車には無いアナログな魅力があり、車を操る感覚は何事にも代えがたいものがあります。がしかし、古いが故、下記のような弊害が無いわけではありません。 自動車税が高い! 日本の法律では、年式が古くなると自動車税(軽自動車税)が高くなる仕組みになっています。軽自動車であるジムニーは数千円ですが、排気量の大きな車種になればその差額は決して無視できるものではありません。 燃費が悪い! もともと車重が重く4輪駆動、そして太いタイヤを履くSUVは、燃費という点ではほかのジャンルよりかなり不利。さらに、2010年以前のモデルは、最新のモデルのように燃費性能を第一に考えられていない場合が多く、車種によっては、街乗りでリッターあたり5kmを下回ることも珍しくありません。 安全装備が乏しい 最新の車種では、キャビンをぐるっと取り囲むように配置されたエアバックや、いわゆる自動ブレーキがほぼ標準装備となっています。しかし、国産車でエアバックが普及したのは1990年代後半(登場は1987年)、自動ブレーキに至っては、一般化したのは2010年以降です。(登場は2003年) 家族使う車なら今まさに買い替えのチャンス 本当にその車種が好きで、なにがあっても乗り続けたいという強い希望がある場合は別として、家族全員で使う、もしくは生活の足として乗るのであれば、最新のモデルをオススメします。税金や燃料代も長い目で見れば決して小さくありませんし、何より、安全はお金で買うことができません。 この記事をお読みになっている方のなかで、まさに旧車のSUVを大切に乗っているのなら、そのまま大切に乗り続けるか買い替えるのかを決断するのはイマがオススメ。なぜなら、SUVは車をただの道具ではなく、所有すること、運転することそのものを魅力として訴求できる唯一無二の存在だからです。 大切に乗って来たからこそ、買い替えを検討するなら高く売れるこのタイミングは絶好のチャンス。さらに、多くの取り扱い実績があるが旧車王のような専門店にお願いすれば、満足のいく結果が得られやすくなります。 [ライター/増田真吾]