旧車と名車が甦るメディア
査定を依頼する(無料)

ついに富士スピードウェイへ!手作りの6輪F1タイレルP34を追え!Vol.4

目次
1.■富士スピードウェイに並ぶ2台のレーシングカー 2.■進化を続けるタイレル 3.■タイレル制作 前進のきっかけ 4.■GP 935もこだわりが凄かった 5.■K4-GPとは? 6.■巴自動車商会/カスタムビルド&レストア WATAHIKI 店舗情報 7.■Special Thanks!

reasons_to_choose_qshaoh

contact_button

reasons_to_choose_qshaoh

contact_button

■富士スピードウェイに並ぶ2台のレーシングカー

今回、タイレルが富士スピードウェイでのイベントにて展示されるとの情報を得て、現地に向かった。

メインコースで行われていたK4-GPのパドック内の特設ブースに展示されていた。

そこには、タイレルとGP 935の2台が展示されていた。

このGP 935は、なんとスズキのカプチーノをベースとしたカスタム車両であった。

展示会場となったK4-GPとは、軽自動車の耐久レースの名称である。

そのため、ベースが軽自動車であるGP 935と並んでの展示となっていた。

今回、GP 935を制作された方のお誘いによって、この富士の地でタイレルも一緒に展示する運びとなったのだった。

旧車王バナー旧車王バナー

■進化を続けるタイレル

前回、タイレルは76年日本グランプリでのシェクター仕様に進化をとげていたことをご報告したと思う。

今回、新アイテムと更なる機能美を備え、進化をとげていた。

新アイテムとは、ジョディ仕様のヘルメットである。

1976年に日本初のF1グランプリが開催された際、ジョディ・シェクターが被ったヘルメットデザインが再現されている。

機能としての進化点は、チェーンカバー・エアクリーナーボックスカバーの追加である。

タイレルの心臓部はスズキのバイク、ハヤブサである。

そのため、駆動系はチェーンを用いている。

今回装着されたチェーンカバーは、走行中にチェーンが破断した際、飛散防止のために取り付けられたとのこと。

今回は展示のみで、走行することはなかったが、今後走行する機会が増えることを見据えた進化であった。

筆者としては、走行する姿を目にする機会が増えることが、今から楽しみである。

安全のために用意されたカバーも、ただの無機質なモノではないところがこだわりを感じて止まない。

カバーとはいえ、曲線美を纏った形状で制作されていた。

この流線形の形状も、もちろん綿引氏の手によって、一から叩き出して生み出された唯一無二の一品なのだ。

エアクリーナーボックスカバーについては、テーマである76年シェクター仕様を彷彿とさせるデザインとなっている。

カバーをすることで、走行時に異物を吸い込んでしまうリスクを防ぐことができる。

メッシュの奥に、ファンネルが見える点が非常に心をくすぐられる。

■タイレル制作 前進のきっかけ

製作者である綿引氏にお話を伺っていたところ、タイレル制作が大きく前進したきっかけについて、知ることができた。

昨今のコロナ禍による、外出自粛がきっかけとのことだった。

それまでは、休日はご家族と外出する機会が多かったそうだ。

しかし、緊急事態宣言の発令に伴い、外出する機会がなくなってしまった。

そこで、休日の空いた時間を利用して、工房にてタイレルの制作に勤しまれた。

今回のように、イベントを行える機会が増えたタイミングで、タイレルは多くの人々の前に姿を現したのであった!

今回の展示に際して、ご子息もご一緒に参加されていた。

ご子息もクルマが好きとのこと。

富士スピードウェイの隣にできた、富士スピードウェイホテル内「富士モータースポーツミュージアム」(https://fuji-motorsports-museum.jp/)へ親子で見学に行かれたそうだ。

タイレルのみだけでなく、家族サービスも抜かりはなかったのであった(笑)。

旧車王バナー旧車王バナー

■GP 935もこだわりが凄かった

今回、隣に展示されたGP935についても、気になる読者は多いだろう。

このGP 935は冒頭で触れた通り、90年代にスズキから発売されていた「カプチーノ」がベース車両となっている。

驚くべきことに、ボディサイズから普通車にはなっているが、ナンバー付きの公認車両なのである。

そのため、公道を走行することが可能となっている。

この車両は、今回K4-GPに参戦されているチームが制作している。

「きっと、プロのレーシングチームなのだろう」と、お話を伺うまでは思っていた。

しかし、チームメンバーの方々は、趣味でレースに参戦されているとのことだった。

チームとして発足してから歴史は長いが、普段は各々本業があるとのこと。

レース活動の延長線上で、GP 935を制作されたそうだ。

今回GP 935は出走車両ではなかったが、レース参戦用の車両を別に用意して挑まれていた。

そのマシンはスバル ヴィヴィオ。

旧車王ヒストリアとしては、ドンピシャな年代の車種であった。(笑)

■K4-GPとは?

今回、タイレルとGP 935が展示されたイベントのK4-GPについても触れたいと思う。

K4-GP(https://k4-gp.com/)は「軽自動車で多くの人にモータースポーツを楽しんでもらおう」という趣旨のもと、夏と冬の年2回、耐久レースが開催されている。

初心者からレース経験者まで、ともに楽しめることを目的とされている。

車両制作・改造は参加者の意思を尊重して、レギュレーションの範囲内で自由に行うことができる。

また、車両クラスも細かく設定されており、多くのカテゴリーに分かれている。

そのため、普段街で目にするクルマからレーシングカー顔負けのボディメイキングをされたマシンまで、バラエティに富んでいる。

混走する形で、出走台数127台と想像以上に多いことにも驚いた。

だが、軽自動車のみのため、コースが狭い印象はなかった。

レースと聞くと、MTのイメージがあると思う。

しかし、K4-GPではATやCVTのクラスも設けられている。

レギュレーションに合致していれば、普段乗っているクルマでの参戦も可能となる。

事実、帰宅時に高速道路で、参戦車両が自走で帰路に就いているところに遭遇した。

興味を持たれた方は、一度ホームページを覗いてみてはいかがだろうか?

旧車王バナー旧車王バナー

■巴自動車商会/カスタムビルド&レストア WATAHIKI 店舗情報

住所:〒310-0912 茨城県水戸市見川3-528-2
TEL:TEL/FAX 029-243-0133
URL:http://cbr-watahiki.com
お問い合わせ:http://www.cbr-watahiki.com/mail.html

●綿引氏のYouTubeチャンネル"cbrwatahiki"

「アルミのイオタ」および「タイレル P34」の製作風景も紹介されています
https://www.youtube.com/user/cbrwatahiki/featured

■Special Thanks!

K4-GP:https://k4-gp.com/

[ライター・カメラ/お杉]

画像1 画像2 画像3 画像4 画像5 画像6
画像ギャラリー(全6枚)を見る
この記事に誤りや気になる点がありましたら、お手数ですが、こちらのフォームからお知らせください。ご協力ありがとうございます。

この記事をシェアする

旧車王マガジンは
旧車王
が運営しています

旧車王は、「買取は10年以上の旧車だけ」というコンセプトのもと、旧車・クラシックカーに特化して25年、 累積15,000台以上を買取させていただいております。改造車から希少車まで、適正価格を見極めて買取させていただきます。弊社所属の鑑定士が最短当日で全国無料出張査定いたします。ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する二重査定は一切ありません。特別なそして価値ある希少車の買取こそ、確かなノウハウと実績を持つ旧車王にお任せください!

すぐ査定依頼が可能!

Web査定申込はこちら

まずは車について気軽に相談したい

LINEで売却相談する

関連する記事

旧車王編集部チョイス!頭文字Dで人気を博した旧車6選

旧車王編集部チョイス!頭文字Dで人気を博した旧車6選

旧車の魅力と知識 2023.01.27
十人十色!ポンコツ車の愛好家による、あなたの旧車ライフ適性診断!

十人十色!ポンコツ車の愛好家による、あなたの旧車ライフ適性診断!

旧車の魅力と知識 2022.07.13
バブルが生んだ夢の軽スポーツ!アメリカにも影響を与えた平成のABCトリオ

バブルが生んだ夢の軽スポーツ!アメリカにも影響を与えた平成のABCトリオ

旧車の魅力と知識 2021.08.10
2025年1月にサニー(B15型)が25年ルール解禁!今後値上がりする?

2025年1月にサニー(B15型)が25年ルール解禁!今後値上がりする?

旧車の売買と鑑定市場 2025.11.26
その不調、電気系統が原因かも?クルマの故障トラブルと修理費用を解説

その不調、電気系統が原因かも?クルマの故障トラブルと修理費用を解説

旧車の魅力と知識 2025.11.17
旧車は特別な雪道対策が必要? 冬場に注意したいポイントを徹底解説

旧車は特別な雪道対策が必要? 冬場に注意したいポイントを徹底解説

旧車の魅力と知識 2025.11.11
マークIIクオリスが25年ルール解禁!今後値上がりする?

マークIIクオリスが25年ルール解禁!今後値上がりする?

旧車の売買と鑑定市場 2025.11.04
オーナーが“青春の一部”と語る愛車「1986年式トヨタ スプリンタートレノGT-V改」との出会い。そして別れを考える

オーナーが“青春の一部”と語る愛車「1986年式トヨタ スプリンタートレノGT-V改」との出会い。そして別れを考える

旧車の愛好家たち 2025.10.31

記事ランキング

1
マイナ免許証に変わって感じるデメリットとは?従来にはないメリットも

マイナ免許証に変わって感じるデメリットとは?従来にはないメリットも

旧車の魅力と知識 2025.03.25
2
MT車(マニュアル車)の運転方法とは?発進・停止・ギアチェンジ・坂道発進のコツを解説

MT車(マニュアル車)の運転方法とは?発進・停止・ギアチェンジ・坂道発進のコツを解説

旧車の魅力と知識 2024.04.19
3
固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

旧車の再生と維持 2023.09.12
4
車のアンダーカバーが壊れた!修理費用はどのくらい?

車のアンダーカバーが壊れた!修理費用はどのくらい?

旧車の再生と維持 2023.10.18
5
クルマの名義変更の費用はいくら?自分で手続きする場合&代行料も解説

クルマの名義変更の費用はいくら?自分で手続きする場合&代行料も解説

旧車の魅力と知識 2022.09.12
6
車庫証明は本人じゃなくても取得できる!代理人による手続き方法を紹介

車庫証明は本人じゃなくても取得できる!代理人による手続き方法を紹介

旧車の売買と鑑定市場 2023.03.31
7
【13年・18年経過】自動車税種別割・重量税の早見表|乗り換えた方がよい理由も紹介

【13年・18年経過】自動車税種別割・重量税の早見表|乗り換えた方がよい理由も紹介

旧車の売買と鑑定市場 2024.07.29
8
ナンバープレートから個人情報は特定できる?特定できる情報を解説

ナンバープレートから個人情報は特定できる?特定できる情報を解説

旧車の魅力と知識 2023.10.27

カテゴリ一覧

# 旧車の魅力と知識 # 旧車の売買と鑑定市場 # 旧車の再生と維持 # 旧車のイベント # 旧車の愛好家たち