ベルリンの街でスタイリッシュなクラシックカーを探そう!

目次
1.■"H"マーク付きのヒストリックカーとは? 2.■メルセデス・ベンツ ミディアムクラス 300D 3.■メルセデス・ベンツ W123 230E 4.■フォルクスワーゲン ゴルフガブリオレ 5.■ジャガー XJS 6.■マセラティ 222 7.■おわりに

日本にいたころは、まったくといっていいほどクルマに関心がありませんでした。

公共交通機関が充実している、都会での暮らしに必要性を感じなかったからです。

しかし、ベルリンへ移住してから、道沿いにさり気なく駐めてあるクラシックカーのデザインに一目惚れしました。

もともと、ファッションやインテリアのアンティークやヴィンテージが大好きだった筆者にとっては新たな発見であり、クラシックカーどころかクルマのことなどほとんど知らない素人ですが、ベルリンの街でクラシックカーを見かけるたびに、スマホで写真を撮るようになったのです。

そんなある日、友人から「ヒストリックカー」の存在を教えてもらいました。

■"H"マーク付きのヒストリックカーとは?

ドイツのクラシックカーが好きな人であれば誰でも知っているかと思いますが、ヒストリックカーとは、ナンバープレートに”H”マークが入っているクラシックカーのことを指し、正式に認定されている年代もののクルマを意味します。

生産されてから30年以上経過している、オリジナルの状態が保たれている、走行に支障をきたす欠陥がないと判定された状態であるなど、条件を満たしたクルマのみが認定資格を持てるのです。

この”H”マーク付きのヒストリックカーを見つけると、自然に憧れと尊敬の眼差しを向けるようになりました。

ちなみに、連邦自動車交通局(KBA)調べによると、2022年におけるドイツ国内でのHナンバー登録数は648,365台とのことで、前年より10%も増えているそうです。

ベルリンの街を歩いているだけでも頻繁に見かける理由がよくわかりますね。

では、実際にはどんなクラシックカーがベルリンでは人気なのでしょうか?

街中で見かけたクルマを写真とともに紹介していきたいと思います。

旧車王バナー旧車王バナー

■メルセデス・ベンツ ミディアムクラス 300D

やはり一番人気は、ドイツ車三大メーカーのトップ、メルセデス・ベンツです。

筆者の住むプレンツラウアーベルク地区だけでも、続けてすぐに発見できました!

1985年~1989年に生産されていた、メルセデス・ベンツ ミディアムクラス 300Dは、四角くて、コロンとしたフォルムが特徴的でレトロな印象を受けます。

無駄のないシンプルなデザインが男性に人気がありそうです。

清潔感のあるホワイトカラーもいいですね。

■メルセデス・ベンツ W123 230E

こちらは、大人気のメルセデス・ベンツW123シリーズの、最終モデルとして生産されました。

1976年から1985年に生産されていたW123シリーズは、街中でもよく見かけますが、メルセデス・ベンツならではの圧巻の存在感と、よりクラシックなフォルムと高級感漂うデザインが、個人的にもかなり好みです。

旧車王バナー旧車王バナー

■フォルクスワーゲン ゴルフガブリオレ

同じくドイツメーカーのフォルクスワーゲンも大人気で、ゴルフガブリオレと、作業用としてよく活用されているバンを見かける機会が多いです。

ビートルの後継者としてゴルフカブリオレが誕生したのは1979年で、コンパクトなサイズと見た目のかわいさで、女性にとても人気があります。

定番のブラックも人気ですが、筆者としてはレッドやブルーといった、発色の良いカラーが目を引きます。

ベルリンでは、住宅の前にクルマがズラリと並んでいる光景が日常的ですが、並んでいるクルマを見るとクラシックカーに限ったことではなく、メルセデス・ベンツとフォルクスワーゲンが圧倒的に人気なのが一目瞭然です。

ドイツの国産車だから当然ではありますが、その中にクラシックカーがさり気なく紛れ込んでおり、街の景観を美しく演出しています。

ちなみに、ベルリンでは駐車禁止地域以外であれば、基本的に路上駐車が可能となっています。

ただ、埋まっていることがほとんどのため、空きスペースを探すのは至難の技です。

■ジャガー XJS

ハイブランドショップが立ち並んでいることでも有名な、ベルリン随一のショッピング通り、通称“クーダム”で発見したジャガーのクラシックカー。

ドイツの国産車がトップの人気を誇るなか、イギリス産のジャガーと出会えたのは嬉しかったです。

ごくたまに見かけますが、レトロフューチャーなフォルムと渋いカラーがたまりません。

旧車王バナー旧車王バナー

■マセラティ 222

同じくクーダムの近辺で発見したのが、イタリア産のマセラティです。

1914年操業と、100年以上もの長い歴史を誇り、高級スポーツカーとして人気を博しています。

記憶が正しければ、筆者はこの日初めてマセラティを見ましたが、フロントの渋さと、バックスタイルでさり気なくブランドを語るかのようにロゴを入れたデザインが、ステキだと思いました。

■おわりに

クルマの国ドイツであっても、意識して見なければクラシックカーに気付かないかもしれません。

しかし、街中を隈なく探すと、持ち主のこだわりや個性の見えるデザイン性の高いクルマと出会うことができます。

特に筆者は、メーカーよりもフォルム、デザイン、カラーに魅了されることが多く、いつの年代に生産されたのか、その時代のトレンドはどんなデザインだったのか、時代背景はどんなだったのか、そんなことに想像を膨らませています。

これからも、ベルリンの街でステキなクラシックカーにたくさん出会えることを楽しみにしています。

 

[ライター・撮影 / Kana]

画像1 画像2 画像3 画像4 画像5 画像6 画像7 画像8 画像9 画像10
画像ギャラリー(全10枚)を見る

旧車王のLINE友だち登録
カンタン査定申し込み!

友だち追加

この記事をシェアする

旧車王ヒストリアは
旧車買取20年以上の旧車王
が運営しています

旧車売るなら旧車王

旧車王は、「自動車文化遺産を次世代へ」という信念のもと、旧車・クラシックカーに特化して23年、年間11,000台以上の査定申込をいただいております。改造車から希少車まで、適正価格を見極めて買取させていただきます。弊社所属の鑑定士が最短当日で全国無料出張査定いたします。ご契約後の買取額の減額や不当なキャンセル料を請求する二重査定は一切ありません。特別なそして価値ある希少車の買取こそ、確かなノウハウと実績を持つ旧車王にお任せください!

すぐ査定依頼が可能!

旧車王サイトはこちら

まずは車について気軽に相談したい

どんな相談ができるの?

関連する記事

不動の1位はあのモデル!ドイツ「Hナンバーとヒストリックカー」を深掘り!

不動の1位はあのモデル!ドイツ「Hナンバーとヒストリックカー」を深掘り!

ドイツ現地レポ 2023-11-07
多くの現役オールドタイマーが走るドイツの自動車事情とは?

多くの現役オールドタイマーが走るドイツの自動車事情とは?

ドイツ現地レポ 2023-07-05
ホンダ初の量産型乗用車N360の圧倒的な実力とは?! 和製ミニクーパーとも呼ばれた魅力に迫る

ホンダ初の量産型乗用車N360の圧倒的な実力とは?! 和製ミニクーパーとも呼ばれた魅力に迫る

旧車の魅力 2024-05-10
2024年1月にランエボⅥが25年ルール解禁!今後値上がりする?

2024年1月にランエボⅥが25年ルール解禁!今後値上がりする?

旧車市場動向 2024-05-07
2024年1月にスカイラインR34 GT-Rが25年ルール解禁!今後値上がりする?

2024年1月にスカイラインR34 GT-Rが25年ルール解禁!今後値上がりする?

旧車市場動向 2024-05-02
2023年12月にレガシィBE型が25年ルール解禁!今後値上がりする?

2023年12月にレガシィBE型が25年ルール解禁!今後値上がりする?

旧車市場動向 2024-05-02
2024年1月にランエボⅥが25年ルール解禁!今後値上がりする?

2024年1月にランエボⅥが25年ルール解禁!今後値上がりする?

旧車市場動向 2024-05-02
日本ならではの自動車文化の一端を垣間見た「オートモビルカウンシル2024」

日本ならではの自動車文化の一端を垣間見た「オートモビルカウンシル2024」

イベントレポート 2024-04-30

記事ランキング

1
固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

固着したネジでも諦めないで!回らないネジの緩め方アラカルト

ライフスタイル 2023-09-14
2
ナンバープレートから個人情報は特定できる?特定できる情報を解説

ナンバープレートから個人情報は特定できる?特定できる情報を解説

旧車売買の豆知識 2023-10-27
3
車検ステッカーの貼り付け位置はどこ?間違えた場合の罰則も紹介

車検ステッカーの貼り付け位置はどこ?間違えた場合の罰則も紹介

旧車売買の豆知識 2024-02-02
4
アメリカ「25年ルール」とは?名車の中古相場が急騰するしくみ

アメリカ「25年ルール」とは?名車の中古相場が急騰するしくみ

旧車市場動向 2023-12-28
5
MT車(マニュアル車)の運転方法とは?発進・停止・ギアチェンジ・坂道発進のコツを解説

MT車(マニュアル車)の運転方法とは?発進・停止・ギアチェンジ・坂道発進のコツを解説

旧車売買の豆知識 2024-04-19
6
車のキュルキュル音は放置しないで!原因と修理料金を解説

車のキュルキュル音は放置しないで!原因と修理料金を解説

旧車メンテナンス 2023-11-10
7
車検証の住所変更はオンラインでできる!方法や必要書類などを紹介

車検証の住所変更はオンラインでできる!方法や必要書類などを紹介

旧車売買の豆知識 2024-01-29
8
車の雹被害で保険は使える?修理するか乗り換えるかの判断基準も紹介

車の雹被害で保険は使える?修理するか乗り換えるかの判断基準も紹介

旧車売買の豆知識 2023-10-19

カテゴリ一覧

# 旧車コラム # 旧車の魅力 # 旧車売買の豆知識 # 旧車市場動向 # 旧車メンテナンス # エディターズノート # ライタープロフィール # イベントレポート # ライフスタイル # 加藤久美子&博人の見識 # ドイツ現地レポ # ライター愛車レポート # タイレルP34を追え! # オーナーインタビュー # 名車&迷車烈伝 # マツド・デラックスの世界 # 海外現地レポ